JP2007276424A - 液体噴射装置 - Google Patents

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JP2007276424A JP2006109467A JP2006109467A JP2007276424A JP 2007276424 A JP2007276424 A JP 2007276424A JP 2006109467 A JP2006109467 A JP 2006109467A JP 2006109467 A JP2006109467 A JP 2006109467A JP 2007276424 A JP2007276424 A JP 2007276424A
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照三 ▲桑▼田
Teruzo Kuwata
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Abstract

【課題】ワイパー部によりインク等の液体の飛散を機器全体が大型化することなく大幅に
抑制することができる液体噴射ヘッドのクリーニング方法等を提供すること。
【解決手段】液体を吐出するノズル開口部と、ノズル開口部を備えるノズル形成部21と
、ノズル形成部を保持するためのカバー部19と、ノズル形成部の表面を払拭するための
ワイパー部17を配置するためのリブ部18と、を有し、ワイパー部がノズル形成部の表
面を払拭し、カバー部に到達した際に停止し、カバー部から離間する第1のワイピング工
程と、第1のワイピング工程の後、ワイパー部が少なくともカバー部を払拭し、リブ部に
到達した際に停止し、リブ部から離間する第2のワイピング工程と、を有する液体噴射ヘ
ッドのクリーニング方法。
【選択図】図5

Description

本発明は、記録用紙等に対して印字等をするための液体噴射ヘッドのクリーニング方法
及び液体噴射装置に関するものである。
従来より、インクジェット式記録装置は、記録用紙等にインクを吐出するためのインク
ジェット式記録ヘッドを有している。このインクジェット式記録ヘッドは、ノズルを介し
てインクを記録用紙等に吐出するため、ノズル近傍においてインクが増粘したり、ノズル
内に気泡が混入したりして、インクの吐出が良好に行えなくなるおそれがあった。
このため、インクジェット式記録装置には、これらの現象を回避するためヘッドクリー
ニング装置が備えられている。
ヘッドクリーニング装置は、ノズルを覆うように配置されるキャッピング部と、このキ
ャッピング部内を負圧にするためのポンプを有し、ノズル近傍等のインクをポンプで吸引
し、さらにノズルが形成されているノズルプレートに付着したインクをワイパー部材で払
拭する構成となっている。
しかし、ワイパー部材は、少し撓みながらノズルプレート上を移動するため、ノズルプ
レート上からワイパー部材が離れるときは、ワイパー部材が撓んだ状態から撓む前の状態
に戻ろうとすることになる。このとき、ワイパー部材が急激に撓む前の状態に急激に戻ろ
うとすると、ワイパー部材に付着しているインクが飛散して、インクジェット式記録ヘッ
ドの側面等に付着し、インクジェット式記録装置の回路基板等に不具合を発生させるおそ
れがあった。
また、プリンタ外装の内壁まで飛散したインクが内壁に付着して溜まった後、垂れて外
装の外に流れ出すおそれがあった。
このため、ノズルプレート上で撓んだワイパー部材が急激に撓む前の状態に急激に戻ら
ないように、インクジェット式記録ヘッドの近傍に緩斜面を備える提案がある(例えば、
引用文献1)。
特開2002−160377号公報(図5等)
しかし、この緩斜面等を用いても、緩斜面等の部材の形状とノズル形成部(ノズルプレ
ート)の間にクリアランスを設ける必要があり、その溝にワイパー先端が落ちるときに発
生するインク等の飛散が有効に防止できないという問題があった。詳しく説明すると、ワ
イパー先端がノズル形成部から緩斜面に移動する際に、上記溝にワイパー先端が落ちるた
め、ワイパー先端がノズル形成部から離間した直後、ワイパー部材が撓む前の状態に急激
に戻り、インクが飛散してしまっていた。
また、緩斜面等でインク等の飛散を抑制するには、どうしても緩斜面等の部材が大型化
し、液体噴射装置が大型化するという問題もあった、
そこで、本発明は、ワイパー部からのインク等の液体の飛散を機器全体が大型化するこ
となく大幅に抑制することができる液体噴射ヘッドのクリーニング方法及び液体噴射装置
を提供すること目的とする。
前記課題は、本発明によれば、液体を吐出するノズル開口部と、前記ノズル開口部を備
えるノズル形成部(ノズルプレート)と、前記ノズル形成部を保持するためのカバー部と
、前記ノズル形成部の表面を払拭するためのワイパー部を配置するためのリブ部と、を有
する液体噴射ヘッドのクリーニング方法であって、前記ワイパー部が前記ノズル形成部の
表面を払拭し、前記カバー部に到達した際に停止し、前記カバー部から離間する第1のワ
イピング工程と、前記第1のワイピング工程の後、前記ワイパー部が少なくとも前記カバ
ー部を払拭し、前記リブ部に到達した際に停止し、前記リブ部から離間する第2のワイピ
ング工程と、を有することを特徴とする液体噴射ヘッドのクリーニング方法により達成さ
れる。
前記構成によれば、ワイパー部がノズル形成部の表面を払拭し、カバー部に到達した際
に停止し、カバー部から離間する第1のワイピング工程と、第1のワイピング工程の後、
ワイパー部が少なくともカバー部を払拭し、リブ部に到達した際に停止し、リブ部から離
間する第2のワイピング工程とを有している。
すなわち、第1のワイピング工程では、ノズル表面部の液体をワイパー部が払拭しても
、ワイパー部はノズル形成部を保持するためのカバー部で停止する。したがって、撓んだ
状態のワイパー部が、ノズル形成部等から離れる際に、急激に復元するという現象が発生
しないので、ワイパー部が保持している液体が、ワイパー部の復元と共に飛散することを
防ぐことができる。
また、第1のワイピング工程で、ワイパー部がカバー部から離間して、例えば下降する
と、ノズル形成部の払拭によりワイパー部に付着した液体は、ワイパー部が垂直に戻るこ
とで重力により下に垂れて、ワイパー部から排出される。
また、ワイパー部に当接するクリーナ(吸収材)を備える構成では、ワイパー部に付着
した液体が、クリーナに移動することでワイパー部から排出される。
しかし、この第1のワイピング工程では、ワイパー部がカバー部で停止していたため、
カバー部にワイパー部が払拭した液体の一部が残存することとなる。
この状態を放置すると、液体噴射ヘッドが記録用紙等に印字等をする際、カバー部が記
録用紙に接触して記録用紙等を汚してしまうことがあった。
このため、前記構成では、第2のワイピング工程により、カバー部に残存している液体
を払拭し、リブ部で停止させ、その後、ワイパー部をリブ部から離間させている。
これにより、カバー部の残存液体を除去でき、液体噴射ヘッドの印刷等の際に生じる、
記録用紙等への液体の転写を防止することができる。
このように、前記構成では、リブ部は、移動状態のワイパー部の撓みの復元を抑える機
能を果たすものではないので、従来の緩斜面等のように大型の部品を配置する必要はなく
、小型化することができる。
以上のように、前記構成によれば、機器全体を大型することなく、ワイパー部による液
体の飛散を大幅に抑制することができる。
好ましくは、前記ノズル開口部を覆うようにキャップ部を配置し、ポンプ部の駆動によ
り前記キャップ部内を負圧とし、前記ノズル形成部から液体を除去する液体吸引工程を備
え、前記液体吸引工程には、液体の吸引速度が遅く、前記ノズル形成部から微量の液体を
除去する微量液体吸引工程と、前記微量液体吸引工程に先立ち、液体の吸引速度が速く、
前記ノズル形成部から通常量の液体を除去する通常量液体吸引工程とを有し、前記第1の
ワイピング工程は、通常量液体吸引工程後に行なわれ、前記第2のワイピング工程は、前
記微量吸引工程後に行なわれることを特徴とする液体噴射ヘッドのクリーニング方法であ
る。
前記構成によれば、第1のワイピング工程は、ノズル形成面からの液体の吸引が多い通
量液体吸引工程で行われるので、ワイパー部による液体の飛散を効果的に抑制することが
できる。
前記課題は、本発明によれば、液体を吐出するノズル開口部と、前記ノズル開口部を備
えるノズル形成部と、前記ノズル形成部を保持するためのカバー部と、前記ノズル形成部
の表面を払拭するためのワイパー部を配置するためのリブ部と、を有する液体噴射ヘッド
を有する液体噴射装置であって、前記ワイパー部が前記ノズル形成部の表面を払拭し、前
記カバー部に到達した際に停止し、前記カバー部から離間し、その後、前記ワイパー部が
少なくとも前記カバー部を払拭し、前記リブ部に到達した際に停止し、前記リブ部から離
間する構成となっていることを特徴とする液体噴射装置により達成される。
好ましくは、前記リブ部とカバー部の高さが略同様になるように構成されていることを
特徴とする液体噴射装置である。
前記構成によれば、リブ部とカバー部の高さが略同様となっているので、カバー部から
リブ部にかけてワイパー部が移動しても、ワイパー部に大きな衝撃等を加えることがない
ので、ワイパー部が保持している液体が飛散するのを抑制することができる。
前記課題は、本発明によれば、液体を吐出するノズル開口部と、前記ノズル開口部を備
えるノズル形成部と、前記ノズル形成部の表面を払拭するためのワイパー部を配置するた
めのリブ部と、を有する液体噴射ヘッドのクリーニング方法であって、前記ワイパー部が
前記ノズル形成部の表面を払拭し、前記リブ部に到達した際に停止し、前記カバー部から
離間する離間工程を有し、前記離間工程には、前記ワイパー部が前記リブ部に接触した状
態で、段階的に徐々に離間する多段階移動工程が含まれることを特徴とする液体噴射ヘッ
ドのクリーニング方法により達成される。
前記構成によれば、ワイパー部がノズル形成部の表面を払拭し、リブ部に到達した際に
停止し、カバー部から離間する離間工程を有し、離間工程には、ワイパー部がリブ部に接
触した状態で、段階的に徐々に離間する多段階移動工程が含まれている。
すなわち、ワイパー部は撓んだ状態で、リブ部で停止し更に進むことがない。このため
、ワイパー部の撓みが復元する際に生じる液体の飛散を大幅に抑えることができる。
従来は、ワイパー部の撓みの復元を抑えるために緩斜面等の大型の部品を必要としてい
たが、前記構成では、そのような大型の部品が不要なため、機器を小型化することができ
る。
また、前記構成では、撓んだ状態のワイパー部を復元させるために多段階移動工程を有
している。すなわち、撓んだ状態のワイパー部をリブ部に接触させた状態で、段階的に徐
々に離間させることで、ワイパー部の撓みの急激な復元を回避でき、ワイパー部が保持す
る液体が飛散することを大幅に抑制することができる。
また、ワイパー部の撓みを徐々に復元させることで、ワイパー部に保持されている液体
がワイパー部に沿って例えば、落下して他へ排出されるので、ワイパー部が保持する液体
の量も少なくすることができる。したがって、この点からも、ワイパー部により液体の飛
散を大幅に抑制することができる。
好ましくは、前記多段階移動工程では、前記ワイパー部が前記液体噴射ヘッドを払拭し
ている方向とは、逆方向に前記ワイパー部を移動させる工程が含まれていることを特徴と
する液体噴射ヘッドのクリーニング方法である。
前記構成によれば、多段階移動工程では、ワイパー部が液体噴射ヘッドを払拭している
方向とは、逆方向にワイパー部を移動させる工程が含まれている。このため、このように
、液体噴射ヘッドを逆方向に移動させることで、ワイパー部の反りが解消される。
したがって、単にワイパー部をリブ部から段階的に離間させるだけでなく、このように
ワイパー部の反りを解消させるようにする動作も含ませることで、より確実にワイパー部
の撓みの復元による液体の飛散を抑制することができる。
前記課題は、本発明によれば、液体を吐出するノズル開口部と、前記ノズル開口部を備
えるノズル形成部と、前記ノズル形成部の表面を払拭するためのワイパー部を配置するた
めのリブ部と、を有する液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置であって、前記ワイパー部
が前記ノズル形成部の表面を払拭し、前記リブ部に到達した際に停止し、前記リブ部から
離間し、前記離間は、前記ワイパー部が前記リブ部に接触した状態で、段階的に徐々に離
間する構成となっていることを特徴とする液体噴射装置により達成される。
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい
種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の液体噴射装置の第1の実施の形態にかかるインクジェット式記録装置
(以下「記録装置」という)10を示す概略斜視図であり、図2は、図1の記録装置10
の要部を示す概略説明図である。
図1に示すように、記録装置10は、記録装置本体11を有し、記録装置本体11の両
側には、液体である例えば、インクを収容するインクカートリッジ12a等が、それぞれ
4個ずつ配置されている。
すなわち、図1の記録装置10は、8色のインクを備えることができる構成となってい
る。
また、図2に示すように、記録装置10は液体噴射ヘッドである例えば、インクジェッ
ト式記録ヘッド(以下「記録ヘッド」という)20を有している。
この記録ヘッド20は、図2に示すようにキャリッジ13に保持され、図1の矢印X1
方向に移動可能な構成となっている。
このように、本実施の形態の記録装置10は、インクカートリッジ12a等がキャリッ
ジ13上に配置されない、いわゆるオフキャリッジの形式となっている。この形式では、
インクはインクカートリッジ12a等からチューブ等を介して記録ヘッド20に供給され
る構成となっている。
また、図1に示すように、記録装置10には、記録用紙Kに対して記録ヘッド20が印
字等する領域である印字領域Pを有している。したがって、記録用紙Kに印字等するとき
は、記録ヘッド20はキャリッジ13により印字領域Pに配置される構成となっている。
ところで、記録ヘッド20は、図2の下面側にインクを吐出するノズル開口部である例
えば、ノズルを備えるノズルプレート21を有している。つまり、ノズルプレート21は
、ノズル形成部の一例となっている。
また、図2に示すように、記録ヘッド20には、そのノズルプレート21を保持するた
めのカバー部である例えば、カバーヘッド19が配置されている。
また、インクは、ノズルプレート21のノズルから吐出されるため、記録装置10には
、これらのノズルからのインク吐出を良好な状態に維持するためのクリーニング機構が備
えられている。
具体的には、図1の印字領域Pとは、異なる部分、例えば図1の記録装置本体11の右
側には、このクリーニング機構が配置されている領域であるホームポジションが、記録装
置本体11に形成されている。
図2には、かかるクリーニング機構の主な構成が示されている。
図2に示すように、ホームポジションには、記録ヘッド20のノズルを覆うように配置
されるキャップ部14が形成されている。
このキャップ部14は、図2の記録ヘッド20のノズルプレート21に当接する位置と
、ノズルプレート21から離間した位置(図2に示す位置)とを、図2の矢印Y方向に沿
って移動可能な構成となっている。
すなわち、記録ヘッド20のノズルをクリーニングするときは、キャップ部14が上昇
して、ノズルプレート21と当接し、ノズルを覆うように配置され、クリーニングが終了
すると、キャップ部14が下降して、記録ヘッド20がキャリッジ13により図1の印字
領域Pに移動することができる構成となっている。
具体的には、例えば、後述するポンプ15のモータの駆動力やカム機構等を用いて上下
する機構となっている。
また、キャップ部14には、ノズル等からのインクを吸収するためのインク吸収材14
bが配置されている。
そして、キャップ部14には、図2に示すようにポンプ15が接続され、ポンプ15の
駆動により、キャップ部14がノズルプレート21に当接したときは、その内部が負圧と
なる構成となっている。
つまり、ポンプ15の駆動により、キャップ部14内のインクが吸引され、吸引された
インクが、インク吸収材14bを介して、図2の廃インクタンク16内に排出される構成
となっている。
また、キャップ部14には、図2に示すように、キャップ部14の内部の負圧を大気圧
に戻すための空気バルブ弁14aが形成されている。
これは、負圧状態のキャップ部14を、そのまま下降させると、急激な圧力変化がノズ
ル内部に生じ、記録ヘッド20に吐出不良が生じることを未然に防ぐための機構である。
さらに、キャップ部14の内部を大気開放させることで、キャップ部14をノズルプレ
ート21に当接させた状態で、ポンプ15を駆動させ、キャップ部14内部のインクを排
出し、廃インクタンク16へと導くことを可能にするための機構である。
また、図2に示すように、ホームポジションには、ワイパー部17が設けられている。
ワイパー部17は、例えば、エラストマ等からなり、直接にノズルプレート21に当接し
、その表面を払拭するワイパーブレード17aを有している。
すなわち、ワイパーブレード17aは、ノズルプレート21に当接すると、撓んで屈曲
し、屈曲状態で、ノズルプレート21の表面を相対的に移動することで、ノズルプレート
21の表面をクリーニングする構成となっている。
また、ワイパー部17は、図2の矢印Y方向に移動可能な構成となっている。すなわち
、ワイパー部17は、記録ヘッド20のノズルプレート21に対して近接方向又は離間方
向に移動し、図2の矢印Sで示す、記録ヘッド20に対する干渉量が変更可能な構成とな
っている。
具体的には、ポンプ15のモータの駆動力やカム機構等を用いて上下に移動可能な構成
となっている。なお、ワイパー部17と上述したキャップ部14とは、別のカム機構等で
構成されているため、別個に移動可能な構成となっている。
ところで、図2に示すように、記録ヘッド20には、ワイパー部17のワイパーブレー
ド17aが図において左から右方向に移動し、ノズルプレート21の表面を払拭するワイ
パーブレード17aを配置するためのリブ部であるリブ18が形成されている。
また、図2に示すように、リブ18の下面の高さとカバーヘッド19の下面の高さは略
同様になるようい構成されている。
なお、本実施の形態では、リブ18は記録ヘッド20に設けられているが、これに限ら
ず、キャリッジ13に設けられても良い。
本実施の形態にかかる記録装置10は、以上のように構成されているが、以下、記録ヘ
ッド20の主なクリーニング動作等について説明する。
図3及び図4は、本実施の形態にかかる記録ヘッド20のクリーニング方法を示す概略
フローチャートである。
先ず、記録ヘッド20をクリーニングするときは、キャリッジ13が図1のX1方向に
沿って移動し、記録ヘッド20をホームポジションまで移動させる。
すると、図2のキャップ部14が、矢印Y方向に上昇して、記録ヘッド20のノズルプ
レート21に当接する(ST1)。
そして、ポンプ15が駆動して、キャップ部14の内部を負圧状態にして、ノズル内の
乾燥により増粘したインクや異物、気泡をキャップ部14内のインク吸収材14bを経て
廃インクタンク16に排出する、いわゆる本吸引動作が行われる(ST2)。
本吸引動作は、インクの吸引速度が例えばキャップ当たり0.60〜1.2g/sと速
く、ノズルプレート21から例えば、0.60〜3.27gのインクを吸引する動作であ
る。
つまり、本吸引動作は、ノズルプレート21等から通常量のインクを除去する通常量液
体吸引工程の一例となっている。
次に、図3のST3に示すように、負圧解除工程に移行する。負圧解除操作は、本吸引
動作により発生したキャップ部14内の負圧によりインクがキャップ部14に流れ込み、
インクが流れ込むことにより負圧が低下していくのを待つ操作である。
キャップ部14へのインクの流れは負圧が完全に解消されるまで続く。負圧解除工程の
待機時間は、負圧が完全に解消し、インクの流れが止まる時間に設定する。
続いて、ST4に示すように、図2のキャップ部14の空気バルブ14aを閉状態から
開状態に変更して大気開放し、ST5の空吸引工程に移る。
空吸引工程では、キャップを閉じたまま、空気バルブ14aを開いて大気開放した状態
で、ポンプ15を駆動させることで、キャップ部14内のインクを廃インクタンク16ま
で排出する。
次に、ST6でキャップ部14がノズルプレート21から離間し、図2のようにキャッ
プ部14は下降する。
次に、ST7でワイパーブレード17aの先端がノズルプレート21に当接する高さま
でワイパー部17が上昇し、次に、ST8でワイピング動作が実行される。図2の構成で
は、キャリッジ13の左方向の移動によって、記録ヘッド20が図2の左方向に移動し、
ワイパーブレード17aは、図2の左右方向に動かないので、結果としては、ワイパーブ
レード17aの先端がノズルプレート21についたインクをノズルプレート21の左側か
ら右側へと拭き取ることになる。
以下、説明の便宜のため、ワイパーブレード17aの移動と表現する。
図5(a)は、ST8で、ワイパーブレード17aがカバーヘッド19部分で停止した
状態を示す概略説明図である。
図5(a)に示すように、ST8で、ワイパーブレード17aは、矢印X方向に移動す
るため、ノズルプレート21の表面に当接して、ワイパーブレード17aが撓んだ状態で
移動する。そして、ノズルプレート21の表面に付着しているインクを拭き取った後、そ
れを保持した状態で、カバーヘッド19で停止することになる。
次に、図3のST9で、ワイパー部17が下げられる。つまり、図5(a)の矢印Y方
向に沿って、下側にワイパー部17が下降する。これで、本吸引動作に関するクリーニン
グ動作が終了する。
つまり、ST8及びST9は、ワイパー部17がノズルプレート21の表面を払拭し、
カバーヘッド19に達した際に停止し、カバーヘッド19から離間する第1のワイピング
工程の一例となっている。
このように、ST8及びST9では、ノズルプレート21の表面のインクをワイパーブ
レード17aが払拭しても、ワイパーブレード17aは、図5(a)に示すようにカバー
ヘッド19で停止する。
したがって、従来のように、撓んだ状態のワイパーブレード17aがノズルプレート2
1等から離れる際に、急激に復元するという現象が発生しないので、ワイパーブレード1
7aが保持しているインクが、ワイパーブレード17aの復元と共に飛散するという事態
の発生を未然に防ぐことができる。
ところで、従来は、ワイパーブレードがノズルプレートを通過した後、撓んだワイパー
ブレードが急激に復元しないように、緩斜面等をキャリッジ等に形成していたが、一般に
、これら緩斜面等は、図5(c)に示すように、2部材に分かれ、相互の間に溝が形成さ
れると共に、平行に配置されていることが多かった。このため、単一部材からなるノズル
プレートからワイパーブレードが2部材の緩斜面等に移動すると、ワイパーブレードが、
ノズルプレート上とは異なる変形をし、この変形等によりインクが飛散等するという問題
もあった。
この点、ST8及びST9では、ノズルプレート21上のカバーヘッド19で止まって
いるため、かかる変形がワイパーブレード17aに生じることがなく、インクの飛散が生
じ難い構成となっている。
また、ST9で、ワイパー部17が下降すると、ワイパーブレード17aに保持された
インクがワイパー部17に沿って落下し、ワイパー部17近傍に設置した図示しない吸収
材へ排出される。
したがって、円滑にワイパーブレード17aが保持しているインクを排出することがで
きる。
ところで、ノズル内の気泡またはインクの除去は、この本吸引動作では未だ不十分な場
合が多いため、本吸引動作の仕上げ工程としての微量吸引が行われる。
この微量吸引はST2で行なわれる本吸引動作より、インクの吸引速度が例えば、0.
14g/sと遅く、ノズルから例えば、0.15〜0.29gのインクを吸引する動作で
ある。
すなわち、微量吸引工程は、インクの吸引速度が遅く、ノズルからの微量のインクを除
去する微量液体吸引工程(液体吸引工程)の一例となっている。
具体的には、図3のST9で示すように、先ず、先立って行なわれる本吸引動作の終了
後、所定時間が経過したか否かを判断し、その後、キャップ部14が上昇し、ノズルプレ
ート21に当接する(ST10)。
その後、ST11に示すように、ポンプ15が動作して、上述の微量吸引動作が実行さ
れる(ST12)。
その後、ST13に示すように、図2のキャップ部14の内部空間Iの負圧が下がり切
るまで待機する。
そして、負圧が大気圧近くまで下がった状態で、ST14に示すように図2の空気バル
ブ14aを開放する。これにより、キャップ部14の内部空間Iが大気開放され、ST1
5に示すように、ポンプ15を駆動して吸引動作(空吸引動作)を行うことで、キャップ
内のインクを排出し、廃インクタンク16まで導くことができる。これは、ノズル内のイ
ンクを吸引するのではなく、キャップ部14のインクを吸引するための動作である。
ところで、ST12のインクの微量吸引動作(工程)では、ポンプ15の吸引速度が遅
いため、ノズルから排出されたキャップ部14内に落下せず、そのままの、ノズル周辺の
ノズルプレート21の表面に付着して溜まる傾向が、吸引速度が速い場合よりも高い。
これでは、その後に行なわれるワイピング動作でワイパーブレード17aが保持するイ
ンク量が多くなり、ワイパーブレード17aのインクが飛散して、記録ヘッド20等に付
着し、回路基板等に不具合を発生させたり、インクが外装内壁を伝って機外へ漏れるおそ
れがあった。
また、微量吸引動作でノズルから排出されたインクは、泡状となってノズルプレート2
1の表面に付着し、その後のワイピング動作でワイパーブレード17aによって、その泡
をノズル内に擦り込み、ノズルにおけるインクの吐出不良の原因となるおそれもあった。
そこで、本実施の形態では、かかる事態の発生を未然に防止するため、以下の工程を設
けている。
すなわち、図4のST16に示すように、ポンプ15の吸引動作が終了した後、そのま
ま6秒間待機する待機工程を行なう。
このようにST16で、待機工程を設けると、ST11の微量吸引動作で、上述のよう
に、ノズルから排出され、ノズルプレート21の表面に付着したインクも、その6秒間の
間に毛細管現象によって、ノズル内部に戻ることになる。
したがって、その後に行なうワイピング動作でワイパーブレード17aに付着するイン
ク量を少なくすることができ、ワイパーブレード17aから飛散するインク量を少なくす
ることができる。
このため、記録ヘッド20等にインクが付着せず、回路基板等に不具合を生ぜしめたり
、インクが外装内壁を伝って機外へ漏れるおそれはがない。
また、ノズルから出たインクが泡状になっても、待機工程で泡がはじけ、キャップ部1
4のインク吸収材14bに落下する。このため、その後に行なわれるワイピング動作でワ
イパーブレード17aにより、泡がノズル内に擦りこまれることがなく、ノズルにおける
インクの吐出不良等が発生するのを未然に防ぐことができる。
また、この待機時間は、ワイピング動作において、ワイパーブレード17aの撓みが戻
る際に発生するインクの飛散状態を観察することで定めたものである。
具体的には、待機時間0秒では、最もインクが飛散し、1秒から3秒では、徐々にイン
クの飛散が減少した。
待機時間を4秒以上に設定した場合は、インクの飛散がほとんど観察されなくなった。
したがって、待機時間は4秒とすることもできるが、本実施の形態では、より確実にイ
ンクの飛散を防止するため、6秒としている。
ところで、図4のST16の待機時間が経過すると、ST17に示すように、図2のキ
ャップ部14が、ノズルプレート21から離間し、図2の下方向に移動する。
そして、ワイパー部17が上昇し(ST18)ワイピング動作が行なわれる(ST19
)。その後、ワイパー部17が下降させられる(ST20)。
図5(b)は、ST18におけるワイピング動作が実行され、ワイパーブレード17a
がリブ部18で停止した状態を示す概略説明図である。
すなわち、今回は、ワイパーブレード17aは、ノズルプレート21の表面からカバー
ヘッド19で止まらず、リブ18まで達し、それらの表面を払拭する。
このように動作させるのは、以下の理由による。すなわち、上述の本吸引動作後のワイ
ピング動作(ST7乃至ST9)では、ワイパーブレード17aをカバーヘッド19で停
止させ、そのまま下降させたため、ワイパーブレード17aが保持しているインクの一部
がカバーヘッド19に残存することがある。
このようにカバーヘッド19に残存しているインクは、記録ヘッド20が図1の印字領
域Pで印字等をする際、記録用紙Kが接触して、記録用紙Kを汚してしまうおそれがあっ
た。
そこで、微量吸引動作後のワイピング動作(ST18乃至ST20)では、シーケンス
中最後のワイピングなので仕上げとして、カバーヘッド19にインクが残存せず、印字を
行うときに、記録用紙Kを汚さない方法にて、ワイピングを行う。すなわち、カバーヘッ
ド19に残存しているインクをワイパーブレード17aで払拭し、ワイパーブレード17
aをリブ18で停止させる。そして、その後、ワイパー部17は下降させられる。
従って、ワイパーブレード17aは、残存インクを払拭することができるので、記録ヘ
ッド20が図1の印字領域で印字等をする場合でも、カバーヘッド19のインクで記録用
紙Kを汚すことを未然に防ぐことができる。
また、撓んだ状態のワイパーブレード17aは、ST20で下降する際、急激に復元す
るが、上述したように、ST16の待機状態を入れることで、ワイパーブレード17aに
保持されるインクが少なくなっているために、ワイパーブレード17aのインクが飛散す
ることがない。
また、リブ18の高さとカバーヘッド19に高さは、図5(b)に示すように略同様で
あるため、ワイパーブレード17aがカバーヘッド19からリブ18へ移動しても、ワイ
パーブレード17aに大きな衝撃等が加わることがないので、ワイパーブレード17aが
保持しているインクが飛散することを未然に防ぐことができる。
したがって、本実施の形態では、リブ18は、移動状態のワイパーブレード17aの撓
みの復元を抑える機能を果たすものではなく、リブ18で停止しているワイパーブレード
17aを保持すれば足りるので、従来の緩斜面等のように、大型の部品を配置する必要が
ないので、記録装置10を小型化することができる。
このように、ST18乃至ST20は、ST7乃至ST9の後、ワイパー部17が、少
なくともカバーヘッド19を払拭し、リブ18に到達した際に停止し、リブ18から離間
する第2のワイピング工程の一例となっている。
また、本実施の形態では、多くのインクを払拭してもインクの飛散が生じにくいST7
乃至ST9のワイピング動作を、本吸引動作(ST2)の後に行い、ST15の第1の空
吸引後に待機時間を設けることで少量のインクの払拭に最適化しているST18乃至ST
20のワイピング動作を、微量吸引動作(ST12)の後に行うので、ワイパーブレード
17aにおけるインクの飛散を効率的に抑えることができる組み合わせとなっている。
(第2の実施の形態)
図6は、本発明の第2の実施の形態の記録装置の主な動作等を示す概略フローチャート
である。
本実施の形態の記録装置の構成や、記録ヘッドの主な動作等の多くは、上述の第1の実
施の形態と同様であるため、共通する構成やフローチャートは同一符号等として説明を省
略し、以下、相違点を中心に説明する。
図6のST23乃至ST27の動作は、第1の実施の形態の図3のST8及びST9、
並びに図4のST19及びST20の変形例となっている。
具体的には、図6のST23に示すように、本吸引動作又は微量吸引動作を行った後、
図2のワイパー部17がワイピング動作を実行し、ワイパーブレード17aをリブ18の
部分で停止する。
図7(a)は、ST23におけるワイパーブレード17aの状態を示す概略説明図であ
る。図7(a)に示すように、ワイパーブレード17aは、図の左側からノズルプレート
21に撓んだ状態で当接し、その表面を払拭し、図の矢印X方向に沿って移動して、リブ
18に達すると停止する(具体的には、ワイパー部17が移動するのではなく、記録ヘッ
ド20がキャリッジ13と共に移動する点は、第1の実施の形態と同様である。)
次に、本実施の形態では、ワイパー部17を、1段階下降させる。このとき、ワイパー
ブレード17aとリブ18とは離間しない状態となっている(ST24)。
すなわち、第1の実施の形態のST9及びST20では、ワイパー部17を下降させる
ときは、1回でワイパーブレード17aがリブ18から離間するようになっている。
しかし、本実施の形態では、最低で2回(2段階)下降して初めてワイパーブレード1
7aがリブ18から離間する構成となっている。
つまり、撓んだ状態のワイパーブレード17aをリブ18に接触させた状態で、段階的
に徐々に離間させることで、ワイパーブレード17aの撓みの急激な復元を回避でき、ワ
イパーブレード17aが保持するインクが飛散するのを大幅に抑制することができる。
具体的には、このワイパーブレード17aの段階的な下降は、図2の干渉量Sに基づい
て定められる。
つまり、ワイパーブレード17aの干渉量Sより小さな値を定めれば、2段階目でワイ
パーブレード17aがリブ18から離間するように設定することができる。
このときの干渉量Sは公差があるため、公差を考慮した最小の干渉量を基準にすれば2
段階等で離間させることができる。
これを3段階にする場合は、公差を考慮した最小の干渉量を2で割れば、3段階目でワ
イパーブレード17aがリブ18から離れることになる。
このように、干渉量Sや、公差を考慮した干渉量を基準に1回の下降量を計算で定める
ことで、所望の段階数に設定することができる。
図7(a)及び(b)は、ST22の動作等を示す概略説明図である。図7(a)の状
態からワイパーブレード17aが1段階下降すると、図7(b)となり、ワイパーブレー
ド17aがリブ18に接触状態で下降することとなる。
また、本実施の形態では、ワイパーブレード17aを単に下降させるだけではなく、キ
ャリッジ13をワイパーブレード17aの反りを戻す方向に移動させる工程を有している
(ST25)。
このST25は、ワイパー部17が記録ヘッド20を払拭している方向とは、逆方向に
ワイパー部17を移動させる工程の一例である。
具体的には、図7(b)の矢印X方向に、ワイパーブレード17aを移動させているが
、ワイパーブレード17aを矢印X方向と逆方向に移動させると、図7(c)のように、
ワイパーブレード17aの反りが解消される。
したがって、単にワイパー部17をリブ18から段階的に離間させるだけでなく、ワイ
パーブレード17aの反りを解消する動作を含ませることで、より確実にワイパー部17
の撓みの復元によりインクの飛散を防止することができる。
具体的には、ワイパーブレード17aの反りを戻すことで、ワイパーブレード17aの
先端とリブ18などの間にメニスカスを作って溜まっていたインクがワイパーブレード1
7aを伝って、下に落ちるので、その後、ワイパーブレード17aがリブ18等から離れ
たときに、インクがワイパーブレード17a先端から飛散する量自体が減ることになる。

さらに、ワイパーブレード17aの反りが緩和されているので、飛散するインクも減る
ことになる。
また、本実施の形態では、ST26で1秒間放置する工程を含んでいる。すなわち、S
T26の状態である、図7(c)の状態は、ワイパーブレード17aの反りがなく配置さ
れている。このため、この状態で、1秒間放置することでワイパーブレード17aの先端
にあるインクをワイパーブレード17aに沿って下に落とすことで、ワイパーブレード1
7aが保持するインク量を減らすことができる。
このように、ワイパーブレード17aの撓みを徐々に(段階的に)復元させることで、
インクの飛散が抑制された後、ST25でもう1段階、ワイパー部17が下降し、ワイパ
ーブレード17aはリブ18から離れることになる。
したがって、ST23乃至ST27は、ワイパー部17がノズルプレート21の表面を
払拭し、リブ18に到達した際に停止し、リブ18から離間する離間工程の一例となって
いる。
また、ST24乃至ST27は、ワイパーブレード17aがリブ18に接触した状態で
段階的に徐々に離間する多段階移動工程の一例となっている。
ところで、本実施の形態では、従来のような緩斜面等の大型部品は必要なく、小型のリ
ブ18で足りるので、記録装置を小型化することができる点は、第1の実施の形態と同様
である。
本発明は、上述の実施の形態に限定されない。また、本発明は、インクジェット式記録
装置に限らず、プリンタ等の画像記録装置に用いられる記録ヘッド、液晶ディスプレイ等
のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレー、FED(
面発光ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材噴射ヘッド、バイオチップ製造に
用いられる生体有機物噴射ヘッド等の液体を吐出する液体噴射ヘッドを用いた液体噴射装
置、精密ピペットとしての試料噴射装置等にも適用できる。
本発明の液体噴射装置の第1の実施の形態にかかるインクジェット式記録装置を示す概略斜視図である。 図1の記録装置の要部を示す概略説明図である。 本実施の形態にかかる記録ヘッドのクリーニング方法を示す概略フローチャートである。 本実施の形態にかかる記録ヘッドのクリーニング方法を示す他の概略フローチャートである。 (a)は、ST8で、ワイパーブレードがカバーヘッド部分で停止した状態を示す概略説明図であり、(b)は、ST19におけるワイピング動作が実行され、ワイパーブレードがリブ部で停止した状態を示す概略説明図であり、(c)は、リブの形状、及びリブとカバーヘッドとノズルプレートの位置を示す概略説明図である。 本発明の第2の実施の形態の記録装置の主な動作等を示す概略フローチャートである。 (a)は、ST23におけるワイパーブレードの状態を示す概略説明図であり、(b)は、ST24の動作等を示す概略説明図であり、(c)は、ワイパーブレードの反りが解消された状態を示す概略説明図である。
符号の説明
10・・・インクジェット式記録装置、11・・・記録装置本体、12a・・・インクカ
ートリッジ、13・・・キャリッジ、14・・・キャップ部、14a・・・空気バルブ弁
、14b・・・インク吸収材、15・・・ポンプ、16・・・廃インクタンク、17・・
・ワイパー部、17a・・・ワイパーブレード、18・・・リブ、19・・・カバーヘッ
ド、20・・・インクジェット式記録ヘッド、21・・・ノズルプレート、K・・・記録
用紙、P・・・印字領域、I・・・キャップ部の内部空間、S・・・干渉量

Claims (7)

  1. 液体を吐出するノズル開口部と、
    前記ノズル開口部を備えるノズル形成部と、
    前記ノズル形成部を保持するためのカバー部と、
    前記ノズル形成部の表面を払拭するためのワイパー部を配置するためのリブ部と、を有
    する液体噴射ヘッドのクリーニング方法であって、
    前記ワイパー部が前記ノズル形成部の表面を払拭し、前記カバー部に到達した際に停止
    し、前記カバー部から離間する第1のワイピング工程と、
    前記第1のワイピング工程の後、前記ワイパー部が少なくとも前記カバー部を払拭し、
    前記リブ部に到達した際に停止し、前記リブ部から離間する第2のワイピング工程と、を
    有することを特徴とする液体噴射ヘッドのクリーニング方法。
  2. 前記ノズル開口部を覆うようにキャップ部を配置し、ポンプ部の駆動により前記キャッ
    プ部内を負圧とし、前記ノズル形成部から液体を除去する液体吸引工程を備え、
    前記液体吸引工程には、液体の吸引速度が遅く、前記ノズル形成部から微量の液体を除
    去する微量液体吸引工程と、
    前記微量液体吸引工程に先立ち、液体の吸引速度が速く、前記ノズル形成部から通常量
    の液体を除去する通常量液体吸引工程とを有し、
    前記第1のワイピング工程は、通常量液体吸引工程後に行なわれ、前記第2のワイピン
    グ工程は、前記微量液体吸引工程後に行なわれることを特徴とする請求項1に記載の液体
    噴射ヘッドのクリーニング方法。
  3. 液体を吐出するノズル開口部と、
    前記ノズル開口部を備えるノズル形成部と、
    前記ノズル形成部を保持するためのカバー部と、
    前記ノズル形成部の表面を払拭するためのワイパー部を配置するためのリブ部と、を有
    する液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置であって、
    前記ワイパー部が前記ノズル形成部の表面を払拭し、前記カバー部に到達した際に停止
    し、前記カバー部から離間し、
    その後、前記ワイパー部が少なくとも前記カバー部を払拭し、前記リブ部に到達した際
    に停止し、前記リブ部から離間する構成となっていることを特徴とする液体噴射装置。
  4. 前記リブ部とカバー部の高さが略同様になるように構成されていることを特徴とする請
    求項3に記載の液体噴射装置。
  5. 液体を吐出するノズル開口部と、
    前記ノズル開口部を備えるノズル形成部と、
    前記ノズル形成部の表面を払拭するためのワイパー部を配置するためのリブ部と、を有
    する液体噴射ヘッドのクリーニング方法であって、
    前記ワイパー部が前記ノズル形成部の表面を払拭し、前記リブ部に到達した際に停止し
    、前記リブ部から離間する離間工程を有し、
    前記離間工程には、前記ワイパー部が前記リブ部に接触した状態で、段階的に徐々に離
    間する多段階移動工程が含まれることを特徴とする液体噴射ヘッドのクリーニング方法、
  6. 前記多段階移動工程では、前記ワイパー部が前記液体噴射ヘッドを払拭している方向と
    は、逆方向に前記ワイパー部を移動させる工程が含まれていることを特徴とする請求項5
    に記載の液体噴射ヘッドのクリーニング方法。
  7. 液体を吐出するノズル開口部と、
    前記ノズル開口部を備えるノズル形成部と、
    前記ノズル形成部の表面を払拭するためのワイパー部を配置するためのリブ部と、を有
    する液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置であって、
    前記ワイパー部が前記ノズル形成部の表面を払拭し、前記リブ部に到達した際に停止し
    、前記カバー部から離間し、
    前記離間は、前記ワイパー部が前記リブ部に接触した状態で、段階的に徐々に離間する
    構成となっていることを特徴とする液体噴射装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020196186A (ja) * 2019-05-31 2020-12-10 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 インクジェット記録装置
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