JP2007263420A - 蓄熱式燃焼脱臭装置及び燃焼脱臭方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】蓄熱部が2つであるにもかかわらず、ガス排出部における種々の部材にかかる熱的負担が比較的少ない蓄熱式燃焼脱臭装置を提供する。
【解決手段】被処理ガスを熱処理する加熱処理部2と加熱処理部2に導入する被処理ガスAを予熱するための2つの蓄熱部3とを備え、熱処理前の被処理ガスAが一方の蓄熱部3に導入され予熱されてから加熱処理部2に導入され、加熱処理部2による熱処理後の被処理ガスAが他方の蓄熱部3に導入され吸熱されてからガス排出部4を介して外部に排出されるように構成され、且つ、熱処理前の被処理ガスAが導入される蓄熱部3と熱処理後の被処理ガスAが導入される蓄熱部3とが交互に切り替え可能に構成されてなり、更に、ガス排出部4内を冷却すべく、ガス排出部4に冷却用ガスBを導入する冷却用ガス導入手段8が備えられている。
【選択図】 図1
【解決手段】被処理ガスを熱処理する加熱処理部2と加熱処理部2に導入する被処理ガスAを予熱するための2つの蓄熱部3とを備え、熱処理前の被処理ガスAが一方の蓄熱部3に導入され予熱されてから加熱処理部2に導入され、加熱処理部2による熱処理後の被処理ガスAが他方の蓄熱部3に導入され吸熱されてからガス排出部4を介して外部に排出されるように構成され、且つ、熱処理前の被処理ガスAが導入される蓄熱部3と熱処理後の被処理ガスAが導入される蓄熱部3とが交互に切り替え可能に構成されてなり、更に、ガス排出部4内を冷却すべく、ガス排出部4に冷却用ガスBを導入する冷却用ガス導入手段8が備えられている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、主として工場等から排出される被処理ガスを脱臭するための蓄熱式燃焼脱臭装置等に関し、とりわけ、揮発性有機化合物(以下、「VOC」という)等の有機物を含んだ被処理ガスの脱臭に好適な蓄熱式燃焼脱臭装置等に関する。
従来、工場等から排出されVOCを含んだ被処理ガスの脱臭装置としては、図6に示すような蓄熱式燃焼脱臭装置が知られている(例えば、下記特許文献1)。
即ち、従来の該蓄熱式燃焼脱臭装置101は、一般に、被処理ガスを熱処理するための加熱処理部102と、該加熱処理部102へ導入する被処理ガスを予熱するための3つの蓄熱部103とを備えて構成されている。各蓄熱部103内には、例えばハニカム状の蓄熱材が収容されており、一方、加熱処理部102には、該加熱処理部内を所定の温度に保持するための加熱装置104(例えば、バーナー)が1基又は複数基備えられている。
即ち、従来の該蓄熱式燃焼脱臭装置101は、一般に、被処理ガスを熱処理するための加熱処理部102と、該加熱処理部102へ導入する被処理ガスを予熱するための3つの蓄熱部103とを備えて構成されている。各蓄熱部103内には、例えばハニカム状の蓄熱材が収容されており、一方、加熱処理部102には、該加熱処理部内を所定の温度に保持するための加熱装置104(例えば、バーナー)が1基又は複数基備えられている。
該蓄熱式燃焼脱臭装置は、被処理ガスを何れか一つの蓄熱部(第1の蓄熱部)に導入して予熱し、次いで、加熱処理部へと導入し、該加熱処理部にて熱処理した後、他の何れか一方の蓄熱部(第2の蓄熱部)を通して排出するように運転され、被処理ガスとの熱交換によって排出側の蓄熱部が吸熱し次第に高温となるため、所定時間毎に入口側となる蓄熱部と出口側となる蓄熱部とを切り替えることにより、吸熱により高温となった蓄熱部が被処理ガスの予熱を行う蓄熱部として作用させることができ、熱処理による熱を有効利用することができる。
また、この種の蓄熱式燃焼脱臭装置に於いては、被処理ガス中に含まれる有機物等が蓄積して蓄熱部内のガス流路を閉塞させる虞があることから、通常、蓄積した有機物等を熱分解させるベークアウト(空焼)という処理が行われている。
即ち、何れか2つの蓄熱部(第1、第2の蓄熱部)を、被処理ガスを導入して予熱する蓄熱部及び被処理ガスとの熱交換により吸熱する蓄熱部として被処理ガスを流し、更に、定期的に流れを逆にして連続的に運転する間、残った蓄熱部(第3の蓄熱部)における被処理ガスの流れを停止して、加熱処理部から伝達される熱によって高温(例えば500℃以上)に加熱することにより、該第3の蓄熱部に蓄積した高沸点有機微粒子やオイル成分、固形樹脂成分等を熱分解させて除去している。
即ち、何れか2つの蓄熱部(第1、第2の蓄熱部)を、被処理ガスを導入して予熱する蓄熱部及び被処理ガスとの熱交換により吸熱する蓄熱部として被処理ガスを流し、更に、定期的に流れを逆にして連続的に運転する間、残った蓄熱部(第3の蓄熱部)における被処理ガスの流れを停止して、加熱処理部から伝達される熱によって高温(例えば500℃以上)に加熱することにより、該第3の蓄熱部に蓄積した高沸点有機微粒子やオイル成分、固形樹脂成分等を熱分解させて除去している。
該蓄熱式燃焼脱臭装置は、斯かるベークアウトという処理を各蓄熱部に於いて行うことにより、各蓄熱部に於いて高沸点有機微粒子、オイル成分、固形樹脂成分等の蓄積による流路の閉塞等といったことが防止されることとなる。
ところで、この種の蓄熱式燃焼脱臭装置に於いては、装置の簡略化、コンパクト化等の観点から、蓄熱部を2つのみとした脱臭装置が提案されている。
しかしながら、このような蓄熱部を2つとした蓄熱式燃焼脱臭装置に於いては、蓄熱部が2つしか無いことから、1つの蓄熱部を被処理ガスの流れを停止させて該蓄熱部のベークアウトを行うといったことが不可能となる。
即ち、ベークアウトを行うには、一方の蓄熱部を入口側の蓄熱部(即ち、導入された被処理ガスを予熱して加熱処理部に供給する蓄熱部)とし、他方の蓄熱部を出口側の蓄熱部(即ち、加熱処理部から導入された被処理ガスから吸熱し、該被処理ガスをガス排出部に供給する蓄熱部)としつつ、出口側の蓄熱部が有機物等の熱分解温度以上となるまで入口側及び出口側の蓄熱部を切り替えずに運転を継続する必要がある。
しかしながら、このような蓄熱部を2つとした蓄熱式燃焼脱臭装置に於いては、蓄熱部が2つしか無いことから、1つの蓄熱部を被処理ガスの流れを停止させて該蓄熱部のベークアウトを行うといったことが不可能となる。
即ち、ベークアウトを行うには、一方の蓄熱部を入口側の蓄熱部(即ち、導入された被処理ガスを予熱して加熱処理部に供給する蓄熱部)とし、他方の蓄熱部を出口側の蓄熱部(即ち、加熱処理部から導入された被処理ガスから吸熱し、該被処理ガスをガス排出部に供給する蓄熱部)としつつ、出口側の蓄熱部が有機物等の熱分解温度以上となるまで入口側及び出口側の蓄熱部を切り替えずに運転を継続する必要がある。
従って、出口側の蓄熱部からは非常に高温の被処理ガスが排出されることとなり、ガス排出部における種々の部材(例えば、ダクト、フレキ継手、ファン等)にかかる熱的負担が非常に大きく、各部材を極めて耐熱性の高い高価なものにする必要が生じることとなる。
そこで、本発明は、蓄熱部が2つであるにもかかわらず、ベークアウトの際に、ガス排出部における種々の部材にかかる熱的負担が比較的少ない蓄熱式燃焼脱臭装置及び該装置を用いた燃焼脱臭方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決すべく、本発明は、被処理ガスを熱処理する加熱処理部と該加熱処理部に導入する被処理ガスを予熱するための2つの蓄熱部とを備え、熱処理前の被処理ガスが一方の蓄熱部に導入され予熱されてから前記加熱処理部に導入され、加熱処理部による熱処理後の被処理ガスが他方の蓄熱部に導入され吸熱されてからガス排出部を介して外部に排出されるように構成され、且つ、熱処理前の被処理ガスが導入される蓄熱部と熱処理後の被処理ガスが導入される蓄熱部とが交互に切り替えられるように構成されてなり、
更に、前記ガス排出部内を冷却すべく、前記ガス排出部に冷却用ガスを導入する冷却用ガス導入手段が備えられていることを特徴とする蓄熱式燃焼脱臭装置を提供する。
また、本発明は、該蓄熱式燃焼脱臭装置を用いて、有機物を含む被処理ガスを熱処理することにより、被処理ガスを脱臭する燃焼脱臭方法を提供する。
更に、前記ガス排出部内を冷却すべく、前記ガス排出部に冷却用ガスを導入する冷却用ガス導入手段が備えられていることを特徴とする蓄熱式燃焼脱臭装置を提供する。
また、本発明は、該蓄熱式燃焼脱臭装置を用いて、有機物を含む被処理ガスを熱処理することにより、被処理ガスを脱臭する燃焼脱臭方法を提供する。
本発明に係る蓄熱式燃焼脱臭装置は、高温の被処理ガスがガス排出部に導入されても冷却用ガス導入手段によりガス排出部内に冷却用ガスを導入することができるので、ガス排出部内の温度を低くすることができる。従って、蓄熱部が2つであるにもかかわらず、ベークアウトの際に、ガス排出部における種々の部材にかかる熱的負担が比較的少ないものとなる。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態の蓄熱式燃焼脱臭装置を示した斜視模式図であり、図2、3は、同装置の側面視模式図である。
図1、2、3に示すように、本実施形態の蓄熱式燃焼脱臭装置は、被処理ガスAを熱処理する加熱処理部2と該加熱処理部2に導入する被処理ガスAを予熱するための二つの蓄熱部3と、熱処理前の被処理ガスAを蓄熱部3に導入するガス供給部5と、熱処理され蓄熱部3を経た被処理ガスAを外部(系外)に排出するためのガス排出部4(図2、3参照)とを備えた、いわゆる2塔式の蓄熱式燃焼脱臭装置として構成されている。
前記加熱処理部2は、被処理ガスAを加熱して該被処理ガスA中に含まれるVOC等の有機物を酸化分解する燃焼室2aを備え、また、前記蓄熱部3は、塔状に形成され且つ内部に蓄熱材(図示せず)を備えている。
図1は、本発明の実施形態の蓄熱式燃焼脱臭装置を示した斜視模式図であり、図2、3は、同装置の側面視模式図である。
図1、2、3に示すように、本実施形態の蓄熱式燃焼脱臭装置は、被処理ガスAを熱処理する加熱処理部2と該加熱処理部2に導入する被処理ガスAを予熱するための二つの蓄熱部3と、熱処理前の被処理ガスAを蓄熱部3に導入するガス供給部5と、熱処理され蓄熱部3を経た被処理ガスAを外部(系外)に排出するためのガス排出部4(図2、3参照)とを備えた、いわゆる2塔式の蓄熱式燃焼脱臭装置として構成されている。
前記加熱処理部2は、被処理ガスAを加熱して該被処理ガスA中に含まれるVOC等の有機物を酸化分解する燃焼室2aを備え、また、前記蓄熱部3は、塔状に形成され且つ内部に蓄熱材(図示せず)を備えている。
図1に示すように、前記加熱処理部2は、燃焼室2aが略直方体形状に形成され、その頂部又は側部には該燃焼室2a内の温度を所定の温度に保つべく加熱手段としてのバーナ21が備えられている。
一方、前記蓄熱材としては、例えば、ハニカム状のガス流路が形成された、セラミック製の蓄熱材等が好適に使用されている。
前記加熱処理部2の熱処理温度、即ち、燃焼室2a内温度は、被処理ガスに含まれるVOC等の有機物成分や濃度によって適宜設定されるが、有機物を十分に熱分解させる観点から、通常700〜900℃、好ましくは800〜850℃に設定されている。
一方、前記蓄熱材としては、例えば、ハニカム状のガス流路が形成された、セラミック製の蓄熱材等が好適に使用されている。
前記加熱処理部2の熱処理温度、即ち、燃焼室2a内温度は、被処理ガスに含まれるVOC等の有機物成分や濃度によって適宜設定されるが、有機物を十分に熱分解させる観点から、通常700〜900℃、好ましくは800〜850℃に設定されている。
本実施形態の蓄熱式燃焼脱臭装置は、ガス供給部5を介して熱処理前の被処理ガスAが一方の蓄熱部3に導入され、該蓄熱部3にて予熱されてから前記燃焼室2aに導入され、燃焼室2a内の燃焼による熱処理後の被処理ガスAが他方の蓄熱部3に導入され、該他方の蓄熱部3にて吸熱されてからガス排出部4を介して外部に排出されるように構成され、且つ、熱処理前の被処理ガスAが導入される蓄熱部3と熱処理後の被処理ガスAが導入される蓄熱部3とが交互に切り替わるように構成されている。
詳しくは、図2、3に示すように、前記ガス供給部5は、前記蓄熱部3の何れにも熱処理前の被処理ガスAを供給できるように配された配管5aを備え且つ各配管5aにバルブ5bが介装されて選択的に何れか一方の蓄熱部3に被処理ガスAを導入しうるように構成されている。一方、前記ガス排出部4は、前記蓄熱部3の何れからも熱処理後の被処理ガスAが導入されるように配された配管4aを備え且つ各配管4aにバルブ4bが介装されて選択的に何れか一方の蓄熱部3から被処理ガスAが導入されうるように構成されている。
そして、各バルブ4b、5bの開閉の調整によって、ガス供給部5から被処理ガスAが一方の蓄熱部3に導入され、他方の蓄熱部3から吸熱された被処理ガスAがガス排出部4に導入されるように構成され(図2参照)、他方の蓄熱部3の蓄熱材が十分に熱を吸収して加熱されると、逆に該他方の蓄熱部3にガス供給部5から被処理ガスAが導入され、該一方の蓄熱部3からガス排出部4に被処理ガスAが導入されるように構成されている(図3参照)。
そして、各バルブ4b、5bの開閉の調整によって、ガス供給部5から被処理ガスAが一方の蓄熱部3に導入され、他方の蓄熱部3から吸熱された被処理ガスAがガス排出部4に導入されるように構成され(図2参照)、他方の蓄熱部3の蓄熱材が十分に熱を吸収して加熱されると、逆に該他方の蓄熱部3にガス供給部5から被処理ガスAが導入され、該一方の蓄熱部3からガス排出部4に被処理ガスAが導入されるように構成されている(図3参照)。
また、前記ガス供給部5は、選択的に被処理ガスAに代えて外気Bを前記蓄熱部3に導入しうるように構成され、具体的には、それぞれバルブ7b、8bの介装された配管7a、8aにより構成された被処理ガス供給経路7及び外気供給経路8を供給ブロア9の上流側に備え、バルブ7b、8bの開閉により選択的に被処理ガスA又は外気Bを前記蓄熱部3に導入できるようになっている。
更に、前記ガス供給部5は、外気Bを蓄熱部3のみならず前記ガス排出部4に冷却用ガスとして供給すべく、冷却用ガス導入手段5cを備えている。
詳しくは、冷却用ガス導入手段5cとして、蓄熱部3に連通する配管5aから分岐して前記ガス排出部4に連通する配管5c1と該配管5c1に介装された流量調整可能なバルブ5c2とを備え、ガス供給部5内の外気Bの一部を、好ましくは、前記ガス排出部4内の温度が200〜250℃となるような量の外気Bを、冷却用として前記ガス排出部4に導入しうるように構成されている。
更に、前記ガス供給部5は、外気Bを蓄熱部3のみならず前記ガス排出部4に冷却用ガスとして供給すべく、冷却用ガス導入手段5cを備えている。
詳しくは、冷却用ガス導入手段5cとして、蓄熱部3に連通する配管5aから分岐して前記ガス排出部4に連通する配管5c1と該配管5c1に介装された流量調整可能なバルブ5c2とを備え、ガス供給部5内の外気Bの一部を、好ましくは、前記ガス排出部4内の温度が200〜250℃となるような量の外気Bを、冷却用として前記ガス排出部4に導入しうるように構成されている。
本実施形態の蓄熱式燃焼脱臭装置に於いて、通常運転時には、各バルブ5b、4bの調整によって、先ずガス供給部5から何れか一方の蓄熱部3に被処理ガスAが供給され、蓄熱部3内の蓄熱材により熱を受けて十分に予熱される。
ガス供給部5における被処理ガスAは、通常、常温(10〜40℃程度)であるが、蓄熱部3による予熱によって、蓄熱部3の加熱処理部側の端部領域では、例えば、被処理ガス中の各VOC成分が自然燃焼する温度域(500〜600℃)まで予熱される。
次いで、予熱された被処理ガスAは、加熱処理部2の燃焼室2a内に導入され、バーナー21による燃焼加熱により、例えば700〜900℃に加熱(熱処理)される。
斯かる熱処理によって、被処理ガスA中に含まれる有機物は十分に燃焼若しくは熱分解され、被処理ガスAは脱臭されることとなる。
次いで、熱処理された被処理ガスAは、他方の蓄熱部3に導入され、該蓄熱部3内の蓄熱材に熱が吸収され、通常、一方の蓄熱部3の被処理ガスAが導入される入口温度+20〜40℃までに冷却される。一方、蓄熱材は被処理ガスAから熱を吸収し蓄熱し昇温する。
尚、他方の蓄熱部3に導入され冷却された被処理ガスAは、ガス排出部4のファン6を介して系外に排出される。
そして、一方の蓄熱部3のガス供給部5側端部(即ち、入口である上流側端部)が所定温度以下となるか若しくは他方の蓄熱部3に於けるガス供給部5側端部(即ち、出口である下流側端部)が所定温度以上となると、各バルブ4b、5bの調整によって入口側となる蓄熱部3と出口側となる蓄熱部3とが切り替えられ(即ち、熱効率等を考慮して、適宜最適なタイミングで被処理ガスAの流れが逆方向となるように切り替えられ)、ガス供給部5から他方の蓄熱部3に被処理ガスAが導入されて予熱され、加熱処理部2にて加熱処理された後、一方の蓄熱部3に導入されて吸熱され、ガス排出部4を介して外部に排出される。
ガス供給部5における被処理ガスAは、通常、常温(10〜40℃程度)であるが、蓄熱部3による予熱によって、蓄熱部3の加熱処理部側の端部領域では、例えば、被処理ガス中の各VOC成分が自然燃焼する温度域(500〜600℃)まで予熱される。
次いで、予熱された被処理ガスAは、加熱処理部2の燃焼室2a内に導入され、バーナー21による燃焼加熱により、例えば700〜900℃に加熱(熱処理)される。
斯かる熱処理によって、被処理ガスA中に含まれる有機物は十分に燃焼若しくは熱分解され、被処理ガスAは脱臭されることとなる。
次いで、熱処理された被処理ガスAは、他方の蓄熱部3に導入され、該蓄熱部3内の蓄熱材に熱が吸収され、通常、一方の蓄熱部3の被処理ガスAが導入される入口温度+20〜40℃までに冷却される。一方、蓄熱材は被処理ガスAから熱を吸収し蓄熱し昇温する。
尚、他方の蓄熱部3に導入され冷却された被処理ガスAは、ガス排出部4のファン6を介して系外に排出される。
そして、一方の蓄熱部3のガス供給部5側端部(即ち、入口である上流側端部)が所定温度以下となるか若しくは他方の蓄熱部3に於けるガス供給部5側端部(即ち、出口である下流側端部)が所定温度以上となると、各バルブ4b、5bの調整によって入口側となる蓄熱部3と出口側となる蓄熱部3とが切り替えられ(即ち、熱効率等を考慮して、適宜最適なタイミングで被処理ガスAの流れが逆方向となるように切り替えられ)、ガス供給部5から他方の蓄熱部3に被処理ガスAが導入されて予熱され、加熱処理部2にて加熱処理された後、一方の蓄熱部3に導入されて吸熱され、ガス排出部4を介して外部に排出される。
ベークアウトを行う際には、被処理ガスAに代えて外気Bがガス供給部5から加熱処理部2に導入され、加熱処理後の外気Bが他方の蓄熱部3に導入されて冷却され、ガス排出部4を介して外部に排出されるという運転が継続されることにより、他方の蓄熱部3の下流側端部が好ましくは450〜550℃となるまで該他方の蓄熱部3が加熱される。
斯かる操作により、他方の蓄熱部3は十分に加熱され、蓄熱材表面等に付着する高沸点有機微粒子、オイル成分、固形樹脂成分等が分解され、目詰まり等が解消されることとなる。
尚、各バルブ4b、5bの調整により外気Bの流れを逆にして、熱処理前の外気Bが導入される蓄熱部3と熱処理後の外気Bが導入される蓄熱部3とを切り替えて同様の操作をすることにより、前記一方の蓄熱部3もベークアウトの処理が施されることとなる。
斯かる操作により、他方の蓄熱部3は十分に加熱され、蓄熱材表面等に付着する高沸点有機微粒子、オイル成分、固形樹脂成分等が分解され、目詰まり等が解消されることとなる。
尚、各バルブ4b、5bの調整により外気Bの流れを逆にして、熱処理前の外気Bが導入される蓄熱部3と熱処理後の外気Bが導入される蓄熱部3とを切り替えて同様の操作をすることにより、前記一方の蓄熱部3もベークアウトの処理が施されることとなる。
本来、ベークアウトを行っている際には、蓄熱部3からガス排出部4に導入されるガスが非常に高温となりガス排出部4に於けるダクト、フレキ継手、ファン6等に非常に大きな熱的負荷がかかるが、本実施形態に於いては、冷却用ガス導入手段によってガス供給部5内に於ける外気Bの一部を冷却用ガスとして、ガス排出部4に導入できることから、ガス排出部4内の温度を十分に低減することができ、上記の如き熱的負荷を軽減することができる。
従って、ガス排出部4に於ける種々の部材を、高価な高耐熱性のものとする必要性が無く、装置全体のコスト低減が可能となる。
尚、ガス供給部5内に於ける外気B、即ち、冷却用ガスたる外気Bとしては、通常、常温大気(0〜40℃程度)が用いられる。
従って、ガス排出部4に於ける種々の部材を、高価な高耐熱性のものとする必要性が無く、装置全体のコスト低減が可能となる。
尚、ガス供給部5内に於ける外気B、即ち、冷却用ガスたる外気Bとしては、通常、常温大気(0〜40℃程度)が用いられる。
また、本来、ベークアウトを行っている際には、蓄熱部3からガス排出部4に導入されるガスが非常に高温(例えば、500℃)となることから、十分な冷却には多量の冷却用の外気Bが必要となり、ガス排出部4の容量を、装置全体の脱臭処理能力の割りに極端に大きいものとする必要があるが、本実施形態に於いては、本来蓄熱部3に導入される流量の一部を冷却用として利用するため、蓄熱部3に導入され熱処理されて高温となるガス流量が少なくなり且つ少なくなった分が冷却用に回されることから、ガス排出部4に於ける容量を過大とする必要がなく、よりコンパクトな装置となりうる。
さらに、本実施形態に於いては、選択的に被処理ガスAに代えて外気Bを前記蓄熱部3に導入しうるように構成され且つその一部を冷却用の外気Bとして利用できるように構成されてなるので、上記の如く装置のコンパクト化が達成されると共に、ベークアウトの際に、有機物を含有する被処理ガスAが熱処理されずに排出される虞がない。
即ち、装置のコンパクト化等の観点から、上記の如く蓄熱部3に供給される一部を熱処理せずに冷却用に利用するよう構成した場合に於いて、仮にガス供給部5が蓄熱部3に被処理ガスAのみしか導入できない構成であれば、一部を冷却用に利用するとその一部は熱処理を経ずに外部に排出されることとなるが、本実施形態に於いては、ベークアウトの際には外気Bを利用できるように構成されてなるので、悪臭の元となる有機物を含む被処理ガスAが熱処理されずに外部に排出される虞が防止されることとなる。
さらに、本実施形態に於いては、選択的に被処理ガスAに代えて外気Bを前記蓄熱部3に導入しうるように構成され且つその一部を冷却用の外気Bとして利用できるように構成されてなるので、上記の如く装置のコンパクト化が達成されると共に、ベークアウトの際に、有機物を含有する被処理ガスAが熱処理されずに排出される虞がない。
即ち、装置のコンパクト化等の観点から、上記の如く蓄熱部3に供給される一部を熱処理せずに冷却用に利用するよう構成した場合に於いて、仮にガス供給部5が蓄熱部3に被処理ガスAのみしか導入できない構成であれば、一部を冷却用に利用するとその一部は熱処理を経ずに外部に排出されることとなるが、本実施形態に於いては、ベークアウトの際には外気Bを利用できるように構成されてなるので、悪臭の元となる有機物を含む被処理ガスAが熱処理されずに外部に排出される虞が防止されることとなる。
本実施形態の蓄熱式燃焼脱臭装置は、上記の如く構成され上記の如き効果を奏するものであるが、本発明の蓄熱式燃焼脱臭装置は、上記構成に限定されず、適宜設計変更可能である。
例えば、本実施形態に於いては、冷却用ガス導入手段5cとして、ガス供給部5からガス排出部4に冷却用の外気Bが供給されるように構成されたが、本発明に於いては、斯かる構成に限定されず、例えば図4に示すように、ガス供給部5とガス排出部4とを直接つなぐ経路が備えられておらず、別途ガス排出部4に外気Bを導入する冷却用ガス導入手段10が備えられてなる構成であってもよい。
斯かる構成の蓄熱式燃焼脱臭装置に於いては、ガス供給部5から被処理ガスAが熱処理されずにガス排出部4に導入される経路がないため、熱処理されずに被処理ガスAが排出されること無く、被処理ガスAを流してベークアウトを行うことができる。即ち、ベークアウトと同時に被処理ガスAの熱処理をも行うことができる。
尚、斯かる構成に於いては、被処理ガスAを流してベークアウトを行うことができるため、ガス供給部5は、外気Bを蓄熱部3に導入できない構成であってもよい。
例えば、本実施形態に於いては、冷却用ガス導入手段5cとして、ガス供給部5からガス排出部4に冷却用の外気Bが供給されるように構成されたが、本発明に於いては、斯かる構成に限定されず、例えば図4に示すように、ガス供給部5とガス排出部4とを直接つなぐ経路が備えられておらず、別途ガス排出部4に外気Bを導入する冷却用ガス導入手段10が備えられてなる構成であってもよい。
斯かる構成の蓄熱式燃焼脱臭装置に於いては、ガス供給部5から被処理ガスAが熱処理されずにガス排出部4に導入される経路がないため、熱処理されずに被処理ガスAが排出されること無く、被処理ガスAを流してベークアウトを行うことができる。即ち、ベークアウトと同時に被処理ガスAの熱処理をも行うことができる。
尚、斯かる構成に於いては、被処理ガスAを流してベークアウトを行うことができるため、ガス供給部5は、外気Bを蓄熱部3に導入できない構成であってもよい。
また、本実施形態に於いては、選択的に被処理ガスAに代えて外気Bを前記蓄熱部3に導入しうるように構成され且つその一部を冷却用の外気Bとして利用できるように構成されたが、例えば図5に示すように、ガス供給部5が外気Bを選択的に前記蓄熱部3に導入しうるように構成されておらず、冷却用ガス導入手段5cとして熱処理されていないガス供給部5内の被処理ガスAの一部を冷却用ガスとして、ガス排出部4に供給するように構成されていてもよい。
但し、斯かる構成によれば、悪臭の元となる有機物を含む被処理ガスAの一部が熱処理されずに外部に排出されることとなる。
但し、斯かる構成によれば、悪臭の元となる有機物を含む被処理ガスAの一部が熱処理されずに外部に排出されることとなる。
2・・・加熱処理部
3・・・蓄熱部
A・・・被処理ガス
B・・・外気
3・・・蓄熱部
A・・・被処理ガス
B・・・外気
Claims (4)
- 被処理ガスを熱処理する加熱処理部と該加熱処理部に導入する被処理ガスを予熱するための2つの蓄熱部とを備え、熱処理前の被処理ガスが一方の蓄熱部に導入され予熱されてから前記加熱処理部に導入され、加熱処理部による熱処理後の被処理ガスが他方の蓄熱部に導入され吸熱されてからガス排出部を介して外部に排出されるように構成され、且つ、熱処理前の被処理ガスが導入される蓄熱部と熱処理後の被処理ガスが導入される蓄熱部とが交互に切り替えられるように構成されてなり、
更に、前記ガス排出部内を冷却すべく、前記ガス排出部に冷却用ガスを導入する冷却用ガス導入手段が備えられていることを特徴とする蓄熱式燃焼脱臭装置。 - 前記冷却用ガスが外気である請求項1記載の蓄熱式燃焼脱臭装置。
- 熱処理前の被処理ガスを前記蓄熱部に導入するガス供給部を備え、該ガス供給部は、被処理ガスの前記蓄熱部への供給を停止し且つ外気を該蓄熱部へ供給すると共に、前記冷却用ガス導入手段として前記ガス排出部にも外気を供給するように構成されてなる請求項2記載の蓄熱式燃焼脱臭装置。
- 請求項1乃至3の何れかに記載の蓄熱式燃焼脱臭装置を用いて、有機物を含む被処理ガスを熱処理することにより、被処理ガスを脱臭する燃焼脱臭方法。
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2006
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