JP4615286B2 - 回転センサ - Google Patents

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Description

本発明は、回転体に取付けてこの回転体の回転角度を検出するのに使用する回転センサに関する。
例えば、自動車のステアリングシャフトなどの回転シャフトに取付けてこのシャフトと一体になったハンドルの回転角度を検出するのにいわゆる回転センサが使用される。
かかる回転センサの一例として、ロータに対して固定コアを所定間隔隔てて対向配置したものがある。(例えば、特許文献1参照)。
このような回転センサは、特許文献1の図1乃至図3に示すように、回転するシャフトに取付けられるロータと、絶縁磁性材からなるコア本体及びコア本体内に収容される少なくとも1つの励磁コイルを有する固定コアと、回転角度検出部を備えている。なお、励磁コイルは、例えば4個の励磁コイルからなり、それぞれロータの周方向に等間隔で配置されている。
一方、このような回転センサの他の一例として、図4に示すように例えば90度の回転角度をなして、2つの固定コア41’,42’(31’,32’)がセンサ内部に配置される場合がある。そして、このように固定コア41’,42’(31’,32’)を配置することで回転センサ1’の内部に収容される回路基板95’の面積をなるべく大きく確保するようになっている。
より詳細には、固定コア31’,41’及び固定コア32’,42’は、それぞれコイルコアホルダ92’,93’を介してシャフトの近傍に位置する固定部材90’に取付けられ、交流磁界の遮蔽性を有する金属又は絶縁磁性材からなるケース20’にロータ10’とともに収納されている。
ロータ10’は、絶縁磁性材のロータ取付け部11’及びこれとステーを介して連結され周方向にわたって幅が連続的に変化するセンシング部12’とからなる。なお、センシング部12’は、幅が最小の幅狭部と、この幅狭部と半径方向反対側に幅が最大の幅広部とを有した導電性を有する金属からなり、ロータ10’の回転角度に対応してセンシング部12’の半径方向の幅が変化するように形成され、交流磁界によって回転に伴う幅に対応した大きさの渦電流が誘起される。そして、このような構成の回転センサ1’を用いて、この渦電流の発生に伴う励磁コイルのインピーダンス変動を利用してロータ10’の0°〜360°の回転角度を検出するようになっている。
特開2003−202240号公報(第4−5頁、図1)
従来の回転センサ1’は上述のように構成され、車両のステアリングシャフトSにセンサ取付け部材100を介して取付けられる。なお、図5にかかる従来の回転センサ1’の平面図を示し、図6に従来の回転センサ1’の側面図を示す。図5及び図6から分かるように、ケース20’は上ケース21’と下ケースで22’からなり、下ケース22’の外周部が後述するセンサ取付け部材100の取付けリブ103(図7参照)に嵌合するようになっている。また、下ケース22’には係合凸部25’が突出形成されている。なお、回転センサ1’をセンサ取付け部材100に取付ける係合凸部25’は、図5に示すように、回転センサ1’の周方向所定位置であって長手方向で見て図中若干右側に偏倚して突出形成されている。この係合凸部25’がセンサ取付け部材100の係合切欠き部105に係合することで、センサ取付け部材100に回転センサ1’が取付けられる。また、下ケース22’には回転センサ1’の検出回路と外部のワイヤハーネスとを電気的につなぐコネクタ部26’が備わっている。
一方、センサ取付け部材100は図7に示すように、中央部分にステアリングシャフトSを挿通するシャフト挿通孔101を有するとともに、その周囲に回転センサ1’のケース20’と当接する当接部102を備え、当接部102の外周にはセンサ保持用リブ103が形成されている。また、当接部102とセンサ保持用リブ103の一部には係合切欠き部105が形成され、回転センサ1’に備わった係合凸部25’と係合するようになっている。また、センサ取付け部材100にはこれを車両に固定するための図示しないブラケットが備わっている。
そして、回転センサ1’の中央部分にステアリングシャフトSを貫通するとともに回転センサ1’の係合凸部25’をセンサ取付け部材100の係合切欠き部105に係合させながら回転センサ1’のケース外周をセンサ取付け部材100の保持用リブ103にはめ込むことで、回転センサ1’をセンサ取付け部材100に取付けるようになっている。
なお、回転センサ1’をセンサ取付け部材100に取付けるにあたって、回転センサ1の検出特性の向上を図るために、センサ取付け状態で回転センサ1’の周方向にはガタが生じないようになっているとともに、回転センサ1’をセンサ取付け部材100に取付け易くするように、センサ取付け状態で回転センサ1’の半径方向にはある程度のガタが生じるように回転センサ1’の係合凸部25’とセンサ取付け部材100の係合切欠き部105が形成されている。
これによって、回転センサ1’のロータ10’はステアリングシャフトSとともに回転可能に固定され、回転センサ1’のケース20’及び固定コア31’,32’,41’,42’はセンサ半径方向にある程度のガタを有しながらセンサ取付け部材100に取付けられる。
なお、上述したように回転センサ1’の係合凸部25’が図5に示す位置に形成されるのは、センサ取付け部材100に形成された係合切欠き部105との取付け寸法やその他の様々な制約による。
また、回転センサ1’に備わった固定コア31’,32’,41’,42’は、上述したように回転センサ内の回路基板95’の面積をなるべく広くとるために、図4に示すような位置に互いに90度の回転角度をなして配置されている。
そして、回転センサ1’の係合凸部25’と固定コア31’,41’(コイルA)及び固定コア32’,42’(コイルB)がこのような位置関係にあると、図4中右側の固定コア32’,42’は回転センサ1’との係合凸部25’の近傍に位置するが、図中左側の固定コア31’,41’は回転センサ1’の係合凸部25’とかなり離れた場所に位置する。
ここでステアリングシャフトSの中心軸線と係合凸部25’との連結線(取付け基準線)に対するステアリングシャフトSと固定コア31’,32’,41’,42’との連結部のなす角度を横軸にとり、係合凸部25’のセンサ半径方向のずれにより生じる回転センサ1’の円周方向のずれの影響度を縦軸とした特性を図8に示す。
図8から分かるように、図4中左側の固定コア31’41’ (図8中コイルAに相当)はステアリングシャフトSの軸線と係合凸部25’を結ぶ連結線に対して周方向にかなりずれているので、回転センサ1’の半径方向のずれが回転センサ1’の周方向のずれにかなり影響していることが分かる。そして、一方の固定コアでもこのような影響が大きいと、回転センサ全体の検出特性に悪影響を与える。
本発明の目的は、取付け相手側への取付け作業が行い易く、検出精度に優れた回転センサを提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明にかかる回転センサは、
回転するシャフトに取付けられ、周方向に沿って幅が変化する導電性のセンシング部を有するロータと、
交流励磁電流が流されることで前記ロータのセンシング部との間に磁気回路を形成する励磁コイルと、磁性材から成形されかつ前記励磁コイルを保持するコア本体とを有し、ステータに取付けて前記ロータのセンシング部に対して前記シャフトの軸線方向に間隔をおいて対向配置される複数の固定コアと、
前記ロータ、ステータ、及び固定コアを収容しかつ取付け相手側の取付け部材に取付ける取付け係合部を有したケースとを備えた回転センサにおいて、
回転するシャフトの中心軸と前記ケースの取付け係合部とを結ぶ連結線に関して前記固定コアが対称に配置されたことを特徴としている。
複数の固定コアがこのように配置されていることで、回転センサの取付けに伴って生じるセンサ半径方向のガタによる回転センサ周方向成分のずれを小さくすることができる。これにより、回転センサとこれが取付けられるセンサ取付け部材の半径方向のガタをある程度許容することができ、回転センサをセンサ取付け部材に取付け易くするとともに、取付けに伴うガタによる角度検出への影響を最小限に抑えることができる。
また、本発明の請求項2に記載の回転センサは、請求項1に記載の回転センサにおいて、固定コアは2つの固定コアからなり、中心角90度で配置されていることを特徴としている。
回転センサの固定コアをこのように2つだけから構成することで、回転センサのコストダウンが図れる。
また、本発明の請求項3に記載の回転センサは、請求項1に記載の回転センサにおいて、
前記固定コアは4つの固定コアからなり、該4つの固定コアのうち2つの固定コア同士がそれぞれセンシング部を挟んで対向配置され、かつ前記センシング部を挟んで対向配置した一方の2つの固定コアと前記センシング部を挟んで対向配置した他方の2つの固定コアは、中心角90度で前記ステータに配置されていることを特徴としている。
回転センサを取付けるシャフトが振動するような場合であっても、固定コアがセンシング部を挟んで対向配置されることで、対向配置されたそれぞれの組の固定コア同士のインピーダンスが相殺されて振動による悪影響を低減することができる。
本発明によると、組付けし易く検出精度が高い回転センサを廉価で提供することができる。
以下、本発明の一実施形態にかかる回転センサを図面に基いて説明する。なお、この説明においてはこの回転センサを車両のステアリング装置のステアリングシャフト(以下、「シャフト」とする)に取付けてハンドルの回転角度を検出する場合について説明する。
本発明の一実施形態にかかる回転センサ1は、図1及び図3に示すように、回転するシャフトSに取付けられるロータ10と、絶縁磁性材からなるコア本体及びコア本体内に収容される少なくとも1つの励磁コイルを有する固定コア31,32(41,42)と、固定コア31,32(41,42)を保持する保持部材(ステータ)90と、保持部材90の一部に備わった回路基板95と、これらを収容するケース20とを備えている。そして、回転センサ1はロータ10をシャフトSに嵌合させるとともにケース20を図7に示すセンサ取付け部材100に取付けることで車両に装着されるようになっている。
また、固定コア31,32(41,42)が備わった保持部材90、回転角度検出部95aが備わった回路基板95、及びロータ10は、交流磁界の遮蔽性を有する金属又は絶縁磁性材からなるケース20に収容されている。なお、ケース20は図3に示すように上ケース21と下ケース22とからなり、シャフトSの近傍に位置する回転センサ取付け部材100及び図示しないブラケット等を介して車両に取付けられている。また、下ケース22の外周部が後述するセンサ取付け部材100の取付けリブ103に嵌合するとともに、図5及び図6に示すように下ケース22に形成された係合凸部(取付け係合部)25がセンサ取付け部材100の係合切欠き部105に係合することで、センサ取付け部材100に回転センサ1が取付けられるようになっている。なお、回転センサ1をセンサ取付け部材100に取付ける係合凸部25は、図5に示すように、下ケース22のセンサ周方向所定位置であって図5に示す長手方向で見て図中若干右側に偏倚した位置に突出形成されている。
また、下ケース22には回転センサ1の回転角度検出部95aと外部のワイヤハーネスとを電気的につなぐコネクタ部26が突出形成されている(図5及び図6参照)。
一方、保持部材90は、図2に示すように、例えば合成樹脂(例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ナイロン、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ABS樹脂等ガラス繊維にエポキシ樹脂を含浸させたFRP(繊維強化プラスチック)等でできており、一方の端部のみを湾曲させて延在した異型矩形状の板部材であって下ケース22に取付けられるベース部91と、ベース部91に備わったコイルコアホルダ92,93とからなる。
そして、コイルコアホルダ92は固定コア31,41を対向配置させるとともに、コイルコアホルダ93は固定コア32,42を対向配置させるようになっている。すなわち、保持部材90の一方のコイルコアホルダ92には、図3に示すように固定コア31,41が互いに同芯度を保ちながら対向配置された状態で備わり、保持部材90の他方のコイルコアホルダ93には固定コア32,42が互いに同芯度を保ちながら対向配置されている。これによって、一側の固定コア31(32)は、センシング部12を挟んで他側の固定コア41(42)との間に所定間隔G(図2参照)を隔てて対向配置されている。すなわち、 固定コア31と固定コア41はロータ10のセンシング部12を挟んで同芯度を維持しながら対向配置され、固定コア32と固定コア42もロータ10のセンシング部12を挟んで同芯度を維持しながら対向配置される。
そして、保持部材90は、図1及び図2に示すようにコイルコアホルダ92,93がシャフトSの軸に対して中心角90度をなすとともに、シャフトS(軸部)の中心軸とケースの係合凸部25とを結ぶ連結線(取付け基準線)に関して一方の固定コア31(41)が他方の固定コア32(42)と対称になる位置に配置されている。
一方、保持部材90の一部には回路基板95が備わり、当該回路基板95に回転角度検出部95aが実装されている。回転角度検出部95aは、ケース20から外部に延出させた複数の電線(図示せず)を介して電源や信号伝送用のワイヤハーネスと接続されると共に、ケース20の外部に設けられた外部装置と接続されるようになっている。
なお、一側の固定コア31,32は、図3に示すように、絶縁磁性材(例えば、Ni−Zn系、Mn−Zn系、Mg−Zn系のフェライトに、ナイロン、ポリプロピレン(PP)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ABS樹脂等の電気絶縁性を有する熱可塑性合成樹脂を混合したもの、あるいはセラミック等)からなり、円柱状に形成され、上面側に励磁コイルが収容されるリング状の空隙部を有するコア本体31a,32aとコア本体31a,32a内に収容される励磁コイル31b,32bを有している。また、他側の固定コア41,42も同様に、絶縁磁性材からなるコア本体41a,42aとコア本体41a,42a内に収容される励磁コイル41b,42bを有している。そして、励磁コイル31b,32bと励磁コイル41b,42bは、それぞれ直列に接続され、保持部材90の回転角度検出部95aと電気的に接続され、交流励磁電流が流されることでコイル周囲に交流磁界を形成し、それぞれ対となっている固定コア間で磁気回路を形成する。
ロータ10は、図1に示すように、絶縁磁性材のロータ取付け部11と、当該ロータ取付け部11とステー12a,12bを介して連結され、周方向にわたって幅が連続的に変化するセンシング部12とからなる。なお、センシング部12は、アルミニウム,銅,銀,真鍮等の導電性を有する金属でできている。また、センシング部12は、同図に示すように、幅が最小の幅狭部と、この幅狭部と半径方向反対側に幅が最大の幅広部とを有している。そして、ロータ10の回転角度に対応して半径方向の幅が変化するように形成され、ロータ回転に伴い後述する交流磁界によってセンシング幅の、各コイルに対応した領域の面積に基く大きさの渦電流が誘起されるようになっている。
すなわち、各励磁コイル31b,32b,41b,42bに交流励磁電流が流されると、各励磁コイル31b,32b,41b,42bは周囲に交流磁界を形成し、対向するコア本体31aとコア本体41aは協働して磁気回路を形成し、同様に、対向するコア本体32aとコア本体42aも協働して磁気回路を形成する。このとき、磁束がセンシング部12を横切ると、このセンシング部12の表面には渦電流が誘起され、各励磁コイル31b,32b,41b,42bのインピーダンスを変動させる。このインピーダンスの変動量は、センシング部12の表面に誘起される渦電流量に対応して変動する。センシング部12の表面に誘起される渦電流量は、固定コア31,32,41,42に対応するセンシング部12の面積(センシング部12のセンシング面と直交する方向から見てセンシング部の固定コアに対する投影面積、すなわち「センシング部の固定コアへの投影面積」である。)により変動する。よって、ロータ10が回転すると、各固定コア31,32,41,42に対応するセンシング部12の幅はロータ10の回転角度に比例して変動し、これに伴い各励磁コイル31b,32b,41b,42bにおけるインピーダンスも変動する。このときの各励磁コイル31b,32b,41b,42bからの出力信号を後述する回転角度検出部95aで検出し、ロータ10の角度信号に変換して、ロータ10の回転角度を検出することができる。
回転角度検出部95aは、ここでは図示しないが、分周回路と測定部との間に、位相シフト部、位相シフト量検出部、コンバータが接続されている。
また、コンバータは、差動アンプを介してA/Dコンバータに接続されるとともに、シフトレベル調整部に接続されている。具体的には、コイルインピーダンス変化は、特定周波数の発振信号を出力する分周回路と、センシング部に発生する渦電流の大きさに応じ分周回路から入力された発振信号の位相をシフトする位相シフト部、位相シフト量を検出する位相シフト量検出部、検出された前記位相シフト量を対応する電圧値に変換するコンバータ、コンバータから出力される位相シフト量に対応する電圧を増幅する増幅回路、及び増幅された電圧から回転角度を測定する測定部、を経由して角度に換算され検出される。
以上の構成を有する回転センサ1は、シャフトSの回転による励磁コイル31b,32b(41b,42b)のインピーダンス変動を利用して出力を回転角度検出部95aで信号処理することで、ロータの0°〜360°の回転角度全体にわたって検出するようになっている。
一方、回転センサ1が取付けられるセンサ取付け部材100は従来技術で説明したセンサ取付け部材100と同様の構成を有している。すなわち、センサ取付け部材100は図7に示すように、中央部分にシャフトSを挿通するシャフト挿通孔101を有するとともに、その周囲に回転センサ1の下ケース22と当接する当接部102を備え、当接部102の外周には回転センサ保持用リブ103が形成されている。また、当接部102と保持用リブ103の一部には係合切欠き部(係合凹部)105が形成され、回転センサ1に備わった係合凸部25と係合するようになっている。また、センサ取付け部材100にはこれを車両に固定するための図示しないブラケットが備わり、センサ取付け部材100を予め車両に取付けておくようになっている。
そして、回転センサ1の中央部分にシャフトSを貫通するとともに回転センサ1の係合凸部25にセンサ取付け部材100の係合切欠き部105に係合させながら回転センサ1のケース外周をセンサ取付け部材100の保持用リブ103にはめ込むことで、回転センサ1をセンサ取付け部材100に取付けるようになっている。
なお、回転センサ1をセンサ取付け部材100に取付けるにあたって、回転センサ1の検出特性の向上を図るために、両者が取付けられた状態で回転センサ1の周方向にはガタが生じないようになっているとともに、回転センサ1をセンサ取付け部材100に取付け易くするように、両者が取付けられた状態で回転センサ1の半径方向にはある程度のガタが生じるように回転センサ1の係合凸部25とセンサ取付け部材100の係合切欠き部105が形成されている。
これによって、回転センサ1のロータ側であるセンシング部12はシャフトSとともに回転可能に固定され、回転センサ1のステータ側である固定コア31,32,41,42はセンサ周方向には拘束されるとともに、センサ半径方向にはある程度のガタを有した状態でセンサ取付け部材100に取付けられる。
以上説明したように、固定コア31,32は、シャフトSの軸に対して中心角90°をなすとともにシャフトSの中心軸線とケース20の係合凸部25を結ぶ連結線に対して対称となるように保持部材90の下ケース側に配置される。一方、固定コア41,42も、シャフトSの軸に対して中心角90°をなすともにシャフトSの中心軸線とケース20の係合凸部25を結ぶ連結線に対して対称となるように保持部材90の上ケース側に配置される。
続いて、かかる構成を有した回転センサの作用について説明する。以上説明したように、ケース20の係合凸部25とセンサ取付け部材100の係合切欠き部105とは、センサ回転方向(θ方向)にはガタが極めて小さくなるような寸法になっているが、センサ回転方向と垂直方向(r方向)には、回転センサ1の取付けを容易にするために一定の隙間が空いている。そして、回転センサ1は、係合凸部25が取付け側の係合切欠き部105に係合されることにより、センサ周方向に回らないように固定される。このようにして回転センサ1のロータ10はシャフトSに取付けられるので、回転センサ1のセンシング部12はシャフトSによってセンサ半径方向に拘束される。
一方、コイルコアホルダ92,93及びこれに備わった固定コア31,32,41,42はシャフトSには固定されておらず、回転センサ1の係合凸部25とセンサ取付け部材100との係合切欠き部105間で予め定めたガタの範囲でセンサ半径方向に変移する。
しかしながら、固定コア31,32,41,42は上述の連結線(取付け基準線)に対して対称をなすように各固定コアが連結線(取付け基準線)に対して45度の回転角度をなして回転センサ1のケース20に固定されている。このように配置されることで、図8に示した特性図からも分かるように、各固定コアともに回転センサ半径方向のガタに起因する回転センサ周方向成分の割合が約71%でわずかにしか低下しないことが分かる。
すなわち、回転センサ半径方向のガタにより従来の回転センサのように、一方の固定コアの周方向への影響度合いが突出して大きくなることはない。これによって、回転センサ1をセンサ取付け部材100に取付けるとともにセンサ取付け部材100に対して回転センサ1がその半径方向にずれることで、ロータ10のセンシング12に対して固定コア31,32,41,42が回転センサ1の半径方向にずれても回転角度の検出精度を大きく低下させることはない。従って、回転センサ1の半径方向に取付けに必要なガタをある程度確保することができ、回転センサ取付け作業性の向上を図るとともに、高い検出精度を維持することができる。
なお、上述の実施形態では、固定コア31(41)と固定コア32(42)は互いに90度の回転角度をなしてセンサ周方向二箇所だけに配置されている。回転センサ1の固定コア31(41),32(42)をこのようにセンサ周方向に二箇所だけの配置で構成することで、回転センサ1のコストダウンが図れる。
また、固定コア31,41(32,42)がそれぞれセンシング部を挟んで対向配置された2組の固定コアからなるので、回転センサ1を取付けるシャフト(軸部)Sが振動するような場合であっても、対向配置されたそれぞれの組の固定コア同士のインピーダンスが相殺されて振動による悪影響を低減することができる。
なお、例えば固定コアの数が奇数個の場合は、軸線上に配置された固定コアを除いて他の固定コアがその軸線上に対して対称に配置されていれば良い。
また、上述の実施形態においては、回転センサ1のケース側に係合凸部25を備え、センサ取付け部材100に係合切欠き部(凹部)105を備えたが、必ずしもこれに限定されず、回転センサ1のケースに係合切欠き部(凹部)を備え、センサ取付け部材に係合凸部を備えていても良い。
本発明にかかる回転センサは、取付け作業のし易さを要求されるとともに高い検出精度を必要とし、かつ振動の影響をかなり受け易い車両用ステアリング装置の回転角度検出に特に適している。しかしながら、本発明にかかる回転センサは、例えば、ロボットアームのように振動しながら回転する回転軸間の相対回転角度や回転トルクを求めるものであれば、どのようなものにも適用可能である。
本発明の一実施形態にかかる回転センサの内部構造を示した平面図である。 図1に示した回転センサのコイルホルダ、固定コア、及び回路基板のみを示した平面図である。 図1に示した回転センサをシャフトに装着した状態で示したIII-III断面図である。 従来の回転センサの内部構造を示した平面図である。 図1に示した本発明の一実施形態及び図4に示した従来の回転センサの平面図である。 図4に示した回転センサの側面図である。 本実施形態にかかる回転センサ及び従来の回転センサが取付けられる取付け部材の平面図である。 回転センサの取付け基準線に対する半径方向のずれとこれに起因する回転方向成分の割合を示した図である。
符号の説明
1,1’ 回転センサ
10,10’ ロータ
12,12’ センシング部
12a,12b ステー
20,20’ ケース
21 上ケース
22 下ケース
25,25’ 係合凸部
26 コネクタ部
31,31’,32,32’ 固定コア
31a,32a コア本体
31b,32b 励磁コイル
41,41’,42,42’ 固定コア
41a,42a コア本体
41b,42b 励磁コイル
90,90’ 保持部材
91,91’ ベース部
92,92’,93,93’ コイルコアホルダ
95 回路基板
95a 回転角度検出部
100 センサ取付け部材
101 シャフト挿通孔
102 当接部
103 センサ保持用リブ
105 係合切欠き部
S シャフト

Claims (3)

  1. 回転するシャフトに取付けられ、周方向に沿って幅が変化する導電性のセンシング部を有するロータと、
    交流励磁電流が流されることで前記ロータのセンシング部との間に磁気回路を形成する励磁コイルと、磁性材から成形されかつ前記励磁コイルを保持するコア本体とを有し、ステータに取付けて前記ロータのセンシング部に対して前記シャフトの軸線方向に間隔をおいて対向配置される複数の固定コアと、
    前記ロータ、ステータ、及び固定コアを収容しかつ取付け相手側の取付け部材に取付ける取付け係合部を有したケースとを備えた回転センサにおいて、
    回転するシャフトの中心軸と前記ケースの取付け係合部とを結ぶ連結線に関して前記固定コアが対称に配置されたことを特徴とする回転センサ。
  2. 前記固定コアは2つの固定コアからなり、中心角90度で前記ステータに配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の回転センサ。
  3. 前記固定コアは4つの固定コアからなり、該4つの固定コアのうち2つの固定コア同士がそれぞれセンシング部を挟んで対向配置され、かつ前記センシング部を挟んで対向配置した一方の2つの固定コアと前記センシング部を挟んで対向配置した他方の2つの固定コアは、中心角90度で前記ステータに配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の回転センサ。
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