JP2007265149A - 画像処理装置、画像処理方法および撮像装置 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法および撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】検出精度を落とさないで、顔検出のための演算量を削減し、処理時間を短縮化する。
【解決手段】読み込み部101がストレージ102に蓄積されている画像データを読み込む。探索窓サイズの指定情報および探索範囲の指定情報に基づいて指定された探索範囲において、指定されたサイズの探索窓でもって、画像をラスター走査と同様に走査する。探索範囲が走査されることで得られた各探索窓部分の画像である各部分画像に顔領域が存在するか否かが顔領域判定部106において判定される。探索窓の大きさがしきい値以下の場合には、辞書設定部106bが第1の辞書に比して演算量が少ない第2の辞書を設定することによって処理の高速化が図られる。
【選択図】図2

Description

この発明は、画像中のパターンマッチングによって所定画像例えば顔領域を検出するのに適用される画像処理装置、情報処理方法および撮像装置に関する。
顔画像検出技術は、例えばディジタルスチルカメラ等で撮影した複数の写真画像を閲覧する時に、各写真から抽出して顔情報をインデックスとして写真の検索等に利用することができる。また、写真の画質の調整時に、抽出した顔領域が最良となるような画質調整がなされる。さらに、撮影中の画像からリアルタイムに顔領域を検出し、顔領域の明るさまたはフォーカスが最良となるようにカメラの調整がなされたり、顔の存在する位置が中央となるように、パン・チルタによって撮影方向が制御される。よりさらに、顔画像認識は、本人確認等のセキリュティの分野でも適用できる。
例えば、下記特許文献1には、探索窓内部分の画像(以下、部分画像と適宜称する)が顔であるか否かを判定するために、部分画像の画素値について学習辞書との比較演算を行うようにした顔画像認識方法が記載されている。
特開2005−44330号公報
特許文献1に記載されているように、リアルタイム画像または蓄積済みの画像データに対して適用される顔画像検出方法は、対象画像を探索窓によってスキャンすることによって各探索窓に対応する部分画像を取得し、部分画像の画素値を予め学習によって取得している辞書と照合するパターンマッチングによって、顔領域か否かが検出される。
辞書は、学習過程によって内容が変わってくる。例えば演算処理量か少ないが、検出精度が比較的低い辞書や、検出精度は比較的高いが演算処理量が多い辞書等存在する。したがって、顔領域を検出する時にどのような辞書を使用するかによって、処理時間の長さ、検出精度の程度が変わり、高い精度と短い処理時間の両方を満足することが困難であった。
したがって、この発明の目的は、検出精度を下げることなく、顔領域検出のための処理時間を短縮化することが可能な画像処理装置、画像処理方法および撮像装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、この発明は、対象画像を取得する画像取得手段と、
探索窓のサイズを設定する探索窓サイズ設定手段と、
探索窓の設定されたサイズに関連して対象画像中の所定画像をパターンマッチングによって判定するための辞書を設定する辞書設定手段と、
設定されたサイズの探索窓を移動させる走査手段と、
設定された辞書と各走査位置の探索窓の画像とを照合処理することによって、顔領域か否かを判定する顔領域判定手段と、
顔領域判定手段の判定結果から得られた顔領域の情報を出力する顔情報出力手段と
を備えた画像処理装置である。
この発明は、対象画像を取得する画像取得ステップと、
探索窓のサイズを設定する探索窓サイズ設定ステップと、
探索窓の設定されたサイズに関連して対象画像中の所定画像をパターンマッチングによって判定するための辞書を設定する辞書設定ステップと、
設定されたサイズの探索窓を移動させる走査ステップと、
設定された辞書と各走査位置の探索窓の画像とを照合処理することによって、顔領域か否かを判定する顔領域判定ステップと、
顔領域判定ステップの判定結果から得られた顔領域の情報を出力する顔情報出力ステップと
を備えた画像処理方法である。
この発明は、被写体画像を取得するカメラ部と、
撮像手段からの撮像信号に対して信号処理を行うカメラ信号処理部と、
撮像信号を蓄積する記憶部と、
撮像装置の動作を制御する制御部とを備え、
制御部は、
探索窓のサイズを設定する探索窓サイズ設定部と、
探索窓の設定されたサイズに関連して対象画像中の所定画像をパターンマッチングによって判定するための辞書を設定する辞書設定手段と、
設定されたサイズの探索窓を移動させる走査手段と、
設定された辞書と各走査位置の探索窓の画像とを照合処理することによって、顔領域か否かを判定する顔領域判定手段と、
顔領域判定手段の判定結果から得られた顔領域の情報を出力する顔情報出力手段と
を備えた撮像装置である。
この発明によれば、照合に使用する辞書を探索窓のサイズに応じて変更することによって、領域検出処理に要する演算量を減少し、処理時間を短縮化できる。処理量が少ないが、精度の低い辞書を使用する場合は、探索窓が比較的小さいサイズの場合に制限されるので、写真の主題とされるような大きな顔の検出抜けが生ぜず、検出精度の低下を防止できる。
以下、図面を参照しながらこの発明の一実施の形態について説明する。この一実施の形態は、撮像装置であり、図1に示す構成を有している。撮像装置は、カメラ部1と、カメラDSP(Digital Signal Processor)2と、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)3と、媒体インターフェース(以下、媒体I/Fという。)4と、制御部5と、操作部6と、LCD(Liquid Crystal Display)コントローラ7と、LCD8と、外部インターフェース(以下、外部I/Fという。)9からなり、記録媒体10が着脱可能とされている。
記録媒体10は、例えば半導体メモリーを用いたいわゆるメモリーカードである。メモリカード以外に、ハード・ディスク装置、記録可能なDVD(Digital Versatile Disc)や記録可能なCD(Compact Disc)等の光記録媒体、磁気ディスクなどを用いることができる。
カメラ部1は、光学ブロック11、CCD(Charge Coupled Device)12、前処理回
路13、光学ブロック用ドライバ14、CCD用ドライバ15、タイミング生成回路16とを備えたものである。ここで、光学ブロック11は、レンズ、フォーカス機構、シャッター機構、絞り(アイリス)機構などを備えている。
制御部5は、CPU(Central Processing Unit)51、RAM(Random Access Memory)52、フラッシュROM(Read Only Memory)53、時計回路54が、システムバス
55を通じて接続されて構成されたマイクロコンピュータであり、この一実施の形態の撮像装置の各部を制御する。RAM52は、処理の途中結果を一時記憶するなど主に作業領域として用いられるものである。フラッシュROM53は、CPU51において実行する種々のプログラムや、処理に必要になるデータなどが記憶されたものである。時計回路54は、現在年月日、現在曜日、現在時刻、撮影日時などを提供する。
撮影時においては、光学ブロック用ドライバ14は、制御部5からの制御に応じて、光学ブロック11を動作させるための駆動信号を形成し、駆動信号を光学ブロック11に供給して、光学ブロック11を動作させる。光学ブロック11では、ドライバ14からの駆動信号に応じて、フォーカス機構、シャッター機構、絞り機構が制御され、被写体像が取り込まれ、被写体像がCCD12に対して提供される。
CCD12は、光学ブロック11からの被写体像を光電変換して出力する。CCDドライバ15からの駆動信号に応じてCCD12が動作し、被写体像が取り込まれ、制御部5によって制御されるタイミング生成回路16からのタイミング信号に基づいて、取り込まれた被写体の画像が電気信号として前処理回路13に供給される。
なお、上述したように、タイミング生成回路16は、制御部5からの制御に応じて、所定のタイミングを提供するタイミング信号を形成する。また、CCDドライバ15は、タイミング生成回路16からのタイミング信号に基づいて、CCD12に供給する駆動信号を形成する。
前処理回路13は、供給された撮像信号に対して、CDS(Correlated Double Sampling)処理を行って、S/N比を良好にし、AGC(Automatic Gain Control)処理を行って、利得を制御し、そして、A/D(Analog/Digital)変換によって、デジタル信号とされた撮像データを形成する。
前処理回路13からのデジタル撮像データがDSP2に供給される。DSP2は、撮像データに対して、AF(Auto Focus)、AE(Auto Exposure)、AWB(Auto White Balance)などのカメラ信号処理を施す。カメラ信号処理がなされた画像データが所定の圧
縮方式でデータ圧縮され、システムバス55、媒体I/F4を通じて装填された記録媒体10に供給され、記録媒体10に画像ファイルとして記録される。
また、記録媒体10に記録された画像データは、タッチパネルやコントロールキーなどからなる操作部6を通じて受け付けたユーザーからの操作入力に応じて、目的とする画像データが媒体I/F4を通じて記録媒体10から読み出され、これがDSP2に供給される。
DSP2は、記録媒体10から読み出され、媒体I/F4を通じて供給された圧縮されている画像データに関して、その圧縮の解凍処理(伸張処理)を行い、解凍後の画像データをシステムバス55を通じて、LCDコントローラ7に供給する。LCDコントローラ7は、画像データからLCD8に供給する表示画像信号を形成し、表示画像信号をLCD8に供給する。これにより、記録媒体10に記録されている画像データに応じた画像がLCD8の画面に表示される。
なお、画像の表示の形態は、ROMに記録された表示処理プログラムに従う。つまり、この表示処理プログラムは後述するファイルシステムがどのような仕組みで記録されているのか、どのように画像を再生するのかというプログラムである。
また、撮像装置には、外部I/F9が設けられている。この外部I/F9を通じて、例えば外部のパーソナルコンピュータが接続され、パーソナルコンピュータから画像データの供給を受けて、これを自身に装填された記録媒体に記録したり、また、自身に装填された記録媒体に記録されている画像データを外部のパーソナルコンピュータに供給することが可能とされている。
また、外部I/F9に通信モジュールを接続することにより、例えば、インターネットなどのネットワークと接続して、ネットワークを通じて種々の画像データやその他の情報を取得し、自身に装填された記録媒体に記録したり、あるいは、自身に装填された記録媒体に記録されているデータを、ネットワークを通じて目的とする相手先に送信することが可能とされている。
また、外部のパーソナルコンピュータやネットワークを通じて取得し、記録媒体に記録した画像データなどの情報についても、上述したように、読み出して再生し、LCD8に表示することが可能とされている。
なお、外部I/F9は、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394、USB(Universal Serial Bus)などの有線用インターフェースとして
設けることも可能であるし、光や電波による無線インターフェースとして設けることも可能である。すなわち、外部I/F9は、有線、無線のいずれのインターフェースであってもよい。
上述したように、一実施の形態の撮像装置は、被写体の画像を撮影して、撮影画像を装填された記録媒体に記録することができ、また、記録媒体に記録された画像データを読み出して、画像データを再生し、利用することができる。また、外部のパーソナルコンピュータやネットワークを通じて、画像データの提供を受けて、これを自身に装填された記録媒体に記録したり、また、読み出して再生したりすることもできるものである。
制御部(マイクロコンピュータ)5において顔検出処理がなされる。図2は、制御部5による顔検出処理をブロック図として表現した機能ブロック図を示す。なお、顔検出装置を撮像装置とは別に写真を閲覧するような画像処理装置として構成することもできる。
図2において、参照符号101が画像データ読み込み部であり、画像データ読み込み部101がストレージ102に蓄積されている画像データ中の所定の画像ファイルをメモリ例えば作業用のRAMに読み込む。ストレージ102は、例えば記録媒体10に対応するものである。また、蓄積されている画像ファイルに限らず、図2において破線で示すように、撮像部109から現在撮影中の画像のようなリアルタイム画像データの顔検出に対してもこの発明を適用することができる。画像データ読み込み部101によって読み込まれた画像データが画像内探索制御部103に引き渡される。
画像内探索制御部103に対して、探索窓サイズ決定部104からの探索窓サイズの指定情報が与えられると共に、探索範囲決定部105からの探索範囲の指定情報が与えられる。画像内探索制御部103は、これらの指定情報に基づいて指定された探索範囲において、指定されたサイズの探索窓でもって、画像をラスター走査と同様に走査する。
すなわち、図3Aおよび図3Bに示すように、探索範囲(図の例では、対象画像の全域)の左上コーナから水平方向に探索窓が所定の移動量で移動され、探索範囲の右端に到達すると、左端に戻ると共に、所定の量、下方に探索窓の位置が変更され、水平方向に走査がなされる。この動作が繰り返され、指定された探索範囲が走査される。水平方向および垂直方向の1ステップ当たりの移動量(m画素)は、探索窓のサイズにほぼ比例することが好ましく、例えば探索窓の1辺の1/10程度に設定される。
図3Aおよび図3Bにそれぞれ示す画像は、同一の被写体を撮影したものであるが、顔の大きさが相違している例である。図3Aに示す比較的大きい顔と、図3Bに示す比較的小さい顔の間では、探索窓の適切な大きさも相違し、大きな顔の場合には、探索窓のサイズが大きくされる。
画像内探索制御部103によって探索範囲が走査されることで得られる各探索窓部分の画像である各部分画像に顔領域が存在するか否かが顔領域判定部106において判定される。顔領域判定方法としては、背景技術の項で述べた既存の方法を使用できる。顔領域判定部106は、予め学習によって獲得している少なくとも2以上の辞書が格納されている不揮発性メモリおよび使用する辞書を切り替える辞書切り替え部からなる辞書設定部106bと、部分画像と設定された辞書との照合を行う照合部106aとからなり、パターンマッチングによって顔領域か否かを判定する。
一つの画像ファイル中に複数の顔領域が存在する場合には、複数の部分画像において、顔領域が検出される。その場合には、その画像ファイルの分類ラベル情報(以下、メタデータと適宜称する)として映っている顔領域の数の情報が記録される。メタデータとは、それぞれの画像ファイルの属性を記述するデータのことであり、画像ファイルと関連付けてメタデータが顔情報データベース108に保存される。なお、顔情報データベース108にはメタデータのみを記憶しているが、記憶容量の増大が許容されるならば顔領域の画像またはその縮小画像も記憶しても良い。また、顔領域判定によって、顔領域の数以外に下記のものをメタデータとして抽出しても良い。
それぞれの顔領域の画像中での位置
それぞれの顔領域の大きさ
それぞれの顔領域において顔の向いている方向
顔領域判定部106において、顔領域が存在すると判定された場合には、メタデータ例えば顔領域の数のデータが画像内探索制御部103を通じて顔データベース書き出し部107に引き渡される。顔データベース書き出し部107は、顔情報データベース108に対してメタデータを書き出すものである。顔情報データベース108は、顔情報のメタデータのみが蓄積されたデータベースである。メタデータは、対応する画像ファイルと関連付けをもって保持される。顔情報データベース108は、ストレージ102、または他のメモリ上に構築される。
図2は、顔情報データベース108を構築するまでの処理に対応する機能ブロック図である。さらに、図示を省略するが、顔情報データベース108に蓄積されている顔情報のメタデータを利用した種々のアプリケーションが可能である。例えばユーザが指定した数の顔領域が存在する画像ファイルを検索することができる。また、顔領域の数に応じて画像ファイルをソートすることも可能である。さらに、撮影中のリアルタイム画像から顔領域を検出し、顔領域にフォーカスが合うようなオートフォーカス動作を行ったり、顔領域の露出が適正となるように自動露光処理を行うこともできる。
従来では、1種類の辞書のみを使用しているために、検出精度を高くしようとすると、照合処理に要する演算量が増大し、顔領域の検出のための処理時間が長くなる問題があった。この発明の一実施の形態では、顔領域を探索する際に、探索窓のサイズに応じて辞書を切り替えることによって、精度を低下させずに処理を高速化できる。なお、以下の説明では、2種類の辞書を切り替えるようにしているが、3種類以上の辞書を切り替えることもできる。
図4は、複数の顔のパターンを想定するツリー構造の辞書の一例および他の例を概念的に示す。図4Aおよび図4Bにそれぞれ示す辞書は、第1階層として被写体の姿勢(顔の向き)に応じた分岐パターンが存在し、第2階層として年代による分岐パターンが存在する。図4Bに示す辞書のみがさらに第3階層として肌の色による分岐パターンを有している。したがって、図4Aに示す辞書を使用すると、顔の向き、年代までのメタデータが得られるのに対して、図4Bに示す辞書を使用すると、肌の色までのメタデータが得られる。照合処理に必要な演算量を比較すると、想定パターン数がより多い図4Bに示す辞書は、図4Aに示す辞書に比してより多い演算量となる。
図5は、辞書の一例および他の例を概念的に示す。探索窓内の照合を行う場合に、画像をブロックに分けてブロック単位で辞書との比較を行うようになされる。ブロックの区切りの細かさによって比較演算量を相違する。図5Aに示すブロック分けと、図5Bに示すブロック分けとを比較すると、ブロックがより小さい図5Bに示す場合の方が演算量が多くなる。
このように演算量が相違する二つの辞書の一方を使用する場合、探索窓のサイズ、すなわち、検出しようとする顔の大きさによって使用する辞書を選択する。その理由は、画像の主題となりうる被写体の顔領域の検出抜けを極力防止するためである。例えば検出しようとする顔の大きさ(探索窓のサイズ)が比較的小さい場合には、精度が低いが演算量が少ない辞書(第2の辞書)を使用し、逆に、検出しようとする顔の大きさ(探索窓のサイズ)が比較的大きい場合には、精度が高いが演算量が多い辞書(第1の辞書)を使用する。
写真の場合では、比較的大きな顔で撮影されている人物は、その写真において重要な被写体であることが多い傾向があり、大きい探索窓を設定している場合では、精度が高い方が好ましい。逆に、小さい探索窓が設定され、小さな顔領域を検出する場合には、その被写体の占める重要度が比較的低いので、精度が低い辞書を使用しても重要な被写体の顔を検出しない可能性が低い。例えば集合写真の場合には、探索窓の大きさが小さくされ、小さい顔領域が検出される。各顔領域の重要度は、数人の被写体の顔が映っている場合に比して低いと考えられる。
しかも、顔検出処理において、1枚の画像を処理するのに必要とされる演算量は、探索窓が小さいほど増大するので、探索窓が小さい場合に演算量が少ない第2の辞書を使用することによる演算量の削減効果は、探索窓が大きい場合に比して大きい。このような観点から探索窓が大きい場合には、精度が高く、演算量が多い第1の辞書を使用して顔領域の検出を行い、探索窓が小さい場合には、精度が低く、演算量が少ない第2の辞書を使用して顔領域の検出を行い、重要な顔領域の検出抜けを防止しつつ、処理に必要な演算量を減少させ、処理時間を短縮化している。
図6は、図2に示す機能ブロック図の構成によって実行される顔領域検出処理の流れを示すフローチャートである。最初のステップS1において、探索窓(図6では、単に窓と表記する)のサイズが初期値に設定される。例えば用意されている複数のサイズの中の最小のサイズが初期値として設定される。図2における探索窓サイズ決定部104によって探索窓のサイズが設定される。
比較ステップS2において、探索窓のサイズが所定サイズ以下か否かが判定される。所定サイズがしきい値である。比較ステップS2の判定結果が否定(NO)であれば、ステップS3において、第1の辞書を使用するように辞書設定部106bが辞書を設定する。そして、処理がステップS5に移る。ステップS5では、探索窓の最初の位置が決定される。比較ステップS2の判定結果が肯定(YES)であれば、ステップS4において第2の辞書を使用するように辞書設定部106bが辞書を設定する。比較ステップS2は、辞書設定部106bの処理であり、第1および第2の辞書は、学習によって予め求められ、辞書設定部106bに保持されている。
ステップS5における探索窓の走査開始位置は、画像全域の例えば左上コーナー位置とされる。開始位置は、これ以外にも任意の位置に設定可能であり、走査の態様も上述したラスター走査に限らず、中心から開始して周囲に向かう方向の走査等が可能である。
ステップS6では、探索窓内の部分画像の画素値が取得される。カラー画像の場合、輝度値が画素値として取得される。取得された部分画像の画素値に対して判定ステップS7において、顔領域か否かの判定がなされる。顔領域判定部106によって、第1または第2の辞書を使用して照合処理(比較演算処理)によって判定ステップS7の処理がなされる。顔領域と判定されると、ステップS8において、顔領域のメタデータが出力される。メタデータは、使用する辞書に依存しており、例えば顔領域の個数等である。メタデータが画像内探索制御部103に保持される。
ステップS8の処理後、または判定ステップS7の判定結果が否定の場合には、判定ステップS9において、画像全体を調べたか否かが判定される。判定ステップS9において、画像全体を調べていないと判定されると、処理がステップS10に移り、探索窓が次の位置に移動される。そして、処理がステップS6(探索窓内の画素値の取得)に戻る。
新たな探索窓に関して、ステップS6、ステップS7、ステップS8、ステップS9が繰り返し行われる。そして、ある一つのサイズの探索窓による顔領域検出処理が終了すると、判定ステップS9(画像全体を調べたか否かの判定)の結果が肯定となり、処理が判定ステップS11に移る。判定ステップ11は、全てのサイズの探索窓について顔領域の検出がなされたか否かを判定する。
全てのサイズの探索窓についての判定が終了していない場合には、ステップS12において、探索窓のサイズが次の段階のもの例えばより大きなサイズに変更される。そして、処理が判定ステップS2(探索窓のサイズのしきい値判定)に戻る。新たに設定された探索窓のサイズがしきい値より大きい場合には、第1の辞書が使用され、探索窓のサイズがしきい値以下の場合には、より演算量が少ない第2の辞書が使用される。その後は、新たに設定された辞書によって、顔領域の判定処理がなされる。
判定ステップS11の判定結果が肯定、すなわち、全てのサイズの探索窓について顔領域検出が終了したものと判定されると、ステップS13において、顔情報(メタデータ)が出力される。図2における画像内探索部103から顔データベース書き出し部107に対して顔情報が引き渡される。引き渡されたメタデータは、顔情報データベース108に蓄積される。
図6のフローチャートにおける判定ステップS2、並びに判定結果に応じて選択的になされる辞書設定のステップS3,S4がこの発明の一実施の形態の特徴とする処理である。探索窓がしきい値以下の場合には、精度が低いが演算量の少ない第2の辞書が使用されるので、顔領域の検出のための演算量を減少でき、処理時間を短縮化できる。
以上、この発明の一実施の形態について具体的に説明したが、この発明は、上述した一実施の形態に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。例えばこの発明は、携帯機器に適用して好適であるが、携帯機器に限らず、据え置き型の機器例えば撮影画像を閲覧するためのビューワーにも適用することができる。さらに、この発明は、図6に示すような処理をプログラムとしてパーソナルコンピュータにインストールして顔検出装置を実現することもできる。また、処理内容を記述したプログラムは、磁気記録装置、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。
この発明の一実施の形態における撮影装置の構成の一例を示すブロック図である。 この発明の一実施の形態における顔検出装置の機能ブロック図である。 顔検出処理における探索窓の走査を説明するための略線図である。 この発明の一実施の形態における顔領域判定のための辞書の一例の説明に用いる略線図である。 この発明の一実施の形態における顔領域判定のための辞書の他の例の説明に用いる略線図である。 この発明の一実施の形態における顔検出処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 カメラ部
2 カメラDSP
5 制御部
8 LCD
10 記録媒体
11 光学ブロック
12 CCD
51 CPU
101 画像データ読み込み部
103 画像内探索制御部
104 探索窓サイズ決定部
105 探索範囲決定部
106 顔領域判定部
106a 照合部
106b 辞書設定部
108 顔情報データベース


Claims (7)

  1. 対象画像を取得する画像取得手段と、
    探索窓のサイズを設定する探索窓サイズ設定手段と、
    上記探索窓の設定されたサイズに関連して上記対象画像中の所定画像をパターンマッチングによって判定するための辞書を設定する辞書設定手段と、
    設定された上記サイズの上記探索窓を移動させる走査手段と、
    設定された上記辞書と各走査位置の上記探索窓の画像とを照合処理することによって、顔領域か否かを判定する顔領域判定手段と、
    上記顔領域判定手段の判定結果から得られた上記顔領域の情報を出力する顔情報出力手段と
    を備えた画像処理装置。
  2. 上記所定画像が顔領域である請求項1記載の画像処理装置。
  3. 上記辞書設定手段は、少なくとも第1の辞書と上記第1の辞書に比して照合処理がより少ない第2の辞書との一方を設定するものであり、
    上記探索窓の設定されたサイズをしきい値と比較し、上記サイズがしきい値以下の場合に上記第2の辞書を設定する請求項1記載の画像処理装置。
  4. 対象画像を取得する画像取得ステップと、
    探索窓のサイズを設定する探索窓サイズ設定ステップと、
    上記探索窓の設定されたサイズに関連して上記対象画像中の所定画像をパターンマッチングによって判定するための辞書を設定する辞書設定ステップと、
    設定された上記サイズの上記探索窓を移動させる走査ステップと、
    設定された上記辞書と各走査位置の上記探索窓の画像とを照合処理することによって、顔領域か否かを判定する顔領域判定ステップと、
    上記顔領域判定ステップの判定結果から得られた上記顔領域の情報を出力する顔情報出力ステップと
    を備えた画像処理方法。
  5. 上記所定画像が顔領域である請求項4記載の画像処理方法。
  6. 上記辞書設定手段は、少なくとも第1の辞書と上記第1の辞書に比して照合処理がより少ない第2の辞書との一方を設定するものであり、
    上記探索窓の設定されたサイズをしきい値と比較し、上記サイズがしきい値以下の場合に上記第2の辞書を設定する請求項4記載の画像処理方法。
  7. 被写体画像を取得するカメラ部と、
    上記撮像手段からの撮像信号に対して信号処理を行うカメラ信号処理部と、
    上記撮像信号を蓄積する記憶部と、
    撮像装置の動作を制御する制御部とを備え、
    上記制御部は、
    探索窓のサイズを設定する探索窓サイズ設定部と、
    上記探索窓の設定されたサイズに関連して上記対象画像中の所定画像をパターンマッチングによって判定するための辞書を設定する辞書設定手段と、
    設定された上記サイズの上記探索窓を移動させる走査手段と、
    設定された上記辞書と各走査位置の上記探索窓の画像とを照合処理することによって、顔領域か否かを判定する顔領域判定手段と、
    上記顔領域判定手段の判定結果から得られた上記顔領域の情報を出力する顔情報出力手段と
    を備えた撮像装置。
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