JP2007274945A - 健康食品用梅エキス - Google Patents
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Abstract
【解決手段】天然梅及び/又は栽培梅を酸化還元電位がマイナス値を示す還元性の塩を用いて所定期間を漬け込むことにより得られる抽出エキスから成ることを特徴とする健康食品用梅エキス。
【選択図】なし
Description
しかしながら、特に老化や疾病の元凶である体内で発生する活性酸素(フリーラジカル)に注目し、その捕促効果を倍化して健康増進を図るというアプローチを取った梅関連の健食(健康食品)は提案されていない。
本発明において使用される梅は、天然梅であっても栽培梅であってもよく、また両者の混合物であってもよい。梅は、一般的には梅園から5月末〜6月末に収穫される。
本発明において梅は、収穫後、酸化が進んで変質しない前に前記特定の還元力のある塩(以下、特定塩ともいう。)により漬け込まれなければならない。本発明において一応の目安としては、梅は収穫後、6時間以内に特定塩により漬け込まれるべきである。
市場においては翌日、競(せり)にかけられ、競り落とされた梅は、その日の夕方又は翌日、店頭または加工業者に引き渡される。引き渡された梅は水洗いし、灰汁抜きといって一晩水に漬け込まれる。
このような工程を経て、ようやく梅漬け処理が行われるが、収穫してから早くて3日、普通は1週間程度経過して梅漬け処理がなされる。
このような実際の梅漬け処理までに長期間を要する方式では、収穫された梅は新鮮どころか酸化が進み、熟した梅に変質してしまう。一般の梅漬け(梅干し)は、前記した酸化変質が進行した梅を用いて製造されているということができる。
一般の梅漬け込みと違う点は、1日のうちに収穫→水洗→水切→漬け込みを完了させることが重要である。また、塩は自然塩でなくヒマラヤ岩塩などの還元力をもった特定の塩であって、これを微細化〜超微細化したものを用いる。これらの要件は、梅の成分が変質、劣化しないよいにし、健康増進成分を多く抽出するためである。
即ち、梅果実に含まれている抗酸化性の成分SOD(スパーオキシドジムスターゼ)抗酸化酵素、抗酸化ビタミンC,フェノール性抗酸化物質などが破壊されないように1日の工程で漬け込むことが重要である。
梅果実による脂質酸化抑制効果を得るために、梅は早期に収穫し、例えば、宮崎県の西諸地方では5月末〜6月末に収穫し、その日のうちに漬け込むことが重要である。
梅核(仁)内のアミグダリン成分は、梅実が熟すにつれて低下する。例えば、早期に収穫し即漬け込んだ場合、アミグダリンの含有量は3.0〜3.3%であるが、収穫後3〜5日経過して漬け込んだものからは検出は確認できない。
一般の梅は、前記したように梅干し作りの作業工程を考えているため、熟してから収穫し、市場出荷、仲買人通しを仲介し、梅漬けするのは収穫してから1週間後、漬けて梅酢が満ちあがるのに10日間、合計17日経過するため有効成分の変質、劣化は避けられない。
また、本発明の梅エキスの製造において、漬け込み期間は2カ月〜6カ月を見れば十分である。
梅の果肉、果皮にはクエン酸、リンゴ酸、コハク酸などの有機酸が豊富に含まれている。また、活性酸素(フリーラジカル)を消去するリオニレシノールという物質も含まれている。
更にまた、梅の核(タネ)の中に仁があり、この仁にアミクダリン(ビタミンB17)や青酸配糖体が含まれている。
これら成分の含有量は、収穫時の状態で例えばクエン酸約8.0%、リンゴ酸6.9%、アミクダリン3.2%である。
なお、本発明の梅エキスは、詳しくは後述するが、前記した金属ミネラル成分は還元力のある特定塩から供給されて豊富に含有されているという特徴がある。
また、クエン酸は、そのキレート作用により体内に発生した活性酸素(フリーラジカル)を直接攻撃し、効率的にフリーラジカルを捕促する。
更に、クエン酸などの有機酸(クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、酒石酸など)は防腐、殺菌など食中毒菌の増殖を抑える上で有用なものである。
また、血液中に乳酸がたまると細胞が老化し、動脈硬化症、高血圧症などの原因となる。
周知のように乳酸を糖質に代謝するのが「クエン酸回路」であり、このクエン酸回路により乳酸はエネルギーに変換されて疲労回復が図られる。
本発明の梅エキスは、梅からのクエン酸や還元力のある特定塩からのミネラル補給によりクエン酸回路を強力なものとし、体力、活力、抵抗力の増強を図ることができ、また弱アルカリ性であることから血液の流れを良くし健康増進に資することができる。
紫蘇は中国の薬草の古書に紫(むらさき)蘇(いきかえる)と記述されており、食中毒をおこし瀕死の人に紫蘇を食べさせたところ生き返ったといういわれが伝えられている。
紫蘇は、前記β−カロチンのほかに、ビタミンB1、B2、B6、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、カルシウム、カリウム、鉄、亜鉛など、更にはナイアミン、アントシアン系色素、ペリルアルデヒド(香分)、リモネンピネンなどの有用成分を含んでいる。
即ち、前記紅塩は、マグマの温度は1100℃から1200℃であり、長い時間をかけて天然塩の中に含まれていた有機化合物、酸素や窒素などの非金属化合物の多くが気化し、無機質の化合物の塩になったものといわれている。また、塩の中に含まれている微量元素、即ち、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、鉄、銅、亜鉛、リン、マンガン、イオウ、フッ素、ケイ素、塩素が長い年月、高い温度と高い圧力によって焼かれたことにより、還元作用をもたらす電子を保有したといわれている。この還元力に関する実証データについては後述する。
なお、前記紅塩には、元素分析によりストロンチウム、バリウム、コバルトの存在も確認されており、これらは胃腸病、特に胃潰瘍、十二指腸潰瘍に効果がある。
更にまた、還元力のある特定塩としては、韓国で作られている竹塩がある。この竹塩は、3000年前から製造されているといわれる塩であり、例えば、自然塩を竹の中に詰め込みこれを炉で焼き、次いで、焼いた塩を粉末にし、再び竹の中に詰め込んで焼き、この工程を繰返すことにより(例えば9回)有害物質や有機物質を気化させ、前記した紅塩と同じような還元力を持った塩としたものである。
因みに、他の塩水溶液のORP値は次の通りである。韓国の竹塩−218mV、国内の自然塩で沖縄産+350mV、四国産+380mV、化学精製塩+280mV、輸入天然塩(中国産)+715mV、輸入岩塩(アンデス産)+670mVである。
なお、参考のために各地の水道水のORP値を示すと、次の通りである。宮崎県野尻町+680mV、宮崎県宮崎市+713mV、東京都品川区+678mV、大阪市中央区+750mV、北海道札幌市西区+617mV、福岡県飯塚市+535mV、大分県天領水+270mVである。
また、前記紅塩1gを100ccの水に溶解させたときのpH値は約10前後であり、アルカリ性を示す。因みに、本発明により製造される梅エキス(梅酢)のpHは約2.5前後である。
本発明の梅エキスは、酸化還元電位(ORP)の値が減衰しても有効であるが、還元性を有するうちに服用することが好ましい。そのために、酸化還元電位(ORP)の値が高いマイナス値を保つように梅エキスの保管などに配慮すべきである。
本発明の梅エキスは、還元力があるため抗酸化作用の優れ、また胃潰瘍、十二指腸潰瘍、腹痛、下痢、急性腸炎、食欲不振、ノドなどの炎症防止、に有効である。
本発明の梅エキスの摂取量(服用量)は、使用者の病弱体質,健康状態などを勘案して、所望に決定すればよい。例えば、1日当たり正味20〜30mlを摂取(服用)するようにし、これを6カ月間、続ければよい。
(2).前記のようにして製造した梅エキスのORP値は−280mVであり、その成分組成は、100g当たり次の通りである。
クエン酸2.09g、リンゴ酸1.95g、リオニレシノール0.085g(このリオニレシノール成分は活性酸素を消去する特性がある)、βカロチン0.084g;ミネラル成分としてカルシュウム1.13mg、カリウム1.01mg、マグネシュウム0.31mg、鉄1.28mg、銅0.008mg、リン0.71mg、亜鉛125μg、マンガン98μg、塩素イオン757mg、フッ素0.097mg、である。
(3).作用効果:
前記のようにして製造した梅エキス(以下、梅白酢ともいう。)を摂取したときの効果は次の通りである。
1).コレステロール値の高い被験者5人に、1日30ml(正味)、1カ月間水で希釈したものを飲ませたところ、5人のコレステロール平均値は、飲用前が総コレステロール231mg/dlが飲用後では182mg/dl、Hbコレステロール値が飲用前で38mg/dlが飲用後では57.2mg/dl、中性脂肪(TG)が飲用前で150mg/dlが飲用後では78mg/dlになった。
2).梅白酢には強力な殺菌作用がある。これを実証するために、風邪をひいた被験者7人に梅白酢でうがいをしてもらったところ、全員に人が喉の痛みがなくなり、声もでるようになり、風邪をこじらせることなく完治した。そのほか、気管支喘息、気管支炎によいことも確認された。
3).梅白酢で納豆を練ると最高の泡立ちの納豆ができ、かつ納豆独特の臭みが取れて味がまろやかになる。平均年齢が53歳の被験者8人に50日間、梅白酢入り納豆を食べてもらったところ、全員に疲れがなくなり、血圧も下がり、また全員に精力増強感と便秘の解消が確認された。
これは、ヒマラヤ岩塩に含まれているイオウ成分がタンパクしつの吸収に有効であり、梅に含まれているクエン酸が疲労回復に有効であり、梅白酢と納豆が血管を拡張し、血流をよくし血圧を下げることが大きく作用していると考えられる。
4).梅白酢は、森林作業員の疲労回復、塩分補給、夏ばて防止に有効である。夏季、造林地において下草刈りをする被験者13人に梅白酢の水割り飲料水を飲んでもらったところ、塩分補給、喉の渇き防止に有効であり、疲れを感じず体調もよく、夏季にもかかわらず食欲もでて夏ばて防止に有効であると評価された。
(2).前記のようにして製造された梅及び紫蘇エキス(以下、エキスの色が紫蘇により赤いため、梅赤酢ともいう。)のORP値は−298mであり、その成分組成葉100g当たり、次の通りである(単位はgである)。
クエン酸1.95、リンゴ酸1.35、リオニレシノール0.0865である。なお、前記リオニレシノーは活性酸素を除去する作用があり、クエン酸やカロチンは強力な抗酸化力、抗高コレステロール作用がある。
(3).作用効果:
前記のようにして製造された梅及び紫蘇エキス(梅赤酢)の作用効果を調べた。
1).胃酸過多症、胃潰瘍、十二指腸潰瘍を患っている被験者6人にたいして、梅赤酢を1日50mgを1日量として3カ月間飲用してもらった。その結果、全員、病状がよくなり、内4人は完治した。また、全員の人が通じがよくなり、毎日、快適な生活が送られるようになったと報告している。なお、ヒマラヤ紅塩の産地であるチベットでは、胃、腸薬としてヒマラヤ紅塩が多用されていることから、本発明の梅及び紫蘇エキス(梅赤酢)の安全性が間接的に証明されているということができる。
2).扁桃炎、気管支炎、音声障害を患っている男性5人(平均年齢31歳)に、梅赤酢で毎日1日数回(約10〜15回)うがいをしてもらうとともに最後に梅赤酢を飲み込んでもらう試験を行った。扁桃炎は完治とはいえないが症状が軽くなり、また気管支炎、音声障害はほとんど完治している。試験期間は継続中であり、現在、4カ月目に入っている。
3).アトピー性皮膚炎の人3人に、4カ月間、1日50mlの梅赤酢を水で希釈して飲用してもらったところ、症状がかなり改善された。なお、ヒマラヤ紅塩だけを食用または浴用として使用すると、アトピーが改善するという事例が報告されている。
Claims (5)
- 天然梅及び/又は栽培梅を酸化還元電位がマイナス値を示す還元性の塩を用いて所定期間を漬け込むことにより得られる抽出エキスから成ることを特徴とする健康食品用梅エキス。
- 天然梅及び/又は栽培梅が、紫蘇とともに漬け込まれるものである請求項1に記載の健康食品用梅エキス。
- 酸化還元電位がマイナス値を示す還元性の塩が、酸化還元電位が−200mV〜−500mVの天然産の紅塩(ヒマラヤ岩塩)である請求項1に記載の健康食品用梅エキス。
- 天然梅及び/又は栽培梅の重量に対して酸化還元電位がマイナスを示す還元性の塩の使用割合が、15〜20%である請求項1に記載の健康食品用梅エキス。
- 天然梅及び/又は栽培梅が、収穫後、少なくとも6時間以内に酸化還元電位がマイナス値を示す還元性の塩に漬け込まれるものである請求項1に記載の健康食品用梅エキス。
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