JP2007252491A - キッチンキャビネット - Google Patents

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幸紀 村本
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Abstract

【課題】プッシュオープン引き出しを備えたキッチンキャビネットにおいて、引き出しを勢いよく閉めても引き出しが確実に収納され、また、引き出しを開く際には軽い力で押せば開くことができるようにすることで、操作性を向上させる。
【解決手段】チャージ本体4、押出し部4aを引き出し1の奥のキャビネット本体7内側に、一方、爪を引き出し1の背板19の下端に、それぞれ取付ける。また、ダンパー(A)21の稼動部の先端が引き出し前板1aの裏面に当接するように、ダンパー本体をキャビネット本体7に取付ける。このことにより、引き出し1を閉める際の衝撃を緩衝して、引き出し1を確実に収納し、かつ、引き出し1を開く際には軽い力で押して引き出し1を開くことができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、システムキッチン用のキャビネットに関するものであり、特には、引き出しの飛び出し装置、または、引き出しの飛び出し装置と引き込み装置の両者を備えたキッチンキャビネットに関する。
システムシステムキッチン用のキッチンキャビネット17は、図15に示すように、台所用品や調味料等を収納できるよう複数の引き出し27を有するのが一般的である。そして、システムキッチンは、調理や洗い物等の作業を行うものであるため、その作業の途中でキッチンキャビネット17の引き出し27の中の収納物を取り出すために、頻繁に引き出しの開け閉めを行う必要が生じる。
一方、調理や洗い物等で手が塞がっている状態では、引き出し27の取っ手を握って引き出すことができない。また、手が汚れている状態で、引き出し27の取っ手に手を掛けると、取っ手が汚れてしまう問題がある。
このような問題を解決するため、引き出し27の前板を押すことにより、引き出し27が飛び出す機構を備えたいわゆるプッシュオープン引き出しが考案されている(特許文献1)。また、引き出し27をキャビネットの奥まで押し込まなくても、途中まで押し込めば引き出し27最終の収納位置まで引き込む機構を備えたいわゆるソフトクローズ引き出しが考案されている(特許文献2)。これらの機構をそれぞれ単独に備えた場合、引き出し27を開ける際、または、閉める際の何れかの操作を、手を使わず、肘や腰、尻等で行うことができるため、たいへん便利なものである。また、これらの機構の両者を備えた引き出し27は、引き出し27の開け閉めの両方の操作を、手を使わずに行うことができ、さらに便利なものである。
特開2004−41616号公報 特開2006−26332号公報
しかしながら、従来のプッシュオープン引き出しでは、以下のような問題があった。プッシュオープン引き出しに用いられる引き出しの飛び出し装置は、引き出しの飛び出し力を生じるばねと、引き出しを押し出す押し出し部と、この押し出し部を押すストロークによってばねが縮んだ状態での保持(以下、「ロック保持」と言う。)とばねの開放(以下、「ロック解除」と言う。)を行うロックとを備えるのが一般的である。そして、この場合、押し出し部を押してストロークがロック保持位置に達するとロック保持となり、さらに押し出し部を押してストロークがロック解除位置に達するとロック解除となる。このため、引き出しを閉める際にその勢いが大きいと、押し出し部を押すストロークがロック保持位置を越えてロック解除位置に達してしまい、引き出しを閉めようとしたにも関わらず開いてしまうケースが生じることになる。
押し出し部を押すストロークがロック解除位置に達しないようにするには、引き出しとキャビネットとの間に変形しにくい形状や材質のパッキングを設ける方法がある。しかしながら、上述したように、プッシュオープン引き出しを開くには、押し出し部を押してストロークがロック解除位置に達するようにする必要があるため、このように変形しにくいパッキングを使用した場合は、引き出しを開く際に、強い力で引き出しを押す必要があり、操作が困難になる。
また、プッシュオープン機構に加えてソフトクローズ機構を有する引き出しでは、以下のような問題があった。ソフトクローズ引き出しに用いられる引き出しの引き込み装置は、引き出しの引き込み力を生じるばねと、このばねの引き込み力によって引き出しを閉じる際の衝撃を緩衝するダンパー(B)とを備えるのが一般的である。このため、引き出しの引き込み装置のダンパー(B)の制動力を大きくすることで、引き出しを閉める際の勢いが大きい場合の衝撃を緩衝し、押し出し部を押すストロークが、ロック保持位置を越えて、ロック解除位置に達してしまうのを抑制する方法が考えられる。
しかしながら、引き出しの引き込み装置のダンパー(B)の制動力を大きくするには、ダンパー内の粘性流体の流動抵抗を大きくすることとなるため、この流動抵抗とのバランスで引き出しの引き込み力を生じるばねも引き込み力を大きくする必要がある。一方、引き出しの引き込み装置は、引き出しを引き出す操作によってばねを伸ばしてその状態で保持しておき、引き出しを閉める際に、伸ばしておいたばねが縮む力によって引き出しを引き込むものである。つまり、引き出しを開く際は、ばねの力に逆らって引き出しを引き出す必要がある。このため、ばねの引き込み力を大きくすると、引き出しの操作力が大きくなり、操作性が悪くなる問題がある。
このように、従来のプッシュオープン引き出し、および、プッシュオープン機構とソフトクローズ機構を組み合わせた引き出しは、十分にその利点を生かしたものとは言えなかった。
本発明は、このような課題を解決するためにされたものであり、プッシュオープン引き出しについては、引き出しを閉める際に勢いよく閉めても引き出しが閉まらないようなことがなく、また、引き出しを開く際には軽い力で押せば引き出しを開くことができるようにすることで、操作性を向上させることを目的とする。
また、プッシュオープン機構とソフトクローズ機構を組み合わせた引き出しについては、引き込み力を生じるばねの引き込み力を大きくすることなく、上記のプッシュオープン引き出しについての課題を解決することで、引き出しを引き出す際の使い勝手と操作性を向上させることを目的とする。
本発明は、次のものに関する。
(1) 引き出しと、この引き出しを収納するキャビネット本体と、前記引き出しの飛び出し装置とを有するキッチンキャビネットにおいて、前記引き出しの飛び出し装置が、ばねと、押し出し部と、この押し出し部を押すストロークによって前記ばねが縮んだ状態での保持と前記ばねの開放を行うロックとを備え、前記キャビネット本体または前記引き出しが、前記引き出しを閉じる際の衝撃を緩衝するダンパー(A)を備えるキッチンキャビネット。
(2) (1)において、さらに、引き出しの引き込み装置を備え、この引き出しの引き込み装置が、引き出しの引き込み力を生じるばねと、このばねの引き込み力によって引き出しを閉じる際の衝撃を緩衝するダンパー(B)とを有するキッチンキャビネット。
(3) (2)において、ダンパー(A)が作動するまでの引き出しの押込み量が、ダンパー(B)が作動するまでの引き出しの押込み量よりも大きいキッチンキャビネット。
プッシュオープン引き出しを有するキッチンキャビネットにおいて、ダンパー(A)を備えることにより、勢いよく引き出しを閉めても、プッシュオープン引き出しを閉める際の衝撃を緩衝して、プッシュオープン引き出しの押し出し部を押すストロークが、ロック解除位置に達しにくくなり、引き出しが開いてしまうのを抑制する。また、引き出しを開く際には軽い力で押せば引き出しを開くことができ、操作性が向上する(請求項1)。
プッシュオープン機構とソフトクローズ機構の両者を有するキッチンキャビネットにおいて、ソフトクローズ機構と、このソフトクローズ機構とは別の独立したダンパーを備えることにより、プッシュオープンとソフトクローズの両方の機構を備えつつ、勢いよく引き出しを閉めても、プッシュオープン引き出しを閉める際の衝撃を緩衝して、プッシュオープン引き出しの押し出し部を押すストロークが、ロック解除位置に達しにくくなり、引き出しが開いてしまうのを抑制する。また、引き出しを開く際には軽い力で押したり、引いたりすれば引き出しを開くことができ、操作性が向上する(請求項2)。
プッシュオープン機構とソフトクローズ機構の両者を有するキッチンキャビネットにおいて、ダンパー(A)が作動するまでの引き出しの押込み量が、ダンパー(B)が作動するまでの引き出しの押込み量よりも大きくすることにより、引き出しを閉める際の衝撃を緩衝しつつ、引き出しを最終の収納位置まで引き込む時間を短縮でき、使い勝手が向上する(請求項3)。
本発明のキッチンキャビネット17は、図1、図2に示すように、ワークトップにコンロ13を有するコンロキャビネット15、シンク14を有するシンクキャビネット16、等とともにシステムキッチンを構成するものである。コンロキャビネット15やシンクキャビネット16に隣接して配置される場合は、調理や洗い物をしながら収納物を出し入れする際に利便性が高いので望ましい。
キッチンキャビネット17に使用する引き出しは、キャビネット本体内に複数設けられていればよく、その段数、及び配置、深さ、形状等に特に制限はないが、調味料や調理器具等の収納物の大きさや、使用目的・頻度等による分類の便宜、出し入れのし易さ等の観点から、キャビネット本体の上下の方向に、2段程度に積み重ねて配置されたものが好ましい(図1、図2)。最下段の引き出しは、収納量を大きくする等のため蹴込み部2まで含むような蹴込み部引き出し2aとしたものがより望ましい。
図3、図4に示す引き出しの飛び出し装置(プッシュオープン機構)を備えたプッシュオープン引き出し1は、引き出しの前板1aをキャビネット本体7の奥側へ押す操作により、引き出しが手前方向に飛び出すものである。
引き出しの飛び出し装置(プッシュオープン機構)の構成は、引き出しの前板1aを押すことで、引き出しが飛び出す機能が実現できればどのようなものでもよいが、一例としては、図5、図6、図7に示すように、チャージ部本体4、及び押出し部4a、爪5からなるものが挙げられる。これらの部品は、例えば、図3、図4に示すように、チャージ部本体4と押出し部4aが引き出しの奥のキッチンキャビネットの背板8の内側の水平板10上に、爪5が引き出しの背板19の下端に、それぞれ取付けられる。
ここで、チャージ部本体4(図7)の内部には、ばねと、押出し部4aを所定のストローク以上押すことでばねが縮んだ状態での保持とばねの開放を行うロックが取付けられている。つまり、このロックは、押出し部4aを所定のストローク以上押してロック保持位置に達すると、ばねが縮んだ状態で保持し(ロック保持:図3、図5)、さらにこの所定のストロークよりも大きく押し出し部4aを押し込んでロック解除位置に達すると、ばねを開放する(ロック解除:図4、図6)。
これらの構成により、引き出しを収納する際は、引き出しの前板1aを所定のストローク押すことによって、爪5が押出し部4aを押し、ロック保持位置に達するため、押出し部4aがチャージ部本体4内に押込まれた状態で保持される(ロック保持:図3、図5)。一方、引き出しを開ける際は、引き出しを収納する際のストロークよりも大きなストロークまで引き出しの前板を押すことによって、爪5が押出し部4aを押し、ロック解除位置に達するため、チャージ部本体4内で縮められたばねが開放され、押出し部4aを押出し、この押出し部4aが爪5を押すことになるので、引き出し箱1bが押出され、引き出しが開放される(ロック解除:図4、図6)。
なお、引き出しを収納する際に、引き出しの前板1aを押す勢いが強いと、ストロークがロック保持位置を通り越して、ロック解除位置に達してしまうことがある。この場合には、使用者が引き出しを閉じようとしているにも関わらず、引き出しが開いてしまうことになる。このため、図3、図4に示すように、引き出しを閉める際の衝撃を緩衝するためのダンパー(A)21を設けることが必要である。
引き出しを閉める際の衝撃を緩衝するダンパー(A)21は、ひき出しを閉める際の衝撃を緩衝して、引き出しのストロークがロック解除位置まで到達しないようにするものであれば、特に限定はない。図8、図9、図10に示すように、ダンパー本体21aとダンパー稼動部21bを備え、ダンパー本体21aの内部には、粘性流体を封入し、オリフィスを通過する粘性流体の抵抗によって制動力(減衰力)を発生させるようにしたものであって、ダンパー稼動部21bを押し出すばねが内蔵されたものが望ましい。例えば、直動式のダンパーでブルモーション970A(ブルム社、登録商標)等が挙げられる。
上記のダンパー(A)21は、粘性流体の流動抵抗が、ダンパー稼動部21bの移動速度が高くなるにしたがって累進的に増大するという特性を利用するものであり、勢いよく引き出しを閉めた際の衝撃のような急激な操作に対しては大きな制動力が作用し、一方、引き出しを開けるために引き出しの前板を押すような緩慢な操作に対しては制動力が小さくなるように構成することができる。したがって、勢いよく引き出しを閉めても、プッシュオープン引き出し1を閉める際の衝撃を緩衝して、プッシュオープン引き出し1の押し出し部4aを押すストロークが、ロック解除位置に達しにくくなり、引き出しが開いてしまうのを抑制する。また、引き出しを開く際には軽い力で押せば引き出しを開くことができ、操作性が向上する。
ダンパー(A)21を取付ける位置は、キャビネット本体7、または、引き出しの何れに取付けてもよいが、ダンパー稼動部21bの先端が引き出しの前板1aの裏面(図3、図4、図8、図9)に当接するように、ダンパー本体21aをキャビネット本体7に取り付けるのが望ましい。これにより、外部からは見えないため、美観を損ねることがなく、また、引き出しの背板19に設ける引き出しの飛び出し装置(図3、図4、図5、図6)の取り付け位置との干渉を避けることができる。
引き出しの前板1aの裏面、または、この前板の裏面が重なるキャビネットの引き出し収納のための開口の周囲に、パッキングを配置するのが望ましい。パッキングは、引き出しを閉める際に前板を押す勢いが強い場合には、ダンパー(A)21とともに、引き出しが閉じる際には衝撃を緩衝することができ、引き出しを開く際には、ストロークを容易にロック解除位置まで到達させることができる程度の緩衝性を有することが必要である。これにより、ストロークがロック保持位置を通り過ぎて、ロック解除位置に達するのを抑制する。さらに、引き出しを開く際には、ロック解除位置まで容易に達することができるため、操作性がよい。
また、パッキングが変形することで、ストロークがロック保持位置からロック解除位置まで変化するように、パッキングの厚みが変化するのが望ましい。これにより、ロック保持位置にある場合は、引き出しの前板の裏面とキュビネットの開口の周囲の間隙を埋めて気密性を確保することができ、こぼれた水等が引き出し内に浸入し難くなる。また、引き出しを開ける場合は、引き出しの前板を押すことで、ストロークをロック解除位置まで到達させることが可能となる。
図11、図12、図13に示すように、本発明のキッチンキャビネットには、引き出しの飛び出し装置(プッシュオープン機構)に加えて、引き出しの引き込み装置(ソフトクローズ機構)を備えるのが望ましい。これにより、引き出しの開け閉めの両方の操作を、手を使わずに行うことができ、便利で使い勝手がよい。また、引き出しを勢いよく閉めた場合でも、引き出しの引き込み装置が有するダンパー(B)が、衝撃を緩衝する作用を有し、ストロークがロック解除位置まで到達するのを抑制することができる。
引き出しの引き込み装置(ソフトクローズ機構)は、引き出しをキャビネットの奥まで押し込まなくても、途中まで押し込めば、引き出しを最終の収納位置まで引き込む機構を備えたものであれば、特に限定はない。一例としては、図11、図12、図13、図14に示すような、引き出しに取り付けた作動部22、キャビネット本体7に取り付けられ、作動部22との連結や解除を行う係止部23等を備えるものがある。作動部22には、引き出しの引き込み力を生じるばね25と、このばね25の引き込み力によって引き出しを閉じる際の衝撃を緩衝するダンパー(B)24と、係止部23との連結や解除を行う爪26とを備える。
図14に示す、このような引き出しの引き込み装置(ソフトクローズ機構)は、引き出しが閉じた状態から開けられる途中の段階で、係止部23と作動部22の爪26とが連結する。このため、引き出しを開ける際は、引き出しを開ける操作と同時に作動部22のばね25が伸ばされることにより引き込み力が蓄えられる。引き出しをさらに開けると係止部23と作動部22の爪26との連結が解除され、それ以降は引き出しにはばねの力は及ばないので、引き出しはフリーの状態となる。一方、作動部22のばね25は伸びたまま保持された状態となる。次に、引き出しを閉める際は、引き出しを閉じていく途中で、係止部23と作動部22の爪26とが連結する。このとき、作動部22のばね25に蓄えられた引き込み力が、引き出しに及ぶことになる。したがって、途中まで引き出しを閉めれば、ばね25の引き込み力によって引き出しが最終的な収納位置まで閉じることになり、引き出しを閉める操作が容易となる。
また、作動部22のダンパー(B)24は、引き出しがばね25の引き込み力で引き込まれる際の衝撃を緩衝することにより、引き出しがソフトに閉じるものである。このダンパー(B)24と、上述したダンパー(A)21とは、別個に設けられ、独立して作動する。これにより、ダンパー(B)24の制動力と、ダンパー(A)21の制動力を合わせて利用することができ、引き出しが閉じる際の衝撃を緩衝する効果が増す。また、ダンパー(B)24の制動力を大きくする必要がないため、この制動力とバランスをとるために作動部22のばね25の引き込み力を大きくする必要もない。したがって、引き出しを開く際に、作動部22のばね25が伸ばされ引き込み力が蓄えられるが、その際の引き出しを引く力は従来通り、2〜3kgfであるため、操作性がよい状態を維持することができる。
ダンパー(A)21が作動するまでの引き出しの押込み量が、ダンパー(B)24が作動するまでの引き出しの押込み量よりも大きいことが望ましい。ダンパー(B)24が作動して引き出しに制動力を作用する位置は、同時に、作動部22のばね25が引き出しに引き込み力を作用させる位置であるため、比較的引き出しの押込み量が小さい位置、つまり、引き出しの開きが比較的大きい位置であるのが一般的である。この位置で、ダンパー(A)21を作動させると、引き出しの開きが大きい位置で制動力が作用し、その後、作動部22のばね25の引き込み力によって、引き出しを最終の収納位置まで引き込むのに時間を要してしまい、使い勝手がよくない。また、引き込む時間を短縮しようとすると、作動部22のばね25の引き込み力を大きくする必要があり、この場合には、引き出しを開く際に、このばね25の引き込み力に逆らうこととなるため、操作力が大きくなり、操作性が良くない。このため、この位置よりも引き出しの押込み量が大きい位置、つまり、引き出しの開きが小さい位置で、ダンパー(A)21を作動させることにより、上記のような問題を解消でき、使い勝手と操作性が向上する。
キャビネット本体7の引き出しの中で、蹴込み部以外の引き出し20は、引き出し操作や、収納物の出し入れを行う際に、わざわざ屈む必要がないため、使用頻度の高いものや取出し易さが必要とされるものが収納されることが多い。このため、プッシュオープン引き出しや、プッシュオープン機構とソフトクローズ機構を組み合わせた引き出しは、蹴込み部以外の引き出し20として、配置されることが望ましい。特に、コンロ脇の引き出しは、コンロに近いことから、調理中に必要となる調味料や調理器具類が収納されることが多く、図1、図2に示すように、この位置にプッシュオープン引き出し1を配置するのが望ましい。また、シンク脇の引き出しは、シンクに近いことから、洗い物をしている最中に必要となる洗剤やスポンジ、布巾等が収納されることが多く、この位置にプッシュオープン引き出し1を配置するのが望ましい。これにより、調理や洗い物で手が汚れていたり、手が塞がっている状態でも、引き出せるようにしたいという要望が大きい引き出しを、手を使わなくても引き出しを引き出せるようにすることが可能となる。なお、コストの面から、蹴込み部以外の引き出し20、または、コンロ脇の引き出しやシンク脇の引き出しのみをプッシュオープンとし、その他の位置の引き出しを通常の引き出しとするのが望ましい。
それぞれの引き出しの深さは、特に制限するものではないが、例えば図3、図4に示すように、蹴込み部引き出し2aの収納深さH2と、その上部に配置したプッシュオープン引き出し1の収納深さH1が、同等の深さであるか、むしろ、後者の方が深いことが望ましい。これにより、プッシュオープン引き出しや、プッシュオープン機構とソフトクローズ機構を組み合わせた引き出しの前板1aの下端が使用者の膝程度の高さとなり、前板1aの上端が使用者の臀部、または、肘や腕の少し下程度の高さとなることから、調理等で手が汚れていたり、手が塞がっていたりしても、手を使わずに、膝、尻、肘、腕等によって、プッシュオープン引き出し1の前板1aを押すことにより、プッシュオープン引き出し1を開けることが可能となる。
図1、図2は、本発明の実施例1によるキッチンキャビネット17を組込み設置したシステムキッチンの斜視図を示す。図1、図2において、本実施例によるキッチンキャビネット17は、コンロ13及びシンク(水槽)14を備えるワークトップ(間口寸法2550mm、奥行寸法650mm)の下に設置され、ベースキャビネットとしてのシンクキャビネット16とコンロキャビネット15との間に組み込み設置される。上記のシンクキャビネット16及びコンロキャビネット15は、それぞれのキャビネットの下部に蹴込み部引き出し2aと、その上部に蹴込み部以外の引き出し20を設けた構造となっている。
一方、上記のコンロキャビネット15の横に設置する本実施例のキッチンキャビネット17には、コンロ脇に、プッシュオープン引き出し1が引き出し自在に設けられ、プッシュオープン引き出し1の下部には、前記したシンクキャビネット16及びコンロキャビネット15の蹴込み部引き出し2aと同様の蹴込み部引き出し2aが設けられる。
図3は、図1、図2のコンロ脇のプッシュオープン引き出し1を含むキッチンキャビネット17のA−A断面図で、プッシュオープン引き出し1を収納した状態を示す。図4は、図3と同様の断面図であるが、プッシュオープン引き出し1を引き出した状態を示す。
図2は、図1のシステムキッチンのキッチンキャビネット17におけるコンロ脇のプッシュオープン引き出し1を引き出した状態の斜視図を示す。本実施例では、このコンロ脇のプッシュオープン引き出し1は、プッシュオープンの機能を実現するため、チャージ本体4、及び押出し部4a、爪5を、図3〜図6に示すように、チャージ部本体4と押出し部4aがプッシュオープン引き出し1の奥のキャビネット本体内側に、爪5がプッシュオープン引き出し1の背板19の下端に、それぞれ取付けられる。これにより、引き出しをわざわざ手で引かなくても、引き出しの前板1aを押すことで、引き出しを開けることができ、使い勝手が向上する。
ダンパー(A)21として、直動式のダンパーでブルモーション970A(ブルム社、登録商標)を取り付ける。ダンパー(A)21を取付ける位置は、ダンパー稼動部21bの先端が引き出しの前板の裏面(図8、図9)に当接するように、ダンパー本体21aをキャビネット本体7に取り付ける。これにより、外部からは見えないため、美観を損ねることがなく、また、引き出しの背板に設ける引き出しの飛び出し装置(図3〜図6)の取り付け位置との干渉がない。また、このダンパー(A)21を取り付けることにより、勢いよく引き出しを閉めても、プッシュオープン引き出しを閉める際の衝撃を緩衝して、プッシュオープン引き出し1の押し出し部4aを押すストロークが、ロック解除位置に達しにくくなり、引き出しが開いてしまうのを抑制する。また、引き出しを開く際には軽い力で押せば引き出しを開くことができ、操作性が向上する。
実施例2のキッチンキャビネット17は、引き出しの飛び出し装置(プッシュオープン機構)に加えて、引き出しの引き込み装置(ソフトクローズ機構)を備える。引き出しの引き込み装置(ソフトクローズ機構)としては、ブルモーションZ70.31E3 L/R(ブルム社、登録商標)を使用する。これにより、引き出しの開け閉めの両方の操作を、手を使わずに行うことができ、便利で使い勝手がよい。また、引き出しを勢いよく閉めた場合でも、ダンパー(A)21と、引き出しの引き込み装置が有するダンパー(B)24が、衝撃を緩衝し、ストロークがプッシュオープン機構のロック解除位置まで到達するのを抑制することができる。また、ダンパー(B)24の制動力を大きくする必要がないため、この制動力とバランスをとるために作動部のばねの引き込み力を大きくする必要もない。したがって、引き出しを開く際に、作動部のばねが伸ばされ引き込み力が蓄えられるが、その際の引き出しを引く力は従来通りであるため、操作性がよい状態を維持することができる。
また、ダンパー(A)21が作動するまでの引き出しの押込み量が、ダンパー(B)24が作動するまでの引き出しの押込み量よりも大きい。つまり、ダンパー(A)21を図8、図9に示すように、プッシュオープン引き出し1の水平板10前端部より、ダンパー稼動部21bが5〜10mm突き出した位置で、プッシュオープン引き出しの前板1aの裏面と接触するように取付ける。また、図12に示すように、ダンパー(B)が作動を開始する位置を、プッシュオープン引き出し1の水平板10前端部より、50mm離れた位置とする。これにより、ダンパー(A)21の制動力が作用してから引き出しを最終の収納位置まで引き込むのに要する時間を短縮でき、使い勝手がよい。
本発明の実施例1のキッチンキャビネットが組込まれたシステムキッチンの斜視図である。 本発明の実施例1のキッチンキャビネットが組込まれたシステムキッチンの斜視図である。 図1の要部縦断面図A−Aである。 図2の要部縦断面図A−Aである。 図3、図4の引き出しの飛び出し装置の取付け部の詳細図である。 図3、図4の引き出しの飛び出し装置の取付け部の詳細図である。 チャージ部本体及び押出し部の詳細図である。 ダンパー部本体及びダンパー稼動部の詳細図である。 ダンパー部本体及びダンパー稼動部の詳細図である。 ダンパーの詳細図である。 本発明の実施例2の引き出しの引き込み装置の取り付け部の詳細図である。 本発明の実施例2の引き出しの引き込み装置の取り付け部の詳細図である。 本発明の実施例2の引き出しの引き込み装置の取り付け部の詳細図である。 引き出しの引き込み装置(ソフトクローズ機構)の詳細図である。 従来のキッチンキャビネットが組み込まれたシステムキッチンの斜視図である。
符号の説明
1 プッシュオープン引き出し
1a 前板
1b 引き出し箱
1c 取っ手
2 蹴込み部
2a 蹴込み部引き出し
4 チャージ部本体
4a 押出し部
5 爪
7 キャビネット本体
8 キッチンキャビネットの背板
10 水平板
13 コンロ
14 シンク
15 コンロキャビネット
16 シンクキャビネット
17 キッチンキャビネット
18 内引き出しの背板
19 背板
20 蹴込み部以外の引き出し
21 ダンパー(A)
21a ダンパー本体
21b ダンパー稼動部
22 作動部
23 係止部
24 ダンパー(B)
25 ばね
26 爪
27 引き出し

Claims (3)

  1. 引き出しと、この引き出しを収納するキャビネット本体と、前記引き出しの飛び出し装置とを有するキッチンキャビネットにおいて、
    前記引き出しの飛び出し装置が、ばねと、押し出し部と、この押し出し部を押すストロークによって前記ばねが縮んだ状態での保持と前記ばねの開放を行うロックとを備え、
    前記キャビネット本体または前記引き出しが、前記引き出しを閉じる際の衝撃を緩衝するダンパー(A)を備えるキッチンキャビネット。
  2. 請求項1において、
    さらに、引き出しの引き込み装置を備え、
    この引き出しの引き込み装置が、引き出しの引き込み力を生じるばねと、このばねの引き込み力によって引き出しを閉じる際の衝撃を緩衝するダンパー(B)とを有するキッチンキャビネット。
  3. 請求項2において、ダンパー(A)が作動するまでの引き出しの押込み量が、ダンパー(B)が作動するまでの引き出しの押込み量よりも大きいキッチンキャビネット。






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