JP2007263353A - 駆動力配分制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】サイズが小さく軽量であり、外部的な油圧源も必要とせず、更に左右後輪及び前後車輪の駆動力制御に適用可能とする。
【解決手段】第1及び第2遊星歯車セット12,14は、サンギア18,28、複数のプラネタリギア20,32、及び内歯と外歯を形成したリングギア22,32とを備え、サンギアに動力回転を入力し、キャリアケースから動力回転を出力する。反力伝達機構15はリングギア22,32の間に、一方に加わる反力を反転して他方に加える。サンギアとプラネタリギアにより複数箇所にオイルポンプが形成される。スプール弁60を可変してオイルポンプ側に油圧を発生せると、リングギア22の受力荷重を低下させて出力回転を増速させる方向に回転させで第1遊星歯車セットを増速出力とし、同時に第2遊星歯車セットのリングギア32の受力荷重を増加させて減速出力とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、左右車輪又は前後車輪に伝達する駆動力をコーナリング中等に動的に変化させて旋回安定性を向上させる駆動力配分制御装置に関し、特に、2組の遊星歯車セットを利用することで小型化と軽量化を図る駆動力配分制御装置に関する。
従来、車両の駆動力配分制御装置とし、コーナに対する時に外側車輪に駆動力を与えて回頭性を向上させ、コーナの後半の加速時にも外側車輪に駆動力を移してアンダーステアを低減するようにしたものが知られている。
図20(A)は従来の駆動力配分制御装置であり、図20(B)に車両の旋回モーメントを示す。図20(A)において、駆動力装置200は油圧クラッチ202,204を備え、右旋回の際には油圧P1を加えて油圧クラッチ202を駆動し、ギア206,212,216,210により右後輪220を減速し、このため左後輪218が相対的に増速となり、図20(B)のように、車両に右回りのモーメント222を発生させる。
図21(A)は左旋回時であり、この場合には油圧P2を加えて油圧クラッチ204を駆動し、ギア206,212,214,208により右後輪220の駆動回転を増速し、、図21(B)のように、車両に左回りのモーメント224を発生させる。
特開平5−345535号公報 実開平6−881号公報 特開2002−114049号公報
しかしながら、このような従来の駆動力配分制御装置にあっては、既存のデフギアセットとは別に、変速ギア機構と油圧クラッチを用いた切替機構が2組必要であり、サイズが大型化し、重量も重くなり、コストアップになるという問題があり、一部の高級車種にしか採用されないという問題がある。
また走行中に駆動力を切替えるために大きなクラッチ力が得られる油圧クラッチが必要であり、そのためクラッチを締結するための油圧源及びオイルポンプ、モータ又は電磁コイルが必要であり、装置が複雑化すると同時にフリクション及び消費電力が大きいという問題がある。
更に、駆動力装置としては、左右後輪のみならず、4輪駆動車の場合は前後車輪の駆動力を制御する必要があるが、従来の駆動力制御装置は左右後輪専用であり、前後車輪の駆動力制御に対応できる構造とはなっていない問題もある。
本発明は、サイズが小さく軽量であり、外部的な油圧源も必要とせず、更に左右後輪及び前後車輪の駆動力制御に適用可能な駆動力配分制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、自動車用駆動力配分制御装置を提供する。本発明の自動車用駆動力配分制御装置は、
サンギア、複数のプラネタリギア、及び内歯ギアと外歯ギアを形成したリングギアとを備え、前記サンギアに動力回転を入力し、プラネタリギアのキャリアケースから動力回転を出力する第1遊星歯車セットと、
サンギア、複数のプラネタリギア、及び内歯と外歯を形成したリングギアとを備え、サンギアに第1遊星歯車セットと同じ動力回転を入力し、プラネタリギアのキャリアケースから動力回転を出力する第2遊星歯車セットと、
第1遊星歯車セットのリングギアと第2遊星歯車セットのリングギアとの間に設けられ、一方のリングギアに加わる力を反転して他方のリングギアに加える反力伝達機構と、
第1オイルポンプの吐出ラインをドレーン側に連通する連通路に設けられ、連続的に流路面積を可変してオイルポンプ側に油圧を発生させ、発生油圧により第1遊星歯車セットのリングギアの受力荷重を低下させて反力伝達機構を介して加わる第2遊星歯車セットのリングギアの受力荷重との差によって出力回転を増速させる方向に回転させ、同時に第2遊星歯車セットのリングギアの出力回転を減速させる方向に回転させる第1バルブ機構と、
第2遊星歯車セットのサンギアとプラネタリギア又はプラネタリギアとリングギアにより複数箇所に構成される第2オイルポンプと、
第2オイルポンプの吐出ラインをドレーン側に連通する連通路に設けられ、連続的に流路面積を可変してオイルポンプ側に油圧を発生させ、発生油圧により第2遊星歯車セットのリングギアの受力荷重を低下させて反力伝達機構を介して加わる第1遊星歯車セットのリングギアの受力荷重との差によって出力回転を増速させる方向に回転させ、同時に第1遊星歯車セットのリングギアの出力回転を減速させる方向に回転させる第2バルブ機構と、
を備えたことを特徴とする。
ここで、第1及び第2バルブ機構は、第1及び第2オイルポンプの各吐出ラインをそれぞれ集合させた後にドレーン側に連通する連通路に設ける。また、第1及び第2バルブ機構は、第1及び第2オイルポンプの各吐出ラインからドレーン側に連通する連通路の各々に設けるようにしても良い。
第1遊星歯車セットと第2遊星歯車セットの動力出力の一方を左後輪に伝達すると共に他方を右後輪に伝達して駆動する。この場合の反力伝達機構は、第1遊星歯車セットのリングギアの回転を逆転して第2遊星歯車セットのリングギアに伝達するカウンタギア機構である。
また第1遊星歯車セットと第2遊星歯車セットの動力出力の一方を前車輪に伝達すると共に他方を後車輪に伝達して駆動する。この場合の反力伝達機構は、記第1遊星歯車セットにおけるリングギアの外歯と第2遊星歯車セットにおけるリングギアの外歯を直接噛合わせる。
第1バルブ機構と第2バルブ機構は、一方の流路面積を可変してオイルポンプ側に油圧を発生させる際に、他方の流路面積は最大流路面積として油圧を発生させない無負荷状態とする。
オイルポンプの油路及び第1及び第2バルブ機構を、第1及び第2遊星歯車セットのプラネタリケースに設ける。
本発明によれば、例えば第1遊星歯車セットの第1バルブ機構を作動して油圧を発生させると、そのリングギアが回転して出力回転を増速させ、これに伴い反力伝達を受けた第2遊星歯車セットのリングギアが反対方向に回転し、増速側に対し同じ比率で出力回転を減速させることができ、従来必要としたデフギアセットを必要とすることなく、2組の遊星歯車セットで左右車輪の動力配分制御が簡単にでき、小型化と軽量化、更にコスト低減を図ることができる。
また駆動力配分の切替えは、流路面積を可変するバルブ機構であるため、例えばスプール弁を移動するだけでよく、そのための駆動力はスプール弁のフリクション程度とわずかであり、バルブ機構を駆動するための消費電力は極く僅かで済む。
更に、前後車輪に対する駆動力配分制御装置としても、2組の遊星歯車セットをそのまま使用して配置方向を変えるだけで簡単に対応することができる。
図1は本発明による駆動力配分制御装置の一実施形態の説明図であり、FR方式の車両の後輪に適用した場合である。図1において、本実施形態の駆動力配分制御装置10は右後輪26R,左後輪26L側に設けられ、第1遊星歯車セット12、第2遊星歯車セット14及び反力伝達機構15で構成される。
第1遊星歯車セット12はサンギア18、プラネタリギア20−1,20−3、リングギア22で構成され、ドライブシャフト25をサンギア18に連結して動力回転を入力し、キャリアケース24から動力回転を出力して左後輪26Lに伝達している。
第2遊星歯車セット14はサンギア28、プラネタリギア30−1,30−3、リングギア32で構成され、同じくドライブシャフト25をサンギア28に連結して動力回転を入力し、キャリアケース34からの出力軸を右後輪26Rに連結して駆動力を伝えている。
第1遊星歯車セット12と第2遊星歯車セット14に設けたリングギア22,32は、プラネタリギア20−1,20−3及び30−1,30−3に噛み合う内歯を有すると共に、外歯を備えている。リングギア22,32の外歯は反力伝達機構15を介して連結され、リングギア22,32において一方に加わる反力を反転して他方に加えるようにしている。
このような反力伝達機構15として本実施形態にあっては、第1遊星歯車セット12のリングギア22の外歯にギア36を噛み合わせ、ギア36にカウンタギア38を噛み合わせ、カウンタギア38と同軸に連結したギア40を第2遊星歯車セット14のリングギア32に連結している。
図2は図1の反力伝達機構15に設けたギア36、カウンタギア38及びギア40によるリングギア22,32を連結するギアトレインの詳細を示している。
再び図1を参照するに、第1遊星歯車セット12及び第2遊星歯車セット14に動力回転を入力するドライブシャフト25にはギア44が連結され、ギア44に対してはギア42が噛み合わされ、ギア42に対してはエンジン45からの動力回転が変速機46を介してドライブシャフト48により伝達されている。
なお、図1はFR方式を例にとっているが、変速機46の動力出力をセンタデフを介して右前輪50R,左前輪50Lに伝達する4輪駆動方式についても同様に適用できる。
図3は本実施形態における2組の遊星歯車セットの内部構造を反力伝達機構15によるリングギアの連結状態で示した説明図である。
図3において、第1遊星歯車セット12は、動力回転を入力するサンギア18に、本実施形態では4つのプラネタリギア20−1〜20−4をキャリアケース24に回転自在に支持しており、プラネタリギア20−1〜20−4の外側にリングギア22を内歯22−1により噛み合わせている。
このような構造は第2遊星歯車セット14においても同じであり、サンギア28、キャリアケース34に設けた4つのプラネタリギア30−1〜30−4、及び内歯32−1と外歯32−2を備えたリングギア32で構成される。
第1遊星歯車セット12のリングギア22における外歯22−2と第2遊星歯車セット14におけるリングギア32の外歯32−2との間には、簡略化して示す圧力伝達機構15が配置されており、圧力伝達機構15は支点16を中心に、リングギア22,32の間で一方のリングギアに掛かる反力を反転して他方のリングギアに加えるようにしている。
図4は本実施形態における第1遊星歯車セット12を取り出して拡大して示している。第1遊星歯車セット12にあっては、サンギア18とこれに噛み合う4つのプラネタリギア20−1〜20−4により4箇所にオイルポンプを形成している。
図5は第1遊星歯車セット12におけるオイルポンプの説明図である。図5において、サンギア18とプラネタリギア20−1〜20−4との間には、黒く塗り潰して示すように、4箇所にオイルポンプ52−1〜52−4が形成される。
オイルポンプ52−1〜52−4は、リングギア22を固定した状態でサンギア18を時計回りに回転したときのプラネタリギア20−1〜20−4の反時計回りの回転に伴うキャリアケース24の時計方向の回転により、回転移動しながらオイルポンプとしての機能を作り出している。
オイルポンプ52−1〜52−4は、それぞれ吐出油路54−1〜54−4をキャリアケース24に形成しており、吐出油路54−1〜54−4は更に集合油路56−1〜56−4に連通され、最終的にプラネタリギア20−2の吐出油路54−2を直結しているスプール油路58に集められ、スプール油路58の先には軸方向に摺動自在にスプール弁(第1バルブ機構)60が組み込まれている。
図6は図4のA−A断面図である。図6において、入力軸62はサンギア18と一体に形成されている。サンギア18の出力側の内側には、出力軸部64がスラストベアリング65により回転自在に組み込まれている。出力軸部64にはキャリアケースカバー24−1が一体に形成され、反対側に配置するキャリアケースカバー24−2との間に、図4の内部構造に示したキャリアケース24を挟み込む形で固定している。
キャリアケースカバー24−1,24−2にはプラネタリシャフト66−1,66−3が、ナット67−1,67−3により固定されて、プラネタリギア20−1,20−3をサンギア18に噛み合わせた状態で回転自在に支持している。
プラネタリギア20−1,20−3の外側にはリングギア22が配置され、その内歯22−1を噛み合わせている。キャリアケースカバー24−2はベアリング68により回転自在に支持され、また出力軸部64がベアリング70により回転自在に支持されている。
図7は図4のB−B断面図であり、スプール弁60の組込構造及びその作動機構を示している。図6において、出力軸部64と一体に形成したキャリアケースカバー24−1と反対側のキャリアケースカバー24−2との間にはキャリアケース24が挟み込み状態で固定されており、このキャリアケース24の下側に軸方向にスプール穴を形成し、そこにスプール弁60を摺動自在に組み込んでいる。スプール弁60に対しては、直交する方向からスプール油路58が開口している。
スプール弁60の右側には、リング状の駆動プレート72が配置され、駆動プレート72は、上側をガイドロッド76の右側にナット78−1で固定し、下側をスプール弁60の右側にナット78−3で固定している。
駆動プレート72に対しては上部に示すようにスプール作動フォーク74が設けられ、その嵌合溝に駆動プレート72の外周部を嵌め入れ、駆動プレート72のキャリアケース24の回転に伴う動きを許容している。
スプール作動フォーク74は図示しないシフトロッドに連結されており、モータなど適宜のアクチュエータにより軸方向に駆動することで、スプール弁60によるスプール流路58の開口面積を可変できるようにしている。
図8は本実施形態のバルブ機構の説明図であり、図7に示したスプール弁60による第1バルブ機構を動作状態に分けて示している。図8(A)はオイルポンプの無負荷状態であり、このときスプール油路58に対しスプール弁60は流路面積を最大とする全開位置に後退しており、スプール油路58に対しオイルポンプにより送られた油は、そのままドレーン油路80に排出され、図4に示した4箇所のオイルポンプ52−1〜54−4のポンプ室に圧力は発生しない。
図8(B)はスプール弁60を作動してスプール油路58の流路面積Aを絞った状態であり、流路面積Aを絞ることによる流動抵抗の発生により、オイルポンプ側となるスプール油路58に油圧ΔPを発生する。
図8(C)はスプール弁60を更に作動してスプール油路58を閉鎖した場合であり、この場合、オイルポンプからの吐出油路は完全に遮断されるため、図5においてサンギア18とプラネタリギア20−1〜20−4はロック状態となる。
図9は本実施形態における第1遊星歯車セット12を出力軸側から見た説明図である。即ち図7の右側から見た説明図である。図9において、キャリアケースカバー24−1の外周側には、プラネタリシャフトを固定するナット67−1〜67−4の部分を除く形で刳り抜かれた駆動プレート72が、ナット78−1〜78−4で固定されている。
駆動プレート72に対し、上部半分に亘りフォーク溝を勘合したスプール作動フォーク74が配置され、駆動プレート72の右下側にナット78−3で固定したスプール弁60を軸方向に移動できるようにしている。
このような第1遊星歯車セット12の構造は、第2遊星歯車セット14についても全く同じである。
次に本実施形態における駆動力配分制御装置の動作を説明する。本実施形態にあっては、第1遊星歯車セット12と第2遊星歯車セット14において、いずれか一方が増速されると、他方は同比率で減速されるように動作する。
例えば第1遊星歯車セット12を増速させると、第2遊星歯車セット14は同比率で減速される。第1遊星歯車セット12を増速させるためには、図8(B)に示すようにスプール弁60を作動し、オリフィス作用による開口面積Aを小さくして、オイルポンプ側となるスプール油路58に油圧ΔPを発生させる。
ここでオイルポンプ側に発生する圧力ΔPは次式で与えられる。
Figure 2007263353
但し、Vth:オイルポンプの理論吐出量[cm3/rev]
N:回転数[rev/sec]
γ:オイル比重量
g:重力加速度
このため、スプール弁60の移動量に従ってオリフィスによる開口面積Aが変化し、これに応じてオイルポンプ側に発生する圧力ΔPが増減することになる。
図10は図8(B)のように、スプール弁60を作動してオイルポンプ側に圧力を発生した場合のリングギアに作用する力の説明図である。図10において、オイルポンプ52−1のポンプ室となる部分に、スプール弁60の作動で圧力ΔPが発生すると、サンギア18に入力トルクΔTが発生する。この入力トルクΔTは次式で与えられる。
Figure 2007263353
但し、ηmp:ホンプ効率
このサンギア18に発生する入力トルクΔTにより、リングギア22に作用する力FOPは次のようになる。
Figure 2007263353
即ち図10のように、サンギア18の入力回転ωinに伴うキャリアケース24の同方向の回転及びプラネタリギア20−1の反対方向の回転により、オイルポンプ52−1から吐出した油がスプール弁による絞りで圧力を発生し、前記(4)式の力をプラネタリギア20−1とサンギア18のギア接触点84に生ずる。この力FOPは、そのままプラネタリギア20−1とリングギア22における内歯22−1の接触点86に方向が反転して作用する。
ここでプラネタリギア20には元々、駆動力による受け力荷重Pが作用しており、オイルポンプ52−1の圧力ΔPで発生した力FOPは、この受け力加重Pを減少させる方向に働く。
図11は第1遊星歯車セットのリングギア22と第2遊星歯車セットのリングギア32の反力反転機構15を介した連結状態の概要である。図11において、リングギア22には受力荷重P1が作用し、リングギア32には逆向きに受力荷重P2が作用している。
第1及び第2遊星歯車セットにおいて、スプール弁を図8(A)のように全開としたオイルポンプの無負荷状態にあっては、リングギア22,32の受け力荷重P1,P2はバランスしてP1=P2となっている。
図12はリングギア22,32の受け力荷重P1,P2がバランスしてP1=P2のときの第1遊星歯車セット12と第2遊星歯車セット14の動作説明図である。まず図12(A)の第1遊星歯車セット12にあっては、入力回転をωin1、出力回転をωout1、サンギア18の端数をZA1、プラネタリギア20の端数をZB1、リングギア22の端数をZC1とすると、入出力回転の関係は次式で与えられる。
Figure 2007263353
ここでi01
Figure 2007263353
である。また歯数比i01は実現可能な構造設計の検知から
Figure 2007263353
の範囲にある。
一方、図12(B)の第2遊星歯車セット14においても、同様に入出力回転は
Figure 2007263353
で与えられ、歯数比i02
Figure 2007263353
であり、また歯数比i02
Figure 2007263353
の範囲にある。
次に図8(B)のように、第1遊星歯車セット12のスプール弁60を作動して流路面積8を絞ってオイルポンプ側に圧力ΔPを発生すると、図10のようにリングギア22の受力荷重Pを減少する方向に力Fopが作用し、図11において、リングギア22の受力荷重P1は減少し、リングギア32の受け力荷重P2とのバランスが崩れる。リングギア22の受力荷重P1が減少すると、反力伝達機構15を介して加わるリングギア32の受力荷重P2との差によってリングギア22は出力回転を増速させる方向に回転を始める。
図13は第1遊星歯車セット12のリングギア受け力荷重P1が低下してバランスが崩れた状態での動作説明図である。図13(A)は第1遊星歯車セット12であり、受力荷重P1の減少に伴い、リングギア22がωR1となる回転を始めている。この状態での入出力回転は次式で与えられる。
Figure 2007263353
ここで
Figure 2007263353
とすると
Figure 2007263353
となる。
更に(11)式を整理すると
Figure 2007263353
となる。
一方、図13(B)の第2遊星歯車セット14にあっては、図11に示したように、リングギア22の受力荷重P1が減少すると、反力伝達機構15を介して加わるリングギア22の受力荷重P1とリンクギア32の受力荷重P2の差によってリングギア32が反対方向に、同一速度となる図13(B)に示すωR2の回転を始める。この場合の第2遊星歯車セット14における入出力関係は
Figure 2007263353
となる。ここで
Figure 2007263353
とすると、(13)式は
Figure 2007263353
となる。更に(15)式を整理すると
Figure 2007263353
となる。
この第1遊星歯車セットにおける(12)式と第2遊星歯車セット14における(16)式の関係から、前記(10)式及び(14)式における入力回転とリングギア回転の比率であるαにより、第1遊星歯車セット12の出力回転ωOUT1は増速となり、同時に第2遊星歯車セット14の入力回転ωOUT2は同比率で減速となる。
ここで前記(6)式及び(8)式で与えられるサンギアとリングギアの歯数比を
01=i02=2
とした場合について、前記(10)式から得られる
Figure 2007263353
について、リングギアが停止している場合とリングギアが回転を始めた場合について具体的に説明すると次のようになる。
まずリングギア22,32が停止している場合には次のようになる。
Figure 2007263353
この場合、遊星歯車セット12,14は、共に入力回転を1/3に減速して左右後輪を駆動としており、これは通常の直線走行時の駆動状態である。
次にリングギア22,32が2分の1の速度で回転する場合は次のようになる。
Figure 2007263353
この場合、第1遊星歯車セット12は出力回転を増速しており、第2遊星歯車セット14の出力回転は完全に停止している。このためα=0〜0.5の範囲となるように遊星歯車セット12のスプール弁60の開度を調整することで、右コーナリング時に左後輪26Lを増速して回頭性を向上できる。
更に第1遊星歯車セット12におけるサンギア18の入力回転とリングギア22の回転が一致する場合には次のようになる。
Figure 2007263353
これは図8(C)のように、スプール弁60によりスプール油路58を完全に遮断してサンギアとプラネタリギアをロックさせた状態であり、この場合にはサンギア、プラネタリギア及びリングギアが一体に回転する。このとき第2遊星歯車セットは反対方向に回転することが分かる。
また第2遊星歯車セット14についても、スプール弁61により流路面積を変えることで、同様に、出力回転を増速させることができる。このためα=0〜0.5の範囲となるように第2遊星歯車セット14のスプール弁61の開度を調整することで、左コーナリング時に右後輪26Rを増速して回頭性を向上できる。
図14は図13の動作に対応した各遊星歯車セットにおけるギア回転の説明図である。図14において、サンギア18の入力回転ωin1に対し、リングギア22が同方向にωR1回転すると、反力伝達機構15で連結した第2遊星歯車セット14のリングギア32は反対方向にωR2で回転する。このため、第1遊星歯車セット12のキャリアケース24による出力回転ωout1は増速、第2遊星歯車セット14におけるキャリアケース34による出力回転ωout2は減速となる。
次に第2遊星歯車セット14側を増速、第1遊星歯車セット12側を減速としたい場合には、第2遊星歯車セット14に設けているスプール弁61を作動して流路面積を絞り込んで、そのオイルポンプに圧力ΔPを発生させ、これによって図11に示したリングギア32の受け力荷重P2を小さくすることで、図15に示すようにリングギア32をωR2のように回転させる。
この回転に伴い、反力伝達機構15を介して第1遊星歯車セット12のリングギア22は反対方向にωR1回転となる。これは図14の場合と関係が逆になり、第2遊星歯車セット14は入力回転ωin2を増速し、一方、第1遊星歯車セット12は出力回転ωout1を同比率だけ減速回転することになる。
図16は本実施形態におけるオイルポンプの他の実施形態であり、この実施形態にあっては、プラネタリギア20−1〜20−4とリングギア22により、オイルポンプ90−1〜90−4を形成している。このオイルポンプ90−1〜90−4についても、それぞれの吐出油路は集合油路56−1〜56−4によりスプール油路58に集められ、スプール弁60に供給されることになる。
図17は前後車輪を対象とした駆動力配分制御装置の実施形態の説明図である。図17において、本実施形態はFF駆動をベースとした4輪駆動方式の駆動力配分制御の例であり、エンジン45から駆動力は変速機46で変速された後、本実施形態の駆動力配分制御装置10に設けている第1遊星歯車セット12を通ってフロントデフ92に与えられ、フロントデフ92から右前輪50R、左前輪50Lに伝達されている。また変速機46からの駆動力は同時に第2遊星歯車セット14に入力され、リアデフ94から右後輪26R、左後輪26Lに伝達されている。
第1遊星歯車セット12はサンギア18、プラネタリギア20−1,20−3、リングギア22を備え、変速機46からの動力回転を入力軸96からサンギア18に入力し、キャリアケース24の出力回転をフロントデフ92に伝達している。
第2遊星歯車セット14は、入力軸96の回転をスプロットギア98、チェーン100を介してスプロットギア102からサンギア28に入力している。サンギア28に対してはプラネタリギア30−1,30−3、更にリングギア32が設けられ、キャリアケース34の出力回転をギア104,106を介してリアデフ94に伝えている。
本実施形態において、第1遊星歯車セット12と第2遊星歯車セット14のリングギア22,32の間の反力伝達機構は、リングギア22,32の外歯を直接噛み合わせることで実現している。
図18は図17の実施形態で使用される2組の遊星歯車セットの内部構造の説明図である。図18において、第1遊星歯車セット12及び第2遊星歯車セット14は図3の実施形態と全く同じであるが、反力伝達機構として、第1遊星歯車セット12のリングギア22の外歯22−2と第2遊星歯車セット14のリングギア32の外歯32−2を直接噛み合わせている。このため、反力伝達機構を追加的に設ける必要がない分だけ小型軽量化が実現できる。
この前後輪についての駆動力配分制御にあっても、スプール弁60の作動でオイルポンプに圧力を発生させてリングギア22を受け力荷重の減少により回転させると、キャリアケース24から取り出される出力回転が増速する。同時に、リングギア22に噛み合う第2遊星歯車セット14のリングギア32は反対方向に同じ速度で回転し、キャリアケース34から取り出される出力回転は同比率で減速される。
一方、第2遊星歯車セット14のスプール弁61を作動して、そのオイルポンプに圧力を発生させると、リングギア32の受け力荷重が低下してリングギア32が回転することで、キャリアケース34から取り出される出力回転が増速となる。同時に第1遊星歯車セット12のリングギア22は反対方向に回転し、キャリアケース24から取り出される出力回転は減速回転となる。
図19は前後車輪を対象とした駆動力配分制御装置の他の実施形態の説明図であり、この実施形態にあってはFR方式をベースとした駆動力配分制御装置10の実施形態である。
図19において、駆動力配分制御装置10は、第1遊星歯車セット12と第2遊星歯車セット14を有し、第1遊星歯車セット12のサンギア18にはエンジン45からの動力回転が変速機46を介して入力される。第1遊星歯車セット12のキャリアケース24からの出力回転はリアデフ94に伝達される。
第2遊星歯車セット14のサンギア28には、変速機46からの動力回転がスプロットギア108、チェーン110及びスプロットギア112を介して入力される。キャリアケース34の出力回転はフロントデフ92に与えられている。
本実施形態にあっても、第1遊星歯車セット12と第2遊星歯車セット14は図18に示した構造であり、それぞれのリングギア22,32を外歯により直接噛み合わせることで、反力伝達機構を実現している。
その作用も、第1遊星歯車セット12の出力回転が増速すると第2遊星歯車セット14の出力回転は同比率で減速となる。また第2遊星歯車セット14の出力回転を増速すると第1遊星歯車セット12の出力回転は同比率で減速となる。
なお、本実施形態にあっては、図5のように、オイルポンプ52−1〜52−4からの吐出油路54−1〜54−4を集合油路56−1〜56−4によりスプール油路58に集められ後にスプール弁(第1バルブ機構)60を組み込んでいるが、他の実施形態として、オイルポンプ52−1〜52−4からの吐出油路54−1〜54−4を集合せずに個別にドレーン油路に連通し、各々の油路にスプール弁(第1バルブ機構)を個別に組み込むようにしても良い。
また本発明は上記の実施形態に限定されず、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含む。また本発明は上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
本発明による駆動力配分制御装置の一実施形態の説明図 図1の反力伝達機構に設けたリングギアを連結するギアトレインの説明図 本実施形態における2組の遊星歯車セットの内部説明図 本実施形態における第1遊星歯車セットを内部構造の説明図 サンギアとプラネタリギアで構成される第1遊星歯車セットにおけるオイルポンプの説明図 図4のA−A断面図 図4のB−B断面図 本実施形態のバルブ機構の説明図 本実施形態における第1遊星歯車セットの出力軸側から見た説明図 本実施形態によるオイルポンプの発生圧力によりリングギアに作用する力の説明図 反力伝達機構を介してリングギアの各々に加わる受力荷重の説明図 第1及び第2遊星歯車セットのリングギアの受力荷重がバランスして停止している状態での動作説明図 第1遊星歯車セットのリングギア受力荷重が低下してバランスが崩れた状態での各遊星歯車セットの動作説明図 図13の動作に対応した各遊星歯車セットにおれるギア回転の説明図 第2遊星歯車セットのリングギア受力荷重が低下してバランスが崩れた状態での各遊星歯車セットのギア回転の説明図 プラネタリギアとリングギアにより形成されるオイルポンプの他の実施形態の説明図 前後車輪を対象とした駆動力配分制御装置の実施形態の説明図 図17の実施形態で使用される2組の遊星歯車セットの説明図 前後車輪を対象とした駆動力配分制御装置の他の実施形態の説明図 従来の左右車輪を対象とした駆動力配分制御装置の右車輪増速の説明図 従来の駆動力配分制御装置の左車輪増速の説明図
符号の説明
10:駆動力配分制御装置
12:第1遊星歯車セット
14:第2遊星歯車セット
15:反力伝達機構
16:支点
18,28:サンギア
20−1〜20−4,30−1〜30−4:プラネタリギア
22,32:リングギア
22−1,32−1:内歯
22−2,32−2:外歯
24,24−1,34:キャリアケース
52−1〜54−4,90−1〜90−4:オイルポンプ
54−1〜54−4:吐出油路
56−1〜56−4:集合油路
58:スプール油路
60,61:スプール弁
62:入力軸
64:出力軸部
66−1,66−3:プラネタリシャフト
68,70:ベアリング
72:駆動プレート
74:スプール駆動フォーク
76:ガイドシャフト
80:ドレーン油路
92:フロントデフ
94:リアデフ

Claims (9)

  1. サンギア、複数のプラネタリギア、及び内歯と外歯を形成したリングギアとを備え、前記サンギアに動力回転を入力し、前記プラネタリギアのキャリアケースから動力回転を出力する第1遊星歯車セットと、
    サンギア、複数のプラネタリギア、及び内歯と外歯を形成したリングギアとを備え、前記サンギアに前記第1遊星歯車セットと同じ動力回転を入力し、前記プラネタリギアのキャリアケースから動力回転を出力する第2遊星歯車セットと、
    前記第1遊星歯車セットのリングギアと前記第2遊星歯車セットのリングギアとの間に設けられ、一方のリングギアに加わる力を反転して他方のリングギアに加える反力伝達機構と、
    前記第1遊星歯車セットのサンギアとプラネタリギア又はプラネタリギアとリンクギアにより複数箇所に構成される第1オイルポンプと、
    前記第1オイルポンプの吐出ラインをドレーン側に連通する連通路に設けられ、連続的に流路面積を可変してオイルポンプ側に油圧を発生させ、発生油圧により前記第1遊星歯車セットのリングギアの受力荷重を低下させて前記反力伝達機構を介して加わる第2遊星歯車セットのリングギアの受力荷重との差によって出力回転を増速させる方向に回転させ、同時に前記第2遊星歯車セットのリングギアの出力回転を減速させる方向に回転させる第1バルブ機構と、
    前記第2遊星歯車セットのサンギアとプラネタリギア又はプラネタリギアとリングギアにより複数箇所に構成される第2オイルポンプと、
    前記第2オイルポンプの吐出ラインをドレーン側に連通する連通路に設けられ、連続的に流路面積を可変してオイルポンプ側に油圧を発生させ、発生油圧により前記第2遊星歯車セットのリングギアの受力荷重を低下させて前記反力伝達機構を介して加わる第1遊星歯車セットのリングギアの受力荷重との差によって出力回転を増速させる方向に回転させ、同時に前記第1遊星歯車セットのリングギアの出力回転を減速させる方向に回転させる第2バルブ機構と、
    を備えたことを特徴とする自動車用駆動力配分制御装置。
  2. 請求項1記載の自動車用駆動力配分制御装置に於いて、前記第1及び第2バルブ機構は、第1及び第2オイルポンプの各吐出ラインをぞれぞれ集合させた後にドレーン側に連通する連通路に設けることを特徴とする自動車用駆動力配分制御装置。
  3. 請求項1記載の自動車用駆動力配分制御装置に於いて、前記第1及び第2バルブ機構は、第1及び第2オイルポンプの各吐出ラインからドレーン側に連通する連通路の各々に設けることを特徴とする自動車用駆動力配分制御装置。
  4. 請求項1記載の自動車用駆動力配分制御装置に於いて、前記第1遊星歯車セットと第2遊星歯車セットの動力出力の一方を左後輪に伝達すると共に他方を右後輪に伝達して駆動することを特徴とする自動車用駆動力配分制御装置。
  5. 請求項4記載の自動車用駆動力配分制御装置に於いて、前記反力伝達機構は、前記第1遊星歯車セットのリングギアの回転を逆転して前記第2遊星歯車セットのリングギアに伝達するカウンタギア機構であることを特徴とする自動車用駆動力配分制御装置。
  6. 請求項1記載の自動車用駆動力配分制御装置に於いて、前記第1遊星歯車セットと第2遊星歯車セットの動力出力の一方を前車輪に伝達すると共に他方を後車輪に伝達して駆動することを特徴とする自動車用駆動力配分制御装置。
  7. 請求項6記載の自動車用駆動力配分制御装置に於いて、前記反力伝達機構は、前記第1遊星歯車セットにおけるリングギアの外歯と前記第2遊星歯車セットにおけるリングギアの外歯を直接噛合わせたことを特徴とする自動車用駆動力配分制御装置。
  8. 請求項6記載の自動車用駆動力配分制御装置に於いて、前記第1バルブ機構と第2バルブ機構は、一方の流路面積を可変してオイルポンプ側に油圧を発生させる際に、他方の流路面積は最大流路面積として油圧を発生させない無負荷状態とすることを特徴とする自動車用駆動力配分制御装置。
  9. 請求項6記載の自動車用駆動力配分制御装置に於いて、前記前記オイルポンプの油路及び前記第1及び第2バルブ機構を、前記第1及び第2遊星歯車セットのプラネタリケースに設けたことを特徴とする自動車用駆動力配分制御装置。
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