JP2007262912A - 内燃機関の燃焼制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノッキングの発生を抑制する。
【解決手段】燃焼室5内に電極14を配置する。ノッキングの発生を抑制するためにほぼ圧縮上死点後5°からほぼ圧縮上死点後30°まで1kV以上の高電圧を電極14に連続的に印加する。
【選択図】図1

Description

本発明は内燃機関の燃焼制御装置に関する。
急速圧縮機を用いてノッキングに及ぼす直流電界の影響を検討した論文が公知である(特許文献1および2を参照)。この論文では、シリンダヘッドの中央部に電極板を配置すると共にシリンダの外周部に円弧状に延びる電極を配置し、シリンダ内に予め十分に混合した混合気を導入し、電極板と円弧状電極間に6kV以下の種々の電圧の高電圧を印加した状態でピストンにより混合気を急速に圧縮し、圧縮完了後暫らくしてから混合気を点火栓により点火し、そのときのノッキングの発生について検討がなされている。
検討結果によると直流電界を印加した場合には直流電界を印加しなかった場合に比べてノッキング強度が大巾に低下するとのことである。その理由は、直流電界を印加した場合には燃焼写真からみて火炎伝播による燃焼質量割合が増大しており、従って火炎面前方の末端ガスが低下するためにノッキング強度が低下するというものである。
日本燃焼学会 第36回燃焼シンポジウム(1998年11月)A3P01「急速圧縮機におけるノッキングに及ぼす直流電界の影響」 日本燃焼学会 第37回燃焼シンポジウム(1999年12月)C312「火花点火機関のノッキング強度に及ぼす直流電界の極性の影響」
しかしながら実際のエンジンにおいてこのように圧縮作用中に電界を印加して燃焼質量割合を増大させると、即ち燃焼を活発化させると圧縮行程中に燃焼室周辺部の末端ガスが急速に断熱圧縮されるために燃焼室容積が最も小さくなる圧縮上死点付近において末端ガスが自己着火しやすくなる。即ち、実際のエンジンでは圧縮行程中に電界を印加させるとかえってノッキングが発生しやすくなるという問題を生ずる。
上記問題点を解決するために本発明によれば、燃焼室内に電極を配置し、スパークによって燃焼室内の混合気を着火させた後予め定められた期間に亘ってスパークを生じさせない範囲内の高電圧を電極に印加するようにしている。
ノッキングの発生を確実に阻止することができる。
図1および図2を参照すると、1は機関本体、2はシリンダブロック、3はピストン、4はシリンダヘッド、5は燃焼室、6は吸気弁、7は吸気弁6を駆動するためのアクチュエータ、8は吸気ポート、9は排気弁、10は排気弁9を駆動するためのアクチュエータ、11は排気ポートを夫々示す。図1および図2に示される実施例では燃焼室5の頂面の中央部に点火栓12が配置される。また、燃焼室5の一側には燃料噴射弁13が配置され、燃焼室5の他側には一本の針状をなす補助電極14が配置される。この補助電極14はシリンダヘッド4内を貫通する絶縁体15により支持されている。
電子制御ユニット20はデジタルコンピュータからなり、双方向性バス21によって互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)22、RAM(ランダムアクセスメモリ)23、CPU(マイクロプロセッサ)24、入力ポート25および出力ポート26を具備する。アクセルペダル27にはアクセルペダル27の踏込み量Lに比例した出力電圧を発生する負荷センサ28が接続され、負荷センサ28の出力電圧は対応するAD変換器29を介して入力ポート25に入力される。更に入力ポート25にはクランクシャフトが例えば15°回転する毎に出力パルスを発生するクランク角センサ30が接続される。一方、出力ポート26は対応する駆動回路31を介して燃料噴射弁13、点火栓12の点火時期を制御するための点火制御装置32および補助電極14に印加される電圧を制御するための電圧制御装置33に接続される。
図3に内燃機関の別の実施例を示す。この実施例では燃料噴射弁13に加えて更に別の燃料噴射弁17が吸気ポート17に配置されている。なお、この図3において燃料噴射弁13を省略し、燃料噴射弁17のみを設けることもできる。
次に、圧縮比を13以上とし、吸気弁6の開弁中に排気弁9を開弁して高温の排気ガスを燃焼室5内に供給することにより圧縮行程中における燃焼室5内のガス温を高くし、それにより圧縮自己着火を生じさせるようにした場合において燃焼室5内に電界を発生させるようにしたときの実験結果について説明する。
図4および図5は、燃焼室5内に電界を発生させるために点火栓の電極に高電圧を印加し、高電圧の印加時期が圧縮自己着火燃焼の着火時期に与える影響を示している。即ち、図4および図5には誘導型点火コイルの1次コイルに印加される1次電圧および2次コイルに発生する2次電圧が示されており、更に圧縮自己着火燃焼が繰返し行われた際の圧縮自己着火時期の度数が示されている。
図4および図5に示されるように1次コイルに1次電圧が発生せしめられると2次コイルには1kV程度の2次電圧が発生し、この2次電圧と同じ電圧が燃焼室内に配置された点火栓の電極に発生する。このとき燃焼室内には燃焼室の内壁面を接地側とする電界が発生する。次いで1次コイルへの通電が停止されると20kV程度の2次電圧が発生し、点火栓の電極にスパークが発生する。
図4(A)、図4(B)、図5(A)、図5(B)は点火時期が夫々上死点後(ATDC)20°、15°、10°、5°となるように1次コイルへの通電開始時期を変化させた場合、即ち2次電圧の発生時期、即ち点火栓に1kV程度の高電圧が発生している時期を徐々に早めた場合を示している。
図4(A)に示されるようにATDC20°においてスパークが発生するように設定すると圧縮自己着火時期は全て圧縮上死点(ATDC=0)前となり、過早着火状態となる。このときには燃焼騒音が極めて高くなる。この場合、点火栓によるスパークは燃焼完了後に発生するのでこのスパークは燃焼に何ら影響を与えていない。
一方、図4(B)に示されるように点火時期がATDC15°まで早められると2次電圧の発生開始時期、即ち点火栓電極における高電圧の発生開始時期が圧縮上死点前となり、このときには図4(A)に比較するとわかるように圧縮上死点前直前における圧縮自己着火時期の度数が増大する。即ち、圧縮自己着火時期が遅れる場合が生じてくる。
一方、図5(A)に示されるように点火時期がATDC10°まで早められると2次電圧の発生開始時期、即ち点火栓電極における高電圧の発生開始時期が図4(A)に示される圧縮自己着火開始時期付近となり、このときには圧縮上死点後における圧縮自己着火時期の度数が増大する。即ち、圧縮自己着火時期が圧縮上死点後まで遅れる場合が生じてくる。
一方、図5(B)に示されるように点火時期がATDC5°まで早められると2次電圧の発生開始時期、即ち点火栓電極における高電圧の発生開始時期が図4(A)に示される圧縮自己着火開始時期よりもかなり早くなり、このときには圧縮自己着火時期が圧縮上死点後となって良好な圧縮自己着火燃焼が行われる。このときにも燃焼が完了した後にスパークが発生するのでスパークが圧縮自己着火燃焼に影響を与えていないことは明らかである。
してみると圧縮自己着火時期が遅れたのは点火栓に高電圧が印加されたからである。点火栓に高電圧を印加すると圧縮自己着火時期が遅れる理由は必ずしも明らかではないがおそらく次の理由によるものと思われる。即ち、混合気を圧縮すると最初に冷炎反応が生じ、次いで圧縮自己着火燃焼を生じさせる熱炎反応が生じる。この場合、冷炎反応が生じるとOHラジカルやCHOラジカル等の中間生成物が生成され、これら中間生成物の反応がトリガーとなって熱炎反応が生ずる。
ところが点火栓に電圧が印加されると電界エネルギにより中間生成物は発生するや否や燃焼して消滅してしまう。その結果、熱炎反応のトリガーとなる中間生成物が存在しなくなるために圧縮自己着火時期が遅れるものと考えられる。
ところでノッキングも圧縮自己着火により生ずる。即ち、点火栓によるスパークによって燃焼が開始されると点火栓周りの圧力が上昇する。その結果、点火栓から離れた燃焼室周辺部の末端ガスが断熱圧縮される。このときスパークによる着火火炎の伝播が遅いと末端ガスは圧縮自己着火し、斯くしてノッキングを発生する。即ち、ノッキングも圧縮自己着火により生じ、従って図4および図5に示される実験結果はノッキングの発生に対してもあてはまることになる。
従って、スパークによる着火作用が行われた後に、即ち末端ガスの断熱圧縮作用が開始されたときに燃焼室内に電界を発生させると末端ガスの圧縮自己着火の開始時期が遅らされる。末端ガスの圧縮自己着火の開始時期が遅らされると未燃ガスがたとえ自己着火したとしても急激な圧力上昇は生じず、斯くしてノッキングが発生するのを抑制することができることになる。そこで本発明では燃焼室内の混合気を着火させた後予め定められた期間に亘ってスパークを生じさせない範囲内の高電圧を燃焼室内に配置した電極に印加し、それによってノッキングが発生するのを抑制するようにしている。
次に図6を参照しつつ具体的な実施例について説明する。図6(A)に示す例ではスパークによって燃焼室5内の混合気が着火した後、例えばほぼ圧縮上死点後(ATDC)5°からノッキングが発生しえないクランク角、即ちほぼ上死点後(ATDC)30°まで、ほぼ2kVの一定の高電圧が補助電極14に連続的に印加され、それによってノッキングの発生が抑制される。
図6(B)に示される例ではほぼATDC5°からほぼATDC30°まで点火コイルの2次電圧が再度発生せしめられ、それによって点火栓12の電極には再度ほぼ1kVの高電圧が発生せしめられる。従ってこの実施例では点火栓12が電界を発生させるための電極の役目を果しており、従ってこの例では図1および図2に示される補助電極14を設ける必要がない。
図7に別の実施例を示す。なお、図7(B)は図7(A)に示されるシリンダヘッド4の底面図を示している。この実施例では燃焼室5の頂面中央に点火栓12が配置されると共に燃焼室5の周辺部に周辺方向に互いに等しい間隔を隔てて複数個の補助電極14が配置されており、各補助電極14に同時に高電圧が印加される。点火栓12が発生するスパークによって混合気が着火されると燃焼室5周辺部の末端ガスが断熱圧縮される。この実施例では断熱圧縮される末端ガス内に補助電極14が配置されているので燃焼室5の周辺部全体に亘って末端ガスの自己着火時期が遅らされ、斯くしてノッキングの発生を良好に抑制することができる。
図8に示される実施例では電圧制御装置33が各補助電極14に対して夫々設けられた変圧器40と、交流電源41と、交流電源41を各変圧器40の1次側差線に印加するのを制御するための印加制御装置42とを具備する。この実施例では各補助電極14に交流電圧又は交番電圧が印加される。
また、この実施例では図9に示されるように各補助電極14に印加される第1から第4の印加電圧に位相差をもたせることができる。このように各補助電極14に順次位相をずらして交流電圧又は交番電圧を印加することによって常時燃焼室5内に電界を発生させておくことができる。
図10に更に別の実施例を示す。この実施例では図10(A)に示されるようにシリンダブロック2とシリンダヘッド4間に環状をなす絶縁板43が挿入されており、燃焼室5内に突き出ている複数個の補助電極14がこの絶縁板43によって支持されている。絶縁板43内部の配線を示す図10(B)を参照すると各補助電極14を結ぶ導線44が絶縁板43内を延びていることがわかる。多数の補助電極14を用いる場合にはこのような絶縁板43を用いると補助電極14を支持が極めて容易となる。
図11に更に別の実施例を示す。この実施例では図11(A)に示されるように燃焼室5の頂面中央に燃料噴射弁45が配置されている。燃料噴射弁45の先端部を示す図11(B)を参照するとニードル弁46の周りには中空円筒状の絶縁体47が取付けられており、この絶縁体47内に円筒状の補助電極48が配置されている。この実施例ではこの補助電極48に高電圧が印加される。
一方、この実施例でもシリンダブロック2とシリンダヘッド4間には絶縁板43が挿入されており、この絶縁板43の内周面上には等角度間隔を隔てて一対の電極からなる複数個の点火用電極49が配置されている。図11(C)はピストン3の頂面を示しており、この図11(C)には燃料噴射弁45からの噴射燃料fも示されている。図11(A)および図11(C)からわかるようにこの実施例では噴射燃料fを案内するための噴射燃料ガイド溝50が各噴射燃料fに対して夫々ピストン3の頂面上に形成されており、噴射燃料fの進行方向に各点火用電極49が配置されている。なお、この実施例では図11(C)からわかるように各点火用電極49は直列接続されている。
この実施例では各点火用電極49に発生するスパークによって混合気が着火されると燃焼室5の頂面中央部の末端ガスが断熱圧縮される。しかしながらこの実施例では断熱圧縮される末端ガス内に補助電極48が配置されているので燃焼室5の頂面中央部における末端ガスの自己着火時期が遅らされ、斯くしてノッキングの発生を良好に抑制することができる。また、この実施例では燃料噴射弁45周りでの燃焼が最も遅くなるので燃料噴射弁45の先端部の温度上昇が抑制され、斯くして燃料噴射弁45の噴孔部にデポジットが堆積するのを阻止することができる。
図12に更に別の実施例を示す。この実施例ではノッキングを検出するためのノッキング検出装置51が設けられており、ノッキングの強度に応じて補助電極14に印加される電圧および点火栓12による点火時期を制御するようにしている。即ち、具体的に言うと、ノッキング強度が予め定められた強度よりも低いときには補助電極14に高電圧が印加され、ノッキング強度が予め定められた強度よりも高くなると補助電極14に高電圧が印加されると共に点火時期が遅らされる。それによって機関の出力をできる限り高く維持しつつノッキングの発生を抑制することができる。
なお、補助電極14に電圧が印加されているとノッキングが生じたときに補助電極14と接地側との間に激しく変動するイオン電流が流れ、従ってこのイオン電流を検出することによってノッキングが生じたか否かを判断することができる。そこでこの実施例では図12に示されるように各補助電極14に流れる電流を検出するための検出器52を各補助電極14毎に設け、検出器52の検出信号をノッキング検出装置51に送り込んでノッキングを検出するようにしている。
図13にノッキングが発生したときのイオン電流の変化を示す。ノッキングが発生すると図13に示されるようにイオン電流の電流値が激しく変動し、このときイオン電流の発生時期からノッキングの発生時期Akが求められ、イオン電流の変動巾がノッキング強度Ikとされる。なお、この実施例ではNo.1からNo.4の各補助電極14についてノッキング発生時期Aki(i=1,2,3,4)およびノッキング強度Iki(i=1,2,3,4)が求められる。
図14にノッキングの制御ルーチンを示す。
図14を参照すると、まず初めにステップ100において各補助電極14に対するノッキング発生時期Ak1,Ak2,Ak3,Ak4と、ノッキング強度Ik1,Ik2,Ik3,Ik4とが算出される。次いでステップ101ではいずれかのノッキング発生時期Aki(i=1,2,3,4)が予め定められた時期、例えば圧縮上死点後(ATDC)20°よりも小さいか否か、即ちノッキング発生時期AkiがATDC20°よりも早いか否かが判別される。
ステップ101においてノッキング発生時期AkiがATDC20°よりも早いと判別されたときにはノッキングの発生を抑制するために次のサイクル以後対応する補助電極14に対してほぼATDC5°からほぼATDC30°まで2kVの高電圧Viが印加される。次いでステップ104に進む。これに対し、ステップ101においてノッキング発生時期AkiがATDC20°よりも遅いと判別されたときにはイオン電流を検出するために次のサイクル以後対応する補助電極14に対してほぼATDC5°からほぼATDC30°まで0.2kVの高電圧Viが印加される。次いでステップ104に進む。
ステップ104ではいずれかのノッキング強度Iki(i=1,2,3,4)が予め定められた強度Lk(図13)よりも高いか否かが判別される。IkiLkのときにはステップ105に進んでノッキングの発生を抑制するために次のサイクル以後対応する補助電極14に対してほぼATDC5°からほぼATDC30°まで2kVの高電圧Viが印加される。次いでステップ106ではノッキングの発生を抑制すべく点火時期を遅らすためにカウンタ値Ckが1だけインクリメントされる。次いでステップ112に進む。
ステップ112ではカウント値Ckが正であるか否かが判別される。このときにはCk>0であるのでステップ113に進んで点火時期の補正値ΔIθから一定値、例えば2°が減算される。次いでステップ117では機関の運転状態に応じて予め定められている基準点火時期Iθ0に補正値ΔIθを加算することによって点火時期Iθが決定される。このとき点火時期が2°だけ遅らされる。
一方、ステップ104においてIki<Lkであると判別されたとき、即ちノッキング強度Ikiが低いときにはステップ107に進んでノッキング開始時期AkiがATDC25°よりも大きいか否か、即ちノッキング開始時期AkiがATDC25°よりも遅いか否かが判別される。ノッキングの開始時期がATDC25°よりも遅いときには燃焼騒音はほとんど発生せず、このときにはステップ108に進む。
ステップ108では対応する補助電極14への印加電圧が0.2kVとされる。次いでステップ109ではカウント値Ckが零又は負であるか否かが判別される。Ck>0のときにはステップ110に進んでカウント値Ckが1だけディクリメントされる。一方、Ck<のときにはステップ111に進んでカウント値Ckが零とされる。即ち、Aki>ATDC25°の状態が継続するとカウント値Ckは零となる。一方、ステップ107においてノッキング発生時期AkiがATDC25°よりも早いと判別されたときには112にジャンプし、従ってこのときには補助電極14への印加電圧はそのままとされる。
一方、ステップ112においてCk0であると判別されたときにはステップ114に進んで点火時期の補正値ΔIθが零又は正であるか否かが判別される。ΔIθ<0のときにはステップ115に進んで補正値ΔIθに1°が加算され、次いでステップ117に進む。従ってこのときには点火時期Iθが進まされる。一方、ステップ114においてΔIθ0であると判別されたときにはステップ116に進んで補正値ΔIθが零とされる。
図16に更に別の実施例を示す。この実施例では燃焼室5の周辺部に対をなす複数個の電極54が等角度間隔で配置されており、これら電極54は点火栓としても補助電極としても使用される。即ち、この実施例では点火制御装置32の出力電圧は、点火制御装置32から各電極54に向かう電流方向が順方向となるダイオード55を介して各補助電極54に印加され、電圧制御装置33の出力電圧は、電圧制御装置33から各電極54に向かう電流方向が順方向となるダイオード56を介して各補助電極54に印加される。
この実施例では点火制御装置32の出力電圧と電圧制御装置33の出力電圧のうちで高い方の出力電圧が各電極54に印加される。図17に電圧発生装置33から出力される最大2kV程度の交流電圧V2と点火制御装置32から出力される20kV程度の点火電圧V1とが示されている。なお、この実施例では点火制御装置32として容量型点火装置が用いられており、従ってこの実施例では点火電圧はスパイク状に発生する。
この実施例では図17に示されるように機関負荷が予め定められた負荷よりも高い高負荷時にはV1によるスパークによって燃焼室5内の混合気を着火させた後、ノッキングの発生を抑制するためにほぼATDC5°からほぼATDC30°まで交流電圧V2が電極54に印加され、機関負荷が予め定められた負荷よりも低い軽中負荷時にはV1によるスパークが発生した直後から交流電圧V2が電極54に印加される。
軽中負荷運転時にはノッキングが発生することはなく、噴射燃料量が少なくなるので良好な着火を確保する方が重要となる。従って軽中負荷時に図17に示されるようにV1によるスパークに続いて交番電圧を発生させると交番電圧を印加している間、スパークが継続して発生し、斯くして良好な着火を確保することができることになる。
なお、本発明による補助電極14を用いたノッキングの抑制手段は圧縮着火式内燃機関にも適用することができる。
内燃機関の側面断面図である。 シリンダヘッドの底面図である。 内燃機関の別の実施例を示す側面断面図である。 高電圧の印加時期と着火時期との関係を示す図である。 高電圧の印加時期と着火時期との関係を示す図である。 高電圧の印加時期を示す図である。 内燃機関の更に別の実施例を示す図である。 電圧制御回路の一実施例を示す図である。 交流電圧を示す図である。 内燃機関の更に別の実施例を示す図である。 内燃機関の更に別の実施例を示す図である。 制御回路を示す図である。 イオン電流の電流値の変化を示す図である。 ノッキングを制御するためのフローチャートである。 ノッキングを制御するためのフローチャートである。 制御回路を示す図である。 交流電圧V2および点火電圧V1を示す図である。
符号の説明
5 燃焼室
6 吸気弁
9 排気弁
12,49 点火栓
13,45 燃料噴射弁
14 補助電極
54 電極

Claims (15)

  1. 燃焼室内に電極を配置し、スパークによって燃焼室内の混合気を着火させた後予め定められた期間に亘ってスパークを生じさせない範囲内の高電圧を該電極に印加するようにした内燃機関の燃焼制御装置。
  2. 上記高電圧がほぼ1kV以上である請求項1に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  3. 上記予め定められた期間がほぼ圧縮上死点後5°からほぼ圧縮上死点後30°である請求項1に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  4. 上記電極が点火栓に加えて設けられた補助電極からなるか、又は点火栓が該電極の役目を果している請求項1に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  5. 上記高電圧が一定電圧であり、該高電圧が電極に連続的に印加される請求項1に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  6. 上記高電圧が交流電圧又は交番電圧である請求項1に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  7. 上記電極が複数個配置されており、各電極に順次位相をずらして交流電圧又は交番電圧が印加される請求項6に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  8. 上記電極が燃焼室の周辺部に周辺方向に互いに間隔を隔てて複数個配置されている請求項1に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  9. 燃焼室の頂面中央部に点火栓が配置されており、燃焼室の周辺部に配置された上記複数個の電極が燃焼室内に電界を発生させるための補助電極からなる請求項8に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  10. 上記電極が点火栓として用いられており、燃焼室頂面の中央に燃料噴射弁が配置されており、燃料噴射弁の先端部に補助電極が配置されている請求項8に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  11. 上記電極がシリンダブロックとシリンダヘッド間に挿入された絶縁板によって支持されている請求項1に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  12. ノッキング強度を検出しうるノッキング検出装置を具備しており、ノッキング強度が予め定められた強度よりも低いときには上記電極に高電圧を印加し、ノッキング強度が予め定められた強度よりも高いときには上記電極に高電圧を印加すると共に点火時期を遅らせるようにした請求項1に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  13. 上記ノッキング検出装置がノッキングの発生時期を検出可能であり、ノッキングの発生時期が予め定められた時期よりも遅いときには上記電極への高電圧の印加を停止するようにした請求項12に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  14. 上記ノッキング検出装置は、上記高電圧を上記電極に印加しているときに該電極に流れるイオン電流に基いてノッキングの発生を検出する請求項12に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  15. 機関負荷が予め定められた負荷よりも高いときにはスパークによって燃焼室内の混合気を着火させた後上記予め定められた期間に亘って上記高電圧を上記電極に印加し、機関負荷が予め定められた負荷よりも低いときにはスパークが発生した直後から上記高電圧を上記電極に印加するようにした請求項1に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
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