JP2007254021A - ジッパー付き包装袋 - Google Patents

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幸彦 柴田
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Abstract

【課題】両ジッパーテープ間の接合部付近に内容物の圧が集中して掛かっても接合部が簡単に剥離するようなことのない包装袋を提供する。
【解決手段】包装袋1を立てた状態における上端に位置する包装袋1の開口端付近において表側および裏側の各シート部2,3の内面に雄型のジッパーテープ4と雌型のジッパーテープ5を接合させ、ジッパー配設位置の上側に位置する包装袋1の開口端をヒートシールにて閉じてなるジッパー付き包装袋において、両ジッパーテープ4,5の最下端部は各シート部2,3の内面に対して接合されていない状態となっており、両ジッパーテープ4,5間の最下端部を手で剥離できる程度のヒートシール強度で界面剥離可能、あるいは層間剥離可能、あるいは凝集剥離可能に接合させてなる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ジッパー付き包装袋に関するものである。
従来のこの種ジッパー付き包装袋としては例えば特許文献1などで知られているものがある。即ち、特許文献1に開示されているジッパー付き包装袋は、袋を立てた状態における上端に位置する袋の開口端付近において表側および裏側または裏側および表側の各シート部の内面に雄型のジッパーテープと雌型のジッパーテープを接合させ、ジッパー配設位置の上側に位置する袋の開口端をヒートシールにて閉じてなるジッパー付き包装袋において、両ジッパーテープ間の噛み合い部の上側位置および下側位置の内、少なくとも下側位置において、両ジッパーテープ間を手で剥離できる程度のヒートシール強度で界面剥離可能、あるいは層間剥離可能、あるいは凝集剥離可能に接合させてなるものである。具体的には、雄型のジッパーテープならびに雌型のジッパーテープ共に包装袋の内層と同系のポリオレフィン系の樹脂で作って両ジッパーテープを包装袋の内層に完全接合させ、両ジッパーテープの少なくとも下側位置の接合部付近においてのみ例えば雌型のジッパーテープの内面側にホットメルト型接着樹脂からなる部分を設けるなどして両ジッパーテープ間を手で剥離できる程度のヒートシール強度で接合させている。
特開2004−168420号公報
上記の特許文献1に記載の包装袋は搬送途中などにおいてジッパー部と袋の開口端の辺のヒートシール部との間に液状の内容物が入り込むのを防止すべく消費者が内容物を取り出すまで両ジッパーテープ間を手で剥離できる程度のヒートシール強度で接合した接合部を設けてなるものであるが、外圧により包装袋内の内容物が両ジッパーテープ間の接合部付近に押し寄せられたとき、両ジッパーテープを包装袋の内層に完全接合させてあるために両ジッパーテープ間の接合部付近に内容物の強い圧が掛かり、接合部を押し開くことになり、接合部が剥離するという問題があった。
本発明の目的は、このような課題を解決するものであり、両ジッパーテープ間の接合部付近に内容物の強い圧が掛かっても接合部が簡単に剥離するようなことのない包装袋を提供することにある。
本発明の請求項1に記載のジッパー付き包装袋は、包装袋を立てた状態における上端に位置する包装袋の開口端付近において表側および裏側または裏側および表側の各シート部の内面に雄型のジッパーテープと雌型のジッパーテープを接合させ、ジッパー配設位置の上側に位置する包装袋の開口端をヒートシールにて閉じてなるジッパー付き包装袋において、両ジッパーテープの最下端部は各シート部の内面に対して接合されていない状態となっており、両ジッパーテープ間の最下端部を手で剥離できる程度のヒートシール強度で界面剥離可能、あるいは層間剥離可能、あるいは凝集剥離可能に接合させてなることを特徴とする。
請求項2に記載のジッパー付き包装袋は、包装袋を立てた状態における上端に位置する包装袋の開口端において表側および裏側または裏側および表側の各シート部の内面に雄型のジッパーテープの下端部と雌型のジッパーテープの下端部を接合させてなるジッパー付き包装袋において、両ジッパーテープの最下端部は各シート部の内面に対して接合されていない状態となっており、両ジッパーテープ間の最下端部を手で剥離できる程度のヒートシール強度で界面剥離可能、あるいは層間剥離可能、あるいは凝集剥離可能に接合させてなることを特徴とする。
以上のように第1の発明によれば、包装袋の開口端付近における内面にヒートシールにて接合させることにより設けられる雄型のジッパーテープと雌型のジッパーテープ間の最下端部をヒートシールにて接合させて閉じてあることにより、両ジッパーテープ間の噛み合い部の隙間からの液状の内容物の漏れはなく、内容物がジッパー部と開口端の辺のヒートシール部との間に溜まることがない。そして、両ジッパーテープ間の噛み合い部の少なくとも下側位置において、両ジッパーテープ間を手で剥離できる程度のヒートシール強度で界面剥離可能、あるいは層間剥離可能、あるいは凝集剥離可能に接合させてあることにより、包装袋から内容物を取り出すときは包装袋の開口端近傍の辺のヒートシール部をカットして取り除き、かかる状態でジッパーを開いて両ジッパーテープ間の接合部を指で簡単に剥離させることができ、包装袋から内容物を取り出すことができる。特に、この第1の発明では両ジッパーテープの最下端部が各シート部の内面に対して接合されていない状態となっており、両ジッパーテープ間の最下端部を手で剥離できる程度のヒートシール強度で界面剥離可能、あるいは層間剥離可能、あるいは凝集剥離可能に接合させてあることにより、両ジッパーテープ間の接合部付近に内容物の強い圧が掛かっても両ジッパーテープの最下端部が各シート部の内面に対して接合されていないので両ジッパーテープ間の接合部を外側から押し付ける力が掛かり、接合部が簡単に剥離するようなことがない。
また、第2の発明によれば、両ジッパーテープ間を噛み合い部よりも下側位置で手で剥離できる程度のヒートシール強度で互いに接合させてあることにより、例えば客が誤ってジッパーを開き両ジッパーテープの接合部を剥離させた場合、包装袋が開けられたことを確認することができる。特に、この第2の発明でも両ジッパーテープの最下端部が各シート部の内面に対して接合されていない状態となっており、各シート部の内面に対して両ジッパーテープの接合されていない範囲内で、両ジッパーテープ間の最下端部を手で剥離できる程度のヒートシール強度で界面剥離可能、あるいは層間剥離可能、あるいは凝集剥離可能に接合させてあることにより、両ジッパーテープ間の接合部付近に内容物の強い圧が掛かっても両ジッパーテープの最下端部が各シート部の内面に対して接合されていないので両ジッパーテープ間の接合部を外側から押し付ける力が掛かり、接合部が簡単に剥離するようなことがない。
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて具体的に説明する。
先ず、図1〜図3に示す第1の実施の形態について説明すると、1は四方シールタイプの包装袋で、この包装袋1の開口端付近において表側および裏側(または裏側および表側)の各シート部2,3の内面に雄型のジッパーテープ4と雌型のジッパーテープ5をヒートシールにて接合させることにより一体的に設けている。
前記包装袋1を構成するシート部2,3は外層2a,3aがナイロンフィルム、内層2b,3bがポリエチレンフィルムからなる2層構造であり、この包装袋1を立てた状態における上端に位置する包装袋1の開口端付近、詳しくは包装袋1の上端よりやや下側位置における各シート部2,3の内面に接合される雄型のジッパーテープ4と雌型のジッパーテープ5はホットメルト型接着樹脂により作られており、前記各シート部2,3の内層2b,3bに対向する雄型のジッパーテープ4および雌型のジッパーテープ5の面にはそれぞれ共押し出しによりポリエチレン系樹脂層6および7が形成されている。そして、雄型のジッパーテープ4をシート部2の内面に、雌型のジッパーテープ5をシート部3の内面にそれぞれ最下端部を除く全面を例えば180度の温度で、シール時間一秒、シール圧20N/cmでヒートシールしたとき、ジッパーテープ4のポリエチレン系樹脂層6とシート部2のポリエチレンフィルムの内層2bとが互いに融着し、ジッパーテープ5のポリエチレン系樹脂層7とシート部3のポリエチレンフィルムの内層3bとが互いに融着する。このとき、ジッパーテープ4および5のポリエチレン系樹脂層6および7とシート部2および3の内層2bおよび3bのポリエチレンフィルムは同種であるので完全に融着する。そして、ジッパーテープ4および5の最下端部はシート部2および3の内層2bおよび3bに対して接合されていない状態となる。
また、本実施の形態のジッパー付き包装袋1は包装袋1を立てた状態におけるジッパー配設位置における最下端部(幅方向一端部)、詳しくは前記シート部2および3の内層2bおよび3bに対して両ジッパーテープ4,5の接合されていない範囲内で、両ジッパーテープ4,5間を例えば180度の温度で、シール時間一秒、シール圧20N/cmでヒートシールにて界面剥離可能に接合している。8はこの両ジッパーテープ4,5間の接合部であり、前記シート部2および3の内層2bおよび3bに対してジッパーテープ4および5の接合されていない範囲に形成される。このジッパーテープ4,5の材料は共にホットメルト型接着樹脂であるので、ヒートシール強度は5N/15mm程度である。この5N/15mm程度のヒートシール強度は手で簡単に剥離できる程度である。
なお、雄型のジッパーテープ4と雌型のジッパーテープ5の噛み合い部9に熱を掛けると変形してしまうので、ジッパー配設位置における上下両端部のみを外側からシールバーで挟み付けてヒートシールしている。
ところで、前記ホットメルト型接着樹脂としては種々のものが知られているが、本実施の形態では両ジッパーテープ4,5間を界面剥離可能に接合するのに適した樹脂として、例えばヒロダイン(株)製のエチレン・酢酸ビニル共重合体を主成分とするエチレン・エチルアクリレート共重合体と石油樹脂、テレピン樹脂およびロジン系樹脂からなる群から選ばれた少なくとも一種の樹脂からなる樹脂組成物で形成されたものが用いられる。
また、上記した実施の形態では包装袋1は四方シールタイプの袋であるが、ガゼットタイプ、合掌タイプ、スタンドパックタイプなどの袋にも適用できるものである。
上記のようにしてジッパーが設けられた包装袋1の内部には内容物が充填され、最終的に包装袋1の充填口がヒートシールにて閉じられる。10は包装袋1の周囲のヒートシール部である。
以上述べたように、本実施の形態では包装袋1を立てた状態におけるジッパー配設位置における下端部(幅方向一端部)で両ジッパーテープ4,5間を手で簡単に剥離できる程度のヒートシール強度で接合させてあることにより、搬送途中などにおいて両ジッパーテープ4,5間の噛み合い部9の隙間に液状の内容物が入り込むようなことがない。
そこで、包装袋1から内容物を取り出すときは包装袋1の開口端の辺のヒートシール部10をカットして取り除き、かかる状態でジッパーを開いてジッパー配設位置における下端部の接合部8間を指で剥離させることにより、包装袋1から内容物を取り出すことができる。
なお、図面に示す実施の形態ではジッパー配設位置における下端部に前記ジッパーテープ4,5間の接合部8を設けているが、この接合部8を含めてジッパー配設位置における上端部よりやや下側の位置にもジッパーテープ4,5間の接合部を設けるようにしても良い。
また、上記実施の形態では前記両ジッパーテープ4,5の噛み合い部9よりも下側位置で両ジッパーテープ4,5間を手で剥離できる程度のヒートシール強度で界面剥離可能に接合させているが、層間剥離可能、あるいは凝集剥離可能に接合させてあっても良い。例えば、この凝集剥離用に使用されるホットメルト型接着樹脂として、三菱化学(株)製のVMX(登録商標)で知られるポリオレフィンを主成分とし、ラジカル重合性モノマーでグラフト変性されたポリオレフィン樹脂に非晶性ビニルポリマーを均質に含有する多成分系ポリマーと、分散相をポリオレフィンにスチレンを分散したものをポリマーアロイした樹脂が適している。
また、上記実施の形態では包装袋1は外層2a,3aがナイロンフィルム、内層2b,3bがポリエチレンフィルムからなる2層構造のシート部2,3によって作られた合成樹脂製のものであるが、その材料は特に限定されるものではない。つまり、包装袋1の材料は少なくとも内層がヒートシールの必要性からポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルムなどのポリオレフィン系の樹脂フィルムで作られたものであれば、その内層に外側に積層される材料は合成樹脂以外のもの、例えばアルミ箔、紙、レーヨン紙などでも良い。
さらに、上記実施の形態では両ジッパーテープ4,5を包装袋1の各シート部2,3の内面にヒートシールにて接合させているが、溶融押し出しされた直後の溶融状態の両ジッパーテープ4,5をシート状態の包装袋1の各シート部2,3の内面に重ねて接合させることによっても両ジッパーテープ4,5を包装袋1の各シート部2,3の内面に装着させることができる。
次に、図4に示す第2の実施の形態について説明すると、この第2の実施の形態は雄型のジッパーテープ4ならびに雌型のジッパーテープ5共に包装袋1の内層2b,3bと同系のポリエチレン系樹脂で作り、両ジッパーテープ4,5の接合部8付近のみにおいて雌型のジッパーテープ5の内面側に共押し出しによりホットメルト型接着樹脂からなる部分11を設けている。他の構成は第1の実施の形態と同様である。
また、両ジッパーテープ4,5間を噛み合い部9よりも下側位置で手で剥離できる程度のヒートシール強度で簡単に剥離可能に接合させる手段として、両ジッパーテープ4,5共に例えば直鎖状低密度ポリエチレン樹脂とポリブテン−1樹脂をランダムに配合した材料を含む樹脂を用いて形成することによっても、この材料で作られたジッパーテープ4,5の下端部の接合部8間が完全結合されておらず、両ジッパーテープ4,5の接合部8間を手で簡単に凝集剥離させることができる。
また、図5に示す第3の実施の形態について説明すると、この第3の実施の形態は両ジッパーテープ4,5共に包装袋1の内層2b,3bと同系のポリエチレン系樹脂で作り、両ジッパーテープ4,5の少なくとも噛み合い部9よりも下側位置の接合部8付近において両ジッパーテープ4,5の内面側にそれぞれ共押し出しにより直鎖状低密度ポリエチレン樹脂とポリブテン−1樹脂をランダムに配合した材料を含む樹脂部分12,13を設けている。他の構成は第1の実施の形態と同様である。これによってもジッパーテープ4,5の下端部の接合部8間が完全結合されておらず、両ジッパーテープ4,5の接合部8間を手で簡単に凝集剥離させることができる。
次に、以上述べた第1〜第3の実施の形態の包装袋1とは形態の異なる包装袋について、以下図面に示す実施の形態に基づき説明する。
先ず、図6〜図8に示す第4の実施の形態について説明すると、21は包装袋で、この包装袋21は立てた状態における下端および両側の3つの辺がヒートシールにて閉じられる。22はそのヒートシール部である。そして、この包装袋21を立てた状態における上端に位置する開口端において包装袋21の表側および裏側(または裏側および表側)の各シート部23,24の内面に雄型のジッパーテープ25の下端部と雌型のジッパーテープ26の下端近傍部をヒートシールにて接合させることによりジッパーテープ25,26を一体的に設けている。これにより、ジッパーテープ25および26が包装袋21の上端から突出するように設けられている。
前記包装袋21を構成するシート部23,24は外層23a,24aがナイロンフィルム、内層23b,24bがポリエチレンフィルムからなる2層構造であり、この包装袋21の開口端における各シート部23,24の内面に接合される雄型のジッパーテープ25と雌型のジッパーテープ26はホットメルト型接着樹脂により作られており、前記各シート部23,24の内層23b,24bに対向する雄型のジッパーテープ25および雌型のジッパーテープ26の面にはそれぞれ共押し出しによりポリエチレン系樹脂層27および28が形成されている。そして、雄型のジッパーテープ25と雌型のジッパーテープ26の下端部をシート部23,24間に位置させ、雄型のジッパーテープ25側をシート部23の内面に、雌型のジッパーテープ26側をシート部24の内面にそれぞれ最下端部を除いて例えば180度の温度で、シール時間一秒、シール圧20N/cmでヒートシールしたとき、ジッパーテープ25のポリエチレン系樹脂層27とシート部23のポリエチレンフィルムの内層23bとが互いに融着し、ジッパーテープ26のポリエチレン系樹脂層28とシート部24のポリエチレンフィルムの内層24bとが互いに融着する。このとき、ジッパーテープ25および26のポリエチレン系樹脂層27および28とシート部23および24の内層23bおよび24bのポリエチレンフィルムは同種であるので完全に融着する。これにより、ジッパーテープ25および26の下端部はシート部23および24の内層23bおよび24bに対して接合されていない状態となる。
また、本実施の形態のジッパー付き包装袋21は包装袋21を立てた状態におけるジッパー配設位置における最下端部(幅方向一端部)で両ジッパーテープ25,26間を例えば180度の温度で、シール時間一秒、シール圧20N/cmでヒートシールにて界面剥離可能に接合している。29はこの両ジッパーテープ25,26間の接合部であり、前記シート部23および24の内層23bおよび24bに対してジッパーテープ25および26の接合されていない範囲に形成される。このジッパーテープ25,26の材料は共にホットメルト型接着樹脂であるので、ヒートシール強度は5N/15mm程度である。この5N/15mm程度のヒートシール強度は手で簡単に剥離できる程度である。
なお図中、30は両ジッパーテープ25,26の噛み合い部、31はジッパーテープ25,26間を開閉するスライダーである。
包装袋21の形としては上記した実施の形態以外に、ガゼットタイプ、合掌タイプ、スタンドパックタイプなどであっても良い。
さらに、上記した実施の形態ではジッパーにはスライダーが設けられているが、スライダーなしのジッパーにも実施できることは言うまでもない。
以上述べたように、本実施の形態では包装袋21のシート部23,24との接合部の高さ位置における両ジッパーテープ25,26の最下端部間を手で簡単に剥離できる程度のヒートシール強度で接合した状態で商品(内容物が入っている袋)が店頭に並べられることになり、客が誤ってジッパーを開き両ジッパーテープ25,26の接合部29を剥離させた場合、包装袋21が開けられたことを確認することができる。
なお、上記のように両ジッパーテープ25,26の下端部間は手で簡単に剥離できる程度のヒートシール強度で接合してあり、消費者が商品を買って包装袋21から内容物を取り出すときはジッパーを開き両ジッパーテープ25,26の接合部29を剥離させることにより包装袋21から内容物を取り出すことができる。
また、上記実施の形態では包装袋21は外層23a,24aがナイロンフィルム、内層23b,24bがポリエチレンフィルムからなる2層構造のシート部23,24によって作られた合成樹脂製のものであるが、その材料は特に限定されるものではない。つまり、包装袋21の材料は少なくとも内層がヒートシールの必要性からポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルムなどのポリオレフィン系の樹脂フィルムで作られたものであれば、その内層に外側に積層される材料は合成樹脂以外のもの、例えばアルミ箔、紙、レーヨン紙などでも良い。
さらに、上記実施の形態では両ジッパーテープ25,25を包装袋21の各シート部23,24の内面にヒートシールにて接合させているが、溶融押し出しされた直後の溶融状態の両ジッパーテープ25,26をシート状態の包装袋21の各シート部23,24の内面に重ねて接合させることによっても両ジッパーテープ25,26を包装袋21の各シート部23,24の内面に装着させることができる。
次に、図9に示す第5の実施の形態について説明すると、この第5の実施の形態は雄型のジッパーテープ25ならびに雌型のジッパーテープ26共に包装袋21の内層23b,24bと同系のポリエチレン系樹脂で作り、両ジッパーテープ25,26の接合部29付近のみにおいて雌型のジッパーテープ26の内面側に共押し出しによりホットメルト型接着樹脂からなる部分32を設けている。他の構成は第4の実施の形態と同様である。
また、両ジッパーテープ25,26間を噛み合い部30よりも下側位置で手で剥離できる程度のヒートシール強度で簡単に剥離可能に接合させる手段として、両ジッパーテープ25,26共に例えば直鎖状低密度ポリエチレン樹脂とポリブテン−1樹脂をランダムに配合した材料を含む樹脂を用いて形成することによっても、この材料で作られたジッパーテープ25,26の下端部の接合部29間が完全結合されておらず、両ジッパーテープ25,26の接合部29間を手で簡単に凝集剥離させることができる。
また、図10に示す第6の実施の形態について説明すると、この第3の実施の形態は両ジッパーテープ25,26共に包装袋1の内層23b,24bと同系のポリエチレン系樹脂で作り、両ジッパーテープ25,26の少なくとも噛み合い部30よりも下側位置の接合部29付近において両ジッパーテープ25,26の内面側にそれぞれ共押し出しにより直鎖状低密度ポリエチレン樹脂とポリブテン−1樹脂をランダムに配合した材料を含む樹脂部分33,34を設けている。他の構成は第4の実施の形態と同様である。これによってもジッパーテープ25,26の下端部の接合部29間が完全結合されておらず、両ジッパーテープ25,26の接合部29間を手で簡単に凝集剥離させることができる。
ところで、上記した第1〜第6の実施の形態では両ジッパーテープの接合部間は5N/15mm程度のヒートシール強度で接合しているが、そのヒートシール強度は1N/15mm〜15N/15mm程度であれば良い。また、上記した第1〜第6の実施の形態では包装袋を立てた状態において両ジッパーテープの最下端部は各シート部の内面に対して接合されていない状態となっており、包装袋の各シート部の内面に対して両ジッパーテープの接合されていない範囲内で、両ジッパーテープ間の最下端部を手で剥離できる程度のヒートシール強度で剥離可能に接合させているが、包装袋の各シート部の内面に対して両ジッパーテープの接合されていない範囲を両ジッパーテープ間の接合部の範囲よりも小さくしても良い。さらに、前記第2、第3、第5、第6の実施の形態において雌型のジッパーテープ5とホットメルト型接着樹脂からなる部分11、雄型のジッパーテープ4と直鎖状低密度ポリエチレン樹脂とポリブテン−1樹脂をランダムに配合した材料を含む樹脂部分12ならびに雌型のジッパーテープ5と直鎖状低密度ポリエチレン樹脂とポリブテン−1樹脂をランダムに配合した材料を含む樹脂部分13、雌型のジッパーテープ26とホットメルト型接着樹脂からなる部分32、雄型のジッパーテープ25と直鎖状低密度ポリエチレン樹脂とポリブテン−1樹脂をランダムに配合した材料を含む樹脂部分33ならびに雌型のジッパーテープ26と直鎖状低密度ポリエチレン樹脂とポリブテン−1樹脂をランダムに配合した材料を含む樹脂部分34をそれぞれ共押し出しにより成形しているが、ホットメルト型接着樹脂からなる部分11、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂とポリブテン−1樹脂をランダムに配合した材料を含む樹脂部分12,13、ホットメルト型接着樹脂からなる部分32、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂とポリブテン−1樹脂をランダムに配合した材料を含む樹脂部分33,34をそれぞれテープ状に成形しておき、これらを雌型のジッパーテープ5、雄型・雌型のジッパーテープ4,5、雌型のジッパーテープ26、雄型・雌型のジッパーテープ25,26の内面に加熱手段により接合させるようにしても良い。
本発明の第1の実施の形態におけるジッパー付き包装袋の斜視図である。 同ジッパー付き包装袋の要部拡大断面図である。 同ジッパー付き包装袋を開けるときの状態を示す要部拡大断面図である。 本発明の第2の実施の形態におけるジッパー付き包装袋を開けるときの状態を示す要部拡大断面図である。 本発明の第3の実施の形態におけるジッパー付き包装袋を開けるときの状態を示す要部拡大断面図である。 本発明の第4の実施の形態におけるジッパー付き包装袋の斜視図である。 同ジッパー付き包装袋の要部拡大断面図である。 同ジッパー付き包装袋を開けるときの状態を示す要部拡大断面図である。 本発明の第5の実施の形態におけるジッパー付き包装袋を開けるときの状態を示す要部拡大断面図である。 本発明の第6の実施の形態におけるジッパー付き包装袋を開けるときの状態を示す要部拡大断面図である。
符号の説明
1 包装袋
2,3 シート部
2a,3a 外層
2b,3b 内層
4 雄型のジッパーテープ
5 雌型のジッパーテープ
6,7 ポリエチレン系樹脂層
8 接合部
9 噛み合い部
10 ヒートシール部
11 ホットメルト型接着樹脂からなる部分
12,13 直鎖状低密度ポリエチレン樹脂とポリブテン−1樹脂を含む樹脂部分
21 包装袋
22 ヒートシール部
23,24 シート部
23a,24a 外層
23b,24b 内層
25 雄型のジッパーテープ
26 雌型のジッパーテープ
27,28 ポリエチレン系樹脂層
29 接合部
30 噛み合い部
31 スライダー
32 ホットメルト型接着樹脂からなる部分
33,34 直鎖状低密度ポリエチレン樹脂とポリブテン−1樹脂を含む樹脂部分

Claims (2)

  1. 包装袋を立てた状態における上端に位置する包装袋の開口端付近において表側および裏側または裏側および表側の各シート部の内面に雄型のジッパーテープと雌型のジッパーテープを接合させ、ジッパー配設位置の上側に位置する包装袋の開口端をヒートシールにて閉じてなるジッパー付き包装袋において、両ジッパーテープの最下端部は各シート部の内面に対して接合されていない状態となっており、両ジッパーテープ間の最下端部を手で剥離できる程度のヒートシール強度で界面剥離可能、あるいは層間剥離可能、あるいは凝集剥離可能に接合させてなることを特徴とするジッパー付き包装袋。
  2. 包装袋を立てた状態における上端に位置する包装袋の開口端において表側および裏側または裏側および表側の各シート部の内面に雄型のジッパーテープの下端部と雌型のジッパーテープの下端部を接合させてなるジッパー付き包装袋において、両ジッパーテープの最下端部は各シート部の内面に対して接合されていない状態となっており、両ジッパーテープ間の最下端部を手で剥離できる程度のヒートシール強度で界面剥離可能、あるいは層間剥離可能、あるいは凝集剥離可能に接合させてなることを特徴とするジッパー付き包装袋。
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