JP2007269534A - Wc粉とその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 微粒超硬合金作製に有用な微粒WC粉とこれを安価に製造する製造方法とこの原料からなる高硬度微粒超硬合金を提供すること。
【解決手段】 WC粉は、結合炭素量が5.10〜5.90質量%、窒素含有量が0.10〜0.20質量%とWCを含有するWC粉において、WC/WC=0.07〜0.88であり、WC/WCの値はX線回折により、JCPDS 25−1047のWC(101)とJCPDS 35−0776のWC(101)の強度の割合である。このWC粉は、W酸化物とカーボン粉、あるいはW酸化物とCr酸化物とカーボン粉を混合し、窒素雰囲気中で加熱し、還元、炭化することによって得られる。
【選択図】 なし

Description

本発明は、微粒超硬合金の原料となるWCと窒素を含むWC粉及びその製造方法とそれらの原料からなる高硬度超硬合金に関する。
従来から、WC粉は超硬合金の主原料として、あるいはサーメットやセラミックス等の副原料として用いられ、切削工具、回転工具、耐摩耗工具等の重要な材料として位置づけられている。
なかでも平均粒径が1.0μm以下のWC粉を用いた微粒超硬合金は、高硬度で高強度を有する。そのためインサートチップ、各種剪断刃、PCB穴開けドリル、金属用のドリル、エンドミルそしてエレクトロニクス関連等の分野にも幅広く用いられている。
また、市場では上記製品の小型化、高精度化そして高能率化が要求され、その実現のためには高硬度、高靭性な超微粒超硬合金が必要不可欠である。それゆえ微細なWC粉の開発や、焼結過程での粒成長を抑えるための種々の抑制材を添加する発明が提案されている。ここで、従来発明として紹介された特許文献とその特徴を以下に記す。
特許文献1には、その請求の範囲に、炭化タングステン粒子内に分散させた炭化クロム及び炭化クロム化合物のうち少なくとも一種からなるクロム化合物粒子とを含む超硬合金で(請求項1)、その超硬合金の炭化タングステンの粒子径は0.1〜1.0μm、クロム化合物は200nm以下を有し、(請求項2)、炭化物が95〜85重量%、コバルト成分が5〜20重量%、前記炭化物成分が0.5〜2.0重量%からなる超硬合金(請求項3)がそれぞれ開示されている。また、前記いずれかの超硬合金において、炭化物は、1300℃〜1600℃の温度範囲で、タングステン、カーボンブラック、及びクロム成分を水素、又は真空雰囲気中で複合処理した粉によって、形成されことが開示されている。
一方、特許文献2の請求項1には、Coが9〜20%でCrが0.2μm以下でその含有量が0.1〜2.5%、WCの粒径が1μm、請求項2には、Coが10%でCrが0.2μm以下でその含有量が0.2〜0.8%、WCの粒径が1μm以下、請求項3には、前記により定義された切削工具の超硬合金は全炭素量が[0.0649(%W)+0.12(%Cr)]から[0.0661(%W)+0.155(%Cr)]の範囲にあることを特徴とし、粉中の不純物は0.1%以下であること、請求項4には、前記に定義された切削工具の超硬合金は、クロムカーバイドの粒径が10〜50mμm、請求項5には、前記に定義された切削工具の超硬合金は、タングステンカーバイドの平均粒径が0.2〜1.5μmであることが開示されている。更に、特許文献の実施例にはタングステンと酸化クロムと炭素を混合し、水素又は真空雰囲気中で1450〜1600℃で加熱処理して、複合炭化物を製造することが記載されている。
特許文献3の請求項1には、原料粉として、平均粒径:1μm以下のタングステン酸化物粉、同0.5μm以下の炭素粉、並びに同2μm以下のV、Cr、Ta、およびTiの炭化物粉および酸化物粉のうち1種または2種以上からなる炭・酸化物粉を用い、これら原料粉:0.1〜2%、炭素粉:12〜30%、タングステン酸化物粉:残り、を配合組成に配合し、混合した後、この混合粉を窒素またはアルゴン雰囲気中1000〜1600℃の温度で還元処理し、引き続いて、水素雰囲気中1000〜1600℃の温度で炭化処理することを特徴とする平均粒径で0.5μm以下の微細なタングステン系炭化物粉の製造法が記されている。
特許文献4には、WO粉に所定量の炭素粉を混合し、この混合粉を、窒素(N)またはアルゴン(Ar)雰囲気中、1000℃以上の温度で還元処理し、引続いて、水素(H)雰囲気中1400〜2000℃の温度で炭化処理することによりWC粉を製造する方法が記載されている。
また、ガス反応法による研究として、タングステン酸化物又はその塩を炭素粉または炭化水素などのガスと反応させて直接超微細なWC粉を得るための多くの研究が進められている。
特許文献5には、L.E.McCandlish、B.H.KearとJ.Bhatiaによって提案された方法が示されている。すなわち、分子レベルで混合したタングステンとコバルトの水溶液すなわち[(NH(H1240)4HO]+[CoCl・nHO]または、[Co(en)WO+HWO]をスプレーで極端に微細な混合粉としてのプレカーサーを作り、流動反応床で加熱することによって得るナノ粒径のWC−Co混合組成粉製造法である。この工程はSpray Convarsion Process と称し、Nanodyne社が、「Nano Carb」と言う商品名として供給を開始している。
非特許文献1では、V.Falkovsky、Yu.Blagoveschenski、V.Glushkov、L.KlyachkoとA.KhokhlovらによってPlasmochemical Reductionという方法によりナノサイズの粉が提案された。その報告内容では、100kWのプラズマ発生装置を用いてWの酸化物やパラタングステン酸アンモニムを炭化水素のガス中で2700K〜3500Kの高温で反応させることによって、0.01〜0.05μmの微細なWC粉が得られており、その粉を使用した合金のWC相は0.2〜0.4μmであった。
非特許文献2には、Cynthia L.Connerはダウケミカル社によって開発されたCarbothermal Reduction法によりタングステン酸化物を原料にしてWC粉を開発し、その粒径はBET法で0.2μmと0.4μmであることが示されている。
非特許文献3では、山本らの研究グループによって微細なWOと微細なカーボンとの混合物を窒素気流中に続いて水素気流中で加熱する方法を検討されており、BET法で0.11μm、SEM法で0.14μmの超微細WC粉が得られたことが報告されている。
特許文献6では、本発明者らは、高硬度で高強度の特性を有する超硬合金用の原材料であって、化学式が(WCr)(C)で表され、m+l+n=1で97.3≦m≦99.5、0.5≦l≦2.0、0≦n≦0.7の関係があり(但し、m、l、n、は重量比)、xとyと間にx+y=1、0.93≦x≦0.98、0.02≦y≦0.07(ここで、x、yは非金属成分のモル比)、なる関係があることを特徴とする複合炭窒化タングステンを報告している。
一方、いずれの特許文献や非特許文献には下記のような問題点があった。
上記特許文献1はWを原料とするために、炭化クロムを使用しても得られるWC粉の粒径には限界があり、微粒化には適さない。
特許文献2は、その実施例でW原料と酸化クロムを使用して水素雰囲気中1400〜2000℃で炭化することが記載されているが特許文献1同様、Wを使用しているために、得られるWCの粒径には限界があり、微粒化には適さない。
特許文献3は、原料としてタングステン酸化物を使用し、アルゴン、窒素雰囲気で加熱した後、更に、水素雰囲気中で加熱するために粒成長があり微粒化は期待できない。
特許文献4は、特許文献3同様な理由で微粒化の期待が出来ない。
特許文献5、はこの複合粉に関して、Zhigang FangとW.Easonは、SEMやTEMによりWC粉の粒径を観察した。その結果、その粒径は200nm以下で最も大きい三角柱形状の粒子は、幅600nm、厚み100nmと報告している。また、L.Wu、J.Lin、B.K.Kim、B.H.KearとL.E.McCandlishによる合金焼結過程におけるVC添加による粒成長抑制効果の調査で、VCが0〜0.8%の範囲で合金中のWC粒径が数μmから100〜200nmに小さくなる報告がある。また、Seung I.cha、Soon H.Hong、Gook H.HaとByungK.Kimにより、平均粒径100nmの「Nano carb」を用いたWC−10%Co合金に粒成長抑制材を入れて焼結すると300〜700nmの平均粒径を有する合金が得られたなど多くの報告がされている。しかし、Zhigang FangとW.Easonらの報告によればWC−1%VC−7%Co合金のビッカース硬度は2150であり、ナノサイズのWC粉を用いた合金としてはそれほど高くなく、超微細のWC粒径であることが疑問視もされている。
また、非特許文献1は、その内容は一般的に十分確認されていない。
また、非特許文献2は、得られた0.2μmWC粉を用いてWC−0.6%VC−6%Co合金を得ており、その硬度はビッカース硬度で2130を示しているが、予想される2200を超えることはなく、WC粉の粒径の評価方法に問題があると考えられる。
また、非特許文献3は、窒素、水素の2段階で炭化するため、微粒WCが粒成長することや、コストの点で問題がある。
さらに、特許文献6は、高硬度で高強度の特性を有する超硬合金用の原材料粉末である複合炭窒化タングステン粉を紹介している。その製造方法は、減圧雰囲気から連続的に変化した加熱雰囲気で製造することを特徴としており、その加熱雰囲気は1MPaまでを上限としているため、加圧炉を必要としている。そのため、本粉末を製造するためには高価な設備が必要である。よって安価に微粒超硬合金の原料となるWC粉を製造するには問題がある。
特開平6−330220号公報 米国特許第3480410号明細書 特許第3063340号公報 特公昭51−29520号公報 米国特許第5230729号明細書 特開2004−231475号公報 A.F.Lisovsky and N.V.Tkachenko:Int.J.Refractory Metals & Hard Materials.15(1997)227−235. Cynthia L.Conner:Proceedings of the 7th International Tungsten Symposium、pp.171−179. Y.Yamamoto、A.Matsumoto、Y.Doi:Proceedings of the 14th International Plansee Seminor、2(1993)pp.625−637.
以上説明したように、従来の方法から得られる微粒WC粉とその製造方法の問題点をまとめると、まず、第1にWを出発原料としている点からWC粒度に限界があること、次に第2に、2種類のガス雰囲気で2回炭化することによる、WCの粒成長とコストアップ、第3にWC粉を評価する方法が正確でないために、微粒超硬合金のWC粒度が十分細かくない。第4に加圧炉を必要とするため安価に製造できないこと等が挙げられる。
従って、本発明は、上記の従来技術の問題点を解決すべく創案したWC粉及びその製造方法と、その原料からなる高硬度超硬合金を提供することを目的とする。
本発明によれば、結合炭素量が5.10〜5.90質量%、窒素含有量が0.10〜0.20質量%とWCを含有するWC粉において、WC/WC=0.07〜0.88であり、WC/WCの値はX線回折により、JCPDS 25−1047のWC(101)とJCPDS 35−0776のWC(101)の強度の割合であることを特徴とするWC粉が得られる。
また、本発明によれば、前記WC粉において、前記WC粉は、BET法で測定した比表面積値が3.29〜4.97m/gであることを特徴とするWC粉が得られる。
また、本発明によれば、前記いずれかのWC粉において、前記WC粉は、全炭素量が5.44〜5.95質量%であることを特徴とするWC粉が得られる。
また、本発明によれば、前記いずれか一つのWC粉において、Crを0.42〜0.90質量%含有することを特徴とするWC粉が得られる。
また、本発明によれば、前記いずれか一つのWC粉を製造する方法であって、W酸化物とカーボン粉、あるいはW酸化物とCr酸化物とカーボン粉を混合し、窒素雰囲気中で加熱し、還元、炭化することによってWC粉を得ることを特徴とするWC粉の製造方法が得られる。
また、本発明によれば、前記WC粉の製造方法において、前記W酸化物の粒径はFSSS法で0.7〜20μm、前記カーボン粉の粒径はBET法で7〜100m/gの粉末から製造されることを特徴とするWC粉の製造方法が得られる。
また、本発明によれば、前記いずれかのWC粉の製造方法において、W酸化物とカーボン粉、あるいはW酸化物とCr酸化物とカーボン粉との混合物を窒素雰囲気中で1100〜1400℃で加熱し、還元、炭化することによって得られるWC粉の製造方法が得られる。
さらに、本発明によれば、前記いずれか一つに記載のWC粉の製造方法において、前記W酸化物と前記カーボン粉との混合粉、あるいは前記W酸化物と前記Cr酸化物と前記カーボン粉との混合粉の窒素中での加熱処理時間は5〜30分の範囲内であることを特徴とするWC粉の製造方法が得られる。
本発明に係るWC粉末は、W酸化物とカーボン粉あるいは、W酸化物とCr酸化物とカーボン粉との混合粉末を窒素雰囲気中で加熱することにより得られる、窒素と微細なWCを有するWC粉である。それゆえに、微粒超硬合金を製作した場合、微細WCと窒素の作用により高硬度超硬合金が得られる。
また、本発明のWC粉は高硬度超硬合金の製造を可能にし、かつ従来の製造法に比較して安価に製造出来る点から低コスト化に対しても十分寄与できる。
まず、本発明の経緯について具体的に説明する。
本発明者らは、高硬度超硬合金のWC原料粉末として、(WO+C)混合粉の直接炭化の反応過程を詳細に調査した。
(WO+C)の混合粉を水素雰囲気中で炭化すると、水素によりWOが還元され水蒸気が生成し、その水蒸気によりWCの炭素量の制御が非常に困難になる。そのために、第一ステップとして(WO+C)の混合粉を窒素雰囲気中で炭化し、その後さらに、第二ステップとしてその生成物を水素雰囲気中でもう一度、窒素雰囲気中で炭化した温度と同じかそれ以上の温度で炭化していた。
すなわち、(WO+C)を加熱すると、第一ステップは炉の中で(WO+C)→(WO2.90+C)→(WO2.72+C)→(WO+C)→(W+C)→(WC+C)へと進行し、第二ステップは炉の中で、(WC+C)→(WC+C)と進行している。そのため、二度の加熱により細かいWCが粒成長して粗くなっていた。
一般的にパラタングステン酸アンモニウム(APT)の形骸を有するWOはその還元過程で、中間酸化物であるWO2.72に変化する。その時、WO2.72はウイスカー状の粗大結晶へ成長する。
次に反応がWOへと進んだ場合、密度変化を伴う核生成により超微細な粒子へと変化する。
その後、迅速な還元炭化反応によって微細なWCへと変化することが分かった。また、WCからWCに変化する際に粒成長が起きている事もわかった。
これより、微細なWCを積極的に残留させることによって、超微粒超硬合金への原料として有意義であることが示唆されたと共に、第二ステップである水素雰囲気中で再加熱することの省略によるコストダウンが可能であると考えられた。
そこで、本発明者らは、水素雰囲気を用いないで窒素雰囲気の第一ステップで炭化することによって得られる、WC及び窒素を含有するWC粉を原料として、超硬合金の製造方法を検討した。
その結果、WC及び窒素を含有するWC粉を用いると、超硬合金を製造する時の配合炭素量を考慮すれば、十分、WC相とCo相からなる健全な2相域を有するWC−Co超硬合金が焼結できた。
よって、今まで、(WO+C)を窒素雰囲気中で加熱した後、水素雰囲気中で加熱する方法が、微粒WC粉を得るために最も最適な方法と考えられていたが、必ずしも最適な方法ではないことがわかった。
また次に、WC及び窒素を含有するWC粉における、窒素含有の効果を検討するために、各種粒成長抑制材を添加した時の粒成長抑制機構の点から考察した。
すなわち、合金中のWC平均粒度と各種炭化物の標準生成自由エネルギー△Gfとの間には、かなり強い相関が認められる。
そして△Gfが小さい炭化物、すなわちVC、MoC、CrなどはCo液相中への溶解度が大きく、これらの炭化物はWCの粒成長抑制効果が大きい。
一方、Co液相中へのWC溶解度とWC平均粒度との間にはほとんど相関はない。
また、これらの炭化物を構成している金属原子とW原子は固溶体または化合物を形成するが、これらの炭化物はいずれもWC中へはほとんど固溶しない。
これらのことを総合的に考慮すると以下のように考えられる。Co液相中へ溶解しているWC以外の他炭化物の金属原子が、WC固相の成長面ステップの端部に吸着すると、この吸着原子がWC中へ固溶しない限りWCは成長を続けられない。
従って、発明者らはWC固相の成長面ステップの端部にWCとの親和力の小さい窒素原子が吸着していると、窒素原子がWC結晶の連続的な成長を阻止できると考えた。
すなわち、窒素雰囲気中で炭化したWC粉は微量の窒素を含有しており、超硬合金を焼結した際に合金中のWCの粒成長を抑制するため、高硬度な微粒超硬合金となった。
本発明粉末は、上記の研究結果から得られた知見によってなされたものであって、結合炭素量が5.10〜5.90質量%、窒素含有量が0.10〜0.20質量%とWCを含有するWC粉において、WC/WC=0.07〜0.88であり、WC/WCの値はX線回折により、JCPDS 25−1047の WC(101)とJCPDS 35−0776のWC(101)の強度の割合であるWC粉末を提案するものである。
本発明は、BET法で測定した比表面積値が3.29〜4.97m/g、全炭素量が5.44〜5.95質量%、Crを0.42〜0.90質量%含有するWC粉を提案する。なおこの粉末において、酸素含有量を1.18質量%以下、Fe含有量を55ppm以下、不揮発分含有量を0.005質量%以下であれば高硬度超硬合金を得る点でより好ましい。
また、本発明は、上記のWC粉末を得るために、W酸化物とカーボン粉あるいは、W酸化物とCr酸化物とカーボン粉を混合し、窒素雰囲気中で加熱し、還元、炭化することによって得られるWC粉の製造方法を提案する。さらに、上記WC粉の製造方法において、W酸化物の粒径はFSSS法で0.7〜20μm、カーボン粒径はBET法で7〜100m/gの原料粉末から製造する製造方法を提案する。
また本発明は、WC粉の製造方法において、W酸化物とカーボン粉あるいは、W酸化物とCr酸化物とカーボン粉との混合物を窒素雰囲気中で加熱処理温度1100〜1400℃、加熱処理時間5〜30分とすることを特徴とする製造方法を提案する。ここで、本発明において、加熱処理温度及び加熱処理時間とは、到達温度及び到達温度における保持時間である。
次に、本発明粉末及び製造方法において、数値限定を行った理由を下記に示す。
まず、結合炭素量について説明する。
本発明において結合炭素量を5.10〜5.90質量%と限定したのは、結合炭素量が5.10質量%未満の場合、WCの結合炭素量が低く、超硬合金を作製する場合、健全な2相域の超硬合金を得るためには、多量の炭素添加が必要となり安定に調整できないからである。一方、結合炭素量が5.90質量%を超えると、WC量が少なくなり、且つWC粉の粒径が粗く目的とする微粒超硬合金が得られないためである。
ここで、結合炭素量は全炭素量から遊離炭素量を減じて測定した。なお、全炭素量、および遊離炭素量はJIS・H1402に準じて赤外線吸収法により測定した。
次に、窒素量について説明する。
本発明において窒素量を0.10〜0.20質量%と限定したのは、窒素量が0.10質量%未満では粒成長抑制効果が不足するからである。一方、0.20質量%を超えると、真空雰囲気の条件下で微粒超硬合金を焼結すると、窒素が乖離して微粒超硬合金が部分的に膨れを生じるからである。ここで、窒素の測定はJIS・G1228に準じる熱伝導度法で測定した。
次に、WC/WCについて説明する。
本発明においてWC/WCを0.07〜0.88と限定したのは、WC/WCが0.88を超える場合、WC量が多いため、合金炭素量の調整が困難になるためである。一方、WC/WCが0.07未満の場合、WC量が少なく目的とした微粒超硬合金が得られないためである。
C (101)、WC (101)における強度の割合の測定はJIS・K0131に準じるX線回折法により測定した。X線回折法の測定条件は、Cu管球、40kV、30mA、走査速度3°/min、走査範囲は30°〜90°、発散スリット1mm、受光スリット0.3mmで行った。
次に、BET粒度について説明する。
本発明においてBET法で測定した比表面積値を、3.29〜4.97m/gと限定したのは、BET法によって測定した値が3.29未満では、WC粉の粒径が粗く、微粒超硬合金を作製した場合、目的とする微粒超硬合金が得られないからである。一方、4.97m/g以上では、WC粉が活性で取り扱い上着火の可能性があり、微粒超硬合金を調整するのに不適当なためである。ここで、BETの測定はASTM METHOD D3037に準じる方法で測定した。
次に、全炭素量について説明する。
本発明において全炭素量を5.44〜5.95質量%と限定したのは、全炭素量が5.44質量%未満の場合、WC粉の全炭素量が低く、健全な2相域の微粒超硬合金を作製する場合、添加する炭素量が多くなり安定に超硬合金中の炭素量が調整できないからである。一方、全炭素量が5.95質量%を超えると、WC粉の全炭素量が高く、WC粉の粒径が粗く、目的とする微粒超硬合金得られないためである。ここで、本発明において、全炭素量はJIS・H1402に準じて赤外線吸収法により測定した。
次に、Cr含有量について説明する。
本発明においてCr含有量を0.42〜0.90質量%と限定したのは、Cr含有量が0.42質量%未満では、粒成長を抑制する効果が少ないためである。一方、Cr含有量が0.90質量%を超えれば、微粒超硬合金焼結時に条件によっては、WC、Co相以外の第3相を生じさせることがあるからである。ここで、Crの測定はJIS H1402に準じて溶解し誘導結合プラズマ(ICP)発光分光法で測定した。
また、酸素含有量について説明する。
本発明において酸素含有量は1.18質量%以下にするとより良い。酸素含有量が1.18質量%を超えると、WC粉中の酸素含有量が高く、焼結中にカーボンによる還元反応でCO、COガスが多く発生し超硬合金中の炭素量を安定に調整できないからである。ここで、本発明において、酸素含有量はJIS・H1402に準じて赤外線吸収法により測定した。
次に、Fe量について、説明する。本発明においてFe含有量は55ppm以下にするとより良い。Fe含有量が55ppmを超えると、Feを含む金属間化合物が破壊の起点となり易く超硬合金の抗折力を低下させることがあるからである。ここで、本発明において、Feの定量は、JIS・H1402に準じて溶解し誘導結合プラズマ(ICP)発光分光法で測定した。
次に、不揮発物(NVR、主として、Al、Ca、Mg、Si等である)の含有量について説明する。
本発明において不揮発物含有量を0.005質量%以下と限定するとより良い。不揮発物含有量が0.005質量%を超えると、破壊の起点となり易く超硬合金の抗折力を低下させることがある。ここで、NVRの定量は、JIS・H1402に準じて溶解し、塩化水素を通じて揮発分を揮発させ残分の質量より算出した。
次に、W酸化物粒度について説明する。
本発明においてW酸化物の粒度をFSSS法で0.7〜20μmと限定したのは、0.7μm未満のW酸化物を得るには製造工程を増やす必要があり、出発原料であるW酸化物がコスト高となるためである。
一方、20μmを超えるとW酸化物の粒度が粗くなり、目的とした粒度のWC粉が得られないからである。ここで、本発明において、FSSS法はASTM METHOD B330およびJIS・H2116に準じて測定した。
次に、カーボン粒度について説明する。
本発明においてカーボン粉の粒度をBET法により7〜100m/gと限定したのは、7m/g未満の場合、カーボン粒度が粗いためW酸化物との反応が緩慢になり、充分に炭化させる為の必要加熱時間が長く、WC粉が粒成長し、目的とした粒径のWC粉が得られなくなるからである。一方、カーボン粉の粒度が100m/gを超える場合、カーボンの飛散性が増し、取り扱いが非常に困難で作業性が悪くなる。また、混合粉の嵩密度も低くなり、時間当たりの処理量が減少するためにコスト高となることによる。
次に、還元、炭化温度について説明する。
本発明において還元、炭化温度を1100〜1400℃と限定したのは、1100℃未満ではW酸化物、Cr酸化物、そしてカーボンとの反応が十分促進されず効率的でないためである。一方、1400℃を超えると還元、炭化温度が高過ぎWC粉が粒成長し、目的とする微粒WC粉が得られないためである。
次に、加熱処理時間について説明する。
本発明において加熱処理時間を5〜30分と限定したのは、5分未満ではW酸化物、Cr酸化物とカーボンとの反応が十分促進しないためである。一方、30分を超えると粒成長し、目的とする微粒WC粉が得られないからである。
次に、本発明を実施例により具体的に説明する。
(実施例1)
FSSS法による測定粒度が0.7μmのWO粉100kgとBET法による測定粒度が100m/gのカーボン粉19.1kgをヘンシェルミキサーで30分間混合した後、直径2mmの円柱形状に成形し、乾燥後、成形体とした。円柱形状の成形体を窒素雰囲気中、回転炭化炉で1100〜1400℃で加熱処理した。ここで回転炭化炉は、特許登録2002481と同方式の炉を用いた。加熱時間は5〜30分に調整した。得られた円柱形状の炭化物を衝撃粉砕機で粉砕し、150メッシュのステンレス製網を使用し振動篩で篩分し、微細で均粒なWC粉を製造した。比較用に、同様に作った成形体を窒素雰囲気中の回転炭化炉で1000〜1500℃で加熱処理し、引き続き水素雰囲気中の回転炭化炉を使用して1400〜1600℃で加熱処理した。窒素雰囲気中における加熱時間は10〜20分、水素雰囲気中における加熱時間は10分に調整した。これらの成形体の加熱条件を下記表1に示した。
Figure 2007269534
得られた円柱形状の炭化物を衝撃粉砕機で粉砕し、前述同様に篩分しWC粉を製造した。それぞれ得られたWC粉の炭素量、窒素量、WC/WC、BET値、酸素(O)量、Feそして不揮発分(NVR)を測定し下記表2に示した。
Figure 2007269534
本表からも分かるように、比較粉末に比べて本発明粉末は十分に細かい粒径を有するWC粉であることが分かる。
(実施例2)
FSSS法による測定粒度が20μmのWO粉100kgとBET法による測定粒度が7m/gの炭素粉19.1kgを実施例1と同様に混合、成形、乾燥し円柱形状の成形体とした。円柱形状の成形体を窒素雰囲気中、実施例1と同様の回転炭化炉で1100〜1400℃で加熱処理した。加熱時間は5〜30分に調整した。得られた円柱形状の炭化物を衝撃粉砕機で粉砕し、150メッシュのステンレス製網を使用し振動篩で篩分し、微細で均粒なWC粉を製造した。比較用に、同様に作った成形体を窒素雰囲気中の回転炭化炉で1000〜1500℃で加熱処理し、引き続き水素雰囲気中の回転炭化炉を使用して1400〜1600℃で加熱処理した。窒素雰囲気中における加熱時間は10〜20分、水素雰囲気中における加熱時間は10分に調整した。これらの成形体の加熱条件を下記表3に示した。
Figure 2007269534
得られた円柱形状の炭化物を衝撃粉砕機で粉砕し、前述同様に篩分しWC粉を製造した。
それぞれの条件で得られたWC粉の炭素量、窒素量、WC/WC、BET値、酸素(O)量、Feそして不揮発分(NVR)を測定し下記表4に示した。
Figure 2007269534
本表からも分かるように、比較粉末に比べて本発明粉末は十分に細かい粒径を有するWC粉であることが分かる。
(実施例3)
FSSS法による測定粒度が0.7μmのWO粉100kgとBET法による測定粒度が100m/gの炭素粉19.1kgとFSSS法による粒度が0.5μmのCr粉0.36〜0.71kgを実施例1と同様に混合、成形、乾燥し円柱形状の成形体とした。円柱形状の成形体を窒素雰囲気中、実施例1と同様の回転炭化炉で1100〜1400℃で加熱処理した。加熱時間は5〜30分に調整した。得られた円柱形状の炭化物を衝撃粉砕機で粉砕し、150メッシュのステンレス製網を使用し振動篩で篩分し、微細で均粒なWC粉を製造した。比較用に、同様に作った成形体を窒素雰囲気中の回転炭化炉で1000〜1500℃で加熱処理し、引き続き水素雰囲気中の回転炭化炉を使用して1400〜1600℃で加熱処理した。窒素雰囲気中における加熱時間は10〜20分、水素雰囲気中における加熱時間は10分に調整した。これらの成形体の加熱条件を下記表5に示した。
Figure 2007269534
得られた円柱形状の炭化物を衝撃粉砕機で粉砕し、前述同様に篩分しWC粉を製造した。それぞれの条件で得られたWC粉の炭素量、窒素量、WC/WC、Cr、BET値、酸素(O)量、Feそして不揮発分(NVR)を測定し下記表6に示した。
Figure 2007269534
本表からも分かるように、比較粉末に比べて本発明粉末は十分に細かい粒径を有するWC粉であることが分かる。
(実施例4)
FSSS法による測定粒度が20μmのWO粉100kgとBET法による測定粒度が7m/gの炭素粉19.1kgとFSSS法による粒度が0.5μmのCr粉0.36〜0.71kgを実施例1と同様に混合、成形、乾燥し円柱形状の成形体とした。円柱形状の成形体を窒素雰囲気中、実施例1と同様の回転炭化炉で1100〜1400℃で加熱処理した。加熱時間は5〜30分に調整した。得られた円柱形状の炭化物を衝撃粉砕機で粉砕し、150メッシュのステンレス製網を使用し振動篩で篩分し、微細で均粒なWC粉を製造した。比較用に、同様に作った成形体を窒素雰囲気中の回転炭化炉で1000〜1500℃で加熱処理し、引き続き水素雰囲気中の回転炭化炉を使用して1400〜1600℃で加熱処理した。窒素雰囲気中における加熱時間は10〜20分、水素雰囲気中における加熱時間は10分に調整した。これらの成形体の加熱条件を下記表7に示した。
Figure 2007269534
得られた円柱形状の炭化物を衝撃粉砕機で粉砕し、前述同様に篩分しWC粉を製造した。
それぞれの条件で得られたWC粉の炭素量、窒素量、WC/WC、Cr、BET値、酸素(O)量、Feそして不揮発分(NVR)を測定し下記表8に示した。
Figure 2007269534
本表からも分かるように、比較粉末に比べて本発明粉末は十分に細かい粒径を有するWC粉であることが分かる。
(実施例5)
原料粉末として、実施例1で得られた本発明粉末No.3と比較粉末No.8と、FSSS法による粒度が1.5μmのCo粉末、同じく1.5μmのCr粉末、同じく1.0μmのVC粉末を用意し、これらの原料粉末をWC−0.45質量%VC−1.0質量%Cr−10質量%Coの組成に計量すると共に、炭素量を種々変化させ配合した。
次に配合粉末をMA−1S型式のアトライターを用いて、12時間エタノール中で湿式混合し、減圧乾燥後混合粉末を得た。
得られた混合粉末を98MPaの圧力で6×10×30mmの圧粉体にプレス成形し、この成形体を5度/分の昇温速度で1380℃の温度まで昇温し、1380℃、1.3Paの圧力で、1時間焼結した。
その後、5度/分の冷却速度で1200℃まで冷却した後、更に常温まで冷却した。次に300度/時の昇温速度で1350℃の温度まで昇温し1350℃、100MPaの圧力でアルゴン雰囲気中1時間加熱し、その後炉内で常温まで冷却した。
得られた超硬合金試料は、ダイヤモンド砥石で研削して4×8×25mmのJIS抗折試験片を作成し、硬度、飽和磁気量そして抗磁力を測定した。
図1に合金の健全な2相域を示すために飽和磁気量と抗磁力の関係を示した。本発明粉末は、超硬合金を作る場合の配合炭素量を調整することによって健全な2相域の超硬合金が得られた。
次に抗磁力とビッカース硬度の関係を図2に示した。本図からもわかるように、本発明粉末を用いることによって比較品より微粒で高硬度超硬合金が得られた。
なお、Crを添加した粉末を用いても上記と同様な結果が得られた。
ここで、抗磁力について説明する。
磁性体に外部磁界を加えると磁性体は磁化され飽和状態に達する。ここで、外部磁界を除去した時に残る磁束密度のことを残留磁束密度と呼ぶ。
この状態から外部磁界を逆方向に加えると、磁性体の磁化の強さが次第に弱まり、ついにはゼロになる。このときの外部磁界の強さを抗磁力と言う。
超硬合金では、コバルトに磁性のあることを利用して、上記の現象から、便宜的にWC粒度を測定しており、コバルト量、合金の炭素量が同じであれば、抗磁力の高い超硬合金ほどWC粒径が細かいと判断する。
以上、本発明によるWC粉末は、W酸化物とカーボン粉あるいは、W酸化物とCr酸化物とカーボン粉の混合粉末を窒素雰囲気中で加熱することにより得られる、窒素と微細なWCを有するWC粉である。それゆえに、微粒超硬合金を製作した場合、表1〜8、図1、図2に示される結果から、明らかなように微細WCと窒素の作用により高硬度超硬合金が得られる。
一方、比較粉末は本粉末に対して窒素含有量、WC/WCの値が本粉末の規定する範囲外であることから、高硬度超硬合金得られないことは明らかである。
上述のように本発明のWC粉は高硬度超硬合金の製造を可能にし、かつ従来の製造法に比較して安価に製造出来る点から低コスト化に対しても産業上十分寄与できる。
以上の説明のとおり、本発明によるWC粉は、高硬度超硬合金の製造に最適である。
合金の健全な2相域を示すために飽和磁気量と抗磁力の関係を示す図である。 抗磁力とビッカース硬度の関係を示す図である。

Claims (8)

  1. 結合炭素量が5.10〜5.90質量%、窒素含有量が0.10〜0.20質量%、及びWCを含有するWC粉において、WC/WC=0.07〜0.88であり、WC/WCの値はX線回折により、JCPDS 25−1047のWC(101)とJCPDS 35−0776のWC(101)の強度の割合であることを特徴とするWC粉。
  2. 請求項1記載のWC粉において、前記WC粉は、BET法で測定した比表面積値が3.29〜4.97m/gであることを特徴とするWC粉。
  3. 請求項1又は2に記載のWC粉において、前記WC粉は、全炭素量が5.44〜5.95質量%であることを特徴とするWC粉。
  4. 請求項1乃至3の内のいずれか一つに記載のWC粉において、Crを0.42〜0.90質量%含有することを特徴とするWC粉。
  5. 請求項1乃至4の内のいずれか一つに記載のWC粉を製造する方法であって、W酸化物とカーボン粉、あるいはW酸化物とCr酸化物とカーボン粉を混合し、窒素雰囲気中で加熱し、還元、炭化することによってWC粉を得ることを特徴とするWC粉の製造方法。
  6. 請求項5記載のWC粉の製造方法において、前記W酸化物の粒径はFSSS法で0.7〜20μm、前記カーボン粉の粒径はBET法で7〜100m/gの粉末から製造されることを特徴とするWC粉の製造方法。
  7. 請求項5又は6に記載のWC粉の製造方法において、W酸化物とカーボン粉、あるいはW酸化物とCr酸化物とカーボン粉との混合物を窒素雰囲気中で1100〜1400℃で加熱し、還元、炭化することによって得られるWC粉の製造方法。
  8. 請求項5乃至7の内のいずれか一つに記載のWC粉の製造方法において、前記W酸化物と前記カーボン粉との混合粉、あるいは前記W酸化物と前記Cr酸化物と前記カーボン粉との混合粉の窒素中での加熱処理時間は5〜30分の範囲内であることを特徴とするWC粉の製造方法。
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