JP2007271387A - 回転センサ - Google Patents

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Hisato Kobayashi
久人 小林
Tomotaka Watanabe
知孝 渡邉
Dakesen Ishihara
岳仙 石原
Yoshiharu Taga
吉春 多賀
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Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

【課題】組付け性に優れると共にコストの低減を図り、検出精度に優れた回転センサを提供する。
【解決手段】周方向に沿って幅が変化するセンシング部が設けられ、回転中心を有して回転する検出回転体10と、励磁コイル22,32と、絶縁磁性材から形成され、励磁コイルを保持するコア本体21,31とを有し、保持部材40に取り付けられて、検出回転体に対してシャフトの軸線方向に所定間隔を隔てて対向配置される固定コア20,30と、励磁コイルと接続され、特定周波数の発振信号を発振する発振手段と、を備えた回転センサにおいて、検出回転体は、中央にシャフト貫通孔12aを有する円盤状の絶縁性部材12により構成され、センシング部13は、円盤状の絶縁性部材の表面に所定形状の導電性部材又は軟磁性部材が貼り付けられて形成されて形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転体に取付けてこの回転体の回転角度を検出するのに使用される回転センサに関する。
例えば、自動車のステアリングシャフトなどの回転シャフトに取付けてこのシャフトと一体になったハンドルの回転角度を検出するのにいわゆる回転センサが使用される。
かかる回転センサの一例として、回転する軸体等の回転角を検出する回転センサが知られている。(例えば、特許文献1参照)
この回転センサは、回転するシャフトに取り付けられ、周方向に沿って幅が変化するセンシング部を有する検出回転体(ロータ)と、交流励磁電流が流され、ロータとの間に磁気回路を形成する第1の励磁コイルと、絶縁磁性材から成形され、第1の励磁コイルを保持する第1のコアとを有し、固定部材に取り付けられ、センシング部に対してシャフトの軸線方向に所定間隔を隔てて対向配置される固定コアとを備えている。
そして、特許文献1に記載の回転センサは、円筒状のロータ本体の周囲の周方向に沿ってセンシング部が設けられている。センシング部は、最小の幅とこの最小の幅の位置から周方向180°回転した位置で最大の幅を有し、ロータの回転角度に対応して半径方向の幅が変化する導電性の板材として形成され、交流磁界によって回転に伴う幅に対応した大きさの渦電流が誘起されるようになっている。
センシング部は、例えば、非磁性金属(導電性材料)、絶縁磁性材、絶縁材或いは導電性材料をそれぞれ適宜組み合わせて構成され、導電性材料としては、アルミニウム、銅、銀等の導電性を有する金属や、導電性カーボン(炭素繊維を含む)入り合成樹脂等を使用している。
このような構成の回転センサを用いて、この渦電流の発生に伴う励磁コイルのインピーダンス変動を利用してロータの0°〜360°の回転角度を検出するようになっている。
また、かかる回転センサの他の例として、回転体の回転数を検出する回転数センサが知られている(例えば、特許文献2参照)。
この回転センサは、上述した特許文献1の構成と同等の構成を有し、特にセンシング板が、内筒に取り付けられるリング状の取付部と、取付部の外側に配置され、周方向に沿って幅が変化するセンシング部と、取付部とセンシング部との間を接続する2つの接続部が一体に形成されている。センシング部は、一方の接続部における幅が最小で、180°回転した他方の接続部において最大の幅を有し、ロータの回転角度に対応して半径方向の幅が変化するように形成され、後述する交流磁界によって回転に伴う幅に対応した大きさの渦電流が誘起されるようになっている。
そして、この回転センサは、上述した構成に加えてロータの回転ごとに間欠送りされるゼネバ歯車を備えている。ゼネバ歯車は、周方向に沿って等間隔に5つの歯が形成されると共に中央にねじ孔が設けられ、このねじ孔を利用して上ケースの下面に回転自在にねじ止めされている。また、ゼネバ歯車の下面には周方向に沿って幅が5段階に変化するアルミニウム、銅、銀、真鍮等の導電性を有する金属からなる導体層が形成され、また、この導体層に所定間隔隔てて上述した固定コアと等価的な固定コアが下ケースの上面に固定されている。
このような構成の回転センサを用いて、この渦電流の発生に伴う励磁コイルのインピーダンス変動を利用してロータの0°〜360°の回転角度を検出することに加えて、ゼネバ歯車の作用によりロータの回転数を検出して−900°〜+900°の範囲でロータの絶対回転角度を検出するようになっている。
特開2003−202240号公報(第2頁、図2) 特開2003−337049号公報(第2−4頁、図5)
しかしながら、特許文献1に記載のセンシング部は、導電性の板材を上述した位置の幅が最小で、180°回転した位置で最大の幅を有し、ロータの回転角度に対応して半径方向の幅が変化するような形状に形成されているため、センシング部自体がある程度の厚みを有する必要があり、材料コストが必要以上にかかると共に、センシング部自体の導電性の板材でできているので組み付け過程でセンシング部が変形してしまう恐れがある。
また、材料コストを下げる為にセンシング部の板材を薄くすると、センシング部自体が周方向に撓んでしまったり、センシング部の半径方向も変形してしまったりして、精度の高い検出特性を得るのが困難となる恐れがある。
また、特許文献2に記載のゼネバ歯車はゼネバ歯車に備わった導体層を簡易な方法で形成することが望まれるが、特許文献2にはこの点について何ら記載されていない。一般にこのような導体層は予め所定形状に打ち抜かれたシールド材をゼネバ歯車に貼り付けることで形成されているが、ゼネバ歯車に対するシールドの貼り付け位置の公差が厳しく、手作業で所定の位置に正確に貼ることは困難である。
本発明の目的は、組付け性に優れると共にコストの低減を図り、検出精度に優れた回転センサを提供することにある。
上述の課題を解決するために、本発明にかかる回転センサは、
周方向に沿って幅が変化するセンシング部が設けられ、回転中心を有して回転する検出回転体と、
励磁コイルと、絶縁磁性材から形成され、前記励磁コイルを保持するコア本体とを有し、保持部材に取り付けられて、前記検出回転体に対して前記シャフトの軸線方向に所定間隔を隔てて対向配置される固定コアと、
前記励磁コイルと接続され、特定周波数の発振信号を発振する発振手段と、を備えた回転センサにおいて、
前記検出回転体は、前記中央にシャフト貫通孔を有する円盤状の絶縁性部材により構成され、
前記センシング部は、前記円盤状の絶縁性部材の表面に所定形状の導電性部材又は軟磁性部材が貼り付けられて形成されることを特徴としている。
このようなセンシング部を形成することで従来のような板厚の厚い導電性のセンシング板を用いなくて済み、その分、材料コストの低減が図れる。
また、センシング部が厚さの厚い導電性部材又は軟磁性部材でできていてもそれ自体が円盤状の絶縁性部材に貼り付けられているので、変形することがなく、検出特性を安定させることができる。
また、本発明の請求項2に記載の回転センサは、請求項1に記載の回転センサにおいて、
前記検出回転体は、前記検出回転体以外の回転体の回転ごとに間欠送りされるゼネバ歯車を備え、
前記センシング部は、前記ゼネバ歯車の上面又は下面の少なくとも一部が絶縁性部材でできた平坦部をなし、かつ当該平坦部上に所定形状の導電性部材又は軟磁性部材が貼り付けられて形成されていることを特徴としている。
このような平坦部に寸法精度に優れた導体層の形成されたゼネバ歯車を用いることで検出精度を高めることができる。
又、本発明の請求項3に記載の回転センサは、請求項1又は請求項2に記載の回転センサにおいて、
前記センシング部は、前記円盤状の絶縁性部材の表面または前記平坦部上に導電性部材又は軟磁性部材が貼り付けられ、その後前記円盤状の絶縁性部材の表面または前記平坦部の所定位置に当該センシング部に対応する形状の打ち抜き型によって打ち抜かれて切り出し形成されることを特徴としている。
このようにしてセンシング部を形成することで、センシング部の製造コストを下げることができる。又、センシング部が円盤上または平坦部の所望の位置にセンシング部に対応する形状の打ち抜き型によって打ち抜かれて切り出し形成されるので、円盤上または平坦部におけるセンシング部の寸法精度に優れ、検出精度が向上する。
本発明によると、組付け性に優れると共にコストの低減を図り、かつ検出精度に優れた回転センサを得ることができる。
以下、本発明の一実施形態にかかる回転センサ1を図面に基づいて説明する。なお、この説明においては自動車のステアリング装置においてこの回転センサ1をステアリングシャフトに取付けてハンドルの回転角度を検出する場合について説明する。
本発明の一実施形態にかかる回転センサ1は、図1及び図2に示すように、回転するシャフトSに取付けられ、一部に絶縁性部材からなり中央部にシャフト貫通孔12aを有した円盤12と円盤上に貼り付けられた導電性部材又は軟磁性部材からなるセンシング部13を備えた検出回転体(ロータ)10と、絶縁磁性材からなるコア本体21,31及びコア本体内に収容される少なくとも1つの励磁コイル22,32を有する固定コア20,30と、固定コア20,30を保持する保持部材40と、保持部材40の一部に備わった回路基板45と、これらを収容するケース50とを備えている。また、保持部材40には、固定コア20を対向配置させるコイルコアホルダ42と、固定コア30を対向配置させるコイルコアホルダ43が備わっている。そして、保持部材40は、コイルコアホルダ42,43がシャフトSの軸に対して中心角90度をなすように回転センサ1に組付けられている。
ロータ10は、シャフトSに嵌合されたロータ本体11,14よりも径が大きい絶縁性樹脂でできた円盤12と、円盤12を挟むように円盤両面に固定された上側ロータ本体14及び下側ロータ本体11を有している。また、円盤中央部にはシャフト貫通孔12aが形成されると共に、周方向に幅が異なる厚さの薄い導電性シールド層からなるセンシング部13が形成されている。
なお、センシング部13は、アルミニウム、銅、銀、真鍮等の導電性を有する金属でできている。また、センシング部13は、後述するように、円盤状の絶縁性部材の表面全体に導電性部材又は軟磁性部材が貼り付けられ、その後所定形状に切り出されて形成されている。そして、ロータ10の回転角度に対応して半径方向の幅が変化するように形成され、ロータ回転に伴い後述する交流磁界によってセンシング幅の、各コイルに対応した領域の面積に基く大きさの渦電流が誘起されるようになっている。
保持部材40は、例えば合成樹脂(例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ナイロン、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ABS樹脂等ガラス繊維にエポキシ樹脂を含浸させたFRP(繊維強化プラスチック)等)でできた矩形状の板部材53であって下ケースに取付けられるベース部41と、このベース部の一側端部に備わったコイルコアホルダ42,43とからなる。
一方、保持部材40の一方のコイルコアホルダ42には、固定コア20a,20bが互いに同芯度を保ちながら対向配置された状態で備わり、保持部材40の他方のコイルコアホルダ43には固定コア30a,30bが互いに同芯度を保ちながら対向配置されている。また、一方の組の各固定コア20が他方の組の固定コア30に対してシャフトSの軸に関して中心角90°をなして配置されている。これによって、一側の固定コア20a(30a)は、センシング部13を挟んで他側の固定コア20b(30b)との間に所定間隔G(図2参照)を隔てて対向配置されている。
また、保持部材40の一部には回路基板45が備わり、当該回路基板45に回転角度検出部46が実装されている。回転角度検出部46は、内部に特定周波数の発振信号を発振する発振回路やその他の電子回路を備え、ケース50から外部に延出させた複数の電線(図示せず)を介して電源や信号伝送用のワイヤハーネスと接続されると共に、ケース50の外部に設けられた外部装置と接続されるようになっている。
また、固定コア20aと固定コア20bはロータ10のセンシング部13を挟んで同芯度を維持しながら対向配置され、固定コア30aと固定コア30bもロータ10のセンシング部13を挟んで同芯度を維持しながら対向配置される。
なお、一側の固定コア20a,20bは、図2に示すように、絶縁磁性材(例えば、Ni−Zn系、Mn−Zn系、Mg−Zn系のフェライトに、ナイロン、ポリプロピレン(PP)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ABS樹脂等の電気絶縁性を有する熱可塑性合成樹脂を混合したもの、あるいはセラミック等)からなり、円柱状に形成され、上面側に励磁コイル22a,22bが収容されるリング状の空隙部を有するコア本体21a,21bとコア本体内に収容される励磁コイル22a,22bを有している。また、他側の固定コア30a,30bも同様に、絶縁磁性材からなるコア本体31とコア本体内に収容される励磁コイル32を有している。そして、励磁コイル22aと励磁コイル22bは、それぞれ直列に接続され、保持部材40の回転角度検出部46と電気的に接続され、交流励磁電流が流されることでコイル周囲に交流磁界を形成し、それぞれ対となっている固定コア間で磁気回路を形成するようになっている。
また、固定コア20,30が備わった保持部材40、回転角度検出部46が備わった回路基板45、及びロータ10は、交流磁界の遮蔽性を有する金属又は絶縁磁性材からなるケース50に収容されている。なお、ケース50は下ケース51と上ケース52とからなり、シャフトSの近傍に位置する固定部材(図示せず)に図示しないブラケット等を介して取付けられている。
そして、各励磁コイル22a,22bに交流励磁電流が流されると、各励磁コイル22a,22bは周囲に交流磁界を形成し、対向するコア本体21aとコア本体21bは協働して磁気回路を形成し、同様に、対向するコア本体31aとコア本体31bも協働して磁気回路を形成する。このとき、磁束がセンシング部13を横切ると、該センシング部13の表面には渦電流が誘起され、各励磁コイル22a,22bのインピーダンスを変動させる。同じく、各励磁コイル32a,32bのインピーダンスも変動させる。このインピーダンスの変動量は、センシング部13の表面に誘起される渦電流量に対応して変動する。センシング部13の表面に誘起される渦電流量は、固定コア20,30に対応するセンシング部13の面積(センシング部13のセンシング面と直交する方向から見てセンシング部の固定コア20,30に対する投影面積、すなわち「センシング部の固定コアへの投影面積」である。)により変動する。よって、ロータ10が回転すると、各固定コア20a,20b(30a,30b)に対応するセンシング部13の幅はロータ10の回転角度に比例して変動し、これに伴い各励磁コイル22a,22b(32a,32b)におけるインピーダンスも変動する。この時の各励磁コイル22a,22b(32a,32b)からの出力信号を後述する回転角度検出部46で検出するようになっている。
回転角度検出部46は、ここでは図示しないが、分周回路と測定部との間に、位相シフト部、位相シフト量検出部、コンバータが接続されている。また、コンバータは、差動アンプを介してA/Dコンバータに接続されると共に、シフトレベル調整部に接続されている。
以上の構成を有する回転センサ1は、シャフトSの回転による励磁コイル22a,22b(32a,32b)のインピーダンス変動を利用して出力を回転角度検出部46で信号処理することで、ロータの0°〜360°の回転角度を正確に検出するようになっている。
続いて、上述した回転センサの作用について説明する。なお、上述した回転センサの作用を説明するに先立って、本発明特有の構成要素であるロータのセンシング部13の形成方法について説明する。
まず、図3に示すように下側ロータ11に絶縁性の円盤12を固着する。次いで、これを下側ロータ11に合致した形状の収容部を要する下型91と円盤上にシールド層からなるセンシング部13の輪郭を切り出し形成する型93(ピナクル型)を有した上型92との間に位置決めする。
具体的には、上型92の下面には、図4に示すように、図3に示すシールド層からなる矩形状のシールドシート99を打ち抜いて所定のセンシング部形状のシールド層を形成するピナクル型93と呼ばれる打ち抜き部が形成されている。なお、センシング部13の輪郭を切り出し形成する型93としては、ピナクル型(腐蝕刃型)の他にトムソン型(ビク型)なども考えられるが、打ち抜かれた対象物の加工精度を確保する観点から、ピナクル型を使用することが望ましい。
次いで、下側ロータ本体11を下型の収容部91aに収容すると共に下型上面の所定位置に円盤12を位置決めする。そして、矩形状のシールドシート99を円盤12の全面に被せる。なお、円盤12の全面又は矩形状のシールドシート99には接着剤が塗布されており、両者が押し付けられることで互いに接着するようになっている。これと同時に上側から上型92を下側ロータ本体11の円盤上に押し付ける。この際、上型の四隅に形成されたテーパ付き位置決めピン92bを下型91に形成された位置決め孔91bに挿入することで、上型下面に形成されたピナクル型93を円盤上の所定位置に当てることができる。
これによって、シールドシート99がロータ10の円盤12に接着すると共に、ピナクル型93によってセンシング部13の輪郭が打ち抜き形成される。
次いで、上型をシールドシート99から離して、この円盤12のセンシング部13を形成するシールドシート99の内側のシールドと外側のシールドを剥離して取り除く。
これによって、円盤上には薄いシールド材からなる寸法精度に優れた所望の形状のセンシング部13が貼付けられた状態で残る。最後に、円盤12の上面に上側ロータ本体14を固着してロータ組付けを完了する。
なお、シールドシートの形状は円形その他の形状でもよく、シールドシート99が貼り付けられる領域は、円盤12の表面領域のうち、センシング部13が配置される所定位置を含むような領域であればよい。
本実施形態にかかる回転センサ1は、このような製造方法でロータ10のセンシング部13を製造することで、予め所定形状に形成したセンシング部13のシールドを後にロータ10の円盤12に貼り付けるのに比べてセンシング部13のロータ10の中心に対する寸法精度を出し易くなっている。
また、センシング部13が上述したような構成を有しているので、従来のような板厚の厚い板材からなる導電性のセンシング部を用いなくて済み、その分、材料コストの低減が図れる。
また、センシング部13が厚さの薄い導電性部材又は軟磁性部材でできていても、それ自体が円盤状の絶縁性部材に貼り付けられているので、変形することがなく、検出特性を安定させることができる。
また、円盤12の全面に被せたシールド材99を円盤上の所望の位置で打ち抜いてセンシング部13を形成しているので、このようなセンシング部13の形状を有するシールド層を予め作っておいてこれを円盤上に貼り付けるのに比べて、ロータ10に対するセンシング部の寸法精度に優れ、回転角度の検出精度を高めることができる。
続いて、上述した実施形態の変形例にかかる回転センサについて説明する。なお、上述した実施形態と同等の構成については、対応する符号を付して詳細な説明を省略する。
この変形例にかかる回転センサ2は、図5(センシング部については図示せず)に示すように、ロータ110、4つのコイルコア120(121〜124)、ケース150に加えて、ロータ110の回転毎に間欠送りされるゼネバ歯車130と、このゼネバ歯車130に対応して設けられるコイルコア160を備えている。なお、この変形例においては、便宜上、検出回転体をゼネバ歯車130とし、検出回転体以外の回転体をロータ110として説明する。
そして、このゼネバ歯車130は、図6に示すように、歯車の下面が絶縁性部材でできた平坦部131をなし、かつ当該平坦部上に所定形状のセンシング部140が形成されている。なお、このセンシング部140は、導電性部材又は軟磁性部材の何れから形成されていても良い。
ゼネバ歯車130にはねじ孔132が形成され、このねじ孔132を利用してゼネバ歯車130は上ケース152の下面に回転自在にねじ止めされている。また、ゼネバ歯車130の下面には、図7に示すように、周方向に沿って幅がたとえば5段階に変化するセンシング領域141〜145からなるアルミニウム、銅、銀、真鍮等の導電性を有する金属または軟磁性材料でできており、センシング部140が形成されている。
また、ゼネバ歯車130のセンシング部140に一定間隔を隔てて、上述したコイルコア160が下側ケース151に固定された基板上に備わっている(図6及び図7参照)。なお、ロータ110の回転数とゼネバ歯車130の回転数の比は、ロータ110の1回転に対してコイルコア160がセンシング部140の隣接する領域に間欠送りされる程度の回転数比となっている。
そして、上述した実施形態と同様の原理により、ゼネバ歯車130の間欠送り毎に対応するセンシング部140の異なる領域において生じる渦電流の違いを検出して、ゼネバ歯車130の間欠送り度合い、即ちロータ110の回転数を検出するようになっている。
これによって、ロータ110の0°〜360°の範囲内の回転角度だけでなく、本変形例においてはロータ110の5回転分、すなわち1800°(範囲の中心を0°として、−900°〜+900°)の範囲のロータ110の絶対回転角度を検出可能としている。
一般にこのようなセンシング部140は予め所定形状に打ち抜かれたシールド材をゼネバ歯車130に貼り付けることが行われているが、ゼネバ歯車130に対するシールド材の貼り付け位置の公差が厳しく、所定形状に打ち抜かれたシールド材をゼネバ歯車130上の所定位置に正確に貼ることは困難である。
しかしながら、本変形例においては、以下に示すような手順でゼネバ歯車130にセンシング部140を形成している。具体的には上述したセンシング部13の形成方法と同様であり、最初に矩形状のシールドシートとしてゼネバ歯車130の平坦部131の全面に貼り付けられ、その後平坦部の所定位置に打ち抜き型によって所定形状に打ち抜かれて所定形状の導電性部材又は軟磁性部材として、平坦部131に切り出し形成される。なお、シールドシートの形状は円形その他の形状でもよく、シールドシートが貼り付けられる領域は、ゼネバ歯車130の平坦部131のうちセンシング部140が配置される所定位置を含むような領域であればよい。
より詳細には、最初にゼネバ歯車130に合致した形状の収容部を要する下型と円盤上に導体層の輪郭を切り抜き形成する型(ピナクル型)を有した上型との間にゼネバ歯車130を位置決めする。
なお、上型の下面には矩形状のシールドシートを打ち抜いてゼネバ歯車130の平坦部131の所定位置に形成されるセンシング部140の輪郭に対応した形状のピナクル型と呼ばれる打ち抜き部が形成されている。
次いで、下型にゼネバ歯車130を位置決め固定する。そして、矩形状のシールドシートをゼネバ歯車130の平坦部の全面に被せる。これと同時に上側から上型をゼネバ歯車130の平坦部上に押し付ける。
これによって、シールドシートがゼネバ歯車130の平坦部131上に接着すると共に、ピナクル型によってゼネバ歯車130の導体層の輪郭が打ち抜き形成される。
次いで、上型をシールドシートから離して、このゼネバ歯車130の平坦部131の上に形成されたセンシング部140の内側のシールドと外側のシールドを剥離して取り除く。
これによって、ゼネバ歯車130の平坦部131上には所望形状の薄いシールド材からなるセンシング部140が形成される。
本変形例によると、このような方法で寸法精度に優れたセンシング部140を平坦部131に備えたゼネバ歯車130を低コストで製造することができると共に、回転角度の検出精度を高めることができる。
なお、上述した実施形態にかかる回転センサ1は、周方向に90°隔てたコイルコアを2つ有し、変形例にかかる回転センサ2では周方向に90°隔てたコイルコアを4つ有していたが、本発明にかかる回転センサは必ずしもこのような構成に限定されるものではないことは言うまでもない。たとえば、変形例にかかる回転センサ2において、検出回転体130として例示したゼネバ歯車以外の構成は、上述した実施形態にかかる回転センサ1と同様の構成としてもよく、磁界検出素子(MR素子やホール素子など)を利用したものなどであってもよい。
本発明にかかる回転センサは、振動の影響をかなり受け易い車両用ステアリング装置の回転角度検出に特に適している。しかしながら、本発明にかかる回転センサは、例えば、ロボットアームのように振動しながら回転する回転軸間の相対回転角度や回転トルクを求めるものであれば、どのようなものにも適用可能である。
本発明の一実施形態にかかる回転センサを、上ケースを外して示す平面図である。 図1におけるII-IIに沿って示す断面図である。 図1の回転センサのセンシング部の形成方法を説明する斜視図である。 図3に関連して上型を斜め下方から示す斜視図である。 図1に示した回転センサの変形例を示す平面図であり、ロータ、ゼネバ歯車、及びコイルコアの位置関係を示している。 図5におけるVI-VIに示す断面図である。 図5に示した変形例にかかる回転センサのゼネバ歯車のセンシング部とコイルコアとの位置関係を示す平面図である。
符号の説明
1,2 回転センサ
10 ロータ
11 下側ロータ本体
12 円盤
12a シャフト貫通孔
13 センシング部
14 上側ロータ本体
20(20a,20b) 固定コア
21(21a,21b) コア本体
22(22a,22b) 励磁コイル
30(30a,30b) 固定コア
31(31a,31b) コア本体
32(32a,32b) 励磁コイル
40 保持部材
41 ベース部
42,43 コイルコアホルダ
45 回路基板
46 回転角度検出部
50 ケース
51 下ケース
52 上ケース
53 板部材
91 下型
91a 下型の収容部
91b 位置決め孔
92 上型
92b 位置決めピン
93 ピナクル型
99 シールドシート
110 ロータ
120(121〜124) コイルコア
130 ゼネバ歯車
131 平坦部
132 ねじ孔
140 センシング部
141〜145 センシング領域
150 ケース
151 下側ケース
152 上ケース
160 コイルコア
S シャフト

Claims (3)

  1. 周方向に沿って幅が変化するセンシング部が設けられ、回転中心を有して回転する検出回転体と、
    励磁コイルと、絶縁磁性材から形成され、前記励磁コイルを保持するコア本体とを有し、保持部材に取り付けられて、前記検出回転体に対して前記シャフトの軸線方向に所定間隔を隔てて対向配置される固定コアと、
    前記励磁コイルと接続され、特定周波数の発振信号を発振する発振手段と、を備えた回転センサにおいて、
    前記検出回転体は、前記中央にシャフト貫通孔を有する円盤状の絶縁性部材により構成され、
    前記センシング部は、前記円盤状の絶縁性部材の表面に所定形状の導電性部材又は軟磁性部材が貼り付けられて形成されることを特徴とする回転センサ。
  2. 前記検出回転体は、前記検出回転体以外の回転体の回転ごとに間欠送りされるゼネバ歯車を備え、
    前記センシング部は、前記ゼネバ歯車の上面又は下面の少なくとも一部が絶縁性部材でできた平坦部をなし、かつ当該平坦部上に所定形状の導電性部材又は軟磁性部材が貼り付けられて形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の回転センサ。
  3. 前記センシング部は、前記円盤状の絶縁性部材の表面または前記平坦部上に導電性部材又は軟磁性部材が貼り付けられ、その後前記円盤状の絶縁性部材の表面または前記平坦部の所定位置に当該センシング部に対応する形状の打ち抜き型によって打ち抜かれて切り出し形成されることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の回転センサ。
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