JP2007276169A - 熱成形装置のバルブ動作確認装置、熱成形装置およびそのバルブ動作確認方法 - Google Patents

熱成形装置のバルブ動作確認装置、熱成形装置およびそのバルブ動作確認方法 Download PDF

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Abstract

【課題】通気経路を開閉可能なバルブの開閉動作を容易に確認させ、確実にバルブを開いて被成形材を熱成形することを課題とする。
【解決手段】エアを流通させる開閉用通気経路B1と、該開閉用通気経路を開閉可能な電磁弁(バルブ)85と、大気圧とは異なるエアの差圧を前記開閉用通気経路に加える差圧供給機構25を有して前記電磁弁85を開いて前記開閉用通気経路にエアの差圧を加えてシート(被成形材)S1を熱成形する成形機構20と、を備える熱成形装置100に、前記差圧供給機構25にて前記開閉用通気経路にエアの差圧を加え、前記電磁弁85を開いたときに前記開閉用通気経路にエアが流れるか否かを検出し、検出した結果に基づいて前記電磁弁85が開閉するか否かの少なくとも一方を通知するバルブ動作判定手段90を設けた。
【選択図】図23

Description

本発明は、バルブを開いて開閉用通気経路にエアの差圧を加えて被成形材を熱成形する熱成形装置並びにそのバルブ動作確認装置およびそのバルブ動作確認方法に関する。
特許文献1には、樹脂シート搬入機構により樹脂シートを搬入するときには加熱板と型とを離間させるとともに、搬入された樹脂シートに向けて加熱板と型とを近接させ、同樹脂シートを加熱軟化させつつ、この加熱軟化した樹脂シートを型の型面形状に合わせて変形させることにより成形品を形成する熱成形装置が記載されている。
加熱板を用いた従来の熱成形装置では、加熱板に複数の通気孔が形成され、これらの通気孔にエアを流通させながら樹脂シートを差圧成形している。
特開2005−297399号公報
加熱板の通気孔に接続された通気経路を開閉する電磁弁等のバルブを設けるとき、しばらく成形を行わなかったり雌型が小さかったりする等の理由により成形に使用しないバルブが生じることがあるが、このようなバルブでは閉じた状態が長く続き、固着してしまうことが想定される。そこで、成形に使用する段階でバルブを確実に開動作させたいという希望があった。
本発明は、通気経路を開閉可能なバルブの開閉動作を容易に確認させ、確実にバルブを開いて被成形材を熱成形することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、エアを流通させる開閉用通気経路と、該開閉用通気経路を開閉可能なバルブと、大気圧とは異なるエアの差圧を前記開閉用通気経路に加える差圧供給機構を有して前記バルブを開いて前記開閉用通気経路にエアの差圧を加えて被成形材を熱成形する成形機構と、を備える熱成形装置のバルブ動作確認装置であって、前記差圧供給機構にて前記開閉用通気経路にエアの差圧を加え、前記バルブを開く制御を行ったときに前記開閉用通気経路にエアが流れるか否かを検出し、検出した結果に基づいて前記バルブが開閉するか否かの少なくとも一方を通知するバルブ動作判定手段を備えることを特徴とする。
また、本発明の熱成形装置は、上記開閉用通気経路と、上記バルブと、上記成形機構と、上記バルブ動作判定手段とを備えることを特徴とする。
さらに、本発明は、熱成形装置のバルブ動作確認方法であって、前記差圧供給機構にて前記開閉用通気経路にエアの差圧を加え、前記バルブを開く制御を行ったときに前記開閉用通気経路にエアが流れるか否かを検出し、検出した結果に基づいて前記バルブが開閉するか否かの少なくとも一方を通知することを特徴とする。
すなわち、差圧供給機構にて開閉用通気経路にエアの差圧が加えられると、バルブ動作判定手段により、バルブを開く制御が行われたときに開閉用通気経路にエアが流れるか否かが検出され、検出された結果に基づいてバルブが開閉するか否かの少なくとも一方が通知される。これにより、熱成形装置の利用者は、開閉用通気経路の開閉用のバルブが開閉動作するか否かを容易に知ることができるので、バルブが開閉動作しないときに開閉動作するバルブに交換する等の対応をとることができる。従って、バルブが開閉しない状態で被成形材の熱成形を開始するような不都合が回避され、確実にバルブを開いて被成形材を熱成形することが可能になる。
本発明を適用可能な被成形材は、熱成形可能な材質であればよく、樹脂シートや熱可塑性シート等のシート(フィルムを含む)、さらに厚みのある素材、等を用いることができる。上記熱成形には、加熱された被成形材を熱成形すること、熱板等の接触や輻射加熱や熱風等で被成形材を加熱して熱成形すること、加熱された被成形材を再加熱(保温)して熱成形すること、等が含まれ、差圧成形等を用いることができる。
上記バルブには、通電されると開となる一方で通電されていないときにはばねの力により閉となる電磁弁、通電されると閉となる一方で通電されていないときにはばねの力により開となる電磁弁、シリンダバルブ、等を用いることができる。
上記差圧供給機構が加えるエアの差圧は、大気圧よりも大きい圧空でも、真空圧のように大気圧よりも小さい空気圧でもよい。上記差圧供給機構は、圧空を供給する機構、真空圧を供給する機構、圧空と真空圧とを切り替えながら供給する機構、複数段階の空気圧を切り替えながら供給する機構、等が考えられる。
上記バルブが開閉するか否かの通知は、画面表示、印字出力、音声出力、等が考えられる。
上記開閉用通気経路にエアが流れるか否かの検出は、前記差圧供給機構と前記バルブとの間の前記開閉用通気経路内における空気圧の状態を検出する圧力検出手段による空気圧の状態の検出、開閉用通気経路内におけるエアの流量の状態を検出する流量検出手段によるエア流量の状態の検出、等が考えられる。空気圧の状態の検出には、開閉用通気経路内における空気圧と設定空気圧との大小の検出、空気圧自体の検出、等が考えられる。エア流量の状態の検出には、開閉用通気経路内におけるエア流量と設定流量との大小の検出、エア流量自体の検出、等が考えられる。
また、上記バルブ動作判定手段は、複数のバルブの中からエアの流れを検出する対象のバルブを順次設定し、該対象のバルブについて前記差圧供給機構にて前記開閉用通気経路にエアの差圧を加えて開く制御を行ったときに該対象のバルブと組み合わされた開閉用通気経路にエアが流れるか否かを検出し、エアが流れないと検出したときに前記対象のバルブが開閉しない旨を通知してもよい。共通の差圧供給機構からエアの差圧を加えられる各開閉用通気経路に組み合わされたバルブの開閉動作がバルブ毎に検出されて通知されるので、バルブ毎にバルブが開閉するか否かを知ることができ、開閉動作しないバルブを開閉動作するバルブに交換することができる。
請求項1、請求項7、請求項9に係る発明によれば、熱成形用のバルブの開閉動作を容易に確認することができ、確実にバルブを開いて被成形材を熱成形することが可能になる。
請求項2に係る発明では、同じ差圧供給機構からエアの差圧を加えられる各開閉用通気経路を対応する各バルブで開閉する熱成形装置において、熱成形用のバルブの開閉動作を容易に確認することができ、バルブが開閉しない状態で被成形材の熱成形を開始するような不都合を回避することができて、確実にバルブを開いて被成形材を熱成形することが可能になる。
請求項3、請求項4に係る発明では、簡易な構成で開閉用通気経路を開閉するバルブが開閉動作するか否かを知ることが可能になる。
請求項5に係る発明では、エアの漏れが生じているか、差圧供給機構が機能していないか、等の不具合があるかどうかを容易に確認することができ、不具合箇所がある状態で被成形材の熱成形を開始するような不都合を回避することができて、確実にバルブを開いて被成形材を熱成形することが可能になる。
請求項6に係る発明では、開閉用通気経路を開閉可能なバルブについて、バルブの固着をある程度解消することができ、バルブの交換をある程度不要にさせることが可能になる。
請求項8に係る発明では、熱成形に使用する通気孔を変更するために各通気経路を変更する作業が少なくて済み、通気経路を変更する作業を短時間で行うことが可能になる。また、自動的にシートが供給されて差圧成形されるので、利便性を向上させることができる。
以下、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)熱成形装置およびそのバルブ動作確認装置、方法の説明:
(2)熱成形装置およびそのバルブ動作確認装置、方法の動作および作用:
(3)変形例:
(1)熱成形装置およびそのバルブ動作確認装置、方法の説明:
図1は熱成形装置100の外観図、図2は熱成形装置の正面図、図3は成形用の型40が所定の離間位置L13にあるときの熱成形装置の右側面図、図4は型40が所定の近接位置L14にあるときの熱成形装置の右側面図、図5は成形機構20の要部を示す平面図、図6は固定部材51の下から成形機構20の要部を示す平面図、図7は型の下から型等を示す底面図、図8は型を組み立てる様子を示す分解斜視図、図9は型の下から熱成形装置の要部を示す平面図、図10は熱板60を支持する構造とエア結線を示す斜視図、図11は図10のA1の位置を断面視した垂直断面図、図12は熱板の上面図、図13と図14は台座65を示す図、図15は間座70,72,74の上面図、図16は間座とヒータ79を固定した台座の底面図、図17は下テーブル75をエア結線とともに示す上面図、図18は熱成形装置に設けられたコンピュータシステム95のブロック図、図19は熱板の表面に対応させた画面SC1を示す図、図20と図21はシステム95の処理を示す図、図22は成形機構の動作を示す図、図23は本熱成形装置の動作を示す図、図24はバルブ動作判定結果の表示例を示す図である。
なお、図2において、左から右へ向かう方向が所定の搬送方向D1であり、左側がシートS1の上流側、右側がシートS1の下流側である。図7、図9では、搬送されるシートS1の位置を破線で示している。図12では、通気孔61の区分SE1,2と非区分SE3とを二点鎖線で示している。図14では、内部通気経路67,69を破線で示している。図15では、台座65と下テーブル75の位置を二点鎖線で示している。図17では、間座70,72,74の位置を二点鎖線で示すとともに、テーブル内部通気経路77を破線で示している。
本発明の熱成形装置100の基本部分は、成形機構20、開閉用通気経路66,67,71,77,80(通気経路B1)、電磁弁(バルブ)85、バルブ動作判定手段90、コンピュータシステム95(バルブ動作判定手段の一部、成形機構20の一部)、からなる。本装置100は、さらに、加熱板(熱板)60を備える。熱板60は、通気孔(第一の通気孔)61を有する。本熱板60には複数の通気孔61が形成され、これらの通気孔61は、便宜上、複数の区分SE1,SE2に区分される。複数の通気孔から区分される各区分に存在する通気孔は、一つでもよいし、二以上でもよい。該通気孔は、エアを噴出するものでもよいし、エアを吸引するものでもよいし、エアの吸引と噴出とを行うものでもよい。本実施形態の各通気孔61は、熱板60の表面60aから裏面60bへ貫通した貫通穴とされ、熱板の表面60a上で互いに異なるx方向とy方向とへそれぞれ配列されている。なお、x方向とy方向とは、互いに直交していると好適である。また、本実施形態ではシートの搬送方向D1をx方向、引出方向D2,D3をy方向としているが、これらの方向D1〜D3とは異なる方向をx方向やy方向としてもよい。
開閉用通気経路B1は、通気孔61に接続され、エアを流通させる。本実施形態では、前記開閉用通気経路と個別バルブ85との組み合わせが区分SE1,SE2と同数設けられ、該各開閉用通気経路は各区分SE1,SE2の通気孔61にそれぞれ接続されている。
電磁弁とされたバルブ85は、各開閉用通気経路B1を開閉可能とされている。本バルブ85は該各開閉用通気経路と同数設けられ、各バルブ85は該各開閉用通気経路をそれぞれ開閉することが可能とされている。本バルブ85は、通電されると開となる一方で通電されていないときにはばねの力により閉となる非通電時閉のばね付き電磁弁とされている。
成形機構20は、大気圧とは異なるエアの差圧を開閉用通気経路B1に加える差圧供給機構25を有し、バルブ85を開いて該開閉用通気経路にエアの差圧を加えてシート(被成形材)S1を熱成形する。本差圧供給機構は、前記開閉用通気経路に真空圧または圧空を加える機構とされ、複数とされた前記開閉用通気経路に同じエアの差圧を加える。
バルブ動作判定手段90は、差圧供給機構25にて開閉用通気経路B1にエアの差圧を加え、バルブ85を開く制御を行ったときに前記開閉用通気経路にエアが流れるか否かを検出し、検出した結果に基づいてバルブ85が開閉するか否かの少なくとも一方を通知する。本バルブ動作判定手段は、圧力スイッチ(圧力検出手段)91と非区分用バルブ92とを備えている。
しばらく熱成形を行わなかったり雌型が小さかったりする等の理由により熱成形に使用しないバルブが生じることがあるが、このようなバルブでは閉じた状態が長く続き、固着して開閉動作をしなくなることが想定される。なお、固着とはかたくしっかりとつくこと、一定の場所に留まって移らないことを意味し、バルブの固着とはバルブが閉または開の位置で固くしっかりと付き、バルブが閉の位置に留まって開の位置へ移らないこと、バルブが開の位置に留まって閉の位置へ移らないことを意味する。
本発明では、上述した理由等によりバルブが開閉動作しなくなっても、バルブが開閉するか否かの少なくとも一方が通知されるので、熱成形装置の利用者は、開閉用通気経路の開閉用のバルブが開閉動作をするか否かを容易に知ることができる。これにより、利用者は、バルブが開閉動作をしないときに開閉動作をするバルブに交換する等の対応をとることができる。従って、熱成形に用いられるバルブ85が確実に開いてシートS1が熱成形される。
本装置100は、さらに、コンピュータにて、熱成形に用いる範囲の入力を受け付ける成形範囲入力手段を備える。成形範囲入力手段を構成するコンピュータシステム95は、図19に示すように、熱板の表面60aに対応させた画面SC1を表示し、該画面の中から成形に用いる範囲R1の入力を受け付ける。
成形機構20は、各バルブ85のうち前記入力された範囲R1の中にある通気孔61に接続された通気経路80を開閉するバルブ85のみ開いて前記範囲R1中の通気孔61にエアを流通させながら熱板60を用いてシートS1を熱成形する。本実施形態の成形機構20は、成形位置L1にあるシートS1の下面(一面)S1b側となる所定の熱板側成形位置L3に配置される熱板60と、成形位置L1にあるシートS1の上面(他面)S1a側となる所定の型側成形位置L2に配置されて熱板60に対向する所定の成形面41aが形成された型40とを用い、熱板60と型40とを近接させて成形位置L1のシートS1を加熱しながら成形面41aの形状に合わせて熱成形する。
熱板の表面に対応させた画面SC1の中から成形に用いる範囲R1を本装置100に入力すると、入力した範囲R1の中にある通気孔61に接続された通気経路80を開閉するバルブ85のみ開かれて前記範囲R1中の通気孔61にエアが流通することにより、シートS1に対して熱板60を用いた熱成形が行われる。これにより、熱成形に使用する通気孔61を変更するために各バルブ85を一つ一つ徒手で開閉する必要がなく、本装置100が自動的に必要なバルブ85のみ開いてシートS1を熱成形するので、通気経路を変更する作業が短時間で済む。
本装置100は、さらに、以下の各部65,75,70,72,74,79,10,82,98,99を備える。
台座65は、表面65aで熱板の裏面60bに接し、各区分SE1,SE2の通気孔61にそれぞれ繋がった各溝66(開閉用通気経路の一部)が表面65a側に形成され、該各溝66から内部を貫通してそれぞれ各通気経路80に接続された各内部通気経路67(開閉用通気経路の一部)が形成されている。下テーブル75は、台座65の裏面65bに対向して配置されている。間座70,72,74は、下テーブル75と台座65との間で互いに間を置きながら下テーブル75と台座65とを架け渡している。ヒータ79は、複数の間部材70,72,74の間で下テーブル75から離れて台座の裏面65bに接して該台座65を介して熱板60を加熱する。シート搬送機構10は、所定の成形位置L1を通る所定の搬送方向D1へシートS1を搬送する。非開閉用通気経路82は、熱板の表面60a上における所定のx位置Lx1,Lx1からx方向内側の範囲Rx1、かつ、所定のy位置Ly1,Ly1からy方向内側の範囲Ry1に存在する非区分SE3の通気孔61に接続されている。型引出機構98は、型40を型側成形位置L2からシートS1の搬送方向D1とは異なる所定の引出方向D2へ引き出し可能にさせる。熱板引出機構99は、熱板60を熱板側成形位置L3からシートS1の搬送方向D1とは異なる所定の熱板引出方向D3へ引き出し可能にさせる。
熱成形可能なシートS1は、例えば、熱可塑性樹脂シートのような樹脂シート、熱可塑性を示す熱可塑性シート、等を用いることができる。前記樹脂シートは、樹脂を含むシートであればよく、樹脂のみからなるシートでも、樹脂に充てん材等の添加材が添加された材質からなるシートでもよく、単層シートでも、異なる材質をラミネートした積層シートでもよい。前記樹脂は、熱可塑性樹脂とすることができる。シートの素材としては、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ABS樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、等を利用可能である。また、シートS1は、シート状ないしフィルム状になっていればよく、ロール状に巻かれていても、所定の長さにカットされていてもよい。シートの厚みは、1〜2mm程度、0.25〜1mm程度、等、様々な厚みとすることが可能であり、0.25mm程度以下のフィルムでもよい。当該程度の厚みの熱可塑性シートを用いると、差圧成形を良好に行うことができる。
シートS1の成形は、熱成形により行われる。該熱成形には、予め加熱されて加熱軟化した被成形材を成形すること、熱板等による接触加熱やヒータ等による輻射加熱や熱風等による送風加熱等で被成形材を加熱軟化させて成形すること、加熱軟化した被成形材を再加熱(保温)して成形すること、等が含まれ、真空成形、圧空成形、真空圧空成形、といった差圧成形が好適である。
シートの搬送方向D1は、水平方向としているが、水平方向からずれた方向でも、鉛直方向でもよい。型や熱板の引出方向D2,D3は、搬送方向D1と平行でない水平方向かつ搬送方向D1と直交する方向としているが、直交する方向とは異なる方向とすることも可能である。
シート搬送機構10のシート供給機構12は、ロール状に巻かれたシートS1を連続した状態で搬送方向D1へ送り出し可能とされている。シート搬送機構10のクランプ搬送機構14は、成形後のシートS2の両側縁部をクランプ(把持)するクランプ部材14aを有し、成形のタイミングに合わせて成形位置L1にて成形されたシートS2の両側縁部をクランプ部材14aでクランプして間欠的に連続した状態のシートS1を引っ張って搬送方向D1へ搬送する。
なお、本成形装置100に、成形後のシートS2を所定の長さでカット(切断)して取り出す成形品取出機構を設けてもよい。該成形品取出機構は、例えば、成形後のシートS2を所定の長さでカットする切断機構、カットされたシートを昇降テーブル上に載置して積み重ねる成形品積載機構、積み重ねられた成形品スタックを取出台上に取り出す取出機構、を備える機構としてもよい。
以上の構成により、ロール状のシートS1は、順次必要量がシート供給機構12から巻き出され、所定の搬送方向D1へ搬送されて、成形位置L1に搬入される。なお、シートが搬送されるとき、熱板60と型40とは離間した状態にされている。ここで、成形位置にあるシートの下面S1b側に該下面と接触して熱板60が配置されているので、成形位置のシートS1は熱板60から熱を供給され、加熱されて軟化する。シートが成形位置まで搬送されたとき、熱板60と型40とが近接して成形位置の加熱軟化したシートS1を挟み、該シートS1を差圧成形により成形面41aに密接させる。これにより、シートS1が成形面41aの形状に合わせて成形される。
成形後、熱板60と型40とが離間すると、既に成形位置L1から搬送方向D1へ搬出された成形後のシートS2の両側縁部がクランプ位置L11のクランプ部材14aでクランプされ、クランプ搬送機構14が前記クランプ位置から所定の解放位置L12まで水平移動してシートS2をさらに搬送方向D1へ所定量搬送する。すると、既にクランプされていた成形後のシートS2が例えば成形品取出機構へ送られる。該成形品取出機構では、例えば、所定の長さでカットされて、必要に応じて順次下がっていく昇降テーブル上で積み重ねられ、成形品あるいは成形品スタックが取出機構により取出台上へ送り出される。
以上により、シートS1から成形品を形成することができる。
本成形機構20は、以下の各部21,25,40,45,50等からなる。
上テーブル(型用テーブル)45は、例えば金属製とされ、熱板60に対向する下面45aで型40を保持する。
本実施形態の型40は、図8に示すように、複数の交換用雌型(交換用型)41と、型ベース部材42とを有している。各雌型41は、例えば金属製とされ、それぞれ熱板60に対向する成形面41aが形成されて、該成形面に通気孔(第二の通気孔)41bが形成されている。型ベース部材42は、例えば、金属製とされ、略板状に形成されて、熱板に対向する下面42aで複数の雌型41を着脱可能に保持する型保持部位42eが形成されている。該型保持部位には、雌型の通気孔41bの位置に合わせて通気孔42bが多数形成されている。
上テーブル45は、雌型41を保持した型ベース部材42の両側縁部42c,dをクランプ部材47a,47aでクランプして引き寄せる型ベース部材クランプ機構47,47を有し、該機構により熱板に対向する下面42aで型ベース部材42を保持する。型ベース部材クランプ機構47,47には、図示しないクランプ部材昇降切替スイッチが接続されており、このスイッチが下降側に切り替えられるとクランプ部材47a,47aを下降させて型ベース部材42を引出方向D2へ引出可能にさせ、前記スイッチが上昇側に切り替えられると型ベース部材42をクランプ部材47a,47aでクランプして上昇させて上テーブルの下面45aに接触させて保持する。これにより、型40を上テーブル45の下面に保持させることができる。
また、床に接触した金属製基台21には、搬送されるシートS1および引き出される型40と接触しない位置に複数の支柱55a〜dが上方に向かって立設されている。複数の支柱55は、熱板60を位置決めしながら固定部材51に向けて立設されて固定部材51を下から支持し、上テーブル45の近接および離間の往復動をガイドする。型用テーブル駆動機構50は、上テーブル45における熱板に対向する下面45aとは反対側の上部45bに取り付けられ、成形位置L1で型40を保持した上テーブル45を熱板60に対して近接および離間させる。
型用テーブル駆動機構50は、固定部材51と上テーブル45とを近接および離間させるリンク機構52を備えている。固定部材51は、例えば金属製のH字形に形成され、該H字形の4箇所の端部51a〜dで前記立設された円柱状支柱55a〜dの先端部に固定される。ここで、各支柱55a〜dの先端部にはねじ55eが形成されており、ナット56を用いて各支柱55a〜dの先端部に固定部材51を固定することができる。リンク機構52は、リンク部材52a、ボールねじ機構52b、電動モータ52c、を備え、固定部材51の前記H字形の中央部51eと上テーブル45との間に設けられて固定部材51と上テーブル45とを近接および離間させる。
図6に示すように、上テーブル45には、支柱55a〜dを上下方向へ貫通させる支柱用上貫通穴46a〜dが形成されている。
図10、図11、等に示すように、台座65の下面65bから下方に向けて間座70,72,74が立設されて固定され、下テーブル75の表面75aに間座70,72,74が載置されて固定され、台座の表面65aに熱板60が載置されて固定されている。
図2、図3、等に示すように、熱板60は、型40に対向する上面60aが成形位置L1のシートS1の下面S1bに接触するように配置され、成形位置L1に搬入されたシートS1を加熱して軟化させる。熱板60は、例えば金属製とされ、矩形板形状に形成されている。熱板の各通気孔61は、通気経路80が閉じていないときに、差圧供給機構25から真空圧を作用させられたり(空気を吸引されたり)、真空圧の供給(減圧)から解放されたり、圧空を供給されたり、圧空の供給を解除されたりする。
なお、差圧成形を円滑に行うため、雌型41の成形面41aにも複数の通気孔41bが形成されている。
ここで、熱板の表面60a上のy位置Ly1,Ly1からy方向外側の位置(範囲Ry2)では、便宜上、x方向に向けた線Lx2上に存在する通気孔61を各区分SE1としている。また、y位置Ly1,Ly1からy方向内側の位置(範囲Ry1)であってx位置Lx1,Lx1からx方向外側の位置(範囲Rx2)では、便宜上、y方向に向けた線Ly2上に存在する通気孔61を各区分SE2としている。さらに、範囲Ry1、かつ、x位置Lx1,Lx1からx方向内側の位置(範囲Rx1)では、便宜上、通気孔61の全てを非区分SE3としている。
図13、図14、等に示す台座65は、例えば金属製とされ、矩形板形状に形成されている。台座の表面65aには、上記区分SE1,SE2に対応した通気用の溝66a,bが形成され、上記非区分SE3に対応した通気用の複数の溝(凹部)68が形成されている。各溝66は、複数の通気孔から区分される各区分SE1,SE2の通気孔61にそれぞれ繋がり、それぞれ台座の裏面65bへ貫通した通気用の各第二の貫通穴(内部通気経路)67に繋がっている。また、溝68は、非区分SE3の通気孔61に繋がり、台座の裏面65bへ貫通した通気用の凹部用貫通穴(凹部用内部通気経路)69に繋がっている。
図15、図16、等に示すように、下テーブル75と台座65との間には、x方向外側の縁部で長手方向をy方向に向けた一対の第一の間座(第一の間部材)70,70が架け渡され、両間座70,70の間でそれぞれ通気用の第二の凹部用貫通穴73が形成された第二の間座(第二の間部材)72,72,…が架け渡され、両第一の間座70,70の間で第二の間座を取り巻くように配置された第三の間座(第三の間部材)74,74,…が架け渡されている。間座70,72,74は、樹脂、金属、等、様々な材質とすることができる。
間座70,70は、細長い略四角柱状に形成され、台座の裏面65bにある各第二の貫通穴67に表面70a側でそれぞれ繋がり裏面70b側へ貫通した各第三の貫通穴71(開閉用通気経路の一部)が形成されている。ここで、下テーブル75上には長手方向をy方向に向けて一対のガイド部材99a,99aが立設され、両ガイド部材のx方向内側の垂直面に間座70,70のx方向外側の垂直面がスライド可能に接して配置されている。そして、間座70,70は、下テーブル75に対してシートの搬送方向D1とは異なる所定の熱板引出方向D3へ熱板側成形位置L3と所定の熱板引出位置との間で引出可能に設けられている。なお、間座の裏面70b,70bには熱板側成形位置L3で下テーブル75と係止する係止構造70c,70cが形成され、台座65を介して載置された熱板60が熱板側成形位置L3で固定されるようになっている。
間座72は、台座の裏面65bにある凹部用貫通穴69に繋がって表面72aから裏面72bに貫通した第二の凹部用貫通穴73が形成されている。間座74は、熱板60を載置した台座65の支持を補助している。
下テーブル75には、支柱55a〜dを上下方向へ貫通させる支柱用下貫通穴76a〜dが形成され、第一の間座の裏面70bにある各第三の貫通穴71にそれぞれ繋がり内部を貫通して各通気経路80に接続された各テーブル内部通気経路77(開閉用通気経路の一部)が形成され、第二の間座の裏面72bにある第二の凹部用貫通穴73に繋がって内部を貫通して非開閉用通気経路82に接続された第三の凹部用貫通穴(凹部用テーブル内部通気経路)78が形成されている。下テーブルのx方向の縁部75c,dには通気経路80に接続するためのエア流通口75c1,75d1が設けられており、各テーブル内部通気経路77は、下テーブルの表面75aからx方向の縁部のエア流通口75c1,75d1へ貫通している。下テーブルの裏面75bには非開閉用通気経路82に接続するためのエア流通口75b1が設けられており、凹部用テーブル内部通気経路78は、下テーブルの表面75aから裏面75bのエア流通口75b1へ貫通している。下テーブルの表面75aには、第一の間座の係止構造70c,70c,…と係止する係止構造75e,75e,…が形成され、第一の間座70,70が熱板側成形位置L3で解放可能に固定されるようになっている。
ヒータ(加熱機構)79に通電するとヒータから熱が発生し、台座65が加熱される結果、熱板60が加熱される。また、台座65には熱板60の温度を検出する温度センサも設けられており、図示しない加熱温度フィードバック制御機構により熱板60を設定温度となるように加熱する。熱板の加熱温度は、シートの材質や厚み等に応じて設定され、例えばシートが軟化する温度以上溶融する温度以下とすることができる。
通気経路80,81,82は、ウレタンチューブ等の樹脂チューブ、樹脂ホース、樹脂管、金属管、等、継手や電磁弁に接続可能な耐圧チューブ等の耐圧管、および、耐圧管に取り付けられる継手との組み合わせ、等で構成することができる。
各通気経路80(開閉用通気経路の一部)は、一端がエア流通口75c1,75d1に接続され、他端が共通経路81に接続されている。エア流通口や共通経路に接続する際には、継手を介して接続してもよいし、継手を介さずに接続してもよい。各通気経路80は、下テーブルのx方向の縁部75c,dにある各テーブル内部通気経路77に繋げられて熱板60からx方向外側に向かって設けられ、第一の間座の各第三の貫通穴71、台座の各内部通気経路67、台座の各溝66を介して、熱板の各区分SE1,SE2の全通気孔61に接続されている。すなわち、各開閉用通気経路B1は、複数の通気孔61から区分される各区分SE1,SE2の通気孔61にそれぞれ接続され、熱板の表面60a上における所定のx位置からx方向外側の範囲Rx2または所定のy位置からy方向外側の範囲Ry2に存在する通気孔61のいずれかに接続されている。
非開閉用通気経路82は、分岐した一方の端部がエア流通口75b1に接続され、他方の端部が共通経路の分岐箇所81aに接続されている。エア流通口や共通経路に接続する際には、継手を介して接続してもよいし、継手を介さずに接続してもよい。非開閉用通気経路82は、下テーブルの裏面75bにある第三の凹部用貫通穴78に繋げられて熱板60から下方に向かって設けられ、第二の間座の各第二の凹部用貫通穴73、台座の各凹部用内部通気経路69、台座の溝68を介して、熱板の非区分SE3の全通気孔61に接続されている。非開閉用通気経路82の途中には、非開閉用通気経路の分岐箇所82aと共通経路の分岐箇所81aとの間で非開閉用通気経路82を開閉する非区分用バルブ92が設けられている。なお、バルブ92は、ばね付き電磁弁とされ、シートを熱成形するときには常時開かれ、各個別バルブ85の開閉動作の確認処理を行うときのみ閉じられるようになっている。
共通経路81は、一端が成形用バルブ26に接続されるとともに、上記通気経路80,82の他端側に接続されている。共通経路81の途中には、共通経路の分岐箇所81aとバルブ26との間で圧力スイッチ91が接続されている。なお、成形用バルブ26は、ばね付き電磁弁とされ、通気経路25aや真空圧空供給源25bとともに差圧供給機構25を構成し、開かれた状態で真空圧空供給源25bから真空圧が作用させられたり圧空を供給されたりし、閉じられると真空圧や圧空の供給が解除される。
圧力スイッチ(圧力検出手段)91は、差圧供給機構25と個別バルブ85との間の通気経路80内における空気圧と所定の設定空気圧Pt(単位:MPa)との大小(空気圧の状態)を検出し、対応する検出信号を生成する。差圧供給機構から圧空を供給する場合、大気圧をPat(単位:MPa)、圧空の圧力をPp(単位:MPa。Pp>Pat)とすると、設定圧Pt(Pat<Pt<Pp)から高い空気圧になると内蔵するばねの付勢力に逆らってスイッチをオンにし、同設定圧Ptから低い空気圧になるとスイッチをオフにする圧力スイッチを用いることができる。差圧供給機構からエアの負圧(真空圧)を供給する場合、負圧をPn(単位:MPa。Pn<Pat)とすると、設定圧Pt(Pn<Pt<Pat)から低い空気圧になると内蔵するばねの付勢力に逆らってスイッチをオンにし、同設定圧Ptから高い空気圧になるとスイッチをオフにする圧力スイッチを用いることができる。
各電磁弁85および電磁弁92,26は、内蔵するばねの付勢力により常時は閉となり、通電されると内蔵するばねの付勢力に逆らって開となるソレノイドバルブとされている。各電磁弁85は、各通気経路80の途中に挿入されて、各通気経路80をそれぞれ開閉可能とされている。すなわち、各電磁弁85は、各区分SE1,SE2の通気孔61にエアを流通させるかエアの流通を遮断するかを切り替え可能とされている。
各個別バルブ85の切り替えは、例えば図18に示すように、パーソナルコンピュータ等で構成されるコンピュータ96とシーケンサ回路等で構成される制御盤97とを備えるコンピュータシステム95で行うことができる。制御盤97は、シートを熱成形する設定(自動モード)とシートを熱成形しない設定(型替モード)とを少なくとも有する複数のモード(設定)の中でいずれかのモードに切り替え操作可能なセレクトスイッチ97a、圧力スイッチ91に接続されて該スイッチの状態を読み込むスイッチ状態読込回路91a、成形機構20に接続されて該成形機構の動作を制御する成形機構制御回路20a、各電磁弁26,92,85にそれぞれ接続されて該電磁弁の動作を制御する各電磁弁制御回路26a,92a,85a、等の回路を備えている。
コンピュータ96の内部では、バス96zに、CPU96a、半導体メモリ96b,c、I/O回路(入出力回路)96d、タイマ回路96k、等が接続されるとともに、ハードディスクドライブを介してハードディスク(磁気記録媒体)96e、I/F(インターフェイス)を介してディスプレイ96f、I/Fを介して音声出力器96g、I/Fを介してマウス(ポインティングデバイス)96h、I/Fを介してキーボード96i、I/Fを介してプリンタ96j、等も接続されている。CPU96aは、ROM96bやハードディスク96eに記録された制御プログラムに基づいてメモリ96c,eをワークエリアとして利用しながら各部を制御する。
I/O回路96dには、制御盤97のセレクトスイッチ97aやスイッチ状態読込回路91aや成形機構制御回路20aや各電磁弁制御回路26a,92a,85a等が接続されている。I/O回路と制御盤との接続は、USBやRS−232C等のシリアルインターフェイスによる接続、パラレルインターフェイスによる接続、無線による接続、等、様々な接続が考えられる。スイッチ状態読込回路91aは、圧力スイッチ91のオンオフの状態をI/O回路96dへ伝達する。成形機構制御回路20aは、成形機構20に接続され、コンピュータ96の指示に従ってシーケンサにより成形機構20の動作を制御する。各電磁弁制御回路26a,92a,85aは、それぞれコンピュータ96の指示に従って電磁弁26,92,85に通電したり該電磁弁への通電を停止したりする。
システム95は、図20と図21に示す処理を行い、図19に示すように熱板の表面60aに対応させた画面SC1を表示し、該画面の中から成形に用いる範囲R1x,R1yの操作入力を受け付ける。ここで、S104〜S130の処理を行うシステム95がバルブ動作判定手段90の一部を構成し、S140〜S144の処理を行うシステム95が成形機構20の一部を構成し、S132の処理を行うシステム95が成形範囲入力手段を構成する。
成形機構20は、非区分用バルブ92を開いておくとともに、シートS1が成形位置L1まで搬送されて熱板60と型40とを所定の近接位置(L14)まで近接させるときには、各電磁弁85のうちシステム95に入力された範囲R1x,R1yの中にある通気孔61に接続された通気経路80を開閉する電磁弁85のみ開いて熱板の通気孔61に真空圧を作用させてシートS1を熱板60に密接させる。そして、熱板60と型40とが近接位置(L14)まで近接したときに熱板の通気孔61に作用させた真空圧を解除してシートS1を型の成形面41aに密接させることにより差圧成形する。本成形機構は、熱板と型との近接時に差圧供給機構25から通気孔61に圧空を供給して真空圧を解除し、型の通気孔41bからシートS1の上側の空気を抜けさせて該シートを成形面41aに密接させる圧空成形を行う。
図22に示すように、初期状態では、クランプ搬送機構のクランプ部材14aのシートクランプをオフにしてシートS2のクランプを解除させた状態にし、クランプ搬送機構14を上流側の所定のクランプ位置L11にさせ、型40を所定の離間位置L13にさせ、成形用バルブ26を閉じて差圧供給機構25から通気孔61への真空圧または圧空の供給を解除している状態にしている。また、非区分用バルブ92を開いている。この状態で、まず、クランプ部材14aのシートクランプをオンにしてシートS2の両側縁部をクランプ搬送機構14にクランプさせる(タイミングt1)。次に、クランプ搬送機構14をクランプ位置L11から下流側の所定の解放位置L12まで移動させる(タイミングt2〜t3)。すると、成形後のシートS2が所定量搬送方向D1へ搬送され、成形前のシートS1も成形後のシートS2に引っ張られて所定量搬送方向D1へ搬送されて、成形されていないシートS1が成形位置L1に搬入される。さらに、クランプ部材14aのシートクランプをオフにしてシートS2のクランプを解除させた状態にする(タイミングt4)。なお、タイミングt2に戻るまでに、所定のタイミングでクランプ搬送機構14を解放位置L12から上流側のクランプ位置L11まで移動させるようにしている。
その後、成形用バルブ26を開いて差圧供給機構25から通気孔61へ真空圧を作用させ、成形位置L1のシートS1を熱板の表面60aに密接させる(タイミングt5)。すると、成形位置のシートS1は、熱板60にて加熱され、軟化する。次に、図4に示すように、型用テーブル駆動機構50にて上テーブル45を下降させ、型40を所定の近接位置L14にさせて、熱板60と型40とを近接させる(タイミングt6〜t7)。そして、成形用バルブ26を開いたまま差圧供給機構25から通気孔61へ圧空を供給して、型の通気孔41bからエアを排出させながら加熱軟化状態のシートS1を型の成形面41aに密接させる(タイミングt8)。ここで、雌型41の温度は熱板60よりも低いため、成形面41aに密接したシートが冷却され、固化する。これにより、シートが圧空成形され、カット前の成形品が形成される。
なお、型の通気孔41bに真空圧を作用させる(空気を吸引する)減圧機構を該通気孔41bに接続し、タイミングt8〜t9で通気孔41bに真空圧を作用させてもよい。すると、シートに対して真空圧空成形を行うことができる。このとき、差圧供給機構25から通気孔61へ圧空を供給しないと、シートに対して真空成形を行うことができる。
タイミングt9で成形用バルブ26を閉じて差圧供給機構25から通気孔61への圧空の供給を解除すると、型用テーブル駆動機構50にて上テーブル45を上昇させ、型40を所定の離間位置L13にさせて、熱板60と型40とを離間させる(タイミングt10〜t11)。
以上で1サイクルが終了し、以下、タイミングt1〜t11を繰り返すことにより、シートから熱板を用いた差圧成形を連続して行うことができる。
(2)熱成形装置およびそのバルブ動作確認装置、方法の動作および作用:
図20に示す処理を行う前提として、全てのバルブ85,26は、通電されず、閉じた状態にされているものとする。また、真空圧空供給源25bから圧空が供給されているが、閉じたバルブ26により差圧供給機構25から開閉用通気経路へは圧空が供給されていないものとする。
システム95の電源をオンにする等して図20に示す処理を開始すると、まず、セレクトスイッチ97aの状態に応じて処理を分岐させる(ステップS102。以下、「ステップ」の記載を省略)。セレクトスイッチが「型替モード」に切り替えられている場合、本実施形態では全個別バルブ85を開閉させる(S104〜S106)。むろん、S104〜S106の処理を省略しても、本発明の基本的な効果が得られる。ここで、バルブを開閉させることには、バルブを一旦開いて閉じること、バルブを一旦閉じて開くこと、等が考えられる。本実施形態では、S104で全バルブ85に通電して全バルブ85を一旦開き、所定のT1秒後、S106で全バルブ85への通電を停止して全バルブ85を閉じる。時間T1は、確実にバルブの開閉を切り替えることができる時間以上であればよく、例えば、0.2〜10秒、0.5〜5秒程度とすることができる。むろん、バルブ92,26も同時に開閉させてもよい。
以上により、セレクトスイッチがシートを熱成形しない設定に切り替えられると全バルブ85が開閉するので、バルブ85の固着を防ぐことができる。
また、S104〜S106の処理を連続してn回(nは2以上の整数)行ってもよい。バルブの開閉を複数回連続して行うと、長期間使用しないことによるバルブの固着をさらに確実に防ぐことができ、さらに確実にバルブを開いてシートを熱成形することが可能になる。
次に、非区分用バルブ92へ通電しないようにして該バルブを閉じる(S108)。これにより、差圧供給機構25からエアの差圧を共通経路81へ加えたときに非区分SE3の通気孔61にエアが流通しないようになり、各個別バルブ85の開閉動作を判定することが可能になる。
その後、複数の個別バルブ85の中からエアの流れを検出する判定対象のバルブを順次設定する(S110)。例えば、N個(Nは2以上の整数)の個別バルブがあるとき、各バルブを1〜Nの整数に対応させるとともに、1〜Nの整数を表す変数をRAMに用意して、この変数を1からNまで順番に1つずつ変更する処理により、判定対象のバルブを設定する。次に、全個別バルブ85を閉じた状態で、成形用バルブ26に通電することにより該バルブを開く制御を行う(S112)。すると、図23に示すように、タイミングt21から差圧供給機構のバルブ26と個別バルブ85との間の通気経路80,81内の空気圧が大気圧から上昇し、圧力スイッチ91の設定圧Ptより高くなって、該スイッチがオンとなる(タイミングt22)。さらに、成形用バルブ26を開いてからT2秒後、S114で成形用バルブ26への通電を停止することにより該バルブを閉じる制御を行う(タイミングt23)。このとき、バルブ26,85間の通気経路80,81(通気経路B2)内の空気圧は、既にほぼ圧空の圧力Ppとなっており、該圧力が維持される。なお、時間T2は、通気経路B2内の空気圧を確実に設定圧Ptより高くすることができる時間以上であればよく、例えば、0.2〜5秒、0.5〜2秒程度とすることができる。
その後、判定対象の個別バルブに通電することにより該バルブのみ開く制御を行う(S116)。判定対象の個別バルブが開閉動作するバルブであれば、図23の上段に示すように、タイミングt24で開くので、タイミングt24から通気経路B2内の空気圧が大気圧まで下降し、圧力スイッチ91の設定圧Ptより低くなって、圧力スイッチ91がオフとなる(タイミングt25)。すなわち、検出される空気圧の状態が個別バルブを開く制御を行う前の空気圧の状態から変化し、判定対象の個別バルブに組み合わされた開閉用通気経路にエアが流れていることになる。一方、判定対象の個別バルブが開閉動作しないバルブであれば、図23の下段に示すように、タイミングt24で閉じたままであるので、タイミングt24から通気経路B2内の空気圧がほぼ圧空の圧力Ppのまま維持され、圧力スイッチ91の設定圧Ptより高く、圧力スイッチ91がオンのままとなる。すなわち、検出される空気圧の状態が個別バルブを開く制御を行う前の空気圧の状態から変化せず、判定対象の個別バルブに組み合わされた開閉用通気経路にエアが流れていないことになる。
判定対象の個別バルブのみ開く制御を行ってからT3秒後、通気経路B2内の空気圧の状態を圧力検出手段91にて検出する(S118)。具体的には、圧力スイッチ91のオンオフの状態を読み込む。なお、時間T3は、判定対象の個別バルブが開閉動作する場合に通気経路B2内の空気圧を確実に設定圧Ptより低くすることができる時間以上であればよく、例えば、0.2〜10秒、0.5〜5秒程度とすることができる。
以上により、全個別バルブを閉じた状態で差圧供給機構にて通気経路B2にエアの差圧を加え、判定対象の個別バルブを開く制御を行って所定時間T3経過後に圧力スイッチにて通気経路80,81内の空気圧と設定圧Ptとの大小(空気圧の状態)を検出する。すなわち、開閉用通気経路にエアが流れるか否かを検出していることになる。
そして、検出した空気圧の状態が設定圧Ptより低いか否かを判断する(S120)。この判断処理は、読み出した圧力スイッチ91の状態がオフであるか否かを判別することにより行うことができる。圧力スイッチ91がオフであると判別した場合、検出した空気圧の状態が設定圧Ptより低くて開閉用通気経路にエアが流れており、判定対象の個別バルブが開閉動作していることになるので、判定対象のバルブが動作する意味の情報をRAMに記憶し(S122)、S126に進む。例えば、各個別バルブI(Iは1〜Nの整数)に対応させた配列変数F(I)を用意し、動作する意味の”1”をF(I)に代入する。一方、圧力スイッチ91がオンであると判別した場合、検出した空気圧の状態が設定圧Ptより高くて開閉用通気経路にエアが流れておらず、判定対象の個別バルブが開閉動作していないことになるので、判定対象のバルブが動作しない意味の情報をRAMに記憶し(S124)、S126に進む。例えば、非動作の意味の”0”をF(I)に代入する。
S126では、判定対象の個別バルブへの通電を停止することにより該バルブを閉じる制御を行う(図23のタイミングt26)。そして、S128では、全ての個別バルブ85を設定したか否かを判断し、未設定の個別バルブが残っていればS110〜S128を繰り返し、全ての個別バルブを設定した場合にはS130に進む。S130では、開閉用通気経路にエアが流れるか否かの検出結果に基づいて、図24に示すように、各個別バルブ85が開閉するか否かを表すバルブ動作判定結果を通知する。同図では、ディスプレイの画面にバルブ動作判定結果が表示された例が示され、各区分SE1,SE2の通気孔に接続された開閉用通気経路を開閉する各個別バルブ85に対応させた各ボタンSC8,SC9が表示され、開閉動作する個別バルブに対応するボタンには×印が表示されない一方、開閉動作しない個別バルブに対応するボタンSC8b,SC9bが表示されている。例えば、各個別バルブIに対応させた配列変数F(I)を参照して、”1”が格納された個別バルブIに対応するボタンに×印を表示させない一方、”0”が格納された個別バルブIに対応するボタンに×印を表示させる。なお、同様の画面内容をプリンタ96jで印字して通知してもよいし、バルブ動作判定結果を音声出力器96gから音声出力して通知してもよい。
以上により、個別バルブIに組み合わされた開閉用通気経路内の空気圧が設定空気圧Ptより大きくて該開閉用通気経路内の空気圧の状態が個別バルブIを開く制御を行う前の空気圧の状態から変化せず、エアが流れないと検出されたときに個別バルブIが開閉しない旨が通知される。
バルブ動作判定結果を通知後、S132で、図21に示すバルブ切替処理を行う。まず、図19に示すように、熱板の表面に対応させた画面SC1をディスプレイ96fに表示する(S152)。同画面SC1では、熱板の表面60aに対応する四角形SC2を表示するとともに、該四角形の中で、各区分SE1,SE2に対応する細長い各四角形SC3,SC4、非区分SE3に対応する四角形SC5、x,y方向の成形範囲R1x,R1yを選択操作するための複数のボタンSC6,SC7、を表示している。さらに、画面SC1上で、成形に用いる範囲であって所定のx位置Lx1,Lx1および所定のy位置Ly1,Ly1に対応させた四角形SC5を含む範囲R1の操作入力を操作入力デバイス96h,iから受け付け、x,y方向の範囲R1x,R1yを表す情報をRAMに記憶する(S154)。
その後、複数の個別バルブ85の中から切り替え対象のバルブを順次設定する(S156)。この処理は、S110と同じようにして行うことができる。次に、切り替え対象のバルブ85が成形に用いる範囲R1の中の通気孔61に接続された通気経路80を開閉するバルブであるか否かを判断する(S158)。この判断処理は、細長い各四角形SC3,SC4のうち少なくとも一部が範囲R1内に入っている場合に成形範囲R1の中の通気孔に接続された通気経路を開閉するバルブであると判断し、細長い各四角形SC3,SC4のうち全く範囲R1内に入っていない場合に成形範囲R1の中の通気孔に接続されていない通気経路を開閉するバルブであると判断することにより、行うことができる。
S158で条件成立時、切り替え対象のバルブ85に通電することにより、バルブ85を開いて(S160)、S164に進む。一方、S158で条件不成立時、切り替え対象のバルブ85には通電せず、バルブ85を閉じた状態にして(S162)、S164に進む。なお、バルブ85は常時は閉とされているため、S162の処理を行わずにS164に進んでもよい。
S164では、全てのバルブ85を設定したか否かを判断し、未設定のバルブが残っていればS152〜S164を繰り返し、全てのバルブを設定した場合にはバルブ切替処理を終了して、S102に戻る。
以上により、成形範囲R1内の通気孔に接続された開閉用通気経路を開閉する電磁弁85が開き、成形範囲R1内の通気孔に接続されていない開閉用通気経路を開閉する電磁弁85が閉じたままとなる。
S102でセレクトスイッチが「自動モード」に切り替えられていると判断した場合、まず、非区分用バルブ92に通電することにより該バルブを開く制御を行う(S140)。次に、図22のタイミングチャートで示される動作を行う制御を行う成形処理を行い(S142)、区分SE1,SE2にある全通気孔61のうち開かれた個別バルブ85に接続された通気孔と、非区分SE3にある全通気孔61とにエアを流通させながら、シートS1に対して上述した差圧成形を行う。ここで、シートS1が成形位置L1まで搬送されて熱板60と型40とを近接位置L14まで近接させるときには、各個別バルブ85のうち入力された範囲R1の中にある通気孔61に接続された通気経路80を開閉するバルブ85のみ開いて前記範囲R1中の通気孔に真空圧を作用させてシートS1を熱板60に密接させる。熱板60と型40とが近接位置L14まで近接したとき、前記範囲R1中の通気孔61に作用させた真空圧を解除してシートS1を型の成形面40aに密接させることにより差圧成形する。
その後、操作入力デバイス96h,iにて成形終了を意味する所定の操作が行われたか否かを判断する等により、成形を終了するか否かを判断する(S144)。操作入力デバイスにて成形終了の所定の操作が行われていない場合、S142〜S144の処理を繰り返すことにより、上述した差圧成形を連続して行う。操作入力デバイスにて成形終了の所定の操作が行われた場合、上述した差圧成形を終了して、S102に戻る。そして、システム95の電源がオフにされると、各個別バルブ85は、内蔵するばねの付勢力により閉となる。なお、S144からS102に戻る前に、通電していた電磁弁85への通電を停止して全個別バルブ85を閉じるようにしてもよい。
以上により、セレクトスイッチがシートを熱成形する設定に切り替えられると、入力範囲R1の中にある通気孔61に接続された開閉用通気経路を開閉する個別バルブ85のみ開いて通気孔61にエアが流通し、熱板60によりシートが連続して熱成形される。
以上説明したように、本発明によると、簡易な構成で開閉用通気経路の開閉用のバルブが開閉するか否かが通知されるので、熱成形装置の利用者は、該バルブが開閉動作をするか否かを容易に知ることができる。また、共通の差圧供給機構からエアの差圧を加えられる各開閉用通気経路に組み合わされたバルブの開閉動作がバルブ毎に検出されて通知されるので、バルブ毎にバルブが開閉するか否かを知ることができる。その結果、利用者は、熱成形用のバルブの開閉動作を容易に確認することができ、バルブが開閉動作しないときに開閉動作をするバルブに交換する等の対応をとることができて、バルブが開閉しない状態で被成形材の熱成形を開始するような不都合が回避される。従って、確実にバルブを開いて被成形材を熱成形することが可能になる。
(3)変形例:
上記シートの一面側に配置される熱板は、該シートの一面に接触しても、接触せず該シートの一面に対面配置されてもよい。なお、シートを加熱する際には、接触加熱する以外にも、輻射加熱や、接触加熱と輻射加熱の併用によりシートを加熱してもよい。上記シートの他面側に配置される型は、該シートの他面に接触しても、接触せず該シートの他面に対面配置されてもよい。
上記熱板と上記型とを近接および離間させる際には、型のみ移動させる以外にも、熱板のみ移動させても、熱板と型の両方を移動させてもよい。また、熱板と型との近接および離間の際、シートの位置を変えないのみならず、シートを移動させてもよい。
型用テーブルを熱板に対して近接および離間させる機構は、上記リンク機構以外にも、各種クランク機構、エアシリンダや油圧シリンダのようなシリンダを用いた機構、等でもよい。
上記被成形材は、極薄の樹脂フィルム、極薄の可塑性フィルム、厚みのある樹脂素材、厚みのある可塑性素材、等でもよい。
熱板に形成される通気孔は、表面から縁部へ貫通した通気孔、等でもよい。
上記台座と上記間座と上記下テーブルとを設けず、熱板の各区分SE1,SE2の通気孔61に直接各通気経路80(開閉用通気経路)を接続してもよい。
上記加熱機構は、ヒータ以外にも、熱風を供給する機構、ガス等の燃料を燃焼させる機構、等としてもよい。
開閉動作を確認するバルブは、非区分用バルブ92も含めてもよい。この場合、S110ではバルブ85,92の中から判定対象のバルブを設定し、非区分用バルブが判定対象となったとき、S116で非区分用バルブのみ開く制御を行えば、S120で非区分用バルブがエアを流通させるか否かを検出することができる。
圧力スイッチの代わりに圧力センサ等を用いて通気経路B2内の空気圧空気圧をアナログ量またはデジタル量で検出し、S120で該空気圧が所定の圧力Ptから高いか低いかを判断して処理を分岐してもよい。
S130でバルブ動作判定結果を通知する際には、バルブが開閉しないことのみを通知してもよいし、バルブが開閉することのみを通知してもよい。例えば、個別バルブIのうちI=1とI=9のバルブが開閉動作しないと判定したとき、「No.1,No.9のバルブが動作しません」といった画面表示でバルブが開閉動作しないことを通知してもよいし、「No.2,No.3,…のバルブが動作します」といった画面表示でバルブが開閉動作することを通知してもよい。
図25に示すように、差圧供給機構25から真空圧(負圧)を供給してバルブの開閉動作を判定してもよい。同図の例では、図20のS112,S120の代わりにS202,S204の処理を行っている。S102〜S110の処理を行って判定対象のバルブを順次設定すると、S202で全個別バルブ85を閉じた状態で、成形用バルブ26を開く制御を行う。すると、通気経路B2内の空気圧が大気圧から下降し、圧力スイッチ91の設定圧Ptより低くなって、該スイッチがオンとなる。S114〜S118の処理を行って通気経路B2内の空気圧の状態を圧力検出手段91にて検出すると、S204で空気圧の状態が設定圧Ptより高いか否かを判断する。圧力スイッチ91がオフである(真空圧が加わっていない)と判別した場合、検出した空気圧の状態が設定圧Ptより高くて開閉用通気経路にエアが流れていることになるので、判定対象のバルブが動作する意味の情報を記憶し(S122)、S126〜S132の処理を行う。一方、圧力スイッチ91がオンである(真空圧が加わっている)と判別した場合、検出した空気圧の状態が設定圧Ptより低くて開閉用通気経路にエアが流れてことになるので、判定対象のバルブが動作しない意味の情報を記憶し(S124)、S126〜S132の処理を行う。本変形例でも、バルブが開閉するか否かが通知されるので、熱成形用のバルブの開閉動作を容易に確認することができる。
図26に示すように、通気経路B2内におけるエアの流量の状態を検出する流量センサ(流量計、流量検出手段)を圧力検出手段の代わりに設けてもよい。この場合、圧力スイッチ91の接続箇所で共通経路81に流量センサを介在させればよい。また、図18のシステム95では、流量センサに接続されて該センサの流量検出信号を読み込む流量センサ読込回路をスイッチ状態読込回路91aの代わりに制御盤97に設ければよい。この流量センサ読込回路は、流量センサで検出された流量のデータをI/O回路96dへ伝達する。
図26の例では、図20のS118,S120の代わりにS212,S214の処理を行っている。S102〜S116の処理を行って全個別バルブを閉じた状態で差圧供給機構にて通気経路B2に圧空(エアの差圧)を加えて判定対象の個別バルブのみ開く制御を行うと、S212で通気経路B2内におけるエアの流量の状態を流量検出手段で検出する。具体的には、流量センサで検出された流量のデータを読み込む。そして、検出した流量の状態が所定の設定流量Ft(単位:m3/s)より高いか否かを判断する(S214)。差圧供給機構から圧空を供給する場合、成形用バルブ26から個別バルブ85へ向かう向きのエア流量を正の流量としてFt>0とされる。差圧供給機構から真空圧(負圧)を供給する場合、個別バルブ85から成形用バルブ26へ向かう向きのエア流量を正の流量としてFt>0とされる。S214の判断処理は、読み出した流量データが設定流量Ftよりも低い流量のデータであるか否かを判別することにより行うことができる。読み出した流量データが設定流量Ftよりも高い流量のデータであると判別した場合、検出したエア流量の状態が設定流量Ftより高くて判定対象のバルブを開く制御を行う前のエア流量の状態から変化しており、開閉用通気経路にエアが流れていることになるので、判定対象のバルブが動作する意味の情報をRAMに記憶し(S122)、S126〜S132の処理を行う。一方、読み出した流量データが設定流量Ftよりも低い流量のデータであると判別した場合、検出したエア流量の状態が設定流量Ftより低くて判定対象のバルブを開く制御を行う前のエア流量の状態から変化しておらず、開閉用通気経路にエアが流れていないことになるので、判定対象のバルブが動作しない意味の情報をRAMに記憶し(S124)、S126〜S132の処理を行う。本変形例でも、バルブが開閉するか否かが通知されるので、簡易な構成で熱成形用のバルブの開閉動作を容易に確認することができる。
図27の例では、図20のS126の代わりにS222の処理を行い、S118の代わりにS224の処理を行うようにしている。S102〜S116の処理を行って判定対象の個別バルブのみ開く制御を行うと、この制御を行ってからT3秒後、S222で判定対象の個別バルブを閉じる制御を行う。次に、S224で通気経路B2内の空気圧の状態を圧力検出手段91にて検出する。そして、S120で検出した空気圧の状態が設定圧Ptより低いか否かを判断する。判定対象の個別バルブが開閉動作する場合、該個別バルブを開いてから閉じるまでの間に該個別バルブが開放され、通気経路B2内に供給された圧空が逃げる。この場合、検出した空気圧の状態が設定圧Ptより低くなるので、判定対象のバルブが動作する意味の情報を記憶し(S122)、S126〜S132の処理を行う。一方、判定対象の個別バルブが開閉動作しない場合、該個別バルブを開いて閉じる制御を行った間に該個別バルブが開放されず、通気経路B2内に供給された圧空が逃げない。この場合、検出した空気圧の状態が設定圧Ptより高くなるので、判定対象のバルブが動作しない意味の情報を記憶し(S124)、S126〜S132の処理を行う。本変形例でも、バルブが開閉するか否かが通知されるので、熱成形用のバルブの開閉動作を容易に確認することができる。
図28に示すように、個別バルブ85の全てを閉じた状態で差圧供給機構25にて通気経路B2にエアの差圧を加えたときに該通気経路にエアが流れるか否かを検出し、エアが流れると検出したときにその旨を通知するようにしてもよい。同図の例では、図20のS114とS116との間にS232〜S236が挿入されている。
S102〜S114の処理を行って全個別バルブ85と非区分用バルブ92とを閉じて圧空を供給して成形用バルブ26を閉じる制御を行うと、成形用バルブ26を閉じる制御を行ってからT4秒後、S232で通気経路B2内の空気圧の状態を圧力スイッチ(圧力検出手段)91にて検出する。なお、時間T4は、通気経路B2でエアの漏れがある場合に当該エアの漏れにより空気圧が設定圧Ptより低くなる時間以上であればよく、例えば、0.5〜10秒、1〜5秒程度とすることができる。次に、検出した空気圧の状態が設定圧Ptより低いか否かを判断する(S234)。この判断処理は、読み出した圧力スイッチ91の状態がオフであるか否かを判別することにより行うことができる。差圧供給機構25と圧力スイッチ91とが機能し、バルブや通気経路からエアの漏れが生じていない場合、通気経路B2内で圧空が保持されるので、検出される空気圧の状態は設定圧Ptより高くなる。この場合、上述したS116〜S132の処理を行い、個別バルブが開閉するか否かを通知する。一方、エアの漏れが生じていたり、差圧供給機構25が機能していなかったり、圧力スイッチ91が機能していなかったりすると、検出される空気圧の状態が設定圧Ptより低くなることがあり得る。この場合、S236に進んでエアが漏れている旨を画面表示等で通知し、S102に戻る。
本変形例によると、全個別バルブ85を閉じた状態で開閉用通気経路に圧空を加えた場合に本来高圧を検出すべき圧力検出手段が高圧を検出しない場合、例えば、バルブや通気経路からエアが漏れていたり差圧供給機構や圧力検出手段が機能していなかったりする場合に、エアが流れる旨が通知される。これにより、不具合があるかどうかを容易に確認することができ、不具合箇所を直すことができるので、不具合箇所がある状態で被成形材の熱成形を開始するような不都合を回避することができて、確実にバルブを開いて被成形材を熱成形することが可能になる。
図29に示すように、個別バルブ85の全てを閉じた状態で差圧供給機構25にて通気経路B2にエアの差圧を加えて判定対象の個別バルブを開く制御を行ったときに該通気経路にエアが流れると検出したとき、判定対象の個別バルブを開閉動作させてもよい。同図の例では、図20のS120とS124との間にS242〜S254が挿入されている。
S102〜S120の処理を行って空気圧の状態が設定圧Ptより低くないと判断すると、判定対象の個別バルブが開閉動作していないことになり、S242に進む。ここで、判定対象の個別バルブを開閉させる制御を行うと、該個別バルブの固着が解消され、該個別バルブが開閉動作するようになって熱成形に使用することができる場合が想定される。そこで、まず、判定対象の個別バルブを閉じる制御を行い(S242)、S104〜S106と同様にして判定対象の個別バルブを開閉させる制御を行う(S244)。次に、成形用バルブ26を開く制御を行って通気経路B2に圧空を供給し(S246)、T2秒後、成形用バルブ26を閉じる制御を行う(S248)。さらに、判定対象の個別バルブのみを開く制御を行い(S250)、T3秒後、通気経路B2内の空気圧の状態を圧力検出手段91にて検出する(S252)。そして、検出した空気圧の状態が設定圧Ptより低いか否かを判断する(S254)。このとき、空気圧の状態が設定圧Ptより高ければ、判定対象の個別バルブが開閉動作しないことが確認されたことになり、S124に進んで該個別バルブが動作しない意味の情報を記憶し、S126〜S132の処理を行う。一方、検出した空気圧の状態が設定圧Ptより低ければ、判定対象の個別バルブが開閉動作していることになり、S122に進んで該個別バルブが動作する意味の情報を記憶し、S126〜S132の処理を行う。本変形例によると、個別バルブが固着した場合にその固着をある程度解消することが可能になるので、バルブの交換がある程度不要になる点で有用である。
なお、熱成形装置の基本部分である成形機構20、開閉用通気経路B1、バルブ85、バルブ動作判定手段90、システム95のみでも、熱成形用のバルブの開閉動作を容易に確認することができ、確実にバルブを開いて被成形材を熱成形することが可能になる効果が得られる。
なお、本発明は、上述した実施形態や変形例に限られず、上述した実施形態および変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術並びに上述した実施形態および変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も含まれる。
熱成形装置の外観を示す斜視図。 熱成形装置を正面から見て示す正面図。 型が所定の離間位置にあるときの熱成形装置を示す右側面図。 型が所定の近接位置にあるときの熱成形装置を示す右側面図。 成形機構の要部を上面から見て示す平面図。 固定部材の下から成形機構の要部を上面から見て示す平面図。 型の下から型等の底面を見て示す底面図。 型を組み立てる様子を底面側から見て示す分解斜視図。 型の下から熱成形装置の要部を上面から見て示す平面図。 熱板を支持する構造とエア結線を模式的に示す斜視図。 図10のA1の位置を断面視して示す垂直断面図。 熱板を上面から見て示す上面図。 台座を上面から見て示す上面図。 台座を底面から見て示す底面図。 間部材を上面から見て示す上面図。 間部材とヒータを固定した台座を底面から見て示す底面図。 下テーブルの上面をエア結線とともに示す上面図。 コンピュータシステムの回路構成の概略を示すブロック図。 熱板の表面に対応させた画面の表示例を示す図。 コンピュータシステムが実行する処理を示すフローチャート。 バルブ切替処理を示すフローチャート。 成形機構の動作を示すタイミングチャート。 本熱成形装置の動作を示すタイミングチャート。 バルブ動作判定結果の表示例を示す図。 変形例において、コンピュータシステムの処理を示すフローチャート。 変形例において、コンピュータシステムの処理を示すフローチャート。 変形例において、コンピュータシステムの処理を示すフローチャート。 変形例において、コンピュータシステムの処理を示すフローチャート。 変形例において、コンピュータシステムの処理を示すフローチャート。
符号の説明
10…シート搬送機構、
20…成形機構、21…基台、
25…差圧供給機構、25a…通気経路、26…成形用バルブ、
40…型、
60…加熱板(熱板)、60a…型に対向する表面、60b…裏面、
61…第一の通気孔(貫通穴)、
65…台座(台部材)、65a…表面、65b…裏面、
66,66a,66b…溝(開閉用通気経路の一部)、
67…第二の貫通穴(内部通気経路、開閉用通気経路の一部)、
68…溝(凹部)、
69…凹部用貫通穴(凹部用内部通気経路)、
70…第一の間座(第一の間部材)、71…第三の貫通穴(開閉用通気経路の一部)、
72…第二の間座(第二の間部材)、74…第三の間座(第三の間部材)、
75…下テーブル(熱板用テーブル)、75a…表面、75b…裏面、
77…テーブル内部通気経路(開閉用通気経路の一部)、
79…ヒータ(加熱機構)、
80…通気経路(開閉用通気経路の一部)、81…共通経路、
82…非開閉用通気経路、
85…電磁弁(バルブ)、
90…バルブ動作判定手段、
91…圧力スイッチ(圧力検出手段)、92…非区分用バルブ、
95…コンピュータシステム(バルブ動作判定手段の一部、成形範囲入力手段、成形機構の一部)、
96…コンピュータ、97…制御盤、
100…熱成形装置、
B1…開閉用通気経路、B2…バルブ26,85間の通気経路、
S1…シート(被成形材)、S2…成形後のシート、

Claims (9)

  1. エアを流通させる開閉用通気経路と、該開閉用通気経路を開閉可能なバルブと、大気圧とは異なるエアの差圧を前記開閉用通気経路に加える差圧供給機構を有して前記バルブを開いて前記開閉用通気経路にエアの差圧を加えて被成形材を熱成形する成形機構と、を備える熱成形装置のバルブ動作確認装置であって、
    前記差圧供給機構にて前記開閉用通気経路にエアの差圧を加え、前記バルブを開く制御を行ったときに前記開閉用通気経路にエアが流れるか否かを検出し、検出した結果に基づいて前記バルブが開閉するか否かの少なくとも一方を通知するバルブ動作判定手段を備えることを特徴とする熱成形装置のバルブ動作確認装置。
  2. 前記開閉用通気経路と前記バルブとの組み合わせが複数設けられるとともに、前記差圧供給機構が前記複数の開閉用通気経路に同じエアの差圧を加える機構とされ、
    前記バルブ動作判定手段は、前記複数のバルブの中からエアの流れを検出する対象のバルブを順次設定し、該対象のバルブについて前記差圧供給機構にて前記開閉用通気経路にエアの差圧を加えて開く制御を行ったときに該対象のバルブと組み合わされた開閉用通気経路にエアが流れるか否かを検出し、エアが流れないと検出したときに前記対象のバルブが開閉しない旨を通知することを特徴とする請求項1に記載の熱成形装置のバルブ動作確認装置。
  3. 前記バルブ動作判定手段は、前記差圧供給機構と前記バルブとの間の前記開閉用通気経路内における空気圧の状態を検出する圧力検出手段を備え、前記バルブを閉じた状態で前記差圧供給機構にて前記開閉用通気経路にエアの差圧を加え、前記バルブを開く制御を行って前記圧力検出手段にて前記開閉用通気経路内における空気圧の状態を検出し、検出した空気圧の状態が前記バルブを開く制御を行う前の空気圧の状態から変化していないときに前記バルブが開閉しない旨を通知することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱成形装置のバルブ動作確認装置。
  4. 前記バルブ動作判定手段は、前記開閉用通気経路内におけるエアの流量の状態を検出する流量検出手段を備え、前記バルブを閉じた状態で前記差圧供給機構にて前記開閉用通気経路にエアの差圧を加え、前記バルブを開く制御を行って前記流量検出手段にて前記開閉用通気経路内におけるエアの流量の状態を検出し、検出した流量の状態が前記バルブを開く制御を行う前のエアの流量の状態から変化していないときに前記バルブが開閉しない旨を通知することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱成形装置のバルブ動作確認装置。
  5. 前記開閉用通気経路と前記バルブとの組み合わせが複数設けられるとともに、前記差圧供給機構が前記複数の開閉用通気経路に同じエアの差圧を加える機構とされ、
    前記バルブ動作判定手段は、前記バルブの全てを閉じた状態で前記差圧供給機構にて前記開閉用通気経路にエアの差圧を加えたときに該開閉用通気経路にエアが流れるか否かを検出し、エアが流れると検出したときにその旨を通知することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の熱成形装置のバルブ動作確認装置。
  6. 前記バルブ動作判定手段は、前記差圧供給機構にて前記開閉用通気経路にエアの差圧を加え、前記バルブを開く制御を行ったときに前記開閉用通気経路にエアが流れると検出したとき、前記バルブを開閉動作させることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の熱成形装置のバルブ動作確認装置。
  7. エアを流通させる開閉用通気経路と、
    該開閉用通気経路を開閉可能なバルブと、
    大気圧とは異なるエアの差圧を前記開閉用通気経路に加える差圧供給機構を有して前記バルブを開いて前記開閉用通気経路にエアの差圧を加えて被成形材を熱成形する成形機構と、
    前記差圧供給機構にて前記開閉用通気経路にエアの差圧を加え、前記バルブを開く制御を行ったときに前記開閉用通気経路にエアが流れるか否かを検出し、検出した結果に基づいて前記バルブが開閉するか否かの少なくとも一方を通知するバルブ動作判定手段とを備えることを特徴とする熱成形装置。
  8. 所定の成形位置を通る所定の搬送方向へ成形可能なシートを搬送するシート搬送機構と、
    表面から裏面へ貫通した複数の通気孔を有し、前記成形位置にあるシートの一面側に配置される熱板と、
    該熱板を加熱するヒータと、
    前記複数の通気孔から区分される各区分の通気孔にそれぞれ前記熱板の裏面で接続された各開閉用通気経路と、
    該各開閉用通気経路をそれぞれ開閉可能であるとともに通電されると開となる一方で通電されていないときにはばねの力により閉となる各電磁弁と、
    前記熱板の表面に対応させた画面を表示して該画面の中から成形に用いる範囲の入力を受け付ける成形範囲入力手段と、
    前記成形位置にあるシートの前記一面側とは反対の他面側に配置されて前記熱板に対向する成形面が形成された型と、大気圧とは異なるエアの差圧を前記開閉用通気経路に加える差圧供給機構とを有し、前記シート搬送機構により前記シートが搬送されるときには前記熱板と前記型とを所定の離間位置まで離間させ、前記熱板と前記型とを所定の近接位置まで近接させて前記シートを加熱しながら前記成形面の形状に合わせて熱成形する際、前記シートが前記成形位置まで搬送されて前記熱板と前記型とを前記近接位置まで近接させるときには前記各電磁弁のうち前記入力された範囲の中にある通気孔に接続された開閉用通気経路を開閉する電磁弁のみ通電して開いて前記差圧供給機構にて前記範囲中の通気孔に真空圧を作用させて前記シートを前記熱板の表面に密接させ、前記熱板と前記型とが前記近接位置まで近接したときに前記通気孔に作用させた真空圧を解除して前記シートを前記型の成形面に密接させることにより熱成形する成形機構と、
    前記差圧供給機構と前記バルブとの間の前記開閉用通気経路内における空気圧と設定空気圧との大小を検出して対応する検出信号を生成する圧力スイッチを有し、前記複数のバルブの中からエアの流れを検出する対象の電磁弁を順次設定し、該対象の電磁弁について前記差圧供給機構にて前記開閉用通気経路に圧空を加えて開く制御を行って所定時間経過後に前記圧力スイッチにて前記開閉用通気経路内の空気圧と前記設定空気圧との大小を検出し、前記開閉用通気経路内の空気圧が前記設定空気圧より大きいときに前記対象の電磁弁が開閉しない旨を画面に表示するバルブ動作判定手段を備えることを特徴とする熱成形装置。
  9. エアを流通させる開閉用通気経路と、該開閉用通気経路を開閉可能なバルブと、大気圧とは異なるエアの差圧を前記開閉用通気経路に加える差圧供給機構を有して前記バルブを開いて前記開閉用通気経路にエアの差圧を加えて被成形材を熱成形する成形機構と、を備える熱成形装置のバルブ動作確認方法であって、
    前記差圧供給機構にて前記開閉用通気経路にエアの差圧を加え、前記バルブを開く制御を行ったときに前記開閉用通気経路にエアが流れるか否かを検出し、検出した結果に基づいて前記バルブが開閉するか否かの少なくとも一方を通知することを特徴とする熱成形装置のバルブ動作確認方法。
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