JP2007275817A - 水処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属が接する水のアルカリ性を維持するためのアルカリ化剤添加の頻度を極力抑制するとともに、長期間に渡って防食性を有する水質を維持できるアルカリ化水を得る水処理方法を提供する。
【解決手段】水2aを純水化樹脂を含んだイオン交換塔10に通して高純度水にした後、当該高純度水を防食化樹脂を含んだイオン交換塔11に水を通すことで、不純物陽イオンをNa+に、不純物陰イオンを[B45(OH)42-に置換させてNa2[B45(OH)4]水溶液を得る。Na2[B45(OH)4]水溶液は、送入配管133を介して貯水槽19に戻され、循環することになる。この動作を繰り返すことで、貯水槽19内の高純度水を全てNa2[B45(OH)4]水溶液に変換する。なお、pH計12を用いて貯水槽19内の水のpHを随時測定し、pHが9.2程度のアルカリになるまで循環を繰り返す。
【選択図】図5

Description

本発明は水処理方法に関し、特に水冷装置や水空調機器に使用する水の水処理方法に関する。
水(淡水、イオン交換水)を冷却水として循環させる水冷装置や、水(淡水、イオン交換水)を蓄熱媒体として貯留して使用する水空調機器における水系などの接水部材(配管材料、部品材料)は、水質によってはFe、Cu系材料が腐食し、水漏れに至ることがある。これを防止する方法としては水処理による水質改善が挙げられる。
例えば、非特許文献1には水酸化ナトリウムなどのアルカリ薬剤を添加して、冷却水のpH(水素イオン指数)を弱アルカリ性にして水質改善する方法が記載されている。しかし、経時変化により、大気中の炭酸ガスの溶解によって冷却水のpHが酸性に移行し、防食効果がなくなるために随時アルカリ薬剤を添加する必要がある。
また、特許文献1には、イオン交換処理により水のpHを中性ないしアルカリ性に変換する方法が開示されている。この方法はCO2の吹き込みによって原水のpHを低下させた上で、OH-置換形アニオン交換樹脂を用いて原水中の腐食性イオンを効率的に除去する。
この場合、CO3 2-置換形アニオン交換樹脂のイオン型がHCO3 -となり、有効な防食効果が得られる。その結果、これらのイオン交換樹脂で処理した水は中性ないし弱アルカリ性となる。
しかし、これらのイオン交換樹脂で処理した水が、大気中の炭酸ガスの溶解(CO2+H2O→H2CO3)によってpHが徐々に弱酸性化し、イオン交換水の腐食性が強くなる。
このため弱酸性から再度中性ないし弱アルカリ性に戻す必要が生じ、再び、OH-置換形アニオン交換樹脂またはCO3 2-置換形アニオン交換樹脂に通水するというメンテナンスが必要となる。
特開平7−316852号公報 酒井康行著,「空調設備の腐食と防食」,技術書院,1996年,p.105
本発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、金属が接する水のアルカリ性を維持するためのアルカリ化剤添加の頻度を極力抑制するとともに、長期間に渡って防食性を有する水質を維持できるアルカリ化水を提供することを目的とする。
本発明に係る請求項1記載の水処理方法は、大気と接触する水を貯留または循環する水系を有する装置に使用される水の処理方法であって、前記水にほう砂(Na2[B45(OH)4]・8H2O)を添加して、1×10-4mol/L以上のほう砂を含む水に変換する。
本発明に係る請求項2記載の水処理方法は、大気と接触する水を貯留または循環する水系を有する装置に使用される水の処理方法であって、前記水を、Na+形陽イオン交換樹脂と、[B45(OH)42-形陰イオン交換樹脂とを用いてイオン交換することでほう砂を含む水に変換する。
本発明に係る請求項1記載の水処理方法によれば、ほう砂(Na2[B45(OH)4]・8H2O)を添加して、1×10-4mol/L以上のほう砂を含む水に変換することで、pHが9以上のpH緩衝能力が高く、かつ大気中の炭酸ガスと接触していても長期間に渡ってpH9以上を維持したアルカリ性水を得ることができる。このため、当該アルカリ性水を、大気と接触する水を貯留または循環する水系を有する装置に使用することで、接水部材のFe、Cu系材料の腐食をメンテナンスなしで長期間に渡って防止できる。
本発明に係る請求項2記載の水処理方法によれば、Na+形陽イオン交換樹脂と、[B45(OH)42-形陰イオン交換樹脂とを用いてイオン交換することでほう砂を含む水に変換することで、pHが9以上のpH緩衝能力が高く、かつ水が大気中の炭酸ガスと接触していても長期間に渡ってpH9以上を維持したアルカリ性水を得ることができる。このため、当該アルカリ性水を、大気と接触する水を貯留または循環する水系を有する装置に使用することで、接水部材のFe、Cu系材料の腐食をメンテナンスなしで長期間に渡って防止できる。
<実施の形態1>
図1に、水を貯留する水系を有する装置であり水空調機器の一種である蓄熱式空気調和装置に用いられる蓄熱用熱交換器100の概略図を示す。
蓄熱式空気調和装置は、夏期は夜間のうちに氷を作り、昼間は、その氷の熱を利用して例えば室内の大気を冷却し、冬季は夜間のうちに温水を作り、昼間は、その温水の熱を利用して室内の大気を暖める装置である。
この、蓄熱式空気調和装置に用いられる蓄熱用熱交換器では、通常、淡水を蓄熱媒体として用いている。なお、淡水とは水道水、地下水など、海水に比べて不純物イオン(Na+、Ca2+、Cl-、SO4 2-など)の含有量が少ない水を指す。
図1に示すように蓄熱用熱交換器100は、蛇行状に屈曲形成された金属製の伝熱管(主として銅管)1と蓄熱槽3とを有し、蓄熱槽3内には伝熱管1の中を流れる熱媒(冷媒)の持つ熱エネルギーを蓄えるための蓄熱媒体2としての水が貯留されている。
蓄熱槽3は有蓋の容器であり、伝熱管1の蛇行部分1aが蓄熱媒体2中に浸漬され、その入力端および出力端が、蓄熱槽3の蓋部分から突出して外部の機器(熱媒の循環装置等)に接続されている。
図2は、伝熱管1のより具体的な構成を示す図であり、間隔を開けて平行に設けられた2枚の細長い板状の支持部材4間に渡るように、伝熱管1が所定間隔で複数回巻き付けられて蛇行状をなし、2つの支持部材4ごと蓄熱槽3中に浸漬される。
なお、蓄熱槽3は例えばFRP(繊維強化プラスチック)で構成され、支持部材4の材質は例えばABS(acrylonitrile butadiene styrene)樹脂で構成され、2つの支持部材4のそれぞれの両端部は蓄熱槽3に固定されている。
ここで、図1に示される蓄熱用熱交換器100などのように、冷却水や蓄熱媒体の水が大気と接触し、当該水を貯留または循環する水系を有する装置では、水に大気中の炭酸ガス(CO2)が溶解して炭酸(H2CO3)となり、水が酸性になる。以下の化学式(1)〜(3)には、水が酸性化するプロセスを示している。
Figure 2007275817
Figure 2007275817
Figure 2007275817
従って、冷却水や蓄熱媒体の水が大気と接触する系では、当該水が酸性化する可能性が常にあるが、これに弱酸の塩を添加すればpH緩衝能(pHの低下を抑える作用)が生じ、酸性化を抑制できる。これが、いわゆるpH緩衝溶液による水のアルカリ化処理である。
通常、pH緩衝溶液は弱酸とその塩、または弱塩基とその塩とを組み合せて調製される。例えば、pHが9以上のアルカリ性pH緩衝溶液としては、次の組み合せが知られている。
0.1mol/Lほう酸緩衝溶液(pH=9.1)
{0.1mol/Lほう酸+0.05mol/L水酸化ナトリウム(ほう酸Na緩衝溶液)}または、
{0.1mol/Lほう酸+0.05mol/L水酸化カリウム(ほう酸K緩衝溶液)}
0.02mol/Lエタノールアミン緩衝溶液(pH=9.6)}
{0.02mol/Lモノエタノールアミン+0.01mol/L酢酸}
これらのpH緩衝溶液を用いることで、接水部材のFe、Cu系材料の腐食を防止できるが、上述のように、常に薬剤が2種類必要なので取り扱いが難しい。
そこで、発明者は、弱酸の塩を種々調査し、pHが9〜10程度のアルカリ性を示すとともに、pH緩衝能に優れる(pHが酸性側に移行し難い)という2つの条件を満たす弱酸の塩を見出した。
それは、ほう砂(Na2[B45(OH)4]・8H2O)であり、淡水に1×10-4mol/L以上のほう砂を添加することでpHが9以上となり、かつ高いpH緩衝能を得られることが判った。
例えば、0.01mol/LのNaOHを含む水(pH=9.51)が、大気中の炭酸ガスの溶解によってpH=9まで低下する時間を1とした場合、0.01mol/Lのほう砂を含む水(pH=9.2)が大気中の炭酸ガスの溶解によってpH=9まで低下する時間は8倍以上であることが判った。
淡水に含有させるほう砂の濃度は、pHが9〜10程度を維持できるという条件に鑑みれば、10-4mol/L以上必要で、濃度の上限は、ほう砂の溶解度である0.16mol/L(25℃)である。
なお、ほう砂の含有量が多くなるほどpH緩衝能に優れるが、蓄熱式空気調和装置では、蓄熱媒体である水を凝固させて氷を作る必要があり、ほう砂の濃度を高くし過ぎると凝固点が低くなって凍らないという問題が生じるので、凝固点との兼ね合いから、望ましいほう砂の濃度は、1×10-2〜1×10-1mol/Lとなる。これにより、蓄熱媒体が凍らないという問題を防止できる。
なお、水(蓄熱媒体)に0.01mol/Lのほう砂を添加した結果、水のpHは9.2となり、1年経過してもpHはほぼ9.2を維持しており、伝熱管には腐食による孔食が発生していなかった。
また、接水部材がCuの場合、pHが9程度で防食効果が最も発揮できることが判った。
以上説明したように、水空調機器の蓄熱用熱交換器に使用される蓄熱媒体や、冷却装置の冷却水は、大気と接触する水を貯留または循環する水系を構成するが、このような水系において、蓄熱媒体や冷却水に、ほう砂を添加してpHを9以上とすることで、pH緩衝能力の高いアルカリ性の水となり、長期に渡ってpHが9以上を維持できる。このため、従来のように2種類以上の薬剤を組み合せて生成するpH緩衝溶液を使用する必要がなくなり、簡便に金属の防食性を有する水を得ることができる。
また、pH緩衝溶液に比べて、長期間に渡って防食性を有する水質を維持できるので、ほう砂を添加する頻度は少なくて済み、システムのメンテナンスを簡略化できる。
なお、ほう素は排水基準項目として挙げられているため、例えば、図1に示した蓄熱槽3の蓄熱媒体2を排水(廃棄)する場合、蓄熱媒体2中のほう素を除去する必要がある。
そこで、図1に示した蓄熱用熱交換器100に、蓄熱媒体2中のほう素を除去するシステムを付設することになる。当該システムの構成について、図3を用いて説明する。
図3は、ほう素除去装置90を蓄熱用熱交換器100に付設した構成を示す概略図である。
図3において、蓄熱槽3には排水バルブ6が設けられるとともに、ほう素除去装置90の循環水配管9が接続されている。
循環水配管9は、本管91、送出配管92および送入配管93を含み、送出配管92は蓄熱槽3の底部側に、送入配管93は蓄熱槽3の上部側に接続されている。
そして、送出配管92はポンプ7を介して本管91に接続され、本管91は、ポンプ7より下流において純水化ライン911とバイパスライン912とに分岐している。
純水化ライン911には純水化樹脂を含んだイオン交換塔8が介挿され、イオン交換塔88よりも下流において、純水化ライン911とバイパスライン912とが合流し、送入配管93に接続されている。
蓄熱槽3中の蓄熱媒体2を排水するに際しては、まず、ポンプ7を駆動して蓄熱媒体2を送出配管92および純水ライン911を介してイオン交換塔8に導く。なお、蓄熱媒体2はバイパスライン912を介するルートでも循環することになるが、このルートを流れる蓄熱媒体2は純水化されていない。
ここで、純水化樹脂は、H+形陽イオン交換樹脂とOH-形陰イオン交換樹脂とを混合して構成されており、そこに蓄熱媒体2を通すことで、蓄熱媒体2に含まれるNa+および[B45(OH)42-を、それぞれのイオン交換樹脂に捕捉させる。
Na+および[B45(OH)42-が除去されて純水化した蓄熱媒体2は、送入配管93を介して蓄熱槽3に戻されることになる。この動作を繰り返すことで、蓄熱槽3内の蓄熱媒体2を純水化する。
蓄熱媒体2に含まれるNa+および[B45(OH)42-の量は、蓄熱槽3内に取り付けた導電率計5を用いて蓄熱媒体2の導電率を測定することで見積もることができる。なお、排水規準としては導電率が10μS(シーメンス)/cm以下に定められている。
従って、蓄熱槽3中の蓄熱媒体2の導電率が導電率が10μS/cm以下になれば、排水バルブ6を介して排水することができる。
なお、純水化樹脂8でのコンダクタンスが大きいので、ポンプ7から送り出される蓄熱媒体2を全て純水化樹脂8に通すとなると、循環水配管9や、循環水配管9とイオン交換塔8との継ぎ手部に圧力負荷がかかり過ぎることになるので、バイパスライン912を設けて圧力負荷を軽減する構成となっている。
<実施の形態2>
図4に、水を循環する水系を有する装置であり水冷装置の一種であるポンプレス水冷装置200の断面構成を示す。
図4に示すように、ポンプレス水冷装置200は、高温度に昇温した熱交換用循環溶液22と該溶液22が相変化して潜熱を保有する高温度の蒸気12とを収容する熱交換循環溶液収納容器25と、熱交換用循環溶液22を循環させる、溶液送出パイプ27、容器内パイプ28および気液二相流体送入パイプ30と、顕熱放出熱交換器31および加熱熱交換器32を主たる構成として備えている。
熱交換循環溶液収納容器25内には隔壁23が設けられており、隔壁23により、容器25内は第1の空間25aと第2の空間25bとに空間分割されている。第1の空間25aと第2の空間25bとは開孔25cまたは隙間(連通孔)で連通しており、熱交換用循環溶液22はこの開孔25cを通じ両空間25a、25bに跨って収容されている。
すなわち、第1の空間25aと第2の空間25bとは、熱交換用循環溶液22が満たされている部分に設けられた開孔25cで連通しており、高温度の蒸気が収容されている空間(蒸気空間)では連通していない。なお、熱交換循環溶液収納容器25の上部側には、熱交換用循環溶液22を導入するバルブ24が設けられている。
また、熱交換循環溶液収納容器25には、熱交換循環溶液22を送出する溶液送出口26と、気液二相状態となった流体を熱交換循環溶液収納容器25に送入する二相流体送入口29とが設けられている。二相流体送入口29からは、高温に昇温された熱交換用循環溶液22と高温度に昇温されて沸騰した熱交換用循環溶液22の蒸気泡との気液二相流体が送入する。
なお、二相流体送入口29より送入する気液二相流体は、第1の空間25a内にのみ送入し、第2の空間25b内には送入しない構成となっている。また、前述のように、第1の空間25aと第2の空間25bとは、開孔25cにより連通し、両空間25a、25bを熱交換用循環溶液22が自由に移動できるように構成されているため、第1の空間25a内に気液二相流体が送入し、各空間内の圧力に圧力差が生じたとき、当該圧力差により第1の空間25aの気液界面位置と第2の空間25bの気液界面位置とが容易に変化する構造になっている。
熱交換用循環溶液22は、熱特性が高く(例えば熱伝導率が高い、比熱が大きい)、流動特性が良く(例えば粘性係数が小さい)、気体に対する液体の密度比が大きな流体が好ましく、不凍液、アルコール水溶液等の、気液の相変化を生ずる液体が使用される。
熱交換循環溶液収納容器25に設けられた溶液送出口26には溶液送出パイプ27が接続され、また気液二相流体送入口29には気液二相流体送入パイプ30が接続され、溶液送出パイプ27と気液二相流体送入パイプ30とは容器内パイプ28によって連接しており、これらによって溶液循環系40が構成されている。
顕熱放出熱交換器31は、溶液送出パイプ27に沿って、その外周を囲むように設けられており、溶液送出パイプ27内を循環する循環溶液の熱が、パイプ壁を介して顕熱放出熱交換器31に放出される。
また、加熱熱交換器32は、気液二相流体送入パイプ30に沿って、その外周を囲むように設けられており、溶液送出パイプ27内を循環する循環溶液は、パイプ壁を介して加熱熱交換器32より与えられる熱を吸熱して加熱される。
なお、加熱熱交換器32は、電子機器等の発熱体の放熱部、または上記発熱体から熱を輸送する機器の放熱部であり、顕熱放出熱交換器31は、ヒートパイプ等の熱輸送機器の受熱部、または自然・強制対流熱伝達、輻射等を利用する放熱壁である。
次に、ポンプレス水冷装置200の動作を説明する。熱交換循環溶液収納容器25内に収容された高温度の熱を保有する熱交換用循環溶液22は、溶液循環系40を通って機器内を循環するが、高温度の熱交換用循環溶液22は、溶液循環系40の溶液送出パイプ27を通過する際に、顕熱放出熱交換器31で顕熱を放出し、熱交換して低温度に冷却される。
冷却後、容器内パイプ28を通過する際に、第1の空間25a内に収容された高温の熱交換用循環溶液22、または高温の熱交換用循環溶液22と循環溶液の蒸気で予熱されて昇温する。昇温された熱交換用循環溶液22は、気液二相流体送入パイプ30に設けられた加熱熱交換器32によってさらに高温度に昇温されて沸騰し、蒸気泡を発生させながら熱交換循環溶液収納容器25に戻る。熱交換循環溶液収納容器25に戻った熱交換用循環溶液22は、再度、溶液循環系40を流れ、冷却、予熱、沸騰温度への昇温を繰り返す。
このように、ポンプレス水冷装置200においては、熱交換用循環溶液22の相変化により生じる溶液循環系40内の密度差(密度差により生じる浮力)を利用して、機器内を熱交換用循環溶液22が循環するようにしている。
すなわち、加熱熱交換器32から気液二相流体送入口29までの気液二相流体送入パイプ30内の気液二相流体の見かけの密度と、該区間高さと同じ高さ区間における循環溶液輸送パイプA内の熱交換用循環溶液22の密度との密度差を利用して熱交換用循環溶液22を循環させるので、溶液循環のためのポンプが不要となっている。
なお、ポンプレス水冷装置については、特開平2004−245566号公報にて詳しく説明されている。
上述した、ポンプレス水冷装置200を含めた水冷装置においては、溶液循環系40を構成する各パイプをFe、Cu系材料で構成するので、熱交換用循環溶液22の水質によっては接水部分に腐食が発生する可能性がある。
従って、熱交換用循環溶液22をアルカリ化することで酸性化を抑制することは、接水金属の防食にとって有効である。
そこで、以下、図5を用いて、熱交換用循環溶液22を含めた、冷却水をアルカリ化する方法について説明する。
図5は、アルカリ化された冷却水を生成するためのアルカリ化水生成装置300の構成を示す概略図である。
図5に示すように、アルカリ化水生成装置300は、アルカリ化処理の対象となる水2aを貯留する貯水槽19と、貯水槽19に接続され、貯水槽19内の水2aを循環する循環水配管13と、水2aを循環させるためのポンプ18と、純水化樹脂を含んだイオン交換塔10と、防食化樹脂を含んだイオン交換塔11と、貯水槽19に投入する不凍液原液を貯蔵する原液貯蔵槽20とを主たる構成として有している。
循環水配管13は、本管131、送出配管132および送入配管133を含み、送出配管132は貯水槽19の底部側に、送入配管93は貯水槽19の上部側に接続されている。
そして、送出配管132はポンプ19を介して本管131に接続され、本管131は、ポンプ18より下流においてイオン交換ライン1311とバイパスライン1312とに分岐している。イオン交換ライン1311は、さらに純水化ライン101と防食化ライン111とに分岐している。
純水化ライン101には、純水化樹脂を含んだイオン交換塔10が介挿され、防食化ライン111には、防食化樹脂を含んだイオン交換塔11が介挿され、イオン交換塔10および11よりも下流において、純水化ライン101と防食化ライン111とが合流し、さらに下流においては、イオン交換ライン1311とバイパスライン1312とが合流して送入配管133に接続されている。
また、送出配管132には止水バルブ13が介挿され、純水化ライン101と防食化ライン111との合流部分には3方バルブ15が介挿され、イオン交換ライン1311の、3方バルブ15よりも下流の部分には、止水バルブ14が介挿されている。
また、原液貯蔵槽20と貯水槽19とを接続する配管には止水バルブ17が介挿され、貯水槽19には排水バルブ6が設けられるとともに、貯水槽19内には導電率計5およびpH計12が設けられている。
次に、アルカリ化水生成装置300を用いて水2aをアルカリ化する処理について説明する。
まず、止水バルブ16を開放し、ポンプ18を駆動して、水2aとして水道水を入れた貯水槽19から、水2aを送出配管132を介してイオン交換ライン1311に導く。この時点では、水2aはバイパスライン1312を介するルートで循環することになる。
この状態で、止水バルブ14を開放するとともに、3方バルブ15を切り換えて、水2aが純水化樹脂を含んだイオン交換塔10を通過できるようにする。
ここで、純水化樹脂は、H+形陽イオン交換樹脂とOH-形陰イオン交換樹脂とを混合して構成されており、イオン交換塔10に水2aを通すことで、水2aに含まれる不純物イオンを、それぞれのイオン交換樹脂に捕捉させる。
不純物イオンが除去されて純水化した高純度水は、送入配管133を介して貯水槽19に戻されることになる。この動作を繰り返すことで、貯水槽19内の水2aを全て純水化する。なお、水2aの導電率を導電率計5を用いて随時測定し、導電率が20μS/cmになるまで、循環を繰り返す。なお、水2aはバイパスライン1312を介するルートでも循環することになるが、このルートを流れる水2aは純水化されていない。
その後、3方バルブ15を切り替えて、高純度水が防食化樹脂を含んだイオン交換塔11を通過できるようにする。
防食化樹脂は、Na+形陽イオン交換樹脂と[B45(OH)42-形陰イオン交換樹脂とを混合して構成されており、イオン交換塔11に高純度水を通すことで、高純度水中に含まれる不純物陽イオンをNa+に、不純物陰イオンを[B45(OH)42-に置換させてNa2[B45(OH)4]水溶液を得る。
ここで、防食化樹脂はH+形陽イオン交換樹脂とOH-形陰イオン交換樹脂との混合樹脂を、Na2[B45(OH)4]水溶液に浸漬させることによって得ることができる。
なお、H+形陽イオン交換樹脂は、例えばスチレン−ジビニルベンゼン共重合体、フェノールホルマリン樹脂などを基体とし、イオン交換基としてスルホン酸基を持つものが挙げられる。また、OH-形陰イオン交換樹脂は、例えばスチレン−ジビニルベンゼン共重合体などを基体とし、イオン交換基としてトリメチルアンモニウム基、β―ヒドロキシエチルジメチルアンモニウム基などを持つものが挙げられる。
Na2[B45(OH)4]水溶液は、送入配管133を介して貯水槽19に戻されることになる。この動作を繰り返すことで、貯水槽19内の高純度水を全てNa2[B45(OH)4]水溶液に変換する。なお、pH計12を用いて貯水槽19内の水のpHを随時測定し、pHが9.2程度のアルカリになるまで循環を繰り返す。
その後、止水バルブ17を開放して、貯水槽19内に原液貯蔵槽20からエチレングリコールまたはプロピングリコールを主体とする不凍液原液を入れ、Na2[B45(OH)4]水溶液と不凍液との体積比が1対1となった不凍液を作製し、熱交換用循環溶液22を得る。
図4を用いて説明したポンプレス水冷装置200に熱交換用循環溶液22を導入するに際しては、真空ポンプ等により、ポンプレス水冷装置200内の空気を排気した後、アルカリ化水生成装置300を用いて作製した熱交換用循環溶液22を、バルブ24を介して熱交換循環溶液収納容器25内に導入する。
ポンプレス水冷装置200の動作については先に説明した通りであり、高温度になった熱交換用循環溶液22は、溶液循環系40の溶液送出パイプ27を通過する際に、顕熱放出熱交換器31で顕熱を放出し、一旦、60℃程度まで冷却された後、容器内パイプ28を通過する際に予熱され、さらに気液二相流体送入パイプ30に設けられた加熱熱交換器32によって高温度に昇温されて沸騰し(沸点85℃)、蒸気泡を発生させながら熱交換循環溶液収納容器25に戻る。熱交換循環溶液収納容器25に戻った熱交換用循環溶液22は、再度、溶液循環系40を流れ、冷却、予熱、沸騰温度への昇温を繰り返す。
このような循環動作を1年間継続させた後も、熱交換用循環溶液22のpHはほぼ9.2を維持しており、容器内外のパイプ27および28内はほとんど腐食していないという結果が得られた。
以上説明したように、ポンプレス水冷装置200のような水冷装置に使用される冷却水に、イオン交換により作製したpH9.2程度のNa2[B45(OH)4]水溶液を使用することで、pH緩衝能力の高いアルカリ性の水となり、長期に渡ってpHが9以上を維持できる。このため、従来のように2種類以上の薬剤を組み合せて生成するpH緩衝溶液を使用する必要がなくなり、簡便に金属の防食性を有する水を得ることができる。
なお、上記Na2[B45(OH)4]水溶液のほう砂濃度は、モル濃度で1×10-2〜1×10-1mol/Lすることで、pH9以上を達成することができる。
蓄熱式空気調和装置の蓄熱用熱交換器の構成を示す概略図である。 蓄熱式空気調和装置の伝熱管の具体的な構成を示す図である。 ほう素除去装置の構成を示す概略図である。 アルカリ化水生成装置の構成を示す概略図である。 ポンプレス水冷装置の断面構成を示す図である。
符号の説明
1 伝熱管、2 蓄熱媒体、3 蓄熱槽、22 熱交換用循環溶液、25 熱交換循環溶液収納容器、31 顕熱放出熱交換器、32 加熱熱交換器、40 溶液循環系。

Claims (5)

  1. 大気と接触する水を貯留または循環する水系を有する装置に使用される水の処理方法であって、
    前記水にほう砂(Na2[B45(OH)4]・8H2O)を添加して、1×10-4mol/L以上のほう砂を含む水に変換することを特徴とする、水処理方法。
  2. 大気と接触する水を貯留または循環する水系を有する装置に使用される水の処理方法であって、
    前記水を、Na+形陽イオン交換樹脂と、[B45(OH)42-形陰イオン交換樹脂とを用いてイオン交換することでほう砂を含む水に変換することを特徴とする、水処理方法。
  3. 前記ほう砂を含む水のほう砂の濃度は、1×10-2〜1×10-1mol/Lであることを特徴とする、請求項1または請求項2記載の水処理方法。
  4. 前記装置は、
    前記水を収容した蓄熱槽内に伝熱管を浸漬し、前記伝熱管により前記蓄熱槽内に水を凝固させて氷を作って蓄熱すると共に、この蓄熱を利用して大気を冷却する蓄熱式空気調和装置を含むことを特徴とする、請求項1または請求項2記載の水処理方法。
  5. 前記装置は、
    前記水を収容した容器と、前記容器内の前記水を前記容器外に導いて、再び前記容器内に戻す循環系と、前記循環系に設けた加熱熱交換器および顕熱放出熱交換器とを有し、前記加熱熱交換器によって前記循環系内の前記水を加熱して気液二相流体とし、相変化により生じる前記循環系内の密度差により発生する浮力を利用して、前記水を循環させることを特徴とする、請求項1または請求項2記載の水処理方法。
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