JP2007256949A - ホログラフィックメモリ媒体、ホログラフィックメモリ装置、および、ホログラフィック記録装置 - Google Patents

ホログラフィックメモリ媒体、ホログラフィックメモリ装置、および、ホログラフィック記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】信号光と参照光の光軸を含む面に垂直な方向(ラジアルチルト方向)においてホログラフィックメモリにチルトエラーが生じた場合にも、このチルトエラーを抑制できるようにする。
【解決手段】ホログラフィックメモリ媒体に、ラジアルチルト方向の基準入射角度を規定するための基準チルトホログラムを記録しておく。記録/再生動作時には、まず、基準チルトホログラムの記録位置に参照光を照射し、その受光状態から、ラジアルチルト方向における参照光の基準入射角度(基準角度Sr)を検出する。そして、ホログラフィックメモリ媒体をラジアルチルト方向に変位させるチルトアクチュエータ19を駆動制御して、参照光のラジアルチルト方向の入射角度を基準角度Srに整合させる。しかる後、ホログラフィックメモリ媒体に信号光および参照光を照射して、記録/再生動作を実行する。
【選択図】図2

Description

本発明は、信号光と参照光を内部で干渉させたときの干渉縞を定着させることにより情報の記録が行われるホログラフィックメモリ媒体、このホログラフィックメモリ媒体に対し情報の記録/再生を行うホログラフィックメモリ装置、および、このホログラフィックメモリ媒体に対し情報の記録を行うホログラフィック記録装置に関するものであり、特に、ホログラフィックメモリと参照光の間のチルトエラーを補正する際に用いて好適なものである。
一般に、ホログラフィックメモリは、信号光と参照光を内部で干渉させたときの干渉縞をホログラフィックメモリ材料層に定着させることによって情報の記録が行われる。ここで、信号光は、記録情報に応じて空間光変調されているため、信号光と参照光をホログラフィックメモリに照射すると、ホログラフィックメモリ材料層中に、記録情報に応じた明暗の干渉縞が生じる。かかる干渉縞のうち“明”の領域に、ホログラフィックメモリ材料層中の光重合性の高いモノマーが引き寄せられてポリマー化することで、ホログラフィックメモリ材料層中に、干渉縞に応じた屈折率分布が定着する。これにより、ホログラフィックメモリに対する情報の記録が行われる。
なお、ホログラフィックメモリにおいては、ホログラフィックメモリ材料層に対する参照光の入射角度を変更することによって、一つの記録箇所(記録ブロック)に複数種類の情報を同時に記録できることが知られている(角度多重)。すなわち、参照光の入射角度毎に、異なる情報にて信号光を空間光変調することにより、それぞれの記録情報に応じた干渉縞を、角度毎に個別に、同一の記録箇所に定着させることができる。
再生時には、記録時と同一角度にて参照光がホログラフィックメモリ材料層に照射される。これにより、参照光に当該角度の干渉縞に応じた回折が生じ、これを受光素子が受光することにより、当該角度の記録情報が再生される。
なお、以下に示す特許文献1および特許文献2には、角度多重によるホログラフィックメモリ装置が記載されている。
角度多重にて情報を記録する場合には、一般に、信号光と参照光の光軸を含む面の面内方向において、ホログラフィック材料層に対する参照光の入射角度が変更される。このため、再生時に、かかる面内方向においてホログラフィックメモリと参照光の間にチルトエラーが生じても、このチルトエラーに応じて参照光調整用のアクチュエータ(ガルバノミラー等)を制御することにより、ホログラフィックメモリに対する参照光の入射角度を適正な状態に調整することができる。
たとえば、図12(a)に示す如くしてホログラフィックメモリ材料層に干渉縞が生成された場合には、再生時に、このホログラフィックメモリに同図のX−Y平面内におけるチルトが発生しても、図12(b)に示す如く、参照光用のアクチュエータを駆動制御して参照光の入射角度を補正することにより、ホログラフィックメモリに対して適正な角度にて参照光を入射させることができる。
しかし、信号光と参照光の光軸を含む面に垂直な方向においてチルトエラーが生じた場合、すなわち図12(a)、(b)のX−Z平面の面内方向にチルトエラーが発生した場合には、参照光用のアクチュエータを駆動制御することによっては、このチルトエラーを補正することはできない。この場合、干渉縞と参照光の間の角度が記録時のものに比べ相違することとなるため、適正な再生信号が得られなくなる。
特開11−16374号公報 特開2000−338846号公報
本発明は、かかる問題を解消し、信号光と参照光の光軸を含む面に垂直な方向においてホログラフィックメモリにチルトエラーが生じた場合にも、このチルトエラーを補正して、ホログラフィックメモリに対し情報を適正に記録/再生できるようにすることを課題とする。
本発明の第1の局面は、所定方向における参照光の入射角度または参照光と信号光の入射角度を規定するための基準情報がホログラム原理によって記録されているホログラフィックメモリ媒体として把握される。
この局面において、前記基準情報は、前記所定方向に角度を変化させながら、該角度に応じて変化する複数種類の信号パターンを、一つの領域に多重記録することにより、当該ホログラフィックメモリ媒体に記録されるものとすることができる。
より具体的には、前記基準情報は、参照光と信号光の光軸を含む面の面内方向における前記参照光と信号光の入射角度を固定しつつ、前記所定方向にこれら参照光と信号光の入射角度を変化させて、前記複数種類の信号パターンを、前記一つの領域に多重記録することにより、当該ホログラフィックメモリ媒体に記録されるものとすることができる。
また、この第1の局面において、前記基準情報は、前記所定方向の角度を固定して、一種類の信号パターンを、一つの領域に記録することにより、当該ホログラフィックメモリ媒体に記録されるものとすることができる。
より具体的には、前記基準情報は、参照光と信号光の光軸を含む面の面内方向における前記参照光と信号光の入射角度を固定するとともに、前記所定方向におけるこれら参照光と信号光の入射角度を固定して、前記一種類の信号パターンを、前記一つの領域に記録することにより、当該ホログラフィックメモリ媒体に記録されるものとすることができる。
さらに、この第1の局面に係るホログラフィックメモリ媒体は、第1の方向における照射レーザ光の入射角を規定する第1の基準情報と、前記第1の方向とは異なる第2の方向における照射レーザ光の入射角を規定する第2の基準情報が、互いに異なる位置に、ホログラム原理によって記録されているものとすることができる。
より具体的には、前記第1の方向は、参照光と信号光の光軸を含む面の面内方向であり、前記第2の方向は、前記面に垂直な面の面内方向である。
ここで、前記第1の基準情報は、前記第1の方向に角度を変化させながら、該角度に応じて変化する複数種類の信号パターンを、第1の領域に多重記録することにより、当該ホログラフィックメモリ媒体に記録され、前記第2の基準情報は、前記第2の方向に角度を変化させながら、該角度に応じて変化する複数種類の信号パターンを、第2の領域に多重記録することにより、当該ホログラフィックメモリ媒体に記録されるものとすることができる。
本発明の第2の局面は、所定方向における参照光の入射角度または参照光と信号光の入射角度を規定するための基準情報がホログラム原理によって記録されているホログラフィックメモリ媒体に情報を記録し、および/もしくは、該ホログラフィックメモリ媒体から情報を再生するホログラフィックメモリ装置に関するものとして把握される。
第2の局面に係るホログラフィックメモリ装置は、前記基準情報の記録位置に参照光を照射して前記基準情報によって規定された参照光の入射角度を検出する検出手段と、前記ホログラフィックメモリ媒体に対する前記参照光の入射角度または参照光と信号光の入射角度を、前記検出手段によって検出された入射角度に基づいて調整する角度調整手段とを有するものとして特徴付けされる。
この局面の一つの形態では、前記基準情報は、前記所定方向に角度を変化させながら、該角度に応じて変化する複数種類の信号パターンを、一つの領域に多重記録することにより、前記ホログラフィックメモリ媒体に記録されている。この場合、前記検出手段は、前記基準情報の記録位置に、前記所定方向に入射角度を変更しつつ、参照光を照射したときの光検出器における受光状態と、前記複数種類の信号パターンの対応関係に基づいて、前記基準情報によって規定された参照光の入射角度を検出する。
また、第2の局面における他の形態では、前記基準情報は、前記所定方向の角度を固定して、一種類の信号パターンを、一つの領域に記録することにより、前記ホログラフィックメモリ媒体に記録されている。この場合、前記検出手段は、前記基準情報の記録位置に、前記所定方向に入射角度を変更しつつ、参照光を照射したときの光検出器における受光状態を参照し、前記光検出器における受光光量が最大となる入射角度を、前記基準情報によって規定された参照光の入射角度として検出する。
本発明の第3の局面は、所定方向における参照光の入射角度または参照光と信号光の入射角度を規定するための基準情報を、参照光と信号光を記録層内部で干渉させて、ホログラフィックメモリ媒体に記録する記録手段を有するホログラフィック記録装置として把握される。
この局面の一つの形態では、前記基準情報は、前記所定方向に角度を変化させながら、該角度に応じて変化する複数種類の信号パターンを、一つの領域に多重記録することにより、当該ホログラフィックメモリ媒体に記録される。
また、第3の局面における他の形態では、前記基準情報は、前記所定方向の角度を固定して、一種類の信号パターンを、一つの領域に記録することにより、当該ホログラフィックメモリ媒体に記録される。
本発明によれば、基準情報の記録位置に参照光を照射することにより、基準情報によって規定された参照光の入射角度を検出することができる。よって、ホログラフィックメモリ媒体に対する参照光の入射角度または参照光と信号光の入射角度を、検出された入射角度をもとに調整することにより、記録/再生動作時に、常に適正角度にて、参照光または参照光と信号光をホログラフィックメモリ媒体に入射させることができる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下の実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以下の実施の形態に記載されたものに制限されるものではない。
以下、本発明の実施の形態につき、図面を参照して説明する。
[実施例1]
図1に、本実施例に係るホログラフィックメモリ装置の光学系を示す。なお、同図に示す光学系は、透過型のホログラフィックメモリ10に対して情報を記録/再生する際に用いられるものである。
図示の如く、この光学系は、半導体レーザ101と、コリメータレンズ102と、シャッター103と、ビームスプリッタ104と、シャッター105と、偏光ビームスプリッタ106と、λ/4板107と、空間光変調器108と、フーリエ変換レンズ109と、ガルバノミラー110と、リレーレンズ111と、フーリエ変換レンズ112と、CMOS(Complementary MOS)イメージセンサ113から構成されている。
半導体レーザ101は、ホログラフィックメモリ10に適した波長のレーザ光を出射する。コリメータレンズ102は、半導体レーザ101から入射されるレーザ光を平行光に変換する。シャッター103は、メカニカルシャッター等によって構成され、制御信号に応じて、レーザ光の通過/遮断を行う。具体的には、記録/再生動作の際の露光時にのみOFF(通過)とされる。OFFとされる時間によってホログラフィックメモリ10に対する露光時間が制御される。ビームスプリッタ104は、コリメータレンズ102からのレーザ光を信号光と参照光に分割する。
シャッター105は、メカニカルシャッター等によって構成され、制御信号に応じて、信号光の通過/遮断を行う。具体的には、記録時にはOFF(通過)とされ、再生時にはON(遮断)とされる。
偏光ビームスプリッタ106は、シャッター105から入射される信号光を略全透過するとともに、λ/4板107から入射される信号光を反射または透過する。λ/4板107は、偏光ビームスプリッタ106から入射される信号光を直線偏光から円偏光に変換するとともに、空間光変調器108から入射される円偏光の信号光を直線偏光に変換する。
空間光変調器108は、液晶パネルと反射ミラーの組み合わせ等によって構成され、記録信号(1、0の2値化データ)に応じて画素毎に信号光の偏光状態を制御し、これにより、信号光に記録信号に応じた空間光変調を与える。
偏光ビームスプリッタ106を透過したP偏光の信号光はλ/4板107で右旋回または左旋回の円偏光となる。ここで、信号光の旋回方向は、λ/4板107の結晶軸の方向によって決まる。たとえば、信号光の旋回方向が右旋回となった場合、信号光は、空間光変調器108の液晶パネルを往復することにより、たとえば、デジタルデータ“1”の画素位置においては右旋回のままとされ、デジタルデータ“0”の画素位置においては左旋回へと変化する。したがって、再度、λ/4板107を通過することにより、信号光は、デジタルデータ“1”の画素位置ではS偏光となり、デジタルデータ“0”の画素位置ではP偏光となる。このうち、デジタルデータ“1”に対するS偏光の光みが、偏光ビームスプリッタ106にて反射され、デジタルデータ“0”に対するP偏光の光は偏光ビームスプリッタ106透過する。
フーリエ変換レンズ109は、偏光ビームスプリッタ106から入射された信号光をホログラフィックメモリ10内のホログラフィックメモリ材料層上に収束させる。
ガルバノミラー110は、参照光を反射すると共に、制御信号に応じて、信号光と参照光の光軸を含む面の面内方向に回動される。ガルバノミラー110が回動されることにより、記録ブロックに対する参照光の入射角度が調整される。リレーレンズ111は、ガルバノミラー110によって反射された参照光をホログラフィックメモリ10の記録ブロックに導く。
フーリエ変換レンズ112は、ホログラフィックメモリ材料層によって回折されホログラフィックメモリ10を透過した参照光(以下、ホログラフィックメモリ10を透過した後の参照光を特に「再生光」と称する)を平行光に変換してCMOSイメージセンサ113に導く。CMOSイメージセンサ113は、フーリエ変換レンズ112を介して受光した再生光の強度分布に応じた電気信号を信号増幅回路(後述)に出力する。
記録時において、半導体レーザ101から出射されたレーザ光は、コリメータレンズ102にて平行光に変換された後、シャッター103を通過し、ビームスプリッタ104によって信号光と参照光に分割される。このうち、信号光は、シャッター105を通過した後、偏光ビームスプリッタ106を透過し、空間光変調器108によって変調される。空間光変調器108にて変調された信号光は、偏光ビームスプリッタ106で反射され、フーリエ変換レンズ109によってホログラフィックメモリ10に収束照射される。また、参照光は、ガルバノミラー110によって反射された後、リレーレンズ111を介してホログラフィックメモリ10の信号光照射位置に入射される。
かくして、信号光と参照光は、ホログラフィックメモリ10のホログラフィックメモリ材料層に照射される。これにより、ホログラフィックメモリ材料層のレーザ光照射箇所に干渉縞が生じ、モノマーがこの干渉縞に応じてポリマー化する。しかして、干渉縞に応じた屈折率分布がホログラム材料層に定着し、ホログラフィックメモリに対する記録が行われる。
なお、角度多重による記録時には、ガルバノミラー110が所定角度(ページ送り分)だけ回転され、ホログラフィックメモリ10に対する参照光の入射角度が変更される。このとき、ガルバノミラー110にて反射された参照光は、リレーレンズ111を介することで、ホログラフィックメモリ10上の入射位置を変えることなく、ホログラフィックメモリ10に対する角度のみが変更されて、信号光の照射位置に照射される。また、参照光の角度変更に応じて、空間光変調器108に、次ページ分の記録信号が供給される。かかる参照光の角度変更と空間光変調器108に対する記録信号の変更は、当該記録ブロックに対する多重記録が終了するまで繰り返される。これにより、当該記録ブロックに、参照光の入射角度毎に異なる干渉縞が生じ、その結果、当該記録ブロックに、異なる干渉縞に応じた屈折率分布が定着する。しかして、当該記録ブロックに、異なる記録信号が角度多重にて記録される。
再生時において、半導体レーザ101から出射されたレーザ光は、コリメータレンズ102にて平行光に変換された後、シャッター103を通過し、ビームスプリッタ104によって信号光と参照光に分割される。このうち、信号光は、シャッター105によって遮断される。一方、参照光は、ガルバノミラー110およびリレーレンズ111を介してホログラフィックメモリ10のホログラフィックメモリ材料層に照射される。
しかる後、参照光は、ホログラフィックメモリ材料層に定着されている干渉縞によって回折され、ホログラフィックメモリ10を透過する。その後、参照光(再生光)は、フーリエ変換レンズ112によって平行光に変換され、CMOSイメージセンサ113に入射される。
CMOSイメージセンサ113は、受光した再生光の強度分布に応じた電気信号を信号増幅回路(後述)に出力する。ここで、CMOSイメージセンサ113によって受光される再生光の強度分布は、記録時に空間光変調器108によって信号光に付与された空間光変調に応じたものとなっている。なお、CMOSイメージセンサ113は、調整機構(図示せず)によって、受光面に平行な方向の位置と角度が調整される。CMOSイメージセンサ113から出力された電気信号は、信号増幅回路によって増幅された後、デコーダによって復調される。
なお、上記記録および再生動作の際には、これに先立って、ホログラフィックメモリ10と信号光および参照光との間のチルトを補正する処理が行われる。この処理については、追って、図5ないし図7を参照して詳述する。
図2は、本実施例に係るホログラフィックメモリ装置の構成を示す図である。図示の如く、ホログラフィックメモリ装置は、エンコーダ11と、SLMドライバ12と、光学ヘッド13と、信号増幅回路14と、デコーダ15と、サーボ回路16と、ステッピングモータ17と、送り機構18と、チルトアクチュエータ19と、コントローラ20から構成されている。
エンコーダ11は、記録データにエンコード処理を施しSLMドライバ12に送る。SLMドライバ12は、エンコード処理された記録データから空間光変調器108を駆動するための記録信号を生成し、生成した記録信号に応じて、光学ヘッド13中の空間光変調器108を駆動する。
光学ヘッド13は、上記図1の光学系を内蔵し、記録再生用の信号光および参照光を、ホログラフィックメモリ(ディスク媒体)10に照射する。光学ヘッド13は、後述のようにホログラフィックメモリ10が一つの径の方向(以下、「ラジアル方向」と称する)にステップ送りされるとき、信号光と参照光の照射位置がこの径上を移動するよう配置されている。また、光学ヘッド13は、信号光と参照光がこの径に対して垂直な方向(以下、「タンジェンシャル方向」という)から入射されるようにして配置されている。
図3に、光学ヘッド13とホログラフィックメモリ10の関係を示す。光学ヘッド13は、同図に示すラジアル方向に移動する。信号光と参照光は、それぞれ、同図に示すタンジェンシャル方向からホログラフィックメモリ10に入射される。
図2に戻り、信号増幅回路14は、光学ヘッド13中のCMOSイメージセンサ113から出力される電気信号を増幅し、これをデコーダ15とコントローラ20に送る。デコーダ15は、信号増幅回路14から入力された再生信号をデコードして再生データを生成し、これを後段回路に出力する。
サーボ回路16は、コントローラ20からの制御指令に応じて、ホログラフィックメモリ10をディスク周方向にステップ送りするためのサーボ信号を生成し、これをステッピングモータ17に送る。また、コントローラ20からの制御指令に応じて、ホログラフィックメモリ10をラジアル方向にステップ送りするためのサーボ信号を生成し、これを、送り機構18の駆動モータ18aに送る。また、コントローラ20からの制御指令に応じて、光ヘッド13内に配された半導体レーザ101の駆動制御、シャッター103、105のON/OFF制御およびガルバノミラー110の駆動制御を行う。
さらに、サーボ回路16は、コントローラ20からの制御指令に応じて、ホログラフィックメモリ10と信号光および再生光の間に生じる、図3のX−Z平面の面内方向のチルト(以下、このチルトの方向を「ラジアルチルト方向」といい、このチルトを「ラジアルチルト」という)を補正するためのサーボ信号を生成し、これをチルトアクチュエータ19に送る。
ステッピングモータ17は、サーボ回路16からのサーボ信号に応じて、ホログラフィックメモリ10をディスク周方向にステップ送りする。送り駆動機構18は、光ヘッド13とホログラフィックメモリ10がラジアル方向に相対移動するようステッピングモータ17をスライド可能に支持する。モータ(ステッピングモータ)18aは、ステッピングモータ17をラジアル方向にステップ送りするための駆動力を付与する。
チルトアクチュエータ19は、送り駆動機構18とステッピングモータ17の間に介在し、ステッピングモータ17の回転軸を、ラジアルチルト方向に傾斜させる。なお、チルトアクチュエータ19は、ステッピングモータ17を装着する面と、この装着面をラジアルチルト方向に回動可能とする機構部と、この機構部に前記装着面をラジアルチルト方向に駆動するための駆動力を付与するモータから構成される。チルトアクチュエータ19は、たとえば、ゴニオステージを用いて構成することができる。
コントローラ20は、所定の制御手順に従って、各部を制御する。コントローラ20は、記録/再生動作に先立って、ラジアルチルト方向におけるホログラフィックメモリ材料層の傾きを補正する。この補正時の制御動作は追って詳述する。
次に、図4を参照して、本実施例に係るホログラフィクメモリ10について説明する。
本実施例に係るホログラフィクメモリ10には、ラジアルチルト方向におけるホログラフィックメモリ材料層の傾きを検出するためのホログラム(以下、「基準チルトホログラム」という)が予め記録されている。この基準チルトホログラムは、ユーザデータの記録に支障がない位置、たとえば、ホログラフィックメモリ10の最内周位置または最外周位置に記録するのが好ましい。
図4上段を参照して、基準チルトホログラムは、ホログラフィックメモリ材料層に対する信号光および参照光の入射角度をラジアルチルト方向に所定角度ずつ傾けながら、所定の信号パターンを角度多重にてホログラフィックメモリ材料層に記録することによって形成される。
図4の例では、角度多重の際、信号光と参照光のラジアルチルト方向の入射角は、基準角度(ラジアルチルト角=0度)から±2.0度の範囲において、0.1度ずつ変更される(以下、基準角度に対するこの入射角度の差分を「ラジアルチルト角」という)。このとき、参照光と信号光の光軸を含む面の面内方向(以下、「タンジェンシャルチルト方向」という)における参照光の入射角度は一定(基準角度)とされる。
各ラジアルチルト角における信号光の変調パターンは、同図下段の表に示すようにして設定される。すなわち、ラジアルチルト角=−2.0度のとき、信号光の変調パターンは、空間光変調器108の全ての画素位置がデータ“0”となるパターンとされる。ラジアルチルト角が−2.0度から+1度される毎に、空間光変調器108の画素領域の一方の端から、全領域の1/20ずつ、データ“1”の画素領域が増加する。そして、ラジアルチルト角=0度のときには、信号光の変調パターンは、空間光変調器108の全ての画素位置にてデータ“1”となるパターンとされる。さらに、ラジアルチルト角が0度から+1度される毎に、空間光変調器108の画素領域の前記一方の端から、全領域の1/20ずつ、データ“0”の画素領域が増加する。そして、ラジアルチルト角=+2.0度のときには、信号光の変調パターンは、空間光変調器108の全ての画素位置がデータ“0”となるパターンとされる。なお、図4下段の表の「信号光の変調パターン」の欄には、空間光変調器108の画素領域を横長に引き伸ばした模式図が示されている。
このようにして記録された基準チルトホログラムに対して、参照光のみを、各ラジアルチルト角にて入射させると、COMSイメージセンサ113上に、各ラジアルチルト角に対応する変調パターンの強度分布が現れる。なお、この場合には、タンジェンシャルチルト方向における参照光の入射角度を、基準チルトホログラムの記録時に設定された入射角度(基準角度)に合わせておく必要がある。
図5は、基準チルトホログラムに対して、参照光を、各ラジアルチルト角にて入射させたときの、CMOSイメージセンサ113上における再生光の強度分布(受光パターン:同図下段)と、この強度分布を所定の手法にて演算処理したときの処理結果(光量演算値)を示すものである。
同図では、CMOSイメージセンサ113の受光領域が、図4の下表に示す信号光の変調パターンの変化方向(データ“1”およびデータ“0”の画素領域の移動方向)に対応する方向に均等に2分割されている。ここで、各分割領域A、Bにて受光される光量(以下、領域Aにて受光される光量を「光量A」といい、領域Bにて受光される光量を「光量B」という)を互いに加算および減算すると、各演算値は、それぞれ、参照光のラジアルチルト角の変化に応じて、同図の点線および実線に示すように変化する。
この変化特性から、光量A−光量Bが0となり、且つ、光量A−光量Bが一定値(閾値)以上となるときのラジアルチルト角は、基準チルトホログラムの形成時に設定されたラジアルチルトの基準角度(ラジアルチルト角=0度)に一致することが分かる。よって、記録/再生動作時に、チルトアクチュエータ19にてホログラフィックメモリ10をラジアル方向に傾けながら、光量A−光量Bが0となり、且つ、光量A−光量Bが一定値(閾値)以上となるラジアルチルト方向の傾斜位置を検出し、その傾斜位置にて、参照光と信号光をホログラフィック材料層に入射させるようにすると、参照光と信号光は、基準チルトホログラムの形成時に設定されたラジアルチルトの基準角度(ラジアルチルト=0度)に一致する角度にてホログラフィック材料層に入射するようになる。
次に、図6を参照して、当該ホログラフィックメモリ装置における記録時の動作について説明する。
記録動作が開始されると、シャッター103およびシャッター105がON(遮断)とされ(S101)、光ヘッド13が基準チルトホログラムの記録位置にアクセスされる(S102)。かかるアクセスは、ステッピングモータ17によるホログラフィックメモリ10のステップ送り(ディスク周方向)と、送り機構18によるホログラフィックメモリ10のステップ送り(ラジアル方向)によって行われる。
次に、シャッター103がOFF(通過)とされ、参照光がホログラフィックメモリ10に照射される(S103)。このとき、ガルバノミラー110が一定範囲内において回動され、タンジェンシャルチルト方向における参照光の入射角度が変化される。そして、各入射角度におけるCMOSイメージセンサ113の全受光光量が逐次取得される(S104)。
しかる後、シャッター103がON(遮断)とされ、ホログラフィックメモリ10に対する参照光の照射が中止される(S105)。そして、S104にて取得した全受光光量が大小比較され、最も受光光量の大きい入射角度がタンジェンシャルチルト方向における参照光の基準角度に対応する入射角度(基準角度St)として取得される(S106)。
次に、参照光の入射角度がS106にて設定された基準角度Stに設定された後(S107)、再び、シャッター103がOFF(通過)とされ、参照光がホログラフィックメモリ10に照射される(S108)。このとき、チルトアクチュエータ19によって、ステッピングモータ17の回転軸が一定範囲内において回動され、ラジアルチルト方向における参照光の入射角度が変化される。そして、各入射角度におけるCMOSイメージセンサ113の受光光量A、B(図5参照)が逐次取得され、その都度、光量A−光量Bと、光量A+光量Bが算出される(S109)。
しかる後、シャッター103がON(遮断)とされ、ホログラフィックメモリ10に対する参照光の照射が中止される(S110)。そして、S109にて算出した算出結果が参照され、このうち、光量A−光量B=0、且つ、光量A+光量B≧L1(L1:閾値)となる入射角度がラジアルチルト方向における参照光の基準角度(ラジアルチルト角=0度)に対応する入射角度(基準角度Sr)として取得される(S111)。
このようにしてラジアルチルト方向の基準角度Srが取得されると、次に、ラジアルチルト方向における参照光の入射角度がこの基準角度Srに設定された後(S112)、光ヘッド13が記録対象のブロック位置にアクセスされる(S113)。そして、S106にて取得した基準角度Stをもとに、タンジェンシャルチルト方向における参照光の入射角度が記録対象ページの角度に設定され(S114)、当該角度にて先頭ページの記録データが記録対象ブロックに記録される(S115)。すなわち、空間光変調器108に先頭ページの記録データに応じた画素パターンが表示された後、記録のために露光する時間だけ、シャッター103とシャッター105がOFF(通過)とされる。
かかる露光により、当該記録ブロックに先頭ページの記録データが記録されると、コントローラ20は、さらに記録すべきデータが存在するかを判別する(S116)。そして、記録すべきデータが存在する場合には、ガルバノミラー110がページ送り分に相当する角度だけ回転され(S114)、上記と同様にして、当該記録ブロックに次ページの記録データが記録される(S115)。かかる角度多重によるデータ記録は、当該記録ブロックに対するデータ記録が終了するまで繰り返し実行される(S116)。
当該記録ブロックに対する記録が終了したときに、さらに、記録すべきデータが存在する場合には、次の記録ブロックに対するアクセスがなされ(S113)、上記と同様、角度多重により、当該次の記録ブロックに対する記録が行われる(S114〜S116)。
次に、図7を参照して、ホログラフィックメモリ装置における再生時の動作を説明する。
再生動作が開始されると、シャッター103およびシャッター105がON(遮断)とされ(S201)、光ヘッド13が基準チルトホログラムの記録位置にアクセスされる(S202)。しかる後、上記図6のS103からS106と同様にして、タンジェンシャルチルト方向における参照光の基準角度Stが取得される(S203〜S206)。そして、タンジェンシャルチルト方向における参照光の入射角度が基準角度Stに設定された後(S207)、上記図6のS108からS111と同様にして、ラジアルチルト方向における参照光の基準角度Srが取得される(S208〜S211)。
次に、ラジアルチルト方向における参照光の入射角度がこの基準角度Srに設定された後(S112)、光ヘッド13が再生対象のブロック位置にアクセスされ(S213)、再生対象ページに対するガルバノミラー110の引き込み制御が行われる(S214)。かかる引き込み制御は、たとえば、以下のように行われる。
まず、シャッター103がOFF(通過)とされて、参照光が当該記録ブロックに照射される。その後、ガルバノミラー110がイニシャル位置から先頭ページ(第1ページ)に対応する角度方向へと回転される。なお、ガルバノミラー110のイニシャル位置は、S206にて取得された基準角度Stをもとに設定される。
このようにしてガルバノミラー110が回転される際、CMOSイメージセンサ113の出力が随時モニターされる。そして、この出力が最初にピークとなるガルバノミラー110の角度位置が先頭ページ(第1ページ)に対応する角度位置として検出される。
かかる検出の後、再生対象までのページ送り分だけ、ガルバノミラー110がさらに回転される。さらに、CMOSイメージセンサ113の出力が最大となる位置に、ガルバノミラー110が微調整される。これにより、タンジェンシャルチルト方向における再生対象ページと参照光の間のチルトエラーが補正され、ガルバノミラー110は、再生対象ページの角度位置へと引き込まれる。しかして、再生対象ページへの引き込みが終了すると、シャッター103がON(遮断)とされる。
しかる後、再生のために露光する時間だけシャッター103がOFFとされ、再生対象ページに対する再生処理が行われる(S215)。しかして、当該ページに対する再生処理が終了すると、コントローラ20は、再生対象とされる全てのページに対する再生が終了したかを判別する(S216)。ここで、当該記録ブロック中にさらに再生すべきページがあれば、S214に戻り、対象ページに対する引き込み処理と再生処理(S215)が行われる。また、他の記録ブロックにさらに再生すべきページがあれば、S213に戻り、再生対象の記録ブロックに対するアクセスがなされた後、再生対象ページに対する引き込み処理(S214)と再生処理(S215)が行われる。
本実施例によれば、記録/再生動作に先立って、基準チルトホログラムを用いたラジアルチルト方向のチルト補正が行われる。よって、円滑な記録再生動作を実現できる。
また、かかるチルト補正の際にタンジェンシャルチルト方向の基準角度Stが併せて取得される。本実施例では、この基準角度Stをもとに、記録時におけるタンジェンシャルチルト方向の参照光の入射角度が設定される(図6のS114)。したがって、記録時におけるタンジェンシャルチルト方向の参照光の入射角度と基準チルトホログラムによる参照光のタンジェンシャルチルト方向の基準角度の関係は、異なるホログラフィックメモリ間において一律となる。よって、再生時に、本実施例(図7のS214)のように、まず基準角度Stを取得し、これをもとに、ページ引き込み時のイニシャル角度を設定するようにすると、このイニシャル角度を、装着されたホログラフィックメモリにとって適正なものとすることができ、よって、再生対象ページへの引き込み処理を迅速かつ円滑に行うことができる。
[実施例2]
上記実施例1では、タンジェンシャルチルト方向における参照光の入射角度を基準角度Stに固定して基準チルトホログラムを形成するようにした。そして、この基準チルトホログラムに対するタンジェンシャルチルト方向の参照光の入射角度を変化させつつ、入射角度毎に全受光光量を検出し、全受光光量が最大となる入射角度を、タンジェンシャルチルト方向の基準角度Stとして取得した。
これに対し、本実施例では、上記実施例1における基準チルトホログラム(以下、本実施例では、特に、「Ra−基準チルトホログラム」という)の他に、基準角度Stを取得するための基準チルトホログラム(以下、「Tn−基準チルトホログラム」という)をホログラフィックメモリに形成する。
かかるTn−基準チルトホログラムは、Ra−基準チルトホログラムと同様、ユーザデータの記録に支障がない位置、たとえば、ホログラフィックメモリ10の最内周位置または最外周位置に形成するのが好ましい。
図8に、Tn−基準チルトホログラムの形成方法を示す。
図8上段を参照して、Tn−基準チルトホログラムは、ホログラフィックメモリ材料層に対する参照光の入射角度をタンジェンシャルチルト方向に所定角度ずつ傾けながら、所定の信号パターンを角度多重にてホログラフィックメモリ材料層に記録することによって形成される。
図8の例では、角度多重の際、参照光のタンジェンシャルチルト方向の入射角は、基準角度(タンジェンシャルチルト=0度)から±0.2度の範囲において、0.01度ずつ変更される(以下、基準角度に対するこの入射角度の差分を「タンジェンシャルチルト角」という)。このとき、ラジアルチルト方向における参照光の入射角度は一定(基準角度)とされる。
各タンジェンシャルチルト角における信号光の変調パターンは、同図の下表に示すようにして設定される。すなわち、タンジェンシャルチルト角=−0.2度のとき、信号光の変調パターンは、空間光変調器108の全ての画素位置がデータ“0”となるパターンとされる。タンジェンシャルチルト角が−0.2度から+0.01度される毎に、空間光変調器108の画素領域の一方の端から、全領域の1/20ずつ、データ“1”の画素領域が増加する。そして、タンジェンシャルチルト角=0度のときには、信号光の変調パターンは、空間光変調器108の全ての画素位置にてデータ“1”となるパターンとされる。さらに、タンジェンシャルチルト角が0度から+0.01度される毎に、空間光変調器108の画素領域の前記一方の端から、全領域の1/20ずつ、データ“0”の画素領域が増加する。そして、タンジェンシャルチルト角=+0.2度のときには、信号光の変調パターンは、空間光変調器108の全ての画素位置がデータ“0”となるパターンとされる。なお、図8の下表の「信号光の変調パターン」の欄には、空間光変調器108の画素領域を横長に引き伸ばして示してある。
このようにして記録されたTn−基準チルトホログラムに対して、参照光のみを、各タンジェンシャルチルト角にて入射させると、COMSイメージセンサ113上に、各タンジェンシャルチルト角に対応する変調パターンの強度分布が現れる。なお、この場合には、ラジアルチルト方向における参照光の入射角度を、Tn−基準チルトホログラムの記録時に設定された入射角度(基準角度)に合わせておく必要がある。このようにしてCMOSイメージセンサ113にて受光される光の強度分布を、上記図5の場合と同様にして処理することにより、タンジェンシャルチルト方向の基準角度Stを取得することができる。
なお、ラジアルチルト方向の基準角度Srは、Ra−基準チルトホログラムを用いながら、上記実施例1と同様の処理を実行することにより取得される。
図9に、基準角度St、Srの取得/設定処理時の処理フローチャートを示す。なお、この処理は、記録/再生動作に先立って行われる。
処理が開始されると、シャッター103およびシャッター105がON(遮断)とされ(S301)、光ヘッド13がまずTn−基準チルトホログラムの記録位置にアクセスされる(S302)。次に、シャッター103がOFF(通過)とされ、参照光がホログラフィックメモリ10に照射される(S303)。このとき、チルトアクチュエータ19によって、ステッピングモータ17の回転軸が一定範囲内において回動され、ラジアルチルト方向における参照光の入射角度が変化される。そして、各入射角度におけるCMOSイメージセンサ113の全受光光量が逐次取得される(S304)。
しかる後、シャッター103がON(遮断)とされ、ホログラフィックメモリ10に対する参照光の照射が中止される(S305)。そして、S304にて取得した全受光光量が大小比較され、最も受光光量の大きい入射角度に参照光の入射角度が設定される(S306)。
次に、再び、シャッター103がOFF(通過)とされ、参照光がホログラフィックメモリ10に照射される(S307)。このとき、ガルバノミラー110が一定範囲内において回動され、タンジェンシャルチルト方向における参照光の入射角度が変化される。そして、各入射角度におけるCMOSイメージセンサ113の受光光量A、B(図5参照)が逐次取得され、その都度、光量A−光量Bと、光量A+光量Bが算出される(S308)。
しかる後、シャッター103がON(遮断)とされ、ホログラフィックメモリ10に対する参照光の照射が中止される(S309)。そして、S308にて算出した算出結果が参照され、このうち、光量A−光量B=0、且つ、光量A+光量B≧L2(L2:閾値)となる入射角度がタンジェンシャルチルト方向における参照光の基準角度に対応する入射角度(基準角度St)として取得される(S310)。
このようにしてタンジェンシャルチルト方向の基準角度Stが取得されると、次に、タンジェンシャルチルト方向における参照光の入射角度がこの基準角度Stに設定された後(S311)、光ヘッド13がRa−基準チルトホログラムの位置にアクセスされる(S312)。そして、再び、シャッター103がOFF(通過)とされ、参照光がホログラフィックメモリ10に照射される(S313)。このとき、チルトアクチュエータ19によって、スピンドルモータ17の回転軸が一定範囲内において回動され、ラジアルチルト方向における参照光の入射角度が変化される。そして、各入射角度におけるCMOSイメージセンサ113の受光光量A、B(図5参照)が逐次取得され、その都度、光量A−光量Bと、光量A+光量Bが算出される(S314)。
しかる後、シャッター103がON(遮断)とされ、ホログラフィックメモリ10に対する参照光の照射が中止される(S315)。そして、S314にて算出した算出結果が参照され、このうち、光量A−光量B=0、且つ、光量A+光量B≧L3(L3:閾値)となる入射角度がラジアルチルト方向における参照光の基準角度に対応する入射角度(基準角度Sr)として取得される(S316)。
このようにしてラジアルチルト方向の基準角度Srが取得されると、次に、ラジアルチルト方向における参照光の入射角度がこの基準角度Srに設定される(S317)。そして、光ヘッド13が記録対象または再生対象のブロック位置にアクセスされ、その後、上記実施例1と同様の記録/再生処理が実行される。
本実施例によれば、Tn−基準チルトホログラムを用いて、タンジェンシャルチルト方向における参照光の基準角度Stを取得するようにしたため、かかる基準角度Stを上記実施例1に比べより精度よく取得することができる。また、このように基準角度Stの精度が向上するため、タンジェンシャルチルト方向の参照光の入射角度をこの基準角度Stに設定しつつ行われるラジアルチルト方向における参照光の基準角度Srの取得処理もまた、上記実施例1に比して円滑かつ精度の良いものとすることができる。
[実施例3]
上記実施例2では、基準角度St、Srの取得を、共に、図5に示す手法に従って行うようにした。これに対し、本実施例では、基準角度St、Srの取得を、共に、参照光をタンジェンシャルチルト方向およびラジアルチルト方向に変化させたときの全受光光量の大きさを参照して行うようにしている。
本実施例では、基準チルトホログラムの形成時、タンジェンシャルチルト方向およびラジアルチルト方向における参照光の入射角度は変化されず、一つの基準角度に固定される。そして、この基準角度にて参照光を入射させながら、1種類の信号パターン(どのようなパターンでも良い)のみが記録され、これにより、基準チルトホログラムがホログラフィックメモリ10に形成される。
図10に、基準角度St、Srの取得および設定処理時の処理フローチャートを示す。なお、この処理は、記録/再生動作に先立って行われる。
処理が開始されると、シャッター103およびシャッター105がON(遮断)とされ(S401)、光ヘッド13が基準チルトホログラムの記録位置にアクセスされる(S402)。次に、シャッター103がOFF(通過)とされ、参照光がホログラフィックメモリ10に照射される(S403)。このとき、ガルバノミラー110が一定範囲内において回動され、タンジェンシャルチルト方向における参照光の入射角度が変化される。そして、各入射角度におけるCMOSイメージセンサ113の全受光光量が逐次取得される(S404)。
しかる後、シャッター103がON(遮断)とされ、ホログラフィックメモリ10に対する参照光の照射が中止される(S405)。そして、S404にて取得した全受光光量が大小比較され、最も受光光量の大きい入射角度がタンジェンシャルチルト方向における参照光の基準角度に対応する入射角度(基準角度St)として取得される(S406)。
次に、参照光の入射角度がS106にて設定された基準角度Stに設定された後(S407)、再び、シャッター103がOFF(通過)とされ、参照光がホログラフィックメモリ10に照射される(S408)。このとき、チルトアクチュエータ19によって、スピンドルモータ17の回転軸が一定範囲内において回動され、ラジアルチルト方向における参照光の入射角度が変化される。そして、各入射角度におけるCMOSイメージセンサ113の全受光光量が逐次取得される(S409)。
しかる後、シャッター103がON(遮断)とされ、ホログラフィックメモリ10に対する参照光の照射が中止される(S410)。そして、S409にて取得した全受光光量が大小比較され、最も受光光量の大きい入射角度がラジアルチルト方向における参照光の基準角度に対応する入射角度(基準角度Sr)として取得される(S411)。しかる後、ラジアルチルト方向における参照光の入射角度がこの基準角度Srに設定される(S412)。そして、光ヘッド13が記録対象または再生対象のブロック位置にアクセスされ、その後、上記実施例1と同様の記録/再生処理が実行される。
本実施例によれば、基準チルトホログラムの構成を簡素なものにすることができる。また、基準角度St、Srの取得/設定処理を簡易化することができる。
以上、本発明に係る実施例について説明したが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではなく、他に種々の変更が可能であることは言うまでもない。
たとえば、信号光と参照光を発するための光源は、半導体レーザ101に限定されるものではなく、たとえば、SHGレーザであっても良い。
また、シャッター103、105はメカニカルシャッターに限定されるものではなく、液晶シャッターであっても良い。
また、空間光変調器108は、液晶とミラーを組み合わせたものに限定されるものではなく、DMD(Digital Micro-mirror Device)であっても良い。また、空間光変調器108を液晶のみから構成される光透過型の空間光変調器とすることもできる。この場合、この空間光変調器は、図1の光学系において、シャッター105の後段に配される。
また、リレーレンズ111に代えて、ミラーを2枚以上組み合わせて参照光の入射位置を調整することもできる。
さらに、干渉光を受光する光検出器は、CMOSイメージセンサ113に限定されるものではなく、たとえばCCDイメージセンサであっても良い。
また、多重方式は、角度多重に限定されるものではなく、その他の多重方式、あるいは種々の多重方式の組み合わせであっても良い。
さらに、ホログラフィックメモリ10のラジアル方向のステップ送りは、ステッピングモータ17をステップ送りする構成に限らず、光ヘッド13の方をホログラフィックメモリ10のラジアル方向に送る構成を用いることもできる。
また、上記実施例では、チルトアクチュエータ19にてステッピングモータ17をラジアルチルト方向に駆動するようにしたが、光学ヘッド13をラジアルチルト方向に駆動するようにしても良い。
さらに、上記実施例では、図4に示す如くして信号光の変調パターン(データ“0”の画素領域とデータ“1”の画素領域)を変化させるようにしたが、図11(a)〜(c)に示す如くして信号光の変調パターンを変化させるようにしても良い。なお、図中、黒ハッチ部分がデータ“0”の画素領域である。この場合、CMOSイメージセンサ113の受光領域は各図の右端に示すように分割される。そして、領域Aの受光光量(光量A)と領域Bの受光光量(光量B)が図5に示す場合と同様にして演算処理され、その演算結果をもとに、上記実施例1ないし3に説明した如くして、基準角度St、Srが取得される。
なお、基準チルトホログラムは、ホログラフィックメモリの製造業者において、予め、ホログラフィックメモリに記録するようにしてもよく、あるいは、製造業者では記録せずに、ユーザサイドで最初に記録を行う際に、そのユーザのホログラフィックメモリ装置において、ホログラフィックメモリに記録するようにしても良い。
また、上記実施例には、透過型のホログラムメモリを用いるホログラムメモリ装置を示したが、本発明は、反射型のホログラムメモリ装置にも適用可能である。
この他、干渉縞を定着させる処理が必要な場合には、記録動作に次いで、適宜、定着処理が行われる。かかる定着処理は、参照光を定着用の光として用いる方法の他、専用のレーザ光を別に配する方法等、種々の方法を用いることができる。
本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
実施例1に係るホログラムメモリ装置の光学系を示す図 実施例1に係るホログラムメモリ装置の構成を示す図 実施例1に係る光学ヘッドとホログラフィックメモリの関係を示す図 実施例1に係る基準チルトホログラムの形成方法を示す図 実施例1に係る基準角度Srの取得方法を説明する図 実施例1に係るホログラムメモリ装置の記録動作を示すフロー図 実施例1に係るホログラムメモリ装置の再生動作を示すフロー図 実施例2に係るSt−基準チルトホログラムの形成方法を示す図 実施例2に係る基準角度St、Srの取得処理を示すフロー図 実施例3に係る基準角度St、Srの取得処理を示すフロー図 実施例に係る基準チルトホログラムの変更例を示す図 干渉縞とチルトの関係を説明する図
符号の説明
10 ホログラフィックメモリ
13 光学ヘッド
16 サーボ回路
19 チルトアクチュエータ
20 コントローラ
108 空間光変調器
110 ガルバノミラー
113 CMOSイメージセンサ

Claims (16)

  1. 所定方向における参照光の入射角度または参照光と信号光の入射角度を規定するための基準情報がホログラム原理によって記録されている、
    ことを特徴とするホログラフィックメモリ媒体。
  2. 請求項1において、
    前記基準情報は、前記所定方向に角度を変化させながら、該角度に応じて変化する複数種類の信号パターンを、一つの領域に多重記録することにより、当該ホログラフィックメモリ媒体に記録されている、
    ことを特徴とするホログラフィックメモリ媒体。
  3. 請求項2において、
    前記基準情報は、参照光と信号光の光軸を含む面の面内方向における前記参照光と信号光の入射角度を固定しつつ、前記所定方向にこれら参照光と信号光の入射角度を変化させて、前記複数種類の信号パターンを、前記一つの領域に多重記録することにより、当該ホログラフィックメモリ媒体に記録されている、
    ことを特徴とするホログラフィックメモリ媒体。
  4. 請求項1において、
    前記基準情報は、前記所定方向の角度を固定して、一種類の信号パターンを、一つの領域に記録することにより、当該ホログラフィックメモリ媒体に記録されている、
    ことを特徴とするホログラフィックメモリ媒体。
  5. 請求項4において、
    前記基準情報は、参照光と信号光の光軸を含む面の面内方向における前記参照光と信号光の入射角度を固定するとともに、前記所定方向におけるこれら参照光と信号光の入射角度を固定して、前記一種類の信号パターンを、前記一つの領域に記録することにより、当該ホログラフィックメモリ媒体に記録されている、
    ことを特徴とするホログラフィックメモリ媒体。
  6. 請求項1において、
    第1の方向における照射レーザ光の入射角を規定する第1の基準情報と、前記第1の方向とは異なる第2の方向における照射レーザ光の入射角を規定する第2の基準情報が、互いに異なる位置に、ホログラム原理によって記録されている、
    ことを特徴とするホログラフィックメモリ媒体。
  7. 請求項6において、
    前記第1の方向は、参照光と信号光の光軸を含む面の面内方向であり、
    前記第2の方向は、前記面に垂直な面の面内方向である、
    ことを特徴とするホログラフィックメモリ媒体。
  8. 請求項6または7において、
    前記第1の基準情報は、前記第1の方向に角度を変化させながら、該角度に応じて変化する複数種類の信号パターンを、第1の領域に多重記録することにより、当該ホログラフィックメモリ媒体に記録され、
    前記第2の基準情報は、前記第2の方向に角度を変化させながら、該角度に応じて変化する複数種類の信号パターンを、第2の領域に多重記録することにより、当該ホログラフィックメモリ媒体に記録されている、
    ことを特徴とするホログラフィックメモリ媒体。
  9. 所定方向における参照光の入射角度または参照光と信号光の入射角度を規定するための基準情報がホログラム原理によって記録されているホログラフィックメモリ媒体に情報を記録し、および/もしくは、該ホログラフィックメモリ媒体から情報を再生するホログラフィックメモリ装置であって、
    前記基準情報の記録位置に参照光を照射して前記基準情報によって規定された参照光の入射角度を検出する検出手段と、
    前記ホログラフィックメモリ媒体に対する前記参照光の入射角度または参照光と信号光の入射角度を、前記検出手段によって検出された入射角度に基づいて調整する角度調整手段とを有する、
    ことを特徴とするホログラフィックメモリ装置。
  10. 請求項9において、
    さらに、光検出器を備え、
    前記基準情報は、前記所定方向に角度を変化させながら、該角度に応じて変化する複数種類の信号パターンを、一つの領域に多重記録することにより、前記ホログラフィックメモリ媒体に記録されており、
    前記検出手段は、前記基準情報の記録位置に、前記所定方向に入射角度を変更しつつ、参照光を照射したときの光検出器における受光状態と、前記複数種類の信号パターンの対応関係に基づいて、前記基準情報によって規定された参照光の入射角度を検出する、
    ことを特徴とするホログラフィックメモリ装置。
  11. 請求項9において、
    さらに、光検出器を備え、
    前記基準情報は、前記所定方向の角度を固定して、一種類の信号パターンを、一つの領域に記録することにより、前記ホログラフィックメモリ媒体に記録されており、
    前記検出手段は、前記基準情報の記録位置に、前記所定方向に入射角度を変更しつつ、参照光を照射したときの光検出器における受光状態を参照し、前記光検出器における受光光量が最大となる入射角度を、前記基準情報によって規定された参照光の入射角度として検出する、
    ことを特徴とするホログラフィックメモリ装置。
  12. 所定方向における参照光の入射角度または参照光と信号光の入射角度を規定するための基準情報を、参照光と信号光を記録層内部で干渉させて、ホログラフィックメモリ媒体に記録する記録手段を有する、
    ことを特徴とするホログラフィック記録装置。
  13. 請求項12において、
    前記基準情報は、前記所定方向に角度を変化させながら、該角度に応じて変化する複数種類の信号パターンを、一つの領域に多重記録することにより、当該ホログラフィックメモリ媒体に記録される、
    ことを特徴とするホログラフィック記録装置。
  14. 請求項13において、
    前記基準情報は、参照光と信号光の光軸を含む面の面内方向における前記参照光と信号光の入射角度を固定しつつ、前記所定方向にこれら参照光と信号光の入射角度を変化させて、前記複数種類の信号パターンを、前記一つの領域に多重記録することにより、当該ホログラフィックメモリ媒体に記録される、
    ことを特徴とするホログラフィック記録装置。
  15. 請求項12において、
    前記基準情報は、前記所定方向の角度を固定して、一種類の信号パターンを、一つの領域に記録することにより、当該ホログラフィックメモリ媒体に記録される、
    ことを特徴とするホログラフィック記録装置。
  16. 請求項15において、
    前記基準情報は、参照光と信号光の光軸を含む面の面内方向における前記参照光と信号光の入射角度を固定するとともに、前記所定方向におけるこれら参照光と信号光の入射角度を固定して、前記一種類の信号パターンを、前記一つの領域に記録することにより、当該ホログラフィックメモリ媒体に記録される、
    ことを特徴とするホログラフィック記録装置。
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