JP4563999B2 - データの記録再生装置及び追記型の情報記録媒体 - Google Patents

データの記録再生装置及び追記型の情報記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、追記型の情報記録媒体に係り、特に追記型の情報記録媒体に臨時欠陥リストを記録する方法、その再生方法、その記録及び／または再生装置及びその追記型の情報記録媒体に関する。
欠陥管理とは、情報記録媒体に記録されたデータを正常に再生できない欠陥が発生した場合、欠陥が発生した位置に記録されたデータを情報記録媒体上の他の位置に再び記録して、欠陥発生によるデータ損失を防止することをいう。
従来、欠陥管理は、線形置換を利用した欠陥管理方法と、飛ばしを利用した欠陥管理方法とに大別される。線形置換とは、データ領域に欠陥が発生すれば、その欠陥領域をデータ領域に設けられたスペア領域の欠陥が発生していない領域に置換することをいう。飛ばしとは、欠陥が発生した領域は使用せず、“飛ばした”後に欠陥が発生していない領域を順次に使用することをいう。
線形置換方式及び飛ばし方式は、ＤＶＤ−ＲＡＭ／ＲＷ（リライタブル）など反復記録が可能であり、ランダムアクセス方式による記録が可能なディスクについて主に適用された。
最近では、一回データを記録すれば、再び消して記録できない特性を有する追記型の情報記録媒体にも、データ記録及び／または再生装置による欠陥管理を具現するための方案が考慮されている。
線形置換を利用した追記型の情報記録媒体の欠陥管理について、さらに詳細に説明する。ホストからユーザーデータの記録命令及びユーザーデータを入力されたデータ記録及び／または再生装置は、データ記録単位であるクラスター単位でユーザーデータを記録する。データ記録及び／または再生装置は、記録後の検証過程を行ってユーザーデータが記録されたユーザーデータ領域のクラスターに欠陥が発生すれば、データ領域に設けられたスペア領域に再びそのデータを記録する。
データ記録及び／または再生装置は、データ記録中に所定時間の間隔または一回のデータ記録作業を完了した後、欠陥が発生したユーザーデータ領域のクラスターの位置情報と、そのクラスターに記録されたデータが再記録されたスペア領域の代替クラスターの位置情報とを含む臨時欠陥リスト（テンポラリディフェクトリスト：ＴＤＦＬ）を生成した後、臨時ディスク管理領域（デンポラリディスクマネージメントエリア：ＴＤＭＡ）に記録する。また、データ記録及び／または再生装置は、ＴＤＭＡにＴＤＦＬを記録した後、ＴＤＦＬが記録された位置を示すポインター情報をＴＤＭＡに記録する。
追記型の情報記録媒体が再びデータ記録及び／または再生装置にローディングされれば、データ記録及び／または再生装置は、追記型の情報記録媒体からＴＤＦＬを読み取ってメモリに保存する。追記型の情報記録媒体にさらにデータを記録する場合、追加データの記録により新たな欠陥クラスターが発生すれば、欠陥クラスターに記録されたデータをスペア領域の代替クラスターに再記録する。次いで、メモリに保存されたＴＤＦＬに、新たな欠陥クラスターの位置情報とその欠陥クラスターに対応する代替クラスターの位置情報とが含まれたアップデートされたＴＤＦＬを生成した後でＴＤＭＡに記録し、そのアップデートされたＴＤＦＬが記録された位置を示すポインター情報をＴＤＭＡに記録する。
したがって、データ記録及び／または再生装置は、ユーザーデータの再生のために追記型の情報記録媒体がローディングされれば、まずＴＤＭＡに接近して最終的にアップデートされたＴＤＦＬが記録された位置を示すポインター情報を得た後、最終的にアップデートされたＴＤＦＬを得る。データ記録及び／または再生装置は、最終的にアップデートされたＴＤＦＬを参考にしてユーザーデータをエラーなしに再生できる。
前述したように、ＴＤＦＬは、ユーザーデータの再生において非常に重要な情報であるため、高い信頼度を有するようにＴＤＦＬを記録することが要求される。したがって、ＴＤＦＬの記録時にも、ユーザーデータの記録時と同様に、記録後の検証過程を行って、欠陥クラスターが発生すれば、その欠陥クラスターに記録されたデータをＴＤＭＡの他のクラスターに再記録する。
従来技術によれば、ＴＤＦＬの大きさが二つ以上のクラスター分量に該当して二つ以上のクラスターに記録される場合、記録後の検証過程を行って一つの欠陥クラスターでも発生すれば、全体のＴＤＦＬを再び他の複数のクラスターに再記録する。しかし、ＴＤＭＡはデータ領域に比べて小さいので、データ記録量が多くない。したがって、前述した従来技術によってＴＤＦＬを欠陥管理する場合、ＴＤＭＡが速く消耗されるという問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、ＴＤＦＬを高い信頼度で記録し、ＴＤＦＬを記録するために割り当てられた領域の活用度を向上する追記型の情報記録媒体にＴＤＦＬを記録する方法及びその記録装置を提供するところにある。
本発明が解決しようとする他の課題は、ＴＤＦＬを記録するために追記型の情報記録媒体に割り当てられた領域の活用度を向上させ、高い信頼度で記録されたＴＤＦＬを再生する方法及びその再生装置を提供するところにある。
本発明が解決しようとするさらに他の課題は、ＴＤＦＬを高い信頼度で記録し、ＴＤＦＬを記録するために割り当てられた領域の活用度を向上する追記型の情報記録媒体を提供するところにある。
前記課題を解決するために、本発明による追記型の情報記録媒体にＴＤＦＬの記録方法は、前記追記型の情報記録媒体にデータ記録中に生成されたＴＤＦＬを、前記追記型の情報記録媒体の少なくとも一つのクラスターに記録し、前記少なくとも一つのクラスターに欠陥が発生したか否かを検証するステップ、欠陥が発生したクラスターに記録されたデータを他のクラスターに記録するステップ、及び前記ＴＤＦＬが記録された少なくとも一つのクラスターの位置を示すポインター情報を、前記追記型の情報記録媒体に記録するステップを含むことを特徴とする。
また、前記ＴＤＦＬは、欠陥が発生した欠陥クラスターの位置情報と、前記欠陥クラスターの代替のための代替クラスターの位置情報とを含むことが望ましい。
また、前記ポインター情報は、欠陥が発生したクラスターの代わりに、前記他のクラスターの位置を示す情報を含むことが望ましい。
また、前記ポインター情報は、臨時ディスク管理情報に含まれ、前記ＴＤＦＬ及び前記臨時ディスク管理情報は、前記追記型の情報記録媒体に設けられたＴＤＭＡに記録されることが望ましい。
前記課題を解決するために、本発明によるデータ記録装置は、追記型の情報記録媒体にデータを記録／読み取る記録／読み取り部、及び前記追記型の情報記録媒体にデータ記録中に生成された欠陥管理のためのＴＤＦＬを、前記追記型の情報記録媒体の少なくとも一つのクラスターに記録するように前記記録／読み取り部を制御し、前記少なくとも一つのクラスターに欠陥が発生したか否かを検証して、欠陥が発生したクラスターに記録されたデータを他のクラスターに記録するように前記記録／読み取り部を制御し、前記ＴＤＦＬが記録された少なくとも一つのクラスターの位置を示すポインター情報を、前記追記型の情報記録媒体に記録するように前記記録／読み取り部を制御する制御部を備えることを特徴とする。
また、前記ＴＤＦＬは、欠陥が発生した欠陥クラスターの位置情報と、前記欠陥クラスターの代替のための代替クラスターの位置情報とを含むことが望ましい。
また、前記ポインター情報は、欠陥が発生したクラスターの代わりに、前記他のクラスターの位置を示す情報を含むことが望ましい。
また、前記ポインター情報は、臨時ディスク管理情報に含まれることが望ましく、前記ＴＤＦＬ及び前記臨時ディスク管理情報は、前記追記型の情報記録媒体に設けられたＴＤＭＡに記録されることが望ましい。
前記他の課題を解決するために、本発明による追記型の情報記録媒体に記録されたＴＤＦＬの再生方法は、前記追記型の情報記録媒体から、前記ＴＤＦＬが記録された位置を示すポインター情報を得るステップ及び前記ポインター情報によって、前記ＴＤＦＬが記録された少なくとも一つのクラスターにアクセスして、前記ＴＤＦＬを読み取るステップを含むことを特徴とする。
また、前記ポインター情報は、前記ＴＤＦＬが記録された少なくとも一つのクラスターの位置を示す情報であることが望ましい。
また、前記ポインター情報は、前記少なくとも一つのクラスターのそれぞれの位置を示す情報であることが望ましい。
また、前記ＴＤＦＬの記録時、少なくとも一つのクラスターに欠陥が発生して、他のクラスターにデータを代替して記録した場合、前記ポインター情報は、前記欠陥が発生した欠陥クラスターの代わりに前記他のクラスターの位置を示す情報を含むことが望ましい。
また、前記ＴＤＦＬは、欠陥が発生した欠陥クラスターの位置情報と、前記欠陥クラスターの代替のための代替クラスターの位置情報とを含むことが望ましい。
また、前記ポインター情報は、臨時ディスク管理情報に含まれることが望ましく、前記ＴＤＦＬ及び前記臨時ディスク管理情報は、前記追記型の情報記録媒体に設けられたＴＤＭＡに記録されることが望ましい。
前記他の課題を解決するために、本発明によるデータ再生装置において、追記型の情報記録媒体に記録されたデータを読み取る読み取り部、及び追記型の情報記録媒体から、欠陥管理のために記録されたＴＤＦＬが記録された位置を示すポインター情報を読み取るように前記読み取り部を制御し、前記読み取り部から出力された前記ポインター情報によって、前記ＴＤＦＬが記録された少なくとも一つのクラスターにアクセスして、前記ＴＤＦＬを読み取るように前記読み取り部を制御する制御部を備えることを特徴とする。
また、前記ポインター情報は、前記ＴＤＦＬが記録された少なくとも一つのクラスターの位置を示す情報であることが望ましい。
また、前記ポインター情報は、前記少なくとも一つのクラスターのそれぞれの位置を示す情報であることが望ましい。
前記ＴＤＦＬの記録時、少なくとも一つのクラスターに欠陥が発生して、他のクラスターにデータを代替して記録した場合、前記ポインター情報は、前記欠陥が発生した欠陥クラスターの代わりに前記他のクラスターの位置を示す情報を含むことが望ましい。
また、前記ＴＤＦＬは、欠陥が発生した欠陥クラスターの位置情報と、前記欠陥クラスターの代替のための代替クラスターの位置情報とを含むことが望ましい。
また、前記ポインター情報は、臨時ディスク管理情報に含まれ、前記ＴＤＦＬ及び前記臨時ディスク管理情報は、前記追記型の情報記録媒体に設けられたＴＤＭＡに記録されることが望ましい。
前記さらに他の課題を解決するために、本発明による追記型の情報記録媒体は、ユーザーデータを記録するための少なくとも一つのユーザーデータ領域、ユーザーデータ領域の欠陥発生時、代替のための少なくとも一つのスペア領域、及び欠陥管理のためのＴＤＦＬ、及び前記ＴＤＦＬが記録された少なくとも一つのクラスターの位置を示すポインター情報を記録するための少なくとも一つのＴＤＭＡを備えることを特徴とする。
また、前記ＴＤＦＬは、欠陥が発生したユーザーデータ領域の欠陥クラスターの位置情報と、前記欠陥クラスターの代替のための前記スペア領域の代替クラスターの位置情報とを含むことが望ましい。
また、前記ＴＤＦＬを前記ＴＤＭＡの少なくとも一つのクラスターに記録時、前記少なくとも一つのクラスターに欠陥が発生して、他のクラスターにデータを代替して記録した場合、前記ポインター情報は、前記欠陥が発生した欠陥クラスターの代わりに前記他のクラスターの位置を示す情報を含むことが望ましい。
また、前記ポインター情報は、臨時ディスク管理情報に含まれることが望ましい。
本発明によれば、さらに効率的に追記型の情報記録媒体の領域を利用でき、さらに高い信頼度でＴＤＦＬを記録及び再生できる。特に、ＴＤＦＬの記録時、記録後の検証過程を行って欠陥クラスターが発生すれば、他のクラスターに再記録することによってＴＤＦＬを高い信頼度で記録できる。さらに、ＴＤＦＬの記録時に欠陥が発生しても、再び全体のＴＤＦＬを記録せずに欠陥クラスターに記録されたデータのみを代替クラスターに再記録し、ＴＤＦＬが有効に記録されたクラスターの位置を示すポインター情報をＴＤＤＳに含めてＴＤＭＡに記録することによって、ＴＤＭＡが速く消尽されることを防止できる。
以下、添付された図面を参照して、本発明による一実施形態を詳細に説明する。
図１は、本発明の一実施形態による追記型の情報記録媒体１００の構造を示す図である。図１に示した追記型の情報記録媒体１００は、単一記録層を有する追記型の情報記録媒体であって、その記録層には、リードイン領域、データ領域及びリードアウト領域が設けられている。
リードイン領域には、ＤＭＡ１（ディスクマネージメントエリア１）、ＤＭＡ２、Ｐｒｉｍａｒｙ ＴＤＭＡ、記録条件テスト領域及びＤｒｉｖｅ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ Ａｒｅａが設けられている。データ領域には、ユーザーデータ領域に欠陥クラスターの発生時、欠陥クラスターの代替のためのスペア領域１、スペア領域２、Ｓｅｃｏｎｄａｒｙ ＴＤＭＡ及びユーザーデータ領域が設けられている。リードアウト領域には、ＤＭＡ３及びＤＭＡ４などの領域が設けられている。
Ｐｒｉｍａｒｙ ＴＤＭＡ及びＳｅｃｏｎｄａｒｙ ＴＤＭＡは、ＴＤＦＬ及びＴＤＤＳ（Ｔｅｍｐｏｒａｒｙ Ｄｉｓｃ Ｄｅｆｉｎｉｔｉｏｎ Ｓｔｒｕｃｔｕｒｅ）が記録される。ＴＤＤＳは、記録条件テスト領域の記録可能な位置情報、ＷｒｉｔｅＰｒｏｔｅｃｔｉｏｎ情報、データ領域に割り当てられたスペア領域の位置及び／または大きさ情報などを備える。特に、本実施形態で、ＴＤＤＳは、ＴＤＦＬの位置を示すポインター情報を含む。ＴＤＤＳ及びＴＤＦＬの位置を示すポインター情報については後述する。
ＴＤＦＬ及びＴＤＤＳは、Ｐｒｉｍａｒｙ ＴＤＭＡに先に記録される。Ｐｒｉｍａｒｙ ＴＤＭＡがすべて消尽されれば、Ｓｅｃｏｎｄａｒｙ ＴＤＭＡにＴＤＦＬ及びＴＤＤＳが記録される。データ領域に設けられたＳｅｃｏｎｄａｒｙ ＴＤＭＡは、ユーザーの命令またはデータ記録及び／または再生装置の命令によって割り当てられることもあり、そうでないこともある。ユーザーまたはデータ記録及び／または再生装置の製作者により、媒体をさらに効果的に使用可能にするためである。
データ記録及び／または再生装置は、追記型の情報記録媒体がローディングされれば、追記型の情報記録媒体の使用のための初期化を行う。すなわち、リードイン領域及び／またはリードアウト領域にある情報を読み込んで、媒体をどのように管理してどのように記録するか、または再生せねばならないかを把握する。リードイン領域及び／またはリードアウト領域に記録された情報の量が多くなるほど、媒体をローディングした後で記録または再生を準備するためにかかる時間が長くなるという問題が発生する。かかる問題を解決するために、ＴＤＤＳ及びＴＤＦＬの概念が導入された。
すなわち、追記型の情報記録媒体が最終化される前には、ＴＤＦＬ及びＴＤＤＳをアップデートしてＴＤＭＡに記録し、媒体が最終化されれば、最終的に意味があるＴＤＦＬ及びＴＤＤＳをＤＭＡにそれぞれＤＦＬ及びＤＤＳとして記録する。また、ＤＭＡに最終的に意味があるＴＤＦＬ及びＴＤＤＳを記録することによって、再記録可能な媒体の再生装置でも追記型の情報記録媒体を再生できる。
図２は、本発明の一実施形態によるデータ記録及び／または再生装置のブロック図である。図２に示すように、本実施形態による装置は、記録／読み取り部１、制御部２及びメモリ３を備える。追記型の情報記録媒体１００は、図１に示した単一記録層の追記型の情報記録媒体の構造を有する。
記録／読み取り部１は、制御部２の制御によって、追記型の情報記録媒体１００にデータを記録及び／または再生する。データの記録時、記録されたデータを検証するために、記録後に再び記録されたデータを読み取る。
制御部２は、本実施形態によるデータ記録及び／または再生装置の全体動作を制御する。さらに、制御部２は、追記型の情報記録媒体１００にデータを記録及び／または再生することによって、アップデートされたＴＤＦＬを生成して追記型の情報記録媒体１００に設けられたＴＤＭＡに記録し、アップデートされたＴＤＦＬの位置を示すポインター情報が含まれたＴＤＤＳをＴＤＭＡに記録することによって欠陥管理を行う。
メモリ３には、追記型の情報記録媒体１００の使用のための初期化時、追記型の情報記録媒体１００から読み取られた最終的にアップデートされたＴＤＦＬ及びＴＤＤＳが保存される。次いで、ユーザーデータ記録及び欠陥管理過程が行われることによって、制御部２は、メモリ３に保存されたＴＤＦＬに、新たな欠陥クラスターの位置情報とその欠陥クラスターに対応する代替クラスターの位置情報とが含まれたアップデートされたＴＤＦＬを生成した後でＴＤＭＡに記録し、そのアップデートされたＴＤＦＬが記録された位置を示すポインター情報をＴＤＭＡに記録する。
以下、図２に示したデータ記録及び／または再生装置により行われる本発明の一実施形態による追記型の情報記録媒体にＴＤＦＬを記録する方法について説明する。
図３は、本発明の一実施形態によるＴＤＦＬ記録方法のフローチャートである。
図示していないが、追記型の情報記録媒体１００がデータ記録及び／または再生装置にローディングされれば、追記型の情報記録媒体１００の使用のための初期化が行われる。すなわち、制御部２は、追記型の情報記録媒体１００から最終的にアップデートされたＴＤＦＬ及びＴＤＤＳを読み取ってメモリ３に保存する。
次いで、ホスト（図示せず）から追記型の情報記録媒体１００にユーザーデータ記録命令と共にユーザーデータが入力されれば、制御部２は、所定単位でユーザーデータを追記型の情報記録媒体１００に記録した後、記録されたデータを検証する「記録後の検証過程」を行う。
データ記録及び／または再生装置は、データ記録中に所定時間の間隔または一回のデータ記録作業を完了した後、メモリ３に保存されたＴＤＦＬに、新たな欠陥クラスターの位置情報とその欠陥クラスターに対応する代替クラスターの位置情報とが含まれたアップデートされたＴＤＦＬを生成した後でＴＤＭＡに記録し、そのアップデートされたＴＤＦＬが記録された位置を示すポインター情報を含むＴＤＤＳをＴＤＭＡに記録する。
図４は、記録後の検証過程によってＴＤＦＬを生成する過程をさらに詳細に説明するための図である。ここで、データを処理する単位は、セクター及びクラスターに分けられる。セクターは、コンピュータのファイルシステムや応用プログラムでデータを管理できる最小限の単位を意味し、クラスターは、一回に物理的にディスク上に記録されうる最小限の単位を意味する。一般的に、一つあるいはそれ以上のセクターが一つのクラスターを構成する。
セクターは、再び物理セクターと論理セクターとに分けられる。物理セクターは、ディスク上に一つのセクター分量のデータが記録されるための空間を意味する。物理セクターを探すためのアドレスを、物理セクター番号（フィジカルセクタナンバ：ＰＳＮ）という。論理セクターは、ファイルシステムや応用プログラムでデータを管理するためのセクター単位をいい、同様に、論理セクター番号（ロジカルセクロナンバ：ＬＳＮ）が与えられている。
データ記録及び／または再生装置は、記録／再生せねばならないデータの追記型の情報記録媒体１００上の位置を、ＰＳＮを使用して探し、データを記録／再生するためのコンピュータまたは応用プログラムでは、データの全体を論理セクター単位で管理し、データの位置もＬＳＮで探す。ＬＳＮとＰＳＮとの関係は、制御部２が欠陥の如何や記録開始位置などを使用してマッピングする。
図４に示すように、Ａは、ユーザーデータ領域を意味し、Ｂは、スペア領域を意味する。ユーザーデータ領域Ａ及びスペア領域Ｂには、ＰＳＮが順次に割り当てられた複数個の物理セクター（図示せず）が存在する。ＬＳＮは、少なくとも一つの物理セクター単位で付与される。ただし、ＬＳＮは、欠陥が発生したユーザーデータ領域Ａに発生した欠陥領域を除いて、スペア領域Ｂの代替領域を含めて付与されるので、物理セクターと論理セクターの大きさが同一であると仮定しても、欠陥領域が発生すれば、ＰＳＮとＬＳＮとが一致しなくなる。
ユーザーデータ領域Ａにユーザーデータを記録する方式は、連続記録モードまたはランダム記録モードによる。連続記録モードは、ユーザーデータを順次に連続して記録するものであり、ランダム記録モードは、必ずしも連続的に記録せずに、ランダムに記録するものをいう。（１）〜（７）は、それぞれ記録後の検証作業が行われる単位を示す。
データ記録及び／または再生装置は、ユーザーデータを区間（１）ほど記録した後、区間（１）の最初に戻って、データが正しく記録されたか、または欠陥が発生したかを確認する。欠陥が発生したクラスターが発見されれば、そのクラスターを欠陥クラスターとして指定して、図４に示すように、欠陥領域である欠陥＃１が指定される。
また、データ記録及び／または再生装置は、欠陥＃１に記録されたデータをスペア領域に再び記録する。欠陥＃１に記録されたデータが再記録された部分は、代替＃１と呼ばれる。次いで、データ記録及び／または再生装置は、区間（２）ほどユーザーデータを記録した後、再び区間（２）の最初に戻って、データが正しく記録されたか、または欠陥が発生したかを確認する。欠陥が発生した少なくとも一つのクラスターが発見されれば、その部分は、欠陥＃２として指定される。同様な方式で、欠陥＃２に対応する代替＃２が生成される。また、区間（３）で、欠陥領域である欠陥＃３と代替＃３とが生成される。区間（４）では、欠陥が発生した部分が発見されないので、欠陥領域が存在しない。
区間（４）まで記録して検証した後、レコーディングオペーレーション＃１の終了が予測されれば（ユーザーがエジェクトボタンを押すか、またはレコーディングオペレーションに割り当てられたユーザーデータの記録が完了すれば）、データ記録及び／または再生装置は、メモリ３に保存された以前ＴＤＦＬに、区間（１）〜（４）で発生した欠陥領域である欠陥＃１，＃２，＃３の位置情報とそれぞれの代替領域である代替＃１，＃２，＃３の位置情報とがアップデートされたＴＤＦＬ＃１を生成する。
再び追記型の情報記録媒体１００がデータ記録及び／または再生装置にローディングされれば、制御部２は、追記型の情報記録媒体１００から以前に記録されたＴＤＦＬ＃１を読み取ってメモリ３に保存する。次いで、レコーディングオペーレーション＃２が始まれば、前述したレコーディングオペーレーション＃１の場合と同様な方式でデータが記録されて欠陥管理が行われる。
すなわち、レコーディングオペーレーション＃２では、区間（５）〜（７）でユーザーデータ記録後の検証過程が行われて欠陥＃４、欠陥＃５及び代替＃４、代替＃５が生成される。レコーディングオペーレーション＃２が終了すれば、データ記録及び／または再生装置は、メモリ３に保存された以前ＴＤＦＬ＃１に、欠陥＃４、欠陥＃５の位置情報とそれぞれの代替領域である代替＃４、代替＃５の位置情報とがアップデートされたＴＤＦＬ＃２を生成する。
図５は、ＴＤＦＬの一実施形態を示す図である。図５に示すように、ＴＤＦＬの最初の列には、追記型の情報記録媒体１００に存在する全体の欠陥クラスターの位置を示す情報が含まれ、二番目の列には、前記それぞれの欠陥クラスターに対応する代替クラスターの位置を示す情報が含まれる。本実施形態で、欠陥クラスターの位置または代替クラスターの位置は、それぞれのクラスターの最初のセクタのＰＳＮを利用して示す。しかし、それぞれのクラスターの最後のセクタのＰＳＮ、またはそれぞれのクラスターを示すインデックスなどを利用して示すこともできる。
再び図３に示すように、前述したようにＴＤＦＬが生成されれば、制御部２は、生成されたＴＤＦＬをＴＤＭＡの少なくとも一つのクラスターに記録した後で検証する（ステップ５１０）。検証結果、ＴＤＦＬが記録されたクラスターのうち欠陥クラスターが発生すれば、制御部２は、ＴＤＭＡの他のクラスターに、欠陥クラスターに記録されたデータを再記録する（ステップ５３０）。
ＴＤＦＬの記録後の検証方法に関する二つの実施形態について説明する。
図６は、ＴＤＦＬの記録後の検証方法の第１実施形態を示す図である。本実施形態によれば、複数のクラスター分量のＴＤＦＬをＴＤＭＡに記録するとき、ＴＤＦＬ全体を記録した後で検証する。
図６に示すように、ＴＤＦＬの大きさが３個のクラスター分量である場合、最初のクラスター２１０、二番目のクラスター２３０及び三番目のクラスター２５０にＴＤＦＬを記録した後で検証した結果、二番目のクラスター２３０に欠陥が発生した場合を示す。三番目のクラスター２５０の次のクラスター２７０に、二番目のクラスター２３０に記録されたデータを再記録する。再記録されたクラスター２７０を検証して欠陥がないと判断されれば、ＴＤＦＬ記録を終了し、ＴＤＦＬが記録されたそれぞれのクラスターの位置を示すポインター情報をＴＤＤＳに含めた後、ＴＤＤＳをＴＤＭＡに記録する。このとき、ポインター情報は、最初記録時に欠陥が発生していないクラスター２１０、２５０と欠陥クラスターが代替された代替クラスター２７０の位置を示すポインターを含む。
図７は、ＴＤＦＬの記録後の検証方法の第２実施形態を示す図面である。本実施形態によれば、複数のクラスター分量のＴＤＦＬをＴＤＭＡに記録するとき、第１実施形態と異なり、ＴＤＦＬを記録した後で検証する過程をクラスター単位で行う。
図７に示すように、ＴＤＦＬの大きさが３個のクラスター分量である場合、最初のクラスター３１０を記録して検証した結果、欠陥が発生していない。二番目のクラスター３３０を記録した後で検証した結果、欠陥が発生したと決定されて、二番目のクラスター３３０の次のクラスター３５０に、二番目のクラスター３３０に記録されたデータを再記録する。再記録されたクラスター３５０を検証して欠陥がないと決定されれば、三番目のクラスター３７０にＴＤＦＬを記録した後で検証する。三番目のクラスター３７０を検証して欠陥がないと決定されれば、ＴＤＦＬ記録を終了し、ＴＤＦＬが記録されたそれぞれのクラスターの位置を示すポインター情報をＴＤＤＳに含めた後、ＴＤＤＳをＴＤＭＡに記録する。第１実施形態と同様に、ポインター情報は、最初記録時に欠陥が発生していないクラスター３１０、３７０と欠陥クラスターが代替された代替クラスター３５０の位置を示すポインターを含む。
図８は、本発明によるＴＤＦＬの位置を示すポインター情報の一例を示す図である。図８に示したポインター情報は、ｋ個のポインター４１０、４３０、４５０を含んでいる。データ記録及び／または再生装置は、図８に示したポインター情報を再生することによって、ＴＤＦＬがｋ個のクラスターに順次に記録され、ｋ個それぞれのクラスターの位置が分かる。
本実施形態で、ＴＤＦＬのｎ番目のクラスターポインター（ｎは、１ないしｋの整数）は、４バイトの大きさを有する。また、ポインター情報は、前述したＴＤＤＳに含まれる。すなわち、ＴＤＤＳは、ＴＤＦＬの位置を示すポインター情報、記録条件テスト領域の記録可能な位置情報、書込保護情報、データ領域に割り当てられたスペア領域の位置及び／または大きさ情報などを含む。
ＴＤＤＳは、ＴＤＦＬの位置を示すポインター情報を含まなければならないので、常にＴＤＦＬを記録した後でＴＤＭＡに記録せねばならない。
前述したように、本発明によるＴＤＦＬの記録方法及び装置によれば、ＴＤＦＬの記録時、記録後の検証過程を行って欠陥クラスターが発生すれば、他のクラスターに再記録することによってＴＤＦＬを高い信頼度で記録できる。さらに、ＴＤＦＬの記録時に欠陥が発生しても、再び全体のＴＤＦＬを記録せずに欠陥クラスターに記録されたデータのみを代替クラスターに再記録し、ＴＤＦＬが有効に記録されたクラスターの位置を示すポインター情報をＴＤＤＳに含めてＴＤＭＡに記録することによって、ＴＤＭＡが速く消尽されることを防止できる。
以下では、本発明によるＴＤＦＬの再生方法及び再生装置の一実施形態を説明する。
本実施形態によるデータ再生装置は、図２に示したデータ記録及び／または再生装置を利用する。ただし、再生専用装置であれば、記録／読み取り部１及び制御部２は、データ読み取り機能のみを行う。
図９は、本発明の一実施形態によるＴＤＦＬの再生方法のフローチャートである。図示していないが、前述したような方法によって、ユーザーデータ、ＴＤＦＬ及びＴＤＤＳが記録された追記型の情報記録媒体１００がデータ記録及び／または再生装置にローディングされれば、制御部２は、媒体の使用のための初期化を行う。すなわち、追記型の情報記録媒体１００の使用及び管理に必要な基礎になるデータを追記型の情報記録媒体１００から読み取る。
特に、最終的にアップデートされたＴＤＤＳを探索して読み取った後、前記最終的にアップデートされたＴＤＤＳから最終的にアップデートされたＴＤＦＬの位置を示すポインター情報を得る（ステップ６１０）。最終的にアップデートされたＴＤＦＬの位置を示すポインター情報は、図８に示すような構造を有する。
制御部２は、前記ポインター情報から最終的にアップデートされたＴＤＦＬが記録されたクラスターの位置、及びそれぞれのクラスターにＴＤＦＬが記録された順序が分かるので、最終的にアップデートされたＴＤＦＬを読み取る（ステップ６３０）。制御部２は、追記型の情報記録媒体１００から読み取った最終的にアップデートされたＴＤＤＳ及びＴＤＦＬをメモリ３に保存する。制御部２は、メモリ３に保存されたＴＤＤＳ及びＴＤＦＬを参考にして、追記型の情報記録媒体１００に記録されたユーザーデータをエラーなしに再生できる。
本発明は、また、コンピュータで読み取り可能な記録媒体にコンピュータで読み取り可能なコードとして具現することが可能である。コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、コンピュータシステムにより読み取られるデータが保存されるあらゆる種類の記録装置を含む。コンピュータで読み取り可能な記録媒体の例としては、ＲＯＭ、ＲＡＭ、ＣＤ−ＲＯＭ、磁気テープ、フロッピー（登録商標）ディスク、光データ保存装置などがあり、またキャリアウェーブ（例えば、インターネットを通じた伝送）の形態で具現されるものも含む。また、コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、ネットワークに連結されたコンピュータシステムに分散され、分散方式でコンピュータで読み取り可能なコードが保存されて実行されうる。
これまで、本発明について、その望ましい実施形態を中心に述べた。当業者は、本発明が、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で、変形された形態に具現可能であるということを理解できるであろう。本発明の範囲は、前述した説明ではなく、特許請求の範囲に表れており、それと同等な範囲内にあるあらゆる差異点は、本発明に含まれていると解釈されねばならない。
本発明の一実施形態による追記型の情報記録媒体の構造を示す図である。 本発明の一実施形態による記録及び／または再生装置のブロック図である。 本発明の一実施形態によるＴＤＦＬの記録方法のフローチャートである。 記録後の検証過程によってＴＤＦＬを生成する過程をさらに詳細に説明するための図である。 ＴＤＦＬの一実施形態を示す図である。 ＴＤＦＬの記録後の検証方法の第１実施形態を示す図である。 ＴＤＦＬの記録後の検証方法の第２実施形態を示す図である。 本発明によるＴＤＦＬの位置を示すポインター情報の一例を示す図である。 本発明の一実施形態によるＴＤＦＬの再生方法のフローチャートである。

Claims (9)

  1. 追記型の情報記録媒体にデータを記録する及び該情報記録媒体のデータを再生する装置において、
    追記型の情報記録媒体にデータを記録する及び該情報記録媒体からデータを読み取る記録及び読取部と、
    制御部とを備え、
    前記制御部は、前記追記型の情報記録媒体にデータが記録される間に生成された欠陥管理用の臨時欠陥リストを、前記追記型の情報記録媒体の臨時ディスク管理領域内の少なくとも一つのクラスターに記録するように前記記録及び読取部を制御し、
    前記制御部は、前記少なくとも一つのクラスターにおいて欠陥が検出されたか否かを検証し、
    前記制御部は、前記少なくとも一つのクラスターに記録されたデータを、前記臨時ディスク管理領域の他のクラスターに記録するように前記記録及び読取部を制御し、
    前記制御部は、前記他のクラスターの位置を示すポインター情報を有する臨時ディスク定義構造を、前記臨時ディスク管理領域に記録するように前記記録及び読取部を制御し、前記臨時欠陥リストは、前記追記型の情報記録媒体の前記他のクラスターに記録されるものであり、
    前記制御部は、前記追記型の情報記録媒体を最終化する際、前記臨時ディスク管理領域に記録される前記臨時ディスク定義構造及び前記臨時欠陥リストを、前記追記型の情報記録媒体のディスク管理領域に記録するように前記記録及び読取部を制御する、装置。
  2. 前記臨時欠陥リストは、欠陥が発生した欠陥クラスターの位置情報と、前記欠陥クラスターの代替のための代替クラスターの位置情報とを含む、請求項１に記載の装置。
  3. 前記制御部は、
    前記臨時欠陥リストを少なくとも一つのクラスターに完全に記録し、前記少なくとも一つのクラスターに欠陥が発生したか否かを検証する、請求項１に記載の装置。
  4. 前記制御部は、クラスター単位で前記臨時欠陥リストの記録及び検証を行う、請求項１に記載の装置。
  5. 追記型の情報記録媒体のデータを再生する及び該情報記録媒体にデータを記録する装置において、
    追記型の情報記録媒体に記録されたデータを読み取る読取部と、
    前記読取部を制御する制御部とを備え、
    追記型の情報記録媒体の臨時ディスク管理領域から臨時ディスク定義構造を読み取るように、前記制御部は前記読取部を制御し、前記臨時ディスク定義構造は、前記追記型の情報記録媒体を最終化する際、前記追記型の情報記録媒体のディスク管理領域に記録されており、
    欠陥管理用の臨時欠陥リストのデータを含む少なくとも１つのクラスターの代替用のデータが記録されている代替クラスターの位置を示すポインター情報を、前記臨時ディスク定義構造から読み取るように、前記制御部は前記読取部を制御し、
    前記ポインター情報を利用して、前記代替クラスターにアクセスするように、前記制御部は前記読取部を制御する、装置。
  6. 前記ポインター情報は、各クラスターの位置を示す情報である、請求項５に記載の装置。
  7. 前記臨時欠陥リストは、欠陥が発生した欠陥クラスターの第１の位置情報と、前記欠陥クラスターの代替のための代替クラスターの第２の位置情報とを含む、請求項５に記載の装置。
  8. 記録及び再生装置に利用される追記型の情報記録媒体において、
    ユーザーデータを記録するための少なくとも一つのユーザーデータ領域と、
    ユーザーデータ領域の一部に関する欠陥が発生している場合、該ユーザーデータ領域の関連する部分の代わりに使用する少なくとも一つのスペア領域と、
    欠陥管理用の臨時欠陥リスト及び臨時ディスク定義構造を記録するための少なくとも一つの臨時ディスク管理領域と、
    前記追記型の情報記録媒体を最終化する際、前記臨時ディスク管理領域に記録される前記臨時ディスク定義構造及び前記臨時欠陥リストを記録するディスク管理領域と、
    を有し、前記臨時ディスク定義構造は、前記臨時欠陥リストが記録された或るクラスターの位置を前記記録及び再生装置に示すポインター情報を有し、
    前記或るクラスターは、少なくとも１つのクラスターの代替用のデータが記録されている代替的なクラスターであり、該少なくとも１つのクラスターに前記臨時欠陥リストが記録されており、前記少なくとも１つのクラスターの検証の際、前記少なくとも１つのクラスターに欠陥のあることが検出されている、追記型の情報記録媒体。
  9. 前記臨時欠陥リストは、欠陥が発生したユーザーデータ領域の欠陥クラスターの第１の位置情報と、前記欠陥クラスターの代替のための前記スペア領域の代替クラスターの第２の位置情報とを含む、請求項８に記載の追記型の情報記録媒体。
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