JP2007256549A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】無端状ベルトの寄り方向と寄り量を検知し、ベルトの安定走行及びベルトの長寿命化を図る。
【解決手段】複数のローラーに張架され回転走行される無端状ベルト51を有する画像形成装置であって、前記ベルト51上に磁気情報52aが記録可能な磁性帯52を連続的に設けると共に、前記磁性帯52の対向位置に前記磁性帯52に記録されている磁気情報52aを読み取り検知する磁気検知Gap62a,62bを複数有する磁気ヘッド62を設け、前記Gap62a,62bが検知した情報を比較して前記ベルト51の幅方向へのベルトの寄りを判断する信号比較判断手段70と、前記Gap62a,62bが検知した情報に基づいて前記ベルト51の幅方向へのベルトの寄り量を算出する寄り量変換手段71と、により、前記ベルトの寄り方向と寄り量を検出すること特徴とする。
【選択図】 図9

Description

本発明は、無端状ベルトを回転駆動させて画像形成に用いる画像形成装置に関するものである。
従来、複数のローラーに張架された無端状ベルトを画像形成に用いる画像形成装置では、駆動ローラーにより前記ベルトを回転走行させて画像形成処理を行う。しかしながら、このような画像形成装置において、高精細かつ高精度な画像を得るためには、駆動ローラーの偏心の影響と像を担持するベルトの伸縮振動をともに低減しなければならない。そこで、これらの課題を解決することを目的とした技術が、特開2000−356936(以下、特許文献1という)に開示されている。
この特許文献1に記載の画像形成装置は、像を担持するベルトの走行速度を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された走行速度情報から特定の周波数成分を強調するフィルタ手段と、前記フィルタ手段によってフィルタリングされた速度情報に基づいて前記ベルトの走行速度を制御する制御手段と、を備えている。その実施の形態では、印刷されたパターンと反射型フォトセンサーとの組み合わせからなるユニットを用いて前記ベルトの速度を検出する構成が例示されている。また、ベルトの内側に磁気情報を書き込んだ磁気テープを貼り付けて識別子とし、この識別子から磁気検出センサー(例えばホール素子)によって前記ベルトの速度を検出する構成が例示されている。これらの構成を用いて前述した課題を解決し、高画質化を図っている。
特開2000−356936
一般的に、複数のローラーに張架された無端状ベルトは、ベルトの張架、駆動機構のギアなどの位置関係のズレ、回転起動時の滑り等により、ベルト走行方向と直交する幅方向への寄りが発生するおそれがある。
ここで、上記従来例の構成では、前記ベルトの速度検知は行えるものの、ベルトの幅方向への寄りの検知まで情報収集の範囲が及んでいない。このベルトの寄りは、その寄り方向と寄り量で定義される。上記従来例の如く一箇所の磁気検出センサーでは、ベルトの走行速度や寄り量を検知することはできても、ベルトの寄り方向を検知することは困難である。
その結果、上記従来例では、ベルトの走行回転が安定していても、前述したベルトの幅方向への寄りが生じると、ベルトの安定走行が図れなくなるおそれがある。更には、予めベルトの寄りが発生することを加味したマージンを設定したとしても、そのマージン以上にベルトが偏倚した場合、ベルト自体が変形してベルトの寿命が短くなってしまうおそれがある。
そこで、本発明の目的は、ベルトの寄り方向と寄り量を検知し、ベルトの安定走行及びベルトの長寿命化を図ることである。
上記目的を達成するための本発明の代表的な構成は、複数のローラーに張架され回転走行される無端状ベルトを有する画像形成装置であって、前記無端状ベルト上に磁気情報が記録可能な磁性体を連続的に設けると共に、前記磁性体の対向位置に前記磁性体に記録されている磁気情報を読み取り検知する磁気検知部を複数有する信号検知手段を設け、前記複数の磁気検知部が検知した情報を比較して前記ベルトの回転方向と直交する方向へのベルトの寄りを判断する信号比較判断手段と、前記複数の磁気検知部が検知した情報に基づいて前記ベルトの回転方向と直交する方向へのベルトの寄り量を算出する寄り量変換手段と、により、前記ベルトの寄り方向と寄り量を検出すること特徴とする。
本発明によれば、ベルトに設けた磁性体の磁気情報を複数の磁気検知部で読み取り検出することにより、ベルトの寄り方向と寄り量を定量化することができる。これにより、ベルトの安定走行及びベルトの長寿命化を図ることができる。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。従って、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
〔第1実施形態〕
第1実施形態では、すでに書き込まれている磁気情報または磁気エンコーダパターンをGap62aとGap62bが読み取り検知する構成を例示して説明する。
(第1実施形態の構成)
図1は画像形成装置本体の断面図である。図1において、給送部1の分離給送ローラー7等により、積載シート束50から分離給送されたシートPは、レジストローラー対23で斜行補正された後、二次転写ローラー9に至る。
一方、スキャナユニット10にて露光された各プロセスカートリッジ2内の感光ドラム3は、さらに、現像スリーブ4により各色毎にトナー現像される。各感光ドラム3に形成された各色毎のトナー画像は、ベルト51を介して各感光ドラム3に対向する一次転写ローラー8により、駆動ローラー21によって回転駆動されるベルト51に順次重ね転写(一次転写)される。
各一次転写部(感光ドラム3と一次転写ローラー8の対向部)においてトナー画像が重ね転写されたベルト51は、駆動ローラー21により回転走行され、二次転写ローラー9との当接部(二次転写部)に至る。そして、二次転写部において、給送部1から給送されたシートPに対して、ベルト51上のトナー画像を一括して転写(二次転写)する。未定着トナー画像が転写されたシートPは、装置本体右上方に設置される定着器11に搬送され、前記未定着トナー画像がシートPに定着される。
定着終了後、排出ローラー12も回転して、定着後のシートPをFD排出トレイ13に向かって排出すれば、一方の面(片面)の記録は終了する。
二次転写ローラー9でシートPに転写されなかったベルト51上の残トナーは、ベルトクリーナー27内のベルト走行方向に対してカウンター方向に取り付けられたクリーニングブレード28(図2参照)により、ベルト51より剥離される。ベルト51より剥離されたトナーは、廃トナー搬送パイプ31を経て、廃トナーボックス33に貯蔵される。
また、両面記録を所望する場合は、定着終了後のシートPの後端部を挟持している排出ローラー12を、排出時とは反対方向に回転させ、前記シートPを両面再給送搬送部15に送り込む。両面再給送搬送部15に送り込まれたシートPは、両面再給送ローラー16によって前記レジストローラー対23まで再給送される。レジストローラー対23に再給送されたシートPは、前述した通りの手順で、他方の面にも画像が記録され、FD排出トレイ13に向かって排出され、積載される。
図2は、画像形成装置におけるベルト51周辺の部分断面図であり、詳しくは、無端状ベルトである中間転写ベルト51を回転張架して、トナーの1次転写、シートへの2次転写を行うベルトユニット20の部分断面図を示す。
ベルト51を図中左周りに回転駆動する駆動ローラー21の対向には、ベルト51に張力を付加し回転張架支持する従動テンションローラー24が配置されている。また、ベルトユニット20は、ベルト51の寄り方向及び寄り量を検知するための寄り信号検知ユニット60を有している。第1実施形態に係る寄り信号検知ユニット60は、ベルト51の走行方向と直交するベルト幅方向一端部を中央に挟み込んだ状態で、ベルトユニット20に固定されている。
図3は、図2に示す矢印Z方向よりベルトユニット20を見た平面図である。図3に示すように、駆動ローラー21は、その軸21aの端部が、ユニット右側板41の支持穴41aとユニット左側板42の支持穴42aによって回転自在に支持されている。
また、従動テンションローラー24は、その軸24aの端部が、ユニット右側板41支持長穴41bとユニット左側板42の支持長穴42bによって回転自在に支持されている。
同時に、従動テンションローラー24は、ローラーブラケット25にも回転可能に支持されている。ローラーブラケット25には、ベルトテンションバネ26の一端が固定され、ベルトテンションバネ26の他端はユニット後端板43に固定されている。
このようにして、駆動ローラー21と従動テンションローラー24間に張架されるベルト51には、図中矢印T方向に張力が付与されている。
ベルトの寄りの現象とは、ベルト51が駆動ローラー21と従動テンションローラー24に対して、軸方向(ベルト幅方向)一方側に同時に移動するか、どちらかの軸を基準にしてベルト22が平行四辺形に変形しながら走行することである。このベルト51の変形を伴う寄り現象とは、例えば、ベルト51が駆動ローラー21の軸の一方側を基準にして従動テンションローラー24の軸の他方側に移動して前述の平行四辺形状に変形しながら走行すること、などである。
図3において、寄り信号検知ユニット60は、駆動ローラー21を基準にしてベルト寄りの現象が発生することを予想して、寄り量が大きくなる従動テンションローラー24の近傍に設置してある。ただし、寄り信号検知ユニット60は、図3に示す設置位置のみに限定されず、必要に応じてベルトユニット20の任意の位置に設置することもできる。
図4は、図2のA−A断面図であり、第1実施形態に係るベルトユニットにおける寄り信号検知ユニット周辺の断面拡大図である。
図4において、寄り信号検知ユニット60のユニットフレーム61は、その一端がベルトユニット20内の図示していないフレームに固定されている。ユニットフレーム61の他端側には信号検知手段としての磁気ヘッド62が固定されている。ユニットフレーム61において、磁気ヘッド62の対向位置には、後述するベルト51の磁性体(連続磁性帯52、保護シート53)を挟んで、押えパッド63が配置され、押えパッド板バネ64によって押圧されている。
従動テンションローラー24の両端には、ベルト51の磁性体、詳しくは保護シート53の厚みを逃げた保護シート逃げ部24cが設けられている。なお、図示していないが、駆動ローラー21にも同様に、保護シート53の厚みを逃げた保護シート逃げ部が設けられている。
図5は、第1実施形態に係る寄り信号検知ユニットを図4の矢印B方向から見た部分矢視図である。図5において、ベルト51は図中の下向き矢印の方向に等速走行している。ベルト51の幅方向一端部には、磁気情報が記録可能な磁性体が連続的に設けられている。本実施形態では、ベルト51上に、前記磁性体としての連続磁性帯52、保護シート53が順に接着されて一体となっており、連続磁性帯52にはすでに磁気反転または磁気強度による磁気情報52aが全周にわたって書き込まれている。
信号検知手段としての磁気ヘッド62は、前記磁性帯52に記録されている磁気情報52aを読み取り検知する複数の磁気検知部(磁気信号読み取りGap)を有している。本実施形態では、磁気ヘッド62のベルト51に対する接触摺動面となるスライダー62dに、2個の磁気信号読み取りGapであるGap62aとGap62bがベルト幅方向に並設されている。更にGap62a,62bは、磁気ヘッド62上においてヘッド中心L0から等距離(Ls/2)に設けられている。
Gap62aとGap62bのGap長はそれぞれL1,L2であり、両者の半分のGap長に、幅Mなる連続磁性帯52(または連続磁性層54)が重なっている構成が望ましい。この連続磁性帯52と各Gap62a,62bが重なり合っている長さをそれぞれL1on,L2onとする。
図5において、連続磁性帯52と各Gap62a,62bが重なり合っている長さL1on,L2onの関係は、L1on=L2on(以下、式(1)と記す)となる。
図6は、保護シート53を貼り付けていない状態でのベルト51の端部を示す部分図である。図6において、磁性体としての連続磁性帯52は、磁気記録用塗布テープまたは、蒸着テープまたはスパッタリングテープである。また、ベルトが有する磁性体は、連続磁性帯52に限定されるものではなく、連続磁性層54であっても良い。連続磁性層54は、ベルト51の一部分に磁性体を連続的に塗布または、メッキまたは、蒸着または、スパッタリングしたものである。どちらの構成を用いても、同様の効果を得られる。
(第1実施形態の作用)
ここで、すでに書き込まれている磁気情報またはエンコーダパターンをGap62aとGap62bが読み取り検知する本実施形態の作用について説明する。
図8は第1実施形態に係る磁気ヘッド62の各Gap62a,62bの出力信号を示す図である。磁気ヘッド62は、Gap62aとGap62bが同じ磁気特性を有している。上記式(1)である時のGap62aとGap62bのそれぞれの出力電圧を図8のV1とV2とすると、出力電圧Vは、Gap62a,62bと連続磁性帯52との重なり量Lに比例するから、V=K*L(Kは定数)と表される。そして、出力電圧V1,V2の関係は、V1=V2(以下、式(2)と記す)となる。
図7は、ベルト51の寄り方向及び寄り量を判断し制御する制御系を示す比較判断ブロック図である。図7に示す信号比較判断手段としての電圧比較判断手段70において、Gap62aとGap62bのそれぞれの出力電圧V1,V2が等しい時は、ベルト51の寄り量=0と判断される。なお、寄り量=0の時、ベルト51の寄り方向は定義しない。
図9は、第1実施形態に係る寄り信号検知ユニットを図4の矢印B方向から見た部分矢視図である。図9を用いて、ベルト51が図中右方向(ベルト幅方向右側)に偏倚し始めて、その寄り量がDになった時の状態について説明する。
ここで、ベルト寄り方向の定義を行う。図中右方向に、ベルト51上の連続磁性帯52が寄り量Dだけ偏倚したときの連続磁性帯52の磁気情報52aと磁気ヘッド62の各Gap62a,62bが重なり合っている長さをそれぞれL1off,L2offとする。すると、この長さの関係は、L1off>L2off(以下、式(3)と記す)となる。
図10は、図9に示すベルトの寄りが発生したときの、磁気ヘッド62の各Gap62a,62bの出力信号を示す図である。上述の如きベルト51の寄りが発生し、連続磁性帯52の磁気情報52aと各Gap62a,62bが重なり合う長さの関係が上記式(3)を満たすとき、各Gap62a,62bの出力信号(電圧)の関係は、V1>V2(以下、式(4)と記す)となる。
このように、Gap62aの出力電圧V1がGap62bの出力電圧V2より大きいときは、図7に示す電圧比較判断手段70において、ベルト51の寄り方向(図5の右方向偏倚)は、符号で(+)と定義される。逆に、Gap62aの出力電圧V1がGap62bの出力電圧V2より小さい場合は、ベルト51の寄り方向(図5の左方向偏倚)は、符号で(−)と定義される。
図11は、Gap62a,62bの出力信号(電圧)とベルト51の寄り量との関係を示す図である。図11において、ベルト51の寄り量の定義を行う。図7に示す電圧寄り量変換手段71において、手段内部の図11の既測定済みの較正直線Cから求められる逆算式により、磁気ヘッド62のGap62aとGap62bのそれぞれの出力電圧をV1とV2とした時の寄り量D1、D2が逆算される。ここで、較正直線Cは、V=K*D+V0(以下、式(5)と記す)、逆算式は、D=(V−V0)/K(以下、式(6)と記す)である。従って、各Gap62a,62bの検出信号に基づく各寄り量は、D1=(V1−V0)/K(以下、式(7)と記す)、D2=(V2−V0)/K(以下、式(8)と記す)となる。なお、前記各式においてKは定数であり、寄り量D1,D2の絶対値は等しい。
上述したように、予め情報を書き込んだ連続磁性帯52の磁気情報52aを2個の磁気信号読み取りGap62a,62bが検出することにより、電圧比較判断手段70と電圧寄り量変換手段71によりベルト51の寄り方向と寄り量を定量化することができる。これにより、前記ベルトの寄り方向と寄り量に基づいて、ベルトの走行制御を行うことで、ベルトの安定走行及びベルトの長寿命化を図ることができる。
特に本実施形態において、着磁作業をベルト51または連続磁性帯52を静止した状態で、全周一括に行えるため、速度変動要因をエンコーダパターン(磁気情報)52aから排除することができる。
エンコーダパターン(磁気情報)52aを連続磁性帯52に作成する方法に、高精度の着磁装置を用いると、着磁ヘッドの位置精度をエンコーダパターン52aへ正確に反映することができる。
なお、電圧比較判断手段70での寄り方向(符号定義値)と電圧寄り量変換手段71での寄り量の結果は、図7に示す寄り表示手段77で操作者に表示してもかまわない。また、電圧比較判断手段70での寄り方向(符号定義値)と各出力電圧V1,V2を図7に示す寄り制御手段72に送出して、同図に示すアクチュエーター73によって、ベルト寄り量をD=0となるように補正制御してもかまわない。後者の場合、信号電圧と寄り量変換手段を省略することも可能である。
また、ベルトの寄り方向及び寄り量の検知に光学式反射センサーを用いないため、トナー汚れ、摩滅、摺動傷、磨耗傷などによる識別子の反射率低下にも検知精度が影響されない。また、光学式透過センサーによる検知で必要な検知穴をベルトを設ける必要がないため、ベルトの強度を損なわず、またトナー汚れによるベルトの光線透過率の減少にも影響されない。また、ベルトに設けた磁性体に、一度着磁されたか、書き込んだ磁気情報は半永久的に保持されて、安定したベルト寄り検知が維持できる。
〔第2実施形態〕
第2実施形態では、装置の自己記録方式によるエンコーダパターン52aとエンコーダパターン52bをGap62aとGap62bが読み取り検知する構成を例示して説明する。
(第2実施形態の構成)
画像形成装置全体の概略構成、及び寄り信号検知ユニット60の概略構成は、前述した実施形態とほぼ同様である。
図12は、第2実施形態に係る寄り信号検知ユニットを図4の矢印B方向から見た部分矢視図である。図12において、ベルト51は図中の下向き矢印の方向に等速走行している。また、ベルト51の幅方向一端部には、磁気情報が記録可能な磁性体が連続的に設けられている。本実施形態では、ベルト51上に、前記磁性体としての連続磁性帯52、保護シート53が接着されて一体となっており、図示せぬ押えパッドを介して押えパッド板バネによって磁気ヘッド62に接触、押圧されている。本実施形態に係る磁性帯52は、後述する磁気ヘッドの各Gapに対応するように、2つの磁気情報(エンコーダパターン)52a,52bの記録が可能な構成となっている。
信号検知手段としての磁気ヘッド62は、前記磁性帯52に磁気情報(エンコーダパターン)52a,52bを書き込み、及び前記磁気情報52a,52bを読み取り検知する複数の磁気検知部(磁気信号読み取りGap)を有している。本実施形態では、磁気ヘッド62のベルト51に対する接触摺動面となるスライダー62dに、2個の磁気信号書き込み読み取りGapであるGap62aとGap62bがベルト幅方向に並設されている。更にGap62a,62bは、磁気ヘッド62上においてヘッド中心L0から等距離(Ls/2)に設けられている。
Gap62aとGap62bのGap長はそれぞれL1,L2であり、両者の半分のGap長に、幅Mなる連続磁性帯52(または連続磁性層54)が重なっている構成が望ましい。この連続磁性帯52の各磁気情報52a,52bと磁気ヘッド62の各Gap62a,62bが重なり合っている長さをそれぞれL1on,L2onとする。
図12において、連続磁性帯52の各磁気情報52a,52bと磁気ヘッド62の各Gap62a,62bが重なり合っている長さL1on,L2onの関係は、L1on=L2on(以下、式(9)と記す)となる。
(第2実施形態の作用)
ここで、自己記録方式によるエンコーダパターン52aとエンコーダパターン52bをGap62aとGap62bが読み取り検知する本実施形態の作用について説明する。
図12において、上記式(9)の状態の時、図7の本体装置コントローラ74から書き込み信号発生手段76にエンコーダパターンの信号発生を指示する。すると、Gap62aとGap62bの図示しないコイル部に信号電流が流れ、その電流の強弱または周波数に応じた磁界がGap62aとGap62bの幅方向にわたって発生する。
ベルト51上の連続磁性帯52は図中の下向き矢印の方向に等速走行しながら、前記磁界によって磁化され、Gap62aとGap62bの当接する連続磁性帯52上にそれぞれ、自己記録方式によるエンコーダパターン52aとエンコーダパターン52bが形成される。
Gap62aとGap62bにおける書き込みと読み取りは随時、別個にも同時にも行うことが可能であり、書き込み情報を一新したい時は、直流電流を所望のGapのコイル部に流してDC−Erase(直流消去)を行うことも可能である。また、書き込み時の連続磁性帯52の磁気飽和、不飽和の記録方式は問わない。
(寄り方向と寄り量の定義)
図13は第2実施形態に係る磁気ヘッド62の各Gap62a,62bの出力信号を示す図である。磁気ヘッド62は、Gap62aとGap62bが同じ磁気特性を有している。上記式(9)である時のGap62aとGap62bのそれぞれの出力電圧を図13のV1とV2とすると、出力電圧Vは、Gap62a,62bと連続磁性帯52の各磁気情報52a,52bとの重なり量Lに比例するから、V=K*L(Kは定数)と表される。そして、出力電圧V1,V2の関係は、V1=V2(以下、式(10)と記す)となる。
図7に示す電圧比較判断手段70において、Gap62aとGap62bのそれぞれの出力電圧V1,V2が等しい時は、ベルト51の寄り量=0と判断される。なお、寄り量=0の時、寄り方向は定義しない。
図14は、第2実施形態に係る寄り信号検知ユニットを図4の矢印B方向から見た部分矢視図である。図14を用いて、ベルト51が図中右方向(ベルト幅方向右側)に偏倚し始めて、その寄り量がDになった時の状態について説明する。
ここで、ベルト寄り方向の定義を行う。図中右方向に、ベルト51上の連続磁性帯52が寄り量Dだけ偏倚したときの連続磁性帯52の各磁気情報52a,52bと磁気ヘッド62の各Gap62a,62bが重なり合っている長さをそれぞれL1off,L2offとする。すると、L1onは変化せず、L2onのみ減少していることがわかる。すなわち、L1on=L1off、L1off>L2off(以下、式(11)と記す)となる。
図15は、図14に示すベルトの寄りが発生したときの、磁気ヘッド62の各Gap62a,62bの出力信号を示す図である。上述の如きベルト51の寄りが発生し、連続磁性帯52の各磁気情報52a,52bと磁気ヘッド62の各Gap62a,62bが重なり合う長さの関係は、以下のようになる。すなわち前記重なり合う長さの関係が上記式(11)を満たす時、各Gap62a,62bの出力信号(出力電圧)V1,V2の関係は、V1>V2(式(12)と記す)となる。
このように、Gap62aの出力電圧V1がGap62bの出力電圧V2より大きいときは、図7に示す電圧比較判断手段70において、ベルト51の寄り方向(図12の右方向偏倚)は、符号で(+)と定義される。逆に、Gap62aの出力電圧V1がGap62bの出力電圧V2より小さい場合は、ベルト51の寄り方向(図12の左方向偏倚)は、符号で(−)と定義される。
ここで、ベルト51の寄り量の定義を行う。なお、このベルト51の寄り量の定義は、第1実施形態において図11を用いて説明したものと同様である。図7に示す電圧寄り量変換手段71において、手段内部の図11の既測定済みの較正直線Cから求められる逆算式により、磁気ヘッド62のGap62aとGap62bのそれぞれの出力電圧をV1とV2とした時の寄り量D1,D2が逆算される。ここで、較正直線Cは、V=K*D+V0(以下、式(13)と記す)であり、逆算式は、D=(V−V0)/K(以下、式(14)と記す)である。従って、各Gap62a,62bの検出信号に基づく各寄り量は、D1=(V1−V0)/K(以下、式(15)と記す)、D2=(V2−V0)/K(以下、式(16)と記す)となる。なお、前記各式においてKは定数であり、寄り量D1,D2の絶対値は等しい。
上述したように、自己記録方式によるエンコーダパターン52a,52bを2個の磁気信号書き込み読み取りGap62a,Gap62bが検出することにより、電圧比較判断手段70と電圧寄り量変換手段71によりベルト51の寄り方向と寄り量を定量化することができる。これにより、前記ベルトの寄り方向と寄り量に基づいて、ベルトの走行制御を行うことで、ベルトの安定走行及びベルトの長寿命化を図ることができる。
特に本実施形態を、基準回転速度でベルト51を駆動できる図示していない着磁装置にベルト51を装着して実施すると、前記基準回転速度装置の精度をエンコーダパターン52aとエンコーダパターン52bに正確に反映することができる。
なお、電圧比較判断手段70での寄り方向(符号定義値)と電圧寄り量変換手段71での寄り量の結果は、図7に示す寄り表示手段77で操作者に表示してもかまわない。また、電圧比較判断手段70での符号定義値と各出力電圧V1,V2を図7に示す寄り制御手段72に送出して、同図に示すアクチュエーター73によって、ベルト寄り量をD=0となるように補正制御してもかまわない。
また、ベルトの寄り方向及び寄り量の検知に光学式反射センサーを用いないため、トナー汚れ、摩滅、摺動傷、磨耗傷などによる識別子の反射率低下にも検知精度が影響されない。また、光学式透過センサーによる検知で必要な検知穴をベルトを設ける必要がないため、ベルトの強度を損なわず、またトナー汚れによるベルトの光線透過率の減少にも影響されない。また、ベルトに設けた磁性体に、一度着磁されたか、書き込んだ磁気情報は半永久的に保持されて、安定したベルト寄り検知が維持できる。
〔第3実施形態〕
第3実施形態では、エンコーダパターン52aをGap62cで自己記録し、Gap62aとGap62bが読み取り検知する構成を例示して説明する。
(第3実施形態の構成)
画像形成装置全体の概略構成、及び寄り信号検知ユニット60の概略構成は、前述した実施形態とほぼ同様である。
図16は、第3実施形態に係る寄り信号検知ユニットを図4の矢印B方向から見た部分矢視図である。図16において、ベルト51は図中の下向き矢印の方向に等速走行している。また、ベルト51の一端部には、磁気情報が記録可能な磁性体が連続的に設けられている。本実施形態では、ベルト51上に、前記磁性体としての連続磁性帯52、保護シート53が接着されて一体となっており、図示せぬ押えパッドを介して押えパッド板バネによって磁気ヘッド62に接触、押圧されている。
信号検知手段としての磁気ヘッド62は、前記磁性帯52に磁気情報(エンコーダパターン)52aを書き込み、及び前記磁気情報52aを読み取り検知する複数の磁気検知部(磁気信号読み取りGap)を有している。本実施形態では、磁気ヘッド62のベルト51に対する接触摺動面となるスライダー62dに、2個の磁気信号書き込み読み取りGapであるGap62aとGap62bがベルト幅方向に並設されている。更にGap62a,62bは、磁気ヘッド62上においてヘッド中心L0から等距離(Ls/2)に設けられている。
また、磁気ヘッド62のスライダー62dには、Gap62aとGap62bの設置間隔Lsより長いGap長さL3を有するGap62cが設けられている。Gap62cは、磁性帯52に磁気情報52aを書き込み、及び前記磁気情報52aを読み取り検知する。更にGap62cは、磁気ヘッド62上においてGap62aとGap62bより上流に距離G1隔てて設けられている。
Gap62aとGap62bのGap長はそれぞれL1,L2であり、両者の半分のGap長に、幅Mなる連続磁性帯52(または連続磁性層54)が重なっている構成が望ましい。この連続磁性帯52の磁気情報52aと磁気ヘッド62の各Gap62a,62bが重なり合っている長さをそれぞれL1on,L2onとする。
図16において、連続磁性帯52の磁気情報52aと磁気ヘッド62の各Gap62a,62bが重なり合っている長さL1on,L2onの関係は、L1on=L2on(以下、式(17)と記す)となる。
また、Gap62cのGap長は、望ましくはGap62aとGap62bの両者の中心間距離と等しく、同様に、幅Mなる連続磁性帯52(または連続磁性層54)が重なっている。
(第3実施形態の作用)
ここで、エンコーダパターン52aをGap62cで自己記録し、Gap62aとGap62bが読み取り検知する本実施形態の作用について説明する。
図16において、上記式(17)の状態の時、図7の本体装置コントローラ74から書き込み信号発生手段76にエンコーダパターンの信号発生を指示する。すると、Gap62cの図示しないコイル部に信号電流が流れ、その電流の強弱または周波数に応じた磁界がGap62cの幅方向にわたって発生する。
ベルト51上の連続磁性帯52は、図中の下向き矢印の方向に等速走行しながら、前記磁界によって磁化され、Gap62cの当接する連続磁性帯52上に自己記録方式によるエンコーダパターン52aが形成される。
Gap62a,Gap62bとGap62cにおける書き込みと読み取りは随時、別個にも同時にも行うことが可能であり、書き込み情報を一新したい時は、直流電流を所望のGapのコイル部に流してDC−Erase(直流消去)を行うことも可能である。また、書き込み時の連続磁性帯52の磁気飽和、不飽和の記録方式は問わない。
(寄り方向と寄り量の定義)
図17は第3実施形態に係る磁気ヘッド62の各Gap62a,62bの出力信号を示す図である。磁気ヘッド62は、Gap62aとGap62bが同じ磁気特性を有している。上記式(17)である時のGap62aとGap62bのそれぞれの出力電圧を図17のV1とV2とすると、出力電圧Vは、Gap62a,62bと連続磁性帯52の磁気情報52aとの重なり量Lに比例するから、V=K*L(Kは定数)と表される。そして、出力電圧V1,V2の関係は、V1=V2(以下、式(18)と記す)となる。
図7に示す電圧比較判断手段70において、Gap62aとGap62bのそれぞれの出力電圧が等しい時は、ベルト51の寄り量=0と判断される。なお、寄り量=0の時、寄り方向は定義しない。
図18は、第3実施形態に係る寄り信号検知ユニットを図4の矢印B方向から見た部分矢視図である。図18において、ベルト51が図中右方向(ベルト幅方向右側)に偏寄し始めて、その寄り量がDになった時の状態について説明する。
ここで、ベルト寄り方向の定義を行う。図中右方向に、ベルト51上の連続磁性帯52が寄り量Dだけ偏倚したときの連続磁性帯52の磁気情報52aと磁気ヘッド62の各Gap62a,62bが重なり合っている長さをそれぞれL1off,L2offとする。すると、この長さの関係は、L1off>L2off(以下、式(19)と記す)となる。
図19は、図18に示すベルトの寄りが発生したときの、磁気ヘッド62の各Gap62a,62bの出力信号を示す図である。上述の如きベルト51の寄りが発生し、連続磁性帯52の磁気情報52aと各Gap62a,62bが重なり合う長さの関係が上記式(3)を満たすとき、各Gap62a,62bの出力信号(電圧)の関係は、V1>V2(以下、式(20)と記す)となる。
このように、Gap62aの出力電圧V1がGap62bの出力電圧V2より大きいときは、図7に示す電圧比較判断手段70において、ベルトの寄り方向(図16の右方向偏倚)は、符号で(+)と定義される。逆に、Gap62aの出力電圧V1がGap62bの出力電圧V2より小さい場合は、ベルト51の寄り方向(図16の左方向偏倚)は、符号で(−)と定義される。
ここで、ベルト51の寄り量の定義を行う。なお、このベルト51の寄り量の定義は、第1実施形態において図11を用いて説明したものと同様である。図7に示す電圧寄り量変換手段71において、手段内部の図11の既測定済みの較正直線Cから求められる逆算式により、磁気ヘッド62のGap62aとGap62bのそれぞれの出力電圧をV1とV2の時の寄り量D1,D2が逆算される。ここで、較正直線Cは、V=K*D+V0(以下、式(21)と記す)であり、逆算式は、D=(V−V0)/K(以下、式(22)と記す)である。従って、各Gap62a,62bの検出信号に基づく各寄り量は、D1=(V1−V0)/K(以下、式(23)と記す)、D2=(V2−V0)/K(以下、式(24)と記す)となる。なお、前記各式においてKは定数であり、寄り量D1,D2の絶対値は等しい。
上述したように、エンコーダパターン52aをGap62cで自己記録し、これをGap62aとGap62bが読み取り検出することにより、電圧比較判断手段70と電圧寄り量変換手段71によりベルト51の寄り方向と寄り量を定量化することができる。これにより、前記ベルトの寄り方向と寄り量に基づいて、ベルトの走行制御を行うことで、ベルトの安定走行及びベルトの長寿命化を図ることができる。
特に本実施形態を、基準回転速度でベルト51を駆動できる図示していない着磁装置にベルト51を装着して実施すると、前記基準回転速度装置の精度をエンコーダパターン52aに正確に反映することができる。
また、Gap62cが他のGap62a,62bよりも長いGap長を有した結果、ベルトの寄りによる出力減少の影響を受けにくいGap62cで読み出した図示しない信号を用いてベルト51の走行速度を検知することも可能である。
なお、電圧比較判断手段70での寄り方向(符号定義値)と電圧寄り量変換手段71での寄り量の結果は、図7の寄り表示手段77で操作者に表示してもかまわない。また、電圧比較判断手段70での符号定義値と各出力電圧V1,V2を図7に示す寄り制御手段72に送出して、同図に示すアクチュエーター73によって、ベルト寄り量をD=0となるように補正制御してもかまわない。
また、ベルトの寄り方向及び寄り量の検知に光学式反射センサーを用いないため、トナー汚れ、摩滅、摺動傷、磨耗傷などによる識別子の反射率低下にも検知精度が影響されない。また、光学式透過センサーによる検知で必要な検知穴をベルトを設ける必要がないため、ベルトの強度を損なわず、またトナー汚れによるベルトの光線透過率の減少にも影響されない。また、ベルトに設けた磁性体に、一度着磁されたか、書き込んだ磁気情報は半永久的に保持されて、安定したベルト寄り検知が維持できる。
また、製造番号、製造履歴の情報や装置使用履歴、装置内の環境データ等が不揮発の記録として、随時読み出し、書き込みすることが可能なので、製造、在庫管理の容易化、故障メンテナンス時のダウンタイムの削減がはかれる。
〔第4実施形態〕
第4実施形態では、自己記録方式によるエンコーダパターン52aとエンコーダパターン52bをGap62aとGap62bが読み出し検知し、Gap62cは任意の信号を記録する構成を例示して説明する。
(第4実施形態の構成)
画像形成装置全体の概略構成、及び寄り信号検知ユニット60の概略構成は、前述した実施形態とほぼ同様である。
図20は、第4実施形態に係る寄り信号検知ユニットを図4の矢印B方向から見た部分矢視図である。図20において、ベルト51は図中の下向き矢印の方向に等速走行している。また、ベルト51の一端部には、磁気情報が記録可能な磁性体が連続的に設けられている。本実施形態では、ベルト51上に、前記磁性体としての連続磁性帯52、保護シート53が接着されて一体となっており、図示せぬ押えパッドを介して押えパッド板バネによって磁気ヘッド62に接触、押圧されている。本実施形態に係る磁性帯52は、後述する磁気ヘッドの各Gapに対応するように、2つの磁気情報(エンコーダパターン)52a,52bの記録が可能な構成となっている。
信号検知手段としての磁気ヘッド62は、前記磁性帯52に磁気情報(エンコーダパターン)52a,52bを書き込み、及び前記磁気情報52a,52bを読み取り検知する複数の磁気検知部(磁気信号読み取りGap)を有している。本実施形態では、磁気ヘッド62のベルト51に対する接触摺動面となるスライダー62dに、2個の磁気信号書き込み読み取りGapであるGap62aとGap62bがベルト幅方向に並設されている。更にGap62a,62bは、磁気ヘッド62上においてヘッド中心L0から等距離(Ls/2)に設けられている。
また、磁気ヘッド62のスライダー62dには、Gap62aとGap62bの設置間隔Lsより短いGap長さL3をGap62cが設けられている。Gap62cは、磁性帯52に磁気情報52a,52bを書き込み、及び前記画像情報52aを読み取り検知する。更にGap62cは、磁気ヘッド62上においてGap62aとGap62bより上流にG1隔てて設けられている。
Gap62aとGap62bのGap長はそれぞれL1,L2であり、両者の半分のGap長に、幅Mなる連続磁性帯52(または連続磁性層54)が重なっている構成が望ましい。この連続磁性帯52の磁気情報52a,52bと各Gap62a,62bが重なり合っている長さをそれぞれL1on,L2onとする。
図20において、連続磁性帯52の磁気情報52a,52bと磁気ヘッド62の各Gap62a,62bが重なり合っている長さL1on,L2onの関係は、L1on=L2on(以下、式(25)と記す)となる。Gap62c上には同様に、幅Mなる連続磁性帯52(または連続磁性層54)が重なっている。
(第4実施形態の作用)
ここで、自己記録方式によるエンコーダパターン52aとエンコーダパターン52bをGap62aとGap62bが読み出し検知し、Gap62cは任意の信号を記録する本実施形態の作用について説明する。
図22において、上記式(25)の状態の時、図7の本体装置コントローラ74から書き込み信号発生手段76にエンコーダパターンの信号発生を指示する。すると、Gap62aとGap62bの図示しないコイル部に信号電流が流れ、その電流の強弱または周波数応じた磁界がGap62aとGap62bの幅方向にわたって発生する。
ベルト51上の連続磁性帯52は、図中の下向き矢印の方向に等速走行しながら、前記磁界によって磁化され、Gap62aとGap62bの当接する連続磁性帯52上にそれぞれ、自己記録方式によるエンコーダパターン52aとエンコーダパターン52bが形成される。
Gap62cも同様に、図7の本体装置コントローラ74から書き込み信号発生手段76に製造番号、製造履歴、使用履歴、装置内の環境データ等の信号発生を指示する。するとGap62cの図示しないコイル部に信号電流が流れ、その電流の強弱または周波数応じた磁界がGap62cの幅方向にわたって発生する。
ベルト51上の連続磁性帯52は、図中の下向き矢印の方向に等速走行しながら、前記磁界によって磁化され、Gap62cの当接する連続磁性帯52上に、自己記録方式による磁気情報52cが形成される。
Gap62a,Gap62bとGap62cにおける書き込みと読み取りは随時、別個にも同時にも行うことが可能であり、書き込み情報を一新したい時は、直流電流を所望のGapのコイルに流してDC−Erase(直流消去)を行うことも可能である。また、書き込み時の連続磁性帯52の磁気飽和、不飽和の記録方式は問わない。
(寄り方向と寄り量の定義)
図21は第4実施形態に係る磁気ヘッド62の各Gap62a,62bの出力信号を示す図である。磁気ヘッド62は、Gap62aとGap62bが同じ磁気特性を有している。上記式(25)である時のGap62aとGap62bのそれぞれの出力電圧を図21のV1とV2とすると、出力電圧Vは、Gap62a,62bと連続磁性帯52の各磁気情報52a,52bとの重なり量Lに比例するから、V=K*L(Kは定数)と表される。そして、出力電圧V1,V2の関係は、V1=V2(以下、式(26)と記す)となる。
図7に示す電圧比較判断手段70において、Gap62aとGap62bのそれぞれの出力電圧が等しい時は、ベルトの寄り量=0と判断される。なお、寄り量=0の時、寄り方向は定義しない。
図22は、第4実施形態に係る寄り信号検知ユニットを図4の矢印B方向から見た部分矢視図である。図22において、ベルト51が図中右方向(ベルト幅方向右側)に偏倚し始めて、その寄り量がDになった時の状態について説明する。
ここで、ベルト寄り方向の定義を行う。図中右方向に、ベルト51上の連続磁性帯52が寄り量Dだけ偏倚したときの連続磁性帯52の各磁気情報52a,52bと磁気ヘッド62の各Gap62a,62bが重なり合っている長さをそれぞれL1off,L2offとする。すると、L1onは変化せず、L2onのみ減少していることがわかる。すなわち、L1on=L1off、L1off>L2off(以下、式(27)と記す)となる。
図23は、図22に示すベルトの寄りが発生したときの、磁気ヘッド62の各Gap62a,62bの出力信号を示す図である。上述の如きベルト51の寄りが発生し、連続磁性帯52の各磁気情報52a,52bと磁気ヘッド62の各Gap62a,62bが重なり合う長さの関係は、以下のようになる。すなわち前記重なり合う長さの関係が上記式(27)を満たす時、各Gap62a,62bの出力信号(出力電圧)V1,V2の関係は、V1>V2(式(28)と記す)となる。
このように、Gap62aの出力電圧V1がGap62bの出力電圧V2より大きいときは、図7に示す電圧比較判断手段70において、ベルト51の寄り方向(図20の右方向偏倚)は、符号で(+)と定義される。逆に、Gap62aの出力電圧V1がGap62bの出力電圧V2より小さい場合は、ベルト51の寄り方向(図20の左方向偏倚)は、符号で(−)と定義される。
ここで、ベルト51の寄り量の定義を行う。なお、このベルト51の寄り量の定義は、第1実施形態において図11を用いて説明したものと同様である。図7に示す電圧寄り量変換手段71において、手段内部の図11の既測定済みの較正直線Cから求められる逆算式により、磁気ヘッド62のGap62aとGap62bのそれぞれの出力電圧をV1とV2とした時の寄り量D1,D2が逆算される。ここで、較正直線Cは、V=K*D+V0(以下、式(29)と記す)であり、逆算式は、D=(V−V0)/K(以下、式(30)と記す)である。従って、各Gap62a,62bの検出信号に基づく各寄り量は、D1=(V1−V0)/K(以下、式(31)と記す)、D2=(V2−V0)/K(以下、式(32)と記す)となる。なお、前記各式においてKは定数であり、寄り量D1,D2の絶対値は等しい。
上述したように、自己記録方式によるエンコーダパターン52a,52bを2個の磁気信号書き込み読み取りGap62a,Gap62bが検出することにより、電圧比較判断手段70と電圧寄り量変換手段71によりベルト51の寄り方向と寄り量を定量化することができる。更にGap62cが環境データなどの任意の信号を連続磁性帯52上に磁気情報52cとして記録することができる。これにより、前記ベルトの寄り方向と寄り量に基づいて、ベルトの走行制御を行うことで、ベルトの安定走行及びベルトの長寿命化を図ることができる。
特に本実施形態を、基準回転速度でベルト51を駆動できる図示していない着磁装置にベルト51を装着して実施すると、前記基準回転速度装置の精度をエンコーダパターン52aとエンコーダパターン52bに正確に反映することができる。
また、例えば、前記エンコーダパターンの書き込みと同時に、図7のデータ入力手段78にバーコードリーダーを用いて、製造番号、製造履歴等がバーコード化されたラベルを読み込み、連続磁性帯52上に不揮発の磁気情報52cとして残すことができる。
なお、電圧比較判断手段70での寄り方向(符号定義値)と電圧寄り量変換手段71の寄り量の結果は、図7に示す寄り表示手段77で操作者に表示してもかまわない。また、電圧比較判断手段70での符号定義値と各出力電圧V1,V2を図7に示す寄り制御手段72に送出して、同図に示すアクチュエーター73によって、ベルト寄り量をD=0となるように補正制御してもかまわない。
また、ベルトの寄り方向及び寄り量の検知に光学式反射センサーを用いないため、トナー汚れ、摩滅、摺動傷、磨耗傷などによる識別子の反射率低下にも検知精度が影響されない。また、光学式透過センサーによる検知で必要な検知穴をベルトを設ける必要がないため、ベルトの強度を損なわず、またトナー汚れによるベルトの光線透過率の減少にも影響されない。また、ベルトに設けた磁性体に、一度着磁されたか、書き込んだ磁気情報は半永久的に保持されて、安定したベルト寄り検知が維持できる。
また、製造番号、製造履歴の情報や装置使用履歴、装置内の環境データ等が不揮発の記録として、随時読み出し、書き込みすることが可能なので、製造、在庫管理の容易化、故障メンテナンス時のダウンタイムの削減がはかれる。
〔第5実施形態〕
第5実施形態では、第4実施形態で説明した3つのGapを有する磁気ヘッドを、ベルト51の磁性帯52を介して対向するように配置し、磁性帯52の両面に情報を書き込み、及び読み取ることが可能な構成を例示してい説明する。なお、本実施形態では、一方の面側の磁気ヘッド62は第4実施形態と同様の構成であるが、他方の面側の磁気ヘッドは第4実施形態の磁気ヘッドとは構成が異なる。すなわち、この磁気ヘッドは、各ヘッド毎に磁気検知部が設けられ、これらの磁気ヘッドが一体化された集合体(以下、分割集合磁気ヘッド68という)となっている。以下、詳しく説明する。
(第5実施形態の構成)
画像形成装置全体の概略構成、及び寄り信号検知ユニット60の概略構成は、上記した磁気ヘッドの構成を除き、前述した実施形態とほぼ同様である。
図24は、図2のA−A断面図であり、第5実施形態に係るベルトユニットにおける寄り信号検知ユニット周辺の断面拡大図である。
図24において、寄り信号検知ユニット60のユニットフレーム61は、その一端がベルトユニット20内の図示していないフレームに固定されている。ユニットフレーム61の他端には、信号検知手段としての磁気ヘッド65、磁気ヘッド66、磁気ヘッド67が集合的に固定されている分割集合磁気ヘッド68が固定されている。更に、ユニットフレーム61において、分割集合磁気ヘッド68の対向位置には、ベルト51の磁性体(連続磁性帯52、保護シート53)を挟んで、第4実施形態と同様の磁気ヘッド(信号検知手段)62が押え板バネ64によって押圧されている。
従動テンションローラー24の両端には、保護シート53の厚みを逃げた保護シート逃げ部24cが設けられている。なお、図示していないが、駆動ローラー21にも同様に、保護シート53の厚みを逃げた保護シート逃げ部が設けられている。
図25は、第5実施形態に係る寄り信号検知ユニットを図24の矢印B方向から見た部分矢視図である。図25において、ベルト51は図中の下向き矢印の方向に等速走行している。また、ベルト51の幅方向一端部には、磁気情報が記録可能な磁性体が連続的に設けられている。本実施形態では、ベルト51上に、前記磁性体としての連続磁性帯52、保護シート53が順に接着されて一体となっている。そして、磁気ヘッド62を介して押え板バネ64によって分割集合磁気ヘッド68内の磁気ヘッド65、磁気ヘッド66、磁気ヘッド67に同時に接触、押圧されている。
磁気ヘッド65のベルト51に対する接触摺動面となるスライダー65dには1個の磁気検知部(磁気信号書き込み読み取りGap)であるGap65aが取り付け中心L0から等距離(Ls/2)に設けられている。
磁気ヘッド66のベルト51に対する接触摺動面となるスライダー66dには1個の磁気信号書き込み読み取りGapであるGap66aが取り付け中心L0から等距離(Ls/2)に設けられている。
また、磁気ヘッド67にはGap65aとGap66aの設置間隔Lsより短いGap長さL3を有する1個の磁気信号書き込み読み取りGapのGap67aが、Gap65aとGap66aより上流にG1隔てて設けられている。
Gap65aとGap66aのGap長はそれぞれL1,L2であり、両者の半分のGap長に、幅Mなる連続磁性帯52(または連続磁性層54)が重なっている構成が望ましい。この連続磁性帯52と各Gap65a,66aが重なり合っている長さをそれぞれL1on,L2onとする。
図25において、連続磁性帯52と各Gap65a,66aが重なり合っている長さL1on,L2onの関係は、L1on=L2on(以下、式(33)と記す)である。Gap67a上には同様に、幅Mなる連続磁性帯52(または連続磁性層54)が重なっている。
(第5実施形態の作用)
ここで、自己記録方式によるエンコーダパターン52aとエンコーダパターン52bをGap65aとGap66aが読み出し検知し、Gap67aは任意の信号を記録する本実施形態の作用について説明する。なお、分割集合磁気ヘッド68の対向に配置される磁気ヘッド62は、前述した第4実施形態と同様に動作するため、ここでは説明を省略する。
図25において、上記(37)の状態の時、図7の本体装置コントローラ74から書き込み信号発生手段76にエンコーダパターンの信号発生を指示する。すると、分割集合磁気ヘッド68のうちのGap65aとGap66aの図示しないコイル部に信号電流が流れ、その電流の強弱または周波数応じた磁界がGap65aとGap66aの幅方向にわたって発生する。
ベルト51上の連続磁性帯52は、図中の下向き矢印の方向に等速走行しながら、前記磁界によって磁化され、Gap65aとGap66aの当接する連続磁性帯52上にそれぞれ、自己記録方式によるエンコーダパターン52aとエンコーダパターン52bが形成される。
Gap67aも同様に、図7の本体装置コントローラ74から書き込み信号発生手段76に製造番号、製造履歴、使用履歴、装置内の環境データ等の信号発生を指示する。するとGap67aの図示しないコイル部に信号電流が流れ、その電流の強弱または周波数応じた磁界がGap67aの幅方向にわたって発生する。
ベルト51上の連続磁性帯52は、図中の下向き矢印の方向に等速走行しながら、前記磁界によって磁化され、Gap67aの当接する連続磁性帯52上に、自己記録方式による磁気情報52cが形成される。
Gap65aとGap66aとGap67aにおける書き込みと読み取りは随時、別個にも同時にも行うことが可能であり、書き込み情報を一新したい時は、直流電流を所望のGapのコイル部に流してDC−Erase(直流消去)を行うことも可能である。また、書き込み時の連続磁性帯52の磁気飽和、不飽和の記録方式は問わない。
更に上記分割集合磁気ヘッド68の対向に配置される磁気ヘッド62は、前述した第4実施形態と同様に動作する。
(寄り方向と寄り量の定義)
磁気ヘッド62は、Gap65aとGap66aが同じ磁気特性を有している。上記式(33)である時のGa65aとGap66aのそれぞれの出力電圧をV1とV2とすると、出力電圧Vは、Gap65a,66aと連続磁性帯52の各磁気情報52a,52bとの重なり量Lに比例するから、V=K*L(Kは定数)と表される。そして、出力電圧V1,V2の関係は、V1=V2(以下、式(34)と記す)となる。
図7に示す電圧比較判断手段70において、Gap65aとGap66aのそれぞれの出力電圧が等しい時、寄り量=0と判断される。なお、寄り量=0の時、寄り方向は定義しない。
次に、ベルト51がベルト幅方向に偏寄し始めて、その寄り量がDになった時の状態について説明する。
ここで、ベルト寄り方向の定義を行う。図中右方向に、ベルト51上の連続磁性帯52が寄り量Dだけ偏倚したときの連続磁性帯52の各磁気情報52a,52bと各Gap65a,66aが重なり合っている長さをそれぞれL1off,L2offとする。すると、L1onは変化せず、L2onのみ減少していることがわかる。すなわち、L1on=L1off、L1off>L2off(以下、式(35)と記す)となる。更に前記重なり合う長さの関係が上記式(27)を満たす時、各Gap65a,66aの出力信号(出力電圧)V1,V2の関係は、V1>V2(式(36)と記す)となる。
このように、Gap65aの出力電圧V1がGap66aの出力電圧V2より大きいときは、図7に示す電圧比較判断手段70において、ベルト51の寄り方向(図25の右方向偏倚)は、符号で(+)と定義される。逆に、Gap65aの出力電圧V1がGap66aの出力電圧V2より小さい場合は、ベルト51の寄り方向(図25の左方向偏倚)は、符号で(−)と定義される。
ここで、ベルト51の寄り量の定義を行う。なお、このベルト51の寄り量の定義は、第1実施形態において図11を用いて説明したものと同様である。図7に示す電圧寄り量変換手段71において、手段内部の図11の既測定済みの較正直線Cから求められる逆算式により、分割集合磁気ヘッド68のGap65aとGap66aのそれぞれの出力電圧をV1とV2とした時の寄り量D1,D2が逆算される。ここで、較正直線Cは、V=K*D+V0(以下、式(37)と記す)であり、逆算式は、D=(V−V0)/K(以下、式(38)と記す)である。従って、各Gap65a,66aの検出信号に基づく各寄り量は、D1=(V1−V0)/K(以下、式(39)と記す)、D2=(V2−V0)/K(以下、式(40)と記す)となる。なお、前記各式においてKは定数であり、寄り量D1,D2の絶対値は等しい。
上述したように、自己記録方式によるエンコーダパターン52aとエンコーダパターン52bを2個の磁気読み取りGapであるGap65aとGap66aが読み取り検出することにより、電圧比較判断手段70と電圧寄り量変換手段71によりベルト51の寄り方向と寄り量を定量化することができる。更にGap67aが環境データなどの任意の信号を連続磁性帯52上に記録することができる。これにより、前記ベルトの寄り方向と寄り量に基づいて、ベルトの走行制御を行うことで、ベルトの安定走行及びベルトの長寿命化を図ることができる。
本実施形態では、前記分割集合磁気ヘッド68が前述した通り動作し、対向位置に配置された磁気ヘッド62は前述した第4実施形態の通り動作するため、連続磁性帯52に対して両面書き込みと読み取りが可能となる。
更に、ベルト51の両面にそれぞれ配された各Gapは、独立して書き込みと読み取りが可能である。
本実施形態を、基準回転速度でベルト51を駆動できる図示していない着磁装置にベルト51を装着して実施すると、前記基準回転速度装置の精度をエンコーダパターン52aとエンコーダパターン52bに正確に反映することができる。
また、例えば、前記エンコーダパターンの書き込みと同時に、図7のデータ入力手段76にバーコードリーダーを用いて、製造番号、製造履歴等がバーコード化されたラベルを読み込み、連続磁性帯52上に、不揮発の磁気情報52cとして残すことができる。
特に本実施形態で両面書き込みを実施すると、第4実施形態に比較して、エンコーダパターンの本数と、書き込み可能な情報量が2倍となる。
なお、電圧比較判断手段70での寄り方向(符号定義値)と電圧寄り量変換手段71の寄り量の結果は、図7に示す寄り表示手段77で操作者に表示してもかまわない。また、電圧比較判断手段70での符号定義値と各出力電圧V1,V2を図7に示す寄り制御手段72に送出して、同図に示すアクチュエーター73によって、ベルト寄り量をD=0となるように補正制御してもかまわない。
また、ベルトの寄り方向及び寄り量の検知に光学式反射センサーを用いないため、トナー汚れ、摩滅、摺動傷、磨耗傷などによる識別子の反射率低下にも検知精度が影響されない。また、光学式透過センサーによる検知で必要な検知穴をベルトを設ける必要がないため、ベルトの強度を損なわず、またトナー汚れによるベルトの光線透過率の減少にも影響されない。また、ベルトに設けた磁性体に、一度着磁されたか、書き込んだ磁気情報は半永久的に保持されて、安定したベルト寄り検知が維持できる。
また、製造番号、製造履歴の情報や装置使用履歴、装置内の環境データ等が不揮発の記録として、随時読み出し、書き込みすることが可能なので、製造、在庫管理の容易化、故障メンテナンス時のダウンタイムの削減がはかれる。
〔他の実施形態〕
なお、前述した実施形態では、複数の磁気検知部を有する信号検知手段として、複数の磁気検知部を有する磁気ヘッドを例示したが、これに限定されるものではない。例えば、少なくとも2個以上のMRセンサー、またはホール素子を有する信号検知手段であっても良い。
また前述した実施形態では、プロセスカートリッジを4つ使用しているが、この使用個数は限定されるものではなく、必要に応じて適宜設定すれば良い。
また前述した実施形態では、画像形成装置としてプリンタを例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、無端状ベルトを画像形成処理に用いる、複写機、ファクシミリ装置等の他の画像形成装置や、或いはこれらの機能を組み合わせた複合機等の他の画像形成装置であっても良い。これらの画像形成装置に本発明を適用することにより同様の効果を得ることができる。
また前述した実施形態では、無端状ベルトとして中間転写体を例示したが、これに限定されるものではなく、例えば記録材を担持し搬送する記録材担持体であっても良い。このような無端状ベルトを画像形成処理に用いる画像形成装置に本発明を適用することにより同様の効果を得ることができる。
画像形成装置本体の断面図 画像形成装置におけるベルト周辺の部分断面図 図2に示す矢印Z方向よりベルトユニットを見た平面図 第1実施形態に係るベルトユニットにおける寄り信号検知ユニット周辺の断面拡大図 第1実施形態に係る寄り信号検知ユニットを図4の矢印B方向から見た部分矢視図 保護シートを貼り付けていない状態でのベルトの端部を示す部分図 ベルトの寄り方向及び寄り量を判断し制御する制御系を示す比較判断ブロック図 第1実施形態に係る磁気ヘッドの各Gapの出力信号を示す図 第1実施形態に係る寄り信号検知ユニットを図4の矢印B方向から見た部分矢視図 ベルトに寄りが発生したときの磁気ヘッドの各Gapの出力信号を示す図 Gapの出力信号(電圧)とベルトの寄り量との関係を示す図 第2実施形態に係る寄り信号検知ユニットを図4の矢印B方向から見た部分矢視図 第2実施形態に係る磁気ヘッドの各Gapの出力信号を示す図 第2実施形態に係る寄り信号検知ユニットを図4の矢印B方向から見た部分矢視図 ベルトに寄りが発生したときの磁気ヘッドの各Gapの出力信号を示す図 第3実施形態に係る寄り信号検知ユニットを図4の矢印B方向から見た部分矢視図 第3実施形態に係る磁気ヘッドの各Gapの出力信号を示す図 第3実施形態に係る寄り信号検知ユニットを図4の矢印B方向から見た部分矢視図 ベルトに寄りが発生したときの磁気ヘッドの各Gapの出力信号を示す図 第4実施形態に係る寄り信号検知ユニットを図4の矢印B方向から見た部分矢視図 第4実施形態に係る磁気ヘッドの各Gapの出力信号を示す図 第4実施形態に係る寄り信号検知ユニットを図4の矢印B方向から見た部分矢視図 ベルトに寄りが発生したときの磁気ヘッドの各Gapの出力信号を示す図 第5実施形態に係るベルトユニットにおける寄り信号検知ユニット周辺の断面拡大図 第5実施形態に係る寄り信号検知ユニットを図24の矢印B方向から見た部分矢視図
符号の説明
20 …ベルトユニット
21 …駆動ローラー
24 …従動テンションローラー
24c …保護シート逃げ部
51 …中間転写ベルト(無端状ベルト)
52 …連続磁性帯(磁性体)
52a,52b,52c …磁気情報
53 …保護シート
60 …寄り信号検知ユニット
61 …ユニットフレーム
62,65,66,67 …磁気ヘッド(信号検知手段)
62a,62b,62c,65a,66a,67a …Gap(磁気検知部)
62d,65d,66d,67d …スライダー
63 …押えパッド
64 …押えパッド板バネ
68 …分割集合磁気ヘッド(信号検知手段)
70 …電圧比較判断手段(信号比較判断手段)
71 …電圧寄り量変換手段(寄り量変換手段)
72 …寄り制御手段
73 …アクチュエーター
74 …寄り表示手段
76 …信号発生手段
78 …データ入力手段

Claims (11)

  1. 複数のローラーに張架され回転走行される無端状ベルトを有する画像形成装置であって、
    前記無端状ベルト上に磁気情報が記録可能な磁性体を連続的に設けると共に、前記磁性体の対向位置に前記磁性体に記録されている磁気情報を読み取り検知する磁気検知部を複数有する信号検知手段を設け、
    前記複数の磁気検知部が検知した情報を比較して前記ベルトの回転方向と直交する方向へのベルトの寄りを判断する信号比較判断手段と、前記複数の磁気検知部が検知した情報に基づいて前記ベルトの回転方向と直交する方向へのベルトの寄り量を算出する寄り量変換手段と、により、前記ベルトの寄り方向と寄り量を検出すること特徴とする画像形成装置。
  2. 前記信号検知手段は、複数の磁気検知部を有する磁気ヘッドであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記信号検知手段は、複数の磁気検知部を有する磁気ヘッドであり、複数の磁気検知部が同一のヘッド上に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 複数のローラーに張架され回転走行される無端状ベルトを有する画像形成装置であって、
    前記無端状ベルト上に磁気情報が記録可能な磁性体を連続的に設けると共に、前記磁性体の対向位置に前記磁性体に磁気情報を書き込み及び前記磁気情報を読み取り検知する磁気検知部を複数有する信号検知手段を設け、
    前記複数の磁気検知部が検知した情報を比較して前記ベルトの回転方向と直交する方向へのベルトの寄りを判断する信号比較判断手段と、前記複数の磁気検知部が検知した情報に基づいて前記ベルトの回転方向と直交する方向へのベルトの寄り量を算出する寄り量変換手段と、により、前記ベルトの寄り方向と寄り量を検出すること特徴とする画像形成装置。
  5. 前記信号検知手段は、複数の磁気検知部を有する磁気ヘッドであることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記信号検知手段は、複数の磁気検知部を有する磁気ヘッドであり、複数の磁気検知部が同一のヘッド上に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 前記信号検知手段は、複数の磁気検知部を有する磁気ヘッドであり、前記磁気検知部は前記無端状ベルト上の磁性体に情報を書き込み、及び前記情報を読み取ることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  8. 前記信号検知手段は、複数の磁気検知部を有する磁気ヘッドであり、装置本体、ユニット、部品に表示されている情報を、前記無端状ベルト上の磁性体に書き込み、及び読み取ることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  9. 前記複数の磁気検知部を有する信号検知手段を、前記無端状ベルトの磁性体を介して対向するように、前記無端状ベルトの磁性体の両面に配置したこと特徴とする請求項1又は請求項4に記載の画像形成装置。
  10. 前記無端状ベルトの全体または一部が、磁性体または磁性体を含んだ材料であり、かつ画像またはシートを担持する面が高抵抗層であること特徴とする請求項1又は請求項4に記載の画像形成装置。
  11. 前記無端状ベルトの寄り方向と寄り量に基づいて前記無端状ベルトの寄りを制御する制御手段と、前記無端状ベルトの寄り方向と寄り量を表示する寄り表示手段を備えていること特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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JP2011028217A (ja) * 2009-03-24 2011-02-10 Fuji Xerox Co Ltd 環状体、カートリッジ、及び画像形成装置
JP2011059161A (ja) * 2009-09-07 2011-03-24 Canon Inc 画像形成装置

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