JP2007253229A - プレス加工装置とそのプレス方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、高速プレス加工を行なうプレス加工装置において、超高速領域におけるストリッパープレートのダイプレートとの接触時の衝撃を緩和して、プレス加工装置における金型の異常な振動発生や部品破損が発生する問題、製品におけるその変形や寸法のバラつきなどの問題を解消することができるプレス加工装置とそのプレス方法を提供することを目的とする。
【解決手段】上方に付勢されて上下方向に出没するインパクトダンパー50を、ダイプレート33表面に突出するように4つ設けている。このインパクトダンパー50は、ストリッパープレートに当接することで、ダイプレート33内、すなわち下型ユニット34内に沈み込むように構成している。
【選択図】図3

Description

この発明は、プレス加工装置とそのプレス方法に関し、特に、ハーネスや集積回路に用いるコネクター等の精密金属部品を高速プレスするプレス加工装置とそのプレス方法に関する。
従来から、ハーネスや集積回路に用いるコネクター等の精密金属部品を、順送り金型等を使用してプレス加工装置で高速プレス加工することが知られている。
ここで、一般的なプレス加工装置として、下記特許文献1のようなものが知られている。特許文献1には、プレス加工装置の下型のホルダにダイプレートを介してダイを取付け、スライドに取付けた上型のホルダにパンチプレートを介してポンチを取付け、さらに、圧縮バネで下方に付勢したストリッパープレートを上型に設けたプレス加工装置が開示されている。
ここに開示されるストリッパープレートは、プレスを行なう直前に、ワークをダイプレート側に圧着保持するために設けられており、圧縮バネを介装して上型に設けるのが一般である。
また、このように圧縮バネを介装してストリッパープレート等を設けることは、下記特許文献2にも記載されている。
特開平7−60375号公報 特開2000−700号公報
ところで、近年、生産コストの削減要求等から、超高速領域でプレス加工で行なうことがあり、一分間あたりの連続ストローク数を、1000回以上(1000spm以上)の超高速領域で、プレス加工を行なう場合もある。
しかし、このような超高速領域でプレス加工装置を使用した場合には、圧縮バネを介装したストリッパープレートが、慣性力の影響によって上型の移動よりも早期に下方へ移動してしまい、ダイプレートに早期に接触して衝撃が大きくなるという現象が生じたり、また、慣性力の影響がない場合であっても、ストリッパープレートがダイプレートに接触する際に、必要以上の衝撃が発生して、この衝撃を圧縮バネが吸収できず、ストリッパープレートが上下に往復してダイプレートに2回以上当たってしまうという現象が生じていた。
こうしたストリッパープレートの現象により、プレス加工装置側においては、金型の異常な振動発生や部品破損が発生し、製品側においては、その変形や寸法バラつきなどが発生するという問題が生じていた。
そこで、本発明は、高速プレス加工を行なうプレス加工装置及びプレス方法において、超高速領域におけるストリッパープレートのダイプレートとの接触時の衝撃を緩和して、プレス加工装置における金型の異常な振動発生や部品破損が発生する問題、製品におけるその変形や寸法のバラつきなどの問題を解消することができるプレス加工装置とそのプレス方法を提供することを目的とする。
この発明のプレス加工装置は、上下方向に往復移動する上型と、装置に固定される下型を備え、該上型に弾性部材を介して下方に付勢されるストリッパープレートを設けたプレス加工装置であって、前記下型には、前記ストリッパープレートに対向する位置にダイプレートを設置し、該ダイプレートには、弾性手段で上方に付勢され、前記ストリッパープレートが当接した際に、ダイプレート内に沈み込むダンパー部材を設けたものである。
上記構成によれば、ダイプレートに、ダンパー部材を設けたことにより、超高速領域でプレス加工を行なう際に、ダイプレート側(下側)に移動するストリッパープレートに対して、ダイプレートよりも先にダンパー部材が当接して、ストリッパープレートの衝撃を緩和しながらダイプレート内に沈み込むことになる。
このため、ダンパー部材によって、ストリッパープレートの慣性力等による動きを抑えて、ダイプレートとの接触時の衝撃を緩和することができる。
特に、ダンパー部材がダイプレート内に沈み込むため、ダンパー部材の存在によってプレス加工そのものが阻害されることもない。
なお、「ダンパー部材」は、耐久性を向上するために、金属製とするのが望ましいが、ダンパー部材自体に発生する衝撃を減衰するために、ゴム製や合成樹脂製等であってもよい。
また、前述の「ダイプレート」は、ダイプレート単体だけではなく、ダイプレートを含んだユニット体であってもよい。
この発明の一実施態様においては、前記ダンパー部材の弾性手段の付勢力を、ストリッパープレートの弾性部材の付勢力よりも低く設定したものである。
上記構成によれば、ダンパー部材は、ストリッパープレートに当接した際、ストリッパープレートに与えられた下向きの付勢力に抗することなく、確実にダイプレート内に沈み込むことになる。
このため、衝撃緩和のためにダンパー部材を設けたとしても、ストリッパープレートの主たる機能であるワークの圧着保持機能を阻害することはない。
よって、ストリッパープレートの機能を確保した上で、ストリッパープレートの衝撃を緩和することができる。
この発明の一実施態様においては、前記ダンパー部材を、複数設けたものである。
上記構成によれば、ダンパー部材を複数設けることで、ダンパー部材の一つあたりのストリッパープレートの衝撃負担を軽減できる。また、複数設けたことで、大きなストリッパープレートを広い範囲で支持することができる。
よって、ダンパー部材の耐久性を向上することができ、また、大きなストリッパープレートの衝撃を確実に緩和することができる。
この発明の一実施態様においては、前記ダンパー部材の弾性手段を、コイルスプリングとしたものである。
上記構成によれば、弾性手段をコイルスプリングとすることで、簡単な構成でダンパー部材に付勢力を付与することができる。
よって、ダンパー部材のメンテナンスも容易に行なうことができ、また、装置のコストアップも可及的に少なくすることができる。
この発明の一実施形態においては、前記ダンバー部材の弾性手段を、エアスプリングとしたものである。
上記構成によれば、弾性手段をエアスプリングとすることで、エア圧を調整することで、付勢力を調整することができる。また、不使用時には、ダンパー部材を全くダイプレート上に露出させないようにできる。
よって、ダンパー部材の衝撃緩和機能を自由に変更することができ、より細やかな衝撃緩和機能を発揮させることができる。
この発明のプレス方法は、装置に固定される下型に対して、上下方向に往復移動する上型を合わせてワークをプレス加工するプレス方法であって、前記上型を下降させる際に、上型に弾性部材を介して設けられたストリッパープレートを、下型にセットしたダイプレートに出没自在に設けたダンパー部材に当接させる衝撃緩和ステップと、該衝撃緩和ステップの後に、前記ストリッパープレートをダイプレートに当接させてワークを保持するワーク保持ステップとを備えた方法である。
上記方法によれば、上型を下降させる際に、ワーク保持ステップの前に、ダンパー部材に当接する衝撃緩和ステップを設けたため、ストリッパープレートがダイプレートに接触する前に、必ずダンパー部材に当接することになる。
このため、ストリッパープレートは、直接ダイプレートに接触することなく、ダンパー部材によって、衝撃が緩和されてからダイプレートに接触することになる。
よって、ダンパー部材によって、ストリッパープレートの超高速領域での慣性力等による動きを抑えることで、ダイプレートとの接触時の衝撃を緩和することができる。
この発明によれば、ダンパー部材によって、ストリッパープレートの慣性力等による動きを抑えて、ダイプレートとの接触時の衝撃を緩和することができる。
よって、高速プレス加工を行なうプレス加工装置及びプレス方法において、超高速領域におけるストリッパープレートのダイプレートとの接触時の衝撃を緩和して、プレス加工装置における金型の異常な振動発生や部品破損が発生する問題、製品におけるその変形や寸法のバラつきなどの問題を解消することができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
まず、図1〜図6により、第一実施形態について説明する。図1は本実施形態の高速プレス加工装置を含んだプレス工程の概略図、図2はこのプレス加工装置に用いる金型構造、図3は下型ユニットを一部切り欠いた詳細斜視図、図4は下型ユニットの詳細断面図、図5は本実施形態のプレス動作の説明図、図6は従来構造のプレス動作の説明図である。
本実施形態の高速プレス加工装置1を含んだプレス工程は、図1に示すように、加工材料である金属帯(ワーク)Wを載置するターンテーブル2と、防音ボックス3内に設置され、金属帯(ワーク)Wをプレスする高速プレス加工装置1と、プレスされた製品(ワーク)Wをリール4に巻き取る自動巻取り装置5とで構成される。
このうち、高速プレス加工装置1には、ダーンテーブル2から繰り出された金属帯(ワーク)Wを高速プレス加工装置1の金型6内に送り込む送り装置7を設けている。また、自動巻取り装置5には、プレスされた製品Wの状態(プレス形状等)を検出する画像検査機8を設け、製品Wの品質管理を行なうように構成している。
前述の高速プレス加工装置1には、プレス加工時に高速で上下方向に往復移動するスライド11と、装置1に固定されるボルスタ12とを備え、スライド11には金型6の上型20を、ボルスタ12には下型30を装着している。
この高速プレス加工装置1では、この上型20と下型30との間に、金属帯(ワーク)Wを送り込み、スライド11を高速で往復移動させることで、金属帯をプレスする。
次に、図2により、この高速プレス加工装置1で用いる金型構造について説明する。
金型6には、下方に前述のボルスタ12(図1参照)上に装着される下型ダイセット31を備え、その上面にダイバンキングプレート32を介してダイプレート33を設置している。このダイプレート33には、図示しないダイを設けている。
一方、金型6の上方には、前述のスライド11(図1参照)に装着される上型ダイセット21を備え、その下面には、パンチバンキングプレート22を介してパンチプレート23を設置している。そして、このパンチプレート23にも、図示しないパンチを設けている。
また、この上型ダイセット21には、吊りボルト24,24、カラー25,25、それと圧縮スプリング26,26を介装することで、ストッパーバンキングプレート27とストリッパープレート28を、下方に付勢された状態で上下方向に揺動自在に設置している。
このストリッパープレート28等は、プレスする直前に、ワークをダイプレート33側(下方)に圧着保持するために設けており、パンチプレート23のパンチよりも先に、ワークに当接するように設定している。
また、上型ダイセット21と下型ダイセット31との間には、両側に複数(図面では二本)のメインポスト41,41とメインブッシュ42,42を、上下方向に延びるように設置して、スライド11(図1参照)の往復移動に対応して上下移動する上型ダイセット21を案内するように構成している。
さらに、パンチプレート23とダイプレート33の間にも、両側に複数のサブポスト43,43を、上下方向に延びるように設置して、パンチプレート23の上下動を案内するように構成している。
なお、29は、圧縮スプリング26を上型ダイセット21内部に固定し、圧縮スプリング26に下向きの付勢力を与えるスクリューボルトである。
このように構成した金型6のうち、下方に設けた、下型ダイセット31とダイバンキングプレート32とダイプレート33により、本実施形態の特徴部分である下型ユニット34を構成している。
次に、この下型ユニット34の詳細構造について、図3で説明する。
下型ユニット34は、前述のように、最下端部に下型ダイセット31を備え、その上方にダイバンキングプレート32とダイプレート33を、順に積層して構成している。そして、本実施形態では、上方に付勢されて上下方向に出没可能なインパクトダンパー50を、ダイプレート33表面に突出するように4つ設けている。
このインパクトダンパー50は、上方から移動してくるストリッパープレート28(図2参照)に当接することで、ダイプレート33内、すなわち下型ユニット34内に沈み込むように構成している。
このインパクトダンパー50は、上下方向に延びる円柱部51とその下部のボス部52とから構成される当接ロッド部材53と、その下方に設置され、当接ロッド部材53に上向きの付勢力を与えるコイルスプリング54とを備えている。このうち、当接ロッド部材53は、耐久性を確保するために金属製としている。もっとも、衝撃を減衰するために、先端部等をゴム製や合成樹脂製等としてもよい。
また、このインパクトダンパー50のため、ダイプレート33とダイバンキングプレート32にはロッド貫通孔55を穿設し、下型ダイセット31にはボス貫通孔56を穿設して、下部の広がった移動空間Sを形成している。また、ボス貫通孔56の下部には、インパクトダンパー50の脱落を防止するため、スクリューボルト57を螺合固定するようにしている。
このインパクトダンパー50は、図4に示すように、当接ロッド部材53を上下方向に自由に移動できるように移動空間S内に設置して、常時、下部のコイルスプリング54から上向きの付勢力を受けた状態で、下型ユニット34内に装着している。
コイルスプリング54の付勢力は、ストリッパープレート28の降下によって当接ロッド部材53が容易に沈み込むように設定している。望ましくは、前述の上型ダイセット21内部に設けた圧縮スプリング26(図2参照)の発生する付勢力よりも、コイルスプリング54の付勢力が低くなるように設定している。
このように、コイルスプリング54の付勢力を設定することで、確実にストリッパープレート28がワークの圧着保持力(下向きの付勢力)を維持した状態で、ダイプレート33に圧着されることになる。
次に、このように構成した本実施形態の高速プレス加工装置1のプレス動作を、図5、図6を利用して、従来の高速プレス加工装置のプレス動作と比較して説明する。なお、各図において、(A)が上死点状態、(B)が降下途中状態、(C)が下死点状態を示している。また、前述と同一の構成要素については同一の符号を付して説明を省略する。
まず、図6に示すに、従来の高速プレス加工装置では、上型ダイセット21等が上死点状態において、図示しないワークを、ストリッパープレート28とダイプレート33の間のプレススペースPに取り込む。そして、上型ダイセット21等が降下していくことで、ストリッパープレート28がワークをダイプレート33側に圧着保持する。その後、上型ダイセット21等が下死点状態に移行することで、上型ダイセット21等が完全に降下して、図示しないパンチとダイとでワークをプレスする。
このプレス加工の速度を、一分間あたりの連続ストローク数を1000回(1000spm)以上とする超高速領域にすると、(B)に示すように、ストリッパープレート28が、加速した状態でダイプレート33に接触して、大きな衝撃が発生することになる。
すなわち、ストリッパープレート28は、前述のように圧縮スプリング26を介して上型ダイセット21に設置されていることから、慣性力により、上型ダイセット21の降下スピードよりも早期に降下することになり、早期にダイプレート33に接触して大きな衝撃が発生するのである。
また、慣性力の影響がない場合であっても、超高速領域になると、ストリッパープレート28がダイプレート33に接触する際に、必要以上の衝撃が発生して、この衝撃を圧縮スプリング26が吸収できず、ストリッパープレート28が上下に往復してダイプレート33に2回以上当たってしまうという現象が生じる。
こうした現象が生じると、プレス加工装置1側では、金型6に異常な騒音発生が生じ、また、金型6や高速プレス加工装置1の耐久性が低下して部品破損のおそれが大きくなり、さらに、ワークW側では、ワークの変形や寸法バラつきが発生するという問題が生じる。
なお、こうした慣性力等の影響をなくすために、圧縮スプリング26の付勢力(バネ係数)を高める方法も考えられるが、付勢力を高めすぎると、上型ダイセット21等が完全に降下し難くなり、ワークをプレスすることが困難になるという問題が生じる。
そこで、本実施形態の高速プレス加工装置1では、前述のようにインパクトダンパー50を設けることで、こうしたストリッパープレート28の慣性力等による衝撃発生を防止している。
すなわち、図5に示すように、本実施形態の高速プレス加工装置1も、上死点状態においては、図示しないワークを、ストリッパープレート28とダイプレート33の間のプレススペースPに取り込む。しかし、本実施形態では、(B)に示すように、降下途中でインパクトダンパー50がストリッパープレート28に当接して、ストリッパープレート28が一気にダイプレート33側に降下するのを抑えている。これにより、大きな衝撃の発生を防止しているのである。
その後、ストリッパープレート28は緩やかに降下して、図示しないワークをダイプレート33側に圧着保持した後に、上型ダイセット21等が完全に降下して、図示しないパンチとダイとでワークをプレスする。
このように、本実施形態では、ワークをダイプレート33側に圧着保持する段階(ワーク保持段階)の前に、インパクトダンパー50にストリッパープレート28が当接する段階(衝撃緩和段階)を設定しているため、衝撃の発生を防止できる。
次に、本実施形態の作用効果について、詳述する。
この実施形態では、下型ユニット34に、コイルスプリング54で上向きに付勢され、ストリッパープレート28が当接した際に、ダイプレート33内に沈み込むインパクトダンパー50を設けている。
これにより、超高速領域でプレス加工を行なう際に、ダイプレート33側に移行するストリッパープレート28に、ダイプレート33よりも先にインパクトダンパー50が当接して、ストリッパープレート28の衝撃を緩和しながらダイプレート33内に沈み込むことになる。
このため、インパクトダンパー50によって、ストリッパープレート28の超高速領域での慣性力等による動きを抑えて、ダイプレート33との接触時の衝撃を緩和することができる。
よって、高速プレス加工装置1において、超高速加工時におけるストリッパープレート28のダイプレート33との接触時の衝撃力を緩和して、プレス加工装置1における金型6の異常な振動発生や部品破損が発生する問題、ワークWにおけるその変形や寸法のバラつきなどの問題を解消することができる。
特に、インパクトダンパー50がダイプレート33内に沈み込むため、インパクトダンパー50の存在によりプレス加工そのものが、阻害されることもない。
また、この実施形態では、インパクトダンパー50のコイルスプリング54の付勢力を、ストリッパープレート28の圧縮スプリング26の付勢力よりも低く設定している。
これにより、インパクトダンパー50は、ストリッパープレート28に当接した際、ストリッパープレート28に与えられた下向きの付勢力に抗することなく、確実にダイプレート33内に沈み込むことになる。
このため、インパクトダンパー50を設けたとしても、ストリッパープレート28の主たる機能であるワークの圧着保持機能を阻害することはない。
よって、ストリッパープレート28の機能を確保した上で、ストリッパープレート28の衝撃を緩和することができる。
また、この実施形態では、インパクトダンパー50を、複数設けている。
これにより、インパクトダンパー50の一つあたりのストリッパープレート28からの衝撃負担を軽減できる。また、複数設けたことで、大きなストリッパープレート28を広い範囲で支持することができる。
よって、インパクトダンパー50自体の耐久性を向上することができ、また、大きなストリッパープレート28からの衝撃を確実に緩和することができる。
また、この実施形態では、インパクトダンパー50を、4つ設けている。
これにより、インパクトダンパー50の上端部によって、ストリッパープレート28を支持する衝撃緩和仮想面を構成でき(図3に示すF)、ストリッパープレート28に対して均等に付勢力を与えることができる。
よって、ストリッパープレート28がインパクトダンパー50に当接しても、ストリッパープレート28は傾くことなく安定して上下移動するため、より安定してストリッパープレート28の衝撃を緩和することができる。
なお、「面」が構成できれば、この効果は得られるため、インパクトダンパー50は、少なくとも3つ設ければ、本実施形態と同様の効果を奏する。
また、この実施形態では、インパクトダンパー50に、コイルスプリング54で付勢力を与えている。
これにより、簡単な構成で、インパクトダンパー50を構成することができる。
よって、インパクトダンパー50のメンテナンスも容易に行なうことができ、また、高速プレス加工装置1のコストアップも可及的に少なくすることができる。
この実施形態のプレス方法は、上型ダイセット21等を下降させる際に、ストリッパープレート28を、ダイプレート33に出没自在に設けたインパクトダンパー50に当接させる衝撃緩和段階と、その衝撃緩和段階の後に、ストリッパープレート28をダイプレート33に当接させてワークを保持するワーク保持段階とを備えている。
上記構成によれば、上型ダイセット21等を下降させる際に、ワーク保持段階の前に、ストリッパープレート28がインパクトダンパー50に当接する衝撃緩和段階を設けたため、ストリッパープレート28がダイプレート33に接触する前に、必ずインパクトダンパー50に当接することになる。
このため、ストリッパープレート28は、直接、ダイプレート33に接触することなく、インパクトダンパー50で衝撃が緩和されてからダイプレート33に接触することになる。
よって、インパクトダンパー50によって、ストリッパープレート28の超高速領域での慣性力等による動きを抑えて、ダイプレート33との接触時の衝撃を緩和することができる。
したがって、このプレス方法において、超高速加工時におけるストリッパープレート28のダイプレート33との接触時の衝撃力を緩和して、プレス加工装置1における金型6の異常な振動発生や部品破損が発生する問題、ワークWにおけるその変形や寸法のバラつきなどの問題を解消することができる。
次に、他の実施形態について、図7で説明する。なお、この図7は前述の実施形態の図4に対応する断面図であり、その他の構成要素は、前述の実施形態と同様であるため、説明を省略する。また、同一の構成要素についても、同一の符号を付して説明を省略する。
この実施形態は、前述の実施形態のコイルスプリング54の代わりに、エアスプリング100でインパクトダンパー150の付勢力を発生するものである。
具体的には、図4に示すように、当接ロッド部材153の下方に、摺動ピストン101を設置して、その下部空間102に、外部から供給されるエアを封入して、上下方向に弾性力を有するエアスプリング100を構成している。また、摺動ピストン101とスクリューボルト157の周りには、シール性を確保するためのシール部材103,104を設けている。
エアスプリング100に供給されるエアは、外部に設けた加圧ポンプ105によって供給され、その供給経路106の途中に設けた開閉バルブ107によって、エア圧を調整できるように構成されている。
このように、エア圧を調整できるため、インパクトダンパー150の付勢力を自由に変更することが可能であり、また、不使用時には、エアを抜くことで、インパクトダンパー150をダイプレート33内に収めることができる。
このように、この実施形態では、インパクトダンパー150の付勢力を、エアスプリング100で与えている。
これにより、エア圧を調整することで、付勢力を調整することができる。また、不使用時には、インパクトダンパー50を全くダイプレート33上に露出させないようにもできる。
よって、インパクトダンパー50の衝撃緩和機能を自由に変更することができ、より細やかな衝撃緩和機能を発揮させることができる。
なお、この実施形態のように、外部からエアを供給するものでなくても、常時内部にエアを封入するものであっても良い。
さらに、各インパクトダンパー150のエアスプリング100の供給通路を連通した場合には、全てのインパクトダンパー150の付勢力が均一になり、安定してストリッパープレート28の衝撃を吸収させることができる。
その他の作用効果については、前述の第一実施形態と同様である。
以上、この発明の構成と、前述の実施形態との対応において、
この発明のダンパー部材は、インパクトダンパー50,150に対応し、
同様に、
弾性手段は、コイルスプリング54、エアスプリング100に対応するも、
この発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、あらゆるプレス加工装置、プレス方法に適用する実施形態を含むものである。
特に、弾性手段については、コイルスプリングやエアスプリング以外にも、付勢力を発生するものであれば、特に限定されるものではない。
また、インパクトダンパーの数や設置位置についても、ワークの搬送経路上になければ、どのような場所に設置してもよい。
さらに、ダイプレート全体を弾性支持することも考えられるが、ワークを精度よく加工するため、ダイプレート自体は、強固に装置に固定しておくのが望ましい。
第一実施形態の高速プレス加工装置を含んだプレス工程の概略図。 プレス加工装置に用いる金型構造。 下型ユニットを一部切り欠いた詳細斜視図。 下型ユニットの詳細断面図。 本実施形態のプレス動作の説明図。 従来構造のプレス動作の説明図。 図4に対応する他の実施形態の詳細断面図。
符号の説明
1…高速プレス加工装置
20…上型
28…ストリッパープレート
30…下型
33…ダイプレート
50…インパクトダンパー
53…当接ロッド部材
54…コイルスプリング
100…エアスプリング
150…インパクトダンパー
153…当接ロッド部材

Claims (6)

  1. 上下方向に往復移動する上型と、装置に固定される下型を備え、該上型に弾性部材を介して下方に付勢されるストリッパープレートを設けたプレス加工装置であって、
    前記下型には、前記ストリッパープレートに対向する位置にダイプレートを設置し、
    該ダイプレートには、弾性手段で上方に付勢され、前記ストリッパープレートが当接した際に、ダイプレート内に沈み込むダンパー部材を設けた
    プレス加工装置。
  2. 前記ダンパー部材の弾性手段の付勢力を、ストリッパープレートの弾性部材の付勢力よりも低く設定した
    請求項1記載のプレス加工装置。
  3. 前記ダンパー部材を、複数設けた
    請求項1又は2記載のプレス加工装置。
  4. 前記ダンパー部材の弾性手段を、コイルスプリングとした
    請求項1〜3いずれか記載のプレス加工装置。
  5. 前記ダンバー部材の弾性手段を、エアスプリングとした
    請求項1〜3いずれか記載のプレス加工装置。
  6. 装置に固定される下型に対して、上下方向に往復移動する上型を合わせてワークをプレス加工するプレス方法であって、
    前記上型を下降させる際に、上型に弾性部材を介して設けられたストリッパープレートを、下型にセットしたダイプレートに出没自在に設けたダンパー部材に当接させる衝撃緩和ステップと、
    該衝撃緩和ステップの後に、前記ストリッパープレートをダイプレートに当接させてワークを保持するワーク保持ステップとを備えた
    プレス方法。

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