JP2007267484A - 無人ヘリコプタによるパイロットロープの延線方法 - Google Patents

無人ヘリコプタによるパイロットロープの延線方法 Download PDF

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Abstract

【課題】パイロットロープの延線を円滑かつ安全に行うことができるようにする。
【解決手段】パイロットロープ3が延線されるn本の高圧線鉄塔2について、k番目(k=2,3,・・・,n)の高圧線鉄塔2の上空に、その一端がk−1番目の高圧線鉄塔に固定されているパイロットロープ3の他端を繋いだ、地上局5から無線送信されてくる位置目標値に従ってGPSを利用した自律航行が可能な無人飛行体10を、k番目の高圧線鉄塔2にパイロットロープが掛かるように通過させ、無人飛行体10がk番目の高圧線鉄塔2を通過する際に、パイロットロープ3をk番目の高圧線鉄塔2に固定するとともに、k番目の高圧線鉄塔2に固定されている別のパイロットロープ3に繋ぎ直すことにより、高圧線鉄塔2に順にパイロットロープ3を延線していくようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、無人ヘリコプタなどの無人飛行体によるパイロットロープの延線方法に関し、パイロットロープの延線を円滑かつ安全に行えるようにするための技術に関する。
従来、高圧線鉄塔間の架線工事において行われる、いわゆるパイロットロープの延線は、実機のヘリコプタを使用して行われていた。しかしながら、実機ヘリコプタはチャータ料金が高く、また安全面や騒音の問題により、場所によっては実機ヘリコプタを使用できないこともある。このため、昨今では、無線操縦による無人ヘリコプタを利用した延線が行われている。
ここで例えば、特許文献1には、無人ヘリコプタによる延線方法として、無人ヘリコプタの下部にパイロットロープを巻き取ったドラムを装置し、無人ヘリコプタを浮上させてドラムに巻き取ったパイロットロープの一端を垂らして鉄塔の高所のアームにパイロットロープを掛け、その後ドラムのパイロットロープを繰り出しながら無人ヘリコプタを張架する建造物に向けて飛行させ、建造物のアーム上方を通過した後、無人ヘリコプタからドラムを切り離し、切り離されたドラムをパラシュートで地上に落下させることが開示されている。
特開平7−143628号公報
ところで、無線操縦による無人ヘリコプタを用いた延線では、一人のオペレータが操縦可能な範囲は基本的に見通し範囲内に限られる。このため、長距離の延線が必要な場合には、所定間隔おきに複数人のオペレータを配置して、オペレータ間で操縦をリレーしていく必要があった。
しかしながら、この方法では、無線の不具合などによってリレーがうまく行えず、機体が制御不能になるなどして、延線を中断せざるを得ない場合があった。また無人ヘリコプタの場合、搭載可能なドラムの重量が制限されてしまうため、パイロットロープの供給の仕方や取り扱いを工夫する必要があった。
本発明はこのような背景に鑑みてなされたもので、パイロットロープの延線を円滑に行うことが可能な無人飛行体によるパイロットロープの延線方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の請求項1に記載の発明は、地上局から無線送信されてくる位置目標値に従ってGPSを利用した自律航行が可能な無人飛行体によるパイロットロープの延線方法であって、パイロットロープが延線されるn本の各鉄塔について、k番目(k=2,3,・・・,n)の鉄塔の上空に、その一端がk−1番目の前記鉄塔に固定されているパイロットロープの他端を繋いだ前記無人飛行体を、前記k番目の鉄塔に前記パイロットロープが掛かるように通過させ、前記無人飛行体が前記k番目の鉄塔を通過する際に、前記パイロットロープを前記k番目の鉄塔に固定するとともに、前記k番目の鉄塔に固定されている別のパイロットロープに繋ぎ直すことにより、前記各鉄塔に順にパイロットロープを延線していくようにする。
このように、本発明の延線方法にあっては、地上局から無線送信されてくる位置目標値に従ってGPSを利用した自律航行可能な無人飛行体を用いてパイロットロープの延線を行う。このため、従来の無人飛行体を用いた延線方法に比べてパイロットロープの延線を円滑かつ安全に行うことができる。また延線対象となる鉄塔を通過するごとに、鉄塔に固定されているパイロットロープを別のパイロットロープに繋いでいくため、無人飛行体にかかる重量を抑えることができ、連続した径間を一度の航行で延線することができる。また操縦をオペレータ間でリレーする必要がなく、作業の中断もなく安全に作業を進めることができる。また無人飛行体の重量が抑えられることにより、無人飛行体の機動性が確保され気象条件の影響も受けにくい。さらにある程度太く重量のあるパイロットロープを延線することができる。また誤差や風の影響などによって無人飛行体の位置がずれた場合でも、地上局から無人飛行体に位置目標値を送り直すことで、無人飛行体の位置を容易に調節することができる。このため、延線作業を効率よく確実に進めることができる。
本発明の請求項2に記載の発明は、地上局から無線送信されてくる位置目標値に従ってGPSを利用した自律航行が可能な無人飛行体によるパイロットロープの延線方法であって、パイロットロープが延線されるn本の各鉄塔について、k番目(k=2,3,・・・,n)の鉄塔の上空に、前記k番目の鉄塔に前記パイロットロープが掛かるように通過させ、前記無人飛行体が前記k番目の鉄塔を通過する際に、前記パイロットロープを前記k番目の鉄塔に固定することにより、前記各鉄塔に順にパイロットロープを延線していくこととする。
本発明によれば、パイロットロープを繋ぎ直す必要がなく、また繋ぎ直しのためのパイロットロープを鉄塔に用意しておく必要もない。このため、作業員の負担が少なく、パイロットロープの延線を円滑に行うことができる。
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1又は2のいずれか一項記載の無人飛行体によるパイロットロープの延線方法であって、前記無人飛行体に無線による制御が可能な切断装置を搭載し、n番目の前記鉄塔に前記パイロットロープが固定された後、前記無人飛行体が、無線送信されてくる指示に従って前記パイロットロープを切断することとする。
本発明によれば、無線により無人飛行体に指示を出すことにより、無人ヘリコプタから垂れ下がっているパイロットロープを遠隔操作によって切断することができる。このため、パイロットロープが木などの障害物に引っ掛かってしまうようなこともなく、無人飛行体を安全に帰還させることができる。
本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の無人飛行体によるパイロットロープの延線方法であって、前記無人飛行体にビデオカメラを搭載し、前記ビデオカメラによって撮影された画像又は影像を無線により前記地上局に送信し、前記地上局において、前記ビデオカメラによって撮影された画像又は影像を受信し、受信した画像又は影像を表示装置に表示することとする。
このように、無人飛行体にビデオカメラを搭載することで、地上局において延線作業の様子を監視することが可能となり、パイロットロープの延線を円滑かつ安全に行うことができる。
本発明の請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の無人飛行体によるパイロットロープの延線方法であって、前記無人飛行体を、前記k−1番目の鉄塔から前記k番目の鉄塔までの間をバック飛行により航行させることとする。
このように、鉄塔間の航行中に無人飛行体をバック飛行させることで、航行中はパイロットロープが無人飛行体の機首側に靡きやすくなるため、パイロットロープがテールロータに接触するのを防ぐことができる。また無人飛行体に撮影方向を機首側に向けるようにしてビデオカメラを搭載した場合には、パイロットロープが常にビデオカメラの撮影範囲に位置させることが可能となり、航行中のパイロットロープの様子を確認することができる。
本発明の請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の無人飛行体によるパイロットロープの延線方法であって、前記無人飛行体が航行することにより前記パイロットロープが引き出されるように、前記パイロットロープを前記各鉄塔に固定されたドラムに巻き付け、前記ドラムは前記パイロットロープにかかる張力を調節するためのブレーキ機構を有し、前記ブレーキ機構は、前記パイロットロープに所定値以上の張力が印加された場合にスリップするスリップ機構を有することとする。
このように、パイロットロープを、ブレーキ機構を有するドラムに巻き付けておくことで、張力を調節しつつスムーズにパイロットロープを供給することができる。またスリップ機構によって、所定値以上の張力がかかった場合はブレーキ機構がスリップするため、過大な張力が無人飛行体に印加されてしまうことがない。
本発明によれば、パイロットロープの延線を円滑に行うことが可能となる。
以下、本発明の一実施形態について図面とともに詳細に説明する。図1に本発明の一実施形態として説明するパイロットロープの延線システム(以下、延線システム1と称する。)の概略的な構成を示している。同図に示すように、延線システム1は、本発明の無人飛行体の一例としての、高圧線鉄塔2への送電線の架設に先だって行われるパイロットロープ3の延線を行う自律航行型の無人ヘリコプタ(以下、ヘリコプタ10と称する。)と、ヘリコプタ10との間の無線通信によってヘリコプタ10の制御や監視を行う地上局5とを含んで構成されている。
図2Aに本体カバー9が装着された状態のヘリコプタ10の側面図を、また図2Bに本体カバー9を取り外した状態のヘリコプタ10の側面図を示している。これらの図に示すように、ヘリコプタ10は、本体フレーム11、スキッドアーム121を介して本体フレーム11の下方に設けられるスキッド12、及び本体フレーム11から後方に延びるテールブーム13を基本骨格とし、本体フレーム11の上方には本体フレーム11に軸支されたメインロータ14を、また機体後方のテールブーム13の端部にテールロータ15を有している。
ヘリコプタ10の本体フレーム11には、エンジン161/マフラー162/燃料タンク163などからなる動力機構16、エルロン/エレベータ/ピッチ/ラダー/エンジン出力制御などを行うための各種操舵機構17、操舵機構17や後述する延線補助機構を制御するサーボモータ18、サーボモータ18及び後述するリール33を制御するための制御回路19、GPS(Global Positioning System)衛星から送られてくる電波を受信するGPS受信機21、GPS受信機21に接続するGPSアンテナ22、地磁気/加速度(3軸)/角速度(3軸)/エンジン回転数などを計測して出力する各種センサ23、地上局5との間でデータ通信を行うためのデータ送受信機24、データ送受信機24に接続される無線アンテナ25、地上局5からの指示や各種センサ23の計測値に基づいて、ヘリコプタ10の自律航行のための処理を実行する、CPU及びメモリを有するコンピュータ26、ビデオカメラ27及びビデオカメラ27の動作や撮影方向などを制御し、ビデオカメラ27によって撮影された画像又は影像をデータ送受信機24に入力するカメラ制御装置28などが実装されている。
スキッド12には、延線作業を補助するための機構(以下、延線補助機構という)が取り付けられている。一つは、スキッドアーム121の所定位置に固定された、ヘリコプタ10の機軸(ロール軸)方向に平行に延びる所定長さの棒状のロープガイド31であり、ロープガイド31は、留め具32を介してスキッドアーム121に固定されている。また前後して設けられる2つのスキッドアーム121の間には、上記延線補助機構として、リール33と、リール33よりも機首寄りに位置する切断装置34とが取り付けられている。なお、リール33及び切断装置34は、いずれも所定の取付け具によってロープガイド31に固定されている。
リール33には、ナイロンロープなどのパイロットロープ3が接続される補助ロープ4が巻回されている。補助ロープ4としては、例えば、釣り糸などの細くて強靱な材質のものが用いられる。リール33は、鉄塔監視者や地上局5からの無線による遠隔制御によって正転/逆転の制御が可能であり、これにより、遠隔制御による補助ロープ4の引き出し/巻き取りを行うことが可能である。なお、補助ロープ4に所定値以上の張力が加わった場合に、その張力がそのままヘリコプタ10に印加されてしまわないよう、リール33は、補助ロープ4に一定の張力が加わるとスリップする機構を有している。
図3A、図3Bに切断装置34の構成を示している。図3Aは、切断装置34の一部透視平面図であり、図3Bは、切断装置34の一部透視斜視図である。これらの図に示すように、切断装置34は、扁平直方体形状の収容ケース341と、収容ケース341に収容されたカッター342とを含んで構成されている。収容ケース341の内部には、カッター342をスライド可能に位置決めしている複数本の柱材343が設けられている。また収容ケース341の6つの面のうち、面積最大の対向する2つの面の対応する位置には、各面に垂直に貫通する通し孔344が形成されている。この通し孔344には補助ロープ4が挿通される。カッター342の柄の部分3421の一部は収容ケース341の外部に露出している。そして、露出している柄の部分3421は、カッター342を制御するためのサーボモータ18の稼働部181に連結されている。可動部181が回転すると、カッター342が収容ケース341に対してスライドし、これによりカッター342の刃の部分が補助ロープ4に接触して補助ロープ4が切断される。なお、収容ケース341及びサーボモータ18は、いずれも本体フレーム11の所定位置に固定されている。
一方、図2Aに示すように、ロープガイド31の機首側の先端部には、補助ロープ4が挿通されるリング体35が設けられている。補助ロープ4の先端には、補助ロープ4に張力を与えるためのウェイト36が取り付けられており、これにより補助ロープ4はロープガイド31に沿って機首側に垂れ下がり、従って、補助ロープ4がテールロータ15に接触しにくくなる。またロープガイド31の先端は、メインロータ14が機首側に最大に突出する位置よりも機首側に突出するので、航行中に補助ロープ4はメインロータ14にも接触しにくい。
図4はヘリコプタ10及び地上局5に設けられる各種装置のブロック構成である。同図に示すように、ヘリコプタ10に搭載されるGPS受信機21及び各種センサ23は、いずれもヘリコプタ10に搭載されているコンピュータ26に接続している。GPS受信機21は、ヘリコプタ10の現在位置(3軸)を示す情報をコンピュータ26に与える。また各種センサ23は、地磁気/加速度(3軸)/角速度(3軸)/エンジン回転数などの情報をコンピュータ26に与える。
コンピュータ26は、地上局5や、各種センサ及びGPS受信機21から伝えられる情報に応じて制御回路19を介してサーボモータ18を制御し、ヘリコプタ10の自律航行を実現する。なお、ヘリコプタ10は、手動制御による航行又は自律制御のうちのいずれか一方優先制御による半自律制御による航行、といった各種の飛行モードで航行させることができる。この場合の各モードへの切り換えは、ヘリコプタ10の位置の微調整や緊急時のバックアップなどに際して行われる。またヘリコプタ10の飛行モードの切り換えは、地上局5からの指示によって行うことができる。
データ送受信機24は、地上局5から送られてくるヘリコプタ10の航行制御のための指示を受信して、これをコンピュータ26に入力する。データ送受信機24は、各種センサ23のリアルタイムな計測値を地上局5に送信する。データ送受信機24は、カメラ制御装置28から入力されるビデオカメラ27によって撮影された画像又は影像を地上局5に送信する。またデータ送受信機24は、地上局5から送られてくるビデオカメラ27の動作や撮影方向の制御指示を受信して、これをカメラ制御装置28に入力する。さらにデータ送受信機24は、地上局5から送られてくるリール33や切断装置34の制御指示を受信して、その制御指示をコンピュータ26に伝える。コンピュータ26は、入力された制御指示に応じてリール33や切断装置34を制御する。
カメラ制御装置28は、データ送受信機24を介して地上局5から送られてくる制御情報に応じて、撮影開始/終了制御、ズーム制御、ビデオカメラ27の撮影方向の制御などのビデオカメラ27に関する各種制御を行う。
受信機40は、オペレータや鉄塔監視者などによって所持される送信機42から送信されてくる電波を受信して、これに含まれる制御信号を制御回路19に入力する。オペレータや鉄塔監視者は、送信機42によってヘリコプタ10の位置を調整することができる。また送信機42によってリール33や切断装置34を制御することもできる、
受信機40は、データ送受信機24やコンピュータ26とは独立した系統で動作する。受信機40は、データ送受信機24やコンピュータ26が正常に動作しなくなった場合、オペレータや鉄塔監視者の手動操縦を可能とするためのバックアップ系として機能する。
図5に制御回路19のうちのリール33及び切断装置34を制御するための回路部分を示している。同図において、信号発生回路191は、コンピュータ26又はデータ送受信機24から入力される信号に応じて、サーボモータ18を制御するための制御信号を生成する。
信号弁別回路192は、受信機40又はデータ送受信機24から入力される制御信号に応じて、モータ制御回路193にリール33の正転/逆転の制御をさせるための信号を生成する。
切換回路194は、受信機40又は信号発生回路191から入力される制御信号のうちのいずれか一方を選択し、選択した制御信号をサーボモータ18に出力する。すなわち、切換回路194は、信号発生回路191から制御信号が正常に入力されている場合には、信号発生回路191から入力される制御信号をサーボモータ18に入力し、信号発生回路191から制御信号が正常に入力されていない場合には、受信機40から入力される制御信号をサーボモータ18に入力する。
図4に示すように、地上局5には、データ送受信機51及びこれに接続する無線アンテナ52、制御用コンピュータ53、及び監視用コンピュータ54が設置される。データ送受信機51は、ヘリコプタ10に搭載されているデータ送受信機24と通信する。データ送受信機24とデータ送受信機51との間の通信は、例えば、無線LANの仕組みによって行われ、通信装置としては、例えば、多重化無線通信が可能なレピータ(無線LANのアクセスポイント)などを用いることができる。
制御用コンピュータ53及び監視用コンピュータ54は、キーボードやマウスなどの入力装置、液晶モニタなどの表示装置、ハードディスクや半導体メモリなどの記憶装置を有するコンピュータである。制御用コンピュータ53としては、例えば、ノート型パソコンが用いられる。制御用コンピュータ53は、オペレータが、航行制御の指示や、ビデオカメラ27の制御指示(撮影開始/終了制御、ズーム制御、撮影方向等)をヘリコプタ10に与えるためのユーザインタフェースを提供する。制御用コンピュータ53には、オペレータがヘリコプタ10に指示を与えるために必要となる、地図情報、高圧線鉄塔2の位置や延線対象となる区間を示す情報などの情報が格納されている。制御用コンピュータ53には、オペレーションアシスト装置531及びカメラコントローラ532が接続している。オペレータは、これらの装置を利用することによって、ヘリコプタ10に容易かつ迅速に指示を与えることができる。
監視用コンピュータ54は、ビデオカメラ27によって撮影された画像又は影像を監視用コンピュータ54の表示装置に表示する。また監視用コンピュータ54は、ヘリコプタ10の各種センサのリアルタイムな計測値を表示する。監視用コンピュータ54によって、オペレータはヘリコプタ10の飛行状態や延線の様子をリアルタイムに把握することが可能である。
図6にヘリコプタ10の水平方向の自律航行制御系を示している。位置制御部411には、地上局5から送られてくるヘリコプタ10の位置目標値(緯度、経度)が入力される。位置制御部411は、ヘリコプタ10の現在位置と与えられた位置目標値とを比較することにより速度目標値を求め、求めた速度目標値を速度制御部412に入力する。速度制御部412は、ヘリコプタ10の現在速度と与えられた速度目標値とを比較することによってヘリコプタ10の姿勢目標値を求め、求めた姿勢目標値を姿勢制御部413に与える。姿勢制御部413は、ヘリコプタ10の現在姿勢と与えられた姿勢目標値とを比較することによりサーボモータ18の動作量を求め、求めた動作量に従ってサーボモータ18を制御する。一方、サーボモータ18による制御後におけるGPS受信機21や各種センサ23及びによって計測された計測値(現在位置、現在速度、現在姿勢)は、位置制御部411、速度制御部412、姿勢制御部413にそれぞれフィードバックされる。ヘリコプタ10の水平方向の自律制御は以上の仕組みによって行われる。なお、ヘリコプタ10の垂直方向の自律制御についても、水平方向の自律制御の場合と同様にして行われる。
<<延線方法1>>
次に、以上に説明した延線システム1を用いて行われる具体的な延線方法について説明する。なお、以下の延線方法の説明では、地上局5には、制御用コンピュータ53を操作する第1のオペレータ、及び監視用コンピュータ54を操作する第2のオペレータ、及び緊急時等において送信機42によりヘリコプタ10を手動制御する第3のオペレータが配置されているものとする。延線対象となる各高圧線鉄塔2には、鉄塔監視者が配置され、また高圧線鉄塔2のアームには、作業員が待機している。
また本実施形態では、延線対象となる高圧線鉄塔2は3本であるものとするが、本発明の適用範囲は高圧線鉄塔2が3本である場合に限られない。ヘリコプタ10は、機体や装備の点検、操縦機能の動作確認、GPS受信機21や各種センサ23の較正を終えて離発着場9に待機しているものとする。
延線対象となる高圧線鉄塔2のアーム6には、パイロットロープ3が巻かれた延線用ドラム70があらかじめ取り付けられている。図7にアーム6に取付けられる延線用ドラム70を示している。同図に示すように、延線用ドラム70は、その両端に当該延線用ドラム70をアーム6に取り付けるための平板状の取付部711を有する矩形枠状の台座71と、パイロットロープ3が巻回されるドラム72と、ドラム72の回転軸721を軸支している、底辺が台座71に固定された略三角形状の2つの支持部材73と、回転軸721の一端側に設けられ、パイロットロープ3にかかる張力を調節するためのブレーキ機構74とを有している。
ブレーキ機構74は、その操作位置を段階的にロックさせることが可能な操作レバー741を有している。作業員は、操作レバー741を操作することによりパイロットロープ3にかかる張力を調節することができる。またブレーキ機構74は、パイロットロープ3に印加された張力がヘリコプタ10に伝わらないようにするためのスリップ機構を有している。
高圧線鉄塔2のアームに延線用ドラム70が設置されている様子を図8A、図8Bに示している。このうち図8Aは、延線用ドラム70が固定されているアーム6の近傍を水平方向から眺めた図であり、図8Bは、アーム6の近傍を上方から眺めた図である。延線用ドラム70は取付具81を介してアーム6に取り付けられている。
図8Cは、取付具81が設けられている部分を拡大した図である。取付具81は、上面811aと、上面811aから垂直に立ち下がる2つの側面811b,811cとを有する断面略U字形状であり、上面811aの所定位置に設けられている孔に挿通される締結具812a(ボルト及びナット)と、側面812bの所定位置に設けられた貫通孔に設けられる締結具812b(ボルト及びナット)とを含んで構成されている。同図に示すように、締結具812aは、延線用ドラム70の取付部711と取付具81とを連結しており、締結具812bは取付具81とアーム6とを連結している。なお、パイロットロープ3がドラム72からスムーズに引き出されるようにするため、延線用ドラム70は、ドラム72の回転軸721が延線方向に対して直角となるように、すなわちアーム6に対して斜めにずれた状態で取り付けられている。
図9に示すように、延線に際しては、まず第1のオペレータが、制御用コンピュータ53にヘリコプタ10を自律航行させるための開始操作を行う。これによりヘリコプタ10は、離発着場9を離陸して、延線の起点となる高圧線鉄塔2(1)の手前まで自律航行し、そこで空中停止(ホバリング)して待機する。
次に、第1のオペレータが制御用コンピュータ53に補助ロープ4の引き出し指示を行う。これによりリール33が回転し、図10に示すように補助ロープ4が所定長さ引き出される。
次に、第1のオペレータは、延線方向に尾部(テール)が向くようにヘリコプタ10を制御する。そして第1のオペレータは、ヘリコプタ10を延線方向にバック飛行させ、第1の高圧線鉄塔2(1)のアーム6(1)の上空を通過させる(図11を参照)。ヘリコプタ10をバック飛行させるのは、ビデオカメラ27の視界に第1の高圧線鉄塔2や補助ロープ4の状態が入りやすくするためである。またバック飛行することで、補助ロープ4は機首側に靡くので、補助ロープ4がテールロータ15に絡みにくくなる。
補助ロープ4が第1の高圧線鉄塔2(1)のアーム6(1)にうまく引っ掛らない場合には、第1のオペレータは、位置目標値の変更や手動制御を行って、補助ロープ4がうまくアーム6(1)に引っ掛かるようにヘリコプタ10の位置を調節する。
次に、第1の高圧線鉄塔2(1)で待機していた作業員がアーム6(1)に掛かっている補助ロープ4を受け取る。次に、作業員は、受け取った補助ロープ4に、延線用ドラム70に巻回されているパイロットロープ3を接続する。このとき、必要であればリール33を回転させてパイロットロープ3の弛みを調節する(図12を参照)。このようにパイロットロープ3をあらかじめアーム6(1)に用意しておくようにすることで、航行中におけるヘリコプタ10の重量を減らすことができ、ヘリコプタ10の機動性を確保することができる。また軽量化によって燃費も節約される。
次に、第1のオペレータは、バック飛行のままヘリコプタ10を第2の高圧線鉄塔2(2)の所まで移動させ、第1の高圧線鉄塔2(1)の場合と同じように、第2の高圧線鉄塔2(2)のアーム6(2)にパイロットロープ3(又は補助ロープ4)が引っ掛かるようにする(図13を参照)。
次に、第2の高圧線鉄塔2(2)で待機していた作業員がアーム6(2)に掛かっているパイロットロープ3(又は補助ロープ4)を受け取る。そして、作業員は補助ロープ4からパイロットロープ3を切り離し、パイロットロープ3を第2の高圧線鉄塔2(2)の所定位置に固定する。またヘリコプタ10側に接続する補助ロープ4には、第2の高圧線鉄塔2(2)に設置されている延線用ドラム70(2)に巻回されている別のパイロットロープ3を接続する。この時、必要であれば第1のオペレータ又は鉄塔監視者は、遠隔操作によってリール33を回転させてパイロットロープ3の弛みを調節する(図14を参照)。
次に、第1のオペレータは、ヘリコプタ10をバック飛行のまま第3の高圧線鉄塔2(3)の上空まで移動させ、第3の高圧線鉄塔2(3)のアーム6(3)にパイロットロープ3が引っ掛かるようにする。また第3の高圧線鉄塔2(3)で待機していた作業員は、パイロットロープ3を補助ロープ4から切り離し、パイロットロープ3を第3の高圧線鉄塔2(3)の所定位置に固定する(図15を参照)。
次に、第1のオペレータ又は鉄塔監視者は、切断装置34を制御して、ヘリコプタ10から垂れ下がっている補助ロープ4を切断する(図16を参照)。補助ロープ4を切断するのは、ヘリコプタ10の帰還航行中に補助ロープ4が木などの障害物に引っ掛かってしまわないようにするためである。
次に、第1のオペレータは、ヘリコプタ10を第3の高圧線鉄塔2(3)から離れた場所に移動させ、バック飛行を終了させる。そして、ヘリコプタ10を離発着場9に帰還させる(図17を参照)。以上のようにして、第1の高圧線鉄塔2(1)から第3の高圧線鉄塔2(3)までのパイロットロープ3の延線が行われる。
ところで、以上に説明した延線方法では、地上局5から無線送信されてくる位置目標値に従って、GPSを利用した自律航行可能な無人ヘリコプタ10によってパイロットロープ3の延線を行う。このため、従来の無人ヘリコプタを用いた延線方法に比べて、パイロットロープ3の延線を円滑かつ安全に行うことができる。
またこのように、延線対象となる高圧線鉄塔2を通過するごとに高圧線鉄塔2に固定されている補助ロープ4に別のパイロットロープ3に繋ぎ直していくようにすることで、無人ヘリコプタ10にかかる重量を抑えることができ、複数本の高圧線鉄塔2からなる連続した径間を一度の航行によって延線することができる。このため、操縦をオペレータ間でリレーする必要がなく、作業が中断するようなことがなく、作業を安全に進めることができる。また無人ヘリコプタ10の重量が抑えられることにより、無人ヘリコプタ10の機動性が確保され、気象条件などの影響も受けにくい。
また以上に説明した延線方法によれば、ある程度太く重量のあるパイロットロープ3を延線することが可能である。また誤差や風の影響などによって無人ヘリコプタ10の位置がずれてしまった場合でも、地上局5から無人ヘリコプタ10に位置目標値を送り直すことで無人ヘリコプタ10の位置を微調整することができ、延線作業を確実に進めることができる。
<<延線方法2>>
次に、延線システム1によって、延線用ドラム70を用いずに行う延線方法について説明する。この方法では、リール33に巻回されている軽量な補助ロープ4をパイロットロープ3として延線を行う。オペレータ及び作業員の配置形態は上述の延線方法1の場合と同様である。
延線に際しては、まず第1のオペレータが、制御用コンピュータ53に自律航行の開始操作を行う。これによりヘリコプタ10は、離発着場9を離陸して、延線の起点となる高圧線鉄塔2(1)の手前まで自律航行し、そこで空中停止(ホバリング)する(図18を参照)。次に、第1のオペレータは、制御用コンピュータ53に補助ロープ4の引き出し指示を行う。これによりリール33が回転し、補助ロープ4が所定長さだけ引き出される(図19を参照)。
次に、第1のオペレータは、延線方向に尾部(テール)が向くようにヘリコプタ10を制御する。そして第1のオペレータは、ヘリコプタ10を延線方向にバック飛行させ、第1の高圧線鉄塔2(1)のアーム6(1)の上空を通過させる。ここで延線方法1の場合と同様に、補助ロープ4が第1の高圧線鉄塔2(1)のアーム6(1)にうまく引っ掛からない場合には、第1のオペレータは、位置目標値の変更や手動制御によってヘリコプタ10の位置を調節し、補助ロープ4がアーム6(1)にうまく引っ掛かるようにする(図20を参照)。
次に、第1の高圧線鉄塔2(1)で待機していた作業員が、アーム6(1)に掛かっている補助ロープ4を受け取り、受け取った補助ロープ4を、第1の高圧線鉄塔2(1)の所定位置に固定する。なお、このとき、必要であればリール33を回転させて、補助ロープ4の弛みを調節する(図21を参照)。
次に、第1のオペレータは、バック飛行のままヘリコプタ10を第2の高圧線鉄塔2(2)の所まで移動させ、第1の高圧線鉄塔2(1)の場合と同じように、第2の高圧線鉄塔2(2)のアーム6(2)に補助ロープ4が引っ掛かるようにする。次に、第2の高圧線鉄塔2(2)で待機していた作業員が、アーム6(2)に引っ掛かっている補助ロープ4を受け取って、受け取った補助ロープ4を、第2の高圧線鉄塔2(2)の所定位置に固定する。このとき、必要であればリール33を回転させて補助ロープ4の弛みを調節する(図22を参照)。
次に、第1のオペレータは、ヘリコプタ10をバック飛行のまま第3の高圧線鉄塔2(3)の上空まで移動させ、第3の高圧線鉄塔2(3)のアーム6(3)に補助ロープ4が引っ掛かるようにする(図23を参照)。
次に、第3の高圧線鉄塔2(3)で待機していた作業員が、補助ロープ4を途中で切り離し、その一端を第3の高圧線鉄塔2(3)の所定位置に固定する。また必要であればリール33を回転させて補助ロープ4の弛みを調節する(図23を参照)。
次に、第1のオペレータ又は鉄塔監視者が切断装置34を制御して、ヘリコプタ10から垂れ下がっている補助ロープ4を切り離す(図24を参照)。
次に、第1のオペレータは、ヘリコプタ10を第3の高圧線鉄塔2(3)から離れた場所に移動させた後、バック飛行を終了させ、ヘリコプタ10を離発着場9に帰還させる(図25を参照)。延線用ドラム70を使わない延線方法は以上のようにして行われる。
ところで、以上延線方法2として説明した延線方法によれば、延線方法1の場合のように、パイロットロープ3を繋ぎ直す必要がない。また繋ぎ直しのためのパイロットロープ3を高圧線鉄塔2に用意しておく必要もない。このため、パイロットロープ3の延線を円滑に行うことができる。
なお、以上の説明は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
例えば、以上の実施形態では、無人ヘリコプタを利用したパイロットロープの延線方法について説明したが、本発明は無人ヘリコプタに限らず、自律制御型の無人飛行船や無人飛行機など、飛行方式や操舵方法、動力機構などが異なる他の種類の無人飛行体を利用する場合にも適用することができる。
本発明の一実施形態として説明するパイロットロープの延線システム1の概略的な構成を示す図である。 本発明の一実施形態として説明する本体カバー9が装着された状態におけるヘリコプタ10の側面図である。 本発明の一実施形態として説明する本体カバー9が取り外された状態におけるヘリコプタ10の側面図である。 本発明の一実施形態として説明する切断装置34の一部透視平面図である。 本発明の一実施形態として説明する切断装置34の一部透視斜視図である。 本発明の一実施形態として説明するヘリコプタ10及び地上局5に設けられる各種装置又は設備のブロック構成を示す図である。 本発明の一実施形態として説明する制御回路19のうちのリール33及び切断装置34を制御するための回路部分を示す図である。 本発明の一実施形態として説明するヘリコプタ10の水平方向の自律航行制御系を示す図である。 本発明の一実施形態として説明するアーム6に取付けられている延線用ドラム70の一例を示す図である。 本発明の一実施形態として説明する延線用ドラム70が固定されているアーム6の近傍を水平方向から眺めた図である。 本発明の一実施形態として説明するアーム6の近傍を上方から眺めた図である。 本発明の一実施形態として説明する取付具81が設けられている部分を拡大した図である。 本発明の一実施形態として説明する延線方法1を説明する図である。 本発明の一実施形態として説明する延線方法1を説明する図である。 本発明の一実施形態として説明する延線方法1を説明する図である。 本発明の一実施形態として説明する延線方法1を説明する図である。 本発明の一実施形態として説明する延線方法1を説明する図である。 本発明の一実施形態として説明する延線方法1を説明する図である。 本発明の一実施形態として説明する延線方法1を説明する図である。 本発明の一実施形態として説明する延線方法1を説明する図である。 本発明の一実施形態として説明する延線方法1を説明する図である。 本発明の一実施形態として説明する延線方法2を説明する図である。 本発明の一実施形態として説明する延線方法2を説明する図である。 本発明の一実施形態として説明する延線方法2を説明する図である。 本発明の一実施形態として説明する延線方法2を説明する図である。 本発明の一実施形態として説明する延線方法2を説明する図である。 本発明の一実施形態として説明する延線方法2を説明する図である。 本発明の一実施形態として説明する延線方法2を説明する図である。 本発明の一実施形態として説明する延線方法2を説明する図である。
符号の説明
1 延線システム 2 高圧線鉄塔
3 パイロットロープ 4 補助ロープ
5 地上局 6 アーム
10 ヘリコプタ 14 メインロータ
15 テールロータ 16 動力機構
17 操舵機構 18 サーボモータ
19 制御回路 21 GPS受信機
22 GPSアンテナ 23 各種センサ
24 データ送受信機 25 無線アンテナ
26 コンピュータ 27 ビデオカメラ
28 カメラ制御装置 31 ロープガイド
33 リール 34 切断装置
40 受信機 51 データ送受信機
53 制御用コンピュータ 54 監視用コンピュータ
70 延線用ドラム 71 台座
72 ドラム 81 取付具

Claims (6)

  1. 地上局から無線送信されてくる位置目標値に従ってGPSを利用した自律航行が可能な無人飛行体によるパイロットロープの延線方法であって、
    パイロットロープが延線されるn本の各鉄塔について、k番目(k=2,3,・・・,n)の鉄塔の上空に、その一端がk−1番目の前記鉄塔に固定されているパイロットロープの他端を繋いだ前記無人飛行体を、前記k番目の鉄塔に前記パイロットロープが掛かるように通過させ、前記無人飛行体が前記k番目の鉄塔を通過する際に、前記パイロットロープを前記k番目の鉄塔に固定するとともに、前記k番目の鉄塔に固定されている別のパイロットロープに繋ぎ直すことにより、前記各鉄塔に順にパイロットロープを延線していくこと
    を特徴とする無人飛行体によるパイロットロープの延線方法。
  2. 地上局から無線送信されてくる位置目標値に従ってGPSを利用した自律航行が可能な無人飛行体によるパイロットロープの延線方法であって、
    パイロットロープが延線されるn本の各鉄塔について、k番目(k=2,3,・・・,n)の鉄塔の上空に、前記k番目の鉄塔に前記パイロットロープが掛かるように通過させ、前記無人飛行体が前記k番目の鉄塔を通過する際に、前記パイロットロープを前記k番目の鉄塔に固定することにより、前記各鉄塔に順にパイロットロープを延線していくこと
    を特徴とする無人飛行体によるパイロットロープの延線方法。
  3. 請求項1又は2のいずれか一項記載の無人飛行体によるパイロットロープの延線方法であって、
    前記無人飛行体に無線による制御が可能な切断装置を搭載し、
    n番目の前記鉄塔に前記パイロットロープが固定された後、前記無人飛行体が、無線送信されてくる指示に従って前記パイロットロープを切断すること
    を特徴とする無人飛行体によるパイロットロープの延線方法。
  4. 請求項1又は2のいずれか一項記載の無人飛行体によるパイロットロープの延線方法であって、
    前記無人飛行体にビデオカメラを搭載し、
    前記ビデオカメラによって撮影された画像又は影像を無線により前記地上局に送信し、
    前記地上局において、前記ビデオカメラの画像又は影像を受信し、受信した画像又は影像を表示装置に表示すること
    を特徴とする無人飛行体によるパイロットロープの延線方法。
  5. 請求項1又は2のいずれか一項記載の無人飛行体によるパイロットロープの延線方法であって、
    前記無人飛行体の前記k−1番目の鉄塔から前記k番目の鉄塔までの間の航行をバック飛行により行うようにすること
    を特徴とする無人飛行体によるパイロットロープの延線方法。
  6. 請求項1に記載の無人飛行体によるパイロットロープの延線方法であって、
    前記無人飛行体が航行することにより前記パイロットロープが引き出されるように、前記パイロットロープを前記各鉄塔に固定されたドラムに巻き付け、
    前記ドラムは前記パイロットロープにかかる張力を調節するためのブレーキ機構を有し、
    前記ブレーキ機構は、前記パイロットロープに所定値以上の張力が印加された場合にスリップするスリップ機構を有すること
    を特徴とする無人飛行体によるパイロットロープの延線方法。

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