JP2007266734A - コンテンツ配信システム、配信方法および受信機 - Google Patents

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Abstract

【課題】視聴判定装置が同時処理可能なコンテンツ数より多く同時に受信できるコンテンツ配信システム
【解決手段】配信装置と、配信装置と回線にて接続された受信機と、受信機に接続された複数の視聴判定装置とを備えるコンテンツ配信システムであって、受信機は、複数の視聴判定装置の判定装置識別情報と受付けた契約内容とを記載した契約要求を送信する契約要求手段と、受信した個別情報から抽出した判定装置識別情報の視聴判定装置に受信した個別情報を出力する契約受信手段とを備え、配信装置は、契約要求から契約内容と複数の判定装置識別情報とを抽出し、判定装置識別情報と契約内容に基づく契約情報とを記載した個別情報を抽出した全ての判定装置識別情報について生成して送信する契約手段を備え、視聴判定装置は、契約受信手段から受けた個別情報から契約情報を取得して記憶する契約登録手段を備えることを特徴とするコンテンツ配信システム。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンテンツ配信システム、配信方法および受信機、特に受信機が同時に複数のコンテンツを受信可能なコンテンツ配信システム、配信方法および受信機に関する。
従来の地上波デジタル放送システム、BS/CSデジタル放送システムにおいて、有料放送及び放送番組を保護する目的で、放送局から放送される映像・音声およびデータなどのコンテンツはスクランブル化され、受信機において所定の機器がないと映像・音声およびデータなどのコンテンツを処理できない限定受信と呼ばれる仕組みで放送されている。この限定受信の概念を図7に示す。
図7における送信側の処理をまず説明する。
(1)スクランブル化処理
送信側は、コンテンツ(映像)をスクランブル装置511にてスクランブル処理を施して、多重化装置514へ渡す。
ここで、スクランブル処理とは、MULTI2など共通鍵暗号方式の暗号アルゴリズムにより暗号化を施すことである。このスクランブル処理に用いる鍵をスクランブル鍵(Ks)と呼ぶ。また、送信側は、このスクランブル鍵(Ks)を定期的に交換する。
(2)ECM(Entitlement Control Message;共通情報)送信処理
送信側は、暗号化装置512にて、ワーク鍵(Kw)でスクランブル鍵(Ks)を共通鍵暗号方式の暗号アルゴリズムにより暗号化して、ECM(共通情報)を生成し、多重化装置514へ渡す。
(3)EMM(Entitlement Management Message;個別情報)送信処理
送信側は、暗号化装置513にて、マスター鍵(Km)でワーク鍵(Kw)および契約情報を同様に暗号化して、EMM(個別情報)を生成し、多重化装置514へ渡す。契約情報は、当該EMMの宛先となっているユーザが有料コンテンツに対する契約を保持しているか否かなどを含む情報である。
(4)多重化および送信処理
送信側は、スクランブル化されたコンテンツ、暗号化されたECMおよびEMMを多重化装置514にてMPEG(Moving Picture Experts Group)2−TS(Transport Stream)に多重化し、放送波により送信する。
次に図7における受信側の処理を説明する。
(5)受信および分離処理
アンテナおよびチューナ(図示せず)を用いて放送波からMPEG2−TSを受信し、スクランブル化されたコンテンツ(映像)、暗号化されたEMMおよびECMを、分離部521にて分離し、デスクランブル部522、復号部525、527へ渡す。
(6)EMM受信処理
復号部527にて、暗号化されたEMMからワーク鍵(Kw)および契約情報をマスター鍵(Km)を用いて復号し、ワーク鍵(Kw)および契約情報を記憶部528に格納する。
(7)ECM受信処理
復号部525にて、暗号化されたECMからスクランブル鍵(Ks)をワーク鍵(Kw)を用いて復号し、EMM受信処理にて得て記憶部528に格納されている契約情報から受信したコンテンツを視聴する権利の有無を視聴判定部526にて判定する。判定の結果が有の場合、視聴判定部526は、スクランブル鍵(Ks)を出力する。
(8)デスクランブル処理
ECM受信処理が出力したスクランブル鍵(Ks)でコンテンツ(映像)を、デスクランブル部522にてデスクランブルし、コンテンツ(映像)を取り出す。取り出したコンテンツは、表示部523にて表示する、あるいは、蓄積部524に蓄積する。
以上の送信側および受信側の一連の処理で、視聴する権利がある受信機だけが、スクランブルを解いて、コンテンツを視聴することが可能になる。
《ICカードによる暗号処理》
このようなシステムでは、暗号や各種鍵の管理などには堅牢性が求められる。受信側では、ICカードを使用し、図8に示すようにICカード中にEMMおよびECMの復号部525、527、視聴判定部526および各種鍵を記憶する記憶部528を内蔵し、堅牢性を満たしている。つまり、上述の図7で説明した、(6)EMM受信処理、(7)ECM受信処理はICカード内で処理する。ICカードインタフェース処理部531は、受信機の制御部との通信を司る処理部で、ICカードと外部との唯一のインターフェースである。具体的には物理層は、調歩同期のシリアルインタフェースで、その上位層がコマンド/レスポンス方式のプロトコルとなっている。これにより、外部からICカード内部のメモリなどに直接アクセスして読み取りや書き込みをすることはできず、ICカードの独立性(モジュール化)をなしている。
また、図9に示すように、地上波デジタル放送やBS/CSデジタル放送では、送信側と受信側とはモデムなどを介して、公衆回線により接続する。これにより、放送波にて配信された番組に対するアンケートの回答や、クイズ番組の回答などの視聴者からの情報を送信側に送ることができるようになっている。
送信側は、地上波デジタル放送やBS/CSデジタル放送を送信する装置を備えた放送機能と有料番組の契約者を管理する契約者情報管理とから構成する。
受信側は、地上波デジタル放送やBS/CSデジタル放送を受信する為の次の一連の部品:アンテナ、チューナ部、デスクランブラ、TSデコード部、映像・音声デコード部、表示部、制御部、キー入力部、リモコン/キーボード、ICカードで構成する。ここで、説明の都合上、受信側は、ICカードとICカード以外の処理部から構成される受信機とかならなるものとする。
図10に同システムにおけるデジタル放送受信までのシーケンスを示す
(A)放送機能は、個々のICカード毎にEMMを送信する(S81)。EMMには、契約形態などの情報とワーク鍵(Kw、後述)が含まれており、共通鍵暗号方式で暗号化されており、その暗号鍵は、ICカードの個別IDに対応するマスター鍵(Km)である。
(B)受信側は、受信機の機能でEMMを受信し、ICカードに対して、EMM受信コマンドで、ICカード内の契約情報を設定する(S82、S83)。ここまでで、デジタルTV受信(有料放送ではない)の準備は完了する。
(C)放送機能は、スクランブル鍵(Ks)を用いて、映像・音楽などのコンテンツをスクランブル化し、他のデータと多重化して放送する(S87)。また、その時のスクランブル鍵(Ks)も共通鍵暗号方式で暗号化し、他のデータと多重化して放送する(S84)。ここで暗号鍵はワーク鍵(Kw)である。この暗号化処理されたスクランブル鍵(Ks)をECMと呼ぶ。
(D)受信側は、受信機の機能でECMおよびコンテンツを受信し(S84)、ICカードに対して、ECM受信コマンドを発行して(S85)、スクランブル鍵(Ks)を取り出して(S86)、そのスクランブル鍵(Ks)でコンテンツのスクランブルを解き、映像・音楽などを視聴する。なお、ICカード内では、契約情報の判定をおこない、その結果、視聴可能ならスクランブル鍵(Ks)をレスポンスとして受信機に返す。
以上の一連のシーケンスで、デジタルTV放送を受信する。
《実運用上の制約》
また、放送事業者は、何らかの原因でスクランブル鍵が漏れても大丈夫な様に、図11に示すようにECM内のスクランブル鍵(Ks)を定期的に変更している。図11において、コンテンツ1はKs11にてスクランブル化され、次の時間帯はsK12にてスクランブル化される。このとき、コンテンツ1をスクランブル化している時間帯にあわせて、ECMにてKs11またはKs12が送信されている。コンテンツ2も同様にKs21とKs22にてスクランブル化されており、これらのスクランブル鍵がECMにて送信されている。従って、コンテンツ1とコンテンツ2とを同時に受信するには、ICカードでは、最初の更新周期内にKs11のECMとKs21のECMを処理して、Ks11とKs21を取得し、次の更新周期内にKs12のECMとKs22のECMを処理して、Ks12とKs22を取得しなければならない。ARIB(Association of Radio Industries and Businesses;社団法人電波産業会)規定では、その周期は、最短で2秒と定めている。これは、ICカードがECMを復号し、スクランブル鍵(Ks)を取り出す時間を、0.8秒と想定し、1つのICカードで同時処理するコンテンツの数を2つとして割り出した値である。
しかしながら、HDD(Hard Disk Drive)録画機などの受信機において、並行して放送されている番組(コンテンツ)を同時に受信するために多数のチューナを備えても、ICカードが同時に処理できる番組数に制限があるために、スクランブル化されている番組をこの制限を越えて同時に受信できないという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、スクランブル化されているコンテンツを、1つのICカードが同時に処理できる番組数を越えて同時に受信できるコンテンツ配信システム、配信方法および受信機を提供することにある。
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、本発明のコンテンツ配信システムは、コンテンツを配信する配信装置と、前記配信装置と回線にて接続され、前記配信装置が配信したコンテンツを受信する受信機と、前記受信機に接続された複数の視聴判定装置とを備えるコンテンツ配信システムであって、前記受信機は、契約内容の入力を受付けて、前記複数の視聴判定装置各々に固有の判定装置識別情報と前記受付けた契約内容とを含む契約要求を送信する契約要求手段と前記配信装置から個別情報を受信して、前記受信した個別情報各々から判定装置識別情報を抽出し、判定装置識別情報が一致する視聴判定装置に前記受信した個別情報を出力する契約受信手段とを備え、前記配信装置は、前記契約要求手段が送信した契約要求から契約内容と複数の判定装置識別情報とを抽出し、前記抽出した判定装置識別情報と前記抽出した契約内容に基づく契約情報とを含む個別情報を前記抽出した全ての判定装置識別情報について生成して、前記受信機に送信する契約手段を備え、前記視聴判定装置は、前記契約受信手段から受けた該個別情報から契約情報を取得して記憶する契約登録手段を備えることを特徴とする。
また、本発明のコンテンツ配信システムは、上述のコンテンツ配信システムであって、前記受信機の契約要求手段は、前記判定装置識別情報と前記契約内容とともに、自装置固有の機器識別情報も含む契約要求を送信し、前記配信装置の契約手段は、前記契約要求手段が送信した契約要求から契約内容と機器識別情報と前記複数の判定装置識別情報とを抽出し、前記抽出した判定装置識別情報と前記契約内容に基づく契約情報とを含む個別情報を前記抽出した全ての判定装置識別情報について生成して、前記受信機に送信し、前記視聴判定装置の契約登録手段は、前記契約受信手段が出力した個別情報を受け、該個別情報から契約情報と機器識別情報とを取得して、前記取得した契約情報と機器識別情報とを記憶し、前記配信装置は、コンテンツをスクランブルする際に用いたスクランブル鍵を含む共通情報を、前記スクランブルしたコンテンツとともに配信する配信手段を備え、前記受信機は、自装置固有の機器識別情報と前記配信装置が前記スクランブルしたコンテンツとともに配信した共通情報を受信し、前記機器識別情報とともにいずれかの前記視聴判定装置に出力し、その返信としてスクランブル鍵を取得する受信手段とを備え、前記視聴判定装置は、前記受信機が出力した機器識別情報と共通情報とを受信し、必要な契約情報を前記契約登録手段が記憶しており且つ前記受信した機器識別情報と前記記憶した機器識別情報とが一致したときは、前記受信した共通情報よりスクランブル鍵を抽出して前記受信機に出力する視聴判定手段を備えることを特徴とする。
また、本発明のコンテンツ配信システムは、上述のいずれかのコンテンツ配信システムであって、前記配信装置は、コンテンツを放送により配信し、前記配信装置の契約手段は、前記生成した個別情報を放送により送信し、前記受信機の契約受信手段は、前記配信装置が放送により送信した個別情報を受信することを特徴とする。
また、本発明の受信機は、配信装置が配信したコンテンツと共通情報とを受信し、複数の視聴判定装置を接続される受信機であって、前記複数の視聴判定装置各々の共通情報の処理状況に基づき、前記受信した共通情報の出力先となる視聴判定装置を決定する受信処理手段を備えることを特徴とする。
また、本発明の配信方法は、コンテンツを配信する配信装置と、前記配信装置と回線にて接続され、前記配信装置が配信したコンテンツを受信する受信機と、前記受信機に接続された複数の視聴判定装置とを備えるコンテンツ配信システムにおける配信方法において、前記受信機が、契約内容の入力を受付けて、前記複数の視聴判定装置各々に固有の判定装置識別情報と前記受付けた契約内容とを含む契約要求を送信する第1の過程と、前記配信装置が、前記受信機が送信した契約要求から契約内容と複数の判定装置識別情報とを抽出し、前記抽出した判定装置識別情報と前記契約内容に基づく契約情報とを含む個別情報を前記抽出した全ての判定装置識別情報について生成して、前記受信機に送信する第2の過程と、前記受信機が、前記配信装置から個別情報を受信して、前記受信した個別情報から判定装置識別情報を抽出し、判定装置識別情報が一致する視聴判定装置に前記受信した個別情報を出力する第3の過程と、前記視聴判定装置が、前記受信機が出力した個別情報を受け、該個別情報から契約情報を取得して記憶する第4の過程とを備えることを特徴とする。
また、本発明の受信機は、コンテンツを配信する配信装置と、前記配信装置と回線にて接続され、前記配信装置が配信したコンテンツを受信する受信機と、前記受信機に接続された複数の視聴判定装置とを備えるコンテンツ配信システムにおける受信機において、前記受信機は、契約内容の入力を受付けて、前記複数の視聴判定装置各々に固有の判定装置識別情報と前記受付けた契約内容とを含む契約要求を送信する契約要求手段と前記配信装置から個別情報を受信して、前記受信した個別情報から判定装置識別情報を抽出し、判定装置識別情報が一致する視聴判定装置に前記受信した個別情報を出力する契約受信手段とを備えることを特徴とする。
この発明によれば、受信機に複数の視聴判定装置を接続し、且つ、入力された契約内容に基づく契約情報を接続されている全ての視聴判定装置に記憶させることで、受信機は、1つの視聴判定装置が同時に処理できるコンテンツ数を越えて同時に受信することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図1は、この発明の一実施形態によるコンテンツ配信システムであるデジタル放送システムの構成を示す概略ブロック図である。10は、送信装置(配信装置)であり、放送処理部11、契約処理部12、カードDB(データベース)13、番組DB14、契約DB15を備える。
放送処理部(配信手段)11は、コンテンツである番組の映像と音声をMPEG2にて符号化してMPEG2−TSに多重化し、MPEG2−TS中の番組をスクランブル(暗号化)して放送波にて配信するとともに、番組をスクランブルする際に用いたスクランブル鍵を前記ワーク鍵にて暗号化して記載したECM(共通情報)を、このMPEG2−TSに多重して配信する。また、番組としては、映像と音声だけでなく、BML(Broadcast Markup Language)についてもMPEG2−TSに多重して配信することも可能である。なお、放送波としては、地上デジタル放送のUHF(Ultra High Frequency)帯やBSデジタル放送の12GHz帯などのいずれかであってもよいし、これらのうちの複数もしくは全てであってもよい。
契約処理部(契約手段)12は、受信機20が送信した契約要求から契約内容と機器IDと個別カードIDとを抽出し、これらとカードDB13および番組DBを参照して、各個別カードIDのEMM(個別情報)を生成して、受信機20に送信する。各EMMには、個別カードIDと、該個別カードIDに対応するマスター鍵にて暗号化されたワーク鍵および契約情報(契約する番組の番組IDなど)が記載されている。契約処理部12の詳細については、動作の説明にて述べる。
カードDB13は、図3(a)に例を示すように、各ICカード30a、30bの個別カードIDと、各ICカード30a、30bが備えるマスター鍵との対応を記憶しているデータベースである。
番組DB14は、図3(b)に例を示すように、各番組の識別情報である番組IDとその番組のECM(共通情報)を暗号化するワーク鍵との対応を記憶しているデータベースである。
契約DB15は、図3(c)に例を示すように、ユーザが視聴権を購入した番組の番組IDと視聴可能なICカードの個別カードIDと契約タイプと従属先と機器IDとを対応付けて記憶しているデータベースである。ここで、契約タイプには、例として、2種類あり、A1は該番組IDの番組を任意の受信機で視聴可能な契約タイプであり、A2は該番組IDの番組を機器IDで指定された受信機でのみ視聴可能な契約タイプである。複数のICカード30a、30bを挿入された受信機では、これらのICカード30a、30bの中で1枚のみがメインのICカードとなり、残りはサブのICカードとなる。メインのICカードについては、契約タイプはA1となり、サブのICカードについては、契約タイプはA2となる。また、従属先は、契約タイプがA2の場合のメインのICカードの個別カードIDである。機器IDは、契約タイプがA2の場合の視聴可能な受信機の機器IDである。
受信機20は、送信装置10が放送波にて配信する番組を受信するデジタルTVなどであり、図2に示すように、アンテナ201、モデム202、表示部203、モニタ出力204、リモコン/キーボード205、キー入力部206、コンテンツ処理部210a、210b、制御部220を備える。
アンテナ201は、番組を配信している放送波を受信する。
モデム202は、制御部220の指示に基づき、公衆回線40を介して、送信装置10と通信する。
表示部203は、制御部220の指示に基づく画像の映像信号を生成して出力する。
モニタ出力204は、映像音声デコード部214a、214bが出力する映像信号の画像に、表示部203の映像信号の画像を重ねた画像の映像信号を受けて、これを表示するとともに、映像音声デコード部214a、214bが出力する音声信号を受けて、音声を鳴動する。
リモコン/キーボード205は、チャンネル指定などユーザが受信機20を操作するための入力装置である。キー入力部206は、リモコン/キーボード205に入力されたキー入力を受付けて、制御部220に通知する。
コンテンツ処理部210a、210bは、アンテナ201が受信した放送波にて配信された番組を処理する機能であり、チューナ部211a、211b、デスクランブラ212a、212b、TSデコード部213a、213b、映像音声デコード部214a、214bからなる。チューナ部211a、211bは、アンテナ201が受信した放送波から制御部220により指示されたMPEG2−TSを抽出して出力する。デスクランブラ212a、212bは、制御部220により設定されたスクランブル鍵にて、入力されたMPEG2−TS中の番組をデスクランブル(復号)する。TSデコード部213a、213bは、入力されたMPEG2−TSからECM(共通情報)を抽出して制御部220に出力する。映像音声デコード部214a、214bは、MPEG2にて符号化されているMPEG2−TS中の番組(映像、音声)をデコードして、映像、音声信号を出力する。
なお、図2の受信機20では、コンテンツ処理部として、コンテンツ処理部210aおよび210bの2つを図示したが、3つの番組を同時処理する受信機の場合はコンテンツ処理部を3つ備え、4つの番組を同時処理する受信機の場合はコンテンツ処理部を4つ備えるというように、同時処理する番組数分のコンテンツ処理部を備える必要がある。本実施形態では、各ICカード30a、30bは2つの番組のECMを同時処理する性能を持ち、受信機20は4つのコンテンツ処理部210a~210dを備えるとする(コンテンツ処理部210c、210dは図示せず)。
制御部220は、受信機20をコントロールする機能であり、図1の機器ID21、受信処理部22、契約要求処理部23、EMM受信処理部24を備える。
機器ID(機器識別情報)21は、受信機20固有のIDであり、本実施形態の受信機20では、「123」とする。
受信処理部(受信手段)22は、送信装置10の放送処理部11がスクランブルした番組とともに定期的に配信したECM(共通情報)をTSデコード部213a、213bより取得し、メインカードであるICカード30aに出力して、その返信としてスクランブル鍵を取得する。受信処理部22は、受信中の番組のECM(共通情報)をどのICカードに出力して処理しているかと各ICカードが同時処理可能なECMの最大数を処理状況テーブルに記憶して管理しており、例えば図4に示す処理状況テーブルの記憶内容例のように、ICカード30aの処理可能なECMの最大数が2であり、既に2つの番組のECMの処理を行っている場合は、機器ID21とともにECM(共通情報)をICカード30bに出力し、その返信としてスクランブル鍵を取得する。ICカード30aまたは30bから取得したスクランブル鍵は、番組をデスクランブルするためにデスクランブラ212aまたは212bに設定する。
契約要求処理部(契約要求手段)23は、データ放送によるBMLに基づき、制御部220が表示部203に指示して、例えば、契約候補の番組名称一覧から希望の番組名称を選択するなどの契約入力の画像をモニタ出力204に表示させ、該画像に対する契約内容の入力をキー入力部206から受付け、ICカード30aと30bの個別カードIDと受付けた契約内容とを記載した契約要求の送信をモデム202に指示する。このとき、受信機20に複数のICカード30a、30bが挿入されている場合は、このうちの一つをメインのICカード、残りをサブのICカードとし、契約要求に記載する個別カードID各々がメインのICカードのものか、サブのICカードのものかについても契約要求に記載する。メインのICカードの指定方法は、特定のスロットに挿入されたICカードをメインとしてもよいし、ユーザに個別カードIDを指定されたものをメインとしてもよいし、個別カードIDの値が最も小さいあるいは大きいものをメインとしてもよい。
なお、この契約要求処理部23が表示部203に指示して表示させる契約候補の番組名称一覧などの元になるデータは、放送波を用いたデータ放送によるBMLであるとして説明したが、公衆回線49または受信機が接続されたインターネット(図示せず)などにより配信されたBMLでもよい。また、BMLではなく、放送しているMPEG2−TS中のPSI/SI(Program Specific Information/Service Information)により配信してもよい。
また、契約入力の画像は、契約候補の番組名称一覧として説明したが、BS/CSデジタル放送などで用いられているPPV購入画面のように、プレビュー(試視聴)している放送中の番組の購入/非購入を選択する画面でもよい。
EMM受信処理部(契約受信手段)24は、モデム202が公衆回線40を介して送信装置10から受信したEMM(個別情報)を取得し、このEMMに記載の個別カードIDと個別カードIDが一致するICカード30a、30bに、このEMMを出力する。
ICカード(視聴判定装置)30a、30bは、各番組が契約済みであるか確認することで、視聴可否を判定する視聴判定装置であり、それぞれECM処理部31a、31bとEMM処理部32a、32bを備える。
EMM処理部(契約登録手段)32a、32bは、受信機20からEMM(個別情報)を受けて、該EMMをICカード30a、30bそれぞれに固有のマスター鍵にて復号し、ワーク鍵と契約情報を取得する。EMM処理部32a、32bは、取得したワーク鍵と契約情報を、図5(a)(b)に示すEMM処理部32a、32bの記憶内容例のように記憶する。ここで、図5(a)(b)に示す個別カードIDは、EMM処理部32a、32bが記憶している各ICカード30a、30bに固有の番号であり、判定装置識別情報である。マスター鍵は、各ICカード30a、30bに固有の鍵であり、カードDB13にも同じ値が記憶されている。事業体識別は、送信装置10を備える放送局毎などに割り当てられる値であり、番組IDなど契約を識別するための値は、この事業体識別の範囲内でユニークな値であればよい。ワーク鍵は、該事業体識別を割り当てられた放送局が配信する番組のECMを暗号化する際に用いられる鍵であり、番組DB14には同一の値が記憶されている。番組IDおよび契約タイプは、契約DB15における番組IDおよび契約タイプと同様である。
ECM処理部(視聴判定手段)31a、31bは、受信機20からECM(共通情報)を受けて、EMM処理部32a、32bにて記憶しているワーク鍵にて該ECMを復号し、スクランブル鍵を取得する。さらに、このECMの番組に関する契約情報をEMM処理部32a、32bが記憶しているか確認し、記憶している場合は視聴可であると判定して、取得したスクランブル鍵を受信機20へ出力する。このとき、図5(b)に例を示すように、該番組に関する契約タイプが「A2」の場合は、ECMとともに、機器IDが入力されているか確認し、さらに入力された機器IDとEMM処理部32a、32bが契約情報として記憶している機器IDとが一致している場合のみ視聴可であると判定して、取得したスクランブル鍵を受信機20へ出力する。契約情報がない場合、機器IDが入力されていない場合、機器IDが一致しない場合などは視聴不可であると判定して、スクランブル鍵の出力は行わない。
次にこのデジタル放送システムの動作を図6のシーケンス図を参照して説明する。受信機20のメインのスロットにICカード30aを挿入すると、受信機20の制御部220は、これを検出して、ICカード30aに個別カードID情報取得を要求する(S1)。ICカード30aは、この要求を受けると、自身の個別カードIDである「001」を制御部220へ出力する(S2)。次に、サブのスロットにICカード30bを挿入すると、受信機20の制御部220は、これを検出して、ICカード30bに個別カードID情報取得を要求する(S3)。ICカード30bは、この要求を受けると、ICカード30aと同様に、自身の個別カードIDである「002」を制御部220へ出力する(S4)。
このとき、ここでは、ICカード30aのEMM処理部32aは、図5(a)に示す例のうちの最初の6行、つまり個別カードID「001」、マスター鍵「Km1」、事業体識別「1」、ワーク鍵「KwA」、番組ID「abc」、契約タイプ「A1」のみを記憶しており、ICカード30bのEMM処理部32bは、図5(b)に示す例のうちの最初の2行、つまり個別カードID「002」、マスター鍵「Km2」のみを記憶しているとする。
この状態で、放送処理部11が番組defと番組defをスクランブルしたスクランブル鍵をワーク鍵KwAで暗号化したECM(共通情報)とを多重化して配信する(S5)。この番組defの受信をユーザがリモコン/キーボード205を操作して指示すると、キー入力部206がこの指示を受付けて、制御部220に通知する。制御部220は、番組defの受信指示をキー入力部206から受けると、チューナ211aに番組defを含むMPEG2−TSの出力を指示する。チューナ211aは、制御部220から指示を受けると、アンテナ201が受けた放送波からMPEG2−TSを抽出して、デスクランブラ212aに出力する。
デスクランブラ212aには、スクランブル鍵が設定されていないので、デスクランブラ212aは入力されたMPEG2−TSを、TSデコード部213aへそのまま出力する。TSデコード部213は、入力されたMPEG2−TSからECMを抽出して、制御部220へ出力する。制御部220の受信処理部22は、TSデコード部213aからECMを受けると、処理状況テーブルを参照して、ここでは、ICカード30aの処理中番組が登録されていなかったとすると、ICカード30aへ出力する(S6)。ICカード30aのECM処理部31aは、このECMを受けると、EMM処理部32aが記憶しているワーク鍵KwAにて復号するが、該番組defの契約を保持していないので、視聴不可と判断し、スクランブル鍵は出力せずに未契約を制御部220へ出力する(S7)。
このように、契約していない番組(コンテンツ)については、ICカード30a、30bはスクランブル鍵を出力しないので、制御部220はデスクランブラ212aまたは212bにスクランブル鍵を設定することができず、該番組に対するデスクランブル処理が行われない。このため、映像音声デコード部214aまたは214bによるデコードは行えずモニタ204への出力ができない。従って、ユーザは該番組を視聴することができない。
次に、放送処理部11がデータ放送などで、番組def、番組ghiを契約するためのPPV(Pay Per View;番組単位での購入契約)購入画面をスクランブルせずに配信する。このPPV購入画面の受信をユーザがリモコン/キーボード205を操作して指示すると、キー入力部206がこの指示を受付けて、制御部220に通知する。制御部220は、PPV購入画面の受信指示をキー入力部206から受けると、チューナ211aにPPV購入画面を含むMPEG2−TSの出力を指示する。チューナ211aは、制御部220から指示を受けると、アンテナ201が受けた放送波からMPEG2−TSを抽出して、デスクランブラ212aに出力する。
デスクランブラ212aには、スクランブル鍵が設定されていないので、デスクランブラ212aは入力されたMPEG2−TSを、TSデコード部213aへそのまま出力する。TSデコード部213は、入力されたMPEG2−TSからPPV購入画面のBMLファイルなどのデータを抽出して、制御部220へ出力する。制御部220の受信処理部22は、TSデコード部213aからBMLファイルなどのデータを受けると、PPV購入画面の画像の出力を表示部203に指示する(S8)。
番組def、番組ghiの契約(購入)をユーザがリモコン/キーボード205を操作して指示すると、キー入力部206がこの指示を受付けて、制御部220に通知する。制御部220は、番組def、番組ghiの契約の指示を受けると、その番組ID「def」、「ghi」と受信機20のスロットに挿入されているICカード30a、30bの個別カードID「001」、「002」と受信機20の機器ID21「123」と個別カードID「001」がメインのICカードであることとを記載したPPV購入の要求を送信装置10に送信するようモデム202に指示する。モデム202は、該指示を受けると、指示されたPPV購入の要求を公衆回線40を介して、送信装置10へ送信する(S9)。
送信装置10では、PPV購入の要求を契約処理部12が受ける。契約処理部12は、PPV購入の要求を受けると、メインのICカード30a向けのEMM1とサブのICカード30b向けのEMM2を生成する。EMM1には、ICカード30aの個別カードID「001」と事業体識別「1」と番組defおよび番組ghiに対応するワーク鍵を番組DB14より取得した「KwA」と番組ID「def」「ghi」と各番組IDの契約タイプ「A1」を記載し、これらのうち、事業体識別「1」とワーク鍵「KwA」および番組ID「def」「ghi」と各番組IDの契約タイプ「A1」は個別カードID「001」に対応するマスター鍵「Km1」にて暗号化する。
EMM2には、ICカード30bの個別カードID「002」と事業体識別「1」と番組defおよび番組ghiに対応するワーク鍵を番組DB14より取得した「KwA」と番組ID「def」「ghi」と各番組IDの契約タイプ「A2」と各番組IDの機器ID「123」を記載し、これらのうち、事業体識別「1」とワーク鍵「KwA」と番組ID「def」「ghi」と契約タイプ「A2」と機器ID「123」とは個別カードID「002」に対応するマスター鍵「Km2」にて暗号化する。契約処理部12は、生成したEMM1、2を、受信機20へ公衆回線を介して送信する(S10)。
また、これらEMMに記述した情報を、図3(c)に例を示すように、契約DB15に格納する。この契約DB15は、その内容を参照することで、どのユーザがどの番組を購入したかが分かるので、料金の徴収などに利用することができる。
受信機20のモデム202は、公衆回線を介して、契約処理部12からEMM1、2を受けると、これらを制御部220へ出力する。制御部220のEMM受信処理部24は、EMM1、2を受けると、各EMMに記載されている個別カードIDを参照し、該当するICカード30a、30bに各EMMを出力する。ここでは、EMM1は個別カードID「001」が記載されているので、ICカード30aへ出力され(S11)、EMM2は個別カードID「002」が記載されているので、ICカード30bへ出力される(S12)。
ICカード30aは、EMM1を受けると、そのEMM処理部32aがマスター鍵Km1にて、EMM1の暗号化部分を復号し、事業体識別「1」とワーク鍵「KwA」および番組ID「def」「ghi」と各番組IDの契約タイプ「A1」を取得する。EMM処理部32aは、これらの値を、図5(a)に示す例のように記憶する。
また、ICカード30bも、同様にして、EMM2を受けると、そのEMM処理部32bがマスター鍵Km2にて、EMM2の暗号化部分を復号し、事業体識別「1」とワーク鍵「KwA」および番組ID「def」「ghi」と各番組IDの契約タイプ「A2」と各番組IDの機器ID「123」を取得する。EMM処理部32bは、これらの値を、図5(b)に示す例のように記憶する。
この状態で、再び、放送処理部11が番組defと番組defをスクランブルしたスクランブル鍵をワーク鍵KwAで暗号化したECM(共通情報)とを多重化して配信する(S13)。この番組defの受信をユーザがリモコン/キーボード205を操作して指示すると、キー入力部206がこの指示を受付けて、制御部220に通知する。制御部220は、番組defの受信指示をキー入力部206から受けると、チューナ211aに番組defを含むMPEG2−TSの出力を指示する。チューナ211aは、制御部220から指示を受けると、アンテナ201が受けた放送波からMPEG2−TSを抽出して、デスクランブラ212aに出力する。
デスクランブラ212aには、スクランブル鍵が設定されていないので、デスクランブラ212aは入力されたMPEG2−TSを、TSデコード部213aへそのまま出力する。TSデコード部213は、入力されたMPEG2−TSからECMを抽出して、制御部220へ出力する。制御部220の受信処理部22は、TSデコード部213aからECMを受けると、処理状況テーブルを参照して、ここでは、ICカード30aの処理中番組が登録されていなかったとすると、ICカード30aへ出力する(S14)。
ICカード30aのECM処理部31aは、このECMを受けると、EMM処理部32aが記憶しているワーク鍵KwAにて復号してスクランブル鍵「Ks1」を取得する。さらに、ECM処理部31aは、EMM処理部32aが記憶している契約情報を参照すると、番組ID「def」で契約タイプ「A1」を格納しているので、視聴可であると判定し、取得したスクランブル鍵「Ks1」を受信機20へ出力する(S15)。
受信機20の制御部220は、スクランブル鍵「Ks1」を受けると、これをデスクランブラ212aに設定する。デスクランブラ212aは、スクランブル鍵「Ks1」を設定されると、入力されているMPEG2−TS中の番組defの映像音声をデスクランブルして、TSデコード部213aへ出力する。TSデコード部213aは、番組defの映像音声をデスクランブルされたMPEG2−TSを入力されると、検出したECMを制御部220に送りつつ、入力されたMPEG2−TSを映像音声デコード部214aへ出力する。映像音声デコード部214aは、MPEG2符号化された映像音声をデコードして映像信号と音声信号を生成し、モニタ出力204へ出力する。モニタ出力204は、映像信号と音声信号を受けるとその画像を表示し、音声を鳴動する。
この状態で、ICカード30aが既に2つの番組のECMを同時処理しており、これ以上はECM処理を行えないとする、このとき、放送処理部11が番組defと番組defをスクランブルしたスクランブル鍵をワーク鍵KwAで暗号化したECM(共通情報)とを多重化して配信する(S16)。この番組defの受信をユーザがリモコン/キーボード205を操作して指示すると、キー入力部206がこの指示を受付けて、制御部220に通知する。制御部220は、番組defの受信指示をキー入力部206から受けると、チューナ211bに番組defを含むMPEG2−TSの出力を指示する。チューナ211bは、制御部220から指示を受けると、アンテナ201が受けた放送波からMPEG2−TSを抽出して、デスクランブラ212bに出力する。
デスクランブラ212bには、スクランブル鍵が設定されていないので、デスクランブラ212bは入力されたMPEG2−TSを、TSデコード部213bへそのまま出力する。TSデコード部213は、入力されたMPEG2−TSからECMを抽出して、制御部220へ出力する。制御部220の受信処理部22は、TSデコード部213bからECMを受けると、処理状況テーブルを参照して、ここでは、図4に処理状況テーブルの内容例を示すように、ICカード30aの処理中番組が既に最大処理数である2つ登録されていたとすると、出力先をICカード30bとする。ICカード30bはサブのICカードなので、機器ID21「123」とともにICカード30bへ出力する(S17)。
ICカード30bのECM処理部31bは、このECMと機器IDを受けると、EMM処理部32bが記憶しているワーク鍵KwBにて復号してスクランブル鍵「Ks2」を取得する。さらに、ECM処理部31bは、EMM処理部32bが記憶している契約情報を参照すると、番組ID「def」で契約タイプ「A2」、機器ID「123」を格納しているので、該番組defの契約を保持し、受信機20から受けた機器ID「123」と一致するとして、視聴可であると判定し、取得したスクランブル鍵「Ks2」を受信機20へ出力する(S18)。
受信機20の制御部220は、スクランブル鍵「Ks2」を受けると、これをデスクランブラ212bに設定する。デスクランブラ212bは、スクランブル鍵「Ks2」を設定されると、入力されているMPEG2−TS中の番組defの映像音声をデスクランブルして、TSデコード部213bへ出力する。TSデコード部213bは、番組defの映像音声をデスクランブルされたMPEG2−TSを入力されると、検出したECMを制御部220に送りつつ、入力されたMPEG2−TSを映像音声デコード部214bへ出力する。映像音声デコード部214bは、MPEG2符号化された映像音声をデコードして映像信号と音声信号を生成し、モニタ出力204へ出力する。モニタ出力204は、映像信号と音声信号を受けるとその画像を表示し、音声を鳴動する。
このように、受信機20に複数のICカードを挿入し、契約の際は挿入されている全てのICカード30a、30bに契約情報を記憶させることで、受信機20は、1つのICカードが同時に処理できる番組数を越えて同時に受信することができる。
また、サブのICカード30bについては、契約情報とともに機器IDを記憶し、ECM処理を行う際に、ECM(共通情報)とともに入力された機器IDが、記憶している値と一致しているかを確認することで、サブのICカード30bについては、受信機20以外の受信機にて、この契約を用いて番組を受信することができないようにできる。これにより、複数のICカードを挿入した受信機にて契約した際に、これらのICカードを別々の受信機に挿入して用いることで、1つの契約を複数の契約であるかのように用いることを防ぐことができる。
なお、本実施形態において、機器IDを記憶し、ECM処理時に機器IDの確認を行うのはサブのICカード30bのみであるとして説明したが、メインも含めた全てのICカード30a、30bでも機器IDを記憶し、ECM処理時に機器IDの確認を行うようにしてもよい。
また、受信機20は、受信処理部22に処理状況テーブルを備え、各ICカード30a、30bに割り当てられているECM処理の状況を管理することで、特定のICカードにECM処理が偏ってしまうことなく、全てのICカードの処理能力を有効に使うことができる。
なお、本実施形態において、放送処理部11が出力する番組およびECMは、放送波にて配信するとして説明したが、電波ではなく、ケーブルTVやインターネットなどにより配信してもよい。このとき、公衆回線40は、番組およびECMを配信しているケーブルTVやインターネットでもよいし、ケーブルTVやインターネットとは異なり、電話回線などであってもよい。
また、本実施形態において、契約処理部12が生成したEMM(個別情報)は、公衆回線40を介して送信されるとして説明したが、番組やECM(共通情報)を配信している放送により配信してもよい。
また、本実施形態において、契約情報などにおける契約の単位を番組として説明したが、契約の単位は、複数の番組の組み合わせでもよいし、チャンネル単位でもよいし、いくつかのチャンネルの組み合わせであってもよい。
また、図1における受信処理部22、契約要求処理部23、EMM受信処理部24、ECM処理部31a、31b、EMM処理部32a、32bの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによりこれらの処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
本発明は、地上デジタル放送、BS/CSデジタル放送などの限定受信システムに用いて好適であるが、これに限られるものではない。
この発明の一実施形態によるコンテンツ配信システムの構成を示すブロック図である。 同実施形態における受信機20の概略構成を示すブロック図である。 同実施形態における(a)カードDB、(b)番組DB、(c)契約DBの内容例を示す図である。 同実施形態における受信処理部22の処理状況テーブルの内容例を示す図である。 同実施形態におけるEMM処理部32a、32bの記憶内容例を示す図である。 同実施形態におけるコンテンツ配信システムの動作を説明するシーケンス図である。 従来の限定受信の概念を説明する概略ブロック図である。 従来のICカードの概略構成を示すブロック図である。 従来の受信機の概略構成を示すブロック図である。 従来の限定受信を用いたコンテンツ配信システムの動作を説明するシーケンス図である。 従来の限定受信におけるスクランブル鍵の更新とECM(共通情報)のICカードにおける処理時間を説明した図である。
符号の説明
10…送信装置(配信装置)
11…放送処理部(配信手段)
12…契約処理部(契約手段)
13…カードDB(データベース)
14…番組DB
15…契約DB
20…受信機
21…機器ID(機器識別情報)
22…受信処理部(受信手段)
23…契約要求処理部(契約要求手段)
24…EMM受信処理部(契約受信手段)
30a、30b…ICカード(視聴判定装置)
31a、31b…ECM処理部(視聴判定手段)
32a、32b…EMM処理部(契約登録手段)
40…公衆回線(回線)
201…アンテナ
202…モデム
203…表示部
204…モニタ出力
205…リモコン/キーボード
206…キー入力部
210a、210b…コンテンツ処理部
211a、211b…チューナ部
212a、212b…デスクランブラ
213a、213b…TSデコード部
214a、214b…映像音声デコード部
220…制御部
510…送信側
511…スクランブル装置
512…暗号化装置
513…暗号化装置
514…多重化装置
520…受信側
521…分離部
522…デスクランブル部
523…表示部
524…蓄積部
525…復号部
526…視聴判定部
527…復号部
528…記憶部
530…ICカード
531…ICカードインターフェース処理部

Claims (6)

  1. コンテンツを配信する配信装置と、前記配信装置と回線にて接続され、前記配信装置が配信したコンテンツを受信する受信機と、前記受信機に接続された複数の視聴判定装置とを備えるコンテンツ配信システムであって、
    前記受信機は、
    契約内容の入力を受付けて、前記複数の視聴判定装置各々に固有の判定装置識別情報と前記受付けた契約内容とを含む契約要求を送信する契約要求手段と
    前記配信装置から個別情報を受信して、前記受信した個別情報各々から判定装置識別情報を抽出し、判定装置識別情報が一致する視聴判定装置に前記受信した個別情報を出力する契約受信手段と
    を備え、
    前記配信装置は、前記契約要求手段が送信した契約要求から契約内容と複数の判定装置識別情報とを抽出し、前記抽出した判定装置識別情報と前記抽出した契約内容に基づく契約情報とを含む個別情報を前記抽出した全ての判定装置識別情報について生成して、前記受信機に送信する契約手段を備え、
    前記視聴判定装置は、前記契約受信手段から受けた該個別情報から契約情報を取得して記憶する契約登録手段を備えること
    を特徴とするコンテンツ配信システム。
  2. 前記受信機の契約要求手段は、前記判定装置識別情報と前記契約内容とともに、自装置固有の機器識別情報も含む契約要求を送信し、
    前記配信装置の契約手段は、前記契約要求手段が送信した契約要求から契約内容と機器識別情報と前記複数の判定装置識別情報とを抽出し、前記抽出した判定装置識別情報と前記契約内容に基づく契約情報とを含む個別情報を前記抽出した全ての判定装置識別情報について生成して、前記受信機に送信し、
    前記視聴判定装置の契約登録手段は、前記契約受信手段が出力した個別情報を受け、該個別情報から契約情報と機器識別情報とを取得して、前記取得した契約情報と機器識別情報とを記憶し、
    前記配信装置は、コンテンツをスクランブルする際に用いたスクランブル鍵を含む共通情報を、前記スクランブルしたコンテンツとともに配信する配信手段を備え、
    前記受信機は、
    自装置固有の機器識別情報と
    前記配信装置が前記スクランブルしたコンテンツとともに配信した共通情報を受信し、前記機器識別情報とともにいずれかの前記視聴判定装置に出力し、その返信としてスクランブル鍵を取得する受信手段と
    を備え、
    前記視聴判定装置は、前記受信機が出力した機器識別情報と共通情報とを受信し、必要な契約情報を前記契約登録手段が記憶しており且つ前記受信した機器識別情報と前記記憶した機器識別情報とが一致したときは、前記受信した共通情報よりスクランブル鍵を抽出して前記受信機に出力する視聴判定手段を備えること
    を特徴とする請求項1に記載のコンテンツ配信システム。
  3. 前記配信装置は、コンテンツを放送により配信し、
    前記配信装置の契約手段は、前記生成した個別情報を放送により送信し、
    前記受信機の契約受信手段は、前記配信装置が放送により送信した個別情報を受信すること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンテンツ配信システム
  4. 配信装置が配信したコンテンツと共通情報とを受信し、複数の視聴判定装置を接続される受信機であって、
    前記複数の視聴判定装置各々の共通情報の処理状況に基づき、前記受信した共通情報の出力先となる視聴判定装置を決定する受信処理手段を備えることを特徴とする受信機。
  5. コンテンツを配信する配信装置と、前記配信装置と回線にて接続され、前記配信装置が配信したコンテンツを受信する受信機と、前記受信機に接続された複数の視聴判定装置とを備えるコンテンツ配信システムにおける配信方法において、
    前記受信機が、契約内容の入力を受付けて、前記複数の視聴判定装置各々に固有の判定装置識別情報と前記受付けた契約内容とを含む契約要求を送信する第1の過程と、
    前記配信装置が、前記受信機が送信した契約要求から契約内容と複数の判定装置識別情報とを抽出し、前記抽出した判定装置識別情報と前記契約内容に基づく契約情報とを含む個別情報を前記抽出した全ての判定装置識別情報について生成して、前記受信機に送信する第2の過程と、
    前記受信機が、前記配信装置から個別情報を受信して、前記受信した個別情報から判定装置識別情報を抽出し、判定装置識別情報が一致する視聴判定装置に前記受信した個別情報を出力する第3の過程と、
    前記視聴判定装置が、前記受信機が出力した個別情報を受け、該個別情報から契約情報を取得して記憶する第4の過程と
    を備えることを特徴とする配信方法。
  6. コンテンツを配信する配信装置と、前記配信装置と回線にて接続され、前記配信装置が配信したコンテンツを受信する受信機と、前記受信機に接続された複数の視聴判定装置とを備えるコンテンツ配信システムにおける受信機において、
    前記受信機は、
    契約内容の入力を受付けて、前記複数の視聴判定装置各々に固有の判定装置識別情報と前記受付けた契約内容とを含む契約要求を送信する契約要求手段と
    前記配信装置から個別情報を受信して、前記受信した個別情報から判定装置識別情報を抽出し、判定装置識別情報が一致する視聴判定装置に前記受信した個別情報を出力する契約受信手段と
    を備えることを特徴とする受信機。

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