JP2004015375A - 放送システム、その送信装置、その受信装置、その情報サーバおよびそれらの送受信方法 - Google Patents
放送システム、その送信装置、その受信装置、その情報サーバおよびそれらの送受信方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】番組関連情報に限定受信を設定できる放送システムを提供する。
【解決手段】送信装置1aは、鍵情報を格納する情報サーバ3aの通信網4における位置を示す位置情報を格納するサーバ位置情報記憶部51を備えて、番組関連情報を選択するための番組配列情報に情報サーバ3aの位置情報を含めて番組配列情報を生成し、受信装置2aは、番組配列情報に含まれる位置情報に基づき通信網4を介して鍵情報を要求し、情報サーバ3aは、鍵情報の要求を受信したら、契約内容に適合する場合に鍵情報を通信網4を介して受信装置2aに送出する。
【選択図】 図1
【解決手段】送信装置1aは、鍵情報を格納する情報サーバ3aの通信網4における位置を示す位置情報を格納するサーバ位置情報記憶部51を備えて、番組関連情報を選択するための番組配列情報に情報サーバ3aの位置情報を含めて番組配列情報を生成し、受信装置2aは、番組配列情報に含まれる位置情報に基づき通信網4を介して鍵情報を要求し、情報サーバ3aは、鍵情報の要求を受信したら、契約内容に適合する場合に鍵情報を通信網4を介して受信装置2aに送出する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、送信側で番組および番組関連情報をディジタル形式で生成、暗号化、および、多重化を実施して放送し、受信側で多重化から選択、暗号解除する放送システムに関し、特に、受信側がインターネット等の通信網と接続されて放送内容を受信するために必要となる情報をその通信網により送受信する放送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ディジタル放送は、よく知られているように、従来のアナログ放送とは異なり、ディジタル化(符号化)されることで信号の圧縮が可能になり、1つのチャンネルに複数の番組を多重化することができるようになっている。
【0003】
また、有料の放送に対して、契約視聴者のみが限定受信できるように、放送される番組毎に送信側で信号に暗号化を実施することができ、受信側では、契約により暗号を解除するための鍵情報を得ている受信装置のみが暗号を解除して視聴することができるようになっている。
【0004】
図11は、従来の放送システムの一例の概略構成を示すブロック図である。
図11の放送システムは、概略的に、送信装置1と、通信網4に接続された受信装置2と、通信網4に接続された情報サーバ3とから構成されている。
【0005】
送信装置1は、放送される番組および該番組に関連する情報を、ディジタル形式の番組情報および番組関連情報として生成すると共に、契約視聴者用の限定受信のために番組情報および番組関連情に対する暗号化を実施する番組情報生成部11と、多重化されて送信される番組情報および番組関連情報から任意の番組あるいは番組関連情報を選択するための配列を示す番組配列情報(Service Information : SI)を生成する番組配列情報生成部12と、番組情報および番組配列情報を多重化して放送情報を生成し、その放送情報に対してディジタル放送用の符号化、ディジタル放送用の変調を実施した放送信号として送信する放送信号送信部13と、番組配列情報を通信線(図11の場合は通信網4)を介して情報サーバ3に送出する通信制御部15と、上記各部を制御することにより番組情報と番組配列情報等の生成から放送信号としての送信、および、番組配列情報の情報サーバ3への送出を制御する制御部14を有している。
【0006】
番組配列情報生成部12は、1チャンネル中に多重化された複数の番組あるいは番組関連情報から特定の番組等を選択するための、番組特定情報(Program Specific Information : PSI)を格納する番組特定情報記憶部51を有する。また、番組特定情報記憶部51内には、さらに、他の番組や番組内部、番組関連情報に対するリンクを記述するための記述子であるハイパーリンク記述子を格納するハイパーリンク記述子記憶部52を有している。
【0007】
受信装置2は、受信した放送信号を復調する受信復調部21と、復調された放送信号を復号した放送情報とし、その放送情報から個別の番組情報および番組配列情報を分離して番組情報を出力する復号部22と、任意の番組の受信契約およびその番組についての鍵情報の受信を通信網4を介して実施する通信制御部24と、上記各部を制御することにより番組情報と番組配列情報等の放送信号の受信、復調、および、復号を制御する制御部23とを有している。
【0008】
復号部22は、さらに限定受信用の番組情報について暗号化を解除して出力する暗号化解除部61を有している。そのため、限定受信用の番組を選択する場合、制御部23は、番組配列情報中の番組特定情報に含まれる鍵情報を用いて復号部中の暗号化解除部6に番組情報の暗号化を解除させる。
【0009】
情報サーバ3は、送信装置1からの番組配列情報を通信線(図11の場合は通信網4)から受信すると共に、受信装置2との間で任意の番組の受信契約およびその番組についての鍵情報を、契約内容から鍵情報の送出が適切である場合に送出する通信制御部33と、番組配列情報中の限定受信用の各番組情報と、その番組情報毎に予め設定される各鍵情報とを対応させて格納する番組視聴権利管理部31とを有する。組視聴権利管理部31は、送信装置1から受信した番組配列情報を格納する番組配列情報記憶部81を有し、番組配列情報記憶部81中には、さらに、限定受信用の各番組情報毎に予め設定される各鍵情報を格納する鍵情報記憶部82を有する。また、情報サーバ3は、必要に応じて格納された鍵情報を送信装置に送出する。
【0010】
図11に示した従来の放送システムの動作としては、次のように実施される。
【0011】
送信装置1では、番組情報生成部11において、番組情報および番組関連情報が生成され、必要に応じて暗号化が実施される。また、番組配列情報生成部12においては、各番組についての番組配列情報が生成される。生成された番組、番組関連情報、および、番組配列情報は、放送信号送信部で多重化されて放送信号となり、その放送信号が送出される。また、番組配列情報生成部12で生成された番組配列情報は、通信制御部15から通信網4を介して情報サーバ3に送出される。また、送信装置1では、以上の処理は、制御部14により処理動作が制御される。
【0012】
受信装置2では、送信装置1からの放送信号を受信すると、その放送信号を受信復調部21で復調し、復調した信号をさらに復号部22で復号して番組情報および番組関連情報を出力する。その際に、復号部22では、復調した信号に暗号化が実施されている場合には、暗号化を解除するための処理を暗号化解除部61で実施する。
【0013】
ハイパーリンク記述子記憶部52には、例えば、視聴する番組中から他の番組へのリンク、視聴する番組中の1つの画面からその番組中の他の画面へのリンク、視聴する番組中から番組に関連する情報を保有するサイトへのリンクを記述するための記述子が格納されており、必要に応じて番組配列情報として送出される。
【0014】
暗号化解除部61では、番組配列情報中の番組特定情報(PSI)から、暗号化を解除するための暗号化解除(デスクランブル)鍵と暗号化解除機能を有効化する共通情報と、契約加入者毎の契約情報や共通情報の暗号を解除するためのワーク鍵等の鍵情報を含む個別情報を取得し、復調した信号の暗号化を解除する。この暗号化を解除する処理には、事前に通信網4等を介して、情報サーバ3の番組視聴権利管理部31から暗号化を解除するための鍵情報を得ておく必要があり、その鍵情報を用いて暗号化を解除する処理動作が選局動作中に1回実施される。また、受信装置2においても、以上の処理は、制御部23により処理動作が制御される。
【0015】
情報サーバ3では、例えば、受信装置2の視聴者との間の事前の契約に基づき、視聴者が要求(希望)する番組の鍵情報を、その契約内容から鍵情報の送出が適切である場合に限り、受信装置2に対して通信網4を介して送出しておく。また、情報サーバ3は、例えば、事前に送信装置1との間で、放送される番組についての番組情報に関して通信網4経由で送受信し、番組視聴権管理部31内に、番組情報、鍵情報、および、視聴者との契約内容を関連づけて記憶しておく。また、実際に番組が放送される際には、情報サーバ3は、例えば、送信装置1との間では、通信網4を介して番組配列情報を受信し、番組視聴権管理部31内に記憶した内容に基づく確認等を実施するが、受信装置2との間では、通信網4を介した情報の送受信は実施しない。
【0016】
従来の放送システムでは、限定受信が実施される放送について、上記のように、暗号化を解除するための鍵情報を用いて、選局動作中に、暗号化を解除する処理動作を1回実施することにより、契約した視聴者のみが暗号化された放送の暗号化を解除できる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ディジタル放送においては、番組に付随して様々な情報が放送される場合がある。例えば、料理番組に付随して伝送されるレシピ情報等の他のオブジェクトや、スポーツ番組と同時に放送されている特定選手のみの映像等の他の番組等の、1つの番組に関してさらに細かい受信単位(制御単位)で受信される番組(情報)が放送される。
【0018】
従来の放送システムでは、上記したように、番組単位では限定受信を管理(制御)することができたが、上記した1つの番組に関してさらに細かい受信単位(制御単位)で受信される情報については、限定受信を管理(制御)することができなかった。
【0019】
受信装置が記録・再生機能を有している場合には、例えば、放送時(リアルタイム)には料理番組を視聴するのみで、レシピ情報等については記録しておき、放送終了後に記録内容を再生してレシピを見ながら料理を作ることになる場合が多い。その場合、例えば、視聴者が料理番組を視聴するのみで、レシピについては不要であっても、従来は番組単位で管理をするので、番組全ての視聴(レシピを含む情報入手)契約となる。
【0020】
すなわち、従来の放送システムで視聴者が料理番組を視聴する場合には、レシピ情報が含まれる形態でしか視聴契約できず、レシピ情報無しでの視聴契約はできない。逆に、料理番組の放送は見なくても良いので、レシピのみが欲しい視聴者も考えられるが、従来の放送システムでは、番組単位で視聴契約を行うしか方法が無かった。
【0021】
従来の放送システムでは、鍵情報を用いた選局動作中に暗号化を解除する処理動作を1回実施することから、例えば、契約済みの視聴者が放送の途中から視聴を開始する場合に、視聴者を待たせることなく暗号化を解除するため、限定受信を解除するための情報(共通情報および個別情報)を、常時あるいは短い間隔で繰り返し放送する必要がある。そのため、限定受信を解除するための情報および視聴者の権利情報として放送できる情報量は限られてしまい、上記した番組に付随するオブジェクト単位や、1つの番組に関係するさらに細かい受信単位の他の番組については限定受信を解除するための情報を常時放送することは困難である。
【0022】
すなわち、従来の放送システムでは、リアルタイムの放送のみにより限定受信を解除するための情報(共通情報および個別情報)を送出しているため、番組に付随する他のオブジェクトやその番組に関連するさらに細かい単位の番組という単位では限定受信を管理することができなかった。
【0023】
従来の受信装置が記録・再生機能を有している場合の放送システムでは、鍵情報を用いた選局動作中に暗号化を解除する処理動作を1回実施することから、限定受信を解除するための情報(共通情報および個別情報)の契約は予め実施する必要があった。そのため、例えば、視聴を希望するが未契約の番組について、一旦、暗号化されたままで情報を記録しておき、後で、契約により限定受信を解除するための情報(共通情報および個別情報)を入手して、記録しておいた情報を再生することができなかった。
【0024】
例えば、従来の放送システムにおいて、インターネット等の回線網を介して限定受信を解除するための情報(共通情報および個別情報)を管理しようとしても、従来は、記述子が番組毎にしか設定されていないことから、番組に付随するオブジェクト単位や、1つの番組に関係するさらに細かい受信単位の他の番組については、記述することができなかった。従って、例えば、番組に付随するオブジェクト単位や、1つの番組に関係するさらに細かい受信単位の他の番組に対して、限定受信を設定するために個別の鍵情報のサイトを設定する等の作業は不可能であった。
【0025】
本発明は上記した問題を解決するために成されたものであり、番組に付随するオブジェクト等の情報単位、あるいは、番組に関係するさらに細かい受信単位の番組等のように、1つの番組単位よりも細かい単位で限定受信を設定でき、また、受信装置に記録再生機能を有する場合には、番組の放送終了後であっても限定受信を解除して視聴可能な放送システムを提供することを目的とするものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、請求項1に記載した本発明の放送システムは、放送信号の送信装置と、通信網に接続された受信装置と、通信網に接続された情報サーバとから構成される放送システムであって、
送信装置は、放送される番組および該番組に関連する情報を、ディジタル形式の番組情報および番組関連情報として生成する番組情報生成部と、番組関連情報を少なくとも格納する情報サーバの通信網における位置を示す位置情報を格納するサーバ位置情報記憶部を備え、多重化されて送信される番組情報および番組関連情報から任意の番組あるいは番組関連情報を選択するための配列を示す番組配列情報を生成し、その際に、前記番組関連情報を選択するための番組配列情報には前記情報サーバの位置情報を含める番組配列情報生成部と、番組情報および番組配列情報を多重化して放送情報を生成し、該放送情報に対してディジタル放送用の符号化、ディジタル放送用の変調を実施した放送信号として送信する放送信号送信部と、番組配列情報および番組関連情報を通信線に送出する通信制御部とを有し、
受信装置は、放送信号を復調する受信復調部と、復調された放送信号を復号した放送情報とし、該放送情報から個別の番組情報および番組配列情報を分離して番組情報を出力する復号部と、番組配列情報に含まれる情報サーバの位置情報に基づき通信網を介して番組関連情報を要求する制御部と、番組関連情報の要求の送信および番組関連情報の受信を通信網を介して実施する通信制御部とを有し、情報サーバは、送信装置からの番組配列情報および番組関連情報を通信線から受信すると共に、受信装置からの要求を通信網から受信し、番組関連情報を受信装置に送出する通信制御部と、番組配列情報中の情報サーバの位置情報と各番組関連情報とを対応させて格納し、受信装置から番組関連情報の要求を受信した場合に、番組関連情報を受信装置に送出する番組視聴権利管理部とを有することを特徴とする。
【0027】
請求項2の本発明は、請求項1に記載の放送システムにおいて、
送信装置は、番組情報生成部、もしくは、放送信号送信部において、契約視聴者用の限定受信のために番組情報および番組関連情報に対する暗号化を実施し、番組配列情報生成部では、番組関連情報の暗号化を解除するための鍵情報を少なくとも格納する情報サーバの通信網における位置を示す位置情報を格納するサーバ位置情報記憶部を備えると共に、番組関連情報を選択するための番組配列情報を生成する際には、番組配列情報中に情報サーバの位置情報を含めて生成し、通信制御部は、番組配列情報のみを通信線に送出し、
受信装置は、復号部において、限定受信用の番組情報については暗号化を解除して出力し、制御部において、限定受信用の番組関連情報を選択する場合、情報サーバに鍵情報を要求し、鍵情報を受信した場合には該鍵情報を用いて復号部に番組関連情報の暗号化を解除させ、通信制御部において、鍵情報の要求を送信して該鍵情報を受信し、
情報サーバは、通信制御部において、送信装置から番組配列情報のみを受信し、受信装置からの鍵情報の要求を受信し、該鍵情報を受信装置に送出し、番組視聴権利管理部において、限定受信用の番組関連情報毎に且つ契約者毎に設定される各鍵情報と、番組配列情報中の情報サーバの位置情報とを対応させて格納し、受信装置から受信した鍵情報の要求が契約内容に適合する場合に、鍵情報を受信装置に送出することを特徴とする。
【0028】
請求項3の本発明は、請求項2に記載の放送システムにおいて、情報サーバは、送信装置内に設けられ、情報サーバの通信制御部は、送信装置の通信制御部と共用化されることを特徴とする。
【0029】
請求項4の本発明は、請求項2に記載の放送システムにおいて、送信装置の番組配列情報生成部は、サーバ位置情報記憶部を、任意の番組を選択するための伝送制御信号である番組特定情報を格納する番組特定情報記憶部の一部、あるいは、番組特定情報記憶部に関連して設けることを特徴とする。
【0030】
請求項5の本発明は、請求項4に記載の放送システムにおいて、送信装置の番組配列情報生成部は、サーバ位置情報記憶部を、他の番組あるいは番組内部、番組関連情報に対するリンクを記述するためのハイパーリンク記述子を格納するハイパーリンク記述子記憶部の一部、あるいは、ハイパーリンク記述子記憶部に関連して設け、該ハイパーリンク記述子記憶部は、番組特定情報記憶部の一部あるいは番組特定情報記憶部に関連して設けられることを特徴とする。
【0031】
請求項6の本発明は、請求項5に記載の放送システムにおいて、ハイパーリンク記述子記憶部は、リンク先種別の記述子として番組関連情報の通信網における鍵情報の格納された位置を示すURL(Uniform Resource Locator)の記述子と、ハイパーリンク種別として、コンテンツの権利保護に関する情報の取得処理を実施する記述子とを格納することを特徴とする。
【0032】
請求項7の本発明は、請求項6に記載の放送システムにおいて、送信装置の番組配列情報生成部は、番組関連情報に対するリンクを記述するためのハイパーリンク記述子を、番組配列情報中の番組マップテーブル(PMT : Program Map Table)、サービス記述テーブル(SDT : Service Description Table)、イベント情報テーブル(EIT : Event information Table)の各テーブル中の少なくとも1つのテーブル中に記載することを特徴とする。
【0033】
請求項8の本発明は、請求項7に記載の放送システムにおいて、受信装置の制御部は、番組関連情報が選択された場合、ハイパーリンク記述子を用いて、通信網を介して情報サーバに鍵情報を要求することを特徴とする。
【0034】
請求項9の本発明は、請求項8に記載の放送システムにおいて、情報サーバの番組視聴権利管理部は、受信装置からのハイパーリンク記述子に基づく鍵情報の要求を受信した場合、受信装置で選択された番組関連情報が有効な契約中の内容であるか否かを判定し、契約内容から鍵情報の送出が適切である場合に鍵情報を受信装置に送出することを特徴とする。
【0035】
請求項10の本発明は、請求項9に記載の放送システムにおいて、情報サーバの番組視聴権利管理部は、送信装置から鍵情報と共に番組関連情報を受信して格納し、受信装置の制御部は、鍵情報と共に番組関連情報の送信を要求し、情報サーバの番組視聴権利管理部は、鍵情報と番組関連情報の送信の要求を受信した場合、受信装置で選択された番組関連情報が有効な契約中の内容であるか否かを判定し、契約内容から鍵情報の送出が適切である場合に鍵情報と共に番組関連情報を受信装置に送出することを特徴とする。
【0036】
請求項11の本発明は、請求項1〜10の何れかに記載の放送システムにおいて、受信装置は、放送情報から選択された個別の前記番組情報および番組関連情報を記録および再生可能な記録再生部を有し、制御部は、暗号化されたままの番組関連情報と、鍵情報を用いて暗号化を解除した番組関連情報とから、選択して記録再生部に格納することを特徴とする。
【0037】
請求項12の本発明は、請求項11に記載の放送システムにおいて、受信装置の制御部は、情報サーバから鍵情報を所定時間内に受信した場合には、該鍵情報を用いて暗号化を解除した番組関連情報を出力し、情報サーバから鍵情報を所定時間内に受信できない場合には、暗号化された番組関連情報を記録再生部に格納することを特徴とする。
【0038】
請求項13の本発明は、請求項11に記載の放送システムにおいて、受信装置の制御部は、情報サーバから鍵情報を所定時間内に受信した場合には、該鍵情報を用いて暗号化を解除した番組関連情報を記録再生部に格納し、情報サーバから鍵情報を所定時間内に受信できない場合には、暗号化された番組関連情報を記録再生部に格納することを特徴とする。
【0039】
請求項14の本発明は、請求項11に記載の放送システムにおいて、受信装置の記録再生部は、番組情報および番組関連情報に対して、格納する際に暗号化を実施することを特徴とする。
【0040】
請求項15に記載した本発明の放送システムの送受信方法は、ディジタル形式の番組情報、番組関連情報を多重化した放送信号を、番組情報と番組関連情報を選択するための配列を示す番組配列情報と共に送信し、放送される番組関連情報を格納する情報サーバの通信網における位置情報を格納する送信装置と、放送信号を受信して前記番組情報および番組関連情報を分離すると共に、通信網に接続されて少なくとも番組情報に対する限定受信を解除させる鍵情報を情報サーバに対して要求して受信する受信装置と、通信網に接続されて送信装置からは少なくとも番組情報と番組配列情報を受信して番組情報を限定受信させるための暗号化を解除する鍵情報と契約視聴者情報とを対応させて格納すると共に、受信装置からは少なくとも番組情報に対する鍵情報の要求を契約視聴者情報と共に受信して契約内容から鍵情報の送出が適切である場合には鍵情報を送出する情報サーバとから構成される放送システムにおいて、
送信装置では、ディジタル形式化されて放送される番組関連情報についての番組配列情報を生成する際に、情報サーバの位置情報を含めて生成すると共に、番組関連情報と番組配列情報を情報サーバに送出し、
受信装置では、番組配列情報に含まれる情報サーバの位置情報に基づき通信網を介して情報サーバに番組関連情報を要求し、
情報サーバでは、送信装置から番組配列情報と番組関連情報を受信した場合に、該番組関連情報毎に位置情報と対応させて格納し、受信装置からの番組関連情報の要求を受信した場合に、該番組関連情報を受信装置に送出することを特徴とする。
【0041】
請求項16の本発明は、請求項15に記載の放送システムの送受信方法において、送信装置で番組関連情報に情報サーバの位置情報を含めて番組配列情報を生成する際に、個々の番組毎に番組関連情報を設定する場合には、情報サーバの位置情報を示すために、番組関連情報に対するリンクを記述するためのハイパーリンク記述子が、番組配列情報中の番組マップテーブル(PMT : Program Map Table)に含まれるように番組配列情報を生成することを特徴とする。
【0042】
請求項17の本発明は、請求項15に記載の放送システムの送受信方法において、送信装置で番組関連情報に前記情報サーバの位置情報を含めて番組配列情報を生成する際に、放送のチャンネル毎に番組関連情報を設定する場合には、情報サーバの位置情報を示すために、番組関連情報に対するリンクを記述するためのハイパーリンク記述子が、番組配列情報中のサービス記述テーブル(SDT : Service Description Table)に含まれるように番組配列情報を生成することを特徴とする。
【0043】
請求項18の本発明は、請求項15に記載の放送システムの送受信方法において、送信装置で番組関連情報に前記情報サーバの位置情報を含めて番組配列情報を生成する際に、受信装置からの番組表の提示要求により番組関連情報が送出されるように設定する場合には、情報サーバの位置情報を、番組関連情報に対するリンクを記述するためのハイパーリンク記述子を用いて、イベント情報テーブル(EIT : Event information Table)に含まれるように番組配列情報を生成することを特徴とする。
【0044】
請求項19の本発明は、請求項15〜18の何れかに記載の放送システムの送受信方法において、送信装置に格納される位置情報で示される情報サーバが、限定受信で放送される番組関連情報に実施された暗号化を解除するための鍵情報のみを、番組関連情報毎に且つ契約者毎に位置情報と対応させて格納する場合、
送信装置では、限定受信用の番組関連情報についての番組配列情報を生成する際に、情報サーバの位置情報を含めて生成すると共に、番組配列情報のみを情報サーバに送出し、
受信装置では、限定受信用の番組関連情報を選択する場合に、情報サーバの位置情報に基づき情報サーバに鍵情報を要求し、鍵情報を受信した場合に、該鍵情報を用いて番組関連情報の暗号化を解除し、
情報サーバでは、送信装置から番組配列情報を受信した場合に、限定受信用の番組関連情報毎に且つ契約者毎に設定される各鍵情報と、番組配列情報中の情報サーバの位置情報とを対応させて格納し、受信装置からの鍵情報の要求を受信した場合に、該要求が契約内容に適合するか否かを判定し、要求が契約内容に適合する場合に、鍵情報を受信装置に送出することを特徴とする。
【0045】
請求項20の本発明は、請求項19に記載の放送システムの送受信方法において、情報サーバにおいて、要求が契約内容に適合しない場合には、選択された番組関連情報は、未契約であることから鍵情報を送出できないことを示す信号を受信装置に送出することを特徴とする。
【0046】
請求項21の本発明は、請求項19に記載の放送システムの送受信方法において、受信装置で鍵情報を受信できない場合には、選択された番組関連情報は、限定受信のため暗号化されており、且つ、未契約であることを示すメッセージを出力する処理を実施することを特徴とする。
【0047】
請求項22の本発明は、請求項19に記載の放送システムの送受信方法において、
情報サーバは、送信装置から鍵情報を受信する際に、番組関連情報も受信して格納し、
受信装置は、鍵情報を情報サーバに要求する際に、番組関連情報の送信も要求し、
情報サーバは、鍵情報と番組関連情報の送信の要求を受信した場合、受信装置で選択された番組関連情報が有効な契約中の内容であるか否かを判定し、契約内容から鍵情報の送出が適切である場合に鍵情報と共に番組関連情報を前記受信装置に送出することを特徴とする。
【0048】
請求項23に記載した本発明の放送システムの送信装置は、ディジタル形式の番組情報、番組関連情報を多重化した放送信号を、番組情報と番組関連情報を選択するための配列を示す番組配列情報と共に送信する送信装置と、放送信号を受信して番組情報および番組関連情報を分離すると共に、通信網に接続されて少なくとも番組情報に対する限定受信を解除させる鍵情報を要求して受信する受信装置と、通信網に接続されて送信装置からは少なくとも番組情報と番組配列情報を受信して番組情報を限定受信させるための暗号化を解除する鍵情報と契約視聴者情報とを対応させて格納すると共に、受信装置からは少なくとも番組情報に対する鍵情報の要求を契約視聴者情報と共に受信して契約内容から鍵情報の送出が適切である場合には鍵情報を送出する情報サーバとから構成される放送システムの送信装置であって、
その送信装置は、番組関連情報を少なくとも格納する情報サーバの通信網における位置を示す位置情報を格納するサーバ位置情報記憶部と、番組配列情報を生成すると共に、その際に、番組関連情報を選択するための番組配列情報には情報サーバの位置情報を含める番組配列情報生成部とを備えることを特徴とする。
【0049】
請求項24に記載した本発明の送信装置の送信方法は、ディジタル形式の番組情報、番組関連情報を多重化した放送信号を、番組情報と番組関連情報を選択するための配列を示す番組配列情報と共に送信し、放送される番組関連情報を格納する情報サーバの通信網における位置情報を格納する送信装置と、放送信号を受信して番組情報および番組関連情報を分離すると共に、通信網に接続されて少なくとも番組情報に対する限定受信を解除させる鍵情報を情報サーバに対して要求して受信する受信装置と、通信網に接続されて送信装置からは少なくとも番組情報と番組配列情報を受信して番組情報を限定受信させるための暗号化を解除する鍵情報と契約視聴者情報とを対応させて格納すると共に、受信装置からは少なくとも番組情報に対する鍵情報の要求を契約視聴者情報と共に受信して契約内容から鍵情報の送出が適切である場合には鍵情報を送出する情報サーバとから構成される放送システムにおける送信装置の送信方法であって、
その送信装置では、ディジタル形式化されて放送される番組関連情報についての番組配列情報を生成する際に、情報サーバの位置情報を含めて生成すると共に、番組関連情報と番組配列情報を情報サーバに送出することを特徴とする。
【0050】
請求項25に記載した本発明の放送システムの受信装置は、ディジタル形式の番組情報、番組関連情報を多重化した放送信号を、番組情報と番組関連情報を選択するための配列を示す番組配列情報と共に送信し、その番組配列情報には少なくとも番組情報と契約視聴者情報とを管理する情報サーバの位置情報を含ませて送信する送信装置と、放送信号を受信して番組情報および番組関連情報を分離すると共に、通信網に接続されて少なくとも番組情報に対する限定受信を解除させる鍵情報を要求して受信する受信装置と、通信網に接続されて送信装置からは少なくとも番組情報と番組配列情報を受信して番組情報を限定受信させるための暗号化を解除する鍵情報と契約視聴者情報とを対応させて格納すると共に、受信装置からは少なくとも番組情報に対する鍵情報の要求を契約視聴者情報と共に受信して契約内容から鍵情報の送出が適切である場合には鍵情報を送出する情報サーバとから構成される放送システムの受信装置であって、
その受信装置は、番組配列情報に含まれる情報サーバの位置情報に基づき通信網を介して番組関連情報を要求する制御部と、番組関連情報の要求の送信および番組関連情報の受信を通信網を介して実施する通信制御部とを備えることを特徴とする。
【0051】
請求項26に記載した本発明の受信装置の受信方法は、ディジタル形式の番組情報、番組関連情報を多重化した放送信号を、番組情報と番組関連情報を選択するための配列を示す番組配列情報と共に送信し、放送される番組関連情報を格納する情報サーバの通信網における位置情報を格納する送信装置と、放送信号を受信して番組情報および番組関連情報を分離すると共に、通信網に接続されて少なくとも番組情報に対する限定受信を解除させる鍵情報を情報サーバに対して要求して受信する受信装置と、通信網に接続されて送信装置からは少なくとも番組情報と番組配列情報を受信して番組情報を限定受信させるための暗号化を解除する鍵情報と契約視聴者情報とを対応させて格納すると共に、受信装置からは少なくとも番組情報に対する鍵情報の要求を契約視聴者情報と共に受信して契約内容から鍵情報の送出が適切である場合には鍵情報を送出する情報サーバとから構成される放送システムにおける受信装置の受信方法であって、
その受信装置では、番組配列情報に含まれる情報サーバの位置情報に基づき通信網を介して情報サーバに番組関連情報を要求することを特徴とする。
【0052】
請求項27に記載した本発明の放送システムの情報サーバは、ディジタル形式の番組情報、番組関連情報を多重化した放送信号を、番組情報と番組関連情報を選択するための配列を示す番組配列情報と共に送信し、その番組配列情報には少なくとも番組情報と契約視聴者情報とを管理する情報サーバの位置情報を含ませて送信する送信装置と、放送信号を受信して番組情報および番組関連情報を分離して情報サーバの位置情報を得ると共に、通信網に接続されて少なくとも番組情報に対する限定受信を解除させる鍵情報と番組関連情報を情報サーバに対して位置情報に基づき要求して受信する受信装置と、通信網に接続されて送信装置からは少なくとも番組情報と番組配列情報を受信して番組情報を限定受信させるための暗号化を解除する鍵情報と契約視聴者情報とを対応させて格納すると共に、受信装置からは少なくとも番組情報に対する鍵情報の要求を契約視聴者情報と共に受信して契約内容から鍵情報の送出が適切である場合には鍵情報を送出する情報サーバとから構成される放送システムの情報サーバであって、
その情報サーバは、送信装置からの番組配列情報および番組関連情報を受信すると共に、受信装置からの番組関連情報の要求を通信網から受信した場合、番組関連情報を受信装置に送出する通信制御部と、番組配列情報中の情報サーバの位置情報と各番組関連情報とを対応させて格納し、受信装置から番組関連情報の要求を受信した場合に、番組関連情報を受信装置に送出する番組視聴権利管理部とを備えることを特徴とする。
【0053】
請求項28に記載した本発明の情報サーバの情報処理方法は、ディジタル形式の番組情報、番組関連情報を多重化した放送信号を、番組情報と番組関連情報を選択するための配列を示す番組配列情報と共に送信し、放送される番組関連情報を格納する情報サーバの通信網における位置情報を格納する送信装置と、放送信号を受信して番組情報および番組関連情報を分離すると共に、通信網に接続されて少なくとも番組情報に対する限定受信を解除させる鍵情報を情報サーバに対して要求して受信する受信装置と、通信網に接続されて送信装置からは少なくとも番組情報と番組配列情報を受信して番組情報を限定受信させるための暗号化を解除する鍵情報と契約視聴者情報とを対応させて格納すると共に、受信装置からは少なくとも番組情報に対する鍵情報の要求を契約視聴者情報と共に受信して契約内容から鍵情報の送出が適切である場合には鍵情報を送出する情報サーバとから構成される放送システムにおける情報サーバの情報処理方法であって、
その情報サーバでは、送信装置から番組配列情報と番組関連情報を受信した場合に、その番組関連情報毎に位置情報と対応させて格納し、受信装置からの番組関連情報の要求を受信した場合に、その番組関連情報を受信装置に送出することを特徴とする。
【0054】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を説明するに先立ち、本明細書中で使用する用語の定義について簡単に記載する。
【0055】
番組配列情報(Service Information : SI)とは、多重されている各番組の各コンポーネント信号のパケット識別子(PID)の指示等のディジタル放送のTS(トランスポートストリーム)における多重の状態を指示する伝送制御信号に含まれる信号であり、ディジタル放送における番組選択を容易にするために規定された各種の情報である。MPEG−2の番組特定情報、および、(社)電波産業会(以下、ARIBと記載)独自の拡張部分を含んで、総務省令で定義されたARIB規格(STD−B10、3.1版))に規定されている。受信側では、この信号を解釈することにより目的とするサービス(番組等)の各コンポーネント信号を取り出すことができる。
【0056】
番組特定情報とは、1チャンネル中に複数の番組および番組関連情報が多重化されたディジタル放送の受信信号から任意の番組を選択するために必要となる情報である。番組特定情報は、PAT(Program Association Table)、PMT(Program Map Table)、NIT(Network Information Table)、CAT(Conditional Access Table)の4個のテーブルにより構成される。番組特定情報も、総務省令で定義され、ARIB規格に規定されている。
【0057】
限定受信(Conditional Access : CA)とは、ディジタル放送のサービス(編成チャンネル)やイベント(番組)の視聴を制御するものであり、限定受信の方式(Conditional Access System)は、ARIB規格に規定されている。
【0058】
記述子とは、番組配列情報をディジタル放送のTS(トランスポートストリーム)パケット中に配置(マッピング)するために用いる構文(シンタクス)構造であるセクション形式の特定領域中に挿入される情報であり、補助情報や拡張情報が記述される。限定受信方式の記述子やシステム管理用の記述子の他に、番組配列情報に関する記述子が知られている。
【0059】
TSパケットとは、トランスポートストリームを構成する固定長(188バイト)のパケットであり、可変長のPES(Packetized Elementary Stream)パケットやセクション形式の信号を短く区切り、パケット識別子(PID)を含むヘッダを付加したパケットである。
【0060】
トランスポートストリーム(TS)とは、映像、音声、あるいは、伝送制御信号等の様々な信号について、その種類に依存しないで効率的に伝送できるように多重化するためのデータ構造であり、ISO/IEC13818−1で定義される。
【0061】
セクション形式とは、番組配列情報を含む伝送制御信号の符号化、あるいは、その他の一般的なデータ信号の伝送等に用いられる可変長の信号形式である。
【0062】
識別子とは、TSパケット、PESパケット、セクション形式、記述子等に含まれ、各種の識別を実施するための情報であり、セクション形式の種類を示すテーブル識別子、記述子の種類を示す記述子タグ等の様々な識別子が知られている。
【0063】
関連情報とは、一般的には、有料放送の事業者がその有料放送の受信者から料金を徴収するために必要な共通情報(Entitlement Control Message : ECM)、および、個別情報(Entitlement Management Message : EMM)を示す。本明細書における番組関連情報とは、例えば、料理番組に付随して伝送されるレシピ情報等の他のオブジェクトや、スポーツ番組と同時に放送されている特定選手のみの映像等の他の番組等の、番組中のさらに細かい受信単位(制御単位)で受信される情報である。
【0064】
共通情報(ECM)とは、番組に関する情報や暗号解除(デスクランブル)を実施するための暗号(スクランブル)鍵情報、および、受信装置の暗号解除機能を強制的に有効化/無効化する制御情報である。
【0065】
個別情報(EMM)とは、加入者毎の契約情報や共通情報の暗号を解除するための暗号鍵(ワーク鍵)情報を含む制御情報である。
【0066】
以下、本発明を図示した実施の形態に基づいて説明する。
【0067】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1の放送システムの概略構成を示すブロック図である。
なお、図1において、図11に示した従来の放送システムと同じ機能の部分については同じ符号を付与し、重複する説明を省略する。
【0068】
図1に示した本実施の形態の放送システムが、図11に示した従来の放送システムと構成上で主に異なる点は、以下の各点である。
【0069】
(1)送信装置1aは、番組配列情報生成部12内に、番組関連情報の暗号化を解除するための鍵情報を格納する情報サーバ3aの通信網4における位置を示す位置情報を格納するサーバ位置情報記憶部51を備える点。
【0070】
(2)送信装置の番組配列情報生成部12は、サーバ位置情報記憶部51を、任意の番組を選択するための伝送制御信号である番組特定情報を格納する番組特定情報記憶部53の一部、あるいは、番組特定情報記憶部53に関連して設ける点。
【0071】
(3)送信装置1aの番組配列情報生成部12は、番組配列情報を生成する際に、番組関連情報を選択するための番組配列情報には情報サーバ3aの位置情報を含める点。
【0072】
(4)送信装置1aの通信制御部15は、情報サーバ3aに番組配列情報を通信線(図1の場合は通信網4)を介して送出する点。
【0073】
(5)受信装置1aの制御部23aは、限定受信用の番組関連情報を選択する場合、番組配列情報に含まれる情報サーバ3aの位置情報に基づき通信網4を介して情報サーバ3aに鍵情報を要求し、鍵情報を受信した場合にはその鍵情報を用いて復号部22に番組関連情報の暗号化を解除させる点。
【0074】
(6)受信装置1aの通信制御部24は、情報サーバ3aに対する鍵情報の要求の送信および鍵情報の受信を通信網4を介して実施する点。
【0075】
(7)情報サーバ3aの番組視聴権利管理部31は、番組配列情報中の限定受信用の各番組関連情報と、その番組関連情報毎に且つ契約者毎に設定される各鍵情報とを対応させて格納する番組配列/関連情報記憶部71を有する点。
【0076】
(8)情報サーバ3aの番組視聴権利管理部31は、番組配列/関連情報記憶部71中に鍵情報記憶部71を有し、受信装置2aから受信した鍵情報の要求が契約内容に適合する場合に、鍵情報を鍵情報記憶部71から読み出して通信制御部33から受信装置2aに送出する点。
【0077】
(9)情報サーバ3aの通信制御部33は、送信装置1aからの番組配列情報を通信線(図1の場合は通信網4)から受信すると共に、受信装置2aからの要求を通信網4から受信し、限定受信用の鍵情報を受信装置2aに送出する点。
【0078】
(10)本実施の形態の放送システムは、以下のように構成することができる点。
情報サーバ3aの番組視聴権利管理部31は、送信装置1aから鍵情報と共に番組関連情報を受信して格納し、
受信装置2aの制御部23aは、鍵情報と共に番組関連情報の送信を要求し、情報サーバ3aの番組視聴権利管理部31は、鍵情報と番組関連情報の送信の要求を受信した場合、受信装置2aで選択された番組関連情報が有効な契約中の内容であるか否かを判定し、契約内容から鍵情報の送出が適切である場合に鍵情報と共に番組関連情報を受信装置2aに送出する。
【0079】
(11)本実施の形態の放送システムは、以下のように構成することができる点。
送信装置1aは、番組情報および番組関連情報に対する暗号化を実施せず、番組配列情報生成部12では、番組関連情報を格納する情報サーバの通信網4における位置を示す位置情報を格納するサーバ位置情報記憶部51を備えると共に、番組関連情報を選択するための番組配列情報を生成する際には、番組配列情報中に情報サーバの位置情報を含めて生成し、通信制御部15は、番組配列情報および番組関連情報を通信線(通信網4)に送出する。
受信装置2aは、復号部22において、番組情報については出力し、制御部23dにおいて、番組関連情報を選択する場合、情報サーバ3aに番組関連情報を要求し、番組関連情報を受信した場合にはその番組関連情報を復号部22で復号し、通信制御部24において、番組関連情報の要求を送信してその番組関連情報を受信する。
情報サーバ3aは、通信制御部33において、送信装置1aから番組配列情報と番組関連情報を受信し、受信装置からの番組関連情報の要求を受信し、その番組関連情報を受信装置2aに送出し、番組視聴権利管理部71において、番組関連情報毎に且つ契約者毎に、番組配列情報中の情報サーバの位置情報とを対応させて格納し、受信装置2aから受信した番組関連情報の要求があった場合に、その番組関連情報を受信装置2aに送出する。
【0080】
図2は、図1の送信装置1a内のサーバ位置情報記憶部51に格納される内容の一例を示す図である。
【0081】
番組が料理番組Aである場合には、その番組関連情報として、図2中に例示したように、料理のレシピ、料理店情報、材料販売店情報等の個別項目が設けられ、各々の番組関連情報に対応するサーバ位置情報が格納される。
【0082】
番組がスポーツ番組Bである場合には、その番組関連情報として、図2中に例示したように、勝敗情報、チーム/選手情報、選手個別映像、選手個別あるいはチーム個別に偏った解説等の特定解説映像等の個別項目が設けられ、各々の番組関連情報に対応するサーバ位置情報が格納される。
【0083】
図3は、図1の情報サーバ3a内の番組配列/関連情報記憶部71に格納される内容の一例を示す図である。
【0084】
番組が料理番組Aである場合には、その番組関連情報として、図3中に例示したように、料理のレシピ、料理店情報、材料販売店情報の個別項目が設けられ、各々の番組関連情報に対応するサーバ位置情報、視聴者認識(ID)、視聴者毎の契約情報、各番組関連情報毎且つ視聴者毎の鍵情報が格納される。また、複数の視聴者の場合には、例えば、視聴者が増加する毎に、視聴者認識(ID)、視聴者毎の契約情報、各番組関連情報毎且つ視聴者毎の鍵情報の列を追加して格納する。また、図1の鍵情報記憶部72には、図3に示したように契約情報と鍵情報が格納される。
【0085】
番組がスポーツ番組Bである場合には、その番組関連情報として、図3中に例示したように、勝敗情報、チーム/選手情報、選手個別映像、選手個別あるいはチーム個別に偏った解説等の特定解説映像等の個別項目が設けられ、各々の番組関連情報に対応するサーバ位置情報、視聴者認識(ID)、視聴者毎の契約情報、各番組関連情報毎且つ視聴者毎の鍵情報が格納される。また、複数の視聴者の場合は、上記した番組が料理番組Aである場合と同様に、列を追加して対応すればよい。
【0086】
図4は、図1に示した放送システムの動作を示すフローチャートである。
本実施の形態では、事前処理として、情報サーバ3aと受信装置2aを使用する視聴者との間で、任意の番組関連情報に対する視聴契約が締結されており、情報サーバ3a内の番組視聴権利管理部31には、図3に示したような番組関連情報毎の契約情報が格納されている(PS1)。
【0087】
また、事前に送信装置1aと情報サーバ3aとの間で番組の編成に関する情報交換がなされており、送信装置1aの番組配列情報生成部12は、情報サーバ3a内の番組視聴権利管理部31と同様な番組関連情報を含む番組編成情報が格納されている。
【0088】
番組の放送開始前あるいは番組の放送中に、受信装置2aの視聴者が番組および番組関連情報を選択する(OS1)。
【0089】
送信装置1aでは、番組関連情報及びサーバ位置情報を含む番組配列情報を生成して放送し(S1)、生成した番組配列情報を通信網4を介して情報サーバ3aに送出する(S2)。
【0090】
番組配列情報を受信した情報サーバ3aは、番組関連情報及びサーバ位置情報を含む番組配列情報と、予め格納されている契約情報および、その契約情報に基づく鍵情報とが対応されて格納される(S4)。なお、契約情報に基づく鍵情報は、事前に設定しておいてもよいし、番組配列情報を受信してから鍵情報を設定しても良い。
【0091】
一方、送信装置1aでは、上記処理と共に、番組情報生成部11で番組情報を生成し(S3)、必要に応じて番組情報を暗号化した後、放送信号送信部13で番組情報と番組関連情報を多重化した放送信号として送信する(S5)。
【0092】
受信装置2aは、上記したステップOS1の処理に示したように、視聴者による番組及び番組関連情報の選択が実施されると、受信した番組配列情報から共通情報(ECM)および個別情報(EMM)を抽出し、それらによる暗号解除を実施した後、番組関連情報については、受信した番組配列情報から抽出したサーバ位置情報に基づき、情報サーバ3aに対して、通信網4を介して、選択した番組関連情報に対応する個別の鍵情報を要求する(S6)。
【0093】
番組関連情報に対応する個別の鍵情報の要求を受信した情報サーバ3aは、番組視聴権管理部31内の番組配列/関連情報記憶部71の番組関連情報に対応する視聴者IDおよび鍵情報記憶部72の契約情報により視聴者の要求内容が契約済みであるか否かを確認し(S7)、契約済みである場合(S7:YES)には、鍵情報記憶部72に格納された鍵情報を、通信網4を介してディジタル受信装置2aに送信する(S8)。
【0094】
情報サーバ3aからの鍵情報を受信したディジタル受信装置2aは、その鍵情報を用いて、受信した番組関連情報の暗号化を解除して番組情報を出力する(S9)。
【0095】
一方、ステップS7で契約済みでない場合(S7:NO)には、未契約につき鍵情報を送出できない旨の信号(メッセージ等)を、通信網4を介してディジタル受信装置2aに送信する(S10)。
【0096】
受信した番組関連情報の暗号化を解除できないディジタル受信装置2aは、情報サーバ3aからの鍵情報を送出できない旨の信号の受信により、選択された番組関連情報は未契約であるため視聴できない旨、視聴契約すれば視聴できる旨のメッセージ等を出力する(S11)。
【0097】
また、図4のフローチャートの動作が、図11に示した放送システムの動作と主に異なる点は、以下の各点である。
【0098】
(a)送信装置1aでは、ディジタル形式で放送される番組関連情報についての番組配列情報を生成する際に、限定受信用の番組関連情報については、情報サーバ3aの位置情報を含めて生成する処理を実施する点。
【0099】
(b)送信装置1aでは、番組配列情報を通信線(図1では通信網4)を介して情報サーバ3aに送信する点。
【0100】
(c)受信装置2aでは、限定受信用の番組関連情報を選択する場合、受信した番組配列情報に含まれる情報サーバ3aの位置情報に基づき通信網4を介して情報サーバ3aに鍵情報を要求する処理を実施する点。
【0101】
(d)受信装置2aでは、限定受信用の番組関連情報に関する鍵情報を受信した場合に、その鍵情報を用いて番組関連情報の暗号化を解除させる処理を実施する点。
【0102】
(e)情報サーバ3aでは、送信装置1aから番組配列情報を受信した場合に、その番組配列情報中の限定受信用の各番組関連情報と、その番組関連情報毎に且つ契約者毎に設定される各鍵情報とを対応させて格納する処理を実施する点。
【0103】
(f)情報サーバ3aでは、受信装置2aからの限定受信用の番組関連情報に対応する鍵情報の要求を受信した場合に、その要求が契約内容に適合するか否かを判定する処理を実施する点。
【0104】
(g)情報サーバ3aでは、(f)で受信した要求が契約内容に適合する場合には、限定受信用の鍵情報を受信装置2aに送出する処理を実施する点。
【0105】
(h)情報サーバ3aでは、(f)で受信した要求が契約内容に適合しない場合には、選択された番組関連情報は、未契約であることから鍵情報を送出できないことを示す信号を受信装置2aに送出する処理を実施する点。
【0106】
(i)受信装置2aでは、(c)で要求した鍵情報を受信できない場合には、選択された番組関連情報は、限定受信のため暗号化されており、且つ、未契約であることを示すメッセージを出力する処理を実施する点。
【0107】
(j)情報サーバ3aは、送信装置1aから鍵情報を受信する際に、番組関連情報も受信して格納し、受信装置2aは、鍵情報を情報サーバ3aに要求する際に、番組関連情報の送信も要求し、情報サーバ3aは、鍵情報と番組関連情報の送信の要求を受信した場合、受信装置2aで選択された番組関連情報が有効な契約中の内容であるか否かを判定し、契約内容から鍵情報の送出が適切である場合に鍵情報と共に番組関連情報を受信装置2aに送出する点。
【0108】
また、上記した実施の形態では、番組関連情報の暗号化を、情報サーバ3aから入手した鍵情報により解除する場合について示したが、例えば、図2に示したように、サーバ位置情報記憶部51に料理番組Aあるいはスポーツ番組Bに対応するサーバ位置情報を格納し、また、図3に示したように、番組配列/関連情報記憶部71に料理番組Aあるいはスポーツ番組Bに対応するサーバ位置情報を格納することにより、受信装置2a側で放送をリアルタイム受信した時の共通情報(ECM)および個別情報(EMM)による暗号解除に失敗した場合でも、受信装置2a側でサーバ位置情報に基づいて鍵情報を入手し、料理番組Aあるいはスポーツ番組Bの暗号を解除することができる。
【0109】
また、上記した実施の形態では、情報サーバ3aの番組視聴権管理部31内に番組配列/関連情報記憶部71と鍵情報記憶部72を設けたが、例えば、番組視聴権管理部31は、情報サーバ3aとは別の場所に通信網4に接続して設け、視聴者ID情報と契約情報のみを情報サーバ3aに送信するように構成しても良い。さらに極端な場合では、例えば、情報サーバ3a、番組視聴権利管理部31、番組配列/関連情報記憶部71、および、鍵情報記憶部72は、通信網4に接続して情報の送受信(通信)が可能であれば、全て異なる場所に設置しても良い。
【0110】
同様に、受信装置2a内においては、情報の送受信(通信)が可能であれば、復号部22の外部に暗号化解除部61を配置しても良いし、また、送信装置1a内においても、情報の送受信(通信)が可能であれば、番組配列情報生成部12の外部に番組特定情報記憶部53およびサーバ位置情報記憶部51を配置しても良い。
【0111】
また、個別の番組情報あるいは各番組関連情報に施す暗号化の処理は、例えば、番組情報生成部11の信号に対して実施しても良いし、放送信号送信部13で多重化する前の信号に対して実施しても良い。放送信号全体に対する暗号化につては、例えば、放送信号送信部13で多重化した後の信号に対して実施すれば良い。
【0112】
なお、上記した実施の形態では、受信装置2aから出力される番組情報あるいは番組関連情報を画像表示する表示装置あるいは音声出力するスピーカ等については示していないが、視聴者による視聴を可能にするためには、受信装置2aと同一筐体内、あるいは、受信装置2aの外部に、表示装置あるいはスピーカ等は当然ながら設けられているものとする。
【0113】
また、本実施の形態は、限定受信を実施しない場合の番組関連情報を、視聴者に提供するためにも用いることができる。その場合には、上記した実施の形態1を以下のように変更すれば良い。
【0114】
送信装置1aでは、番組配列情報生成部12内に、番組関連情報を格納する情報サーバの通信網における位置を示す位置情報を格納するサーバ位置情報記憶部を備えるようにし、さらに、番組配列情報生成部12は、番組関連情報を選択するための番組配列情報を生成する際には、情報サーバ3aの位置情報を含めて生成する。
【0115】
また、送信装置1aの通信制御部15は、番組配列情報に加えて、番組関連情報も通信線(通信網4)に送出する。
【0116】
また、受信装置では、制御部23aが、番組配列情報から得られた情報サーバ3aの位置情報に基づき、通信網4を介して番組関連情報を要求し、通信制御部24では、番組関連情報の要求を送信し、その番組関連情報を受信する。
【0117】
さらに、情報サーバ3aの通信制御部33では、送信装置1aからは、番組配列情報に加えて、番組関連情報を受信する。また、情報サーバ3aの通信制御部33は、受信装置2aからは、番組関連情報の要求を受信し、その番組関連情報を受信装置2aに送出する。
【0118】
情報サーバ3aの番組視聴権利管理部31は、情報サーバ3aの位置情報と各番組関連情報とを対応させて格納し、受信装置2aから任意の番組関連情報の要求を受信した場合に、その要求された番組関連情報を受信装置2aに送出する。
【0119】
このようにして本実施の形態では、サーバ位置情報を番組配列情報に含めて放送することで、番組関連情報についても、番組とは別個に限定受信を設定することができるので、視聴者の利便性が増加する。
【0120】
また、リアルタイムの放送とは別個に番組関連情報を格納するサーバを設けるので、番組を視聴し続けなくても、番組配列情報から情報サーバ3aの位置情報を得れば、いつでも番組関連情報のみを入手することができ、視聴者の利便性が増加する。
【0121】
また、放送にすると情報量が多すぎる場合や、放送する番組とは関係が薄い情報等のように、通常の放送では送信できない番組関連情報や、意図的に放送しない番組関連情報についても、情報サーバ3aに格納し、番組配列情報に情報サーバ3aの位置情報を含ませるのみにすれば良いので、視聴者に効率よく番組関連情報を提供することができ、視聴者の利便性が増加する。
【0122】
実施の形態2.
図5は、本発明の実施の形態2の放送システムの概略構成を示すブロック図である。
【0123】
図5に示した本実施の形態の放送システムが、図1に示した実施の形態1の放送システムと構成上で主に異なる点は、以下の点である。
【0124】
(12)情報サーバ3bは、送信装置1b内に設けられ、情報サーバ3bの専用の通信制御部および制御部はなくなり、送信装置の通信制御部15および制御部14が共用化される点。
【0125】
また、本実施の形態の動作が、図4に示した実施の形態1のフローチャートの動作と主に異なる点は、以下の点である。
【0126】
(k)図4のステップS2の処理に関して、送信装置1bでは、番組配列情報生成部12で生成された番組配列情報を通信線(図5では内部配線)を介して、通信制御部14を介さず直接に情報サーバ3bに向けて送信し、逆に、情報サーバ3bは、番組配列情報生成部12から内部配線を介して直接に番組配列情報を受信する点。
【0127】
このようにして本実施の形態では、情報サーバ3bを送信装置1b内に設けたので、通信網4を介することによる遅延時間を無くすことができ、制御部14および通信制御部15を共通化することにより、システム全体としてコストダウンさせることができる。
【0128】
実施の形態3.
図6は、本発明の実施の形態3の放送システムの概略構成を示すブロック図である。
【0129】
図6に示した本実施の形態の放送システムが、図1に示した実施の形態1の放送システムと構成上で主に異なる点は、以下の各点である。
【0130】
(13)送信装置1cの番組配列情報生成部12は、サーバ位置情報記憶部51を、他の番組あるいは番組内部、番組関連情報に対するリンクを記述するためのハイパーリンク記述子を格納するハイパーリンク記述子記憶部52の一部、あるいは、ハイパーリンク記述子記憶部52と情報の相互送受信が可能であるように関連して設け、そのハイパーリンク記述子記憶部52は、番組特定情報記憶部53の一部あるいは番組特定情報記憶部53と情報の相互送受信が可能であるように関連して設けられる点。
【0131】
(14)送信装置1cのハイパーリンク記述子記憶部52は、図7から図9を用いて後述するように、リンク先種別の記述子として番組関連情報(または鍵情報)の通信網4における格納位置を示すURL(Uniform Resource Locator)の記述子と、ハイパーリンク種別として、コンテンツの権利保護に関する情報の取得処理を実施する記述子とを格納する点。
【0132】
(15)送信装置1cの番組配列情報生成部12は、番組関連情報に対するリンクを記述するためのハイパーリンク記述子を、番組配列情報中の番組マップテーブル(PMT : Program Map Table)、サービス記述テーブル(SDT : Service Description Table)、イベント情報テーブル(EIT : Event information Table)の各テーブル中の少なくとも1つのテーブル中に記載する点。
【0133】
(16)受信装置2cの制御部23cは、番組関連情報が選択された場合、受信したハイパーリンク記述子を用いて、通信網4を介して情報サーバ3cに鍵情報を要求する点。
【0134】
(17)情報サーバ3cの番組視聴権利管理部31は、受信装置2cからのハイパーリンク記述子に基づく鍵情報の要求を受信した場合、受信装置2cで選択された番組関連情報が有効な契約中の内容であるか否かを判定し、契約内容から鍵情報の送出が適切である場合に鍵情報を受信装置2cに送出する点。
【0135】
(18)情報サーバ3cの番組視聴権利管理部31は、送信装置1cから鍵情報と共に番組関連情報を受信して格納することができ、受信装置2cの制御部23cは、鍵情報と共に番組関連情報の送信を要求することができ、情報サーバ3cの番組視聴権利管理部31は、鍵情報と番組関連情報の送信の要求を受信装置2cから受信した場合、受信装置2cで選択された番組関連情報が有効な契約中の内容であるか否かを判定し、契約内容から鍵情報の送出が適切である場合に鍵情報と共に番組関連情報を受信装置2cに送出することができる点。
【0136】
図7は、(社)電波産業会(以下、ARIB)発行の標準規格「デジタル放送に使用する番組配列情報」(ARIBSTD−B103.1版)に記載された放送システムの番組配列情報におけるハイパーリンク記述子の記述子構成である。
【0137】
図7の(1)行に示した「hyper_linkage_type」とは、ハイパーリンク種別を示すものであり、8ビットで符号化される。
【0138】
図7の(2)行に示した「link_destination_type」とは、リンク先の種別を示すものであり、8ビットで符号化される。
【0139】
図7の(3)行に示した「selector_length」とは、セレクタ長を8ビットで示すものであり、後続するセレクタ領域のバイト長を示すものである。
【0140】
図7の(4)行に示した「selector_byte」とは、(2)行に示したリンク先種別毎に規定される形式によってリンク先を記述する一連のセレクタ領域のフィールドを8ビットで示すものである。
【0141】
図8は、図7の(1)行に示した8ビットで符号化されるハイパーリンク種別を示す図表である。
【0142】
例えば、図8の(1)行に示した「reserved(0x00)」は、予約を示す場合に用いられるものであり、「(0x00)」という値が割り当てられて符号化される。また、図8の(2)行に示した「combined_stream(0x02)」は、1つの番組の関連情報が、その番組とは別の時間枠、あるいは、別のサービスで放送される場合に、その関連情報が放送されるデータ放送番組を指示するために用いられるものであり、「(0x02)」という値が割り当てられて符号化される。以下、図8の(3)〜(9)行についても同様に図8中に記載されたように用いられ、また、符号化される。
【0143】
図8の(8)行に示した「rights_info(0x50)」は、本実施の形態のために新たに規定したハイパーリンク種別であり、コンテンツの権利保護関連情報の取得処理を実施するために用いられるものであり、他の行のものは、従来から規定されている種別である。「rights_info」の種別として「0x50」という値が割り当てられて符号化されている。この割り当てられる値としては、他の動作を実施するために既に規定されている他の値と重ならない値が選ばれる。「rights_info」という種別は、ハイパーリンク記述子にこの種別が用いられた場合、その記述子により規定される番組と、記述子中のdestinationとの関係が、番組とその番組の権利保護関係情報との関係であることを示している。
【0144】
図9は、図7の(2)行に示した8ビットで符号化されるリンク先種別を示す図表である。
【0145】
例えば、図9の(1)行に示した「reserved(0x00)」は、セレクタ長、リンクの対象共に規定されないものであり、「(0x00)」という値が割り当てられて符号化される。また、図9の(2)行に示した「link_to_service(0x01)」は、セレクタ長が「6」であり、リンクの対象が「サービス」である場合に用いられるものであり、「(0x01)」という値が割り当てられて符号化される。以下、図9の(3)〜(12)行についても同様に図9中に記載されたように用いられ、また、符号化される。
【0146】
図9の(9)行に示した「link_to_information_url(0x08)」は、本実施の形態のために新たに規定したリンク先種別であり、番組情報URL(Uniform Resource Locator)の記述に用いられるものであり、他の行のものは、従来から規定されている種別である。「link_to_information_url」の種別として「0x08」という値が割り当てられて符号化されている。この割り当てられる値としては、他の動作を実施するために既に規定されている他の値と重ならない値が選ばれる。「link_to_information_url」という種別は、可変長の「selector_length」を取り、その内容としては、該当する番組関連情報を取得することのできる位置情報をURL形式で記述したものである。
【0147】
図7〜図9に示したように、ハイパーリンク記述子を用いて記述することで、1つの番組に関して詳細な情報を番組配列情報の中に保持させることができる。
【0148】
図7〜図9のハイパーリンク記述子を用いて記述されたハイパーリンク情報は、1つの番組配列情報について、その番組配列情報が関連する番組にリンクされた他の番組や他の番組配列情報を取得するためのリンク情報である。
【0149】
以下に、図7〜図9のハイパーリンク記述子を用いた本実施の形態の動作について、実施の形態1で用いた図4を参照して説明する。
【0150】
例えば、図4のステップS6において、受信装置2cで任意の番組を受信する際には、従来と同様に、まず、パケット識別子(PID:Packet ID)が既知であるConditional Access Table(CAT:PID=0x01)を受信し、さらに、Program Association Table(PAT:PID=0x00)を受信する。
【0151】
次に、受信装置2cは、PATの内部に記述されたPID情報を元に所望の番組に関連するProgram Map Table(PMT)を受信する。
【0152】
ここで、受信装置2cは、受信したCATおよびPMTの内部に記述された情報に基づき、セクション形式で伝送される共通情報(ECM)と個別情報(EMM)を取得する。
【0153】
受信装置2cは、共通情報と個別情報に基づき、目的とする限定受信の番組情報の暗号化を解除するための鍵情報を正当に取得し、番組に施された暗号化(スクランブル)を解除し、目的の番組情報を再生する。
【0154】
このステップS6の動作において、標準規格ARIBSTD−B103.1版の中ではECMの内容が明らかにはなっていないために明確ではないが、まずECMを取得し、それにより限定受信で受信するための鍵情報を取得する動作は、最初のCATの受信により目的とする番組が暗号化(スクランブル)されて放送されていることを知った状態の選局動作において、1回だけ行われると考えられる。このため、ECMの内容としては、放送される番組単位で情報が記述されているものと考えられている。
【0155】
次に、本実施の形態3の放送システムの動作について、図1〜4に示した実施の形態1の放送システムの動作との相違点について主に説明する。
【0156】
まず、図4のステップS1に関し、図6に示した送信装置1c中の番組配列情報生成部12では、放送される番組に関連する番組関連情報を作成するが、その一部として、情報サーバ3cの位置情報を含ませるために、図7〜図9に示したハイパーリンク記述子が用いられる。
【0157】
ハイパーリンク記述子は、番組配列情報中のProgram Map Table(PMT)、Service Description Table(SDT)、Event Information Table(EIT)等の複数の番組配列情報テーブル中の少なくとも何れか1つに記載されるが、複数の番組配列情報テーブル中に同内容を記載しても良い。
【0158】
番組配列情報生成部12でハイパーリンク記述子を含んで作成された番組配列情報は、放送信号送信部13へ送られ、番組情報生成部11で生成された番組情報と重畳された後に送信信号として放送される。
【0159】
また、図4のステップS2の動作に関し、番組配列情報生成部12でハイパーリンク記述子を含んで生成された番組配列情報は、情報サーバ3cへも送出され、図4のステップS4に示したように該当する番組に関連した情報として格納される。
【0160】
図4のステップS6に関し、番組を受信した受信装置2cの受信復調部21で復調された受信信号は、復号(デコード)部22で番組情報と番組配列情報とが分離され、さらに、制御部23cにより、分離された番組配列情報からハイパーリンク記述子が取り出される。
【0161】
例えば、受信装置2cの制御部23cは、番組配列情報からハイパーリンク記述子中の「hyper_linkage_type」を確認し、この値が「rights_info」に等しい場合には、更に、番組配列情報から「link_destination_type」の有無を確認し、有る場合には抽出して確認する。「link_destination_type」が記述されている場合には、その内容が鍵情報(あるいは、番組関連情報)を保持する情報サーバ3cの位置を示すURLであるため、このURLを通信制御部24に通知し、通信網4を介して情報サーバ3cに対する鍵情報(あるいは番組関連情報)を取得する要求を送出する。
【0162】
受信装置2cの制御部23cは、受信中の番組関連情報を番組配列/関連情報記憶部71より取得することができる。このとき、制御部23cは、取得する番組関連情報については、ハイパーリンク記述子中の「hyper_linkage_type」に「rights_info」という値が記載されていることから、権利関連情報であることを認識できる。
【0163】
その取得した権利関連情報が、受信装置2cにおけるその時点の番組に対する視聴を許可するものであれば、制御部23cは、復号部22を適切に制御し、必要に応じて暗号化解除部61により番組化を解除して番組を再生する。
【0164】
通信網4(通信経路)経由で取得される番組に関連する権利関連情報としては、その番組の識別情報の他に、その番組に対する視聴権利情報がある。なお、通信経路については、SSL(Secure Sockets Layer Protocol)等のセキュリティ対応のプロトコルを用いる安全性の高いものを用いることで、改竄や盗聴を防ぐことができる。
【0165】
この通信系路上で、視聴者が視聴すべき番組の識別情報と、その番組を視聴者が見る権利を持つかどうかの情報を伝送する。例えば、制御部23cの指示により通信制御部24は、その番組に対応するURLにより示される通信系路の情報(例えば、インターネット情報)を取得する。この通信系路の情報の取得では、上記したSSLなどを用いて安全な経路の確立が必要である。
【0166】
そのため、受信装置2cでは、経路確立に先立ち、視聴者の識別情報などを通信経路を介して番組情報サーバ3cの通信制御部33に伝送する。通信制御部33では、番組視聴権利管理部31に視聴者の識別情報を元に問い合わせを行い、その視聴者が安全な通信経路を確立するに足るものであるかどうかの判断を行う。そして、受信装置2cで、その視聴者が通信経路を確立するに足ると判断できた場合には、一般的なSSLの経路確立を行う。
【0167】
次に、番組情報サーバ3cの通信制御部33は、伝送されてきたURLにより、視聴者がどの番組関連情報の視聴を要求しているかを認識し、その番組関連情報を番組配列/関連情報記憶部71から取得する。また、番組視聴権利管理部31では、受信装置2cから取得した視聴者識別情報により、その番組関連情報に関する視聴権利を視聴者が既に獲得しているかどうかを判断する。番組視聴権利管理部31で要求された番組関連情報を視聴する権利を、その視聴者が保持していると判断した場合には、通信制御部33は、受信装置2cに、要求された番組関連情報は視聴可であるという情報を返信する。
【0168】
このときに、伝送情報の改竄または盗聴に備え、返信される視聴可であるという情報に対して、例えば、番組視聴権利管理部33の保持する視聴者毎の固有情報(ID等)を用いて、視聴可であるという情報を暗号化することができる。なお、視聴者ごとの固有情報としては、受信装置2cの持つ機器固有の識別(機器のグローバルユニークID等)、あるいは、図示されない受信装置2cの持つ認証カード中に安全に保持された固有の情報等を用いることができる。
【0169】
上記のようにして、要求した番組関連情報に対応する視聴許可の情報を受信した受信装置2cの制御部23cでは、例えば、上記した視聴者毎の固有情報を用いて、受信した視聴許可の情報の暗号化を解除して許可情報を得る。そして、この許可情報に基づき、復号部22を適切に制御して、要求した番組関連情報を再生させる。
【0170】
また、実施の形態1に示したように、情報サーバ3cに番組関連情報を格納し、受信装置2cから番組関連情報を要求する場合にも、番組配列情報にハイパーリンク記述子を含んで作成することができる。
【0171】
例えば、受信装置2cの制御部23cは、番組配列情報から「hyper_linkage_type」を確認せずに、いきなり「link_destination_type」の有無を確認し、有る場合には抽出する。「link_destination_type」が記述されている場合には、その内容が番組関連情報を保持する情報サーバ3cの位置を示すURLであるため、このURLを通信制御部24に通知し、情報サーバ3cに対する番組関連情報の取得要求を発行する。
【0172】
ここで、上記したURLには、通信網4上における情報サーバ3c中の通信制御部33の位置情報が記述されているので、受信装置2cの通信制御部24が情報サーバ3cとの間の通信を確立した時点で、受信装置2cの制御部23cと情報サーバ3c中の番組配列/関連情報記憶部71(鍵情報記憶部72)との間の通信経路が確立することができる。
【0173】
従って、この確立された通信経路を用いることにより、受信装置2cの制御部23cは、受信中の番組関連情報を番組配列/関連情報記憶部71から取得することができる。
【0174】
このとき、受信装置2cの制御部23cが取得する番組関連情報の内容は、ハイパーリンク記述子中の「hyper_linkage_type」に記述されている内容により変更される。
【0175】
まず、ハイパーリンク記述子中の「hyper_linkage_type」に記述されている内容が、「combined_data」であった場合、番組関連情報は、番組に関連するデータ番組であるという意味になる。この場合、受信装置2cの制御部23cは、確立された通信経路を経由して情報サーバ3c中の番組配列/関連情報記憶部71から目的のデータ番組を取得することができる。
【0176】
受信装置2cの制御部23cからURL情報を得て情報取得の指示を受けた通信制御部24は、情報サーバ3cの通信制御部33に問い合わせを発行する。
【0177】
情報サーバ3cの通信制御部33では、受信したURLを用いて番組視聴権利管理部31に問い合わせを行い、限定受信でない内容の場合や、有効な契約中の内容である場合には、目的とする番組関連情報を送出する。また、通信制御部33は、必要に応じて、番組関連情報と共に鍵情報を送出するようにしても良い。
【0178】
受信装置2cの制御部23cは、受信した番組関連情報(と鍵情報)を用いて、放送で受信した番組関連情報と同様の処理を復号部22で実施する。このようにして、通信網4経由で受信した番組関連情報についても再生することができる。
【0179】
次に、「hyper_linkage_type」が「combined_stream」である場合には、番組関連情報は番組に関連する他の映像であることになる。この場合、受信装置2cが受信した番組関連情報(の映像)は復号部22に送られる。制御部23aは、通信網4から受信した番組関連情報に対して、放送で受信した場合の番組関連情報と同様に処理し、例えば、二画面表示として視聴者に再生した画像を提示する。また、「hyper_linkage_type」が「combined_data」である場合には、同時に伝送されたデータ放送情報を用いて、片方あるいは両方を伸縮した状態で視聴者に再生した画像を提示する。
【0180】
本実施の形態3では、ARIB発行の規格(ARIB−STD−B10)に規定されているハイパーリンク記述子を用いた場合について説明したが、例えば、「hyper_linkage_type」を限定することや、記述子別に固定するなどの運用方法により、他の記述子を用いて、それらの情報を用いて画像等を提供するようにしてもよい。
【0181】
本実施の形態では、上記したように、ハイパーリンク記述子を番組配列情報中のテーブルの何れか、あるいは、複数のテーブルに含ませることができ、また、各ハイパーリンク記述子は、何れのテーブルに含まれるかにより、異なる動作をさせることができるので、以下に、各テーブルにハイパーリンク記述子が含まれている場合について説明する。
【0182】
まず、番組マップテーブル(PMT : Program Map Table)にハイパーリンク記述子が含まれている場合、PMTは放送されている複数の番組のうちのひとつに関連付けられたテーブルであるため、そこに含まれるハイパーリンク記述子は該番組に関連した情報を伝送するものと考えられる。従って、この場合のハイパーリンク記述子により実施される動作は、放送中の番組のうちの、そのPMTで関連づけられた番組に関連した動作となる。
【0183】
また、サービス記述テーブル(SDT : Service Description Table)にハイパーリンク記述子が含まれている場合、SDTは放送のチャネルに関する情報を記述するテーブルであることから、そのハイパーリンク記述子により示された情報は、チャネル全体に関連する情報と考えることができる。従って、SDTに含まれるハイパーリンク記述子により実施される動作は、そのチャネルに多重化される番組全体に影響する動作となる。
【0184】
例えば、SDTに含まれるハイパーリンク記述子を処理することで番組関連情報の提示を行わせる場合、次のSDTによる内容の変更指示を受信するまでは、そのチャネルに関連する番組関連情報の提示を、通信網4等の通信経路から新たな情報を取得せずとも継続することができる。
【0185】
例えば、テレビ局全体の案内や広告等の、そのチャネルに共通した情報を、番組関連情報として提供し続けることができる。特に、放送のサービス形態が、個々の番組に関連した情報を提供しない場合には、このSDTを用いて番組関連情報を提供することで、不要な信号の送受信や不要な通信処理動作の発生を防ぐことができる。
【0186】
更に、イベント情報テーブル(EIT : Event information Table)にハイパーリンク記述子が含まれている場合、EITは番組表を伝送するためのテーブルであり、視聴者がTV視聴時に番組表の提示を要求した場合に有効となるテーブルである。従って、TV番組表に関連する情報の提供については、EITに含まれるハイパーリンク記述子が有効となる。
【0187】
具体的には、例えば、番組表がバナー広告のようにスポンサーを表示する形で運営されている場合、そのスポンサーの広告情報である動画や音声を番組表と同時あるいは連続して提示するというサービスが考えられる。
【0188】
また、EITには、現在および次の番組、1週間分の番組、あるいは、それ以降の番組という時間区分で別々のテーブルが用意されており、また、BSディジタル放送およびCSディジタル放送においては、自局の番組、あるいは、他局も含めた番組という局区分で別々のテーブルが用意されている。これらのテーブルに合わせて、例えば、今放送されている番組に関する番組表に関連して提示する情報として、、次の番組の予告編を提供するサービスや、1週間分の番組表と関連して提示する情報として、週間ドラマの一覧表を提供するサービス等を、通信網4経由で実現することができる。
【0189】
なお、本実施の形態では、ARIB発行の規格(ARIB−STD−B10)に規定されているテーブルからPMT、SDT、EITを用いた場合を説明したが、この規格では全てのテーブルについて、特定の記述子を含むことを禁止していないことから、その他のテーブルを用いて他の情報提供を行うようにしても良い。
【0190】
また、本実施の形態3で番組関連情報を通信網4経由で取得する際には、視聴者或いは受信装置2cに固有の情報をキーワード(鍵情報)として用いることで、視聴者個別のサービスを展開することも可能である。一例として、番組関連情報としてデータ放送でコマーシャル画面を伝送する場合に、その視聴者の年齢、性別などの基本データや嗜好データなどを受信装置2cから情報サーバ3cに送信し、それに応じたデータ番組を情報サーバ3cから受信装置2に通信網4経由で伝送してやることで、視聴者のターゲティングを行うことができる。
【0191】
本実施の形態3では、同様に地域別の情報提供サービスや、機器個別の不具合情報とその修正プログラムの伝送なども実現が可能となる、この種の視聴者個別の情報提供については、放送インフラという、あまねく全ての視聴者が同一の情報を取得することを目的としたシステムにはなじまず、逆に通信インフラを用いて実現することが効率的かつ実用的であるといえる。
【0192】
上記から、本実施の形態の動作が、図4に示した実施の形態1のフローチャートの動作と主に異なる点は、以下の各点である。
【0193】
(l)図4のステップS1の処理に関して、送信装置1cにおいて、限定受信用の番組関連情報に情報サーバ3cの位置情報を含めて番組配列情報を生成する際に、個々の番組情報毎に番組関連情報の鍵情報を設定する場合には、情報サーバ3cの位置情報を示すために、番組関連情報に対するリンクを記述するためのハイパーリンク記述子が、番組配列情報中の番組マップテーブル(PMT : Program
Map Table)に含まれるように生成する処理を実施する点。
【0194】
(m)図4のステップS1の処理に関して、送信装置1cにおいて、限定受信用の番組関連情報に情報サーバの位置情報を含めて番組配列情報を生成する際に、放送のチャンネル毎に番組関連情報の鍵情報を設定する場合には、情報サーバ3cの位置情報を示すために、番組関連情報に対するリンクを記述するためのハイパーリンク記述子が、番組配列情報中のサービス記述テーブル(SDT : ServiceDescription Table)に含まれるように生成する処理を実施する点。
【0195】
(n)図4のステップS1の処理に関して、送信装置1cにおいて、限定受信用の番組関連情報に情報サーバ3cの位置情報を含めて番組配列情報を生成する際に、受信装置2cからの番組表の提示要求により番組関連情報の鍵情報が送出されるように設定する場合には、情報サーバ3cの位置情報を、番組関連情報に対するリンクを記述するためのハイパーリンク記述子を用いて、イベント情報テーブル(EIT : Event information Table)に含まれるように生成する処理を実施する点。
【0196】
(o)図4のステップS2の処理に関して、情報サーバ3cは、送信装置1cから鍵情報を受信する際に、番組関連情報も受信して格納し、図4のステップS6の処理に関して、受信装置2cは、鍵情報を情報サーバ3cに要求する際に、番組関連情報の送信も要求し、図4のステップS7およびS8の処理に関して、情報サーバ3cは、鍵情報と番組関連情報の送信の要求を受信した場合、受信装置2cで選択された番組関連情報が有効な契約中の内容であるか否かを判定し、契約内容から鍵情報の送出が適切である場合に鍵情報と共に番組関連情報を受信装置2cに送出する点。
【0197】
このようにして本実施の形態では、実施の形態1と同様に、番組関連情報についても、番組とは別個に限定受信を設定することができ、また、番組関連情報を格納するサーバを設けることで、サーバの位置情報を得ればいつでも番組関連情報のみを入手することができ、さらに、通常の放送では送信されない番組関連情報についても視聴者に効率よく提供できるので、視聴者の利便性が増加する。
【0198】
また、本実施の形態では、サーバの位置情報をハイパーリンク記述子を用いて番組配列情報に含めて放送することで、視聴者にとっては、インターネットを利用する汎用のソフトウエアを用いて、目的とする番組関連情報、あるいは、その鍵情報を容易に得ることができることになり、放送システムの開発者にとっては、製品の開発が容易になる。
【0199】
また、本実施の形態では、サーバの位置情報を示すハイパーリンク記述子を記述するテーブルを選択することにより、番組関連情報を伝送できるだけでなく、チャンネル毎に番組関連情報を表示させることや、番組関連情報の継続表示、番組表との連携による番組関連情報の表示等が可能になるため、効率よく必要に応じた情報伝送を行うことができ、番組関連情報の送信における自由度が増加し、従来は実現できなかった情報放送サービスが可能となる。
【0200】
実施の形態4.
図10は、本発明の実施の形態4の放送システムの概略構成を示すブロック図である。
【0201】
図10に示した本実施の形態の放送システムが、図5に示した実施の形態3の放送システムと構成上で主に異なる点は、以下の点である。
【0202】
(19)受信装置2dは、放送情報から選択された個別の番組情報および番組関連情報を記録および再生可能な記録再生部25を有し、制御部23dは、暗号化されたままの番組関連情報と、鍵情報を用いて暗号化を解除した番組関連情報とから、任意に選択して記録再生部25に格納できる点。
【0203】
(20)受信装置2dは、不図示の計時手段(タイマ等)を有し、制御部23dは、情報サーバ3dから鍵情報を所定時間内に受信した場合には、その鍵情報を用いて暗号化を解除した番組関連情報を出力し、情報サーバ3dから鍵情報を所定時間内に受信できない場合には、暗号化された番組関連情報を記録再生部25に格納する点。
【0204】
(21)受信装置2dの制御部23dは、情報サーバ3dから鍵情報を所定時間内に受信した場合には、その鍵情報を用いて暗号化を解除した番組関連情報を記録再生部25に格納し、情報サーバ3dから鍵情報を所定時間内に受信できない場合には、暗号化された番組関連情報を記録再生部25に格納する点。
【0205】
(22)受信装置2dの記録再生部25は、番組情報および番組関連情報に対して、格納する際に暗号化を実施する点。
【0206】
図10に示した受信装置2dは、受信したディジタル放送の信号を復調した信号、あるいは、その復調信号をさらに復号した信号を記録および再生できる記録再生部25を備えている。記録再生部25は、復号部22および制御部23dに接続され、制御部23dの制御により、ディジタル放送を受信した信号と通信網4から受信した信号の何れについても記録および再生を行うことができる。
【0207】
記録再生部25に記録される信号としては、暗号化されている信号と、暗号化が解除されている信号の両方について記録が可能である。また、記録再生部25は、信号の盗聴または改竄などの不正行為に対する安全性を高めるために、図示されない暗号化装置を備えていても良い。その場合には、記録再生部25は、信号を記録する際にその暗号化装置を用いて再度暗号化を施して記録することができる。
【0208】
次に、本発明の実施の形態4の受信装置2dにおける受信動作で、特に、記録再生部25に関連する部分について説明する。
【0209】
受信復調部21より復号部22に送られた受信信号は、リアルタイムに再生される場合には、実施の形態1と同様にして再生される。受信信号がリアルタイムに再生されない場合、受信信号は記録再生部25に送られて格納される。
【0210】
まず、受信信号には暗号化が実施されており、受信信号がリアルタイムに再生されない場合であって、受信時点では情報サーバ3dに対して視聴権利確認を行わない場合を想定する。その場合には、記録再生部25に暗号化されたままの受信信号が記録され、後刻の視聴権利確認処理が行われた後に、暗号化が解除されて再生される。
【0211】
次に、受信信号には暗号化が実施されており、受信信号がリアルタイムに再生されない場合であって、受信時点で情報サーバ3dに対して視聴権利確認を行う場合を想定する。その場合には、上記した実施の形態1〜3に示された視聴権利確認処理、あるいは、従来からの視聴権利確認処理をリアルタイムに実施することにより、記録再生部25に暗号化が解除された受信信号が記録され、そのまま再生される。
【0212】
また、本実施の形態では、上記した視聴権利確認処理をリアルタイムに実施する場合であっても、受信装置2dを使用する視聴者の権利内容が、恒常的であるか、あるいは、将来的に変化する可能性があるか、により記録再生部25への蓄積方法を変えることができる。
【0213】
例えば、視聴を希望する番組関連情報(または番組情報)に対する視聴者の視聴権利情報が、将来にわたって変更の可能性なく恒常的に与えられている場合には、その番組関連情報の受信信号について、放送時に施された暗号化を解除した状態で記録再生部25へ蓄積する。なお、上記したように、このときに、記録される情報の安全性を高めるために記録再生部25に具備された独自の暗号化装置を用いて再暗号化を施した後に蓄積しても良い。
【0214】
また、視聴を希望する番組関連情報(または番組情報)に対する視聴者の視聴権利情報が、例えば、期間限定の視聴権利等のように、将来に変更される可能性がある場合には、その番組関連情報の受信信号について、放送時に施された暗号化がそのまま有効である状態で記録再生部25へ蓄積する。なお、上記した記録再生部25に具備された独自の暗号化装置が、情報サーバ3dの番組視聴権利部31により制御できる場合には、その記録再生部25に具備された独自の暗号化装置を用いて再暗号化を施した後に蓄積しても良い。
【0215】
なお、少なくとも視聴権利情報や鍵情報は該安全な領域に記録される必要があるので、記録再生部25には、受信装置2dに固有の認識情報(ID等)や、視聴者に固有の認識情報(ID等)を用い、さらに、制御部23dによる一定のシーケンス処理を実施した場合に始めて可読となる領域を有していることとする。受信装置2dでは、受信した信号をこの領域に記録することにより、盗聴、改竄などに対して安全を確保することができる。
【0216】
次に、受信装置2dの記録再生部25に蓄積された番組関連情報(または番組情報)を再生する場合の動作について説明する。
【0217】
記録再生部25に蓄積された番組関連情報を再生する場合には、その番組関連情報の視聴権利が有効であるか否か確認する必要があるため、制御部23dは、まず、記録再生部25内にその番組関連情報に関連する視聴権利の情報が保存されているか否かを確認する。
【0218】
記録再生部25内にその番組関連情報に関連する視聴権利情報が存在し、その視聴権利が再生する時点でも有効である場合に、制御部23dは、記録再生部25からその番組関連情報を読み出し、必要に応じて復号部22で暗号化の解除を実施して出力する。
【0219】
このとき、その番組関連情報が、放送時に施された暗号で暗号化されている場合、復号部22で暗号化を解除して出力し、記録再生部25にて独自に施された暗号である場合には、記録再生部25内で暗号化を解除して出力する。なお、暗号化の解除は、記録再生部25内から、その暗号化の解除に必要な鍵情報を読み出して実施する。
【0220】
記録再生部25内にその番組関連情報に関連する視聴権利情報が存在しない場合や、視聴権利情報が存在していても再生する時点では無効である場合には、制御部23dは、通信網4を経由して、その番組関連情報に関する視聴権利情報を取得する処理動作を再び実施する。この処理動作については、実施の形態1〜3に記載された動作と同様であり、制御部23dが通信制御部24を経由して情報サーバ3d中の番組視聴権利管理部31に問い合わせることで可能となる。問い合わせの結果、その番組関連情報に対する再生時点における視聴者の視聴権利が有効であると確認された場合には、上記と同様に、制御部23dは、蓄積された番組関連情報の暗号化を解除して出力する。
【0221】
ここで、多数の蓄積された番組情報および番組関連情報に関連する視聴権利情報を、長期間にわたり通信経路(通信網4)経由で指定検索する場合の、ハイパーリンク記述子に記載するURLの規定方法について説明する。
【0222】
受信装置2dのように、蓄積機能を有する受信装置では、その蓄積された番組情報あるいは番組関連情報は数年以上にわたって利用される可能性がある。従って、その場合の本実施の形態では、それら全ての蓄積される番組情報あるいは番組関連情報に対して、ユニークな識別を与える必要が要求される。
【0223】
その蓄積された多数の番組情報あるいは番組関連情報を長期間にわたり識別するためのURLを構成する情報として、例えば、放送チャネルを示す「service_id」、および、放送日および番組識別である「event_id」を用いる。この場合の情報量としては、「service_id」および「event_id」が、各々2バイト、放送日としては、修正ユリウス暦を用いて5バイトとなるので、情報量が少量でURLを構成することができる。この場合は、更に、BSディジタル放送、CSディジタル放送、地上波ディジタル放送を横断的に利用する受信装置を想定した場合にも、メディア種別として2bit程度の識別を付与することで良いので、情報量が少量でもメディアにとらわれない自由な識別の運用が可能になる。
【0224】
また、上記した各実施の形態では、限定受信の番組関連情報に対する視聴権利情報の制御を主に説明したが、限定受信以外の番組関連情報に関しても、例えば、蓄積された番組関連情報を再生時にその時点の最新情報であるか否かを確認するために、上記した各実施の形態の情報サーバをサーバ位置情報(ハイパーリンク記述子)により利用することができる。従って、上記した各実施の形態を利用すれば、任意の番組の付帯サービス(番組関連情報)を随時更新できるので、常時、最新のサービスとして提供することが可能となる。
【0225】
このように、本実施の形態では、上記した各実施の形態の構成に加えて、復調した受信信号を記録および再生する記録再生部を設けたので、効率よく必要に応じて番組関連情報を伝送することができ、また、リアルタイムで受信した番組関連情報のみでなく、蓄積された番組関連情報の後刻の再生時にも、限定受信の暗号化を解除することができ、また、放送事業者の意図によって発生する権利情報等を含めた番組関連情報の変化に随時対応が可能になる。従って、本実施の形態では、放送システムにおける番組関連情報の送信の自由度が増大すると共に、上記したメディアにとらわれない自由な識別および随時更新される最新のサービス等が可能になることから、従来は実現不可能であった情報放送サービスを提供することができる。
【0226】
また、現行のアナログ放送では、視聴権利の指定および確認を明確に行うことはできないが、上記した各実施の形態に示されたシステムを利用することにより、リアルタイム視聴時の権利確認ができ、さらに、実施の形態4に示したように蓄積後の権利状態変化に対応した権利確認を行うことも可能である。
【0227】
【発明の効果】
上記のように請求項1、4、15、および、23〜28の本発明では、サーバ位置情報を番組配列情報に含めて放送し、リアルタイムの放送とは別個に番組関連情報を格納するサーバを設けるので、番組を視聴し続けなくても、番組配列情報から情報サーバの位置情報を得れば、いつでも番組関連情報のみを入手することができ、視聴者の利便性が増加する。また、放送にすると情報量が多すぎる場合や、放送する番組とは関係が薄い情報等のように、通常の放送では送信できない番組関連情報や、意図的に放送しない番組関連情報についても、情報サーバに格納し、番組配列情報に情報サーバの位置情報を含ませるのみにすれば良いので、視聴者に効率よく番組関連情報を提供することができ、視聴者の利便性が増加する。
【0228】
請求項2および19〜22の本発明では、上記した請求項1等の効果に加え、番組関連情報についても番組とは別個に限定受信を設定することができるので、視聴者の利便性がさらに増加する。
【0229】
請求項3の本発明では、上記した請求項1、2等の効果に加え、情報サーバを送信装置内に設けたので、通信網を介することによる遅延時間を無くすことができ、制御部および通信制御部を共通化することにより、システム全体としてコストダウンさせることができる。
【0230】
請求項5〜10および16〜18の本発明では、上記した請求項1、2等の効果に加え、サーバの位置情報をハイパーリンク記述子を用いて番組配列情報に含めて放送することで、視聴者にとっては、インターネットを利用する汎用のソフトウエアを用いて、目的とする番組関連情報、あるいは、その鍵情報を容易に得ることができることになり、放送システムの開発者にとっては、製品の開発が容易になる。また、本発明では、サーバの位置情報を示すハイパーリンク記述子を記述するテーブルを選択することにより、番組関連情報を伝送できるだけでなく、チャンネル毎に番組関連情報を表示させることや、番組関連情報の継続表示、番組表との連携による番組関連情報の表示等が可能になるため、効率よく必要に応じた情報伝送を行うことができ、番組関連情報の送信における自由度が増加し、従来は実現できなかった情報放送サービスが可能となる。
【0231】
請求項11〜14の本発明では、上記した請求項1、2および5〜10等の効果に加え、復調した受信信号を記録および再生する記録再生部を設けたので、効率よく必要に応じて番組関連情報を伝送することができ、また、リアルタイムで受信した番組関連情報のみでなく、蓄積された番組関連情報の後刻の再生時にも、限定受信の暗号化を解除することができ、また、放送事業者の意図によって発生する権利情報等を含めた番組関連情報の変化に随時対応が可能になる。また、本発明では、放送システムにおける番組関連情報の送信の自由度が増大すると共に、放送メディアにとらわれない自由な識別および随時更新される最新のサービス等が可能になることから、従来は実現不可能であった情報放送サービスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の放送システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1の送信装置内のサーバ位置情報記憶部に格納される内容の一例を示す図である。
【図3】図1の情報サーバ内の番組配列/関連情報記憶部に格納される内容の一例を示す図である。
【図4】図1に示した放送システムの動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態2の放送システムの概略構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態3の放送システムの概略構成を示すブロック図である。
【図7】放送システムの番組配列情報におけるハイパーリンク記述子の記述子構成である。
【図8】図7の(1)行に示した8ビットで符号化されるハイパーリンク種別を示す図表である。
【図9】図7の(2)行に示した8ビットで符号化されるリンク先種別を示す図表である。
【図10】本発明の実施の形態4の放送システムの概略構成を示すブロック図である。
【図11】従来の放送システムの一例の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c,1d (ディジタル放送の)送信装置、 2,2a,2b,2c,2d (ディジタル放送の)受信装置、 3,3a,3b,3c,3d 情報サーバ、 4 通信網、 11 番組情報生成部、 12 番組配列情報生成部、 13 放送信号送信部、 14,23,23a,23b,23c,23d,32 制御部、 15,24,33 通信制御部、 21 受信復調部、 22 復号部、 25 記録再生部、 31 番組視聴権利管理部、 51 サーバ位置情報記憶部、 52 ハイパーリンク記述子記憶部、 53 番組特定情報記憶部、 61 暗号化解除部、 71 番組配列/関連情報記憶部、 72,82 鍵情報記憶部、 81 番組配列情報記憶部。
【発明の属する技術分野】
この発明は、送信側で番組および番組関連情報をディジタル形式で生成、暗号化、および、多重化を実施して放送し、受信側で多重化から選択、暗号解除する放送システムに関し、特に、受信側がインターネット等の通信網と接続されて放送内容を受信するために必要となる情報をその通信網により送受信する放送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ディジタル放送は、よく知られているように、従来のアナログ放送とは異なり、ディジタル化(符号化)されることで信号の圧縮が可能になり、1つのチャンネルに複数の番組を多重化することができるようになっている。
【0003】
また、有料の放送に対して、契約視聴者のみが限定受信できるように、放送される番組毎に送信側で信号に暗号化を実施することができ、受信側では、契約により暗号を解除するための鍵情報を得ている受信装置のみが暗号を解除して視聴することができるようになっている。
【0004】
図11は、従来の放送システムの一例の概略構成を示すブロック図である。
図11の放送システムは、概略的に、送信装置1と、通信網4に接続された受信装置2と、通信網4に接続された情報サーバ3とから構成されている。
【0005】
送信装置1は、放送される番組および該番組に関連する情報を、ディジタル形式の番組情報および番組関連情報として生成すると共に、契約視聴者用の限定受信のために番組情報および番組関連情に対する暗号化を実施する番組情報生成部11と、多重化されて送信される番組情報および番組関連情報から任意の番組あるいは番組関連情報を選択するための配列を示す番組配列情報(Service Information : SI)を生成する番組配列情報生成部12と、番組情報および番組配列情報を多重化して放送情報を生成し、その放送情報に対してディジタル放送用の符号化、ディジタル放送用の変調を実施した放送信号として送信する放送信号送信部13と、番組配列情報を通信線(図11の場合は通信網4)を介して情報サーバ3に送出する通信制御部15と、上記各部を制御することにより番組情報と番組配列情報等の生成から放送信号としての送信、および、番組配列情報の情報サーバ3への送出を制御する制御部14を有している。
【0006】
番組配列情報生成部12は、1チャンネル中に多重化された複数の番組あるいは番組関連情報から特定の番組等を選択するための、番組特定情報(Program Specific Information : PSI)を格納する番組特定情報記憶部51を有する。また、番組特定情報記憶部51内には、さらに、他の番組や番組内部、番組関連情報に対するリンクを記述するための記述子であるハイパーリンク記述子を格納するハイパーリンク記述子記憶部52を有している。
【0007】
受信装置2は、受信した放送信号を復調する受信復調部21と、復調された放送信号を復号した放送情報とし、その放送情報から個別の番組情報および番組配列情報を分離して番組情報を出力する復号部22と、任意の番組の受信契約およびその番組についての鍵情報の受信を通信網4を介して実施する通信制御部24と、上記各部を制御することにより番組情報と番組配列情報等の放送信号の受信、復調、および、復号を制御する制御部23とを有している。
【0008】
復号部22は、さらに限定受信用の番組情報について暗号化を解除して出力する暗号化解除部61を有している。そのため、限定受信用の番組を選択する場合、制御部23は、番組配列情報中の番組特定情報に含まれる鍵情報を用いて復号部中の暗号化解除部6に番組情報の暗号化を解除させる。
【0009】
情報サーバ3は、送信装置1からの番組配列情報を通信線(図11の場合は通信網4)から受信すると共に、受信装置2との間で任意の番組の受信契約およびその番組についての鍵情報を、契約内容から鍵情報の送出が適切である場合に送出する通信制御部33と、番組配列情報中の限定受信用の各番組情報と、その番組情報毎に予め設定される各鍵情報とを対応させて格納する番組視聴権利管理部31とを有する。組視聴権利管理部31は、送信装置1から受信した番組配列情報を格納する番組配列情報記憶部81を有し、番組配列情報記憶部81中には、さらに、限定受信用の各番組情報毎に予め設定される各鍵情報を格納する鍵情報記憶部82を有する。また、情報サーバ3は、必要に応じて格納された鍵情報を送信装置に送出する。
【0010】
図11に示した従来の放送システムの動作としては、次のように実施される。
【0011】
送信装置1では、番組情報生成部11において、番組情報および番組関連情報が生成され、必要に応じて暗号化が実施される。また、番組配列情報生成部12においては、各番組についての番組配列情報が生成される。生成された番組、番組関連情報、および、番組配列情報は、放送信号送信部で多重化されて放送信号となり、その放送信号が送出される。また、番組配列情報生成部12で生成された番組配列情報は、通信制御部15から通信網4を介して情報サーバ3に送出される。また、送信装置1では、以上の処理は、制御部14により処理動作が制御される。
【0012】
受信装置2では、送信装置1からの放送信号を受信すると、その放送信号を受信復調部21で復調し、復調した信号をさらに復号部22で復号して番組情報および番組関連情報を出力する。その際に、復号部22では、復調した信号に暗号化が実施されている場合には、暗号化を解除するための処理を暗号化解除部61で実施する。
【0013】
ハイパーリンク記述子記憶部52には、例えば、視聴する番組中から他の番組へのリンク、視聴する番組中の1つの画面からその番組中の他の画面へのリンク、視聴する番組中から番組に関連する情報を保有するサイトへのリンクを記述するための記述子が格納されており、必要に応じて番組配列情報として送出される。
【0014】
暗号化解除部61では、番組配列情報中の番組特定情報(PSI)から、暗号化を解除するための暗号化解除(デスクランブル)鍵と暗号化解除機能を有効化する共通情報と、契約加入者毎の契約情報や共通情報の暗号を解除するためのワーク鍵等の鍵情報を含む個別情報を取得し、復調した信号の暗号化を解除する。この暗号化を解除する処理には、事前に通信網4等を介して、情報サーバ3の番組視聴権利管理部31から暗号化を解除するための鍵情報を得ておく必要があり、その鍵情報を用いて暗号化を解除する処理動作が選局動作中に1回実施される。また、受信装置2においても、以上の処理は、制御部23により処理動作が制御される。
【0015】
情報サーバ3では、例えば、受信装置2の視聴者との間の事前の契約に基づき、視聴者が要求(希望)する番組の鍵情報を、その契約内容から鍵情報の送出が適切である場合に限り、受信装置2に対して通信網4を介して送出しておく。また、情報サーバ3は、例えば、事前に送信装置1との間で、放送される番組についての番組情報に関して通信網4経由で送受信し、番組視聴権管理部31内に、番組情報、鍵情報、および、視聴者との契約内容を関連づけて記憶しておく。また、実際に番組が放送される際には、情報サーバ3は、例えば、送信装置1との間では、通信網4を介して番組配列情報を受信し、番組視聴権管理部31内に記憶した内容に基づく確認等を実施するが、受信装置2との間では、通信網4を介した情報の送受信は実施しない。
【0016】
従来の放送システムでは、限定受信が実施される放送について、上記のように、暗号化を解除するための鍵情報を用いて、選局動作中に、暗号化を解除する処理動作を1回実施することにより、契約した視聴者のみが暗号化された放送の暗号化を解除できる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ディジタル放送においては、番組に付随して様々な情報が放送される場合がある。例えば、料理番組に付随して伝送されるレシピ情報等の他のオブジェクトや、スポーツ番組と同時に放送されている特定選手のみの映像等の他の番組等の、1つの番組に関してさらに細かい受信単位(制御単位)で受信される番組(情報)が放送される。
【0018】
従来の放送システムでは、上記したように、番組単位では限定受信を管理(制御)することができたが、上記した1つの番組に関してさらに細かい受信単位(制御単位)で受信される情報については、限定受信を管理(制御)することができなかった。
【0019】
受信装置が記録・再生機能を有している場合には、例えば、放送時(リアルタイム)には料理番組を視聴するのみで、レシピ情報等については記録しておき、放送終了後に記録内容を再生してレシピを見ながら料理を作ることになる場合が多い。その場合、例えば、視聴者が料理番組を視聴するのみで、レシピについては不要であっても、従来は番組単位で管理をするので、番組全ての視聴(レシピを含む情報入手)契約となる。
【0020】
すなわち、従来の放送システムで視聴者が料理番組を視聴する場合には、レシピ情報が含まれる形態でしか視聴契約できず、レシピ情報無しでの視聴契約はできない。逆に、料理番組の放送は見なくても良いので、レシピのみが欲しい視聴者も考えられるが、従来の放送システムでは、番組単位で視聴契約を行うしか方法が無かった。
【0021】
従来の放送システムでは、鍵情報を用いた選局動作中に暗号化を解除する処理動作を1回実施することから、例えば、契約済みの視聴者が放送の途中から視聴を開始する場合に、視聴者を待たせることなく暗号化を解除するため、限定受信を解除するための情報(共通情報および個別情報)を、常時あるいは短い間隔で繰り返し放送する必要がある。そのため、限定受信を解除するための情報および視聴者の権利情報として放送できる情報量は限られてしまい、上記した番組に付随するオブジェクト単位や、1つの番組に関係するさらに細かい受信単位の他の番組については限定受信を解除するための情報を常時放送することは困難である。
【0022】
すなわち、従来の放送システムでは、リアルタイムの放送のみにより限定受信を解除するための情報(共通情報および個別情報)を送出しているため、番組に付随する他のオブジェクトやその番組に関連するさらに細かい単位の番組という単位では限定受信を管理することができなかった。
【0023】
従来の受信装置が記録・再生機能を有している場合の放送システムでは、鍵情報を用いた選局動作中に暗号化を解除する処理動作を1回実施することから、限定受信を解除するための情報(共通情報および個別情報)の契約は予め実施する必要があった。そのため、例えば、視聴を希望するが未契約の番組について、一旦、暗号化されたままで情報を記録しておき、後で、契約により限定受信を解除するための情報(共通情報および個別情報)を入手して、記録しておいた情報を再生することができなかった。
【0024】
例えば、従来の放送システムにおいて、インターネット等の回線網を介して限定受信を解除するための情報(共通情報および個別情報)を管理しようとしても、従来は、記述子が番組毎にしか設定されていないことから、番組に付随するオブジェクト単位や、1つの番組に関係するさらに細かい受信単位の他の番組については、記述することができなかった。従って、例えば、番組に付随するオブジェクト単位や、1つの番組に関係するさらに細かい受信単位の他の番組に対して、限定受信を設定するために個別の鍵情報のサイトを設定する等の作業は不可能であった。
【0025】
本発明は上記した問題を解決するために成されたものであり、番組に付随するオブジェクト等の情報単位、あるいは、番組に関係するさらに細かい受信単位の番組等のように、1つの番組単位よりも細かい単位で限定受信を設定でき、また、受信装置に記録再生機能を有する場合には、番組の放送終了後であっても限定受信を解除して視聴可能な放送システムを提供することを目的とするものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、請求項1に記載した本発明の放送システムは、放送信号の送信装置と、通信網に接続された受信装置と、通信網に接続された情報サーバとから構成される放送システムであって、
送信装置は、放送される番組および該番組に関連する情報を、ディジタル形式の番組情報および番組関連情報として生成する番組情報生成部と、番組関連情報を少なくとも格納する情報サーバの通信網における位置を示す位置情報を格納するサーバ位置情報記憶部を備え、多重化されて送信される番組情報および番組関連情報から任意の番組あるいは番組関連情報を選択するための配列を示す番組配列情報を生成し、その際に、前記番組関連情報を選択するための番組配列情報には前記情報サーバの位置情報を含める番組配列情報生成部と、番組情報および番組配列情報を多重化して放送情報を生成し、該放送情報に対してディジタル放送用の符号化、ディジタル放送用の変調を実施した放送信号として送信する放送信号送信部と、番組配列情報および番組関連情報を通信線に送出する通信制御部とを有し、
受信装置は、放送信号を復調する受信復調部と、復調された放送信号を復号した放送情報とし、該放送情報から個別の番組情報および番組配列情報を分離して番組情報を出力する復号部と、番組配列情報に含まれる情報サーバの位置情報に基づき通信網を介して番組関連情報を要求する制御部と、番組関連情報の要求の送信および番組関連情報の受信を通信網を介して実施する通信制御部とを有し、情報サーバは、送信装置からの番組配列情報および番組関連情報を通信線から受信すると共に、受信装置からの要求を通信網から受信し、番組関連情報を受信装置に送出する通信制御部と、番組配列情報中の情報サーバの位置情報と各番組関連情報とを対応させて格納し、受信装置から番組関連情報の要求を受信した場合に、番組関連情報を受信装置に送出する番組視聴権利管理部とを有することを特徴とする。
【0027】
請求項2の本発明は、請求項1に記載の放送システムにおいて、
送信装置は、番組情報生成部、もしくは、放送信号送信部において、契約視聴者用の限定受信のために番組情報および番組関連情報に対する暗号化を実施し、番組配列情報生成部では、番組関連情報の暗号化を解除するための鍵情報を少なくとも格納する情報サーバの通信網における位置を示す位置情報を格納するサーバ位置情報記憶部を備えると共に、番組関連情報を選択するための番組配列情報を生成する際には、番組配列情報中に情報サーバの位置情報を含めて生成し、通信制御部は、番組配列情報のみを通信線に送出し、
受信装置は、復号部において、限定受信用の番組情報については暗号化を解除して出力し、制御部において、限定受信用の番組関連情報を選択する場合、情報サーバに鍵情報を要求し、鍵情報を受信した場合には該鍵情報を用いて復号部に番組関連情報の暗号化を解除させ、通信制御部において、鍵情報の要求を送信して該鍵情報を受信し、
情報サーバは、通信制御部において、送信装置から番組配列情報のみを受信し、受信装置からの鍵情報の要求を受信し、該鍵情報を受信装置に送出し、番組視聴権利管理部において、限定受信用の番組関連情報毎に且つ契約者毎に設定される各鍵情報と、番組配列情報中の情報サーバの位置情報とを対応させて格納し、受信装置から受信した鍵情報の要求が契約内容に適合する場合に、鍵情報を受信装置に送出することを特徴とする。
【0028】
請求項3の本発明は、請求項2に記載の放送システムにおいて、情報サーバは、送信装置内に設けられ、情報サーバの通信制御部は、送信装置の通信制御部と共用化されることを特徴とする。
【0029】
請求項4の本発明は、請求項2に記載の放送システムにおいて、送信装置の番組配列情報生成部は、サーバ位置情報記憶部を、任意の番組を選択するための伝送制御信号である番組特定情報を格納する番組特定情報記憶部の一部、あるいは、番組特定情報記憶部に関連して設けることを特徴とする。
【0030】
請求項5の本発明は、請求項4に記載の放送システムにおいて、送信装置の番組配列情報生成部は、サーバ位置情報記憶部を、他の番組あるいは番組内部、番組関連情報に対するリンクを記述するためのハイパーリンク記述子を格納するハイパーリンク記述子記憶部の一部、あるいは、ハイパーリンク記述子記憶部に関連して設け、該ハイパーリンク記述子記憶部は、番組特定情報記憶部の一部あるいは番組特定情報記憶部に関連して設けられることを特徴とする。
【0031】
請求項6の本発明は、請求項5に記載の放送システムにおいて、ハイパーリンク記述子記憶部は、リンク先種別の記述子として番組関連情報の通信網における鍵情報の格納された位置を示すURL(Uniform Resource Locator)の記述子と、ハイパーリンク種別として、コンテンツの権利保護に関する情報の取得処理を実施する記述子とを格納することを特徴とする。
【0032】
請求項7の本発明は、請求項6に記載の放送システムにおいて、送信装置の番組配列情報生成部は、番組関連情報に対するリンクを記述するためのハイパーリンク記述子を、番組配列情報中の番組マップテーブル(PMT : Program Map Table)、サービス記述テーブル(SDT : Service Description Table)、イベント情報テーブル(EIT : Event information Table)の各テーブル中の少なくとも1つのテーブル中に記載することを特徴とする。
【0033】
請求項8の本発明は、請求項7に記載の放送システムにおいて、受信装置の制御部は、番組関連情報が選択された場合、ハイパーリンク記述子を用いて、通信網を介して情報サーバに鍵情報を要求することを特徴とする。
【0034】
請求項9の本発明は、請求項8に記載の放送システムにおいて、情報サーバの番組視聴権利管理部は、受信装置からのハイパーリンク記述子に基づく鍵情報の要求を受信した場合、受信装置で選択された番組関連情報が有効な契約中の内容であるか否かを判定し、契約内容から鍵情報の送出が適切である場合に鍵情報を受信装置に送出することを特徴とする。
【0035】
請求項10の本発明は、請求項9に記載の放送システムにおいて、情報サーバの番組視聴権利管理部は、送信装置から鍵情報と共に番組関連情報を受信して格納し、受信装置の制御部は、鍵情報と共に番組関連情報の送信を要求し、情報サーバの番組視聴権利管理部は、鍵情報と番組関連情報の送信の要求を受信した場合、受信装置で選択された番組関連情報が有効な契約中の内容であるか否かを判定し、契約内容から鍵情報の送出が適切である場合に鍵情報と共に番組関連情報を受信装置に送出することを特徴とする。
【0036】
請求項11の本発明は、請求項1〜10の何れかに記載の放送システムにおいて、受信装置は、放送情報から選択された個別の前記番組情報および番組関連情報を記録および再生可能な記録再生部を有し、制御部は、暗号化されたままの番組関連情報と、鍵情報を用いて暗号化を解除した番組関連情報とから、選択して記録再生部に格納することを特徴とする。
【0037】
請求項12の本発明は、請求項11に記載の放送システムにおいて、受信装置の制御部は、情報サーバから鍵情報を所定時間内に受信した場合には、該鍵情報を用いて暗号化を解除した番組関連情報を出力し、情報サーバから鍵情報を所定時間内に受信できない場合には、暗号化された番組関連情報を記録再生部に格納することを特徴とする。
【0038】
請求項13の本発明は、請求項11に記載の放送システムにおいて、受信装置の制御部は、情報サーバから鍵情報を所定時間内に受信した場合には、該鍵情報を用いて暗号化を解除した番組関連情報を記録再生部に格納し、情報サーバから鍵情報を所定時間内に受信できない場合には、暗号化された番組関連情報を記録再生部に格納することを特徴とする。
【0039】
請求項14の本発明は、請求項11に記載の放送システムにおいて、受信装置の記録再生部は、番組情報および番組関連情報に対して、格納する際に暗号化を実施することを特徴とする。
【0040】
請求項15に記載した本発明の放送システムの送受信方法は、ディジタル形式の番組情報、番組関連情報を多重化した放送信号を、番組情報と番組関連情報を選択するための配列を示す番組配列情報と共に送信し、放送される番組関連情報を格納する情報サーバの通信網における位置情報を格納する送信装置と、放送信号を受信して前記番組情報および番組関連情報を分離すると共に、通信網に接続されて少なくとも番組情報に対する限定受信を解除させる鍵情報を情報サーバに対して要求して受信する受信装置と、通信網に接続されて送信装置からは少なくとも番組情報と番組配列情報を受信して番組情報を限定受信させるための暗号化を解除する鍵情報と契約視聴者情報とを対応させて格納すると共に、受信装置からは少なくとも番組情報に対する鍵情報の要求を契約視聴者情報と共に受信して契約内容から鍵情報の送出が適切である場合には鍵情報を送出する情報サーバとから構成される放送システムにおいて、
送信装置では、ディジタル形式化されて放送される番組関連情報についての番組配列情報を生成する際に、情報サーバの位置情報を含めて生成すると共に、番組関連情報と番組配列情報を情報サーバに送出し、
受信装置では、番組配列情報に含まれる情報サーバの位置情報に基づき通信網を介して情報サーバに番組関連情報を要求し、
情報サーバでは、送信装置から番組配列情報と番組関連情報を受信した場合に、該番組関連情報毎に位置情報と対応させて格納し、受信装置からの番組関連情報の要求を受信した場合に、該番組関連情報を受信装置に送出することを特徴とする。
【0041】
請求項16の本発明は、請求項15に記載の放送システムの送受信方法において、送信装置で番組関連情報に情報サーバの位置情報を含めて番組配列情報を生成する際に、個々の番組毎に番組関連情報を設定する場合には、情報サーバの位置情報を示すために、番組関連情報に対するリンクを記述するためのハイパーリンク記述子が、番組配列情報中の番組マップテーブル(PMT : Program Map Table)に含まれるように番組配列情報を生成することを特徴とする。
【0042】
請求項17の本発明は、請求項15に記載の放送システムの送受信方法において、送信装置で番組関連情報に前記情報サーバの位置情報を含めて番組配列情報を生成する際に、放送のチャンネル毎に番組関連情報を設定する場合には、情報サーバの位置情報を示すために、番組関連情報に対するリンクを記述するためのハイパーリンク記述子が、番組配列情報中のサービス記述テーブル(SDT : Service Description Table)に含まれるように番組配列情報を生成することを特徴とする。
【0043】
請求項18の本発明は、請求項15に記載の放送システムの送受信方法において、送信装置で番組関連情報に前記情報サーバの位置情報を含めて番組配列情報を生成する際に、受信装置からの番組表の提示要求により番組関連情報が送出されるように設定する場合には、情報サーバの位置情報を、番組関連情報に対するリンクを記述するためのハイパーリンク記述子を用いて、イベント情報テーブル(EIT : Event information Table)に含まれるように番組配列情報を生成することを特徴とする。
【0044】
請求項19の本発明は、請求項15〜18の何れかに記載の放送システムの送受信方法において、送信装置に格納される位置情報で示される情報サーバが、限定受信で放送される番組関連情報に実施された暗号化を解除するための鍵情報のみを、番組関連情報毎に且つ契約者毎に位置情報と対応させて格納する場合、
送信装置では、限定受信用の番組関連情報についての番組配列情報を生成する際に、情報サーバの位置情報を含めて生成すると共に、番組配列情報のみを情報サーバに送出し、
受信装置では、限定受信用の番組関連情報を選択する場合に、情報サーバの位置情報に基づき情報サーバに鍵情報を要求し、鍵情報を受信した場合に、該鍵情報を用いて番組関連情報の暗号化を解除し、
情報サーバでは、送信装置から番組配列情報を受信した場合に、限定受信用の番組関連情報毎に且つ契約者毎に設定される各鍵情報と、番組配列情報中の情報サーバの位置情報とを対応させて格納し、受信装置からの鍵情報の要求を受信した場合に、該要求が契約内容に適合するか否かを判定し、要求が契約内容に適合する場合に、鍵情報を受信装置に送出することを特徴とする。
【0045】
請求項20の本発明は、請求項19に記載の放送システムの送受信方法において、情報サーバにおいて、要求が契約内容に適合しない場合には、選択された番組関連情報は、未契約であることから鍵情報を送出できないことを示す信号を受信装置に送出することを特徴とする。
【0046】
請求項21の本発明は、請求項19に記載の放送システムの送受信方法において、受信装置で鍵情報を受信できない場合には、選択された番組関連情報は、限定受信のため暗号化されており、且つ、未契約であることを示すメッセージを出力する処理を実施することを特徴とする。
【0047】
請求項22の本発明は、請求項19に記載の放送システムの送受信方法において、
情報サーバは、送信装置から鍵情報を受信する際に、番組関連情報も受信して格納し、
受信装置は、鍵情報を情報サーバに要求する際に、番組関連情報の送信も要求し、
情報サーバは、鍵情報と番組関連情報の送信の要求を受信した場合、受信装置で選択された番組関連情報が有効な契約中の内容であるか否かを判定し、契約内容から鍵情報の送出が適切である場合に鍵情報と共に番組関連情報を前記受信装置に送出することを特徴とする。
【0048】
請求項23に記載した本発明の放送システムの送信装置は、ディジタル形式の番組情報、番組関連情報を多重化した放送信号を、番組情報と番組関連情報を選択するための配列を示す番組配列情報と共に送信する送信装置と、放送信号を受信して番組情報および番組関連情報を分離すると共に、通信網に接続されて少なくとも番組情報に対する限定受信を解除させる鍵情報を要求して受信する受信装置と、通信網に接続されて送信装置からは少なくとも番組情報と番組配列情報を受信して番組情報を限定受信させるための暗号化を解除する鍵情報と契約視聴者情報とを対応させて格納すると共に、受信装置からは少なくとも番組情報に対する鍵情報の要求を契約視聴者情報と共に受信して契約内容から鍵情報の送出が適切である場合には鍵情報を送出する情報サーバとから構成される放送システムの送信装置であって、
その送信装置は、番組関連情報を少なくとも格納する情報サーバの通信網における位置を示す位置情報を格納するサーバ位置情報記憶部と、番組配列情報を生成すると共に、その際に、番組関連情報を選択するための番組配列情報には情報サーバの位置情報を含める番組配列情報生成部とを備えることを特徴とする。
【0049】
請求項24に記載した本発明の送信装置の送信方法は、ディジタル形式の番組情報、番組関連情報を多重化した放送信号を、番組情報と番組関連情報を選択するための配列を示す番組配列情報と共に送信し、放送される番組関連情報を格納する情報サーバの通信網における位置情報を格納する送信装置と、放送信号を受信して番組情報および番組関連情報を分離すると共に、通信網に接続されて少なくとも番組情報に対する限定受信を解除させる鍵情報を情報サーバに対して要求して受信する受信装置と、通信網に接続されて送信装置からは少なくとも番組情報と番組配列情報を受信して番組情報を限定受信させるための暗号化を解除する鍵情報と契約視聴者情報とを対応させて格納すると共に、受信装置からは少なくとも番組情報に対する鍵情報の要求を契約視聴者情報と共に受信して契約内容から鍵情報の送出が適切である場合には鍵情報を送出する情報サーバとから構成される放送システムにおける送信装置の送信方法であって、
その送信装置では、ディジタル形式化されて放送される番組関連情報についての番組配列情報を生成する際に、情報サーバの位置情報を含めて生成すると共に、番組関連情報と番組配列情報を情報サーバに送出することを特徴とする。
【0050】
請求項25に記載した本発明の放送システムの受信装置は、ディジタル形式の番組情報、番組関連情報を多重化した放送信号を、番組情報と番組関連情報を選択するための配列を示す番組配列情報と共に送信し、その番組配列情報には少なくとも番組情報と契約視聴者情報とを管理する情報サーバの位置情報を含ませて送信する送信装置と、放送信号を受信して番組情報および番組関連情報を分離すると共に、通信網に接続されて少なくとも番組情報に対する限定受信を解除させる鍵情報を要求して受信する受信装置と、通信網に接続されて送信装置からは少なくとも番組情報と番組配列情報を受信して番組情報を限定受信させるための暗号化を解除する鍵情報と契約視聴者情報とを対応させて格納すると共に、受信装置からは少なくとも番組情報に対する鍵情報の要求を契約視聴者情報と共に受信して契約内容から鍵情報の送出が適切である場合には鍵情報を送出する情報サーバとから構成される放送システムの受信装置であって、
その受信装置は、番組配列情報に含まれる情報サーバの位置情報に基づき通信網を介して番組関連情報を要求する制御部と、番組関連情報の要求の送信および番組関連情報の受信を通信網を介して実施する通信制御部とを備えることを特徴とする。
【0051】
請求項26に記載した本発明の受信装置の受信方法は、ディジタル形式の番組情報、番組関連情報を多重化した放送信号を、番組情報と番組関連情報を選択するための配列を示す番組配列情報と共に送信し、放送される番組関連情報を格納する情報サーバの通信網における位置情報を格納する送信装置と、放送信号を受信して番組情報および番組関連情報を分離すると共に、通信網に接続されて少なくとも番組情報に対する限定受信を解除させる鍵情報を情報サーバに対して要求して受信する受信装置と、通信網に接続されて送信装置からは少なくとも番組情報と番組配列情報を受信して番組情報を限定受信させるための暗号化を解除する鍵情報と契約視聴者情報とを対応させて格納すると共に、受信装置からは少なくとも番組情報に対する鍵情報の要求を契約視聴者情報と共に受信して契約内容から鍵情報の送出が適切である場合には鍵情報を送出する情報サーバとから構成される放送システムにおける受信装置の受信方法であって、
その受信装置では、番組配列情報に含まれる情報サーバの位置情報に基づき通信網を介して情報サーバに番組関連情報を要求することを特徴とする。
【0052】
請求項27に記載した本発明の放送システムの情報サーバは、ディジタル形式の番組情報、番組関連情報を多重化した放送信号を、番組情報と番組関連情報を選択するための配列を示す番組配列情報と共に送信し、その番組配列情報には少なくとも番組情報と契約視聴者情報とを管理する情報サーバの位置情報を含ませて送信する送信装置と、放送信号を受信して番組情報および番組関連情報を分離して情報サーバの位置情報を得ると共に、通信網に接続されて少なくとも番組情報に対する限定受信を解除させる鍵情報と番組関連情報を情報サーバに対して位置情報に基づき要求して受信する受信装置と、通信網に接続されて送信装置からは少なくとも番組情報と番組配列情報を受信して番組情報を限定受信させるための暗号化を解除する鍵情報と契約視聴者情報とを対応させて格納すると共に、受信装置からは少なくとも番組情報に対する鍵情報の要求を契約視聴者情報と共に受信して契約内容から鍵情報の送出が適切である場合には鍵情報を送出する情報サーバとから構成される放送システムの情報サーバであって、
その情報サーバは、送信装置からの番組配列情報および番組関連情報を受信すると共に、受信装置からの番組関連情報の要求を通信網から受信した場合、番組関連情報を受信装置に送出する通信制御部と、番組配列情報中の情報サーバの位置情報と各番組関連情報とを対応させて格納し、受信装置から番組関連情報の要求を受信した場合に、番組関連情報を受信装置に送出する番組視聴権利管理部とを備えることを特徴とする。
【0053】
請求項28に記載した本発明の情報サーバの情報処理方法は、ディジタル形式の番組情報、番組関連情報を多重化した放送信号を、番組情報と番組関連情報を選択するための配列を示す番組配列情報と共に送信し、放送される番組関連情報を格納する情報サーバの通信網における位置情報を格納する送信装置と、放送信号を受信して番組情報および番組関連情報を分離すると共に、通信網に接続されて少なくとも番組情報に対する限定受信を解除させる鍵情報を情報サーバに対して要求して受信する受信装置と、通信網に接続されて送信装置からは少なくとも番組情報と番組配列情報を受信して番組情報を限定受信させるための暗号化を解除する鍵情報と契約視聴者情報とを対応させて格納すると共に、受信装置からは少なくとも番組情報に対する鍵情報の要求を契約視聴者情報と共に受信して契約内容から鍵情報の送出が適切である場合には鍵情報を送出する情報サーバとから構成される放送システムにおける情報サーバの情報処理方法であって、
その情報サーバでは、送信装置から番組配列情報と番組関連情報を受信した場合に、その番組関連情報毎に位置情報と対応させて格納し、受信装置からの番組関連情報の要求を受信した場合に、その番組関連情報を受信装置に送出することを特徴とする。
【0054】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を説明するに先立ち、本明細書中で使用する用語の定義について簡単に記載する。
【0055】
番組配列情報(Service Information : SI)とは、多重されている各番組の各コンポーネント信号のパケット識別子(PID)の指示等のディジタル放送のTS(トランスポートストリーム)における多重の状態を指示する伝送制御信号に含まれる信号であり、ディジタル放送における番組選択を容易にするために規定された各種の情報である。MPEG−2の番組特定情報、および、(社)電波産業会(以下、ARIBと記載)独自の拡張部分を含んで、総務省令で定義されたARIB規格(STD−B10、3.1版))に規定されている。受信側では、この信号を解釈することにより目的とするサービス(番組等)の各コンポーネント信号を取り出すことができる。
【0056】
番組特定情報とは、1チャンネル中に複数の番組および番組関連情報が多重化されたディジタル放送の受信信号から任意の番組を選択するために必要となる情報である。番組特定情報は、PAT(Program Association Table)、PMT(Program Map Table)、NIT(Network Information Table)、CAT(Conditional Access Table)の4個のテーブルにより構成される。番組特定情報も、総務省令で定義され、ARIB規格に規定されている。
【0057】
限定受信(Conditional Access : CA)とは、ディジタル放送のサービス(編成チャンネル)やイベント(番組)の視聴を制御するものであり、限定受信の方式(Conditional Access System)は、ARIB規格に規定されている。
【0058】
記述子とは、番組配列情報をディジタル放送のTS(トランスポートストリーム)パケット中に配置(マッピング)するために用いる構文(シンタクス)構造であるセクション形式の特定領域中に挿入される情報であり、補助情報や拡張情報が記述される。限定受信方式の記述子やシステム管理用の記述子の他に、番組配列情報に関する記述子が知られている。
【0059】
TSパケットとは、トランスポートストリームを構成する固定長(188バイト)のパケットであり、可変長のPES(Packetized Elementary Stream)パケットやセクション形式の信号を短く区切り、パケット識別子(PID)を含むヘッダを付加したパケットである。
【0060】
トランスポートストリーム(TS)とは、映像、音声、あるいは、伝送制御信号等の様々な信号について、その種類に依存しないで効率的に伝送できるように多重化するためのデータ構造であり、ISO/IEC13818−1で定義される。
【0061】
セクション形式とは、番組配列情報を含む伝送制御信号の符号化、あるいは、その他の一般的なデータ信号の伝送等に用いられる可変長の信号形式である。
【0062】
識別子とは、TSパケット、PESパケット、セクション形式、記述子等に含まれ、各種の識別を実施するための情報であり、セクション形式の種類を示すテーブル識別子、記述子の種類を示す記述子タグ等の様々な識別子が知られている。
【0063】
関連情報とは、一般的には、有料放送の事業者がその有料放送の受信者から料金を徴収するために必要な共通情報(Entitlement Control Message : ECM)、および、個別情報(Entitlement Management Message : EMM)を示す。本明細書における番組関連情報とは、例えば、料理番組に付随して伝送されるレシピ情報等の他のオブジェクトや、スポーツ番組と同時に放送されている特定選手のみの映像等の他の番組等の、番組中のさらに細かい受信単位(制御単位)で受信される情報である。
【0064】
共通情報(ECM)とは、番組に関する情報や暗号解除(デスクランブル)を実施するための暗号(スクランブル)鍵情報、および、受信装置の暗号解除機能を強制的に有効化/無効化する制御情報である。
【0065】
個別情報(EMM)とは、加入者毎の契約情報や共通情報の暗号を解除するための暗号鍵(ワーク鍵)情報を含む制御情報である。
【0066】
以下、本発明を図示した実施の形態に基づいて説明する。
【0067】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1の放送システムの概略構成を示すブロック図である。
なお、図1において、図11に示した従来の放送システムと同じ機能の部分については同じ符号を付与し、重複する説明を省略する。
【0068】
図1に示した本実施の形態の放送システムが、図11に示した従来の放送システムと構成上で主に異なる点は、以下の各点である。
【0069】
(1)送信装置1aは、番組配列情報生成部12内に、番組関連情報の暗号化を解除するための鍵情報を格納する情報サーバ3aの通信網4における位置を示す位置情報を格納するサーバ位置情報記憶部51を備える点。
【0070】
(2)送信装置の番組配列情報生成部12は、サーバ位置情報記憶部51を、任意の番組を選択するための伝送制御信号である番組特定情報を格納する番組特定情報記憶部53の一部、あるいは、番組特定情報記憶部53に関連して設ける点。
【0071】
(3)送信装置1aの番組配列情報生成部12は、番組配列情報を生成する際に、番組関連情報を選択するための番組配列情報には情報サーバ3aの位置情報を含める点。
【0072】
(4)送信装置1aの通信制御部15は、情報サーバ3aに番組配列情報を通信線(図1の場合は通信網4)を介して送出する点。
【0073】
(5)受信装置1aの制御部23aは、限定受信用の番組関連情報を選択する場合、番組配列情報に含まれる情報サーバ3aの位置情報に基づき通信網4を介して情報サーバ3aに鍵情報を要求し、鍵情報を受信した場合にはその鍵情報を用いて復号部22に番組関連情報の暗号化を解除させる点。
【0074】
(6)受信装置1aの通信制御部24は、情報サーバ3aに対する鍵情報の要求の送信および鍵情報の受信を通信網4を介して実施する点。
【0075】
(7)情報サーバ3aの番組視聴権利管理部31は、番組配列情報中の限定受信用の各番組関連情報と、その番組関連情報毎に且つ契約者毎に設定される各鍵情報とを対応させて格納する番組配列/関連情報記憶部71を有する点。
【0076】
(8)情報サーバ3aの番組視聴権利管理部31は、番組配列/関連情報記憶部71中に鍵情報記憶部71を有し、受信装置2aから受信した鍵情報の要求が契約内容に適合する場合に、鍵情報を鍵情報記憶部71から読み出して通信制御部33から受信装置2aに送出する点。
【0077】
(9)情報サーバ3aの通信制御部33は、送信装置1aからの番組配列情報を通信線(図1の場合は通信網4)から受信すると共に、受信装置2aからの要求を通信網4から受信し、限定受信用の鍵情報を受信装置2aに送出する点。
【0078】
(10)本実施の形態の放送システムは、以下のように構成することができる点。
情報サーバ3aの番組視聴権利管理部31は、送信装置1aから鍵情報と共に番組関連情報を受信して格納し、
受信装置2aの制御部23aは、鍵情報と共に番組関連情報の送信を要求し、情報サーバ3aの番組視聴権利管理部31は、鍵情報と番組関連情報の送信の要求を受信した場合、受信装置2aで選択された番組関連情報が有効な契約中の内容であるか否かを判定し、契約内容から鍵情報の送出が適切である場合に鍵情報と共に番組関連情報を受信装置2aに送出する。
【0079】
(11)本実施の形態の放送システムは、以下のように構成することができる点。
送信装置1aは、番組情報および番組関連情報に対する暗号化を実施せず、番組配列情報生成部12では、番組関連情報を格納する情報サーバの通信網4における位置を示す位置情報を格納するサーバ位置情報記憶部51を備えると共に、番組関連情報を選択するための番組配列情報を生成する際には、番組配列情報中に情報サーバの位置情報を含めて生成し、通信制御部15は、番組配列情報および番組関連情報を通信線(通信網4)に送出する。
受信装置2aは、復号部22において、番組情報については出力し、制御部23dにおいて、番組関連情報を選択する場合、情報サーバ3aに番組関連情報を要求し、番組関連情報を受信した場合にはその番組関連情報を復号部22で復号し、通信制御部24において、番組関連情報の要求を送信してその番組関連情報を受信する。
情報サーバ3aは、通信制御部33において、送信装置1aから番組配列情報と番組関連情報を受信し、受信装置からの番組関連情報の要求を受信し、その番組関連情報を受信装置2aに送出し、番組視聴権利管理部71において、番組関連情報毎に且つ契約者毎に、番組配列情報中の情報サーバの位置情報とを対応させて格納し、受信装置2aから受信した番組関連情報の要求があった場合に、その番組関連情報を受信装置2aに送出する。
【0080】
図2は、図1の送信装置1a内のサーバ位置情報記憶部51に格納される内容の一例を示す図である。
【0081】
番組が料理番組Aである場合には、その番組関連情報として、図2中に例示したように、料理のレシピ、料理店情報、材料販売店情報等の個別項目が設けられ、各々の番組関連情報に対応するサーバ位置情報が格納される。
【0082】
番組がスポーツ番組Bである場合には、その番組関連情報として、図2中に例示したように、勝敗情報、チーム/選手情報、選手個別映像、選手個別あるいはチーム個別に偏った解説等の特定解説映像等の個別項目が設けられ、各々の番組関連情報に対応するサーバ位置情報が格納される。
【0083】
図3は、図1の情報サーバ3a内の番組配列/関連情報記憶部71に格納される内容の一例を示す図である。
【0084】
番組が料理番組Aである場合には、その番組関連情報として、図3中に例示したように、料理のレシピ、料理店情報、材料販売店情報の個別項目が設けられ、各々の番組関連情報に対応するサーバ位置情報、視聴者認識(ID)、視聴者毎の契約情報、各番組関連情報毎且つ視聴者毎の鍵情報が格納される。また、複数の視聴者の場合には、例えば、視聴者が増加する毎に、視聴者認識(ID)、視聴者毎の契約情報、各番組関連情報毎且つ視聴者毎の鍵情報の列を追加して格納する。また、図1の鍵情報記憶部72には、図3に示したように契約情報と鍵情報が格納される。
【0085】
番組がスポーツ番組Bである場合には、その番組関連情報として、図3中に例示したように、勝敗情報、チーム/選手情報、選手個別映像、選手個別あるいはチーム個別に偏った解説等の特定解説映像等の個別項目が設けられ、各々の番組関連情報に対応するサーバ位置情報、視聴者認識(ID)、視聴者毎の契約情報、各番組関連情報毎且つ視聴者毎の鍵情報が格納される。また、複数の視聴者の場合は、上記した番組が料理番組Aである場合と同様に、列を追加して対応すればよい。
【0086】
図4は、図1に示した放送システムの動作を示すフローチャートである。
本実施の形態では、事前処理として、情報サーバ3aと受信装置2aを使用する視聴者との間で、任意の番組関連情報に対する視聴契約が締結されており、情報サーバ3a内の番組視聴権利管理部31には、図3に示したような番組関連情報毎の契約情報が格納されている(PS1)。
【0087】
また、事前に送信装置1aと情報サーバ3aとの間で番組の編成に関する情報交換がなされており、送信装置1aの番組配列情報生成部12は、情報サーバ3a内の番組視聴権利管理部31と同様な番組関連情報を含む番組編成情報が格納されている。
【0088】
番組の放送開始前あるいは番組の放送中に、受信装置2aの視聴者が番組および番組関連情報を選択する(OS1)。
【0089】
送信装置1aでは、番組関連情報及びサーバ位置情報を含む番組配列情報を生成して放送し(S1)、生成した番組配列情報を通信網4を介して情報サーバ3aに送出する(S2)。
【0090】
番組配列情報を受信した情報サーバ3aは、番組関連情報及びサーバ位置情報を含む番組配列情報と、予め格納されている契約情報および、その契約情報に基づく鍵情報とが対応されて格納される(S4)。なお、契約情報に基づく鍵情報は、事前に設定しておいてもよいし、番組配列情報を受信してから鍵情報を設定しても良い。
【0091】
一方、送信装置1aでは、上記処理と共に、番組情報生成部11で番組情報を生成し(S3)、必要に応じて番組情報を暗号化した後、放送信号送信部13で番組情報と番組関連情報を多重化した放送信号として送信する(S5)。
【0092】
受信装置2aは、上記したステップOS1の処理に示したように、視聴者による番組及び番組関連情報の選択が実施されると、受信した番組配列情報から共通情報(ECM)および個別情報(EMM)を抽出し、それらによる暗号解除を実施した後、番組関連情報については、受信した番組配列情報から抽出したサーバ位置情報に基づき、情報サーバ3aに対して、通信網4を介して、選択した番組関連情報に対応する個別の鍵情報を要求する(S6)。
【0093】
番組関連情報に対応する個別の鍵情報の要求を受信した情報サーバ3aは、番組視聴権管理部31内の番組配列/関連情報記憶部71の番組関連情報に対応する視聴者IDおよび鍵情報記憶部72の契約情報により視聴者の要求内容が契約済みであるか否かを確認し(S7)、契約済みである場合(S7:YES)には、鍵情報記憶部72に格納された鍵情報を、通信網4を介してディジタル受信装置2aに送信する(S8)。
【0094】
情報サーバ3aからの鍵情報を受信したディジタル受信装置2aは、その鍵情報を用いて、受信した番組関連情報の暗号化を解除して番組情報を出力する(S9)。
【0095】
一方、ステップS7で契約済みでない場合(S7:NO)には、未契約につき鍵情報を送出できない旨の信号(メッセージ等)を、通信網4を介してディジタル受信装置2aに送信する(S10)。
【0096】
受信した番組関連情報の暗号化を解除できないディジタル受信装置2aは、情報サーバ3aからの鍵情報を送出できない旨の信号の受信により、選択された番組関連情報は未契約であるため視聴できない旨、視聴契約すれば視聴できる旨のメッセージ等を出力する(S11)。
【0097】
また、図4のフローチャートの動作が、図11に示した放送システムの動作と主に異なる点は、以下の各点である。
【0098】
(a)送信装置1aでは、ディジタル形式で放送される番組関連情報についての番組配列情報を生成する際に、限定受信用の番組関連情報については、情報サーバ3aの位置情報を含めて生成する処理を実施する点。
【0099】
(b)送信装置1aでは、番組配列情報を通信線(図1では通信網4)を介して情報サーバ3aに送信する点。
【0100】
(c)受信装置2aでは、限定受信用の番組関連情報を選択する場合、受信した番組配列情報に含まれる情報サーバ3aの位置情報に基づき通信網4を介して情報サーバ3aに鍵情報を要求する処理を実施する点。
【0101】
(d)受信装置2aでは、限定受信用の番組関連情報に関する鍵情報を受信した場合に、その鍵情報を用いて番組関連情報の暗号化を解除させる処理を実施する点。
【0102】
(e)情報サーバ3aでは、送信装置1aから番組配列情報を受信した場合に、その番組配列情報中の限定受信用の各番組関連情報と、その番組関連情報毎に且つ契約者毎に設定される各鍵情報とを対応させて格納する処理を実施する点。
【0103】
(f)情報サーバ3aでは、受信装置2aからの限定受信用の番組関連情報に対応する鍵情報の要求を受信した場合に、その要求が契約内容に適合するか否かを判定する処理を実施する点。
【0104】
(g)情報サーバ3aでは、(f)で受信した要求が契約内容に適合する場合には、限定受信用の鍵情報を受信装置2aに送出する処理を実施する点。
【0105】
(h)情報サーバ3aでは、(f)で受信した要求が契約内容に適合しない場合には、選択された番組関連情報は、未契約であることから鍵情報を送出できないことを示す信号を受信装置2aに送出する処理を実施する点。
【0106】
(i)受信装置2aでは、(c)で要求した鍵情報を受信できない場合には、選択された番組関連情報は、限定受信のため暗号化されており、且つ、未契約であることを示すメッセージを出力する処理を実施する点。
【0107】
(j)情報サーバ3aは、送信装置1aから鍵情報を受信する際に、番組関連情報も受信して格納し、受信装置2aは、鍵情報を情報サーバ3aに要求する際に、番組関連情報の送信も要求し、情報サーバ3aは、鍵情報と番組関連情報の送信の要求を受信した場合、受信装置2aで選択された番組関連情報が有効な契約中の内容であるか否かを判定し、契約内容から鍵情報の送出が適切である場合に鍵情報と共に番組関連情報を受信装置2aに送出する点。
【0108】
また、上記した実施の形態では、番組関連情報の暗号化を、情報サーバ3aから入手した鍵情報により解除する場合について示したが、例えば、図2に示したように、サーバ位置情報記憶部51に料理番組Aあるいはスポーツ番組Bに対応するサーバ位置情報を格納し、また、図3に示したように、番組配列/関連情報記憶部71に料理番組Aあるいはスポーツ番組Bに対応するサーバ位置情報を格納することにより、受信装置2a側で放送をリアルタイム受信した時の共通情報(ECM)および個別情報(EMM)による暗号解除に失敗した場合でも、受信装置2a側でサーバ位置情報に基づいて鍵情報を入手し、料理番組Aあるいはスポーツ番組Bの暗号を解除することができる。
【0109】
また、上記した実施の形態では、情報サーバ3aの番組視聴権管理部31内に番組配列/関連情報記憶部71と鍵情報記憶部72を設けたが、例えば、番組視聴権管理部31は、情報サーバ3aとは別の場所に通信網4に接続して設け、視聴者ID情報と契約情報のみを情報サーバ3aに送信するように構成しても良い。さらに極端な場合では、例えば、情報サーバ3a、番組視聴権利管理部31、番組配列/関連情報記憶部71、および、鍵情報記憶部72は、通信網4に接続して情報の送受信(通信)が可能であれば、全て異なる場所に設置しても良い。
【0110】
同様に、受信装置2a内においては、情報の送受信(通信)が可能であれば、復号部22の外部に暗号化解除部61を配置しても良いし、また、送信装置1a内においても、情報の送受信(通信)が可能であれば、番組配列情報生成部12の外部に番組特定情報記憶部53およびサーバ位置情報記憶部51を配置しても良い。
【0111】
また、個別の番組情報あるいは各番組関連情報に施す暗号化の処理は、例えば、番組情報生成部11の信号に対して実施しても良いし、放送信号送信部13で多重化する前の信号に対して実施しても良い。放送信号全体に対する暗号化につては、例えば、放送信号送信部13で多重化した後の信号に対して実施すれば良い。
【0112】
なお、上記した実施の形態では、受信装置2aから出力される番組情報あるいは番組関連情報を画像表示する表示装置あるいは音声出力するスピーカ等については示していないが、視聴者による視聴を可能にするためには、受信装置2aと同一筐体内、あるいは、受信装置2aの外部に、表示装置あるいはスピーカ等は当然ながら設けられているものとする。
【0113】
また、本実施の形態は、限定受信を実施しない場合の番組関連情報を、視聴者に提供するためにも用いることができる。その場合には、上記した実施の形態1を以下のように変更すれば良い。
【0114】
送信装置1aでは、番組配列情報生成部12内に、番組関連情報を格納する情報サーバの通信網における位置を示す位置情報を格納するサーバ位置情報記憶部を備えるようにし、さらに、番組配列情報生成部12は、番組関連情報を選択するための番組配列情報を生成する際には、情報サーバ3aの位置情報を含めて生成する。
【0115】
また、送信装置1aの通信制御部15は、番組配列情報に加えて、番組関連情報も通信線(通信網4)に送出する。
【0116】
また、受信装置では、制御部23aが、番組配列情報から得られた情報サーバ3aの位置情報に基づき、通信網4を介して番組関連情報を要求し、通信制御部24では、番組関連情報の要求を送信し、その番組関連情報を受信する。
【0117】
さらに、情報サーバ3aの通信制御部33では、送信装置1aからは、番組配列情報に加えて、番組関連情報を受信する。また、情報サーバ3aの通信制御部33は、受信装置2aからは、番組関連情報の要求を受信し、その番組関連情報を受信装置2aに送出する。
【0118】
情報サーバ3aの番組視聴権利管理部31は、情報サーバ3aの位置情報と各番組関連情報とを対応させて格納し、受信装置2aから任意の番組関連情報の要求を受信した場合に、その要求された番組関連情報を受信装置2aに送出する。
【0119】
このようにして本実施の形態では、サーバ位置情報を番組配列情報に含めて放送することで、番組関連情報についても、番組とは別個に限定受信を設定することができるので、視聴者の利便性が増加する。
【0120】
また、リアルタイムの放送とは別個に番組関連情報を格納するサーバを設けるので、番組を視聴し続けなくても、番組配列情報から情報サーバ3aの位置情報を得れば、いつでも番組関連情報のみを入手することができ、視聴者の利便性が増加する。
【0121】
また、放送にすると情報量が多すぎる場合や、放送する番組とは関係が薄い情報等のように、通常の放送では送信できない番組関連情報や、意図的に放送しない番組関連情報についても、情報サーバ3aに格納し、番組配列情報に情報サーバ3aの位置情報を含ませるのみにすれば良いので、視聴者に効率よく番組関連情報を提供することができ、視聴者の利便性が増加する。
【0122】
実施の形態2.
図5は、本発明の実施の形態2の放送システムの概略構成を示すブロック図である。
【0123】
図5に示した本実施の形態の放送システムが、図1に示した実施の形態1の放送システムと構成上で主に異なる点は、以下の点である。
【0124】
(12)情報サーバ3bは、送信装置1b内に設けられ、情報サーバ3bの専用の通信制御部および制御部はなくなり、送信装置の通信制御部15および制御部14が共用化される点。
【0125】
また、本実施の形態の動作が、図4に示した実施の形態1のフローチャートの動作と主に異なる点は、以下の点である。
【0126】
(k)図4のステップS2の処理に関して、送信装置1bでは、番組配列情報生成部12で生成された番組配列情報を通信線(図5では内部配線)を介して、通信制御部14を介さず直接に情報サーバ3bに向けて送信し、逆に、情報サーバ3bは、番組配列情報生成部12から内部配線を介して直接に番組配列情報を受信する点。
【0127】
このようにして本実施の形態では、情報サーバ3bを送信装置1b内に設けたので、通信網4を介することによる遅延時間を無くすことができ、制御部14および通信制御部15を共通化することにより、システム全体としてコストダウンさせることができる。
【0128】
実施の形態3.
図6は、本発明の実施の形態3の放送システムの概略構成を示すブロック図である。
【0129】
図6に示した本実施の形態の放送システムが、図1に示した実施の形態1の放送システムと構成上で主に異なる点は、以下の各点である。
【0130】
(13)送信装置1cの番組配列情報生成部12は、サーバ位置情報記憶部51を、他の番組あるいは番組内部、番組関連情報に対するリンクを記述するためのハイパーリンク記述子を格納するハイパーリンク記述子記憶部52の一部、あるいは、ハイパーリンク記述子記憶部52と情報の相互送受信が可能であるように関連して設け、そのハイパーリンク記述子記憶部52は、番組特定情報記憶部53の一部あるいは番組特定情報記憶部53と情報の相互送受信が可能であるように関連して設けられる点。
【0131】
(14)送信装置1cのハイパーリンク記述子記憶部52は、図7から図9を用いて後述するように、リンク先種別の記述子として番組関連情報(または鍵情報)の通信網4における格納位置を示すURL(Uniform Resource Locator)の記述子と、ハイパーリンク種別として、コンテンツの権利保護に関する情報の取得処理を実施する記述子とを格納する点。
【0132】
(15)送信装置1cの番組配列情報生成部12は、番組関連情報に対するリンクを記述するためのハイパーリンク記述子を、番組配列情報中の番組マップテーブル(PMT : Program Map Table)、サービス記述テーブル(SDT : Service Description Table)、イベント情報テーブル(EIT : Event information Table)の各テーブル中の少なくとも1つのテーブル中に記載する点。
【0133】
(16)受信装置2cの制御部23cは、番組関連情報が選択された場合、受信したハイパーリンク記述子を用いて、通信網4を介して情報サーバ3cに鍵情報を要求する点。
【0134】
(17)情報サーバ3cの番組視聴権利管理部31は、受信装置2cからのハイパーリンク記述子に基づく鍵情報の要求を受信した場合、受信装置2cで選択された番組関連情報が有効な契約中の内容であるか否かを判定し、契約内容から鍵情報の送出が適切である場合に鍵情報を受信装置2cに送出する点。
【0135】
(18)情報サーバ3cの番組視聴権利管理部31は、送信装置1cから鍵情報と共に番組関連情報を受信して格納することができ、受信装置2cの制御部23cは、鍵情報と共に番組関連情報の送信を要求することができ、情報サーバ3cの番組視聴権利管理部31は、鍵情報と番組関連情報の送信の要求を受信装置2cから受信した場合、受信装置2cで選択された番組関連情報が有効な契約中の内容であるか否かを判定し、契約内容から鍵情報の送出が適切である場合に鍵情報と共に番組関連情報を受信装置2cに送出することができる点。
【0136】
図7は、(社)電波産業会(以下、ARIB)発行の標準規格「デジタル放送に使用する番組配列情報」(ARIBSTD−B103.1版)に記載された放送システムの番組配列情報におけるハイパーリンク記述子の記述子構成である。
【0137】
図7の(1)行に示した「hyper_linkage_type」とは、ハイパーリンク種別を示すものであり、8ビットで符号化される。
【0138】
図7の(2)行に示した「link_destination_type」とは、リンク先の種別を示すものであり、8ビットで符号化される。
【0139】
図7の(3)行に示した「selector_length」とは、セレクタ長を8ビットで示すものであり、後続するセレクタ領域のバイト長を示すものである。
【0140】
図7の(4)行に示した「selector_byte」とは、(2)行に示したリンク先種別毎に規定される形式によってリンク先を記述する一連のセレクタ領域のフィールドを8ビットで示すものである。
【0141】
図8は、図7の(1)行に示した8ビットで符号化されるハイパーリンク種別を示す図表である。
【0142】
例えば、図8の(1)行に示した「reserved(0x00)」は、予約を示す場合に用いられるものであり、「(0x00)」という値が割り当てられて符号化される。また、図8の(2)行に示した「combined_stream(0x02)」は、1つの番組の関連情報が、その番組とは別の時間枠、あるいは、別のサービスで放送される場合に、その関連情報が放送されるデータ放送番組を指示するために用いられるものであり、「(0x02)」という値が割り当てられて符号化される。以下、図8の(3)〜(9)行についても同様に図8中に記載されたように用いられ、また、符号化される。
【0143】
図8の(8)行に示した「rights_info(0x50)」は、本実施の形態のために新たに規定したハイパーリンク種別であり、コンテンツの権利保護関連情報の取得処理を実施するために用いられるものであり、他の行のものは、従来から規定されている種別である。「rights_info」の種別として「0x50」という値が割り当てられて符号化されている。この割り当てられる値としては、他の動作を実施するために既に規定されている他の値と重ならない値が選ばれる。「rights_info」という種別は、ハイパーリンク記述子にこの種別が用いられた場合、その記述子により規定される番組と、記述子中のdestinationとの関係が、番組とその番組の権利保護関係情報との関係であることを示している。
【0144】
図9は、図7の(2)行に示した8ビットで符号化されるリンク先種別を示す図表である。
【0145】
例えば、図9の(1)行に示した「reserved(0x00)」は、セレクタ長、リンクの対象共に規定されないものであり、「(0x00)」という値が割り当てられて符号化される。また、図9の(2)行に示した「link_to_service(0x01)」は、セレクタ長が「6」であり、リンクの対象が「サービス」である場合に用いられるものであり、「(0x01)」という値が割り当てられて符号化される。以下、図9の(3)〜(12)行についても同様に図9中に記載されたように用いられ、また、符号化される。
【0146】
図9の(9)行に示した「link_to_information_url(0x08)」は、本実施の形態のために新たに規定したリンク先種別であり、番組情報URL(Uniform Resource Locator)の記述に用いられるものであり、他の行のものは、従来から規定されている種別である。「link_to_information_url」の種別として「0x08」という値が割り当てられて符号化されている。この割り当てられる値としては、他の動作を実施するために既に規定されている他の値と重ならない値が選ばれる。「link_to_information_url」という種別は、可変長の「selector_length」を取り、その内容としては、該当する番組関連情報を取得することのできる位置情報をURL形式で記述したものである。
【0147】
図7〜図9に示したように、ハイパーリンク記述子を用いて記述することで、1つの番組に関して詳細な情報を番組配列情報の中に保持させることができる。
【0148】
図7〜図9のハイパーリンク記述子を用いて記述されたハイパーリンク情報は、1つの番組配列情報について、その番組配列情報が関連する番組にリンクされた他の番組や他の番組配列情報を取得するためのリンク情報である。
【0149】
以下に、図7〜図9のハイパーリンク記述子を用いた本実施の形態の動作について、実施の形態1で用いた図4を参照して説明する。
【0150】
例えば、図4のステップS6において、受信装置2cで任意の番組を受信する際には、従来と同様に、まず、パケット識別子(PID:Packet ID)が既知であるConditional Access Table(CAT:PID=0x01)を受信し、さらに、Program Association Table(PAT:PID=0x00)を受信する。
【0151】
次に、受信装置2cは、PATの内部に記述されたPID情報を元に所望の番組に関連するProgram Map Table(PMT)を受信する。
【0152】
ここで、受信装置2cは、受信したCATおよびPMTの内部に記述された情報に基づき、セクション形式で伝送される共通情報(ECM)と個別情報(EMM)を取得する。
【0153】
受信装置2cは、共通情報と個別情報に基づき、目的とする限定受信の番組情報の暗号化を解除するための鍵情報を正当に取得し、番組に施された暗号化(スクランブル)を解除し、目的の番組情報を再生する。
【0154】
このステップS6の動作において、標準規格ARIBSTD−B103.1版の中ではECMの内容が明らかにはなっていないために明確ではないが、まずECMを取得し、それにより限定受信で受信するための鍵情報を取得する動作は、最初のCATの受信により目的とする番組が暗号化(スクランブル)されて放送されていることを知った状態の選局動作において、1回だけ行われると考えられる。このため、ECMの内容としては、放送される番組単位で情報が記述されているものと考えられている。
【0155】
次に、本実施の形態3の放送システムの動作について、図1〜4に示した実施の形態1の放送システムの動作との相違点について主に説明する。
【0156】
まず、図4のステップS1に関し、図6に示した送信装置1c中の番組配列情報生成部12では、放送される番組に関連する番組関連情報を作成するが、その一部として、情報サーバ3cの位置情報を含ませるために、図7〜図9に示したハイパーリンク記述子が用いられる。
【0157】
ハイパーリンク記述子は、番組配列情報中のProgram Map Table(PMT)、Service Description Table(SDT)、Event Information Table(EIT)等の複数の番組配列情報テーブル中の少なくとも何れか1つに記載されるが、複数の番組配列情報テーブル中に同内容を記載しても良い。
【0158】
番組配列情報生成部12でハイパーリンク記述子を含んで作成された番組配列情報は、放送信号送信部13へ送られ、番組情報生成部11で生成された番組情報と重畳された後に送信信号として放送される。
【0159】
また、図4のステップS2の動作に関し、番組配列情報生成部12でハイパーリンク記述子を含んで生成された番組配列情報は、情報サーバ3cへも送出され、図4のステップS4に示したように該当する番組に関連した情報として格納される。
【0160】
図4のステップS6に関し、番組を受信した受信装置2cの受信復調部21で復調された受信信号は、復号(デコード)部22で番組情報と番組配列情報とが分離され、さらに、制御部23cにより、分離された番組配列情報からハイパーリンク記述子が取り出される。
【0161】
例えば、受信装置2cの制御部23cは、番組配列情報からハイパーリンク記述子中の「hyper_linkage_type」を確認し、この値が「rights_info」に等しい場合には、更に、番組配列情報から「link_destination_type」の有無を確認し、有る場合には抽出して確認する。「link_destination_type」が記述されている場合には、その内容が鍵情報(あるいは、番組関連情報)を保持する情報サーバ3cの位置を示すURLであるため、このURLを通信制御部24に通知し、通信網4を介して情報サーバ3cに対する鍵情報(あるいは番組関連情報)を取得する要求を送出する。
【0162】
受信装置2cの制御部23cは、受信中の番組関連情報を番組配列/関連情報記憶部71より取得することができる。このとき、制御部23cは、取得する番組関連情報については、ハイパーリンク記述子中の「hyper_linkage_type」に「rights_info」という値が記載されていることから、権利関連情報であることを認識できる。
【0163】
その取得した権利関連情報が、受信装置2cにおけるその時点の番組に対する視聴を許可するものであれば、制御部23cは、復号部22を適切に制御し、必要に応じて暗号化解除部61により番組化を解除して番組を再生する。
【0164】
通信網4(通信経路)経由で取得される番組に関連する権利関連情報としては、その番組の識別情報の他に、その番組に対する視聴権利情報がある。なお、通信経路については、SSL(Secure Sockets Layer Protocol)等のセキュリティ対応のプロトコルを用いる安全性の高いものを用いることで、改竄や盗聴を防ぐことができる。
【0165】
この通信系路上で、視聴者が視聴すべき番組の識別情報と、その番組を視聴者が見る権利を持つかどうかの情報を伝送する。例えば、制御部23cの指示により通信制御部24は、その番組に対応するURLにより示される通信系路の情報(例えば、インターネット情報)を取得する。この通信系路の情報の取得では、上記したSSLなどを用いて安全な経路の確立が必要である。
【0166】
そのため、受信装置2cでは、経路確立に先立ち、視聴者の識別情報などを通信経路を介して番組情報サーバ3cの通信制御部33に伝送する。通信制御部33では、番組視聴権利管理部31に視聴者の識別情報を元に問い合わせを行い、その視聴者が安全な通信経路を確立するに足るものであるかどうかの判断を行う。そして、受信装置2cで、その視聴者が通信経路を確立するに足ると判断できた場合には、一般的なSSLの経路確立を行う。
【0167】
次に、番組情報サーバ3cの通信制御部33は、伝送されてきたURLにより、視聴者がどの番組関連情報の視聴を要求しているかを認識し、その番組関連情報を番組配列/関連情報記憶部71から取得する。また、番組視聴権利管理部31では、受信装置2cから取得した視聴者識別情報により、その番組関連情報に関する視聴権利を視聴者が既に獲得しているかどうかを判断する。番組視聴権利管理部31で要求された番組関連情報を視聴する権利を、その視聴者が保持していると判断した場合には、通信制御部33は、受信装置2cに、要求された番組関連情報は視聴可であるという情報を返信する。
【0168】
このときに、伝送情報の改竄または盗聴に備え、返信される視聴可であるという情報に対して、例えば、番組視聴権利管理部33の保持する視聴者毎の固有情報(ID等)を用いて、視聴可であるという情報を暗号化することができる。なお、視聴者ごとの固有情報としては、受信装置2cの持つ機器固有の識別(機器のグローバルユニークID等)、あるいは、図示されない受信装置2cの持つ認証カード中に安全に保持された固有の情報等を用いることができる。
【0169】
上記のようにして、要求した番組関連情報に対応する視聴許可の情報を受信した受信装置2cの制御部23cでは、例えば、上記した視聴者毎の固有情報を用いて、受信した視聴許可の情報の暗号化を解除して許可情報を得る。そして、この許可情報に基づき、復号部22を適切に制御して、要求した番組関連情報を再生させる。
【0170】
また、実施の形態1に示したように、情報サーバ3cに番組関連情報を格納し、受信装置2cから番組関連情報を要求する場合にも、番組配列情報にハイパーリンク記述子を含んで作成することができる。
【0171】
例えば、受信装置2cの制御部23cは、番組配列情報から「hyper_linkage_type」を確認せずに、いきなり「link_destination_type」の有無を確認し、有る場合には抽出する。「link_destination_type」が記述されている場合には、その内容が番組関連情報を保持する情報サーバ3cの位置を示すURLであるため、このURLを通信制御部24に通知し、情報サーバ3cに対する番組関連情報の取得要求を発行する。
【0172】
ここで、上記したURLには、通信網4上における情報サーバ3c中の通信制御部33の位置情報が記述されているので、受信装置2cの通信制御部24が情報サーバ3cとの間の通信を確立した時点で、受信装置2cの制御部23cと情報サーバ3c中の番組配列/関連情報記憶部71(鍵情報記憶部72)との間の通信経路が確立することができる。
【0173】
従って、この確立された通信経路を用いることにより、受信装置2cの制御部23cは、受信中の番組関連情報を番組配列/関連情報記憶部71から取得することができる。
【0174】
このとき、受信装置2cの制御部23cが取得する番組関連情報の内容は、ハイパーリンク記述子中の「hyper_linkage_type」に記述されている内容により変更される。
【0175】
まず、ハイパーリンク記述子中の「hyper_linkage_type」に記述されている内容が、「combined_data」であった場合、番組関連情報は、番組に関連するデータ番組であるという意味になる。この場合、受信装置2cの制御部23cは、確立された通信経路を経由して情報サーバ3c中の番組配列/関連情報記憶部71から目的のデータ番組を取得することができる。
【0176】
受信装置2cの制御部23cからURL情報を得て情報取得の指示を受けた通信制御部24は、情報サーバ3cの通信制御部33に問い合わせを発行する。
【0177】
情報サーバ3cの通信制御部33では、受信したURLを用いて番組視聴権利管理部31に問い合わせを行い、限定受信でない内容の場合や、有効な契約中の内容である場合には、目的とする番組関連情報を送出する。また、通信制御部33は、必要に応じて、番組関連情報と共に鍵情報を送出するようにしても良い。
【0178】
受信装置2cの制御部23cは、受信した番組関連情報(と鍵情報)を用いて、放送で受信した番組関連情報と同様の処理を復号部22で実施する。このようにして、通信網4経由で受信した番組関連情報についても再生することができる。
【0179】
次に、「hyper_linkage_type」が「combined_stream」である場合には、番組関連情報は番組に関連する他の映像であることになる。この場合、受信装置2cが受信した番組関連情報(の映像)は復号部22に送られる。制御部23aは、通信網4から受信した番組関連情報に対して、放送で受信した場合の番組関連情報と同様に処理し、例えば、二画面表示として視聴者に再生した画像を提示する。また、「hyper_linkage_type」が「combined_data」である場合には、同時に伝送されたデータ放送情報を用いて、片方あるいは両方を伸縮した状態で視聴者に再生した画像を提示する。
【0180】
本実施の形態3では、ARIB発行の規格(ARIB−STD−B10)に規定されているハイパーリンク記述子を用いた場合について説明したが、例えば、「hyper_linkage_type」を限定することや、記述子別に固定するなどの運用方法により、他の記述子を用いて、それらの情報を用いて画像等を提供するようにしてもよい。
【0181】
本実施の形態では、上記したように、ハイパーリンク記述子を番組配列情報中のテーブルの何れか、あるいは、複数のテーブルに含ませることができ、また、各ハイパーリンク記述子は、何れのテーブルに含まれるかにより、異なる動作をさせることができるので、以下に、各テーブルにハイパーリンク記述子が含まれている場合について説明する。
【0182】
まず、番組マップテーブル(PMT : Program Map Table)にハイパーリンク記述子が含まれている場合、PMTは放送されている複数の番組のうちのひとつに関連付けられたテーブルであるため、そこに含まれるハイパーリンク記述子は該番組に関連した情報を伝送するものと考えられる。従って、この場合のハイパーリンク記述子により実施される動作は、放送中の番組のうちの、そのPMTで関連づけられた番組に関連した動作となる。
【0183】
また、サービス記述テーブル(SDT : Service Description Table)にハイパーリンク記述子が含まれている場合、SDTは放送のチャネルに関する情報を記述するテーブルであることから、そのハイパーリンク記述子により示された情報は、チャネル全体に関連する情報と考えることができる。従って、SDTに含まれるハイパーリンク記述子により実施される動作は、そのチャネルに多重化される番組全体に影響する動作となる。
【0184】
例えば、SDTに含まれるハイパーリンク記述子を処理することで番組関連情報の提示を行わせる場合、次のSDTによる内容の変更指示を受信するまでは、そのチャネルに関連する番組関連情報の提示を、通信網4等の通信経路から新たな情報を取得せずとも継続することができる。
【0185】
例えば、テレビ局全体の案内や広告等の、そのチャネルに共通した情報を、番組関連情報として提供し続けることができる。特に、放送のサービス形態が、個々の番組に関連した情報を提供しない場合には、このSDTを用いて番組関連情報を提供することで、不要な信号の送受信や不要な通信処理動作の発生を防ぐことができる。
【0186】
更に、イベント情報テーブル(EIT : Event information Table)にハイパーリンク記述子が含まれている場合、EITは番組表を伝送するためのテーブルであり、視聴者がTV視聴時に番組表の提示を要求した場合に有効となるテーブルである。従って、TV番組表に関連する情報の提供については、EITに含まれるハイパーリンク記述子が有効となる。
【0187】
具体的には、例えば、番組表がバナー広告のようにスポンサーを表示する形で運営されている場合、そのスポンサーの広告情報である動画や音声を番組表と同時あるいは連続して提示するというサービスが考えられる。
【0188】
また、EITには、現在および次の番組、1週間分の番組、あるいは、それ以降の番組という時間区分で別々のテーブルが用意されており、また、BSディジタル放送およびCSディジタル放送においては、自局の番組、あるいは、他局も含めた番組という局区分で別々のテーブルが用意されている。これらのテーブルに合わせて、例えば、今放送されている番組に関する番組表に関連して提示する情報として、、次の番組の予告編を提供するサービスや、1週間分の番組表と関連して提示する情報として、週間ドラマの一覧表を提供するサービス等を、通信網4経由で実現することができる。
【0189】
なお、本実施の形態では、ARIB発行の規格(ARIB−STD−B10)に規定されているテーブルからPMT、SDT、EITを用いた場合を説明したが、この規格では全てのテーブルについて、特定の記述子を含むことを禁止していないことから、その他のテーブルを用いて他の情報提供を行うようにしても良い。
【0190】
また、本実施の形態3で番組関連情報を通信網4経由で取得する際には、視聴者或いは受信装置2cに固有の情報をキーワード(鍵情報)として用いることで、視聴者個別のサービスを展開することも可能である。一例として、番組関連情報としてデータ放送でコマーシャル画面を伝送する場合に、その視聴者の年齢、性別などの基本データや嗜好データなどを受信装置2cから情報サーバ3cに送信し、それに応じたデータ番組を情報サーバ3cから受信装置2に通信網4経由で伝送してやることで、視聴者のターゲティングを行うことができる。
【0191】
本実施の形態3では、同様に地域別の情報提供サービスや、機器個別の不具合情報とその修正プログラムの伝送なども実現が可能となる、この種の視聴者個別の情報提供については、放送インフラという、あまねく全ての視聴者が同一の情報を取得することを目的としたシステムにはなじまず、逆に通信インフラを用いて実現することが効率的かつ実用的であるといえる。
【0192】
上記から、本実施の形態の動作が、図4に示した実施の形態1のフローチャートの動作と主に異なる点は、以下の各点である。
【0193】
(l)図4のステップS1の処理に関して、送信装置1cにおいて、限定受信用の番組関連情報に情報サーバ3cの位置情報を含めて番組配列情報を生成する際に、個々の番組情報毎に番組関連情報の鍵情報を設定する場合には、情報サーバ3cの位置情報を示すために、番組関連情報に対するリンクを記述するためのハイパーリンク記述子が、番組配列情報中の番組マップテーブル(PMT : Program
Map Table)に含まれるように生成する処理を実施する点。
【0194】
(m)図4のステップS1の処理に関して、送信装置1cにおいて、限定受信用の番組関連情報に情報サーバの位置情報を含めて番組配列情報を生成する際に、放送のチャンネル毎に番組関連情報の鍵情報を設定する場合には、情報サーバ3cの位置情報を示すために、番組関連情報に対するリンクを記述するためのハイパーリンク記述子が、番組配列情報中のサービス記述テーブル(SDT : ServiceDescription Table)に含まれるように生成する処理を実施する点。
【0195】
(n)図4のステップS1の処理に関して、送信装置1cにおいて、限定受信用の番組関連情報に情報サーバ3cの位置情報を含めて番組配列情報を生成する際に、受信装置2cからの番組表の提示要求により番組関連情報の鍵情報が送出されるように設定する場合には、情報サーバ3cの位置情報を、番組関連情報に対するリンクを記述するためのハイパーリンク記述子を用いて、イベント情報テーブル(EIT : Event information Table)に含まれるように生成する処理を実施する点。
【0196】
(o)図4のステップS2の処理に関して、情報サーバ3cは、送信装置1cから鍵情報を受信する際に、番組関連情報も受信して格納し、図4のステップS6の処理に関して、受信装置2cは、鍵情報を情報サーバ3cに要求する際に、番組関連情報の送信も要求し、図4のステップS7およびS8の処理に関して、情報サーバ3cは、鍵情報と番組関連情報の送信の要求を受信した場合、受信装置2cで選択された番組関連情報が有効な契約中の内容であるか否かを判定し、契約内容から鍵情報の送出が適切である場合に鍵情報と共に番組関連情報を受信装置2cに送出する点。
【0197】
このようにして本実施の形態では、実施の形態1と同様に、番組関連情報についても、番組とは別個に限定受信を設定することができ、また、番組関連情報を格納するサーバを設けることで、サーバの位置情報を得ればいつでも番組関連情報のみを入手することができ、さらに、通常の放送では送信されない番組関連情報についても視聴者に効率よく提供できるので、視聴者の利便性が増加する。
【0198】
また、本実施の形態では、サーバの位置情報をハイパーリンク記述子を用いて番組配列情報に含めて放送することで、視聴者にとっては、インターネットを利用する汎用のソフトウエアを用いて、目的とする番組関連情報、あるいは、その鍵情報を容易に得ることができることになり、放送システムの開発者にとっては、製品の開発が容易になる。
【0199】
また、本実施の形態では、サーバの位置情報を示すハイパーリンク記述子を記述するテーブルを選択することにより、番組関連情報を伝送できるだけでなく、チャンネル毎に番組関連情報を表示させることや、番組関連情報の継続表示、番組表との連携による番組関連情報の表示等が可能になるため、効率よく必要に応じた情報伝送を行うことができ、番組関連情報の送信における自由度が増加し、従来は実現できなかった情報放送サービスが可能となる。
【0200】
実施の形態4.
図10は、本発明の実施の形態4の放送システムの概略構成を示すブロック図である。
【0201】
図10に示した本実施の形態の放送システムが、図5に示した実施の形態3の放送システムと構成上で主に異なる点は、以下の点である。
【0202】
(19)受信装置2dは、放送情報から選択された個別の番組情報および番組関連情報を記録および再生可能な記録再生部25を有し、制御部23dは、暗号化されたままの番組関連情報と、鍵情報を用いて暗号化を解除した番組関連情報とから、任意に選択して記録再生部25に格納できる点。
【0203】
(20)受信装置2dは、不図示の計時手段(タイマ等)を有し、制御部23dは、情報サーバ3dから鍵情報を所定時間内に受信した場合には、その鍵情報を用いて暗号化を解除した番組関連情報を出力し、情報サーバ3dから鍵情報を所定時間内に受信できない場合には、暗号化された番組関連情報を記録再生部25に格納する点。
【0204】
(21)受信装置2dの制御部23dは、情報サーバ3dから鍵情報を所定時間内に受信した場合には、その鍵情報を用いて暗号化を解除した番組関連情報を記録再生部25に格納し、情報サーバ3dから鍵情報を所定時間内に受信できない場合には、暗号化された番組関連情報を記録再生部25に格納する点。
【0205】
(22)受信装置2dの記録再生部25は、番組情報および番組関連情報に対して、格納する際に暗号化を実施する点。
【0206】
図10に示した受信装置2dは、受信したディジタル放送の信号を復調した信号、あるいは、その復調信号をさらに復号した信号を記録および再生できる記録再生部25を備えている。記録再生部25は、復号部22および制御部23dに接続され、制御部23dの制御により、ディジタル放送を受信した信号と通信網4から受信した信号の何れについても記録および再生を行うことができる。
【0207】
記録再生部25に記録される信号としては、暗号化されている信号と、暗号化が解除されている信号の両方について記録が可能である。また、記録再生部25は、信号の盗聴または改竄などの不正行為に対する安全性を高めるために、図示されない暗号化装置を備えていても良い。その場合には、記録再生部25は、信号を記録する際にその暗号化装置を用いて再度暗号化を施して記録することができる。
【0208】
次に、本発明の実施の形態4の受信装置2dにおける受信動作で、特に、記録再生部25に関連する部分について説明する。
【0209】
受信復調部21より復号部22に送られた受信信号は、リアルタイムに再生される場合には、実施の形態1と同様にして再生される。受信信号がリアルタイムに再生されない場合、受信信号は記録再生部25に送られて格納される。
【0210】
まず、受信信号には暗号化が実施されており、受信信号がリアルタイムに再生されない場合であって、受信時点では情報サーバ3dに対して視聴権利確認を行わない場合を想定する。その場合には、記録再生部25に暗号化されたままの受信信号が記録され、後刻の視聴権利確認処理が行われた後に、暗号化が解除されて再生される。
【0211】
次に、受信信号には暗号化が実施されており、受信信号がリアルタイムに再生されない場合であって、受信時点で情報サーバ3dに対して視聴権利確認を行う場合を想定する。その場合には、上記した実施の形態1〜3に示された視聴権利確認処理、あるいは、従来からの視聴権利確認処理をリアルタイムに実施することにより、記録再生部25に暗号化が解除された受信信号が記録され、そのまま再生される。
【0212】
また、本実施の形態では、上記した視聴権利確認処理をリアルタイムに実施する場合であっても、受信装置2dを使用する視聴者の権利内容が、恒常的であるか、あるいは、将来的に変化する可能性があるか、により記録再生部25への蓄積方法を変えることができる。
【0213】
例えば、視聴を希望する番組関連情報(または番組情報)に対する視聴者の視聴権利情報が、将来にわたって変更の可能性なく恒常的に与えられている場合には、その番組関連情報の受信信号について、放送時に施された暗号化を解除した状態で記録再生部25へ蓄積する。なお、上記したように、このときに、記録される情報の安全性を高めるために記録再生部25に具備された独自の暗号化装置を用いて再暗号化を施した後に蓄積しても良い。
【0214】
また、視聴を希望する番組関連情報(または番組情報)に対する視聴者の視聴権利情報が、例えば、期間限定の視聴権利等のように、将来に変更される可能性がある場合には、その番組関連情報の受信信号について、放送時に施された暗号化がそのまま有効である状態で記録再生部25へ蓄積する。なお、上記した記録再生部25に具備された独自の暗号化装置が、情報サーバ3dの番組視聴権利部31により制御できる場合には、その記録再生部25に具備された独自の暗号化装置を用いて再暗号化を施した後に蓄積しても良い。
【0215】
なお、少なくとも視聴権利情報や鍵情報は該安全な領域に記録される必要があるので、記録再生部25には、受信装置2dに固有の認識情報(ID等)や、視聴者に固有の認識情報(ID等)を用い、さらに、制御部23dによる一定のシーケンス処理を実施した場合に始めて可読となる領域を有していることとする。受信装置2dでは、受信した信号をこの領域に記録することにより、盗聴、改竄などに対して安全を確保することができる。
【0216】
次に、受信装置2dの記録再生部25に蓄積された番組関連情報(または番組情報)を再生する場合の動作について説明する。
【0217】
記録再生部25に蓄積された番組関連情報を再生する場合には、その番組関連情報の視聴権利が有効であるか否か確認する必要があるため、制御部23dは、まず、記録再生部25内にその番組関連情報に関連する視聴権利の情報が保存されているか否かを確認する。
【0218】
記録再生部25内にその番組関連情報に関連する視聴権利情報が存在し、その視聴権利が再生する時点でも有効である場合に、制御部23dは、記録再生部25からその番組関連情報を読み出し、必要に応じて復号部22で暗号化の解除を実施して出力する。
【0219】
このとき、その番組関連情報が、放送時に施された暗号で暗号化されている場合、復号部22で暗号化を解除して出力し、記録再生部25にて独自に施された暗号である場合には、記録再生部25内で暗号化を解除して出力する。なお、暗号化の解除は、記録再生部25内から、その暗号化の解除に必要な鍵情報を読み出して実施する。
【0220】
記録再生部25内にその番組関連情報に関連する視聴権利情報が存在しない場合や、視聴権利情報が存在していても再生する時点では無効である場合には、制御部23dは、通信網4を経由して、その番組関連情報に関する視聴権利情報を取得する処理動作を再び実施する。この処理動作については、実施の形態1〜3に記載された動作と同様であり、制御部23dが通信制御部24を経由して情報サーバ3d中の番組視聴権利管理部31に問い合わせることで可能となる。問い合わせの結果、その番組関連情報に対する再生時点における視聴者の視聴権利が有効であると確認された場合には、上記と同様に、制御部23dは、蓄積された番組関連情報の暗号化を解除して出力する。
【0221】
ここで、多数の蓄積された番組情報および番組関連情報に関連する視聴権利情報を、長期間にわたり通信経路(通信網4)経由で指定検索する場合の、ハイパーリンク記述子に記載するURLの規定方法について説明する。
【0222】
受信装置2dのように、蓄積機能を有する受信装置では、その蓄積された番組情報あるいは番組関連情報は数年以上にわたって利用される可能性がある。従って、その場合の本実施の形態では、それら全ての蓄積される番組情報あるいは番組関連情報に対して、ユニークな識別を与える必要が要求される。
【0223】
その蓄積された多数の番組情報あるいは番組関連情報を長期間にわたり識別するためのURLを構成する情報として、例えば、放送チャネルを示す「service_id」、および、放送日および番組識別である「event_id」を用いる。この場合の情報量としては、「service_id」および「event_id」が、各々2バイト、放送日としては、修正ユリウス暦を用いて5バイトとなるので、情報量が少量でURLを構成することができる。この場合は、更に、BSディジタル放送、CSディジタル放送、地上波ディジタル放送を横断的に利用する受信装置を想定した場合にも、メディア種別として2bit程度の識別を付与することで良いので、情報量が少量でもメディアにとらわれない自由な識別の運用が可能になる。
【0224】
また、上記した各実施の形態では、限定受信の番組関連情報に対する視聴権利情報の制御を主に説明したが、限定受信以外の番組関連情報に関しても、例えば、蓄積された番組関連情報を再生時にその時点の最新情報であるか否かを確認するために、上記した各実施の形態の情報サーバをサーバ位置情報(ハイパーリンク記述子)により利用することができる。従って、上記した各実施の形態を利用すれば、任意の番組の付帯サービス(番組関連情報)を随時更新できるので、常時、最新のサービスとして提供することが可能となる。
【0225】
このように、本実施の形態では、上記した各実施の形態の構成に加えて、復調した受信信号を記録および再生する記録再生部を設けたので、効率よく必要に応じて番組関連情報を伝送することができ、また、リアルタイムで受信した番組関連情報のみでなく、蓄積された番組関連情報の後刻の再生時にも、限定受信の暗号化を解除することができ、また、放送事業者の意図によって発生する権利情報等を含めた番組関連情報の変化に随時対応が可能になる。従って、本実施の形態では、放送システムにおける番組関連情報の送信の自由度が増大すると共に、上記したメディアにとらわれない自由な識別および随時更新される最新のサービス等が可能になることから、従来は実現不可能であった情報放送サービスを提供することができる。
【0226】
また、現行のアナログ放送では、視聴権利の指定および確認を明確に行うことはできないが、上記した各実施の形態に示されたシステムを利用することにより、リアルタイム視聴時の権利確認ができ、さらに、実施の形態4に示したように蓄積後の権利状態変化に対応した権利確認を行うことも可能である。
【0227】
【発明の効果】
上記のように請求項1、4、15、および、23〜28の本発明では、サーバ位置情報を番組配列情報に含めて放送し、リアルタイムの放送とは別個に番組関連情報を格納するサーバを設けるので、番組を視聴し続けなくても、番組配列情報から情報サーバの位置情報を得れば、いつでも番組関連情報のみを入手することができ、視聴者の利便性が増加する。また、放送にすると情報量が多すぎる場合や、放送する番組とは関係が薄い情報等のように、通常の放送では送信できない番組関連情報や、意図的に放送しない番組関連情報についても、情報サーバに格納し、番組配列情報に情報サーバの位置情報を含ませるのみにすれば良いので、視聴者に効率よく番組関連情報を提供することができ、視聴者の利便性が増加する。
【0228】
請求項2および19〜22の本発明では、上記した請求項1等の効果に加え、番組関連情報についても番組とは別個に限定受信を設定することができるので、視聴者の利便性がさらに増加する。
【0229】
請求項3の本発明では、上記した請求項1、2等の効果に加え、情報サーバを送信装置内に設けたので、通信網を介することによる遅延時間を無くすことができ、制御部および通信制御部を共通化することにより、システム全体としてコストダウンさせることができる。
【0230】
請求項5〜10および16〜18の本発明では、上記した請求項1、2等の効果に加え、サーバの位置情報をハイパーリンク記述子を用いて番組配列情報に含めて放送することで、視聴者にとっては、インターネットを利用する汎用のソフトウエアを用いて、目的とする番組関連情報、あるいは、その鍵情報を容易に得ることができることになり、放送システムの開発者にとっては、製品の開発が容易になる。また、本発明では、サーバの位置情報を示すハイパーリンク記述子を記述するテーブルを選択することにより、番組関連情報を伝送できるだけでなく、チャンネル毎に番組関連情報を表示させることや、番組関連情報の継続表示、番組表との連携による番組関連情報の表示等が可能になるため、効率よく必要に応じた情報伝送を行うことができ、番組関連情報の送信における自由度が増加し、従来は実現できなかった情報放送サービスが可能となる。
【0231】
請求項11〜14の本発明では、上記した請求項1、2および5〜10等の効果に加え、復調した受信信号を記録および再生する記録再生部を設けたので、効率よく必要に応じて番組関連情報を伝送することができ、また、リアルタイムで受信した番組関連情報のみでなく、蓄積された番組関連情報の後刻の再生時にも、限定受信の暗号化を解除することができ、また、放送事業者の意図によって発生する権利情報等を含めた番組関連情報の変化に随時対応が可能になる。また、本発明では、放送システムにおける番組関連情報の送信の自由度が増大すると共に、放送メディアにとらわれない自由な識別および随時更新される最新のサービス等が可能になることから、従来は実現不可能であった情報放送サービスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の放送システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1の送信装置内のサーバ位置情報記憶部に格納される内容の一例を示す図である。
【図3】図1の情報サーバ内の番組配列/関連情報記憶部に格納される内容の一例を示す図である。
【図4】図1に示した放送システムの動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態2の放送システムの概略構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態3の放送システムの概略構成を示すブロック図である。
【図7】放送システムの番組配列情報におけるハイパーリンク記述子の記述子構成である。
【図8】図7の(1)行に示した8ビットで符号化されるハイパーリンク種別を示す図表である。
【図9】図7の(2)行に示した8ビットで符号化されるリンク先種別を示す図表である。
【図10】本発明の実施の形態4の放送システムの概略構成を示すブロック図である。
【図11】従来の放送システムの一例の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c,1d (ディジタル放送の)送信装置、 2,2a,2b,2c,2d (ディジタル放送の)受信装置、 3,3a,3b,3c,3d 情報サーバ、 4 通信網、 11 番組情報生成部、 12 番組配列情報生成部、 13 放送信号送信部、 14,23,23a,23b,23c,23d,32 制御部、 15,24,33 通信制御部、 21 受信復調部、 22 復号部、 25 記録再生部、 31 番組視聴権利管理部、 51 サーバ位置情報記憶部、 52 ハイパーリンク記述子記憶部、 53 番組特定情報記憶部、 61 暗号化解除部、 71 番組配列/関連情報記憶部、 72,82 鍵情報記憶部、 81 番組配列情報記憶部。
Claims (28)
- 放送信号の送信装置と、通信網に接続された受信装置と、通信網に接続された情報サーバとから構成される放送システムであって、
前記送信装置は、
放送される番組および該番組に関連する情報を、ディジタル形式の番組情報および番組関連情報として生成する番組情報生成部と、
前記番組関連情報を少なくとも格納する情報サーバの通信網における位置を示す位置情報を格納するサーバ位置情報記憶部を備え、多重化されて送信される番組情報および番組関連情報から任意の番組あるいは番組関連情報を選択するための配列を示す番組配列情報を生成し、その際に、前記番組関連情報を選択するための番組配列情報には前記情報サーバの位置情報を含める番組配列情報生成部と、
前記番組情報および前記番組配列情報を多重化して放送情報を生成し、該放送情報に対してディジタル放送用の符号化、ディジタル放送用の変調を実施した放送信号として送信する放送信号送信部と、
前記番組配列情報および前記番組関連情報を通信線に送出する通信制御部と
を有し、
前記受信装置は、
前記放送信号を復調する受信復調部と、
前記復調された放送信号を復号した放送情報とし、該放送情報から個別の前記番組情報および前記番組配列情報を分離して番組情報を出力する復号部と、
前記番組配列情報に含まれる前記情報サーバの位置情報に基づき通信網を介して前記番組関連情報を要求する制御部と、
前記番組関連情報の要求の送信および前記番組関連情報の受信を前記通信網を介して実施する通信制御部と
を有し、
前記情報サーバは、
前記送信装置からの番組配列情報および前記番組関連情報を前記通信線から受信すると共に、前記受信装置からの前記要求を前記通信網から受信し、前記番組関連情報を前記受信装置に送出する通信制御部と、
前記番組配列情報中の前記情報サーバの位置情報と各番組関連情報とを対応させて格納し、前記受信装置から前記番組関連情報の要求を受信した場合に、前記番組関連情報を前記受信装置に送出する番組視聴権利管理部と
を有する
ことを特徴とする放送システム。 - 前記送信装置は、
前記番組情報生成部、もしくは、前記放送信号送信部において、契約視聴者用の限定受信のために前記番組情報および前記番組関連情報に対する暗号化を実施し、
前記番組配列情報生成部では、前記番組関連情報の暗号化を解除するための鍵情報を少なくとも格納する情報サーバの通信網における位置を示す位置情報を格納するサーバ位置情報記憶部を備えると共に、前記番組関連情報を選択するための前記番組配列情報を生成する際には、前記番組配列情報中に前記情報サーバの位置情報を含めて生成し、
前記通信制御部は、前記番組配列情報のみを通信線に送出し、
前記受信装置は、
前記復号部において、前記限定受信用の前記番組情報については暗号化を解除して出力し、
前記制御部において、前記限定受信用の番組関連情報を選択する場合、前記情報サーバに前記鍵情報を要求し、前記鍵情報を受信した場合には該鍵情報を用いて前記復号部に番組関連情報の暗号化を解除させ、
前記通信制御部において、前記鍵情報の要求を送信して該鍵情報を受信し、
前記情報サーバは、
前記通信制御部において、前記送信装置から番組配列情報のみを受信し、前記受信装置からの前記鍵情報の要求を受信し、該鍵情報を前記受信装置に送出し、
前記番組視聴権利管理部において、前記限定受信用の番組関連情報毎に且つ前記契約者毎に設定される各鍵情報と、前記番組配列情報中の前記情報サーバの位置情報とを対応させて格納し、前記受信装置から受信した鍵情報の要求が契約内容に適合する場合に、鍵情報を前記受信装置に送出する
ことを特徴とする請求項1に記載の放送システム。 - 前記情報サーバは、前記送信装置内に設けられ、
前記情報サーバの通信制御部は、前記送信装置の通信制御部と共用化される
ことを特徴とする請求項2に記載の放送システム。 - 前記送信装置の番組配列情報生成部は、前記サーバ位置情報記憶部を、任意の番組を選択するための伝送制御信号である番組特定情報を格納する番組特定情報記憶部の一部、あるいは、番組特定情報記憶部に関連して設ける
ことを特徴とする請求項2に記載の放送システム。 - 前記送信装置の番組配列情報生成部は、前記サーバ位置情報記憶部を、他の番組あるいは番組内部、番組関連情報に対するリンクを記述するためのハイパーリンク記述子を格納するハイパーリンク記述子記憶部の一部、あるいは、ハイパーリンク記述子記憶部に関連して設け、
該ハイパーリンク記述子記憶部は、前記番組特定情報記憶部の一部あるいは番組特定情報記憶部に関連して設けられる
ことを特徴とする請求項4に記載の放送システム。 - 前記ハイパーリンク記述子記憶部は、リンク先種別の記述子として番組関連情報の通信網における鍵情報の格納された位置を示すURL(Uniform Resource Locator)の記述子と、
ハイパーリンク種別として、コンテンツの権利保護に関する情報の取得処理を実施する記述子とを格納する
ことを特徴とする請求項5に記載の放送システム。 - 前記送信装置の番組配列情報生成部は、番組関連情報に対するリンクを記述するためのハイパーリンク記述子を、番組配列情報中の番組マップテーブル(PMT : Program Map Table)、サービス記述テーブル(SDT : ServiceDescription Table)、イベント情報テーブル(EIT : Event information Table)の各テーブル中の少なくとも1つのテーブル中に記載する
ことを特徴とする請求項6に記載の放送システム。 - 前記受信装置の制御部は、前記番組関連情報が選択された場合、前記ハイパーリンク記述子を用いて、前記通信網を介して前記情報サーバに前記鍵情報を要求する
ことを特徴とする請求項7に記載の放送システム。 - 前記情報サーバの番組視聴権利管理部は、
前記受信装置からのハイパーリンク記述子に基づく鍵情報の要求を受信した場合、前記受信装置で選択された番組関連情報が有効な契約中の内容であるか否かを判定し、契約内容から鍵情報の送出が適切である場合に鍵情報を前記受信装置に送出する
ことを特徴とする請求項8に記載の放送システム。 - 前記情報サーバの番組視聴権利管理部は、前記送信装置から前記鍵情報と共に前記番組関連情報を受信して格納し、
前記受信装置の制御部は、前記鍵情報と共に前記番組関連情報の送信を要求し、
前記情報サーバの番組視聴権利管理部は、前記鍵情報と前記番組関連情報の送信の要求を受信した場合、前記受信装置で選択された番組関連情報が有効な契約中の内容であるか否かを判定し、契約内容から鍵情報の送出が適切である場合に鍵情報と共に前記番組関連情報を前記受信装置に送出する
ことを特徴とする請求項9に記載の放送システム。 - 前記受信装置は、
前記放送情報から選択された個別の前記番組情報および前記番組関連情報を記録および再生可能な記録再生部を有し、
前記制御部は、暗号化されたままの番組関連情報と、前記鍵情報を用いて暗号化を解除した番組関連情報とから、選択して前記記録再生部に格納する
ことを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載の放送システム。 - 前記受信装置の前記制御部は、
前記情報サーバから前記鍵情報を所定時間内に受信した場合には、該鍵情報を用いて暗号化を解除した番組関連情報を出力し、
前記情報サーバから前記鍵情報を所定時間内に受信できない場合には、暗号化された番組関連情報を前記記録再生部に格納する
ことを特徴とする請求項11に記載の放送システム。 - 前記受信装置の前記制御部は、
前記情報サーバから前記鍵情報を所定時間内に受信した場合には、該鍵情報を用いて暗号化を解除した番組関連情報を前記記録再生部に格納し、
前記情報サーバから前記鍵情報を所定時間内に受信できない場合には、暗号化された番組関連情報を前記記録再生部に格納する
ことを特徴とする請求項11に記載の放送システム。 - 前記受信装置の前記記録再生部は、
前記番組情報および前記番組関連情報に対して、格納する際に暗号化を実施する
ことを特徴とする請求項11に記載の放送システム。 - ディジタル形式の番組情報、番組関連情報を多重化した放送信号を、前記番組情報と番組関連情報を選択するための配列を示す番組配列情報と共に送信し、放送される番組関連情報を格納する情報サーバの通信網における位置情報を格納する送信装置と、
放送信号を受信して前記番組情報および番組関連情報を分離すると共に、通信網に接続されて少なくとも前記番組情報に対する限定受信を解除させる鍵情報を前記情報サーバに対して要求して受信する受信装置と、
通信網に接続されて前記送信装置からは少なくとも前記番組情報と番組配列情報を受信して前記番組情報を限定受信させるための暗号化を解除する鍵情報と契約視聴者情報とを対応させて格納すると共に、前記受信装置からは少なくとも前記番組情報に対する鍵情報の要求を契約視聴者情報と共に受信して契約内容から鍵情報の送出が適切である場合には鍵情報を送出する情報サーバとから構成される放送システムにおいて、
前記送信装置では、
ディジタル形式化されて放送される番組関連情報についての番組配列情報を生成する際に、前記情報サーバの位置情報を含めて生成すると共に、前記番組関連情報と前記番組配列情報を前記情報サーバに送出し、
前記受信装置では、
前記番組配列情報に含まれる前記情報サーバの位置情報に基づき前記通信網を介して前記情報サーバに前記番組関連情報を要求し、
前記情報サーバでは、
前記送信装置から前記番組配列情報と前記番組関連情報を受信した場合に、該番組関連情報毎に前記位置情報と対応させて格納し、
前記受信装置からの前記番組関連情報の要求を受信した場合に、該番組関連情報を前記受信装置に送出する
ことを特徴とする放送システムの送受信方法。 - 前記送信装置で番組関連情報に前記情報サーバの位置情報を含めて番組配列情報を生成する際に、
個々の番組毎に番組関連情報を設定する場合には、
前記情報サーバの位置情報を示すために、番組関連情報に対するリンクを記述するためのハイパーリンク記述子が、番組配列情報中の番組マップテーブル(PMT: Program Map Table)に含まれるように番組配列情報を生成する
ことを特徴とする請求項15に記載の放送システムの送受信方法。 - 前記送信装置で番組関連情報に前記情報サーバの位置情報を含めて番組配列情報を生成する際に、
放送のチャンネル毎に番組関連情報を設定する場合には、
前記情報サーバの位置情報を示すために、番組関連情報に対するリンクを記述するためのハイパーリンク記述子が、番組配列情報中のサービス記述テーブル(SDT : Service Description Table)に含まれるように番組配列情報を生成する
ことを特徴とする請求項15に記載の放送システムの送受信方法。 - 前記送信装置で番組関連情報に前記情報サーバの位置情報を含めて番組配列情報を生成する際に、
前記受信装置からの番組表の提示要求により番組関連情報が送出されるように設定する場合には、
前記情報サーバの位置情報を、番組関連情報に対するリンクを記述するためのハイパーリンク記述子を用いて、イベント情報テーブル(EIT : Event information Table)に含まれるように番組配列情報を生成する
ことを特徴とする請求項15に記載の放送システムの送受信方法。 - 前記送信装置に格納される位置情報で示される情報サーバが、限定受信で放送される番組関連情報に実施された暗号化を解除するための鍵情報のみを、前記番組関連情報毎に且つ契約者毎に前記位置情報と対応させて格納する場合、
前記送信装置では、
前記限定受信用の番組関連情報についての番組配列情報を生成する際に、前記情報サーバの位置情報を含めて生成すると共に、前記番組配列情報のみを前記情報サーバに送出し、
前記受信装置では、
限定受信用の番組関連情報を選択する場合に、前記情報サーバの位置情報に基づき前記情報サーバに前記鍵情報を要求し、
前記鍵情報を受信した場合に、該鍵情報を用いて前記番組関連情報の暗号化を解除し、
前記情報サーバでは、
前記送信装置から前記番組配列情報を受信した場合に、前記限定受信用の番組関連情報毎に且つ契約者毎に設定される各鍵情報と、前記番組配列情報中の前記情報サーバの位置情報とを対応させて格納し、
前記受信装置からの前記鍵情報の要求を受信した場合に、該要求が契約内容に適合するか否かを判定し、
前記要求が契約内容に適合する場合に、前記鍵情報を前記受信装置に送出することを特徴とする請求項15〜18の何れかに記載の放送システムの送受信方法。 - 前記情報サーバにおいて、前記要求が契約内容に適合しない場合には、
選択された番組関連情報は、未契約であることから鍵情報を送出できないことを示す信号を前記受信装置に送出する
ことを特徴とする請求項19に記載の放送システムの送受信方法。 - 前記受信装置において、前記鍵情報を受信できない場合には、
選択された番組関連情報は、限定受信のため暗号化されており、且つ、未契約であることを示すメッセージを出力する処理を実施する
ことを特徴とする請求項19に記載の放送システムの送受信方法。 - 前記情報サーバは、前記送信装置から前記鍵情報を受信する際に、前記番組関連情報も受信して格納し、
前記受信装置は、前記鍵情報を前記情報サーバに要求する際に、前記番組関連情報の送信も要求し、
前記情報サーバは、前記鍵情報と前記番組関連情報の送信の要求を受信した場合、前記受信装置で選択された番組関連情報が有効な契約中の内容であるか否かを判定し、契約内容から鍵情報の送出が適切である場合に鍵情報と共に前記番組関連情報を前記受信装置に送出する
ことを特徴とする請求項19に記載の放送システムの送受信方法。 - ディジタル形式の番組情報、番組関連情報を多重化した放送信号を、前記番組情報と番組関連情報を選択するための配列を示す番組配列情報と共に送信する送信装置と、
放送信号を受信して前記番組情報および番組関連情報を分離すると共に、通信網に接続されて少なくとも前記番組情報に対する限定受信を解除させる鍵情報を要求して受信する受信装置と、
通信網に接続されて前記送信装置からは少なくとも前記番組情報と番組配列情報を受信して前記番組情報を限定受信させるための暗号化を解除する鍵情報と契約視聴者情報とを対応させて格納すると共に、前記受信装置からは少なくとも前記番組情報に対する鍵情報の要求を契約視聴者情報と共に受信して契約内容から鍵情報の送出が適切である場合には鍵情報を送出する情報サーバと
から構成される放送システムの送信装置であって、
前記送信装置は、
前記番組関連情報を少なくとも格納する情報サーバの通信網における位置を示す位置情報を格納するサーバ位置情報記憶部と、
前記番組配列情報を生成すると共に、その際に、前記番組関連情報を選択するための番組配列情報には前記情報サーバの位置情報を含める番組配列情報生成部と
を備えることを特徴とする放送システムの送信装置。 - ディジタル形式の番組情報、番組関連情報を多重化した放送信号を、前記番組情報と番組関連情報を選択するための配列を示す番組配列情報と共に送信し、放送される番組関連情報を格納する情報サーバの通信網における位置情報を格納する送信装置と、
放送信号を受信して前記番組情報および番組関連情報を分離すると共に、通信網に接続されて少なくとも前記番組情報に対する限定受信を解除させる鍵情報を前記情報サーバに対して要求して受信する受信装置と、
通信網に接続されて前記送信装置からは少なくとも前記番組情報と番組配列情報を受信して前記番組情報を限定受信させるための暗号化を解除する鍵情報と契約視聴者情報とを対応させて格納すると共に、前記受信装置からは少なくとも前記番組情報に対する鍵情報の要求を契約視聴者情報と共に受信して契約内容から鍵情報の送出が適切である場合には鍵情報を送出する情報サーバとから構成される放送システムにおける送信装置の送信方法であって、
前記送信装置では、
ディジタル形式化されて放送される番組関連情報についての番組配列情報を生成する際に、前記情報サーバの位置情報を含めて生成すると共に、前記番組関連情報と前記番組配列情報を前記情報サーバに送出する
ことを特徴とする送信装置の送信方法。 - ディジタル形式の番組情報、番組関連情報を多重化した放送信号を、前記番組情報と番組関連情報を選択するための配列を示す番組配列情報と共に送信し、該番組配列情報には少なくとも前記番組情報と契約視聴者情報とを管理する情報サーバの位置情報を含ませて送信する送信装置と、
放送信号を受信して前記番組情報および番組関連情報を分離すると共に、通信網に接続されて少なくとも前記番組情報に対する限定受信を解除させる鍵情報を要求して受信する受信装置と、
通信網に接続されて前記送信装置からは少なくとも前記番組情報と番組配列情報を受信して前記番組情報を限定受信させるための暗号化を解除する鍵情報と契約視聴者情報とを対応させて格納すると共に、前記受信装置からは少なくとも前記番組情報に対する鍵情報の要求を契約視聴者情報と共に受信して契約内容から鍵情報の送出が適切である場合には鍵情報を送出する情報サーバと
から構成される放送システムの受信装置であって、
前記受信装置は、
前記番組配列情報に含まれる前記情報サーバの位置情報に基づき通信網を介して前記番組関連情報を要求する制御部と、
前記番組関連情報の要求の送信および前記番組関連情報の受信を前記通信網を介して実施する通信制御部と
を備えることを特徴とする放送システムの受信装置。 - ディジタル形式の番組情報、番組関連情報を多重化した放送信号を、前記番組情報と番組関連情報を選択するための配列を示す番組配列情報と共に送信し、放送される番組関連情報を格納する情報サーバの通信網における位置情報を格納する送信装置と、
放送信号を受信して前記番組情報および番組関連情報を分離すると共に、通信網に接続されて少なくとも前記番組情報に対する限定受信を解除させる鍵情報を前記情報サーバに対して要求して受信する受信装置と、
通信網に接続されて前記送信装置からは少なくとも前記番組情報と番組配列情報を受信して前記番組情報を限定受信させるための暗号化を解除する鍵情報と契約視聴者情報とを対応させて格納すると共に、前記受信装置からは少なくとも前記番組情報に対する鍵情報の要求を契約視聴者情報と共に受信して契約内容から鍵情報の送出が適切である場合には鍵情報を送出する情報サーバとから構成される放送システムにおける受信装置の受信方法であって、
前記受信装置では、
前記番組配列情報に含まれる前記情報サーバの位置情報に基づき前記通信網を介して前記情報サーバに前記番組関連情報を要求する
ことを特徴とする受信装置の受信方法。 - ディジタル形式の番組情報、番組関連情報を多重化した放送信号を、前記番組情報と番組関連情報を選択するための配列を示す番組配列情報と共に送信し、該番組配列情報には少なくとも前記番組情報と契約視聴者情報とを管理する情報サーバの位置情報を含ませて送信する送信装置と、
放送信号を受信して前記番組情報および番組関連情報を分離して前記情報サーバの位置情報を得ると共に、通信網に接続されて少なくとも前記番組情報に対する限定受信を解除させる鍵情報と前記番組関連情報を前記情報サーバに対して前記位置情報に基づき要求して受信する受信装置と、
通信網に接続されて前記送信装置からは少なくとも前記番組情報と番組配列情報を受信して前記番組情報を限定受信させるための暗号化を解除する鍵情報と契約視聴者情報とを対応させて格納すると共に、前記受信装置からは少なくとも前記番組情報に対する鍵情報の要求を契約視聴者情報と共に受信して契約内容から鍵情報の送出が適切である場合には鍵情報を送出する情報サーバと
から構成される放送システムの情報サーバであって、
前記情報サーバは、
前記送信装置からの番組配列情報および前記番組関連情報を受信すると共に、前記受信装置からの前記番組関連情報の要求を前記通信網から受信した場合、前記番組関連情報を前記受信装置に送出する通信制御部と、
前記番組配列情報中の前記情報サーバの位置情報と各番組関連情報とを対応させて格納し、前記受信装置から前記番組関連情報の要求を受信した場合に、前記番組関連情報を前記受信装置に送出する番組視聴権利管理部と
を備えることを特徴とする放送システムの情報サーバ。 - ディジタル形式の番組情報、番組関連情報を多重化した放送信号を、前記番組情報と番組関連情報を選択するための配列を示す番組配列情報と共に送信し、放送される番組関連情報を格納する情報サーバの通信網における位置情報を格納する送信装置と、
放送信号を受信して前記番組情報および番組関連情報を分離すると共に、通信網に接続されて少なくとも前記番組情報に対する限定受信を解除させる鍵情報を前記情報サーバに対して要求して受信する受信装置と、
通信網に接続されて前記送信装置からは少なくとも前記番組情報と番組配列情報を受信して前記番組情報を限定受信させるための暗号化を解除する鍵情報と契約視聴者情報とを対応させて格納すると共に、前記受信装置からは少なくとも前記番組情報に対する鍵情報の要求を契約視聴者情報と共に受信して契約内容から鍵情報の送出が適切である場合には鍵情報を送出する情報サーバとから構成される放送システムにおける情報サーバの情報処理方法であって、
前記情報サーバでは、
前記送信装置から前記番組配列情報と前記番組関連情報を受信した場合に、該番組関連情報毎に前記位置情報と対応させて格納し、
前記受信装置からの前記番組関連情報の要求を受信した場合に、該番組関連情報を前記受信装置に送出する
ことを特徴とする情報サーバの情報処理方法。
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