JP2007272469A - 情報処理装置および方法、プログラム、並びに記録媒体 - Google Patents

情報処理装置および方法、プログラム、並びに記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】データの不要な読み出しや書き込みを低減して、データ複製の所要時間を短縮することができる。
【解決手段】複製部位計算部42は、複製元記録媒体21の記録領域全体から、有効情報が記録されている領域を、有効情報が割り付けられた割付空間として特定し、その割付空間の位置や長さに関する割付空間情報であるASEを作成し、そのASEを複製実行部43に供給する。複製実行部43は、複製部位計算部42より供給されたASEより割付空間記述子を1つずつ読み、バス10を介してドライブ12およびドライブ13を制御し、複製元記録媒体21より割付空間の情報のみを読み出させ、その割付空間の情報のみを複製先記録媒体22に書き込ませる。本発明は、複製装置に適用することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置および方法、プログラム、並びに記録媒体に関し、特に、データの不要な読み出しや書き込みを低減することにより、データ複製の所要時間を短縮することができるようにした情報処理装置および方法、プログラム、並びに記録媒体に関する。
従来、例えば記録媒体間のデータ複製には、複製元の記録媒体より有効なデータのみを読み出して複製先の記録媒体に書き込む方法と、複製元の記録媒体の全記録領域をイメージデータとして読み出して、そのイメージデータを複製先の記録媒体に書き込む方法があった。
複製元の記録媒体より有効なデータのみを読み出して複製先の記録媒体に書き込む方法の場合、複製先の記録媒体において、複製されたデータの再生時のシーク時間を低減させるように、データ複製の際にデータの並び替えを行う方法があった(例えば、特許文献1参照)。
また、複製元の記録媒体の全記録領域をイメージデータとして読み出して、そのイメージデータを複製先の記録媒体に書き込む方法の場合、ディスクをフォーマットしたときに物理レコードのデータ部に連続して格納される同一の単位データをスキップデータSDとして入力し、ディスク装置を介しマスタディスクからデータを読出し、該データをスキップデータSDと比較して、物理レコードのデータ部がスキップデータSDで満たされているかどうかを判定し、満たされていると判定した場合には、当該物理レコードの識別コードIDを半導体記憶装置に記憶しておき、マスタディスクのデータを、ディスク装置を介して被複写ディスクに複写する際に、この識別コードIDに対応した物理レコード以外の物理レコードのデータのみ複写することにより、複写の無駄時間を省く方法があった(例えば、特許文献2参照)。
特開平11−039778号公報 特開平06−309116号公報
しかしながら、複製元の記録媒体より有効なデータのみを読み出して複製先の記録媒体に書き込む方法の場合、複製先の記録領域への書き込みの際の、データ配置等に伴うアドレス計算や有効データの更新等の処理を行う必要があり、処理時間や負荷が増大してしまう恐れがあった。
また、特許文献1に記載の方法の場合、再生時のシーク時間の低減は期待できるものの、データ複製処理の所要時間を低減させることは期待できず、却って、データ並び替えに関する演算処理により所要時間や負荷が増大する恐れがあった。
さらに、複製元の記録媒体の全記録領域をイメージデータとして読み出して、そのイメージデータを複製先の記録媒体に書き込む方法の場合、複製対象となる、複製元の記録領域内の有効なデータのデータ量に関わらず、常にその全記録領域が複製されることになるので、記録領域の容量に対して有効なデータのデータ量の割合が少ない場合、不要なデータの複製が増大し、データ複製全体の所要時間を低減させることができない恐れがあった。例えば、CD-ROMに記録された1バイトのデータを他のCD-Rに複製する場合と、CD-ROMに記録された100メガバイトのデータを他のCD-Rに複製する場合とで、その所要時間は互いに略同一になってしまう。
また、特許文献2に記載の方法の場合、予め、マスタディスクの記録領域を全て読み出して、物理レコード単位で記録状況を管理する必要があり、処理時間や負荷が増大する恐れがあった。また、複製先の被複写ディスクのデータをさらに複写する場合、被複写ディスクには、スキップデータSDが記録されないため、同様の処理を行うことができない恐れがあった。さらに、スキップデータSDの記録のために記録領域の確保が必要になり、記録領域の容量が低減する恐れもあった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、データ量の多少に関わらず、データの不要な読み出しや書き込みを低減して、データ複製の所要時間を短縮することができるようにするものである。
本発明の一側面は、第1の記録媒体に記録されている、情報として有効な有効情報の複製を、第2の記録媒体に記録する記録媒体間のデータ複製を行う情報処理装置であって、複製元である第1の記録媒体より、有効情報が記録されている領域である割付空間の情報のみを読み出し、複製先である第2の記録媒体に書き込むように、データ複製を制御する複製制御手段を備える情報処理装置である。
前記第1の記録媒体の記録領域における割付空間を特定することにより、第1の記録媒体の、複製すべき部位を特定する複製部位特定手段をさらに備え、複製制御手段は、複製部位特定手段により特定された割付空間の情報のみを読み出し、複製先である第2の記録媒体に書き込むように、データ複製を制御することができる。
前記複製部位特定手段は、第1の記録媒体の記録領域における、有効情報が記録されていない領域である未割付空間に関する情報を管理する第1の管理データに基づいて、割付空間を特定する第1の割付情報を作成する第1の作成手段を備えるようにすることができる。
前記第1の管理データは、未割付空間の先頭アドレスおよび長さを管理し、第1の作成手段は、第1の管理データにより管理される、未割付空間の先頭アドレスおよび長さに基づいて、各割付空間の先頭アドレスおよび長さを特定する第1の割付情報を作成することができる。
前記第1の作成手段は、所定の有効情報が格納される領域が含まれる割付空間を特定する情報を第1の割付情報より削除することができる。
前記複製部位特定手段は、所定の有効情報が格納される領域の未割付空間に関する情報を管理する第2の管理データに基づいて割付空間を特定する第2の割付情報を作成する第2の作成手段をさらに備えるようにすることができる。
前記第2の管理データは、各ビットの値によって、所定の有効情報が格納される領域の各セクタに、有効情報が記録されいてるか否を管理するビット列を有し、第2の作成手段は、ビット列の各ビットの値に基づいて、所定の有効情報が格納される領域内の、各割付空間の先頭アドレスおよび長さを特定する第2の割付情報を作成することができる。
前記第2の作成手段は、所定の有効情報が格納される領域内の、各割付空間の先頭アドレスを、所定の有効情報が格納される領域内におけるアドレスから、第1の記録媒体の記録領域全体におけるアドレスに変換して、第2の割付情報を作成することができる。
前記複製部位特定手段は、第1の作成手段により作成された第1の割付情報、および第2の作成手段により作成された第2の割付情報を統合し、各割付空間の情報を先頭アドレス昇順に整列させることにより、第3の割付情報を作成する整列手段をさらに備えるようにすることができる。
前記第2の記録媒体の記録領域に発生した不良に対して、所定の処理を行うディフェクト手段をさらに備えるようにすることができる。
前記ディフェクト手段は、所定の処理として、不良の発生に対して、複製処理を異常終了させるようにすることができる。
前記ディフェクト手段は、所定の処理として、不良の発生に対して、不良の発生領域を回避し、予備領域への書き込みを行うようにすることができる。
前記複製制御手段の制御に基づいて、第1の記録媒体より、割付空間の情報のみを読み出す読み出し手段と、複製制御手段の制御に基づいて、読み出し手段により読み出された割付空間の情報を第2の記録媒体に書き込む書き込み手段とをさらに備えるようにすることができる。
ユーザが、データ複製に関するユーザ指示を入力するためのGUI画面を表示画面上に表示させる表示制御手段と、GUI画面に基づいてユーザが入力するユーザ指示を受け付ける入力受付手段とをさらに備えるようにすることができる。
前記第1の記録媒体より割付空間の情報のみを読み出す読み出し装置、および、第2の記録媒体に割付空間の情報を書き込む書き込み装置と通信を行い、複製制御手段が生成するデータ複製の制御情報を、読み出し装置および書き込み装置に供給する通信手段をさらに備えるようにすることができる。
本発明の一側面は、第1の記録媒体に記録されている、情報として有効な有効情報の複製を、第2の記録媒体に記録する記録媒体間のデータ複製を行う情報処理装置の情報処理方法において、複製元である第1の記録媒体より、有効情報が記録されている領域である割付空間の情報のみを読み出し、複製先である第2の記録媒体に書き込むように、データ複製を制御するステップを実行する情報処理方法である。
第1の記録媒体に記録されている、情報として有効な有効情報の複製を、第2の記録媒体に記録する記録媒体間のデータ複製を行うプログラムにおいて、複製元である第1の記録媒体より、有効情報が記録されている領域である割付空間の情報のみを読み出し、複製先である第2の記録媒体に書き込むように、データ複製を制御するステップをコンピュータに実行させることができる。
請求項17に記載のプログラムが記録されている記録媒体とすることができる。
本発明の一側面においては、複製元である第1の記録媒体より、有効情報が記録されている領域である割付空間の情報のみを読み出し、複製先である第2の記録媒体に書き込むように、データ複製が制御される。
本発明の他の側面は、情報として有効な有効情報を、複製元の第1の記録媒体から複製先の第2の記録媒体に複製処理する複製手段と、第1の記録媒体から有効情報が記録されている領域である割付空間の情報を読み出して第2の記録媒体に書き込むように、複製手段を制御する複製制御手段とを備える情報処理装置である。
本発明の他の側面は、情報として有効な有効情報を、複製元の第1の記録媒体から複製先の第2の記録媒体に複製処理する複製ステップと、第1の記録媒体から有効情報が記録されている領域である割付空間の情報を読み出して第2の記録媒体に書き込むように、複製ステップの複製処理を制御する複製制御ステップとを含む情報処理方法である。
本発明の他の側面においては、第1の記録媒体から、情報として有効な有効情報が記録されている領域である割付空間の情報が読み出されて第2の記録媒体に書き込まれるように制御され、その結果、有効情報が、複製元の第1の記録媒体から複製先の第2の記録媒体に複製処理される。
本発明の側面によれば、データを複製することができる。特に、複製元の記録媒体に記録されている、情報として有効な有効情報の複製を、複製先の記録媒体に記録する記録媒体単位でのデータ複製において、データ量の多少に関わらず、データの不要な読み出しや書き込みを低減して、データ複製の所要時間を短縮することができる。また、ディフェクト発生確率を抑制することができる。さらに、データ書き込みの際のシーク時間を容易に低減させることができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、本明細書に記載されている発明の全てを意味するものではない。換言すれば、この記載は、本明細書に記載されている発明であって、この出願では請求されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により追加されたりする発明の存在を否定するものではない。
本発明の一側面は、第1の記録媒体(例えば、図1の複製元記録媒体21)に記録されている、情報として有効な有効情報の複製を、第2の記録媒体(例えば、図1の複製先記録媒体22)に記録する記録媒体間のデータ複製を行う情報処理装置(例えば、図1の複製装置1)であって、複製元である第1の記録媒体より、有効情報が記録されている領域である割付空間の情報のみを読み出し、複製先である第2の記録媒体に書き込むように、データ複製を制御する複製制御手段(例えば、図1の複製実行部43)を備える情報処理装置である。
前記第1の記録媒体の記録領域における割付空間を特定することにより、第1の記録媒体の、複製すべき部位を特定する複製部位特定手段(例えば、図1の複製部位計算部42)をさらに備え、複製制御手段は、複製部位特定手段により特定された割付空間の情報のみを読み出し、複製先である第2の記録媒体に書き込むように、データ複製を制御することができる。
前記複製部位特定手段は、第1の記録媒体の記録領域における、有効情報が記録されていない領域である未割付空間に関する情報を管理する第1の管理データ(例えば、図5のUSD141)に基づいて、割付空間を特定する第1の割付情報を作成する第1の作成手段(例えば、図2の第1作成部51)を備えるようにすることができる。
前記第1の管理データは、未割付空間の先頭アドレスおよび長さを管理し(例えば、図5の未割付空間記述子1)、第1の作成手段は、第1の管理データにより管理される、未割付空間の先頭アドレスおよび長さに基づいて、各割付空間の先頭アドレスおよび長さを特定する第1の割付情報を作成する(例えば、図11のステップS37およびステップS38、並びに、図12のステップS41およびステップS42)ことができる。
前記第1の作成手段は、所定の有効情報が格納される領域(例えば、図3のパーティション領域110)が含まれる割付空間を特定する情報を第1の割付情報より削除する(例えば、図12のステップS43乃至ステップS45)ことができる。
前記複製部位特定手段は、所定の有効情報が格納される領域の未割付空間に関する情報を管理する第2の管理データ(例えば、図6のUSB151)に基づいて割付空間を特定する第2の割付情報(例えば、図8の第2ASE171)を作成する第2の作成手段(例えば、図2の第2作成部52)をさらに備えるようにすることができる。
前記第2の管理データは、各ビットの値によって、所定の有効情報が格納される領域の各セクタに、有効情報が記録されいてるか否を管理するビット列を有し、第2の作成手段は、ビット列の各ビットの値に基づいて、所定の有効情報が格納される領域内の、各割付空間の先頭アドレスおよび長さを特定する第2の割付情報を作成する(例えば、図13の第2ASE作成処理)ことができる。
前記第2の作成手段は、所定の有効情報が格納される領域内の、各割付空間の先頭アドレスを、所定の有効情報が格納される領域内におけるアドレスから、第1の記録媒体の記録領域全体におけるアドレスに変換して、第2の割付情報を作成する(例えば、図13のステップS70)ことができる。
前記複製部位特定手段は、第1の作成手段により作成された第1の割付情報、および第2の作成手段により作成された第2の割付情報を統合し、各割付空間の情報を先頭アドレス昇順に整列させることにより、第3の割付情報を作成する整列手段(例えば、図2の整列部53)をさらに備えるようにすることができる。
前記第2の記録媒体の記録領域に発生した不良に対して、所定の処理を行うディフェクト手段(例えば、図1のディフェクト処理部44)をさらに備えるようにすることができる。
前記ディフェクト手段は、所定の処理として、不良の発生に対して、複製処理を異常終了させる(例えば、図10のステップS12)ようにすることができる。
前記ディフェクト手段は、所定の処理として、不良の発生に対して、不良の発生領域を回避し、予備領域への書き込みを行う(例えば、図10のステップS11)ようにすることができる。
前記複製制御手段の制御に基づいて、第1の記録媒体より、割付空間の情報のみを読み出す読み出し手段(例えば、図1のドライブ12)と、複製制御手段の制御に基づいて、読み出し手段により読み出された割付空間の情報を第2の記録媒体に書き込む書き込み手段(例えば、図1のドライブ13)とをさらに備えるようにすることができる。
ユーザが、データ複製に関するユーザ指示を入力するためのGUI画面を表示画面上に表示させる表示制御手段(例えば、図1の入力受付処理部31)と、GUI画面に基づいてユーザが入力するユーザ指示を受け付ける入力受付手段(例えば、図1の入力部14)とをさらに備えるようにすることができる。
前記第1の記録媒体より割付空間の情報のみを読み出す読み出し装置(例えば、図14の読み出し装置312)、および、第2の記録媒体に割付空間の情報を書き込む書き込み装置(例えば、図14の書き込み装置313)と通信を行い、複製制御手段が生成するデータ複製の制御情報を、読み出し装置および書き込み装置に供給する通信手段(例えば、図14のネットワークインタフェース)をさらに備えるようにすることができる。
本発明の一側面は、第1の記録媒体に記録されている、情報として有効な有効情報の複製を、第2の記録媒体に記録する記録媒体間のデータ複製を行う情報処理装置の情報処理方法において、複製元である第1の記録媒体より、有効情報が記録されている領域である割付空間の情報のみを読み出し、複製先である第2の記録媒体に書き込むように、データ複製を制御する(例えば、図10のステップS5乃至ステップS8)ステップを実行する情報処理方法である。
本発明の他の側面は、情報として有効な有効情報を、複製元の第1の記録媒体(例えば、図1の複製元記録媒体21)から複製先の第2の記録媒体(例えば、図1の複製先記録媒体22)に複製処理する複製手段(例えば、図1の複製実行部43)と、第1の記録媒体から有効情報が記録されている領域である割付空間の情報を読み出して第2の記録媒体に書き込むように、複製手段を制御する複製制御手段(例えば、図1の複製部位計算部42)とを備える情報処理装置(例えば、図1の複製装置1)である。
本発明の他の側面は、情報として有効な有効情報を、複製元の第1の記録媒体から複製先の第2の記録媒体に複製処理する複製ステップ(例えば、図10のステップS5乃至ステップS8)と、第1の記録媒体から有効情報が記録されている領域である割付空間の情報を読み出して第2の記録媒体に書き込むように、複製ステップの複製処理を制御する複製制御ステップ(例えば、図10のステップS2乃至ステップS4)とを含む情報処理方法である。
次に、本発明を適用した実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明を適用した複製装置の構成例を示すブロック図である。
図1に示される複製装置1は、例えば、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体に記録されているデータの複製に関する処理を行う情報処理装置であり、バス10を介して互いに接続される制御部11、ドライブ12、およびドライブ13を有している。複製装置1は、例えばバックアップディスクやコピーディスク(複製ディスク)を作成するのに用いられる装置であり、ドライブ12に装着される記録媒体である複製元記録媒体21に記録されている情報の複製をドライブ13に装着される記録媒体である複製先記録媒体22に書き込む装置である。
従って、複製先記録媒体22には、複製元記録媒体21に記録されている情報の複製が記録される。つまり、複製先記録媒体22は、複製装置1が複製処理を行うことにより、複製元記録媒体21のコピーディスクまたはバックアップディスクとなる。
バス10は、例えば、ISAバス(Industry Standard Architecture bus)、PCIバス(Peripheral Components Interconnect bus)、PCI Express、USB(Universal Serial Bus)、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)1394等の、所定の規格のバスである。バス10には、バス10に接続された各処理部の間でやり取りされる情報が伝送される。バス10はどのようなバスであってもよく、シリアルバスであってもよいし、パラレルバスであってもよい。ただし、バス10に接続される各処理部は、バス10の規格に対応している必要がある。
制御部11は、情報の複製に関する制御処理を行う。制御部11は、バス10を介して接続されるドライブ12に、そのドライブ12に装着された複製元記録媒体21に記録されている情報を読み出させ、それを、バス10を介して接続されるドライブ13に、そのドライブ13に装着されている複製先記録媒体22に書き込ませる。
ドライブ12は、例えば、CDやDVD等の所定の記録媒体より情報を読み出す読み出し装置であり、制御部11に制御されて、装着されている複製元記録媒体21より情報を読み出し、バス10を介して要求元である制御部11にその情報を供給する。なお、ドライブ12が、情報書き込み機能をさらに有し、装着された書き込み可能な記録媒体に対して、例えば制御部11の制御に基づいて情報の書き込みを行うことができるようにしてももちろんよい。
ドライブ13は、例えば、CD-R(Compact Disc - Recordable)、DVD-R(Digital Versatile Disc - Recordable)、およびDVD+R(Digital Versatile Disc + Recordable)等の、書き込み可能な所定の記録媒体に対して情報を書き込む書き込み装置であり、制御部11より供給された情報を、バス10を介して取得すると、その制御部11の制御に基づいて、装着されている複製先記録媒体22に対して、取得した情報の書き込みを行う。なお、ドライブ13が、情報読み出し機能をさらに有し、装着された記録媒体に記録されている情報を読み出すことができるようにしてももちろんよい。
複製元記録媒体21は、複製対象の情報が記録されている記録媒体であり、例えば、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc(ソニー株式会社の登録商標))に代表される光ディスクであり、ドライブ12に対応し、ドライブ12が情報を読み出すことのできる記録媒体である。なお、以下において、複製元記録媒体21は、ブルーレイディスクとして説明するが、例えばCD,DVD、またはHD DVD(High Definition Digital Versatile Disc)等のように、その他の光ディスクであってもよい。もちろん、複製元記録媒体21は、複製対象とされる情報が記録されていればよく、例えばBD-ROM(Blu-ray Disc - Read Only Memory)のように、読み出し専用の光ディスクであってもよいし、例えばBD-R(Blu-ray Disc - Recordable)やBD-RE(Blu-ray Disc - REwritable)のように、書き込み可能な光ディスクであってもよい。
複製先記録媒体22は、複製元記録媒体21より読み出された情報が書き込まれる記録媒体であり、例えば、ブルーレイディスクのBD-RやBD-REに代表される書き込み可能な光ディスクである。複製先記録媒体22は、ドライブ13に対応し、ドライブ13が情報を書き込むことのできる記録媒体である。なお、以下において、複製先記録媒体22は、ブルーレイディスクとして説明するが、例えば、CD-R,CD-RW(Compact Disc - ReWritable),DVD-R,DVD-RW(Digital Versatile Disc - ReWritable),DVD+R,DVD+RW(Digital Versatile Disc + ReWritable),DVD-RAM(Digital Versatile Disc - Random Access Memory)、およびHD DVD-ARW(High Definition Digital Versatile Disc - Advanced ReWritable)等のように、その他の、書き込み可能な光ディスクであってもよい。
なお、以下において、複製元記録媒体21および複製先記録媒体22の容量は、互いに同一であるものとして説明する。また、複製元記録媒体21および複製先記録媒体22の論理フォーマットは、UDF(Universal Disk Format)2.5に準拠するXDCAM(ソニー株式会社の登録商標)ファイルフォーマットであるとする。
XDCAMファイルフォーマットは、主に映像製作・編集システムにおいて使用されるファイルフォーマットであり、映像や音声等のAV(Audio Visual)データのファイルや、その関連データのファイルの管理を主な目的とするファイルフォーマットである。
図1の制御部11には、さらに、入力部14および表示部15も接続されている。
入力部14は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、またはリモートコントローラ等のような入力デバイスを有し、ユーザが操作することにより入力されるユーザ指示を受け付け、その情報を制御部11に供給する。表示部15は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)、またはOELD(Organic ElectroLuminescence Display:有機ELディスプレイ)に代表されるモニタを有し、制御部11より供給される情報を表示し、利用者に提示する。つまり、入力部14および表示部15は、複製装置1のユーザに対するユーザインタフェースとして動作する。
図1に示されるように、制御部11は、入力受付処理部31、入力情報処理部32、および複製処理部33を有している。
入力受付処理部31は、入力部14および表示部15を制御し、ユーザインタフェースに関する処理を行う。例えば、入力受け付け処理部31は、表示部15を制御して、複製に関するユーザ指示を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)画面を表示させ、そのGUI画面に対するユーザ指示を、入力部14を介して取得し、それを入力情報処理部32に供給する。GUI画面の詳細については後述するが、入力受付処理部31が、このようにGUI画面を表示させることにより、ユーザは、その表示されたGUI画面に基づいて容易に指示を入力することができる。
入力情報処理部32は、入力受付処理部31より供給されるユーザ指示を解析し、その指示に基づいた各種の制御処理を行う。例えば、入力情報処理部32は、入力受付処理部31より供給されるユーザ指示を解析し、複製元記録媒体21が装着されるドライブ12、および、複製先記録媒体22が装着されるドライブ13を特定したり、複製処理部33に情報の複製(バックアップディスクまたはコピーディスクの作成)を開始させたりする。
複製処理部33は、複製処理を実行し、ドライブ12に装着される複製元記録媒体21より情報を読み出させ、それを、ユーザ指示により指定されたドライブ13に装着される複製先記録媒体22に書き込ませる。複製処理部33は、物理フォーマット部41、複製部位計算部42、複製実行部43、およびディフェクト処理部44を有している。
物理フォーマット部41は、ドライブ13を制御して、ドライブ13に装着される複製先記録媒体22の記録領域に対して、必要に応じて、セクタ配置等のローレベルの初期化処理(物理フォーマット)を行わせる処理部である。このように、物理フォーマット部41が複製先記録媒体22の物理フォーマットを実行させることにより、そのままでは書き込みが不可能な、物理フォーマットされていない記録媒体を複製先記録媒体22とすることもできる。つまり、複製装置1は、物理フォーマットされていない記録媒体への複製も可能である。
複製部位計算部42は、複製元記録媒体21の記録領域全体から、情報として有効な有効情報が記録されている領域、すなわち、複製元記録媒体21の記録領域の複製すべき部位を特定するための計算を行う。複製元記録媒体21の記録領域には、通常、例えばAVデータや制御情報等のような情報として有効な有効情報が記録されている領域と、そのような有効情報が存在しない領域(所謂、データが記録されていない部分)とが存在する。複製部位計算部42は、この有効情報、すなわち、本来の複製対象である有効情報が記録されている領域を、有効情報が割り付けられた割付空間として特定し、その割付空間の位置や長さに関する割付空間情報(以下、ASE(Allocated Space Entry)と称する)を作成し、そのASEを複製実行部43に供給する。
つまり、割付空間とは、記録領域に形成されるボリューム領域において、有効情報が記録されているセクタが連続する領域である。ASEは、このボリューム領域全体に存在する各割付空間の先頭アドレスと長さの情報を割付空間記述子として保持する。
なお、複製部位計算部42は、算出されたASEにおいて、各割付空間記述子を、それぞれの割付空間の先頭アドレス順に整列させる。
複製実行部43は、複製部位計算部42より供給されたASEより割付空間記述子を1つずつ読み、バス10を介してドライブ12およびドライブ13を制御し、複製元記録媒体21より割付空間の情報のみを読み出させ、その割付空間の情報のみを複製先記録媒体22に書き込ませる。このように、複製実行部43は、ASEの各割付空間記述子の情報に基づいて、容易に、割付空間の情報のみを複製することができる。
このように、複製実行部43は、有効情報が割り付けられていない領域(未割付空間)についての不要な読み出しや書き込みを低減させることができるので、複製元記録媒体21の記録領域全体のイメージデータを作成して複製先記録媒体22に記録させる方法と比較して、複製時間を短縮することができるとともに、複製処理の負荷を低減させることができる。
また、ASEに基づいて複製処理を行うので、複製実行部43は、複製元記録媒体21より有効情報を検索しながら読み出して複製先記録媒体22に書き込んでいく方法と比較しても、アドレス計算や情報更新等の処理を省略することができるので、複製時間を短縮することができるとともに、複製処理の負荷を低減させることができる。
なお、複製部位計算部42は、UDF2.5に準拠する複製元記録媒体21の記録領域に記録されている未割付空間情報に基づいてASEを作成するので、容易にASEを作成することができる。つまり、複製装置1は、複製処理における不要な読み出しや書き込みを容易に低減させることができる。
なお、複製実行部43がASEを用いて複製を実行する場合の方が、複製元記録媒体21の記録領域全体のイメージデータを作成して複製先記録媒体22に記録させる方法よりも、複製先記録媒体22に書き込まれる情報量(書き込み量)は、通常、少ないので、複製先記録媒体22において、有効情報が書き込まれるセクタが不良セクタである確率が低減される。つまり、複製実行部43は、ディフェクトの発生確率を抑制することができる。
特に、複製元記録媒体21に記録されている有効情報のデータ量が少ないほど、書き込み量は少なくなるので、ディフェクトの発生確率もより抑制される。
XDCAMファイルフォーマットは、通常、画像データや音声データ等のAVデータ、またはその関連情報のファイルを管理するファイルフォーマットである。この画像データや音声データは、そのデータの性質上、読み出しや書き込みにおいて所定の処理速度の維持(リアルタイム性)が要求される。例えば、画像データは、その再生時に、再生画像にコマ落ち等が発生しないように)、時系列に沿った連続的な読み出しにおいて、読み出し速度の維持(リアルタイム性)が要求される。当然、書き込みの際も同様にリアルタイム性が要求されることが多い。このようにリアルタイム性が要求されるデータ(以下において、リアルタイムデータと称する)としては、他に、画像データおよび音声データのサブストリームデータや、例えばタイムコードやエッセンスデータのように、リアルタイム性が要求される関連情報を含むリアルタイムメタデータ等がある。
このようなリアルタイムデータは、その読み出しや書き込みの際にシークが極力発生しないように、時系列に沿った順序で連続的に記録される等、その記録位置が制限される。従って、複製先記録媒体22においてディフェクトが発生した場合、その複製先記録媒体22を使用不可とするか、若しくは、ディフェクトが存在しない他の領域に、リアルタイム性を損なわないように、読み出しが連続する所定のデータ単位で書き込む回避処理を行う必要がある。
しかしながら、複製元記録媒体21の記録領域全体のイメージデータを作成して複製先記録媒体22に記録させる方法の場合、不良セクタを回避して記録領域全体のイメージデータを記録することはできない(複製元記録媒体21と複製先記録媒体22の記録容量は同一であるので、そのような空き領域は存在しない)ので、事実上、上述した回避処理は不可能である。つまり、この場合、複製先記録媒体22に不良セクタが1つでも存在すると複製を行うことができない可能性が高い(使用不可媒体の発生確率が高い)。これに対して、複製実行部43は、上述したように、ディフェクトの発生確率を抑制することができるので、使用不可媒体の発生確率を低減させることができる(複製処理が成功する可能性が高い)。
ディフェクト処理部44は、複製先記録媒体22にディフェクトが発生した場合、記録媒体の交換を促したり、回避したりする。これにより、制御部11は、複製先記録媒体22にディフェクトが発生した場合でも、不良セクタを回避したり、ユーザに通知したりする等、適切な対応を行うことができる。
以上のように、複製処理部33は、不要な読み出し量および書き込み量を低減させ、容易に複製処理の所要時間を短縮することができる。また、複製処理部33は、不要な書き込み量を低減させることにより、ディフェクト発生確率を抑制することもできる。さらに複製処理部33は、ASEの各割付空間をアドレス順に整列させるので、シークの発生を低減させ、複製処理の所要時間を低減させることができる。
つまり、制御部11は、データ量の多少に関わらず、データの不要な読み出しや書き込みを低減させ、データ複製の所要時間の短縮、ディフェクト発生確率の抑制、データ書き込みの際のシーク時間の低減を実現させるように、複製を制御することができる。
従って、複製装置1は、複製元の記録媒体に記録されている、情報として有効な有効情報の複製を、複製先の記録媒体に記録する記録媒体単位でのデータ複製において、データ量の多少に関わらず、データの不要な読み出しや書き込みを低減させ、データ複製の所要時間の短縮、ディフェクト発生確率の抑制、およびデータ書き込みの際のシーク時間の低減を実現させることができる。
図2は、図1の複製部位計算部42の詳細な構成例を示すブロック図である。
複製部位計算部42は、第1作成部51、第2作成部52、および整列部53を有している。
第1作成部51は、複製元記録媒体21に記録されている、論理ボリューム単位の未割付空間情報であるUSD(Unallocated Space Descriptor)に基づいて、論理ボリューム全体に対する割付空間情報である第1ASEを作成する。なお、XDCAMファイルフォーマットの場合、1つの記録媒体に形成される論理ボリュームは1つである。
第2作成部52は、複製元記録媒体21に記録されている、論理ボリューム内のパーティション領域の全セクタについて未割付に関する情報を有するUSB(Unallocated Space Bitmap)に基づいて、パーティション領域内の割付情報である第2ASEを作成する。
整列部53は、第1作成部51により作成された第1ASEと、第2作成部52により作成された第2ASEとを統合し、統合ASEを作成する。その際、整列部53は、第1ASEおよび第2ASEに含まれる各割付空間に関する情報(割付空間記述子)をそのアドレスに基づいてソートして統合する。
ここで各情報の構成を説明する。図3は、ボリューム領域の構成例を示す模式図である。
図3に示されるように、複製元記録媒体21の記録領域には、UDF2.5の仕様に従って、ボリューム領域100が形成されている。図3において、このボリューム領域100の、斜線で示される部分が、有効情報が割り付けられていない未割付空間である(未割付空間101、未割付空間103、未割付空間105、未割付空間107、未割付空間109、未割付空間112、および未割付空間114)。
つまり、その斜線で示される部分以外の部分の、ボリューム認識列のVRS(Volume Recognition Sequence)102、開始ボリューム記述子ポインタのAVDP(Anchor Volume Descriptor Pointer)104、主ボリューム記述子列のMVDS(Main Volume Descriptor Sequence)106、論理ボリューム保全記述子のLVID(Logical Volume Integrity Descriptor)108、パーティション領域110、予備ボリューム記述子列のRVDS(Reserve Volume Descriptor Sequence)111、開始ボリューム記述子ポインタのAVDP113、および開始ボリューム記述子ポインタのAVDP115が割付空間である。
これらの各割付空間に示される括弧内の数字は、その空間のセクタ数(10進数)を示している。また、図3において、ボリューム領域100の上側に示される数字(16進数)は、各割付空間の先頭アドレスを、論理ボリューム内におけるセクタ番号(以下、LSN(Logical Sector Number)と称する)により示している。UDF2.5の場合、1セクタは2KB(キロバイト)である。
このボリューム領域100の未割付空間情報であるUSDは、LVID108に含まれている。このUSDは、未割付空間103、未割付空間105、未割付空間107、未割付空間109、未割付空間112、および未割付空間114の、それぞれの先頭アドレスと長さの情報を有している。このUSDの構成については後述するが、それぞれの未割付空間の先頭アドレスはLSNで表され、長さはセクタ数で表されている。なお、未割付空間101は、ボリューム領域100の先頭の16セクタであり、この領域はUDF2.5の規定により使用禁止とされているので、USDには含まれていない。また、UDF2.5においては、AVデータ等、所定の有効情報が格納されるパーティション領域110内の未割付空間は、USDと異なるUSBにより管理される。つまり、パーティション領域110内においても、有効情報の割付部分と未割付部分が存在するが、USDにおいては、パーティション領域110全体が割付空間として管理されている。USBの詳細についても後述する。このUSBのアドレスは、USDにおいて管理されている。
図4は、ASEの構成例を示す模式図である。
ASE131は、互いに異なる割付空間の情報を含むm個の割付空間記述子と、その割付空間記述子の個数(m個)を示す情報である割付空間記述子個数を有している。各割付空間記述子は、それぞれの割付空間の先頭アドレスおよび長さの情報を有している。この先頭アドレスは論理ボリューム内のセクタ番号LSNで示され、長さはセクタ数で示される。なお、割付空間記述子は、それぞれが対応する割付空間の先頭アドレスの昇順に整列されている。
なお、第1ASE、第2ASE、および統合ASEは、いずれも図4のASE131と同様の構成を有する。
図5は、USDの構成例を示す模式図である。
USD141は、互いに異なる未割付空間の情報を含むn個の未割付空間記述子と、その未割付空間記述子の個数(n個)を示す情報である未割付空間記述子個数を有している。各未割付空間記述子は、それぞれの未割付空間の先頭アドレスおよび長さの情報を有している。この先頭アドレスは論理ボリューム内のセクタ番号LSNで示され、長さはセクタ数で示される。
図2の第1作成部51は、このようなUSD141に基づいてASE131(つまり第1ASE)を作成する。従って、第1作成部51は、有効情報を複製元記録媒体21より検索して割付空間を特定するよりも、容易に第1ASEを作成することができる。
図6は、USBの構成例を示す模式図である。
USB151は、パーティション領域110内の、互いに異なる未割付空間の情報を含むp個の未割付空間記述子と、その未割付空間記述子に関する情報である未割付空間記述子情報を有している。その未割付空間記述子情報は、パーティション領域110内に存在する未割付空間の総セクタ数(8×p以下)を示す未割付空間セクタ数と、未割付空間記述子の個数(p個)を示す未割付空間記述子個数とを有している。
各未割付空間記述子は、図6に示されるように、1バイト(8ビット)のビット列により構成される。このビット列の各ビットは、それぞれ、パーティション領域110内の各セクタに対応し、その値によって、有効情報が割り付けられているか否かを示す。例えば、ビットの値が「1」の場合、そのビットに対応するセクタには有効情報が割り付けられておらず、そのセクタは未割付空間である。逆に、ビットの値が「0」の場合、そのビットに対応するセクタには有効情報が割り付けられており、そのセクタは割付空間である。
このビット列とパーティション領域110内の各セクタの対応関係を図7に示す。
図7に示されるように、LBNが0のセクタから(8*p)まで昇順に並べられたパーティション領域110内の各セクタに対しては、1番目の未割付空間記述子からp番目の未割付空間記述子へ向かう昇順に並べられた各ビット列の各ビットが、LSB(Less Significant Bit)からMSB(Most Significant Bit)に向かう順番で割り当てられる。
例えば、図7に示されるように、パーティション領域先頭のセクタであるLBNが0のセクタには、1番目の未割付空間記述子161のLSBのビットが対応付けられ、LBNが1のセクタには、1番目の未割付空間記述子161のLSBの左隣のビットが対応付けられる。同様に1セクタに1ビットが順に割り当てられ、LBNが7のセクタには、1番目の未割付空間記述子161のMSBのビットが対応付けられる。そして、LBNが8のセクタには、2番目の未割付空間記述子162のLSBのビットが対応付けられる。同様に1セクタに1ビットが順に割り当てられ、LBNが15のセクタには、2番目の未割付空間記述子161のMSBのビットが対応付けられる。以降のセクタも同様の順番で、未割付空間記述子の1ビットが割り当てられる。
この未割付空間記述子の値は、各セクタに有効情報が割付されているか否かを示している。図7の例の場合、1番目の未割付空間記述子161の値は16進数で「1F」であり、2番目の未割付空間記述子162の値は16進数で「E2」である。つまり、LBNが0のセクタ乃至LBNが4のセクタ、LBNが9のセクタ、並びに、LBNが13のセクタ乃至LBNが15のセクタ(図7中斜線部分)が未割付空間である。
図2の第2作成部52は、このようなUSB151に基づいてASE131(つまり第2ASE)を作成する。なお、このとき、第2作成部52は、図7のLBNが5のセクタからLBNが8のセクタまでのように、連続する、有効情報が割り付けられたセクタ群を、1つの割付空間とする。つまり、図7のLBNが5のセクタ乃至LBNが8のセクタは、長さ(セクタ数)が4の1つの割付空間とされる。また、第2ASEにおいても、各割付空間の先頭アドレスは、LSNで示される。つまり、第2作成部52は、各割付空間の先頭のセクタのLBNをLSNに変換する。
図8は、第2ASEの構成例を示す模式図である。
第2ASE171は、上述したように、第1ASEと同様に、LSNで示される割付空間の先頭アドレスと、セクタ数で示される割付空間の長さの情報を有している。図3の例のように、LSNが「001A20」のセクタよりパーティション領域110が開始される場合、図7の例のように、LBNが5のセクタ乃至LBNが8のセクタにより構成される割付空間は、図8の例のように、長さが「4」で、先頭アドレスが「001A25」の割付空間として第2ASE171に管理される。同様に、図7のにおいて、LBNが10のセクタ乃至LBNが12のセクタにより構成される割付空間は、図8の例のように、長さが「3」で、先頭アドレスが「001A2A」の割付空間として第2ASE171に管理される。
このようにUSBに基づいて第2ASEを作成するので、第2作成部52は、有効情報を複製元記録媒体21より検索して割付空間を特定するよりも、容易に第2ASEを作成することができる。また、第2ASEを作成することにより、第1ASEのみを用いてパーティション領域110全体を割付空間とするよりも、より詳細に割付空間を特定することができ、複製処理の所要時間をより短縮することができる。また、第2作成部52は、第2ASEを作成する際に割付空間の先頭アドレスをLBNからLSNに変換するので、第2ASEを容易に第1ASEと統合することができる。
整列部53は、上述したように、第1ASEと第2ASEを、割付空間の先頭アドレスに基づいて、昇順に整列させて統合し、統合ASEを作成するので、有効情報の読み出し時や書き込み時におけるシーク時間を低減させることができ、複製処理の所要時間をより短縮することができる。
このように、複製部位計算部42は、UDFのUSDやUSBを用いてASEを作成するので、割付空間を特定するための特別な情報を必要とせずに、容易にASEを作成することができる。従って、複製装置1は、従来の汎用なデータに対しても上述したように複製処理を行い、複製処理の所要時間を短縮することができる。つまり、複製装置1の製造コストや運用コスを低減させることもできる。また、本来不要な情報を必要としないので、複製装置1は、記録媒体の記録容量の低下を伴わずに、複製処理の所要時間を短縮することができる。
さらに、複製部位計算部42は、上述したように、USDやUSBを用いてASEを作成するので、複製元記録媒体21の記録領域より有効情報を全検索してASEを作成するよりも短時間で、かつ容易に作成することができる。これにより複製装置1は、複製処理の負荷を軽減することができ、コストの低減を実現することができる。
上述したように、複製装置1は、このような複製処理を、ユーザの指示に基づいて行う。複製装置1の入力受付処理部31は、GUI画面を表示部15に表示させることにより、ユーザ指示を受け付ける。
図9は、表示部15に表示される複製操作画面の構成例を示す図である。
複製操作画面181は、ユーザ指示を受け付けるためのGUI画面である。
複製操作画面181は、複製元特定部191、複製先特定部192、複製データ量算出指示部193、イメージファイル作成指示部194A、イメージファイル作成フォルダ表示部194B、イメージファイル作成フォルダ指定部194C、実行指示部195、状況表示部196、結果報告部197、および終了ボタン198を有している。
複製元特定部191は、ユーザが複製元記録媒体21を装着するドライブ12を特定する入力部である。図9の例においては、複製元特定部191は、プルダウンメニューとして構成されているが、どのような入力部であってもよい。
複製先特定部192は、ユーザが複製先記録媒体22を装着するドライブ13を特定する入力部である。図9の例においては、複製先特定部192は、プルダウンメニューとして構成されているが、どのような入力部であってもよい。
複製データ量算出指示部193は、ユーザが操作することにより、複製元特定部191において特定されたドライブ12に装着された複製元記録媒体21に記録されている情報のデータ量、すなわち、複製するデータ量を算出させる指示を受け付ける入力部である。この複製データ量算出指示部193が操作されると、例えば、入力情報処理部32は、複製元記録媒体21より情報を取得し、データ量を算出する。この算出されたデータ量に基づいて、例えば、複製先特定部192において特定可能なドライブに制限を付加するようにしてもよい。
イメージファイル作成指示部194Aは、ユーザが操作することにより、ドライブ12に装着された複製元記録媒体21より読み出された情報を、ドライブ13に装着された複製先記録媒体22に書き込む前に、そのイメージデータを作成するか否かの指示を受け付ける入力部である。図9の例においては、イメージファイル作成指示部194Aは、チェックボックスとして構成されているが、どのような入力部であってもよい。
イメージファイル作成フォルダ表示部194Bは、イメージファイルを作成するフォルダのパスを表示する表示部である。イメージファイル作成フォルダ指定部194Cは、作成されたイメージファイルが格納されるフォルダをユーザが指定するための入力部である。イメージファイル作成フォルダ指定部194Cは、どのような入力部であってもよい。
実行指示部195は、ユーザが複製処理の開始を指示するための入力部である。図9の例においては、この実行指示部195に「CANCEL」(キャンセル)というメッセージが表示されているが、これは実行指示部195が一度操作され、複製処理が行われている状態を示している。つまり、ユーザの操作前、すなわち、複製処理が未だ開始されていない状態においては、「START」(スタート)等のメッセージが表示される。なお、図9に示されるように、複製処理が開始され、「CANCEL」(キャンセル)というメッセージが表示されている状態において、再度、ユーザがこの実行指示部195を操作すると、実行中の複製処理が中止される。
状況表示部196は、実行中の複製処理の進行状況をユーザに示すための表示部である。結果報告部197は、処理結果をユーザに示すためのログ表示部である。例えば、複製処理が正常終了すると「Complete」等のメッセージが表示され、複製処理が異常終了すると「Error」等のメッセージが表示される。終了ボタン198は、ユーザの複製操作終了指示を受け付けるGUIボタンである。ユーザが終了ボタン198を操作することにより、複製に関する処理が終了され、複製操作画面181が閉じられる。このように、GUI画面を用いるので、ユーザの指示入力が容易になり、また、複製処理の進行状況等、各種の処理状況の把握も容易になる。
図10のフローチャートを参照して、図1の複製処理部33により実行される複製処理の流れの例を説明する。
複製処理が開始されると、複製処理部33の物理フォーマット部41は、ステップS1において、必要に応じて複製先記録媒体22の記録領域の物理フォーマットを行う。なお、複製先記録媒体22の記録領域が既に物理フォーマット済みであり、必要の無い場合、この物理フォーマットは省略される。
複製先記録媒体22の記録領域が物理フォーマット済みになると、複製部位計算部42の第1作成部51は、ステップS2において、複製元記録媒体21に記録されているUSDに基づいて、ボリューム領域全体についてのASEである第1ASEを作成する。この第1ASEを作成する第1ASE作成処理の詳細については後述する。第1ASEが作成されると、複製部位計算部42の第2作成部52は、ステップS3において、複製元記録媒体21に記録されているUSBに基づいて、パーティション領域110についてのASEである第2ASEを作成する。この第2ASEを作成する第2ASE作成処理の詳細については後述する。第1ASEおよび第2ASEが作成されると、複製部位計算部42の整列部53は、第1ASEと第2ASEを統合し、各割付空間記述子を、割付空間の先頭アドレス昇順に整列させる。なお、実際には、第1ASE内および第2ASE内のそれぞれにおいて、各割付空間記述子は、既に、割付空間の先頭アドレス昇順に整列されているので、整列部53は、第2ASEを第1ASEのどの位置に(どの割付空間記述子の間に)挿入するかを特定して挿入するのみでよい。つまり、整列部53は、第1ASEと第2ASEを統合した統合ASEの各割付空間記述子を容易に整列させることができる。
ステップS4の処理が終了すると、複製部位計算部42は、処理をステップS5に進める。ステップS5において、複製実行部43は、複製部位計算部42において作成された統合ASEに、未処理の割付空間記述子が存在するか否かを判定する。未処理の割付空間記述子が存在すると判定した場合、複製実行部43は、処理をステップS6に進め、統合ASEの未処理の割付空間記述子を1つの処理対象として選択し、ステップS7において、処理対象の割付空間記述子に対応する領域のデータを、複製元記録媒体21より読み出す。
ステップS8において、複製実行部43は、読み出したデータを複製先記録媒体22の記録領域の、複製元記録媒体21におけるアドレス(セクタ)と同一のアドレス(セクタ)に書き込む。ステップS9において、複製実行部43は、複製先記録媒体33にディフェクトが発生したか否かを判定し、ディフェクトが発生していないと判定した場合、複製実行部43は、処理をステップS5に戻し、次の未処理の割付空間記述子に対して、それ以降の処理を繰り返す。
また、ステップS9において、ディフェクトが発生したと判定した場合、複製実行部43は、処理をステップS10に進める。ステップS10において、ディフェクト処理部44は、ディフェクトの発生に対して、ディフェクト回避処理を行うか否かを判定する。例えば、ユーザ指示等による設定に基づいて、ディフェクト回避処理を行うと判定した場合、ディフェクト処理部44は、ステップS11に処理を進め、例えば、所定のデータ単位で、不良セクタを回避し、予備領域へ書き込みを行う等のディフェクト回避処理を行う。ディフェクト回避処理が終了すると、ディフェクト処理部44は、ステップS5に処理を戻し、次の未処理の割付空間記述子に対して、それ以降の処理を繰り返させる。
つまり、複製処理部33は、ステップS5乃至ステップS11を繰り返すことにより、統合ASEの各割付空間記述子を1つずつ参照して、各割付空間の情報の複製を割付空間毎に行う。
また、ステップS10において、ディフェクト回避処理が設定されておらず、ディフェクト回避処理を行わないと判定した場合、ディフェクト処理部44は、処理をステップS12に進め、例えば、複製先記録媒体22を使用不可とする等のエラー処理を行い、複製処理を終了する。
また、ステップS5において、統合ASEの全ての割付空間記述子に基づいて複製を行い、未処理の割付空間記述子が存在しないと判定した場合、複製実行部43は、複製処理を終了する。
次に、図11および図12のフローチャートを参照して、図10のステップS2において実行される第1ASE作成処理の流れの例を説明する。
第1ASE作成処理が開始されると、複製部位計算部42の第1作成部51は、ステップS31において、これから作成するASE(第1ASE)の割付空間記述子の番号を示すポインタiを初期値「0」に設定する。
ステップS32において、第1作成部51はASEに最初の割付空間記述子として情報が記述される最初の割付空間であるASE[0]の先頭アドレスを、ボリューム領域の領域先頭アドレスに設定する。なお、上述したように、ボリューム領域先頭の領域(例えば16セクタ)(図3の未割付空間101)は、使用禁止領域としてUDF2.5に規定される。つまり、領域先頭アドレスは、この使用禁止領域を除く領域における先頭アドレス(LSN)である。
ステップS33において、第1作成部51は、最初の割付空間であるASE[0]の長さを、USD[0]とASE[0]の先頭アドレスの差分に設定する。なお、USD[0]は、USDに未割付空間記述子として情報が記述される最初の未割付空間である。
以上のステップS32およびステップS33の処理により、ボリューム領域内における最初の割付空間ASE[0]の先頭アドレスと長さの情報を含む、ASEの最初の割付空間記述子が作成される。
第1作成部51は、ステップS34において、ASE(第1ASE)のポインタiを「1」に設定し、USDのポインタjを「0」に設定し、ステップS35において、処理回数をカウントする。ステップS36において、第1作成部51は、その処理回数のカウント値を参照し、後述する図12に示される処理を規定回数繰り返したか否かを判定する。規定回数繰り返していないと判定した場合、第1作成部51は、処理を図12のステップS41に進める。
図12のステップS41において、第1作成部51は、(i+1)番目の割付空間であるASE[i]の先頭アドレスを、(j+1)番目の未割付空間であるUSD[j]の先頭アドレスとUSD[j]の長さの和に設定する。また、ステップS42において、第1作成部51は、ASE[i]の長さをUSD[j+1]とASE[i]の先頭アドレスの差分に設定する。
このステップS41およびステップS42の処理により、ボリューム領域内における(i+1)番目の割付空間ASE[i]の先頭アドレスと長さの情報を含む、ASEの(i+1)番目の割付空間記述子として保持される。
ステップS43において、第1作成部51は、ASE[i]がパーティション領域を含むか否かを判定し、パーティション領域を含むと判定した場合、ステップS44に処理を進め、ASE[i]からパーティション領域の部分を削除し、ステップS45において、そのパーティション領域の先頭アドレス情報を保存する。ステップS45の処理を終了すると、第1作成部51は、処理をステップS46に進める。
また、ステップS43において、ASE[i]がパーティション領域を含まないと判定した場合、第1作成部51は、ステップS44およびステップS45の処理を省略し、ステップS46に処理を進める。
第1作成部51は、ステップS46において、ASEのポインタiを「+1」インクリメントし、ステップS47において、USDのポインタjを「+1」インクリメントする。ステップS47の処理を終了すると、第1作成部51は、処理を図11のステップS35に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
以上のように、第1作成部51は、各割付空間ASE[i]について先頭アドレスと長さを設定していく。
図11に戻り、ステップS36において、図12に示されるような各割付空間記述子の作成処理を規定回数繰り返したと判定した場合、第1作成部51は、処理をステップS37に進め、ASE[i]の先頭アドレスをUSD[j]の先頭アドレスとUSD[j]の長さの和に設定する。また、第1作成部51は、ステップS38において、ASE[i]の長さを、領域最終アドレスに「1」を加算したものと、ASE[i]の先頭アドレスの差分に設定する。
ステップS37およびステップS38により、最後の割付空間について割付空間記述子を作成すると、第1作成部51は、第1ASE作成処理を終了し、処理を図10のステップS2に戻し、ステップS3以降の処理を実行させる。
次に、図13のフローチャートを参照して、図10のステップS3において実行される第2ASE作成処理の流れの例を説明する。
第2ASE作成処理が開始されると、複製部位計算部42の第2作成部52は、ステップS61において、図12のステップS45の処理において保存した情報を参照し、パーティション領域の先頭アドレスを特定する。
ステップS62において、第2作成部52は、これより作成するASE(第2ASE)のポインタiを初期値「0」に設定する。このポインタiは、パーティション領域内における割付空間の番号を示す。つまり、ASE[i]は、パーティション領域内において(i+1)番目の割付空間を示す。
第2作成部52は、ステップS63において、ASE[0]の長さを初期値「1」に設定し、ステップS64において、ASE[0]の先頭アドレスを、パーティション領域の先頭アドレスに設定する。このステップS63およびステップS64の処理により、第2作成部52は、パーティション領域内における最初の割付空間の先頭アドレスと長さを算出し、それらの情報を含む割付空間記述子を作成する。なお、図12のステップS45の処理において保存されたパーティション領域の先頭アドレスは、LSNであるので、ステップS64の処理により、ASE[0]の先頭アドレスは、LSNで設定される。
ステップS65において、第2作成部52は、USBに未処理のセクタ情報(ビット情報)が存在するか否かを判定する。上述したように、USBの割付空間記述子に含まれるビット情報は、その値によって、パーティション領域内の各セクタに有効情報が割り付られているか否かを示すセクタ情報である。
ステップS65において、USBに未処理のセクタ情報が存在すると判定した場合、第2作成部52は、処理をステップS66に進める。ステップS66において、第2作成部52は、USBより未処理のセクタ情報のうち、LBNが最も若いセクタ情報を処理対象とする。すなわち、第2作成部52は、セクタ情報(ビット)を1つずつ昇順に処理対象として選択していく。
ステップS67において、第2作成部52は、処理対象として選択したセクタ情報(ビットの値)を参照し、そのセクタ情報が状態を示すセクタである処理対象セクタが割付空間であるか否かを判定する。処理対象セクタに有効情報が割り付けられておらず、処理対象セクタが未割付空間であると判定した場合、第2作成部52は、処理をステップS65に戻し、次のセクタを処理対象とするように、それ以降の処理を繰り返す。
また、ステップS67において、ビットの値が「0」であり、処理対象セクタに有効情報が割り付けられていると判定した場合、第2作成部52は、処理をステップS68に進める。ステップS68において、第2作成部52は、処理対象セクタが割付空間の先頭に位置する割付開始セクタであるか否かを判定する。処理対象セクタの1つ前のセクタが未割付空間のセクタであり、今回の処理対象セクタが割付開始セクタであると判定した場合、第2作成部52は、処理をステップS69に進め、ASEのポインタiを「+1」インクリメントし、ステップS70において、処理対象セクタのLBNを、パーティション領域の先頭アドレスに加算することによりLSNに変換する。そして、第2作成部52は、ステップS71において、ASE[i]の先頭アドレスを、ステップS70の処理において算出された処理対象セクタのLSNに設定し、ASE[i]の長さを初期値「1」に設定する。
ステップS72の処理を終了すると、第2作成部52は、処理をステップS65に戻し、次のセクタを処理対象とするように、それ以降の処理を繰り返す。
また、ステップS68において、処理対象セクタの1つ前のセクタも割付空間のセクタであり、今回の処理対象セクタが割付開始セクタではないと判定した場合、第2作成部52は、処理をステップS73に進め、ASE[i]の長さを「+1」インクリメントする。ステップS73の処理を終了すると、第2作成部52は、処理をステップS65に戻し、次のセクタを処理対象とするように、それ以降の処理を繰り返す。
以上のように、第2作成部52は、ステップS65乃至ステップS73の処理を各セクタ情報について繰り返す。そして、ステップS65において、USBの全てのセクタ情報を処理し、未処理のセクタ情報が存在しないと判定した場合、第2作成部52は、処理をステップS74に進め、全てのASE[i]の情報を第2ASEとして保存する。
ステップS74の処理を終了すると、第2作成部52は、処理を図10のステップS3に戻し、ステップS4以降の処理を実行させる。
以上に説明した複製処理を用いた、実際の所要時間の例を以下に示す。ここでは、ブルーレイディスクに記録されている、画像フォーマットがHD25(25フレーム毎秒、HD(High Definition)画像)であり、11000フレーム、約6分のAVデータの複製を行う場合、並びに、ブルーレイディスクに記録されている、画像フォーマットがIMX50(50フレーム毎秒、IMX圧縮フォーマット、解像度16ビット、音声8チャンネル)であり、16201フレーム、約9分のAVデータの複製を行う場合のそれぞれについて、オンザフライ方式とイメージデータ経由方式の2方式の所要時間の例を示す。
なお、オンザフライ方式とは、図1に示されるように、複製元記録媒体21と複製先記録媒体22とが互いに異なるドライブ(ドライブ12とドライブ13)に装着され、複製元記録媒体21より読み出された情報が、そのまま複製先記録媒体22に書き込まれる、イメージデータが作成されない複製方式である。これに対して、イメージデータ経由方式は、例えば、複製元記録媒体21と複製先記録媒体22とが共通のドライブに装着される場合に用いられる方式であり、最初に、ドライブに複製元記録媒体21が装着され、その複製元記録媒体21より読み出された情報のイメージデータが作成されて保持され、イメージデータ作成後、ドライブの複製元記録媒体21が複製先記録媒体22と交換され、そのイメージデータが、複製先記録媒体22に書き込まれる、イメージデータを介して複製が行われる方式である。
従って、以下の一覧においては、オンザフライ方式の場合、読み出しと書き込みの合計所要時間が示され、イメージデータ経由方式の場合、読み出しの所要時間と、書き込みの所要時間とが分けて示されている。
[HD25],11000フレーム(約6分)の場合(転送sector数:764179)
オンザフライ方式 :187秒(3分7秒),64.2Mbps
イメージデータ経由方式(読み出し):182秒(3分2秒),65.7Mbps
(書き込み):194秒(3分14秒) 61.8Mbps
[IMX50 16bit/8ch],16201フレーム(約9分)の場合(転送sector数:1977874)
オンザフライ方式 :490秒(8分10秒) 63.0Mbps
イメージデータ経由方式(読み出し):389秒(6分29秒) 79.6Mbps
(書き込み):480秒(8分0秒) 64.4Mbps
これに対して、従来の記録領域全体のイメージデータを複製する場合、読み出し速度が等倍であれば、少なくとも、記録可能時間分(例えば、ブルーレイディスクの場合、SD画像なら360分、HD画像なら120分)の2倍(読み出しと書き込み)の時間を必要する。
また、従来の、複製元の記録媒体より有効なデータのみを読み出して複製先の記録媒体に書き込む方法の場合、少なくとも読み出しについては記録領域全体について行わなければならないので、少なくとも、読み出し時間は記録可能時間分の時間を必要とする。また、有効データであるか否かの判定、アドレス変更、データ更新等の処理も必要になるので、全体の所要時間は、書き込み時間と加えて、さらに長くなる。
これらの方法に対して、本発明を適用した複製装置1は、上述した一覧のように、より短い時間で複製を行うことができる。
以上のように、複製装置1は、複製元の記録媒体に記録されている、情報として有効な有効情報の複製を、複製先の記録媒体に記録する記録媒体単位でのデータ複製において、不要な読み出しや、書き込みを低減させることができ、それにより複製処理の所要時間を短縮することができる。特に、有効情報の少ない記録媒体の複製を作成するのにかかる時間を短縮することができる。この時、有効情報区間のみを複製することでリアルタイムデータ領域でのディフェクト発生確率を抑えることになり、ディフェクトに起因する使用不可ディスクの発生を減少させることができる。
またこの複製の際に、XDCAMフォーマットでの装置内記録順序を考慮して、ASEの各割付空間記述子を、その割付空間の先頭アドレスの小さい順に整列し、そのASEに基づいて入出力操作を行うようにしたので、複製装置1は、読み出しや書き込みの際に、ディスク内周より外周に向けて順に走査することができ、その結果シーク時間を最小にすることができる。
なお、図1においては、複製元記録媒体21が装着されるドライブ12と、複製先記録媒体22が装着されるドライブ13を有し、ドライブ間における複製を制御する複製装置1について説明したが、これに限らず、例えば、異なる装置間の複製処理を制御する装置であってもよい。
図14は、本発明を適用した複製システムの構成例を示すブロック図である。
複製システム300は、図1の複製装置1と同様に、データのバックアップやコピーを作成するシステムである。複製システム300は、ネットワーク310に接続される複製制御装置311、読み出し装置312、および書き込み装置313により構成される。
ネットワーク310は、例えば、インターネット、WAN(Wide Area Network)、またはLAN(Local Area Network)等に代表される所定のネットワークであり、ネットワーク310に接続される装置間で授受される情報を伝送する伝送媒体である。ネットワーク310は、1つのネットワークにより構成されてもよいし、複数のネットワークの組み合わせにより構成されるものであってもよい。また、ネットワーク310は、どのような種類のネットワークであってもよく、有線であってもよいし、無線であってもよいし、それらの組み合わせであってもよい。
複製制御装置311は、情報の複製を制御する装置であり、ネットワークを介して、読み出し装置312を制御し、読み出し装置312のドライブに装着された複製元記録媒体21に記録される情報を読み出させ、書き込み装置313を制御し、書き込み装置313のドライブに装着された複製先記録媒体22に書き込ませる。
読み出し装置312は、図1のドライブ12に対応する所定のドライブを有し、そのドライブに装着された複製元記録媒体21より情報を読み出し、それを複製制御部311に供給する。書き込み装置313は、図1のドライブ13に対応する所定のドライブを有し、複製制御部311より供給された情報を、そのドライブに装着された複製先記録媒体22に書き込む。
複製制御装置311は、図1の複製装置1と基本的に同様の構成を有しているが、バス10、ドライブ12、およびドライブ13の代わりに、ネットワークインタフェース321を有している点で異なる。このネットワークインタフェース321は、制御部11の、ネットワーク310に対するインタフェース処理を行う処理部である。つまり、ネットワークインタフェース321は、制御部11より供給される制御情報を、ネットワーク310を介して読み出し装置312や書き込み装置313に供給したり、ネットワーク310を介して読み出し装置312や書き込み装置313より供給される応答情報を制御部11に供給したりする。
つまり、複製制御装置311は、図1の制御部11、入力部14、および表示部15に対応する機能を有し、他の装置間で行われる情報の複製を制御することができる。従って、複数の装置からなる複製システムにおいても、図1の複製装置1の場合と同様に、複製処理において、データ量の多少に関わらず、データの不要な読み出しや書き込みを低減させ、データ複製の所要時間の短縮、ディフェクト発生確率の抑制、データ書き込みの際のシーク時間の低減を実現させることができる。
もちろん、複製システム300は、図14の構成以外の構成を有するようにしてもよく、例えば、複製制御装置311が複数の装置により構成されるようにしてもよい。例えば、複製部位計算部42を複製制御装置311と別体として構成するようにし、複製実行の際に、複製部位計算部42が、作成したASEを複製制御装置311に供給するようにしてもよい。
なお、以上においては、第1作成部51が、ボリューム領域のパーティション領域以外の部分の割付空間について、USDに基づいて第1ASEを作成するように説明したが、例えば、使用可能な複製元記録媒体21や複製先記録媒体22のファイルフォーマット、媒体の種類、および容量等が限定されており、複製装置1が特定の記録媒体のみを複製処理の対象とする場合、つまり、ボリューム領域のパーティション領域以外の部分の割付空間の先頭アドレスや長さが固定されている場合、第1ASEを予め用意しておくことも可能である(毎度USDを参照して第1ASEを作成する必要はない)。ただし、パーティション領域内の割付空間は記録媒体毎に異なるので、第2作成部52は、同一の複製元記録媒体21より繰り返し複製を行うような場合でない限り、毎回USBを参照して第2ASEを作成する必要がある。
また、パーティション領域内を全て割付空間とするのであれば、複製部位計算部42の第2作成部52は、省略することもできる。ただし、その場合、パーティション領域内の複製について、不要な読み出しや書き込みが発生する恐れがある。
なお、以上においては、複製元記録媒体21および複製先記録媒体22をブルーレイディスクとして説明したが、複製元記録媒体21および複製先記録媒体22は、それ以外の光ディスクであってもよい。また、光ディスク以外の記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、または磁気テープ等の磁気記録媒体、MD(Mini-Disk)(ソニー株式会社の登録商標)等の光磁気ディスク、またはフラッシュメモリ等の半導体メモリ等であってもよい。つまり、複製元記録媒体21は、読み出し可能な記録媒体であれはどのようなものであってもよいし、複製先記録媒体22は、書き込み可能な記録媒体であればどのようなものであってもよい。ただし、ドライブ12やドライブ13は、その記録媒体に応じたドライブが適用される。また、例えば、ハードディスクを記録媒体とするような場合、ドライブ12やドライブ13は、不要になるので省略することができる。
また、ボリューム領域の構成の例を図3に示したが、この構成は、どのようなものであってもよく、図3以外の構成であってもよい。例えば、ボリューム領域内にパーティション領域が複数設けられてもよい。その場合、第2作成部52は、それぞれのパーティション領域内について第2ASEを作成し、整列部53は、第1ASEと全ての第2ASEを統合し、統合ASEを作成する。もちろん、その際も、各割付空間記述子は、割付空間の先頭アドレスによって整列される。
さらに、1つの記録媒体に複数のボリューム領域が形成されるようにしてももちろんよい。その場合、複製部位計算部42は、それぞれのボリューム領域に対してASEを作成し、複製実行部43は、各ボリューム領域について、それぞれ、対応するASEを用いて複製処理を行う。
以上においては、複製元記録媒体21および複製先記録媒体22のファイルフォーマットをUDF(UDFに準拠するXDCAMファイルフォーマット)として説明したが、ファイルフォーマットは、どのようなものであってもよい。
図1においては、複製元記録媒体21と複製先記録媒体22が互いに異なるドライブに装着されるように説明したが、複製元記録媒体21と複製先記録媒体22が共通のドライブに装着されるようにしてもよい。つまり、本発明は、上述したイメージファイル方式の複製にも適用することができる。
また、図4にASEの構成例を示したが、記録領域より割付空間の部分を特定できる情報であれば、ASEの構成はどのようなものであってもよいし、上述した以外の割付空間の情報をさらに有するようにしてもよい。
上述した各処理部は、同様の機能を実現することができるのであれば、複数の情報処理装置として構成されるようにしてもよい。例えば、図1の複製処理部33の処理を、分散コンピューティング技術を用いて、複数の情報処理装置により実行するようにしてもよい。
なお、割付空間の情報は、複製先記録媒体22の、複製元記録媒体21と同一のアドレスに書き込まれるように説明したが、これに限らず、複製元記録媒体21におけるアドレスと異なるアドレスに書き込まれるようにしてもよい。ただし、その場合、各情報の参照関係を考慮し、情報の更新等が必要になる場合がある。
複製元記録媒体21と複製先記録媒体22の記録容量は互いに等しい(若しくは複製先記録媒体の方が大きい)ことが望ましい。ただし、複製先記録媒体22の記録容量が、複製元記録媒体21の記録要領より小さくても複製が可能である場合もある。
また以上においては、1つの複製元記録媒体21の情報を、1つの複製先記録媒体22に書き込むように説明したが、複製元記録媒体21と複製先記録媒体22の数はそれぞれ任意である。例えば、複製装置1が、1つの複製元記録媒体21の情報の複製を、複数の複製先記録媒体22に分けて記録するようにしてもよいし、複数の複製元記録媒体21の情報の複製をまとめて1つの複製先記録媒体22に記録するようにしてもよい。さらに、複数の複製元記録媒体21の情報の複製を、それぞれ、互いに異なる複製先記録媒体22に記録するようにしてもよいし、複数の複製元記録媒体21の情報の複製を一旦まとめ、その情報を複製先記録媒体22の数に分割して、その分割データをそれぞれ、互いに異なる複製先記録媒体22に記録するようにしてもよい。
ただし、読み出し時のアドレスと、書き込み時のアドレスが異なる場合は、複製装置1は、アドレス再計算やデータ再構築等の処理が必要になる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。この場合、例えば、図15に示されるようなパーソナルコンピュータとして構成されるようにしてもよい。
図15において、パーソナルコンピュータ400のCPU(Central Processing Unit)401は、ROM(Read Only Memory)402に記憶されているプログラム、または記憶部413からRAM(Random Access Memory)403にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM403にはまた、CPU401が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU401、ROM402、およびRAM403は、バス404を介して相互に接続されている。このバス404にはまた、入出力インタフェース410も接続されている。
入出力インタフェース410には、キーボード、マウスなどよりなる入力部411、CRTやLCDなどよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力部412、ハードディスクなどより構成される記憶部413、モデムなどより構成される通信部414が接続されている。通信部414は、インターネットを含むネットワークを介しての通信処理を行う。
入出力インタフェース410にはまた、必要に応じてドライブ415が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア421が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部413にインストールされる。
上述した一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図15に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM,DVDを含む)、光磁気ディスク(MDを含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア421により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに配信される、プログラムが記録されているROM402や、記憶部413に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数のデバイス(装置)により構成される装置全体を表すものである。
なお、以上において、一つの装置として説明した構成を分割し、複数の装置として構成するようにしてもよい。逆に、以上において複数の装置として説明した構成をまとめて一つの装置として構成されるようにしてもよい。また、各装置の構成に上述した以外の構成を付加するようにしてももちろんよい。さらに、システム全体としての構成や動作が実質的に同じであれば、ある装置の構成の一部を他の装置の構成に含めるようにしてもよい。つまり、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
本発明は、情報複製装置に適用することが可能である。
本発明を適用した複製装置の構成例を示すブロック図である。 図1の複製部位計算部の詳細な構成例を示すブロック図である。 ボリューム領域の構成例を示す模式図である。 ASEの構成例を示す模式図である。 USDの構成例を示す模式図である。 USBの構成例を示す模式図である。 パーティション領域の構成例を示す模式図である。 第2ASEの構成例を示す模式図である。 複製操作画面の構成例を示す図である。 複製処理の流れの例を説明するフローチャートである。 第1ASE作成処理の流れの例を説明するフローチャートである。 第1ASE作成処理の流れの例を説明する、図11に続くフローチャートである。 第2ASE作成処理の流れの例を説明するフローチャートである。 本発明を適用した複製システムの構成例を示すブロック図である。 本発明を適用したパーソナルコンピュータの構成例を示すブロック図である。
符号の説明
1 複製装置, 11 制御部, 21 複製元記録媒体, 22 複製先記録媒体, 31 入力受付処理部, 32 入力情報処理部, 33 複製処理部, 41 物理フォーマット部, 42 複製部位計算部, 43 複製実行部, 44 ディフェクト処理部, 51 第1作成部, 52 第2作成部, 53 整列部, 100 ボリューム領域, 131 ASE, 141 USD, 151 USB, 300 複製システム, 311 複製制御装置

Claims (20)

  1. 第1の記録媒体に記録されている、情報として有効な有効情報の複製を、第2の記録媒体に記録する記録媒体間のデータ複製を行う情報処理装置であって、
    複製元である前記第1の記録媒体より、前記有効情報が記録されている領域である割付空間の情報のみを読み出し、複製先である前記第2の記録媒体に書き込むように、前記データ複製を制御する複製制御手段を備える
    情報処理装置。
  2. 前記第1の記録媒体の記録領域における前記割付空間を特定することにより、前記第1の記録媒体の、複製すべき部位を特定する複製部位特定手段をさらに備え、
    前記複製制御手段は、前記複製部位特定手段により特定された前記割付空間の情報のみを読み出し、複製先である前記第2の記録媒体に書き込むように、前記データ複製を制御する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記複製部位特定手段は、
    前記第1の記録媒体の記録領域における、前記有効情報が記録されていない領域である未割付空間に関する情報を管理する第1の管理データに基づいて、前記割付空間を特定する第1の割付情報を作成する第1の作成手段を備える
    請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記第1の管理データは、前記未割付空間の先頭アドレスおよび長さを管理し、
    前記第1の作成手段は、前記第1の管理データにより管理される、前記未割付空間の先頭アドレスおよび長さに基づいて、各割付空間の先頭アドレスおよび長さを特定する前記第1の割付情報を作成する
    請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記第1の作成手段は、所定の有効情報が格納される領域が含まれる割付空間を特定する情報を前記第1の割付情報より削除する
    請求項3に記載の情報処理装置。
  6. 前記複製部位特定手段は、
    前記所定の有効情報が格納される領域の前記未割付空間に関する情報を管理する第2の管理データに基づいて前記割付空間を特定する第2の割付情報を作成する第2の作成手段をさらに備える
    請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記第2の管理データは、各ビットの値によって、前記所定の有効情報が格納される領域の各セクタに、前記有効情報が記録されているか否を管理するビット列を有し、
    前記第2の作成手段は、前記ビット列の各ビットの値に基づいて、前記所定の有効情報が格納される領域内の、各割付空間の先頭アドレスおよび長さを特定する前記第2の割付情報を作成する
    請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記第2の作成手段は、前記所定の有効情報が格納される領域内の、各割付空間の先頭アドレスを、前記所定の有効情報が格納される領域内におけるアドレスから、前記第1の記録媒体の記録領域全体におけるアドレスに変換して、前記第2の割付情報を作成する
    請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記複製部位特定手段は、
    前記第1の作成手段により作成された前記第1の割付情報、および前記第2の作成手段により作成された前記第2の割付情報を統合し、各割付空間の情報を前記先頭アドレス昇順に整列させることにより、第3の割付情報を作成する整列手段をさらに備える
    請求項6に記載の情報処理装置。
  10. 前記第2の記録媒体の記録領域に発生した不良に対して、所定の処理を行うディフェクト手段をさらに備える
    請求項1に記載の情報処理装置。
  11. 前記ディフェクト手段は、前記所定の処理として、前記不良の発生に対して、複製処理を異常終了させる
    請求項10に記載の情報処理装置。
  12. 前記ディフェクト手段は、前記所定の処理として、前記不良の発生に対して、前記不良の発生領域を回避し、予備領域への書き込みを行う
    請求項11に記載の情報処理装置。
  13. 前記複製制御手段の制御に基づいて、前記第1の記録媒体より、前記割付空間の情報のみを読み出す読み出し手段と、
    前記複製制御手段の制御に基づいて、前記読み出し手段により読み出された前記割付空間の情報を前記第2の記録媒体に書き込む書き込み手段と
    をさらに備える請求項1に記載の情報処理装置。
  14. ユーザが、前記データ複製に関するユーザ指示を入力するためのGUI画面を表示画面上に表示させる表示制御手段と、
    前記GUI画面に基づいて前記ユーザが入力する前記ユーザ指示を受け付ける入力受付手段と
    をさらに備える請求項1に記載の情報処理装置。
  15. 前記第1の記録媒体より前記割付空間の情報のみを読み出す読み出し装置、および、前記第2の記録媒体に前記割付空間の情報を書き込む書き込み装置と通信を行い、前記複製制御手段が生成する前記データ複製の制御情報を、前記読み出し装置および前記書き込み装置に供給する通信手段をさらに備える
    請求項1に記載の情報処理装置。
  16. 第1の記録媒体に記録されている、情報として有効な有効情報の複製を、第2の記録媒体に記録する記録媒体間のデータ複製を行う情報処理装置の情報処理方法において、
    複製元である前記第1の記録媒体より、前記有効情報が記録されている領域である割付空間の情報のみを読み出し、複製先である前記第2の記録媒体に書き込むように、前記データ複製を制御する
    ステップを実行する情報処理方法。
  17. 第1の記録媒体に記録されている、情報として有効な有効情報の複製を、第2の記録媒体に記録する記録媒体間のデータ複製を行うプログラムにおいて、
    複製元である前記第1の記録媒体より、前記有効情報が記録されている領域である割付空間の情報のみを読み出し、複製先である前記第2の記録媒体に書き込むように、前記データ複製を制御する
    ステップをコンピュータに実行させるプログラム。
  18. 請求項17に記載のプログラムが記録されている記録媒体。
  19. 情報として有効な有効情報を、複製元の第1の記録媒体から複製先の第2の記録媒体に複製処理する複製手段と、
    前記第1の記録媒体から前記有効情報が記録されている領域である割付空間の情報を読み出して前記第2の記録媒体に書き込むように、前記複製手段を制御する複製制御手段と
    を備える情報処理装置。
  20. 情報として有効な有効情報を、複製元の第1の記録媒体から複製先の第2の記録媒体に複製処理する複製ステップと、
    前記第1の記録媒体から前記有効情報が記録されている領域である割付空間の情報を読み出して前記第2の記録媒体に書き込むように、前記複製ステップの複製処理を制御する複製制御ステップと
    を含む情報処理方法。
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