JP2012008561A - 無端ベルト搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ニップ幅を適確に、経時劣化無く検知でき、また、ベルト厚み方向の位置を非接触で検知して、ベルトの走行に影響を与えず、ベルトの長寿命化をも図れる無端ベルト搬送装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】対向ローラ45との接触によってニップn2が形成され、少なくとも3軸のローラから構成される無端ベルト搬送装置100において、該搬送装置100内部に非接触でベルト31の厚み方向の位置検知することができるセンサ手段50を有し、対向ローラ45との接触で形成されるニップ位置におけるベルトの位置情報を検知する。
【選択図】図2

Description

本発明は、プリンタ、複写機、プロッタ、ファクシミリ等の画像形成装置に用いられ、回転駆動する無端ベルトの張架状態であるニップ幅や経時における寿命を適正に保持する無端ベルト搬送装置及び同装置を具備する画像形成装置に関するものである。
今日の画像形成装置は、無端ベルト搬送装置を成す無端の中間転写体や定着ベルトを備え、これら無端ベルトは3軸以上の支持軸に張架され適宜の駆動ローラにより回転駆動される。これらの無端ベルトには対向ローラが対向配備され、両者の接触によって形成されるニップに記録紙を通すことによってトナー像を記録紙に転写したり、あるいは、紙上のトナーを熱定着したりするものがほとんどである。そのため、ニップ幅を管理することは、最適な転写条件及び定着条件を発揮し、優れた画像品質の画像形成装置を提供する上で非常に重要である。
更に、このような無端ベルト搬送装置においては、部品ばらつきなどによるニップ幅の固体差を小さくし、更に軸方向のばらつきも抑えつつ、薄紙から厚紙まで様々な紙種に対して安定したニップ幅を形成することが重要である。
また、対向ローラの加圧力が大きい場合や、搬送装置のパーツ寿命が長い場合等で発生し得る経時劣化によるニップ幅変動を察知し、ニップ幅に応じて転写電流を調節することで経時における画像品質の劣化を抑えることが、優れた画像品質の画像形成装置を提供する上で非常に重要である。
本発明の先行技術として、特許文献1が知られている。これは定着装置のテンションローラの変位量からニップ幅を検知して定着温度を制御するものである。
ところで、上述の無端ベルト搬送装置の場合、3軸以上から構成される無端ベルト搬送装置と対向ローラとの接触でニップが形成される構成を採るものにおいて、しばしば中間転写体であるベルトを対向ローラに巻きつかせながら支持ローラがわに加圧することがあり、この際、対向ローラの接離作動に伴い、ローラ近辺のベルトと対向ローラの相対位置が安定せず、比較的変位しやすく、対向ローラ側の位置よりベルト位置を特定すると、誤差が生じやすい。
この点は特許文献1の場合も同様の問題を含み、これを解決するものではない。
そこで、ベルトに非接触状態でベルト位置情報を直接検知することで走行中のベルトに影響を与えることなく、確実にベルト位置情報を受け取り、これに応じたニップ幅を検出することが望ましい。また、経時におけるローラの経たりが生じてしまうと変位量だけでニップ幅を検知することができなくなる問題もあり、解決が望まれる。
本発明は、上述の問題点に着目してなされたもので、ベルトに非接触状態でベルト位置情報を検知することで、走行中のベルトに影響を与えることがなく、また、経時におけるローラの経たりが生じてしまうと変位量だけでニップ幅を検知することができなくなるのに対して、ローラの経たりも検知し、経時におけるニップ幅の変動を正確に把握して、ニップ幅制御の精度や信頼性を向上することを目的とする。更に、また、ベルト厚み方向の位置を非接触で、ベルトの走行に影響を与えずに検知して、ベルトの長寿命化を図ることを目的とする。更に、無端ベルト搬送装置を搭載する画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は前記課題を達成するため以下の構成とした。
第1の発明は、対向ローラとの接触によってニップが形成され、少なくとも3軸のローラから構成される無端ベルト搬送装置において、該搬送装置内部に非接触でベルトの厚み方向の位置検知することができるセンサ手段を有し、対向ローラとの接触で形成されるニップ位置におけるベルトの位置情報を検知することを特徴とする無端ベルト搬送装置。
第2の発明は、請求項1に記載の無端ベルト搬送装置において、前記非接触型のセンサ手段を前記ローラの軸方向に少なくとも2個以上有することを特徴とする無端ベルト搬送装置。
第3の発明は、請求項1又は2に記載の非接触型のセンサ手段が、前記無端ベルト搬送装置内における前記ローラの径方向の位置を検知する画像形成装置。
第4の発明は、請求項3に記載の画像形成装置において、前記非接触型のセンサ手段が異物を検知し、該センサ手段が前記無端ベルト搬送装置のクリーニング対向ローラに設置されていることを特徴とする画像形成装置。
第5の発明は、請求項3に記載の画像形成装置において、前記非接触型のセンサ手段が前記無端ベルト搬送装置のベルト加張ローラに設置されており、該加張ローラの動きに関わらずローラと等間隔に設置されていることを特徴とする画像形成装置。
第6の発明は、請求項1〜3のいずれか1つに記載の非接触型のセンサ手段が搭載された画像形成装置において、前記非接触型のセンサ手段が前記二次転写ニップ内を紙が通過する際のベルトの位置情報を検知することを特徴とする画像形成装置。
第7の発明は、請求項6に記載の二次転写ニップを備える画像形成装置において、前記二次転写ニップに通紙される紙種情報を基に前記対向ローラの位置を通紙前に決めておくことを特徴とする画像形成装置。
第8の発明は、請求項7に記載の二次転写ニップを備える画像形成装置において、前記二次転写ニップに厚紙を通紙する場合に前記対向ローラを離間した状態にしておき、紙先端がニップ進入と同時に加圧して転写ニップを形成することを特徴とする画像形成装置。
第9の発明は、請求項1に記載の非接触型のセンサ手段で得られたニップ幅の情報及び請求項3に記載のローラの経たりの情報や請求項6及び7に記載の紙厚の情報から、前記対向ローラ加圧力を設定し調節することを特徴とする無端ベルト搬送装置。
第10の発明は、請求項9に記載の無端ベルト搬送装置において、該無端ベルト搬送装置の中間転写体に加える転写バイアスを経時の前記ニップ幅の変動に伴って調節することを特徴とする無端ベルト搬送装置。
第11の発明は、請求項9に記載の無端ベルト搬送装置において、前記調整した加圧力から対向ローラの経たりを検知する無端ベルト搬送装置。
第12の発明は、請求項1〜3及び9〜11に記載のニップ幅制御及びローラ寿命検知が、像担持体から中間転写体への一次転写ニップにおいても適用されていることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、無端ベルト搬送装置と対向ローラの加圧接触によって形成されるニップ幅をベルトの厚み方向の位置変動で検知するため、無端ベルト搬送装置内のローラ径が小さく、且つ対向ローラ径が大きい場合には特にニップ形成の際にベルト厚み方向の位置変動が大きいため検知精度が高く、また非接触であるためベルトの走行に影響を与えずに検知することができるため、ベルトの長寿命化にも繋がる。(請求項1)
また、本発明によれば、センサ手段を軸方向に複数個設けることで、軸方向におけるニップ幅のばらつきを検知することができる。(請求項2)
また、本発明によれば、請求項1及び請求項1に記載のセンサ手段で無端ベルト搬送装置内のローラ表面の位置を検知することによって、経時におけるローラの経たりを検知することができ、また突発的なローラの異物付着も検知することができ、ローラ異物付着に伴うベルト装置上のクリーニング不良を防ぐことができる。(請求項3)
また、本発明によれば、特にクリーニング対向ローラの異物付着を直接検知するため、検知精度を向上させることができる。(請求項4)
また、本発明によれば、請求項1に記載のセンサ手段が加張ローラに設置されている場合、加張ローラ軸に固定されていれば、スプリング加圧等で加張ローラの位置が変動した場合でも正確に位置を検知することができる。(請求項5)
また、本発明によれば、センサ手段のベルト位置情報の検知において、紙厚によるベルト位置の変化の影響も考慮することで、薄紙から厚紙まで様々な紙種に対して安定した転写ニップを形成することができる。(請求項6)
また、本発明によれば、センサ手段によるベルト位置情報の検知では、紙厚を考慮したベルト位置をある規定のニップ幅(ベルト位置)にしなければならないため、通紙される紙種情報(薄紙、普通紙、厚紙)を基に対向ローラの位置を予め決めておくことで安定した転写ニップを形成することができる。(請求項7)
また、本発明によれば、高速線速で厚紙を通紙した場合には急激なニップ幅(ベルト位置)変動が生じ、対向ローラが振動しながら転写される恐れがあるため、厚紙通紙時には予め対向ローラを離間しておき、紙先端がニップに進入してきたと同時に対向ローラを加圧して、ある規定のニップ幅(ベルト位置)に制御することで、厚紙における画像ムラを防ぐことができる。(請求項8)
また、本発明によれば、対向ローラ当接時に設定されたニップ幅を形成しているかをセンサ手段で検知し、対向ローラの加圧力を調節することで、部品ばらつき等によるニップ幅の固体差をなくすことができる。また経時においては、ローラの経たりによるニップ幅変動をなくすことができる。(請求項9)
また、本発明によれば、経時において、ローラの経たりやベルトの経時劣化によってニップ幅が変動し、対向ローラの加圧力だけでは調節しきれない場合、転写バイアスを調節することで画像品質の劣化を防ぐことができる。(請求項10)
また、本発明によれば、請求項9に記載の調整した加圧力から対向ローラの経たりを検知し、交換を促すため、対向ローラの経たりによる経時のニップ幅変動を抑えることができる。(請求項11)
また、本発明によれば、一次転写においてもニップ幅制御が適用されていることにより、一次転写における画像品質の劣化を抑えることができる。(請求項12)
本発明に係る無端ベルト搬送装置を備えた、画像形成装置の全体構成図である。 図1の無端ベルト搬送装置および加圧力調整装置の概略説明図である。 図1の無端ベルト搬送装置の要部を示し、(a)は離間位置でのベルト位置概略説明図、(b)は加圧位置でのベルト位置概略説明図である。 図1の無端ベルト搬送装置の離間位置のベルトの距離検知説明図である。 図1の無端ベルト搬送装置の加圧位置でのベルト変位説明図である。 図1の無端ベルト搬送装置のローラ表面の初期と経時のずれ量δe(AーA’)説明線図である。 図1の無端ベルト搬送装置のローラ表面の初期と経時のずれ量δe’(AーA’)説明線図である。 図1の無端ベルト搬送装置の支持ローラ表面における突発的な異物付着の場合を経時的に説明する線図である。 図1他の実施形態である無端ベルト搬送装置であって、センサ手段をブラケットを介してスライダに固定した装置の部分斜視図である。 本発明の無端ベルト搬送装置の要部を示し、(a)は非通紙時に対向ローラ接触状態でのベルト位置概略説明図、(b)は通紙時のベルト位置概略説明図である。 図10の無端ベルト搬送装置のローラ表面における厚紙通紙時のずれ量説明線図である。 本発明の無端ベルト搬送装置の要部を示し、(a)は非通紙時に対向ローラ非接触状態でのベルト位置概略説明図、(b)は厚紙通紙時のベルト位置概略説明図である。
以下、この発明の一実施形態を成す無端ベルト搬送装置100と同装置を搭載する画像形成装置である電子写真装置1の構成・動作について、図1を参照して説明する。
ここでは、まず、「第1実施形態」として、無端ベルト搬送装置100に先立ち画像形成装置である電子写真装置1の全体構成を説明する。この電子写真装置1はタンデム型中間転写方式を採用し、その複写装置本体99の中央に無端ベルトである中間転写体6を供えた無端ベルト搬送装置100を内装する。
図1に示すように、電子写真装置本体99(以下、「装置本体99」ともいう)には給紙装置2、転写装置をなす無端ベルト搬送装置100、定着装置4、排紙装置5がこの順に下から上に向けて配備される。
給紙装置2は装置本体99の下方に記録材(転写紙等の転写材、記録紙やOHPフィルムシート、封筒、等も含んでなる概念である)Pが複数枚重ねて収納された給紙部20を備える。その給紙部20から複数の給紙ローラ21やその先のレジストローラ対22等を経由して記録材Pを転写装置である無端ベルト搬送装置100に搬送する。なお、給紙装置2と併設され、装置本体99の複数箇所に配備された図示しない複数種の給紙トレーを供え、これらより複数種の記録材が適時に無端ベルト搬送装置100に搬送可能に形成されている。
転写装置をなす無端ベルト搬送装置100は、装置本体99の中央に位置する中間転写体31(ベルト部材)と、中間転写体31に下方から対向するように並設された各色(イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック)に対応した作像部32Y、32C、32M、32Bと、記録材の搬送路Rに対向する二次転写部15と、中間転写体クリーニング装置16を備える。
無端ベルトである中間転写体31は、多層構造となっておりベース層を例えば伸びの少ないフッ素樹脂やPVDシート、ポリイミド系樹脂でつくり、表面をフッ素系樹脂等の平滑性のよいコート層で被ってある。
そして、図1に示すとおり、転写装置をなす無端ベルト搬送装置100は、3軸以上のローラに無端ベルトである中間転写体31が支持される構成を有する。図示例では支持部材である支持ローラ36、37、38、39に掛け回して図中反時計回りに回転搬送可能に配備される。ここでは支持ローラを成す1つの駆動ローラ36の回転駆動と、支持ローラを成すテンションローラ37、38、39の張架作用とによって図1中の矢印方向に無端走行・移動される。無端ベルトである中間転写体(中間転写ベルトとも記す)31の下部側には、1次転写ローラとしての4つの作像部32Y、32C、32M、32B用の各転写ローラ35Y、35C、35M、35Bが配備される。
無端ベルト搬送装置100は、支持ローラ(駆動ローラ)36の左で中間転写体31の外側に、画像転写後に中間転写体(無端ベルト)31の表面上に残留する残留トナーを除去する中間転写体クリーニング装置16を設け、支持ローラの一つで対向支持ローラである(テンションローラ)39の右で中間転写体31の外側に、二次転写装置15を設ける。
図1の無端ベルト搬送装置100に対向配備された各作像部32Y、32C、32M、32Bはほぼ同様の構成を採るので、ここではイエローに対応した作像部32Yを代表して説明する。イエローに対応した作像部32Yは、像担持体としての感光体ドラム33Yと、感光体ドラム33Yの周囲に配設された帯電部321Y、露光部34Y、現像部322Y、クリーニング部323Y、不図示の除電部等で構成されている。そして、感光体ドラム33Y上で、作像プロセス(帯電部、露光部、現像部、転写部、クリーニング部が行う各機能)が行なわれることにより、感光体ドラム33Y上にイエロー画像が形成されることになる。
なお、他の3つの作像部32C、32M、32Bも、使用されるトナーの色が異なる以外は、イエローに対応した作像部32Yとほぼ同様の構成となっているので、以下、他の3つの作像部32C、32M、32Bの説明を適宜に省略して、イエローに対応した作像部32Yのみの説明を行うことにする。
図1に示すように、感光体ドラム33Yは、不図示の駆動モータによって図1中の時計方向に回転駆動され、帯電部321Yの位置で、感光体ドラム33Yの表面が一様に帯電される帯電工程が行われ、次いで、露光部34Yから発せられたレーザー光Lの露光走査を受けてイエローに対応した静電潜像が形成される露光工程が行われる。その後、感光体ドラム33Yの表面は、現像部322Yで静電潜像が現像されて、イエローのトナー像が形成される現像工程が行われ、次いで、中間転写ベルト31および転写ローラ35Y(1次転写ローラ)との対向位置(一次転写位置)において、感光体ドラム33Y上のトナー像が中間転写ベルト31上に転写され、1次転写工程が行われる。
その後、感光体ドラム33Yの表面は、クリーニング部323Yで感光体ドラム33Y上に残存した未転写トナーがクリーニングブレードbによって不図示の回収部に回収されるクリーニング工程が行われる。次いで、感光体ドラム33Yの表面は、不図示の除電部で残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム33Y上で行われる一連の作像プロセスが終了する。
なお、上述した作像プロセスは、他の作像部32C、32M、32Bでも、イエロー作像部32Yと同様に行われる。すなわち、これら作像部の近傍に配設された露光部34から、画像情報に基いたレーザー光Lが、各作像部32C、32M、32Kの感光体ドラム33C、33M、33B上に向けて照射され、その後、現像工程を経て各感光体ドラム33C、33M、33B上に形成した各色のトナー像を、中間転写ベルト31上に順次重ねて転写する。
なお、4つの転写ローラ35Y、35C、35M、35B(1次転写ローラ)は、それぞれ、中間転写ベルト31を感光体ドラム33Y、33C、33M、33Bとの間に挟み込んで1次転写ニップn1を形成している。そして、転写ローラ35Y、35C、35M、35Bには、トナーの極性とは逆の高圧電圧(転写バイアス)が印加される。
そして、中間転写体31は、図1中矢印方向に走行して、転写ローラ35Y、35C、35M、35Bの1次転写ニップn1を順次通過し、その際、感光体ドラム33Y、33C、33M、33B上の各色のトナー像が、中間転写体31上に順次重ねて1次転写される。こうして、中間転写体31上に各色のトナー像が重ねて転写され、合成カラー画像が形成される。
その後、合成カラー画像が形成された中間転写体31は、中間転写体31を介して対向する対向支持ローラであるテンションローラ39との対向位置の二次転写装置15に達する。
図1、図2に示すように、無端ベルト搬送装置100が有する二次転写装置15は、対向ローラである二次転写ローラ45と、これと中間転写体31を介して対向する対向支持ローラであるテンションローラ39に押圧する加圧位置h1と離間位置h0とに切換え可能な加圧力調整装置60を備え、駆動時に二次転写ローラ45を加圧位置h1に切換える制御手段67を備える。
制御手段67は非転写モードであると2次転写ローラ45を離間位置h0に保持し、転写モードであるとテンションローラ39と加圧位置h1に切り換えた2次転写ローラ45との間に中間転写体31を挟み込んで2次転写ニップn2を形成するように制御する。
なお、無端ベルト搬送装置100が備える二次転写装置15の具体的構成は後述する。
図1に示すように、二次転写装置15の上方には、記録材上の転写画像を定着する定着装置4を設ける。定着装置4は定着ローラ12に加圧ローラ13を押し当て定着ニップ14を形成しており、ここに搬送された転写済み記録材を定着処理する。なお、2次転写ニップn2を形成する二次転写ローラ45と定着ニップ14の間には搬送ガイド部材31及び11が配備され、これらによって画像転写後の記録材を定着装置4へと搬送する。
図1の電子写真装置1の不図示のスタートスイッチを押すと、不図示の駆動モータで支持ローラ36が駆動ローラ(支持ローラ37、38、39の1つを駆動ローラとして構成してもよい)として機能して回転駆動し、これらに巻き架けた状態を保ったままで中間転写体31が回転搬送作動する。
同時に、個々の作像部32Y、32C、32M、32Bでは、各感光体33Y、33C、33M、33Bを回転して各感光体上にそれぞれ、イエロー・シアン・マゼンタ・ブラックの単色画像を形成する。そして中間転写体31の搬送作動とともに、それらの単色画像を順次転写して中間転写体31上に合成カラー画像を形成する。
更に、複写装置本体99下部に設けた給紙装置(ペーパーバンク)2に多段に備える給紙カセット(給紙部)20(図1では1つのみ示す)の1つの給紙ローラ21を選択回転し、記録材Pを繰り出し、分離不図示のローラで1枚ずつ分離して複写機本体99内の給紙路Rに導き、一対のレジストローラ22に突き当てて一旦停止する。
そして、中間転写体31上のカラー画像にタイミングを合わせて、レジストローラ対22が回転駆動されることにより、記録材Pが2次転写ニップn2に向けて搬送される。
この際、電子写真装置1が備える制御手段の転写バイアス調節手段としての機能により、2次転写ローラ45にはトナーの極性とは逆の高圧電圧(2次転写バイアス)が印加される。これにより、中間転写体31上に形成された4色のトナー像は、この2次転写ニップn2の位置に搬送された記録材P上に転写され、2次転写工程が行われる。こうして、記録材P上に、所望のカラー画像が一括転写され、中間転写体31上で行われる一連の転写プロセスが終了する。
なお、中間転写体31は中間転写クリーニング部16の位置に達することで、中間転写体31上の未転写トナーが除去される。
その後、2次転写ニップn2の位置でカラー画像が転写された記録材Pは、定着装置4に搬送され、この位置で、定着ローラ12および加圧ローラ13による熱と圧力とにより、記録材の表面(画像面)に4色のトナー画像が定着される。次いで、記録材Pは排紙装置5に搬送される。
この排紙装置5は搬送路Rの下流端に位置する複数の排紙ローラ対53と排紙トレー52を備え、定着装置4からの記録材Pを装置外へと排出駆動する。排紙ローラ対53によって装置外の排紙トレー52に排出された記録材Pは、排紙トレー52上に順次スタックされる。
次に、このように作動する電子写真装置1の中央の無端ベルト搬送装置100が有する二次転写装置15を具体的に説明する。
図1、図2に示すように、二次転写装置15は支持ローラ36〜39に巻き架けられた無端ベルト状の中間転写体31と、その中間転写体31の内側から支持ローラの一つの対向支持ローラ39が押圧状態で当接する部位に外側より接触する対向部材となる二次転写ローラ45と、二次転写ローラ45を離間位置h0より加圧位置h1に向けて押圧する加圧力調整手段60と、二次転写ローラ45を切換える制御手段67を備える。
ここで、図2に示すように、加圧力調整手段60は複写装置本体99側に固定されたブラケット61と、ブラケット61に支持されたガイドレール62と、ガイドレール62に所定範囲内で摺動可能に支持される本体及び二次転写ローラ45の左右の軸部451を枢支する枢支部とが一定化されてなるスライダ63と、スライダ63を加圧位置h1側である中間転写体31側に押圧するスプリング64付のソレノイド65とで構成される。ここで、ソレノイド65はソレノイド駆動装置66を介して電子写真装置1の制御手段67に連結される。この制御手段67が電子写真装置1の非駆動モードを検出する際には、ソレノイド65は非励磁に保持され、二次転写ローラ45が中間転写体31より離れた離間位置h0に保持され、一方、駆動モードを検出する際には、ソレノイド65は励磁に切換えられ、スプリング64付のソレノイド65により二次転写ローラ45が中間転写体31に押圧される加圧位置h1に保持される。
ここで、図2に示すように、二次転写ローラ45が離間位置h0に保持される場合、中間転写体31と二次転写ローラ45との間に隙間が保持され、この状態は非転写モード時に保持され、この場合、無駄な作動を排除して装置の耐久性を確保することができる。
一方、二次転写ローラ45が加圧位置h1に保持される場合、無端ベルトである中間転写体31に加圧手段9より押圧力を受けた二次転写ローラ45が加圧接触することによって二次ニップn2が形成される。ここでは、図2で示すように、プレニップ(ニップ入口)における隙間を小さくして異常放電を防ぐという目的のため、二次転写ローラ45にベルトを巻きつかせた状態で加圧する構成を採る。
ここでは、図2に示すよう、ベルトを巻きつかせた状態で二次転写ローラ45を中間転写体31に加圧接触する加圧位置h1と中間転写体31より離れた離間位置h2に加圧手段の切換えにより保持するように構成される。
このような無端ベルト搬送装置100が有する二次転写装置15は、所定の転写駆動モードに切り換わり制御手段67が転写作動信号を受けると、ソレノイドは非励磁の状態より励磁作動し、離間位置h0より距離s1離れた加圧位置h1に二次転写ローラ45を切換える。この際、図2に示すように、ソレノイド65はスプリング64を加圧状態に保持して二次転写ローラ45の左右の軸部451に加圧力を加える。これにより二次転写ローラ45が中間転写体31に加圧接触する加圧位置h1を保持でき、この際、二次転写ローラ45は中間転写体31及び対向支持ローラ39に加圧接触し、中間転写体31を巻きつかせただけの状態の巻き付き部(プレニップ)pnと対向支持ローラ39に当接する主ニップ部mnとが連続形成された状態を保持できる。
ここで、対向支持ローラ39及び二次転写ローラ45に対向する部位、即ち、二次転写位置で、中間転写体31はその内側と外側との方向であるベルト厚さ方向に変位する。即ち、定常位置b0(離間位置h0より対向支持ローラ39側の位置)と変位位置b1との間の変位幅s2で変位する。
この二次転写位置での中間転写体31の変位量(変位幅s2)を検知し、この変位に応じ二次ニップn2を的確な量だけ形成しているか否かを判断するため、センサ手段50が装置本体99の無端ベルト搬送装置100の内部に設置されている。
このセンサ手段50としてはレーザー変位センサが挙げられ、対象物にレーザー光線51を当て、その反射光からセンサと対象物との距離を検知する。即ち、センサ手段50は非接触でベルトの厚み方向の位置を検知することができる。
センサの種類によって検知可能な距離の範囲があり、センサ設置位置等から適切なものを選定する必要がある。レーザー変位センサの具体例としては、オムロン社製ZXーLーNタイプのセンサが挙げられる。
図3(a)、(b)に示すように、ニップ形成によって中間転写体31のベルト厚み方向の位置が変動する。そこで、対向支持ローラ39の近辺の位置において、まずセンサ手段50が対向ローラ離間時(離間位置h0)においてベルト厚み方向の定常位置b0を検知し、図3(a)に示すように、これを仮に距離A+m(m:センサ50の対向支持ローラ39からのずれ量)[mm](センサ出力:+a[V])とし、更に、対向ローラ当接時(加圧位置h1)においてベルト厚み方向の変位位置b1を検知し、図3(b)に示すように、これを仮に距離B+m[mm](センサ出力:+b[V])とすると、距離(A+m)ー(B+m)[mm](=s2)が規定の距離に達しているかどうかで二次ニップn2のニップ幅がどの程度確保されているかを検知することができる(図3(a)、(b)参照)。
この距離A及びBについては、ローラ径や対向ローラ設置角度、センサ設置位置などによって値が異なり、図3(a)、(b)のような二次転写構成の場合、ベルト厚みを十分小さいものとして考えると幾何学的な関係からベルト装置内ローラのニップ形成を担うローラ中心を原点としたときに距離A=Ri/sinθ−L/tanθとなり、距離B=(Ri+Rs)sinω−[Rs−{(Ri+Rs)cosω−L}1/2となる。
具体的には、図3(a)に示すように、ローラ中心点Oより垂線r1を中間転写体31との交差点p1に引き、ローラ中心点Oより中間転写体31に直交するよう直交線r2を交差点p2に引き、センサ手段50よりの水平線r3を垂線r1との交点p0を経て中間転写体31と交差する点p3に引く。更に、ローラ中心点Oでの垂線r1と直交線r2の交差角θが交差点p3での中間転写体31と水平線r3の交差角θとが幾何学的な関係から同一となる。更に、交点p0、p3間を距離A,交点p0、p1間を距離a,ローラ中心点O,p0間を距離L、ローラ中心点O,p1間を距離c、交点p1、p2間を距離bとする。
ここで、tanθ=a/Aより、A=a/tanθ=(c−L)/tanθとなる。
この式に、図3(a)より得られるc=b/sinθを代入すると、
A={b/sinθ−L}/tanθとなり、ここに、tanθ=Ri/bを用いて、交点p0からの距離Aを、
A=Ri/sinθ−L/tanθ・・・(1)
として演算できる。
更に、図3(b)に示すように、対向支持ローラ39と二次転写ローラ45のローラ中心点O、O’を連結線q0で結び、ローラ中心点Oより垂線q1を中間転写体31との交差点p1に引き、ローラ中心点Oより中間転写体31に直交するよう直交線q2を交差点p2に引き、センサ手段50よりの水平線q3を垂線q1との交点p0を経て二次転写ローラ45と交差する点p3に引く。更に、ローラ中心点O’からの水平線q4が二次転写ローラ45と交点p4で、垂線q1と交点p5で交差するとする。更に、連結線q0の中心点O、O’の距離を(Ri+Rs)とし、交点p0、p3間を距離B,中心点O’,p4間を距離Q,中心点O,p0間を距離L,交点p0、p5間を距離hs、垂線q1と連結線q0の交差角をωとする。
ここで幾何学的な関係から、hs+L=cosω・(Ri+Rs)と、Rs=hs+Qとが得られ、これより、
=Rs−hs=Rs−{cosω・(Ri+Rs)−L}
Q=〔Rs−{cosω・(Ri+Rs)−L}1/2
一方、
sinω=(B+Q)/(Ri+Rs)より、(B+Q)=sinω(Ri+Rs)となる。
これらより、二次転写ローラ45が加圧位置h1にあり、この二次転写ローラ45と共に中間転写体31を加圧して二次ニップn2を形成する場合における、センサ手段50よりの水平線r3に沿った方向における、交点q0からの距離Bを、
B=sinω(Ri+Rs)
−〔Rs−{cosω・(Ri+Rs)−L}1/2・・・(2)
として演算できる。
ここで(1)、(2)式を用いると、例えば、Ri=8[mm]、Rs=15[mm]、θ=70[°]、ω=57[°]、L=9[mm]となる二次転写構成の場合、距離A=5.24[mm]となり、距離B=4.71[mm]となるので距離A−B=0.53[mm]となる。この場合、センサ設置位置がL=11.5[mm]の位置で距離A−B=0[mm]となるので、この位置までベルトと二次転写ローラ45(対向ローラ)が接触していることになり、二次転写ローラ45との加圧によってローラが全く変形せず、中間転写体31(ベルト)も二次転写ローラ45の形状になると仮定すると、ニップ幅は7.61[mm]となる。実際にはローラの変形等があり、前記計算値よりもニップ幅が小さくなると考えられる。
このような無端ベルト搬送装置100が有する二次転写装置15は、所定の転写駆動モードに切り換わり制御手段67が転写作動信号を受けると、ソレノイドは非励磁の状態より励磁作動し、離間位置h0より距離s1だけ離れた加圧位置h1に二次転写ローラ45を切換え、これに応じて、二次転写ローラ45との対向位置の中間転写体31が定常位置b0より変位位置b1へ変位幅s2で変位する。
この変位幅s2がセンサ手段50からのレーザー光線51により検知され、ここでは、図4に示すように対向支持ローラ39の軸方向に所定間隔を保って複数配備されるレーザー光線51により複数箇所が検知される。このため、軸方向のニップ変動も検知可能なものとなる(請求項2)。しかも、複数箇所からの距離s2のデータに基づき、非接触状態でベルト位置情報を精度よく検知でき、また非接触であるためベルトの走行に影響を与えずに検知することができるため、ベルトの長寿命化にも繋がる。
更に、無端ベルト31内の対向支持ローラ39の径が小さく、且つ対向ローラ45の径が大きい場合には特にニップ形成の際にベルト厚み方向の位置変動が大きいため検知精度が高くなる。
しかも、複数箇所が検知されるので、外乱による誤検知を排除し、適正値を演算処理し、ベルト位置情報である距離s2より、二次転写ニップ幅n2を管理できる。しかも、対向支持ローラ39の軸方向のニップ変動も検知可能となる。
図5には上述のような無端ベルト搬送装置の他の実施形態であり、センサ手段50aの構成以外は図1の装置と同様構成を採る他の無端ベルト搬送装置100aを示した。
この無端ベルト搬送装置100aが有する二次転写装置15aは、中間転写体31のセンサ手段50aの検知対象として、中間転写体31の位置の他に、図6に示すように中間転写体31のベルト装置内の支持ローラ39の表面の位置を検出対象としている。
ここで、センサ手段50aは図1のセンサ手段50と同様のレーザー変位センサを用いるが、上下2方向に位置する各対象物にレーザー光線51u,51dをそれぞれ照射する構成を採り、即ち、ベルト装置内の対向支持ローラ39表面が挙げられ、各反射光からセンサ手段50aと中間転写体31の距離と、対向支持ローラ39との距離をそれぞれ検知できるものが採用される。これにより、特に経時におけるローラの経たりや突発的な異物付着についても検知することができる(請求項3)。
このような経時における対向支持ローラ39の経たりの場合、図6に示すようにローラ表面の径方向の位置を仮に距離C[mm](センサ出力:+c[V])とすると、初期と経時のローラ径方向の位置のずれ量δd’(C’−C)が経たりとして計測できる。これは初期と経時の対向ローラである二次転写ローラ45の離間時におけるベルト厚み方向の位置Aのずれ量δe(A−A’)の要因ともなる。なお、図6中、B’位置はA’のずれに応じて生じたずれを示す。
ここでは、対向支持ローラ39の経たりをセンサ手段50aで検知した場合、距離A及びBの計算式で得られる値が変わってくるため、初期と同じニップ幅(ニップ幅相当のs2)を設けるためには、加圧力を調整する必要があり、制御手段67はソレノイド65の励磁電流を補正することとなる。
また、逆にローラ径の経たりが確認されない状態で図7に記載の初期と経時の対向ローラ45の離間時におけるベルト厚み方向の位置AがA’位置へ変位し、ずれ量δe’(A−A’)を検知した場合、その原因は経時におけるベルトテンションの低下であることが推定される。このような事態を検出すると、制御手段67はベルトテンションの調整要の表示信号を出力することとなり、適時にメンテナンスが成される。
次に、対向支持ローラ39表面における突発的な異物付着の場合、図8に符号dで示すように、ローラ表面の位置C[mm]を検知しているセンサの出力値(センサ出力:+c[V])が急激に低下して位置C”[mm]を検知し、即座に元の値に戻るというずれ量δd”(C−C”)の挙動を周期的に繰り返すこととなる。また軸方向に複数個センサを有している場合、ある特定のセンサだけが、このような挙動を示すことになるため、容易に検知することができる。このような事態を検出すると、制御手段67は、対向支持ローラ39表面のクリーニング要の表示信号を出力することとなり、適時にメンテナンスが成される。
なお、ここでの説明で用いる図6〜図8ではセンサ手段50aのずれ量mがゼロと仮定し、説明を簡素化している。
以上のところでは、無端ベルト搬送装置100が有する二次転写装置15における二次転写ローラ45、対向支持ローラ39表面における径方向の位置検知に応じて、二次ニップの形成が適正に保持されるよう制御することについて説明してきたが、これに代えて、図1に示すように無端ベルト搬送装置100内の支持ローラ36(クリーニング対向ローラ)との対向位置に本発明を設置することもできる。(請求項4)
この場合、中間転写体31の表面上に残留する残留トナーを除去する中間転写体クリーニング装置16では表面上の異物付着を検知すると、クリーニング不良を確実に招くため、中間転写体31(ベルト装置)の交換を即座に促す必要があるため、制御手段67bは、中間転写体31交換要の表示信号を出力することとなり、適時にメンテナンスが成されることとなる。
更に、無端ベルト搬送装置100内の中間転写体31(ベルト装置)内の支持ローラのうちで、ベルトテンションをかけるための加張ローラ36(37、38でも良い)に加圧力調整装置60bを設け、それにセンサ手段50bを設置することもできる。(請求項5)
この場合、図9に示すように、加圧力調整装置60bのスプリング64b及びソレノイド65bによる加圧で加張ローラ37が移動しても、センサ手段50bと加張ローラ37の距離を変えないように加張ローラ37の軸受と一体のスライダ63bにブラケット68を介してセンサ手段50bを固定する必要がある。
転写ニップにおけるセンサによるベルト位置検知では、図10(a),(b)に示すように紙転写時(図10(a)時)と紙間(対向ローラ当接)時(図10(b)時)では特に厚紙通紙の際にベルト位置情報が異なる場合がある。二次転写ニップn2のニップ幅については、様々な紙種に対して安定した幅を形成することで画像品質のロバスト性が高くなるため、紙厚を考慮したニップ幅制御を実施している。この場合、ベルト位置情報は図11に示すように、紙厚分だけセンサ出力電圧が異なってくる。仮にこの距離をD[mm](センサ出力:+d[V])とすると、距離D[mm]のベルト位置が規定のニップ幅になるように制御し、紙が二次転写ニップn2内を通過している間は、この距離D[mm]からのバラツキ(時間的な変化)を抑えるように二次転写ローラ(対向ローラ)45の加圧力を調整する必要がある(請求項6)。
紙厚を考慮したニップ幅制御の場合(図12(a),(b)参照)に、二次転写ローラ(対向ローラ)45当接で非通紙時のベルト位置B[mm]を画像形成装置にインプットされる紙種情報を基に予め制御しておく必要がある。距離B−D[mm]が紙厚の影響によるベルト位置の変化であるため、距離D[mm]が規定のベルト位置になるように対向ローラ45の位置を決めておくこととなる。(請求項7)。
このように特に厚紙を通紙する場合に、高速機では紙の二次転写ニップn2への進入時の衝撃が対向ローラ45や中間転写ベルト31に伝播されることがあり、対向ローラ45が振動しながら紙が搬送されて画像ムラが生じることがある。
そこで図12(a)に示すように対向ローラ45を予め微小に離間(図中に符号dtとして記す)しておき、紙先端がニップ進入と同時に対向ローラ45を加圧するという構成に設定しても良い。この場合には、紙の進入と同時にベルト位置を距離D[mm]に合わせる制御を施すことになるが、対向ローラ45が中間転写体31との連れ回り構成の場合、搬送力が紙に伝わるのが遅れるため、対向ローラ45に別途駆動手段(例えば、図2の加圧力調整手段60)を設けておく必要がある(請求項8)。
このような二次転写ニップn2のニップ幅の検知手段であるセンサ手段50bを有する無端ベルト搬送装置100において、二次転写ローラ(対向ローラ)45の当接時に設定されたニップ幅dtを形成しているかをセンサで検知し、加圧力を調整する加圧力調整装置60bを対向ローラ側に設置することによって、部品ばらつき等によるニップ幅の固体差をなくすことができる。また経時においては、ローラ39の経たりによるニップ幅変動をなくすことができる。制御手段67が常に適切な二次転写ニップの幅n2に制御することができる。(請求項9)
特に、経時において二次転写ローラ45(対向ローラ)の経たりが生じた場合にもこの加圧力調整装置60,60a,60bが作用するのでニップ幅を制御することができる。但し、あまりにも過剰な加圧力を加えると,二次転写ローラ45(対向ローラ)の接離が困難になることや、中間転写体31(ベルト装置)のカール癖による画像濃度ムラが生じるため、調整する加圧力にも上限値が設定される。
経時のニップ幅の変動に伴って、加圧力の上限値を与えてもなお適切なニップ幅が確保されない場合、転写バイアスを調整する機能を制御手段が備えたことで画像品質の変動を抑えることができる。(請求項7)
ここでいう転写バイアスとは、定電流制御の仕様の場合、電流値を表し、定電圧制御の仕様の場合、電圧値を表す。但し、これについても消費電力の問題や異常放電の制約から、転写バイアスの制御値にも上限が存在する。そこでこれらの制御が作用し始めたことを画像形成装置内の制御手段67で管理しておき、二次転写ローラ45(対向ローラ)の交換を促すようにすることで、画像品質に影響が出ることを未然に防ぐことができる。(請求項10)
これまで説明してきたセンサ手段50によるニップ幅制御が図1に示すように像担持体33Y〜Bから中間転写体31への一次転写ニップn1でも適用する。特に図でいうブラックBのように最下流の一次転写ニップでは二次転写用のセンサと同じ位置に設置することで省スペース化が図れる(請求項11)。
上述のところでは中間転写体31(ベルト装置)周りにおける対向ローラとのニップ幅や、張架状態の管理を行う構成につき説明したが、これに代えて、ベルト定着装置(不図示)における定着ベルトと加圧ローラとが紙上のトナーを熱定着する定着ニップの幅の管理に本発明を適用することもでき、その場合も、定着ベルトと加圧ローラ間のニップ幅や、張架状態の管理を行い、図1の装置と同様の効果が得られる。
上述のところで支持部材として支持ローラ36、37、38、39を説明したが、これらの一つ又は複数部材を中間転写ベルト31を摺接支持する不図示の摺動支持体として構成してもよく、この場合も、図1の装置と同様の効果が得られる。
上述のところでは二次転写ニップn2での中間転写体31における二次転写ローラ45(対向ローラ)のニップ幅や、張架状態の管理を行う構成につき説明したが、これに代えて、転写ローラ35Y(1次転写ローラ)との対向位置(一次転写位置)において、感光体ドラム33Y上のトナー像が中間転写ベルト31上に転写され、1次転写工程が行われる際における中間転写ベルト31のローラの径方向の位置の寿命検知に適用されてもよく、この場合、一次転写における画像品質の劣化を抑えることができる。
1 電子写真装置
6 中間転写体
15 二次転写装置
31 無端ベルト
36〜39 支持ローラ(支持部材)
39 対向支持ローラ(支持部材の一つである)
45 二次転写ローラ(対向ローラ)
50 位置検知手段
60 加圧力調整手段
100 無端ベルト搬送装置
h0 離間位置
h1 加圧位置
n1 1次転写ニップ
n2 2次転写ニップ
s1 距離
A 距離
B 距離
P 記録材
R 搬送路
特開2009−20153号公報

Claims (12)

  1. 対向ローラとの接触によってニップが形成され、少なくとも3軸のローラから構成される無端ベルト搬送装置において、該搬送装置内部に非接触でベルトの厚み方向の位置検知することができるセンサ手段を有し、対向ローラとの接触で形成されるニップ位置におけるベルトの位置情報を検知することを特徴とする無端ベルト搬送装置。
  2. 請求項1に記載の無端ベルト搬送装置において、前記非接触型のセンサ手段を前記ロ−ラの軸方向に少なくとも2個以上有することを特徴とする無端ベルト搬送装置。
  3. 請求項1又は2に記載の非接触型のセンサ手段が、前記無端ベルト搬送装置内における前記ローラの径方向の位置を検知する画像形成装置。
  4. 請求項3に記載の画像形成装置において、前記非接触型のセンサ手段が異物を検知し、該センサ手段が前記無端ベルト搬送装置のクリーニング対向ローラに設置されていることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項3に記載の画像形成装置において、前記非接触型のセンサ手段が前記無端ベルト搬送装置のベルト加張ローラに設置されており、該加張ローラの動きに関わらずローラと等間隔に設置されていることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の非接触型のセンサ手段が搭載された画像形成装置において、前記非接触型のセンサ手段が前記二次転写ニップ内を紙が通過する際のベルトの位置情報を検知することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項6に記載の二次転写ニップを備える画像形成装置において、前記二次転写ニップに通紙される紙種情報を基に前記対向ローラの位置を通紙前に決めておくことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項7に記載の二次転写ニップを備える画像形成装置において、前記二次転写ニップに厚紙を通紙する場合に前記対向ローラを離間した状態にしておき、紙先端がニップ進入と同時に加圧して転写ニップを形成することを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1に記載の非接触型のセンサ手段で得られたニップ幅の情報及び請求項3に記載のローラの経たりの情報や請求項6及び7に記載の紙厚の情報から、前記対向ローラ加圧力を設定し調節することを特徴とする無端ベルト搬送装置。
  10. 請求項9に記載の無端ベルト搬送装置において、該無端ベルト搬送装置の中間転写体に加える転写バイアスを経時の前記ニップ幅の変動に伴って調節することを特徴とする無端ベルト搬送装置。
  11. 請求項9に記載の無端ベルト搬送装置において、前記調整した加圧力から対向ローラの経たりを検知する無端ベルト搬送装置。
  12. 請求項1〜3及び9〜11に記載のニップ幅制御及びローラ寿命検知が、像担持体から中間転写体への一次転写ニップにおいても適用されていることを特徴とする画像形成装置。
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