JP2007253183A - 打ち抜き加工用型およびその修正研磨方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】下型3にダイプレート10とダイ7と入れ子8とが備えられ、ダイ7の上面7aがダイプレート10の上面10aと面一に形成され、入れ子8は、その上面8aに突起部22を有するとともに、ダイプレート10から取外し可能に備えられており、ダイプレート10に、入れ子8を下方から支持するニップルプレート9が設けられ、ニップルプレート9に、上面が開放された挿入空間部23が形成され、入れ子8を正規の向きにしてダイプレート10に備えた場合、突起部22がダイプレート10の上面10aよりも突出し、入れ子8を上下逆向きにしてダイプレート10に備えた場合、突起部22が挿入空間部23に挿入されて、入れ子8の底面8bがダイプレート10の上面10aと面一になる。
【選択図】図1
Description
下型のダイプレート61には、上面と底面とに開口する挿入孔62が形成されており、
挿入孔62は、その底部に、幅方向に拡大された拡大孔部62aを有している。また、インサートダイ63は、その底部に鍔部63aを有しており、挿入孔62に挿入されている。鍔部63aは拡大孔部62aに嵌め込まれており、拡大孔部62aの下向き端面と鍔部63aの上向き端面との間にはスペーサー64が設けられている。
A1=A2+A3
尚、インサートダイ63の上面はダイプレート61の上面と面一(同一高さ)であり、インサートダイ63は切刃63bを有している。また、図4(c)において、65はシムであり、厚さA4を有している。
また、切刃の先端が磨耗したり欠落して、インサートダイの上面を修正研磨する場合、入れ子を上下逆向きにしてダイプレートに備え付ける。これにより、入れ子の突起部が支持部材の挿入空間部に挿入されて、入れ子の底面がダイプレートの上面と面一(同一高さ)になる。したがって、入れ子の底面とインサートダイの上面とダイプレートの上面とが面一となり、入れ子をダイプレートに備え付けたままで、入れ子の底面とインサートダイの上面とダイプレートの上面とを一括して修正研磨することができる。このような一括した修正研磨を行うことにより、入れ子の研磨量とインサートダイの研磨量とダイプレートの研磨量とが自ずと一致することになる。
H2=H1−h
の関係に設定されているものである。
L1=L2
の関係に設定されているものである。
(実施の形態1)
先ず、本発明における実施の形態1を図1に基いて説明する。
通常の生産時においては、図1(a)に示すように、入れ子8を正規の向きにしてダイプレート10の嵌込孔部20に嵌め込んだ状態で、インサートダイ7により被加工部材16に対して通常の打ち抜き加工を行ったり、或いは入れ子8の突起部22により被加工部材16に刻印等を打つ。
先ず、本発明における実施の形態2を図2に基いて説明する。
ダイプレート10の嵌込孔部20には、入れ子30と2種類のニップルプレート31,32とが脱抜可能に嵌め込まれる。入れ子30はその上面30aにリードフォーミング用の突起部33を複数有している。
H2=H1−h ・・・式(1)
尚、各突起部33の突出高さhは同じ値に統一されており、また、各突起部33の先端面33aはそれぞれ、ダイプレート10の上面10aに対して平行な平坦面である。
通常の生産時においては、図2(a)に示すように、生産用ニップルプレート31と正規の向きにした入れ子30とを嵌込孔部20に嵌め込む。これにより、入れ子30が生産用ニップルプレート31によって下方から支持されるとともに、突起部33がダイプレート10の上面10aよりも突出し、インサートダイ7により被加工部材16に対して通常の打ち抜き加工を行ったり、或いは入れ子30の突起部33によりリードフォーミング等が行える。
先ず、本発明における実施の形態3を図3に基いて説明する。
ダイプレート10の嵌込孔部20には、入れ子36と2種類のニップルプレート37,38とが脱抜可能に嵌め込まれる。入れ子36はその上面36aに突起部39を有している。
図3(a)に示すように、生産用ニップルプレート37と入れ子36とを嵌込孔部20に嵌め込んだ場合、入れ子36は生産用ニップルプレート37によって下方から支持され、入れ子36の上面36aがダイプレート10の上面10aと面一(同一高さ)になり、上を向いた突起部39がダイプレート10の上面10aよりも上方へ突出する。尚、この場合における入れ子36の底面36bからダイプレート10の上面10aまでの高さをL1とする。
L1=L2 ・・・式(2)
以下、上記構成における作用を説明する。
3 下型
7 インサートダイ
7a インサートダイの上面
8 入れ子
8a 入れ子の上面
8b 入れ子の底面
9 ニップルプレート(支持部材)
10 ダイプレート
10a ダイプレートの上面
15 切刃
20 嵌込孔部(嵌込部)
22 突起部
23 挿入空間部
30 入れ子
30b 入れ子の底面
31 生産用ニップルプレート(生産用支持部材)
32 研磨用ニップルプレート(研磨用支持部材)
33 突起部
36 入れ子
36b 入れ子の底面
37 生産用ニップルプレート(生産用支持部材)
37a 生産用ニップルプレートの上面
38 研磨用ニップルプレート(研磨用支持部材)
39 突起部
H1 生産用ニップルプレートの高さ
H2 研磨用ニップルプレートの高さ
h 突起部の突出高さ
L1 入れ子の底面からダイプレートの上面までの高さ
L2 研磨用支持部材の高さ
Claims (9)
- ダイプレートと切刃を有するインサートダイと入れ子とが備えられた下型を有する打ち抜き加工用型であって、
入れ子はダイプレートから取り外し可能に備えられており、
ダイプレートに、入れ子を下方から支持する支持部材が設けられ、
インサートダイの上面の高さがダイプレートの上面の高さと同一に形成され、
入れ子はその上部に突起部を有し、
支持部材に、上面が開放された挿入空間部が形成され、
入れ子を正規の向きにしてダイプレートに備え付けた場合、突起部がダイプレートの上面よりも突出し、
入れ子を上下逆向きにしてダイプレートに備え付けた場合、突起部が挿入空間部に挿入されて、入れ子の底面の高さがダイプレートの上面の高さと同一になることを特徴とする打ち抜き加工用型。 - 突起部は入れ子の上面に形成され、
支持部材によって正規の向きに支持された入れ子の上面の高さがダイプレートの上面の高さと同一に形成されていることを特徴とする請求項1記載の打ち抜き加工用型。 - 上記請求項1又は請求項2に記載の打ち抜き加工用型の下型の修正研磨方法であって、入れ子を、ダイプレートから取り外した後、上下逆向きにしてダイプレートに備え付け、
インサートダイの上面とダイプレートの上面と上下逆転した入れ子の底面とを一括して研磨することを特徴とする打ち抜き加工用型の修正研磨方法。 - ダイプレートと切刃を有するインサートダイと入れ子とが備えられた下型を有する打ち抜き加工用型であって、
インサートダイの上面の高さがダイプレートの上面の高さと同一に形成され、
入れ子はその上部に突起部を有し、
ダイプレートに、入れ子と2種類の支持部材とが脱抜可能に嵌め込まれる嵌込部が形成され、
2種類の支持部材は高さの異なる生産用支持部材と研磨用支持部材とであり、
嵌込部に生産用支持部材と正規の向きにした入れ子とを嵌め込んだ場合、入れ子が生産用支持部材によって下方から支持されるとともに、突起部がダイプレートの上面よりも突出し、
嵌込部に研磨用支持部材と上下逆向きにした入れ子とを嵌め込んだ場合、入れ子が研磨用支持部材によって下方から支持されるとともに、入れ子の底面の高さがダイプレートの上面の高さと同一になることを特徴とする打ち抜き加工用型。 - 生産用支持部材の高さをH1とし、研磨用支持部材の高さをH2とし、嵌込部に入れ子と生産用支持部材とを嵌め込んだ場合における突起部のダイプレートの上面からの突出高さをhとすると、
H2=H1−h
の関係に設定されていることを特徴とする請求項4記載の打ち抜き加工用型。 - 上記請求項4又は請求項5に記載の打ち抜き加工用型の下型の修正研磨方法であって、
入れ子と生産用支持部材とを嵌込部から脱抜した後、嵌込部に研磨用支持部材と上下逆向きにした入れ子とを嵌め込み、
インサートダイの上面とダイプレートの上面と上下逆転した入れ子の底面とを一括して研磨することを特徴とする打ち抜き加工用型の修正研磨方法。 - ダイプレートと切刃を有するインサートダイと入れ子とが備えられた下型を有する打ち抜き加工用型であって、
インサートダイの上面の高さがダイプレートの上面の高さと同一に形成され、
入れ子はその上部に突起部を有し、
ダイプレートに、入れ子と2種類の支持部材とが脱抜可能に嵌め込まれる嵌込部が形成され、
2種類の支持部材は生産用支持部材と研磨用支持部材とであり、
嵌込部に生産用支持部材と入れ子とを嵌め込んだ場合、入れ子が生産用支持部材によって下方から支持されるとともに、突起部がダイプレートの上面よりも突出し、
嵌込部に生産用支持部材と研磨用支持部材とを嵌め込んだ場合、生産用支持部材が研磨用支持部材によって下方から支持されるとともに、生産用支持部材の上面の高さがダイプレートの上面の高さと同一になることを特徴とする打ち抜き加工用型。 - 嵌込部に生産用支持部材と入れ子とを嵌め込んだ場合における入れ子の底面からダイプレートの上面までの高さをL1とし、研磨用支持部材の高さをL2とすると、
L1=L2
の関係に設定されていることを特徴とする請求項7記載の打ち抜き加工用型。 - 上記請求項7又は請求項8に記載の打ち抜き加工用型の下型の修正研磨方法であって、
入れ子と生産用支持部材とを嵌込部から脱抜した後、研磨用支持部材の上に生産用支持部材を重ねた状態で、研磨用支持部材と生産用支持部材とを嵌込部に嵌め込み、
インサートダイの上面とダイプレートの上面と生産用支持部材の上面とを一括して研磨することを特徴とする打ち抜き加工用型の修正研磨方法。
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