JP2007256431A - 画像重畳表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】重畳表示がなされているか否かをユーザが容易に区別することが可能な画像重畳表示装置を提供すること。
【解決手段】記録画像を入力するための記録画像入力部2と、記録画像入力部2によって入力された記録画像と実画像とが重畳されるように表示制御する表示制御部3と、表示制御部3の表示制御結果に基づいて記録画像と実画像とを表示する画像表示部4とを備える。表示制御部3は、画像表示部4に記録画像が表示されているときに、記録画像が表示中であることを示すための処理を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、実時間で取得される実画像に別の画像を重畳して表示する画像重畳表示装置に関する。
ある画像に別の画像を重畳して表示する機能を有する表示装置に関しては、種々の提案がなされている。例えば、特許文献1においては、前面から入射した光を前方に反射し、背面から入射した光を前方に透過させるような特性を持つハーフミラーの背面に、プラズマディスプレイパネル(PDP)や液晶ディスプレイ(LCD)等の画像表示部を配置することで、ハーフミラーの前に存在するユーザの眼にハーフミラーからの反射像と画像表示部に表示された画像とを重畳した画像を見せることができる技術が提案されている。
特開2005−10356号公報
ここで、特許文献1においては、重畳表示を行っている際に、そのことがユーザに通知されない。この場合、重畳表示を行っているか否かが瞬時に判別できるような画像が表示されている場合は良いが、必ずしも画像を見ただけで重畳表示が行われているか否かを判別できるとは限らず、ユーザが混乱してしまうおそれがある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、重畳表示がなされているか否かをユーザが容易に区別することが可能な画像重畳表示装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の態様による画像重畳装置は、予め記録されている記録画像と実時間で取得される実画像とを重畳して表示する画像重畳表示装置であって、前記記録画像を入力するための記録画像入力部と、前記入力された記録画像と前記実画像とが重畳されるように表示制御する表示制御部と、前記表示制御部の表示制御結果に基づいて前記記録画像と前記実画像とを表示する画像表示部とを具備し、前記表示制御部は、前記画像表示部に前記記録画像が表示されているときに、前記記録画像が表示中であることを示すための処理を更に行うことを特徴とする。
この第1の態様によれば、画像表示部に記録画像が表示されているときに、その旨を示すための処理が行われる。これにより、ユーザは現在重畳表示がなされているか否かを容易に区別することが可能である。
また、上記の目的を達成するために、本発明の第2の態様による画像重畳装置は、予め記録されている記録画像と実時間で取得される実画像とを重畳して表示する画像重畳表示装置であって、前記記録画像を入力するための記録画像入力部と、前記入力された記録画像と前記実画像とが重畳されるように表示制御する表示制御部と、前記表示制御部の表示制御結果に基づいて前記記録画像と前記実画像とを表示する画像表示部とを具備し、前記表示制御部は、前記画像表示部に前記実画像が表示されているときに、前記実画像が表示中であることを示すための処理を更に行うことを特徴とする。
この第2の態様によれば、画像表示部に実画像が表示されているときに、その旨を示すための処理が行われる。これにより、ユーザは現在重畳表示がなされているか否かを容易に区別することが可能である。
また、上記の目的を達成するために、本発明の第3の態様による画像重畳装置は、予め記録されている記録画像と実時間で取得される実画像とを重畳して表示する画像重畳表示装置であって、前記記録画像を入力するための記録画像入力部と、前記実画像を入力するための実画像入力部と、前記記録画像入力部から入力された記録画像と前記実画像入力部から入力された実画像とが重畳されるように表示制御する表示制御部と、前記表示制御部の表示制御結果に基づいて前記記録画像と前記実画像とを表示する画像表示部と、前記表示制御部に、前記記録画像又は前記実画像の表示状態の切り替え指示を行う表示切替部とを具備し、前記表示制御部は、前記表示切替部から前記表示状態を切り替えるように指示がなされたときに前記表示状態を切り替えると共に、前記表示状態の切替がなされたこと示す指標を前記画像表示部に表示させることを特徴とする。
この第3の態様によれば、実画像又は記録画像の表示状態が切り替えられた場合には、その旨が画像表示部に表示される。これにより、ユーザは現在重畳表示がなされているか否かを容易に区別することが可能である。
また、上記の目的を達成するために、本発明の第4の態様による画像重畳装置は、予め記録されている記録画像を入力するための記録画像入力部と、被写体を実時間で撮像する撮像部と、前記撮像部で撮像された結果から画像を取得する画像取得部と、前記画像取得部で取得された画像に、該取得された画像が実画像であることを示すための処理を行うデータ処理部と、前記記録画像入力部から入力された記録画像と前記データ処理部で処理された画像とを重畳して出力する表示制御部と、前記表示制御部で重畳された画像を表示する画像表示部とを具備することを特徴とする。
この第4の態様によれば、撮像部において取得された実画像に対してその画像が実画像であることを示すための処理が行われる。これにより、ユーザは現在重畳表示がなされているか否か、及びどの画像が実画像であるかを容易に認識することが可能である。
また、上記の目的を達成するために、本発明の第5の態様による画像重畳装置は、予め記録されている記録画像を入力するための記録画像入力部と、被写体を実時間で撮像する撮像部と、前記撮像部で撮像された結果から画像を取得する画像取得部と、前記記録画像入力部からの前記記録画像、前記データ処理部で処理された画像、及び前記記録画像が表示されていることを示す指標を重畳して出力する表示制御部と、前記表示制御部で重畳された画像を表示する画像表示部とを具備し、前記表示制御部は、前記記録画像入力部から前記記録画像が入力されているときに、前記記録画像の表示位置及び前記記録画像が表示されていることを示す指標の表示位置の少なくとも何れか一方を制御することを特徴とする。
この第5の態様によれば、記録画像及び記録画像が表示されていることを示すための指標の表示位置が制御される。これにより、ユーザが記録画像や指標を視別しやすい。
また、上記の目的を達成するために、本発明の第6の態様による画像重畳装置は、予め記録されている記録画像と実時間で取得される実画像とを重畳して表示する画像重畳表示装置であって、前記記録画像を入力するための記録画像入力部と、前記入力された記録画像と前記実画像とが重畳されるように表示制御する表示制御部と、前記表示制御部の表示制御結果に基づいて前記記録画像と前記実画像とを表示する画像表示部とを具備し、前記表示制御部は、前記画像表示部に前記記録画像が表示されていないときに、前記記録画像が表示中でないことを示すための処理を更に行うことを特徴とする。
この第6の態様によれば、画像表示部に記録画像が表示されていないときに、その旨を示すための処理が行われる。これにより、ユーザは現在重畳表示がなされているか否かを容易に区別することが可能である。
また、上記の目的を達成するために、本発明の第7の態様による画像重畳装置は、予め記録されている記録画像と実時間で取得される実画像とを重畳して表示する画像重畳表示装置であって、前記記録画像を入力するための記録画像入力部と、前記入力された記録画像と前記実画像とが重畳されるように表示制御する表示制御部と、前記表示制御部の表示制御結果に基づいて前記記録画像と前記実画像とを表示する画像表示部とを具備し、前記表示制御部は、前記画像表示部に前記実画像が表示されていないときに、前記実画像が表示中でないことを示すための処理を更に行うことを特徴とする。
この第7の態様によれば、画像表示部に実画像が表示されていないときに、その旨を示すための処理が行われる。これにより、ユーザは現在重畳表示がなされているか否かを容易に区別することが可能である。
本発明によれば、重畳表示がなされているか否かをユーザが容易に区別することが可能な画像重畳表示装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像重畳表示装置の構成を示すブロック図である。図1に示す画像重畳表示装置は、データベース(図1においてはDBと記している)1と、記録画像入力部2と、表示制御部3と、画像表示部4とから構成されている。
データベース1には、実画像に重畳される記録画像が格納されている。ここで、本明細書において実画像とは、画像重畳表示装置による表示が行われている際に実時間で取得される画像のことであり、一般的には動画像である。また、記録画像とは、画像重畳表示装置による表示に先立って既にデータベース1に記録されている画像のことである。この記録画像は静止画像及び動画像の何れで合っても良く、記録画像を取得するための手法も特に限定されるものではない。例えば、図1に示す画像重畳装置に、カメラ等の撮像部を追加し、この撮像部によって取得された画像を記録画像としても良いし、図1に示す画像重畳装置とは別の撮像装置によって取得され、所定の記録媒体に記録された画像を記録画像としても良い。更に、記録画像を記録しておくための記録媒体も特に限定されるものではなく、例えばハードディスクや光ディスクなどの種々の記録媒体を用いることが可能である。
記録画像入力部2は、データベース1から画像表示部4に表示する記録画像を読み出して表示制御部3に出力する。表示制御部3は、記録画像入力部2から入力された記録画像と実画像とが重畳されるように所定の表示制御を行う。更に、記録画像を表示させた場合には、その旨をユーザに報せるための処理を行う。この処理については後で詳しく説明する。
画像表示部4は、記録画像と実画像が重畳された画像を表示する。図1の例においては、画像表示部4は、記録画像表示部4aとハーフミラー4bとから構成されている。記録画像表示部4aは、表示制御部3を介して入力された記録画像を表示する。ここで、記録画像表示部4aは、一般的な画像表示装置を用いれば良い。この記録画像表示部4aとしては、例えばPDP、LCD、CRTディスプレイ、有機ELディスプレイなどを用いることができる。ハーフミラー4bは、記録画像表示部4aの表示面の前面に配置されており、当該ハーフミラー4bの前面から入射した光を前方に反射し、背面から入射した光を前方に透過させる特性を有しているものである。
以下、第1の実施形態の作用について説明する。まず、データベース1に記録された記録画像が記録画像入力部2を介して読み出されて表示制御部3に入力される。この際、複数の記録画像が読み出されるようにしても良い。
表示制御部3は、記録画像入力部2より入力された記録画像を記録画像表示部4aに表示させる制御を行う。このような表示制御により、例えばユーザがハーフミラー4bの前にいればユーザ自身の像がハーフミラー4bで反射され、更に記録画像表示部4aに表示されている画像がハーフミラー4bを透過する。したがって、ユーザの眼にはハーフミラー4bの反射像と記録画像表示部4aに表示されている画像とが重畳された画像が見える。また、記録画像表示部4aに記録画像が表示されていなければ、ハーフミラー4bで反射された像のみが見えることになる。更に、記録画像入力部2により複数の記録画像が読み出されている場合には、表示制御部3により、読み出された複数の記録画像が重畳された後で記録画像表示部4aに表示される。
また、第1の実施形態において、表示制御部3は、記録画像表示部4aに記録画像を表示させた場合には、そのことをユーザに報せるための処理を行う。図2は、この処理の一例として、記録画像表示部4aに記録画像が表示されていることを示すための指標23を、記録画像表示部4aに表示させているときの図である。なお、指標23を表示させるための画像データは例えばデータベース1に格納しておけば良い。また、図2において参照符号21が記録画像を示し、参照符号22が実画像を示している。
このように、第1の実施形態によれば、記録画像が表示されているときに図2に示すような指標23を表示させることにより、ユーザは記録画像表示部4aに記録画像が表示されていることを容易に認識することができる。
ここで、図1においては画像表示部4を記録画像表示部4aとハーフミラー4bとで構成し、実画像をハーフミラー4bで反射された画像としているが、これに限るものはない。例えば、図3に示すように撮像部5及び実画像入力部6を設けるようにしても良い。この場合、撮像部5において被写体(例えば、画像表示部の前面に存在しているユーザ)を実時間で撮像して実画像を取得し、実画像入力部6は、撮像部5で取得された実画像を読み出して表示制御部3に入力する。表示制御部3は、記録画像入力部2から入力された記録画像と実画像入力部6から入力された実画像とを重畳して画像表示部4に表示させると共に、記録画像が表示されていることを示す指標を表示させる。このような構成及び動作によって、ハーフミラー4bを設置しなくとも図2で示したものと同様の重畳表示を行うことができる。
以後の説明においては図1の構成の画像表示部と図3の構成の画像表示部とを総称して画像表示部4と記す。
また、図2に示す指標23は、記録画像が表示されていることが識別できれば良いので、その表示形態は図2に示すようなマークに限るものではない。例えば、指標23として、記録画像が表示されていることを示す文字列を表示させるようにしても良い。
更に、記録画像が表示されていることをユーザに報せるための処理は、指標の表示に限るものではない。例えば、図4に示すようにして音声出力部7を設け、この音声出力部7から、記録画像表示部4aに記録画像が表示されていることをユーザに報せるための音声を出力させるようにしても良い。このような音声出力の場合には、指標表示のための表示スペースを確保する必要がないので、画像表示部4の表示面を有効に活用できる。
また、指標23を表示させる代わりに、図5に示すようなデータ処理部8を設け、記録画像入力部2から読み出された記録画像自体に、記録画像が表示されていることを示すための所定の画像処理を施すようにしても良い。この画像処理としては、例えば図6に示すようにして記録画像21の色を変更する処理が考えられる。この場合、記録画像の色の変更は、画像全体に対して行うだけでなく、画像の一部のみ(例えば輪郭のみ)であっても良い。また、単に色を変えるだけでなく、画像自体を点滅させるような処理を行っても良い。つまり、ユーザが記録画像と実画像とを視別しやすくなるような処理であれば特に限定されるものではない。どのような画像処理を行うのかは、画像処理の内容を示す情報を、例えば記録画像ファイルのヘッダ等に記録しておき、データ処理部8がその情報に従って画像処理を行うようにすれば良い。あるいは、ユーザが画像処理の内容を選択できるようにしておき、ユーザの選択操作を受けてデータ処理部8が画像処理を行うようにしても良い。
更に、画像処理の別の例として、記録画像ファイルのヘッダ等に記録されたファイル情報(例えばファイル名情報、ファイル作成日付の情報等)を図7の参照符号24a、24bに示すようにして記録画像と共に表示させるようにしても良い。この際、図7のように複数の記録画像21a、21bを同時に表示させる場合には、記録画像同士及び記録画像のファイル情報同士が重ならないように表示制御することが好ましい。このような表示位置制御も表示制御部3により行う。
このように、記録画像の加工を行ってから重畳表示を行うことにより、記録画像がユーザの視覚に入りやすく、記録画像と実画像との視別が更に容易になる。また、記録画像と共にファイル情報を表示することにより、特に複数の記録画像が表示されているときに、記録画像同士の比較が容易になる。
また、上述した変形例においては、指標23等の表示位置を画像表示部4の画面内としているが、指標を表示させるための専用の表示部を設けるようにしても良い。更には、上述した各変形例における記録画像が表示されていることを示すための処理を組み合わせて使用しても良い。
また、上述した例においては、記録画像が表示されているときに、その旨をユーザに報せるための指標を表示させていたが、実画像を常に表示させるようにしておき、記録画像が表示されていないときだけ、記録画像が表示されていないことを示す指標(即ち、重畳表示がなされていないことを示す指標)を表示させるようにしても良い。
更に、上述した例は、全て記録画像が表示されているときに、その旨をユーザに報せるための手法について説明したが、逆に実画像が表示されているときに、その旨を図8に示すような指標25を表示させることによりユーザに報せるようにしても良い。この場合も、指標の表示形態は図8で示したものに限らず、また図4で示したような音声出力部7を設けるようにしても良い。更には、実画像が表示されていることを示すための各種処理を組み合わせて使用しても良い。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本発明の第2の実施形態は、実画像及び記録画像の少なくとも何れかの表示状態の切り替えをユーザが自由に行える例である。
図9は、第2の実施形態に係る画像重畳表示装置のブロック構成図である。ここで、図9において第1の実施形態と同様の構成については第1の実施形態で説明したものと同様の参照符号を付すことで説明を省略する。第2の実施形態では、図3で示した構成に加えてスイッチセンサ部9と、表示切替部10とが設けられている。スイッチセンサ部9はユーザが、記録画像又は実画像の少なくとも何れか一方の表示状態を切り替えるための指示を行うための操作部である。表示切替部10はスイッチセンサ部9の操作状態を検出して表示制御部3に記録画像又は実画像の表示状態の切り替えの指示を行う。
以下、第2の実施形態の作用について説明する。まず、データベース1に記録された記録画像が記録画像入力部2を介して読み出されて表示制御部3に入力され、更に撮像部5において得られた実画像が実画像入力部6を介して表示制御部3に入力される。
表示制御部3は、記録画像入力部2より入力された記録画像と実画像入力部6を介して入力された実画像とを重畳し、画像表示部4に表示させる。
ここで、ユーザによるスイッチセンサ部9の操作により、記録画像又は実画像の表示のオンオフが切り替えられた場合には、その旨が表示切替部10に通知される。そして、表示切替部10は、記録画像又は実画像の表示状態を切り替えるように表示制御部3に指示を送る。表示制御部3は、表示切替部10からの指示に基づいて記録画像又は実画像の表示状態を切り替えると共に、切り替えがなされたことをユーザに報せるための処理を行う。
図10(a)及び図10(b)は表示状態の切り替えがなされたときに表示される指標の表示例について示す図である。第2の実施形態においては、例えば実画像22の表示のオンオフが切り替えられる毎に、そのことを示すための指標が表示される。図10(a)は実画像22の表示がオフからオンに切り替えられたときになされる表示の一例である。この場合には、例えば図10(a)の参照符号26aで示すような文字列が表示される。このような表示を行うことにより、ユーザは画像表示部4に実画像22が表示されたことが分かる。一方、図10(b)は実画像22の表示がオンからオフに切り替えられたときになされる表示の一例である。この場合には、例えば図10(b)の参照符号26bで示すような文字列が表示される。このような表示を行うことにより、ユーザは実画像22の表示が終了されたことが分かる。
ここで、上述した例においては、実画像の表示がオンからオフに切り替えられたときに、その旨をユーザに報せるための指標を表示させていたが、記録画像を常に表示させておき、実画像が表示されていないときだけ、実画像が表示されていないことを示す指標(即ち、重畳表示がなされていないことを示す指標)を表示させるようにしても良い。
ここで、表示状態の切り替えがなされたこと示すための処理も、文字列に限らず、指標の表示や音声出力によって行うようにしても良い。
以上説明したように、第2の実施形態によれば、表示状態の切り替えられる毎にその旨を示すための処理がなされるので、ユーザは自身の操作の結果を容易に認識でき、現在重畳表示がなされているか否かを区別することが可能である。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図11は、第3の実施形態に係る画像重畳表示装置のブロック構成図である。ここで、図11において第1の実施形態と同様の構成については第1の実施形態で説明したものと同様の参照符号を付すことで説明を省略する。
第3の実施形態では、図1で示した構成に加えて撮像部11と、画像取得部12とが設けられている。撮像部11は、被写体を実時間で撮像して実画像を得る。画像取得部12は、撮像部11で取得した実画像を、その取得した実画像における被写体の位置情報や記録する実画像ファイルのファイル情報等の情報と関連付けてデータベース1に記憶させる。
以下、第3の実施形態の作用について説明する。まず、撮像部11によって被写体が撮像される。撮像された被写体の画像(実画像)は、その位置情報と共にデータベース1に記録される。次に、データベース1に記録された実画像及び記録画像が記録画像入力部2を介して読み出されて表示制御部3に入力される。
データ処理部8は、記録画像入力部2より入力された実画像及び記録画像に対してこれらをそれぞれ識別可能とするための画像処理を行う。これらの処理としては、例えば、画像の近傍に指標や文字列を表示させる処理や、画像の色を変更する処理、画像のファイル情報等を表示させる処理がある。
これら処理の後、データ処理部8から入力された実画像及び記録画像を表示制御部3は、記録画像と記録画像として記録された実画像とを重畳して記録画像表示部4aに表示させる。ここで、実画像は、位置情報が関連付けて記録されているので、この位置情報に基づいて実画像及びこの画像が実画像であることを示すための指標(例えばマークや文字列)の表示位置を制御する。
これにより、例えばユーザがハーフミラー4bの前にいればユーザ自身の像がハーフミラー4bで反射され、更に記録画像表示部4aに表示されている画像がハーフミラー4bを透過する。これによって、ユーザの眼には、ハーフミラー4bの反射像による実画像22と記録画像表示部4aに表示された実画像29及び記録画像21とが重畳された画像が見える。
図12は、図11の画像重畳表示装置による重畳表示がなされているときの表示の一例を示す図である。図12においては、実画像29及び記録画像21に対して画像処理を行っており、実画像22がハーフミラー4bの反射像である。
ここで、実画像であることを示す指標の表示位置は特に限定されるものではないが、複数の画像を同時に表示させる場合には、これら画像を視別できるように表示位置を制御することが好ましい。このために、例えば図13に示すようにして実画像であることを示す指標27を、実画像22上若しくはその近傍に表示させる。
また、実画像22とは別の位置に指標を表示させることで、実画像22が実画像であることを示すこともできる。この例を図14に示す。つまり、図14の例では、画像21が過去に撮影された記録画像であることを示すために、そのことを示す文字列28を画像21の近傍に表示させることで、画像22が実画像であることを識別できる。
以上説明したように、第3の実施形態によれば、実画像が表示されていることを示すための処理と記録画像であることを示すための処理とを同時に行うことにより、どの画像が実画像でどの画像が記録画像であるのを容易に視別することが可能である。また、撮像部11において実画像を取得し、この実画像を記録する際に、被写体の位置情報を関連付けて記録するようにしているので、実画像を現実の位置と同じ位置に表示させることが可能である。
以上実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。
更に、上記した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、上述したような課題を解決でき、上述したような効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
本発明の第1の実施形態に係る画像重畳表示装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態において重畳表示がなされているときの表示の一例を示す図である。 第1の実施形態の第1の変形例に係る画像重畳表示装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態の第2の変形例に係る画像重畳表示装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態の第3の変形例に係る画像重畳表示装置の構成を示すブロック図である。 記録画像に画像処理を行ったときの表示例を示す図である。 記録画像と共にファイル情報を表示させるときの一例を示す図である。 実画像が表示されていることを示す指標の表示例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像重畳表示装置のブロック構成図である。 表示状態の切替がなされたときに表示される指標の表示例について示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る画像重畳表示装置のブロック構成図である。 第3の実施形態において重畳表示がなされているときの表示の一例を示す図である。 実画像上に指標を表示させる場合の例を示す図である。 実画像とは別の位置に指標を表示させる場合の例を示す図である。
符号の説明
1…データベース(DB)、2…記録画像入力部、3…表示制御部、4…画像表示部、4a…記録画像表示部、4b…ハーフミラー、5,11…撮像部、6…実画像入力部、7…音声出力部、8…データ処理部、9…スイッチセンサ部、10…表示切替部、11…撮像部、12…画像取得部

Claims (16)

  1. 予め記録されている記録画像と実時間で取得される実画像とを重畳して表示する画像重畳表示装置であって、
    前記記録画像を入力するための記録画像入力部と、
    前記入力された記録画像と前記実画像とが重畳されるように表示制御する表示制御部と、
    前記表示制御部の表示制御結果に基づいて前記記録画像と前記実画像とを表示する画像表示部と、
    を具備し、
    前記表示制御部は、前記画像表示部に前記記録画像が表示されているときに、前記記録画像が表示中であることを示すための処理を更に行うことを特徴とする画像重畳表示装置。
  2. 前記表示制御部は、前記処理として、前記画像表示部に前記記録画像が表示中であることを示す指標を、前記画像表示部に表示させることを特徴とする請求項1に記載の画像重畳表示装置。
  3. 音声を出力する音声出力部を更に有し、
    前記表示制御部は、前記処理として、前記画像表示部に前記記録画像が表示中であることを示す音声を、前記音声出力部から出力させることを特徴とする請求項1に記載の画像重畳表示装置。
  4. 前記記録画像入力部から入力された記録画像に画像処理を加えるデータ処理部を更に有し、
    前記表示制御部は、前記処理として、前記データ処理部で画像処理された記録画像を前記画像表示部に表示させることを特徴とする請求項1に記載の画像重畳表示装置。
  5. 前記データ処理部は、前記記録画像入力部から入力される記録画像に予め付加されている情報に基づいて、前記記録画像に、前記画像表示部に前記記録画像が表示中であることを示すための画像処理を加えることを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記予め付加されている情報は、前記記録画像のファイル名、前記記録画像のファイル作成日付、前記記録画像の色変化に関する情報、及び前記記録画像の表示位置に関する情報の少なくとも何れかを含むことを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記画像表示部は、ハーフミラーを有し、このハーフミラーにおける反射像を前記実画像として表示することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  8. 予め記録されている記録画像と実時間で取得される実画像とを重畳して表示する画像重畳表示装置であって、
    前記記録画像を入力するための記録画像入力部と、
    前記入力された記録画像と前記実画像とが重畳されるように表示制御する表示制御部と、
    前記表示制御部の表示制御結果に基づいて前記記録画像と前記実画像とを表示する画像表示部と、
    を具備し、
    前記表示制御部は、前記画像表示部に前記実画像が表示されているときに、前記実画像が表示中であることを示すための処理を更に行うことを特徴とする画像重畳表示装置。
  9. 前記表示制御部は、前記実画像が表示中であることを示すための処理として、前記実画像が表示中であることを示す指標を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項8に記載の画像重畳表示装置。
  10. 前記表示制御部は、前記実画像が表示中であることを示す指標を、前記実画像の近傍に表示させることを特徴とする請求項9に記載の画像重畳表示装置。
  11. 前記表示制御部は、前記画像表示部に前記実画像が表示されていないときに、前記画像表示部に前記実画像を表示していないことを示すための処理を行うことを特徴とする請求項8に記載の画像重畳表示装置。
  12. 予め記録されている記録画像と実時間で取得される実画像とを重畳して表示する画像重畳表示装置であって、
    前記記録画像を入力するための記録画像入力部と、
    前記実画像を入力するための実画像入力部と、
    前記記録画像入力部から入力された記録画像と前記実画像入力部から入力された実画像とが重畳されるように表示制御する表示制御部と、
    前記表示制御部の表示制御結果に基づいて前記記録画像と前記実画像とを表示する画像表示部と、
    前記表示制御部に、前記記録画像又は前記実画像の表示状態の切り替え指示を行う表示切替部と、
    を具備し、
    前記表示制御部は、前記表示切替部から前記表示状態を切り替えるように指示がなされたときに前記表示状態を切り替えると共に、前記表示状態の切替がなされたこと示す指標を前記画像表示部に表示させることを特徴とする画像重畳表示装置。
  13. 予め記録されている記録画像を入力するための記録画像入力部と、
    被写体を実時間で撮像する撮像部と、
    前記撮像部で撮像された結果から画像を取得する画像取得部と、
    前記画像取得部で取得された画像に、該取得された画像が実画像であることを示すための処理を行うデータ処理部と、
    前記記録画像入力部から入力された記録画像と前記データ処理部で処理された画像とを重畳して出力する表示制御部と、
    前記表示制御部で重畳された画像を表示する画像表示部と、
    を具備することを特徴とする画像重畳表示装置。
  14. 予め記録されている記録画像を入力するための記録画像入力部と、
    被写体を実時間で撮像する撮像部と、
    前記撮像部で撮像された結果から画像を取得する画像取得部と、
    前記記録画像入力部からの前記記録画像、前記データ処理部で処理された画像、及び前記記録画像が表示されていることを示す指標を重畳して出力する表示制御部と、
    前記表示制御部で重畳された画像を表示する画像表示部と、
    を具備し、
    前記表示制御部は、前記記録画像入力部から前記記録画像が入力されているときに、前記記録画像の表示位置及び前記記録画像が表示されていることを示す指標の表示位置の少なくとも何れか一方を制御することを特徴とする画像重畳表示装置。
  15. 予め記録されている記録画像と実時間で取得される実画像とを重畳して表示する画像重畳表示装置であって、
    前記記録画像を入力するための記録画像入力部と、
    前記入力された記録画像と前記実画像とが重畳されるように表示制御する表示制御部と、
    前記表示制御部の表示制御結果に基づいて前記記録画像と前記実画像とを表示する画像表示部と、
    を具備し、
    前記表示制御部は、前記画像表示部に前記記録画像が表示されていないときに、前記記録画像が表示中でないことを示すための処理を更に行うことを特徴とする画像重畳表示装置。
  16. 予め記録されている記録画像と実時間で取得される実画像とを重畳して表示する画像重畳表示装置であって、
    前記記録画像を入力するための記録画像入力部と、
    前記入力された記録画像と前記実画像とが重畳されるように表示制御する表示制御部と、
    前記表示制御部の表示制御結果に基づいて前記記録画像と前記実画像とを表示する画像表示部と、
    を具備し、
    前記表示制御部は、前記画像表示部に前記実画像が表示されていないときに、前記実画像が表示中でないことを示すための処理を更に行うことを特徴とする画像重畳表示装置。
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