JP2007261829A - 燃料電池用改質装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 改質ガスの顕熱を有効に回収して改質原料ガスの温度を上昇させると共に改質ガスの出口温度を下げるようにする。
【解決手段】 改質反応部40と改質予熱部41を一連にした改質管39とする。改質反応部40は、上端を上蓋46で閉塞した上部外筒45の中央部に挿入したリターン管47との間に、改質触媒54を充填して、上部外筒45の外側を流れる加熱流体44の熱を吸熱し且つリターン管47内を流れる改質ガス43の顕熱を回収できるようにする。改質予熱部41は、下部外筒50と中央部にあるリターン管47との間に改質原料ガス流路52を形成し、該改質原料ガス流路52を流れる改質原料ガス42と改質ガス43とを熱交換させるようにする。リターン管47内には、改質予熱部41から改質反応部40に達する内挿物56を挿入し、改質ガス43の顕熱の回収を促進させるようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、都市ガス、LPG等の原料を改質して燃料電池で用いる水素リッチガスを生成させるようにする燃料電池用改質装置に関するものである。
燃料電池を用いた発電装置は、環境保全性、発電効率等に優れていることから、注目され、需要が伸びている。特に、近年では、固体高分子型燃料電池(PEFC)は、100℃以下という低温での発電が行われ、出力密度が高いことから、他の型式の燃料電池に比して小型化でき、しかも、起動が容易であること、等の長所があることから、小規模な業務用あるいは家庭用等の発電装置として使用されるようになってきている。
上記固体高分子型燃料電池を用いた発電装置(PEFC発電装置)の一般的な構成は、図4に示すようにしてある。すなわち、燃料電池1は、電解質としてフッ素系のイオン交換膜が用いられている固体高分子電解質膜の両面をカソード(空気極)2とアノード(燃料極)3の両ガス拡散電極で挟持させてなるセルを、セパレータ(図示せず)を介し積層してスタックとしてなる構成としてある。上記固体高分子型燃料電池1におけるアノード3の入口側には、改質器5、低温シフトコンバータ6、CO選択酸化反応器(CO除去器)7を順に備えてなる燃料処理装置4と、加湿器8が設けてある。これにより、燃料供給部より供給される都市ガス(天然ガス)やLPG等の原料(原燃料)9を、脱硫器10にて脱硫した後、原料予熱器(原燃料気化器)11にて予熱してから、水蒸発器12より導かれる水蒸気13と共に上記燃料処理装置4へ供給し、該燃料処理装置4の改質器5にておよそ700℃前後に加熱して水蒸気改質が行われるようにしてある。得られる改質ガス(燃料ガス)14は、低温シフトコンバータ6に導いておよそ250℃前後まで温度低下させてシフト反応させ、更に、上記CO選択酸化反応器7にておよそ100〜120℃前後まで温度低下させてCO除去処理するようにしてある。上記燃料処理装置4より送出される改質ガス14は、加湿器8にて加湿された後、上記固体高分子型燃料電池1のアノード3へ供給されるようにしてある。一方、上記カソード2の入口側には、酸化ガスとして空気15が、空気ブロワ16で加圧された後、上記加湿器8を経てから供給されるようにしてある。図中9aは原料9の一部を改質器5のバーナへ供給する追焚き燃料、17はアノードオフガス、18は燃料電池1の冷却部である。
上記のような燃料電池発電装置で用いられる燃料処理装置における改質器5は、上記のように都市ガス等の原料から燃料電池1へ供給する水素リッチガスを生成させるものであるが、その具体的構成としては、図5に一例を示すような縦長の反応管を用いた構成のものがある。
すなわち、図5に示す反応管を用いている改質装置は、上下方向に延び且つ下端(先端)が閉塞されている円筒状の外筒20と、該外筒20内に同心状に挿入されている内筒21と、該内筒21と外筒20との間に充填された改質触媒22とを備える反応管19を、図示してない容器内に複数本並列に配置して、各反応管19の触媒22中には改質原料ガス23を流し、各反応管19の外側には、加熱流体25を流すようにして、吸熱反応で改質原料ガス23を水素リッチな改質ガス24に水蒸気改質させるようにしてある。上記改質装置で用いられている各反応管19の一例が図5に示されるもので、上記外筒20は、上端(基端)26が開口され、下端(先端)27がキャップ28にて密閉されている。上記内筒21は、外筒20内に上方より挿入されて、下端(先端)29が開口させられたまま外筒20の下端部に位置していて、該内筒下端29と外筒下端27との間にプレート状の触媒サポート材30が取り付けてあり、該触媒サポート材30の上方となる外筒20と内筒21との間に改質触媒22を充填するようにしてある。
又、上記内筒21の上端31側は、外筒20の上端26位置よりも上方へ延長させて、図示しない他の各反応管19の内筒21の上端とともに改質ガスヘッダに接続するようにしてある。
更に、上記内筒21の下端側の内側には、該内筒21の内径よりも小さい外径のプラグ32を挿入して配置し、改質ガス24が内筒21内を通るときの通過断面積を高温部分で制御するようにしてある(たとえば、特許文献1参照)。
上記図5に示す反応管19での改質原料ガス23の改質作用は、外筒20の上端26と内筒21との間を通り導入された改質原料ガス23と水蒸気を混合したものが触媒22中を下向きに流れる間に、反応管19の外側を矢印方向に流れる加熱流体25の熱を吸熱して改質反応が行われる。改質されたガス24は触媒サポート材30の細孔を通過して下方へ放出された後、反転して開口している内筒21の下端より内筒21の内側へ入り、上昇して排出される。この間に改質反応部の高温部における内筒21内のプラグ32により、内筒21を流通する改質ガス24の通過速度が変わり、内筒21内を流通する改質ガス24からの内筒21の外側を流通する改質原料ガス23への伝熱量を制御することができるようにしてある。
又、従来の改質装置として、改質ガスをリターンさせる形式のもので、図6に示す如く、改質管33の内側に触媒を充填して改質原料ガスと水蒸気を混合した反応ガス34を流すようにすると共に、改質管33の軸心部に改質ガス35をリターンパスさせる流路36を形成したものにおいて、改質管33の内側にルテニウム触媒37とニッケル触媒38を充填した触媒二層充填式改質装置も提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
特開平11−169702号公報 特開平8−48501号公報
ところが、上記特許文献1に記載されているものは、改質装置の反応管19自体がほぼ全長に亘って改質反応部となっているものであり、図示しない頂部の改質ガスヘッダへ集められる改質ガス24は高温の状態である。又、反応管19の改質反応部の高温部における内筒21に挿入されているプラグ32は、内筒21を流通する改質ガス24の通過断面積を制御して改質原料ガス23への伝熱面積を変え、伝熱量を制御するものであるが、改質ガス温度の低いところに用いられるものではない。更に、上記特許文献1には、反応管19の上端部外側に伝熱促進粒子を設けたことも記載されているが、この伝熱促進粒子は、反応管19の外側を流通する加熱流体25による伝熱を促進させるもので、改質ガス24による改質原料ガス23への伝熱を促進させるものではない。
又、特許文献2に記載されたものは、カーボン析出防止を目的に触媒を二層に積層したものであり、改質ガスの出口温度は400〜550℃とするようにしてある。
固体高分子型燃料電池発電装置の改質装置として用いる場合、固体高分子型燃料電池発電装置では、図4に示すシステム構成例図から明らかなように、改質器の下流側には、低温シフトコンバータ(LTS)6が連接されている。この低温シフトコンバータ6の入口温度は250℃前後であり、高温で改質されて生成された改質ガス温度を、上記の250℃程度にまで降温させるには、改質ガスの顕熱回収が必要であるが、上記従来提案されているものでは、かかる温度まで顕熱回収で下げることについては開示されておらず、示唆もされていない。又、触媒の飛散防止や触媒の交換方法等についても、上記特許文献1や特許文献2には開示されていない。
そこで、本発明は、改質ガスの顕熱を有効に回収できるようにして改質原料ガスの温度上昇を図ると共に、改質ガスの出口温度を低くできるようにした改質管を有する燃料電池用改質装置を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、長手方向に改質反応部と改質予熱部とを有し、該改質反応部と改質予熱部の中央部に挿入したリターン管の外側を、改質予熱部側から改質反応部側へ改質原料ガスを流通させるようにすると共に、上記リターン管の内側を改質ガスを流通させるようにし、且つ上記改質予熱部側から改質反応部の一部まで達する長さの内挿物を、上記リターン管内に挿入配置して、高温の改質ガス顕熱を改質反応部で回収し、温度の下がった改質ガスの顕熱を更に改質予熱部で回収させられるようにしてある改質管を備えた構成を有するものとする。
又、上記構成における改質予熱部を、下端部に改質原料ガス入口を有する下部外筒と、該下部外筒の中央部に挿入されているリターン管との間に改質原料ガス流路を形成し、リターン管内を下降する改質ガスの顕熱を改質原料ガスとの熱交換で回収できるようにした構成とし、改質反応部を、上部外筒と、該上部外筒の下端部にリターン管との間に設けた触媒支持板上の改質触媒とからなるものとし、且つ上記上部筒体の上端を上蓋で開閉できるように密閉できるようにした構成とする。
更に、リターン管の改質ガスが入る入口部にガスのみを通す細孔を有する板を取り付けた構成とする。
本発明の燃料電池用改質装置によれば、次の如き優れた効果を奏し得る。
(1)長手方向に改質反応部と改質予熱部とを有し、該改質反応部と改質予熱部の中央部に挿入したリターン管の外側を、改質予熱部側から改質反応部側へ改質原料ガスを流通させるようにすると共に、上記リターン管の内側を改質ガスを流通させるようにし、且つ上記改質予熱部側から改質反応部の一部まで達する長さの内挿物を、上記リターン管内に挿入配置して、高温の改質ガス顕熱を改質反応部で回収し、温度の下がった改質ガスの顕熱を更に改質予熱部で回収させられるようにしてある改質管を備えた構成を有するものとしてあるので、改質原料ガスを改質予熱部で予熱して改質反応部に導入でき、その上改質反応部のリターン管内を流れる高温の改質ガスの顕熱を回収することにより吸熱の改質反応熱の一部を補い、改質反応促進に寄与できる。これに伴い高温の改質ガスを、たとえば、700℃前後の高温から改質反応部の出口部で550℃前後の中温まで顕熱回収で確実に下げることができる。更に、改質反応器は伝熱律速であるため、改質反応部へ、上部外筒により外側から、又、リターン筒により内側から伝熱されることにより、伝熱面積に裕度ができ、改質管をコンパクトにまとめることができる。
(2)(1)の構成において、改質予熱部を、下端部に改質原料ガス入口を有する下部外筒と、該下部外筒の中央部に挿入されているリターン管との間に改質原料ガス流路を形成し、リターン管内を下降する改質ガスの顕熱を改質原料ガスとの熱交換で回収できるようにした構成とすることにより、上記550℃前後の中温の改質ガスを改質原料ガスとの熱交換で250℃前後までに下げることができて、低温シフトコンバータの最適入口温度にすることができる。
(3)改質反応部を、上部外筒と、該上部外筒の下端部にリターン管との間に設けた触媒支持板上の改質触媒とからなるものとし、且つ上記上部筒体の上端を上蓋で開閉できるように密閉できるようにした構成とすることにより、改質触媒の交換を容易に且つ短時間で行うことが可能となる。
(4)リターン管に改質ガスが入る入口部にガスのみを流す細孔を有する板を取り付けた構成とすることにより、改質反応部で改質ガスにより吹き上げて飛散される改質触媒の一部がリターン管内に入ることを防止でき、改質触媒の流出防止が図れる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施の一形態の概要を示すもので、改質反応部40と改質予熱部41とを有する改質管39とし、該改質管39を図示しない容器内に並べて配置し、各改質管39の下端より改質原料ガス42を水蒸気とともに改質予熱部41、改質反応部40の順に流すようにし、一方、各改質管39の外側には加熱流体44が流されて、該加熱流体44の熱を吸熱して改質管39内で改質原料ガス42が水蒸気改質されるようにする。
詳述すると、所要の径及び長さ(高さ)としてある上部外筒45の上端を上蓋46で閉塞させて、下端のみ開口させ、該上部外筒45の下端開口を通して軸心部に、細長くした小径の内筒としてのリターン管47を同心状に挿入配置する。上記上部外筒45の下端開口部には、中央部に開口49を有する皿状連結板48の外周部上端縁を当接させて、周方向に溶接等にて固定し、該皿状連結板48の内周縁部に、上部外筒45よりも小径で且つ上記リターン管47よりも大径としてあって下端部に改質原料ガス入口51を形成した下部外筒50の上端を当接させて、周方向に溶接等にて固定し、上記上部外筒45と下部外筒50とを皿状連結板48を介して一体構造とする。
又、上記下部外筒50の下端部を、上記リターン管47の下端側の外周面に密閉状態に固定して、改質原料ガス入口51から流入する改質原料ガス42がすべて下部外筒50とリターン管47との間を上昇するように改質原料ガス流路52を設け、該改質原料ガス流路52の形成部を、上記改質予熱部41とするようにする。
上記改質原料ガス流路52の上方位置、すなわち、上記皿状連結板48の位置には、多数の細孔を有してガスは通過させるが触媒は通さないようにしてあるパンチ板、焼結金属、セラミックファイバー等からなる触媒支持板53を、リターン管47の外側面と皿状連結板48又は上部外筒45の内側面(図1では皿状連結板48の場合を示す)との間に全周に亘り設け、上部外筒45とリターン管47との間に改質触媒54を充填し、上記触媒支持板53の上方を触媒層とするようにして、該上部外筒45内に改質触媒54が充填された部分を、上記改質反応部40とするようにする。
又、上記改質反応部40におけるリターン管47の上端には、上記触媒支持板53と同様に多数の細孔を有してガスのみを通すようにしてある触媒落下防止板55を取り付け、改質原料ガス42が触媒54中を上昇して改質された後、触媒層を出て反転してリターン管47に入るとき、吹き上げられて飛散される触媒54がリターン管47に落下するのを防止するようにしてある。
更に、上記リターン管47内の上記改質予熱部41の全域と改質反応部40の改質予熱部41側領域に、伝熱促進用の内挿物56を挿入配置する。この際、この内挿物56をリターン管47の全長に亘るように挿入しないのは大きな熱流束が必要な領域のみにとどめた方が改質ガスの圧損を小さく抑えることができ好ましいからである。
なお、上部外筒45の上端に取り付けてある上蓋46は、溶接部を切除することで開閉できるようにしてあるが、取付け時は上部外筒45を密閉するようにする。
本発明の改質装置における改質管39は、上記構成としてあるので、改質原料ガス42の改質を行うときは、改質予熱部41における下部外筒50下端部の改質原料ガス入口51より水蒸気と一緒になっている改質原料ガス42を流入させる。流入させられた改質原料ガス42は、改質原料ガス流路52に沿い上昇し、改質反応部40を構成する上部外筒45内に導入される。該上部外筒45の下端部には、触媒支持板53が設けてあって、その上側に改質触媒54が充填されているので、改質原料ガス42は、触媒支持板53の細孔を通って改質触媒54の層中に入り、触媒間を通りながら矢印の如く上昇させられる。
上記改質触媒54は、粒径が約3mm程度のボール状となっているものであり、改質原料ガス42は触媒54に接触しながら流通させられる。
上記改質反応部40の上部外筒45の外側には、加熱流体44が流れているので、改質反応部40を通過中の改質原料ガス42は、外部の加熱流体44の熱により改質反応部40で吸熱反応が行われることによって水素リッチな改質ガス43に改質される。
上記改質予熱部41及び改質反応部40を通る間に改質原料ガス42の温度は、図2に破線で示す如く変化する。すなわち、改質原料ガス入口51で250℃前後から改質予熱部41で500℃前後まで昇温し、改質反応部40の改質触媒54中に入ってから少し温度が下がるが、改質反応部40の外側の加熱流体44の熱を吸熱して改質反応することにより700℃前後の高温に達する。これにより改質原料ガス42は改質されて水素リッチな改質ガス43が生成される。このように生成された700℃前後の改質ガス43は、燃料電池に供給する前に低温シフトコンバータ6(図4参照)に送るため、該低温シフトコンバータ6の入口温度である250℃前後にしなければならない。
本発明では、改質反応部40及び改質予熱部41の内側に内筒としてのリターン管47が挿入してあるので、改質反応部40で改質された改質ガス43は、触媒54の層から上方へ抜け出た後、反転し、触媒落下防止板55の細い孔を通りリターン管47へ入り、リターンパスされる。この間に、高温の改質ガス43は、改質反応部40の吸熱により顕熱が回収されて550℃前後まで温度降下させられる。続いて、550℃前後となった中温の改質ガス43の顕熱は、改質予熱部41にて改質原料ガス42との熱交換により回収される。このように、改質ガス43は改質管39の改質反応部40と改質予熱部41の中央部に設けたリターン管47を通過する間に高温の顕熱が回収されることにより、出口部では250℃前後とすることが可能となる。
本発明においては、リターン管47内の改質予熱部41の全域と改質反応部40の一部の領域に、伝熱促進用の内挿物56を挿入配置しているので、該内挿物56が配置されている領域では、改質ガス流路断面が絞られることから改質ガス43の流速が上がり、改質ガス43から改質原料ガス42への伝熱が促進される。これにより、改質原料ガス42の改質予熱部41での温度上昇が、改質ガス43が550℃前後から250℃前後までの顕熱回収に合わせて行われ、更に、改質反応部40に入っても、改質ガス43が700℃前後から550℃前後まで顕熱回収されることに合わせ且つ内挿物56による伝熱促進により、改質原料ガス42の温度は、滑らかな曲線で上昇させられ、図2に実線で示す改質ガス43の温度曲線に沿うようにすることが可能となる。
上記において、内挿物56による伝熱促進をより高めるために、内挿物56の表面に、図1に示す如く細線やフィン57等を螺旋状に巻きつけて、改質ガス43が旋回しながら流れるようにしたり、内挿物56の表面に凹凸を設けたり、表面を粗面にする等の工夫を施すことにより、改質ガス43の顕熱回収を効率よく行うようにすることができる。
又、上記改質反応部40で改質された改質ガス43が反転してリターン管47に入るとき、吹き上げられて飛散する改質触媒54が、万一、リターン管47内に落下すると、改質ガス43の流れの障害になるおそれがあると共に、落下位置周辺の改質逆反応が起こり、改質率が低下するおそれがある。
この点、本発明では、リターン管47の上端に、触媒落下防止板55が装着されているので、改質ガス43で吹き上げられた改質触媒54がリターン管47の上方へ落下しても、触媒落下防止板55上で受けて、リターン管47内へ落下することを防止できる。これにより上記のようなおそれは未然に防止することができる。
更に、上記改質触媒54は、長時間に亘る改質反応により劣化することがあり、又、水蒸気改質において運転不具合により水蒸気の混合がなく改質原料ガス42だけが改質反応部40に入ると、カーボンの析出で改質触媒54が壊れて粉体となり、改質触媒の粉体の目詰まりを引き起こすようになるおそれがある。
このような場合は、改質触媒54を交換しなければならない。従来用いられている改質器の場合には、改質触媒54の交換は容易ではなく、各機器を損傷させることなく慎重に解体して改質触媒54の交換を行うようにしていた。そのため、長時間を要していた。
本発明においては、改質反応部40の上端、すなわち、上部外筒45の上端に密閉状態に取り付けてある上蓋46を開けて、改質反応部40を上方へ開放することができるようにした構成としてあるので、改質触媒54の交換の必要が生じたときは、図3に示す如く上蓋46を取り外す。次いで、掃除機のような吸引装置の吸出し管58を上部外筒45とリターン管47との間に挿入し、改質触媒54を吹い出すようにする。改質触媒54は前記したように粒径が3mm程度のボール状のものであるため、容易に吸い出すことができる。
このようにして、すべての古い改質触媒54を吸い出し終ると、新しい改質触媒54を、上部外筒45とリターン管47との間に上方より注入して充填させるようにする。これにより従来大変な作業であった改質触媒の交換を容易に且つ短時間に行うことができる。
新しい改質触媒54の充填が終ると、上部外筒45の上端に上蓋46を被せ、溶接等で密閉させるようにする。
なお、本発明は、上記実施の形態のみに限定されるものではなく、たとえば、リターン管47に挿入する内挿物56の改質反応部40への挿入長さは、改質原料ガス42の温度が下がるところの伝熱促進が図れればよく、図示した位置に限定されるものではない。その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の改質装置における改質管の実施の一形態を示す概略断面図である。 本発明における改質予熱部と改質反応部の改質原料ガスと改質ガスの温度状況を示す図である。 改質触媒交換時における古い改質触媒を取り出している状態を示す図である。 固体高分子型燃料電池発電装置のシステム構成図である。 従来の改質装置の反応管の一例を示す断面図である。 従来の改質装置の改質管の断面図である。
符号の説明
1 燃料電池
39 改質管
40 改質反応部
41 改質予熱部
42 改質原料ガス
43 改質ガス
44 加熱流体
45 上部外筒
46 上蓋
47 リターン管
50 下部外筒
51 改質原料ガス入口
52 改質原料ガス流路
53 触媒支持板
54 改質触媒
55 触媒落下防止板(板)
56 内挿物

Claims (4)

  1. 長手方向に改質反応部と改質予熱部とを有し、該改質反応部と改質予熱部の中央部に挿入したリターン管の外側を、改質予熱部側から改質反応部側へ改質原料ガスを流通させるようにすると共に、上記リターン管の内側を改質ガスを流通させるようにし、且つ上記改質予熱部側から改質反応部の一部まで達する長さの内挿物を、上記リターン管内に挿入配置して、高温の改質ガス顕熱を改質反応部で回収し、温度の下がった改質ガスの顕熱を更に改質予熱部で回収させられるようにしてある改質管を備えた構成を有することを特徴とする燃料電池用改質装置。
  2. 改質予熱部を、下端部に改質原料ガス入口を有する下部外筒と、該下部外筒の中央部に挿入されているリターン管との間に改質原料ガス流路を形成し、リターン管内を下降する改質ガスの顕熱を改質原料ガスとの熱交換で回収できるようにした請求項1記載の燃料電池用改質装置。
  3. 改質反応部を、上部外筒と、該上部外筒の下端部にリターン管との間に設けた触媒支持板上の改質触媒とからなるものとし、且つ上記上部筒体の上端を上蓋で開閉できるように密閉できるようにした請求項1又は2記載の燃料電池用改質装置。
  4. リターン管の改質ガスが入る入口部にガスのみを通す細孔を有する板を取り付けた請求項1、2又は3記載の燃料電池用改質装置。
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