JP2007257785A - 記憶装置、制御方法及び制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヘッドICの配線の機械的な変形に起因したライトデータの低周波信号成分の増加による垂直磁気記録を回避してエラーレートの悪化を未然に防止する。
【解決手段】 ヘッド22−1〜22−4は垂直磁気記録に対応したディスク媒体に対しデータを記録するライトヘッド素子46−1〜46−4とデータを再生するリードヘッド素子48−1〜48−4を備える。監視帯域検出部58は、ライトデータ信号の信号帯域とそれより低いエラレートが悪化するエラレート悪化帯域の間の周波数帯域を監視帯域に設定し、ライトアンプ50に入力するライトデータ信号における監視帯域の信号を検出する。判定部60は監視帯域検出部58による監視帯域の検出信号が所定の閾値以上となることを判別してライトアンプ50の記録動作を停止し、フォルト端子66から判定信号を出力して障害イベントを発生させる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、垂直磁気記録方式により磁気ディスク媒体に対しデータを記録再生する記憶装置及び制御方法に関し、特に、ヘッドICにおけるライトデータの信号周波数帯域を監視して異常を検出する記憶装置及び制御方法に関する。
従来の磁気ディスク装置は長手磁気記録方式であり、磁気ディスク媒体の表面に対して平行な方向に磁性層を磁化させて信号を記録する。このため記録密度が高くなるとビットの境目は反発しあう極同士が向き合うことになり不安定になる。
この問題を解消するため、近年、垂直磁気記録方式の磁気ディスク装置が実用化されている。垂直磁気記録方式は、磁気ディスク媒体の表面に対して垂直の方向に磁性層を磁化させて信号を記録する方式であり、ビットの境目が吸着しあう極同士が向き合うので高密度化したときに安定し、100ギガビット/平方インチを超える高密度記録が可能である。
ところで、垂直磁気記録方式においては、磁気ディスク媒体に広域なDC信号記録領域があると、媒体上に強い漏洩磁界が発生し、垂直磁気記録した磁気ディスク媒体をGMR素子などのリードヘッド素子により読み出す時に、記録磁界に対する読出信号の対称な振幅変換特性が漏洩磁束の影響で非対称になり、読出信号が劣化してエラーレート悪化することが懸念される。
このため垂直磁気記録方式の磁気ディスク装置では、リードチャネルにおけるランレングス変換によりヘッドICのライトアンプに入力されるライトデータは、エラーレートを悪化させる懸念のある低周波数信号成分を含まないように十分に高いライトデータ信号帯域としており、これによって磁気ディスク媒体に垂直記録しても、DC信号記録領域が広がらないようにしている。
特開2002−230734号公報 特開平04−001976号公報 特開平11−306698号公報 特開2001−344705号公報
しかしながら、このような従来の垂直磁気記録方式の磁気ディスク装置にあっては、リードチャネルの信号方式によりヘッドICのライトアンプに入力されるライトデータは低周波数信号成分を含まないように変換されているが、ヘッドICはボイスコイルモータにより駆動されるヘッドアクチュエータのアームに搭載されて回路ボード上のリードチャネルとは可撓性のあるフレキシブルプリント回路(FPC)で配線されており、アームの動作により常時変形しているため、変形の状態によっては線路インピーダンスが変化して信号波形が鈍り、このためライトデータの低周波信号成分が増加する可能性がある。
このライトデータの信号波形の鈍りにより低周波成分が増加すると、磁気ディスク媒体のDC信号記録領域が増加して漏洩磁束が増え、記録磁界に対する読出信号の対称な振幅変換特性が漏洩磁束の影響で非対称になり、読出信号が劣化してエラーレートが悪化するという垂直磁気記録に固有な問題がある。
本発明は、ヘッドICの配線の機械的な変形に起因したライトデータの低周波信号成分が増加した状態での垂直磁気記録による記録動作を回避してエラーレートの悪化を未然に防止するようにした記憶装置及び制御方法を提供することを目的とする。
(記憶装置)
本発明は垂直磁気記録方式の記憶装置を提供する。本発明の記憶装置は、
垂直磁気記録に対応したディスク媒体に対しデータを記録するライトヘッド素子とデータを再生するリードヘッド素子を備えたヘッドと、
ライトヘッド素子にライトデータ信号を出力するライトアンプと、
ライトデータ信号の信号帯域とそれより低いエラーレートが悪化するエラーレート悪化帯域の間の周波数帯域を監視帯域に設定し、ライトアンプに入力するライトデータ信号における監視帯域の信号を検出する監視帯域検出部と、
監視帯域検出部による監視帯域の検出信号が所定の閾値以上となることを判定して判定信号を出力する判定部と、
を備えたことを特徴とする。
ここで、監視帯域検出部で設定する監視帯域は、ライトデータ信号帯域の下限周波数からそれより低いエラーレート悪化帯域の上限周波数までの帯域である。
監視帯域検出部はバンドパスフィルタを備え、バンドパスフィルタは中心周波数を監視帯域内の任意の周波数に設定し、中心周波数に対する帯域幅を監視帯域を超えない帯域幅に設定する。
監視帯域検出部はバンドパスフィルタを備え、バンドパスフィルタは中心周波数を監視帯域の中央付近に設定し、中心周波数に対する帯域幅を監視帯域の帯域幅の1/2以内に設定する。
判定部は判定信号の出力によりライトアンプの記録動作を停止すると共に判定信号を外部に出力して障害イベントを発生させる。
監視帯域検出部は、監視帯域を高域監視帯域と低域監視帯域に分けて各監視帯域の信号を検出し、判定部は、高域監視帯域の検出信号が所定の閾値以上となることを判定した際に第1判定信号を外部に出力して障害イベントを発生させ、低域監視帯域の検出信号が所定の閾値以上となることを判定した際に第2判定信号を出力してライトアンプの記録動作を停止する2段判定としてもよい。
本発明の記憶装置は、更に、エラーレート悪化帯域の信号を検出する悪化帯域監視部を設け、判定部は、監視帯域の検出信号が所定の閾値以上となることを判定した際に第1判定信号を外部に出力して障害イベントを発生させ、エラーレート悪化帯域の検出信号が所定の閾値以上となることを判定した際に第2判定信号を出力してライトアンプの記録動作を停止する2段階判定としても良い。
本発明のの記憶装置は、ライトアンプ、監視帯域検出部及び判定部は、リードヘッドからの読出信号を前置増幅して出力するリードアンプと共に集積化された集積回路であり、集積回路は、ライトアンプの入出力端子、リードアンプの入出力端子、及び判定部の判定出力端子を少なくとも備える。
(方法)
本発明は記憶装置の制御方法を提供する。本発明は、
垂直磁気記録に対応したディスク媒体に対しデータを記録するライトヘッド素子とデータを再生するリードヘッド素子を備えたヘッドと、
ライトヘッド素子にライトデータ信号を出力するライトアンプと、
を備えた記憶装置の制御方法に於いて、
ライトデータ信号の信号帯域とそれより低いエラーレートが悪化するエラーレート悪化帯域の間の周波数帯域を監視帯域に設定し、ライトアンプに入力するライトデータ信号における監視帯域の信号を検出する監視帯域検出ステップと、
監視帯域検出ステップによる監視帯域の検出信号が所定の閾値以上となることを判別して判定信号を出力する判定ステップと、
を備えたことを特徴とする。
(制御装置)
本発明はヘッドICとして機能する制御装置を提供する。本発明の制御装置は、
ライトヘッド素子にライトデータ信号を出力するライトアンプと、
ライトデータ信号の信号帯域とそれより低いエラーレートが悪化するエラーレート悪化帯域の間の周波数帯域を監視帯域に設定し、ライトアンプに入力するライトデータ信号における監視帯域の信号を検出する監視帯域検出部と、
監視帯域検出部による監視帯域の検出信号が所定の閾値以上となることを判定して判定信号を出力する判定部と、
を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、ライトヘッド素子によりディスク媒体にを垂直磁気記録するライトアンプに入力するライトデータの信号帯域につき、ライトデータ帯域とそれより低いエラレート悪化帯域の間に監視帯域を設定して信号を検出し、監視帯域の検出信号が所定の閾値以上となった場合に、ライトデータの低周波信号成分が増加したと判定して記録動作を停止し、エラーレートを悪化させる懸念のある低周波信号成分を含むライトデータの媒体書込み回避し、エラレートの低下を抑え、安定した高密度記録と再生を実現できる。
またライトデータに設定した監視帯域の信号を検出して判定するための回路を、長手磁気記録方式の記憶装置と同様に、アームに搭載される集積化されたヘッドICに組み込まなければならないが、長手磁気記録方式のヘッドICには、ライトデータの異常に低い周波数の帯域信号成分を検出してフォルト信号を出力するライト・データ・ロー検出回路が実装されており、この回路を本発明の垂直磁気記録に固有な監視帯域の信号を検出して判定するための回路に置き換えれば良く、従来のヘッドICと同じチップ面積のまま垂直磁気記録に対応したヘッドICを容易に実現できる。
具体的に、ライトデータに対する監視帯域の信号成分を抽出するバンドパスフィルタと、その出力を判定するコンパレータで済み、これは従来の長手磁気記録方式のヘッドICに設けていたライト・データ・ロー検出回路と周波数帯域が相違するだけの略同等な回路であり、従来のヘッドICと同等の垂直磁気記録に対応したヘッドICが容易に実現できる。
またヘッドIC側で監視帯域の異常検出で記録動作を停止すると、判定信号がフォルト信号として外部に出力され、ハードディスクコントローラやリードチャネルでヘッドICにおける記録動作の停止が行われたことを障害イベントとして認識し、障害イベントの解消を待ってリトライなどのリカバリー動作を行うことができる。
また監視帯域もしくは監視帯域とエラーレート悪化帯域といった高域と低域の2段階に帯域を分けてライトデータの信号帯域の変化を監視し、高域側で異常を検出したら障害イベントを発生してアラームし、続いて低域側で異常を検出したら記録動作を停止させることで、更に確実に、ライトデータの低域周波数成分の増加に伴うエラーレートの低下を未然に防止することができる。
図1は本発明が適用される垂直磁気記録方式をとる磁気ディスク装置のブロック図である。図1において、ハードディスクドライブHDDとして知られた磁気ディスク装置10はディスクエンクロージャ12と制御ボード14で構成される。ディスクエンクロージャ12にはスピンドルモータ16が設けられ、その回転軸に垂直磁気記録を行う媒体構造を備えた磁気ディスク媒体20−1,20−2を装着し、一定回転速度例えば4200rpmで回転させる。
ディスクエンクロージャ12にはボイスコイルモータ18が設けられ、ボイスコイルモータ18はヘッドアクチュエータのアーム先端にヘッド22−1〜22−4を搭載しており、磁気ディスク20−1,20−2の各記録面に対するヘッドの位置決めを行う。
ヘッド22−1〜22−4には、垂直磁気記録に対応した磁気ディスク20−1,20−2に対し、データを記録するライトヘッド素子とデータを再生するGMR素子などを用いたリードヘッド素子が設けられている。
ここで垂直磁気記録に使用する磁気ディスク20−1,20−2は、垂直方向の磁気異方性を示す記録層、中間層及び軟磁性裏打ち層(SUL: Soft Unber Layer)の順に基板上に形成した構造を持つ。記録層に対し中間層を介して基板との間に配置された軟磁性裏打ち層は、ライトヘッド素子の一方の磁極から発生する磁束の一部を他方の磁極まで通過させて、急峻で大きな記録磁界を発生させることができる。
ヘッド22−1〜22−4はヘッドIC24に対し信号線接続されている。ヘッドIC24は一般にはプリアンプと呼ばれる。ヘッドIC24は上位装置となるホストからのライトコマンドまたはリードコマンドに基づくヘッドセレクト信号により1つのヘッドを選択して、書込みまたは読出しを行う。またヘッドIC24には、ライト系についてはライトアンプが設けられ、またリード系についてはプリアンプが設けられている。
本実施形態にあっては、ヘッドIC24にライトデータ信号の低域周波数を監視し、エラーレートを悪化させるような低域周波数を検出した際に、ライト動作を停止してフォルト信号を発信する機能が組み込まれている。
制御ボード14にはMPU26が設けられ、MPU26のバス28に対し、RAMを用いた制御プログラム及び制御データを格納するメモリ30、FROMなどを用いた制御プログラムを格納する不揮発メモリ32が設けられている。
またMPU26のバス28には、ホストインタフェース制御部34、バッファメモリ38を制御するバッファメモリ制御部36、フォーマッタとして機能するハードディスクコントローラ40、ライト変調部及びリード変調部として機能するリードチャネル42、スピンドルモータ16及びボイスコイルモータ18を制御するサーボ制御部44が設けられている。
ここでディスクエンクロージャ12のヘッドIC24は、ボイスコイルモータ18で駆動されるヘッドアクチュエータのアーム部分に搭載されており、ヘッドIC24とリードチャネル42及びバス28との間はFPC線路25により可撓性を持って連結されており、FPC線路25にはデータ線路70とコントロール線路72が含まれている。
FPC線路25はボイスコイルモータ18によるアームの駆動により変形し、この変形に伴いデータ線路70のインピーダンスが変化して、ヘッドIC24に入力しているライトデータの信号波形が鈍り、ライトデータ信号の低周波信号成分が増加する可能性がある。
磁気ディスク装置10はホストからのコマンドに基づき書込処理及び読出処理を行う。ここで磁気ディスク装置10における通常の動作を説明すると次のようになる。
ホストからのライトコマンドとライトデータをホストインタフェース制御部34で受けると、ライトコマンドをMPU26で解読し、受信したライトデータを必要に応じてバッファメモリ38に格納した後、ハードディスクコントローラ40のフォーマット機能により所定のデータ形式に変換すると共に、ECC処理によりECC符号を付加する。
続いてリードチャネル42のライト変調系でスクランブル、RLL符号変換、更に書込補償を行った後、ヘッドIC24に内蔵したライトアンプから、そのとき選択している例えばヘッド22−1のライトヘッド素子にライトデータを供給して、磁気ディスク20−1に垂直磁気記録方式により書き込む。このときサーボ制御部44にはヘッド位置決め信号が与えられており、ボイスコイルモータ18によりヘッドをコマンドで指示された目標トラックにシークした後にオントラックしてトラック追従制御を行っている。
一方、ホストからリードコマンドをホストインタフェース制御部34で受け取ると、リードコマンドをMPU26で解読し、ヘッドIC24のヘッドセレクトで選択された例えばヘッド22−1のリードヘッド素子により読み出された読出信号(リードデータ信号)をヘッドIC24のプリアンプで増幅した後、リードチャネル42のリード復調系に入力し、パーシャルレスポンス最尤検出(PRML)などによりリードデータを復調し、ハードディスクコントローラ40でECC処理を行ってエラーを検出訂正した後、バッファメモリ38にバッファリングし、ホストインタフェース制御部34からリードデータをホストに転送する。
図2は図1のヘッドIC24の一実施形態を示した回路図である。図2において、ヘッドIC24には、ライトアンプ50、プリアンプ52、セレクタ54、コントローラ56、バンドパスフィルタを用いた監視帯域検出部58、判定部60が設けられている。
セレクタ54に対してはヘッド22−1〜22−4が設けられ、それぞれライトヘッド素子46−1〜46−4とリードヘッド素子48−1〜48−4を備えている。ライトヘッド素子46−1〜46−4は主磁極と補助極に書込コイルを装着した単磁極型記録ヘッドである。リードヘッド素子48−1〜48−4は、単磁極型記録ヘッドに対し、その補助極と磁気シールドの間にGMR素子を配置したヘッド構造を備えている。
セレクタ54は、コントローラ56に対する図1のMPU26からのヘッドセレクト信号に基づき、ヘッド22−1〜22−4に対するいずれか1つの信号線を選択し、例えばヘッド22−1を選択した場合には、ライトヘッド素子46−1をライトアンプ50の出力に接続し、リードヘッド素子48−1をプリアンプ52の入力に接続する。
ライトアンプ50に対しては、ホストからのライトコマンドを解読してヘッドを磁気ディスクの目標トラックの目標セクタに位置付けた際に、図1のリードチャネル42よりライトデータ入力端子62にライトデータが入力され、ライトアンプ50で増幅された後、セレクタ54で選択されている例えばヘッド22−1のライトヘッド素子46−1にライトデータに対応した書込電流を流して、磁気ディスク媒体に垂直磁気記録方式によりデータを記録する。
このライトアンプ50に入力するライトデータ信号に対しては、本実施形態にあっては監視帯域検出部58と判定部60を設けている。監視帯域検出部58は、ライトデータ信号の信号帯域とそれより低いエラーレートが悪化するエラーレート悪化帯域の間の周波数帯域を監視帯域に設定し、ライトデータ信号における監視帯域の信号を検出して判定部60に出力する。
判定部60は監視帯域検出部58より出力された監視帯域の検出信号が所定の閾値以上となることを判定した際に判定信号を出力する。この判定信号はフォルト端子66から図1のバス28を経由してMPU26にフォルト信号E1を出力する。また判定部60からのフォルト信号E1はコントローラ56にも与えられており、コントローラ56は判定部60からフォルト信号E1を受けると、ライトアンプ50に停止信号E2を出力し、ライトアンプ50による書込動作を停止する。
図3は図2のヘッドIC24におけるライトデータ信号帯域、エラーレート悪化帯域、監視帯域、フィルタ抽出帯域及びリードデータ信号帯域の説明図である。
図3(A)は、本実施形態におけるライトデータ信号帯域74、エラーレート悪化帯域76及び監視帯域78の周波数関係を示している。ライトデータ信号帯域74はヘッドIC24のライトアンプ50にリードチャネル42から入力されるライトデータ信号の周波数帯域であり、リードチャネル42におけるRRL変換により決まる周波数帯域である。本実施形態にあっては、ライトデータ信号帯域74の下限周波数f1は例えばf1=10MHzであり、f1=10MHz以上の周波数帯域がライトデータ信号帯域74となっている。
一方、エラーレート悪化帯域76は、図1のヘッドIC24をリードチャネル42に接続しているFPC線路25がボイスコイルモータ18によるヘッドの動きで変形して波形が鈍って際の低域周波数成分が増加した状態で磁気ディスクにライトデータを書き込んだときのリードヘッド素子による再生時のエラーレートが悪化を始める領域である。
図4はライトデータ信号帯域74が低域側に広がったときの読取時におけるエラーレートの変化を示す。ライトデータ信号帯域74の下限周波数f1までは規定のエラーレートが確保されているが、波形が鈍ることで低域周波数成分が増加してくると、本実施形態にあっては、例えば1MHz付近まではエラーレートはほぼ一定であるが、1MHzを超えて低下するとエラーレートが悪化を始めるようになる。
このようなライトデータ信号の低域周波数成分によるエラーレートの悪化は、ライトデータ信号の記録周波数が低域側に広がると、垂直磁気記録した磁気ディスクにおけるDC記録領域の面積が増加することとなり、その結果、磁気ディスクからの漏洩磁束が増加し、リードヘッド素子として使用しているMGR素子の磁束に対する振幅の対称性を保つための動作点が正規の動作点から漏洩磁束によりずれ、その結果、読取信号の振幅に非対称性が生じ、この読取信号の歪みによりリードデータのエラーレートが悪化することになる。
再び図3(A)を参照するに、ライトデータ信号帯域74の下限周波数f1に対しエラーレート悪化帯域76の上限周波数f2は、f2=1MHz付近から始まっており、ライトデータ信号帯域74との間に隙間が存在する。
そこで本実施形態にあっては、ライトデータ信号の周波数帯域がエラーレート悪化帯域76に広がる前の段階でライトデータ信号の周波数帯域への広がりを検出して書込動作を停止するため、ライトデータ信号帯域74とエラーレート悪化帯域76の間に監視帯域78を設定している。
監視帯域78は、ライトデータ信号帯域74の下限周波数f1とエラーレート悪化帯域76の上限周波数f2の間のf1〜f2の周波数帯域である。本実施形態にあっては、監視帯域78は、例えばf1=10MHz、f2=1MHzとすると、9MHz程度の空いた周波数帯域となる。
図3(B)は図2の監視帯域検出部58に設けたバンドパスフィルタによるフィルタ抽出帯域80である。本実施形態にあっては、図3(A)で設定した監視帯域78と同じフィルタ抽出帯域80を設定している。具体的には、監視帯域78はf2=1MHz、f1=10MHzで9MHzの帯域幅を持っており、この帯域幅の半分となる5.5MHzにバンドパスフィルタの中心周波数f0を設定し、中心周波数f0に対し±4.5MHzの帯域を設定する。
図3(C)は本実施形態におけるフィルタ抽出帯域82の他の例であり、このフィルタ抽出帯域82にあっては、図3(A)の監視帯域78の範囲内に設定したことを特徴とする。例えばフィルタ抽出帯域性82の中心周波数f0は図3(B)の場合と同じf0=5.5MHzであり、中心周波数f0に対する帯域幅を例えば±2MHzとしている。
また図3(B)(C)は監視帯域78の中央付近にフィルタの中心周波数f0を設定しているが、中心周波数は監視帯域78の範囲内であれば適宜の位置に設定し、また中心周波数に対し正負の帯域幅は監視帯域78を外れない範囲で適宜に設定できる。
図3(D)は垂直磁気記録方式をとる本実施形態におけるリードデータ信号帯域の説明図である。垂直磁気記録方式をとる磁気ディスク装置にあっては、リード時にはリードデータ信号帯域84に示すように数KHzというかなり低域の信号成分も読み込む必要があり、図3(A)に示したライトデータ信号帯域74に比べるとリードデータ信号帯域84はかなり低域まで延びた帯域特性となっている。
図5は図2の実施形態によるライトデータ周波数監視処理のフローチャートである。このライトデータ周波数監視処理は図2のコントローラ56による処理機能として実行される。
図5において、コントローラ56は、ステップS1でライトアンプ50に入力するライトデータの取得を指示し、ステップS2で監視帯域検出部58のバンドパスフィルタを有効とし、図3(A)に示した監視帯域78の周波数帯域のライトデータ信号を検出する。
続いてステップS3で判定部60により検出信号が閾値以上か否かチェックし、もし検出信号が閾値以上であった場合には、ステップS4でライトアンプ50に停止信号E2を取得して書込みを停止する。
続いてステップS5でフォルト端子66からフォルト信号を発信し、CPU26がフォルト信号を受信して、ヘッドIC24において書込停止動作が行われたことを認識し、ハードディスクコントローラ40及びリードチャネル42に書込停止を通知する。これによりハードディスクコントローラ40は、ライト動作のフォルトエラーを認識し、フォルトエラーの解消を待ってリトライを実行することになる。
このステップS1〜S5の処理を、ステップS6で磁気ディスク装置10の停止指示があるまで繰り返す。
図6は図1におけるヘッドIC24の他の実施形態を示した回路図である。図6の実施形態にあっては、ライトアンプ50に対するライトデータ信号の周波数監視を2段階に分けて行うようにしたことを特徴とする。
このため、ライトアンプ50に入力するライトデータ信号に対し高域監視帯域検出部58−1と低域監視帯域検出部58−2を設け、それぞれに対応して高域用の判定部60−1と低域用の判定部60−2を設けている。判定部60−1,60−2からの判定信号E11,E12は、コントローラ56に入力されると共に、フォルト端子66−1,66−2を介して図1のMPU26側に出力される。
コントローラ56は高域監視帯域検出部58−1,低域監視帯域検出部58−2及び判定部60−1,60−2の動作タイミングを制御し、また判定部60−1,60−2の判定信号E11,E12に基づきライトアンプ50に停止信号E2を出力して書込停止を行う。それ以外のライトアンプ50、プリアンプ52、セレクタ54の構成は、図2の実施形態と同じである。
図7は図6の実施形態におけるライトデータ信号帯域、監視帯域及びフィルタ抽出帯域の説明図である。図7(A)はライトデータ信号帯域74、エラーレート悪化帯域76及び監視帯域78であり、図3(A)と同じである。
これに対し図7(B)は、図6の高域監視帯域検出部58−1に設けたバンドパスフィルタによるフィルタ抽出帯域80−1と、低域監視帯域検出部58−2に設けたバンドパスフィルタによるフィルタ帯域特性80−2であり、監視帯域78を高域と低域の2つの領域に分けてライトデータ信号の低域周波数成分の増加を監視している。
例えば監視帯域78は下限周波数がf2=1MHz、上限周波数がf1=10MHzの9MHzの帯域であることから、監視帯域78を半分ずつの高域側5.5〜9MHzと低域側1〜5.5MHzに分け、それぞれにつきバンドパスフィルタの中心周波数f01=3.25MHz,f02=7.75MHzを設定した帯域幅±2.25MHzのフィルタ抽出帯域80−1,80−2により2段階に分けて、ライトデータ信号に含まれる低周波信号成分の増加を検出する。
図7(C)はライトデータ信号の低周波成分の増加を監視する2段階に分けた他の高域監視帯域と低域監視帯域の例である。この場合には、高域については監視帯域78に対応して高域監視出帯域80−11を設定しているが、低域監視帯域80−12については監視帯域78ではなく、監視帯域78の低域側に隣接したエラーレート悪化帯域76の中に設定している。
ここで、図7(B)又は図7(C)における高域監視帯域80−1,80−11によるライトデータ信号の検出信号が閾値以上となった場合に、図6の判定部60−1は障害イベントを発生させるための第1フォルト信号(第1判定信号)を出力する。第1フォルト信号E11はフォルト端子66−1から図1のMPU26に送られて障害イベントを発生させる。
その後に低域監視帯域80−2,80−12の検出信号が判定部60−2で閾値以上となった場合には、書込動作を停止するための第2フォルト信号(第2判定信号)を出力するようにしている。第2フォルト信号はフォルト端子66−2から図1のMPU26に出力され、同時にコントローラ56に出力されることで、コントローラ56は停止信号E2をライトアンプ50に出力して書込停止を行う。
MPU26はヘッドIC24から第2フォルト信号E12を受信すると、ヘッドIC24においてライトデータ信号の低周波数成分の増加で書込停止が行われたことを認識し、ヘッドIC24のフォルトエラーの回復を待ってハードディスクコントローラ40及びリードチャネル42側にリトライ動作を行わせる。
図8は図6の実施形態によるライトデータ周波数監視処理のフローチャートである。図8において、コントローラ56は、ステップS1でライトアンプ50に対するライトデータの取得を行い、ステップS2で高域監視帯域検出部58−1及び低域監視帯域検出部58−2により、例えば図7(B)の監視帯域78に対応したフィルタ抽出帯域80−1,80−2のそれぞれにおけるライトデータ信号の検出を行う。
続いてステップS3で高域のライトデータ信号の検出信号が閾値以上であることを判別すると、ステップS4で第1フォルト信号を発信して障害イベントを発生させる。またステップS5で低域のライトデータ検出信号が閾値以上であることを判別すると第2フォルト信号を出力し、ステップS6でコントローラ56はライトアンプ50の書込動作を停止すると共に、CPU26側に対する第2フォルト信号の出力で書込停止を通知し、フォルトエラーの回復を待ってリトライ動作を行わせる。このステップS1〜S6の処理を、ステップS7で磁気ディスク装置の電源停止に伴う停止指示があるまで繰り返す。
なお上記の実施形態にあっては、図2及び図6のヘッドIC24に設けているコントローラ56のファームウェアの機能により、図5のフローチャートまたは図8のフローチャートに示したライトデータ周波数監視処理を行う場合を例にとっているが、このコントローラ56によるファームウェアの機能によらず全てハードウェアとしてヘッドIC24の機能を実現してもよい。
また上記の実施形態に示したライトデータ信号帯域74、エラーレート悪化帯域76、その間に設定する監視帯域78の関係は、本実施形態を適用する垂直磁気記録方式の磁気ディスク装置の構成により相対的に決まるものであり、上記の実施形態に示した各帯域を示す周波数は単なる一例にすぎない。
本実施形態において重要なことは、例えば図3(A)に示したように、ライトデータ信号帯域74の下限周波数f1とエラーレート悪化帯域76の上限周波数f2との間に差があるということであり、このように差があることで、ライトデータ信号帯域74とエラーレート悪化帯域76の間に監視帯域78を設定し、この監視帯域におけるライトデータ信号の波形の鈍りなどに伴う低周波数成分の増加を検出して、ヘッドIC24自身で書込停止を行うことを可能とするものである。
また本実施形態は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
ここで本発明の特徴をまとめて列挙すると次の付記のようになる。
(付記)
(付記1)
垂直磁気記録に対応したディスク媒体に対しデータを記録するライトヘッド素子とデータを再生するリードヘッド素子を備えたヘッドと、
前記ライトヘッド素子にライトデータ信号を出力するライトアンプと、
前記ライトデータ信号の信号帯域とそれより低いエラレートが悪化するエラレート悪化帯域の間の周波数帯域を監視帯域に設定し、前記ライトアンプに入力するライトデータ信号における前記監視帯域の信号を検出する監視帯域検出部と、
前記監視帯域検出部による監視帯域の検出信号が所定の閾値以上となることを判定して判定信号を出力する判定部と、
を備えたことを特徴とする記憶装置。(1)
(付記2)
付記1記載の記憶装置に於いて、前記監視帯域検出回路で設定する監視帯域は、前記ライトデータ信号帯域の下限周波数からそれより低い前記エラーレート悪化帯域の上限周波数までの帯域であることを特徴とする記憶装置。(2)
(付記3)
付記1記載の記憶装置に於いて、前記監視帯域検出回路はバンドパスフィルタを備え、前記バンドパスフィルタは中心周波数を前記監視帯域内の任意の周波数に設定し、前記中心周波数に対する帯域幅を前記監視帯域を超えない帯域幅に設定したことを特徴とする記憶装置。(3)
(付記4)
付記1記載の記憶装置に於いて、前記監視帯域検出回路はバンドパスフィルタを備え、前記バンドパスフィルタは中心周波数を前記監視帯域の中央付近に設定し、前記中心周波数に対する帯域幅を前記監視帯域の帯域幅の1/2以内に設定したことを特徴とする記憶装置。
(付記5)
付記1記載の記憶装置に於いて、前記判定部は判定信号の出力により前記ライトアンプの記録動作を停止すると共に前記判定信号を外部に出力して障害イベントを発生させることを特徴とする記憶装置。
(付記6)
付記1記載の記憶装置に於いて、
前記監視帯域検出部は、前記監視帯域を高域監視帯域と低域監視帯域に分けて各監視帯域の信号を検出し、
前記判定部は、前記高域監視帯域の検出信号が所定の閾値以上となることを判定した際に第1判定信号を外部に出力して障害イベントを発生させ、前記低域監視帯域の検出信号が所定の閾値以上となることを判定した際に第2判定信号を出力して前記ライトアンプの記録動作を停止することを特徴とする記憶装置。
(付記7)
付記1記載の記憶装置に於いて、前記エラーレート悪化帯域の信号を検出する悪化帯域監視部を設け、
前記判定部は、前記監視帯域の検出信号が所定の閾値以上となることを判定した際に第1判定信号を外部に出力して障害イベントを発生させ、前記エラーレート悪化帯域の検出信号が所定の閾値以上となることを判定した際に第2判定信号を出力して前記ライトアンプの記録動作を停止することを特徴とする記憶装置。
(付記8)
付記1記載の記憶装置に於いて、前記ライトアンプ、監視帯域検出部及び判定部は、前記リードヘッドからの読出信号を前置増幅して出力するリードアンプと共に集積化された集積回路であり、前記集積回路は、前記ライトアンプの入出力端子、前記リードアンプの入出力端子、及び前記判定部の判定信号出力端子を少なくとも備えたことを特徴とする記憶装置。(4)
(付記9)
垂直磁気記録に対応したディスク媒体に対しデータを記録するライトヘッド素子とデータを再生するリードヘッド素子を備えたヘッドと、
前記ライトヘッド素子にライトデータ信号を出力するライトアンプと、
を備えた記憶装置の制御方法に於いて、
前記ライトデータ信号の信号帯域とそれより低いエラーレートが悪化するエラーレート悪化帯域の間の周波数帯域を監視帯域に設定し、前記ライトアンプに入力するライトデータ信号における前記監視帯域の信号を検出する監視帯域検出ステップと、
前記監視帯域検出ステップによる監視帯域の検出信号が所定の閾値以上となることを判定して判定信号を出力する判定ステップと、
を備えたことを特徴とする記憶装置の制御方法。
(付記10)
付記9記載の記憶装置の制御方法に於いて、前記監視帯域は、前記ライトデータ信号帯域の下限周波数からそれより低い前記エラーレート悪化帯域の上限周波数までの帯域であることを特徴とする記憶装置の制御方法。
(付記11)
付記9記載の記憶装置の制御方法に於いて、前記判定ステップは判定信号の出力により前記ライトアンプの記録動作を停止すると共に前記判定対信号を外部に出力して障害イベントを発生させることを特徴とする記憶装置の制御方法。
(付記12)
付記9記載の記憶装置の制御方法に於いて、
前記監視帯域検出ステップは、前記監視帯域を高域監視帯域と低域監視帯域に分けて各監視帯域の信号を検出し、
前記判定ステップは、前記高域監視帯域の検出信号が所定の閾値以上となることを判定した際に第1判定信号を外部に出力して障害イベントを発生させ、前記低域監視帯域の検出信号が所定の閾値以上となることを判定した際に第2判定信号を出力して前記ライトアンプの記録動作を停止することを特徴とする記憶装置の制御方法。
(付記13)
付記9記載の記憶装置の制御方法に於いて、前記エラーレート悪化帯域の信号を検出する悪化帯域監視ステップを設け、
前記判定ステップは、前記監視帯域の検出信号が所定の閾値以上となることを判定した際に第1判定信号を外部に出力して障害イベントを発生させ、前記エラーレート悪化帯域の検出信号が所定の閾値以上となることを判定した際に第2判定信号を出力して前記ライトアンプの記録動作を停止することを特徴とする記憶装置の制御方法。
(付記14)
ライトヘッド素子にライトデータ信号を出力するライトアンプと、
前記ライトデータ信号の信号帯域とそれより低いエラレートが悪化するエラレート悪化帯域の間の周波数帯域を監視帯域に設定し、前記ライトアンプに入力するライトデータ信号における前記監視帯域の信号を検出する監視帯域検出部と、
前記監視帯域検出部による監視帯域の検出信号が所定の閾値以上となることを判定して判定信号を出力する判定部と、
を備えたことを特徴とする制御装置。(5)
(付記15)
付記14記載の制御装置に於いて、前記監視帯域検出部で設定する監視帯域は、前記ライトデータ信号帯域の下限周波数からそれより低い前記エラーレート悪化帯域の上限周波数までの帯域であることを特徴とする制御装置。
(付記16)
付記14記載の制御装置に於いて、前記監視帯域検出部はバンドパスフィルタを備え、前記バンドパスフィルタは中心周波数を前記監視帯域内の任意の周波数に設定し、前記中心周波数に対する帯域幅を前記監視帯域を超えない帯域幅に設定したことを特徴とする制御装置。
(付記17)
付記14記載の制御装置に於いて、前記監視帯域検出部はバンドパスフィルタを備え、前記バンドパスフィルタは中心周波数を前記監視帯域の中央付近に設定し、前記中心周波数に対する帯域幅を前記監視帯域の帯域幅の1/2以内に設定したことを特徴とする制御装置。
(付記18)
付記14記載の制御装置に於いて、前記判定部は判定信号の出力により前記ライトアンプの記録動作を停止すると共に前記判定信号を外部に出力して障害イベントを発生させることを特徴とする制御装置。
(付記19)
付記14記載の制御装置に於いて、
前記監視帯域検出部は、前記監視帯域を高域監視帯域と低域監視帯域に分けて各監視帯域の信号を検出し、
前記判定部は、前記高域監視帯域の検出信号が所定の閾値以上となることを判定した際に第1判定信号を外部に出力して障害イベントを発生させ、前記低域監視帯域の検出信号が所定の閾値以上となることを判定した際に第2判定信号を出力して前記ライトアンプの記録動作を停止することを特徴とする制御装置。
(付記20)
付記14記載の制御装置に於いて、前記エラーレート悪化帯域の信号を検出する悪化帯域監視部を設け、
前記判定部は、前記監視帯域の検出信号が所定の閾値以上となることを判定した際に第1判定信号を外部に出力して障害イベントを発生させ、前記エラーレート悪化帯域の検出信号が所定の閾値以上となることを判定した際に第2判定信号を出力して前記ライトアンプの記録動作を停止することを特徴とする制御装置。
本発明による記憶装置の一実施形態を示した磁気ディスク装置のブロック図 図1のヘッドICの一実施形態を示した回路図 図2のヘッドICにおけるライトデータ信号帯域、エラーレート帯域、監視帯域、フィルタ抽出帯域及びリードデータ信号帯域の説明図 本実施形態におけるライトデータ信号の低周波信号成分の増加に伴うエラーレートの変化を示した特性図 図2の実施形態によるライトデータ周波数監視処理のフローチャート 図1のヘッドICの他の実施形態を示した回路図 図6のヘッドIC回路におけるライトデータ信号帯域、エラーレート帯域、監視帯域及びフィルタ抽出帯域の説明図 図6の実施形態によるライトデータ周波数監視処理のフローチャート
符号の説明
10:磁気ディスク装置
12:ディスクエンクロージャ
14:制御ボード
16:スピンドルモータ
18:ボイスコイルモータ
20−1,20−2:磁気ディスク
22−1〜22−4:ヘッド
24:ヘッドIC
25:FPC線路
26:MPU
28:バス
30:メモリ
32:不揮発メモリ
34:ホストインタフェース制御部
36:バッファメモリ制御部
38:バッファメモリ
40:ハードディスクコントローラ
42:リードチャネル
44:サーボ制御部
46−1〜46−4:ライトヘッド素子
48−1〜48−4:リードヘッド素子
50:ライトアンプ
52:プリアンプ
54:セレクタ
56:コントローラ
58:監視帯域検出部
58−1:高域監視帯域検出部
58−2:低域監視帯域検出部
60:判定部
60−1:高域判定部
60−2:低域判定部
62:ライトデータ入力端子
64:リードデータ出力端子
66,66−1,66−2:フォルト端子
68:コントロール端子
70:データ線路
72:コントロール線路
74:ライトデータ信号帯域
76:エラーレート悪化帯域
78:監視帯域
80,82:フィルタ抽出帯域
80−1,80−11:高域監視帯域
80−2,80−12:低域監視帯域
84:リードデータ信号帯域

Claims (5)

  1. 垂直磁気記録に対応したディスク媒体に対しデータを記録するライトヘッド素子とデータを再生するリードヘッド素子を備えたヘッドと、
    前記ライトヘッド素子にライトデータ信号を出力するライトアンプと、
    前記ライトデータ信号の信号帯域とそれより低いエラーレートが悪化するエラーレート悪化帯域の間の周波数帯域を監視帯域に設定し、前記ライトアンプに入力するライトデータ信号における前記監視帯域の信号を検出する監視帯域検出部と、
    前記監視帯域検出部による監視帯域の検出信号が所定の閾値以上となることを判定して判定信号を出力する判定部と、
    を備えたことを特徴とする記憶装置。
  2. 請求項1記載の記憶装置に於いて、前記監視帯域検出部で設定する監視帯域は、前記ライトデータ信号帯域の下限周波数からそれより低い前記エラーレート悪化帯域の上限周波数までの帯域であることを特徴とする記憶装置。
  3. 請求項1記載の記憶装置に於いて、前記判定部は判定信号の出力により前記ライトアンプの記録動作を停止すると共に前記判定信号を外部に出力して障害イベントを発生させることを特徴とする記憶装置。
  4. 請求項1記載の記憶装置に於いて、前記ライトアンプ、監視帯域検出部及び判定部は、前記リードヘッドからの読出信号を前置増幅して出力するリードアンプと共に集積化された集積回路であり、前記集積回路は、前記ライトアンプの入出力端子、前記リードアンプの入出力端子、及び前記判定部の判定信号出力端子を少なくとも備えたことを特徴とする記憶装置。
  5. ライトヘッド素子にライトデータ信号を出力するライトアンプと、
    前記ライトデータ信号の信号帯域とそれより低いエラーレートが悪化するエラーレート悪化帯域の間の周波数帯域を監視帯域に設定し、前記ライトアンプに入力するライトデータ信号における前記監視帯域の信号を検出する監視帯域検出部と、
    前記監視帯域検出部による監視帯域の検出信号が所定の閾値以上となることを判定して判定信号を出力する判定部と、
    を備えたことを特徴とする制御装置。
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