JP2007272973A - 復号装置、再生装置、復号方法、復号プログラムおよびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

復号装置、再生装置、復号方法、復号プログラムおよびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】誤り訂正能力の高い復号が可能な復号装置を提供する。
【解決手段】mビットのデータビットが所定の変調則にしたがってnビットの変調ビット(ただし、m<n)に変換されると共に符号化されたデータ信号列を復号する復号装置であって、2(nは整数)種類の中から選択された複数の変調ビットパターンにおいて、上記データ信号列の変調ビットパターンが上記選択された変調ビットパターンとなる確率を、上記複数の変調ビットパターン毎に算出する確率算出回路5と、確率算出回路5により算出された複数の確率を用いて尤度情報を算出する尤度比算出回路7と、尤度比算出回路7により算出された尤度情報を用いて上記データ信号列の復号を行う復号回路8とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、符号化された情報を復号する復号装置、復号方法、復号プログラムおよびその記録媒体、並びに上記復号装置を備えた再生装置に関するものである。
近年、画像情報や音声情報、プログラムなどをはじめとする各種の情報がデジタル化されるにつれて、記憶装置に記憶されるデジタル情報の量が飛躍的に増大している。これに伴い、大容量化,高密度化に適した記憶装置の開発が進められている。
ところで、記憶装置から読み出して再生される情報(再生信号)にエラーが含まれていると、そのエラーに起因してさまざまな問題が発生する。例えば、記憶される情報がプログラムの場合、コンピュータに本来意図した動作をさせることができなくなってしまう。また、記憶される情報が画像情報の場合、画質の低下を招いてしまう。
このため、従来より、光ディスク、ハードディスクなどを記録媒体として用いる記憶装置には、エラーを訂正する誤り訂正回路が組み込まれている。
復号および誤り訂正のための方式としては、例えば、ターボ符号やLDPC(Low Density Parity Check)符号などの反復復号法が提案されている。これらの反復復号法では、得られた再生信号に対して、復号処理を繰り返し適用することにより、理論的特性限界(シャノン限界)に近い誤り訂正能力を得られる。
また、記録媒体上に記録されるマークの密度を制限するため、記録するデータビットを所定の変調則にしたがって変換する変調回路が一般的に用いられている。そして、反復復号法と変調回路とを組み合わせた復号装置の一例が、特許文献1に開示されている。
以下に、従来の復号装置について説明する。図11は、従来の反復復号法を用いる復号装置の構成を示すブロック図である。
媒体101は情報を記録する担体であり、例えば、ホログラム記憶媒体が用いられる。再生ヘッド102は、媒体101に記録された情報を読み出して再生信号を生成するものである。再生ヘッド102は、撮像素子(図示せず)を備えており、この撮像素子によってホログラム記憶媒体に記録された2次元のページデータからなる情報を読み出し、2次元のページデータの再生信号を生成する。上記の撮像素子としては、例えば、CCD素子やCMOS素子などが用いられる。そして、再生ヘッド102により生成された再生信号は、差分値算出回路103および尤度情報算出回路104で処理された後、復号回路105において復号される。
ここで、データビットと再生信号との関係である変調則について説明する。変調方法については、従来から種々の方法が提案されているが、ここでは、一例として、2:4変調について説明する。図2(a)は、2:4変調における、データビットと変調ビットパターンとの関係を示す図である。
同図2(a)に示すように、2:4変調では、2ビットの記録データビットが4ビットの変調ビットパターンに変換される。具体的には、例えば、データビット(0,0)は、それに対応する4ビットの変調ビットパターンにおける右上のビットが1で、他のビットが0である2次元データに変換される。そして、データビットを記録する際には、データビットから変調ビットパターンへ変換を行い、得られた2次元の変調ビットパターンをホログラム記憶媒体に記録する。なお、再生時は、図2(b)に示すように、4ビット分の再生信号を2ビットのデータビットに変換する。
このように、2:4変調では、記録および再生の際にデータビットを1ビットずつではなく、2ビット単位で処理している。
したがって、媒体101から読み出された再生信号は、そのまま復号されるのではなく、差分値算出回路103および尤度情報算出回路104において変調則に適した処理が行われた後、復号回路105に入力される。
次に、復号回路105において行われる復号処理について説明する。この復号処理としては、従来から提案されている種々の方法が用いられる。ここでは、非特許文献1に記載されているsum−product法を用いる場合の例について説明する。sum−product法では、変数ノード処理とチェックノード処理を反復実行し、事後確率比を求める。まず、チェックノード処理では、下記(1)式の計算を行う。
Figure 2007272973
ここで、sign(x)はxが正ならば+1、xが負ならば−1、xが0ならば0を値にとる関数である。また、f(x)は、下記(2)式で定義される。
Figure 2007272973
一方、変数ノード処理は下記(3)式を用いて行われる。
Figure 2007272973
ここで、λは受信語yから算出される対数尤度情報であり、ここでは、下記(4)式のように対数尤度比(LLR)で定義される。
Figure 2007272973
ここで、P(y|x=0)は、記録されたデータxが0であるとき、再生信号yが得られる確率を示している。
上記の(1)式および(3)式で表されるαmn、βmnを交互に計算する処理を十分に反復した後に、対数事後確率比の近似値Qnが下記(5)式として求められる。
Figure 2007272973
さらに、Qの符号が正の場合にはビット推定値を0とし、負の場合にはビット推定値を1とする。このようにして、再生信号が復号される。反復計算の終了検出のためには、例えば、パリティを用いる方法やCRCコードを付加する方法がある。いずれの方法においても、パリティやCRCにより、誤りがないことが検出された場合に、反復計算を終了する。
次に、上記(4)式で表される尤度情報の求め方について説明する。2:4変調では、上記(4)式に含まれる受信語yは、4ビット分の再生信号に所定の演算を行うことにより得られる値である。従来においては、差分計算により受信語yを求めている。この差分計算の方法としては、次の3通りが挙げられる。
Figure 2007272973
Figure 2007272973
Figure 2007272973
p1、p2、p3、p4は、4ビット分の再生信号を信号レベルが高い順に並べたものであり、p1≧p2≧p3≧p4である。差分値算出回路103では、これら3通りの計算方法のうちのいずれか1つの方法が実行される。
ここで、ノイズがない理想的な再生信号を仮定すると、p1=1、p2=p3=p4=0であり、y=1となる。また、ノイズがある場合、受信語yの分布は、図4に示すように、y=1を平均値とする正規分布となる。
なお、上記(6)式、(7)式、(8)式で与えられる差分計算の結果には、記録されたデータビットxが0であるか、1であるかという区別がない。よって、従来では一旦データビットxの推定値を求め、得られた各データビットが0であるか、1であるかという結果を尤度情報の算出に反映させている。
すなわち、記録されたデータビットxが0と推定された場合は、尤度情報は下記(9)式となる。
Figure 2007272973
また、記録されたデータxビットが1と推定された場合は、尤度情報は下記(9)式となる。
Figure 2007272973
なお、上記(9)式および(10)式の尤度情報の算出処理は、尤度情報算出回路104で実行される。
このようにして得られた尤度情報を用いて、復号回路105において復号が行われる。
特開2005−302079号公報(2005年10月27日公開) 和田山 正著 「LDPC符号とsum-product復号法」数理科学 No.497,サイエンス社出版 2004年10月20日,pp.36−41
ところが、上記従来の構成では、以下のような問題点がある。
上述のように、従来の構成では、再生信号を一旦、仮に復調し、すなわち、記録されたデータビットxが0であるか、または1であるかの推定を行い、推定された値を用いて尤度情報を算出している。このように、上記推定は、尤度情報が得られる前に仮に行われるため、誤り訂正されてはおらず、多くの誤りを含んでいる可能性がある。そのため、得られる尤度情報の信頼度も低いものとなる。
また、上記(6)式、(7)式、(8)式に示すように、4ビット分の再生信号の内、信号レベルが最も大きいビットから他のビットの信号レベルを減算している。これは、換言すると、2:4変調において発生する可能性がある4種類の変調ビットパターンの組み合わせの内、1種類のみを用いて尤度情報の算出を行っていることになる。
具体的には、例えば、4ビット分の再生信号の内、右上の信号レベルが最も大きい場合は、この信号レベルが、上記(6)式〜(8)式において、p1として用いられる。そして、この場合は、図2(b)に示すように、データビットとして(0,0)であることに対応している。したがって、上記の場合には、1種類の変調ビットパターンからデータビットが(0,0)となる確率のみを用いて尤度情報を算出していることになる。本来、尤度情報の算出には、上記(4)式に示したように、データビットが0になる確率と1になる確率とを用いる必要があるが、この場合では0になる確率しか用いていないことになるため、得られる尤度情報は不正確なものとなってしまう。そのため、復号装置における誤り訂正能力の低下を招くことになる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、誤り訂正能力の高い復号が可能な復号装置、復号方法、復号プログラムおよびその記録媒体、並びに上記復号装置を備えた再生装置を提供することである。
本発明の復号装置は、上記の課題を解決するために、mビットのデータビットが所定の変調則にしたがってnビットの変調ビット(ただし、m<n)に変換されると共に符号化されたデータ信号列を復号する復号装置であって、2(nは整数)種類の中から選択された複数の変調ビットパターンにおいて、上記データ信号列の変調ビットパターンが上記選択された変調ビットパターンとなる確率を、上記複数の変調ビットパターン毎に算出する確率算出手段と、上記確率算出手段により算出された複数の確率を用いて尤度情報を算出する尤度情報算出手段と、上記尤度情報算出手段により算出された尤度情報を用いて上記データ信号列の復号を行う復号手段とを備えていることを特徴としている。
また、本発明の復号方法は、上記の課題を解決するために、mビットのデータビットが所定の変調則にしたがってnビットの変調ビット(ただし、m<n)に変換されると共に符号化されたデータ信号列を復号する復号方法であって、2(nは整数)種類の中から選択された複数の変調ビットパターンにおいて、上記データ信号列の変調ビットパターンが上記選択された変調ビットパターンとなる確率を、上記複数の変調ビットパターン毎に算出する確率算出工程と、上記確率算出工程により算出された複数の確率を用いて尤度情報を算出する尤度情報算出工程と、上記尤度情報算出工程により算出された尤度情報を用いて上記データ信号列の復号を行う復号工程とを含むことを特徴としている。
上記の構成によれば、確率算出手段が、2(nは整数)種類の中から選択された複数の変調ビットパターンにおいて、上記データ信号列の変調ビットパターンが上記選択された変調ビットパターンとなる確率を、上記複数の変調ビットパターン毎に算出する。そして、尤度情報算出手段が確率算出手段の算出した複数の確率を用いて尤度情報を算出し、復号手段が尤度情報算出手段の算出した尤度情報を用いてデータ信号列の復号を行う。
なお、2種類の中から選択された複数の変調ビットパターンとは、2種類の変調パターンからmビットのデータビットを表現するために選択された変調パターン、すなわち2種類の変調パターンを言う。
ここで、2:4変調(m=2、n=4)の場合を例に挙げて説明する。2:4変調では全ての変調パターンすなわち2=16通りから、2ビットのデータビットを表現するための変調パターンすなわち2=4通りが選択される。したがって、上記の構成では、確率算出手段により4通りの確率が算出される。つまり、2ビットのデータビットにおいて、1番目のビットが0となる確率および1となる確率、2番目のデータビットが0となる確率および1となる確率の4通りの確率が算出される。
これに対して、従来の復号装置では、まずデータビットの推定を行い、推定結果として得られる特定の1種類の変調ビットパターンについて確率を算出し、この確率を用いて尤度情報を算出し復号処理を行っている。すなわち、1種類の変調ビットパターンについての1種類の確率を算出している。そのため、データビットの1番目(または2番目)のビットが0となる確率または1となる確率のどちらか一方の確率しか得られないため、不正確な尤度情報が算出される可能性がある。
この点、本発明の構成では、復号処理に必要な尤度情報を、複数の変調ビットパターンにおける複数の確率、すなわち上記の例ではデータビットの1番目(または2番目)のビットが0となる確率および1となる確率の両者の確率を用いて算出している。これにより、1種類の変調ビットパターンを用いて尤度情報を算出する従来と比較して、より正確な尤度情報を得ることができるため、誤り訂正能力の高い復号が可能となる。また、従来のようにデータビットの推定を行う必要もない。
また、本発明の復号装置は、上記記載の復号装置において、上記確率算出手段により算出された複数の確率の内、数値の高い少なくとも1つの確率を選択する確率選択手段をさらに備え、上記尤度情報算出手段は、上記確率選択手段により選択された確率を用いて尤度情報を算出することが好ましい。
上記の構成によれば、確率選択手段が、上記確率算出手段により算出された複数の確率の内、数値の高い少なくとも1つの確率を選択し、選択された確率を用いて尤度情報算出手段が尤度情報を算出する。これにより、全ての変調ビットパターンの確率を用いることなく、正確な尤度情報を得ることができるため、回路構成の簡略化および処理の高速化を実現した、誤り訂正能力の高い復号装置を提供できる。
また、本発明の復号装置は、上記記載の復号装置において、上記確率算出手段は、上記nビットのデータ信号列におけるそれぞれの値から算出した差分値を用いて、上記確率を算出することが好ましい。
上記の構成によれば、差分値を用いて確率を算出しているので、計算処理を簡素化できる。これにより、復号装置の回路構成を簡略化できる。
また、本発明の復号装置は、上記記載の復号装置において、上記確率算出手段は、上記データ信号列の変調ビットパターンと、上記複数の変調ビットパターンとの一致度から上記確率を計算することが好ましい。
上記の構成によれば、上記データ信号列の変調ビットパターンと、上記複数の変調ビットパターンとの一致度から上記確率を計算しているため、常に正確な確率を算出することができる。なお、一致度の指標としては、例えば、ユークリッド距離、平方ユークリッド距離、相互相関係数を用いる方法が挙げられる。
また、本発明の復号装置は、上記記載の復号装置において、上記nビットのデータ信号列におけるそれぞれのnビットの値の内、最大となるそれぞれの値の平均値が所定の値となるように、上記データ信号列の振幅を調整する振幅調整手段をさらに備え、上記確率算出手段は、上記振幅調整手段により調整されたデータ信号列を用いて上記確率を算出することが好ましい。
上記の構成によれば、振幅調整手段が、上記nビットのデータ信号列におけるそれぞれのnビットの値の内、最大となるそれぞれの値の平均値が所定の値となるように、上記データ信号列の振幅を調整する。そして、確率算出手段は、上記振幅調整手段により調整されたデータ信号列を用いて上記確率を算出する。これにより、平均値を実測する必要がなく、復号装置の回路構成を簡略化できる。
また、本発明の復号装置は、上記の課題を解決するために、mビットのデータビットを所定の変調則にしたがってnビットの変調ビット(ただし、m<n)に変換されると共に符号化されたデータ信号列を復号する復号装置であって、2(nは整数)種類の中から選択された複数の変調ビットパターンに基づいて、上記データ信号列が上記データビットとなる確率を算出するデータビット確率算出手段と、上記データビット確率算出手段により算出された複数の確率の内、数値の高い少なくとも1つの確率を選択するデータビット確率選択手段と、上記データビット確率選択手段により選択された確率を用いて尤度情報を算出する尤度情報算出手段と、上記尤度情報算出手段により算出された尤度情報を用いて上記データ信号列の復号を行う復号手段とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、データビット確率算出手段は、2(nは整数)種類の中から選択された複数の変調ビットパターンに基づいて、上記データ信号列が上記データビットとなる確率を算出し、データビット確率選択手段は、データビット確率算出手段の算出した複数の確率の内、数値の高い少なくとも1つの確率を選択する。そして、尤度情報算出手段が、データビット確率選択手段の選択した確率を用いて尤度情報を算出し、復号手段が、尤度情報算出手段の算出した尤度情報を用いて上記データ信号列の復号を行う。
従来の復号装置では、まずデータビットの推定を行い、推定結果として得られる特定の1種類の変調ビットパターンについて確率を算出し、この確率を用いて尤度情報を算出し復号処理を行っている。
これに対して、本発明の構成では、複数の変調ビットパターンを用い、この変調ビットパターンに基づいて、復号処理に必要な尤度情報を算出している。すなわち、尤度情報は、複数の変調ビットパターンに基づいて算出された、データ信号列がデータビットとなる複数の確率の内、数値の高い少なくとも1つの確率を用いて算出している。これにより、より正確な尤度情報を得ることができるため、誤り訂正能力の高い復号が可能となる。また、従来のようにデータビットの推定を行う必要もない。
また、本発明の再生装置は、上記の課題を解決するために、情報記録媒体に記録された情報を読み出す再生手段と、上記したいずれかの復号装置を備えていることを特徴としている。そのため、情報記録媒体から読み出された情報を、正確に復号することが可能となる。
なお、上記携帯端末装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記携帯端末装置をコンピュータにて実現させる各装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明の復号装置は、以上のように、2(nは整数)種類の中から選択された複数の変調ビットパターンにおいて、上記データ信号列の変調ビットパターンが上記選択された変調ビットパターンとなる確率を、上記複数の変調ビットパターン毎に算出する確率算出手段と、上記確率算出手段により算出された複数の確率を用いて尤度情報を算出する構成である。
また、本発明の復号方法は、2(nは整数)種類の中から選択された複数の変調ビットパターンにおいて、上記データ信号列の変調ビットパターンが上記選択された変調ビットパターンとなる確率を、上記複数の変調ビットパターン毎に算出する確率算出工程と、上記確率算出工程により算出された複数の確率を用いて尤度情報を算出する尤度情報算出工程とを含む構成である。
これにより、正確な尤度情報を得ることができるため、誤り訂正能力の高い復号ができるという効果を奏する。
〔実施形態1〕
本発明の一実施形態について図面を用いて説明すると以下の通りである。図1は、本実施形態に係る再生装置(情報記憶媒体再生装置)100の構成を示すブロック図である。
同図に示すように、再生装置100は、媒体1、再生ヘッド2、AGC回路3、等化回路4、確率算出回路5、加算回路6、尤度比算出回路7、復号回路8を備えている。なお、確率算出回路5、尤度比算出回路7、復号回路8が本実施形態に係る復号装置を構成している。
媒体(情報記録媒体)1は、情報を記録する担体である。媒体1の構成は特に限定されるものではないが、本実施形態ではホログラム記憶媒体を用いるものとする。ホログラム記録媒体とは、記録時に記録層に強い光を当て、記録層の材料(体積記録素材)を変化させて干渉縞を作り出すことで記録を行うものである。
再生ヘッド(再生手段)2は、媒体1に記録された情報を読み出して再生信号を生成するものである。再生ヘッド2は、撮像素子(図示せず)を備えており、この撮像素子によってホログラム記憶媒体に記録された2次元のページデータからなる情報を読み出し、2次元のページデータの再生信号を生成する。上記の撮像素子としては、例えば、CCD素子やCMOS素子などが用いられる。また、再生ヘッド2は、生成した再生信号をAGC回路3に出力する。
AGC回路3は、再生ヘッド2から入力された再生信号の振幅を一定となるよう調整する。AGC回路3は、振幅を調整した再生信号を等化回路4に出力する。
等化回路4は、AGC回路3から入力された再生信号の波形の等化を行う。この等化処理においても2次元の信号処理が行われる。2次元の等化処理は、画像処理等で一般に用いられているような2次元フィルタにより実現される。また、等化回路4は、等化処理を行ったページデータを、確率算出回路5に出力する。
確率算出回路(確率算出手段)5は、等化処理されたページデータから、読み出された再生信号が得られる確率を算出する。確率算出回路5は、P(0,0)算出回路5a、P(0,1)算出回路5b、P(1,0)算出回路5c、P(1,1)算出回路5dを含んでいる。ここで、データビットと再生信号との関係である変調則について以下に説明する。なお、変調方法については、種々の方法が提案されているが、本実施形態では、一例として、2:4変調について説明する。
2:4変調における、データビットと変調ビットパターンとの関係を図2(a)に示す。2:4変調では、2ビットの記録データビットが4ビットの変調ビットパターンに変換される。例えば、データビット(0,0)は、それに対応する4ビットの変調ビットパターンにおける右上のビットが1で、他のビットが0である2次元データに変換される。データビットを記録する際には、データビットから変調ビットパターンへの変換を行い、得られた2次元の変調ビットパターンをホログラム記憶媒体に記録する。再生時には逆に4ビット分の再生信号を2ビットのデータビットに変換する。図2(b)は、再生時の変換を示す図である。
以上説明したように、2:4変調では、記録および再生の際にデータビットを1ビットずつではなく、2ビット単位で処理している。
また、一般に、mビットのデータビットをnビットの変調ビットパターンに変換する変調方式(m<n)においては、2種類の変調ビットパターンの組み合せの中から、mビットのデータビットを表現するのに必要な2種類を選択している。この結果、変換に用いられない変調ビットパターンの組み合せが2n−m種類残ることになる。そのため、冗長度が増加し、誤った変調ビットパターンに復号される可能性を低減することができる。
ここで、P(0,0)は、読み出されたデータビットが(0,0)と仮定した場合に、読み出された再生信号が得られる確率を意味しており、P(0,0)算出回路5aは、等化回路4から入力されるページデータからP(0,0)を算出する。同様に、P(0,1)算出回路5b、P(1,0)算出回路5c、P(1,1)算出回路5dは、それぞれP(0,1)、P(1,0)、P(1,1)を算出する。
加算回路6はP(0,0)算出回路5a、P(0,1)算出回路5b、P(1,0)算出回路5c、P(1,1)算出回路5dで得られた確率を加算する回路である。加算回路6は、加算処理を行った確率を、尤度比算出回路7に出力する。
尤度比算出回路(尤度情報算出手段)7は、加算回路6から入力された確率を用いて尤度比を算出する。尤度比算出回路7は、算出した尤度比を復号回路8に出力する。
復号回路8は、復号回路8から入力された尤度比を用いて、ページデータの復号処理を行う。なお、本実施形態では、LDPC符号を用いて符号化された情報を、復号回路8においてLDPC復号によって復号するものとする。
次に、復号回路4における復号処理について説明する。復号処理については従来から種々の方法が提案されており、本実施形態において用いる復号処理方法についても特に限定されるものではないが、ここでは、非特許文献1に記載されているsum−product法を用いる場合について説明する。
sum−product法では、変数ノード処理とチェックノード処理を反復実行し、事後確率比を求める。まず、チェックノード処理では、下記(11)式の計算を行う。
Figure 2007272973
ここで、sign(x)はxが正ならば+1、xが負ならば−1、xが0ならば0を値にとる関数である。また、f(x)は、下記(12)式で定義される。
Figure 2007272973
一方、変数ノード処理は、下記(13)式を用いて行われる。
Figure 2007272973
ここで、λは受信語から算出される対数尤度比(LLR)であり、下記(14)式で定義される。
Figure 2007272973
ここで、P(y|x=0)は、記録されたデータxが0であるとき、再生信号yが得られる確率を示している。
上記(11)式および(13)式で表されるαmn,βmnを交互に計算する処理を十分に反復した後に、対数事後確率比の近似値Qを下記(15)式として求める。
Figure 2007272973
さらに、Qの符号が正の場合にはビット推定値を0とし、負の場合にはビット推定値を1とする。このようにして、再生信号を復号する。反復計算の終了タイミングを検出するためには、例えば、パリティを用いる方法やCRCコードを付加する方法を用いることができる。いずれの場合にも、パリティやCRCにより、誤りがないことが検出された場合に、反復計算を終了する。
次に、上記(14)式で用いられる2つの確率の求め方について説明する。
P(y|x=0)は、記録されたデータビットxが0であるとき、受信語yが得られる確率を示している。ここで、受信語yは、4ビット分の再生信号に所定の演算を行うことにより得られる値である。受信語yの具体的な演算方法については後述する。
前述のように、2:4変調の場合は、4ビット分の再生信号から2ビットのデータビットが得られる。しかし、同じ4ビット分の再生信号から得られるデータビットであっても、2ビットのデータビットにおける1番目のビットが0の確率と2番目のビットが0の確率は個別に計算する必要がある。例えば、記録したデータビットが(0,1)であれば、1番目のビットとして0を記録したので、再生されるデータビットが0となる確率は高いが、2番目のビットとしては1を記録したので、再生されるデータビットが0となる確率は低くなる。
また、1番目のビットが0になるのは、(0,0)の場合と(0,1)の場合とが考えられるので、1番目のビットが0となる確率としては、これら2つの場合の確率を加算する必要がある。すなわち、1番目のデータビットが0の確率はP(0,0)とP(0,1)との和であり、2番目のデータビットが0の確率はP(0,0)とP(1,0)との和である。これらは、下記(16)式、(17)式で表される。なお、この加算処理は加算回路6で行われる。
Figure 2007272973
Figure 2007272973
同様に、各データビットが1の確率は、下記(18)式、(19)式で表される。
Figure 2007272973
Figure 2007272973
上記(16)式〜(19)式から算出された確率を上記(14)式に代入すれば、対数尤度比が求められる。すなわち、2ビットのデータビットにおける、1番目のデータビットと2番目のデータビットとに対する、対数尤度比λ1n、λ2nはそれぞれ下記(20)式、(21)式として求められる。
Figure 2007272973
Figure 2007272973
次に、P(0,0)、P(0,1)、P(1,0)、P(1,1)の算出方法について説明する。受信語yの求め方としては、種々の方法が考えられるが、ここでは、差分値を用いる方法について説明する。
受信語yを求める対象である4ビット分の再生信号の値を図3に示すように、r1、r2、r3、r4と仮定する。記録されたデータビットが(0,0)の場合において、ノイズがない理想的な条件では、r2=1、r1=r3=r4=0である。また、ノイズがある場合には、ノイズの影響によりr2の信号レベルが低下し、また、r1、r3、r4の信号レベルが増加することによって、検出誤りが発生する。ここでは、yを差分値として求めるので、P(0,0)の場合、下記(22)式で表せる。
Figure 2007272973
ここで、max()は、括弧内の複数の要素の内、最大の値を返す関数である。すなわち、上記(22)式では、r1、r3、r4の中で最大の信号レベルを返す。この差分計算は、他の方法に比較して計算が容易なため、回路の簡略化、計算処理の高速化に有用である。
また、同様にしてP(0,1)、P(1,0)、P(1,1)の場合の受信語yは、それぞれ下記(23)式、(24)式、(25)式として求められる。
Figure 2007272973
Figure 2007272973
Figure 2007272973
これら、4つの受信語の計算式((22)式〜(25)式)は、変調則に基づいて決定されるものであり、従来のように再生信号からデータビットを推定する必要はない。
ここで、再生信号yは、記録データビットxにノイズが無い場合は1であり、記録データビットxにノイズがある場合は1を平均値とする正規分布となる。図4は、yの分布を示すグラフである。このとき、P(0,0)は、下記(26)式で表される。
Figure 2007272973
ここで、σは、記録されたデータの標準偏差であり、媒体1、再生ヘッド2および各回路において生じるノイズ量によって変化する。σは、再生信号yのばらつきを測定することにより容易に得られるので、媒体毎に測定することが望ましい。また、σが媒体毎に変わらないことが予め確認されている場合は、適切な値を装置に記憶させておき、その値を計算に使用しても良い。
また、上記(26)式では、平均値を1として計算しているが、これは、4ビット分の再生信号の内、それぞれで最大となる値の平均値が1となるように、AGC回路3の目標値を設定することにより実現される。本実施例の場合は、4ビットずつ復号処理を行う構成であるため、それらの4ビットの内、それぞれで最も大きな値を抽出し、抽出されたそれぞれの値の平均値が1となるように目標値を設定する。このようにすれば、yの平均値を再生信号から求める必要がないので、回路構成を簡略化できる。
また、yの平均値を再生信号から実測により求めても良い。AGC回路3により再生信号の平均値が目標値と一致するように制御したとしても、制御誤差が残ることは避けられないが、yの平均値を実測することにより、このような制御誤差の影響を取り除くことができる。したがって、回路構成の簡略化よりもyの平均値の精度が重要な場合には、yの平均値を実測する方が好ましい。
同様に、他の確率は、下記(27)式、(28)式、(29)式として算出できる。
Figure 2007272973
Figure 2007272973
Figure 2007272973
したがって、対数尤度比は、下記(30)式および(31)式として算出できる。
Figure 2007272973
Figure 2007272973
尤度比算出回路7では、上記(30)式および(31)式に示す計算処理を行い、各データビットの対数尤度比λ1n、λ2nを出力する。
以上説明した各部での計算により再生信号が処理される過程を図5に模式的に示す。図5では、i,i+1,i+2,i+3の4つの再生信号を示している。
まず、i番目の4ビット分の再生信号に基づいて、Pi(0,0)、Pi(0,1)、Pi(1,0)、Pi(1,1)の4つの確率が、P(0,0)算出回路5a、P(0,1)算出回路5b、P(1,0)算出回路5c、P(1,1)算出回路5dによりそれぞれ算出される。
次に、算出された4つの確率を用いて、加算回路6および尤度比算出回路7により尤度比λ1i,λ2iが算出される。同様にして、i+1番目の4ビット分の再生信号に基づいて、λ1i+1,λ2i+1が算出される。
そして、上記の演算を繰り返して、復号計算に必要な全ての尤度比が得られたら、復号回路8により復号処理が行われる。その結果、復号された再生データビット列〔・・・,C,Ck+1,Ck+2,Ck+3,Ck+4,Ck+5,Ck+6,Ck+7,・・・〕が得られる。
なお、上述した、4ビット分の再生信号の内、最大であるものの平均値が1となるように、AGC回路3の目標値を設定する構成について、図5を用いて具体的に説明する。i番目の4ビット中で最大の値は、0.9となり、同様に(i+1)番目では、1.1、(i+2)番目では、0.8、(i+3)では1.0となる。したがって、これらの平均値は(0.9+1.1+0.8+1.0)/4=0.95として求められる。本実施形態では、この平均値が所定値(例えば1.0)となるように、再生信号のゲインをAGCで調整する構成である。
以上説明した例においては、復号処理をハードウェアとして構成するようにしたが、同一の処理をソフトウェアによって実現することもできる。この場合のフローチャートを図6に示す。処理の内容、順序はハードウェアで構成した場合と同一である。
まず、再生信号の差分値から受信語yを算出する(ステップ1)。次に、算出された受信語yから、確率P(0,0)、P(0,1)、P(1,0)、P(1,1)を算出する(ステップ2)。次に、得られた4つの確率から対数尤度比λ1n,λ2nを算出する(ステップ3)。
最後に、得られた対数尤度比を用いて復号を行い、再生データビットを得る(ステップ4)。
以上、説明したように、本実施形態によれば、2:4変調の変換に用いられる、全ての変調ビットパターンに対して確率を求めた後、各データビットの対数尤度比を、各データビットが0または1となる全ての変調ビットパターンの確率から計算しているため、正確な尤度情報を得ることができる。
次に、再生装置100を用いて復号処理を行った実験結果について説明する。図7は、SNR(S/N比)を変化させてビットエラーレート(bER)を測定した結果を示すグラフである。同図において「実施例1」として表示したのが、本実施形態による実験結果である。なお、LDPC符号の符号長は2048ビット、符号化率は0.87とした。また、比較例として、従来例による尤度情報を用いて復号処理を行った結果を示している。
この図に示したように、再生装置100を用いることにより、従来と比べてbERを大幅に改善できた。すなわち、すなわち、LDPC符号と変調とを組合わせる場合、各データビットが0または1となる全ての場合の確率を用いて対数尤度比を算出し、それを用いて復号処理することにより、bERを低減できる。
本実施形態においては、2:4変調を用いる場合について説明したが、これに限定されるものではなく、他の変調方式と組合わせることも可能である。例えば、5:9変調の場合、5ビットのデータビットが9ビットの変調ビットパターンに変換される。よって、再生時には、9ビット分の再生信号を5ビットのデータビットへ変換する必要がある。この場合、対数尤度比の算出に必要となるデータビットが、0および1となる確率は、5ビットのデータビットをb1、b2、b3、b4、b5とすると、確率P(b1,b2,b3,b4,b5)の和として求められる。例えば、1番目のデータビットb1が、0となる確率を求めるには、2:4変調の場合と同様に、b1が0となる全てのb1、b2、b3、b4、b5の組合わせについて確率P(b1,b2,b3,b4,b5)を求め、更にその和を求めれば良い。この場合、b1=0なので、それ以外の4ビットの組合わせとなり、合計16個の確率を加算することになる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1で説明した部材と同様の機能を有する部材には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図8は、本実施形態にかかる再生装置(情報記憶媒体再生装置)100bの構成を示すブロック図である。この図に示すように、再生装置100bは、実施形態1に示した再生装置100における加算回路6の代わりに、確率選択回路9を備えている。なお、確率算出回路5、確率選択回路9、尤度比算出回路7、復号回路8が本実施形態にかかる復号装置を構成している。
本実施形態においては、P(0,0)算出回路5a、P(0,1)算出回路5b、P(1,0)算出回路5c、P(1,1)算出回路5dの出力が、確率選択回路9に入力される。
確率選択回路(確率選択手段)9は、P(0,0)算出回路5a、P(0,1)算出回路5b、P(1,0)算出回路5c、P(1,1)算出回路5dで得られた4つの確率の内、確率の高い2つを選択し、尤度比算出回路7に出力する。
このように、本実施形態では、確率算出回路5の出力として得られる4つの確率全てではなく、確率の高い2つのみを尤度比算出回路7で用いる構成である。その他の構成は、上述の実施形態1と同一である。
次に、確率算出回路5および確率選択回路9における具体的な計算方法について説明する。なお、2ビットのデータビットの内、1番目のビットと2番目のビットとの確率を個別に求める点は実施形態1と同様である。
本実施形態では、下記(32)式のように、1番目のデータビットが0の確率としては、P(0,0)とP(0,1)との和ではなく、P(0,0)とP(0,1)との内、確率が大きい方が選択される。同様に、2番目のデータビットが0の確率としては、下記(33)式のように、P(0,0)とP(1,0)との内、確率が大きい方が選択される。
Figure 2007272973
Figure 2007272973
同様に、1番目および2番目の各データビットが1の確率は、それぞれ下記(34)式および(35)式として求められる。
Figure 2007272973
Figure 2007272973
そして、上記(32)式〜(35)式により算出されたそれぞれの確率を用いて、上記(20)式および(21)式により、対数尤度比λ1n、λ2nが得られる。
以上のように、本実施形態では、確率P(0,0)、P(0,1)、P(1,0)、P(1,1)の内、その値が大きい2つを用いて、データビットが0および1となる確率を計算するため、加算処理を省略することができる。
さらに、実施形態1で説明した、5:9変調を使用する場合には、この効果はより大きく現れる。5:9変調の場合は、実施形態1において説明したように、16個の確率を加算する必要があるが、本実施形態によれば、16個の確率の内、最大の値となるものだけを用い、加算処理を省略できるため、計算に必要な回路規模が小さくなるとともに、計算処理速度も向上する。
次に、再生装置100bを用いて復号処理を行った実験結果について説明する。図7において「実施例2」として表示したのが、本実施形態による実験結果である。
この図に示したように、再生装置100bを用いることにより、従来と比べてbERを大幅に改善できた。また、「実施例1」と比較しても、ほぼ同等のbERが得られた。本実施形態においては、上記(32)式〜(35)式において、それぞれ2つの確率を比較し、確率が大きいものを使用する構成である。「実施例1」と「実施例2」との結果がほぼ同等だったのは、比較する2つの確率に大きな差があり、確率が大きいものが支配的であったためと考えられる。このような条件下であれば、再生装置100bを適用してもbERの悪化はなく、計算量を削減できるので良好な結果が得られる。
一方、比較する2つの確率に大きな差がない場合、再生装置100bを適用するとbERが悪化することが予想される。例えば、上記(32)式において、P(0,0)とP(0,1)とが同程度の値だった場合、これら2つの内どちらかの値のみを使うと、データビットが0となる確率が正しく得られない。よって、このような場合、再生装置100を適用することが望ましい。
以上の説明においては、複数の確率の内、最大のもののみを尤度比算出に用いるものとして説明したが、最大のもの1つに限定する必要はなく、確率の高い順に複数の確率を加算して用いるようにしても良い。例えば、5:9変調であれば、16個の確率の中から確率の高い順に複数を選び、その加算値を尤度比算出に用いることができる。
本実施形態の他の構成例を図9に示す。図9に示す復号装置は、図8における確率算出回路5、確率選択回路9および尤度比算出回路7の代わりに、y算出回路10、y選択回路11および尤度比算出回路12を備えている。なお、図9では、図8に示す構成とは異なる構成を含む一部分のみを示している。
算出回路(データビット確率算出手段)10は、y(0,0)算出回路10a、y(0,1)算出回路10b、y(1,0)算出回路10c、y(1,1)算出回路10dを含み、それぞれの算出回路10a〜10dは上記(22)式〜(25)式の計算を行い、受信語yを算出する。
選択回路(データビット確率選択手段)11は、4つのy算出回路10a〜10dから、データビットが0となる確率が最大となるy0と、データビットが1となる確率が最大となるy1とを選択する。yは、前述のように、図4に示すように分布する。そのため、yが1のときに得られる確率が最も大きく、1から遠ざかるにつれて確率は低下する。したがって、y選択回路11は、1に最も近い確率を選択すれば良い。
2:4変調の場合、データビット2ビット分ずつ処理を行い、また、1番目のビットと2番目のビットとで異なる計算が必要になる。1番目のビットが0である確率を計算するためのyをy1n0とし、1番目のビットが1である確率を計算するためのyをy1n1とすると、それぞれの確率は、下記(36)式および(37)式で表せる。
Figure 2007272973
Figure 2007272973
ここで、min()は括弧内の複数の要素の内、最小の値を返す関数である。上記(36)式および(37)式により算出された確率を用いて、対数尤度比λ1nは下記(38)式により求められる。
Figure 2007272973
同様に、2番目のビットに対しては、確率y2n0およびy2n1は、それぞれ下記(39)式および(40)式で表せる。
Figure 2007272973
Figure 2007272973
また、対数尤度比λ2nは、上記(39)式および(40)式により算出された確率を用いて、下記(41)式により求められる。
Figure 2007272973
なお、上記(36)式、(37)式、(39)式、(40)式の計算処理は、y選択回路11で実行され、(38)式および(41)式の計算処理は、尤度比算出回路12で実行される。
上記の構成によれば、上記(38)式および(41)式に示すように、指数、対数計算が不要になるため、計算の簡素化が図れるという効果がある。ただし、複数の確率の内、確率が最大のもののみを使う場合にだけ計算式が簡素化できるため、複数の確率を尤度比算出に用いる必要がある場合には、図8の構成との差は無い。したがって、これらの点を考慮して、適用対象に応じて図8の構成とするか、図9の構成とするかを選択すれば良い。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1で説明した部材と同様の機能を有する部材には同じ符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態においては、基本的な構成は図1に示す再生装置100と同一である。異なる部分は、受信語yの計算方法である。上記実施形態1においては、yは差分値として求める構成であるが、本実施形態においては、yは理想的な再生信号との一致度を計算する構成である。
ここでは、一致度の指標として、ユークリッド距離を用いた例について説明する。上記実施形態1と同様、受信語yを求める対象である4ビット分の再生信号の値を、r1、r2、r3、r4と仮定する。記録されたデータビットが(0,0)の場合において、ノイズがない理想的な条件では、r2=1、r1=r3=r4=0である。P(0,0)の場合、理想的な再生信号とのユークリッド距離は、下記(42)式で表せる。
Figure 2007272973
r2は実際には、媒体1からの反射光量のばらつきなどのため、1からずれるため、1となるようにAGC回路(振幅調整手段)3で信号振幅の制御を行う必要がある。すなわち、4ビット分の再生信号の内、最大であるものの平均値が1となるように、AGC回路3の目標値を設定することが好ましい。
同様に、P(0,1)、P(1,0)、P(1,1)について、受信語yは、それぞれ、下記(43)式、(44)式、(45)式で表せる。
Figure 2007272973
Figure 2007272973
Figure 2007272973
これ以降の復号化処理は、上記実施形態1における処理と同一である。
ここで、ユークリッド距離を用いる利点について説明する。図10は、撮像素子と光量分布との関係を模式的に示した図である。同図において、説明に必要な4ビット分の撮像素子のみを示し、丸は光が当たって明るくなっている様子を示す。記録されたデータビットが(0,0)のときの理想的な状態は、図10(a)に示すように、4素子中の右上の素子にのみ光が入る場合である。この場合は、r2=1、r1=r3=r4=0である。
これに対して、図10(b)および図10(c)に示すように、光量分布の位置がずれる場合がある。このような場合、例えば、図10(b)では、光量分布が図中の下方向のみにずれており、その結果として各素子の信号は、r2<1、r1=r3=0、r4>0となる。すなわち、r2およびr4に0でない信号が現れる。上記実施形態1で用いた差分値では、この場合、y(0,0)=r2−r4という演算が行われ、ずれに応じて信号が1より低下するため、信号の劣化に対応したyが得られる。
ところが、図10(c)の場合、光量分布が図中の下方向と共に、左方向にもずれているため、各素子の信号は、r2<1、r1>0、r3=0、r4>0となる。この場合、上記実施形態1で用いた差分値では、r1もしくはr4の内、大きな値を持つどちらか一方だけが、yの計算に用いられ、他方は無視される。その結果、信号の劣化が正しくyに反映されない。
これに対して、本実施形態で用いているユークリッド距離では、理想波形とどれだけ差があるかを全ての素子の出力を用いて計算するので、どのような場合でも常に正確なyが得られる。
以上説明したように、本実施形態では常に正確なyを得られるが、一致度の計算は差分値の計算と比較して複雑になる。よって、yの精度が重要な場合、本実施形態のようにyの計算に一致度を用い、簡素な計算が重要である場合、上記実施形態1のようにyの計算に差分値を用いれば良い。
なお、本実施形態においては、ユークリッド距離を例として説明したが、理想信号との一致度を示すものであれば、これに限定されない。例えば、一致度の指標としては、ユークリッド距離以外に平方ユークリッド距離や相互相関係数などを用いても良い。
ここで、上記各実施形態にかかる再生装置は、反復復号法により情報の復号を行う復号手段を備え、mビットのデータビットをnビットの変調ビット(m<n)に変換する変調を用いて記録された媒体を再生する情報記憶媒体再生装置であって、上記媒体から再生された再生信号が、2種類の中から選ばれた複数の変調ビットパターンとなる確率を計算する確率計算手段と上記確率計算手段により計算された確率から尤度情報を計算する尤度情報計算手段を有する構成であってもよい。
また、上記確率計算手段は、2種類の中から確率の高い順に選ばれた複数の変調ビットパターンについて確率を計算する構成であってもよい。
また、上記確率計算手段は、上記媒体から再生された再生信号の差分値から確率を計算する構成であってもよい。
また、上記確率計算手段は、上記媒体から再生された再生信号と、上記選ばれた複数の変調ビットパターンとの一致度から確率を計算する構成であってもよい。
また、上記確率計算手段で必要となる平均値が所定の値となるように、再生信号の振幅を調整する振幅調整手段を有する構成であってもよい。
最後に、上記各実施形態にかかる再生装置の各ブロック、特にAGC回路3、等化回路4、確率算出回路5、加算回路6、尤度比算出回路7,12、復号回路8、確率選択回路9、y算出回路10、y選択回路11およびそれらに含まれる各ブロックは、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、上記各実施形態にかかる再生装置は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである再生装置の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読取り可能に記録した記録媒体を、上記再生装置に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、再生装置を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、変調則にしたがって変調を行う回路を備えた復号処理を行う再生装置に適用できる。
本発明の一実施形態における再生装置の概略構成を示すブロック図である。 (a)および(b)は、所定の変調則にしたがって変換した場合の例を示す図である。 図2における変換されたビットの例を示す図である。 再生信号における信号レベルと頻度との関係を示すグラフである。 図1に示した再生装置における再生信号が処理される過程を模式的に示す図である。 図1に示した再生装置における再生信号が処理される動作例を示すフローチャートである。 図1に示した再生装置および実施形態2に示す再生装置において、SNRを変化させてビットエラーレートを測定した結果を示すグラフである。 本発明の他の実施形態における再生装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明のさらに他の実施形態における再生装置の概略構成を示すブロック図である。 撮像素子と光量分布との関係を模式的に示した図である。 従来の復号装置の概略構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 媒体(情報記録媒体)
2 再生ヘッド(再生手段)
3 AGC回路(振幅調整手段)
5 確率算出回路(確率算出手段)
5a P(0,0)算出回路(確率算出手段)
5b P(0,1)算出回路(確率算出手段)
5c P(1,0)算出回路(確率算出手段)
5d P(1,1)算出回路(確率算出手段)
7、12 尤度比算出回路(尤度情報算出手段)
8 復号回路(復号手段)
9 確率選択回路(確率選択手段)
10 y算出回路(データビット確率算出手段)
10a y(0,0)算出回路(データビット確率算出手段)
10b y(0,1)算出回路(データビット確率算出手段)
10c y(1,0)算出回路(データビット確率算出手段)
10d y(1,1)算出回路(データビット確率算出手段)
11 y選択算出回路(データビット確率選択手段)
100,100b 再生装置

Claims (10)

  1. mビットのデータビットが所定の変調則にしたがってnビットの変調ビット(ただし、m<n)に変換されると共に符号化されたデータ信号列を復号する復号装置であって、
    (nは整数)種類の中から選択された複数の変調ビットパターンにおいて、上記データ信号列の変調ビットパターンが上記選択された変調ビットパターンとなる確率を、上記複数の変調ビットパターン毎に算出する確率算出手段と、
    上記確率算出手段により算出された複数の確率を用いて尤度情報を算出する尤度情報算出手段と、
    上記尤度情報算出手段により算出された尤度情報を用いて上記データ信号列の復号を行う復号手段とを備えていることを特徴とする復号装置。
  2. 上記確率算出手段により算出された複数の確率の内、数値の高い少なくとも1つの確率を選択する確率選択手段をさらに備え、
    上記尤度情報算出手段は、上記確率選択手段により選択された確率を用いて尤度情報を算出することを特徴とする請求項1に記載の復号装置。
  3. 上記確率算出手段は、上記nビットのデータ信号列におけるそれぞれの値から算出した差分値を用いて、上記確率を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の復号装置。
  4. 上記確率算出手段は、上記データ信号列の変調ビットパターンと、上記複数の変調ビットパターンとの一致度から上記確率を計算することを特徴とする請求項1または2に記載の復号装置。
  5. 上記nビットのデータ信号列におけるそれぞれのnビットの値の内、最大となるそれぞれの値の平均値が所定の値となるように、上記データ信号列の振幅を調整する振幅調整手段をさらに備え、
    上記確率算出手段は、上記振幅調整手段により調整されたデータ信号列を用いて上記確率を算出することを特徴とする請求項1に記載の復号装置。
  6. mビットのデータビットを所定の変調則にしたがってnビットの変調ビット(ただし、m<n)に変換されると共に符号化されたデータ信号列を復号する復号装置であって、
    (nは整数)種類の中から選択された複数の変調ビットパターンに基づいて、上記データ信号列が上記データビットとなる確率を算出するデータビット確率算出手段と、
    上記データビット確率算出手段により算出された複数の確率の内、数値の高い少なくとも1つの確率を選択するデータビット確率選択手段と、
    上記データビット確率選択手段により選択された確率を用いて尤度情報を算出する尤度情報算出手段と、
    上記尤度情報算出手段により算出された尤度情報を用いて上記データ信号列の復号を行う復号手段とを備えていることを特徴とする復号装置。
  7. 情報記録媒体に記録された情報を読み出す再生手段と、請求項1〜6のいずれか1項に記載の復号装置とを備えた再生装置。
  8. mビットのデータビットが所定の変調則にしたがってnビットの変調ビット(ただし、m<n)に変換されると共に符号化されたデータ信号列を復号する復号方法であって、
    (nは整数)種類の中から選択された複数の変調ビットパターンにおいて、上記データ信号列の変調ビットパターンが上記選択された変調ビットパターンとなる確率を、上記複数の変調ビットパターン毎に算出する確率算出工程と、
    上記確率算出工程により算出された複数の確率を用いて尤度情報を算出する尤度情報算出工程と、
    上記尤度情報算出工程により算出された尤度情報を用いて上記データ信号列の復号を行う復号工程とを含むことを特徴とする復号方法。
  9. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の復号装置を動作させる復号プログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるための復号プログラム。
  10. 請求項9に記載の復号プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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