JP2007257783A - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】メモリセルに書き込まれたデータを読み出すときの読み出しマージンの低下を防止する。
【解決手段】メモリセルMCに接続されたビット線BLに、電荷転送回路12を介して電荷蓄積回路20が接続されるとともに、擬似電荷転送回路13を介して擬似電荷蓄積回路21が接続され、読み出し動作時にメモリセルからビット線に読み出される電荷において、データ“0”を読み出すとき(Uターム)相当の電荷を擬似電荷蓄積回路により吸収し、残りの電荷を電荷蓄積回路が吸収して読み出し電圧を生成するようにして、Uタームの電位上昇を抑え、Uタームの電荷量に依存せずに、保持されているデータの論理に応じて読み出し回路22が動作するために十分な読み出し電圧を生成できるようにする。
【選択図】図3

Description

本発明は、データの論理値を電荷として保持する強誘電体キャパシタ等で構成されるメモリセルを有する半導体記憶装置に関し、特に、メモリセルに書き込まれたデータを読み出すための回路技術に関する。
近時、ビット線GNDセンス方式と称する強誘電体メモリの読み出し方式が提案されている(例えば、特許文献1、非特許文献1参照。)。この種の読み出し方式では、プレート線に電圧を印加したときにビット線の電圧が変動しないように、メモリセルからビット線に読み出される電荷を、プリセンスアンプ内に形成されるチャージトランスファと称する電荷転送回路を介して電荷蓄積回路に転送し、電荷蓄積回路に転送された電荷量に応じてメモリセルに保持されていたデータの論理値を判定する。チャージトランスファは、pMOSトランジスタにより構成される。pMOSトランジスタは、プレート線を立ち上げる前にゲート・ソース間電圧が閾値電圧と同じ値に初期設定される。pMOSトランジスタのゲートは、ビット線の電圧の上昇に応じて出力電圧を下降させるインバータアンプで制御される。
特開2002−133857号公報 IEEE Journal of Solid-State Circuits, Vol.37, No.5, pp592-597, May 2002
強誘電体メモリは、データ“1”を読み出すとき(以下、「Pターム」とも称す。)に出てくる電荷による電位上昇と、データ“0”を読み出すとき(以下、「Uターム」とも称す。)に出てくる電荷による電位上昇の差をセンスアンプで増幅してメモリセルに保持されていたデータの論理値を判定している。しかし、Pターム及びUタームの電位上昇の差Qsw(P−U)が同じであっても、Uタームでの電位上昇(電荷量)が大きいと回路の読み出しマージンが低下するという問題があった。
本発明の目的は、メモリセルに書き込まれたデータを読み出すときの読み出しマージンの低下を防止することにある。
本発明の半導体記憶装置は、データの論理値に応じた電荷を蓄積するキャパシタを有するメモリセルに接続されたビット線に、電荷転送回路を介して電荷蓄積回路が接続されるとともに、擬似電荷転送回路を介して擬似電荷蓄積回路が接続される。読み出し動作時にメモリセルからビット線に読み出される電荷の一部を擬似電荷蓄積回路が蓄積し、残りの電荷を電荷蓄積回路が蓄積する。読み出し回路は、電荷蓄積回路が蓄積電荷に応じて生成する読み出し電圧に応じて、メモリセルに保持されていたデータの論理を生成する。
メモリセルからデータを読み出すときに、擬似電荷蓄積回路によりUターム相当の電荷を吸収し、残りの電荷を電荷蓄積回路が吸収して電位を生成することができ、Uタームの電位上昇を抑えることができる。このため、Uタームの電荷量に依存せずに、電荷蓄積回路はメモリセルに保持されているデータの論理に応じて、読み出し回路が動作するために十分な読み出し電圧を生成することができる。
本発明によれば、メモリセルに書き込まれたデータを読み出すときの読み出しマージンの低下を防止できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態による半導体記憶装置の構成例を示すブロック図である。この半導体記憶装置は、シリコン基板上にCMOSプロセスを使用して強誘電体メモリとして形成されている。強誘電体メモリは、アドレスバッファADB、コマンドバッファCMDB、ロウデコーダRDEC、タイミング生成回路TGEN、コラムデコーダCDEC、プレートドライバPD、ワードドライバWD、メモリコアCORE、及びデータ出力バッファBUFを有している。図1においては、主に読み出し動作に必要な回路を記載している。そのため、書き込み動作に必要なデータ入力バッファやライトアンプ等の回路は、記載を省略している。
アドレスバッファADBは、アドレス端子を介して外部から入力されるアドレス信号ADを受信し、受信した信号をロウデコーダRDEC及びコラムデコーダCDECに出力する。ロウデコーダRDECは、アドレス信号の上位ビット(ロウアドレス)をデコードしてロウデコード信号を生成し、生成した信号をワードドライバWD及びプレートドライバPDに出力する。コラムデコーダCDECは、アドレス信号の下位ビット(コラムアドレス)をデコードしてコラムデコード信号を生成し、生成した信号をデータ出力バッファBUFに出力する。
コマンドバッファCMDBは、コマンド端子を介して外部から入力されるチップセレクト信号/CS及びライトイネーブル信号/WE等のコマンド信号を受信し、受信した信号をタイミング生成回路TGENに出力する。タイミング生成回路TGENは、受信したコマンド信号が示す動作モードを解読し、プレートドライバPD、ワードドライバWD、データ出力バッファBUF、及び後述するプリセンスアンプPSA1等を動作させるタイミング信号を、デコード結果に応じて出力する。
プレートドライバPDは、タイミング生成回路TGENからのタイミング信号及びロウデコーダRDECからのロウデコード信号に応答して、所定のプレート線PLを選択する。選択されたプレート線PLは、所定の期間だけ低レベルから高レベルに変化する。ワードドライバWDは、タイミング生成回路TGENからのタイミング信号及びロウデコーダRDECからのロウデコード信号に応答して、所定のワード線WLを選択する。選択されたワード線WLは、所定の期間だけ低レベルから高レベルに変化する。
メモリコアCOREは、2T2C型(2トランジスタ−2キャパシタ型)と称されるメモリセルMCで構成されるメモリセルアレイARY、ビット線対BL、BLX(ビット線BL、BLXは相補の関係)にそれぞれ対応するプリセンスアンプPSA1(ビット線GNDセンス回路)、及びビット線BL、BLXに対応する一対のプリセンスアンプPSA1の出力をそれぞれ受けるセンスアンプSAを有している。メモリセルMCは、ビット線BL、BLXに接続されている。
プリセンスアンプPSA1は、メモリセルMCからデータを読み出すときに動作する。プリセンスアンプPSA1は、ビット線BL(BLX)に読み出される電荷を電圧に変換し、変換した電圧をセンスアンプSAに出力する。プリセンスアンプPSA1の詳細は後述する。センスアンプSAは、ビット線対BL、BLXに対応する一対のプリセンスアンプPSA1からそれぞれ出力される読み出し電圧を差動増幅し、増幅したデータ信号をデータ出力バッファBUFに出力する。データ出力バッファBUFは、メモリコアCOREから読み出される複数ビットの読み出しデータのうち、例えば16ビットを、コラムデコード信号に応じて選択し、選択した読み出しデータをデータ入出力端子I/Oに出力する。データ入出力端子I/Oは、例えば16ビットで構成されている。
図2は、図1に示したメモリセルMCの詳細を示す図である。
各メモリセルMCは、上述したように一般に2T2C型と称されるセルであり、2つのnMOSトランジスタからなるアクセストランジスタN11、N12(アクセスゲート)及び2つの強誘電体キャパシタF1、F2を有している。
強誘電体キャパシタF1は、一端がアクセストランジスタN11を介してビット線BLに接続され、他端がプレート線PLに接続されている。同様に、強誘電体キャパシタF2は、一端がアクセストランジスタN12を介してビット線BLXに接続され、他端がプレート線PLに接続されている。アクセストランジスタN11、N12のゲートは、ワード線WLに接続されている。
図3は、図1に示したプリセンスアンプPSA1の詳細を示す図である。プリセンスアンプPSA1は、ビット線初期化回路10、電荷転送回路12、ダミー電荷転送回路13、インバータアンプ16(制御回路)、閾値電圧生成回路18(初期化回路)、ダミー閾値電圧生成回路19(初期化回路)、負電圧生成回路20(電荷蓄積回路、初期化回路)、ダミー負電圧生成回路21(電荷蓄積回路、初期化回路)、及びレベルシフト回路22を有している。
ビット線初期化回路10は、ゲートで制御信号BUSGNDを受け、ソースが接地線に接続され、ドレインがビット線BL(BLX)に接続されたnMOSトランジスタN2で構成されている。電荷転送回路12は、ゲートが閾値電圧生成回路18の出力ノードVTHGTに接続され、ソースがビット線BL(BLX)に接続され、ドレインが負電圧生成回路20の出力ノードMINUSに接続されたpMOSトランジスタP1で構成されている。ダミー電荷転送回路13は、ゲートがダミー閾値電圧生成回路19の出力ノードVTHDUMに接続され、ソースがビット線BL(BLX)に接続され、ドレインがダミー負電圧生成回路21の出力ノードMINUSDUMに接続されたpMOSトランジスタP5で構成されている。
インバータアンプ16は、CMOSインバータI1(フィードバックインバータ)、CMOSインバータI1の出力端子IOUTを入力端子IINに接続するスイッチS1、CMOSインバータI1の入力端子IINとビット線BLとの間に配置されたキャパシタC1、及びCMOSインバータI1の出力端子IOUTと電荷転送回路12を構成するpMOSトランジスタP1のゲートとの間に配置されたキャパシタC2を有している。CMOSインバータI1のpMOSトランジスタ(図示せず)のソースは、ゲートでパワー制御信号POWXを受けるpMOSトランジスタP3を介して電源線VDDに接続されている。CMOSインバータI1のnMOSトランジスタ(図示せず)のソースは、ゲートでパワー制御信号POWを受けるnMOSトランジスタN3を介して接地線に接続されている、パワー制御信号POWX、POWは、読み出し動作を開始するときに、それぞれ低レベル及び高レベルに変化し、CMOSインバータI1を活性化する。同様に、スイッチS1は、読み出し動作を開始するときにオフされる。キャパシタC1、C2は、例えば強誘電体キャパシタで構成されている。
閾値電圧生成回路18は、ノードVGENXに高レベル(電源電圧VDD)又は低レベル(接地電圧)を生成する電圧生成回路18a、ノードVGENXとノードVTHGTとの間に接続されたキャパシタC3、ノードVTHGTに接続されたクランプ回路18b、及びクランプ回路18bを接地線に接続するスイッチS2を有している。電圧生成回路18aは、電源線VDDと接地線との間に直列に接続されたpMOSトランジスタP4及びnMOSトランジスタN4を有している。pMOSトランジスタP4及びnMOSトランジスタN4のゲートは、それぞれ電圧制御信号VGENP、VGENNを受けている。クランプ回路18bは、ソースがスイッチS2を介して接地線に接続され、ゲート及びドレインがノードVTHGTに接続されたpMOSトランジスタP2で構成されている。キャパシタC3は、例えば強誘電体キャパシタで構成されている。
ダミー閾値電圧生成回路19は、ノードVGENDUMXに高レベル(電源電圧VDD)又は低レベル(接地電圧)を生成するインバータI3、ノードVGENDUMXとノードVTHDUMとの間に接続されたキャパシタC4、及びノードVTHDUMに接続されたクランプ回路19bを有している。インバータI3は、電源線VDDと接地線との間に直列に接続されたpMOSトランジスタ及びnMOSトランジスタ(ともに図示せず)を有している。インバータI3のpMOSトランジスタ及びnMOSトランジスタのゲートは、電圧制御信号VGENDUMを受けている。クランプ回路19bは、ソースが接地線に接続され、ゲート及びドレインがノードVTHDUMに接続されたpMOSトランジスタP6で構成されている。キャパシタC4は、例えば強誘電体キャパシタで構成されている。
負電圧生成回路20は、負電圧制御信号MGENを受け、出力がノードMGENXに接続されたCMOSインバータI2、及びノードMGENXとノードMINUSとの間に配置されたキャパシタC5を有している。ダミー負電圧生成回路21は、負電圧制御信号MGENを受け、出力がノードMGENDUMXに接続されたCMOSインバータI4、及びノードMGENDUMXとノードMINUSDUMとの間に配置されたキャパシタC6を有している。キャパシタC5、C6は、例えば強誘電体キャパシタで構成されている。
レベルシフト回路22は、図示しないノードMINUSに発生する負電圧を正電圧に変換するためのキャパシタ、nMOSトランジスタ、及びpMOSトランジスタを有している。
ここで、図3に示したように、制御回路として機能するインバータアンプ16は、ビット線BL(BLX)に接続された入力端子と、電荷転送能力を調整するために電荷転送回路12の制御端子(pMOSトランジスタP1のゲート)に接続された出力端子とを有する。しかしながら、制御回路として機能するインバータアンプ16は、ダミー電荷転送回路13の制御端子(pMOSトランジスタP5のゲート)には接続されていない。したがって、電荷転送回路12及びダミー電荷転送回路13の各制御端子は独立して制御することが可能である。また、ダミー電荷転送回路13に接続され、ダミー電荷蓄積回路として機能するダミー負電圧生成回路21には、メモリセルMCのUターム相当の容量(例えば、強誘電体容量)が接続されており、電荷蓄積回路として機能する負電圧生成回路20のUタームでの電圧上昇を抑制することが可能である。
図4は、第1の実施形態における強誘電体メモリの読み出し動作を示す波形図である。まず、初期状態において、pMOSトランジスタP1(電荷転送回路12)のゲート及びドレインにそれぞれ接続されたノードVTHGT及びMINUSは、フローティング状態であるため、その電圧は不定である。しかし、pMOSトランジスタP1のソース及びドレイン(p型拡散層)と、バックゲート(n型拡散層、接地電圧)とによりpn接合が形成されているため、ノードVTHGT及びMINUSの電圧は、pn接合の順方向電圧(約0.8V)より上がることはない。
同様に、pMOSトランジスタP5(ダミー電荷転送回路13)のゲート及びドレインにそれぞれ接続されたノードVTHDUMおよびMINUSDUMは、フローティング状態であるため、その電圧は不定である。しかし、pMOSトランジスタP5のソース及びドレイン(p型拡散層)と、バックゲート(n型拡散層、接地電圧)とによりpn接合が形成されているため、ノードVTHDUM及びMINUSDUMの電圧は、pn接合の順方向電圧(約0.8V)より上がることはない。
電圧制御信号VGENP、VGENN、VGENDUM及び負電圧制御信号MGENは、低レベルに保持されており、ノードVGENX、VGENDUMX、及びMGENXは、高レベルに保持されている。制御信号BUSGNDは、高レベルに保持されているため、nMOSトランジスタN2(ビット線初期化回路10)はオンし、ビット線BL(BLX)の電圧は、接地電圧に初期化されている。パワー制御信号POW、POWXは、低レベル、高レベルにそれぞれ保持されており、フィードバックインバータI1(CMOSインバータ)はオフしている。スイッチS1、S2はオンしている。スイッチS1、S2の動作を制御する制御信号、及び電圧制御信号VGENP、VGENN、VGENDUM、負電圧制御信号MGEN、制御信号BUSGND、パワー制御信号POW、POWXは、図1に示したタイミング生成回路TGENにより生成される。
時刻T11において、パワー制御信号POW及びPOWXが、高レベル及び低レベルにそれぞれ変化し、フィードバックインバータI1は活性化される。スイッチS1がオンしているため、フィードバックインバータI1の入力電圧IINおよび出力電圧IOUTは、ともにほぼVDD/2になる。
時刻T12において、電圧制御信号VGENP、VGENNが高レベルに変化し、ノードVGENXは、高レベルから低レベルに変化する。キャパシタC3による容量結合により、ノードVGENXの低レベルへの変化に応じてノードVTHGTの電圧も下がる。例えば、電源電圧VDDが3Vの場合には、ノードVGENXの電圧が3V下がると、ノードVTHGTの電圧も3V下がろうとする。しかし、スイッチS2のオンにより、pMOSトランジスタP2(クランプ回路18b)は、ノードVTHGTの電圧をpMOSトランジスタP2の閾値電圧(−Vthp)(例えば、−0.6V)にクランプする。このため、ノードVTHGTの電圧は、一旦立ち下がった後、微分波形を描いて負電圧(−Vthp)に落ち着く。このように、閾値電圧生成回路18は、電荷転送回路12の入力ノードVTHGTを所定の電圧に設定する初期化回路として動作する。
pMOSトランジスタP1の閾値電圧は、pMOSトランジスタP2の閾値電圧に等しくなるように設計されている。このため、ノードVTHGTの電圧が一旦下がったときに、pMOSトランジスタP1はオンし、ノードMINUSの電圧は、ビット線BL(BLX)の電圧(接地電圧)まで下がる。ノードMGENXの電圧は、CMOSインバータI2により高レベル(=電源電圧VDD)に設定されているため、キャパシタC5には、その容量値と電源電圧VDDとの積に対応する電荷が充電される。
時刻T13において、電圧制御信号VGENNが低レベルに変化し、電圧生成回路18aのnMOSトランジスタN4がオフする。電圧生成回路18aのpMOSトランジスタP4は既にオフしているため、ノードVGENXは、フローティング状態になる。同時に、スイッチS1、S2がオフされる。スイッチS2のオフにより、pMOSトランジスタP2によるノードVTHGTのクランプが解除される。スイッチS1のオフにより、フィードバックインバータI1の入力と出力との短絡が解除される。フィードバックインバータI1の入力の電圧は、ほぼVDD/2であるため、フィードバックインバータI1は、高いゲインを有する反転アンプとして動作する。一方、制御信号BUSGNDも低レベルに変化し、ビット線BL(BLX)はフローティング状態になる。以上により、時刻T13以降、ビット線BL(BLX)の電圧が変化すると、キャパシタC1の容量結合によりフィードバックインバータI1の入力電圧IINが変化する。フィードバックインバータI1は、入力電圧IINの変化を増幅し、出力電圧IOUTを反対方向に変化させる。キャパシタC2の容量結合によりノードVTHGTの電圧は、出力電圧IOUTの変化に伴い変化する。
時刻T14において、負電圧制御信号MGENが高レベルに変化し、ノードMGENXの電圧は高レベルから低レベルに変化する。ノードMINUSの電圧は、キャパシタC5の容量結合により、ノードMGENXの電圧の低下に伴い低下する。例えば、電源電圧VDDが3Vの場合、ノードMGENXの電圧は3V下がり、ノードMINUSの電圧もほぼ3V下がる。ノードMINUSの電圧は、0Vに初期化されているため、ノードMGENXの電圧変化によりほぼ−3Vまで下がる。しかし、寄生容量によるロスと、既に浅くオンしているpMOSトランジスタP1のリーク電流により、ノードMINUSの電圧は、−3Vより高くなる。ノードMINUSの電圧は、キャパシタC5によりこの電圧に保持される。このように、負電圧生成回路20は、電荷転送回路12の入出力ノードMINUSを所定の電圧に設定し、電荷転送回路12の電荷転送能力を初期状態に設定する初期化回路として動作する。
同様に、時刻T14において、負電圧制御信号MGENが高レベルに変化するのに伴って、ノードMGENDUMXの電圧が高レベルから低レベルに変化すると、ノードMINUSDUMの電圧は、キャパシタC6の容量結合により、ノードMGENDUMXの電圧の低下に伴い低下する。例えば、電源電圧VDDが3Vの場合、ノードMGENDUMXの電圧は3V下がり、ノードMINUSDUMの電圧もほぼ3V下がる。ノードMINUSDUMの電圧は、0Vに初期化されているため、ノードMGENDUMXの電圧変化によりほぼ−3Vまで下がる。しかし、寄生容量によるロスにより、ノードMINUSDUMの電圧は、−3Vより高くなる。ノードMINUSDUMの電圧は、キャパシタC6によりこの電圧に保持される。このように、ダミー負電圧生成回路21は、ダミー電荷転送回路13の入出力ノードMINUSDUMを所定の電圧に設定し、ダミー電荷転送回路13の電荷転送能力を初期状態に設定する初期化回路として動作する。
時刻T15において、ワード線WLとプレート線PLの電圧が接地電圧から電源電圧VDDに変化する。ワード線WLの立ち上がりにより、メモリセルMCのアクセストランジスタN11、N12がオンし、メモリセルMCの強誘電体キャパシタF1、F2に正電圧が掛かる。
メモリセルMCがデータ“1”(なお、ビット線BLに読み出されるデータをメモリセルMCのデータ値とする。)を記憶している場合、強誘電体キャパシタF1に掛かる電圧の極性は、書き込み時と反対のため、分極反転が起こり、大きな反転電荷がビット線BLに読み出される。また、強誘電体キャパシタF2に掛かる電圧の極性は、書き込み時と同じため、分極反転は起こらず、比較的小さな電荷がビット線BLXに読み出される。
一方、メモリセルMCがデータ“0”を記憶している場合、強誘電体キャパシタF1に掛かる電圧の極性は、書き込み時と同じため、分極反転は起こらず、比較的小さな電荷がビット線BLに読み出される。また、強誘電体キャパシタF2に掛かる電圧の極性は、書き込み時と反対のため、分極反転が起こり、大きな反転電荷がビット線BLに読み出される。このとき、ビット線BLの電圧は、上昇しようとする。
ここで、ビット線BLの電圧が僅かに上がると、キャパシタC1の容量結合により、フィードバックインバータI1の入力電圧が上がる。フィードバックインバータI1の反転増幅作用及びキャパシタC2の容量結合により、ノードVTHGTの電圧は下がり、pMOSトランジスタP1のゲート・ソース間電圧(絶対値)は大きくなる。このため、pMOSトランジスタP1にドレイン電流が発生し、ビット線BLに読み出された電荷は、ビット線BLからノードMINUSに転送される。したがって、ビット線BLの電圧上昇は、抑えられてほぼ0V(接地電圧)に保持される。このように、フィードバックインバータI1は、電荷転送回路12の電荷転送能力を調整する制御回路として動作する。キャパシタC5は、ノードMINUSに転送された電荷により放電されるため、ノードMINUSの電圧(読み出し電圧)は上昇する。このように、負電圧生成回路20のキャパシタC5は、蓄積電荷に応じて読み出し電圧を生成する読み出し回路として動作する。
なお、メモリセルMCがデータ“1”を記憶しており、ビット線BLXの電圧が上昇しようとする場合も同様であり、ビット線BLXの電圧上昇は、抑えられてほぼ0V(接地電圧)に保持される。
時刻T16において、電圧制御信号VGENDUMが高レベルに変化し、ノードVGENDUMXは高レベルから低レベルに変化する。ノードVTHDUMの電圧は、キャパシタC4の容量結合により、ノードVGENDUMXの低レベルへの変化に応じて低下する。例えば、電源電圧VDDが3Vの場合、ノードVGENDUMXの電圧が3V下がると、ノードVTHDUMの電圧も3V下がろうとする。しかし、pMOSトランジスタP6(クランプ回路19b)は、ノードVTHDUMの電圧をpMOSトランジスタP6の閾値電圧(−Vthp)(例えば、−0.6V)にクランプする。このため、ノードVTHDUMの電圧は、一旦立ち下がった後、微分波形を描いて負電圧(−Vthp)に落ち着く。このようにダミー閾値電圧生成回路19により、ダミー電荷転送回路13は一時的にオンされキャパシタC6の蓄積電荷を放出し、メモリセルの電荷を吸収する。
時刻T17において、メモリセルMCが接続されたビット線対BL、BLXにそれぞれ対応するノードMINUSの読み出し電圧(負電圧)は、図3に示したレベルシフト回路22により正電圧に変換された後、図1に示したセンスアンプSAで差動増幅される。そしてメモリセルMCに記憶されていたデータの論理値が読み出される。その後、一般の強誘電体メモリと同様に、読み出し動作により分極反転したメモリセルMCの分極状態を元に戻すリストア動作が実施される。
以上、第1の実施形態によれば、メモリセルMCから書き込まれているデータを読み出すときに、ダミー電荷蓄積回路として機能するダミー負電圧生成回路21により、Uターム相当の電荷を吸収した残りの電荷を、電荷蓄積回路として機能する負電圧生成回路20が吸収して電位を生成する。これにより、Uタームの電位上昇を抑えることができ、Uタームの電荷量に依存せずに、負電圧生成回路20はメモリセルMCに記憶されているデータの論理値に応じて読み出し回路が動作するために十分な読み出し電圧を生成することができる。したがって、読み出しマージンの低下を防止でき、半導体記憶装置の誤動作を防止できる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
本発明の第2の実施形態による半導体記憶装置は、上述した第1の実施形態と同様に、シリコン基板上にCMOSプロセスを使用して強誘電体メモリとして形成されている。第2の実施形態における強誘電体メモリは、プリセンスアンプPSA1毎にダミー閾値電圧生成回路19(初期化回路)及びダミー負電圧生成回路21(電荷蓄積回路、初期化回路)を設けるのではなく、複数(例えばN個)のプリセンスアンプPSA1でダミー閾値電圧生成回路19及びダミー負電圧生成回路21を共通して用いるようにしたものである。
図5は、本発明の第2の実施形態を示す図である。この図5において、図3に示したブロック等と同一の機能を有するブロック等には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。よる半導体記憶装置の構成例を示すブロック図である。
図5に示すように、各プリセンスアンプPSA1は、ビット線初期化回路10、電荷転送回路12、ダミー電荷転送回路13、インバータアンプ16(制御回路)、閾値電圧生成回路18(初期化回路)、負電圧生成回路20(電荷蓄積回路、初期化回路)、及びレベルシフト回路22を個別に有する。それに対して、ダミー閾値電圧生成回路19(初期化回路)、及びダミー負電圧生成回路21(電荷蓄積回路、初期化回路)は、N個のプリセンスアンプPSA1で共通であり、N個のダミー電荷転送回路13(pMOSトランジスタP5<0:N−1>)を介してN本のビット線BL(BLX)に各々接続される。
第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、Uタームの電位上昇を抑え、Uタームの電荷量に依存せずに、メモリセルMCに記憶されているデータの論理値に応じて読み出し回路が動作するために十分な読み出し電圧を生成することができる。この結果、読み出しマージンの低下を防止でき、半導体記憶装置の誤動作を防止できる。さらには、複数のプリセンスアンプPSA1が、ダミー閾値電圧生成回路19及びダミー負電圧生成回路21を共通に用いることで、これらの回路の特性ばらつきを抑制することができるとともに、回路規模を低減することができる。
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明の第1の実施形態による半導体記憶装置の構成例を示す図である。 図1に示したメモリセルを示す図である。 図1に示したプリセンスアンプの詳細を示す図である。 第1の実施形態における強誘電体メモリの読み出し動作を示す波形図である。 本発明の第2の実施形態を示す図である。
符号の説明
10 ビット線初期化回路
12 電荷転送回路
13 ダミー電荷転送回路
16 インバータアンプ
18 閾値電圧生成回路
19 ダミー閾値電圧生成回路
20 負電圧生成回路
21 ダミー負電圧生成回路
22 レベルシフト回路

Claims (5)

  1. データの論理に応じた電荷を蓄積するキャパシタを有するメモリセルと、
    前記メモリセルに接続されたビット線と、
    前記ビット線に接続される電荷転送回路と、
    前記電荷転送回路を介してビット線に接続され、読み出し動作時に前記メモリセルからビット線に読み出される電荷を蓄積するとともに、蓄積電荷に応じて読み出し電圧を生成する電荷蓄積回路と、
    前記電荷蓄積回路が生成する読み出し電圧に応じて前記メモリセルに保持されていたデータの論理を生成する読み出し回路と、
    前記ビット線に接続される擬似電荷転送回路と、
    前記擬似電荷転送回路を介してビット線に接続され、読み出し動作時に前記メモリセルからビット線に読み出される電荷の一部を蓄積する擬似電荷蓄積回路とを備えることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記擬似電荷蓄積回路は、読み出し動作時に前記電荷蓄積回路に蓄積される電荷の一部を蓄積し、
    前記電荷蓄積回路は、読み出し動作時に前記メモリセルからビット線に読み出される電荷から前記擬似電荷蓄積回路に蓄積された電荷を除いた残りの電荷に応じて前記読み出し電圧を生成することを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 前記擬似電荷蓄積回路は、読み出し動作時にデータの論理値“0”が保持されているメモリセルからビット線に読み出される電荷量に対応する電荷量を蓄積することを特徴とする請求項1又は2記載の半導体記憶装置。
  4. 前記擬似電荷転送回路が、各ビット線に対応して設けられ、
    前記擬似電荷蓄積回路が、前記擬似電荷転送回路を介して複数のビット線に接続されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の半導体記憶装置。
  5. 前記メモリセルは、相補の論理値に応じた電荷をそれぞれ蓄積する2つの強誘電体キャパシタ及び2つのアクセストランジスタで構成されることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の半導体記憶装置。
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