JP2007266251A - 光半導体装置 - Google Patents

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Yoshiyuki Doi
芳行 土居
Yuichi Suzuki
雄一 鈴木
Katsutoshi Takahashi
克利 高橋
Yuji Akahori
裕二 赤堀
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Abstract

【課題】pin接合またはpn接合を用いたアレイ型光半導体受光素子において、チャネル間のクロストークを改善すること。
【解決手段】光信号を受光するための第1の半導体接合層から構成されている受光部を複数備えた光半導体素子であって、その受光部間において、第1の半導体接合層と接触することなく、第2の半導体接合層を配置する。受光部への光入力を遮断することなく、第1の半導体接合層と接続された第1の電極とは絶縁を確保しつつ、第2の半導体接合層と接続された第2の電極の各々を互いに電気的に接続して配置する。受光部は2次元に配置されてもよい。第1の半導体接合層と第2の半導体接合層は、pin(またはpn)半導体接合層である。
【選択図】図5

Description

本発明は、主に光ファイバ通信に用いられる光半導体装置に関し、さらに詳しくは多チャンネル化に対応した受光素子(フォトダイオード:PD)のような光半導体素子、および、これら光半導体素子を備えた光モジュールに関する。
近年、光ファイバ通信の普及に伴って、多数の光素子を高密度に集積しつつ、かつ小型化、低コスト化を実現する光半導体素子および光モジュールが必要とされている。特に、光モジュールの更なる小型化を進める上で、多数のチャンネルを有しつつその製造コストを削減できる構成として、複数の受光部もしくは発光部を集積したアレイ状態で光半導体素子を用いることにより、一層の小型化が進められる。本発明では、複数の受光部を集積した光半導体素子およびそれを用いた光モジュールについて説明する。以下、図1(A)、図1(B)、図2、図3および図4を用いて、従来の光半導体素子もしくはそれを用いた光モジュールの例を説明する。
図1(A)は、従来の複数の受光部を有する光半導体素子1の斜視図を示し、図1(B)は、その断面図を示したものである。ここでは、光半導体素子1を電気配線板10上に実装した例を用いて説明をおこなう。光半導体素子1は、たとえばInPによる基板2を用いて作製してされており、ここではn型基板2を用いた例を説明することにする。光半導体素子1は、n型基板2上に光吸収層3とn型埋め込み層4とを順次積層させ、さらにn型埋め込み層4の一部にp型拡散領域5を形成した構造となっている。光半導体素子1の裏面すなわちn型基板側には電極(裏面電極)6が形成されており、一方p型拡散領域側5にも電極(第1の電極)8が形成されている。ここでは、光半導体素子1を裏面電極6において金属半田7を用いて固定し、また第1の電極8をボンディングワイヤ9を用いて、電気配線板10上に形成した電気配線11と接続して実装している。光半導体素子1では、n型基板2とp型拡散領域5で挟まれた光吸収層3において、第1のpin半導体接合層12を構成することにより、光吸収層3は一部空乏層化、もしくはn型基板2とp型拡散領域5間に逆バイアス電圧を印加することにより完全空乏層化する。受光部13(ここでは、光半導体素子表面のp型拡散領域側部分で、図中矢印で示す部分とする。今後、この光信号の入射部分を受光部という。)から入射した光信号は、この第1のpin半導体接合層12における空乏層領域において電子ホール対キャリアを発生させ、これが光電流すなわち電気信号となって取り出されることとなる。このような複数の受光部13を集積した光半導体素子1において、これら各々の受光部13は半導体プロセスで一括して形成されるために、各々の受光特性は実質的に均一なものである。
なお、上記のような4つの受光部13を有する光半導体素子において、典型的な寸法例を挙げると、受光部間隔250μm、各受光径80μm、光吸収層3の厚さ3.6μmであり、半導体素子外形寸法は縦1000μm、幅350μm、厚さ150μmである。
図2には、図1で示した光半導体素子1を内蔵した光モジュール14の一例を示す。ここでは、4つの受光部13を有する光半導体素子1を用いている。光半導体素子1は、セラミックからなる箱型の筺体15内に収納され、この筺体15と、受光部13への光入力を可能にするサファイア等からなる窓蓋16とによって気密封止されている(たとえば、非特許文献1参照)。筺体15と窓蓋16とは、金属半田17により接合されているため、高い気密性を有した中で、光半導体素子1は、外部環境から保護されて、その信頼性を確保している。光半導体素子1は、受光部13を窓蓋16に対向させた状態で、裏面電極6と筺体15とが金属半田7等により固定しており、また第1の電極8とはボンディングワイヤ9により筺体14内の電気配線18と接続している。筺体15内の電気配線18は、この筺体を貫通して筺体の表面にまで延長されており(ここでは図示していない)、外部に接続される電気配線ボード類への電気的接続を可能にしている。
さらに、図2に示した光モジュール14の適用例として、図3に斜視図および図4に断面図を示す。本事例では、さまざまな光信号処理回路を信頼性よく実現するPLC(石英系平面光波回路)19の光導波路20の端に、図2の光モジュール14を直接取り付けた光複合部品の一形態を示す。ここで、光信号が伝播する複数本の光導波路20と、光モジュール14内で複数に並んだ受光部13とが、それぞれ対応するもの同士で光学的に結合して実装してある。筺体15から取り出された電気配線18は、ボンディングワイヤ9を介して電気配線板10上の電気配線11と接続されている。
ここで、図2のモジュールの形態として、典型的な寸法例を挙げると、セラミック筐体15の寸法は縦6500μm、幅2500μm、厚さ1000μmであり、窓蓋16の寸法は縦6500μm、幅2500μm、厚さ200μmである。
A.Kaneko, et al, "Ultra small and low power consumption 8ch variable optical attenuator multiplexer (V-AWG) using multi-chip PLC integration technology" Proc. OFC 2005, OTuD3 米津宏雄著「光通信素子工学」工学図書株式会社発行
一括した多チャンネル集積を実現するために、図1に示したような複数の受光部を集積した従来の光半導体素子では、大きくは以下に述べる2つの要因によってクロストーク(漏話)の問題を引き起こしていた。
まず、その要因の一つ目は、光信号の入力を所望するある所定のチャンネルの受光部に光信号が入射した際に、その光が受光部の吸収層に完全には吸収されずに、その光の一部がそのまま光半導体素子の裏面に到達して再び反射散乱を繰り返しつつ吸収層に戻ってくるという現象にある。このとき、反射散乱を繰り返す光の一部は、所定のチャンネル以外すなわち本来ならば受光を所望しない他のチャンネルのpin半導体接合層領域に達して光吸収がおこなわれて、不要な光電流となってしまう。またあるいは、反射散乱を繰り返す光の一部は、所定のチャンネル以外の吸収層領域においてもキャリアを発生させ、そのまま拡散もしくはドリフトすることにより、他のチャンネルのpin半導体接合層に達して光吸収がおこなわれて、ここでも不要な光電流となってしまう。また、吸収層において、完全に光が吸収されないという特性は、例えば通信波長帯で主に使われるInGaAs/InGaAsPの混晶半導体においては、光の吸収が1.6μm帯以上の波長域で急激に落ちてくるため、その波長域においては光が吸収されにくい分、漏れ光成分となってクロストークが大きくなる。さらに、環境温度が低下するにつれ、さらに光の吸収効率が落ちるため、ますます光信号は吸収されにくく、不要な漏れ光となってクロストーク拡大の原因となるといった問題を引き起こしていた。例えば、図2の従来のモジュールによると、隣接クロストークは、入力光波長が1550nmのとき−26.7dBであるのに対して、より長波長の1610nmでは−25.6dBとなって、−26dBをクリアできなくなってくる。このように、これらの他のチャンネルにおいては全く不要となる光電流の発生が、クロストークの原因となるため、多チャンネル通信における伝送特性を大きく低下させるといった問題があった。この問題は、受光部を複数有する光半導体素子の構造そのものに原因があるため、図2のようにモジュール化によっても、この問題を回避しえない。
要因の二つ目は、図2に示した光モジュールにおいては、光半導体素子の受光部と光入力位置の間には必然的に間隙がある点である。たとえば、図4に示すように、光導波路20の端に図2の光モジュール14を実装した場合、光導波路20から出射した光信号は、その間隙を伝わる間にもそのビーム幅を広げるため、光入力を所望するチャンネルの受光部13以外の領域にも光信号の一部が侵入してしまう。すなわち、所望する受光部13において、はじめから吸収されることのない一部の光信号は、他のチャンネルの受光部13に直接入射したり、もしくは要因の一つ目の理由と同様に、光半導体素子1の内部で反射散乱を繰り返したりして、不要な漏れ光の原因となる。その結果、これら不要な漏れ光の発生も、クロストークの原因となるため、多チャンネル通信における伝送特性を大きく低下させるといった解決すべき課題が生じていた。
本発明は、従来技術で生じていた上述したような課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、他チャンネルへのクロストークをより低減できる複数の受光部を有する光半導体素子を提供することにある。さらには、本発明はこれら半導体光素子を用いてクロストークを低減しつつ、かつより一層の低コスト化を推し進めることが可能となる光モジュールを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、光信号を受光するための第1の半導体接合層から構成されている受光部を複数備えた光半導体素子において、各前記受光部間において前記第1の半導体接合層と接触することなく第2の半導体接合層が配置されていることを特徴とする。
ここで、前記第2の半導体接合層が、各前記第1の半導体接合層の周囲を囲って配置されていることは好ましい。
また、前記受光部への光入力を遮断することなく前記第1の半導体接合層に接続されている第1の電極と、前記第1の電極に対して絶縁を確保しつつ前記第2の半導体接合層に接続されている第2の電極とを有することは好ましい。
また、それぞれの前記第2の半導体接合層と接続した前記第2の電極の各々が互いに電気的に接続して一体化されていることは好ましい。
また、複数の前記第2の半導体接合層の各々が互いに電気的に接続して一体化され、一体化された該第2の半導体接合層の一部または全部に単一の前記第2の電極が接続されていることは好ましい。
また、前記受光部への光入力を遮断することなく、前記第1の半導体接合層と接続された前記第1電極とは絶縁を確保しつつ、前記第2の半導体接合層に接続された前記第2の電極が光半導体素子の表面全体を覆って配置されていることは好ましい。
また、前記受光部のピッチ間隔が500μm以下であることは好ましい。
また、前記受光部が2次元に配置されていることは好ましい。
また、前記第2の電極を介して前記第2の半導体接合層にバイアス電圧を印加することで光半導体素子を駆動することは好ましい。
また、前記第1の半導体接合層と前記第2の半導体接合層が、pin半導体接合層、またはpn半導体接合層であることは好ましい。
上記目的を達成するため、さらに本発明は、上記の光半導体素子を有する光モジュールを特徴とすることができる。
以上説明したように、本発明によれば、本来の光信号を受光する受光部とその他の隣接する受光部との間において、pin半導体接合層またはpn半導体接合層等の半導体接合素子を配置することにより、クロストークを低減することが可能となる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
尚、従来例と同じ構成要素である部分については特にことわりのない限り同様な構成であるため、同じ構成要素には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。また、本発明は多チャンネルの構成を取り上げるため、図中の繰り返しの構成要素の表記については、特にことわりがない限り、これを省略する。
(第1の実施形態)
図5(A)と図5(B)に、本発明の第1の実施の形態における光半導体素子の構成を示す。図5(A)にはその光半導体素子1の斜視図を、図5(B)にはその断面図を示す。本実施形態では、背景技術の欄で説明した複数の受光部13を有する光半導体素子1において、さらに受光部13間の位置に、第1のpin半導体接合層12と接触することなく第2のpin半導体接合層22を配置した構造の光半導体素子1を示している。
本実施形態の光半導体素子は上記のようにpin構造のものであるが、後述するように、本発明はpn構造の光半導体素子にも適用できる。ただ、公知のように、pn構造ではその半導体接合面における空乏層が十分でないため、p層とn層よりもドーピング濃度が低いi層(光吸収層)を入れることで、光吸収をより高める、動作電圧を下げる等の特性改善を図っている。特に、InGaAsをi層とするIII−V族多元結晶pinフォトダイオードは、1μm帯の広い通信波長域をカバーしているので、光通信で多用されている。この点を考慮して、以下に述べる本発明の各実施形態では、pin半導体接合層を配置した光半導体素子を例示して本発明を説明することとする。
本実施形態では、各受光部13間に、上記のように第2のpin半導体接合層22を配置したことにより、クロストークを低減することが可能になる。その動作機構を以下に説明する。
発明が解決しようとする課題の欄で述べたような、問題となるクロストークの大きく分けた2つの要因の内の一つ目である、受光すべき信号光が吸収層に完全に吸収されずにその信号光の一部はそのまま光半導体素子1の裏面に到達して再び反射散乱を繰り返しつつ受光を所望しない他のチャンネルの第1のpin半導体接合層領域12に達しようとする不要な漏れ光、もしくは反射散乱を繰り返す光の一部で、所定のチャンネル以外の吸収層領域においてキャリアを発生させ、そのまま拡散もしくはドリフトにより他のチャンネルの第1のpin半導体接合層12に達しようとする不要な漏れ光を、本発明により新たに配置した第2のpin半導体接合層22において吸収させることが可能となる。すなわち、本発明によれば、クロストークの原因となる不要な漏れ光を、入力を所望しない他のチャンネルの第1のpin半導体接合層12に到達する前に、第2のpin半導体接合層22において吸収できるため、従来技術の光半導体素子と比較して大幅にクロストークを低減することが可能となる。
第2のpin半導体接合層22は、従来の半導体製造プロセスにおいて、第1のpin半導体接合層12を形成する工程と同時に、形成することが可能である。すなわち、第1のpin半導体接合層12を構成するp型拡散領域5を形成するために使用するマスクデザインに、第2のpin半導体接合層22を構成するp型拡散領域を形成するためのマスクデザインを追加変更するだけで対応が可能となるため、本実施形態の実現においてはなんら従来の半導体製造プロセスに負担をかけることなく、つまり製造工程数の増加を招くことなく、その第2のpin半導体接合層22の実現が可能である。本発明の光半導体素子の作製は格別特殊な工法を必要とせず、従来の一般的な素子作製方法(非特許文献2)の応用で実現できるので、簡略のためその他の構成要素についての製造工程の詳細説明は省略する。
また、図5(A)、図5(B)に示すような4つの受光部13を有する光半導体素子において、寸法例を挙げると、受光部間隔250μm、各受光径80μm、光吸収層3の厚さ3.6μmであり、光半導体素子外形寸法は縦1000μm、幅350μm、厚さ150μmである。さらに、本発明による、第2のpin半導体接合層の導入パタンは、図5においては、短径70μm、長径150μmの楕円形状である。ただし、これらの寸法は典型的な値であり、本発明はこれらの値に拘束されるものではない。
また、本発明では、受光部13のピッチ間隔を広げることによりクロストークを抑制する必要がないので、受光部13のピッチ間隔を好ましい500μm以下とすることができる。
以上、本発明の第1の実施形態で用いた構成要素は、本第1の実施形態に限定されるものではなく、後述の本発明の第2の実施形態以降の他の実施形態にも実施可能なものである。また、本明細書で開示したこれら本発明の実施形態の変形、代替等の適用は、本発明の主旨となるその効果を阻害することがない範囲において実施可能である。例えば、以下の通りである。
第2のpin半導体接合層22の形状は、図5(A)に示したような楕円に限るものではなく、たとえば円形でもよいし、あるいは長方形でもよく、その形状を限定するものではない。特に、図6に示すように、隣接する受光部13間において、光半導体素子1の対向する端面から端面へ完全に光半導体素子1を横切るように第2のpin半導体接合層22を配置することにより、チャンネル間の分離を完全なものとすることができるため、クロストークの低減効果は大きいものとなる。
また、第2のpin半導体接合層22の形成は、必ずしも第1のpin半導体接合層12と同時に形成しなければならないということではない。たとえば、第2のpin半導体接合層22におけるp型拡散領域5におけるドーピング濃度を、第1のpin半導体接合層12におけるp型拡散領域5よりも高くすることによって、第2のpin半導体接合層22の空乏層化を第1のpin半導体接合層12の空乏層化よりも際立たせることが可能となる。それにより、受光部13間における不要な漏れ光の吸収をより高めることとなり、その結果クロストーク低減効果をより高めることが可能となる。
また、PD(フォトダイオード)を形成する基板2にはInPに限らず、PD構造を形成できるのであれば、たとえばGaAs、Si、Ge、SiGe等の他の基板を用いてもよい。ドーピング材料としては、n型ドーピング材として、Si(シリコン)、Se(セレン)、S(硫黄)、Sn(錫)等が使用できる。一方、p型ドーピング材としては、Zn(亜鉛)、カドミウム(Cd)、ベリリウム(Be),マグネシウム(Mg)を用いることができる。
また、基板2上の積層構成においても、図5、図6の例ではn型基板2上に光吸収層3とn型埋め込み層4を順次積層させ、さらにn型埋め込み層4の一部にp型拡散領域5を形成したが、その逆の積層構成でもよい。すなわち、p型基板上に光吸収層とp型埋め込み層を順次積層させ、さらにp型埋め込み層の一部にn型拡散領域を形成した積層構成でもよい。以上の構成は、一般に光吸収層にInGaAsやInGaAsPを用いて形成したヘテロ構造を成すpin半導体接合層を供するが、ホモ構造によるpin半導体接合層を用いてもよいし、受光が可能であればpin半導体接合層の代わりにpn接合層を用いてもよい。例えば、背景技術の欄でも説明したように、通信波長帯で主に使われるInGaAs/InGaAsPの混晶半導体においては、光の吸収が1.6μm帯以上の波長域で急激に落ちてくるため、この波長域においては光が吸収されにくい分、漏れ光成分となってクロストークが大きくなる。従って、1.2μm〜1.7μm帯の波長光を受光できるInGaAs/InGaAsPの混晶半導体を用いた光半導体素子に本発明を適用すれば、好ましいクロストーク改善効果が得られる。ただし、本発明は、pinもしくはpnの半導体接合層が構成できて受光機能があるものであれば、特にその波長を限定するものではない。
また、本実施形態では、受光部13の数を4個にした例を挙げたが、本発明はその数を限定するものではない。すなわち受光部13の数は、2個以上の複数個であればよい。また、複数の受光部13は、等間隔ピッチに配置されていてもよいし、不等間隔に任意のピッチに配置されていてもかまわない。
本実施形態では、特にpin半導体接合層を用いて例示したが、上述したように本発明はこれに限定されない。すなわち、本発明を構成する半導体接合層としては、pin半導体接合層だけでなく、例えばpn半導体接合層でも、本発明のクロストーク低減効果が得られる。このpn半導体接合層の場合は、例えば、図5(B)に示す構造から符号3で示す光吸収層(i層)を取り除いた構造になる(図示しない)。ただし、pn構造よりは、pin構造による第2の半導体接合層22を配置する方が、i層(吸収層)を有する分だけ、本発明のクロストーク低減効果は大きい。従って、pn構造による第2の半導体接合層よりは、pin構造による第2の半導体接合層を配置した方がより望ましいといえる。このことは、後述の他の実施形態にも当てはまる。
(第2の実施形態)
図7(A)と図7(B)に、本発明の第2の実施の形態における光半導体素子の構成を示す。図7(A)にはその光半導体素子の斜視図を、図7(B)にはその断面図をそれぞれ示す。本実施形態では、第1の実施形態と異なって、第1のpin半導体接合層12の周囲を完全に囲って、第2のpin半導体接合層22を配置した形態を示している。このように第2のpin半導体接合層22を配置することで、第1の実施形態にも増して、全方向から反射散乱する不要な漏れ光を吸収することが可能となる。
さらに、本実施形態の構造は、以下に述べる効果を新たに生むという特徴がある。すなわち、作製プロセスのデザインルールが許す範囲であれば、図8(A)および図8(B)に示すように、第2のpin半導体接合層22をできるだけ第1のpin半導体接合層12に近づけ、また第1のpin半導体接合層12と接することなく素子の全域にわたって配置することで、受光部13面の上方からビームを広げつつ入射する光信号のうち、所望のチャンネルの受光部13に入射しきれなかった不要な漏れ光についても確実に吸収することができるようになるため、クロストークの低減効果をより一層高めることができる。
さらに、従来の例示(図1(A)および図1(B))における光半導体素子1では、光半導体素子1の切り出し面(すなわち、劈開もしくはダイシングにより切り出された光半導体素子の側面)から、外部からの迷光が入射した場合、受光感度の劣化を招くといった問題があった。そのため、図2に示すように従来の半導体素子をモジュール化する際にも、これら迷光に対する遮光対策が必要であった。これに対し、本実施形態では、図7(A)または図8(A)に示すように、第1のpin半導体接合層12の周囲を完全に囲って第2のpin半導体接合層22を配置しているので、クロストークの原因となる受光部13間に侵入した不要な漏れ光を吸収するだけにとどまらず、加えて外部からの迷光も遮断することができるという新たな効果も生まれるため、光半導体素子1の受光特性を改善できるという効果も得ることができるようになる。
さらに、図9に示すような、2次元に配置した受光部13を有する光半導体素子23の場合、隣接する受光部13からのクロストークは、1次元で配列されたアレイ型の光半導体素子1のそれと異なって、周囲360度にわたってその原因が存在することになる。図9に示すように、2次元に配置された光半導体素子23の場合には、第1のpin半導体接合層12の周囲を完全に囲うように第2のpin半導体接合層22を配置することによって、クロストークの低減効果は大きいものとなる。図9に示した光半導体素子23の受光部は、それら受光部の配置が等間隔ピッチである場合の例を示しているが、それら受光部が不等間隔に任意のピッチで配置されてもかまわない。尚、2次元に配置した受光部13を有する光半導体素子23を内蔵した光モジュールについては、後述の第8の実施形態8で言及する。
(第3の実施形態)
図10(A)と図10(B)に本発明の第3の実施の形態における光半導体素子の構成を示す。図10(A)にはその光半導体素子1の斜視図を、図10(B)にはその断面図を示す。本実施形態では、前述した第1の実施形態および第2の実施形態と異なって、受光部13への光入力を遮断することなく第1のpin半導体接合層12に接続された第1の電極8と、この第1の電極8とは絶縁を確保しつつ第2のpin半導体接合層22に接続された第2の電極24とが配置された形態を示している。第2の電極24は、その一部もしくは全体が、第2のpin半導体接合層22を構成するp型拡散領域5と接続される。図10(A)に示す第2の電極24は、第2のpin半導体接合層22を構成するp型拡散領域5の全体を覆う状態で配置された場合を例示している。さらに、第2の電極24の各々はボンディングワイヤ9を介して、外部の電気配線板10上に形成した電気配線11と接続されている。なお、図中、第2の電極24で覆われた第2のpin半導体接合層22を分かりやすく表示するために、第2の電極24を白抜き輪郭太線で描画している。
第2の電極24の接続先について、二通りの場合について述べる。まず、一つ目として、第2の電極24の接続先が、裏面電極7と共通化されて接続される場合、すなわちショート(短絡)接続された場合について述べる。第2の電極24がショート接続されると、第2のpin半導体接合層22における光吸収層内に発生する空乏層の状態は、第1の実施形態で述べた構成(第2の電極24をオープンにした場合も同じ)のそれよりも、電気的な揺らぎに影響されにくい状態になるので、不要な漏れ光をより安定して吸収することができ、クロストークの変動を抑えることが可能となる。
次に、第2の電極24の接続先と、裏面電極6との間で、第2のpin半導体接合層22に対して逆バイアス電圧を印加した場合について述べる。逆バイアス電圧が第2のpin半導体接合層22に印加されると、第2のpin半導体接合層22における光吸収層3内が完全に空乏層化する。その結果、受光感度が増すこととなる。このことが第2のpin半導体接合層22で生じることにより、上記のようにショート接続した場合と比較して、不要な漏れ光をより一層捕らえることが可能となる。
各々の第2の電極24に印加するバイアス電圧の値は、すべて同じ値でもよいし、各々が異なる値でもよい。そのバイアス電圧値を各々異なるように調整可能とすることで、例えば作製プロセスの制約のためにp型拡散領域の大きさが異なってしまうような場合などにおいて、印加電圧の値を各々の第2のpin半導体接合層22に対して個別に最適化することができる。
また、第2の電極24に印加するバイアス電圧の値を、第1の電極24に印加するバイアス電圧と同じ値にしてもよい。この場合は、電圧源が共通化できて、1つの電圧源ですむという利点がある。勿論、第2の電極24に印加するバイアス電圧値を、第1の電極24に印加するバイアス電圧値と異なるようにしてもかまわない。
以上、第2の電極24の接続先について述べたが、いづれにしても従来技術に対してクロストークの低減効果は大きいものとなる。
第2の電極24は、従来の半導体製造プロセスにおいて、第1の電極8を形成する工程と同時に形成することが可能である。すなわち、第1の電極8を形成するために使用するマスクデザインに第2の電極24を形成するためのマスクデザインを追加変更するだけで対応が可能であるため、本実施形態の実現においてはなんら従来の半導体プロセスに負担をかけることなく、つまり製造工程数の増加を招くことなく、第2の電極24の実現が可能となる。
(第4の実施形態)
本発明の第3の実施形態で示したような第2のpin半導体接合層22に第2の電極24を接続して配置した形態では、各々の第2の電極24に対して外部と電気的接続を個別に確保しようとすると、各々の第2の電極24に対して、それぞれ個別のボンディングワイヤ9が必要となる。このことは、受光部13のピッチ間隔がより狭くなった場合、すなわち、受光部のピッチ間隔を狭めて、光半導体素子の小型化を目指すような場合には、第1の電極8と接続されたボンディングワイヤ9と第2の電極24と接続されたボンディングワイヤ9とが接触してショートしやすくなるといったおそれが生じてくる。また、光半導体素子に多数のボンディングワイヤ9を打つことは、光モジュールの組立工程を複雑なものにする。従って、第2のpin半導体接合層22と接続された第2の電極24へのボンディングワイヤの数は少ない程よいということが分かる。
そこで、本発明は第4の実施形態では、ボンディングワイヤの数をできるだけ少なくする形態について、図11、図12および図13を用いて説明する。本実施形態では、第2の電極24を共通化し、その単一の第2の電極24を第2のpin半導体接合層22を構成するp型拡散領域5の一部もしくは全体に接続した状態に配置している。なお、図11、図12および図13においては、第2の電極24と重なりつつ接続されている部分のp型拡散領域5を分かりやすく表示するために、第2の電極24を白抜き輪郭太線で描画している。
図11に示す光半導体素子1では、第3の実施形態と異なって、それぞれの第2のpin半導体接合層22と接続された第2の電極24の各々が互いに電気的に連結接続して配置されている。このように第2の電極24を共通化、一体化することにより、第2の電極24に必要なボンディングワイヤ9は最低1本からで良くなるため、ボンディングワイヤの数が多いことから生ずる上述した不都合を回避できるという効果が生じる。
また、図12に示す光半導体素子1では、第3の実施形態と異なって、第2のpin半導体接合層22の各々を互いに電気的に接続して一体化し、そのp型拡散領域5の一部に単一の第2の電極24を接続して配置している。このように第2のpin半導体接合層22を共通化、一体化することによっても、第2の電極24に必要なボンディングワイヤ9は最低1本からで良くなるため、ボンディングワイヤの数が多いことから生ずる上述した不都合を回避できるという効果が生じる。
さらに、図13に示す光半導体素子1では、第2の実施形態の図8(A)で示した効果に加え、最低1本からのボンディングワイヤで第3の実施形態で述べた効果を生じることが可能となるため、より一層の不要な漏れ光の吸収が可能となる。
前述した他の実施形態と同様に、本実施形態においても、光半導体素子1の作製プロセスにおいて、第1の電極8を形成するために使用するマスクデザインに第2の電極24を形成するためのマスクデザインを追加変更する、あるいはp型拡散領域5を形成するために使用するマスクデザインを追加変更するだけで本実施形態の実現への対応が可能となるため、本実施形態の実現においてはなんら従来の半導体プロセスに負担をかけることなく、つまり製造工程数の増加を招くことなく、本実施形態のの実現が可能であるという特徴を有する。
(第5の実施形態)
図14(A)と図14(B)に本発明の第5の実施の形態の光半導体素子の構成を示す。図14(A)にはその光半導体素子1の斜視図を、図14(B)にはその断面図を示す。本実施形態では、上記の第4の実施形態で説明した図13の構成と異なって、受光部13への光入力を遮断することなく、第1のpin半導体接合層12と接続された第1電極8とは絶縁を確保しつつ、第2のpin半導体接合層22に接続された第2の電極24を光半導体素子1の表面全体を覆って配置した形態を示している。なお、図中、第2の電極24で覆われた第2のpin半導体接合層22を分かりやすく表示するために、第2の電極24を白抜き輪郭太線で描画している。このような形態を実施することにより、第2の実施形態の図8(A)で示した構成により生じる効果に加え、最低1本からのボンディングワイヤで良いので第3の実施形態で述べた効果を生じることが可能となる。
さらに、本実施形態によれば、それ以上に根本的な特性改善を期待することが可能となる。すなわち、光半導体素子1の表面全体を覆って配置した第2の電極24の存在そのものにより、発明が解決しようとする課題の欄で述べたように、問題となるクロストークの大きく二つの要因の内の二つ目の解決すべき課題をほぼ取り去ることが可能となる。従来の技術を示す図4に示したように、光導波路20の端に図2の従来の光モジュール14を実装した場合には、光導波路20から出射した光信号は、その間隙を伝わる間にもそのビーム幅を広げるため、光入力を所望するチャンネルの受光部13以外の領域にも光信号の一部が侵入しまうことは既に述べた通りである。しかし、本実施形態のように、光半導体素子1の表面全体を覆って配置した第2の電極24の存在そのものにより、所望する受光部13において吸収されることがないであろう不要となる一部の光信号ついては、その侵入前に反射させてしまうため、不要な漏れ光の発生そのものを遮断できるという、極めてクロストークの削減効果の大きい効果を生む。加えて、本実施形態では、第1のpin半導体接合層12の周囲を完全に囲って第2のpin半導体接合層22を配置した形態を有しているので、光半導体素子1周辺から漏れ込む迷光に対しても、さらには一部発生した漏れ光についても十分な吸収ができる作用が得られる。さらに、第2の電極24を介して逆バイアス電圧を印加することにより、クロストークの削減効果を最大限に引き出すことが可能となる。
本実施形態によるクロストーク改善効果について具体的な測定結果例を挙げてさらに説明する。まず、図1(A),(B)に示した従来技術による隣接クロストークは、−26.7dB@1550nm、−25.6dB@1610nmであった。これに対し、図14(A)、(B)に示した本発明の第5の実施形態による隣接クロストークは、−36.9dB@1550nm、−34.5dB@1610nmであった。すなわち、本実施形態によれば、少なくとも、1550nmにおいて10.2dB以上、1610nmにおいて8.9dB以上のクロストーク改善効果があることが分かった。また、低い環境温度におけるクロストークとしては、−5度において、1610nmにおいても−33.2dBとなり、−26dB以上を十分に満足するクロストーク特性の改善を実現することができた。
(第6の実施形態)
図15に示す光モジュールは、背景技術の欄でも説明した光モジュール同様に、筺体15の内部に、上述してきた各実施形態において作製した光半導体素子1の一つを実装した場合の一例を示す。図15では、第5の実施形態で説明した光半導体素子1を実装した例を示す。本発明による上述のようなクロストークの低減構造を有する光半導体素子1を使用することにより、光モジュールのクロストーク特性も改善できるようになる。
第2の電極24を有する光半導体素子を実装した場合でも、その第2の電極24から電気的接続を筺体15外部に取り出すために形成した筐体側の電気配線18は、他の電気配線18と同時に形成することが可能であるため、なんら従来の筐体15の製造構成において負担をかけることなく、つまり製造工程数の増加を招くことなく、その光モジュールの実現が可能である。
図15のモジュールの形態として、寸法例を挙げると、セラミック筐体15の寸法は縦6500μm、幅2500μm、厚さ1000μmであり、窓蓋16の寸法は縦6500μm、幅2500μm、厚さ200μmである。ただし、これらの寸法は参考のために例示した典型的な値であり、本発明はこれらに拘束されるものではないことは勿論である。
(第7の実施形態)
図16に示す光モジュールは、第6の実施形態で説明した光モジュールにさらに実用性を備えさせた場合の一例を本発明の第7の実施形態として示す。本光モジュール14は背景技術の欄でも説明した図3の構成と同様に、筐体15内部に、上述した第6の実施形態において作製したクロストークの低減構造を有した光半導体素子1を実装している。図16の構成では、筐体15に取り付けられたリードピン21を介して筐体外部に電極を取り出すことができるようになっている。また、8つの受光部(ここでは図示しない)を有する光半導体素子1を内蔵した光モジュール14に8芯の光ファイバアレイ25を取り付けている。
一方、発明が解決しようとする課題の欄で述べたクロストーク要因を抱えた従来技術で生産された光半導体素子を用いて、図16に示すような光モジュールを作製した場合、以下に述べる理由で、その製造コストが高止まりしていた。すなわち、受光部のピッチ間隔が通常使用される光ファイバアレイのファイバ整列ピッチ間隔の250μmの場合であっても、仕様によっては十分にクロストーク特性を満足することが困難な場合もあった。これは、特に光通信波長で長波長側であるL帯の波長域にある光信号では、空間に出射された後のビームの広がりが大きいため、発明が解決しようとする課題の欄で述べたように、問題となるクロストーク要因の内の二つ目の課題の影響を大きく受けていたためである。さらに、低温環境における光半導体素子の受光特性が低下するという物理的特性から、クロストーク要因の内の一つ目の課題の影響を大きく受けていた。そこで、従来技術で製造された光半導体素子の受光部はそのピッチ間隔をできるだけ離して、具体的には500μm以上のピッチ間隔を採用することで、クロストークの低減を図っていた。しかし、受光部のピッチ間隔の拡大は、光半導体素子そのものの形状を大型化することなる。このことは、光半導体素子を所定のアレイ数で切り出す際には、その工程自体を困難なものとしたり、あるいは素子そのものの取り扱いを困難にするという問題を生じさせていた。また大型化により1枚のウェハから切り出せる光半導体素子の収穫数が少なくなり、コスト高を招く原因ともなっていた。一方で、規格外の500μm以上の光ファイバアレイの調達を必要とするなど、光モジュールの製造についても更なるコスト高を招いていた。
しかし、これまでの本発明の各実施形態で述べてきた第2のpin半導体接合層22を配置した光半導体素子1においては、一層のクロストーク低減効果が得られるので、受光部13のピッチ間隔を狭めることが可能となる。例えば、通常一般に使用される光ファイバアレイ25のファイバ整列ピッチ間隔は、250μmもしくは127μmのものがある。本実施形態では、これらの光ファイバアレイ25を用いた様子を図16に示している。これら各々の光ファイバと光学的な結合を得るために、光半導体素子1の受光部のピッチ間隔も250μmもしくは127μmに配置して作製してある。このように通常入手しやすい規格に沿った光ファイバアレイ25を光モジュールに適用できることは、部材の調達コストを大幅に低減できるという効果を生む。
尚、云うまでもないが、光半導体素子1の受光部のピッチ間隔は、250μmもしくは127μmが最適であるというわけではなく、その受光部のピッチ間隔についてはなんら制限を与えるものではなく、そのピッチ間隔は任意に採用可能である。むしろ本発明の光半導体素子1を使用することにより、クロストークの削減効果が得られる分だけ素子サイズを小型化でき、ひいては光モジュールを小型化できるという効果が得られる点に注目すべきである。
(第8の実施形態)
図17と図18に本発明の第9の実施の形態における光モジュールの構成を示す。図17にはその光モジュールの斜視図を、図18にはその断面図を示す。本実施形態では、第2の実施形態で述べた2次元に配列された受光部13を有する光半導体素子23(図9)を、筐体15内に内蔵し、さらにPLC(Planar Lightwave Circuit)19上に表面実装した光モジュールについて説明する。ここで光半導体素子23は、筐体15側に固定しているのではなく、受光部13を窓蓋16側に対向させた状態で直接窓蓋16上に形成した電極26に対してフリップチップ実装しており、これによって電極を取り出している。このように構成したのは、2次元に配列された受光部13を遮蔽することなく、多数の第1の電極8及び第2の電極24からボンディングワイヤにより電極を取り出すことが非常に困難であるからである。本実施形態では、第1の電極8及び第2の電極24は窓蓋側の電極と金属半田7等により接続され、裏面電極6がボンディングワイヤ9によって接続されている。筐体15からの電極の取り出しは、例えばFPC(Flexible Printed Circuit)27等を用いることにより可能である。PLC19側においては、光導波路20の端に反射ミラー28が形成されている。光導波路20を伝播してきた光信号は、この反射ミラー28により反射されて上部に対面して設置された受光部13へ入射する構成となっている(図中、破線矢印)。
上記のような配置構成にすることで、第2のpin半導体接合層22を配置した光半導体素子23において受光部13を2次元に配列させた場合においても、クロストークの低減効果が期待できる光モジュールを提供することが可能である。
(第9の実施形態)
以上の実施形態で述べてきた光半導体素子におけるPDの構成は、いずれも基板に対して上面から光信号を入射させる面入射型PDの構成であったが、本発明における第2のpin半導体接合層22を配置できるのは、このPD構成に限定されるものではない。すなわち、光信号の入射位置が確保できるのであれば、基板の裏面から光信号を入射させる裏面入射型PDの構成であってもよい。また、基板に対して水平方向から光信号を入射させる端面入射型の導波路型PDの構成であってもよいし、屈折型PDであってもよい。また、アバランシェPDやUTC−PD(単一走行キャリアPD)においても、本発明の効果を同様に得ることが可能である。
以上述べてきた本発明の構成は、光半導体によるPDの種類のいかんに拘わることなく、本来の信号光を受光すべき受光部(第1の半導体接合部)の他に、これら受光部間において、第2の半導体接合部を設けることが可能であれば、クロストークの低減を図ることが可能となる。すなわち、PDの構成にはなんら制限されない。
さらに、以上の実施形態で述べてきた光半導体素子の電極の配置は、第1の電極もしくは第2の電極が裏面電極に対して基板の別の面、すなわち基板の表と裏に配置されている構成であったが、このことについても、本発明においてはその構成に限定されるものではない。すなわち、本発明における第2のpin半導体接合層を配置できるデザインであれば、第1の電極もしくは第2の電極と同じ基板面に裏面電極と同じ機能を有する電極を形成してもよい。つまり、すべての電極を、基板の片面に形成してもよい。
以上論述したように、本発明において実施できる光半導体素子の形態は、複数の受光部を有する光半導体素子において、受光部間において第1のpin半導体接合層と接触することなく第2のpin半導体接合層を配置した光半導体素子を配置するだけで、そのPD構成に関わらずクロストークの低減効果を得ることが可能である。
(他の実施の形態)
上記では、本発明の好適な実施形態を例示して説明したが、本発明の実施形態は上記例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内であれば、その構成部材等の置換、変更、追加、個数の増減、形状の設計変更等の各種変形は、全て本発明の実施形態に含まれる。
例えば、上述した本発明の各実施形態では、特にpin半導体接合層を用いて例示したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、本発明を構成する半導体接合層としては、pin半導体接合層だけでなく、pn半導体接合層や、多層の半導体接合層を有するアバランシェPDやUTC−PD(単一走行キャリアPD)等においても適用可能であることはいうまでもない。例えば、pn半導体接合層を有する場合においても、pin半導体接合層を用いて説明した第1から第9までの実施形態に記載の全ての形態は、i層(光吸収層)が存在しないという違いだけで、同様に実施可能である。
(A)は従来の光半導体素子を示す斜視図であり、(B)はその断面図である。 従来の光半導体素子を光モジュールにした一例を示す斜視図である。 従来の光半導体素子を光モジュール化してPLCと接続して複合化した部品の斜視図である。 従来の光半導体素子を光モジュール化してPLCと接続して複合化した部品の断面図である。 (A)は本発明の第1の実施形態における光半導体素子を示す斜視図であり、(B)はその断面図である。 本発明の第1の実施形態における光半導体素子の応用例を示す斜視図である。 (A)は本発明の第2の実施形態における光半導体素子の一つ目の応用例を示す斜視図であり、(B)はその断面図である。 (A)は本発明の第2の実施形態における光半導体素子の二つ目の応用例を示す斜視図であり、(B)はその断面図である。 本発明の第2の実施形態における光半導体素子の三つ目の応用例を示す斜視図である。 (A)は本発明の第3の実施形態における光半導体素子を示す斜視図であり、(B)はその断面図である。 本発明の第4の実施形態における光半導体素子の一つ目の応用例を示す斜視図である。 本発明の第4の実施形態における光半導体素子の二つ目の応用例を示す斜視図である。 本発明の第4の実施形態における光半導体素子の三つ目の応用例を示す斜視図である。 (A)は本発明の第5の実施形態における光半導体素子を示す斜視図であり、(B)はその断面図である。 本発明の第6の実施形態における光半導体素子を光モジュールにした構成例を示す斜視図である。 本発明の第7の実施形態における光半導体素子を光モジュール化して光ファイバアレイと接続して複合化した部品の斜視図である。 本発明の第8の実施形態における光半導体素子を光モジュール化してPLCと接続して複合化した部品の斜視図である。 本発明の第8の実施形態における光半導体素子を光モジュール化してPLCと接続して複合化した部品の断面図である。
符号の説明
1 (1次元に受光部を有する)光半導体素子
2 (n型InP)基板
3 光吸収層
4 n型埋め込み層
5 p型拡散領域
6 裏面電極
7 (光半導体素子を固定する)金属半田
8 第1の電極
9 ボンディングワイヤ
10 電気配線板
11 (電気配線板上の)電気配線
12 第1のpin半導体接合層
13 受光部
14 (光半導体素子を内蔵する)光モジュール
15 筐体
16 窓蓋
17 (筺体と窓蓋を接合する)金属半田
18 (筐体の)電気配線
19 PLC
20 光導波路
21 リードピン
22 第2のpin半導体接合層
23 (2次元に受光部を有する)光半導体素子
24 第2の電極
25 光ファイバアレイ
26 (窓蓋側の)電極
27 FPC
28 反射ミラー

Claims (11)

  1. 光信号を受光するための第1の半導体接合層から構成されている受光部を複数備えた光半導体素子において、
    各前記受光部間において前記第1の半導体接合層と接触することなく第2の半導体接合層が配置されていることを特徴とする光半導体素子。
  2. 前記第2の半導体接合層が、各前記第1の半導体接合層の周囲を囲って配置されていることを特徴とする請求項1に記載の光半導体素子。
  3. 前記受光部への光入力を遮断することなく前記第1の半導体接合層に接続されている第1の電極と、
    前記第1の電極に対して絶縁を確保しつつ前記第2の半導体接合層に接続されている第2の電極と
    を有することを特徴とする請求項1または2に記載の光半導体素子。
  4. それぞれの前記第2の半導体接合層と接続した前記第2の電極の各々が互いに電気的に接続して一体化されていることを特徴とする請求項3に記載の光半導体素子。
  5. 複数の前記第2の半導体接合層の各々が互いに電気的に接続して一体化され、一体化された該第2の半導体接合層の一部または全部に単一の前記第2の電極が接続されていることを特徴とする請求項3に記載の光半導体素子。
  6. 前記受光部への光入力を遮断することなく、前記第1の半導体接合層と接続された前記第1電極とは絶縁を確保しつつ、前記第2の半導体接合層に接続された前記第2の電極が光半導体素子の表面全体を覆って配置されていることを特徴とする請求項3に記載の光半導体素子。
  7. 前記受光部のピッチ間隔が500μm以下であることを特徴とする請求項1から6までのいずれかの項に記載の光半導体素子。
  8. 前記受光部が2次元に配置されていることを特徴とする請求項1から7までのいずれかの項に記載の光半導体素子。
  9. 前記第2の電極を介して前記第2の半導体接合層にバイアス電圧を印加することで光半導体素子を駆動することを特徴とする請求項1から8までのいずれかの項に記載の光半導体素子。
  10. 前記第1の半導体接合層と前記第2の半導体接合層が、pin半導体接合層、またはpn半導体接合層であることを特徴とする請求項1から9までのいずれかの項に記載の光半導体素子。
  11. 請求項1から請求項10までのいずれかの項に記載の光半導体素子を有することを特徴とする光モジュール。
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