JP2007257555A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザが望む時期に試用期間又は試用回数を限定してユーザに容易に試用させる。
【解決手段】試用キーをUSBメモリインタフェースに挿着して電源を投入すると、試用開始情報が入力されていると判定し(S22)、試用状態情報が「試用済」を示していない場合には(S16)、指示入力手段からの指示に応じてオプションルーチンを実行させ(S17、S36)、試用制限情報が示す制限を超えて試用していると判定した場合には(S12)、試用状態情報が「試用済」を示すようにさせる(S13)。被認証情報が正規のものであると認定した場合には(S22)、試用状態情報が「試用中」を示すようにさせ(S24)、ステップS20の前に、試用状態情報が「試用中」であるか否かを判定させ(S10)、肯定判定した場合には、試用制限情報が示す制限を超えて試用しているか否かを判定させるので、試用キーを抜脱して試用できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、用紙を搬送して用紙に画像を形成する、プリンタ、複写機、ファクシミリ又は複合機等の画像形成装置に係り、特に、USBメモリなどの記憶装置を用いてオプションルーチンをアクティベートする画像形成装置に関する。
画像形成装置では、既存のアプリケーションに新たな機能を付加することにより、利便性が向上する。通常のコンピュータでは、バージョンアップされたアプリケーションをCD−ROMからインストールすることにより、この目的を達成できる。
しかし、画像形成装置ではサービス員がこれを行うことになるので、コスト高となる。
そこで、下記特許文献1では、ハードディスクに予めオプションルーチンもインストールし、その利用を無効にしておき、IDデータと暗号化データとが書き込まれたSDカードキーが画像形成装置に挿着されている場合にはこれらのデータが適正であるかどうかを判定し、適正であると判定した場合にオプションルーチンを有効にする方法が開示されている。
特開2003−58486
しかし、ユーザにとっては、実際にオプションルーチンを試用してみないと、ユーザの業務との関係で利便性が向上するのかどうか確信が持てず、SDカードキーの購入を躊躇したり、SDカードキーを購入しても殆どオプションルーチンを利用しなかったりする場合が考えられる。このような問題を回避するには、画像形成装置の販社や新製品の展示会に出向いて試用することによりオプション機能を確かめる必要がある。
また、オプション機能を試用したい時期は、ユーザの業務との関係でユーザ毎に異なる。すなわち、画像形成装置の購入時から所定期間試用可能にしたとしても、期間経過後に試用したくなった場合には対応できない。
本発明は、本発明者によるこのような問題点考察に基づき案出されたものであり、その目的とするところは、ユーザが望む時期に試用期間又は試用回数を限定してユーザにオプション機能を容易に試用させることが可能な画像形成装置を提供することにある。
本発明の第1態様では、
プロセッサと、
該プロセッサに結合され、オプションルーチンを含むアプリケーションが格納されたプログラム記憶手段と、
該プロセッサに結合され、指示入力手段と表示手段とを備えた操作部と、
を有し、供給される用紙に画像を形成する画像形成装置において、
試用開始情報を入力する試用開始情報入力手段と、
該プロセッサに結合され、試用許可期間又は試用許可回数を示す試用制限情報、及び、試用状態情報が格納された試用情報記憶手段とをさらに有し、
該アプリケーションは該プロセッサに対し、
(a)該試用開始情報が入力されているか否かを判定させ、
(b)該ステップ(a)で肯定判定し且つ該試用状態情報が「試用済」を示していない場合には、該指示入力手段からの指示に応じて該オプションルーチンを実行させ、
(c)該試用制限情報が示す制限を超えて試用しているか否かを判定させ、肯定判定した場合には該試用状態情報が「試用済」を示すようにさせる。
本発明による画像形成装置の第2態様では、第1態様において、
現在のタイムを出力する時計手段をさらに有し、
該試用制限情報は試用許可期間であり、
該アプリケーションは該プロセッサに対し、
該ステップ(a)において、該試用開始情報が入力されていると判定した場合には、現在のタイムから該試用許可期間を加えたタイムを試用期限として求めさせ、該試用期限を該試用情報記憶手段に格納させ、
該ステップ(c)において、現在のタイムが該試用期限を経過しているか否かにより、該試用制限情報が示す制限を超えて試用しているか否かを判定させる。
本発明による画像形成装置の第3態様では、第1態様において、
該試用制限情報は試用許可回数であり、
該アプリケーションは該プロセッサに対し、
該ステップ(b)において、実質的に該オプションルーチンの試用回数を該試用状態情報の一部として該試用情報記憶手段に格納させ、
該ステップ(c)において、該オプションルーチン試用回数が該試用許可回数を超えるか否かにより、該試用制限情報が示す制限を超えて試用しているか否かを判定させる。
本発明による画像形成装置の第4態様では、第2又は3態様において、
該試用開始情報入力手段は、記憶キーを構成するリムーバブル記憶装置が結合される結合手段と、該結合手段と該プロセッサとの間に結合されたリムーバブル記憶装置用インタフェースとを有し、
該ステップ(a)は、
(a1)該記憶キーが該結合手段に結合されているか否かを判定させ、
(a2)肯定判定した場合には、該記憶キーから被認証情報を読み取らせ、該被認証情報が正規のものであると認定した場合には、該試用開始情報が入力されていると判定する。
本発明による画像形成装置の第5態様では、第4態様において、
該アプリケーションは該プロセッサに対し、
該ステップ(a2)において、該被認証情報が正規のものであると認定した場合には、該試用状態情報が「試用中」を示すようにさせ、
該ステップ(a)の前に、該試用状態情報が「試用中」であるか否かを判定させ、肯定判定した場合には、該ステップ(c)を実行させ、
該試用状態情報が「試用中」を示し且つ「試用済」を示していない場合には、該指示入力手段からの指示に応じて該オプションルーチンを実行させる。
本発明による画像形成装置の第6態様では、第5態様において、
該アプリケーションは該プロセッサに対し、該ステップ(a2)において、
該被認証情報が正規のものであると認定した場合には、該表示手段に、該オプションルーチンの機能及び該機能をユーザが試用するか否かの問い合わせを表示させ、
該入力指示手段からの指示が、該機能をユーザが試用することを示している場合に、該試用開始情報が入力されていると判定する。
上記第1態様の構成によれば、試用開始情報が入力されていると判定し且つ試用状態情報が「試用済」を示していない場合には、指示入力手段からの指示に応じてオプションルーチンを実行させ、試用制限情報が示す制限を超えて試用していると判定した場合には該試用状態情報が「試用済」を示すようにさせるので、ユーザは画像形成装置のベンダーの所などへ出向くことなくユーザが望む時期に試用開始情報を画像形成装置に入力させることによりオプション機能を試用でき、ユーザの利便性が向上するとともに、試用期間又は試用回数が制限されていることと、ユーザが望む時期に試用されることから、制限された試用後にライセンスキーを購入する確率が高くなって、ベンダーの利益も向上するという効果を奏する。
また、画像形成装置の試用情報記憶手段に該試用状態情報が格納されており、該試用状態情報が「試用済」を示すと、試用開始情報が入力されても試用できないので、試用期間を不当に延長させる不正試用を防止することができ、これによっても、試用後にライセンスキーを購入する確率が高くなって、ベンダーの利益も向上するという効果を奏する。
上記第4態様の構成によれば、記憶キーを結合手段に結合させるだけで、該試用開始情報が入力されていると判定されるので、容易に試用することができるという効果を奏する。
上記第5態様の構成によれば、該被認証情報が正規のものであると認定した場合には、該試用状態情報が「試用中」を示すようにさせ、該ステップ(a)の前に、該試用状態情報が「試用中」であるか否かを判定させ、肯定判定した場合には、該ステップ(c)を実行させ、該試用状態情報が「試用中」を示し且つ「試用済」を示していない場合には、該指示入力手段からの指示に応じて該オプションルーチンを実行させるので、認証後に該記憶キーを該結合手段から抜脱させても試用可否を適正に判定でき、結合手段を他の用途に有効利用できるという効果を奏する。
上記第6態様の構成によれば、該被認証情報が正規のものであると認定した場合には、表示手段に、該オプションルーチンの機能及び該機能をユーザが試用するか否かの問い合わせを表示させ、入力指示手段からの指示が、該機能をユーザが試用することを示している場合に該試用開始情報が入力されていると判定するので、ユーザが誤って不要なオプション機能を試用することによる混乱を防止することができるとともに、ユーザが望む時期に試用することがより確実になるという効果を奏する。
本発明の他の目的、構成及び効果は以下の説明から明らかになる。
図7は、本発明の実施例1に係る画像形成装置10の概略ブロック図である。
この画像形成装置10では、MPU11、ROM12R、DRAM12D、NVRAM13、NIC15、モデム20、インタフェース14I、16I〜19I、USBメモリインタフェース21I及びタイマ22の間がバス23で結合され、インタフェース14I及び16I〜19IにそれぞれHDD14、オートシートフィーダ16、スキャナ17、プリンタ18及び操作パネル19が結合されている。
ROM12Rには、オペレーティングシステム(OS)、OSの上で動作するアプリケーション及びOSの下で動作する各種デバイスドライバが格納されている。DRAM12Dは、主メモリとして用いられる。NVRAM(不揮発性メモリ)13は、例えばフラッシュメモリであり、電気的に書き換え可能である。NVRAM13には、ブートストラップ並びに図3(A)に示す後述の試用状態情報(コード)US、試用期限及び試用許可期間が格納される。HDD14は、データ格納用として用いられる。このアプリケーションは、画像形成装置10を複合機として機能させるためのものである。複合機の機能には、コピー、スキャン、プリント及びファックスがある。
NIC15は、ネットワーク上の外部のホストコンピュータに接続されてプリントジョブに用いられる。スキャナ17は、オートシートフィーダ16と連動して画像入力を行うものであり、コピー及びファックス送信のジョブで用いられる。プリンタ18はプリントエンジン、定着器並びに用紙の給紙部、搬送部及び排紙部を備えており、印刷データとして供給されるビットマップデータに基づいてプリントエンジンの感光ドラムに静電潜像を形成し、これをトナーで現像し、用紙に転写し定着させた後に排紙する。操作パネル19は例えば、タッチパネル及びハードウェアキーを備えており、設定情報又は指示を入力し、選択画面や設定画面などを表示させるためのものである。モデム20はファックス送受信用である。USBメモリインタフェース21Iは、記憶キーとしての試用キー21A若しくはライセンスキー21B又はファイル記憶手段としてのUSBメモリ21Cを着脱自在に挿着するためのポートを少なくとも2つ備えている。タイマ22は現在のタイム及びタイムを示す時計用である。
上記アプリケーションには、オプション以外の本体プログラムに、オプションルーチンが予め含まれており、図2(B)に示す如く、ステップSaにおいて図3(A)に示す試用状態情報USのオプション機能有効フラグ(以下、「有効フラグ」と略称)が‘1’であれば、すなわちオプション機能が有効であれば、ステップSbへ進んでこのオプションルーチンを実行し、無効であればこのルーチンを実行しない。
例えば図6(B)は、オプションルーチンが実行されない場合のメインメニューを示しており、オプションルーチンが実行された場合にはさらに、図6(E)に示す如くPDF PRINTボタンが表示される。このボタンが押下されれば、イベントドリブン方式により、対応する処理が開始される。本実施例では、図7においてUSBメモリ21CがUSBメモリインタフェース21Iのポートに挿着されている場合、このオプションルーチンにより、USBメモリ21C内のPDFファイルがNVRAM13に読み込まれ、ビットマップ展開されてプリンタ18に供給され、その内容が用紙に印刷される。
このオプション機能は、試用キー21A又はライセンスキー21BをUSBメモリインタフェース21Iのポートに挿着することにより、後述のように有効フラグが‘1’にされて、アクティベートされる。すなわち、実行時に図2(B)のステップSaからSbへ進むという意味で、オプションルーチンが実行可能な状態になる。
試用キー21A及びライセンスキー21BはいずれもUSBメモリであり、NVRAM、例えばフラッシュメモリチップを備え、図3(A)に示す如く、予め定められたアドレスに、試用キーであるかライセンスキーであるかを示すキー種別情報(コード)Kと、暗号化された被認証情報(コード)Xとが格納されている。
キー種別情報Kは、通常のデータと一致する確率が小さいコードが好ましい。被認証情報Xは、コピープロテクト領域に格納されており、この領域内のデータを読み出そうとすると、格納されているデータが暗号化されて読み出され、秘密キーを知らない人にはコピーしても意味のないデータとなる。これに対し、キー種別情報キー種別情報Kは、コピーしたり変更したりしても意味がないので、通常の領域に格納されている。
図3(A)において、試用状態情報USの第1ビット(最下位ビット)は、‘1’のとき試用中、‘0’のとき未試用を示すフラグ(以下、「試用中フラグ」と略称)であり、第2ビットは、‘1’のとき試用済、‘0’のとき非試用済を示すフラグ(以下、「試用済フラグ」と略称)であり、第3ビットは、‘1’のときライセンス有り、‘0’のときライセンス無しを示すフラグ(以下、「ライセンスフラグ」と略称)である。試用状態情報USは、工場出荷時にゼロクリアされている。
図1は、画像形成装置10に電源を投入することにより開始されるフローチャートである。
試用キー21A及びライセンスキー21Bを用いない通常の画像形成装置がステップS0及びステップスS18のみ含むのに対し、本実施例ではステップS0とステップS18との間にステップS1〜S4、S10〜S17、S19及びS20〜S25が追加されている。
ユーザの業務内容の変化に応じて、オプション機能を試用する必要があるかどうかが変わる。オプション機能の試用許可期間が例えば10日間と制限されているので、ユーザが試用してみたいと思ったときに試用キー21AをUSBメモリインタフェース21Iに挿着させた後、画像形成装置10に電源を投入する。この場合、ステップS0〜S3、S10、S20〜S25及びステップS14〜S18の処理が以下のように行われる。以下、括弧内は図中のステップ識別符号である。
(S0)ブートストラップ、OS及びアプリケーションの順に起動され、メインメニュー表示前の処理まで行われる。
(S1〜S3)USBメモリインタフェース21IのいずれかのポートにUSBメモリが挿着されていれば、キー種別情報K及び被認証情報Xが格納されるアドレスのデータを該USBメモリから読み取る。キー種別情報Kが試用キーを示していればステップS10へ進む。
(S10)最初は試用状態情報USの試用中フラグが‘0’であり、また、キー種別情報Kが試用キーを示していると仮定しているので、ステップS22へ進む。
(S22)図6(A)に示すように、お試し機能を試用するか否かの問い合わせと、お試し機能の内容とを示す画面が操作パネル19に表示される。図6において、反転表示されているボタンは、これが選択されていることを示す。初期状態では、お試し機能を試用しない(No)が選択されている。
この状態でEnterキーを押下すると、ステップS23、S14及びS15を通ってステップS19へ進み、試用状態情報USの有効フラグが‘0’にされ、次いでステップS18へ進み、図6(B)に示すようなメインメニューが表示される。
図6(A)の状態でYesキーを押下し、次いでEnterキーを押下すると、図6(D)に示すIDとパスワードの入力画面が操作パネル19に表示される。試用キー21Aの説明書に記載されているIDとパスワードを入力すると、ステップS23を通ってステップS24へ進む。
(S24)試用状態情報USの試用中フラグを‘1’にする。
(S25)タイマ22から、現在のタイムを読み取り、これに、NVRAM13に格納されている試用許可期間を加算して、試用期限を決定し、これをNVRAM13の所定アドレスに格納する。
(S14〜S16)未だライセンスが無いが、ステップS24で試用中になっており、試用済にはなっていないので、ステップS17へ進む。
(S17)試用状態情報USの有効フラグ(最上位ビット)を‘1’にする。
(S18)このステップは図2(B)の処理を含んでおり、上述のようにステップSbが実行されるので、図6(E)に示すようにオプション機能のPDF Printボタンが表示される。ステップSbは図2(C)に示す処理を含んでおり、試用状態情報USの試用済フラグが‘0’であるので、ステップSb2においてお試し期間が図6(E)に示すように表示される。
図6(E)の状態でいずれかのジョブキーを押下してそのキーを反転表示させ、そのキーを再度押下すると、ライセンスキー21B以外のUSBメモリがUSBメモリインタフェース21Iのポートに挿着されていれば、図2(A)に示すステップS30の処理が行われて、そのジョブが実行され、次いでステップS51でライセンスフラグが‘0’にされ、図1のステップS1へ戻る。
次に、ステップS2及びS3を通ってステップS10へ進み、試用状態情報USの試用中フラグが‘1’と判定される。そして、ステップS11でタイマ22から現在のタイムが読み取られ、ステップS12でこれがNVRAM13内の試用期限と比較されて期限内と判定され、ステップS14〜S17を通ってステップS18で、図6(E)に示す画面が操作パネル19に表示される。
ステップS1でUSBメモリがUSBメモリインタフェース21Iのポートに挿着されていないと判定されると、ステップS10へ進むので、ステップS22でお試し機能を選択した後は、試用キー21AをUSBメモリインタフェース21Iのポートに挿着する必要はない。
ステップS12において試用期限が経過したと判定されると、ステップS13において試用状態情報USの試用済フラグが‘1’にされ、次いでステップS14へ進む。
画像形成装置10はファックス受信機能を備えているので、停電のような特別な事情がない限り、電源がオンにされ続ける。しかし、ジョブ終了毎に、図1のステップS1へ戻るので、試用期限が経過するとステップS13で試用状態情報USの試用済フラグが‘1’にされる。そして、ステップS14〜S16、ステップS19へ進み、試用状態情報USの有効フラグが‘0’にされてステップS18へ進み、操作パネル19には図6(B)に示すお試し機能の無いメインメニューが表示される。
すなわち、ジョブ選択前にはお試し可能の表示になっていて、ジョブ選択後に試用期限を経過していると判定された場合には、そのジョブ実行が保証されるとともに、次回からはお試し機能を利用できない。
画像形成装置10の電源をオフにした後、再度電源をオンにすると、試用状態情報USの試用中フラグが‘1’である場合にはUSBメモリ挿着の有無に拘わらず図1のステップS10〜S12の処理が行われ、ステップS12で試用期限経過と判定されると、ステップS13で試用状態情報USの試用済フラグが‘1’にされるので、ジョブ選択前に試用許可期間内であるかどうかに応じて適正な処理が行われる。
図4は、タイム(タイム又は/及び時刻)変更処理を示す。この処理は、操作パネル19を操作して不図示のタイム変更ボタンを押下することにより、開始される。従来ではステップS50のみであったが、本実施例ではこれにステップS51〜S53の処理が追加されている。
(S50)通常のタイム変更処理が行われる。
(S51)ステップS50でタイムが変更された場合にはステップS52へ進み、そうでなければ図4の処理を終了する。
(S52)試用状態情報USの試用中フラグが‘1’であればステップS53へ進み、そうでなければ図4の処理を終了する。
(S53)試用済フラグが‘1’にされる。
このような処理により、タイム変更して試用許可期間を延長させることができなくなるだけでなく、逆に試用許可期間が短くなる。したがって、この延長操作が未然に防止されることになる。
ステップS52で「試用中」でないと判定されると、すなわち試用キー21Aが未試用である場合には、ステップS53を通らないので、タイム変更処理はその後の試用に影響を与えない。
このような処理は、「試用中」と「試用済」のフラグを区別して用いていることにより可能となる。また、この区別により、「試用済」でなくても「試用中」であれば、ステップS10からステップS11へ進むので、ステップS22でお試し機能を選択した後は、試用キー21AをUSBメモリインタフェース21Iのポートに挿着する必要がない。
また、試用状態情報USを試用キー21A内ではなくNVRAM13内に格納しているので、試用期限経過後は他の試用キー21Aを用いたとしてもステップS20からステップS21を通ってステップS22へ進むことができず、お試し期間を不正に延長させることができない。
さらに、オプション機能を試用したいとユーザが思ったときに試用キー21Aが使用されるので、ユーザの利便性が向上するとともに、試用キー21Aを使用した後にライセンスキー21Bを購入する確率が高くなって、ベンダーの利益も向上する。
次にライセンスキー21BをUSBメモリインタフェース21Iのポートに挿着した場合の処理を説明する。
この場合、画像形成装置10へ電源を投入すると、上述のようにステップS0〜S3の処理が行われ、キー種別情報Kがライセンスキーを示していればステップS4へ進む。
図5は、このステップS4の処理の詳細フローチャートである。
(S40)試用状態情報USの「試用済」フラグを‘1’にする。これにより、お試しとライセンス有でのオプション機能使用とが区別されて、ライセンス有の場合には図2(C)のステップSb2でのお試し期間表示が行われない。
(S41)被認証情報Xを復号する。
(S42)復号されたものにはライセンスコードLCと装置識別コードDIDとが結合されているので、両者を分離する。この結合は、単純な直列結合であってもよい。装置識別コードDIDの初期値は、装置固有のIDとは無関係であり、後述のように定められる。
(S43)ライセンスコードLCを、予め定めた関数fに代入して、a=f(LC)を求める。
(S44)値aが、予め定めたものに一致すれば、ステップS45へ進み、そうでなければ図5の処理を終了する。換言すれば、ライセンスコードLC及び関数fは、ライセンスコードLCが正規のものである場合に、値aが予め定めたものに等しくなるように定められている。この予め定めた値は、NVRAM13に暗号化されて格納されており、この一致判定前にこれを復号しておく。
(S45)装置識別コードDIDを、予め定めた関数gに代入して、b=g(DID)を求める。
(S46)値bが、予め定めたものに一致すれば、初回であると判定してステップS47へ進み、そうでなければステップS49へ進む。換言すれば、装置識別コードDID及び関数gは、装置識別コードDIDが初期値であれば、値bが予め定めたものに一致し、そうでなければ実際のどの装置識別コードDIDとも一致しないように(例えば、実際の装置識別コードDIDで用いられない符号を用い、又は、実際の装置識別コードDIDとビット数が異なる値を用いる)定められている。この予め定めた値は、NVRAM13に暗号化されて格納されており、この一致判定前にこれを復号しておく。
(S47)予め定めた装置のユニークなID、例えばCPUのID又はプリンタ製造番号を読み取り、これを新たな装置識別コードDIDとし、装置識別コードDIDとライセンスコードLCとの結合(ステップS42で分離できるように結合)を暗号化し、被認証情報XとしてNVRAM13に格納する。
(S48)試用状態情報USのライセンスフラグを‘1’にして、図5の処理を終了する。
(S49)上記予め定めた装置の識別コードを読み取り、これが、ステップS42で分離した装置識別コードDIDと一致すれば、ライセンスキー21Bが他の画像形成装置で使用したものでないと判定できる。また、ステップS44でライセンスコードLCが正規のものであると判定されており、ライセンスキー21Bが正規のものと推定できるので、ステップS48へ進み、そうでなければ図5の処理を終了する。
このような処理により、ライセンスキー21Bの不正使用を防止できる。さらに、画像形成装置の電源のオン/オフに拘わらず、ジョブ終了毎にステップS31でライセンスフラグが‘0’にされ、ステップS1〜S3を通ってステップS4でライセンス認証を行い、ライセンスキー21BをUSBメモリインタフェース21Iのポートに挿着していない場合には、ステップS1からステップS10へ進み、ステップS20側又はステップS11側を通ってステップS14、S15へ進み、ステップS16を通り又は通らずにステップS19へ進んで有効フラグが‘0’にされるので、オプション機能を実行できず、より確実にライセンスキー21Bの不正使用を防止することが可能となる。
また、試用キー21Aをライセンスキー21Bと同様にUSBメモリで構成し、いずれもキーをポートに挿着させるだけでオプション機能を使用可能になるので、統一性がありユーザにとって分かりやすい。
なお、本発明には外にも種々の変形例が含まれる。
例えば、上記実施例では、記憶キーとしてのUSBメモリをポートに挿着させることにより、試用開始情報を容易に入力できる場合を説明したが、操作パネル19に試用開始キーを表示させこれを押下することにより試用開始情報を入力させ、又は、操作パネル19上の通常使用されない複数のキー、例えば図6(B)のCOPYキー、FAXキー及びSCANキーを、同時に押下することにより試用開始情報を入力させる構成であってもよい。
また、上記実施例ではリムーバル記憶装置としてUSBメモリを用いる場合を説明したが、、ハードディスクカードやSDカードのような他のリムーバブル記憶装置を用い、該リムーバル記憶装置に応じてそのインターフェースを用いる構成であってもよい。
試用期限は、日付のみならず時刻まで含むものであってもよい。
また、図3(A)に示す情報の一部又は全部、特に試用状態情報を、暗号化してNVRAM12に格納し、その使用時に復号する構成であってもよい。
さらに、上記実施例では画像形成装置が複合機である場合を説明したが、本発明は単機能の画像形成装置にも適用可能であることは勿論である。
本発明の実施例1に係る画像形成装置に電源を投入することにより開始される処理を示すフローチャートである。 (A)は図1の処理後にジョブスタートキーを押下することにより開始される処理を示すフローチャート、(B)はオプションルーチン実行有無を説明するフローチャート、(C)はオプションルーチン内の処理の一部を示すフローチャートである。 (A)は図7のNVRAMに格納される情報の説明図、(B)は図1の試用キー又はライセンスキーの不揮発性メモリに格納される情報の説明図である。 タイム変更処理を示すフローチャートである。 図1のステップS4又は図2のステップS62の処理の詳細フローチャートである。 (A)〜(E)は、図1のステップS22及びS18の処理を説明するための操作パネル表示画面を示す図である。 本発明の実施例1に係る画像形成装置の概略ブロック図である。
符号の説明
10 画像形成装置
11 MPU
12R ROM
12D DRAM
13 NVRAM
14 HDD
14I、15I、16I、17I、18I、19I、20I インタフェース
15 NIC
16 オートシートフィーダ
17 スキャナ
18 プリンタ
19 操作パネル
20 モデム
21I USBメモリインタフェース
21A 試用キー
21B ライセンスキー
21C USBメモリ
22 タイマ
23 バス
US 試用状態情報
K キー種別情報
X 被認証情報
LC ライセンスコード
DID 装置識別コード

Claims (6)

  1. プロセッサと、
    該プロセッサに結合され、オプションルーチンを含むアプリケーションが格納されたプログラム記憶手段と、
    該プロセッサに結合され、指示入力手段と表示手段とを備えた操作部と、
    を有し、供給される用紙に画像を形成する画像形成装置において、
    試用開始情報を入力する試用開始情報入力手段と、
    該プロセッサに結合され、試用許可期間又は試用許可回数を示す試用制限情報、及び、試用状態情報が格納された試用情報記憶手段とをさらに有し、
    該アプリケーションは該プロセッサに対し、
    (a)該試用開始情報が入力されているか否かを判定させ、
    (b)該ステップ(a)で肯定判定し且つ該試用状態情報が「試用済」を示していない場合には、該指示入力手段からの指示に応じて該オプションルーチンを実行させ、
    (c)該試用制限情報が示す制限を超えて試用しているか否かを判定させ、肯定判定した場合には該試用状態情報が「試用済」を示すようにさせる、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 現在のタイムを出力する時計手段をさらに有し、
    該試用制限情報は試用許可期間であり、
    該アプリケーションは該プロセッサに対し、
    該ステップ(a)において、該試用開始情報が入力されていると判定した場合には、現在のタイムから該試用許可期間を加えたタイムを試用期限として求めさせ、該試用期限を該試用情報記憶手段に格納させ、
    該ステップ(c)において、現在のタイムが該試用期限を経過しているか否かにより、該試用制限情報が示す制限を超えて試用しているか否かを判定させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 該試用制限情報は試用許可回数であり、
    該アプリケーションは該プロセッサに対し、
    該ステップ(b)において、実質的に該オプションルーチンの試用回数を該試用状態情報の一部として該試用情報記憶手段に格納させ、
    該ステップ(c)において、該オプションルーチン試用回数が該試用許可回数を超えるか否かにより、該試用制限情報が示す制限を超えて試用しているか否かを判定させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 該試用開始情報入力手段は、記憶キーを構成するリムーバブル記憶装置が結合される結合手段と、該結合手段と該プロセッサとの間に結合されたリムーバブル記憶装置用インタフェースとを有し、
    該ステップ(a)は、
    (a1)該記憶キーが該結合手段に結合されているか否かを判定させ、
    (a2)肯定判定した場合には、該記憶キーから被認証情報を読み取らせ、該被認証情報が正規のものであると認定した場合には、該試用開始情報が入力されていると判定する、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 該アプリケーションは該プロセッサに対し、
    該ステップ(a2)において、該被認証情報が正規のものであると認定した場合には、該試用状態情報が「試用中」を示すようにさせ、
    該ステップ(a2)の前に、該試用状態情報が「試用中」であるか否かを判定させ、肯定判定した場合には、該ステップ(c)に進ませ、
    該試用状態情報が「試用中」を示し且つ「試用済」を示していない場合には、該指示入力手段からの指示に応じて該オプションルーチンを実行させる、
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 該アプリケーションは該プロセッサに対し、該ステップ(a2)において、
    該被認証情報が正規のものであると認定した場合には、該表示手段に、該オプションルーチンの機能及び該機能をユーザが試用するか否かの問い合わせを表示させ、
    該入力指示手段からの指示が、該機能をユーザが試用することを示している場合に、該試用開始情報が入力されていると判定する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
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