JP2007264521A - 表示材 - Google Patents
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Abstract
【課題】 表示画像のコントラストを向上させた表示材を提供する。
【解決手段】 前面板と背面板との間に設けられるマイクロカプセル4内に2色以上の異なる粒子1、2と無色透明溶媒3とを封止した表示材において、2色以上の異なる粒子の少なくとも1色の粒子の形状を扁平形状とした。マイクロカプセル壁に封じられた粒子の形状が扁平形状であるため、表示がなされた時、粒子間に隙間が生じにくく、粒子が本来持っている色味を十分に呈することができ、表示画像のコントラストを向上させることができる。そのため、様々なセグメント表示及びアクティブマトリックス表示用途に、広範に利用可能である。
【選択図】図1
【解決手段】 前面板と背面板との間に設けられるマイクロカプセル4内に2色以上の異なる粒子1、2と無色透明溶媒3とを封止した表示材において、2色以上の異なる粒子の少なくとも1色の粒子の形状を扁平形状とした。マイクロカプセル壁に封じられた粒子の形状が扁平形状であるため、表示がなされた時、粒子間に隙間が生じにくく、粒子が本来持っている色味を十分に呈することができ、表示画像のコントラストを向上させることができる。そのため、様々なセグメント表示及びアクティブマトリックス表示用途に、広範に利用可能である。
【選択図】図1
Description
本発明は、表示画像のコントラストを向上させたマイクロカプセル型電気泳動式表示材に関する。
近年、フラットパネル表示装置としての液晶表示装置(LCD)が、厚さが薄く、小型化が可能であることから、様々な用途において広範に使用されている。そして、最近では、このようなLCDよりも更に薄型化、低消費電力化を目指す他の表示方式として、電気泳動現象を利用した表示装置が開発されている。
この電気泳動現象を利用した表示装置の一つとして、マイクロカプセル型電気泳動方式が実用化されている。
この方式の表示装置は、透明溶媒が満たされたマイクロカプセル中に、正と負に帯電した白色粒子と黒色粒子を入れ、外部電圧の印加によってそれぞれの粒子を表示面に引き上げて画像を形成するものである。
マイクロカプセルのサイズは径数十μm〜数百μmと小さいので、このマイクロカプセルを透明なバインダに分散させると、インクのようにコーティングすることができる。このインクは、外部から電圧を印加することで画像を描くことができるので、電子インクと呼ばれる。
この方式の表示装置は、透明溶媒が満たされたマイクロカプセル中に、正と負に帯電した白色粒子と黒色粒子を入れ、外部電圧の印加によってそれぞれの粒子を表示面に引き上げて画像を形成するものである。
マイクロカプセルのサイズは径数十μm〜数百μmと小さいので、このマイクロカプセルを透明なバインダに分散させると、インクのようにコーティングすることができる。このインクは、外部から電圧を印加することで画像を描くことができるので、電子インクと呼ばれる。
例えば、透明電極を形成した透明樹脂膜にこの電子インクをコーティングし、アクティブマトリクス駆動用の電極回路を形成した基板に貼り合わせると、アクティブマトリクスディスプレイパネルを得ることができる(例えば特許文献1参照)。
なお通常、透明電極を形成した透明樹脂膜に電子インクをコーティングした部品を「前面板」と呼び、アクティブマトリクス駆動用の電極回路を形成した基板を「背面板」と呼んでいる。
特開2000−221546号公報
なお通常、透明電極を形成した透明樹脂膜に電子インクをコーティングした部品を「前面板」と呼び、アクティブマトリクス駆動用の電極回路を形成した基板を「背面板」と呼んでいる。
以上のように構成されるマイクロカプセル型電気泳動式表示装置では、マイクロカプセル中の粒子が、電圧の印加によって所望の色の表示がなされる。
しかし、粒子が球状であると、粒子間に隙間が生じやすく、粒子が本来持っている色味を十分に呈することができないという問題がある。
しかし、粒子が球状であると、粒子間に隙間が生じやすく、粒子が本来持っている色味を十分に呈することができないという問題がある。
本発明は、以上のような実情に鑑み、表示画像のコントラストを向上させた表示材を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の表示材は、透明基板に第一電極を設けた前面板と、基材に第二電極を設けた背面板と、前記前面板と背面板との間に設けられるマイクロカプセル層とを有し、前記マイクロカプセル層は、少なくとも2色以上の異なる粒子と無色透明溶媒がマイクロカプセル壁に封じられたマイクロカプセルによって形成され、前記粒子の少なくとも一部の粒子の形状が扁平形状を有することを特徴とする。
また本発明の表示材は、前記2色以上の異なる粒子の少なくとも1色の粒子の形状が扁平形状を有することを特徴とする。また本発明の表示材は、前記粒子が酸化チタンを含有することを特徴とする。また本発明の表示材は、前記粒子がカーボンブラックを含有することを特徴とする。また本発明の表示材は、前記扁平形状を有する粒子の短径が長径の2/3以下であることを特徴とする。
また本発明の表示材は、前記2色以上の異なる粒子の少なくとも1色の粒子の形状が扁平形状を有することを特徴とする。また本発明の表示材は、前記粒子が酸化チタンを含有することを特徴とする。また本発明の表示材は、前記粒子がカーボンブラックを含有することを特徴とする。また本発明の表示材は、前記扁平形状を有する粒子の短径が長径の2/3以下であることを特徴とする。
本発明によれば、マイクロカプセル壁に封じられた少なくとも一部の粒子の形状が扁平形状であるため、表示がなされた時に、粒子間に隙間が生じにくく、粒子が本来持っている色味を十分に呈することができ、表示画像のコントラストを向上させることができる。
本発明の実施の形態は、マイクロカプセル壁に封じられた粒子の形状を扁平形状とした電気泳動式表示材を提供するものである。
図1は本発明の実施の形態による表示材のマイクロカプセルの例を示す断面図である。図示のように、このマイクロカプセル4には、それぞれ扁平形状の白色の電気泳動粒子1と黒色の電気泳動粒子2とが分散媒3中に分散させて封入されている。
図1は本発明の実施の形態による表示材のマイクロカプセルの例を示す断面図である。図示のように、このマイクロカプセル4には、それぞれ扁平形状の白色の電気泳動粒子1と黒色の電気泳動粒子2とが分散媒3中に分散させて封入されている。
図2は扁平な白色粒子を示す図であり、図2(a)は断面図、図2(b)は平面図である。
扁平な白色粒子1としては、酸化チタンや酸化亜鉛、硫化亜鉛等の無機顔料の他、樹脂等の微粉末、さらにはこれらの複合体等を使用することができるが、好ましくは酸化チタン及び酸化チタンを用いた複合体である。
扁平な酸化チタンは、例えば、焙焼工程で異方性を付与する、または、扁平な樹脂粒子表面に酸化チタンを吸着させるなどの方法で得ることができる。
また、短径は長径の2/3以下が好ましい。また、必要に応じて、粒子の表面を種々の界面活性剤、分散剤、有機及び無機化合物、金属等を用いて処理することで所望の表面電荷を付与することができる。
扁平な白色粒子1としては、酸化チタンや酸化亜鉛、硫化亜鉛等の無機顔料の他、樹脂等の微粉末、さらにはこれらの複合体等を使用することができるが、好ましくは酸化チタン及び酸化チタンを用いた複合体である。
扁平な酸化チタンは、例えば、焙焼工程で異方性を付与する、または、扁平な樹脂粒子表面に酸化チタンを吸着させるなどの方法で得ることができる。
また、短径は長径の2/3以下が好ましい。また、必要に応じて、粒子の表面を種々の界面活性剤、分散剤、有機及び無機化合物、金属等を用いて処理することで所望の表面電荷を付与することができる。
図3は扁平な黒色粒子を示す図であり、図3(a)は断面図、図3(b)は平面図である。
扁平な黒色粒子2としては、カーボンブラックや黒色マグネタイト、γ−ヘマタイト等の酸化物、黒色染料で着色された樹脂等の微粉末、さらにはこれらの複合体等を使用することができるが、好ましくは、カーボンブラック及びカーボンブラックを用いた複合体である。
扁平なカーボンブラックは、例えば、熱分解後の融合時の制御で異方性を付与する、または、扁平な樹脂粒子表面にカーボンブラックを吸着させるなどの方法で得ることができる。
また、短径は長径の2/3以下が好ましい。また、必要に応じて、粒子の表面を種々の界面活性剤、分散剤、有機及び無機化合物、金属等を用いて処理することで所望の表面電荷を付与することができる。
扁平な黒色粒子2としては、カーボンブラックや黒色マグネタイト、γ−ヘマタイト等の酸化物、黒色染料で着色された樹脂等の微粉末、さらにはこれらの複合体等を使用することができるが、好ましくは、カーボンブラック及びカーボンブラックを用いた複合体である。
扁平なカーボンブラックは、例えば、熱分解後の融合時の制御で異方性を付与する、または、扁平な樹脂粒子表面にカーボンブラックを吸着させるなどの方法で得ることができる。
また、短径は長径の2/3以下が好ましい。また、必要に応じて、粒子の表面を種々の界面活性剤、分散剤、有機及び無機化合物、金属等を用いて処理することで所望の表面電荷を付与することができる。
また、透明分散媒3は、例えば、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、脂環式炭化水素、ハロゲン化炭化水素、各種エステル類、アルコール系溶媒、またはその他の種々の油等を単独または適宜混合した溶媒を用いることができる。
粒子と分散媒は、複合コアセルベーション法等の相分離法、界面重合法、in-situ法、溶解分散冷却法等、公知の方法を用いて作成されるマイクロカプセル4に封入することができる。
また、必要に応じて、ふるい分け、比重分離法などの任意の方法により、作成したマイクロカプセルの径の分布を制御することができる。
粒子と分散媒は、複合コアセルベーション法等の相分離法、界面重合法、in-situ法、溶解分散冷却法等、公知の方法を用いて作成されるマイクロカプセル4に封入することができる。
また、必要に応じて、ふるい分け、比重分離法などの任意の方法により、作成したマイクロカプセルの径の分布を制御することができる。
次に本発明を具体的に作製した実施例と比較例について説明する。
図4は本発明の実施例における白色表示と黒色表示を示す説明図であり、図5は比較例の白色表示と黒色表示を示す説明図である。また、図6は実施例と比較例の評価結果を示す説明図である。
図4は本発明の実施例における白色表示と黒色表示を示す説明図であり、図5は比較例の白色表示と黒色表示を示す説明図である。また、図6は実施例と比較例の評価結果を示す説明図である。
<実施例>
[マイクロカプセルの作製]
まず、テトラクロロエチレン溶媒100部に、溶液中で負に帯電するポリエチレン樹脂で表面被覆した長径4μm、短径2μmの酸化チタン60部と、溶液中で正に帯電するアルキルトリメチルアンモニウムクロライドで表面処理した長径3.5μm、短径2.5μmのカーボンブラック40部とが分散された分散液を作成した。
[マイクロカプセルの作製]
まず、テトラクロロエチレン溶媒100部に、溶液中で負に帯電するポリエチレン樹脂で表面被覆した長径4μm、短径2μmの酸化チタン60部と、溶液中で正に帯電するアルキルトリメチルアンモニウムクロライドで表面処理した長径3.5μm、短径2.5μmのカーボンブラック40部とが分散された分散液を作成した。
この分散液40部を、40°Cに調整された水80部にゼラチン10部と乳化剤としてドデシル硫酸ナトリウム0.1部を配合した水溶液と混合し、液温を40°Cに保ちながらホモジナイザーを用いて攪拌、O/Wエマルションを得た。
次いで、得られたO/Wエマルションと、40°Cに調整された水80部にアラビアゴム10部を配合した水溶液とをディスパーを用い混合し、液温を40°Cに保ちながら、酢酸を用いて溶液のpHを4に調整、コアセルベーションによりマイクロカプセル壁を形成した。
次に、液温を5°Cに調整、37重量%ホルマリン溶液1.9部を加え、水酸化ナトリウムを用いて溶液のpHを9に調整した。
そして、攪拌しながら液温を50°Cに調整することでマイクロカプセル壁を硬化させ、白色及び黒色の粒子が分散した分散液を封入したマイクロカプセルを作成した。
このようにして作成したマイクロカプセルの径をふるい分けにより、40μmに揃えた。
そして、攪拌しながら液温を50°Cに調整することでマイクロカプセル壁を硬化させ、白色及び黒色の粒子が分散した分散液を封入したマイクロカプセルを作成した。
このようにして作成したマイクロカプセルの径をふるい分けにより、40μmに揃えた。
そして、このようにして得られたマイクロカプセル100部と、ポリウレタン樹脂溶液(ニッポラン5037,日本ポリウレタン工業社製)100部と硬化剤(コロネートHL,日本ポリウレタン工業社製)5部とを混合して、マイクロカプセル塗工液を作成した。
このマイクロカプセル塗工液を、図4に示すように、全面に酸化インジウム錫(以下、ITOと略す)の第一電極12が設けられた透明ガラス基板11上にアプリケーターを用いて塗布し、70°Cで30分間乾燥し、膜厚50μmのマイクロカプセル層13を得た。
このマイクロカプセル塗工液を、図4に示すように、全面に酸化インジウム錫(以下、ITOと略す)の第一電極12が設けられた透明ガラス基板11上にアプリケーターを用いて塗布し、70°Cで30分間乾燥し、膜厚50μmのマイクロカプセル層13を得た。
このようにして作成した前面板を、透明ガラス基材14上にITOによる縦40μm×横40μmのパターンが繰り返し形成されている第二電極15及びマトリクス電極(図示せず)、スイッチング素子(図示せず)が形成されている背面板と、80°Cの熱プレスにより貼り合わせ、表示パネルを得た。
[コントラストの評価]
<評価方法>
上記の表示パネルに対して、まず、白色表示及び黒色表示の反射率を以下の様に測定した。
まず、図4(a)に示すように、前面側(表示側)が正極、背面側が負極となるように30Vの電圧を500ms印加し、前面側に各マイクロカプセル中の白色粒子を、背面側に黒色粒子を移動させ、この時の白の反射率を測定した。測定条件を次に示す。
測定条件
入射光 :0°
受光 :45°
光源 :D65
視野角 :10°
<評価方法>
上記の表示パネルに対して、まず、白色表示及び黒色表示の反射率を以下の様に測定した。
まず、図4(a)に示すように、前面側(表示側)が正極、背面側が負極となるように30Vの電圧を500ms印加し、前面側に各マイクロカプセル中の白色粒子を、背面側に黒色粒子を移動させ、この時の白の反射率を測定した。測定条件を次に示す。
測定条件
入射光 :0°
受光 :45°
光源 :D65
視野角 :10°
続けて、図4(b)に示すように、前面側が負極、背面側が正極となるように30Vの電圧を500ms印加し、前面側に各マイクロカプセル中の黒色粒子を、背面側に白色粒子を移動させ各色を表示させ、この時の黒の反射率を先の測定条件で測定した。
このようにして得られた白の反射率と黒の反射率の比からコントラストを算出した。
このようにして得られた白の反射率と黒の反射率の比からコントラストを算出した。
[マイクロカプセルの作製]
まず、テトラクロロエチレン溶媒100部に、溶液中で負に帯電するポリエチレン樹脂で表面被覆した平均3μmの球状酸化チタン60部と、溶液中で正に帯電するアルキルトリメチルアンモニウムクロライドで表面処理した平均3μmの球状カーボンブラック40部とが分散された分散液を作成した。
まず、テトラクロロエチレン溶媒100部に、溶液中で負に帯電するポリエチレン樹脂で表面被覆した平均3μmの球状酸化チタン60部と、溶液中で正に帯電するアルキルトリメチルアンモニウムクロライドで表面処理した平均3μmの球状カーボンブラック40部とが分散された分散液を作成した。
この分散液40部を、40°Cに調整された水80部にゼラチン10部と乳化剤としてドデシル硫酸ナトリウム0.1部を配合した水溶液と混合し、液温を40°Cに保ちながらホモジナイザーを用いて攪拌、O/Wエマルションを得た。
次いで、得られたO/Wエマルションと、40°Cに調整された水80部にアラビアゴム10部を配合した水溶液とをディスパーを用い混合し、液温を40°Cに保ちながら、酢酸を用いて溶液のpHを4に調製、コアセルベーションによりマイクロカプセル壁を形成した。
次に、液温を5°Cに調整、37重量%ホルマリン溶液1.9部を加え、水酸化ナトリウムを用いて溶液のpHを9に調整した。
そして、攪拌しながら液温を50°Cに調整することでマイクロカプセル壁を硬化させ、白色及び黒色の粒子が分散した分散液を封入したマイクロカプセルを作成した。
そして、攪拌しながら液温を50°Cに調整することでマイクロカプセル壁を硬化させ、白色及び黒色の粒子が分散した分散液を封入したマイクロカプセルを作成した。
このようにして作成したマイクロカプセルの径をふるい分けにより、40μmに揃えた。
[マイクロカプセル塗工液の作製]
実施例と同様に作製した。
[表示パネルの作製]
実施例と同様に作製した。
[コントラストの評価]
実施例と同様に評価した。
[マイクロカプセル塗工液の作製]
実施例と同様に作製した。
[表示パネルの作製]
実施例と同様に作製した。
[コントラストの評価]
実施例と同様に評価した。
<評価方法>
図5(a)に示すように、前面側(表示側)が正極、背面側が負極となるように30Vの電圧を500ms印加し、前面側に各マイクロカプセル中の白色粒子を、背面側に黒色粒子を移動させ、この時の白の反射率を測定した。測定条件を次に示す。
測定条件
入射光 :0°
受光 :45°
光源 :D65
視野角 :10°
図5(a)に示すように、前面側(表示側)が正極、背面側が負極となるように30Vの電圧を500ms印加し、前面側に各マイクロカプセル中の白色粒子を、背面側に黒色粒子を移動させ、この時の白の反射率を測定した。測定条件を次に示す。
測定条件
入射光 :0°
受光 :45°
光源 :D65
視野角 :10°
続けて、図5(b)に示すように、前面側が負極、背面側が正極となるように30Vの電圧を500ms印加し、前面側に各マイクロカプセル中の黒色粒子を、背面側に白色粒子を移動させ各色を表示させ、この時の黒の反射率を先の測定条件で測定した。
前面側(表示側)から見た時、粒子間に隙間が生じており、隙間から反対色の粒子色が見えてしまい、実施例に比べ白の反射率は小さく、黒の反射率は大きく、コントラストが低いことが分る。
したがって、図6に示すように、本発明の実施例は、比較例に比べ、前面側(表示側)から見ると、粒子間に隙間が生じておらず、粒子が本来持っている色味を十分に呈しており、白の反射率は増大、黒の反射率は減少し、コントラストが向上していることが分る。
前面側(表示側)から見た時、粒子間に隙間が生じており、隙間から反対色の粒子色が見えてしまい、実施例に比べ白の反射率は小さく、黒の反射率は大きく、コントラストが低いことが分る。
したがって、図6に示すように、本発明の実施例は、比較例に比べ、前面側(表示側)から見ると、粒子間に隙間が生じておらず、粒子が本来持っている色味を十分に呈しており、白の反射率は増大、黒の反射率は減少し、コントラストが向上していることが分る。
以上のように、本発明の実施の形態によれば、マイクロカプセル壁に封じられた粒子の形状が扁平形状であるため、表示がなされた時、粒子間に隙間が生じにくく、粒子が本来持っている色味を十分に呈することができ、表示画像のコントラストを向上させることができる。
そのため、様々なセグメント表示及びアクティブマトリックス表示用途に、広範に利用可能である。
なお、以上の例では、マイクロカプセル層の粒子を全て偏平形状としたが、本発明は、一部の粒子だけを偏平形状とした場合にも、一定の効果を得ることができるものであり、そのような構成も本発明に含むものとする。また、偏平形状についても、種々採用できるものであり、上記実施例に限定されないことは勿論である。
そのため、様々なセグメント表示及びアクティブマトリックス表示用途に、広範に利用可能である。
なお、以上の例では、マイクロカプセル層の粒子を全て偏平形状としたが、本発明は、一部の粒子だけを偏平形状とした場合にも、一定の効果を得ることができるものであり、そのような構成も本発明に含むものとする。また、偏平形状についても、種々採用できるものであり、上記実施例に限定されないことは勿論である。
1……白色粒子、2……黒色粒子、3……分散媒、4……マイクロカプセル壁、11……透明基板、12……第一電極、13……マイクロカプセル層、14……基材、15……第二電極。
Claims (5)
- 透明基板に第一電極を設けた前面板と、基材に第二電極を設けた背面板と、前記前面板と背面板との間に設けられるマイクロカプセル層とを有し、
前記マイクロカプセル層は、少なくとも2色以上の異なる粒子と無色透明溶媒がマイクロカプセル壁に封じられたマイクロカプセルによって形成され、
前記粒子の少なくとも一部の粒子の形状が扁平形状を有する、
ことを特徴とする表示材。 - 前記2色以上の異なる粒子の少なくとも1色の粒子の形状が扁平形状を有することを特徴とする請求項1記載の表示材。
- 前記粒子が酸化チタンを含有することを特徴とする請求項1記載の表示材。
- 前記粒子がカーボンブラックを含有することを特徴とする請求項1記載の表示材。
- 前記扁平形状を有する粒子の短径が長径の2/3以下であることを特徴とする請求項1〜4のまたはいずれか1項記載の表示材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006092785A JP2007264521A (ja) | 2006-03-30 | 2006-03-30 | 表示材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006092785A JP2007264521A (ja) | 2006-03-30 | 2006-03-30 | 表示材 |
Publications (1)
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JP2007264521A true JP2007264521A (ja) | 2007-10-11 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014030495A1 (ja) * | 2012-08-21 | 2014-02-27 | シャープ株式会社 | 表示パネルおよび表示装置 |
-
2006
- 2006-03-30 JP JP2006092785A patent/JP2007264521A/ja active Pending
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WO2014030495A1 (ja) * | 2012-08-21 | 2014-02-27 | シャープ株式会社 | 表示パネルおよび表示装置 |
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