JP2007250903A - ヘテロ接合バイポーラトランジスタおよびその製造方法 - Google Patents

ヘテロ接合バイポーラトランジスタおよびその製造方法 Download PDF

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    • H01L29/7378Vertical transistors comprising lattice mismatched active layers, e.g. SiGe strained layer transistors

Abstract

【課題】真性ベース領域に内在する格子歪み量の減少を防止し、高速性に優れたヘテロ接合バイポーラトランジスタを安定して提供することにある。
【解決手段】ベース領域がSiGe混晶からなるSiGe−HBTであって、ベース領域は、コレクタ領域1及びエミッタ領域6と接合する真性ベース領域3と、真性ベース領域3とベース電極5とを接続する外部ベース領域4とで構成されている。真性ベース領域3及び外部ベース領域4には、一導電型の第1の不純物がドープされているとともに、外部ベース領域4には、第2の不純物がさらにドープされている。第1の不純物は、その原子半径がSiの原子半径よりも小さいもの(例えば、ボロン等)、第2の不純物は、その原子半径が第1の原子半径よりも大きなもの(例えば、Ge、In、Ga等)が選ばれる。
【選択図】図3

Description

本発明は、バイポーラトランジスタに関するものであり、特に、ベース領域にSiGeを用いたヘテロ接合バイポーラトランジスタおよびその製造方法に関する。
ヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT)は、ベース領域にエミッタ領域よりもバンドギャップの狭いSiGe混晶を用いることにより、ベース領域に高濃度の不純物をドーピングしてもベース領域からエミッタ領域への正孔の注入を抑制できる。そのため、電流増幅率(hFE)を確保しつつ、ベース抵抗を下げることができ、通常のSiバイポーラトランジスタよりも、より高速動作が可能となる。
また、SiGe−HBTでは、ベース領域となるSiGe層中に内在する格子歪みによって、キャリア移動度が増加するという効果も得られ、これにより、キャリアのベース走行時間を短縮でき、より高速動作を実現することができる(例えば、特許文献1を参照)。
一方、HBTがトランジスタ動作するために必要な部分は、エミッタ領域の直下の真性ベース領域のみであるが、ベース電極とのコンタクトを取るために、真性ベース領域に隣接して外部ベース領域を設ける必要がある。しかしながら、外部ベース領域とコレクタ領域とが重畳する領域は、外部ベース−コレクタ間の寄生容量となるため、エミッタ面積を縮小しても、高速化を十分に図ることができない。
図6に示したポリシリコンを引き出し電極として用いたSiGe−HBTは、微細化による寄生容量の低減が容易なため、高速化に適したトランジスタ構造と言える(例えば、特許文献2を参照)。
図6に示すように、Si基板中に形成されたコレクタ領域101上に、選択エピタキシャル成長法により形成されたp型不純物であるボロン(B)がドープされたSiGe混晶からなる真性ベース領域103が形成されている。
真性ベース領域103中にはエミッタ領域106が形成され、さらに、エミッタ領域106を金属配線111と接続するために、n型不純物であるリン(P)がドープされたエミッタ引き出し電極(エミッタポリシリコン電極)108が形成されている。エミッタ領域106は、エミッタポリシリコン電極108を形成した後、熱処理を行い、エミッタポリシリコン電極108からベース領域103中へリンを拡散させることによって形成される。イオン注入によってエミッタ領域106を形成すると、活性化アニーリング時に、格子間シリコンの放出によるボロンの増速拡散が生じ、高周波特性を劣化させるという問題が生じるが、ドープされたエミッタポリシリコン電極を採用することにより、ボロンの増速拡散を防止することができる。
外部ベース領域104及びベース引き出し電極105は、真性ベース領域103と同時に形成されるが、ベース寄生抵抗を低減するために、外部ベース領域104及びベース引き出し電極105中には、エミッタポリシリコン電極108をマスクとして、高濃度のボロンがイオン注入により自己整合的にドーピングされている。これにより、エミッタ領域106と外部ベース領域104との間の真性ベース領域103の距離を縮小でき、ベース抵抗を低減することができる。また、ベース引き出し電極(ベースポリシリコン電極)105は、分離領域102上に形成されているため、外部ベース領域とコレクタとの間の寄生容量を低減することができる。
なお、図6に示したトランジスタ構造において、エミッタポリシリコン電極108とベースポリシリコン電極105との間を電気的に絶縁するために、酸化膜や窒化膜等の絶縁膜107がエミッタポリシリコン電極108とベースポリシリコン電極105との間に形成されている。さらに、エミッタポリシリコン電極108およびベースポリシリコン電極105の表面には、金属配線111とのコンタクト抵抗を低減するためにCo(コバルト)シリサイドなどのシリサイド層109が形成されており、W(タングステン)等で埋め込まれたコンタクトホール110を通じて金属配線111と接続されている。
このように、ポリシリコンを引き出し電極として用いたSiGe−HBTは、微細化による寄生容量・寄生抵抗の低減が容易であり、高速化に適したトランジスタ構造と言えるが、外部ベース領域104にイオン注入されるボロン濃度が、例えば、5E19cm-3以上になると、活性化アニーリング時に、格子間シリコンの放出によるボロンの増速拡散が生じ、hFEやアーリ電圧の低下、高周波特性の劣化といった問題が生じる。
図7に示した隆起ベース構造は、外部ベース領域104におけるボロンの増速拡散を防止する方法として有効な手段である(例えば、特許文献3を参照)。
図7に示すように、コレクタ領域101及び分離領域102上に形成されたSiGeエピタキシャル層(分離領域102上はポリシリコン層)からなる外部ベース領域104上には、p型不純物であるボロンがドープされたポリシリコン膜107が形成されている。そして、外部ベース領域104には、ドープトポリシリコン膜107からボロンが拡散され、高濃度な外部ベース領域104になっている。このように、ドープトポリシリコン膜107を外部ベース領域104のための拡散ソースにすることによって、外部ベース領域104におけるボロンの増速拡散を防止することができる。
特公表平02−504205号公報 特開2001−332563号公報 特開2002−313798号公報
ポリシリコンを引き出し電極として用いたSiGe−HBTは、微細化によって寄生容量を低減することができるとともに、エミッタ領域の形成、及び外部ベース領域の高濃度化において、ドープトポリシリコン膜からのドーピング手段を適用することによって、ボロンの増速拡散を防止することができることから、バイポーラトランジスタの高速化を図る上で、優位性のある技術である。
本願発明者は、この優位性に着目して、ポリシリコンを引き出し電極として用いたSiGe−HBTの開発を行い、デバイス構造やプロセス条件等について種々の検討を行ってきた。
しかしながら、これらの検討によって得られたデバイスの特性評価を行っていたところ、SiGe−HBT固有の効果であるキャリア移動度の増加に伴う高速化が、しばしば予測通りに得られないという点に気がついた。
上述したように、Si上に形成したSiGe混晶を真性ベース層として用いたSiGe−HBTの場合、真性ベース領域は、図1(a)に示すように格子歪み(縦方向に歪んだ状態)が内在し、歪みを受けたSiGeは、歪みのない(バルク状態)SiGeよりもバンドギャップが小さくなるので、キャリア移動度が大きくなるはずである。
しかしながら、外部ベース領域にp型不純物であるボロンがドープされた場合、ボロンの原子半径は、外部ベース領域を構成するSi(実際にはSiGe混晶で構成されているが、Siの組成比が大きいので、結晶学上はSiで構成されているのと同視できる)の原子半径よりも小さいため、外部ベース領域へのボロンのドーピングが高濃度になると、ボロンがSiGe混晶の格子位置に置換されることによって、SiGe混晶の格子定数が小さくなることが予想される。
本願発明者は、外部ベース領域におけるSiGe混晶の格子定数の縮小が、高濃度のボロンのドーピングにより顕在化すると、外部ベース領域は、ボロンが高濃度にドーピングされていない真性ベース領域に対して、引っ張り応力を与える可能性があることに気がついた。
もし、外部ベース領域が、上記の理由により、真性ベース領域に対して、引っ張り応力を与えているとすると、図1(b)に示すように、真性ベース領域に内在していた格子歪み量が減少し、その結果、キャリア移動度の増加というSiGe−HBT固有の効果が喪失することになる。
本願発明者は、このことを検証するために、Si(100)面上にSiGe層(Si0.79Ge0.21)をエピタキシャル成長させた試料を用いて、SiGe層にドーピングするボロンの濃度を変化させて、それぞれのボロン濃度に対するSiGe層の格子定数の変化量を測定した。
図2は、その結果を示したグラフで、横軸はボロン濃度、縦軸は格子定数の変化量をそれぞれ示す。SiGe層の格子定数の変化量は、X線回折によるSiGeピークのシフト量から算出し、SiGe層中のB濃度はSIMS(二次イオン質量分析)により測定した。
図2に示すように、SiGe層にドープされるボロンの濃度が多くなるに従い、SiGe層の格子定数の変化量が大きくなっていることが分かる。ボロン濃度が5E19cm-3のSiGe層において、その格子定数が、ノンドープのSiGe層に対して、0.5%程度変化している。従って、外部ベース抵抗を低減することを目的として、5E19cm-3以上の高濃度なボロンがドープされたSiGe層は、これ以上の大きな格子定数の変化が生じていることが予想される。
本願発明者は、上述したSiGe−HBT固有のキャリア移動度の増加に伴う高速化が予測通りに得られない原因は、高濃度にドープされた外部ベース領域が、真性ベース領域に対して引っ張り応力を与えることによって、真性ベース領域に内在していた格子歪み量を減少させていることに起因するものと考えた。然るに、従来のSiGe−HBTにおいて、真性ベース領域に内在する格子歪み量と、高濃度にドープされた外部ベース領域に内在する引っ張り応力との関係については、全く考慮されていなかった。
本願発明は、かかる知見に基づきなされたもので、その主な目的は、真性ベース領域に内在する格子歪み量の減少を防止し、高速性に優れたヘテロ接合バイポーラトランジスタを安定して提供することにある。
真性ベース領域に内在する格子歪み量の減少を防止するために本発明が取った解決手段は、高濃度のp型不純物がドープされた外部ベース領域に、p型不純物よりも大きな原子半径をもつ不純物をさらにドープすることにある。すなわち、格子歪み量の減少が、外部ベース領域における引っ張り応力に起因し、この引っ張り応力は、Siよりも原子半径の小さいp型不純物による外部ベース領域の格子定数の縮小によって発生したことに鑑み、p型不純物よりも大きな原子半径をもつ不純物(典型的には、Siよりも原子半径の大きな不純物)をさらにドープすることによって、かかる格子定数の縮小を補償し、もって、引っ張り応力の緩和若しくは消滅を図ったものである。これにより、高速性に優れたヘテロ接合バイポーラトランジスタを安定して提供することができる。
本発明に係わるヘテロ接合バイポーラトランジスタは、ベース領域がSiGe混晶からなるヘテロ接合バイポーラトランジスタであって、ベース領域は、コレクタ領域及びエミッタ領域と接合する真性ベース領域と、該真性ベース領域とベース電極とを接続する外部ベース領域とで構成されており、真性ベース領域及び外部ベース領域には一導電型の第1の不純物がドープされているとともに、外部ベース領域には第2の不純物がさらにドープされ、外部ベース領域には真性ベース領域よりも高濃度な前記第1の不純物がドープされ、第1の不純物の原子半径はSiの原子半径よりも小さく、第2の不純物の原子半径はSiの原子半径よりも大きいことを特徴とする。
本発明によれば、Siよりも原子半径の小さい第1の不純物が高濃度にドープされた外部ベース領域に、Siよりも原子半径の大きい第2の不純物をさらにドープすることによって、外部ベース領域に発生した引っ張り応力を緩和、若しくは消滅させることができる。これにより、真性ベース領域に内在する格子歪み量を減少させることなく、高速性に優れたヘテロ接合バイポーラトランジスタを安定して実現することができる。
ある好適な実施形態において、第1の不純物はボロンであり、また、第2の不純物は、Ge、In、Ga、Alからなる群より選ばれた一の原子である。さらに、外部ベース領域にドープされた第1の不純物の濃度は、5E19cm-3以上である。
ある好適な実施形態において、真性ベース領域と外部ベース領域との境界面には、真性ベース領域および外部ベース領域にドープされた第1の不純物の濃度差による引っ張り応力が内在し、該引っ張り応力は、外部ベース領域にドープされた第2の不純物により緩和されている。
ある好適な実施形態において、外部ベース領域にドープされている第2の不純物の濃度ピークは、外部ベース領域にドープされている第1の不純物の濃度ピークと略一致していることが好ましい。これにより、第2の不純物による格子定数の減少をより効果的に補償することができる。
ある好適な実施形態において、外部ベース領域にドープされている第2の不純物の濃度ピークは、外部ベース領域とコレクタ領域との境界面にもさらに有していることが好ましい。これにより、第2の不純物による第1の不純物の増速拡散を効果的に抑制することができる。
ある好適な実施形態において、外部ベース領域には、カーボンからなる第3の不純物がさらにドープされていることが好ましい。これにより、カーボンによる第1の不純物の増速拡散を効果的に抑制することができる。
さらに、外部ベース領域にドープされているカーボンからなる第3の不純物の濃度ピークは、外部ベース領域にドープされている第1の不純物の濃度ピークと略一致していることが好ましい。これにより、カーボンによる第1の不純物の増速拡散をより効果的に抑制することができる。
ある好適な実施形態において、第2の不純物がGeからなり、真性ベース領域が、Si(1-x1)Gex1の組成を有するSiGe混晶からなり、外部ベース領域が、Si(1-x2)Gex2の組成を有するSiGe混晶(x1<x2)からなる。
ある好適な実施形態において、第1の不純物がボロンからなり、外部ベース領域のGe濃度x2が、7.5×(Bext−Bint)≦(x2−x1)(Bextは外部ベ−ス領域のボロン濃度、Bintは真性ベース領域のボロン濃度を表す)であることが好ましい。
また、上記SiGe混晶は、SiGeCを含む。
本発明に係わるヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法は、Si半導体層からなるコレクタ領域上に一導電型の第1の不純物がドープされたSiGe混晶からなる真性ベース領域を形成する行程と、真性ベース領域上にSi半導体層からなるエミッタ領域を形成する行程と、真性ベース領域の一部に第1の不純物をさらにドープして、真性ベース領域よりも高濃度な第1の不純物がドープされた外部ベース領域を形成する行程と、外部ベース領域に第2の不純物をさらにドープする行程とを含み、第1の不純物の原子半径はSiの原子半径よりも小さく、第2の不純物の原子半径はSiの原子半径よりも大きいことを特徴とする。
ある好適な実施形態において、第1の不純物はボロンであり、また、第2の不純物は、Ge、In、Ga、Alからなる群より選ばれた一の原子である。
本発明に係わるヘテロ接合バイポーラトランジスタ及びその製造方法によれば、Siよりも原子半径の小さい第1の不純物が高濃度にドープされた外部ベース領域に、Siよりも原子半径の大きな第2の不純物をさらにドーピングすることによって、外部ベース領域に発生した引っ張り応力を緩和、若しくは消滅させることができる。これにより、真性ベース領域に内在する格子歪み量の減少を防止し、高速性に優れたヘテロ接合バイポーラトランジスタを安定して提供することが可能となる。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下の図面においては、説明の簡略化のため、実質的に同一の機能を有する構成要素を同一の参照符号で示す。なお、本発明は以下の実施形態に限定されない。
(第1の実施形態)
図3は、本発明の第1の実施形態に係るヘテロ接合バイポーラトランジスタの構成を模式的に示した断面図である。ここでは、高速化に適したポリシリコン引き出し電極を用いたトランジタ構造を採用している。従って、基本的な構成は、図6に示した構成と同じである。
図3に示すヘテロ接合バイポーラトランジスタ20は、ベース領域がSiGe混晶からなるSiGe−HBTであって、ベース領域は、コレクタ領域1及びエミッタ領域6と接合する真性ベース領域3と、真性ベース領域3とベース電極5とを接続する外部ベース領域4とで構成されている。
そして、真性ベース領域3及び外部ベース領域4には、一導電型の第1の不純物がドープされているとともに、外部ベース領域4には、第2の不純物がさらにドープされている。なお、外部ベース抵抗を下げるために、外部ベース領域4には、真性ベース領域3よりも高濃度(例えば、5E19cm-3以上)な第1の不純物がドープされている。
本発明において、第1の不純物は、その原子半径がSiの原子半径よりも小さいもの(例えば、ボロン等)、また、第2の不純物は、その原子半径が第1の原子半径よりも大きなもの(例えば、Ge、In、Ga、Al等)が選ばれる。
第1の不純物(例えば、ボロン)が外部ベース領域4に高濃度にドープされると、外部ベース領域4におけるSiGe混晶の格子定数が縮小し、外部ベース領域4は、真性ベース領域3に対して引っ張り応力を与えることになるが、外部ベース領域4にさらにドープされた第2の不純物(例えば、Ge)は、この引っ張り応力を緩和する作用を及ぼす。これにより、引っ張り応力に起因する真性ベース領域3の格子歪み量の減少を防止することができる。
すなわち、第1の不純物が外部ベース領域4に高濃度にドープされた場合、真性ベース領域3と外部ベース領域4との境界面には、真性ベース領域3および外部ベース領域4にドープされた第1の不純物の濃度差による引っ張り応力が内在し、この引っ張り応力は、外部ベース領域4にドープされた第2の不純物により緩和されることになる。
なお、第2の不純物は、その原子半径が第1の不純物の原子半径よりも大きければ、外部ベース領域4におけるSiGe混晶の格子定数の縮小を緩和させる効果を奏するが、第2の不純物を、その原子半径がSiの原子半径よりも大きなもの(例えば、Ge、In、Ga、Al等)を選ぶことによって、第2の不純物自身が、SiGe混晶の格子定数を拡大する方向に作用するので、外部ベース領域4におけるSiGe混晶の格子定数の変化量を打ち消すまでの効果を発揮させることができる。
ここで、「原子半径」とは、分子、結晶内などの原子を剛体球とみなした場合の半径を意味する。原子番号が大きいものほど原子半径は大きくなる傾向があり、一般に原子半径が大きい元素ほど結晶の格子定数は大きいことが知られている。このため、SiGe混晶中にSiと同属元素で原子半径の大きなGeを更にドーピングする、あるいはボロンの代わりにボロンよりも原子半径の大きなAl、Ga、InなどP型不純物をドーピングすることによりSiGe混晶の格子定数は大きくなる。
次に、外部ベース領域4による引っ張り応力を緩和するため、すなわち、外部ベース領域4におけるSiGe混晶の格子定数の縮小を補償するために必要な第2の不純物のドーパント量について、図2を参照しながら説明をする。
図2は、Si(100)面上にSiGe層(Si0.79Ge0.21)をエピタキシャル成長させた試料において、SiGe層にドープされたボロン濃度に対するSiGe層の格子定数の変化量をプロットしたグラフであるが、この格子定数の変化量を補償するために必要となるGe(第2の不純物)の濃度を、右縦軸にプロットしている。
なお、格子定数の変化量を補償するために必要となるGe濃度は、格子定数の変化を評価する一般的な手法であるX線回折測定(ロッキングカーブ測定)より算出した。SiGe層にボロンをドープした場合、ボロンはSiより原子半径が小さいため格子定数が小さくなりSiGe層のピークは高角度側にシフトする。一方、SiGe層にGeを更にドープした場合、GeはSiよりも原子半径が大きいため格子定数が大きくなり、SiGe層のピークは低角度側にシフトする。このSiGeピークのシフト量より格子定数の変化量を求めることができる。一方、ドーピングしたボロンおよびGe濃度はSIMS等の他の分析手法により知ることができるため、ドーピングするボロン、Ge濃度とドーピングに伴う格子定数の変化量より図2の関係を得ることができる。
ここで、真性ベース領域3におけるSiGe混晶を、Si(1-x1)Gex1と、外部ベース領域4におけるSiGe混晶を、Si(1-x2)Gex2と、それぞれ便宜的に表すと(外部ベース領域にGeが余分にドープされているので、x1<x2となる)、図2に示したグラフの傾きから、真性ベース領域3及び外部ベース領域4のボロン濃度を、それぞれBint及びBextとすると、
7.5×(Bext−Bint)=(x2−x1)・・・・式1
の関係を満たした場合、外部ベース領域4は、ボロンによる格子定数の縮小が完全に打ち消された状態になる。
ただし、真性ベース領域3と外部ベース領域4とのボロン濃度差(Bext−Bint)の2倍以上のGeが外部ベース領域4に余分に導入されていれば、本発明の効果を十分に発揮することができる。
一方、外部ベース領域4のボロンによる格子定数の縮小を打ち消す以上の濃度のGe(上記式1の右辺が左辺よりも大の関係)を導入することによって、外部ベース領域4から真性ベース領域3に、圧縮応力を逆に与えるようにすることができる。この圧縮応力によって、真性ベース領域3に内在する格子歪み量をさらに増加させることができ、SiGe−HBT固有の効果(移動度の増加)をさらに発揮させることができる。
ところで、外部ベース領域4への第1の不純物(例えば、ボロン)の導入は、一般にはイオン注入によって行われるが、その場合、外部ベース領域4にドープされた第1の不純物は濃度プロファイルをもつ。すなわち、この濃度プロファイルに応じて、外部ベース領域4における格子定数の縮小量も変化する。
また、外部ベース領域4への第2の不純物(例えば、Ge)の導入も、一般には、イオン注入によって行われる。この場合、外部ベース領域4にドープされる第2の不純物の濃度ピークを、外部ベース領域4にドープされる第1の不純物の濃度ピークと略一致させるようにしてイオン注入を行えば、外部ベース領域4における格子定数の縮小量の変化に応じて、格子定数の縮小を効果的に補償することができる。
次に、本発明の実施形態に係るヘテロ接合バイポーラトランジスタ20の製造方法につて、図4及び図5に示した工程断面図を参照しながら説明する。
まず、図4(a)に示すように、コレクタ領域1及び分離領域2が形成されたSi基板を用意した後、図4(b)に示すように、Si基板の表面上にボロン(濃度:1E19cm-3)がドープされたSiGeエピタキシャル層を、約30nmの厚さに成長させ、真性ベース領域3及びベース電極5を形成する。真性ベース領域3は、コレクタ領域1とヘテロ接合をなしている。また、分離領域2上に形成されたベース電極5は、多結晶になっている。
次に、図4(c)に示すように、真性ベース領域3を含むSiGeエピタキシャル層上に、絶縁膜(例えば、酸化膜)7を形成し、エミッタ領域となる部分をエッチングして開口部を形成する。そして、この開口部を埋めるように、絶縁膜7上にリン(濃度:5E20cm-3)がドープされたポリシリコン膜8を、約300nmの厚さに形成する。
さらに、図4(d)に示すように、ポリシリコン膜8上にレジストマスク13を形成した後、レジストマスク13をマスクとして、ポリシリコン膜8及び絶縁膜7をエッチングし、エミッタ引き出し電極8を形成する。
次に、図5(a)に示すように、エミッタ引き出し電極8を加工したレジストマスク13をマスクに、高濃度のボロン(濃度:5E19cm-3)を、露出した真性ベース領域3及びベース電極5にイオン注入し、エミッタ引き出し電極8に対して外部ベース領域4を自己整合的に形成する。
ここで、図5(b)に示すように、ボロン注入と同時に、エミッタ引き出し電極8をマスクに、所定の濃度のGeを露出した真性ベース領域3にイオン注入する。このとき、イオン注入するGeの濃度は、式1に基づいて決定することができる。ボロン濃度が5E19cm-3の場合、Ge濃度を、2E20〜5E20cm-3の範囲に設定すれば、本発明の効果を十分に発揮することができる。
最後に、図5(c)に示すように、イオン注入したボロンの活性化アニールを行い、同時に、エミッタ引き出し電極8にドープされたリンを真性ベース領域3の表面に拡散させて、エミッタ領域6を形成し、これによりヘテロ接合バイポーラトランジスタ20を完成する。
(第1の実施形態の変形例1)
上記の実施形態では、第2の不純物としてGeを用いたが、GeはSiGeに対してp型またはn型不純物として作用しない。一方、第2の不純物は、外部ベース領域4にドープされた第1の不純物の濃度と同程度に、外部ベース領域4に導入する必要があり、特に、第2の不純物をイオン注入で導入する場合には、結晶欠陥等の発生に留意する必要がある。
インジウム(In)は、p型不純物として作用し、その原子半径はSiよりも大きいので、本発明における第2の不純物として用いることができる。そこで、外部ベース領域4へのp型不純物(第1の不純物)の導入として、ボロンとInを併用することによって、外部ベース抵抗の低減と引っ張り応力の補償を両立させることができるので、外部ベース領域4に導入されるトータルの不純物濃度を低減することができる。これにより、第2の不純部の導入に伴う結晶欠陥等の発生を効果的に抑制することが可能となる。
(第1の実施形態の変形例2)
上述のように、本発明における第2の不純物を高濃度に外部ベース領域4に導入した場合、格子間シリコンの放出によるボロンの増速拡散が生じるおそれがある。そこで、本発明の目的である真性ベース領域3に内在する格子歪み量の減少を防止することに加え、ボロンの増速拡散を抑制する手段を講じることは、安定した性能を有するヘテロ接合バイポーラトランジスタを提供する上で有用である。
第2の不純物であるGeは、第1の不純物であるボロン(B)とペア(Ge−Bペア)を形成しやすいことが知られている。そこで、Geの濃度プロファイルのピーク(濃度ピーク)を、第1の不純物であるボロンの濃度ピークと、外部ベース領域4とコレクタ領域1の境界面との両方に一致するように、Geのイオン注入を2回に分けて行うことによって、格子歪み量の減少防止と、ボロンの増速拡散の抑制の両方の効果を同時に発揮させることができる。これは、外部ベース領域4とコレクタ領域1の境界面に、Ge−Bペアを形成することによって、外部ベース領域4にドープされたボロンが、増速拡散によりコレクタ領域1に広がることを抑制するという作用効果による。
また、カーボン(C)は、Siとペアを形成しやすいことが知られている。そこで、外部ベース領域4に、カーボンからなる第3の不純物を導入することによって、高濃度な第1の不純物(例えば、ボロン)や第2の不純物(例えば、Ge)が外部ベース領域4に導入されたことによって発生した格子間Siをカーボンで捕獲して、格子間Si濃度を低下させることができる。これにより、格子間シリコンの放出によるボロンの増速拡散を抑制することができる。
なお、カーボンをイオン注入で外部ベース領域4に導入する場合には、カーボンの濃度ピークが、第1の不純物又は第2の不純物の濃度ピークに一致するようにイオン注入を行うと、格子間Siの捕獲をより効果的に行うことができる。
また、カーボンは、イオン注入によらず、真性ベース領域3及び外部ベース領域4をエピタキシャル成長で形成する際に、カーボンを含有(in-situドーピング)させる方法で、外部ベース領域4に導入しても同様の効果を得ることができる。
なお、ボロンの増速拡散を抑制するための外部ベース領域4へのカーボンの導入量は、0.05at%から0.5at%程度で十分にその効果を発揮することができる。
(第2の実施形態)
本発明は、高濃度にドープされた外部ベース領域4の真性ベース領域3に対する引っ張り応力に起因して、真性ベース領域3に内在する格子歪み量が減少するという知見に基づきなされたものであるが、高濃度にドープされた外部ベース領域4は、コレクタ領域1に対しても引っ張り応力を与えている。
従来、外部ベース領域4にドープされたボロンが、活性化アニーリング時に増速拡散を生じる原因は、高濃度なボロンのイオン注入によるダメージによって、大量の格子間Siが発生したことによるものと考えられていた。この場合、ボロンは基板の深さ方向に増速拡散するため、外部ベース抵抗が深くなり、その結果、ベース寄生容量の増加等に伴うトランジスタ特性が変動する。
しかしながら、イオン注入によらずに、例えば、図7に示したような隆起ベース構造を採用して、ドープトポリシリコンからボロンを拡散した場合でも、なお、増速拡散に起因すると考えられるトランジスタの特性劣化がしばしば観察された。特に、ベース寄生容量の増加以外にも、hFEの変動等も観測されることから、ボロンは、基板の深さ方向だけでなく、横方向にも増速拡散(これにより、エミッタ領域6と外部ベース領域4との距離が接近し、hFEの変動が生じたものと考えられる)が生じていることが予想される。
本願発明者は、このような増速拡散は、高濃度にドープされた外部ベース領域4とコレクタ領域1との境界面、及び外部ベース領域4と真性ベース領域3との境界面に内在する引っ張り応力に起因して生じているものと考え、本実施形態に係わる発明を想到するに至った。
すなわち、本実施形態に係わる発明は、外部ベース領域4とコレクタ領域1との境界面、及び外部ベース領域4と真性ベース領域3との境界面に内在する引っ張り応力は、Siよりも原子半径の小さいp型不純物(第1の不純物)による外部ベース領域の格子定数の縮小によって発生したことに鑑み、Siよりも大きな原子半径をもつ不純物(第2の不純物)をさらにドープすることによって、かかる格子定数の縮小を補償し、もって、引っ張り応力の緩和を図ったものである。これにより、外部ベース領域における第1の不純物(ボロン)の増速拡散を効果的に防止することができ、高性能なバイポーラトランジスタを実現することができる。
なお、本実施形態に適用される第2の不純物は、第1の実施形態(SiGe−HBT)に適用される第2の不純物と共通するものなので、第1の実施形態においても、外部ベース領域4における第1の不純物(例えば、ボロン)の増速拡散を防止する効果も同時に発揮されている。また、この効果は、SiGe−HBTに限らず、ベース領域がSi半導体層からなる通常のバイポーラトランジスタにおいても発揮する。
本発明の第2の実施形態に係るバイポーラトランジスタの構成は、図3に示したSiGe−HBTと同様に、高速化に適したポリシリコン引き出し電極を用いたトランジタ構造を採用することができる。以下、図3を参照しながら、本発明の第2の実施形態に係るバイポーラトランジスタの構成を説明する。
Si半導体層からなるベース領域が、コレクタ領域1及びエミッタ領域6と接合する真性ベース領域3と、真性ベース領域3とベース電極5とを接続する外部ベース領域4とで構成されている。そして、真性ベース領域3及び外部ベース領域4には、一導電型の第1の不純物がドープされているとともに、外部ベース領域4には、第2の不純物がさらにドープされている。なお、外部ベース抵抗を下げるために、外部ベース領域4には、真性ベース領域3よりも高濃度(例えば、5E19cm-3以上)な第1の不純物がドープされている。
本発明において、第1の不純物は、その原子半径がSiの原子半径よりも小さいもの(例えば、ボロン等)、また、第2の不純物は、Siの原子半径よりも大きなもの(例えば、Ge、In、Ga、Al等)が選ばれる。
第1の不純物が外部ベース領域4に高濃度にドープされると、外部ベース領域4におけるSiGe混晶の格子定数が縮小し、外部ベース領域4は、コレクタ領域1に対して引っ張り応力を与えることになるが、外部ベース領域4にさらにドープされた第2の不純物は、この引っ張り応力を緩和する作用を及ぼす。これにより、引っ張り応力に起因する第1の不純物の増速拡散を防止することができる。
以上、本発明を好適な実施形態により説明してきたが、こうした記述は限定事項ではなく、勿論、種々の改変が可能である。例えば、上記の第1の実施形態では、外部ベース領域4へのGeの導入をイオン注入で行ったが、真性ベース領域3よりもGeの組成比の大きなSiGe層をエピタキシャル成長により形成してもよい。この場合、真性ベース領域3をエピタキシャル成長で形成した後、外部ベース領域4となる部分をエッチングし、再度SiGe層を選択エピタキシャル成長させることによって、外部ベース領域4が形成されることになる。
本発明は、高速性に優れたヘテロ接合バイポーラトランジスタの形成等に有用である。
(a)及び(b)は、本発明における真性ベース領域に内在する格子歪み量の減少を説明する図である。 本発明におけるSiGeエピ膜中のボロン濃度と格子定数の変化量との関係を示したグラフである。 本発明の第1の実施形態に係わるヘテロ接合バイポーラトランジスタの構成を模式的に示した断面図である。 (a)〜(d)は、本発明の第1の実施形態に係わるヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法を示した工程断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の第1の実施形態に係わるヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法を示した工程断面図である。 従来のヘテロ接合バイポーラトランジスタの構成を模式的に示した断面図である。 従来のヘテロ接合バイポーラトランジスタの構成を模式的に示した断面図である。
符号の説明
1 コレクタ領域
2 分離領域
3 真性ベース領域
4 外部ベース領域
5 ベース電極
6 エミッタ領域
7 絶縁膜
8 エミッタ引き出し電極
13 レジストマスク
20 ヘテロ接合バイポーラトランジスタ(SiGe−HBT)
101 コレクタ領域
102 分離領域
103 真性ベース領域
104 外部ベース領域
105 ベ−ス電極
106 エミッタ領域
107 絶縁膜
108 エミッタポリシリコン電極
109 シリサイド層
110 コンタクトホール
111 金属配線

Claims (15)

  1. ベース領域がSiGe混晶からなるヘテロ接合バイポーラトランジスタであって、
    前記ベース領域は、コレクタ領域及びエミッタ領域と接合する真性ベース領域と、該真性ベース領域とベース電極とを接続する外部ベース領域とで構成されており、
    前記真性ベース領域及び前記外部ベース領域には、一導電型の第1の不純物がドープされているとともに、前記外部ベース領域には、第2の不純物がさらにドープされており、
    前記外部ベース領域には、前記真性ベース領域よりも高濃度な前記第1の不純物がドープされ、
    前記第1の不純物の原子半径は、Siの原子半径よりも小さく、
    前記第2の不純物の原子半径は、Siの原子半径よりも大きい
    ことを特徴とする、ヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  2. 前記第1の不純物は、ボロンであることを特徴とする、請求項1に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  3. 前記第2の不純物は、Ge、In、Ga、Alからなる群より選ばれた一の原子であることを特徴とする、請求項1に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  4. 前記外部ベース領域にドープされた前記第1の不純物の濃度は、5E19cm-3以上であることを特徴とする、請求項1に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  5. 前記真性ベース領域と前記外部ベース領域との境界面には、前記真性ベース領域および前記外部ベース領域にドープされた前記第1の不純物の濃度差による引っ張り応力が内在し、該引っ張り応力は、前記外部ベース領域にドープされた第2の不純物により緩和されていることを特徴とする、請求項1に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  6. 前記外部ベース領域にドープされている前記第2の不純物の濃度ピークは、前記外部ベース領域にドープされている前記第1の不純物の濃度ピークと略一致していることを特徴とする、請求項1に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  7. 前記外部ベース領域にドープされている前記第2の不純物の濃度ピークは、前記外部ベース領域と前記コレクタ領域との境界面にもさらに有していることを特徴とする、請求項6に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  8. 前記外部ベース領域には、カーボンからなる第3の不純物がさらにドープされていることを特徴とする、請求項1に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  9. 前記外部ベース領域にドープされているカーボンからなる第3の不純物の濃度ピークは、前記外部ベース領域にドープされている前記第1の不純物の濃度ピークと略一致していることを特徴とする、請求項8に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  10. 前記第2の不純物がGeからなり、
    前記真性ベース領域が、Si(1-x1)Gex1の組成を有するSiGe混晶からなり、
    前記外部ベース領域が、Si(1-x2)Gex2の組成を有するSiGe混晶(x1<x2)からなることを特徴とする、請求項1に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  11. 前記第1の不純物がボロンからなり、
    前記外部ベース領域のGe濃度x2が、
    7.5×(Bext−Bint)≦(x2−x1)(Bextは外部ベ−ス領域のボロン濃度、Bintは真性ベース領域のボロン濃度を表す)
    であることを特徴とする、請求項10に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  12. 前記SiGe混晶は、SiGeCを含むことを特徴とする請求項1に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  13. Si半導体層からなるコレクタ領域上に、一導電型の第1の不純物がドープされたSiGe混晶からなる真性ベース領域を形成する行程と、
    前記真性ベース領域上に、Si半導体層からなるエミッタ領域を形成する行程と、
    前記真性ベース領域の一部に、前記第1の不純物をさらにドープして、前記真性ベース領域よりも高濃度な前記第1の不純物がドープされた外部ベース領域を形成する行程と、
    前記外部ベース領域に、第2の不純物をさらにドープする行程と
    を含み、
    前記第1の不純物の原子半径は、Siの原子半径よりも小さく、
    前記第2の不純物の原子半径は、Siの原子半径よりも大きい
    ことを特徴とする、ヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法。
  14. 前記第1の不純物は、ボロンであることを特徴とする、請求項13に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法。
  15. 前記第2の不純物は、Ge、In、Ga、Alからなる群より選ばれた一の原子であることを特徴とする、請求項13に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法。
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