JP2007252621A - 空気清浄装置及び空気清浄方法 - Google Patents

空気清浄装置及び空気清浄方法 Download PDF

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Abstract

【課題】汚染空気を確実かつ容易に脱臭及び殺菌して清浄化することができるとともに、小型化を図れ、また、オゾン水の使用量を減らして、一般家庭などへの普及を図ることのできる空気清浄装置及び空気清浄方法を提供する。
【解決手段】空気清浄装置100は、オゾン水が貯留された水槽1と、回転軸31上に所定間隔に並べて設けられ、軸中心に回転する複数の回転板3,3,…とを備え、各回転板3,3,…の一部を水槽1内のオゾン水に接触させつつ複数の回転板3,3,…を軸中心に回転させることにより、オゾン水面上から露出して互いに隣接する回転板3,3,…間の隙間S,S,…に汚染空気を通過させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、オゾン水によって汚染空気を清浄化する空気清浄装置及び空気清浄方法に関する。
例えば1ppm以上の高濃度のオゾン水は、悪臭の主成分であるメチルメルカプタン等を酸化して無臭化する脱臭効果や、大腸菌を初め多くの微生物を短時間に殺菌する等の殺菌効果があり、汚染した空気の脱臭や殺菌に実用的であるとされている。
本発明者等は、固体電解質膜の一方の面にオゾン発生触媒機能を有する陽極電極を設け、他方の面に陰極電極を設け、さらに陽極電極を陽極側ジャケットで覆い、陰極電極を陰極側ジャケットで覆い、各ジャケットに水を供給し、各電極間に電圧を印加することによって水の電気分解によりオゾン水を生成し、生成したオゾン水を多数の噴霧ノズルから汚染した空気に噴霧させて脱臭及び殺菌を行う脱臭装置を開発している(例えば、特許文献1、2参照)。
特許3645613号 特許3495130号
しかしながら、上記特許文献1及び2に記載の脱臭装置は、オゾン水を生成するオゾン水生成装置を別途設ける必要があり、また、脱臭処理を行う処理槽内に微細な水滴を捕集するためにミストフィルタや活性炭フィルタ等が必要であり、装置が大型であった。また、ミストフィルタや活性炭フィルタは損耗による取り替えが必要であり、利便性に欠けるという問題があった。さらに、従来の脱臭装置はオゾン水使用量が多く、また、給水や排水の工事を必要とする点から中小型の診察室や処置室、一般家庭などへの脱臭装置の普及が妨げられていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、汚染空気を確実かつ容易に脱臭及び殺菌して清浄化することができるとともに、小型化を図れ、また、オゾン水の使用量を減らして、一般家庭などへの普及を図ることのできる空気清浄装置及び空気清浄方法を提供することを目的としている。
そこで、発明者等が最近開発した小型電解オゾン水の生成技術を利用して、さらにオゾン水と汚染空気との接触に関しては従来の噴霧法に代わるものとして、回転板の表面にオゾン水によるオゾン水膜を形成し、このオゾン水膜を汚染空気に連続して接触させる回転円板式気液接触法を利用し、より小型でかつオゾン水の消費量の少ない空気清浄装置及び空気清浄方法を提案する。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、例えば、図1〜図3に示すように、空気清浄装置100において、
オゾン水が貯留された水槽1と、
同軸上(例えば、回転軸31上)に所定間隔に並べて設けられ、軸中心に回転する複数の回転板3,3,…とを備え、
前記各回転板の一部を前記水槽内のオゾン水に接触させつつ前記複数の回転板を軸中心に回転させることにより、前記オゾン水面上から露出して互いに隣接する回転板間の隙間S,S,…に汚染空気を通過させることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、各回転板の一部をオゾン水に接触させつつ複数の回転板を回転させることにより、オゾン水面上から露出して互いに隣接する回転板間の隙間に汚染空気を通過させるので、回転板の表面にオゾン水膜が形成される。そして、汚染空気が各回転板間の隙間を通過することによって、回転板の表面に形成されたオゾン水膜に汚染空気中の有臭成分や細菌、塵埃等が接触又は付着する。その結果、オゾン水膜の酸化力によって有臭成分が分解されて脱臭され、細菌はオゾン水膜上で殺菌される。そして、オゾン水膜によっても未分解の有臭成分や殺菌されていない細菌、塵埃等は、さらに回転板の回転により、そのまま水槽内のオゾン水中に浸されて、オゾン水によって完全に脱臭及び殺菌される。また、回転板の表面に付着した塵埃等も回転板から離脱してオゾン水中に取り込まれる。このように、回転板が回転することにより回転板の表面には常にオゾン水膜が形成されており、オゾン水膜に汚染空気が接触して、さらにオゾン水中に取り込まれるといった動作が連続して繰り返されることで、汚染空気が確実に脱臭及び殺菌されて清浄化される。
また、オゾン水が貯留された水槽内に、複数の回転板を軸中心に回転させてオゾン水に接触させる構成であるので、非常に単純な構造で小型化することができる。また、水槽内に貯留したオゾン水を常に循環させて再使用することができるので、オゾン水の使用量も少なく、また、給水や排水工事等も不要で一般家庭などへの普及につながる。
請求項2の発明は、例えば、図1〜図3に示すように、請求項1に記載の空気清浄装置において、
前記互いに隣接する回転板間の隙間に、汚染空気を前記回転板の表面に接触させる気流偏向体(例えば、ガイドベーン6,6,…)が設けられていることを特徴とする。
請求項2の発明によれば、互いに隣接する回転板間の隙間に気流偏向体が設けられているので、回転板間の隙間を通過する際に、汚染空気は気流偏向体に導かれて回転板の表面に接触する。したがって、汚染空気を回転板の表面に確実に接触させることができ、脱臭及び殺菌作用を促進させることができる。
請求項3の発明は、例えば、図2〜図3に示すように、請求項1又は2に記載の空気清浄装置において、
前記水槽内に、オゾン水中に取り込まれた塵埃を捕集する捕集手段(例えば、捕集フィルタ7)が設けられていることを特徴とする。
請求項3の発明によれば、水槽内に捕集手段が設けられているので、回転板の回転によってオゾン水中に取り込まれた塵埃が捕集手段によって捕集され、その結果、水槽内のオゾン水を常に清浄な状態に保つことができる。
請求項4の発明は、例えば、図2、図4に示すように、請求項1〜3のいずれか一項に記載の空気清浄装置において、
前記水槽内に、陽イオン交換膜21と、前記陽イオン交換膜の一方の面に陽極電極22が圧接され、他方の面に陰極電極23とが圧接され、前記陽極電極と前記陰極電極との間に直流電圧を印加することによってオゾン水を生成する触媒電極2が配置されていることを特徴とする。
請求項4の発明によれば、水槽内に陽イオン交換膜、陽極電極及び陰極電極を備えた触媒電極が配置されているので、水槽内に水等の原料水を入れておき、直流電圧を印加することでオゾン水を容易に生成することができ、別途オゾン水生成装置を設ける必要もなく、装置の小型化を図ることができる。
請求項5の発明は、例えば、図2に示すように、請求項1〜4のいずれか一項に記載の空気清浄装置において、
前記水槽内にオゾン水による水流を発生させる水流発生手段(例えば、ポンプP)が設けられていることを特徴とする。
請求項5の発明によれば、水流発生手段により発生した水流によって、回転板の表面に付着した有臭成分や細菌、塵埃等を容易に離脱させて、オゾン水中に取り込むことができる。その結果、オゾン水によって完全に脱臭及び殺菌することができる。
請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の空気清浄装置において、
前記オゾン水の濃度が0.5ppm以上であることを特徴とする。
請求項6の発明によれば、オゾン水の濃度が0.5ppm以上であるので、脱臭性及び殺菌性に優れたものとなる。
請求項7の発明は、空気清浄方法において、
オゾン水を満たした水槽内に、同軸上に所定間隔に並べて設けられ軸中心に回転する複数の回転板を、各回転板の一部を水槽内のオゾン水に接触させつつ、軸中心に回転させることにより、前記オゾン水面上から露出して、互いに隣接する回転板間の隙間に汚染空気を通過させることを特徴とする。
請求項7の発明によれば、各回転板の一部をオゾン水に接触させつつ複数の回転板を回転させることにより、オゾン水面上から露出して互いに隣接する回転板間の隙間に汚染空気を通過させるので、回転板の表面にオゾン水膜が形成される。そして、汚染空気が各回転板間の隙間を通過することによって、回転板の表面に形成されたオゾン水膜に汚染空気中の有臭成分や細菌、塵埃等が接触又は付着する。その結果、オゾン水膜の酸化力によって有臭成分が分解されて脱臭され、細菌はオゾン水膜上で殺菌される。そして、オゾン水膜によっても未分解の有臭成分や殺菌されていない細菌、塵埃等は、さらに回転板の回転により、そのまま水槽内のオゾン水中に浸されて、オゾン水によって完全に脱臭及び殺菌される。また、回転板の表面に付着した塵埃等も回転板から離脱してオゾン水中に取り込まれる。このように、回転板が回転することにより回転板の表面には常にオゾン水膜が形成されており、オゾン水膜に汚染空気が接触して、さらにオゾン水中に取り込まれるといった動作が連続して繰り返されることで、汚染空気が確実に脱臭及び殺菌されて清浄化される。
また、オゾン水が貯留された水槽内に、複数の回転板を軸中心に回転させてオゾン水に接触させる構成であるので、非常に単純な構造で小型化することができる。また、水槽内に貯留したオゾン水を常に循環させて再使用することができるので、オゾン水の使用量も少なく、また、給水や排水工事等も不要で一般家庭などへの普及につながる。
本発明によれば、回転板の表面に形成されたオゾン水膜に汚染空気を接触又は付着させることにより、汚染空気を確実かつ容易に脱臭及び殺菌して清浄化することができる。また、単純な構成であるので小型化でき、さらに、オゾン水の使用量も極力減らすことができ、一般家庭などへの普及につながる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、空気清浄装置100の概略斜視図、図2は、図1の切断線II−IIにおけるX−Y平面で切断してZ方向から見た際の断面図、図3は、図2の切断線III−IIIに沿って切断した際の矢視断面図である。なお、図面の関係上、図1には後述の触媒電極2、ポンプP、フィルタ7、排気口5等の図示を省略している。
本発明に係る空気清浄装置100は、オゾン水が貯留された水槽1と、同軸上に所定間隔に並べて設けられ、軸中心に回転する複数の回転板3,3,…とを備え、複数の回転板3,3,…を軸中心に回転させることにより各回転板3,3,…の下半分を水槽1内のオゾン水に常に接触させるとともに、オゾン水面上から露出して、互いに隣接する回転板3,3間の隙間に汚染空気を通過させることによって汚染空気の清浄を行う装置である。
水槽1は、上面が開口した箱状をなし、その上面がカバー11で覆われて装置本体10が構成されている。そして、図2及び図3に示すように、カバー11の一方の側面(図1における気流上流側の前面)10aには、外部(室内)に連通して汚染空気を取り込む二つのファン4,4が左右に取り付けられ、これと対向する他方の面(気流下流側の後面)10bには内部で清浄化された空気を外部に排出するための排出口5が形成されている。そして、このような装置本体10の水槽1内にオゾン水の原料となる原料水(水)が貯留されている。原料水は、水槽1のほぼ上端部まで(装置本体10の高さ方向中央より若干下方の位置まで)満たされている。そして、水槽1内に設けられた触媒電極2によって、水の電気分解によりオゾン水が生成されるようになっている。
図4(a)は、触媒電極2の概略斜視図、(b)は、切断線IV−IVに沿って切断した際の矢視断面図である。
触媒電極2は、水槽1内の気流上流側における底面10eに設けられており、内側から順に円筒状に重ねて巻き付けられた陰極電極23と、陽イオン交換膜21と、陽極電極22とを備えている。すなわち、円筒状に陰極電極23が巻かれて、この陰極電極23上に円筒状に陽イオン交換膜21が巻き付けられ、さらに陽イオン交換膜21上に円筒状に陽極電極22が巻き付けられている。
このような円筒状の触媒電極2は、筒状の長手方向が上下となるように水槽1内に配されている。水槽1内に配された触媒電極2は、原料水の大部分が触媒電極2の最外周に位置する陽極電極22面に接触するようになっており、触媒電極2の内周に位置する陰極電極23は陽極電極22ほど原料水に接触しないようになっている。
触媒電極2の水槽1内への固定方法としては、図示しないが例えば、水槽1の内壁面から陽極電極22に向けて所定箇所に棒状の取付部材を設けて、これによって支持するようにしても良く、その他、水槽1の上方から吊り下げる構造としても良いし、水槽1の底面10eに固定しても良い。なお、使用する取付部材は、耐オゾン性の材料からなるものが好ましい。
また、陽極電極22及び陰極電極23の上端面には、電源装置(図示しない)のプラス端子241及びマイナス端子242に導線を介してそれぞれ電気的に接続されており、電源装置24の駆動によって陽極電極22と陰極電極23との間に所定の電圧が印加されるようになっている。印加する直流電圧は、例えば、9〜15ボルト(V)が好ましい。
陽イオン交換膜21としては、従来公知のものを使用することができ、発生するオゾンに耐久性の高いフッ素系陽イオン交換膜を使用することができ、例えば厚さ100〜250ミクロンが好ましい。
陽極電極22は、陽イオン交換膜21を全面的に覆い隠すように密着されるものではなく、多数の通孔を設けて、陽極電極22は陽イオン交換膜21に接触部と非接触部とを有して重ねられている。すなわち、陽極電極22はグレーチング状又はパンチングメタル状とすることが好ましい。なお、図4では陽極電極22がグレーチング状の場合を示している。具体的に、グレーチング状とは線材を溶接した格子状で、パンチングメタル状とは金属板に多数の通孔を形成した多孔板状である。
陽極電極22としては、オゾン発生触媒機能を有した金属を使用し、この金属としては二酸化鉛が最も広く知られている。しかし、この二酸化鉛は加工が難しく、微小な通孔が不規則に存在するポーラス体を使用しているが、二酸化鉛のポーラス体は脆弱で耐久性に劣り、さらにはオゾン水中に鉛が溶出する可能性もあることから、純粋なオゾン水を得るため、白金又は白金被覆金属の電極を使用することが好ましく、特に、本発明ではチタンに白金を被覆した金属を使用することが好ましい。
そして、陽極電極22は平面状の金属をグレーチング状に加工することが望ましい。また、被覆処理としては、例えばメッキや熱着等により行うことができる。
このようにグレーチング状の陽極電極22とすることによって、陽極電極22を構成する部材の交点部位が尖って外面に突出し、水流と接触して渦流を生じ、陽極電極22で発生したオゾンの微泡を巻き込んで溶解を早めることができる。
一方、陰極電極23は、銀又は薄い銀製金網の表面に塩化銀被覆を施したものを使用することが好ましく、特に、陰極電極23は陽極電極22よりも目の粗さが粗くなるように形成されていることが好ましい。
また、水槽1内には複数の回転板3,3,…が同軸上に所定間隔に並べて、回転自在に取り付けられている。回転板3には、例えば、オゾン水に対する耐性をもち、かつ、表面がオゾン水を保持する親水性をもつ樹脂等を使用することが好ましい。回転板3は円板状をなし、その円形中心に回転軸31が挿入される挿入穴(図示しない)が形成されている。そして、各回転板3,3,…の挿入穴に回転軸31が挿入されることによって、複数の回転板3,3,…が所定間隔にかつ互いに平行となるように回転軸31に固定されている。回転軸31は、水槽1の互いに対向する図1中、左右側面10c,10d間で、回転板3,3,…の下半分がオゾン水に接触し、上半分がオゾン水に接触せずに汚染空気に接触する位置に略水平となるように取り付けられている。また、回転軸31の両端部は水槽1の左右側面10c,10dを貫通して外部に突出しており、一端部には、回転軸31を回転駆動させるモータ(図示しない)が設けられている。
このような回転軸31が回転することにより、その回転に伴って各回転板3,3,…が回転軸31中心に回転し、回転板3,3,…の下半分がオゾン水に常に接触し、回転板3,3,…の全表面にオゾン水膜が形成されるようになっている。また、回転板3,3,…の上半分はオゾン水面から露出して、各回転板3,3間の隙間Sに汚染空気が入り込むようになっている。
なお、互いに隣接する回転板3,3,…は、少なくとも10ミリメートル以上の間隔で設けることが好ましく、より好ましくは10〜15ミリメートルである。10ミリメートルより小さくするとオゾン水の消費量が多くなり、また、回転板3の数が増えコスト高となるためである。
図5は、図2おける切断線V−Vに沿って切断した際の矢視断面図である。
互いに隣接する回転板3,3,…同士の隙間S,S,…で、回転板3,3,…の上半分における気流上流側の縁部には、隙間S,S,…内を通過する汚染空気の気流を偏向させる複数のガイドベーン(気流偏向体)6,6,…がそれぞれ設けられている。ガイドベーン6は、上断面視鋭角三角形状をなした長尺な鋭角三角柱状である。そして、ガイドベーン6の上端部が水槽1の天井面10fに固定されるとともに、下端部が水面と略同じ位置にまで延在し、上端部から下端部に向けて気流上流側に傾斜するように配置されている。また、ガイドベーン6は、その鋭角部分61が上記隙間S内から外側を向くように配置され、三角柱状を形成する三つの側面のうち、鋭角部分61を形成する二つの側面62,63のうち一方の側面62が一方の回転板3に対向し、他方の側面63が他方の回転板3に対向している。
よって、汚染空気は、ガイドベーン6の鋭角部分61から、一方の側面62に沿って流れて、その側面62に対向する一方の回転板3の表面に接触する。また、鋭角部分61から、他方の側面63に沿って流れて、その側面63に対向する他方の回転板3の表面に接触するようになっている。このようにガイドベーン6を設けることによって、各回転板3,3,…の間隔を上述のように広く取り、回転板3の数を減らすことができる点でも好ましい。
また、水槽1内の気流上流側の底面10eには、汚染した回転板3,3,…が再度水槽1内のオゾン水に浸された際に、回転板3,3,…の表面に付着している有臭成分や細菌、塵埃等を離脱させるための水流発生用のポンプPが設けられている。特に、ポンプPは、その吹き出し口を触媒電極2の近傍に位置するように設けることが好ましい。このような位置にポンプPを設けることによって、触媒電極2で発生するオゾンを原料水にすぐに溶解させて、水槽1内に浸された回転板3,3,…にオゾン水を吹き付けることができる。
また、水槽1内の気流下流側の底面10eで回転板3,3,…の後方には、回転板3,3,…から離脱した塵埃等を捕集して濾過する捕集フィルタ(捕集手段)7が設けられている。捕集フィルタ7は、回転軸31と同じ方向に沿って装置本体10の左右に延在しており、各回転板3,3,…の後方に配されている。そして、ポンプPの駆動によってポンプPから触媒電極2、捕集フィルタ7、ポンプPへと水流が旋回し、捕集フィルタ7に確実に塵埃等を捕集することができるようになっている。
さらに、水槽1内には、水槽1内で生成されたオゾン水のオゾン濃度を検出する水槽内濃度検出センサ(図示しない)が設けられている。水槽内濃度検出センサは、検出電極と電位測定の基準となる比較電極、これら検出電極及び比較電極の一方の端部に結線して電位を測定する電位差計等から構成されている。したがって、検出電極及び比較電極の先端部(他方の端部)を水槽1内のオゾン水に接触させ、検出電極のオゾン濃度変化による検出電極と比較電極との電位差を検出して濃度を測定する。
検出電極としては、例えば白金や金等からなる電極を使用し、比較電極としては銀/塩化銀を使用することが好ましい。
このようにして検出されたオゾン濃度に基づいて、電源装置が予め設定されたオゾン濃度と一致するように陽極電極22及び陰極電極23間に印加する電圧を制御している。なお、オゾン濃度は脱臭性及び殺菌性の点から0.5ppm以上であることが好ましい。
次に、上述の構成からなる空気清浄装置100の作用について説明する。
まず、ポンプPを駆動させて水槽1内に旋回水流を発生させておく。ここで、水流の大部分は陽極電極22面に連続接触し、一部は触媒電極2の上端部から水が進入して陰極電極23面に接触する。そして、同時に電源装置を駆動させて陽極電極22と陰極電極23との間に所定の直流電圧を印加する。この通電によって、水槽1内の原料水が電気分解されて、陽極電極22側にはオゾン気泡が発生し、陰極電極23側には水素気泡が発生する。
ここで、陽極電極22側ではわずかな陽極電極22の凹凸によって流れの方向が複雑に変わり渦流となる。そのため、陽極電極22側では、発生したオゾン気泡をいち早く水中に取り込んで溶解させることによってオゾン水を生成し、陽極電極22と陽イオン交換膜21との間(正確には陽極電極22と陰極電極23との間)に電流が多く流れる状態を確保することになる。
一方、陰極電極23側においては、水素気泡が激しく発生し、水面へと上昇し、排出口を介して系外に放出される。これによって水素が、生成されたオゾン水と反応して分解されるのを防止することができる。また、発生した水素はすぐに捕集して、例えば、燃料電池の燃料として有効利用することが望ましい。
また、通電中に、同時に水槽内濃度検出センサによって水槽1内の溶液の濃度が測定され、電源装置24が、水槽1内のオゾン濃度が予め設定されたオゾン濃度となるように出力を行うことによって、陽極電極22及び陰極電極23間の電圧が制御される。
以上のようにして設定濃度のオゾン水が生成される。
上述のようにオゾン水が生成されると、モータを駆動させることによって、回転軸31を介して回転板3,3,…が回転する。回転板3,3,…は、その下半分がオゾン水に常に接触しているので、回転板3,3,…の全表面にオゾン水によるオゾン水膜が形成される。
一方、ファン4,4を介して装置本体10内に取り込まれた汚染空気は、オゾン水面から露出した回転板3,3,…の上半分における各回転板3,3,…間の隙間S,S,…に入り込む。この際に、ガイドベーン6,6,…に導かれて回転板3,3,…の表面のオゾン水膜に接触する。その結果、汚染空気中の有臭成分や細菌、塵埃等がオゾン水膜に接触又は付着し、有臭成分の分解により脱臭や、殺菌がなされた後、清浄化された空気は排出口5を介して装置本体10の外部に放出される。また、未分解の有臭成分や殺菌されていない細菌、塵埃等は、回転板3,3,…の表面に付着されたまま、回転によりオゾン水中に浸されて、この際にポンプPによる水流で離脱される。離脱した有臭成分や細菌はオゾン水中に取り込まれて、オゾン水の強力な酸化力によって分解されて脱臭されたり、殺菌される。また、このとき塵埃等は捕集フィルタ7によって捕集される。
以上、本発明の実施の形態によれば、ファン4,4を介して装置本体10内に取り込まれた汚染空気は、回転板3,3,…の回転によって、各回転板3,3,…の隙間S,S,…に随時入り込み、回転板3,3,…の表面のオゾン水膜に接触して脱臭及び殺菌され、さらにはオゾン水中に取り込まれてオゾン水によって脱臭及び殺菌される。その結果、汚染空気は完全に脱臭及び殺菌され、汚染空気が確実に清浄化される。また、塵埃等もオゾン水中で捕集フィルタ7によって捕集され、水槽1内のオゾン水も常に清浄化した状態を保つことができる。
また、オゾン水が貯留された水槽1内に複数の回転板3,3,…を回転軸31中心に回転させてオゾン水に接触させる構成であるので、非常に単純な構造で小型化することができる。また、水槽1内に貯留したオゾン水を常に循環させて再使用することができるので、オゾン水の使用量も少なく、また、給水や排水工事等も不要で一般家庭などへの普及につながる。
さらに、互いに隣接する回転板3,3,…間の隙間S,S,…にガイドベーン6,6,…がそれぞれ設けられているので、回転板3,3,…間の隙間S,S,…を通過する際に、汚染空気はガイドベーン6,6,…に導かれて回転板3,3,…の表面に接触する。したがって、この点においても脱臭及び殺菌作用の促進を図ることができる。
また、水槽1内には触媒電極2が配置されているので、常にオゾン水が生成されて、別途オゾン水生成装置を設ける必要もなく、空気清浄装置100を小型化することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、触媒電極2は円筒状であるとしたが、図6に示すように陽イオン交換膜21Aの一方の面に陽極電極22Aを密着させ、他方の面に陰極電極23Aを密着させてなる平板状であっても良い。なお、図6は、触媒電極2Aの側断面図である。そして、このような平板状の触媒電極2Aを、陽極電極22Aが水槽の中心部側を向き、陰極電極23Aが水槽の内壁面側を向くように配置することがオゾン水生成効率向上のため好ましい。触媒電極2Aの水槽内への固定方法としては、水槽の上方から吊り下げる構造としても良いし、水槽の底面に固定しても良い。
また、オゾン水は水槽1内で生成されるとしたが、予め他の装置でオゾン水を生成しておき、生成したオゾン水を水槽1内に入れて使用するようにしても良い。
回転板3の形状は円板状に限らず、矩形板状であっても良いし、ガイドベーン6の形状も回転板3の表面に接触するよう導くことのできる形状であれば適宜変更可能である。また回転板3の数やガイドベーン6の数も上述したものに限らない。
さらに、ガイドベーン6の回転板3に対する傾斜角度も適宜変更可能である。
また、ガイドベーン6を設けなくとも、図7に示すように、装置本体10B(カバー11B)の天井面に装置本体10B内を上流側と下流側とに分断する隔壁8Bを設けても構わない。隔壁8Bは、装置本体10Bの天井面から回転板3B,3B,…の上端部近傍まで鉛直方向に延在しており、また、装置本体10Bの左右側面に跨って取り付けられている。これによって汚染空気が、回転板3B,3B,…の上方を通過して回転板3B,3B,…の表面に接触しなくなることを防ぎ、汚染空気を回転板3B,3B,…に確実に接触させることができる。なお、図7中、上述の図2と同様の構成部分については同様の数字に英字Bを付している。
また、上記ポンプPの代わりに、水槽1内の底面にマグネットスターラ等の回転子(図示しない)を設け、水槽1の外側には回転子を磁力で攪拌する攪拌装置(図示しない)を設けて、この回転子を磁力で攪拌させることにより、水槽1内に旋回水流を発生させて触媒電極2の陽極電極22に原料水を連続接触させるようにしても良い。
空気清浄装置100の概略斜視図である。 切断線II−IIにおけるX−Y平面で切断してZ方向から見た際の断面図である。 切断線III−IIIに沿って切断した際の矢視断面図である。 (a)は触媒電極2の概略斜視図、(b)は切断線IV−IVに沿って切断した際の矢視断面図である。 切断線V−Vに沿って切断した際の矢視断面図である。 触媒電極2Aの側断面図である。 変形例を示すためのもので、図2と同様にX−Y平面で切断してZ方向から見た際の空気清浄装置100Bの断面図である。
符号の説明
1 水槽
3 回転板
6 ガイドベーン(気流偏向体)
7 捕集フィルタ(捕集手段)
31 回転軸
100 空気清浄装置
P ポンプ(水流発生手段)

Claims (7)

  1. オゾン水が貯留された水槽と、
    同軸上に所定間隔に並べて設けられ、軸中心に回転する複数の回転板とを備え、
    前記各回転板の一部を前記水槽内のオゾン水に接触させつつ前記複数の回転板を軸中心に回転させることにより、前記オゾン水面上から露出して互いに隣接する回転板間の隙間に汚染空気を通過させることを特徴とする空気清浄装置。
  2. 前記互いに隣接する回転板間の隙間に、汚染空気を前記回転板の表面に接触させる気流偏向体が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の空気清浄装置。
  3. 前記水槽内に、オゾン水中に取り込まれた塵埃を捕集する捕集手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気清浄装置。
  4. 前記水槽内に、陽イオン交換膜と、前記陽イオン交換膜の一方の面に陽極電極が圧接され、他方の面に陰極電極とが圧接され、前記陽極電極と前記陰極電極との間に直流電圧を印加することによってオゾン水を生成する触媒電極が配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の空気清浄装置。
  5. 前記水槽内にオゾン水による水流を発生させる水流発生手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の空気清浄装置。
  6. 前記オゾン水の濃度が0.5ppm以上であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の空気清浄装置。
  7. オゾン水を満たした水槽内に、同軸上に所定間隔に並べて設けられ軸中心に回転する複数の回転板を、各回転板の一部を水槽内のオゾン水に接触させつつ、軸中心に回転させることにより、前記オゾン水面上から露出して、互いに隣接する回転板間の隙間に汚染空気を通過させることを特徴とする空気清浄方法。
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