JP2007265513A - 光記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、光記録媒体の海賊品を外観から簡単に判別できる光記録媒体を開発し、著作権を保護することを目的とする。
【解決手段】一方の側から光を入射し、1以上の記録層へデータの書き込み、あるいは、前記記録層に記録されたデータを読み出し、あるいは、消去する光記録媒体であって、前記光記録媒体の前記光が入射される側と対向する側に設けられた支持基板と、前記光が入射される側からもっとも深い位置に形成された前記記録層との間に印刷層が形成され、前記光記録媒体の光が入射される側に対向する側の前記印刷層と対応する部位は、前記支持基板が露出していることを特徴とする光記録媒体。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光記録媒体に関する。
従来から、光記録媒体はその可搬性や非接触の記録再生による扱いやすさにより、オーディオビジュアルの分野において広く普及し、近年コンピュータの分野においても各種情報を記録する記録媒体として応用されつつある。オーディオビジュアルの分野においては、その映像や音声のデジタル化、高品質化から、情報量は増加の一途を辿っており、それに伴って光記録媒体に求められる記録容量も増加している。また小型コンピュータの普及や、情報の多様化が進み、小型大容量の光記録媒体が要求されている。このために、光記録媒体も、記録容量が700MBのCD(compact disk)から、4.7GBのDVD(Digital Versatile Disk)が開発され、更に、記録層を2層化することで8.5GBに記録容量の拡大を行っている。
しかしながら、テレビ放送が従来のアナログ放送から、デジタル化するとともに、高精細テレビ(HDTV:High Definition TeleVision)化されていくために、放送される画像情報が従来のアナログ放送に比べて4倍の情報量があり従来の、光記録媒体の更なる大容量化が望まれている。
光記録媒体の容量を増加させる手段としては、大別して、記録トラックのピッチをより狭くし、記録マークをより小さくすることで記録の密度を向上させる方法と、記録層を多層化することで、見かけ上の記録密度を向上させる方法の二つが存在する。
トラックピッチを狭くし、記録マークを小さくすることで記録密度を向上させる方法は照射レーザの波長λを短くすることと、対物レンズの開口数NAを大きくすることで達成される。
特開2001−357571号公報ではDVD(Digital Versatile Disk)の光学系である、λ=0.65μm、NA=0.60を発展させた光学系を用いた光記録媒体が提案されている。現在ではλ=0.405μm、NA=0.85の光学系を用いたBlu―ray Discや、λ=0.405μm、NA=0.65の光学系を用いたHD DVD(High Definition DVD)が研究・開発され、2006年には市販される計画である。
さらに、記録容量を増加させるため、記録層を多層化する手法がある。
HD DVDは、DVDと同様に、1.2mmの基板の中央部に記録層を設けるためにDVDの製造技術を適用可能である。一方、基板から深い位置に記録層が位置するために、開口数を大きくすることが困難であり、ビームスポット径を波長限界まで小さくすることができない。又、基板から深い位置に記録層が位置するため多層化が難しい。
これに対し、Blu―ray Disc(以下、BDと略す)は、対物レンズの開口数NAを大きくすることで、ビームのスポットを波長限界まで小さくすることが可能となるが、光記録媒体は傾きにも著しく弱くなる。このため、記録層を基板の表面に近いところに配置する必要があり、記録層を光記録媒体の表面に形成し、記録層上に厚さ0.1mmの有機保護層を設ける構造となっている。更に、記録層が、基板の表面に位置するために比較的多層化が容易で、開発初期の段階で試作ではあるが8層の記録層の例が発表されている。尚、BDも基板の厚さは1.2mmである。
図8の模式的工程断面図を用いてBDの製造方法を説明する。
(1)支持基板となる基板1上に射出成型法によってスタンパー14から信号パターンを転写する。
(2)上記信号パターン上に目的とする記録膜7を形成する。
(3)その後、有機保護層であるカバー層8を形成する事で光記録媒体となる。
現在市販されているBDは、カートリッジに収納する形態であるが、2005年12月にはTDK株式会社からカートリッジに収納しないベアディスクタイプの追記型(R:Recordable)および書換え形(RW:ReWritable)のBDの量産用サンプルの出荷が開始された。BDもカートリッジ収納型からベアディスクタイプへ近日中に移行されることが予想される。
特開2001−357571号公報
ベアディスクタイプの場合、レーベル面は光が入射する面と対向する側の表面に形成される。
現在の光記録媒体は、媒体の両面から光を入射して記録・読み出しを行うタイプは媒体に印刷することができない点と、ハンドリングが難しい点から普及せず、媒体の一方の側からのみ光を入射するタイプが主流である。
レーベル印刷は、光記録媒体の光を入射する側と対向する側の表面に印刷されているので、レーベル面を容易に模倣することができる。デジタル化されたデータは、複製しても劣化がほとんど認められない。近年の読み出し型光記録媒体の模倣品(通常、海賊版と称され、以下、海賊版と称す)は、外観からは判別できない、あるいは外観では正規品よりも優れたものも出回っている。
これらの海賊品を外観から簡単に判別できる光記録媒体を開発し、著作権を保護する必要がある。
追記型あるいは書き換え形の媒体の場合、海賊品は正規品に比べて信頼度にかける場合が多く、追記型あるいは書き換え形の媒体においても正規品と海賊品とを外観から簡単に判別できることが望まれている。
上記課題は、印刷面が露出しているために、海賊版が正規品の印刷面を簡単に模倣することができ、且つ、模倣された印刷面と正規品の印刷面とから判別することが困難であることに鑑み、本発明では、印刷面が露出しないようにすることで解決するものである。
本発明のように、印刷面が露出していない正規品の印刷面を海賊版が模倣する場合、正規品の製造と同じ製造設備を準備する必要があり、海賊版の製造が著しく困難になる。
本発明の構成は、一方の側から光を入射し、1以上の記録層へデータの書き込み、あるいは、前記記録層に記録されたデータを読み出し、あるいは、消去する光記録媒体であって、前記光記録媒体の前記光が入射される側と対向する側に設けられた支持基板と、前記光が入射される側からもっとも深い位置に形成された前記記録層との間に印刷層が形成され、前記光記録媒体の光が入射される側に対向する側の前記印刷層と対応する部位は、前記支持基板が露出していることを特徴とする光記録媒体である。
本発明の光記録媒体は、媒体の表面は基板面が露出した状態であり、媒体表面に印刷面が露出していないので、外観から複製品を容易に判別することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について詳細に説明する。
本発明に係る光記録媒体の製造方法を、図2の模式的工程断面を用いて詳細に説明する。
以下、基板に予め形成された、データとしての記録ピット、または、ランド、グルーブおよびアドレッシング用の記録ピットを総称して信号パターンと称する。また、信号パターンが形成された面に積層される、反射層あるいはデータを記録する反射層と記録層等からなる積層層等の層を総称して記録層と称する。
(1)保持基板9上に2P(Photopolymer)樹脂13を形成し、その後、信号パターンを有するスタンパー14を押圧し、2P樹脂13上に信号パターンを形成する。
(2)保持基板9側より紫外線光(以下、UV光と称す。)を照射し、フォトポリマー(2P)樹脂13を硬化後、スタンパー14を剥離することで中間層25が形成される。
(3)中間層25の表面に、記録層あるいは反射層等を成膜し記録層7を形成する。
(4)基板1の中間層を接着する面に、印刷層となるレーベル印刷19が行われた基板を用意し、基板1のレーベル印刷19がなされた面に接着層21を形成し、中間層25の記録層7が形成された面を、接着層21を介して接着する。
(5)その後、保持基板9を剥離する。
(6)最後に、中間層25上に保護層となる有機保護膜からなるカバー層8を形成する。
以下、工程順に更に詳細に説明する
信号パターン形成用スタンパーの製造方法を、図3を用いて説明する。
(1)原盤ガラス42にスピンコート法を用いてフォトレジスト41を塗布した。
(2)レーザービーム43によってフォトレジスト41に所定の凹凸パターンを得るための露光を行った。露光は回転テーブルにより原盤ガラスが角速度一定或いは線速度一定で回転し、光源となるレーザを原盤ガラスに照射する落射ミラー部が一定速度でスライドする移動光学台を有した、露光装置を用いた。
(3)露光部44をアルカリ現像し、原盤ガラス42上の信号パターンを形成した。
(4)前記信号パターン表面にニッケル導電膜45を、スパッタ法を用いて形成した。
(5)ニッケル電鋳を行い、電鋳層46を形成した。電鋳時の厚さは0.3mmとし、全面裏面研磨を行った。
(6)前記原盤ガラスからニッケル層の剥離を行う。
(7)所定の信号パターンを形成したスタンパー14得られた。
保持基板9上に配する中間層を得るため、2P法を用いて中間層25を形成する方法を説明する。
2P樹脂にスタンパーに形成された信号パターンを転写する方法は、
1.保持基板9上に2P樹脂3を塗布した後に、スタンパー14を押厚する方法と、
2.スタンパー14に2P樹脂3を塗布した後に、スタンパー14上に形成された2P樹脂を保持基板9に押圧する方法、あるいは、
3.保持基板9およびスタンパー14の両方に2P樹脂3を塗布した後に、2P樹脂3が向き合状態で、保持基板9にスタンパー14を押圧する方法がある。
スタンパー14を2P樹脂から剥離する際に2P樹脂を硬化させるための紫外線光をスタンパー14あるいは、保持基板9側から照射する必要がある。繰り返し使用が可能な金属製のスタンパー14を用いる場合、保持基板9は、UV光に対し、透過性の良い材料が好ましく、ガラス基板あるいはUV光の透過性の良い有機樹脂基板を用いることが好ましい。UV光で光透過度が劣化する材料の場合、繰り返しの使用が困難であるので、UV光で劣化しない材料であることが更に好ましい。又、中間層25の膜厚および中間層の25の信号パターンが形成された面と対向する面の高い平滑性を得るために、保持基板9は、剛性が高く、表面を平滑性の高い面に加工可能な材料であることが好ましく、ガラス基板がより好ましい。
更に、保持基板9と基板1との中心軸の位置を精密に位置あわせするため、保持基板9およびスタンパー14は、偏芯調整機構を有することが好ましい。偏芯調整機構としては、中心穴、ピン或いはアライメントマーク等を用いることができる。
スタンパー14を準備し、スタンパー14上に、2P樹脂3を膜厚20μmになるように、塗布する。膜厚は、中間層として最適な膜厚であれば20μmでなくとも良い。
2P樹脂3の塗布方法としては、図4に示すように、スピンコート方式(図4(a))、の他にスプレー方式(図4(b))、スリットコート方式(図4(c))等、様々な方式を用いる事が可能であり、特に限定される事はない。所望の範囲に均一な膜厚を得る事が可能な方式を選択すればよい。
その後、スタンパー14と保持基板9を貼り合わせる。場合によっては保持基板9側にも2P樹脂3を塗布する事も可能であり、必要に応じ、どちらか一方、あるいは、両方に塗布することが可能である。
貼り合わせは、膜厚精度をより向上させるため真空貼り合わせ方式(図5(a))、貼り合わせた後スピン回転させる方式(図5 (b))、重ねあわせ後平板で加圧する方式(図5(c))等、所望の方式を選択する事が可能であり、特に限定されるものではない。場合によってはこれらを組み合わせることもできる。
保持基板9側より、UV光を照射し2P樹脂3を硬化させた後、スタンパー14を剥離する事で、保持基板9上に中間層25が形成される。
その後、成膜装置において記録膜7がスパッタリング方式等によって、凹凸パターン形成面に成膜される(図示せず)。成膜方式としては、蒸着方式、CVD方式、スピンコート塗布方式などがあり、各々の生産工程、生産装置及び生産する記録媒体に最適な方式であれば良く特に限定されるものではない。
光記録媒体には、書き換え型、追記型および読み出し型の3種類に分けられ、夫々に適した成膜を行う。
書き換え型光記録媒体の記録層は、相変化型の材料が主流である。相変化型の材料としては、Te、In、Ga、Sb、Se、Pb、Ag、Au、As、Co、Ni、Mo、W、Pd、Ti、Bi、Zn、Si等の材料の少なくとも1種類以上からなる合金等など公知の材料が知られている。その他にも光磁気記録材料としての、Tb、Fe、Co、Cr、Gd、Dy、Nd、Sm、Ce、Ho等の材料の少なくとも1種類以上からなる合金、希土類−遷移金属合金など公知の材料が知られている。
追記型光記録媒体の記録層としては、公知のシアニン系やフタロシアニン系やアゾ系などの有機色素系の材料を記録膜として用いることができる。
読み出し型光記録媒体の場合、反射層としてAlやAl合金、あるいはSiやSiN及びAgやAg合金などが用いられている。
記録層を構成する膜は、データを記録する領域以外の領域に成膜されないように形成することが好ましい。
2P樹脂の材料は、記録・再生あるいは再生に用いるレーザ光(BDの場合は、波長、0.405μm)の波長に透過性の良い材料であれば、特に限定されるものでは無く、熱硬化性樹脂、カチオン系樹脂等の、光透過性を有し必要とする条件を満たす物であれば良い。
次に、射出成型法を用いた、基板1となる支持基板の製造方法を図6および図7を用いて説明する。
図6は、射出成型用の金型の模式的部分断面図で、射出成型用の金型は、可動金型11と固定金型10を合わせた状態で、金型の間隙に溶融した有機樹脂を射出するものである。可動金型11上にスタンパー14を配置する。スタンパー14は、可動金型11に設けられたスタンパー押さえによって金型11に固定されている。スタンパー14は、内周囲をスタンパー押さえ12で、外周囲をスタンパー押さえ13によって保持されている。
図6では外周囲を保持するスタンパー押さえ13によって、固定金型10と可動金型11の間隙の幅が規定されている。固定金型10と可動金型11を合わせた後、溶融したポリカーボネート樹脂(以下、PC樹脂と略す)を金型の間隙に射出し、間隙にPC樹脂を充填する。
尚、支持基板に信号パターンを形成する必要がない場合は、鏡面のスタンパー14を用いても良いし、所望の形状が得られる金型を用い、スタンパー14を配置せずに支持基板を形成することもできる。
図7を用いて、射出成形工程をより詳細に説明する。
をする
(1) 型締め
固定金型11と可動金型12とを嵌め合わせる。図7(1)では、固定金型11と可動金型12との間隙をスタンパー押さえ13により規定している。支持基板に信号パターンを形成しない場合は、金型内に信号パターンが記録されていないスタンパー14を配置すれば良い。更に、スタンパー14を配置せず、金型の形状で支持基板を形成することもできる。この場合、スタンパー押さえ13は金型の間隙の幅(支持基板の膜厚)を規定するものとなる。この場合、間隙を規定する構造を、固定金型11あるいは可動金型12のいずれか一方の設けておくこともできる。
図示しないヒーターにより、250℃以上400℃未満に加熱されたシリンダーの内部でPC樹脂15が加熱溶融される。
成形金型は、使用する熱可塑性樹脂のガラス転移点近傍の温度(PC樹脂の場合で90℃から140℃の間)に温調された媒体を金型の内部を循環させ、一定の温度を保つように構成されている(図示せず)。
(2)樹脂充填および加圧保持
加熱溶融したPC樹脂15は、シリンダー内部のスクリュー(図示せず)によって0.3秒程度の極めて短時間で流路18を介して成形金型内部に充填される。充填量は、必要とする基板1の体積でありスクリューの移動量で決まる。ガラス転移点以上の高温で溶融加熱されたPC樹脂15は、溶融温度と成形金型との温度差によって固化が始まる。金型全体に流れ込むとほぼ同時に成形金型全体に圧力をかけ、一定時間加圧保持する。またこのときの保持時間及び保持圧力及び成形金型温度によって、基板の反り量が決定する。
(3)金型開、基板取りだし
成形金型を開き、取り出し用ロボットアーム(図示せず)によって基板1を取り出す。
このとき、成形金型の開状態が長くなると、成形金型温度が不均一になり次の基板成形に支障が起る事からすばやく取り出し、成形金型を閉める必要がある。
(4)基板保管、スプルー取り出し
取り出し用ロボットアームによって取り出された基板1は、ストッカーと呼ばれる基板保管場所へ移動される。このときも同様にロボットアームによって保管場所へ移動する。また同時に、不要となるスプルー16を廃棄する。支持基板は、マガジンあるいはポールストッカー(図示せず)等の保管形態で保管される。
支持基板の中間層25と貼り合わせを行う面に印刷を行う。印刷方法としては、タンポ印刷、オフセット印刷、シルク印刷、インクジェット印刷、印刷物を貼り合わせるなど様々な方式を用いる事が可能であり、印刷行う面とインクのハジキや拡散等、外観上の問題が無ければいかなる方式であっても構わない。場合によっては、印刷行う面に表面処理を施し密着性や濡れ性を改善する事も可能である。また印刷行う面が従来とは左右反対となる為、版下は必要とされる印刷形状の左右逆形状となる。
保持基板9と基板1の貼り合わせを行う。保持基板9または基板1の少なくとも一方の基板に接着層21を形成する。貼り合わせに際しては、保持基板9パターン面と基板1との中心位置の精度を高い精度で貼り合わせる必要があり、保持基板9とスタンパー14との位置を合わせて貼り合わせを行う必要性がある。
接着剤21として用いられる材料としては、カチオン系接着剤、熱硬化性接着剤、2液性接着剤、ホットメルト、感圧性接着剤等上げられるが、特に限定される物ではない。貼り合わせ後、十分な密着強度が得られた後、保持基板9を剥離する。
次に、保持基板9の剥離面である中間層25上に有機保護膜からなるカバー層8を形成する。形成方法としては、スピンコート法やシート貼り合わせ法などが用いられる。この他にもディッピング方式や、スプレー方式、等いずれかの適切な工程を行うことで可能である。
図1は、本発明のBD用の光記録媒体の作製方法にしたがって作製された多層光記録媒体を模式的に表したものである。
基板1の光が入射する側の面に、印刷層となるレーベル印刷19を形成する。レーベル印刷19上に接着層21、中間層25がこの順に2層形成され、上層の中間層25の表面にカバー層8が形成されている。中間層25に形成された記録層7は、レーベル印刷19に対向する方向に形成されている(図1(1))。
図1(1)は、2層構造の光記録媒体であるが、中間層25を3層以上設けることも可能であるし、中間層25が1層の単層の光記録媒体を形成することもできる。
図1(2)、(3)は、図1(1)の変形例で、記録層が3層形成された多層光記録媒体である。図1(1)との違いは、基板1を第1の基板1−1と第2の基板1−2とがこの順に形成された2層構造とした点である。レーベル印刷19は、第2の基板1−2と第1の基板1−1との間に設けられている。図1(1)との違いは、積層された基板の入射光側に記録層が形成されている点である。図1(1)と同様に2層構造の光記録媒体であれば、中間層を1層設ければ良く、単層の光記録媒体であれば、中間層を設けなくとも良い。
レーベル印刷19は、図1(2)では、第2の基板1の光が入射する側と対向する側に形成され、図1(3)では、第1の基板1の光が入射する側に形成されている。
尚、図示していないが、DVDやHD DVDに印刷層を設ける場合、DVDやHD DVDともに、膜厚0.6mmの基板を2枚貼り合わせるので、単層の光記録媒体の場合、光が入射される側の基板に記録層を形成し、記録層の形成された基板と貼り合わせるもう一方の基板の貼り合わせ面にレーベル印刷を行えば良い。記録層を多層化する場合、図1(2)あるいは(3)と同様にレーベル印刷を行う側の基板を2層構造、あるいは、中間層に記録層を設けて図1(1)と同様の構造にしても良い。
図1に示すように、レーベル印刷19が、基板1の表面に露出せず、接着層21で覆われている。レーベル印刷19の形状をコピーすることは可能であるが、レーベル印刷19を基板1の露出した面ではなく、基板1の露出する面に対向する側に形成することは、製造設備と製造技術とを持っていないと製造することは困難であり、基板1の露出した側にレーベル印刷19が形成された場合、複製品であることが簡単に判別することができる。
画像のコピーを防止する、物理的、あるいは光学的防止策を施すとレーベル印刷のコピーができず更に効果的である。光学的には、コピー機に用いられるスキャン波長に感光しない染料を用いてレーベル面を作成する事や、物理的には基板1側のどちらかの面に微小な凹凸形状をつけることでコピー機でスキャンした時に画像上に干渉縞を発生させる事で対処する事ができる。
上述の説明は、読み出し型の光記録媒体を例に説明してきたが、光記録媒体には、読み出し型以外に、追記型および書き換え型の光記録媒体がある。
追記型および書き換え型の光記録媒体の場合、ユーザーが購入後、ユーザー固有のデータを光記録媒体に書き込むために、あらかじめレーベル印刷を行うことができず、印刷は基板表面に行う必要がある。
この場合、海賊品と正規品とを判別するためには、メーカー名、型番等の光媒体を特定することが可能な文字をレーベル印刷し、基板表面のレーベル印刷が行われた面には、印刷が可能な有機樹脂の塗布を行わなければ良い。
中間層25の膜厚は、必要とする膜厚に設定できるが、記録膜7の組成や膜厚を調整して記録・再生・消去に支障のない構成にすることが好ましい。本発明では必要とされる光記録媒体に適した記録面及び記録膜材料を用いることで、特に限定するものではない。
以下、本発明の実施形態に基づき実施した結果を示す。
実施の形態で説明した方法を用いて光記録媒体の製造を行った。
スタンパー14を準備した。スピンコーターにスタンパー14を吸着させた後、スタンパー14を低速で回転させ、スタンパー14上に材料として***INC-118(日本化薬製)を用いた2P樹脂3を半径位置18mmの位置に滴下、その後高速回転させる事で、スタンパー14のデータ部全面に膜厚20μmになるよう塗布条件を設定し、2P樹脂3を均一に広がらせた。このとき塗布膜厚が内周、外周で均一になるよう条件を設定した。その後、ガラス基板からなる膜厚1.2mm、外形120mm内径15mmの保持基板9と貼り合わせを行った。
貼り合わせしたあと、真空貼りあわせ装置を用いてUV照射を行い硬化させた後、装置より取り出しスタンパー14を剥離した。
信号パターン形状が転写された保持基板9を成膜装置(図示せず)へ搬送した。成膜装置において記録膜をスパッタによって、保持基板9の信号パターン上に成膜した。このようにして記録膜7を形成した。
続いて基板1を射出成形によって作成した。
鏡面のスタンパー14を金型に配して射出成形を行った。基板1の材料としてはPC樹脂15を用いた。
金型温度は、固定側を130℃、可動側を130℃とし、スタンパー14は可動側に取り付けた。このとき用いたスタンパーは凹凸形状を有さない、鏡面である。射出成型機に充填される溶融されたPC樹脂15樹脂の温度は380℃とした。
スタンパー14を取り付けた後、上記温度条件で射出成形をおこない、基板1を作成した。PC樹脂の充填時間は、0.3秒である。型締め力は、初期200KN−第二段階180KN−第三段階175KNであり、保持時間は1.5秒であった。
次いで、基板1にレーベル印刷を行った。レーベル印刷19は3色シルク印刷で行った。
その後、記録層を形成している保持基板9と印刷面を有する基板1の貼り合わせを行った。貼り合わせ材料は2液性接着剤を用い、真空貼り合わせ装置で行った。接着剤が硬化した後、記録層の保持基板を剥離した。その後完成した光記録媒体から信号の再生を行ったが各層において支障なく信号の再生ができた。また、外観上凹凸の無い綺麗な仕上がりとなった。
更に、貼り合わせ面で剥離を行ったが、印刷面で破壊が起こり綺麗な印刷面をそのままの状態で剥離することは不可能であった。
本発明の光記録媒体の模式断面図。 本発明の製造工程を示す模式的工程断面図。 スタンパー作成工程を示す模式的工程断面図。 本発明のコート方式を示す模式図。 本発明の射出成形工工程を示す模式的工程断面図。 本発明のUV樹脂塗布工程を示す模式的工程断面図。 本発明の貼りあわせ工程を示す模式的工程断面図。 従来2P方式による光記録媒体の製造工程の模式図。
符号の説明
1 支持基板
2 透明スタンパー
3 2P樹脂
7 記録膜或いは反射膜
8 カバー層
9 保持基板
10 固定側金型
11 可動側金型
12 インナースタンパー押さえ
13 外周スタンパー押さえ
14 Niスタンパー
15 PC樹脂
16 スプルー
18 流路
19 レーベル印刷
21 接着層
25 中間層
41 フォトレジスト
42 原盤ガラス
43 レーザ光
44 露光部
45 ニッケル導電膜
46 電鋳層

Claims (6)

  1. 一方の側から光を入射し、1以上の記録層へデータの書き込み、あるいは、前記記録層に記録されたデータを読み出し、あるいは、消去する光記録媒体であって、
    前記光記録媒体の前記光が入射される側と対向する側に設けられた支持基板と、前記光が入射される側からもっとも深い位置に形成された前記記録層との間に印刷層が形成され、
    前記光記録媒体の光が入射される側に対向する側の前記印刷層と対応する部位は、前記支持基板が露出していることを特徴とする光記録媒体。
  2. 前記印刷層が、前記支持基板上に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光記録媒体。
  3. 前記支持基板が少なくとも2以上の支持基板の積層構造からなり、前記積層された支持基板の間に前記印刷層が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光記録媒体。
  4. 前記積層された支持基板の上層の支持基板上に前記印刷層が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の光記録媒体。
  5. 前記積層された支持基板の下層の支持基板上に前記印刷層が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の光記録媒体。
  6. 前記印刷層に画像および/あるいは文字が印刷されていることを特徴とする請求項1に記載の光記録媒体。
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