JP2007255988A - 弾性波センサ - Google Patents
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Abstract
【課題】弾性波センサにおいて被測定物質の測定精度を向上させる。
【解決手段】センシング用弾性波の励振電極12a,14a及び受信電極12b,14bと、センシング用弾性波の伝搬経路上に形成されたセンシング領域とをそれぞれ有する弾性波素子12,14と、各弾性波素子12,14におけるセンシング領域内の被測定物質を撹拌するための撹拌用弾性波を励振する撹拌電極20,22と、を同一基板表面10a上に設ける。また、弾性波素子12のセンシング領域には被測定物質に対して吸着性を示す感応膜16を形成し、弾性波素子14のセンシング領域には被測定物質に対して吸着性を示さない非感応膜18を形成する。こうして、測定用の弾性波素子12と基準用の弾性波素子14の発振特性を比較することで、被測定物質の撹拌による温度上昇に起因した発振特性の変化のずれをキャンセルできる。
【選択図】図1
【解決手段】センシング用弾性波の励振電極12a,14a及び受信電極12b,14bと、センシング用弾性波の伝搬経路上に形成されたセンシング領域とをそれぞれ有する弾性波素子12,14と、各弾性波素子12,14におけるセンシング領域内の被測定物質を撹拌するための撹拌用弾性波を励振する撹拌電極20,22と、を同一基板表面10a上に設ける。また、弾性波素子12のセンシング領域には被測定物質に対して吸着性を示す感応膜16を形成し、弾性波素子14のセンシング領域には被測定物質に対して吸着性を示さない非感応膜18を形成する。こうして、測定用の弾性波素子12と基準用の弾性波素子14の発振特性を比較することで、被測定物質の撹拌による温度上昇に起因した発振特性の変化のずれをキャンセルできる。
【選択図】図1
Description
本発明は、基板表面に弾性波を励振する励振電極と、基板表面及び表面近傍を伝搬する弾性波を受信する受信電極とを基板表面に備え、両電極との間に存在する被測定物質によって生じる発振特性の変化を利用して、被測定物質のセンシングを行う弾性波センサに関する。
弾性表面波(SAW)や横波弾性波(STW)等の弾性波を用いる弾性波センサにおいては、例えば被測定物質に対して吸着性を示す感応膜が形成されている。この感応膜に被測定物質が吸着することで、弾性波素子の発振周波数が変化する。したがって、感応膜を有する弾性波センサにおいては、この発振周波数の変化を検出することで、被測定物質の濃度を検出することができる。
また、近年、上記のセンサに、SAWを用いた被測定物質の自動搬送機能や自動撹拌機能を付加した弾性波センサについての開発が行われている。この弾性波センサは、具体的には、被測定物質を搬送するための搬送用弾性波(SAW)を励振する搬送電極や、被測定物質を撹拌するための撹拌用弾性波(SAW)を励振する撹拌電極を、被測定物質のセンシングを行うための励振電極及び受信電極と同一の基板表面上に配置した構成となっている。この弾性波センサによれば、励振電極と受信電極との間に、搬送用弾性波を用いて被測定物質を自動搬送したり、撹拌用弾性波を用いて被測定物質を自動撹拌したりすることができる。例えば、複数種類の被測定物質(例えば、複数種類の溶液)をそれぞれ励振電極と受信電極との間に搬送し、さらにこれらを均質な状態に撹拌して混合すること等が可能となる。
ところで、SAWを用いた被測定物質の撹拌時には、SAWの励振による被測定物質の温度上昇および基板の温度上昇が生じるが、この温度上昇は、弾性波センサにおけるセンシング用の横波弾性波(STW)の温度特性を変化させるため、センシングの検出精度上、問題となる。
本発明者らの実験によれば、245MHzSTW発振器を用いてSAWを30dBm入力して被測定物質(溶液)を撹拌させた場合、ST水晶基板の基板表面における温度は約25℃から約45℃まで上昇した。また、この温度上昇により、中心周波数が34.2ppm程度変化した。この変化は、例えば弾性波センサを生体材料などの微量検出に用いる場合には無視できないものである。
本発明は、被測定物質の測定精度を向上させることができる弾性波センサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の弾性波センサは、被測定物質をセンシングするためのセンシング用弾性波を励振する励振電極、基板表面及び表面近傍を伝搬するセンシング用弾性波を受信する受信電極、及びセンシング用弾性波の伝搬経路上に形成されたセンシング領域をそれぞれ有する一対の弾性波素子と、各弾性波素子におけるセンシング領域内の被測定物質を撹拌するための撹拌用弾性波を励振する撹拌電極と、を同一基板表面上に有し、一方の弾性波素子のセンシング領域に、被測定物質に対して吸着性を示す測定用感応膜を形成させることで、該一方の弾性波素子を測定用弾性波素子として機能させると共に、他方の弾性波素子を、被測定物質が吸着しない基準用弾性波素子として機能させ、測定用弾性波素子と基準用弾性波素子の発振特性を比較することで、センシング領域内の被測定物質の撹拌により生じる発振特性の変化のずれを抑制可能としたことを特徴とするものである。
また、本発明の弾性波センサは、被測定物質をセンシングするためのセンシング用弾性波を励振する励振電極と、基板表面及び表面近傍を伝搬するセンシング用弾性波を受信する受信電極と、センシング用弾性波の伝搬経路上に形成されたセンシング領域と、をそれぞれ有する一対の弾性波素子と、各弾性波素子におけるセンシング領域内の被測定物質を撹拌するための撹拌用弾性波を励振する撹拌電極と、を同一基板表面上に有し、一方の弾性波素子のセンシング領域に、被測定物質に対して吸着性を示す測定用感応膜を形成させることで、該一方の弾性波素子を測定用弾性波素子として機能させると共に、他方の弾性波素子を、被測定物質が吸着しない基準用弾性波素子として機能させ、測定用弾性波素子と基準用弾性波素子におけるセンシング用弾性波の伝搬特性を比較することで、センシング領域内の被測定物質の撹拌により生じるセンシング用弾性波の伝搬特性の変化のずれを抑制可能としたことを特徴とするものである。
また、上記構成の弾性波センサにおいて、前記撹拌電極を双方向性櫛型電極とし、この撹拌電極を、該撹拌電極から双方向に発生した撹拌用弾性波が各弾性波素子のセンシング領域に略同時に伝搬するように、各センシング領域間の略中点位置に配置するのが好適である。
本発明の弾性波センサによれば、特に、撹拌により生じる温度上昇に起因した発振特性やセンシング用弾性波の伝搬特性の変化のずれを抑制することができるため、被測定物質の測定精度を一層向上させることができる。
以下、本発明を実施するための形態(以下実施形態という)を図面に従って説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態に係る弾性波センサの構成の概略を示す上面図である。本実施形態に係る弾性波センサは、以下に説明する測定用弾性波素子12及び基準用弾性波素子14を備えている。
測定用弾性波素子12は、櫛型の励振電極12a及び受信電極12bが所定間隔をおいて圧電性基板10の一方の基板表面10a上に形成されることで構成されている。また同様に、基準用弾性波素子14は、櫛型の励振電極14a及び受信電極14bが所定間隔をおいて、測定用弾性波素子12と同一の基板表面10a上に形成されることで構成されている。そして、図1に示すように、測定用弾性波素子12と基準用弾性波素子14とは、弾性波の伝搬方向が略平行となるように、かつ測定用弾性波素子12が励振する弾性波と基準用弾性波素子14が励振する弾性波とが互いに干渉しないように、弾性波の伝搬方向と略垂直方向に関して所定距離だけ離れた状態で配置されている。
測定用弾性波素子12の励振電極12aと受信電極12bとの間には、被測定物質のセンシングを行うセンシング領域が形成され、このセンシング領域に、被測定物質が吸着する感応膜16が形成されている。感応膜16としては、例えば、被測定物質が吸着する抗体とPBS(リン酸緩衝液)とを含む膜である。一方、基準用弾性波素子14の励振電極14aと受信電極14bとの間には、測定用弾性波素子12のセンシング領域に対応する領域に、被測定物質を吸着しない膜(非感応膜)18が形成されている。非感応膜18としては、例えば、被測定物質が吸着する抗体を含まない膜(例えばPBSのみからなる膜)である。
ここで、基準用弾性波素子14には、被測定物質に対して吸着性を示さないようにするために上記のような非感応膜18を形成せずとも良い。しかしながら、膜の有無の影響により、温度等の外部環境の変化に対する発振特性の変化が測定用弾性波素子12と基準用弾性波素子14とで異なってくるため、本実施形態のように非感応膜18を形成することで、感応膜の有無や感応膜の種類の違いにより、温度等の外部環境の変化に対する発振特性の変化が異なってくるのを抑制するのが好ましい。
なお、ここでの弾性波素子12,14としては、例えば圧電性基板10の表面を伝搬するSAW(レイリー波)を利用するSAW素子を用いることができ、あるいは、圧電性基板10の表面近傍を伝搬するSTW(バルク波)を利用するSTW素子を用いることもできる。弾性波素子12,14としてSTW素子を用いた場合は、弾性波伝搬路上に各膜16,18が形成されることによる弾性波(STW)の伝搬損失を少なくすることができるので好適である。
また、感応膜16に被測定物質を吸着させる場合、被測定物質を含む溶液などを感応膜16上に滴下して被測定物質を感応膜16に吸着させたりするが、このとき被測定物質の感応膜16への吸着性を高めるため、滴下した感応膜16上の溶液を撹拌するのが好ましい。そこで、本実施形態に係る弾性波センサには、各弾性波素子12,14と同一の基板表面10a上に、測定用弾性波素子12の感応膜16上の溶液を撹拌する撹拌用弾性波(SAW)を励振する電極(撹拌電極)20が設けられている。また、基準用弾性波素子14の非感応膜18上に滴下された溶液を撹拌する撹拌用弾性波(SAW)を励振する電極(撹拌電極)22も設けられている。このとき、撹拌電極20から感応膜16までの撹拌用弾性波の伝搬距離と、撹拌電極22から非感応膜18までの撹拌用弾性波の伝搬距離とを同一距離にする等して、感応膜16での撹拌の開始のタイミングと、非感応膜18での撹拌の開始のタイミングとを同期させるようにするのが好ましい。
ここで、本実施形態に係る弾性波センサを用いて被測定物質の濃度を検出する際には、例えば図1に示すように、各弾性波素子12,14に関して発振ループ24,26をそれぞれ形成し、濃度検出を行う。具体的には、増幅器AMP1の入力側を励振電極12aに接続し、増幅器AMP1の出力側を受信電極12bに接続することで、測定用弾性波素子12及び増幅器AMP1を含む発振ループ24を形成する。また同様に、増幅器AMP2の入力側を励振電極14aに接続し、増幅器AMP2の出力側を受信電極14bに接続することで、基準用弾性波素子14及び増幅器AMP2を含む発振ループ26を形成する。そして、測定用弾性波素子12の感応膜16及び基準用弾性波素子14の非感応膜18に、被測定物質を含む溶液をそれぞれ滴下し、濃度検出を行う。
このとき、感応膜16に被測定物質が吸着すること、及び、撹拌電極20からの撹拌用弾性波による温度上昇によって、測定用弾性波素子12の発振周波数が変化し、発振ループ24を循環する発振信号の周波数が変化する。一方、非感応膜18には被測定物質が吸着しないため、基準用弾性波素子14の発振周波数は、撹拌電極22からの撹拌用弾性波による温度上昇のみによって変化し、発振ループ26を循環する発振信号の周波数が変化する。そこで、発振ループ24を循環する発振信号の周波数と発振ループ26を循環する発振信号の周波数とを周波数比較回路28により比較することで、撹拌による温度上昇に起因した発振周波数の変化分をキャンセルした上で、被測定物質の濃度を検出することができる。
以上説明したように、本実施形態においては、各弾性波素子12,14における温度等の外部環境の変化に対する発振特性の変化が異なってくるのを抑制することができる。特に、撹拌により生じる温度上昇に起因した発振特性の変化のずれを抑制することができる。したがって、本実施形態によれば、被測定物質の測定精度を向上させることができる。
(他の実施形態)
図2は、本発明の第二の実施形態に係る弾性波センサの構成の概略を示す上面図である。
図2は、本発明の第二の実施形態に係る弾性波センサの構成の概略を示す上面図である。
本実施形態に係る弾性波センサにおいては、撹拌用弾性波(SAW)が双方向に伝搬する双方向性櫛型電極を用いた撹拌電極30により、測定用弾性波素子12の感応膜16及び基準用弾性波素子14の非感応膜18に滴下された溶液を撹拌するように構成されている。このとき撹拌電極30は、双方向に伝搬する撹拌用弾性波が感応膜16及び非感応膜18に略同時に伝搬するよう、感応膜16と非感応膜18との間の中点位置(撹拌電極30から感応膜16までの弾性波伝搬距離と撹拌電極30から非感応膜18までの弾性波伝搬距離とが等しくなる位置)に配置されている。これにより、感応膜16での撹拌の開始のタイミングと、非感応膜18での撹拌の開始のタイミングとを同期させるようにしている。
なお、他の構成については、第一の実施形態と同様であるため説明を省略する。
本実施形態においても、本実施形態に係る弾性波センサを用いて被測定物質の濃度を検出する際には、例えば図2に示すように、各弾性波素子12,14に関して発振ループ24,26をそれぞれ形成し、測定用弾性波素子12の感応膜16及び基準用弾性波素子14の非感応膜18に、被測定物質を含む溶液をそれぞれ滴下し、濃度検出を行う。
このとき、感応膜16に被測定物質が吸着すること、及び、撹拌電極30からの撹拌用弾性波による温度上昇によって、測定用弾性波素子12の発振周波数が変化し、発振ループ24を循環する発振信号の周波数が変化する。一方、非感応膜18には被測定物質が吸着しないため、基準用弾性波素子14の発振周波数は、撹拌電極30からの撹拌用弾性波による温度上昇のみによって変化し、発振ループ26を循環する発振信号の周波数が変化する。そこで、発振ループ24を循環する発振信号の周波数と発振ループ26を循環する発振信号の周波数とを周波数比較回路28により比較することで、撹拌による温度上昇に起因した発振周波数の変化分をキャンセルした上で、被測定物質の濃度を検出することができる。
こうして、本実施形態においても、各弾性波素子12,14における温度等の外部環境の変化に対する発振特性の変化が異なってくるのを抑制することができる。特に、撹拌により生じる温度上昇に起因した発振特性の変化のずれを抑制することができ、被測定物質の測定精度を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、撹拌電極を共通化して一つの撹拌電極30で感応膜16および非感応膜18上の溶液を撹拌できるので、センサの小型化を図ることができる。
図3は、本発明の第三の実施形態に係る弾性波センサの構成の概略を示す上面図である。なお、図3では、図2に示す弾性波センサについて位相比較回路50による構成にしたものを示すが、図1に示す弾性波センサについて位相比較回路50による構成にしても良い。
本実施形態に係る弾性波センサにおいては、上記の実施形態のような各発振ループ24,26を循環する発振信号の周波数を周波数比較回路28により比較する構成に替えて、位相比較回路50により各弾性波素子12,14における弾性波(STW)の伝搬特性の変化による位相差を検出するように構成されている。
具体的には、各弾性波素子12,14の励振電極12a,14aには、信号発生器40から高周波信号が入力されると、励振電極12a,14aから受信電極12b,14bに向かって弾性波(STW)が伝搬する。このとき、感応膜16に被測定物質が吸着すること、及び、撹拌電極30からの撹拌用弾性波による温度上昇によって、測定用弾性波素子12における弾性波(STW)の伝搬特性が変化し、受信電極12bが受信する弾性波(STW)の位相が変化する。一方、非感応膜18には被測定物質が吸着しないため、基準用弾性波素子14における弾性波(STW)の伝搬特性は、撹拌電極30からの撹拌用弾性波による温度上昇のみによって変化し、受信電極14bが受信する弾性波(STW)の位相が変化する。そこで、受信電極12bが受信する弾性波(STW)の位相と、受信電極14bが受信する弾性波(STW)の位相とを位相比較回路50により比較し、伝搬特性の変化による位相差を検出することで、撹拌による温度上昇に起因した位相変化分をキャンセルした上で、被測定物質の濃度を検出することができる。
なお、他の構成については、上記の各実施形態と同様であるため説明を省略する。
本実施形態においても、各弾性波素子12,14における温度等の外部環境の変化に対する弾性波の伝搬特性の変化が異なってくるのを抑制することができる。特に、撹拌により生じる温度上昇に起因した弾性波の伝搬特性の変化のずれを抑制することができ、被測定物質の測定精度を向上させることができる。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
10 圧電性基板、12 測定用弾性波素子、12a 励振電極、12b 受信電極、14 基準用弾性波素子、14a 励振電極、14b 受信電極、16 感応膜、18 非感応膜、20,22 撹拌電極、24,26 発振ループ、28 周波数比較回路、30 撹拌電極、AMP1,AMP2 増幅器、40 信号発生器、50 位相比較回路。
Claims (3)
- 被測定物質をセンシングするためのセンシング用弾性波を励振する励振電極と、基板表面及び表面近傍を伝搬するセンシング用弾性波を受信する受信電極と、センシング用弾性波の伝搬経路上に形成されたセンシング領域と、をそれぞれ有する一対の弾性波素子と、
各弾性波素子におけるセンシング領域内の被測定物質を撹拌するための撹拌用弾性波を励振する撹拌電極と、
を同一基板表面上に有し、
一方の弾性波素子のセンシング領域に、被測定物質に対して吸着性を示す測定用感応膜を形成させることで、該一方の弾性波素子を測定用弾性波素子として機能させると共に、他方の弾性波素子を、被測定物質が吸着しない基準用弾性波素子として機能させ、
測定用弾性波素子と基準用弾性波素子の発振特性を比較することで、センシング領域内の被測定物質の撹拌により生じる発振特性の変化のずれを抑制可能とした、
ことを特徴とする弾性波センサ。 - 被測定物質をセンシングするためのセンシング用弾性波を励振する励振電極と、基板表面及び表面近傍を伝搬するセンシング用弾性波を受信する受信電極と、センシング用弾性波の伝搬経路上に形成されたセンシング領域と、をそれぞれ有する一対の弾性波素子と、
各弾性波素子におけるセンシング領域内の被測定物質を撹拌するための撹拌用弾性波を励振する撹拌電極と、
を同一基板表面上に有し、
一方の弾性波素子のセンシング領域に、被測定物質に対して吸着性を示す測定用感応膜を形成させることで、該一方の弾性波素子を測定用弾性波素子として機能させると共に、他方の弾性波素子を、被測定物質が吸着しない基準用弾性波素子として機能させ、
測定用弾性波素子と基準用弾性波素子におけるセンシング用弾性波の伝搬特性を比較することで、センシング領域内の被測定物質の撹拌により生じるセンシング用弾性波の伝搬特性の変化のずれを抑制可能とした、
ことを特徴とする弾性波センサ。 - 請求項1または2に記載の弾性波センサであって、
前記撹拌電極は双方向性櫛型電極であり、
この撹拌電極は、該撹拌電極から双方向に発生した撹拌用弾性波が各弾性波素子のセンシング領域に略同時に伝搬するように、各センシング領域間の略中点位置に配置されている、
ことを特徴とする弾性波センサ。
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Applications Claiming Priority (1)
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Cited By (2)
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WO2010082266A1 (ja) * | 2009-01-13 | 2010-07-22 | 株式会社 村田製作所 | 弾性波センサー |
WO2020179894A1 (ja) * | 2019-03-06 | 2020-09-10 | 京セラ株式会社 | 測定装置、測定方法および計算装置 |
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2006
- 2006-03-22 JP JP2006078646A patent/JP2007255988A/ja active Pending
Cited By (3)
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JP5195926B2 (ja) * | 2009-01-13 | 2013-05-15 | 株式会社村田製作所 | 弾性波センサー |
WO2020179894A1 (ja) * | 2019-03-06 | 2020-09-10 | 京セラ株式会社 | 測定装置、測定方法および計算装置 |
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