JP2008050849A - 水栓用発電機 - Google Patents

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Takeshi Shimizu
剛 清水
Makoto Hatakeyama
真 畠山
Masahiro Kuroishi
正宏 黒石
Naoyuki Onodera
尚幸 小野寺
Tomoko Negishi
知子 根岸
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Abstract

【課題】圧力損失による発電効率の低下を抑制した水栓用発電機を提供する。
【解決手段】給水流路に対して略平行な中心軸のまわりに回転可能に給水流路に設けられる動翼と、動翼に対して間隙を隔てて動翼の上流側に設けられ動翼に旋回流を与える予旋回静翼と、動翼に対して間隙を隔てて動翼の下流側に設けられる整流部材と、動翼と一体に回転可能なマグネットと、マグネットに対向するコイルと、を備え、整流部材は、中心軸に対して上流側から下流側に向かって回転方向に傾斜した上流整流部と、上流整流部の下流側に設けられ中心軸に対して略平行な下流整流部とからなる整流羽根部を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、給水の流れを利用して発電する水栓用発電機に関する。
従来より、蛇口の下に手を差し出すことによって、これをセンサが感知し、蛇口から水を自動的に吐水する自動水栓装置が知られている。また、そのような自動水栓装置の流路に小型発電機を配設し、この発電機で得られた電力を蓄電しておき、上述のセンサ等の回路の電力を補う装置も知られている。
例えば、特許文献1には、発電手段の下流側に整流部材を設けた発電装置付自動水栓装置が開示され、整流部材は、水車で撹乱された水流を整流する螺旋状に形成された整流部と、水車の羽根部の回転軸の一端を回転自在に支持する軸受部とを有している。
特許文献1に開示されたような螺旋状の整流部を通過した流水は、螺旋状の流れとなって下流に向けて進み、そのため、整流部を通過した流水の経路が長くなることによる流路抵抗増大による圧力損失や、摩擦による圧力損失が増大して、水車を回転させるために使われる水流エネルギーの損失が生じ、発電効率が低下してしまう。
特開2005−314904号公報
本発明は、圧力損失による発電効率の低下を抑制した水栓用発電機を提供する。
本発明の一態様によれば、給水流路に対して略平行な中心軸と、前記中心軸のまわりに回転可能に前記給水流路に設けられる動翼と、前記動翼に対して間隙を隔てて前記動翼の上流側に設けられ、前記動翼に旋回流を与える予旋回静翼と、前記動翼に対して間隙を隔てて前記動翼の下流側に設けられる整流部材と、前記動翼と一体に回転可能なマグネットと、前記マグネットに対向するコイルと、を備え、前記整流部材は、前記中心軸に対して上流側から下流側に向かって回転方向に傾斜した上流整流部と、前記上流整流部の下流側に設けられ前記中心軸に対して略平行な下流整流部とからなる整流羽根部を有することを特徴とする水栓用発電機が提供される。
本発明によれば、圧力損失による発電効率の低下を抑制した水栓用発電機が提供される。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。なお、各図面中、同一の構成要素には同一の符号を付している。
図2は、本発明の実施形態に係る発電機付自動水栓装置(以下、単に自動水栓装置とも称する)の取付例を表す模式図である。
図3は、同自動水栓装置の内部構成を表す模式図である。
本実施形態に係る自動水栓装置3は、例えば洗面台2などに取り付けられる。自動水栓装置3は、配管4を介して、水道水等の流入口5に接続されている。自動水栓装置3は、円筒状の本体3aと、この本体3aの径外方向に延出して本体3aの上部に設けられた吐水部3bとを有する。吐水部3bの先端には、吐水口6が形成され、さらにこの吐水口6の近傍にセンサ7が内蔵されている。
自動水栓装置3の内部には、流入口5から流入し配管4を流れてきた給水を、吐水口6へと導く給水流路10が形成されている。自動水栓装置3の本体3aの内部には、その給水流路10を開閉する電磁弁8が内蔵され、さらに電磁弁8の下流側には、吐水量を一定に制限する定流量弁55が内蔵されている。また、水道元圧が使用圧よりも高すぎる場合に減圧するための減圧弁または調圧弁(図示省略)が、電磁弁8より上流側に内蔵されている。なお、定流量弁55、減圧弁、調圧弁は、必要に応じて適宜設けられる。
定流量弁55より下流の吐水部3bの内部には、水栓用発電機11が内蔵されている。本体3aの内部には、水栓用発電機11で発電された電力を充電しておく充電器56、センサ7の駆動と電磁弁8の開閉を制御する制御部57が設けられている。水栓用発電機11は、電磁弁8及び定流量弁55よりも下流側に配設されているため、水道元圧(一次圧)が、水栓用発電機11に直接作用しない。したがって、水栓用発電機11は、それほど高い耐圧性を要求されず、信頼性やコストの点で有利である。
次に、水栓用発電機11の具体例について説明する。
[第1の具体例]
図1は、本発明の第1の具体例に係る水栓用発電機の内部を表す模式断面図である。
図4は、同水栓用発電機における予旋回静翼14及び動翼15の斜視図である。
図5は、同水栓用発電機における整流部材17の斜視図である。
図6は、同水栓用発電機におけるマグネットM1とヨーク極歯33a、34aとの配置関係を表す模式斜視図である。
本具体例に係る水栓用発電機は、主として、筒体13、予旋回静翼14、動翼15、マグネットM1、整流部材17、コイル9を備え、これらは、図3に表されるケース12の中に収容されている。
筒体13は、小径部13aと大径部13bとからなる段付き形状を呈し、その内部が給水流路に連通した状態で、図2、3に図示される吐水部3bに内蔵され、筒体13の中心軸方向は、流水方向に対して略平行になるよう設置される。筒体13は、小径部13aを上流側に、大径部13bを下流側に向けて配置される。
筒体13の内部には、上流側から順に、予旋回静翼14、動翼15、軸受17が設けられている。予旋回静翼14は小径部13aの内部に設けられ、動翼15及び軸受17は大径部13bの内部に設けられている。
予旋回静翼14は、円柱体の一方の端面(上流側に位置する面)に、円錐体を一体に設けた形状を呈する。予旋回静翼14の周面には、径外方向に突出した複数の突起状の静翼羽根部18が設けられている。図4に表すように、静翼羽根部18は、予旋回静翼14の軸中心に対して右方向にねじれつつ、上流側から下流側に向けて傾斜している。予旋回静翼14は、筒体13に対して固定されている。周方向に見て隣り合う静翼羽根部18間の空間は、静翼流路71として機能する。
予旋回静翼14に対して間隙を隔てて、予旋回静翼14の下流側に動翼15が設けられている。動翼15は、円柱状を呈し、その周面には径外方向に突出した複数の突起状の動翼羽根部19が設けられている。図4に表すように、動翼羽根部19は、静翼羽根部18とは逆に、軸中心に対して左方向にねじれつつ、上流側から下流側に向けて傾斜している。周方向に見て隣り合う動翼羽根部19間の空間は、動翼流路72として機能する。動翼15は、給水流路に対して略平行な中心軸24を介して整流部材17の軸受部22に支持され、動翼15は、中心軸24のまわりに回転可能となっている。
筒体大径部13bの下流端の開口は、Oリング52を介して、封止部材51によって液密に塞がれている。封止部材51の内部には段付き孔が形成され、その段部51aは環状に形成され、この段部51aの上に整流部材17が支持されている。
整流部材17は、封止部材51内部の段部51aの上に支持されるリング部材21と、このリング部材21の中心に設けられた軸受部22と、図5に表すように、軸受部22のまわりを囲むように、軸受部22とリング部材21との間の空間に放射状に並んで設けられた複数の整流羽根部40と、を有する。複数の整流羽根部40は、周方向に互いに離間しており、整流羽根部40間には整流流路が形成されている。軸受部22、リング部材21、整流羽根部40は、例えば樹脂材料を一体成形してなる。
軸受部22には、動翼15の軸中心に固定された中心軸24の下端が回転可能に支持される。中心軸24の先端部は、動翼15から突出して予旋回静翼14に嵌め込まれている。中心軸24の先端部と予旋回静翼14とは、互いに固定されておらず、筒体13に対して固定された予旋回静翼14に対して中心軸24は回転可能になっている。あるいは、中心軸24の両端部をそれぞれ軸受部22と予旋回静翼14に固定させ、その中心軸24に対して回転可能に動翼15を嵌め込む構成としてもよい。
整流羽根部40は、中心軸24に対して回転方向に傾斜した上流整流部41と、上流整流部41の下流側に一体に設けられ、中心軸24に対して略平行な下流整流部42とからなる。上流整流部41は、中心軸24に対して図5における矢印aの方向に回転しつつ、上流側から下流側に向かって傾斜している。本具体例の場合、動翼15を通過した流水は、上流整流部41に沿うように上流整流部41間を流れ、上流整流部41から下流整流部42へと続く部分は湾曲しているため、上流整流部41間を流れた流水は、ゆるやかな曲面に沿って下方に導かれ、その流れを中心軸24に対して略平行な方向に変える。上流整流部41は、上流端に向かうにしたがって徐々に肉厚が薄くなり、上流整流部41の上流端は先鋭形状に形成されている。
筒体13の大径部13bの内部に、動翼流路72を囲むように動翼羽根部19に固定された筒状のマグネットM1が収容されている。図4において2点鎖線で表されるマグネットM1の内周面は、動翼羽根部19の側端部に固定されている。
大径部13bの外側には、マグネットM1の上流側端面に対向させてコイル9が配置されている。なお、コイル9は、マグネットM1の下流側端面に対向させて配置してもよく、あるいは、マグネットM1の上流側及び下流側の両端面にそれぞれ対向させて1対のコイル9を配置してもよい。
コイル9は、図6に表される円筒状のヨーク31と、このヨーク31の内部に配置されるコイル配線部(図示省略)とを有する。ヨーク31は、共に磁性体からなる3つのヨーク32、33、34を組み合わせてなる。
ヨーク33は、内部に収容したコイル配線部の周面部に対向される周面部33bと、マグネットM1に対向される複数の極歯33aと、を有する。複数の極歯33aは、径内方に突出して周面部33bに一体に設けられ、周方向に沿って等間隔で設けられている。
ヨーク34は、径外方向に突出し、ヨーク33の極歯33aの間に配置される複数の極歯34aを有する。極歯33a、34aは、内部に収容されたコイル配線部を間に挟んで、ヨーク32に対向している。
マグネットM1の軸方向の端面には、周方向に沿ってN極とS極とが交互に着磁されている。
次に、本実施形態に係る水栓用発電機及び自動水栓装置の作用について説明する。
使用者が、吐水口6の下に手をかざすと、これをセンサ7が感知して、制御部57が電磁弁8を開にする。これにより、水栓用発電機11の筒体13の内部に流水が供給され、筒体13の内部を流れた水は吐水口6から吐水される。使用者が、吐水口6の下から手を遠ざけると、電磁弁8が閉となり、自動で水が止まる。
筒体13内に流れ込んだ流水は、予旋回静翼14の円錐体表面を流れて径外方向に拡散され、図1及び図4に図示される具体例においては、軸中心に対して右方向に旋回するような旋回流となって、静翼羽根部18間の静翼流路71を流れる。
静翼流路71を流れた旋回流は、動翼流路72に流入し、動翼羽根部19の上側の傾斜面に衝突する。本具体例では、動翼流路72に流入する旋回流は、軸中心に対して右方向に旋回した流れなので、動翼羽根部19に対して右方向の力が作用し、動翼15は右回りに回転する。
動翼15が回転すると、これに固定されたマグネットM1も回転し、このマグネットM1に対向しているヨーク33、34の極歯33a、34a(図6)の極性が変化していく。すなわち、ヨーク33がN極のときヨーク34がS極、ヨーク33がS極のときヨーク34がN極という状態が繰り返されることで、ヨーク33、34の内部に配置されたコイル配線部に対する鎖交磁束が変化し、そのコイル配線部に起電力が生じ、発電する。発電した電力は、充電器56へと充電された後、例えば、電磁弁8、センサ7、制御部57の駆動に使用される。
動翼流路72を流れた流水は、整流部材17における、隣り合う整流羽根部40間の整流流路を通過して、筒体13内部を抜け、吐水口6へと至る。
図7は、予旋回静翼14の複数の静翼羽根部18、動翼15の複数の動翼羽根部19、およびこの下流に設けられる本具体例に係る複数の整流羽根部41を平面上に展開した模式図であり、流水の流れを矢印で示す。
予旋回静翼14を通過した流水は、本具体例の場合、中心軸24に対して右回りに旋回しながら流れ、下流側の動翼流路72に流入する。動翼流路72に流入した流水は、動翼羽根部19に衝突して動翼15に右方向の回転力を与えつつ、動翼羽根部19間の動翼流路72を流れる。
動翼流路72を流れた流水は、上流整流部41に対して比較的浅い角度で衝突して、その後中心軸24に対して略平行な下流整流部42間を流れる。これにより、予旋回静翼14及び動翼15を流れたことで螺旋状の流れになっていた流水が、整流部材17を通過することで流路に対して略平行な(まっすぐな)流れに整流される。
流水が流路に対して略平行に流れることで、流体中において流れに対して垂直に存在するものに作用する圧力(動圧)が、流体中において流れに対して平行な面に垂直に働く圧力(静圧)に変換されるため圧力損失が小さくなる。
また、流水が流路に対して略平行に流れることで、流路に対して斜めに流れる場合に比べて、流れる経路を短くでき、よって流路抵抗を小さくできる。このことによっても、圧力損失を小さくできる。
すなわち、本具体例の整流部材17を用いることで、流体が流れることにより消費されるエネルギーの損失(圧力損失)を低減でき、その圧力損失を原因とする、水力エネルギーから回転エネルギーへの変換損失を低減させることができ、結果として発電効率の向上が図れる。特に、水道環境が低水圧条件下においては、わずかな圧力損失の低減であっても非常に有益となる。
また、本具体例の整流部材17を用いることで、整流された流水が使用者の手元に吐水されるため、吐水が乱れず水栓として使い勝手が良い。
図8は、比較例に係る軸受100の斜視図である。
軸受100は、筒体13の内周面に対して固定されるリング部材101と、このリング部材101の中心に設けられ、中心軸24の下端を支持する軸支持部103とが、放射状に設けられた3本の連結部材102によって結合されてなる。
図9は、予旋回静翼14の複数の静翼羽根部18、動翼15の複数の動翼羽根部19、およびこの下流に設けられる上記比較例に係る軸受100の3本の連結部材102を平面上に展開した模式図であり、流水の流れを矢印で示す。
予旋回静翼14及び動翼15を流れたことで螺旋状の流れとなっている流水は、本具体例のような前述した整流羽根部40を有さない比較例に係る軸受100を通過しても、中心軸24に対して略平行(まっすぐ)な流れには整流されず、軸受100を抜け出た流水は流路に対して傾斜した成分を持つ流れである。
発電機を通過する流量を毎分2.7リットルとした条件下で、比較例に係る軸受100と、本具体例に係る整流部材17とで、それぞれを通過する流水の圧力損失をシミュレーション計算したところ、比較例に係る軸受100の場合、圧力損失は8.9(kPa)であったのに対して、本具体例に係る整流部材17の場合、圧力損失は6.9(kPa)であった。すなわち、本具体例に係る整流部材17では、比較例に係る軸受100よりも、約22%圧力損失を低減させることができる。
本具体例の整流羽根部40を構成する上流整流部41と下流整流部42とは一体に設けられ、例えば、それらを別体で作製して接着や溶着などにより結合させた場合に比べて、高い寸法精度で作製することができ、また安価である。また、本具体例に係る整流部材17は、製造上においても、金型で作製できる形状であるため、安価である。
また、上流整流部41の上流端は先鋭形状に形成されているため、流水の流入の障害物にならず、流水を円滑に整流羽根部40間の整流流路に導くことができる。このことによっても、圧力損失が抑えられる。ここで、「先鋭形状」とは、先にいくにしたがって細く(薄く)なるもの以外に、根元から先まで全体にわたって細い(薄い)ものも含む。
また、整流部材17は、動翼15の回転軸である中心軸24を支持する軸受部22を有し、軸受部材としても機能するが、軸受部22を設けずに、整流羽根部40による整流作用だけを行う部材として構成してもよい。この場合、中心軸24を支持する軸受部材を整流部材とは別に設ける必要があるため、本具体例のように整流部材17を軸受部材としても兼用させた方が、部品点数を抑えられ、また組み付け作業も容易にできる。
また、本具体例では、コイル9を、マグネットM1の軸方向に対向配置させた構造のため、コイル9をマグネットM1の径外方向に対向配置させた場合に比べて、径方向寸法を小さくすることができる。さらに、本具体例に係る発電機は、流水方向に対して回転軸24を略平行にして動翼15が設けられ、マグネットM1は、その動翼15と回転中心を一致させて動翼15の径外方に設けられ、動翼15は、マグネットM1の内側を流れる水流の力により回転される、いわゆる軸流式の発電機である。したがって、回転軸を流水方向に対して略垂直にして配置された羽根車を用い、その羽根車の回転軸に連結されて羽根車と共に回転するマグネット及びこのマグネットの外周面に対向するコイルを、流路の外側に出っ張るようにして設ける水車式構造に比べて径方向寸法をさくすることができる。このように、本具体例における構造は、発電機の径方向寸法の小型化に有利なため、例えば図2に表される円筒状の吐水部3bの中に内蔵させても吐水部3bの細くスッキリとしたデザイン性を損ねない。また、動翼15の径外方にコイル9を配置しない分、動翼15の径方向寸法の拡大が図れ、発電効率を向上させることができる。
[第2の具体例]
図10は、本発明の第2の具体例にかかる水栓用発電機の内部を表す模式断面図である。
図11は、同水栓用発電機におけるコイル16を表す模式斜視図である。
図12は、図11に表されるコイル16の分解斜視図である。
図13は、同水栓用発電機におけるマグネットM2とヨーク極歯25c、26bとの配置関係を表す模式平面図である。
本具体例では、マグネットM2とコイル16との配置関係が第1の具体例と異なる。
第1の具体例と同様、筒体13は、径外方向に張り出したフランジ部13aを有し、このフランジ部13aの内部に、動翼流路72を囲むように動翼羽根部19に固定された筒状のマグネットM2が収容されている。フランジ部13aの径外方向の外側には、マグネットM2の外周面に対向させてコイル16が配置されている。
コイル16は、図11、12に表される1対のヨーク25、26と、これらヨーク25、26が組み合わされて形成される環状の空間内に配設されたコイル配線部16aとを有する。
ヨーク25、26は、共に磁性体からなる。ヨーク25は、コイル配線部16aの一方の端面部に対向される環状部25aと、コイル配線部16aの周面部に対向される周面部25bとを有し、さらに環状部25aの内周縁部には、軸方向に突出した複数の極歯25cが設けられている。ヨーク26は、コイル配線部16aの他方の端面部に対向される環状部26aと、この環状部26aの内周縁部に、軸方向に突出して設けられた複数の極歯26bとを有する。ヨーク25の極歯25cは、周方向に沿って等間隔で設けられ、ヨーク26の極歯26bも周方向に沿って等間隔で設けられており、図11に表されるように、一方のヨークの極歯の間に、他方のヨークの極歯を位置させて、両ヨーク25、26の極歯25c、26bは、コイル配線部16aの内周面に対向する。
マグネットM2は、図13に表されるように、周方向にN極とS極とが交互に着磁されており、それぞれのヨーク25、26の極歯25c、26bは、筒体13の管壁を間に挟んで、マグネットM2のN極またはS極に対向する。コイル配線部16aは、極歯25c、26bおよび筒体13の管壁を間に挟んで、マグネットM2に対向する。
第1の具体例と同様、予旋回静翼14によって形成された旋回流の水力を受けて動翼15が回転されると、これに固定されたマグネットM2も回転する。マグネットM2は、図13に表されるように、周方向に沿ってN極とS極が交互に並んで着磁されているため、マグネットM2に対向しているヨーク25、26の極歯25c、26bの極性が変化していく。すなわち、ヨーク25がN極のときヨーク26がS極、ヨーク25がS極のときヨーク26がN極という状態が繰り返されることで、コイル配線部16aに対する鎖交磁束が変化し、コイル配線部16aに起電力が生じ、発電する。
本具体例においても、予旋回静翼14及び動翼15を流れたことで流路に対して傾斜した流れになっていた流水が、整流部材17を通過することで流路に対して略平行な(まっすぐな)流れに整流される。これにより、圧力損失を低減でき、その圧力損失を原因とする、水力エネルギーから回転エネルギーへの変換損失を低減させることができ、結果として発電効率の向上が図れる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、それらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
本発明の水栓金具は、生活空間において好適に使用される。使用目的としては、例えば、キッチン用水栓金具、リビングダイニング用水栓金具、シャワー用水栓金具、トイレ用水栓金具、洗面所用水栓金具などが挙げられる。また、人体検知センサを用いた自動水栓金具に限らず、例えば、手動スイッチのオン/オフによるワンタッチ水栓金具、流量をカウントして止水する定量吐水水栓金具、設定時間を経過すると止水するタイマー水栓金具などにも適用できる。また、発電された電力を、例えば、ライトアップ、アルカリイオン水や銀イオン含有水などの電解機能水の生成、流量表示(計量)、温度表示、音声ガイドなどに用いてもよい。
本実施形態に係る水栓金具において、吐出流量は、例えば、毎分100リットル以下、望ましくは毎分30リットル以下に設定されている。特に、洗面所用水栓においては、毎分5リットル以下に設定されていることが望ましい。また、トイレ用水栓のような吐出流量が比較的多い場合には、給水管から、発電機11に流れる水流を分岐させて、発電機11を流れる流量を毎分30リットル以下に調整することが望ましい。これは、給水管からのすべての水流を発電機11に流すと、動翼15の回転数が大きくなり、騒音や軸摩耗が増大する可能性が懸念され、また、回転数が増大しても適正回転数以下でなければ、渦電流やコイル熱によるエネルギー損失が生じるため、発電量は増大しないからである。また、水栓金具が取り付けられる水道管の給水圧としては、例えば、日本においては0.05(MPa)程度の低水圧である場合もあり得る。
本発明の第1の具体例に係る水栓用発電機の内部を表す模式断面図である。 本発明の実施形態に係る発電機付自動水栓装置の取付例を表す模式図である。 同自動水栓装置の内部構成を表す模式図である。 同水栓用発電機における予旋回静翼及び動翼の斜視図である。 同水栓用発電機における整流部材の斜視図である。 同第1の具体例に係る水栓用発電機におけるマグネットとヨーク極歯との配置関係を表す模式斜視図である。 動翼の複数の動翼羽根部、およびこの下流に設けられる複数の整流羽根部を平面上に展開した模式図である。 比較例に係る軸受の斜視図である。 動翼の複数の動翼羽根部、およびこの下流に設けられる比較例に係る軸受における連結部材を平面上に展開した模式図である。 本発明の第2の具体例に係る水栓用発電機の内部を表す模式断面図である。 同第2の具体例に係る水栓用発電機におけるコイルを表す模式斜視図である。 図11に表されるコイルの分解斜視図である。 同第2の具体例に係る水栓用発電機におけるマグネットとヨーク極歯との配置関係を表す模式平面図である。
符号の説明
3…自動水栓装置、7…センサ、8…電磁弁、9,16…コイル、11…水栓用発電機、14…予旋回静翼、15…動翼、17…整流部材、18…静翼羽根部、19…動翼羽根部、22…軸受部、24…中心軸、40…整流羽根部、41…上流整流部、42…下流整流部、55…定流量弁、56…充電器、57…制御部、71…静翼流路、72…動翼流路、M1〜M2…マグネット

Claims (5)

  1. 給水流路に対して略平行な中心軸と、
    前記中心軸のまわりに回転可能に前記給水流路に設けられる動翼と、
    前記動翼に対して間隙を隔てて前記動翼の上流側に設けられ、前記動翼に旋回流を与える予旋回静翼と、
    前記動翼に対して間隙を隔てて前記動翼の下流側に設けられる整流部材と、
    前記動翼と一体に回転可能なマグネットと、
    前記マグネットに対向するコイルと、
    を備え、
    前記整流部材は、前記中心軸に対して上流側から下流側に向かって回転方向に傾斜した上流整流部と、前記上流整流部の下流側に設けられ前記中心軸に対して略平行な下流整流部とからなる整流羽根部を有することを特徴とする水栓用発電機。
  2. 前記整流部材は、前記中心軸の下端を支持する軸受部を有し、
    前記軸受部のまわりを囲むように複数の前記整流羽根部が設けられたことを特徴とする請求項1記載の水栓用発電機。
  3. 前記整流羽根部は、前記上流整流部と、前記下流整流部とが一体に形成されてなることを特徴とする請求項1または2に記載の水栓用発電機。
  4. 前記上流整流部の上流端は先鋭形状に形成されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の水栓用発電機。
  5. 前記マグネットは前記動翼のまわりを囲む筒状を呈し、前記コイルは、前記マグネットの軸方向の端面に対向していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の水栓用発電機。
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