JP4463594B2 - 角度センサ - Google Patents

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Description

この発明は回転体の回転角度を検出する角度センサに関するものである。
従来の角度センサとしては、例えば以下のものがある。
従来例その1として、回転軸(回転体)に固定された永久磁石と、この永久磁石の周囲に固定して配置されたホール素子などの磁気検出素子(磁界検出素子)とを備え、回転軸の回転にともなって、永久磁石の作る磁束変化を磁気検出素子で感知することにより回転角を検出するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、従来例その2として、回転軸に固定された導電性シールド板(可動片)と、この導電性シールド板と対向して配置された検出コイル(センサコイル)とを備え、この検出コイルに対向する導電性シールド板に渦電流を発生させ、検出コイルに対向する導電性シールド板の面積の変化を渦電流の変化、即ち、検出コイルのインピーダンスの変化として、この変化から回転角度を検出するようにしたものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−161643号公報 特開2000−123686号公報
従来の角度センサは以上のように構成されているが、前記従来例その1のような磁気回路を用いた角度センサでは、センサ内に永久磁石や磁気検出素子などを配置する必要があり、このために構造が複雑であり、価格も高価になるという問題があった。
また、前記従来例その2のような渦電流方式を用いた角度センサでは、対向する導電性シールド板の面積の変化による信号出力の変化に対して、導電性シールド板と検出コイルとの距離の変化の影響が大きく、実用的なセンサを作る事が困難であるという問題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、単純な構造で回転軸の回転角度の検出を可能にするとともに、その検出精度を向上した角度センサを得ることを目的とする。
この発明に係る角度センサは、印加高周波信号により磁束を発生する円筒形コイルと、この円筒形コイルの中心軸方向と垂直であってこのコイル内側の略中央位置に固定され、コイル内側の磁束の一部をシールドする固定シールド板と、前記円筒形コイルの中心軸上に配置され、被検出角度の変化に応じて回転駆動される回転軸と、この回転軸と垂直であって前記円筒形コイル内側の略中央位置に配置され、この回転軸とともに回転し、前記固定シールド板でシールドされる以外の磁束をシールドする回転シールド板と、前記回転シールド板の回転による前記円筒形コイルの両端電圧変化をもとに角度情報を検出する角度検出処理手段とを備えたものである。
この発明によれば、回転軸上にコイル中心軸を有し、印加高周波信号により磁束を発生する円筒形コイルの内側の略中央位置に固定シールド板と回転シールド板とが回転軸と垂直に配置され、固定シールド板は前記コイルの内側の略中央位置に固定されてこのコイル内側の磁束の一部をシールドし、回転シールド板は回転軸とともに回転し、固定シールド板でシールドされる以外の磁束をシールドし、この回転シールド板の回転による円筒形コイルの両端電圧変化をもとに角度情報を検出するように構成としたので、角度センサは、円筒形コイル、固定シールド板、回転軸および回転シールド板等の単純な部品により構成することができ、構造を単純化できる。
また、固定シールド板および回転シールド板の各位置を円筒形コイル内側の略中央位置に配置しているので、これらシールド板の位置が変動してもこれら周囲の磁束はほぼ一定であるためにこの位置ずれによる誤差の発生が抑制され、高精度な角度測定が可能となる。
また、円筒形コイルの内側に固定シールド板および回転シールド板が配置されるので、センサ部分を小型化することができる。
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による角度センサの構造を示す横断面図である。
図1において、この角度センサは、円筒形コイル1の内側のほぼ中央部分には、固定シールド板2が円筒形コイル1に固定して取り付けられる。
回転軸3は非磁性部材で構成され、円筒形コイル1の中心軸上に配置される。この回転軸3は被検出角度の変化に応じて回転駆動される。
回転シールド板4は、回転軸3と一緒に回転するように回転軸3に取り付けられ、軸方向に対しては、円筒形コイル1の内側のほぼ中央に位置するように固定される。図示のように、回転軸3に対する固定シールド板2および回転シールド板4の配置関係は垂直である。
図2は図1のA方向(回転軸3方向)からの正面図である。
図2で示すように、固定シールド板2は半円形の形状をしており、導電性部材で構成されている。また、この固定シールド板2は、絶縁部材で構成された母材の表面に半円形の導電性部材を形成した構造としても良い。この時、母材の形状は半円形である必要はない。
また、導電性部材で構成した固定シールド板2を絶縁部材で覆う構造としても良い。
回転シールド板4は、図2でその一部を示すように、固定シールド板2と同じく、半円形の形状をしており、その他の構成も上述の固定シールド板2と同様である。
なお、後述するが、上記固定シールド板2および回転シールド板4は必ずしも半円形である必要はなく、固定シールド板2がコイル内の一部をシールドし、回転シールド板4の回転によって、円筒形コイル1内のシールドされる面積が変化するような形状の構成であればよい。
図3および図4は前記図2を用いた固定シールド板2と回転シールド板4との位置関係の説明図である。
回転シールド板4は、回転軸3と共に回転するが、例えば回転軸3の回転角度が0度の場合には、図3のようにコイル内全面が固定シールド板2と回転シールド板3で覆われるように構成し、回転軸3を180度回転した場合には、図4のように固定シールド板2と回転シールド板4とが、回転軸3の方向から見た場合に完全に重なりあうように構成する。
図5はこの発明の実施の形態1による角度センサの電気回路構成の一例を示すブロック図である。
図5において、この角度センサは、信号発生器(シグナル・ジェネレータ)10、リファレンス・コイル11、検波回路12、信号処理回路13および前述の円筒形コイル1で構成される。
上記構成において、信号発生器(シグナル・ジェネレータ)10は10KHz〜10MHz程度の高周波信号を発生し、この信号を円筒形コイル1に印加する。
リファレンス・コイル11は信号発生器10による円筒形コイル1への信号印加レベルを調整する。
検波回路12は円筒形コイル1の両端電圧を検波し、この両端電圧の変化を検出する。
信号処理回路13は検波回路12からの出力信号を処理し、角度情報に変換する。
上記検波回路12と信号処理回路13とで角度検出処理手段を形成する。
次に動作について説明する。
円筒形コイル1には、図5で示すように、信号発生器10から10kHz〜10MHz程度の高周波信号が印加される。この時、円筒形コイル1の内側(内部)にはコイル内を流れる電流iに対して、di/dtに比例した磁束Hが発生する。この発生した磁束Hは信号発生器10から供給される信号に同期した周波数で変動する。
ここで、図6は固定シールド板2および回転シールド板4を除外したときのある時点における円筒形コイル1の内側に発生する磁束Hを示した図であり、固定シールド板2および回転シールド板4の影響を除外したときには円筒形コイル1の内側には図示の向きの磁束Hが均一に分布している状態を示す。
また、図7は固定シールド板2および回転シールド板4を配置したときの円筒形コイル1の内側の磁束Hの状態を示した図であり、円筒形コイル1の内側に導電性のシールド板2,4が配置されると、磁束Hの変動にともなって、固定シールド板2および回転シールド板3上に渦電流が発生し、図7で示すようにコイル内側の磁束Hをシールド(遮蔽)する。
このような磁束Hの変化は、円筒形コイル1のインピーダンスの変化として現れる。
この円筒形コイル1の内側において固定シールド板2および回転シールド板4によりシールドされる磁束が多いほど、即ち、これらシールド板2,4によってシールドされる面積が大きいほど、円筒形コイル1のインピーダンスは低下する。
従って、図5に示す構成により、上記円筒形コイル1のインピーダンスの変化を検出し、このインピーダンス変化をもとに回転軸3の角度情報を検出することができる。
信号発生器10により発生された高周波信号により、円筒形コイル1とこの円筒形コイル1と直列に配置されたリファレンス・コイル11が励振される。信号発生器10から出力される信号電圧が一定であれば、円筒形コイル1のインピーダンスの変化にともなって、この円筒形コイル1の両端の電圧が変化する。例えば、円筒形コイル1のインピーダンスが大きくなると円筒形コイル1の両端電圧は大きくなる。
この電圧変化を検波回路12で検出し、信号処理回路13により角度情報に変換する。この変換した角度情報が回転軸3の角度変位を示す。
なお、リファレンス・コイル11は、抵抗に置き換えてもよい。
また、円筒形コイル1を1次コイルと2次コイルとからなる2重コイルとし、一方のコイルを信号発生器10とリファレンス・コイル11に接続し、他方のコイルを検波回路12に接続してもよい。このとき、この2重コイルの巻数比は1:1でもよいが、この巻数比を任意に変更して検波回路12に対する出力信号電圧を調整してもよい。
図8は前記図5の構成における検波回路12の出力電圧(検波信号)の一例を示す図であり、回転軸3の回転角度(横軸)に対する検波回路12の出力電圧(縦軸)の関係を示す。
図8において、本構成の角度センサでは、回転軸3の回転角度0度(図3)〜180度(図4)までは出力電圧が単調に上昇し、180度〜360度までは対称な波形で単調に出力電圧が減少する。この検波回路12の出力電圧が信号処理回路13において角度情報に変換される。
また、円筒形コイル1のインピーダンス変化との関係については、回転角度0度(360度)(図3)でインピーダンス最小、回転角度180度(図4)でインピーダンス最大となる。
従って、出力電圧からの角度測定範囲は0〜180度となる。
以上のように、この実施の形態1によれば、回転軸3上にコイル中心軸を有し、高周波信号が印加されて磁束を発生する円筒形コイル1の内側の略中央位置には、それぞれ半円形の固定シールド板2と回転シールド板4とが回転軸3と垂直に配置され、固定シールド板2は円筒形コイル1の内側の略中央位置に固定されて円筒形コイル内側の磁束の半分をシールドし、回転シールド板4は回転軸3に固定されて回転し、固定シールド板2でシールドされる以外の磁束をシールドし、この回転シールド板4の回転による円筒形コイル1の両端電圧変化をもとに角度情報を検出するように構成したので、角度センサは、円筒形コイル1、固定シールド板2、回転軸3および回転シールド板4等の単純な部品により構成することができ、構造を単純化でき、コストを低減できる。
また、固定シールド板2および回転シールド板4の各位置を円筒形コイル1の内側のほぼ中央に配置することにより、図6または図7で示すように、これらシールド板2,4の位置が変動してもこれら周囲の磁束Hはほぼ一定であるので、これらシールド板2,4の位置ずれなどによる誤差の発生が抑制され、高精度な角度測定が可能となる。
また、円筒形コイル1の内側に固定シールド板2および回転シールド板4が配置されるので、センサ部分を小型化することができる。
また、角度センサ周辺の温度が上昇した場合において、検出コイルとシールド板とを対向して配置する前記従来例の方式では、検出コイル面積の変動が直接、出力信号の変動につながったが、固定シールド板2および回転シールド板4をコイル内側に配置した本発明における構成では、円筒形コイル1と固定シールド板2および回転シールド板4との膨張率の差が円筒形コイル1の両端電圧(出力信号)の誤差となるため、この両端電圧の温度特性を向上することができる。
また、円筒形コイル1と固定シールド板2および回転シールド板4の熱膨張率がほぼ同じであるように構成すれば、例えば、両者に銅素材を用いた構成とすれば、温度変化による出力変動を十分小さくすることができる。
実施の形態2.
実施の形態1においては、図1に示すように、固定シールド板2と回転シールド板4とは電気的に非接触とした。
これに対しこの実施の形態2は、これら固定シールド板2と回転シールド板4とを電気的に接触(図示せず)するように構成したものである。
以上のように、この実施の形態2によれば、実施の形態1(図1)による角度センサの固定シールド板2と回転シールド板4とを電気的に接触するように構成したので、円筒形コイル1の内側の磁束をシールドする渦電流の流れが、固定シールド板2と回転シールド板4とを跨って流れるため、より効率よく磁束をシールドすることができ、これにより、図8で説明した検波回路12の出力電圧が大きくなり、角度検出の精度を向上できる。
実施の形態3.
図9はこの発明の実施の形態3による角度センサの構造を示す横断面図であり、図1と同一のものについては同一符号を付してある。なお、図1と同一符号のものについての説明は省略する。
図9において、この発明の実施の形態3による角度センサは、円筒形コイル21および固定シールド板22を一体の基板23上にエッチング処理などの印刷手法を用いて形成した構成によるものである。この構成における円筒形コイル21および固定シールド板22それぞれの回転軸3との位置関係は図1と同様である。
また、円筒形コイル21の電気的な特性は図1の円筒形コイル1と同様であり、固定シールド板22の形状や材質等についても図1の固定シールド板2と同様である。
回転軸3および回転シールド板4は図1のものと同一であり、その説明は省略する。
以上のように、この実施の形態3によれば、円筒形コイル21および固定シールド板22を基板23上に形成する構成としたので、円筒形コイル21と固定シールド板22を基板23に一体で作成でき、これにより部品点数が減少しコストを低減することができる。
実施の形態4.
図10はこの発明の実施の形態4による角度センサの構造を示す回転軸5の方向からの正面図であり、図1または図2と同一のものについては同一符号を付してある。なお、図1等と同一符号のものについての説明は省略する。
実施の形態1においては、図2等で説明したように、固定シールド板2および回転シールド板4それぞれの形状は半円形とした。
これに対しこの実施の形態4による角度センサは、図10に示すように、固定シールド板31および回転シールド板32それぞれを扇開き角90度の扇形形状のものを扇開き角と同じ90度の間隔をおいて配置して形成したもので構成したものである。この場合、回転シールド板32による磁束シールド可変範囲は90度となり、この範囲が前記図5の検波回路12と信号処理回路13とで形成される角度検出処理手段による角度測定範囲となる。
また、上記扇形は扇開き角90度の形状に限るものではなく、他の扇開き角としてもよい。即ち、固定シールド板31及び回転シールド板32それぞれは、180度を任意の正の整数で除算した角度の扇開き角度の扇形形状をこの扇開き角度の間隔おきに配置して形成してもよい。
例えば、扇開き角60度の扇形形状のものを扇開き角と同じ60度の間隔をおいて配置し、三つの扇形形状で形成してもよい。この場合の角度測定範囲は開き角の60度となる。
なお、上記形状の相違以外に関しては実施の形態1の固定シールド板2および回転シールド板4と同様であり、その説明は省略する。
以上のように、この実施の形態4によれば、固定シールド板31および回転シールド板32それぞれを扇開き角90度の扇形形状のものを90度の間隔をおいて配置して形成した構成としたので、回転軸3の角度測定範囲が0〜90度となり、回転軸3の回転角度変化による検波回路12(図5)の出力電圧の変化が大きくなるため、より精密な角度測定を行うことができる。
また、更に扇開き角度を小さくして扇形状の分割数を多くすれば、検波回路12の出力電圧の変化も更に大きくなり、より高精度な角度測定を行う事ができる。
実施の形態5.
前記実施の形態1による角度センサは、円筒形コイル1、固定シールド板2および回転シールド板4からなるもの一組を回転軸3に設けたものである。
これに対しこの実施の形態5による角度センサは、実施の形態1の円筒形コイル1(第1の円筒形コイル)、固定シールド板2(第1の固定シールド板)および回転シールド板4(第1の回転シールド板)からなるもの一組(図2)と、実施の形態4の円筒形コイル1(第2の円筒形コイル)、固定シールド板31(第2の固定シールド板)および回転シールド板32(第2の回転シールド板)からなるもの一組(図10)の2組を一つの回転軸3に設けて構成したものである(図示せず)。
上記構成において、第1の円筒形コイル、第1の固定シールド板および第1の回転シールド板とで第1のセンサ構成部を形成し、第2の円筒形コイル、第2の固定シールド板および第2の回転シールド板とで第2のセンサ構成部を形成する。
また、上記構成において、実施の形態4の固定シールド板31および回転シールド板32の扇形形状は図10に示すような開き角90度に限るものではなく、他の開き角(例えば60度)であってもよい。
また、図5で説明した検波回路12および信号処理回路13それぞれは(角度検出処理手段)、検波回路12においては前記第1の円筒形コイルおよび第2の円筒形コイルの二つからの電圧信号をそれぞれ検波し、信号処理回路13はこの検波回路12からの2系統の出力電圧をもとに角度情報に変換する。
なお、上記各組の構成自体については既に説明した通りであり、その説明は省略する。
以上のように、この実施の形態5によれば、実施の形態1の角度センサと実施の形態4の角度センサの二つを組み合わせた構成としたので、これら各角度センサを形成する二つの円筒形コイル1(図2,図10)それぞれの電圧信号を検波した検波回路12(図5)からの2系統の出力電圧を信号処理回路13で処理することにより、角度測定範囲が0〜180度で、かつ、精密な角度測定を行うことができる。
また、更に固定シールド板31および回転シールド板32の扇形形状の分割数を多くすれば、より高精度な角度測定を行うことができる。
実施の形態6.
前記実施の形態5による角度センサは、実施の形態1の円筒形コイル1(第1の円筒形コイル)、固定シールド板2(第1の固定シールド板)および回転シールド板4(第1の回転シールド板)からなるもの一組(図2)と、実施の形態4の円筒形コイル1(第2の円筒形コイル)、固定シールド板31(第2の固定シールド板)および回転シールド板32(第2の回転シールド板)からなるもの一組(図10)の2組を一つの回転軸3に設けて構成したものである。
これに対しこの実施の形態6による角度センサは、実施の形態1の円筒形コイル1、固定シールド板2および回転シールド板4からなるもの一組(図2)を一つの回転軸3に2組設けて構成し、各組の固定シールド板2を90度ずらして配置したものである(図示せず)。この場合、図2の円筒形コイル1、固定シールド板2および回転シールド板4はそれぞれ、第1の円筒形コイル1、第2の円筒形コイル1、第1の固定シールド板2、第2の固定シールド板2、第1の回転シールド板4、第2の回転シールド板4となる。
この構成において、第1の円筒形コイル、第1の固定シールド板および第1の回転シールド板とで第1のセンサ構成部を形成し、第2の円筒形コイル、第2の固定シールド板および第2の回転シールド板とで第2のセンサ構成部を形成する。
また、図5で説明した検波回路12および信号処理回路13それぞれは(角度検出処理手段)、検波回路12においては前記第1の円筒形コイル1および第2の円筒形コイル1の二つからの電圧信号をそれぞれ検波し、信号処理回路13はこの検波回路12からの2系統の出力電圧をもとに角度情報に変換する。
なお、上記各組の構成自体については既に説明した通りであり、その説明は省略する。
また、上記構成における検波回路12の出力例を図11に示す。
図11は上記構成における回転軸3の回転角度に対する検波回路12の出力電圧の関係を示す図である。
図11のように、検波回路12の出力電圧は90度位相が異なった二つの出力信号が得られる。これは、二つの固定シールド板2を90度ずらして配置したことによる。
従って、信号処理回路13にて、これら二つの信号を処理することにより、角度測定範囲は0〜360度となる。
以上のように、この実施の形態6によれば、実施の形態1の角度センサを二つ組み合わせ、各組の固定シールド板2を90度ずらして配置した構成としたので、二つの円筒形コイル1(図2)それぞれの電圧信号を検波した検波回路12(図5)からの2系統の出力電圧を信号処理回路13で処理することにより、角度測定範囲を0〜360度にすることができる。
実施の形態7.
図12はこの発明の実施の形態7による角度センサの構造を示す横断面図であり、図1と同一のものについては同一符号を付してある。なお、図1と同一符号のものについての説明は省略する。
実施の形態1による角度センサは、回転軸3を円筒形コイル1の中心軸上に配置し、この回転軸3と垂直方向に半円形状等の回転シールド板4取り付ける構造であった。
これに対しこの実施の形態7による角度センサは、図12に示すように、円筒形コイル1の側面中央を貫通して回転軸3を配置したもので、回転軸3には、回転シールド板41が固定されている。この回転シールド板41は、導体で構成された円形の板であり、この円形の直径方向に回転軸3を挿通して固定し、円筒形コイル1の内側を回転軸3の回転に伴って回転する。この回転の方向を図13に示す。
図13は図12を回転軸3の軸方向から描いた横断面図である。
回転シールド板41は回転軸3の回転に伴って図13に示す矢印の向きに回転する。
なお、回転シールド板41の材質については実施の形態1の回転シールド板3と同様である。
図13において、回転シールド板41の面が、円筒形コイル1の中心軸と垂直な状態、即ち、シールド板3が円筒形コイル1の内部をほぼ全面シールドしている状態では、回転シールド板41上に発生する渦電流の効果によって、円筒形コイル1のインピーダンスは減少する。
一方、回転シールド板41の面が円筒形コイル1の中心軸と平行である場合には、シールド効果はほぼゼロになり、円筒形コイル1のインピーダンスは最大になる。
このインピーダンス変化による円筒形コイル1の両端電圧変化をもとに、前記図5の検波回路12と信号処理回路13とで形成される角度検出処理手段により角度情報を検出する。
また、回転シールド板41は図14に示すような断面が曲面を持つ構造としても良い。
図14は図13の回転シールド板41の他の形状例を示す横断面図である。
図14に示すように、回転シールド板41aはその断面を例えば楕円形の形状としてもよい。この形状の場合、回転シールド板41aの外周部分が曲面(アール)を有しているので、回転シールド板41aの直径D1と円筒形コイル1の内径L1との差を小さくし、回転シールド板41aの外周部分と円筒形コイル1内側との隙間を減らしても回転シールド板41aを円筒形コイル1の内部で円滑に回転させることができる。
また、円筒形コイル1は回転軸を挟んだ2つのコイルとして製作し、これら2つのコイルが同一方向に磁束を発生するように各コイルに電流を流すようにしてもよい。
以上のように、この実施の形態7によれば、円筒形コイル1の側面中央を貫通して回転軸3を配置し、この回転軸3には回転シールド板41が固定され、この回転シールド板41が円筒形コイル1の内側を回転軸3とともに回転するように構成したので、固定シールド板が不要となり、円筒形コイル1、回転シールド板41および回転軸3の3つの要素部品のみで角度センサの機構部分を構成でき、コストを低減することができる。
また、円筒形コイル1は回転軸3に直接支持されるので、回転軸3のずれによる影響を小さくすることができ、角度検出精度を向上することができる。
また、回転シールド板41aを、その断面が例えば楕円形のように曲面を有する形状とした場合、回転シールド板41aの外周部分と円筒形コイル1内側との隙間を減らしても回転シールド板41aを円筒形コイル1の内部で円滑に回転させることができ、これにより、磁束のシールド効果が向上し、角度検出の精度を向上できる。
実施の形態8.
図15はこの発明の実施の形態8による角度センサの構造を示す横断面図であり、図1と同一のものについては同一符号を付してある。なお、図1と同一符号のものについての説明は省略する。
実施の形態7による角度センサは、円筒形コイル1の側面中央を貫通して配置した回転軸3に、円形板の回転シールド板41を固定する構造であった。
これに対しこの実施の形態8による角度センサは、図15に示すように、円筒形コイル1の側面中央を貫通して回転軸3を配置し、回転軸3には、非磁性の導電性の板を絶縁、積層した材料で構成された、球形(球体)の回転シールド体51が固定されている。この回転シールド体51は、積層板の各面が、回転軸3と平行であるように構成されている。即ち、積層板の中の1枚51aの面は、回転軸に対して図15のように平行となっており、回転軸3の回転に伴って、円筒形コイル1の作る磁束と平行な状態から、垂直な状態へ変化する。したがって、各積層板51aが磁束と概ね垂直である場合には、磁束に対するシールド効果が非常に大きくなり、平行な状態ではシールド効果が少なくなるため、回転軸3の回転を円筒形コイル1のインピーダンスの変化として捉える事ができる。
このインピーダンス変化による円筒形コイル1の両端電圧変化をもとに、前記図5の検波回路12と信号処理回路13とで形成される角度検出処理手段により角度情報を検出する。
また、回転シールド体51は、球形(球体)以外の形状の積層体としても良い。
また、回転シールド体51はその球体または積層体の一部を積層板で構成し、他の部分は絶縁材料で構成してもよい。
以上のように、この実施の形態8によれば、円筒形コイル1の側面中央を貫通して回転軸3を配置し、この回転軸3には積層された球形等の回転シールド体51が固定され、この回転シールド体51が円筒形コイル1の内側を回転軸3とともに回転するように構成したので、円筒形コイル1が発生する磁束に対するシールド効果が大きくなり、角度検出精度を向上することができる。
また、回転軸3が高速で回転しても、空気抵抗による回転抑止力が働きにくくなり、角度変位に対する追従性を向上できる。
また、回転シールド体51の体積が大きくなるため、渦電流損による回転シールド体51の温度変化が少なくなり、高精度の測定が可能となる。
また、実施の形態7と同様に固定シールド板を不要にできる。
実施の形態9.
図16はこの発明の実施の形態9による角度センサの構造を示す横断面図であり、図1と同一のものについては同一符号を付してある。なお、図1と同一符号のものについての説明は省略する。
この実施の形態9による角度センサは、図16に示すように、回転軸3に取り付けられたシールド板ベース60を、固定側(非回転側)に取り付けられた2枚のコイルベース61a(第1のコイルベース)と61b(第2のコイルベース)とで挟んだ構造であり、絶縁部材であるシールド板ベース60の表面および裏面にはそれぞれ回転シールド板62a(第1の回転シールド板)および回転シールド板62b(第2の回転シールド板)が形成されており、この第1の回転シールド板62aおよび第2の回転シールド板62bそれぞれに対向するように、第1のコイルベース61a上には第1のコイル63aが取り付けられ、第2のコイルベース61b上には第2のコイル63bが取り付けられている。これら2つのコイル63a,63bは同一方向に磁束を発生するように各コイルに電流を流すようにする。
上記構成において、第1のコイルベース61aと第1のコイル63aとで第1のコイル部を形成し、第2のコイルベース61bと第2のコイル63bとで第2のコイル部を形成し、シールド板ベース60と第1の回転シールド板62aおよび第2の回転シールド板62bとで回転シールド部を形成する。
図17はシールド板ベース60と回転シールド板62a(62b)の正面図である。
図17に示すように、円形の板のシールド板ベース60上に半ドーナツ形状の回転シールド板62a(62b)が形成されている。
また、図18はコイルベース61a(61b)とコイル63a(63b)の正面図である。
図18に示すように、円形の板のコイルベース61a(61b)上に略半円筒形のコイル63a(63b)が取り付けられている。
回転軸3の回転にともなって、シールド板ベース60も回転し、第1のコイル63aに対向する第1の回転シールド板62aの面積、および第2のコイル63bに対向する第2の回転シールド板62bの面積がそれぞれ変化する。この面積の変化によって、第1のコイル63aおよび第2のコイル63bのインピーダンスが変化する。
このインピーダンス変化による第1のコイル63aおよび第2のコイル63bの両端電圧変化をもとに、前記図5の検波回路12と信号処理回路13とで形成される角度検出処理手段により角度情報を検出する。
以上のように、この実施の形態9によれば、回転軸3に取り付けられたシールド板ベース60の表面および裏面に固定された第1の回転シールド板62aおよび第2の回転シールド板62bを、固定側の第1のコイルベース61aに固定された第1のコイル63aと第2のコイルベース61bに固定された第2のコイル63bとで挟み、回転軸3の回転とともにシールド板ベース60を回転するように構成したので、シールド板62aとコイル63aのギャップ間隔およびシールド板62bとコイル63bのギャップ間隔が変化しても、シールド板62a,62bの位置変動範囲内での磁束の変化が少ないため、コイル63a,63bの出力信号への影響を低減することができ、精度の高い測定を行うことができる。
実施の形態10.
図19はこの発明の実施の形態10による角度センサの構造を示す横断面図であり、図1と同一のものについては同一符号を付してある。なお、図1と同一符号のものについての説明は省略する。
この実施の形態10による角度センサは、図19に示すように、磁束を発生するコイルを第1のコイル1a、第2のコイル1b、第3のコイル1cの3つのコイルで構成したものである。その他の構成は図1と同様である。
図20は第2のコイル1bおよび第3のコイル1cを図19の回転軸3の軸方向Aから描いた正面図である。
また、図21は第2のコイル1b、第3のコイル1c、固定シールド板2および回転シールド板4を図19の回転軸3の軸方向Aから描いた正面図である。
上記3つのコイルのうち、第1のコイル1aは実施の形態1(図1)と同様の円筒形コイルであり、第2のコイル1b、第3のコイル1cは図20で示すように、略半円筒形であり、この略半円筒形のコイルを2つで円形の形状を形成している。この第2のコイル1bと第3のコイル1cの二つのコイルを組み合わせることで第1のコイル1aと等価なコイルを形成している。
また、第2のコイル1bに流れる電流ibおよび第3のコイル1cに流れる電流icは同方向で、同じ電流値となるように設定されており、中央部での見かけ上の電流はゼロとなるように構成している。
また、図21に示すように、半円形状の固定シールド板2は、第2のコイル1bおよび第3のコイル1cと90度回転した位置に固定される。
この固定シールド板2および回転シールド板4に対し、第1のコイル1aと、上述の組み合わせた第2のコイル1bと第3のコイル1cとがそれぞれ左右対称に配置されることとなる。
図22は前記構成における回転軸3の回転角度に対する検波回路12(図5)の出力電圧の関係図である。
前記構成によれば、例えば、固定シールド板2と回転シールド板4でコイル内部を完全にシールドした位置をゼロ度の位置とし、回転シールド板4が反時計方向に回転する方向を正の角度方向としたた場合、第1のコイル1aからは図22に示すように、実施の形態1の場合と同じパターンの出力が得られる。
一方、例えば、第2のコイル1bからは図22に示すように、0〜90度では、次第に出力が増大し、90度〜180度では常にコイルの全面がシールドされていないため出力は変わらず、180度から270度では、出力が次第に下がるというパターンの出力が得られる。
なお、第3のコイル1cの出力パターンは、図示しないが、第2のコイル1bの出力パターンを正方向に90度シフトしたパターンとなる。
上記第1のコイル1aと第2のコイル1b、または第1のコイル1aと第3のコイル1cのいずれかの2つのコイルそれぞれの両端電圧変化をもとに、前記図5の検波回路12と信号処理回路13とで形成される角度検出処理手段により処理することにより、0〜360度の角度情報が得られる。
以上のように、この実施の形態10によれば、磁束を発生するコイルを、実施の形態1(図1)と同様の円筒形の第1のコイル1aと、それぞれ略半円筒形の第2のコイル1bおよび第3のコイル1cの三つを設け、第2のコイル1bと第3のコイル1cとで円形状を形成し、半円形状の固定シールド板2はこれらコイル1b,1cの半分の磁束をシールドするように配置固定され、半円形状の回転シールド板4を回転軸3とともに回転するように構成したので、第1のコイル1aと第2のコイル1b、または第1のコイル1aと第3のコイル1cのいずれかの2つの出力信号を信号処理回路13(図5)にて処理することにより、0〜360度の角度情報を得ることができる。
この発明の実施の形態1による角度センサの構造を示す横断面図である。 図2は図1のA方向からの正面図である。 図2を用いた固定シールド板と回転シールド板との位置関係の説明図である。 図2を用いた固定シールド板と回転シールド板との位置関係の説明図である。 この発明の実施の形態1による角度センサの電気回路構成の一例を示すブロック図である。 固定シールド板および回転シールド板を除外したときのある時点における円筒形コイルの内側に発生する磁束Hを示した図である。 固定シールド板および回転シールド板を配置したときの円筒形コイルの内側の磁束Hの状態を示した図である。 図5の構成における回転軸の回転角度に対する検波回路の出力電圧の関係図である。 この発明の実施の形態3による角度センサの構造を示す横断面図である。 この発明の実施の形態4による角度センサの構造を示す回転軸方向からの正面図である。 この発明の実施の形態6における回転軸の回転角度に対する検波回路の出力電圧の関係を示す図である。 この発明の実施の形態7による角度センサの構造を示す横断面図である。 図12を回転軸の軸方向から描いた横断面図である。 図13の回転シールド板の他の形状例を示す横断面図である。 この発明の実施の形態8による角度センサの構造を示す横断面図である。 この発明の実施の形態9による角度センサの構造を示す横断面図である。 図16のシールド板ベースと回転シールド板の正面図である。 図16のコイルベースとコイルの正面図である。 この発明の実施の形態10による角度センサの構造を示す横断面図である。 図19の第2のコイルおよび第3のコイルを回転軸方向から描いた正面図である。 図19の第2のコイル、第3のコイル、固定シールド板および回転シールド板を回転軸方向から描いた正面図である。 この発明の実施の形態10における回転軸の回転角度に対する検波回路の出力電圧の関係図である。
符号の説明
1 円筒形コイル、1a,1b,1c コイル、2 固定シールド板、3 回転軸、4 回転シールド板、10 信号発生器、11 リファレンスコイル、12 検波回路、13 信号処理回路、21 円筒形コイル、22 固定シールド板、23 基板、31 固定シールド板、32 回転シールド板、41,41a 回転シールド板、51 回転シールド体、51a 積層板、60 シールド板ベース、61a,61b コイルベース、62a,62b 回転シールド板、63a,63b コイル。

Claims (10)

  1. 所定周波数の高周波信号が印加され、磁束を発生する円筒形コイルと、
    前記円筒形コイルの中心軸方向と垂直であってこの円筒形コイル内側の略中央位置に固定され、この円筒形コイル内側の磁束の一部をシールドする固定シールド板と、
    前記円筒形コイルの中心軸上に配置され、被検出角度の変化に応じて回転駆動される回転軸と、
    前記回転軸と垂直であって前記円筒形コイル内側の略中央位置に配置され、前記回転軸に固定されて回転し、前記固定シールド板でシールドされる以外の円筒形コイル内側の磁束をシールドする回転シールド板と、
    前記回転シールド板の回転による前記円筒形コイルの両端電圧変化をもとに角度情報を検出する角度検出処理手段とを備えた角度センサ。
  2. 固定シールド板および回転シールド板各々は、半円形の形状、または180度を任意の正の整数で除算した角度の扇開き角度の扇形状をこの扇開き角度の間隔おきに配置して形成した形状を有することを特徴とする請求項1記載の角度センサ。
  3. 固定シールド板と回転シールド板とは、電気的に接触するように構成したことを特徴とする請求項1記載の角度センサ。
  4. 円筒形コイルおよび固定シールド板は、エッチング処理等による印刷手法を用いて基板上に一体化して形成したことを特徴とする請求項1記載の角度センサ。
  5. 被検出角度の変化に応じて回転駆動される回転軸と、
    前記回転軸上にコイル中心軸を有するように配置され、所定定周波数の高周波信号が印加されて磁束を発生する第1の円筒形コイルの内側の略中央位置には、それぞれ半円形の第1の固定シールド板と第1の回転シールド板とが前記回転軸と垂直に配置され、前記第1の固定シールド板は前記コイル内側の略中央位置に固定され、前記第1の回転シールド板は前記回転軸に固定されて回転し、この第1の固定シールド板と第1の回転シールド板とにより前記第1の円筒形コイルの内側の磁束をシールドする第1のセンサ構成部と、
    前記回転軸上にコイル中心軸を有するように配置され、前記高周波信号が印加されて磁束を発生する第2の円筒形コイルの内側の略中央位置には、第2の固定シールド板と第2の回転シールド板とが前記回転軸と垂直に配置され、これらシールド板各々は、180度を任意の正の整数で除算した角度の扇開き角度の扇形状をこの扇開き角度の間隔おきに配置して形成した形状を有し、前記第2の固定シールド板は前記コイル内側の略中央位置に固定され、前記第2の回転シールド板は前記回転軸に固定されて回転し、この第2の固定シールド板と第2の回転シールド板とにより前記第2の円筒形コイルの内側の磁束をシールドする第2のセンサ構成部と、
    前記第1の回転シールド板および第2の回転シールド板それぞれの回転による前記第1の円筒形コイルおよび第2の円筒形コイルそれぞれの両端電圧変化をもとに角度情報を検出する角度検出処理手段とを備えた角度センサ。
  6. 被検出角度の変化に応じて回転駆動される回転軸と、
    前記回転軸上にコイル中心軸を有するように配置され、所定定周波数の高周波信号が印加されて磁束を発生する第1の円筒形コイルの内側の略中央位置には、それぞれ半円形の第1の固定シールド板と第1の回転シールド板とが前記回転軸と垂直に配置され、前記第1の固定シールド板は前記コイル内側の略中央位置に固定され、前記第1の回転シールド板は前記回転軸に固定されて回転し、この第1の固定シールド板と第1の回転シールド板とにより前記第1の円筒形コイルの内側の磁束をシールドする第1のセンサ構成部と、
    前記回転軸上にコイル中心軸を有するように配置され、前記高周波信号が印加されて磁束を発生する第2の円筒形コイルの内側の略中央位置には、それぞれ半円形の第2の固定シールド板と第2の回転シールド板とが前記回転軸と垂直に配置され、前記第2の固定シールド板は前記コイル内側の略中央位置であって前記第1の固定シールド板に対し90度回転した位置に固定され、前記第2の回転シールド板は前記回転軸に固定されて回転し、この第2の固定シールド板と第2の回転シールド板とにより前記第2の円筒形コイルの内側の磁束をシールドする第2のセンサ構成部と、
    前記第1の回転シールド板および第2の回転シールド板それぞれの回転による前記第1の円筒形コイルおよび第2の円筒形コイルそれぞれの両端電圧変化をもとに角度情報を検出する角度検出処理手段とを備えた角度センサ。
  7. 所定周波数の高周波信号が印加され、磁束を発生する円筒形コイルと、
    前記円筒形コイル側面の略中央位置を貫通して配置され、被検出角度の変化に応じて回転駆動される回転軸と、
    円形の板であって、この円形板の直径方向に前記回転軸が挿通して固定され、この回転軸とともに回転して前記円筒形コイル内側の磁束をシールドする回転シールド板と、
    前記回転シールド板の回転による前記円筒形コイルの両端電圧変化をもとに角度情報を検出する角度検出処理手段とを備えた角度センサ。
  8. 所定周波数の高周波信号が印加され、磁束を発生する円筒形コイルと、
    前記円筒形コイル側面の略中央位置を貫通して配置され、被検出角度の変化に応じて回転駆動される回転軸と、
    シールド板を前記回転軸と平行に積層して形成した球体または積層体であって、この球体または積層体の積層方向中心部に前記回転軸が貫通して固定され、この回転軸とともに回転して前記円筒形コイル内側の磁束をシールドする回転シールド体と、
    前記回転シールド体の回転による前記円筒形コイルの両端電圧変化をもとに角度情報を検出する角度検出処理手段とを備えた角度センサ。
  9. 第1のコイルベースに取り付けた略半円筒形の第1のコイルに所定周波数の高周波信号が印加され、磁束を発生する第1のコイル部と、
    第2のコイルベースに取り付けた略半円筒形の第2のコイルに所定周波数の高周波信号が印加され、磁束を発生する第2のコイル部と、
    前記第1のコイルベースおよび第2のコイルベースの面中心軸上に配置され、被検出角度の変化に応じて回転駆動される回転軸と、
    前記第1のコイルに対向する半ドーナツ形状の第1の回転シールド板と第2のコイルに対向する半ドーナツ形状の第2の回転シールド板とがシールド板ベースに取り付けられ、
    このシールド板ベースの面中心部に前記回転軸が垂直に挿通して固定され、この回転軸とともに回転して前記第1のコイルおよび第2のコイルそれぞれの内側磁束をシ−ルドする回転シールド部と、
    前記回転シールド部の回転による前記第1のコイルおよび第2のコイルの両端電圧変化をもとに角度情報を検出する角度検出処理手段とを備えた角度センサ。
  10. 所定周波数の高周波信号が印加されて磁束を発生する円筒形の第1のコイルと、
    前記第1のコイルに並置し、所定周波数の高周波信号が印加されて磁束を発生する略半円筒形の第2のコイルと、
    前記第1のコイルに並置であって前記第2のコイルとで外形が円形を形成するようにこの第2のコイルに隣接して配置され、所定周波数の高周波信号が印加されて磁束を発生する略半円筒形の第3のコイルと
    前記第1のコイルの中心軸方向と垂直であって、前記第1のコイル、第2のコイルおよび第3のコイルそれぞれの内側磁束の半分をシールドするように配置固定された半円形状の固定シールド板と、
    前記第1のコイルの中心軸上に配置され、被検出角度の変化に応じて回転駆動される回転軸と、
    前記回転軸と垂直であって前記第1のコイルの内側に配置され、前記回転軸に固定されて回転し、前記固定シールド板でシールドされる以外の磁束をシールドする半円形状の回転シールド板と、
    前記回転シールド板の回転による前記第1のコイルおよび第2のコイルまたは第3のコイルの両端電圧変化をもとに角度情報を検出する角度検出処理手段とを備えた角度センサ。
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