JP2007253183A - 打ち抜き加工用型およびその修正研磨方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】突起部を有する入れ子が下型に備えられた打ち抜き加工用型において、修正研磨を容易に行う。
【解決手段】下型3にダイプレート10とダイ7と入れ子8とが備えられ、ダイ7の上面7aがダイプレート10の上面10aと面一に形成され、入れ子8は、その上面8aに突起部22を有するとともに、ダイプレート10から取外し可能に備えられており、ダイプレート10に、入れ子8を下方から支持するニップルプレート9が設けられ、ニップルプレート9に、上面が開放された挿入空間部23が形成され、入れ子8を正規の向きにしてダイプレート10に備えた場合、突起部22がダイプレート10の上面10aよりも突出し、入れ子8を上下逆向きにしてダイプレート10に備えた場合、突起部22が挿入空間部23に挿入されて、入れ子8の底面8bがダイプレート10の上面10aと面一になる。
【選択図】図1

Description

本発明は、プレス成形金型等の打ち抜き加工用型およびその修正研磨方法に関する。
従来、プレス成形金型としては、昇降自在なパンチを有する上型と、インサートダイを有する下型とを備えたものがある。プレス回数を多数重ねていくと、インサートダイの切刃の先端が磨耗したり欠落し、このような現象が発生した場合、インサートダイを下型のダイプレートから取り外し、インサートダイの上端部を研磨して切刃の磨耗(又は欠落)部分を除去し、その後、インサートダイをダイプレートに戻して備え付けている。
上記のようなプレス成形金型およびその修正研磨方法については下記特許文献1に示されており、以下、図4に基いて説明する。
下型のダイプレート61には、上面と底面とに開口する挿入孔62が形成されており、
挿入孔62は、その底部に、幅方向に拡大された拡大孔部62aを有している。また、インサートダイ63は、その底部に鍔部63aを有しており、挿入孔62に挿入されている。鍔部63aは拡大孔部62aに嵌め込まれており、拡大孔部62aの下向き端面と鍔部63aの上向き端面との間にはスペーサー64が設けられている。
ダイプレート61の底面から拡大孔部62aの下向き端面までの高さをA1とし、鍔部63aの高さをA2とし、スペーサー64の高さをA3とすると、下記の関係に設定されている。
A1=A2+A3
尚、インサートダイ63の上面はダイプレート61の上面と面一(同一高さ)であり、インサートダイ63は切刃63bを有している。また、図4(c)において、65はシムであり、厚さA4を有している。
これによると、図4(a)に示すように、切刃63bの先端が欠落したり磨耗した場合、インサートダイ63を挿入孔62から脱抜してダイプレート61から取り外し、図4(b)に示すように、インサートダイ63の上端部をシム65の厚さと同じ量A4だけ研磨して切刃の欠落(又は磨耗)部分を除去する。これにより、インサートダイ63の高さが研磨量A4だけ短縮するため、これに応じて、スペーサー64を研磨量A4だけ研磨し、スペーサー64の高さをA3−A4に修正する。
その後、図4(c)に示すように、インサートダイ63とスペーサー64とを挿入孔62に挿入し、さらに、インサートダイ63の下部にシム65を配置する。これにより、研磨後のインサートダイ63の上面がダイプレート61の上面と面一に保たれる。
しかしながら上記の従来形式では、インサートダイ63を研磨する場合、その都度インサートダイ63やスペーサー64をダイプレート61から取り外したりダイプレート61に備え付ける作業を行うため、手間がかかった。また、スペーサー64をインサートダイ63の研磨量A4だけ正確に研磨する必要があるため、さらに手間がかかった。尚、スペーサー64の研磨量A4とインサートダイ63の研磨量A4とに誤差が生じると、ダイプレート61の上面と研磨後のインサートダイ63の上面が面一にならず、段差が発生してしまうといった問題がある。
上記のような手間を軽減する対策として、インサートダイ63をダイプレート61に備え付けたままの状態で、インサートダイ63の上面とダイプレート61の上面とを一括して研磨することが考えられる。
しかしながら、図5に示すように、ダイプレート70にインサートダイ71と入れ子72とが備え付けられており、入れ子72が打刻用等の突起部73を有している場合がある。このような下型74に対しては、インサートダイ71をダイプレート70に備え付けたままの状態で、インサートダイ71の上面とダイプレート70の上面とを一括して研磨する際、入れ子72の突起部73も一緒に研磨されてしまうため、採用できなかった。
したがって、図5の仮想線で示すように、入れ子72のみをダイプレート70から取り外し、この状態でインサートダイ71の上面とダイプレート70の上面とを一括して研磨し、その後、上記研磨した量と同量の研磨を入れ子72の底面に正確に実施し、入れ子72をダイプレート61に戻して備え付ける必要があった。
特開2000−271671
しかしながら上記図5に示した従来形式では、インサートダイ71とダイプレート70との研磨とは別に、入れ子72を研磨する必要があるため、手間がかかるといった問題がある。しかも、インサートダイ71とダイプレート70とを一括して研磨した際の研磨量B1と入れ子72の研磨量B2とが異なった場合、ダイプレート70の上面70aと入れ子72の上面72aとに段差が発生してしまうため、インサートダイ71とダイプレート70とを一括して研磨した際の研磨量B1と入れ子72の研磨量B2とを正確に一致させる必要があり、作業に熟練と手間を要するといった問題がある。
本発明は、突起部を有する入れ子が下型に備えられた打ち抜き加工用型において、修正研磨を容易に行うことが可能な打ち抜き加工用型および打ち抜き加工用型の修正研磨方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本第1発明は、ダイプレートと切刃を有するインサートダイと入れ子とが備えられた下型を有する打ち抜き加工用型であって、入れ子はダイプレートから取り外し可能に備えられており、ダイプレートに、入れ子を下方から支持する支持部材が設けられ、インサートダイの上面の高さがダイプレートの上面の高さと同一に形成され、入れ子はその上部に突起部を有し、支持部材に、上面が開放された挿入空間部が形成され、入れ子を正規の向きにしてダイプレートに備え付けた場合、突起部がダイプレートの上面よりも突出し、入れ子を上下逆向きにしてダイプレートに備え付けた場合、突起部が挿入空間部に挿入されて、入れ子の底面の高さがダイプレートの上面の高さと同一になるものである。
これによると、通常の生産時においては、入れ子を正規の向きにしてダイプレートに備え付けた状態で、通常の打ち抜き加工等を行う。
また、切刃の先端が磨耗したり欠落して、インサートダイの上面を修正研磨する場合、入れ子を上下逆向きにしてダイプレートに備え付ける。これにより、入れ子の突起部が支持部材の挿入空間部に挿入されて、入れ子の底面がダイプレートの上面と面一(同一高さ)になる。したがって、入れ子の底面とインサートダイの上面とダイプレートの上面とが面一となり、入れ子をダイプレートに備え付けたままで、入れ子の底面とインサートダイの上面とダイプレートの上面とを一括して修正研磨することができる。このような一括した修正研磨を行うことにより、入れ子の研磨量とインサートダイの研磨量とダイプレートの研磨量とが自ずと一致することになる。
研磨後、入れ子を正規の向きに戻してダイプレートに備え付けることにより、突起部がダイプレートの上面よりも突出し、入れ子の上面の高さとインサートダイの上面の高さとダイプレートの上面の高さとがそれぞれ同じ研磨量だけ低下した下型が形成され、研磨前と同様に通常の打ち抜き加工等が可能となる。
このように、入れ子とインサートダイとダイプレートとを一括して研磨することができるため、従来のように、研磨の度に、入れ子をダイプレートから取り外し、インサートダイとダイプレートとの研磨とは別に入れ子のみを研磨するといった作業が不要になり、修正研磨を容易に行うことができる。
しかも、入れ子の研磨量とインサートダイの研磨量とダイプレートの研磨量とは自ずと一致するため、従来のように入れ子の研磨量がインサートダイおよびダイプレートの研磨量と正確に一致するように入れ子を研磨するといった熟練を要する難しい作業が不要になり、より一層修正研磨を容易に行うことができる。
本第2発明は、突起部は入れ子の上面に形成され、支持部材によって正規の向きに支持された入れ子の上面の高さがダイプレートの上面の高さと同一に形成されているものである。
本第3発明は、上記第1発明又は第2発明に記載の打ち抜き加工用型の下型の修正研磨方法であって、入れ子を、ダイプレートから取り外した後、上下逆向きにしてダイプレートに備え付け、インサートダイの上面とダイプレートの上面と上下逆転した入れ子の底面とを一括して研磨するものである。
本第4発明は、ダイプレートと切刃を有するインサートダイと入れ子とが備えられた下型を有する打ち抜き加工用型であって、インサートダイの上面の高さがダイプレートの上面の高さと同一に形成され、入れ子はその上部に突起部を有し、ダイプレートに、入れ子と2種類の支持部材とが脱抜可能に嵌め込まれる嵌込部が形成され、2種類の支持部材は高さの異なる生産用支持部材と研磨用支持部材とであり、嵌込部に生産用支持部材と正規の向きにした入れ子とを嵌め込んだ場合、入れ子が生産用支持部材によって下方から支持されるとともに、突起部がダイプレートの上面よりも突出し、嵌込部に研磨用支持部材と上下逆向きにした入れ子とを嵌め込んだ場合、入れ子が研磨用支持部材によって下方から支持されるとともに、入れ子の底面の高さがダイプレートの上面の高さと同一になるものである。
これによると、通常の生産時においては、嵌込部に生産用支持部材と正規の向きにした入れ子とを嵌め込む。これにより、入れ子が生産用支持部材によって下方から支持されるとともに、突起部がダイプレートの上面よりも突出し、通常の打ち抜き加工等が行える。
また、切刃の先端が磨耗したり欠落して、インサートダイの上面を修正研磨する場合、生産用支持部材と入れ子とを嵌込部から脱抜し、研磨用支持部材と上下逆向きにした入れ子とを嵌込部に嵌め込む。これにより、入れ子が研磨用支持部材によって下方から支持されるとともに、入れ子の底面がダイプレートの上面と面一(同一高さ)になる。したがって、入れ子の底面とインサートダイの上面とダイプレートの上面とが面一となり、入れ子をダイプレートに備え付けたままで、入れ子の底面とインサートダイの上面とダイプレートの上面とを一括して修正研磨することができる。このような一括した修正研磨を行うことにより、入れ子の研磨量とインサートダイの研磨量とダイプレートの研磨量とが自ずと一致することになる。
研磨後、研磨用支持部材と上下逆向きの入れ子とを嵌込部から脱抜し、生産用支持部材と正規の向きに戻した入れ子とを嵌込部に嵌め込む。これにより、突起部がダイプレートの上面よりも突出し、入れ子の上面の高さとインサートダイの上面の高さとダイプレートの上面の高さとがそれぞれ同じ研磨量だけ低下した下型が形成され、研磨前と同様に通常の打ち抜き加工等が可能となる。
このように、入れ子とインサートダイとダイプレートとを一括して研磨することができるため、従来のように、研磨の度に、入れ子をダイプレートから取り外し、インサートダイとダイプレートとの研磨とは別に入れ子のみを研磨するといった作業が不要になり、修正研磨を容易に行うことができる。
しかも、入れ子の研磨量とインサートダイの研磨量とダイプレートの研磨量とは自ずと一致するため、従来のように入れ子の研磨量がインサートダイおよびダイプレートの研磨量と正確に一致するように入れ子を研磨するといった熟練を要する難しい作業が不要になり、より一層修正研磨を容易に行うことができる。
本第5発明は、生産用支持部材の高さをH1とし、研磨用支持部材の高さをH2とし、嵌込部に入れ子と生産用支持部材とを嵌め込んだ場合における突起部のダイプレートの上面からの突出高さをhとすると、
H2=H1−h
の関係に設定されているものである。
本第6発明は、上記第4発明又は第5発明に記載の打ち抜き加工用型の下型の修正研磨方法であって、入れ子と生産用支持部材とを嵌込部から脱抜した後、嵌込部に研磨用支持部材と上下逆向きにした入れ子とを嵌め込み、インサートダイの上面とダイプレートの上面と上下逆転した入れ子の底面とを一括して研磨するものである。
本第7発明は、ダイプレートと切刃を有するインサートダイと入れ子とが備えられた下型を有する打ち抜き加工用型であって、インサートダイの上面の高さがダイプレートの上面の高さと同一に形成され、入れ子はその上部に突起部を有し、ダイプレートに、入れ子と2種類の支持部材とが脱抜可能に嵌め込まれる嵌込部が形成され、2種類の支持部材は生産用支持部材と研磨用支持部材とであり、嵌込部に生産用支持部材と入れ子とを嵌め込んだ場合、入れ子が生産用支持部材によって下方から支持されるとともに、突起部がダイプレートの上面よりも突出し、嵌込部に生産用支持部材と研磨用支持部材とを嵌め込んだ場合、生産用支持部材が研磨用支持部材によって下方から支持されるとともに、生産用支持部材の上面の高さがダイプレートの上面の高さと同一になるものである。
これによると、通常の生産時においては、嵌込部に生産用支持部材と入れ子とを嵌め込む。これにより、入れ子が生産用支持部材によって下方から支持されるとともに、突起部がダイプレートの上面よりも突出し、通常の打ち抜き加工等が行える。
また、切刃の先端が磨耗したり欠落して、インサートダイの上面を修正研磨する場合、生産用支持部材と入れ子とを嵌込部から脱抜し、研磨用支持部材の上に生産用支持部材を重ねた状態で、生産用支持部材と研磨用支持部材とを嵌込部に嵌め込む。これにより、生産用支持部材が研磨用支持部材によって下方から支持されるとともに、生産用支持部材の上面がダイプレートの上面と面一(同一高さ)になる。したがって、生産用支持部材の上面とインサートダイの上面とダイプレートの上面とが面一となり、生産用支持部材の上面とインサートダイの上面とダイプレートの上面とを一括して修正研磨することができる。このような一括した修正研磨を行うことにより、生産用支持部材の研磨量とインサートダイの研磨量とダイプレートの研磨量とが自ずと一致することになる。
研磨後、生産用支持部材と研磨用支持部材とを嵌込部から脱抜し、生産用支持部材と入れ子とを嵌込部に嵌め込んで、入れ子を生産用支持部材で支持する。この生産用支持部材は上記のようにインサートダイおよびダイプレートと同量だけ研磨されているため、突起部がダイプレートの上面よりも突出し、入れ子の上面の高さとインサートダイの上面の高さとダイプレートの上面の高さとがそれぞれ同じ研磨量だけ低下した下型が形成され、研磨前と同様に通常の打ち抜き加工等が可能となる。
このように、生産用支持部材とインサートダイとダイプレートとを一括して研磨することにより、入れ子の研磨が不要になり、従来のようにインサートダイとダイプレートとの研磨とは別に入れ子のみを研磨するといった作業が不要になり、修正研磨を容易に行うことができる。
しかも、生産用支持部材の研磨量とインサートダイの研磨量とダイプレートの研磨量とは自ずと一致するため、従来のように入れ子の研磨量がインサートダイおよびダイプレートの研磨量と正確に一致するように入れ子を研磨するといった熟練を要する難しい作業が不要になり、より一層修正研磨を容易に行うことができる。
本第8発明は、嵌込部に生産用支持部材と入れ子とを嵌め込んだ場合における入れ子の底面からダイプレートの上面までの高さをL1とし、研磨用支持部材の高さをL2とすると、
L1=L2
の関係に設定されているものである。
本第9発明は、上記第7発明又は第8発明に記載の打ち抜き加工用型の下型の修正研磨方法であって、入れ子と生産用支持部材とを嵌込部から脱抜した後、研磨用支持部材の上に生産用支持部材を重ねた状態で、研磨用支持部材と生産用支持部材とを嵌込部に嵌め込み、インサートダイの上面とダイプレートの上面と生産用支持部材の上面とを一括して研磨するものである。
以上のように本第1〜第3発明によると、突起部を有する入れ子とインサートダイとダイプレートとを一括して研磨することができるため、従来のように、研磨の度に、入れ子をダイプレートから取り外し、インサートダイとダイプレートとの研磨とは別に入れ子のみを研磨するといった作業が不要になり、修正研磨を容易に行うことができる。
しかも、入れ子の研磨量とインサートダイの研磨量とダイプレートの研磨量とは自ずと一致するため、従来のように入れ子の研磨量がインサートダイおよびダイプレートの研磨量と正確に一致するように入れ子を研磨するといった熟練を要する難しい作業が不要になり、より一層修正研磨を容易に行うことができる。
また、本第4〜第6発明によると、突起部を有する入れ子とインサートダイとダイプレートとを一括して研磨することができるため、従来のように、研磨の度に、入れ子をダイプレートから取り外し、インサートダイとダイプレートとの研磨とは別に入れ子のみを研磨するといった作業が不要になり、修正研磨を容易に行うことができる。
しかも、入れ子の研磨量とインサートダイの研磨量とダイプレートの研磨量とは自ずと一致するため、従来のように入れ子の研磨量がインサートダイおよびダイプレートの研磨量と正確に一致するように入れ子を研磨するといった熟練を要する難しい作業が不要になり、より一層修正研磨を容易に行うことができる。
また、本第7〜第9発明によると、生産用支持部材とインサートダイとダイプレートとを一括して研磨することにより、入れ子の研磨が不要になり、従来のように、インサートダイとダイプレートとの研磨とは別に入れ子のみを研磨するといった作業が不要になり、修正研磨を容易に行うことができる。
しかも、生産用支持部材の研磨量とインサートダイの研磨量とダイプレートの研磨量とは自ずと一致するため、従来のように入れ子の研磨量がインサートダイおよびダイプレートの研磨量と正確に一致するように入れ子を研磨するといった熟練を要する難しい作業が不要になり、より一層修正研磨を容易に行うことができる。
以下、本発明における実施の形態を図面に基いて説明する。
(実施の形態1)
先ず、本発明における実施の形態1を図1に基いて説明する。
図1に示すように、1は打ち抜き加工用型の一例であるプレス成形金型であり、昇降自在な上型2と、下型3とで構成されている。上型2はパンチ4を有している。また、下型3は、インサートダイ7と入れ子8とニップルプレート9(支持部材の一例)とダイプレート10とを備えている。
インサートダイ7は、ダイプレート10に形成された孔部13に嵌め込まれてダイプレート10に備えられており、上面7aに開口するパンチ挿入孔14と、切刃15と、パンチ4によって打ち抜かれた被加工部材16(例えば薄い金属板等)の打ち抜き片17(打ち抜きカス)を排除する排除孔18とを有している。尚、インサートダイ7の上面7aはダイプレート10の上面10aと面一(同一高さ)になる。
入れ子8とニップルプレート9とはダイプレート10に形成された嵌込孔部20(嵌込部の一例)に脱抜可能に嵌め込まれてダイプレート10に備えられており、ニップルプレート9は入れ子8を下方から支持している。入れ子8はその上面8aに打刻用の突起部22を有している。また、ニップルプレート9には、上面が開放された凹状の挿入空間部23が形成されている。
図1(a)に示すように、入れ子8を正規の向きにして嵌込孔部20に嵌め込んだ場合、入れ子8は嵌込孔部20に嵌め込まれたニップルプレート9によって支持され、入れ子8の上面8aがダイプレート10の上面10aと面一(同一高さ)になり、上を向いた突起部22がダイプレート10の上面10aよりも上方へ突出する。
また、図1(b)に示すように、入れ子8を上下逆向きにして嵌込孔部20に嵌め込んだ場合、下を向いた突起部22が挿入空間部23に挿入されて、入れ子8の底面8bがダイプレート10の上面10aと面一(同一高さ)になる。
以下、上記構成における作用を説明する。
通常の生産時においては、図1(a)に示すように、入れ子8を正規の向きにしてダイプレート10の嵌込孔部20に嵌め込んだ状態で、インサートダイ7により被加工部材16に対して通常の打ち抜き加工を行ったり、或いは入れ子8の突起部22により被加工部材16に刻印等を打つ。
また、切刃15の先端が磨耗したり欠落して、インサートダイ7の上面7aを修正研磨する場合、入れ子8を、ダイプレート10の嵌込孔部20から脱抜し、その後、図1(b)に示すように、上下逆向きにして嵌込孔部20に嵌め込む。これにより、入れ子8の突起部22がニップルプレート9の挿入空間部23に挿入されて、入れ子8の底面8bがダイプレート10の上面10aと面一(同一高さ)になる。したがって、入れ子8の底面8bとインサートダイ7の上面7aとダイプレート10の上面10aとが面一となり、入れ子8をダイプレート10に備え付けたままで、入れ子8の底面8bとインサートダイ7の上面7aとダイプレート10の上面10aとを研磨用ホイール25等で一括して修正研磨することができる。このような一括した修正研磨を行うことにより、入れ子8の研磨量C1とインサートダイ7の研磨量C2とダイプレート10の研磨量C3とが自ずと一致する(すなわちC1=C2=C3)ことになる。
研磨後、上下逆向きの入れ子8を、ダイプレート10の嵌込孔部20から脱抜し、その後、図1(c)に示すように、正規の向きに戻して嵌込孔部20に嵌め込む。これにより、突起部22がダイプレート10の上面10aよりも突出し、入れ子8の上面8aの高さとインサートダイ7の上面7aの高さとダイプレート10の上面10aの高さとがそれぞれ同じ研磨量C1〜C3だけ低下した下型3が形成され、研磨前と同様に通常の打ち抜き加工等が可能となる。
このように、入れ子8とインサートダイ7とダイプレート10とを一括して研磨することができるため、従来のように、研磨の度に、入れ子をダイプレートから取り外し、インサートダイとダイプレートとの研磨とは別に入れ子のみを研磨するといった手間のかかる作業が不要になり、修正研磨を容易に行うことができる。
しかも、入れ子8の研磨量C1とインサートダイ7の研磨量C2とダイプレート10の研磨量C3とは自ずと一致するため、従来のように入れ子の研磨量がインサートダイおよびダイプレートの研磨量と正確に一致するように入れ子を研磨するといった熟練を要する難しい作業が不要になり、より一層修正研磨を容易に行うことができる。
(実施の形態2)
先ず、本発明における実施の形態2を図2に基いて説明する。
ダイプレート10の嵌込孔部20には、入れ子30と2種類のニップルプレート31,32とが脱抜可能に嵌め込まれる。入れ子30はその上面30aにリードフォーミング用の突起部33を複数有している。
また、上記2種類のニップルプレート31,32は高さの異なる生産用ニップルプレート31(生産用支持部材の一例)と研磨用ニップルプレート32(研磨用支持部材の一例)とである。
図2(a)に示すように、生産用ニップルプレート31と正規の向きにした入れ子30とを嵌込孔部20に嵌め込んだ場合、入れ子30は生産用ニップルプレート31によって下方から支持され、入れ子30の上面30aがダイプレート10の上面10aと面一(同一高さ)になり、上を向いた突起部33がダイプレート10の上面10aよりも上方へ突出する。
また、図2(b)に示すように、研磨用ニップルプレート32と上下逆向きにした入れ子30とを嵌込孔部20に嵌め込んだ場合、入れ子30は突起部33を下向きにして研磨用ニップルプレート32によって下方から支持され、入れ子30の底面30bがダイプレート10の上面10aと面一(同一高さ)になる。
すなわち、生産用ニップルプレート31の高さをH1とし、研磨用ニップルプレート32の高さをH2とし、図2(a)に示すように、嵌込孔部20に生産用ニップルプレート31と入れ子30とを嵌め込んだ場合におけるダイプレート10の上面10aから突起部33の先端面33aまでの突出高さをhとすると、下記式(1)の関係に設定されている。
H2=H1−h ・・・式(1)
尚、各突起部33の突出高さhは同じ値に統一されており、また、各突起部33の先端面33aはそれぞれ、ダイプレート10の上面10aに対して平行な平坦面である。
以下、上記構成における作用を説明する。
通常の生産時においては、図2(a)に示すように、生産用ニップルプレート31と正規の向きにした入れ子30とを嵌込孔部20に嵌め込む。これにより、入れ子30が生産用ニップルプレート31によって下方から支持されるとともに、突起部33がダイプレート10の上面10aよりも突出し、インサートダイ7により被加工部材16に対して通常の打ち抜き加工を行ったり、或いは入れ子30の突起部33によりリードフォーミング等が行える。
また、切刃15の先端が磨耗したり欠落して、インサートダイ7の上面7aを修正研磨する場合、生産用ニップルプレート31と入れ子30とを嵌込孔部20から脱抜し、その後、図2(b)に示すように、研磨用ニップルプレート32と上下逆向きにした入れ子30とを嵌込孔部20に嵌め込む。これにより、入れ子30が研磨用ニップルプレート32によって下方から支持されるとともに、入れ子30の底面30bがダイプレート10の上面10aと面一(同一高さ)になる。したがって、入れ子30の底面30bとインサートダイ7の上面7aとダイプレート10の上面10aとが面一となり、入れ子30をダイプレート10に備え付けたままで、入れ子30の底面30bとインサートダイ7の上面7aとダイプレート10の上面10aとを研磨用ホイール25等で一括して修正研磨することができる。このような一括した修正研磨を行うことにより、入れ子30の研磨量C1とインサートダイ7の研磨量C2とダイプレート10の研磨量C3とが自ずと一致する(すなわちC1=C2=C3)ことになる。
研磨後、研磨用ニップルプレート32と上下逆向きの入れ子30とを嵌込孔部20から脱抜し、その後、図2(c)に示すように、生産用ニップルプレート31と正規の向きに戻した入れ子30とを嵌込孔部20に嵌め込む。これにより、突起部33がダイプレート10の上面10aよりも突出し、入れ子30の上面30aの高さとインサートダイ7の上面7aの高さとダイプレート10の上面10aの高さとがそれぞれ同じ研磨量(C1,C2,C3)だけ低下した下型3が形成され、研磨前と同様に通常の打ち抜き加工等が可能となる。
このように、入れ子30とインサートダイ7とダイプレート10とを一括して研磨することができるため、従来のように、研磨の度に、入れ子をダイプレートから取り外し、インサートダイとダイプレートとの研磨とは別に入れ子のみを研磨するといった手間のかかる作業が不要になり、修正研磨を容易に行うことができる。
しかも、入れ子30の研磨量C1とインサートダイ7の研磨量C2とダイプレート10の研磨量C3とは自ずと一致するため、従来のように入れ子の研磨量がインサートダイおよびダイプレートの研磨量と正確に一致するように入れ子を研磨するといった熟練を要する難しい作業が不要になり、より一層修正研磨を容易に行うことができる。
尚、上記本実施の形態2に示した構成は、実施の形態1に記載したような挿入空間部23(図1参照)を生産用ニップルプレート31に形成した場合、生産用ニップルプレート31の強度が不足する虞れがあるものに対して有効である。
(実施の形態3)
先ず、本発明における実施の形態3を図3に基いて説明する。
ダイプレート10の嵌込孔部20には、入れ子36と2種類のニップルプレート37,38とが脱抜可能に嵌め込まれる。入れ子36はその上面36aに突起部39を有している。
また、上記2種類のニップルプレート37,38は生産用ニップルプレート37(生産用支持部材の一例)と研磨用ニップルプレート38(研磨用支持部材の一例)とである。
図3(a)に示すように、生産用ニップルプレート37と入れ子36とを嵌込孔部20に嵌め込んだ場合、入れ子36は生産用ニップルプレート37によって下方から支持され、入れ子36の上面36aがダイプレート10の上面10aと面一(同一高さ)になり、上を向いた突起部39がダイプレート10の上面10aよりも上方へ突出する。尚、この場合における入れ子36の底面36bからダイプレート10の上面10aまでの高さをL1とする。
また、図3(b)に示すように、研磨用ニップルプレート38の上に生産用ニップルプレート37を重ねた状態で、上記両ニップルプレート37,38を嵌込孔部20に嵌め込んだ場合、生産用ニップルプレート37が研磨用ニップルプレート38によって下方から支持されるとともに、生産用ニップルプレート37の上面37aがダイプレート10の上面10aと面一(同一高さ)になる。尚、研磨用ニップルプレート38の高さをL2とすると、下記式(2)の関係に設定されている。
L1=L2 ・・・式(2)
以下、上記構成における作用を説明する。
通常の生産時においては、図3(a)に示すように、生産用ニップルプレート37と入れ子36とを嵌込孔部20に嵌め込む。これにより、入れ子36が生産用ニップルプレート37によって下方から支持されるとともに、突起部39がダイプレート10の上面10aよりも突出し、インサートダイ7により被加工部材16に対して通常の打ち抜き加工を行ったり、或いは入れ子36の突起部39により被加工部材16に刻印等を打つ。
また、切刃15の先端が磨耗したり欠落して、インサートダイ7の上面7aを修正研磨する場合、生産用ニップルプレート37と入れ子36とを嵌込孔部20から脱抜し、図3(b)に示すように、研磨用ニップルプレート38の上に生産用ニップルプレート37を重ねた状態で、上記両ニップルプレート37,38を嵌込孔部20に嵌め込む。これにより、生産用ニップルプレート37が研磨用ニップルプレート38によって下方から支持されるとともに、生産用ニップルプレート37の上面37aがダイプレート10の上面10aと面一(同一高さ)になる。したがって、生産用ニップルプレート37の上面37aとインサートダイ7の上面7aとダイプレート10の上面10aとが面一となり、生産用ニップルプレート37の上面37aとインサートダイ7の上面7aとダイプレート10の上面10aとを研磨用ホイール25等で一括して修正研磨することができる。このような一括した修正研磨を行うことにより、生産用ニップルプレート37の研磨量C4とインサートダイ7の研磨量C2とダイプレート10の研磨量C3とが自ずと一致する(すなわちC4=C2=C3)ことになる。
研磨後、上記両ニップルプレート37,38を嵌込孔部20から脱抜し、その後、図3(c)に示すように、生産用ニップルプレート37と入れ子36とを嵌込孔部20に嵌め込んで、入れ子36を生産用ニップルプレート37で支持する。この生産用ニップルプレート37は上記のようにインサートダイ7およびダイプレート10と同量だけ研磨されているため、突起部39がダイプレート10の上面10aよりも突出し、入れ子36の上面36aの高さとインサートダイ7の上面7aの高さとダイプレート10の上面10aの高さとがそれぞれ同じ研磨量(C2,C3,C4)だけ低下した下型3が形成され、研磨前と同様に通常の打ち抜き加工等が可能となる。
このように、生産用ニップルプレート37とインサートダイ7とダイプレート10とを一括して研磨することにより、入れ子36の研磨が不要になり、従来のように、インサートダイとダイプレートとの研磨とは別に入れ子のみを研磨するといった作業が不要になり、修正研磨を容易に行うことができる。
しかも、生産用ニップルプレート37の研磨量C4とインサートダイ7の研磨量C2とダイプレート10の研磨量C3とは自ずと一致するため、従来のように入れ子の研磨量がインサートダイおよびダイプレートの研磨量と正確に一致するように入れ子を研磨するといった熟練を要する難しい作業が不要になり、より一層修正研磨を容易に行うことができる。
尚、上記本実施の形態3に示した構成は、実施の形態1に記載したような挿入空間部23(図1参照)を生産用ニップルプレート37に形成した場合、生産用ニップルプレート37の強度が不足する虞れがあるものに対して有効である。
また、上記本実施の形態3では、入れ子36の突起部39の先端面39aは、ダイプレート10の上面10aに対して平行な平坦面であるが、ダイプレート10の上面10aに対して傾斜した傾斜面であってもよい。尚、突起部39の先端面39aが傾斜面である場合は、実施の形態2のように入れ子36を上下逆向きにした際、入れ子36の底面がダイプレート10の上面10aと面一にならずに段差が発生する虞れがあるため、実施の形態1又は実施の形態3の構成が有効である。
本発明は、プレス成形金型以外の打ち抜き加工用型にも適用可能である。
本発明の実施の形態1におけるプレス成形金型の図であり、(a)は通常の打ち抜き加工を行う状態、(b)は下型を修正研磨する時の状態、(c)は下型を修正研磨した後の状態を示す。 本発明の実施の形態2におけるプレス成形金型の下型の図であり、(a)は通常の打ち抜き加工を行う状態、(b)は修正研磨する時の状態、(c)は修正研磨した後の状態を示す。 本発明の実施の形態3におけるプレス成形金型の下型の図であり、(a)は通常の打ち抜き加工を行う状態、(b)は修正研磨する時の状態、(c)は修正研磨した後の状態を示す。 従来におけるプレス成形金型の下型の図である。 従来における別のプレス成形金型の図である。
符号の説明
1 プレス成形金型(打ち抜き加工用型)
3 下型
7 インサートダイ
7a インサートダイの上面
8 入れ子
8a 入れ子の上面
8b 入れ子の底面
9 ニップルプレート(支持部材)
10 ダイプレート
10a ダイプレートの上面
15 切刃
20 嵌込孔部(嵌込部)
22 突起部
23 挿入空間部
30 入れ子
30b 入れ子の底面
31 生産用ニップルプレート(生産用支持部材)
32 研磨用ニップルプレート(研磨用支持部材)
33 突起部
36 入れ子
36b 入れ子の底面
37 生産用ニップルプレート(生産用支持部材)
37a 生産用ニップルプレートの上面
38 研磨用ニップルプレート(研磨用支持部材)
39 突起部
H1 生産用ニップルプレートの高さ
H2 研磨用ニップルプレートの高さ
h 突起部の突出高さ
L1 入れ子の底面からダイプレートの上面までの高さ
L2 研磨用支持部材の高さ

Claims (9)

  1. ダイプレートと切刃を有するインサートダイと入れ子とが備えられた下型を有する打ち抜き加工用型であって、
    入れ子はダイプレートから取り外し可能に備えられており、
    ダイプレートに、入れ子を下方から支持する支持部材が設けられ、
    インサートダイの上面の高さがダイプレートの上面の高さと同一に形成され、
    入れ子はその上部に突起部を有し、
    支持部材に、上面が開放された挿入空間部が形成され、
    入れ子を正規の向きにしてダイプレートに備え付けた場合、突起部がダイプレートの上面よりも突出し、
    入れ子を上下逆向きにしてダイプレートに備え付けた場合、突起部が挿入空間部に挿入されて、入れ子の底面の高さがダイプレートの上面の高さと同一になることを特徴とする打ち抜き加工用型。
  2. 突起部は入れ子の上面に形成され、
    支持部材によって正規の向きに支持された入れ子の上面の高さがダイプレートの上面の高さと同一に形成されていることを特徴とする請求項1記載の打ち抜き加工用型。
  3. 上記請求項1又は請求項2に記載の打ち抜き加工用型の下型の修正研磨方法であって、入れ子を、ダイプレートから取り外した後、上下逆向きにしてダイプレートに備え付け、
    インサートダイの上面とダイプレートの上面と上下逆転した入れ子の底面とを一括して研磨することを特徴とする打ち抜き加工用型の修正研磨方法。
  4. ダイプレートと切刃を有するインサートダイと入れ子とが備えられた下型を有する打ち抜き加工用型であって、
    インサートダイの上面の高さがダイプレートの上面の高さと同一に形成され、
    入れ子はその上部に突起部を有し、
    ダイプレートに、入れ子と2種類の支持部材とが脱抜可能に嵌め込まれる嵌込部が形成され、
    2種類の支持部材は高さの異なる生産用支持部材と研磨用支持部材とであり、
    嵌込部に生産用支持部材と正規の向きにした入れ子とを嵌め込んだ場合、入れ子が生産用支持部材によって下方から支持されるとともに、突起部がダイプレートの上面よりも突出し、
    嵌込部に研磨用支持部材と上下逆向きにした入れ子とを嵌め込んだ場合、入れ子が研磨用支持部材によって下方から支持されるとともに、入れ子の底面の高さがダイプレートの上面の高さと同一になることを特徴とする打ち抜き加工用型。
  5. 生産用支持部材の高さをH1とし、研磨用支持部材の高さをH2とし、嵌込部に入れ子と生産用支持部材とを嵌め込んだ場合における突起部のダイプレートの上面からの突出高さをhとすると、
    H2=H1−h
    の関係に設定されていることを特徴とする請求項4記載の打ち抜き加工用型。
  6. 上記請求項4又は請求項5に記載の打ち抜き加工用型の下型の修正研磨方法であって、
    入れ子と生産用支持部材とを嵌込部から脱抜した後、嵌込部に研磨用支持部材と上下逆向きにした入れ子とを嵌め込み、
    インサートダイの上面とダイプレートの上面と上下逆転した入れ子の底面とを一括して研磨することを特徴とする打ち抜き加工用型の修正研磨方法。
  7. ダイプレートと切刃を有するインサートダイと入れ子とが備えられた下型を有する打ち抜き加工用型であって、
    インサートダイの上面の高さがダイプレートの上面の高さと同一に形成され、
    入れ子はその上部に突起部を有し、
    ダイプレートに、入れ子と2種類の支持部材とが脱抜可能に嵌め込まれる嵌込部が形成され、
    2種類の支持部材は生産用支持部材と研磨用支持部材とであり、
    嵌込部に生産用支持部材と入れ子とを嵌め込んだ場合、入れ子が生産用支持部材によって下方から支持されるとともに、突起部がダイプレートの上面よりも突出し、
    嵌込部に生産用支持部材と研磨用支持部材とを嵌め込んだ場合、生産用支持部材が研磨用支持部材によって下方から支持されるとともに、生産用支持部材の上面の高さがダイプレートの上面の高さと同一になることを特徴とする打ち抜き加工用型。
  8. 嵌込部に生産用支持部材と入れ子とを嵌め込んだ場合における入れ子の底面からダイプレートの上面までの高さをL1とし、研磨用支持部材の高さをL2とすると、
    L1=L2
    の関係に設定されていることを特徴とする請求項7記載の打ち抜き加工用型。
  9. 上記請求項7又は請求項8に記載の打ち抜き加工用型の下型の修正研磨方法であって、
    入れ子と生産用支持部材とを嵌込部から脱抜した後、研磨用支持部材の上に生産用支持部材を重ねた状態で、研磨用支持部材と生産用支持部材とを嵌込部に嵌め込み、
    インサートダイの上面とダイプレートの上面と生産用支持部材の上面とを一括して研磨することを特徴とする打ち抜き加工用型の修正研磨方法。
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