JP2007263417A - 換気扇 - Google Patents

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Abstract

【課題】電装部への結露水の浸入するのを防ぎ、電極の腐食などによる耐久性能のばらつきを防止できる換気扇を提供することを目的とする。
【解決手段】筒状部5の室内側に設けられるフランジ部6を設けた本体フレーム8の内面側に設けられる電装部9と、電装部9の設けられる位置と対向する側の筒状部5に設けられる板ばね10と、電装部9と筒状部5間に設けられる水受け用リブ11と、結露水を排水する水抜き孔12とを設け、筒状部5を風洞パイプ(図示せず)に装着したときに、水受け用リブ11および水抜き孔12が風洞パイプの外側に配置するように設けることにより電装部9への結露水の浸入するのを防ぎ、電極の腐食などによる耐久性能のばらつきを防止できる換気扇が得られる。
【選択図】図1

Description

本発明は、本体フレームに設けたファンモータと電気的に接続される電装部品を設けた換気扇に関する。
従来、この種の換気扇の一例として電装部品を設けた換気扇が知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、その換気扇について図9を参照にしながら説明する。
図に示すように、ファンモータ101を設けた換気扇本体102の室内側に裏面側に凹部103を形成したフランジ部104を設け、フランジ部104に凹部103に収納される形状で、ファンモータ101と電気的に接続される電源接続部105の一端を回動自在に支持するように、フランジ部104に支持ピン106を有した一対の支持台107を設け、電源接続部105の一端には支持ピン106の係合部を設け構成している。
特許第3430032号公報([0011]図1)
このような従来の換気扇では、浴室の天井に取り付けた場合には、ダクト内の結露水がダクトからフランジ部104に落下し、電源接続部105側へ結露水が流れ込み、電極の腐食が懸念されるという課題があり、設置状況や使用環境による耐久性能のばらつきを防止できることが要求されている。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、電源接続部の電装部へ結露水が浸入するのを防ぎ、電極の腐食などによる耐久性能のばらつきを防止できる換気扇を提供することを目的としている。
本発明の換気扇は上記目的を達成するために、室内と室外を連通するように、壁部または天井に設けられる風洞パイプに装着される形状で内部にファンモータが設けられる筒状部と、この筒状部の室内側開口の外周に半径方向に張り出した略方形状に形成されたフランジ部と、このフランジ部の周辺の背面側に形成した立ち上がり部を設けた本体フレームと、この本体フレームの内面側に設けられる電装部と、この電装部が設けられる位置と対向する側の前記筒状部に、前記風洞パイプ内に弾性係合するように設けられる板ばねと、前記電装部と前記筒状部間に設けられる水受け用リブと、結露水を排水する水抜き孔とを備え、前記筒状部を前記風洞パイプに装着したときに、前記水受け用リブおよび前記水抜き孔を前記風洞パイプの外側に配置されるように設けたものである。
この手段により、電装部への浸水による電極の腐食などによる耐久性能のばらつきを防止することができる換気扇が得られる。
また、他の手段は、水受け用リブの端付近に、水抜き孔を設けたものである。
この手段により、電装部への浸水による電極の腐食などによる耐久性能のばらつきを防止することができる換気扇が得られる。
また、他の手段は、本体フレームの前面側を湾曲状の湾曲面に形成し、前記本体フレームを天井に取り付けたときに、一番低くなる所に水抜き孔を設けたものである。
この手段により、電装部に水がたまる前に、より早く排水することができる換気扇が得られる。
また、他の手段は、本体フレームの背面側を、複数の補強リブを設けて区切った複数の部屋を形成し、各部屋毎に水抜き孔を設けたものである。
この手段により、電装部への浸水による電極の腐食などによる耐久性能のばらつきを防止することができる換気扇が得られる。
また、他の手段は、水抜き孔を、4mm以上12mm未満の丸孔または角孔により形成したものである。
この手段により、水が表面張力による膜により滞留することなく、確実に水を抜くことができ、かつ、水抜き孔より指が入り電装部に触れることもない換気扇が得られる。
また、他の手段は、水抜き孔までの経路を形成するガイドリブを設けたものである。
この手段により、水が電装部に流れることなく確実に水が排出できる換気扇が得られる。
また、他の手段は、本体フレームに形成されるフランジ部の筒状部側近傍またはフランジ部と筒状部に跨る部分の少なくとも1ヶ所を多孔質材料で形成したものである。
この手段により、多孔質材料が結露水を吸水し、風路に面することにより乾燥させることができる換気扇が得られる。
本発明によれば、電装部への浸水による電極の腐食などによる耐久性能のばらつきを防止することができるという効果のある換気扇を提供できる。
また、電装部に水がたまる前に、より早く排水することができるという効果のある換気扇を提供できる。
また、水が表面張力による膜により滞留することなく確実に水を抜くことができ、かつ、水抜き孔より指が入り電装部に触れることもないという効果のある換気扇を提供できる。
また、結露水を吸水し、乾燥させることができるという効果のある換気扇を提供できる。
本発明の請求項1記載の換気扇は、室内と室外を連通するように、壁部または天井に設けられる風洞パイプに装着させる形状で内部にファンモータが設けられる筒状部と、この筒状部の室内側開口の外周に半径方向に張り出した略方形状に形成されたフランジ部と、このフランジ部の周辺の背面側に形成した立ち上がり部を設けた本体フレームと、この本体フレームの内面側に設けられる電装部と、この電装部が設けられる位置と対向する側の前記筒状部に、前記風洞パイプ内に弾性係合するように設けられる板ばねと、前記電装部と筒状部間に設けられる水受け用リブと、結露水を排水する水抜き孔とを備え、前記筒状部を風洞パイプに装着したときに、前記水受け用リブおよび前記水抜き孔を前記風洞パイプの外側に配置されるように設けたものであり、風洞パイプ内に設けられる筒状部は板ばねにより片寄り配設されることとなり、電装部は風洞パイプより遠ざかる位置に、施工者が意図しなくても配設することができ、浴室等の天井に取り付けた場合には、風洞パイプを伝って下降してきた結露水は、本体フレームのフランジ部により受け止められ、このとき、フランジ部に設けた水受け用リブおよび水抜き孔は風洞パイプの外側に配置されていることによって、結露水は、電装部側に流れないように設けた水受け用リブを伝って水抜き孔より排出されることとなり、電装部への浸水による電極の腐食などによる耐久性能のばらつきを防止できるという作用を有する。
また、請求項2記載の換気扇は、水受け用リブの端部付近に水抜き孔を設けたものであり、風洞パイプを伝ってフランジ部に流れた結露水は、水受け用リブにより誘導されて水受け用リブの端部付近に設けた水抜き孔より排出されることとなり、水受け用リブのどの部位に風洞パイプから結露水が落ちてきた場合においても、水受け用リブの端部付近の水抜き孔により排水されることにより電装部側に結露水が流れ込むのが防止され、電装部への浸水による電極の腐食などによる耐久性能のばらつきを防止できるという作用を有する。
また、請求項3記載の換気扇は、本体フレームの前面側を湾曲状の湾曲面に形成し、前記本体フレームを天井に取り付けたときに、一番低くなる部分に水抜き孔を設けたものであり、天井に取り付けたときに一番低くなる部分に結露水が溜まることとなるが、一番低くなる部分に水抜き孔が設けられていることにより、水を一箇所に集めてより早く排出することができ、電装部側に水が溜まる前に排出することができるという作用を有する。
また、請求項4記載の換気扇は、本体フレームの背面側を、複数の補強リブを設けて区切った複数の部屋を形成し、各部屋毎に水抜き孔を設けたものであり、天井に取り付けた場合に、風洞パイプに結露した結露水が、複数の部屋に分かれて流れ込み、各部屋毎に設けた水抜き孔により排出され、それぞれの部屋に落下した結露水が他の部屋に流れ込むことが防止され、電装部から離れた部屋に落下した結露水が電装部側に流れ込むことがなくなり、電装部への浸水による電極の腐食などによる耐久性能のばらつきを防止できるという作用を有する。
また、請求項5記載の換気扇は、水抜き孔を、4mm以上12mm未満の丸孔または角孔により形成したものであり、表面張力によって膜が張らない程度の大きさに水抜き孔が形成されることによって、結露水がスムーズに流出し、水が溜まることが防止されることとなり、結露水が表面張力により形成される膜により滞留することなく確実に排出することができ、かつ、水抜き孔は指が入らない大きさのため、水抜き孔より指が入り電装部に触れる恐れもないという作用を有する。
また、請求項6記載の換気扇は、水抜き孔までの経路を形成するガイドリブを設けたものであり、ガイドリブにより結露水が意図しない箇所に流れることがなくなり、確実に水抜き孔より結露水を排出することができ、結露水が電装部側に流れるのを防止することができるという作用を有する。
また、請求項7記載の換気扇は、本体フレームに形成されるフランジ部の筒状部側近傍またはフランジ部と筒状部に跨る部分の少なくとも1ヶ所を多孔質材料で形成したものであり、多孔質材料によって、フランジ部の背面側から結露水を吸水し、吸水した結露水は風路に面するフランジ部表面の風の流れによって乾燥が促進されることとなり、結露水を吸水し、乾燥することができるという作用を有する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1〜図5に示すように、室内と室外を連通するように壁部1または天井2に設けられる風洞パイプ3に装着される形状で、内部にファンモータ4の設けられる筒状部5と、筒状部5の室内側開口の外周に半径方向に張り出した略方形状に形成されたフランジ部6と、フランジ部6の周辺の背面側に形成された立ち上がり部7を設けた本体フレーム8と、本体フレーム8の内面側に設けられる電装部9と、電装部9の設けられる位置と対向する側の筒状部5に、風洞パイプ3内に弾性係合するように設けられる板ばね10と、電装部9と筒状部5間に設けられる水受け用リブ11と、結露水を排水する水抜き孔12とを備え、筒状部5を風洞パイプ3の外側に配置されるように設ける。
また、水受け用リブ11の端部に水抜き孔12を設け、本体フレーム8の前面側を湾曲面13により湾曲状に形成し、本体フレーム8を天井2に取り付けたときに、一番低くなる部分に水抜き孔12を設け、本体フレーム8の背面側を複数の補強リブ14を設けて区切り、複数の部屋15を形成し、各部屋15毎に水抜き孔12を設け、水抜き孔12を4mm以上12mm未満の丸孔または角孔により形成し、本体フレーム8の前面には前面パネル16を設け構成する。水抜き孔12の寸法は、電気用品技術基準に定められる試験指の径12mmが通らない寸法とする。
上記構成において、室内と室外を連通するように壁部1または天井2に設けられる風洞パイプ3に装着される形状で内部にファンモータ4の設けられる筒状部5と、この筒状部5の室内側開口の外周に半径方向に張り出した略方形状に形成されたフランジ部6と、このフランジ部6の周辺の背面側に形成した立ち上がり部7とを設けた本体フレーム8と、この本体フレーム8の内面側に設けられる電装部9と、この電装部9の設けられる位置と対向する側の筒状部5に風洞パイプ3内に弾性係合するように設けられる板ばね10と、電装部9と筒状部5間に設けられる水受け用リブ11と、結露水を排水する水抜き孔12とを備え、筒状部5を風洞パイプ3に装着したときに、水受け用リブ11および、水抜き孔12を風洞パイプ3の外側に配置されるように設けたので、風洞パイプ3内に設けられる筒状部5は板ばね10により片寄り配設することとなり、電装部9は風洞パイプ3より遠ざかる位置に、施工者が意図しなくても配設することができ、浴室の天井2等に取り付けた場合には、風洞パイプ3を伝って下降してきた結露水は、本体フレーム8のフランジ部6により受け止められる。このとき、フランジ部6に設けた水受け用リブ11および水抜き孔12は風洞パイプ3の外側に配置されていることによって、結露水は電装部9側に流れないように設けた水受け用リブ11を伝って水抜き孔12より排出されることとなり、電装部9への浸水による電極の腐食などによる耐久性能のばらつきを防止できることとなる。
また、水受け用リブ11の端部付近に水抜き孔12を設けたので、風洞パイプ3を伝ってフランジ部6に流れた結露水は、水受け用リブ11のどの部位に風洞パイプ3から結露水が落ちてきた場合においても、水受け用リブ11により誘導されて水受け用リブ11の端部付近に設けた水抜き孔12より排出されることとなり、電装部9側に結露水が流れ込むことが防止され、電装部9の浸水による電極の腐食などによる耐久性能のばらつきを防止できることとなる。
また、本体フレーム8の前面側を湾曲状に形成し、本体フレーム8を天井2に取り付けたときに、一番低くなる部分に水抜き孔12を設けたので、天井2に取り付けたときに、一番低くなる部分に結露水が溜まることとなるが、一番低くなる部分に水抜き孔12が設けられていることにより、結露水を1箇所に集めてより早く排出することができ、電装部9側に結露水が溜まる前に排出することができることとなる。
また、本体フレーム8の背面側に複数の補強リブ14を設けて区切り複数の部屋15を形成し、各部屋毎に水抜き孔12を設けたので、天井2に取り付けた場合に、風洞パイプ3に結露した結露水が複数の部屋15に分かれて流れ込み各部屋15毎に設けた水抜き孔12により排出されそれぞれの部屋15に落下した結露水が他の部屋15に流れ込むことが防止され、電装部9から離れた部屋15に落下した結露水が電装部9側に流れ込むことがなくなり、電装部9への浸水による電極の腐食などによる耐久性能のばらつきを防止できることとなる。
また、水抜き孔12を、4mm以上12mm未満の丸孔または角孔に形成したので表面張力によって膜が張らない程度の大きさに水抜き孔12が形成されることによって結露水がスムーズに排出され、結露水が溜まることが防止されることとなり、結露水が表面張力により形成される膜により滞留するこなく確実に結露水を排出することができることとなり、かつ、水抜き孔は指が入らない大きさのため、水抜き孔より指が入り電装部に触れる恐れもない。
(実施の形態2)
図6に示すように、水抜き孔12Aまでの径路を形成するガイドリブ17を設け構成する。
上記構成において、ガイドリブ17により結露水が意図しない箇所に流れることがなくなり、確実に水抜き孔12Aより結露水を排出することができ、結露水が電装部9側に流れるのを防止することができることとなる。
(実施の形態3)
図7および図8に示すように、本体フレーム8Aに形成されるフランジ部6Aの筒状部5A側近傍または、フランジ部6Aと筒状部5Aに跨がる部分の少なくとも1ヶ所を多孔質材料18で形成し構成する。
上記構成において、多孔質材料18によってフランジ部6Aの背面側から結露水を吸水し、吸水した水は風路に面するフランジ部6Aの表面の風の流れによって乾燥が促進されることとなり、結露水を吸水し乾燥することができることとなる。
本発明にかかる換気扇のフランジ部の構造は、電装部への浸水による電極の腐食などによる耐久性能のばらつきを防止できる構造によって、空調機、送風機等に設けられているフランジ部の構造にも適用である。
本発明の実施の形態1の換気扇の背面図 同換気扇の壁部に装着した状態を示す背面図 同換気扇の風洞パイプと電装部の関係を示す斜視図 同換気扇の壁部に設置した状態を示す断面図 同換気扇を天井に設置した状態を示す断面図 本発明の実施の形態2の換気扇の背面図 本発明の実施の形態3の換気扇の多孔質材料を形成した状態を示す正面斜視図 同換気扇の多孔質材料を形成した状態を示す背面斜視図 従来の換気扇の斜視図
符号の説明
1 壁部
2 天井
3 風洞パイプ
4 ファンモータ
5 筒状部
5A 筒状部
6 フランジ部
6A フランジ部
7 立ち上がり部
8 本体フレーム
8A 本体フレーム
9 電装部
10 板ばね
11 水受け用リブ
12 水抜き孔
12A 水抜き孔
14 補強リブ
15 部屋
17 ガイドリブ
18 多孔質材料

Claims (7)

  1. 室内と室外を連通するように、壁部または天井に設けられる風洞パイプに装着させる形状で内部にファンモータが設けられる筒状部と、この筒状部の室内側開口の外周に半径方向に張り出した略方形状に形成されたフランジ部と、このフランジ部の周辺の背面側に形成した立ち上がり部を設けた本体フレームと、この本体フレームの内面側に設けられる電装部と、この電装部が設けられる位置と対向する側の前記筒状部に、前記風洞パイプ内に弾性係合するように設けられる板ばねと、前記電装部と筒状部間に設けられる水受け用リブと、結露水を排水する水抜き孔とを備え、前記筒状部を風洞パイプに装着したときに、前記水受け用リブおよび前記水抜き孔を前記風洞パイプの外側に配置されるように設けたことを特徴とする換気扇。
  2. 水受け用リブの端部付近に、水抜き孔を設けたことを特徴とする請求項1記載の換気扇。
  3. 本体フレームの前面側を湾曲状の湾曲面に形成し、前記本体フレームを天井に取り付けたときに、一番低くなる部分に水抜き孔を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の換気扇。
  4. 本体フレームの背面側を、複数の補強リブを設けて区切った複数の部屋を形成し、各部屋毎に水抜き孔を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の換気扇。
  5. 水抜き孔を、4mm以上12mm未満の丸孔または角孔により形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の換気扇。
  6. 水抜き孔までの経路を形成するガイドリブを設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の換気扇。
  7. 本体フレームに形成されるフランジ部の筒状部側近傍またはフランジ部と筒状部に跨る部分の少なくとも1ヶ所を多孔質材料で形成したことを特徴とする請求項1記載の換気扇。
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