JP2007274855A - 水栓用発電機及び発電機付自動水栓装置 - Google Patents

水栓用発電機及び発電機付自動水栓装置 Download PDF

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Abstract

【課題】回転体に回転力を与えない無駄な流れを制限し、発電効率を向上させる水栓用発電機及び発電機付自動水栓装置を提供すること。
【解決手段】筒体の中心軸のまわりに回転可能に筒体の内部に設けられた動翼と、動翼よりも上流の筒体内部に筒体に対して固定して設けられた静翼と、動翼の周面を囲むように動翼の翼部に設けられ、周方向に隣り合う翼部間の空間と、その翼部と筒体の内周面との間の空間とを隔てる動翼リングと、軸中心を動翼の回転軸に一致させて、動翼より下流側の筒体の内部に設けられ、動翼と一体となって筒体の中心軸のまわりに回転可能なマグネットと、筒体の管壁を間に挟んでマグネットに対向して筒体の外部に設けられた第1のコイルと、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、給水の流れを利用して発電する水栓用発電機及びこれを備えた自動水栓装置に関する。
従来より、蛇口の下に手を差し出すことによって、これをセンサが感知し、蛇口から水を自動的に吐水する自動水栓装置が知られている。また、そのような自動水栓装置の流路に小型発電機を配設し、この発電機で得られた電力を蓄電しておき、上述のセンサ等の回路の電力を補う装置も知られている。
例えば、特許文献1には、回転体の下流側に回転体と中心軸を一致させてマグネットが設けられた構成が開示されている。
回転体のまわりの流れには、回転体の外側(径外方)を流れ回転体に回転力を与えない外流と、回転体の内側(翼部)を流れ回転体に回転力を与える内流がある。発電効率を上げるには、内流の流量を多くして、回転体のトルクを大きくする必要がある。しかし、特許文献1では、回転体と配管との間には何も部材が介在されておらず、外流の流路面積が広がり、外流に対する流路抵抗が小さいため、外流の流量が多く、発電効率の低下につながる。特に、自動水栓のような比較的流量が少ないものでは、回転体に回転力を与えない無駄な流れを制限する必要性が高い。
特開2004−336982号公報
本発明は、回転体に回転力を与えない無駄な流れを制限し、発電効率を向上させる水栓用発電機及び発電機付自動水栓装置を提供する。
本発明の一態様によれば、内部が給水流路に連通され、給水が流れる方向に対して、軸方向を略平行にして設けられる筒体と、径外方に突出した複数の翼部を有し、前記筒体の中心軸のまわりに回転可能に前記筒体の内部に設けられた動翼と、径外方に突出して形成され旋回流を形成する複数の固定翼部を有し、前記動翼よりも上流の前記筒体内部に前記筒体に対して固定して設けられた静翼と、前記動翼の周面を囲むように前記翼部に設けられ、周方向に隣り合う翼部間の空間と、前記翼部と前記筒体の内周面との間の空間と、を隔てる動翼リングと、軸中心を前記動翼の回転軸に一致させて、前記動翼より下流側の前記筒体の内部に設けられ、前記動翼と一体となって前記筒体の中心軸のまわりに回転可能なマグネットと、前記筒体の管壁を間に挟んで前記マグネットに対向して前記筒体の外部に設けられた第1のコイルと、を備えたことを特徴とする水栓用発電機が提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、給水の流入口と、給水の吐水口と、前記流入口から流入した給水を前記吐水口に導く給水流路と、内部が前記給水流路に連通され、給水が流れる方向に対して、軸方向を略平行にして設けられた筒体と、径外方に突出した複数の翼部を有し、前記筒体の中心軸のまわりに回転可能に前記筒体の内部に設けられた動翼と、径外方に突出して形成され旋回流を形成する複数の固定翼部を有し、前記動翼よりも上流の前記筒体内部に前記筒体に対して固定して設けられた静翼と、前記動翼の周面を囲むように前記翼部に設けられ、周方向に隣り合う翼部間の空間と、前記翼部と前記筒体の内周面との間の空間と、を隔てる動翼リングと、軸中心を前記動翼の回転軸に一致させて、前記動翼より下流側の前記筒体の内部に設けられ、前記動翼と一体となって前記筒体の中心軸のまわりに回転可能なマグネットと、前記筒体の管壁を間に挟んで前記マグネットに対向して前記筒体の外部に設けられた第1のコイルと、を備えたことを特徴とする発電機付自動水栓装置が提供される。
本発明によれば、回転体に回転力を与えない無駄な流れを制限し、発電効率を向上させる水栓用発電機及び発電機付自動水栓装置が提供される。
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
[第1の実施形態]
図11は、本発明の実施形態に係る発電機付自動水栓装置(以下、単に自動水栓装置とも称する)の設置態様を例示する模式図である。
図12は、同自動水栓装置の要部の模式図である。
本実施形態に係る自動水栓装置は、例えば洗面台2などに取り付けられる吐水金具3を備える。吐水金具3は、配管4を介して、水道水等の流入口5に接続されている。吐水金具3は、円筒状の本体3aと、この本体3aの径外方に延出して本体3aの上部に設けられた吐水部3bとを有する。吐水部3bの先端側には、吐水口6が形成され、さらにこの吐水口6の近傍にセンサ7が内蔵されている。
配管4および吐水金具3の内部には、流入口5から流入した給水を、吐水口6へと導く給水流路が形成されている。吐水金具3の本体3aの内部には、その給水流路を開閉する電磁弁8が内蔵され、さらに電磁弁8の下流側には、吐水量を一定に制限する定流量弁55が内蔵されている。また、水道元圧が使用圧よりも高すぎる場合に減圧するための減圧弁または調圧弁(図示省略)が、電磁弁8より上流側に内蔵されている。また、定流量弁55より下流の吐水部3bの内部には、発電機11が内蔵されている。また、本体3aには、発電機11で発電された電力を充電しておく充電器56と、センサ7の駆動と電磁弁8の開閉を制御する制御部57が設けられている。発電機11は、定流量弁55よりも下流側に配設されているため、水道元圧(一次圧)が、発電機11に直接作用しない。なお、定流量弁55、減圧弁、調圧弁は、必要に応じて適宜設けられる。
図1は、その発電機11の内部を表す模式図である。
発電機11は、カバー12(図12参照)の中に、主として、筒体13、静翼14、動翼15、動翼リング41、マグネットM、コイル16を備える。
筒体13は、その内部が給水流路に連通した状態で、吐水金具3の吐水部3bに内蔵され、筒体13の軸方向は、給水が流れる方向に対して略平行になるよう設置される。筒体13の内部には、給水が流れる方向の上流側から順に、静翼14、動翼15、マグネットM、軸受け17が設けられ、これらは、互いの軸中心を、筒体13の軸中心に一致させている。なお、マグネットMと軸受け17の軸方向との配置関係は、図1に表される具体例の逆でもよく、動翼15の下流に軸受け17を、この軸受け17の下流にマグネットMを設けてもよい。
静翼14は、円柱体の上面(上流側に位置する面)に、円錐体を一体に設けた形状を呈する。静翼14の周面には、径外方に突出した複数の突起状の固定翼部18が設けられている。固定翼部18は、静翼14の軸中心に対して右方向にねじれつつ、上流側から下流側に向けて傾斜している。静翼14は、筒体13に対して固定されている。
静翼14は、その固定翼部18が筒体13の内周面に固定されることで、筒体13に対して固定される。あるいは、図8を参照して後述するように、筒体13の内周面に固定された静翼支持体46に対して、静翼14の円錐体部分の頂部近傍がつり下げられるようにしてもよい。
静翼14の下流側に、静翼14に対して離間して動翼15が設けられている。動翼15は、円柱状を呈し、その周面には、径外方に突出した複数の突起状の翼部19が設けられている。動翼15の翼部19は、静翼14の固定翼部18とは逆に、軸中心に対して左方向にねじれつつ、上流側から下流側に向けて傾斜している。動翼15は、筒体13に対して固定された軸受け17上に回転可能に支持されている。すなわち、動翼15は、筒体13の中心軸のまわりに回転可能となっている。
動翼15の周面を囲むようにその翼部19には、動翼リング41が設けられている。動翼リング41は、両端部が開放された円筒状を呈し、その内周面が翼部19に接して取り付けられている。周方向に隣り合う翼部19間の空間と、翼部19と筒体13内周面との間の空間とは、動翼リング41によって隔てられている。
動翼リング41と、筒体13の内周面との間にはわずまな隙間が形成される。その隙間の径方向の幅は、動翼15における翼部19間の周面と、動翼リング41の内周面との間の空間の径方向の幅よりも小さい。動翼リング41は、静翼14に対して離間している。
動翼15の下流には、動翼15に対して軸方向に離間して、マグネットMが設けられている。マグネットMは、中空部を有する筒状を呈する。
マグネットMの下流には軸受け17が設けられ、軸受け17の中心部には、動翼15の軸中心に固定された軸部材24が回転可能に支持されている。軸部材24は、マグネットMの中空部および動翼15を貫通して動翼15の上流側に突出し、静翼14に支持されている。軸部材24の先端部と静翼14とは、互いに固定されておらず、筒体13に対して固定された静翼14に対して軸部材24は回転可能になっている。
軸部材24には、径方向に延在する複数本の連結部材を介して、マグネット装着部材36が固定されている。マグネット装着部材36は、リング状のプレート部37と、このプレート部37の中央孔の縁部に一体に設けられ上流側に延在する筒部38とを有する。マグネットMは、その中空部を、マグネット装着部材36の筒部38の外周面に嵌合させてプレート部37上に固定されている。したがって、マグネットMは、マグネット装着部材36および軸部材24を介して、動翼15に対して固定されており、動翼15が回転すると、マグネットMは動翼15と一体となって回転する。マグネットMの外周面は、筒体13の内周面に対してわずかな隙間をあけて対向しており、マグネットMの回転は妨げられない。また、マグネットMは、動翼15および動翼リング41に対して、軸方向に離間している。
あるいは、軸部材24の両端部をそれぞれ軸受け17の中心部と静翼14に固定させ、その軸部材24に対して回転可能に動翼15をはめ込む構成としてもよい。この具体例の場合、マグネット装着部材36を、軸部材24のまわりを回転可能に軸部材24に対して係合させ、さらに筒部38の上端を動翼15に固定させれば、動翼15が回転すると、マグネットMはマグネット装着部材36と共に軸部材24のまわりに回転する。
マグネット装着部材36および軸受け17には、筒体13内を流れる流水の流れを許容する貫通孔部が形成されている。
筒体13の外側における、マグネットMに対向する部分には、マグネットMの軸方向長さに合わせて、例えば2つのコイル16が設けられている。コイル16は、図2、3に表される1対のヨーク25、26と、これらヨーク25、26が組み合わされて形成される環状の空間内に配設されるコイル配線部16aとを有する。
ヨーク25、26は、共に磁性体からなる。ヨーク25は、コイル配線部16aの一方の端面部に対向される環状プレート25aと、コイル配線部16aの周面部に対向される周面部25bとを有し、さらに環状プレート25aの内周縁部には、軸方向に突出した複数の極歯25cが設けられている。ヨーク26は、コイル配線部16aの他方の端面部に対向される環状プレート26aと、この環状プレート26aの内周縁部に、軸方向に突出して設けられた複数の極歯26bとを有する。ヨーク25の極歯25cは、周方向に沿って等間隔で設けられ、ヨーク26の極歯26bも周方向に沿って等間隔で設けられており、図2に表されるように、一方のヨークの極歯の間に、他方のヨークの極歯を位置させて、両ヨーク25、26の極歯25c、26bは、コイル配線部16aの内周面に対向する。
両ヨーク25、26の極歯25c、26bは、筒体13の外周面におけるマグネットMに対向する部分に当接して設けられる。マグネットMは、図4に表されるように、周方向にN極とS極とが交互に着磁されており、それぞれのヨーク25、26の極歯25c、26bは、筒体13の管壁を間に挟んで、マグネットMのN極またはS極に対向する。さらに、コイル配線部16aは、極歯25c、26bおよび筒体13の管壁を間に挟んで、マグネットMに対向する。
次に、本実施形態に係る水栓用発電機及びこれを備えた自動水栓装置の作用について説明する。
図13は、本実施形態に係る発電機付自動水栓装置において、給水の流れ(実線の矢印)と、電気の流れ(点線の矢印)とを表す模式図である。
使用者が、吐水口6の下に手をかざすと、これをセンサ7が感知して、電磁弁8を開にする。これにより、発電機11の筒体13の内部に給水が供給され、筒体13の内部を流れた水は吐水口6から吐水される。使用者が、吐水口6の下から手を遠ざけると、電磁弁8が閉となり、自動で水が止まる。
筒体13内部に流れ込んだ流水は、静翼14の円錐体表面を流れて径外方に拡散され、静翼14の周面における固定翼部18間を流れて、軸中心に対して右方向に旋回するような旋回流となって、動翼15に向けて流れる。
静翼14を流れた旋回流は、動翼15の周面に設けられた翼部19の上側の内壁面に当たって、動翼15とマグネットMを回転させるとともに、翼部19間の周面を流れて、動翼15とマグネットMとの間の隙間に流れ込む。
このとき、動翼リング41によって、動翼リング41の外周面と筒体13の内周面との間と、筒体13の内側の翼部19間とが隔離されており、静翼14によって形成される旋回流の、遠心方向(径外方)への速度成分による動翼15の径外方方向へ流れ出る流水の流量がなくなるため、より多くの流水が動翼リング41の内側を流れ、翼部19間の動翼15の周面を流れる。
動翼15とマグネットMとの間の隙間に流れ込んだ流水は、マグネットMと筒体13の内周面との間の隙間はわずかであるので、大部分は径内方に流れて、マグネットMの中空部に至る。さらに、流水は、マグネットMの中空部を軸方向に流れて、マグネット装着部材36および軸受け17を通過して、筒体13内部を抜け、吐水口6へと至る。
図1に図示される具体例では、静翼14によって形成された旋回流が、動翼15の翼部19の上側に流入し、右方向に旋回した流れなので、翼部19に右方向の力が作用し、動翼15は右回りに回転する。動翼15が回転するとマグネットMも回転する。マグネットMは、図4に表されるように、周方向に沿ってN極とS極が交互に並んで着磁されているため、筒体13の管壁を挟んでマグネットMに対向しているヨーク25、26の極歯25c、26bの極性が変化していく。すなわち、ヨーク25がN極のときヨーク26がS極、ヨーク25がS極のときヨーク26がN極という状態が繰り返されることで、コイル配線部16aに対する鎖交磁束が変化し、コイル配線部16aに起電力が生じ、すなわち発電する。
発電機11が発電した電力は、充電器56へと充電された後、電磁弁8、センサ7、制御部57の駆動に使用される。
図14は、動翼リング41を設けない、比較例に係る水栓用発電機の内部を表す模式図である。
この構成では、動翼15と筒体13内周面との間の隔壁がなく、静翼14によって形成される旋回流は、遠心方向(径外方)への速度成分を持っているため、動翼15の径外方を流れる流水の流量が多くなる。動翼15の径外方を流れる流水は、動翼15の翼部19に回転力を与える流れとはならないので、動翼15の径外方を流れる流水の流量が多くなると、発電能力の低下につながる。
これに対して本実施形態では、動翼リング41によって、動翼15の径外方に隔壁が形成され、動翼15の周面を翼部19に沿って流れる流量が多くなる。動翼15の周面を翼部19に沿って流れる流量が多くなることで、動翼15の回転力がより高まる。これにより、発電能力が高まる。
以下、本発明の他の実施形態について説明する。なお、前述したものと同様の要素については、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
[第2の実施形態]
図5は、本発明の第2の実施形態に係る発電機の内部を表す模式図である。
本実施形態では、動翼リング41をマグネット材料から構成し、この動翼リング41との間に筒体13の管壁を挟んで、動翼リング41に対向して、筒体13の外部にコイル16をさらに設けた。
動翼15が回転すると動翼リング41も回転し、この動翼リング41はマグネット材料からなるので、筒体13の管壁を間に挟んで動翼リング41に対向したコイル16のコイル配線部16aに対する鎖交磁束が変化し、そのコイル配線部16aに起電力が生じ発電する。すなわち、第1の実施形態に比べて、コイル16の数を増やした分だけ発電量を多くできる。
[第3の実施形態]
図6は、本発明の第3の実施形態に係る発電機の内部を表す模式図である。
本実施形態では、動翼リング41の軸方向長さを、動翼15の軸方向長さよりも長くしている。動翼リング41の軸方向長さを長くした分だけ、動翼リング41の外周面と筒体13の内周面との間の流路の流路抵抗がさらに高まり、この結果、動翼リング41の内側を流れる流量をより多くでき、動翼15の回転力をより高めて、発電能力のよりいっそうの向上が図れる。
[第4の実施形態]
図7は、本発明の第4の実施形態に係る発電機の内部を表す模式図である。
図8は、同第4の実施形態に係る発電機の模式断面図である。
本実施形態では、動翼リング52を、静翼14よりも上流の筒体13内部に延出させている。静翼14の周囲は、動翼リング52によって囲まれている。静翼14と、動翼リング52の内周面との間には隙間が形成され、動翼リング52の回転が妨げられない。静翼14と、筒体13内周面との間には、動翼リング52が介在しているため、静翼14を、筒体13の内周面に固定させることはできない。そこで、本実施形態では、図8に表されるように、筒体13の内周面に固定された静翼支持体46に対して、静翼14の円錐体部分の頂部近傍がつり下げられるようにすることで、静翼14を筒体13に対して固定している。なお、静翼支持体46には、筒体13内を流れる流水の流れを許容する貫通孔部が形成されている。
本実施形態では、静翼14で形成される旋回流の遠心方向(径外方)への広がりを抑えて、動翼リング52の内側を流れる流量をより多くでき、動翼15の回転力をより高めて、発電能力のよりいっそうの向上が図れる。さらに、動翼リング41がさらに長くなったために動翼リング41の外周面と筒体13の内周面との間の流路の流路抵抗がさらに高まり、この結果、動翼リング41の内側を流れる流量をより多くでき、動翼15の回転力をより高めて、発電能力のよりいっそうの向上が図れる。
[第5の実施形態]
図9は、本発明の第5の実施形態に係る発電機の内部を表す模式図である。
本実施形態では、上記第4の実施形態における動翼リング52をマグネット材料から構成し、この動翼リング52との間に筒体13の管壁を挟んで、筒体13の外部にコイル16をさらに設けている。動翼15が回転すると動翼リング52も回転し、この動翼リング52はマグネット材料からなるので、筒体13の管壁を間に挟んで動翼リング52に対向したコイル16のコイル配線部16aに対する鎖交磁束が変化し、そのコイル配線部16aに起電力が生じ発電する。すなわち、コイル16の数を増やした分だけ発電量をより多くできる。
[第6の実施形態]
図10は、本発明の第6の実施形態に係る発電機の模式断面図である。
本実施形態では、動翼リング41と、マグネットMとを、筒体13の軸方向に、例えば接着材等を用いて隙間なく密着している。これにより、軸方向に、より長い流路が径方向への隙間なく形成されるため、動翼15の径外方の流路抵抗がさらに高まり、動翼15の周面を固定翼部18沿って流れる流量がさらに多くなる。これにより、発電能力がより高まる。
前述した各実施形態において、コイル配線部16aに生ずる起電圧V(=−N(dφ/dt))は、コイル配線部16aの巻き数Nと磁束の変化率(dφ/dt)に比例する。ここで、コイル周囲に発生する磁束φの大きさは、対面したマグネットの形状及び保磁力によって変わってくる。
したがって、マグネットMの形状や保磁力により、磁束φが比較的小さい部位は、コイル配線部16aの巻き数Nを多くすることで、必要な発電量を確保できる。また、磁束φが比較的大きい部位は、コイル配線部16aの巻き数Nを小さくし、内部抵抗を少なくすることで、必要な発電量を確保できる。このように、磁束φにマッチングするように、マグネットMに対向するコイル配線部16aの線径や巻き数(内部抵抗)を調整することで、発電効率を高めることができる。
また、動翼リング41、52の軸方向長さを、動翼15の出力トルクにマッチングするように設計段階で調整することも、発電効率の向上につながる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、それらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
本発明の水栓用発電機が用いられる水栓装置としては、例えば、キッチン用水栓装置、リビングダイニング用水栓装置、シャワー用水栓装置、トイレ用水栓装置、洗面所用水栓装置などが挙げられる。また、人体検知センサを用いた自動水栓装置に限らず、例えば、手動スイッチのオン/オフによるワンタッチ水栓装置、流量をカウントして止水する定量吐水水栓装置、設定時間を経過すると止水するタイマー水栓装置などにも適用できる。また、発電された電力を、例えば、吐水のライトアップ、電解機能水の吐水、流量表示(計量)、温度表示、音声ガイドなどに用いてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る水栓用発電機の内部を表す模式図である。 同実施形態において、ヨークおよびこの内部に収容されたコイルを表す斜視図である。 図2に表されるコイルおよびヨークの分解斜視図である。 同実施形態において、マグネットと、ヨークの極歯との配置関係を表す模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る水栓用発電機の内部を表す模式図である。 本発明の第3の実施形態に係る水栓用発電機の内部を表す模式図である。 本発明の第4の実施形態に係る水栓用発電機の内部を表す模式図である。 同第4の実施形態に係る水栓用発電機の模式断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る水栓用発電機の内部を表す模式図である。 本発明の第6の実施形態に係る水栓用発電機の内部を表す模式図である。 本発明の実施形態に係る発電機付自動水栓装置の設置態様を例示する模式図である。 同自動水栓装置の要部の模式図である。 本発明の実施形態に係る発電機付自動水栓装置において、給水の流れ(実線の矢印)と、電気の流れ(点線の矢印)とを表す模式図である。 比較例に係る水栓用発電機の内部を表す模式図である。
符号の説明
3…吐水金具、5…流入口、6…吐水口、7…センサ、8…電磁弁、11…発電機、12…カバー、13…筒体、14…静翼、15…動翼、16…コイル、16a…コイル配線部、18…固定翼部、19…翼部、25,26…ヨーク、25c,26b…極歯、41,52…動翼リング、M…マグネット

Claims (10)

  1. 内部が給水流路に連通され、給水が流れる方向に対して、軸方向を略平行にして設けられる筒体と、
    径外方に突出した複数の翼部を有し、前記筒体の中心軸のまわりに回転可能に前記筒体の内部に設けられた動翼と、
    径外方に突出して形成され旋回流を形成する複数の固定翼部を有し、前記動翼よりも上流の前記筒体内部に前記筒体に対して固定して設けられた静翼と、
    前記動翼の周面を囲むように前記翼部に設けられ、周方向に隣り合う翼部間の空間と、前記翼部と前記筒体の内周面との間の空間と、を隔てる動翼リングと、
    軸中心を前記動翼の回転軸に一致させて、前記動翼より下流側の前記筒体の内部に設けられ、前記動翼と一体となって前記筒体の中心軸のまわりに回転可能なマグネットと、
    前記筒体の管壁を間に挟んで前記マグネットに対向して前記筒体の外部に設けられた第1のコイルと、
    を備えたことを特徴とする水栓用発電機。
  2. 前記動翼リングを、軸方向に前記動翼よりも長くしたことを特徴とする請求項1記載の水栓用発電機。
  3. 前記動翼リングを、前記静翼よりも上流の前記筒体内部に延出させたことを特徴とする請求項1または2に記載の水栓用発電機。
  4. 前記動翼リングはマグネット材料からなり、
    前記筒体の管壁を間に挟んで前記動翼リングに対向して前記筒体の外部に設けられた第2のコイルをさらに備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の水栓用発電機。
  5. 前記動翼リングと、前記マグネットとが、前記筒体の軸方向に隙間なく密着していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の水栓用発電機。
  6. 給水の流入口と、
    給水の吐水口と、
    前記流入口から流入した給水を前記吐水口に導く給水流路と、
    内部が前記給水流路に連通され、給水が流れる方向に対して、軸方向を略平行にして設けられた筒体と、
    径外方に突出した複数の翼部を有し、前記筒体の中心軸のまわりに回転可能に前記筒体の内部に設けられた動翼と、
    径外方に突出して形成され旋回流を形成する複数の固定翼部を有し、前記動翼よりも上流の前記筒体内部に前記筒体に対して固定して設けられた静翼と、
    前記動翼の周面を囲むように前記翼部に設けられ、周方向に隣り合う翼部間の空間と、前記翼部と前記筒体の内周面との間の空間と、を隔てる動翼リングと、
    軸中心を前記動翼の回転軸に一致させて、前記動翼より下流側の前記筒体の内部に設けられ、前記動翼と一体となって前記筒体の中心軸のまわりに回転可能なマグネットと、
    前記筒体の管壁を間に挟んで前記マグネットに対向して前記筒体の外部に設けられた第1のコイルと、
    を備えたことを特徴とする発電機付自動水栓装置。
  7. 前記動翼リングを、軸方向に前記動翼よりも長くしたことを特徴とする請求項6記載の発電機付自動水栓装置。
  8. 前記静翼リングを、前記静翼よりも上流の前記筒体内部に延出させたことを特徴とする請求項6または7に記載の発電機付自動水栓装置。
  9. 前記動翼リングはマグネット材料からなり、
    前記筒体の管壁を間に挟んで前記動翼リングに対向して前記筒体の外部に設けられた第2のコイルをさらに備えたことを特徴とする請求項6〜8のいずれか1つに記載の発電機付自動水栓装置。
  10. 前記動翼リングと、前記マグネットとが、前記筒体の軸方向に隙間なく密着していることを特徴とする請求項6〜9のいずれか1つに記載の発電機付自動水栓装置。

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