JP2007278020A - 下水道用配管の補修方法、および下水道用配管構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1陶管100と第2陶管300との間に位置する破損陶管の全体を除去する。次に、内面が段差無く連続するように、第1陶管100に継手用管20を接合する。次に、第1スライド継手40および第2スライド継手50が接続された補修用管30を、内面が継手用管20および第2陶管300と段差無く連続するように、継手用管20と第2陶管300との間に位置づける。次に、第1スライド継手40を左側にスライドさせ、第2スライド継手50を右側にスライドさせることにより、補修用管30を継手用管20および第2陶管300に接続する。
【選択図】図16
Description
編者「塩化ビニル管・継手協会」、「JPPFA 下水道用硬質塩化ビニル管 AS19」、平成14年7月1日改正、第15頁
例えば、図10に示すように、3つの陶管100、200、300が接続されている場合において、中央の陶管200の一部が破損している場合を考える。この場合、まず、掘削を行い、破損部分Zを含む陶管(破損陶管)200の全体を露出させる。なお、陶管の長さは1〜2mが通常で、長くても4m程度であるため、掘削により陶管200の全体を露出させる作業は、大きな困難を伴う作業ではない。
破損部分Zを含む陶管200を露出させると、次に、図11に示すように、この陶管200を全て除去する。この陶管200の除去方法は何ら限定されないが、例えば、陶管200の脆い性質を利用し、陶管200を金槌等で砕く方法などを挙げることができる。このように、陶管200の全体を除去する方法を採用することによって、第1陶管100の受口100aや第2陶管300の差口300aなどの施工性の高い部分を、配管構造10に対する接続部分として利用することができる。
破損部分Zを含む陶管200を除去すると、次に、図12に示すように、露出した第1陶管100の受口100aに、継手用管20の差口21を差し込み、継手用管20の鍔部22と、陶管100の接合端面100bとを当接させた後、接合剤60を用いて第1陶管100と継手用管20とを接合させる。なお、第1陶管100の内径と、継手用管20の内径とは同じ大きさであるため、陶管100と継手用管20との接続部分に段差は生じない。すなわち、第1陶管100の内面と継手用管20の内面とは、実質的に段差無く連続する。
次に、継手用管20と第2陶管300との間の距離Lに応じた長さの補修用管30を準備する。補修用管30として、予め規格化された長さの管を用いてもよいが、現場において所定長さの管を切断すること、または、所定長さの管を接着剤等によって接合すること等によって、上記長さLの補修用管30を作成することも可能である。本実施形態では、補修用管30は塩化ビニルによって形成されているので、そのような切断または接合による長さ調整は極めて容易である。
次に、図13に示すように、補修用管30に第1スライド継手40と第2スライド継手50とをそれぞれ取り付けて、これらを一体化させる。具体的には、第1スライド継手40の右側の受口43に、補修用管30の左側の差口31を差し込むとともに、第2スライド継手50の左側の受口51に、補修用管30の右側の差口33を差し込む。このとき、上述したように、補修用管30の両側の差口31、33は共に、先端部が面取りされて先細り形状になっているため、第1スライド継手40の受口43および第2スライド継手50の受口51に差し込み易くなっている。
次に、図14および図15に示すように、第1スライド継手40および第2スライド継手50と一体化された補修用管30を、継手用管20と第2陶管300との間に位置づける。すなわち、補修用管30を、陶管200の代わりに配置する。なお、この際、補修用管30の左側端面および継手用管20の右側端面、並びに、補修用管30の右側端面および第2陶管300の左側端面は、それぞれ当接した状態となる。また、補修用管30の内面と継手用管20の内面、並びに、補修用管30の内面と第2陶管300の内面は、それぞれ実質的に段差無く連続する。
次に、第1スライド継手40を左方向にスライド移動させるとともに、第2スライド継手50を右方向にスライド移動させる。これにより、図16に示すように、第1スライド継手40の左側の受口41に継手用管20の右側の差口23が差し込まれるとともに、第2スライド継手50の右側の受口53に第2陶管300の差口300aが差し込まれる。
上記(vii)の工程が終了すると、最後に、(i)の工程にて掘削した箇所を埋め戻す。
20 継手用管
30 補修用管
40 第1スライド継手
50 第2スライド継手
100 第1陶管
200 破損陶管
300 第2陶管
Claims (6)
- 複数の陶管が順次接続されてなる下水道用配管の補修方法であって、
補修すべき陶管の全体を、当該補修すべき陶管の一端側に接続されている第1の陶管の開口端部と当該補修すべき陶管の他端側に接続されている第2の陶管の開口端部とから取り除くステップと、
前記第1陶管の内径と等しい内径を有する継手用管の一端を、当該継手用管の内面と前記第1陶管の内面とが実質的に段差無く連続するように、前記第1陶管の開口端部に接続する接続ステップと、
一端側および他端側の内径がそれぞれ前記継手用管の内径および前記第2陶管の内径に等しく、長手方向の長さが前記継手用管の他端と前記第2陶管の開口端部との間の距離に略等しい補修用管を準備するステップと、
管状の第1および第2のスライド継手を、前記補修用管の一端側および他端側の外周面側にそれぞれ装着するステップと、
前記第1および第2のスライド継手が装着された補修用管を、当該補修用管の内面と前記継手用管の内面とが実質的に段差無く連続し、かつ、当該補修用管の内面と前記第2陶管の内面とが実質的に段差無く連続するように、前記継手用管と前記第2陶管との間に位置づけるステップと、
前記補修用管の一端に装着された前記第1のスライド継手を前記継手用管側にスライドさせることによって、前記補修用管と前記継手用管とを接続するステップと、
前記補修用管の他端に装着された前記第2のスライド継手を前記第2陶管側にスライドさせることによって、前記補修用管と前記第2陶管とを接続するステップと、
を備えた下水道用配管の補修方法。 - 前記第1陶管の開口端部は、径方向外向きに広がった受口からなり、
前記接続ステップは、前記継手用管を前記受口に差し込んだ後に、前記継手用管と前記第1陶管とを接合剤で接合するステップである、請求項1に記載の下水道用配管の補修方法。 - 前記第1陶管の開口端部は、径方向外向きに広がった受口からなり、
前記接続ステップは、径方向に弾性力を付与するパッキンを前記継手用管の外周面に嵌め込んだ後、または、前記パッキンを前記第1陶管の受口の内周面に嵌め込んだ後、前記パッキンが前記継手用管の外周面と前記第1陶管の受口の内周面との間に介在するように前記継手用管を前記第1陶管の受口に嵌め込むステップである、請求項1に記載の下水道用配管の補修方法。 - 開口端部を有する第1の陶管と開口端部を有する第2の陶管との間に介在する下水道用配管構造であって、
前記第1陶管の開口端部に接続され、前記第1陶管の内面と実質的に段差無く連続する内面を有する継手用管と、
一端が前記継手用管の他端に当接し、他端が前記第2陶管の開口端部に当接し、前記継手用管の内面と実質的に段差無く連続しかつ前記第2陶管の内面と実質的に段差無く連続する内面を有する補修用管と、
前記継手用管の他端の外周側と前記補修用管の一端の外周側とに装着され、前記継手用管と前記補修用管とを接続する第1のスライド継手と、
前記補修用管の他端の外周側と前記第2陶管の開口端部の外周側とに装着され、前記補修用管と前記第2陶管とを接続する第2のスライド継手と、
を備えた下水道用配管構造。 - 前記第1および第2のスライド継手は、径方向内向きに押圧力を付与するゴム輪が一端側および他端側に設けられたスライド継手である、請求項4に記載の下水道用配管構造。
- 前記継手用管および前記補修用管は合成樹脂からなる、請求項4または5に記載の下水道用配管構造。
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