JP2007254604A - 廃棄物ガス化方法及び廃棄物ガス化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】移動床式ガス化炉において重質タール分の排出を低減するとともに、1000℃以下の低温下においてガス化効率を向上させること。
【解決手段】炉の上部に廃棄物と不燃性ペレットとが投入される投入口9を有する縦型のガス化炉1と、このガス化炉1内の廃棄物と不燃性ペレットとの充填層に下方から酸化剤ガスと水蒸気とを供給して部分燃焼による燃焼帯51と還元帯52と熱分解帯53とを炉高方向に順次形成する酸化剤供給手段と、ガス化炉1の上方から生成ガスを排出するガス排出口11と、ガス化炉1の炉底部から燃焼残渣と不燃性ペレットとを抜き出す抜き出し機15とを備え、不燃性ペレットは、ニッケル系の改質触媒が担持されていること。
【選択図】 図1

Description

本発明は、廃棄物ガス化方法及び廃棄物ガス化装置に関する。
従来、例えば、木屑や一般ごみなど(以下、廃棄物という)を処理する方法として、これらの廃棄物を不燃性ペレット(例えば、軽石など)とともにガス化炉に投入して充填層を形成し、炉底部から酸化剤ガスを供給して部分燃焼させ、炉高方向に燃焼帯、還元帯、熱分解帯、乾燥帯を形成させることにより廃棄物をガス化する移動床式ガス化炉が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
このような移動床式ガス化炉において、廃棄物は、例えば、約300℃以上に達すると熱分解されるため、この温度領域の熱分解帯では、廃棄物が熱分解されて可燃性の熱分解ガス及び炭化水素分(チャー)が生成される。そして、熱分解帯で生成されたチャーは還元帯においてガス化され、また残ったチャーは燃焼帯に流下して燃焼されると約1000℃以上の高温状態となる。還元帯において、チャーの一部は炉底部から供給された水蒸気と反応(水蒸気改質)してCOとHに転換される(式1)。なお、式1で得られたCOの一部は、さらにCOに転換される(式2)。
+nHO ⇒ nCO+(n+m/2)H・・・(式1)

CO+HO ⇔ CO+H
C(S)+HO ⇒ CO+H
C(S)+CO ⇒ 2CO・・・(式2)
このようにして、熱分解帯及び還元帯から生成された生成ガスは、充填層の乾燥帯を上昇する過程で、飛灰などがフィルタリングされて除去されるため、比較的清浄な生成ガスを得ることができる。
一方、燃焼帯を通過した燃焼残渣と不燃性ペレットは、炉底部から供給される酸化剤ガスや水蒸気によって冷却されて冷却帯を形成する。冷却帯の充填物の隙間を流れて上昇する酸化剤ガスは、不燃性ペレットにより空隙が十分に形成されるため偏流が抑制され、炉の水平断面方向で均一に流れて燃焼帯に供給される。これにより、燃焼帯の水平断面の温度が均一化され、ガス化効率が安定化する。
特開2004−2552号公報
ところで、チャーなどの炭化水素分の水蒸気改質は、一般に、1000℃以上の高温域において高い活性を示す。しかしながら、燃焼帯を例えば1000℃で制御した場合でも炉内温度分布が生じるおそれがある(例えば、±150℃)。そのため、廃棄物に由来するチャーや灰分などが熱によって溶融するおそれがあり、燃焼帯は1000℃未満の温度域(例えば、800〜900℃)に制御することが炉の安定運転に必要となる。しかし、1000℃未満の温度では改質反応性が高くならず、ガス化効率の点で十分な温度条件とはいえない。
一方、熱分解帯(例えば、300℃〜500℃)においては、廃棄物が熱分解して熱分解ガスを発生するが、同時にタール分も発生する。特に、この温度域では熱分解が十分に進行しないため、重質タール分が多く発生する。この重質タール分は粘性が高く、炉外へ流出して後段側の配管や機器類に影響を及ぼすおそれがある。また、これらタール分は熱分解ガスまで分解されないことからガス化効率が向上されないものと考えられる。
本発明は、移動床式ガス化炉において重質タール分の排出を低減するとともにガス化効率を向上させることを課題とする。
本発明は、移動床式ガス化炉において、酸化剤ガスなどを均一分散させて安定供給するために必須となる不燃性ペレットに種々の触媒機能を持たせるとともに、これを炉内に投入して廃棄物の充填層を形成するものである。これによれば、不燃性ペレットは充填層を下方へ移動しながら所望の触媒作用を発揮するため、炉外への重質タール分の流出を低減するとともに、低温でもガス化効率の向上を実現することができる。
具体的に、本発明は、縦型のガス化炉内に廃棄物と不燃性ペレットとを投入して充填層を形成し、その充填層の下方から酸化剤ガスと水蒸気とを供給して部分燃焼により燃焼帯と還元帯と熱分解帯とを炉高方向に順次形成し、炉底部から燃焼残渣と不燃性ペレットとを排出する廃棄物ガス化方法において、不燃性ペレットはタール分の分解を促進させる改質触媒が担持されていることを特徴とする。
この構成によれば、まず、熱分解帯において、不燃性ペレットの表面に担持された触媒が作用して廃棄物の熱分解により生じたタールの分解を促進させる。特に、ガス化炉から排出される重質タールの濃度を低下させることができ、後段側でのタールの影響を低減できる。また、タールが分解すると、低分子の炭化水素ガスが生じることから、ガス化効率を向上させることができる。
一方、不燃性ペレットの触媒は、少なくとも、還元帯において、チャーなどのガス化改質反応の触媒として機能するため、還元帯において、その触媒作用により、水蒸気によるチャーの改質反応をより活性化させることができる。これにより、ガス化効率を低下させることなく、ガス化改質反応の反応温度を低下させることができる。すなわち、燃焼帯の制御温度を低下することができる。また、燃焼残渣とともに炉外へ排出された不燃性ペレットは、燃焼残渣と分別された後、必要に応じて触媒を再生処理し、再び炉内へ投入できるため、従来設備をそのまま使用することができ、経済的である。
この場合において、改質触媒としては、例えば、ニッケル系触媒を用いる。このニッケル系触媒は、タールの分解を促進させる機能を備えるとともに、ガス化改質反応の触媒となる。また、不燃性ペレットは、廃棄物の投入量に対して、例えば、10〜20vol%を含むようにする。これによれば、タールの分解や水蒸気改質の機能を効果的に発揮することができ、加えて、炉底部からの酸化剤ガスや水蒸気の供給を均一分散させることができる。
また、本発明の廃棄物ガス化装置は、炉の上部に廃棄物と不燃性ペレットとが投入される投入口を有する縦型のガス化炉と、このガス化炉内の廃棄物と不燃性ペレットとの充填層に下方から酸化剤ガスと水蒸気とを供給して部分燃焼による燃焼帯と還元帯及び熱分解帯とを炉高方向に順次形成する酸化剤供給手段と、ガス化炉の上方から生成ガスを排出するガス排出口と、ガス化炉の炉底部から燃焼残渣と不燃性ペレットとを抜き出す抜き出し機とを備え、不燃性ペレットにニッケル系の改質触媒を担持させることにより上記課題を解決できる。
本発明によれば、移動床式ガス化炉において重質タール分の排出を低減するとともに、燃焼帯温度を低温(例えば、700〜900℃)で制御しても、ガス化効率を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。図1は、本発明を適用してなる廃棄物ガス化装置の主要部を示す構成図である。ここで、本実施形態の廃棄物ガス化装置は、一般ごみや産業廃棄物、バイオマスなどのガス化に好適に使用されるが、これに限定されるものではない。
図に示すように、本実施形態のアップドラフト型の廃棄物ガス化装置1(以下、単に、ガス化装置1という。)は、例えば、円筒の縦型の容器3の頂部に、廃棄物を適宜乾燥させた状態で貯蔵するホッパ5と、後述する不燃性ペレットを貯蔵するホッパ6を備える。ホッパ5及びホッパ6の投入口は、それぞれ二重ダンパ8,10が設けられる。廃棄物は、例えば、スクリューコンベア7により搬送されて投入口9から容器3内に供給される一方、不燃性ペレットは、ロータリフィーダ12により投入口9から容器3内に供給される。
ガス化装置1は、頂部の側壁に生成ガス(熱分解ガス)を排出するガス排出口11が形成され、底部に燃焼用の酸化剤ガス(空気又は酸素等)及び水蒸気を供給するガス化剤供給口13が設けられる。ガス化剤供給口13は、例えば、ガス化装置1の底部を形成する回転式の抜き出し機15の回転軸17の先端に形成される。回転軸17内を通流してガス化剤供給口13から炉内に供給される酸化剤ガスと水蒸気は、ガス化装置1内に放射状に供給されるようになっている。抜き出し機15の回転軸17はモータ21に連結され、回転軸17が回転することにより、羽根16が廃棄物の燃焼残渣等を半径方向に切り出して排出口19から排出させるようになっている。なお、ガス化剤供給口13は、例えば、ガス化装置1の水平断面方向に酸化剤と水蒸気とを均一に分散供給する構成であれば、本実施形態に限定されるものではない。
ガス化装置1には、炉壁の炉高方向に所定の間隔で複数の温度センサ23が取り付けられ、最上段に配置される温度センサ23の上方の炉壁には、充填層の高さを検知するレベルセンサ25が炉高方向に複数取り付けられる。なお、図示しないが、レベルセンサ25の上方の炉壁には、充填層の上部空間27の圧力を検知する圧力センサが取り付けられる。
次に、本実施形態で用いる不燃性ペレットについて説明する。廃棄物とともに充填層を形成する不燃性ペレットは、例えば、アルミナセメントなどの耐熱性耐火物からなる担体の表面に触媒を担持させて形成される。本実施形態では、ラッシリング型(直径×長さmm:φ20×20)の担体に、例えば、ニッケル系触媒としてNiOを10〜40wt%担持させたものを用いる。触媒中には、MgOやCaOなどが添加されていることが好ましい。これによれば、例えば、充填層において廃棄物の燃焼を促進させることができる。不燃性ペレットは、廃棄物の投入量に対して、例えば、10〜20vol%含まれていることが好ましい。
次に、このように構成されるガス化装置1の動作について説明する。
まず、立ち上げ時において、不燃性ペレットが投入口9からガス化装置1内に供給される。不燃性ペレットが所定量供給されると、適宜乾燥及び粉砕された廃棄物61が不燃性ペレットとともに投入口9からガス化装置1内に投入される。炉内に投入された廃棄物は、不燃性ペレットとともに均一に混合された状態などで炉内に充填されて充填層を形成する。
次に、廃棄物が充填されたガス化装置1内に、ガス化剤供給口13から酸化剤を供給し、着火用熱風発生器14から高温空気(例えば、400℃以上)を吹き込むことで着火させる。そして、酸化剤の供給量を調整し、廃棄物61を部分燃焼させて、充填層に燃焼帯を形成する。この燃焼帯の燃焼熱により、廃棄物が熱分解されると、熱分解ガスが発生する。この熱分解ガスは廃棄物の隙間を通ってガス化装置1内を上昇し、ガス排出口11から炉外へ排出される。
廃棄物の部分燃焼及び熱分解が安定する定常状態になると、炉底部近傍に安定した燃焼帯51が形成され、また、熱分解により発生したチャーは燃焼帯51に移行するまでの間、還元帯52を生成し、改質されガス化する。還元帯52の上部には熱分解帯53が形成され、さらに上部に廃棄物の乾燥帯55が形成される。
熱分解帯53では、廃棄物が熱分解されて可燃性の熱分解ガス及びチャーが生成される。また、熱分解帯53で生成されたチャーは、還元帯52にて水蒸気と反応し、CO、Hなどの改質ガスに転換される。残された一部のチャーは、燃焼帯51に流下して燃焼される。炉内に供給される酸化剤と水蒸気は、生成されたチャーの殆どが燃焼ガスと改質ガスになるように流量調整される。
炉底部から供給された酸化剤ガスと水蒸気は、冷却帯57の充填物の隙間を流れて上昇する際に、不燃性ペレットが形成する空隙が十分あるため偏流が抑制され、これにより燃焼帯51の水平断面の温度が均一化されてガス化効率が安定する。
このようにして生成された熱分解ガスと改質ガスが混合された生成ガスは、上層の廃棄物の隙間を通流する過程で、熱交換しながら乾燥帯55を通過して廃棄物61を乾燥させる。生成ガスは、廃棄物61を乾燥させることにより減温(例えば、約100℃)され、ガス化装置1の頂部に形成される上部空間27を介してガス排出口11から排出される。また、燃焼帯51で発生する飛灰が生成ガスに同伴しても、乾燥帯55に充填された廃棄物の層がフィルタの役目をして捕集するため、ガス排出口11から流出する飛灰の量を低減できる。
一方、乾燥帯55で乾燥された廃棄物は、次第に熱分解帯53に移動して熱分解反応する。続いて燃焼帯51と還元帯52に移動してガス化改質反応及び燃焼されて灰(燃焼残渣)になる。これらは燃焼帯51の下層に形成される冷却帯57を流下する過程で、炉底部から供給される酸化剤ガスと熱交換して冷却され、抜き出し機15の回転によって不燃性ペレットとともに排出口19に切り出されて炉外に排出される。炉外へ排出された不燃性ペレットはホッパ6へ戻されて繰り返し利用される。
このように、抜き出し機15が廃棄物61を底部から抜き出すことにより充填層の廃棄物は下方に移動する。これに対し、燃焼帯51,還元帯52,熱分解帯53が形成される炉高位置は、例えば、廃棄物の抜き出し速度、酸化剤の供給速度などによって設定された高さ範囲に制御することができる。
ところで、還元帯52においてチャーなどの炭化水素分の水蒸気改質は、例えば、1000℃以上の高温域において高い活性を示すが、燃焼帯51を1000℃で制御した場合でも、炉内温度分布(例えば、±150℃)が生じ、チャーや灰分などが熱によって溶融するおそれがあるため、燃焼帯51は、低温(例えば、800〜900℃)の温度範囲で制御する必要がある。また、熱分解帯53においては、例えば、300℃〜500℃と比較的低温のため、タール分が多く発生する。特に重質タールが分解されずに炉外へ排出されると、ガス化効率が低下するとともに、後段側の配管や機器類に影響を及ぼすおそれがある。
図2は、ガス化装置1内に廃棄物と不燃性ペレットを投入してから排出されるまでの動作を説明する図である。ここで用いる不燃性ペレットには触媒が担持されている。
炉内に投入された廃棄物61は不燃性ペレット63とともに充填層を形成する。この充填層の熱分解帯53では、不燃性ペレット63の表面に担持された触媒が作用して廃棄物61の熱分解の際に生じたタールの分解が促進される。これにより、ガス化装置1から排出されるタール、特に重質タールの濃度を低下させ、後段側へのタールの影響を低減することができる。また、タールが分解することにより、低分子の炭化水素ガスが生じることから、ガス化効率を向上させることができる。
次に、充填層の燃焼帯51及び還元帯52では、炉底部から供給される酸化剤ガスや水蒸気により廃棄物が燃焼、改質され、600〜800℃の温度域に制御されているが、この低温下でも不燃性ペレット63の触媒が作用することにより、チャーなどの炭化水素の水蒸気による改質反応がより活性化されるためガス化効率を向上させることができる。
図3は、ガス化装置の充填層における不燃性ペレットの充填態様の一例を示す模式図である。
図の(1)は、充填層において不燃性ペレット63が3次元的に均一に分散している状態を示す。この充填態様は、廃棄物61と不燃性ペレット63を同時に炉内へ投入することにより実現できるが、廃棄物61と不燃性ペレット63を予め均一に混合させてから投入するようにしてもよい。一方、図の(2)は、充填層において不燃性ペレット63が層状に形成されている状態を示す。この充填態様は、廃棄物61と不燃性ペレット63を交互に炉内へ投入することにより実現できる。
図4は、ガス化装置から排出された生成ガスを処理する後段の構成を示す構成図である。
図に示すように、ガス化装置1から炉外へ排出された生成ガスは、ガス冷却塔71を経由して所定温度まで冷却された後、ガス洗浄塔73へ導かれる。ガス洗浄塔73に導入された生成ガスは、冷却水のミストと接触して所定温度まで冷却されることにより、ガス中の水蒸気が凝縮水として底部から排水除去されるとともに、ガス中のタール分が分離回収される。続いて、水蒸気やタール分が分離された生成ガスは、必要に応じてさらに所定の清浄化処理が施された後、改質ガスとして図示しないガスホルダに貯蔵される。ここで得られた改質ガスは、例えば、ガスエンジンなどの燃料として用いることができる。
上述したように、本実施形態によれば、不燃性ペレット63に種々の機能を有する触媒を担持させることにより、まず、熱分解帯53においてタール分を分解し、次いで、還元帯52においてチャーの水蒸気改質をより活性化させることができる。これにより、低温下(約700℃前後)でもガス化効率を向上させるとともに、重質タールの排出濃度を低減することができる。すなわち、改質反応の触媒による活性化に伴い、燃焼帯51の温度が1000℃以下でも高いガス化効率を得ることができるため、例えば灰分などの溶融を確実に回避できるとともに、ガス化装置1の耐火材寿命を向上させることができる。また、重質タールの排出濃度を低減できるため、後段側においてタール凝縮による配管の閉塞を抑制することができ、加えて、ガス洗浄水のCOD上昇を抑えて洗浄工程の負荷を低減させることができる。
また、燃焼残渣とともに炉外へ排出された不燃性ペレット63は、燃焼残渣と分別された後、必要に応じて触媒を再生処理してから再利用できるため、従来の設備をそのまま使用することができるという利点がある。本発明のように移動床式の縦型炉は、例えば、流動床式と比べて触媒との接触効率は劣るが、炉内での触媒の劣化(摩耗など)はほとんど生じないため、経済的である。
また、本実施形態では、不燃性ペレット63に担持させる触媒として、ニッケル系の改質触媒を用いたが、同様の機能を有するものであれば、これに限定されるものではない。
本発明を適用してなる廃棄物ガス化装置の主要部を示す構成図である。 ガス化装置内に廃棄物と不燃性ペレットを投入してから排出されるまでの動作を説明する図である。 ガス化装置の充填層における不燃性ペレットの充填態様の一例を示す模式図である。 ガス化装置から排出された生成ガスを処理する後段の構成を示す構成図である。
符号の説明
1 ガス化装置
11 ガス排出口
13 ガス化剤供給口
19 排出口
51 燃焼帯
52 還元帯
53 熱分解帯
55 乾燥帯
57 冷却帯
61 廃棄物
63 不燃性ペレット

Claims (5)

  1. 縦型のガス化炉内に廃棄物と不燃性ペレットとを投入して充填層を形成し、該充填層の下方から酸化剤ガスと水蒸気とを供給して部分燃焼によりガス化反応に必要となる燃焼熱を発生させる燃焼帯とチャーなどをガス化する還元帯と熱分解帯とを炉高方向に順次形成し、炉底部から燃焼残渣と前記不燃性ペレットとを排出する廃棄物ガス化方法において、
    前記不燃性ペレットは、低温にて改質ガス化反応を促進する改質触媒が担持されていることを特徴とする廃棄物ガス化方法。
  2. 前記改質触媒は、タール分の分解を促進する機能を有することを特徴とする請求項1に記載の廃棄物ガス化方法。
  3. 前記改質触媒は、ニッケル系触媒であることを特徴とする請求項1又は2に記載の廃棄物ガス化方法。
  4. 前記不燃性ペレットは、前記廃棄物の投入量に対して10〜20vol%含まれていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の廃棄物ガス化方法。
  5. 炉の上部に廃棄物と不燃性ペレットとが投入される投入口を有する縦型のガス化炉と、該ガス化炉内の前記廃棄物と前記不燃性ペレットとの充填層に下方から酸化剤ガスと水蒸気とを供給して部分燃焼による燃焼帯と還元帯と熱分解帯とを炉高方向に順次形成する酸化剤供給手段と、前記ガス化炉の上方から生成ガスを排出するガス排出口と、前記ガス化炉の炉底部から燃焼残渣と前記不燃性ペレットとを抜き出す抜き出し機とを備え、前記不燃性ペレットは、ニッケル系の改質触媒が担持されていることを特徴とする廃棄物ガス化装置。
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