JP2007258666A - 積層型圧電素子及びその製造方法 - Google Patents
積層型圧電素子及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007258666A JP2007258666A JP2006238110A JP2006238110A JP2007258666A JP 2007258666 A JP2007258666 A JP 2007258666A JP 2006238110 A JP2006238110 A JP 2006238110A JP 2006238110 A JP2006238110 A JP 2006238110A JP 2007258666 A JP2007258666 A JP 2007258666A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ceramic laminate
- piezoelectric element
- relaxation
- relaxation portion
- internal electrode
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
- General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
Abstract
【解決手段】積層型圧電素子1は、圧電層11と内部電極層20とを交互に積層してなるセラミック積層体10と外部電極33とを有する。セラミック積層体10は、積層方向に透視した場合に、すべての内部電極層20が重合する領域である重合部108と、少なくとも一部の内部電極層20しか重合しない、あるいは全く重合しない領域である非重合部109とを有しており、非重合部109には、応力緩和部4が形成されている。応力緩和部4は、セラミック積層体10の側面101、102に露出するように設けられた外方緩和部41と、セラミック積層体10の側面101、102に露出することなく、側面101、102に対して内方に控えるように設けられた内方緩和部42とを有してなる。
【選択図】図1
Description
積層型圧電素子は、例えば圧電材料よりなる圧電層と導電性を有する内部電極層とを交互に積層してなるセラミック積層体を有し、該セラミック積層体の側面に設けられ内部電極層に順次交互に導通される一対の外部電極とを有する。そして、積層型圧電素子は、内部電極層に対して電圧を印加することにより、圧電層に変位が生じて駆動するように構成されている。
しかしながら、この電極控え構造の積層型圧電素子には、セラミック積層体の積層方向に透視した場合に、すべての内部電極層が重合する領域である重合部と、少なくとも一部の内部電極層しか重合しない、あるいは全く重合しない領域である非重合部とが存在する。そして、非重合部は、圧電変位が起こらず、駆動しない部分である。そのため、非重合部には、圧電変位に応じて応力(歪み)が集中的に生じ、セラミック積層体内部にクラック等が発生するおそれがある。また、それによって絶縁破壊等の不具合が生じるおそれがある。
よって、圧電変位によって生じる応力を充分に緩和することができ、長期間の使用においても耐久性及び信頼性に優れた構造を有する積層型圧電素子及びその製造方法が望まれている。
上記セラミック積層体は、積層方向に透視した場合に、すべての上記内部電極層が重合する領域である重合部と、少なくとも一部の上記内部電極層しか重合しない、あるいは全く重合しない領域である非重合部とを有しており、
該非重合部には、上記圧電層よりも形状を容易に変化しうる応力緩和部が設けられており、
該応力緩和部は、上記セラミック積層体の上記側面に露出するように設けられた外方緩和部と、上記セラミック積層体の上記側面に露出することなく、該側面に対して内方に控えるように設けられた内方緩和部とを有してなることを特徴とする積層型圧電素子にある(請求項1)。
このように、本発明の積層型圧電素子は、耐久性及び信頼性に優れた構造を有するものとなる。
上記セラミック積層体を形成するに当たっては、セラミックス原料を含有し、上記圧電層となるグリーンシートを形成するシート形成工程と、
上記グリーンシートに、上記内部電極層となる電極材料を配設する電極材料配設工程と、
上記グリーンシートにおいて、最終的に上記セラミック積層体の上記非重合部となる部分であり、かつ、上記応力緩和部を形成する部分に、緩和部形成材料を配設する緩和部形成材料配設工程と、
上記グリーンシートを積層して、中間積層体を形成する積層工程と、
上記中間積層体を焼成して、上記緩和部形成材料を焼成してなる上記外方緩和部及び上記内方緩和部を有してなる上記応力緩和部を設けた上記セラミック積層体を形成する焼成工程とを有することを特徴とする積層型圧電素子の製造方法にある(請求項13)。
これにより、上記セラミック積層体において、上記内部電極層間に電圧を印加したときに圧電変位が起こらず、駆動しない部分である上記非重合部に、上記圧電層よりも形状を容易に変化しうる上記外方緩和部及び上記内方緩和部を有してなる上記応力緩和部を形成することができる。
このように、本発明の製造方法によって得られる積層型圧電素子は、耐久性及び信頼性に優れた構造を有するものとなる。
また、上記内方緩和部は、上記セラミック積層体の上記一対の側面のいずれの側面にも露出しないように設ける。ただし、上記セラミック積層体の上記外周面のうちの上記一対の側面以外の外周面部分に露出するように設けてもよい。
また、上記外方緩和部及び上記内方緩和部は、上記圧電層又は上記内部電極層ごとに設けることもできるし、1又は複数層おきに設けることもできる。その他、様々な配設位置及び形状とすることができる。
この場合には、上記控え部を設けることにより、上記セラミック積層体の上記側面を含む上記外周面における電気的な絶縁性を容易に確保することができる。
この場合には、上記外方緩和部及び上記内方緩和部は、圧電変位によって上記非重合部に作用する応力を充分に緩和することができる。
この場合には、上記外方緩和部及び上記内方緩和部は、圧電変位によって上記非重合部に作用する応力をより効果的に緩和することができる。
この場合には、上記外方緩和部及び上記内方緩和部は、圧電変位によって上記非重合部に作用する応力を充分に発揮することができる。
この場合には、上記外方緩和部は、圧電変位によって上記非重合部に作用する応力を上記セラミック積層体の上記外周面全体に渡って効果的に緩和することができる。
この場合には、上記内方緩和部は、圧電変位によって上記非重合部に作用する応力を上記セラミック積層体の内部において効果的に緩和することができる。
この場合には、上記応力緩和部による応力緩和効果を充分かつ確実に発揮することができる。
この場合には、上記セラミック積層体自身の強度及び形状を充分に確保しながら、上記応力緩和部による応力緩和効果を充分かつ確実に発揮することができる。
倍であることが好ましい(請求項10)。
この場合には、上記圧電層の厚みを充分に確保しながら、上記応力緩和部を設けることができる。また、上記セラミック積層体自身の強度を充分に確保しながら、上記応力緩和部による応力緩和効果を発揮することができる。
この場合には、上記セラミック積層体の強度を充分に確保しながら、上記応力緩和部による応力緩和効果をより一層発揮することができる。
上記インジェクタは、高温高湿という過酷な条件下で使用される。そのため、上記の優れた積層型圧電素子をアクチュエータとして用いることにより、耐久性及び信頼性を向上させることができ、インジェクタ全体の性能向上を図ることができる。
この場合には、上記焼成工程における焼成により、上記焼失材料が焼失して形成された空隙よりなる上記応力緩和部を確実に形成することができる。
この場合には、上記焼成工程における焼成により、上記セラミックス材料を焼成してなるセラミックス材料中に上記焼失材料が焼失して形成された空隙を多数有する多孔質性の上記セラミックス材料よりなる上記応力緩和部を確実に形成することができる。
この場合には、上記焼成工程における焼成により、上記焼失材料を充分かつ確実に焼失させることができる。
また、上記焼失材料として上記炭化有機物粒子を用いる場合には、上記応力緩和部を形成するのに要するコストを抑制することができる。なお、上記有機物粒子としては、例えば大豆やとうもろこしを粉砕してなる粒子や、樹脂材料を粉砕してなる粒子等を用いることができる。ここで、上記炭化有機物粒子とは、上記有機物粒子が含有する水分の一部を除去することにより、ある程度炭化させて、流動性及び分散性が良好な微粒子の状態となった粒子をいう。
本発明の実施例にかかる積層型圧電素子及びその製造方法について、図1〜図10を用いて説明する。
本例の積層型圧電素子1は、図1に示すごとく、圧電材料よりなる圧電層11と導電性を有する内部電極層20とを交互に積層してなるセラミック積層体10と、セラミック積層体10の外周面103に形成した一対の側面101、102にそれぞれ設けられ、内部電極層20に順次交互に導通される一対の外部電極33とを有する。
応力緩和部4は、側面101、102に露出するように設けられた外方緩和部41と、側面101、102に露出することなく、側面101、102に対して内方に控えるように設けられた内方緩和部42とを有してなり、かつ、応力緩和部4は、セラミック積層体10の非重合部109に設けられている。
以下、これを詳説する。
また、内部電極層20は、外周端部の一部を側面101、102に交互に露出している。また一方で、内部電極層20は、外周端部の一部を側面101、102に交互に露出せず、控え部19を設けることによってセラミック積層体10の内方に控えている。なお、内部電極層20(電極材料200)及び控え部19(スペーサ層190)の配設位置及び形状については、後述の図4を参照されたい。
また、本例の圧電層11は、ジルコン酸チタン酸鉛(PZT)よりなる圧電セラミックスで構成されている。圧電層11の厚みXは、80μmである。また、内部電極層20は、Ag/Pd合金により構成されている。
また、図1に示すごとく、セラミック積層体10の側面101、102には、導電性接着剤32が配設されており、この導電性接着剤32によってメッシュ状の一対の外部電極33が接合されている。この一対の外部電極33は、導電性接着剤32を介して内部電極層20と順次交互に導通されている。また、セラミック積層体10の外周面103は、全体を覆うようにモールド材34でモールドしてある。
本例の製造方法において、セラミック積層体10を形成するに当たっては、図3〜図10に示すごとく、シート形成工程、電極材料配設工程、緩和部形成材料配設工程、積層工程、及び焼成工程を行う。
電極材料配設工程では、グリーンシート110に、内部電極層20となる電極材料200を配設する。
緩和部形成材料配設工程では、グリーンシート110において、最終的にセラミック積層体10の非重合部109となる部分であり、かつ、応力緩和部4を形成する部分に、緩和部形成材料400を配設する。
積層工程では、グリーンシート110を積層して、中間積層体100を形成する。
焼成工程では、中間積層体100を焼成して、緩和部形成材料400を焼成してなる外方緩和部41及び内方緩和部42を有してなる応力緩和部4を設けたセラミック積層体10を形成する。
以下、これを詳説する。
まず、圧電材料となるジルコン酸チタン酸鉛(PZT)よりなるセラミックス原料粉末を準備し、800〜950℃で仮焼する。そして、仮焼粉に純水、分散剤等を加えてスラリー状とし、パールミルにより湿式粉砕する。この粉砕物を乾燥、粉脱脂した後、溶剤、バインダー、可塑剤、分散剤等を加えてスラリー状とし、ボールミルにより混合する。このスラリーを真空装置内で撹拌機により撹拌しながら真空脱泡、粘度調整を行う。
なお、グリーンシート110の成形方法としては、本例で用いたドクターブレード法以外にも、押出成形法やその他種々の方法を用いることができる。
次に、図3に示すごとく、成形したグリーンシート110の打ち抜き領域50において、内部電極層20を形成する部分に電極材料200をスクリーン印刷により塗布する。そして、打ち抜き領域50において、電極材料200を塗布した部分と他の部分との高さを略一致させるため、電極材料200が塗布されていない部分に、電極材料200と同じ厚みでスペーサ層190をスクリーン印刷により塗布する。このスペーサ層190を塗布した部分は、焼成後に控え部19となる部分である。
次に、図4に示すごとく、打ち抜き領域50に塗布した電極材料200及びスペーサ層190上において、最終的にセラミック積層体10の非重合部109となる部分であり、かつ、外方緩和部41及び内方緩和部42を形成する部分に、緩和部形成材料400をスクリーン印刷により塗布する。そして、緩和部形成材料400を印刷した部分と他の部分との高さを略一致させ、後工程のグリーンシート110を積層する際の接着効果を高めるため、緩和部形成材料400が塗布されていない部分に、緩和部形成材料400と同じ厚みで接着層111をスクリーン印刷により塗布する。
また、打ち抜き領域50とは、打抜積層装置によって所望の形状に打ち抜く領域のことである。
また、スペーサ層190及び接着層111としては、グリーンシート110を構成するセラミックス原料を含む上記スラリーを用いた。
次に、グリーンシート110の打ち抜きと積層とを同時に進行できるよう構成されている打抜積層装置(図示略)を用いて、グリーンシート110の打ち抜きと積層とを並行して行う。なお、上記打抜積層装置としては、例えばグリーンシート110を打ち抜くためのトムソン刃等を備えた打ち抜き手段と、打ち抜いたグリーンシート110を積層して積層体を形成し、それを保持する積層体保持手段とを有するものを用いることができる。
これにより、図7の中間積層体100を得る。
また、図8に示すごとく、中間積層体100において、緩和部形成材料400は、セラミックス原料480中に焼失材料490が分散された状態となっている。
次に、中間積層体100に対して、脱脂を行う。加熱条件は、80時間かけて徐々に500℃まで加熱し、5時間保持する。これにより、中間積層体100に含まれているバインダー等の有機成分を除去する。そして、脱脂した中間積層体100に対して、最高温度1065℃で2時間焼成を行う。
これにより、図9のセラミック積層体10を得る。
これにより、図1の積層型圧電素子1を完成させる。
また、外部電極33としては、メッシュ状のエキスパンダメタルを用いたが、これ以外にもパンチングメタル等を用いることができる。また、モールド材34としては、シリコーン樹脂を用いたが、これ以外にもポリイミド樹脂、エポキシ樹脂等を用いることができる。
本例の積層型圧電素子1において、セラミック積層体10は、重合部108と非重合部109とで構成されている。そして、非重合部109には、応力緩和部4が設けられている。すなわち、内部電極層20間に電圧を印加したときに圧電変位が起こらず、駆動しない部分である非重合部109に、圧電層11よりも形状を容易に変化しうる応力緩和部4が形成されている。そのため、圧電変位によって非重合部109に集中的に作用する応力を、応力緩和部4によって緩和することができる。
また、多孔質性のセラミックス材料48により構成された外方緩和部41は、側面101、102に露出するように設けられている。そのため、導電性接着剤32を側面101、102に塗布する際、導電性接着剤32は、外方緩和部41の焼失孔49に入り込んで塗布される。そのため、硬化後の導電性接着剤32は、外方緩和部41の焼失孔49に入り込んで配設される。これにより、導電接着剤32の接着強度を向上させることができる。
また、外方緩和部41及び内方緩和部42は、圧電層11又は内部電極層20ごとに設けることもできるし、1又は複数層おきに設けることもできる。例えば、図12は、外方緩和部41を圧電層11(または内部電極層20)2層おきに設けた例である。その他、様々な配設位置及び形状とすることができる。
本例は、外方緩和部41と内方緩和部42とを同一平面上において連通して設けた例である。図13〜図16を用いて説明する。
その他は、実施例1と同様の構成であり、同様の製造方法である。
その他は、実施例1と同様の構成であり、同様の製造方法である。
その他は、実施例1と同様の作用効果を有する。
本例は、外方緩和部41及び内方緩和部42の配設位置及び形状を変更した例である。図17及び図18を用いて説明する。
その他は、実施例1と同様の構成であり、同様の製造方法である。
その他は、実施例1と同様の作用効果を有する。
本例は、応力緩和部4における構成を変更した例である。図19及び図20を用いて説明する。
その他は、実施例1と同様の構成であり、同様の製造方法である。
また、本例では、スリット状の外方緩和部41は、側面101、102に露出するように設けられている。また、外方緩和部41は、側面101、102に露出している内部電極層20の外周端部と積層方向に隣接している。そのため、導電性接着剤32は、空隙よりなるスリット状の外方緩和部41に入り込んで塗布され、硬化後の導電性接着剤32は、外方緩和部41に入り込んで配設される。これにより、導電接着剤32の接着強度を向上させることができる。また、外方緩和部41の内部に内部電極層20が露出した状態となっているため、内部電極層20と導電性接着剤32との間の導通性を向上させることができる。
その他は、実施例1と同様の作用効果を有する。
本例は、実施例4の外方緩和部41及び内方緩和部42の配設位置及び形状を変更した例である。図21〜図23を用いて説明する。
その他は、実施例4と同様の構成であり、同様の製造方法である。
その他は、実施例4と同様の作用効果を有する。
本例は、実施例1の積層型圧電素子1をインジェクタ6の圧電アクチュエータとして用いた例である。
本例のインジェクタ6は、図24に示すごとく、ディーゼルエンジンのコモンレール噴射システムに適用したものである。
このインジェクタ6は、同図に示すごとく、駆動部としての積層型圧電素子1が収容される上部ハウジング62と、その下端に固定され、内部に噴射ノズル部64が形成される下部ハウジング63を有している。
縦穴621の側方には、高圧燃料通路622が平行に設けられ、その上端部は、上部ハウジング62上側部に突出する燃料導入管623内を経て外部のコモンレール(図示略)に連通している。
ドレーン通路624は、縦穴621と駆動部(積層型圧電素子)1との間の隙間60を経由し、さらに、この隙間60から上下ハウジング62、63内を下方に延びる図示しない通路によって後述する3方弁651に連通してしる。
10 セラミック積層体
101、102 側面
103 外周面
108 重合部
109 非重合部
11 圧電層
20 内部電極層
33 外部電極
4 応力緩和部
41 外方緩和部
42 内方緩和部
6 インジェクタ
Claims (16)
- 圧電材料よりなる圧電層と導電性を有する内部電極層とを交互に積層してなるセラミック積層体と、該セラミック積層体の外周面に形成した一対の側面にそれぞれ設けられ、上記内部電極層に順次交互に導通される一対の外部電極とを有する積層型圧電素子において、
上記セラミック積層体は、積層方向に透視した場合に、すべての上記内部電極層が重合する領域である重合部と、少なくとも一部の上記内部電極層しか重合しない、あるいは全く重合しない領域である非重合部とを有しており、
該非重合部には、上記圧電層よりも形状を容易に変化しうる応力緩和部が形成されており、
該応力緩和部は、上記セラミック積層体の上記側面に露出するように設けられた外方緩和部と、上記セラミック積層体の上記側面に露出することなく、該側面に対して内方に控えるように設けられた内方緩和部とを有してなることを特徴とする積層型圧電素子。 - 請求項1において、上記セラミック積層体は、上記内部電極層と同一平面上において、該内部電極層の外周端部が上記セラミック積層体の上記外周面に対して内方に控えた控え部を有することを特徴とする積層型圧電素子。
- 請求項2において、上記外方緩和部は、上記セラミック積層体の上記側面に露出している上記内部電極層の上記外周端部と積層方向に隣接して設けられており、上記内方緩和部は、上記控え部と積層方向に隣接して設けられていることを特徴とする積層型圧電素子。
- 請求項3において、上記外方緩和部と上記内方緩和部とは、同一平面上において連通して設けられていることを特徴とする積層型圧電素子。
- 請求項2において、上記外方緩和部は、積層方向において上記内部電極層と接することなく、該内部電極層間に設けられており、上記内方緩和部は、上記控え部と積層方向に隣接して設けられていることを特徴とする積層型圧電素子。
- 請求項5において、上記外方緩和部は、上記セラミック積層体の上記外周面全周に渡って環状に設けられていることを特徴とする積層型圧電素子。
- 請求項5又は6において、上記内方緩和部は、上記セラミック積層体の上記外周面に露出することなく、上記セラミック積層体の内方に閉塞して環状に設けられていることを特徴とする積層型圧電素子。
- 請求項1〜7のいずれか1項において、上記応力緩和部は、空隙よりなることを特徴とする積層型圧電素子。
- 請求項1〜7のいずれか1項において、上記応力緩和部は、空隙を有する多孔質性のセラミックス材料よりなることを特徴とする積層型圧電素子。
- 請求項1〜9のいずれか1項において、上記応力緩和部の積層方向の厚みは、上記圧電層の厚みの0.015〜0.15倍であることを特徴とする積層型圧電素子。
- 請求項1〜10のいずれか1項において、上記応力緩和部の積層方向の厚みは、1〜8μmであることを特徴とする積層型圧電素子。
- 請求項1〜11のいずれか1項において、上記積層型圧電素子は、インジェクタの駆動源として用いられるインジェクタ用圧電アクチュエータであることを特徴とする積層型圧電素子。
- 圧電材料よりなる圧電層と導電性を有する内部電極層とを交互に積層してなるセラミック積層体と、該セラミック積層体の外周面に形成した一対の側面にそれぞれ設けられ、上記内部電極層に順次交互に導通される一対の外部電極とを有し、上記セラミック積層体が、積層方向に透視した場合に、すべての上記内部電極層が重合する領域である重合部と、少なくとも一部の上記内部電極層しか重合しない、あるいは全く重合しない領域である非重合部とを有しており、該非重合部には、上記圧電層よりも形状を容易に変化しうる応力緩和部が形成されており、該応力緩和部が、上記セラミック積層体の上記側面に露出するように設けられた外方緩和部と、上記セラミック積層体の上記側面に露出することなく、該側面に対して内方に控えるように設けられた内方緩和部とを有してなる積層型圧電素子を製造する方法において、
上記セラミック積層体を形成するに当たっては、セラミックス原料を含有し、上記圧電層となるグリーンシートを形成するシート形成工程と、
上記グリーンシートに、上記内部電極層となる電極材料を配設する電極材料配設工程と、
上記グリーンシートにおいて、最終的に上記セラミック積層体の上記非重合部となる部分であり、かつ、上記応力緩和部を形成する部分に、緩和部形成材料を配設する緩和部形成材料配設工程と、
上記グリーンシートを積層して、中間積層体を形成する積層工程と、
上記中間積層体を焼成して、上記緩和部形成材料を焼成してなる上記外方緩和部及び上記内方緩和部を有してなる上記応力緩和部を設けた上記セラミック積層体を形成する焼成工程とを有することを特徴とする積層型圧電素子の製造方法。 - 請求項13において、上記緩和部形成材料配設工程では、焼成により焼失する焼失材料のみからなる上記緩和部形成材料を配設し、上記焼成工程では、上記緩和部形成材料を焼成することによって上記焼失材料を焼失させ、空隙よりなる上記応力緩和部を形成することを特徴とする積層型圧電素子の製造方法。
- 請求項13において、上記緩和部形成材料配設工程では、上記セラミックス原料中に焼成により焼失する焼失材料を分散してなる上記緩和部形成材料を配設し、上記焼成工程では、上記緩和部形成材料を焼成することによって上記焼失材料を焼失させ、空隙を有する多孔質のセラミックス材料よりなる上記応力緩和部を形成することを特徴とする積層型圧電素子の製造方法。
- 請求項14又は15において、上記焼失材料は、カーボン粒子、樹脂粒子、または有機物粒子等を炭化させてなる炭化有機物粒子の少なくともいずれかを含有することを特徴とする積層型圧電素子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006238110A JP5011898B2 (ja) | 2006-02-24 | 2006-09-01 | 積層型圧電素子及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006048196 | 2006-02-24 | ||
JP2006048196 | 2006-02-24 | ||
JP2006238110A JP5011898B2 (ja) | 2006-02-24 | 2006-09-01 | 積層型圧電素子及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007258666A true JP2007258666A (ja) | 2007-10-04 |
JP5011898B2 JP5011898B2 (ja) | 2012-08-29 |
Family
ID=38632563
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006238110A Expired - Fee Related JP5011898B2 (ja) | 2006-02-24 | 2006-09-01 | 積層型圧電素子及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5011898B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001267646A (ja) * | 2000-03-17 | 2001-09-28 | Taiheiyo Cement Corp | 積層型圧電アクチュエータ |
JP2004063911A (ja) * | 2002-07-30 | 2004-02-26 | Kyocera Corp | 積層型圧電素子及び噴射装置 |
JP2005223013A (ja) * | 2004-02-03 | 2005-08-18 | Denso Corp | 積層型圧電素子及びその製造方法 |
-
2006
- 2006-09-01 JP JP2006238110A patent/JP5011898B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001267646A (ja) * | 2000-03-17 | 2001-09-28 | Taiheiyo Cement Corp | 積層型圧電アクチュエータ |
JP2004063911A (ja) * | 2002-07-30 | 2004-02-26 | Kyocera Corp | 積層型圧電素子及び噴射装置 |
JP2005223013A (ja) * | 2004-02-03 | 2005-08-18 | Denso Corp | 積層型圧電素子及びその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5011898B2 (ja) | 2012-08-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4876467B2 (ja) | 積層型圧電素子 | |
JP2007157849A (ja) | 積層型圧電素子の製造方法 | |
JP2008053467A (ja) | 積層型圧電素子及びその製造方法 | |
JP4933554B2 (ja) | 積層型圧電素子、これを用いた噴射装置及び燃料噴射システム、並びに積層型圧電素子の製造方法 | |
EP2461385B1 (en) | Multi-layer piezoelectric element, and injection device and fuel injection system using the same | |
JP2007173320A (ja) | 積層型圧電素子及びその製造方法 | |
JP4843948B2 (ja) | 積層型圧電素子 | |
JP5311733B2 (ja) | 積層型圧電素子、これを備えた噴射装置、及びこれを備えた燃料噴射システム | |
CN102511088B (zh) | 层叠型压电元件、使用该层叠型压电元件的喷射装置及燃料喷射系统 | |
CN102668148B (zh) | 层叠型压电元件、使用其的喷射装置以及燃料喷射系统 | |
JP4736422B2 (ja) | 積層型圧電素子の製造方法 | |
JP2006165193A (ja) | 中空積層型圧電素子及びその製造方法 | |
JP2006210423A (ja) | 積層型圧電素子及びその製造方法 | |
JP5430106B2 (ja) | 積層型圧電素子およびこれを備えた噴射装置ならびに燃料噴射システム | |
JP2007067346A (ja) | 積層型圧電素子及びその製造方法 | |
US10217925B2 (en) | Method for producing an electronic structural element as a stack | |
JP2006041279A (ja) | 積層型圧電体素子及びその製造方法 | |
JP5011898B2 (ja) | 積層型圧電素子及びその製造方法 | |
JP2009123750A (ja) | 積層型圧電素子 | |
JP2003101092A (ja) | 積層型圧電素子及びその製法並びに噴射装置 | |
JP2008066391A (ja) | 積層型圧電素子及びその製造方法 | |
JP2007019420A (ja) | 積層型圧電素子 | |
JP5200331B2 (ja) | 積層型圧電素子 | |
JP2007243066A (ja) | 積層型圧電素子及びその製造方法 | |
US7233099B2 (en) | Multilayer piezoelectric element |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20081024 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120214 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120216 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120413 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120508 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120521 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150615 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150615 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |