JP2007267007A - 特定機能制限システム - Google Patents

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Abstract

【課題】カメラ機能を具備する携帯電話端末を所持して撮影禁止場所への立ち入りするユーザに対して、非接触方式の通信を利用することで、カメラ使用を制限するとともに、撮影禁止場所への立ち入りをスムースに行うことができる。特定機能制限システムを提供することを目的とする。
【解決手段】携帯電話端末10はICカード13bに記憶されている自身の機種情報をゲート30と近距離無線通信によって送信し、サーバ20は、ゲート30を介して受信した携帯電話端末10自身の機種情報から、機種コードデータベース23に記憶されている機種コードと比較し、特定機能を具備する携帯電話端末であると判断された時に、サーバ20から携帯電話端末10へ特定機能の制限を行う信号がゲート30と近距離無線通信を介して送信され、エリア内への入場が許可される。
【選択図】図1

Description

本発明は、携帯電話端末が具備する特定機能を制限させる特定機能制限システムに関する。
近年の携帯電話機では、カメラ機能を実装することが標準となっており、ユーザは、カメラ機能を利用することで、どこでも簡単に写真を撮影することができるが、このカメラ機能を利用して、企業の社外秘情報を簡単に撮影することで、情報漏洩が生じるという問題が発生している。また、コンサートや博物館での写真撮影禁止の場所でも、軽量かつ小型の携帯電話機で隠し撮りを簡単することができ、このようなことは、社会的な問題の一つになっている。
上記のような問題を解決するために、例えば、特許文献1には、カメラ機能付き携帯通信端末を携行して撮影禁止の場所へ出入りする者を対象に、赤外線通信等の近距離無線通信の機能を利用してカメラの使用を制限する発明が提案されている。
特開2005−056377号公報
しかし、特許文献1で提案されている撮影規制システムでは、カメラ制御装置と赤外線通信を行うことで、カメラの使用を制限しているが、携帯電話端末では、赤外線通信を作動させるためのアプリケーションを具備しており、ユーザは、カメラ制御装置の前で、このアプリケーションを起動させることで、赤外線通信を利用することができる。
このため、カメラ制御装置との赤外線通信を行うためには、ある程度の時間を必要することから、撮影禁止場所の出入りする人が多くなればなるほど、出入りに時間がかかってしますことが考えられる。
本発明は係る問題に鑑みてなされたものであり、カメラ機能を具備する携帯電話端末を所持して撮影禁止場所への立ち入りするユーザに対して、非接触方式の通信を利用することで、カメラ使用を制限するとともに、撮影禁止場所への立ち入りをスムースに行うことができる。特定機能制限システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の特定機能制限システムは、携帯電話端末が具備する特定機能の使用を禁止するエリアの出入口に設置された制御装置と、サーバとが通信回線を介して接続された特定機能制限システムであって、サーバは、特定機能を具備する携帯電話端末の機種情報を記憶した記憶手段を有し、携帯電話端末はICカードに記憶されている自身の機種情報を制御装置と近距離無線通信によって送信し、サーバは、制御装置を介して受信した携帯電話端末自身の機種情報から、記憶手段に記憶されている機種コードと比較し、特定機能を具備する携帯電話端末であると判断された時に、サーバから携帯電話端末へ特定機能の制限を行う信号が制御装置と近距離無線通信を介して送信され、エリア内への入場が許可されることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の特定機能制限システムであって、携帯電話端末は、非接触インターフェイス機能を有するICカードを内蔵し、制御装置との近距離無線通信を非接触インターフェイス機能によって、通信を行うことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の特定機能制限システムであって、携帯電話端末は、制御装置との通信を行う前に、事前にサーバに通信回線を介して、携帯電話端末の自身の機種情報を送信し、サーバは、受信した機種情報から特定機能を具備した携帯電話端末であると判断した場合に、携帯電話端末へユーザ登録を行い、ユーザIDを発行することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の特定機能制限システムであって、サーバは、携帯電話端末から制御装置を介して、自身の機種情報とユーザIDを受信し、特定機能を具備する携帯電話端末であるかの判断と、予めユーザ登録した携帯電話端末であるかの判断を行うことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の特定機能制限システムであって、サーバは、特定機能の制限の解除信号をエリアからの退場の際に、制御装置を介して携帯電話端末へ送信することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1から5のいずれか1項に記載の特定機能制限システムであって、非接触インターフェイス機能は、制御装置と双方向で通信を行うことを特徴とする。
本発明によれば、非接触方式の通信を利用して、携帯電話端末が具備するカメラ機能の使用を制限することで、撮影禁止場所への立ち入りをスムースに行うことができる。
次に、図面を参照して、本実施形態に係る特定機能制限システムについて説明する。
図1は、特定機能制限システムの構成を示した図である。
特定機能制限システムは、ユーザが所持する携帯電話端末10、情報処理サーバ20、ゲート30から構成されている。携帯電話端末10は、カメラ機能を搭載すると共に、着脱可能なICカード13bが内蔵されている。ICカード13bは、ゲート30が有するリード/ライト部31と非接触方式で通信を行うことができ、ICカード13bとリード/ライト部31との通信によって、携帯電話端末10内に記憶されている情報の読み取りや書き込みを可能とする。
また、携帯電話端末10は、カメラ機能を作動させるアプリケーションの他に、カメラ機能の作動を禁止するアプリケーションを備えている。このカメラロック機能を作動させるアプリケーションは、ユーザ自身で、携帯電話端末10のキー操作によって行うこともできるし、また、外部から受信したカメラ機能制限の信号によって、カメラロック機能を作動させることも可能である。
情報処理サーバ20は、制御部21とユーザ情報データベース22、機種コードデータベース23を備えている。情報処理サーバ20は、コンサートや展覧会などを運営する会社や企業自体、ゲート30が設置されている会場が有している。ユーザ情報データベース22は、携帯電話端末10から送信されたユーザ情報とユーザ情報に関連付けて機種コードを蓄積する。機種コードデータベース23は、携帯電話端末の機種ごとの機種コードが記憶されており、受信した機種コードから制御部21が機種コードデータベース23から一致する機種コードを検索する。
検索した結果一致した機種コードがあり、機種コードからカメラ機能の作動を禁止するアプリケーションを搭載した携帯電話端末10の場合に、サーバ20は、携帯電話端末10にIDナンバーを送信し、携帯電話端末10は、受信したIDナンバーを登録する。
ゲート30は、携帯電話端末10が搭載するICカード情報を無線で読み取り/書き込み可能なリード/ライト部31を有する。ゲート30では、既存の技術を流用できるため、詳細な説明に関しては、省略する。
次に、図2〜図5を参照して、本システムの処理動作について説明する。
図2は、本システム全体の処理動作を示したフローチャートである。
まず、携帯電話端末10を所持するユーザがゲート30を通過する時に、ゲート20が有するリーダ/ライタ部31に携帯電話端末10をかざす(ステップS100)。リーダ/ライタ部31は、携帯電話端末10が有するEEPROM14内のIDナンバー14aと機種コード14bとを読み取る(ステップS101)。
リーダ/ライタ部31で読み取った情報をサーバ20へ送信する(ステップS102)。サーバ20では、まず、ユーザがゲートに入場した日にち及び時間を記録することができる。また、サーバ20は受信した情報から、制御部21が機種コードデータベース23に一致する機種コードがあるかを検索する(ステップS103)。一致する機種コードがあった場合には(ステップS103/YES)、予めサーバ20へIDナンバーを発行される時に、携帯電話端末10は、カメラロック機能が搭載されている機種であることが認識されている。そのため、サーバ20から携帯電話端末10へカメラロック機能を作動させる信号を送信する。
また、事前にサーバ20への機種コードの入力を行った際に、カメラロック機能が搭載されていない携帯電話端末であると判断された場合には、サーバ20から携帯電話端末10へ「未認可端末である」というメッセージを返す。これにより、ユーザは、携帯電話端末10を持ち込んではいけないことを知ることができる。この時、携帯電話端末を所持していないユーザについては、ゲート30とは別の例えば、有人ゲートから入場することとなる。次に、IDナンバーの検索をする(ステップS104)。なお、一致する機種コードがあった場合には、サーバ20から携帯電話端末10へ機種コードの一致を示唆する旨を通知する。
ステップS104では、制御部21がユーザ情報データベース22から携帯電話端末10へ発行したIDナンバーを検索し、一致するIDナンバーがあった場合には(ステップS104)、次に、もう一度機種コードとIDナンバーの検索を行い、進入を許可してもよい携帯電話端末10かを判断する(ステップS105)。制御部21は、繰り返して、IDナンバーと機種コードとをユーザ情報データベース22と機種コードデータベース23から検索する。
ステップS105における検索の結果から、機種コードとIDナンバーが一致する場合には、携帯電話端末10からサーバ20へ進入許可信号を送信することで(ステップS105)、ゲートが開く(ステップS107)。
なお、ステップS103〜S105において、機種コード及びIDナンバーが一致しない場合には(ステップS103/NO,S104/NO,S105/NO)、ゲートは開かず、進入を禁止する(ステップS108)。
次に、図3、図4を参照して、進入許可/不許可におけるシステム全体の処理動作について説明する。
図3は、携帯電話端末10を所持するユーザの進入を許可する処理動作を示したシーケンス図である。
まず、携帯電話端末10をゲート30のリーダ/ライタ31へかざすことで(ステップS200)、携帯電話端末10内の機種コードとIDナンバーを読み取る。ゲート30は、読み取った機種コードとIDナンバーをサーバ20へ送信し(ステップS201)、まず、サーバ20では、機種コードの検索を行う(ステップS202)。
一致した機種コードがある場合には、携帯電話端末10へ、機種コードが一致した旨を通知する(ステップS203)。次に、IDナンバーの検索を行い、一致したIDナンバーがある場合には(ステップS204)、IDナンバーが一致した旨を通知するとともに(ステップS205)、再確認のため、もう一度、機種コードとIDナンバーとの確認をし、一致する機種コードとIDナンバーとがある場合には(ステップS206)、その旨を携帯電話端末10へ通知する。
携帯電話端末10は、サーバ20へ進入許可信号を送信し(ステップS208)、サーバ20は、進入許可信号をゲート30へ送信し、ゲートの扉が開く(ステップS210)。
また、図4では、進入を許可しない処理動作を示したシーケンス図である。
図3を同様の処理を行うが、サーバ20では、ゲート30が有するリード/ライト31が取得した情報から、機種コードとIDナンバーの検索を行う。
まず、機種コードを検索する(ステップS302)。一致する機種コードがない場合には携帯電話端末10へ機種コードが一致しない旨の通知を行う(ステップS303)。次に、IDナンバーの検索を行う(ステップS304)。一致するIDナンバーがない場合には、携帯電話端末10へIDナンバーが一致しない旨の通知を行う(ステップS305)。再確認として、機種コードとIDナンバーとが一致するかを確認する(ステップS306)。再確認でも機種コードとIDナンバーとが一致しない場合には、その旨を携帯電話端末10へ送信し(ステップS307)、進入不許可の信号を携帯電話端末10へ送信する(ステップS308)。ゲート30は、携帯電話端末10は進入不許可のため、ゲートは閉じたままとなる(ステップS309)
また、図5を参照して、進入許可された携帯電話端末10のカメラ機能の制限を行う処理動作について説明する。
携帯電話端末10からサーバ20へ進入許可信号を送信した際に、サーバ20から携帯電話端末10へカメラ機能制限信号が送信される(ステップS400)。この時、携帯電話端末10内のEEPROM14では、カメラ機能ロックのフラグが立ち、カメラ機能の起動を禁止する。ユーザは、カメラを起動させた時に(ステップS401)、EEPROM14内のカメラ機能ロックのフラグを確認し(ステップS402)、携帯電話端末10が有する表示画面や背面ディスプレイ(図示せず)には、「カメラ撮影禁止」の表示がされる(ステップS403)。
また、退場の際に、ゲート30を介してサーバ20から送信される信号を受信しないかぎりカメラロック機能は解除できない。サーバ20からは、携帯電話端末10内のEEPROM14内のカメラロック機能のフラグを解除させる信号であり、例えば、ゲート30を入場ゲートと退場ゲートに分けることで、退場ゲートのみで、解除信号を受信することができる。
本実施形態に係るシステムの構成を示した図である。 本実施形態に係るシステムの処理動作を示したフローチャートである。 図2において、進入許可された場合の処理動作を示したシーケンスである。 図2において、進入不許可された場合の処理動作を示したシーケンスである。 本実施形態に係るシステムの処理動作を示したフローチャートである。
符号の説明
10 携帯電話端末
11 CPU
12 RAM
13 ROM
14 EEPROM
15 コンプレッサ
16 カメラ
17 インタフェース
20 サーバ
21 制御部
22 ユーザ情報データベース22
23 機種コードデータベース
30 ゲート
31 リード/ライト部

Claims (6)

  1. 前記携帯電話端末が具備する特定機能の使用を禁止するエリアの出入口に設置された制御装置と、サーバとが通信回線を介して接続された特定機能制限システムであって、
    前記サーバは、特定機能を具備する携帯電話端末の機種情報を記憶した記憶手段を有し、
    前記携帯電話端末は前記ICカードに記憶されている自身の機種情報を前記制御装置と近距離無線通信によって送信し、
    前記サーバは、前記制御装置を介して受信した前記携帯電話端末自身の機種情報から、前記記憶手段に記憶されている機種コードと比較し、前記特定機能を具備する携帯電話端末であると判断された時に、前記サーバから前記携帯電話端末へ特定機能の制限を行う信号が前記制御装置と前記近距離無線通信を介して送信され、
    前記エリア内への入場が許可されることを特徴とする特定機能制限システム。
  2. 前記携帯電話端末は、非接触インターフェイス機能を有するICカードを内蔵し、
    前記制御装置との近距離無線通信を前記非接触インターフェイス機能によって、通信を行うことを特徴とする請求項1記載の特定機能制限システム。
  3. 前記携帯電話端末は、前記制御装置との通信を行う前に、事前に前記サーバに通信回線を介して、前記携帯電話端末の自身の機種情報を送信し、
    前記サーバは、受信した機種情報から特定機能を具備した携帯電話端末であると判断した場合に、前記携帯電話端末へユーザ登録を行い、ユーザIDを発行することを特徴とする請求項1または2記載の特定機能制限システム。
  4. 前記サーバは、前記携帯電話端末から前記制御装置を介して、自身の機種情報と前記ユーザIDを受信し、
    前記特定機能を具備する携帯電話端末であるかの判断と、予めユーザ登録した携帯電話端末であるかの判断を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の特定機能制限システム。
  5. 前記サーバは、前記特定機能の制限の解除信号を前記エリアからの退場の際に、前記制御装置を介して前記携帯電話端末へ送信することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の特定機能制限システム。
  6. 前記非接触インターフェイス機能は、前記制御装置と双方向で通信を行うことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の特定機能制限システム。
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