JP2007256467A - 電気光学装置、及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】フレーム内に収容される表示パネルの浮きを防止した、電気光学装置、及び電子機器を提供する。
【解決手段】表示パネル100と、表示パネル100の少なくとも外側面を囲むようにして表示パネル100を収納するフレーム300と、を備えた電気光学装置1である。フレーム300の内側面には、表示パネル100の外側面に対向する位置に、表示パネル100の外側面に対して傾斜した面を有する突起30が設けられ、突起30がフレーム300に収容された表示パネル100の外側面を押圧することにより表示パネル100をフレーム300に固定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気光学装置、及び電子機器に関する。
現在、携帯電話機、携帯情報端末機等といった各種の電子機器において、各種の情報を視覚的に表示するための表示部として電気光学装置が用いられている。
このような電気光学装置の一例として、表示パネルの一例である液晶パネルとバックライト(照明装置)と、前記液晶パネル及び前記バックライトを収容するためのフレームとを備えた液晶表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
液晶パネルは、一対の基板と、基板外周部に沿って一対の基板間に形成されたシール材と、これら一対の基板及びシール材により囲まれた領域に配置された液晶とを有して構成されるものである。また、上記バックライトは、一般に透光性の樹脂によって形成された導光板と、光を発生する光源とを有する。このような光源としては、例えばLED(Light Emitting Diode)や冷陰極管等を用いることができ、該光源から発せられた光は前記導光板の内部に導入され、導光板の内部を進行した後、導光板の光出射面から面状の光となって液晶表示装置の液晶層へ出射されて表示が行われるようになっている。
そして、上記液晶パネルには、可撓性を備えた、例えばFPC(Flexible Printed Circuit)から構成される回路基板が接続される。この回路基板には、例えば液晶パネルを駆動するために必要となる駆動回路及び入力用端子が形成されていて、この入力用端子に外部電源や種々の外部機器が接続されることにより、回路基板を介して液晶パネルに駆動信号や電力を供給できるようになっている。
また、上記回路基板は、一般に液晶表示装置の小型化や設計自由度を高めるといった理由から、液晶パネル(表示パネル)から直線的に引き出されるというよりも曲げられた状態で使用されている。また、液晶パネルは、前記バックライトに遮光性を備えた接着テープによって貼着されることで上記フレームに収容されている。また、近年では液晶パネルの遮光領域が縮小しており、遮光領域として利用される上記接着テープの表面積も小さくなっている。
特開2003−66418号公報
しかしながら、上述したように回路基板は一般に曲げられた状態で使用されるため、回路基板に曲げ応力が生じた状態となってしまう。そのため、上述した接着テープの接着力では液晶パネルとバックライトとを貼り合わせておくことができず、液晶パネルがバックライトから剥がれフレーム内から浮き上がるおそれがある。このようにフレーム内から液晶パネルが浮き上がると、バックライトと液晶パネルとの位置関係が変化することでバックライトの光を有効に利用できなくなってしまい、液晶表示装置の表示品質が低下してしまう。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、フレーム内に収容される表示パネルの浮きを防止した、電気光学装置、及び電子機器を提供することを目的とする。
本発明の電気光学装置は、表示パネルと、該表示パネルの少なくとも外側面を囲むようにして前記表示パネルを収納するフレームと、を備えた電気光学装置において、前記フレームの内側面には、前記表示パネルの外側面に対向する位置に、前記表示パネルの外側面に対して傾斜した面を有する突起が設けられ、該突起が前記フレームに収容された前記表示パネルの外側面を押圧することにより前記表示パネルを前記フレームに固定することを特徴とする。
本発明の電気光学装置によれば、表示パネルの外側面を押圧することにより表示パネルをフレームに固定する突起を備えているので、フレーム内に表示パネルを収納した際に、前記突起によって前記表示パネルと前記フレームとの密着性が向上し、表示パネルがフレーム内に確実に保持されたものとなる。よって、フレーム内に収納された表示パネルに対し、前記フレーム内から浮き上がらせるような外力が働いた場合でも、上記突起により表示パネルがフレーム内に保持されることで表示パネルの浮き上がりを防止できる。また、例えば表示パネルの幅に寸法公差が生じている場合でも、前記突起は前記表示パネルの外側面に対し傾斜した面となっているので、前記突起の傾斜面上のいずれかの位置にて表示パネルの外側面に当接するので、確実に表示パネルをフレーム内に収容できる。
したがって、バックライトと表示パネルとの位置関係を保持することで表示特性が安定した、信頼性の高いものとなる。
また、上記電気光学装置においては、前記突起は、前記フレームの内側面における少なくとも相対向する面にそれぞれ形成されているのが好ましい。
このようにすれば、フレーム内に保持された表示パネルにおける一方の外側面及び該外側面の反対側の面に突起が当接した状態となるので、表示パネルは前記突起によって挟持された状態となって、表示パネルがフレーム内により確実に保持されたものとなる。
また、上記電気光学装置においては、前記突起は弾性部材から構成されているのが好ましい。
このようにすれば、例えば前記フレーム内に表示パネルが収納された際に表示パネルの外側面に当接した突起が変形した状態となっている場合に、前記表示パネルの外側面に前記突起の弾性復帰力が働くようになるので、表示パネルがフレーム内により確実に保持されたものとなる。また、突起が弾性変形することでフレーム内に収容する表示パネルの外形寸法の交差をより吸収することができる。
このとき、前記突起における傾斜面は、前記表示パネルの下面側を向いていてもよい。
このようにすれば、前記突起は押圧され表示パネルの上面側で当接した状態となるので、表示パネルを確実に保持することができる。また、例えば弾性復帰した突起の一部が前記表示パネルの上面の外端部を覆うことで、前記表示パネルの外側面及び上面が保持されることとなり、より確実に表示パネルを保持することができる。
また、上記電気光学装置においては、前記突起は、前記表示パネルの厚さ方向における略中央部分に当接するのが好ましい。
このようにすれば、表示パネルの略中央部に突起を当接させることができるので、フレーム内で表示パネルを安定した状態に保持することができる。
また、上記電気光学装置においては、前記表示パネルは第1の基板と第2の基板とがシール材によって貼り合わされてなり、前記突起は、前記表示パネルの第1の基板と第2の基板との間の前記シール材に当接するのが好ましい。
このようにすれば、前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられたシール材に突起が当接しているので、前記第1及び第2の基板に負荷を与えることがない。
また、上記電気光学装置においては、前記表示パネルには可撓性を有する回路基板が接続され、当該回路基板は前記表示パネルの背面側に重なるように曲げられて固定されているのが好ましい。
表示パネルに接続された、可撓性を有する回路基板が曲げられることで、該回路基板に曲げ応力が生じた状態となるものの、本発明を採用すれば、フレームからの表示パネルの浮き上がりを確実に防止できる。また、フレームからの表示パネルが浮き上がることなく回路基板を曲げることができるので、回路基板の引き出し方向の自由度が高くなる。
また、上記電気光学装置においては、前記電気光学装置は、光源と、前記表示パネルの背面側に配置され前記光源から出射された光を前記表示パネルに導く導光板とを有する照明装置をさらに備え、前記導光板は前記フレームに固定され、前記表示パネルは、前記表示パネルの表示領域の外側の領域に形成された接着部材を介して前記導光板に貼り合わされるのが好ましい。
このようにすれば、上述したような曲げ応力が回路基板に加わることで、接着部材によって導光板に貼りあわされた表示パネルが浮き上がろうとした場合でも、前記突起が前記表示パネルの外側面を押圧するので、フレーム内に表示パネルを確実に保持できる。
本発明の電子機器は、上記の電気光学装置を備えたことを特徴とする。
本発明の電子機器によれば、上述したようにフレーム内に表示パネルが確実に収納された電気光学装置を備えているので、この電子機器自体も信頼性の高いものとなる。
以下、本発明による電気光学装置の一実施形態としてパッシブ型透過型液晶表示装置について説明する。なお、以下、図面を参照しながら説明するが、各図において各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各部材毎に縮尺を異ならせてある。
図1は、本実施形態における液晶表示装置の分解斜視図である。図1に示すように、液晶表示装置1は、可撓性を有する回路基板10が設けられた液晶パネル(表示パネル)100と、該液晶パネル100に貼り合わされたバックライト200と、前記液晶パネル100及び前記バックライト200を収容するフレーム300とを備えたものである。
図1に示すように、前記フレーム300は略枠状、具体的に本実施形態では矩形の中央部がくりぬかれた額縁状からなるものである。前記フレーム300には、導光板210の複数の突出部210eそれぞれに対応した凹部300aが設けられていて、該凹部300aに導光板210の突出部210eがはめ込まれることにより導光板210がフレーム300に固定されるようになっている。
上記導光板210は、導光板210に対応して配置された液晶パネルに対し、後述するLED12から出射された光を液晶パネル100の面内に均一に照射することができ、アクリル樹脂やポリカーボネートなどから形成されたものである。
更に、前記導光板210上に、拡散板222、2枚のプリズムシート221及び220、額縁状の接着シート20が配置され、接着シート20により、拡散板222、2枚のプリズムシート221及び220は、導光板210に固定配置される。また、フレーム300の裏側に導光板210とフレーム300とを覆うように反射板223が貼り付けられる。この反射板223は、導光板210から出た光を液晶パネル100側へ反射させるためのものである。拡散板222は、表示画面内の光の輝度をより均一化させるためのものである。2枚のプリズムシート220及び221は、出射光の配向角を調整し、正面の輝度を向上させるためのものである。
すなわち、上記バックライト200は、液晶パネル100の第2基板2側に光出射面となる第1面211aを向けるほぼ矩形の導光板210と、液晶表示装置として組み立てた時に導光板210の第1凹部210bに収容される回路基板10に形成されたLED12からなる光源と、液晶パネル100と導光板210との間に導光板210から液晶パネル100に向かって順に配置された矩形状のシート状光学部品としての拡散板222と2枚のプリズムシート220及び221と、導光板210の光出射面となる第1面211aと対向する第2面211bと隣り合って配置された矩形状のシート状光学部品としての反射板223とを有して構成されたものとなっている。このような構成のもとに、前記バックライト200はフレーム300内に収容されたものとなっている。
また、前記液晶パネル100は、前記導光板210に接着シート20を介して貼り合わされたものとなっている。この接着シート20は、両面が接着可能なシートであり、導光板210の突出部210eを除く、第1面211aの外縁部に沿った額縁形状を有している。また、接着シート20は遮光性を有しており、上記バックライト200からの光もれを防止している。このように液晶パネル100は、バックライト200(導光板210)に貼りあわされることで、フレーム300に収容されたものとなっている。
図2は、組立後の液晶表示装置1の概略斜視図を示すものである。図2(a)は組立後の液晶表示装置1の斜視図を示し、図2(b)は組立後の液晶表示装置1の平面図を示している。図2(a),(b)に示すように、液晶パネル100に設けられた回路基板10は、液晶表示装置1を構成する際に液晶パネル100の背面側に重なるように曲げられた状態で使用される。そのため、フレーム300には、曲げられた回路基板10の他端部10bが導光板210の第2面側211bに位置しやすいように、フレーム300の一辺に図1に示したような回路基板用凹部300bが形成されている。
上記回路基板10は液晶パネル100の外周辺を跨ぎ、パネルの外側まで引き出されていて、その一部に接続された外部機器により、外部からの制御信号や電源等を供給することで液晶パネル100が駆動されるようになっている。この回路基板10は、例えば、ポリイミドやポリエステル等からなるフィルムを基材とする、曲げ性(可撓性)に優れた例えばFPCからなるものである。
図3は上記回路基板10の概略斜視図を示すである。図3に示すように、回路基板10は第1面10c及び第2面10dを有し、回路基板10の端部10aの第1面10cには、張出し部2a上に配置された第1端子6a及び第2端子からなる端子部とACF(導電性接着剤)等により導電接続される配線14が形成されている。更に、回路基板10の他端部10bの第1面10cには、配線14と電気的に接続される回路素子としての複数の半導体装置11(本実施形態においては5つ)が配置され、これら半導体装置11の配置方向に沿って複数の光源部としてのLED12(本実施形態においては4つ)が配置されている。半導体装置11は第1透明電極4a及び第2透明電極4bに対して駆動信号を供給するものである。更に、回路基板10の第1面10c上には、外部から半導体装置11に対して制御信号や電源などを供給するための配線(図示せず)が形成されている。
このように、回路基板10として曲げ性に優れたFPCを用いることで、図2に示したように回路基板10を曲げることができ、したがって液晶パネル100に設けられた回路基板10に形成された端子(図示せず)の引き出し方向を所望の方向に定めることが可能となっている。なお、本実施形態では、回路基板10上に形成されたLED12を導光板210の所定位置に配置するため回路基板10を曲げている。
(フレームの構成)
再び図2に戻り、本実施形態に係る液晶表示装置1のフレーム300の構成について説明する。
上述したように液晶表示装置1が組み立てられた際、液晶パネル100から直線的に延びる回路基板10を曲げることで、導光板210に形成された第1凹部210b内にLED12を配置しバックライト200の光源部を構成している(図1参照)。このようにして曲げられた回路基板10には曲げ応力が生じている。そして、曲げ応力が生じている回路基板が接続された液晶パネル100に外力が加わった状態となる。
ところで、上述したように液晶パネル100は導光板210に額縁状の接着シート(接着部材)20によって貼りあわされている。なお、前記接着シート20は液晶パネル100の遮光領域を兼ねている。なお、一般に遮光領域の面積は非常に小さく、前記接着シート20の表面積も小さくなっている。そのため、前記接着シート20の接着力では、上述したような液晶パネル100に生じている応力に耐えることが難しい。
したがって、フレーム300内に収容されている液晶パネル100には、上記応力により前記導光板210から剥離させ、フレーム300から浮き上がるような力が加わった状態となる。
そこで、本実施形態に係る液晶表示装置1は、前記液晶パネル100の外側面に面する前記フレーム300の内側面に、前記液晶パネル100の外側面に対し傾斜面を有し、かつ前記外側面に押圧された状態で当接する突起30を備えている。前記突起30は前記液晶パネル100の外側面に対して傾斜した面となっているので、後述するようにフレーム300内に収容する液晶パネル100の幅に寸法公差がある場合でも、前記傾斜面上のいずれかの面をパネルの外側面に当接することができるようになっている。
図4(a)は、本実施形態に係る突起30の形状を示す斜視図であり、図4(b)は前記突起30が液晶パネル100との位置関係を示す図である。
図4(a)に示すように、突起30は曲面からなる形状を有し、すなわち液晶パネル100の外側面に対向する位置に、前記液晶パネル100の外側面に対して傾斜した面となっている。また、本実施形態では、前記フレーム300内に液晶パネル100が収納された際に、図4(b)に示すように、前記突起30の頂点部分、すなわち最も突出した部分が前記液晶パネル100の厚さ方向における略中央部分に当接するようになっている。これにより、フレーム300内に液晶パネル100を安定して保持することができる。
なお、前記液晶パネル100は第1基板3と第2基板2とがシール材7を介して貼り合わされて形成される(図5参照)ことから、図4(c)に示すように、前記突起30がシール材7に当接する形状を採用してもよい。これにより、前記突起30が前記第1及び第2基板3,2に負荷を与えることがない。
前記突起30は、図2(b)に示したように前記フレーム300の内側面における相対向する面に2つずつ、合計4つ形成されている。具体的に本実施形態では、前記突起30は、液晶パネル100の外側面のうち、平面視した際に長辺をなす外側面に当接するようになっている。なお、前記フレーム300は弾性を有するプラスチック材料から形成されていて、前記突起30はフレーム300に一体に形成されている。なお、前記突起30を前記フレーム300と別の弾性材料から形成し、所望の位置に取り付ける構成を採用してもよい。
ところで、このような突起30によって規制されたフレーム30の幅は、液晶パネル100の横幅(短辺方向の長さ)よりも小さくなっている。これにより、前記突起30は、液晶パネル100の外側面に少なくとも押圧された状態で当接する。
したがって、液晶パネル100をフレーム300内に収納する場合、液晶パネル100の外側面部で前記突起30を押し潰すようにして液晶パネル100をフレーム300内に嵌め込む必要がある。ここで液晶パネル100を嵌め込む際、前記突起30を押し潰すだけの負荷が必要となるものの、上記突起30は液晶パネル100の外側面に当接した際、上述したように弾性材料(プラスチック)からなるため、弾性変形することで押圧された状態となる。よって、前記突起30が当接する液晶パネル100の外側面には突起30の弾性復帰力が働くため、前記突起30によって液晶パネル100の外側面を保持した状態となる。また、突起30を弾性変形が可能な状態となっているので、液晶パネル100の外形の寸法公差を前記突起30の変形により吸収することができる。
これにより、フレーム300と液晶パネル100との密着性が高まり、フレーム300内に液晶パネル100が確実に保持されたものとなる。したがって、本実施形態に係る液晶表示装置1は、上述した回路基板10の曲げ応力に起因する、フレーム300からの液晶パネル100の浮き上がりを確実に防止したものとなる。
上記構成のフレーム300を備えることで、フレーム300内に液層パネル100を収納した際に、前記突起30によって液晶パネル100がフレーム300内に確実に保持されたものとなる。よって、上記回路基板30の曲げ応力によって浮き上がろうとする、前記フレーム300内に収容された液晶パネル100の浮き上がりを防止できる。このように、フレーム300内からの液晶パネル100の浮き上がりを防止し、バックライト200と液晶パネル100との位置関係を保持することができるので、バックライト200の光を有効に利用でき、液晶表示装置の表示品質及び信頼性が高いものとなる。また、回路基板10を曲げた状態で使用できるため、回路基板10の引き出し方向の自由度が高くなる。
図5は、組立後の液晶表示装置1における側断面構造を示す図である。図5に示すように、液晶パネル100は、第1基板(第1の基板)3と、第1基板3から張出した張出し部2aを有する第2基板(第2の基板)2と、これら第1基板3及び第2基板2を貼り合わせるための基板周縁部に設けられたシール材7と、第1基板3及び第2基板2とシール材7とにより形成された空間内に配置された電気光学物質としての液晶層9と、一対の基板を挟むように設けられた第1偏光板8a及び第2偏光板8bとを有している。
第1基板3の第2基板2と対向する面上には、複数のITO(IndiumTin Oxide)膜からなるストライプ状の第1透明電極4aが設けられ、この第1透明電極4aを覆うようにポリイミドなどからなる配向膜(図示せず)が形成されている。一方、第2基板2の第1基板3と対向する面上には、第1透明電極4aと交差するように複数のITO膜からなるストライプ状の第2透明電極4bが設けられ、この第2透明電極4bを覆うようにポリイミドなどからなる配向膜(図示せず)が形成されている。
第1基板3、第2基板2はそれぞれ矩形状を有し、第2基板2は、第1基板3から張出した張出し部2aを有している。張出し部2aの第1基板3と対向する面上には、図2に示すように、第2透明電極4bが延在してなる第1配線5と、この第1配線5と電気的に接続する第1端子6aと、第1透明電極4aとシール材7に混入された導電材を介して電気的に接続された第2配線(図示せず)と、この第2配線と電気的に接続する第2端子(図示せず)とが形成されている。
液晶表示装置1は、対向する第1透明電極4a及び第2透明電極4bと、これらに挟持される液晶層9とにより画素が形成される。そして、各画素に印加する電圧を選択的に変化させることによって液晶層9の光学特性を変化させ、バックライトから照射される光は各画素のこの液晶層9を透過することによって変調される。このように光を変調させることによって画像などを表示することができ、液晶パネル100における表示領域はシール材7により囲まれた領域に略等しくなっている。
(導光板)
次に、上記バックライト200を構成する導光板の構成について説明する。図6は導光板210の構造を示す図であり、図6(a)は第1面を上にした場合の斜視図、図6(b)は第2面を上にした場合の斜視図、図6(c)は図6(a)の線A−A’における断面図、図6(d)は図6(a)の線B−B’における断面図である。
図6に示すように、導光板210は、液晶パネル100の表示領域に対して光を出射する導光領域210dと、液晶表示装置1として組み立てたときに張出し部2aを支持する第1支持部210aが配置される支持領域210gと、支持領域210gと導光領域210dとの間の領域に配置されたLED12を収容する4つの第1凹部210bが設けられたLED領域210fとを有する。
図6に示したように、導光板210の第1支持部210aは、導光領域210dが延在した形状となっており、導光板210の一辺212aに沿って配置され、第1面211aを上にした時に、導光領域210dからやや突き出した凸部状となるように形成されている。更に、図6に示すように、第1支持部210aは、第2面211b側に第2凹部210cを有している。図6(d)において、第2凹部210cの深さbは約1.2mm、幅eは約3.4mmとなっている。また、第2凹部210cが設けられた第1支持部210aの側部の厚みdは約1.0mm、液晶表示装置として組み立てた時に張出し部2aを支持する部分の厚みcは約0.3mmとなっている。本実施形態においては、第1支持部210aの導光領域210dを基準としたときの高さは、第2偏光板8b、プリズムシート220、プリズムシート221及び拡散板222を重ねた時の厚みにほぼ相当する。
導光板210の導光領域210dはほぼ液晶パネルの表示領域に対応している。導光板210の一辺212aに直交する二辺212b及び212cには、導光領域210d部分から突出する突出部210eが、各辺5つづつ設けられている。これら各突出部210eは、フレーム300に設けられた対応する凹部300aに挿入され、固定される。突出部210eはほぼ等間隔に配置されている。図6(d)において、導光領域210dにおける導光板の厚さaは約1mmである。
導光板210のLED領域210fは、液晶表示装置1として組み立てた時に、第2面211b側に第1接着層21を介して導光板210と回路基板10とを接着固定して回路基板10を支持する5つの第2支持部210hと、隣り合う第2支持部210h間に配置されたLED12が収容される4つの第1凹部210bとを有する。第1凹部210bは、導光板210の第2面211b側に位置する。本実施形態においては、LED12の高さ、すなわち導光板210の厚さ方向に沿ったLEDの寸法が約1mmと、導光領域210dにおける導光板210の厚さとほぼ同じため、第1凹部210bは導光板210を貫通する孔状となっている。このようにLEDを収容する第1凹部を導光板に設けることにより、導光板から突出した状態でLEDを設ける必要がなく、液晶表示装置1の小型化を図ることができる。
また、支持領域と導光領域との間の領域に、第1凹部210bは設けられるので、導光板に支持領域があるにも関わらずLEDからの光は支持領域を通過することなく導光領域に照射することができる。したがって、従来のものとほぼ同じ照度の光源を使用することができる。本実施形態においては、図7に示すように、第1接着層21(図上、斜線で埋められた部分)は、導光板210のLED領域210fの第2面211b側に位置する5つの第2支持部210hに対応して形成されている。なお、前記第1接着層21としては両面テープが用いられる。
本実施形態においては、5箇所に設けられた第1接着層21によって、導光板210と回路基板10とが接着される。例えば、第1凹部210bを複数設けず、導光板210の一辺212aに沿った細長い凹部を1つ設け、この凹部に4つのLEDが配置されるように構成することも可能であるが、凹部を複数設けることにより、第2支持部210hを3つ以上設けることができ、導光板210と回路基板10との接着箇所及び接着面積を大きくすることができ、液晶表示装置1に衝撃が加わっても、回路基板10が導光板210から剥がれにくい。特に、液晶表示装置を駆動した場合、LEDから発せられる熱により第1接着層自体の接着強度が落ちやすい場合においては、導光板と回路基板との接着箇所を増やし、接着面積を大きくすることが有効である。
上記突起30の形状は、上記実施形態に限定されることはない。例えば、図8(a)に示すように、前記突起30は、傾斜面が液晶パネル100の下面側を向けるようにしてもよい。このようにすれば、フレーム300内に液晶パネル100が配置された際に、前記突起30は押圧され液晶パネル100の上面側で当接した状態となるので、液晶パネル100を確実に保持できる。また、弾性復帰した突起30の一部が前記液晶パネル100の上面における外端部を覆うことで、前記液晶パネル100をより確実に保持できる。
また、例えば、図8(b)に示すように、前記突起30は前記表示パネルの外側面の下側に向かうにつれて、漸次前記外側面に対して迫り出した形状となっていてもよい。このようにすれば、フレーム300内に液晶パネル100を収納する際に、液晶パネル100が略フレーム300内に配置されるまで前記突起30が液晶パネルに接触することがない。よって、フレーム300内に液晶パネル100を配置する際の力を軽減することができる。また、フレーム300内に液晶パネル100が収納された際には、液晶パネル100の外側面の下面側を突起30により保持できる。
また、例えば、図8(c)に示すように、前記突起30は円柱の外側面の一部をなすような湾曲した形状としてもよい。また、図8(d)に示すように前記図8(c)に示した円柱の一部をなす形状をフレーム300の内側面に沿って90°回転させた状態に形成してもよい。
また、突起30を形成する位置は、上記実施形態(図2(b)に示した位置)に限定されることはない。例えば、図9(a)に示すように、上記実施形態において突起30を配置した部分の他に、前記液晶パネル100の短辺方向に沿う面に当接する位置に突起30を形成するようにしてもよい。これにより、液晶パネル100の短辺方向及び長辺方向のいずれもが突起30によって保持されたものとなり、上述したフレーム300からの液晶パネル100の浮きをより確実に防止できる。
例えば、液晶パネル100の長辺をなす一方の外側面に対向する位置に突起30を2つ設け、他方の外側面に対向する位置に突起30を1つ設けることで、図9(b)に示すように液晶パネル100を3点の突起30で保持するようにしてもよい。
ところで、上記突起30は、上述したようにフレーム300内から液晶パネル100が浮き上がりを防止するためのものである。よって、液晶パネル100が浮きが起こりやすい位置、すなわち液晶パネル100に浮き上がらせる力を発生させる回路基板10に最も近い位置である回路基板用凹部300bの近傍に突起30を配置してもよい。具体的には、図9(c)に示すように、前記回路基板用凹部300bの近傍、及びこの回路基板用凹部300bが形成された面に対向する位置にも突起30を形成するようにしてもよい。
(電気光学装置のその他の実施形態)
以上の実施形態では、電気光学装置の1つである液晶表示装置に対して本発明を適用したが、本発明は、液晶表示装置以外の電気光学装置として、例えば、EL(エレクトロルミネッセンス)表示装置やプラズマディスプレイ装置等にも適用することができる。また、EL表示装置としては、有機EL或いは無機ELを採用することができる。
この場合には、例えばEL表示装置が、EL素子を備えたELパネル(表示パネル)と、当該ELパネルに接続されるFPCからなる回路基板とを有し、該回路基板を収納し、上記突起が形成されたフレームとを備えた構成が採用される。このような構成により、曲げ応力の働く回路基板に起因するフレームからELパネルの浮き上がりを防止できる。
また、上述した液晶表示装置は、パッシブ型のものに限定されることはなく、TFTやTFDといったスイッチング素子を用いたアクティブマトリクス型液晶表示装置にも適用できる。
(電子機器)
次に、本発明の電子機器について説明する。本発明の電子機器は、前述した本発明の電気光学装置を備えてなるものである。
以下、電子機器の一実施形態として、上述した液晶表示装置1を備えた携帯電話90を例に挙げて説明する。
図10は、携帯電話90の構成を示す斜視図である。図10に示すように、この携帯電話90は、複数の操作ボタン91の他、受話口92、送話口93とともに、前記液晶表示装置1を表示部94として備えたものである。
本実施形態の携帯電話90によれば、上述したようにフレーム300内にパネル100が確実に収納された液晶表示装置1を表示部として備えているので、信頼性の高いものとなる。
なお、前記の電子機器としては、携帯電話以外にも、例えば電子ノート、パーソナルコンピュータ、電子ブック、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末等などを挙げることができる。
液晶表示装置の分解斜視図である。 (a)、(b)は組立後の液晶表示装置の側断面図、及び斜視図である。 回路基板の概略斜視図である。 (a)〜(c)は突起の形状を示す図である。 組立後の液晶表示装置の平面図である。 (a)〜(d)は導光板の構成を示す図である。 導光板と第1接着層との位置関係を説明するための図である。 (a)〜(d)は突起の他の形状を示す図である。 (a)〜(c)は突起を形成する位置を示した図である。 電子機器の一実施形態としての携帯電話を示す図である。
符号の説明
1…液晶表示装置(電気光学装置)、10…回路基板、20…接着シート(接着部材)、30…突起、90…携帯電話(電子機器)、100…液晶パネル(表示パネル)、300…フレーム

Claims (9)

  1. 表示パネルと、該表示パネルの少なくとも外側面を囲むようにして前記表示パネルを収納するフレームと、を備えた電気光学装置において、
    前記フレームの内側面には、前記表示パネルの外側面に対向する位置に、前記表示パネルの外側面に対して傾斜した面を有する突起が設けられ、
    該突起が前記フレームに収容された前記表示パネルの外側面を押圧することにより前記表示パネルを前記フレームに固定することを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記突起は、前記フレームの内側面における少なくとも相対向する面にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記突起は弾性部材から構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気光学装置。
  4. 前記突起における傾斜面は、前記表示パネルの下面側を向いていることを特徴とする請求項3に記載の電気光学装置。
  5. 前記突起は、前記表示パネルの厚さ方向における略中央部分に当接することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電気光学装置。
  6. 前記表示パネルは第1の基板と第2の基板とがシール材によって貼り合わされてなり、
    前記突起は、前記表示パネルの第1の基板と第2の基板との間の前記シール材に当接することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電気光学装置。
  7. 前記表示パネルには可撓性を有する回路基板が接続され、当該回路基板は前記表示パネルの背面側に重なるように曲げられて固定されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の電気光学装置。
  8. 前記電気光学装置は、光源と、前記表示パネルの背面側に配置され前記光源から出射された光を前記表示パネルに導く導光板とを有する照明装置をさらに備え、
    前記導光板は前記フレームに固定され、
    前記表示パネルは、前記表示パネルの表示領域の外側の領域に形成された接着部材を介して前記導光板に貼り合わされることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の電気光学装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の電気光学装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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