JP2007257222A - 印刷システムの印刷方法及びプリンタドライバ - Google Patents

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Abstract

【課題】シリアル型でドット画像を印刷するプリンタと、これに印刷させるホスト装置からなる印刷システムで、印刷の解像度の高さの割にプリンタのプリントバッファの容量を少なくでき、印刷速度の低下も抑えられるようにする。
【解決手段】ホストPC213は、印刷データとして、1ページ分のデータ内に、プリンタ20側で記録ヘッド10により印刷するために処理する必要があるラスターデータと、記録ヘッドによりそのまま印刷できるダイレクトデータとがプリンタでの印刷順に従って交互に混在するデータを作成し、前記印刷順に従ってラスターデータとダイレクトデータを交互にプリンタに送信する。プリンタは、順次、交互に送信されたラスターデータとダイレクトデータを受信して、ラスターデータは処理して記録ヘッドにより印刷し、ダイレクトデータはそのまま記録ヘッドにより印刷する。
【選択図】図2

Description

本発明は、記録ヘッドを主走査方向に移動させてドットの集合からなる画像を印刷するプリンタと、印刷データを作成し前記プリンタに送信して印刷させるホスト装置からなる印刷システムの印刷方法に関する。更に、前記ホスト装置に搭載されるプリンタドライバに関するものである。
近年、記録ヘッドを主走査方向に移動させながら記録ヘッドの複数のノズルからインクを吐出させてドットの集合からなる画像を印刷するシリアル型のインクジェットプリンタにおいて、高画質化のため高解像度化が進んでいる。そのため、ホスト装置から送られる印刷データを格納しておくために必要なメモリ、いわゆるプリントバッファの容量も増加する傾向にある。また通常、インクジェットプリンタにおいては、記録ヘッドの各ノズルのインク吐出量やインク吐出方向のバラツキによる濃度ムラを低減して高画質化するために、マルチパス印刷を行っている。これは、同一の記録領域を複数回走査し、各走査で間引きパターンにしたがって間引きした画像を形成して同一の記録領域の画像を完成させるものである。しかし、高解像度でのマルチパス印刷では、プリントバッファの容量が増加すると共に、印刷速度が低下するという問題があった。以下、マルチパス印刷についてプリントバッファの容量に関連して説明する。
図10は、2回の走査で同一の記録領域の画像を完成させる2パスマルチパス印刷の効果を説明するものである。最上段の左側は記録ヘッド101のノズルからインク滴Iが吐出される様子を表しており、マルチパス印刷の効果を説明するため、吐出方向にばらつきがある場合を示している。
102は記録ヘッド101を使用して、縦横4×4ドットのデータを1パス印刷した結果を表している。Dは記録されたドットである。印刷のときには記録ヘッド101を横方向に移動させながら、タイミングを合わせて各ノズルからインク滴Iを吐出させることにより印刷を行う。印刷結果102では、マルチパス印刷を行っていないため、吐出方向のばらつきがそのまま結果として表れているのが分かる。
103、104、105は縦横4×4ドットのデータを2パスマルチパス印刷するときの記録媒体の用紙に対する記録ヘッドの副走査方向への相対的な位置(以下、単にヘッド位置ともいう)を表している。実際には記録ヘッドは副走査方向には移動せず、用紙が移動することは勿論である。106は印刷結果である。107、108は2パスマルチパス印刷で使用される4×4ドットの間引きパターンである。
2パスマルチパス印刷では、まず記録ヘッドがヘッド位置103で印刷結果106の上側縦横2×4ドット部分を含む縦横4×4ドットの印刷データと間引きパターン107とのANDをとったデータを印刷する。その後、2ノズル分のピッチの紙送りが行われ、記録ヘッドが相対的にヘッド位置104に移動する。そして、縦横4×4ドットの印刷データと間引きパターン108とのANDをとったデータを印刷する。その後、2ノズル分の紙送りで記録ヘッドが相対的にヘッド位置105に移動する。そして印刷結果106の下側縦横2×4ドット部分を含む縦横4×4ドットの印刷データと間引きパターン107とのANDをとったデータを印刷する。
印刷結果106の縦横4×4ドットの上側2×4ドット部分の印刷データの印刷は、2つのヘッド位置103及び104での印刷で完成される。また、下側2×4ドット部分の印刷データの印刷も2つのヘッド位置104及び105での印刷で完成される。このように、各部分の印刷が2回のパスで完成される印刷方法が2パスマルチパス印刷と呼ばれている。
このような2パスマルチパス印刷で得られる印刷結果106を見ると、1パス印刷の印刷結果102と比較して、インク滴吐出方向のばらつきが分散されることで、濃度ムラが低減されているのが分かる。
しかしながら、図10のマルチパス印刷では、規則的な間引きパターン107、108を繰り返し使用するため、画像によっては濃度ムラが低減されなかったり、モアレが発生したりして、十分な画質が得られないということがあった。
そのため、例えば特許文献1に記載されているように、間引きパターンをランダム(不規則)にし、間引きパターンの並びもランダムにすることにより、高品位な画像形成を実現できるようにした方法が採用されている。
図11にランダム間引きパターンと、そのランダム間引きパターンを使用した4パスマルチパス印刷の例を示す。111は縦横4×4の4パスマルチパス印刷用のランダム間引きパターンである。各パターン111において、符号A1,A2,A3,A4が記入されている所はドットを打つ所、記入されていない所は打たない所を表している。各パターン111を見るとランダムになっていることがわかる。
112は、全ての間引きパターン111をオア(OR)した結果を表しており、4つのパターン111を合わせることにより、全てのドットが埋め尽くされることがわかる。
113は記録ヘッドであり、これに付された符号のA1,A2,A3,A4は4パスマルチパス印刷を行う場合のヘッド位置を表している。それぞれ、記録ヘッドがA1の位置ではA1の間引きパターン、A2の位置ではA2のパターン、A3の位置ではA3のパターン、A4の位置ではA4のパターンを使用して印刷する。これにより、114のような縦横4×4ドットの印刷結果が得られることになる。
図11では説明を簡単にするため縦横4×4のデータを印刷する例としたが、実際には、縦が記録ヘッドのノズル数で例えば64ドット、横が用紙幅とドット密度に対応した例えば9600ドットのデータについて同様の間引き処理が行われる。
図12は、印刷を行う場合に必要となるメモリ、すなわちプリントバッファの容量を説明するものである。記録ヘッド121は、インク滴を吐出するノズルが縦方向(副走査方向)に沿って64個配列されたものとする。122は記録ヘッド121の上端部の8ノズルを拡大した図で、●はデータが有ってインク滴を吐出するノズル、○はデータが無くてインク滴を吐出しないノズルを表している。
123は印刷データを保存するプリントバッファである。1ノズルによる1ドットの印刷の有無を示す印刷データは、1ビットで表すことが可能である。すなわち、1ビットの値が1の場合ドットを印刷する、0の場合ドットを印刷しないと表すことができる。そのため、122の8ノズルのインク吐出状態に対応したデータは124のように表すことができる。
記録ヘッド121は縦方向に64ノズルを持っているため、プリントバッファ123の縦方向の必要量は64ビットとなる。横方向の必要量は、用紙サイズと印刷の解像度によって異なる。例えば、用紙サイズの横方向が8インチで解像度が1200dpiとすると、必要量は9600カラムとなる。これからプリントバッファ123の容量の必要量(以下、単にプリントバッファの必要量ともいう)を算出すると、
64bit×9,600カラム=614,400bit=76,800バイト
となる。
ところで図12で説明したプリントバッファは、ホストPCとプリンタからなる印刷システムで、ホストPCのプリンタドライバが印刷データをラスターデータ形式でプリンタに送信する場合に、印刷のために最低限必要なメモリ容量を算出したものである。ラスターデータ形式の場合、プリンタは受け取ったラスターデータに縦横変換及び間引きパターンによる間引きなどの処理を施して記録ヘッドが実際に印刷する印刷データを作成する必要がある。このため、実際の製品では図12の容量では不足する。その理由として、図12では1回の印刷動作についてしか考慮しておらず、次の印刷動作をするために必要となる印刷データの作成を考慮していないため、印刷速度が極端に遅くなってしまうからである。つまり、1回の印刷動作が完了した後に、次の印刷動作に必要となる印刷データを作成することになるため、印刷速度が遅くなる。なお、ラスターデータ形式の印刷データの処理の詳細については後の実施例の項で図6により説明する。
図13は、実際の製品で使用されるプリントバッファの必要量を算出するための説明図で、図11で説明した4パスマルチパス印刷のときの例を示している。
131、132は縦方向64ノズルの記録ヘッドで1回目と2回目の印刷を行なうヘッド位置である。ヘッド位置132はヘッド位置131から16ノズル分紙送りをした位置である。記録ヘッドがヘッド位置131にあるときに、プリントバッファ133の灰色の塗り潰し部分のデータを印刷してから、次のヘッド位置132での印刷をスムーズに行うために、位置131での印刷動作と平行して16ノズル分の印刷データを作成する必要がある。この印刷データはプリントバッファ113の斜線部分のデータである。このために、ヘッドのノズル数+16ノズル分に対応したプリントバッファ133の容量が必要となる。この図13の例でプリントバッファの必要量を算出すると、
(64+16)bit×9,600カラム=768,000bit=96,000バイト
となる。
図14は4パスマルチパス印刷におけるプリントバッファの管理方法を説明するものである。縦方向64ノズルの記録ヘッドによりヘッド位置141で印刷を行なった後、ヘッド位置142で印刷を行なう様子を表している。143は記録ヘッドがヘッド位置141にあるときのプリントバッファを示し、144はヘッド位置142にあるときのプリントバッファを示している。
プリントバッファ143の灰色の塗り潰し部分145、146は、ヘッド位置141で印刷される印刷データの範囲を示している。斜線部分147は、印刷データの作成される範囲を示し、その作成はヘッド位置141での印刷動作と並行して行われる。
ヘッド位置141での印刷が終了した後、146、147の範囲の印刷データは、次の印刷で必要となるため、そのまま保持される。しかし、145の範囲の印刷データは印刷が完了しているため必要なくなる。そのため、145の範囲のプリントバッファは空きの状態となる。この空きとなった145の範囲のプリントバッファは、記録ヘッドがヘッド位置142にあるときに、次の印刷データの作成用のプリントバッファ148として使用される。このような処理を繰り返し行うことにより、1ページ分の印刷を完成させる。
図11では、横方向の解像度が1200dpiの例を説明したが、更に横方向の解像度を上げた場合の例を図15により説明する。図15は、横方向の解像度を2400dpiにした8パスマルチパス印刷の説明図である。
151は縦横2×2のランダム間引きパターンの例であり、AとBで4個ずつある。152はAとBの4個ずつのランダム間引きパターンをオアした結果を表しており、すべてのドットが埋め尽くされているのが分かる。記録ヘッド153に付された符号A1〜A4及びB1〜B4は、8パスマルチパス印刷を行う場合の記録ヘッドの位置を表している。それぞれ、記録ヘッド153がヘッド位置A1ではA1の間引きパターン、位置B1ではB1の間引きパターン、位置A2ではA2の間引きパターン、位置B2ではB2の間引きパターンを使用する。さらに、位置A3ではA3の間引きパターン、位置B3ではB3の間引きパターン、位置A4ではA4の間引きパターン、位置B4ではB4の間引きパターンを使用する。これにより154のような縦横2×4ドットの印刷結果が得られることになる。
図15では説明を簡単にするため、縦横2×4のデータを印刷する例としたが、実際には縦が記録ヘッドのノズル数で例えば64、横が用紙幅と解像度に対応する例えば19200ドットの印刷データについて同様の間引き処理が行われる。
図15を見ると、最終的な印刷結果154の解像度は横2400dpiであるが、1回の印刷(走査)毎だけに着目すると、横方向に1200dpiでしか印刷していないのが分かる。例えば、記録ヘッド153が位置A1,A2,A3,A4にある場合、印刷結果154の縦横2×4ドットの中で横方向の奇数ドット位置にしか印刷しないようになっている。また、ヘッド位置B1,B2,B3,B4にある場合、横方向の偶数ドット位置にしか印刷しないようになっている。これは以下のような理由による。
記録ヘッドの各ノズル毎に対してインクを連続して吐出させることができる周波数には上限がある。そのため、1回の印刷で横方向に全てのドットを印刷しようとした場合、横方向の解像度を2倍にするためには、記録ヘッドの横方向への移動速度を1/2にする必要がある。しかし、移動速度を1/2にした場合、記録ヘッドを移動させるキャリッジモーターなどのメカ的な問題により振動等の問題が発生するため印刷品位が低下することになる。
このような理由があるため、横方向の解像度を上げる場合には、図15のように横方向の奇数ドットと偶数ドットの印刷動作を分けて印刷することが一般的である。すなわち、1回毎の印刷では1200dpi間隔で印刷を行うが、2回に1回は2400dpi分位置を横にずらして印刷することにより2400dpi印刷を可能としている。
図16は図15で説明した横方向2400dpiの8パスマルチパス印刷のときのプリントバッファを表している。
161、162はそれぞれ図15のヘッド位置A1、A2に対応するヘッド位置である。163はA1,A2,A3,A4用のプリントバッファであり、図15で説明した横方向の奇数ドット位置用である。164、165はそれぞれヘッド位置B1、B2に対応するヘッド位置である。166はB1,B2,B3,B4用のプリントバッファであり、横方向の偶数ドット位置用である。
図16を見ると分かるように、奇数ドット位置用のプリントバッファ163と偶数ドット位置用のプリントバッファ166は別々として扱っている。図16の例でプリントバッファの必要量を算出すると、
(64+16)bit×9,600カラム×2個=1,536,000bit
= 192,000バイト
となる。
図3は更に横方向の解像度を上げた横4800dpiの16パスマルチパス印刷の例を示している。図3の例では、1回毎の印刷は1200dpi間隔で行い、各印刷を4800dpi分ずつ位置をずらしながら行なうことにより、4800dpiの印刷を可能としている。
図17は図3の横方向4800dpiの16パスマルチパス印刷のときのプリントバッファを表している。これを見るとわかるように基準位置用、基準位置+1/4800dpi用、基準位置+2/4800dpi用、基準位置+3/4800dpi用で4個の別々のプリントバッファ173、176、179、1712を持っている。171、172、174、175、177、178、1710、1711はヘッド位置である。
図17の例でプリントバッファの必要量を算出すると、
(64+16)bit×9,600カラム×4個=3,072,000bit
=384,000バイト
となる。
図13、図16、図17の各例のプリントバッファの必要量の算出結果を比較すると、記録ヘッドの縦ノズル数を64、用紙幅を8インチと仮定した場合、横方向の解像度によって以下のようになる。
解像度1200dpiのとき96,000バイト
解像度2400dpiのとき192,000バイト
解像度4800dpiのとき384,000バイト
このように、解像度を2倍にするとプリントバッファの必要量も2倍となり、解像度を4倍にするとプリントバッファの必要量も4倍になることがわかる。
一方、プリントバッファの必要量を減らす方法として、プリンタをいわゆるホストベースプリンタとして、ダイレクトデータ形式を採る方法が一般的に知られている。この方法は、ホストPCからプリンタに対して、印刷データを記録ヘッドの1回の走査毎に印刷する画像に対応する画像データ、いわゆるダイレクトデータの形式で送信する方法である。ラスターデータ形式では、プリンタは受け取ったラスターデータに縦横変換や間引きなどの処理を施して実際に記録ヘッドが印刷する印刷データを作成する必要がある。これに対してダイレクトデータ形式では、そのような必要はなく、受け取ったデータを記録ヘッドによりそのまま印刷できる。すなわち、ダイレクトデータは記録ヘッドが実際に印刷するデータと一致している。なお、ダイレクト形式の印刷データの処理の詳細については、後の実施例の項で図7により説明する。
図18は、ダイレクトデータ形式の場合に図3の4800dpiの16パスマルチパス印刷を実現するために必要なプリントバッファの必要量を説明するものである。
181、183は記録ヘッドであり、縦方向に64個のノズルを持っているものとする。182、184はプリントバッファであり、縦64ビット、横は9600カラム分の容量を持つ。ここでは2個のプリントバッファを用意している。これは、片方で印刷中に、もう一方でデータ受信と展開処理を並行して行うためである。そのため、2個のプリントバッファ182、184を交互に印刷に使用することになる。
図18でプリントバッファの必要量を算出すると、
64bit×9,600カラム×2個=1,228,800bit=153,600バイト
となる。
このようにプリントバッファの必要量から見るとホストベースプリンタとした方が有利である。しかしながら、実際の製品では一部の低価格機を除いてほとんどの場合、線順次のラスターデータをホストPCから受信する方法を採っている。その理由は、ホストベースプリンタの場合、印刷時にホストPCから1回の走査毎に記録ヘッドに対応した印刷データをプリンタに送信するので、送信されるデータ量が非常に多くなってしまうためである。
例えば、図3の4800dpiの16パスマルチパス印刷において、データ圧縮なし、用紙は横8インチで縦10インチ、縦の解像度は1200dpi、記録ヘッドのノズル数は64とする。この場合に印刷データをラスターデータ形式でホストPCからプリンタに送信するものとすると、データ量は、次のようになる。
8inch×4800dpi×10inch×1200dpi=460,800,000bit
=57,600,000バイト
一方、ダイレクトデータ形式で送信するものとすると、データ量は、次のようになる。
64ノズル×8inch×4800dpi×10inch×1200dpi/8ノズル
=3,686,400,000bit
=460,800,000バイト
すなわち、ラスターデータ形式の約8倍となる。
図19は図3の4800dpiの16パスマルチパス印刷を行ったときの、ダイレクトデータ形式でのデータ受信、データ展開処理と印刷処理の時間的な経過を説明するものである。図19の上側から下側に時間が経過していく様子を表している。図19の左側がデータ受信、データ展開処理を表しており、右側が印刷処理(メカ動作)で、印刷するためにキャリッジを移動したり、紙送りしたりする処理を表している。データ受信、展開処理と印刷処理は並行して行われるため図のような表現になっている。図19を見るとデータ受信が間に合わず、印刷処理に待ち時間が発生しているため、印刷速度が低下しているのがわかる。
ここまでは、説明を簡単にするため、色についての説明は行っていなかったが、実際の製品では、カラープリンタの場合は複数の色を扱うため、その分データ量も更に増加することになる。低価格のカラープリンタではイエロー、マゼンタ、シアンの3色で印刷するものが多いが、高級機になるにつれ6色や8色と色数も増える傾向にある。色数が増えるとその分プリントバッファとして必要なメモリ容量も増加することになる。
特開平7−52389号公報
上述したように、従来の印刷システムで、ホストPCから印刷データをプリンタに対してラスターデータ形式で送信する構成では、解像度を上げるのと比例してプリンタのプリントバッファとして必要なメモリ容量が増加してしまい、コストアップにつながってしまう。また、ダイレクトデータ形式で送信する構成では、プリントバッファのメモリ容量は少なくてすむが、ホストPCからプリンタに送信されるデータ量が非常に増えてしまう。そして、データ受信処理や印刷データの展開処理も増加することになり、印刷速度が低下するという問題があった。特にマルチパス印刷では、同一の領域の印刷を複数回の走査で完成させるため、原理的に印刷速度が遅くなるので、できるだけ印刷速度の低下を抑える必要がある。
このような問題は、プリンタがインクジェット方式である場合に限らず、原理的には、シリアル型でドットの集合からなる画像を印刷するものならば、サーマル方式やワイヤドット方式など他のプリンタである場合にも共通する問題である。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものである。本発明の課題は、上記のシリアル型のプリンタとホスト装置からなる印刷システムにおいて、印刷の解像度の高さの割に、プリンタのプリントバッファの容量を少なくできると共に、印刷速度の低下を最小限に抑えられるようにすることにある。
上記の課題を解決するため、本発明は、
記録ヘッドを主走査方向に移動させてドットの集合からなる画像を印刷するプリンタと、印刷データを作成し前記プリンタに送信して印刷させるホスト装置からなる印刷システムの印刷方法であって、
前記ホスト装置は、印刷データとして、1ページ分のデータ内に、前記プリンタ側で記録ヘッドにより印刷するために処理する必要があるラスターデータと、プリンタ側で記録ヘッドによりそのまま印刷できるダイレクトデータとがプリンタでの印刷順に従って交互に混在するデータを作成し、前記印刷順に従ってラスターデータとダイレクトデータを交互にプリンタに送信し、
前記プリンタは、順次、前記ホスト装置から交互に送信されたラスターデータとダイレクトデータを受信して、ラスターデータは処理して記録ヘッドにより印刷し、ダイレクトデータはそのまま記録ヘッドにより印刷することを特徴とする。
また、本発明は、
記録ヘッドを主走査方向に移動させてドットの集合からなる画像を印刷するプリンタに印刷データを送信して印刷させるホスト装置に搭載されるプリンタドライバであって、
印刷データとして、1ページ分のデータ内に、前記プリンタ側で記録ヘッドにより印刷するために処理する必要があるラスターデータと、プリンタ側で記録ヘッドによりそのまま印刷できるダイレクトデータとがある。これらがプリンタでの印刷順に従って交互に混在するデータを作成し、前記印刷順に従ってラスターデータとダイレクトデータを交互にプリンタに送信することを特徴とする。
本発明によれば、従来の印刷方法で、ホスト装置(のプリンタドライバ)が作成してプリンタに送信する印刷データを全部ラスターデータとする方法に比べて、プリントバッファに必要なメモリ容量を大幅に削減することができる。そして、印刷の解像度の高さの割に容量を小さくすることができる。また、従来の印刷方法で、プリンタに送信する印刷データを全部ダイレクトデータとする方法に比べて、ホスト装置から送信する印刷データの量を大幅に少なくして、印刷処理における待ち時間をなくすことができる。そして高解像度の印刷での印刷速度の低下を最小限に抑えることができる。従って、高解像度の印刷に対応することができるという優れた効果が得られる。
以下、本発明を実施するための最良の形態の実施例を図1〜図9により説明する。実施例の印刷システムは、シリアル型のインクジェットプリンタと、これに印刷データを送信して印刷を行なわせるホストPCから構成される。なお、本発明は、プリンタがインクジェット方式である場合に限定されず、他の方式である場合にも適用できることは勿論である。
図1は、実施例の印刷システムを構成するインクジェットプリンタの要部の機械的構成を示している。図1において11はキャリッジであり、インクタンク部のみ図示されている記録ヘッド10を搭載している。記録ヘッド10は、実際には、例えば4つのインクタンクに4色のインクを収容し、それぞれ副走査方向に沿って配列された4列のノズル列(不図示)の各ノズルから4色のインク滴を吐出してカラー記録を行なえるものとする。ただし、以下では印刷データの処理や転送などに関する説明を簡単にするため、1列のノズル列のみで単色記録を行なう場合に限って説明する。なお、記録ヘッド10は、フレキシブルケーブル12を介して、プリンタ本体の背面に取り付けられた不図示の制御基板上に設けられたヘッド用ドライバ29(図2参照)に接続されている。
キャリッジ11は、ガイド軸17上に摺動可能に設けられている。またキャリッジ11は、モータプーリ13と従動プーリ16に巻回して張架された駆動ベルト14の所定部位に固定されている。
記録時には、CR(キャリッジ)モータ210(図2参照)の駆動によって、モータプーリ13が回転して駆動ベルト14が走行し、キャリッジ11がガイド軸17に沿って往復移動する。その往復移動の一方向又は両方向(主走査方向)への移動中に、ヘッド用ドライバ29からフレキシブルケーブル12を介して印刷データに対応した駆動信号が記録ヘッド10に印加される。これにより記録ヘッド10のノズル列の各ノズルが印刷データに対応して駆動されてインク滴を吐出し、不図示の印刷用紙上にノズル列の長さに対応した幅のバンド状の印刷(ドット記録)がなされる。
この記録ヘッド10の1回の走査、又は所定の複数回の走査が終了する毎に、紙送り用のLF(ラインフィード)モータ211(図2参照)の駆動によって紙送りローラ15が所定量だけ回転し、用紙が副走査方向に沿って所定量送られる。その送り量は、マルチパス印刷の場合、ノズル列の長さの整数分の1とされる。このような記録ヘッド10の走査と紙送りを繰り返すことにより、順次1ページの印刷がなされていく。なお、複数回の走査が終了する毎に紙送りを行なうのは、マルチパス印刷で横方向(主走査方向)の解像度を上げるために縦方向(副走査方向)に同じヘッド位置で横方向にドット記録位置をずらせて複数回の走査を行なう場合である。
図2はインクジェットプリンタの制御系の構成を示している。図2において、ホストPC213は、インクジェットプリンタ20に印刷データを送信して印刷を行なわせるホスト装置である。ホストPC213には、プリンタ20が印刷可能な形式の印刷データを作成してプリンタ20に送信するプリンタドライバが搭載されている。そのプリンタドライバは、1つの印刷ジョブの印刷データとして、各ページ毎に、ラスターデータとダイレクトデータが交互に混在するデータを作成してプリンタ20に送信するものとする。
プリンタ20の構成において、インターフェース21は、ホストPC213との間でデータ送受信を行い、ホストPC213から送信された印刷データを受信する。
MPU22は、ROM24に格納された制御プログラムを実行し、バス26を介してMPU22に接続されたプリンタ20の各部を制御し、印刷動作を行なわせる。ROM24に格納された制御プログラムには、後述する本発明に係る印刷データの処理を行なうための制御プログラムが含まれる。
ゲートアレイ(G.A.)23は、MPU22からの命令に従って、インターフェース21が受信した印刷データの内のラスターデータの縦横変換処理を行なう。また、印刷時に、縦横変換したラスターデータを1カラム分ずつヘッド用ドライバ29に出力するときに間引きパターンによる間引き処理を行なう。
RAM25は、MPU22が各種の処理を行なうために必要な各種のデータを一時的に記憶しておくために用いられる。RAM25のメモリ領域の一部は、後述するプリントバッファ及びラスターバッファとして用いられる。
CRモータドライバ27は、印刷時にMPU22からの命令に従ってCRモータ210を駆動し、キャリッジ11を移動させる。すなわち記録ヘッド10を主走査方向に往復移動させる。
LFモータドライバ28は、印刷時にMPU22からの命令に従ってLFモータ211を駆動し、印刷用紙の紙送り動作を行なわせる。
ヘッド用ドライバ29は、印刷時にMPU22からの命令に従って、順次1カラム分ずつの印刷データをRAM25のプリントバッファないしはゲートアレイ23から読み取る。そしてその印刷データに対応した駆動信号を記録ヘッド10に出力して記録ヘッド10を駆動し、順次1列ずつのドット記録を行なわせる。
次に、本発明に係る印刷動作の詳細について、図3〜図9により説明する。まず、本実施例のプリンタは、ここでは図3に示すランダム間引きパターンを使用した横4800dpiの16パスマルチパス印刷を行なえるものとする。この16パスマルチパス印刷について以下に説明する。なお、記録ヘッド10のノズル列のノズル数は64ノズルとする。
図3の記録ヘッド10に付された符号A1,B1,C1,D1…は、記録ヘッド10の印刷用紙に対する相対的な位置を表しており、順次、紙送りによって、A1,B1,C1,D1…という順番にヘッド位置が縦方向に相対的に移動していく様子を表している。なお、図示の便宜上、各ヘッド位置A1,B1,C1,D1…は順次横(右)方向にずらせて図示してあるが、あくまでも縦方向、すなわち副走査方向の位置を示すものであり、横方向にずれているわけではない。すなわち、各ヘッド位置A1,B1,C1,D1…における横方向、すなわち主走査方向への走査の開始位置と終了位置は同じである。ただし、ヘッド位置A,B,C,Dでの各走査時で所定時間間隔で駆動される記録ヘッド10のノズルの駆動タイミングはずらされる。
31は、使用する2×2のランダム間引きパターンの例を示している。ここではA,B,C,Dのそれぞれについて4種類ずつ、合計16種類のパターン31が使用される。各パターン31内の符号A1,B1…は、ヘッド位置A1,B1…と対応しており、ヘッド位置がA1での印刷ではA1のパターン31が使用される。32は、A,B,C,Dのそれぞれの4種類ずつのパターン31のオア結果を示しており、それぞれ2×2ドットが埋め尽くされる。
横4800dpiの16パスマルチパス印刷の動作では、まず記録ヘッド10をヘッド位置A1で横方向、例えば右方向に移動させつつ、所定時間間隔で1カラム分ずつの印刷データに応じてヘッドの64ノズルを選択的に駆動する。これにより、横方向に1200dpiの間隔で縦幅64ドットの印刷を行なう。このとき、順次1カラム分ずつ与えられる印刷データはA1の間引きパターンで横方向と縦方向に繰り返し間引かれている。そして、縦横2×2ドットの繰り返しのそれぞれの中で左上の1ドットのみ当該ドットを印刷する「1」のデータがあれば印刷されることになる。
このようにしてヘッド位置A1での走査が終了した後、ヘッド位置A1と同じヘッド位置B1で同様にして横方向に1200dpiの間隔で走査を行ない、間引きパターンB1で間引いた印刷データを印刷する。ただし、所定時間間隔で駆動する記録ヘッド10のノズルの駆動タイミングをヘッド位置A1での走査時に対して4800dpi分に対応した時間だけ遅らせる。これにより、位置A1での走査でなされた横方向1200dpiのドット記録に対して右側に4800dpi分ずれた1200dpiのドット記録がなされる。
次に、記録ヘッド10のノズル列の長さの1/8、すなわち8ノズル分の長さだけ印刷用紙を送ることにより、記録ヘッド10を相対的にヘッド位置C1に移動する。そして、同様にして横方向に1200dpiの間隔で走査を行ない、間引きパターンC1で間引いた印刷データを印刷する。所定時間間隔でのノズルの駆動タイミングはヘッド位置B1での走査時より4800dpi分だけ遅らせる。
次に、ヘッド位置C1と同じヘッド位置D1で同様にして横方向に1200dpiの間隔で走査を行ない、間引きパターンD1で間引いた印刷データを印刷する。ノズルの駆動タイミングはヘッド位置C1での走査時より4800dpi分だけ遅らせる。
以下、8ノズル分の紙送りと、同じヘッド位置での2回の走査とを交互に繰り返して、ヘッド位置A2以下での印刷を行なう。ヘッド位置A2、A3、A4の各走査でのノズルの駆動タイミングはヘッド位置A1での走査時と同じとする。ヘッド位置Bどうし、Cどうし、Dどうしの走査でもそれぞれ同じとする。
以上のようにしてヘッド位置A1からD4まででの16パスにより、符号33のような印刷結果が得られる。印刷結果33において○は印刷されたドットを表している。また、○の中の符号A1,B1…はヘッド位置と対応しており、ヘッド位置A1での印刷で印刷されたドットはA1ということを表している。右方向にヘッド位置ABCD順に4800dpiでドットが印刷され、600dpiの単位の長さ毎に8ドットずつ印刷される。
図4は、本実施例のプリンタ20により図3で説明した横4800dpiの16パスマルチパス印刷を行うときに、プリンタ20のRAM25内に設定されるプリントバッファの構成を表している。
後述のようにホストPC213のプリンタドライバが上記16パスマルチパス印刷をプリンタ20に行なわせる場合、ヘッド位置A(A1,A2,A3,A4)とC(C1,C2,C3,C4)での走査で印刷する印刷データはラスター形式として送信する。また、ヘッド位置B(B1,B2,B3,B4)とD(D1,D2,D3,D4)での走査で印刷する印刷データはダイレクト形式で送信する。
これに対応して図4に示すように、ラスター形式のヘッド位置A用の印刷データを格納するためのプリントバッファ41と、ラスター形式のヘッド位置C用の印刷データを格納するためのプリントバッファ42が設けられる。さらに、ダイレクト形式のヘッド位置B用の印刷データと、ヘッド位置D用の印刷データを格納するためのB,D共用のプリンタバッファ43が設けられる。
ここで、ヘッド位置A,B,C,Dでの走査はそれぞれ1200dpiで行なわれ、記録ヘッド10のノズル数は64であるものとした。したがって、用紙幅を8インチとすれば、ヘッド位置A用とC用のプリントバッファ41,42に必要なメモリ容量は、先述した図13のプリントバッファ133と同じである。すなわち、
(64+16)bit×9,600カラム=768,000bit=96,000バイト
となる。また、ヘッド位置B,D共用のプリントバッファ43の必要量は、
64bit×9,600カラム=614,400bit=76,800バイト
となる。したがってバッファ41,42,43の全体の必要量は、
(96,000バイト×2)+76,800バイト=268,800バイト
となる。
これに対して従来例で説明した横4800dpiの16パスマルチパス印刷では、図17に示したように、それぞれラスター形式の印刷データを格納するプリントバッファを4個用いていた。そして、その4個全体の必要量は、ノズル数と用紙幅などの条件を本実施例と同じとして、384,000バイトであった。これに比べて本実施例ではプリントバッファを3個しか用いず、しかもバッファ43の必要量は他より縦16ドット分少なくて済むので、バッファ全体のメモリ容量の必要量を大幅に削減できる。
次に、ホストPC213のプリンタドライバがプリンタ20に横4800dpiの16パスマルチパス印刷を行わせるときの印刷データ作成処理について図5により説明する。
ユーザーがホストPC213上で印刷を指令すると、プリンタドライバ50は1ページ分の印刷データ51をページの上側から下側に順番に横4800dpiの1ラインずつのラスター画像(ビットマップ画像)データとして展開する。
52は印刷データ51のある時点の展開データで横方向の8ライン分のデータを拡大して示したものである。53は52のデータを更に拡大して1ライン分のデータの1部を示したものである。横4800dpiの印刷では、横方向に4ドット毎をA,B,C,Dとして分けて別々に処理し、それぞれを横1200dpiで4800dpi分ずつずらせて印刷する。このため、展開データ53を横方向の4ドット毎に54のようにA,B,C,Dに分離し、Aどうし、Bどうし、Cどうし、Dどうしのデータを繋げる。そして、
Aのデータはラスター形式で処理、
Bのデータはダイレクト形式で処理、
Cのデータはラスター形式で処理、
Dのデータはダイレクト形式で処理
して、それぞれラスターデータないしはダイレクトデータとしてプリンタ20に送信する。その際に、ラスターデータとダイレクトデータを、後述のように8ラスター(8ライン)分のブロック単位で、プリンタ20での16パスマルチパス印刷の印刷順に従って、必要なブロック数を交互に送信する。なお、プリンタドライバ50は、B及びDのダイレクト形式のデータについては、縦横変換の処理と、図3に示したような間引きパターンによる間引き処理を行う。AとCのラスター形式のデータについてはプリンタドライバ50がこれらの処理を行なわず、プリンタが行うことは勿論である。
次に、ラスター形式の場合と、ダイレクト形式の場合のそれぞれでのホストPCのプリンタドライバによる印刷データの作成からプリンタの記録ヘッドによる印刷までの印刷データの処理について、図6及び図7により説明する。ここで説明する処理は、プリンタドライバからプリンタに送信する印刷データを単純にラスター形式のみとする場合の処理、及びダイレクト形式のみとする場合の処理のそれぞれである。本実施例では、プリンタに送信する印刷データとして、1ページ分のデータ内に、ラスターデータとダイレクトデータが交互に混在した印刷データを送信するので、図6と図7の処理を組み合わせて行なうことになる。
図6は、ラスター形式の場合の印刷データの作成から印刷までの処理を説明するものである。実際の製品では、データの圧縮/解凍や、縦横M×Nドットをまとめて多値データで表現するインデックス処理等を行う場合もあるが、説明を簡単にするため、これらの説明は省略する。
ユーザーがホストPC上で印刷を指令すると、プリンタドライバ50は1ページ分の印刷データ61をページの上側から下側に順番に、プリンタ20の処理できるラスター形式の縦方向の1ラインずつのデータとして展開する。そして、順次8ラスター(8ライン)のラスターデータ62を1ブロックとしてブロック単位でプリンタ20に送信する。
プリンタ20はラスターデータ62を受け取ると、それを一旦ラスターバッファ(ラスターデータ形式のバッファ)63に読み込む。ラスターデータ62は8ラスターを1ブロックとしてブロック単位で送信されるため、ラスターバッファ63も8ラスター分の領域を必要とする。そして、ラスターバッファ63に1ブロック分のラスターデータが貯まると、そのラスターデータに縦横変換等の処理を行いながら、処理したデータをプリントバッファ64へ転送する。そして、プリントバッファ64のデータが印刷できるまで貯まると、プリントバッファ64のデータを順次1カラム分ずつ記録ヘッド10により印刷する。なお、マルチパス印刷では、このとき出力されるデータに対して間引きパターンによる間引き処理がなされ、記録ヘッド10は間引きされたデータを印刷する。
こうして、印刷結果65に灰色部分として示すように、記録ヘッド10のノズル列の長さに対応した幅で印刷データが記録ヘッド10の縦方向の位置に対応した位置に印刷される。
図7は、ダイレクト形式の場合の印刷データの作成から印刷までの処理を説明するものである。
プリンタドライバ50は、ユーザーの印刷指令に応じて、最初はラスター形式の場合と同様に、1ページ分の印刷データ71を上側から下側に順番に1ラインずつのラスターデータとして展開する。72は作成したラスターデータ72の一部を拡大して示したものである。
プリンタドライバ50は、作成したラスターデータ72を縦横変換し、さらに間引きパターンによる間引き処理を施してプリンタドライババッファ73に蓄える。そして、バッファ73にプリンタ20が印刷できるまでのデータ、すなわち縦が記録ヘッド10のノズル数分の例えば64ドット、横が印刷するカラム数分の例えば9600ドット分のデータが貯まると、それをダイレクトデータとしてプリンタ20に送信する。
プリンタ20はダイレクトデータを受信すると、印刷データとしてプリントバッファ74に格納する。このバッファ74は縦が記録ヘッド10のノズル数分、横は印刷するカラム数分の容量を持っている。このバッファ74の全部の印刷データの格納が終わると、そのデータをそのまま順次1カラム分ずつ記録ヘッド10により印刷する。
こうして、印刷結果75に灰色部分として示すように、結果的にはラスター形式の場合と同様に、記録ヘッド10のノズル列の長さに対応した幅で印刷データが記録ヘッド10の縦方向の位置に対応した位置に印刷される。
このようなダイレクト形式の場合、プリンタドライバ50が送信するダイレクトデータはプリンタ20側で記録ヘッド10により印刷するデータと一致している。プリンタドライバ50は記録ヘッド10のノズル数や位置も管理しており、プリンタ20に対して記録ヘッド10の位置に応じた印刷データ(ダイレクトデータ)を送信する。プリンタは、単純に、毎回受信したダイレクトデータをプリントバッファに展開し、展開が終了すると、その印刷データをそのまま印刷するだけである。
本実施例のプリンタドライバ50とプリンタ20は、プリンタドライバ50が図5のようにA,B,C,Dに分解した印刷データの内で、AとCのデータについては図6のようなラスター形式の処理を行なう。また、BとDのデータについては図7のようなダイレクト形式の処理を行なう。プリンタ20の図4に示したA用及びC用のプリントバッファ41及び42は図6中のプリントバッファ64に相当するものとして用いられる。またB,D共用のプリントバッファ43は図7中のプリントバッファ74に相当するものとして用いられる。印刷データの印刷順がA,B,C,D順の繰り返しで1ページの印刷がなされるので、1ページの印刷においてラスター形式の処理とダイレクト形式の処理が交互に繰り返されることになる。
実際の印刷におけるホストPC213からプリンタ20へのラスターデータとダイレクトデータの転送は、例えば図8に示すような順序で行なわれる。
図8は図3の16パスマルチパス印刷を行う場合に、ホストPC213からプリンタ20に転送される印刷データの順番を説明する図である。図8中の記録ヘッド10の位置A1,B1,…は図3中のヘッド位置A1,B1,…と対応している。データ転送の単位は図6で説明したように8ラスター(8ライン)を1ブロックとしブロック単位で行われ、1回毎に必要な数のブロックが転送される。図8の各ヘッド位置A1,B1,…にある記録ヘッド10は、ノズル列のノズル数が例えば64であり、それを印刷データのブロックに対応して8ノズルずつの8ブロックに分けて示してある。この8ブロックのそれぞれの中の数字がブロック(8ラスター)単位で転送されるデータの順番を表している。また、図8では説明を分かり易くするため、記録ヘッド10に対して印刷データが転送されているかのように図示してあるが、実際には図6ないし図7のような流れでプリントバッファにデータがブロック単位で転送され、記録ヘッド10の対応するブロックのそれぞれにより印刷される。
なお、ヘッド位置A2,C2,A3,C3,A4,C4にある記録ヘッド10の灰色で塗り潰したブロックの印刷データはラスターデータであって、既に転送され1度印刷に使用された後、続けて複数回使用されるデータを示している。ただし、このデータについては1回の使用毎(1回の走査毎)に異なる間引きパターンによる間引き処理がなされる。
図8を用いて、プリンタがラスターデータとダイレクトデータをブロック単位で交互に受信して、交互に印刷する動作を説明する。その動作は以下のような順序で行われる。
1)用紙を給紙し、記録ヘッド10を用紙に対して相対的にA1の位置に合わせる。すなわち記録ヘッド10のノズル列の先頭のブロックと次のブロックの境界が用紙上の印刷開始位置に一致する位置に合わせる。
2)ブロック1のラスターデータを受信した後、これを処理して印刷データを作成し、A1の印刷(ヘッド位置A1での1回の走査による印刷)を行い、作成した印刷データを印刷する。
3)ブロック2のダイレクトデータを受信した後、B1の印刷を行い、受信したダイレクトデータをそのまま印刷する。
4)8ノズル分(1ブロック分)の紙送りを行う。
5)ブロック3,4のラスターデータを受信した後、これを処理して印刷データを作成し、C1の印刷を行ない、作成した印刷データを印刷する。
6)ブロック5,6のダイレクトデータを受信した後、D1の印刷を行い、受信したダイレクトデータをそのまま印刷する。
7)8ノズル分の紙送りを行う。
8)ブロック7,8のラスターデータを受信した後、これと、先に受信して1回使用したブロック1のラスターデータを処理して印刷データを作成し、A2の印刷を行ない、作成した印刷データを印刷する。
9)ブロック9〜11のダイレクトデータを受信した後、B2の印刷を行い、受信したダイレクトデータをそのまま印刷する。
10)8ノズル分の紙送りを行う。
11)ブロック12,13のラスターデータを受信した後、これと、先に受信して1回使用したブロック3,4のラスターデータを処理して印刷データを作成し、C2の印刷を行い、作成した印刷データを印刷する。
12)ブロック14〜17のダイレクトデータを受信した後、D2の印刷を行い、受信したダイレクトデータをそのまま印刷する。
13)8ノズル分の紙送りを行う。
14)ブロック18,19のラスターデータを受信した後、これと既に使用したブロック1,7,8のラスターデータを処理して印刷データを作成し、A3の印刷を行い、作成した印刷データを印刷する。
15)ブロック20〜24のダイレクトデータを受信した後、B3の印刷を行い、受信したダイレクトデータをそのまま印刷する。
16)8ノズル分の紙送りを行う。
17)ブロック25,26のラスターデータを受信した後、これと、既に使用したブロック3,4,12,13のラスターデータを処理して印刷データを作成し、C3の印刷を行い、作成した印刷データを印刷する。
18)ブロック27〜32のダイレクトデータを受信した後、D3の印刷を行い、受信したダイレクトデータをそのまま印刷する。
19)8ノズル分の紙送りを行う。
20)ブロック33,34のラスターデータを受信した後、これと、既に使用したブロック1,7,8,18,19のラスターデータを処理して印刷データを作成し、A4の印刷を行い、作成した印刷データを印刷する。
21)ブロック35〜41のダイレクトデータを受信した後、B4の印刷を行い、受信したダイレクトデータをそのまま印刷する。
22)8ノズル分の紙送りを行う。
23)ブロック42,43のラスターデータを受信した後、これと、既に使用したブロック3,4,12,13,25,26のラスターデータを処理して印刷データを作成し、C4の印刷を行い、作成した印刷データを印刷する。
24)ブロック44〜51のダイレクトデータを受信した後、D4の印刷を行い、受信したダイレクトデータをそのまま印刷する。
25)8ノズル分の紙送りを行う。
このような処理をページの終わりまで続けていく。
図9は、図8で説明した動作におけるデータ受信、データ展開処理と印刷処理の時間的な経過を説明するものである。図9の上側から下側に時間が経過していく様子をあらわしている。図9の左側がブロック単位のデータ受信、データ展開処理を表している。また右側が印刷処理(メカ動作)であり、印刷するためにキャリッジを移動したり、紙送りをしたりする処理を表している。データ受信、展開処理と印刷処理は並行して行われるため図のような表現になっている。
先に図19で説明したように、印刷データをダイレクト形式だけの構成としたときには、ホストPCからプリンタへ送信されるデータ量が大量となるため、印刷処理に対して所々でデータ受信、データ展開処理が間に合わず、待ち時間が生じていた。それに対して、本実施例では、ラスター形式とダイレクト形式を混在させることにより、プリンタへ送信されるデータ量をダイレクト形式だけの場合に比べて大幅に減らすことができる。また、少量のラスター形式のデータの送信と大量のダイレクト形式のデータの送信を交互に行うことにより、送信するデータ量を経時的に平均化することができる。これにより、図9に示したように、印刷処理で待ち時間が発生しないようにすることができ、印刷速度の低下を抑えることができる。
以上説明したように、本実施例によれば、印刷の解像度の高さの割に、インクジェットプリンタのプリントバッファに必要なメモリ容量を少なくすることができる。しかも、高解像度の印刷での印刷速度の低下を最小限に抑えることができる。そして高解像度の印刷に対応することができる。
ところで、以上の実施例では説明を簡単にするためカラー印刷を考えなかった。しかし、カラープリンタが一般的であるため、以下に一例としてイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色プリンタの場合を考える。
この場合、Y,M,C,Kに対してそれぞれA,B,C,Dの印刷データが存在する。これらについて、データ転送の順番とデータ形式を以下のように割り当てることにより、ホストPCからプリンタに転送されるデータ量を平均化することができる。
1)AのYデータ(ラスター形式)
2)AのMデータ(ダイレクト形式)
3)AのCデータ(ラスター形式)
4)AのKデータ(ダイレクト形式)
5)BのYデータ(ラスター形式)
6)BのMデータ(ダイレクト形式)
7)BのCデータ(ラスター形式)
8)BのKデータ(ダイレクト形式)
9)CのYデータ(ラスター形式)
10)CのMデータ(ダイレクト形式)
11)CのCデータ(ラスター形式)
12)CのKデータ(ダイレクト形式)
13)DのYデータ(ラスター形式)
14)DのMデータ(ダイレクト形式)
15)DのCデータ(ラスター形式)
16)DのKデータ(ダイレクト形式)
この場合、印刷処理は、Y,M,C,Kの4色分のデータが貯まったとき(4,8,12,16の後)に行うようにする。
本発明の実施例におけるインクジェットプリンタの要部の機械的構成を示す斜視図である。 同プリンタの制御系の構成を示すブロック図である。 同プリンタで行うランダム間引きパターンを使用した横4800dpiの16パスマルチパス印刷を説明する説明図である。 図3の16パスマルチパス印刷を行う場合のプリンタのプリントバッファの構成を示した説明図である。 実施例におけるプリンタドライバによる印刷データ作成処理を説明する説明図である。 ラスター形式の印刷データの作成から印刷までの処理を説明する説明図である。 ダイレクト形式の印刷データの作成から印刷までの処理を説明する説明図である。 実施例で16パスマルチパス印刷を行う場合に、ホストPCからプリンタにブロック単位で送信される印刷データの送信の順番を示した説明図である。 実施例で16パスマルチパス印刷を行う場合のプリンタの印刷データの受信及び展開処理と印刷処理の時間的な経過を説明する説明図である。 2パスマルチパス印刷の方法と効果を説明する説明図である。 ランダムパターンを使用した横2400dpiの4パスマルチパス印刷を説明する説明図である。 従来の構成で図11の4パスマルチパス印刷を行う場合に最小限必要なプリントバッファのメモリ容量を説明する説明図である。 従来の構成でプリンタに送信される印刷データをラスターデータ形式として図11の4パスマルチパス印刷を行う場合に実際の製品で使用されるプリントバッファのメモリ容量を説明する説明図である。 従来の構成でラスターデータ形式として4パスマルチパス印刷を行う場合のプリントバッファの管理方法を説明する説明図である。 横2400dpiの8パスマルチパス印刷を説明する説明図である。 従来の構成でラスターデータ形式として8パスマルチパス印刷を行う場合のプリントバッファの構成を説明する説明図である。 従来の構成でラスターデータ形式として16パスマルチパス印刷を行う場合のプリントバッファの構成を説明する説明図である。 従来の構成でダイレクトデータ形式として16パスマルチパス印刷を行う場合のプリントバッファのメモリ容量を説明する説明図である。 従来の構成でダイレクトデータ形式として16パスマルチパス印刷を行う場合の印刷データの受信及び展開処理と印刷処理の時間的な経過を説明する説明図である。
符号の説明
10 記録ヘッド
11 キャリッジ
20 インクジェットプリンタ
21 インターフェース
22 MPU
23 ゲートアレイ
24 ROM
25 RAM
210 キャリッジモータ
211 ラインフィードモータ
213 ホストPC
41 A用プリントバッファ(ラスター形式)
42 C用プリントバッファ(ラスター形式)
43 B,D共用プリントバッファ(ダイレクト形式)
50 プリンタドライバ

Claims (2)

  1. 記録ヘッドを主走査方向に移動させてドットの集合からなる画像を印刷するプリンタと、印刷データを作成し前記プリンタに送信して印刷させるホスト装置からなる印刷システムの印刷方法であって、
    前記ホスト装置は、印刷データとして、1ページ分のデータ内に、前記プリンタ側で記録ヘッドにより印刷するために処理する必要があるラスターデータと、プリンタ側で記録ヘッドによりそのまま印刷できるダイレクトデータとがプリンタでの印刷順に従って交互に混在するデータを作成し、前記印刷順に従ってラスターデータとダイレクトデータを交互にプリンタに送信し、
    前記プリンタは、順次、前記ホスト装置から交互に送信されたラスターデータとダイレクトデータを受信して、ラスターデータは処理して記録ヘッドにより印刷し、ダイレクトデータはそのまま記録ヘッドにより印刷することを特徴とする印刷システムの印刷方法。
  2. 記録ヘッドを主走査方向に移動させてドットの集合からなる画像を印刷するプリンタに印刷データを送信して印刷させるホスト装置に搭載されるプリンタドライバであって、
    印刷データとして、1ページ分のデータ内に、前記プリンタ側で記録ヘッドにより印刷するために処理する必要があるラスターデータと、プリンタ側で記録ヘッドによりそのまま印刷できるダイレクトデータとがプリンタでの印刷順に従って交互に混在するデータを作成し、前記印刷順に従ってラスターデータとダイレクトデータを交互にプリンタに送信することを特徴とするプリンタドライバ。
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