JP2007249951A - データ格納装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 機密性を有するデータの開放処理では、不揮発性記憶部にデータが残存するので、機密性を有するデータが残存した場合、悪意の第三者により、不揮発性記憶部の記憶領域が解析されると、機密性を有するデータが漏洩する虞があった。
【解決手段】 受信したデータに付与されているデータの機密性の有無を示す機密性識別データに基づいて、該データが機密性を有するか否かを判定すると共に、データが機密性を有すると、該データを揮発性記憶部に格納する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、データ格納装置および画像形成装置に関し、特に、データの機密性に応じて、データの格納先を制御するデータ格納装置および画像形成装置に関する。
携帯端末、PC(Personal Computer)等のように、処理対象となる処理対象データをハードディスク等の不揮発性記憶部に一時的に格納するデータ格納装置が知られている。下記特許文献1には、データ格納装置の例として、上位装置から、処理対象データとして、印刷データを受信すると、不揮発性記憶部におけるデータ格納可能な記憶領域を示す位置データに基づいて、該印刷データを一時的に格納する画像形成装置が開示されている。ところで、このようなデータ格納装置では、一般的に、格納された処理対象データに対する処理が完了すると、不揮発性記憶部の記憶領域の開放処理が行われる。
特開平11−227302号公報
しかしながら、上記したデータ格納装置には、次のような解決すべき課題があった。即ち、上述した開放処理では、不揮発性記憶部における処理対象データが格納されていた記憶領域を示す位置データが消去されるのみであり、開放処理後であっても、不揮発性記憶部の記憶領域には、書き込まれた処理対象データが残存する問題があった。このため、機密性を有する処理対象データが残存している場合、悪意の第三者により、不揮発性記憶部の記憶領域が解析されると、機密性を有する処理対象データが漏洩する虞があった。
本発明は、以上の点を解決するために、次の構成を採用する。
〈構成1〉
機密性の有無を示す機密性識別データが付与された処理対象データを受信するデータ格納装置であって、機密性を有する処理対象データが格納される揮発性記憶部と、前記処理対象データから機密性識別データを取得する機密情報取得部と、前記取得された機密性識別データに基づいて、前記処理対象データを機密性有りと判定すると、前記処理対象データを前記揮発性記憶部に格納するデータ格納制御部とを備えることを特徴とする。
〈構成2〉
機密性の有無を示す機密性識別データが付与された印刷データを受信する画像形成装置において、機密性を有する印刷データが格納される揮発性記憶部と、前記受信した印刷データから機密性識別データを取得する機密情報取得部と、前記取得された機密性識別データに基づいて、前記印刷データを機密性有りと判定すると、前記印刷データを前記揮発性記憶部に格納するデータ格納制御部とを備えることを特徴とする。
本発明の装置では、受信した処理対象データに付与されている機密性識別データに基づいて、該処理対象データの機密性の有無を判定すると共に、該処理対象データが機密性を有する場合、処理対象データを揮発性記憶部に格納するようにしたので、電源オフ時に、揮発性記憶部に格納された機密性を有する処理対象データを確実に消去することができる。従って、悪意の第三者により、不揮発性記憶部の記憶領域が解析され、機密性を有する処理対象データが漏洩するのを防止できる。
以下、本発明の一実施形態を図を用いて詳細に説明する。
〈実施例1の構成〉
図1は、本発明を適用した画像形成装置10を示すブロック構成図である。
図1に示すように、本発明の画像形成装置10は、制御部11、揮発性記憶部12、不揮発性記憶部13、機密情報取得部14、データ格納制御部15、画像処理部16、印刷制御部17、プリンタエンジン18、操作入力表示部19、インターフェース制御部20を有している。また、画像形成装置10は、上位装置50にネットワーク30を介して接続されている。
揮発性記憶部12とは、所定サイズの記憶領域に区分されたRAM(Random Access Memory)から構成されるメモリである。この揮発性記憶部12は、電源オフ時には、格納されたデータは消去される。
不揮発性記憶部13とは、所定サイズの記憶領域に区分されたHDDから構成されるメモリである。この不揮発性記憶部13は、電源オフ時には、格納されたデータは残存する。
インターフェース制御部20は、外部とのデータ入出力を制御する制御部であり、USB(Universal Serial Bus)、IEEE1394等のシリアルインターフェースや、IEEE1284、SCSI(Small Computer System Interface)等のパラレルインターフェース等の汎用インターフェースであり、各インターフェースの所定のプロトコルで上位装置50と接続され、後述するように、上位装置50から印刷データを受信すると共に、上位装置50に対し、画像形成装置10の内部状態を示すデータ等を送信する。
操作入力表示部19は、図5に示されるように、画像形成装置10の設定や動作モード、起動命令等の指示を画像形成装置10に入力するためのキースイッチ19Aと画像形成装置10の内部状態等を表示する表示部19Bを有している。
上位装置50は、利用者が操作するPC(Personal Computer)であり、画像形成装置10に印刷要求を行うべく、利用者の操作によって、画像の解像度指定等の変換指示を示す画像変換指示データおよび印刷対象となる印刷データが機密性を有するか否かを示す機密性識別データを付与した印刷データを画像形成装置10に送信する。本実施例では、機密性識別データは、「機密性有り」及び「機密性無し」のいずれかを示すデータである。
画像形成装置10の制御部11は、いわゆるCPUとして画像形成装置10を統括制御する制御部であり、上位装置50から、インターフェース制御部20を介して印刷データを受信すると、該印刷データを機密情報取得部14に転送する。
機密情報取得部14は、印刷データに対する機密性識別データを取得する取得部であり、印刷データを受けると、該印刷データに付与された機密性識別データを取得する。
ここで、まず、取得された機密性識別データが「機密性有り」を示している場合について説明を行う。
尚、本実施例では、「機密性有り」を示す機密性識別データにて説明を行うがこれに限られることはなく、例えば、機密性有無を判断するためのフラグビットを用いてもよい。また、上位装置50から、揮発性記憶部12に格納すべきことを指示するコマンドを含む印刷データを受信する構成としてもよい。
データ格納制御部15は、取得される機密性識別データに応じて、印刷データの格納先を制御する制御部であり、取得された機密性識別データが「機密性有り」を示していると、印刷データを揮発性記憶部12に格納すべきことを検知し、まず、揮発性記憶部12の最先アドレスが示す記憶領域から印刷データを格納する。
ここで、本実施例の画像形成装置10のデータ管理方法について説明を行う。
揮発性記憶部12は、管理テーブル501、配置テーブル502、メモリを管理するメモリ管理テーブル504を保持している。また、揮発性記憶部12の記憶領域503は、所定サイズのデータブロックで管理されており、各データブロックは番号で管理されている(図7参照)。
管理テーブル501とは、格納されるデータが印刷データ、画像データ及び中間データのいずれかを識別するための種別データと、配置テーブル502の先頭番号を示す先頭番号データから構成されるテーブルであり、配置テーブル502とは、記憶領域503の各データブロックに対応した番号毎に、各ブロックがどのブロックまで使用しているかを示す次ブロック番号データが対応づけられたテーブルである。本実施例では、各データが格納された最終ブロックの次ブロック番号データは「FF」を示し、空きブロックを示す次ブロック番号データは「0」を示していることとする(図7参照)。
まず、データ格納制御部15は、データの書き込み処理動作に先立ち、書き込み対象となるブロックを示す番号nを「0」に初期化する。
引き続き、データ格納制御部15は、配置テーブル502において、番号nに対応する次ブロック番号データの内容を確認する。
次ブロック番号データが「0」以外(=即ち、使用済み)を示していると、番号nをインクリメント(=「1」加算)すると共に、「0」を示す次ブロック番号データ(=即ち、空き)の検索を開始し、「0」を示す次ブロック番号データ「n」を検索すると、格納されるデータの種別データと、検索された次ブロック番号データ「n」を先頭番号データとして管理テーブル501に書き込むと共に、受け付けた印刷データ等を記憶領域503のブロック番号「n」に書き込む。ここで、種別データとは、データ種別を識別するための任意の情報であり、本実施例では、印刷データ、中間データ、画像データのいずれかを示すデータとする。
一方、全てのデータの受信が完了していないと、引き続き、データ格納制御部15は、次ブロック番号データ「m」に「n+1」を書き込み、配置テーブル502において、次の書き込み対象となる番号「m」に対応する次ブロック番号データの内容を確認する。
次ブロック番号データが「0」以外(=即ち、使用済み)を示していると、上記と同様に、番号「m」をインクリメント(=「1」加算)すると共に、「0」を示す次ブロック番号データ(=即ち、空き)の検索を開始し、「0」を示す次ブロック番号データ「m」を検索すると、配置テーブル502の番号nの次ブロック番号データに「m」を書き込むと共に、ブロック番号データ「n」に「m」を代入して更新し、受け付けた印刷データ等を記憶領域503のブロック番号「n」に書き込む。
上記の格納動作を繰り返し、印刷データの受信が完了すると、配置テーブル502の番号nにデータの終了を示す「FF」を書き込んで書き込み動作を終了する。印刷データの受信が完了すると、引き続き、画像処理部16による画像変換処理が行われる。
画像処理部16は、印刷データを画像データに変換する変換部であり、揮発性記憶部12の記憶領域に印刷データが格納されると、管理テーブル501の種別データの先頭番号データが示す番号から、記憶領域503の対応する番号のブロックのデータを読み出すと共に、1つのブロックの読み出しが完了すると、配置テーブル502の先頭番号データに対応する次ブロック番号データが示す番号から、記憶領域503の対応する番号のブロックのデータを読み出す。更に、配置テーブル502の次ブロック番号データに対応する次ブロック番号データが示す番号から、記憶領域503の対応する番号のブロックのデータを読み出し、この読み出し動作を次ブロック番号データが「FF」を示すまで繰り返し行う。
そして、印刷データの読み出しが完了すると、画像変換指示データに基づいて、該読み出された印刷データを画像データに変換する。
ここで、画像データの変換は、印刷データの形式により処理が異なり、例えば、圧縮後のデータの再展開処理、カラー色域の圧縮変換処理、プリンタエンジン18のγ特性にあわせたγ変換処理、1画素が多値の階調値で表現されるデータをプリンタエンジン18の性能にあわせるための階調処理等が実行される。
この際、各画像変換処理段階で生成される各中間データが上記と同様の書き込み動作により、揮発性記憶部12の記憶領域503に一時格納され、最終的に印刷可能な画像データが生成され、揮発性記憶部12に格納されるまで、揮発性記憶部12への各中間データの読み出し及び書き込みが繰り返される。
引き続き、制御部11は、揮発性記憶部12に画像データが格納されると、画像データを読み出すと共に、読み出された画像データを印刷制御部17に転送する。
印刷制御部17は、画像データの印刷処理を制御する制御部であり、後述するプリンタエンジン18を構成する各部位に接続されている。この印刷制御部17は、画像データを受けると、画像データに基づいて印刷処理を制御すべく、印刷開始を指示する印刷指示信号及び画像データをプリンタエンジン18に転送する。
プリンタエンジン18は、画像データに基づく印刷処理を実行する実行部であり、給紙ローラ駆動部18A、搬送ベルト駆動部18B、LEDヘッド駆動部18C、現像トナー供給制御部18D、転写用駆動部18E、感光体ドラム駆動部18F、定着ローラ駆動部18Gを有している。
図6は、本実施例の画像形成装置10の一般的なタンデム型プリンタエンジン18を示す概略図である。
図6に示すように、プリンタエンジン18は、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色に対応して、感光体を感光させるべく、LEDヘッド駆動部18Cに接続されたLEDヘッド204、209、214、219と、感光体ドラム駆動部18Fに接続された感光体ドラム206、211、216、221と、現像トナー供給制御部18Dに接続された各色(イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック)の画像を現像するためのトナー供給機構205、210、215、220と、転写用駆動部18Eに接続された転写用機構207、212、217、222と、感光体をクリーニングするためのクリーニング機構203、208、213、218と、記録紙を搬送すべく、搬送ベルト駆動部18Bに接続されている記録紙搬送機構224と、定着ローラ駆動部18Gに接続された記録紙上に形成された画像を定着させるための定着機構202と、給紙ローラ駆動部18Aに接続された記録紙を給紙する給紙ローラ223と、書き込み開始位置を検出するスイッチ225から構成されている。
このプリンタエンジン18の給紙ローラ駆動部18Aは、印刷指示信号を受けると、給紙ローラ223を回転させ、画像形成装置10内に記録紙を引き込む。
スイッチ225が画像形成装置10内に引き込まれた記録紙の書き込み開始位置を検出すると、搬送ベルト駆動部18Bが記録紙搬送機構224を駆動させ、記録紙の搬送を行うと共に、感光体ドラム駆動部18Fは、感光体ドラム206、211、216、221を回転させる。
引き続き、LEDヘッド駆動部18Cは、各感光体ドラム206、211、216、221の回転と記録紙の搬送位置に同期して、LEDヘッド204、209、214、219を受け付けた画像データに基づいてそれぞれ感光させ、感光体ドラム206、211、216、221上に静電潜像を形成する。
現像トナー供給制御部18Dは、感光体ドラム206、211、216、221上に形成された静電潜像に基づいて、トナー供給機構205、210、215、220をそれぞれ制御して、各色毎のトナーを供給し、感光体ドラム206、211、216、221上にトナー画像を現像する。
転写用駆動部18Eは、転写用機構207、212、217、222をそれぞれ記録紙の搬送に同期して制御させ、感光体ドラム206、211、216、221上に現像されたトナー画像を記録紙に転写する。その後、クリーニング機構203、208、213、218は、感光体ドラム206、211、216、221上に残留したトナーを除去する。
引き続き、定着ローラ駆動部18Gは、定着機構202を記録紙の搬送に同期して制御させ、記録紙上に転写されたトナー画像を定着させて、画像形成装置10の外部に排出する。
印刷制御部17は、プリンタエンジン18が画像データに基づいた印刷処理を完了すると、印刷完了を示す印刷完了信号を制御部11に出力する。
制御部11は、印刷完了信号を受けると、印刷完了を検知し、揮発性記憶部12の記憶領域の開放処理として、メモリ管理テーブル504(図7参照)の領域をクリアする。
ここで、揮発性記憶部12の記憶領域には、他の印刷処理が実行されるまで、印刷データおよび画像データが残存することになるが、揮発性記憶部12は揮発性であることから、電源オフ時に、格納されている印刷データおよび画像データが確実に消去される。従って、機密性を有する印刷データおよび画像データが漏洩するのを防止できる。
次に、取得された機密性識別データが「機密性無し」を示している場合について説明を行う。
データ格納制御部15は、取得された機密性識別データが「機密性無し」を示していると、印刷データを不揮発性記憶部13に格納すべきことを検知し、まず、不揮発性記憶部13の最先アドレスが示す記憶領域から印刷データを格納する。
画像処理部16は、不揮発性記憶部13の記憶領域に印刷データが格納されると、上記と同様に、印刷データを読み出すと共に、画像変換指示データに基づいて、該読み出された印刷データを画像データに変換する。
ここで、画像データの変換は、上述したように、印刷データの形式により処理が異なり、例えば、圧縮後のデータの再展開処理、カラー色域の圧縮変換処理、プリンタエンジン18のγ特性にあわせたγ変換処理、1画素が多値の階調値で表現されるデータをプリンタエンジン18の性能にあわせるための階調処理等が実行される。
この際、各画像変換処理段階で生成される各中間データが不揮発性記憶部13の各記憶領域503に一時格納され、最終的に印刷可能な画像データが生成され、不揮発性記憶部13に格納されるまで、不揮発性記憶部13への各中間データの読み出し及び書き込みが繰り返される。
引き続き、制御部11は、不揮発性記憶部13に画像データが格納されると、上記と同様に、画像データを読み出すと共に、読み出された画像データを印刷制御部17に転送する。
印刷制御部17は、画像データを受けると、上述したように、プリンタエンジン18を制御して、画像データに基づいた印刷処理を実行させる。そして、プリンタエンジン18が印刷処理を完了すると、印刷完了を示す印刷完了信号を制御部11に出力する。
制御部11は、印刷完了信号を受けると、印刷完了を検知し、不揮発性記憶部13の記憶領域の開放処理として、管理テーブル501及び配置テーブル502の該当情報を消去する。
ここで、不揮発性記憶部13の記憶領域には、他の印刷処理が実行されるまで、印刷データおよび画像データが残存することになるが、該残存する印刷データおよび画像データは、機密性を有しないデータであることから、機密性の高い印刷データおよび画像データが漏洩するのを防止できる。
〈実施例1の動作〉
以下、本実施例の画像形成装置10の印刷動作の説明を行う。
図2は、実施例1の画像形成装置10による印刷動作のフローチャートである。
上位装置50は、画像形成装置10に印刷要求を行うべく、利用者の操作によって、画像の解像度指定等の変換指示を示す画像変換指示データおよび印刷対象となる印刷データが機密性を有しているか否かを示す機密性識別データを付与した印刷データを画像形成装置10に送信する(S1)。本実施例では、機密性識別データは、「機密性有り」及び「機密性無し」のいずれかを示すデータである。
画像形成装置10の制御部11は、上位装置50から、インターフェース制御部20を介して印刷データを受信すると、該印刷データを機密情報取得部14に転送する。
機密情報取得部14は、印刷データを受けると、該印刷データに付与された機密性識別データを取得する(S2)。
ここで、まず、取得された機密性識別データが「機密性有り」を示している場合の印刷動作について説明を行う。
データ格納制御部15は、取得された機密性識別データが「機密性有り」を示していると(S3)、印刷データを揮発性記憶部12に格納すべきことを検知し、上述したように、まず、揮発性記憶部12の最先アドレスが示す記憶領域から印刷データを格納する(S4)。
画像処理部16は、揮発性記憶部12の記憶領域に印刷データが格納されると、上述したように、印刷データを読み出すと共に、画像変換指示データに基づいて、該読み出された印刷データを画像データに変換する(S5)。
制御部11は、画像処理部16が印刷データを画像データに変換すると、変換された画像データを揮発性記憶部12に格納する(S6)。
引き続き、制御部11は、揮発性記憶部12に画像データが格納されると、画像データを読み出すと共に、読み出された画像データを印刷制御部17に転送する。
印刷制御部17は、画像データを受けると、上述したように、プリンタエンジン18を制御し、画像データに基づいて印刷処理を実行させる(S7)。そして、印刷処理が完了すると、印刷完了を示す印刷完了信号を制御部11に出力する。
制御部11は、印刷完了信号を受けると、印刷完了を検知し、揮発性記憶部12の記憶領域の開放処理として、メモリ管理テーブル504の領域をクリアする(S8)。
ここで、揮発性記憶部12の記憶領域には、他の印刷処理が実行されるまで、印刷データおよび画像データが残存することになるが、揮発性記憶部12は揮発性であることから、電源オフ時に、格納されている印刷データおよび画像データが確実に消去される。従って、機密性を有する印刷データおよび画像データが漏洩するのを防止できる。
次に、取得された機密性識別データが「機密性無し」を示している場合について説明を行う。
データ格納制御部15は、取得された機密性識別データが「機密性無し」を示していると(S3)、印刷データを不揮発性記憶部13に格納すべきことを検知し、まず、不揮発性記憶部13の最先アドレスが示す記憶領域から印刷データを格納する(S9)。
画像処理部16は、上記と同様に、不揮発性記憶部13の記憶領域に印刷データが格納されると、格納された印刷データを読み出すと共に、画像変換指示データに基づいて、該読み出された印刷データを画像データに変換する(S10)。
制御部11は、画像処理部16が印刷データを画像データに変換すると、変換された画像データを不揮発性記憶部13に格納する(S11)。
引き続き、制御部11は、上記と同様に、不揮発性記憶部13に画像データが格納されると、格納された画像データを読み出すと共に、読み出された画像データを印刷制御部17に転送する。
印刷制御部17は、画像データを受けると、上記と同様に、プリンタエンジン18を制御して、画像データに基づいた印刷処理を実行させる(S7)。そして、印刷処理が完了すると、印刷完了を示す印刷完了信号を制御部11に出力する。
制御部11は、印刷完了信号を受けると、印刷完了を検知し、不揮発性記憶部13の記憶領域の開放処理として、管理テーブル501と配置テーブル502の該当情報を消去する(S8)。
ここで、不揮発性記憶部13の記憶領域には、他の印刷処理が実行されるまで、印刷データおよび画像データが残存することになるが、該残存する印刷データおよび画像データは、機密性を有しないデータであることから、機密性を有する印刷データおよび画像データが漏洩するのを防止できる。
〈実施例1の効果〉
本実施例の画像形成装置10では、上位装置50から受信した印刷データに付与されている機密性識別データに基づいて、該印刷データが機密性を有するか否かを判定すると共に、印刷データが機密性を有する場合、印刷データ及び該印刷データに付与された画像変換指示データに基づいて変換される画像データを揮発性記憶部12に格納するようにしたので、電源オフ時、揮発性記憶部12に格納されている印刷データ及び画像データを確実に消去することができる。従って、悪意の第三者により、不揮発性記憶部の記憶領域が解析され、機密性を有する印刷データ及び画像データが漏洩するのを防止できる。
〈実施例2の構成〉
図3は、実施例2の画像形成装置40を示すブロック構成図である。
図3に示すように、本実施例の画像形成装置40は、制御部41、データ分解部42、データ格納制御部43、画像処理部44を有している。また、画像形成装置40は、ネットワーク30を介して上位装置60と接続されている。その他の構成は実施例1と同様である。
上位装置60は、利用者が操作するPC(Personal Computer)であり、画像形成装置10に印刷要求を行うべく、利用者の操作によって、画像の解像度指定等の変換指示を示す画像変換指示データ、印刷データが機密性を有するか否かを示す機密性識別データ、機密性を有する印刷データの分解方式を示す分解方式指示データを付与した印刷データを画像形成装置40に送信する。
本実施例では、機密性識別データは、「機密性有り」及び「機密性無し」のいずれかを示すデータである。また、分解方式指示データは、例えば、「機密色分解(赤色)」、「機密文字分解(文字)」、「分解指示無し」のいずれかを示すデータである。
画像形成装置40の制御部41は、いわゆるCPUとして、画像形成装置40を統括制御する制御部であり、上位装置60から、インターフェース制御部20を介して画像変換指示データ、機密性識別データ、分解方式指示データを付与した印刷データを受信すると、該印刷データを機密情報取得部14に転送する。
機密情報取得部14は、実施例1と同様に、印刷データを受けると、該印刷データに付与された機密性識別データを取得する。
データ格納制御部43は、取得される機密性識別データに応じて、印刷データの格納先を制御する制御部であり、取得された機密性識別データが「機密性無し」を示していると、印刷データを不揮発性記憶部13に格納すべきことを検知し、以降、実施例1の機密性識別データが「機密性無し」を示している場合と同様に動作する。
取得された機密性識別データが「機密性有り」を示していると、データ格納制御部43は、引き続き、該印刷データに付与された分解方式指示データを取得し、分解方式指示データが「分解指定無し」を示していると、データ分解部42による印刷データの分解処理が不要であり、かつ印刷データを揮発性記憶部12に格納すべきことを検知し、以降、実施例1の機密性識別データが「機密性有り」を示している場合と同様に動作する。
データ格納制御部43は、分解方式指示データが「分解指定無し」以外を示していると、印刷データをデータ分解部42に転送する。
データ分解部42は、分解方式指示に応じて、印刷データの分解処理を行う部であり、印刷データを受けると、該印刷データに付与された分解方式指示データを取得すると共に、該分解方式指示データに基づいて、印刷データの分解処理を実行する。
即ち、分解方式指示データが「機密色分解(赤色)」を示していると、データ分解部42は、分解方式指示データに基づいて、印刷データを解析し、機密色領域(赤色)を抽出した機密色領域印刷データと非機密色領域(赤色以外)を抽出した非機密色領域印刷データとに分解し、分解方式指示データが「機密文字分解(文字)」を示していると、データ分解部42は、分解方式指示データに基づいて、印刷データを解析し、機密文字領域(文字)を抽出した機密文字領域印刷データと非機密文字領域(文字以外)を抽出した非機密文字領域印刷データとに分解する。
引き続き、データ格納制御部43は、データ分解部42が印刷データを機密色領域印刷データと非機密色領域印刷データとに分解すると、機密色領域印刷データを揮発性記憶部12に格納すると共に、非機密色領域印刷データを不揮発性記憶部13に格納するのを検知し、各データの格納制御を開始する。
即ち、まず、揮発性記憶部12の最先アドレスが示す記憶領域から機密色領域印刷データを格納する。
引き続き、データ格納制御部43は、不揮発性記憶部13の最先アドレスが示す記憶領域から非機密色領域印刷データを格納する。
一方、データ分解部42が印刷データを機密文字領域印刷データと非機密文字領域印刷データとに分解すると、データ格納制御部43は、機密文字領域印刷データを揮発性記憶部12に格納すると共に、非機密文字領域印刷データを不揮発性記憶部13に格納するのを検知し、各印刷データの格納制御を開始する。
即ち、まず、揮発性記憶部12の最先アドレスが示す記憶領域から機密文字領域印刷データを格納する。
引き続き、データ格納制御部43は、不揮発性記憶部13の最先アドレスが示す記憶領域から非機密文字領域印刷データを格納する。
画像処理部44は、印刷データを画像データに変換する変換部であり、揮発性記憶部12および不揮発性記憶部13に各印刷データがそれぞれ格納されると、各印刷データの変換処理を開始する。
即ち、揮発性記憶部12に機密色領域印刷データが格納され、不揮発性記憶部13に非機密色領域印刷データが格納されている場合、まず、格納された機密色領域印刷データを読み出すと共に、画像変換指示データに基づいて、該読み出された機密色領域印刷データを機密色領域画像データに変換する。
制御部41は、画像処理部44が機密色領域印刷データを機密色領域画像データに変換すると、変換された機密色領域画像データを揮発性記憶部12に格納する。
引き続き、画像処理部44は、不揮発性記憶部13から、格納されている非機密色領域印刷データを読み出すと共に、画像変換指示データに基づいて、該読み出された非機密色領域印刷データを非機密色領域画像データに変換する。
制御部41は、画像処理部44が非機密色領域印刷データを非機密色領域画像データに変換すると、変換された非機密色領域画像データを不揮発性記憶部13に格納する。
一方、揮発性記憶部12に機密文字領域印刷データが格納され、不揮発性記憶部13に非機密文字領域印刷データが格納されている場合、まず、揮発性記憶部12から、格納されている機密文字領域印刷データを読み出すと共に、画像変換指示データに基づいて、該読み出された機密文字領域印刷データを機密文字領域画像データに変換する。
制御部41は、画像処理部44が機密文字領域印刷データを機密文字領域画像データに変換すると、変換された機密文字領域画像データを揮発性記憶部12に格納する。
引き続き、画像処理部44は、不揮発性記憶部13から、格納されている非機密文字領域印刷データを読み出すと共に、画像変換指示データに基づいて、該読み出された非機密文字領域印刷データを非機密文字領域画像データに変換する。
制御部41は、画像処理部44が非機密文字領域印刷データを非機密文字領域画像データに変換すると、変換された非機密文字領域画像データを不揮発性記憶部13に格納する。
引き続き、画像処理部44は、揮発性記憶部12および不揮発性記憶部13に分解された画像データがそれぞれ格納されると、分解された画像データの合成処理を開始する。
即ち、揮発性記憶部12に機密色領域画像データが格納され、不揮発性記憶部13に非機密色領域画像データが格納されている場合、まず、機密色領域画像データを読み出すと共に、非機密色領域画像データを読み出し、読み出された機密色領域画像データ及び非機密色領域画像データの合成処理を行い、印刷すべき画像データを生成する。
制御部41は、画像処理部44が画像データを生成すると、生成された画像データを揮発性記憶部12に格納する。
一方、揮発性記憶部12に機密文字領域画像データが格納され、不揮発性記憶部13に非機密文字領域画像データが格納されている場合、まず、機密文字領域画像データを読み出すと共に、非機密文字領域画像データを読み出し、読み出された機密文字領域画像データ及び非機密文字領域画像データの合成処理を行い、印刷すべき画像データを生成する。
制御部41は、画像処理部44が画像データを生成すると、生成された画像データを揮発性記憶部12に格納する。
引き続き、制御部41は、揮発性記憶部12に画像データが格納されると、該格納された画像データを読み出すと共に、読み出された画像データを印刷制御部17に転送する。
印刷制御部17は、実施例1と同様に、プリンタエンジン18を制御し、受け付けた画像データに基づいて印刷処理を実行させ、印刷処理が完了すると、印刷完了を示す印刷完了信号を制御部41に出力する。
制御部41は、印刷完了信号を受けると、印刷完了を検知し、揮発性記憶部12及び不揮発性記憶部13の記憶領域の開放処理として、メモリ管理テーブル504の領域をクリアすると共に、管理テーブル501及び配置テーブル502をそれぞれ消去する。
ここで、揮発性記憶部12の記憶領域には、他の印刷処理が実行されるまで、機密色領域印刷データ、機密色領域画像データ、画像データ或いは、機密文字領域印刷データ、機密文字領域画像データ、画像データが残存することになるが、揮発性記憶部12は揮発性であることから、電源オフ時に、格納されている各データが確実に消去される。また、不揮発性記憶部13の記憶領域にも同様に、他の印刷処理が実行されるまで、非機密色領域印刷データおよび非機密色領域画像データ或いは、非機密文字領域印刷データおよび非機密文字領域画像データが残存することになるが、該残存する各データは機密性を有しないデータである。従って、機密性を有する各データが漏洩するのを防止できる。更に、機密性を有するデータのみを揮発性記憶部12に格納することから、機密性を有するデータの格納に必要な揮発性記憶部12の記憶容量を低減できる。
〈実施例2の動作〉
以下、本実施例の画像形成装置10の印刷動作の説明を行う。
図4は、実施例2の画像形成装置40による印刷動作フローチャートである。
上位装置60は、画像形成装置10に印刷要求を行うべく、利用者の操作によって、画像の解像度指定等の変換指示を示す画像変換指示データ、印刷データが機密性を有するか否かを示す機密性識別データ、機密性を有する印刷データの分解方式を示す分解方式指示データを付与した印刷データを画像形成装置40に送信する(S1)。
本実施例では、機密性識別データは、「機密性有り」及び「機密性無し」のいずれかを示すデータである。また、分解方式指示データは、例えば、「機密色分解(赤色)」、「機密文字分解(文字)」、「分解指示無し」のいずれかを示すデータである。
画像形成装置40の制御部41は、上位装置60から、画像変換指示データ、機密性識別データ、分解方式指示データを付与した印刷データを受信すると、該印刷データを機密情報取得部14に転送する。
機密情報取得部14は、実施例1と同様に、印刷データを受けると、該印刷データに付与された機密性識別データを取得する(S2)。
データ格納制御部43は、取得された機密性識別データが「機密性無し」を示していると(S3)、印刷データを不揮発性記憶部13に格納すべきことを検知し、以降、実施例1の機密性識別データが「機密性無し」を示している場合と同様に動作する。
取得された機密性識別データが「機密性有り」を示していると(S3)、データ格納制御部43は、引き続き、該印刷データに付与された分解方式指示データを取得し、分解方式指示データが「分解指定無し」を示していると、データ分解部42による印刷データの分解処理が不要であり、かつ印刷データを揮発性記憶部12に格納すべきことを検知し、以降、実施例1の機密性識別データが「機密性有り」を示している場合と同様に動作する。
データ格納制御部43は、分解方式指示データが「分解指定無し」以外を示していると、印刷データをデータ分解部42に転送する。
データ分解部42は、印刷データを受けると、該印刷データに付与された分解方式指示データを取得すると共に、該分解方式指示データに基づいて、印刷データの分解処理を開始する。
即ち、分解方式指示データが「機密色分解(赤色)」を示していると(S9−1)、データ分解部42は、分解方式指示データに基づいて、印刷データを解析し、機密色領域(赤色)を抽出した機密色領域印刷データと非機密色領域(赤色以外)を抽出した非機密色領域印刷データとに分解し(S13)、分解方式指示データが「機密文字分解(文字)」を示していると(S9−2)、データ分解部42は、分解方式指示データに基づいて、印刷データを解析し、機密文字領域(文字)を抽出した機密文字領域印刷データと非機密文字領域(文字以外)を抽出した非機密文字領域印刷データとに分解する(S21)。
引き続き、データ格納制御部43は、データ分解部42が印刷データを機密色領域印刷データと非機密色領域印刷データとに分解すると、機密色領域印刷データを揮発性記憶部12に格納すると共に、非機密色領域印刷データを不揮発性記憶部13に格納するのを検知し、各データの格納制御を開始する。
即ち、まず、揮発性記憶部12の最先アドレスが示す記憶領域から機密色領域印刷データを格納する(S14)。
引き続き、データ格納制御部43は、不揮発性記憶部13の最先アドレスが示す記憶領域から非機密色領域印刷データを格納する(S15)。
一方、データ分解部42が印刷データを機密文字領域印刷データと非機密文字領域印刷データとに分解すると、データ格納制御部43は、機密文字領域印刷データを揮発性記憶部12に格納すると共に、非機密文字領域印刷データを不揮発性記憶部13に格納するのを検知し、各印刷データの格納制御を開始する。
即ち、まず、揮発性記憶部12の最先アドレスが示す記憶領域から機密文字領域印刷データを格納する(S22)。
引き続き、データ格納制御部43は、不揮発性記憶部13の最先アドレスが示す記憶領域から非機密文字領域印刷データを格納する(S23)。
画像処理部44は、揮発性記憶部12および不揮発性記憶部13に各印刷データがそれぞれ格納されると、各印刷データの変換処理を開始する。
即ち、揮発性記憶部12に機密色領域印刷データが格納され、不揮発性記憶部13に非機密色領域印刷データが格納されている場合、まず、揮発性記憶部12の機密色領域印刷データを読み出すと共に、画像変換指示データに基づいて、該読み出された機密色領域印刷データを機密色領域画像データに変換する(S16)。
制御部41は、画像処理部44が機密色領域印刷データを機密色領域画像データに変換すると、変換された機密色領域画像データを揮発性記憶部12に格納する(S17)。
引き続き、画像処理部44は、不揮発性記憶部13の非機密色領域印刷データを読み出すと共に、画像変換指示データに基づいて、該読み出された非機密色領域印刷データを非機密色領域画像データに変換する(S18)。
制御部41は、画像処理部44が非機密色領域印刷データを非機密色領域画像データに変換すると、変換された非機密色領域画像データを不揮発性記憶部13に格納する(S19)。
一方、揮発性記憶部12に機密文字領域印刷データが格納され、不揮発性記憶部13に非機密文字領域印刷データが格納されている場合、まず、格納された機密文字領域印刷データを読み出すと共に、画像変換指示データに基づいて、該読み出された機密文字領域印刷データを機密文字領域画像データに変換する(S24)。
制御部41は、画像処理部44が機密文字領域印刷データを機密文字領域画像データに変換すると、変換された機密文字領域画像データを揮発性記憶部12に格納する(S25)。
引き続き、画像処理部44は、不揮発性記憶部13の非機密文字領域印刷データを読み出すと共に、画像変換指示データに基づいて、該読み出された非機密文字領域印刷データを非機密文字領域画像データに変換する(S26)。
制御部41は、画像処理部44が非機密文字領域印刷データを非機密文字領域画像データに変換すると、変換された非機密文字領域画像データを不揮発性記憶部13に格納する(S27)。
引き続き、画像処理部44は、揮発性記憶部12および不揮発性記憶部13に分解された画像データがそれぞれ格納されると、分解された画像データの合成処理を開始する。
即ち、揮発性記憶部12に機密色領域画像データが格納され、不揮発性記憶部13に非機密色領域画像データが格納されている場合、まず、機密色領域画像データを読み出すと共に、非機密色領域画像データを読み出し、読み出された機密色領域画像データ及び非機密色領域画像データの合成処理を行い、印刷すべき画像データを生成する(S20)。
制御部41は、画像処理部44が画像データを生成すると、生成された画像データを揮発性記憶部12に格納する(S12)。
一方、揮発性記憶部12に機密文字領域画像データが格納され、不揮発性記憶部13に非機密文字領域画像データが格納されている場合、まず、機密文字領域画像データを読み出すと共に、非機密文字領域画像データを読み出し、読み出された機密文字領域画像データ及び非機密文字領域画像データの合成処理を行い、印刷すべき画像データを生成する(S28)。
制御部41は、画像処理部44が画像データを生成すると、生成された画像データを揮発性記憶部12に格納する(S12)。
引き続き、制御部41は、揮発性記憶部12に画像データが格納されると、該格納された画像データを読み出すと共に、読み出された画像データを印刷制御部17に転送する。
印刷制御部17は、実施例1と同様に、受け付けた画像データに基づいて印刷処理を実行し(S7)、印刷処理が完了すると、印刷完了を示す印刷完了信号を制御部41に出力する。
制御部41は、印刷完了信号を受けると、実施例1と同様に、印刷完了を検知し、揮発性記憶部12及び不揮発性記憶部13の記憶領域の開放処理として、メモリ管理テーブル504の領域をクリアすると共に、管理テーブル501及び配置テーブル502の該当情報をそれぞれ消去する(S8)。
ここで、揮発性記憶部12の記憶領域には、他の印刷処理が実行されるまで、機密色領域印刷データ、機密色領域画像データ、画像データ或いは、機密文字領域印刷データ、機密文字領域画像データ、画像データが残存することになるが、揮発性記憶部12は揮発性であることから、電源オフ時に、格納されている各データが確実に消去される。また、不揮発性記憶部13の記憶領域にも同様に、他の印刷処理が実行されるまで、非機密色領域印刷データ、非機密色領域画像データ或いは、非機密文字領域印刷データ、非機密文字領域画像データが残存することになるが、該残存する各データは機密性を有しないデータである。従って、機密性を有する各データが漏洩するのを防止できる。更に、機密性を有するデータのみを揮発性記憶部12に格納することから、機密性を有するデータの格納に必要な揮発性記憶部12の記憶容量を低減できる。
〈実施例2の効果〉
本実施例の画像形成装置40では、上位装置60から受信した印刷データに付与されている機密性識別データに基づいて、該印刷データが機密性を有するか否かを判定すると共に、印刷データが機密性を有すると、印刷データに付与されているデータ分解方式を示す分解方式指示データに基づいて、印刷データを機密色領域印刷データ及び非機密色領域印刷データ、又は機密文字領域印刷データ及び非機密文字領域印刷データに分解し、分解された機密色領域印刷データ及び機密文字領域印刷データのいずれかを揮発性記憶部12に格納すると共に、非機密色領域印刷データ及び非機密文字領域印刷データのいずれかを不揮発性記憶部13に格納する。そして、印刷データに付与された画像変換指示データに基づいて、機密色領域印刷データ及び非機密色領域印刷データ、或いは、機密色領域印刷データ及び機密文字領域印刷データのいずれかを変換および合成した画像データを生成し、該生成された画像データを揮発性記憶部12に格納するようにしたので、電源オフ時に、揮発性記憶部12に格納されている機密色領域印刷データ、機密色領域画像データ及び画像データ或いは、機密文字領域印刷データ、機密文字領域画像データ及び画像データを確実に消去することができる。従って、悪意の第三者により、不揮発性記憶部の記憶領域が解析され、機密性を有する各データが漏洩するのを防止できる。更に、機密性を有するデータのみを揮発性記憶部12に格納することから、機密性を有するデータの格納に必要な揮発性記憶部12の記憶容量を低減できる。
〈実施例3の構成〉
図8は、本発明の実施例3の画像形成装置10aを示すブロック構成図である。
図8に示すように、本発明の画像形成装置10aは、制御部11a、揮発性記憶部12、不揮発性記憶部13、データ格納制御部15a、画像処理部16a、印刷制御部17、プリンタエンジン18、操作入力表示部19、インターフェース制御部20、フラッシュメモリ21、属性情報取得部22、印刷データ管理部23、機密データ消去部24を有している。また、画像形成装置10aは、上位装置50aにネットワーク30を介して接続されている。
フラッシュメモリ21は、電気的にデータを記憶する記憶部である。そして、フラッシュメモリ21は、不揮発性記憶部13のように機械的駆動部分を持たないため、振動や衝撃に強いという特性を持つ。ここで、フラッシュメモリ21に電気的に記憶されたデータは、削除及び他のデータによる1回の上書き処理を受けると、フラッシュメモリ21の記憶領域から完全に消去する。
揮発性記憶部12とは、電気的にデータを記憶する所定サイズの記憶領域に区分されたRAM(Random Access Memory)から構成されるメモリである。この揮発性記憶部12は、画像形成装置10aの例えば図示しない電源スイッチを切られて電力の供給が遮断されると、格納した全データを消去するという特性を持つ。ここで、揮発性記憶部12に電気的に記憶されたデータは、削除及び他のデータによる1回の上書き処理を受けると、揮発性記憶部12の記憶領域から完全に消去する。
不揮発性記憶部13は、磁気的にデータを記憶する所定サイズの記憶領域に区分されたハードディスクから構成されるメモリである。ここで、不揮発性記憶部13に磁気的に記憶されたデータは、削除及び他のデータによる1回の上書き処理を受けても、記憶領域に残存磁気データが残り、この残存磁気データから元のデータを復元することが可能であるため、悪意の第三者の手に渡ると、機密データが漏洩するという問題がある。
インターフェース制御部20は、外部とのデータ入出力を制御する制御部であり、USB(Universal Serial Bus)、IEEE1394等のシリアルインターフェースや、IEEE1284、SCSI(Small Computer System Interface)等のパラレルインターフェース等の汎用インターフェースであり、各インターフェースの所定のプロトコルで上位装置50aと接続され、後述するように、上位装置50から印刷データを受信すると共に、上位装置50aに対し、画像形成装置10aの内部状態を示すデータ等を送信する。
操作入力表示部19は、図5に示されるように、画像形成装置10aの設定や動作モード、起動命令等の指示を画像形成装置10aに入力するためのキースイッチ19Aと画像形成装置10aの内部状態等を表示する表示部19Bを有している。
上位装置50aは、利用者が操作するPC(Personal Computer)であり、画像形成装置10aに印刷要求を行うべく、利用者の操作によって、印刷対象となる印刷データが、後述する「一般印刷データ」であるか、「親展印刷データ」であるか、「機密印刷データ」であるかを示す「種別情報」を付与して画像形成装置10aに送信する。ここで、印刷データには、生成される毎に識別に用いる「ジョブID」が自動的に付与されるものとする。
画像形成装置10aの制御部11aは、いわゆるCPUとして画像形成装置10aを統括制御する制御部であり、上位装置50aから、インターフェース制御部20を介して印刷データを受信すると、該印刷データを属性情報取得部22に転送する。
属性情報取得部22は、印刷データに付与された「ジョブID」及び「種別情報」等の属性情報を取得する部であり、印刷データを受けると、該印刷データに付与されたジョブID及び種別情報を取得する。ここで、印刷データは、図9に示すように、上位装置50aで生成された画像描画コマンドに、印刷データの種別情報を示す「@DATATYPE=****」と、印刷データのジョブIDを示す「@DATAIDENTIFIER=****」と、印刷データの終端を示す「@DATAEND」とから構成される。
データ格納制御部15aは、上記属性情報取得部22で取得した印刷データに付与された「種別情報」に応じて、印刷データの格納先を制御する制御部である。即ち、データ格納制御部15aは、図9に示すように、種別情報が「@DATATYPE=NORMAL」であると、印刷データを受信すると共に印刷処理が可能な「一般印刷データ」であると検知し、印刷データを揮発性記憶部12に記憶する。
また、データ格納制御部15aは、図10に示すように、種別情報が「@DATATYPE=PRIVATE」であると、印刷データが機密性は無いが、画像形成装置10aの操作入力表示部19のキースイッチ19Aを介して送信先の上位装置50aの利用者からの出力指示があるまで印刷処理を待機する「親展印刷データ」であると検知し、印刷データを不揮発性記憶部13に記憶する。
更に、データ格納制御部15aは、図11に示すように、種別情報が「@DATATYPE=CONFIDENTIAL」であると、印刷データが機密性があり、画像形成装置10aの操作入力表示部19のキースイッチ19Aを介して送信先の上位装置50aの利用者からの出力指示があるまで印刷処理を待機する「機密印刷データ」であると検知し、印刷データをフラッシュメモリ21に記憶する。
印刷データ管理部23は、揮発性記憶部12と、不揮発性記憶部13と、フラッシュメモリ21とに格納された各印刷データを管理する管理部であり、印刷データの属性情報である「ジョブID」及び「種別情報」と、この印刷データの格納先の記憶部を示す「格納先情報」とを対応付けた管理情報を生成し、この管理情報を図12に示す印刷データ管理テーブルを用いて管理する。ここで、印刷データ管理テーブルは、不揮発性記憶部13に格納される。
そして、印刷データ管理部23は、上記印刷データ管理テーブルに、「種別情報=NORMAL」の管理情報が存在すると、この管理情報の「格納先情報」の示す揮発性記憶部12に格納された印刷データを画像処理部16aに転送する。また、印刷データ管理部23は、制御部11aから後述する出力指示を受けると、上記印刷データ管理テーブルの該当する管理情報の「格納先情報」の示す記憶部に格納されたこの印刷データを画像処理部16aに転送する。
また、印刷データ管理部23は、制御部11aから後述する印刷データの開放の指示を受けると、上記印刷データ管理テーブルから該当する管理情報を検索し、その管理情報の「種別情報」が「NORMAL」及び「PRIVATE」であると、該当する「格納先情報」が示す記憶部から該当する印刷データを削除する。そして、印刷データ管理部23は、記憶部から印刷データを削除すると、上記印刷データ管理テーブルから該当する管理情報を削除すると共に、後述する該当画像データを揮発性記憶部12から削除する。
一方、印刷データ管理部23は、印刷データの「種別情報」が「CONFIDENTIAL」であると、制御部11aを介して機密データ消去部24に機密データの消去を指示すると共に、管理情報の「格納先情報」を転送する。そして、印刷データ管理部23は、制御部11aを介して機密データ消去部24から後述する消去完了信号を受けると、上記印刷データ管理テーブルから該当する管理情報を削除すると共に、該当する画像データを揮発性記憶部12から削除する。
画像処理部16aは、印刷データを画像データに変換する変換部であり、各記憶部で保持する印刷データを印刷処理可能な画像データに変換する。ここで、画像変換された画像データは、制御部11aの制御により揮発性記憶部12に格納される。
ここで、画像データの変換は、印刷データの形式により処理が異なり、例えば、圧縮後のデータの再展開処理、カラー色域の圧縮変換処理、プリンタエンジン18のγ特性にあわせたγ変換処理、1画素が多値の階調値で表現されるデータをプリンタエンジン18の性能にあわせるための階調処理等が実行される。
機密データ消去部24は、フラッシュメモリ21に格納された「機密印刷データ」を悪意の第三者に漏洩しないように消去するための消去部である。即ち、機密データ消去部24は、印刷データ管理部23から機密データの消去の指示及び「格納先情報」を受けると、「格納先情報」の示すフラッシュメモリ21に格納された該当印刷データに対し、例えば「0」を示すデータを1回上書きする。そして、機密データ消去部24は、該当する印刷データに「0」を示すデータを1回上書きすると、消去完了信号を制御部11aに送信する。
印刷制御部17は、画像データの印刷処理を制御する制御部であり、後述するプリンタエンジン18を構成する各部位に接続されている。この印刷制御部17は、画像データを受けると、画像データに基づいて印刷処理を制御すべく、印刷開始を指示する印刷指示信号及び画像データをプリンタエンジン18に転送する。
プリンタエンジン18は、画像データに基づく印刷処理を実行する実行部である。ここで、プリンタエンジン18の詳細な説明については、実施例1において記載しているので、割愛する。
印刷制御部17は、プリンタエンジン18が画像データに基づいた印刷処理を完了すると、印刷完了を示す印刷完了信号を制御部11aに出力する。そして、印刷制御部11aは、印刷完了信号を受けると、印刷データ管理部23に対し、印刷データの開放を指示する。
〈実施例3の動作〉
以下、本実施例3の画像形成装置10aの印刷動作について、図13に示すフローチャートを用いて説明を行う。
上位装置50aは、画像形成装置10aに印刷要求を行うべく、利用者の操作によって、印刷対象となる印刷データが機密性を有する「機密印刷データ」であるか、機密性はないが、利用者本人のみが出力結果を取得する親展性を有する「親展印刷データ」であるか、機密性及び親展性を有さない「一般印刷データ」であるかを示す種別情報を付与した印刷データを画像形成装置10aに送信する。ここで、印刷データには、生成される毎に識別に用いる「ジョブID」が自動的に付与される。
そして、上位装置50aは、画像形成装置10aに「機密印刷データ」及び「親展印刷データ」のいずれかを送信すると、図示しない制御部の制御により、図示しないディスプレイに、例えば上記「ジョブID」を表示する。
画像形成装置10aの制御部11aは、上位装置50aから、インターフェース制御部20を介して印刷データを取得すると(ステップS101)、この印刷データを属性情報取得部22に転送する。
属性情報取得部22は、印刷データを受けると、この印刷データに付与された「ジョブID」及び「種別情報」を取得する。
ここで、まず、取得した印刷データが「機密印刷データ」の場合の動作について説明を行う。
データ格納制御部15aは、取得された種別情報が「CONFIDENTIAL」を示していると(ステップS102)、印刷データをフラッシュメモリ21に格納すべきことを検知し、印刷データのサイズと、フラッシュメモリ21の空き容量とを比較する。そして、データ格納制御部15aは、印刷データのサイズがフラッシュメモリ21の空き容量以下であると(ステップS103)、フラッシュメモリ21に印刷データを格納する(ステップS104)。
一方、データ格納制御部15aは、印刷データのサイズがフラッシュメモリ21の空き容量より大きいと、「フラッシュメモリ容量不足」を示す格納エラー信号を生成する。データ格納制御部15aが生成した格納エラー信号は、制御部11aの制御によりインターフェース制御部20を介して上位装置50aへ送信される。これにより、画像形成装置10aは、印刷データの受信処理を中止する。そして、上位装置50aの図示しない制御部は、この格納エラー信号を受けると、図示しないディスプレイに例えば「画像形成装置のメモリ容量が不足のため、処理を中断します。」という旨のメッセージを表示し、利用者に対し、再度、印刷要求を指示するよう促す。
印刷データ管理部23は、フラッシュメモリ21に印刷データが格納されると、不揮発性記憶部13に予め設定した印刷データ管理テーブルに、例えば図12に示すような、印刷データの「ジョブID=GHI789」及び「種別情報=CONFIDENTIAL」と、印刷データの格納先を示す「格納先情報=FLASH¥FileB」とを記憶する(ステップS105)。
次に、取得した印刷データが「親展印刷データ」の場合の動作について説明を行う。
データ格納制御部15aは、取得された種別情報が「PRIVATE」を示していると(ステップS106)、印刷データを不揮発性記憶部13に格納すべきことを検知し、不揮発性記憶部13に印刷データを格納する(ステップS107)。
印刷データ管理部23は、不揮発性記憶部13に印刷データが格納されると、不揮発性記憶部13に予め格納した印刷データ管理テーブルに、例えば図12に示すような、印刷データの「ジョブID=DEF456」及び「種別情報=PRIVATE」と、印刷データの格納先を示す「格納先情報=HDD¥FileA」とを記憶する(ステップS105)。
最後に、取得した印刷データが「一般印刷データ」の場合の動作について説明を行う。
データ格納制御部15aは、取得された種別情報が「NORMAL」を示していると、印刷データを揮発性記憶部12に格納すべきことを検知し、揮発性記憶部12に印刷データを格納する(ステップS108)。
印刷データ管理部23は、揮発性記憶部12に印刷データが格納されると、上記印刷データ管理テーブルに、例えば図12に示すような、印刷データの「ジョブID=ABC123」及び「種別情報=NORMAL」と、印刷データの格納先を示す「格納先情報=RAM¥FileC」とを記憶する(ステップS105)。
印刷データ管理部23は、印刷データ管理テーブルの管理情報に「種別情報=NORMAL」が存在すると(ステップS109)、揮発性記憶部12に格納された該当する印刷データを画像処理部16aに転送する。
画像処理部16aは、上記印刷データを受けると、この印刷データを画像データに変換する(ステップS110)。制御部11aは、画像処理部16aが印刷データを画像データに変換すると、変換された画像データを揮発性記憶部12に格納する。
そして、制御部11aは、揮発性記憶部12に画像データが格納されると、画像データを読み出すと共に、読み出された画像データを印刷制御部17に転送する。
印刷制御部17は、画像データを受けると、上述したように、プリンタエンジン18を制御し、画像データに基づいて印刷処理を実行させる(ステップS111)。そして、印刷処理が完了すると、印刷完了を示す印刷完了信号を制御部11aに出力する。これにより、「一般印刷データ」に基づく印刷処理が終了する。
制御部11aは、印刷完了信号を受けると、印刷データの開放を印刷データ管理部23に指示する。印刷データ管理部23は、印刷データの開放の指示を受けると、上記印刷データ管理テーブルの該当する管理情報が「種別情報=NORMAL」であるので、揮発性記憶部12に格納された該当印刷データを削除する(ステップS112)。
そして、印刷データ管理部23は、印刷処理が終了した印刷データを揮発性記憶部12から削除すると、上記印刷データ管理テーブルの該当する、例えば図12に示す管理情報「ジョブID=ABC123、種別情報=NORMAL、格納先情報=RAM¥FileC」を削除すると共に、揮発性記憶部12に格納された該当画像データを削除する(ステップS113)。
次に、本実施例3の画像形成装置10aにおける、「親展印刷データ」及び「機密印刷データ」に基づく印刷動作について、図14に示すフローチャートを用いて説明する。
図5に示すような、画像形成装置10aの操作入力表示部19のキースイッチ19Aを介して、上位装置50aの利用者から、例えば「ジョブID」を入力されると、制御部11aの制御により、印刷データ管理部23は、入力された情報に基づいて上記印刷データ管理テーブルを検索する(ステップS201)。
そして、印刷データ管理部23は、上記印刷管理テーブルを検索し、該当する印刷データの管理情報が存在すると(ステップS202)、その管理情報の「格納先情報」が示す記憶部から印刷データを読み出し、この印刷データを画像処理部16aに転送する。
一方、印刷データ管理部23は、該当する管理情報が存在しないと、図5に示すような、画像形成装置10aの操作入力表示部19の表示部19Bに「該当データ無し」を示すメッセージを表示する。
画像処理部16aは、印刷データを受けると、画像データに変換する(ステップS203)。制御部11aは、画像処理部16aが印刷データを画像データに変換すると、変換された画像データを揮発性記憶部12に格納する。
そして、制御部11aは、揮発性記憶部12に画像データを格納すると、画像データを読み出すと共に、読み出された画像データを印刷制御部17に転送する。
印刷制御部17は、画像データを受けると、上述したように、プリンタエンジン18を制御し、画像データに基づいて印刷処理を実行させる(ステップS204)。そして、印刷処理が完了すると、印刷完了を示す印刷完了信号を制御部11aに出力する。これにより、印刷データの出力処理が終了する。
ここで、まず、印刷処理が終了した印刷データが「機密印刷データ」の場合の動作について説明を行う。
制御部11aは、印刷完了信号を受けると、印刷データ管理部23に、印刷データの開放を指示する。印刷データ管理部23は、印刷データの開放の指示を受けると、上記印刷データ管理テーブルの該当する管理情報が「種別情報=CONFIDENTIAL」であると(ステップS205)、制御部11aを介して機密データ消去部24に機密データの消去を指示すると共に、管理情報の「格納先情報」を転送する。
機密データ消去部24は、機密データの消去の指示及び「格納先情報」を受けると、フラッシュメモリ21に格納された該当する印刷データに対し、例えば「0」を示すデータを1回上書きする(ステップS206)。そして、機密データ消去部24は、印刷データに「0」を示すデータを1回上書きすると、消去完了信号を制御部11aに送信する。
印刷データ管理部23は、制御部11aを介して消去完了信号を受けると、上記印刷データ管理テーブルから該当する、例えば図12に示す管理情報「ジョブID=GHI789、種別情報=CONFIDENTIAL、格納先情報=FLASH¥FileB」を削除すると共に、揮発性記憶部12に格納された該当画像データを削除する(ステップS207)。
ここで、機密データ消去部24が機密印刷データの消去を実行中には、画像形成装置10aの操作入力表示部19の表示部19Bに、「機密印刷データ消去処理中」を示すメッセージを表示し、消去が完了すると、「機密印刷データ消去完了」を示すメッセージを表示するので、利用者が機密印刷データの消去が完了する前に画像形成装置10aの図示しない電源スイッチを切ることによる、フラッシュメモリ21内に機密印刷データが残存するという問題を防止することができる。
次に、印刷処理が終了した印刷データが「親展印刷データ」の場合の動作について説明を行う。
制御部11aは、印刷完了信号を受けると、印刷データ管理部23に、印刷データの開放を指示する。印刷データ管理部23は、印刷データの開放の指示を受けると、上記印刷データ管理テーブルの該当する管理情報が「種別情報=PRIVATE」であると、「格納先情報」が示す不揮発性記憶部13に格納された該当印刷データを削除する(ステップS208)。
そして、印刷データ管理部23は、不揮発性記憶部13から印刷データを削除すると、上記印刷データ管理テーブルから該当する、例えば図12に示す管理情報「ジョブID=DEF456、種別情報=PRIVATE、格納先情報=HDD¥FileA」を削除すると共に、揮発性記憶部12に格納された該当画像データを削除する(ステップS207)。
〈実施例3の効果〉
本実施例3の画像形成装置10aでは、上位装置50aから受信した印刷データが機密性を有する場合、フラッシュメモリ21に記憶することにより、この印刷データに基づく印刷処理が終了すると、フラッシュメモリ21に格納されたこの印刷データに対し、消去用のデータを1回上書きすることで、印刷データを完全に消去することができる。これにより、機密性を有する印刷データの消去を1度の処理で確実に行うことができるので、悪意の第三者に機密情報を漏洩することを防止できる。
また、上記画像形成装置10aでは、機密印刷データをフラッシュメモリ21に格納し、親展印刷データを不揮発性記憶部13に格納するので、画像形成装置10aの図示しない電源を切り、各記憶部に供給される電力が遮断されても、利用者からの出力指示を受けるまで、各印刷データは各記憶部で保持される。
〈実施例4の構成〉
図15は、実施例4の画像形成装置10bを示すブロック構成図である。
実施例4の画像形成装置10bは、実施例3の画像形成装置10aに対し、上位装置50bから印刷データの一部に機密性を有する「機密印刷データ」を受信すると、該機密印刷データに付与された、機密性を有する部分を示す「機密領域情報」及びそれ以外の「非機密領域情報」とに基づいて、「機密領域印刷データ」及び「非機密領域印刷データ」とを示す分割印刷データを生成し、この「機密領域印刷データ」のみをフラッシュメモリ21に格納し、機密印刷データに基づく印刷処理が終了すると、この「機密領域印刷データ」に対し、他のデータを1回上書き処理して、機密性を有するデータの消去を行う構成に変更したものである。
図15に示すように、本発明の画像形成装置10bは、制御部11a、揮発性記憶部12、不揮発性記憶部13、データ格納制御部15b、画像処理部16b、印刷制御部17、プリンタエンジン18、操作入力表示部19、インターフェース制御部20、フラッシュメモリ21、属性情報取得部22、印刷データ管理部23b、機密データ消去部24b、印刷データ分割部25、印刷データ結合部26を有している。また、画像形成装置10bは、上位装置50bにネットワーク30を介して接続されている。
上位装置50bは、利用者が操作するPC(Personal Computer)であり、画像形成装置10bに印刷データの一部に機密性を有する「機密印刷データ」の印刷要求を行うべく、利用者の操作によって、「機密印刷データ」を示す「種別情報」と、機密印刷データの機密性を有する部分を示す「機密領域情報」と、それ以外を示す「非機密領域印刷情報」とを付与した印刷データを画像形成装置10bに送信する。ここで、機密印刷データは、生成されると共に、「ジョブID」が自動的に付与されるものとする。
一方、上位装置50bは、画像形成装置10bに「一般印刷データ」及び「親展印刷データ」の印刷要求を行う場合には、実施例3の上位装置50aと同様の処理を行う。
データ格納制御部15bは、属性情報取得部22で取得した印刷データに付与された種別情報」が「@DATATYPE=CONFIDENTIAL」であると、少なくとも機密領域情報を含んでいるので印刷データの分割処理が必要か否かを判断すべく、印刷データを印刷データ分割部25に転送する。
印刷データ分割部25は、機密印刷データを機密印刷データに付与された「機密領域情報」及び「非機密領域情報」とに基づいて分割処理を行う部であり、機密印刷データを受けると、後述する「機密領域印刷データ」と、「非機密領域印刷データ」とに分割する。
ここで、機密印刷データは、図16に示すように、上位装置50bで生成された画像描画コマンドに、印刷データの種別情報を示す「@DATATYPE=CONFIDENTIAL」と、印刷データのジョブIDを示す「@DATAIDENTIFIER=****」と、機密性を有する部分の開始を示す「@BeginConfidentialSection」及び機密性を有する部分の終端を示す「@EndConfidentialSection」とで囲まれた「機密領域情報」と、印刷データの終端を示す「@DATAEND」と、その他の「非機密領域情報」とから構成される。
即ち、機密印刷データが、例えば図16に示すような、先頭に「非機密領域情報1」があり、続いて「機密領域情報1」があり、最後に「非機密領域情報2」がある場合には、印刷データ分割部25は、「非機密領域印刷データ1」と、「機密領域印刷データ1」と、「非機密領域印刷データ2」とを示す3つの分割印刷データを生成する。ここで、分割印刷データには、分割処理がされると共に、自動的に昇順を示す「順番情報」が付与されるものとする。また、「機密領域印刷データ」は複数存在してもよい。
引き続き、データ格納制御部15bは、印刷データ分割部25が機密印刷データを「機密領域印刷データ」と、「非機密領域印刷データ」とに分割すると、「機密領域印刷データ」をフラッシュメモリ21に格納すると共に、「非機密領域印刷データ」を不揮発性記憶部13に格納する。
即ち、まず、データ格納制御部15bは、「機密領域印刷データ」をフラッシュメモリ21に格納する。
引き続き、データ格納制御部15bは、「非機密領域印刷データ」を不揮発性記憶部13に格納する。
一方、データ格納制御部15bは、種別情報取得部22で取得した印刷データに付与された「種別情報」が「一般印刷データ」及び「親展印刷データ」を示している場合には、実施例3のデータ格納制御部15aと同様の処理を行う。
印刷データ管理部23bは、機密印刷データの属性情報である「ジョブID」及び「種別情報」と、この機密印刷データの各分割印刷データの格納先の記憶部を示す「格納先情報」とを対応付けた管理情報を生成し、この管理情報を図17に示す印刷データ管理テーブルを用いて管理する。ここで、印刷データ管理テーブルは、機密印刷データの「格納先情報」を各分割印刷データに付与された「順番情報」に基づく昇順に管理する。また、印刷データ管理テーブルは、不揮発性記憶部13に格納される。
一方、印刷データ管理部23bは、一般印刷データ及び親展印刷データに対しては、実施例3の印刷データ管理部23と同様の処理を行う。
そして、印刷データ管理部23bは、制御部11bから出力指示を受けると、上記印刷データ管理テーブルの該当する管理情報の「種別情報」が「CONFIDENTIAL」であると、「格納先情報」の示す記憶部に格納された各分割印刷データを「順番情報」に基づいて印刷データ結合部26に転送する。また、印刷データ管理部23bは、上記印刷データ管理テーブルの「格納先情報」が「NULL」であると、分割転送終了信号を印刷データ結合部26に転送する。
印刷データ結合部26は、フラッシュメモリ21及び不揮発性記憶部13に格納された各分割印刷データを結合する結合部であり、分割印刷データを取得すると、分割印刷データに付与された「順番情報」に基づいて複数の分割印刷データを昇順に結合し、結合印刷データを生成する。ここで、結合印刷データは、制御部11bの制御により、揮発性記憶部12に記憶される。
そして、印刷データ結合部26は、印刷データ管理部23bから分割転送終了信号を受けると、生成した結合印刷データを画像処理部16bに転送する。
画像処理部16bは、結合印刷データを受けると、結合印刷データを印刷処理可能な画像データに変換する。ここで、画像処理部16bが用いる画像変換処理方法については、実施例3の画像処理部16aが用いる画像変換処理方法と同じである。そして、画像変換された画像データは、制御部11bの制御により、揮発性記憶部12に格納される。
一方、画像処理部16bは、一般印刷データ及び親展印刷データを受けると、実施例3の画像処理部16aと同様の処理を行う。そして、画像変換された画像データは、制御部11bの制御により、揮発性記憶部12に格納される。
印刷制御部17は、プリンタエンジン18が画像データに基づいた印刷処理を完了すると、印刷完了を示す印刷完了信号を制御部11bに出力する。そして、制御部11bは、印刷完了信号を受けると、印刷データ管理部23bに対し、印刷データの開放を指示する。
引き続き、印刷データ管理部23bは、制御部11bから印刷データの開放の指示を受けると、上記印刷データ管理テーブルから該当する管理情報を検索し、その管理情報の「種別情報」が「CONFIDENTIAL」であると、「格納先情報」がフラッシュメモリ21での格納を示す場合、制御部11bを介して機密データ消去部24bに「機密領域印刷データ」の消去を指示すると共に、その「格納先情報」を転送する。
一方、印刷データ管理部23bは、「格納先情報」が不揮発性記憶部13での格納を示す場合、不揮発性記憶部13から該当する分割印刷データを削除する。
そして、印刷データ管理部23bは、上記印刷データ管理テーブルの管理情報の「格納先情報」が「NULL」であり、機密データ消去部24bから、後述する全ての「機密領域印刷データ」の消去完了信号を受けると、上記印刷データ管理テーブルから該当する管理情報を削除すると共に、該当する画像データ及び結合印刷データを揮発性記憶部12から削除する。
機密データ消去部24bは、フラッシュメモリ21に格納された「機密領域印刷データ」である分割印刷データを悪意の第三者に漏洩しないように消去するための消去部である。即ち、機密データ消去部24bは、印刷データ管理部23bから機密データの消去の指示及び「格納先情報」を受けると、「格納先情報」の示すフラッシュメモリ21に格納された分割印刷データに対し、例えば「0」を示すデータを1回上書きする。そして、機密データ消去部24bは、該当する分割印刷データに「0」を示すデータを1回上書きすると、消去完了信号を制御部11bに送信する。
尚、その他の構成は、実施例3の画像形成装置10aの構成と同じである。
〈実施例4の動作〉
以下、本実施例4の画像形成装置10bにおける「機密印刷データ」を受信した場合の印刷動作について説明する。ここで、画像形成装置10bにおける「一般印刷データ」及び「親展印刷データ」を受信した場合の印刷動作は、実施例3の画像形成装置10aの印刷動作と同じである。
はじめに、画像形成装置10bが「機密印刷データ」を記憶部に格納するまでの動作について図18に示すフローチャートを用いて説明する。
上位装置50bは、画像形成装置10bに、機密印刷データの印刷要求を行うべく、利用者の操作によって、印刷対象が機密印刷データであることを示す「種別情報=CONFIDENTIAL」と、「ジョブID」と、この機密印刷データの機密性を有する部分を示す「機密領域情報」と、それ以外を示す「非機密領域情報」とを付与した、例えば図16に示す機密印刷データを画像形成装置10bに送信する。ここで、機密印刷データには、生成される毎に識別に用いる「ジョブID」が自動的に付与される。
そして、上位装置50bは、画像形成装置10bに「機密印刷データ」を送信すると、図示しない制御部の制御により、図示しないディスプレイに、例えば上記「ジョブID」を表示する。
画像形成装置10bの制御部1bは、上位装置50bから、インターフェース制御部20を介して上記機密印刷データを取得すると(ステップS301)、この印刷データを属性情報取得部22に転送する。
属性情報取得部22は、印刷データを受けると、この印刷データに付与された「ジョブID」及び「種別情報」を取得する。
印刷データ分割部25は、属性情報取得部22で取得された種別情報が「CONFIDENTIAL」であると、機密印刷データであるので印刷データの分割処理が必要であることを検知し、印刷データを印刷データ分割部25に転送する。
機密印刷データが、例えば図16に示すような、先頭に「非機密領域情報1」があり、続いて「機密領域情報1」があり、最後に「非機密領域情報2」があると、印刷データ分割部25は、「非機密領域印刷データ1」と、「機密領域印刷データ1」と、「非機密領域印刷データ2」とを示す3つの分割印刷データを生成する(ステップS302)。ここで、分割印刷データには、分割処理がされると共に、自動的に昇順を示す「順番情報」が付与される。
印刷データ分割部25が機密印刷データを「非機密領域印刷データ1」と、「機密領域印刷データ1」と、「非機密領域印刷データ2」とを示す3つの分割印刷データを生成すると、データ格納制御部15bは、「機密領域印刷データ1」をフラッシュメモリ21に格納することを検知し(ステップS303)、フラッシュメモリ21に格納する(ステップS304)。
また、データ格納制御部15bは、「非機密領域印刷データ1」と、「非機密領域印刷データ2」とを不揮発性記憶部13に格納することを検知し、不揮発性記憶部13に格納する(ステップS305)。
印刷データ管理部23bは、フラッシュメモリ21及び不揮発性記憶部13に上記各分割印刷データが格納されると、不揮発性記憶部13に予め格納した印刷データ管理テーブルに、例えば図17に示すような、機密印刷データの「ジョブID=GHI789」及び「種別情報=PRIVATE」と、各分割印刷データの格納先を示す「格納先情報=HDD¥FileB1、FLASH¥FileB2、HDD¥FileB3」とを記憶する(ステップS306)。
次に、本実施例4の画像形成装置10bにおける、「機密印刷データ」に基づく印刷動作について、図19を用いて説明する。
図5に示すような、画像形成装置10bの操作入力表示部19のキースイッチ19Aを介して、上位装置50bの利用者から、例えば「ジョブID」を指示入力されると、制御部11bの制御により、印刷データ管理部23bは、入力された情報に基づいて上記印刷データ管理テーブルを検索する(ステップS401)。
そして、印刷データ管理部23bは、上記印刷データ管理テーブルを検索し、該当する機密印刷データの管理情報が存在すると(ステップS402)、その管理情報の「格納先情報」が示す昇順に各記憶部から分割印刷データを読み出し、この分割印刷データを印刷データ結合部26に転送する。ここで、印刷データ管理部23bは、印刷データ管理テーブルの「格納先情報」が「NULL」であると、分割転送終了信号を印刷データ結合部26に送信する。
印刷データ結合部26は、分割印刷データを受けると、分割印刷データに付与された「順番情報」に基づいて複数の分割印刷データを昇順に結合し、結合印刷データを生成する(ステップS403)。そして、生成された結合印刷データは、制御部11bの制御により、揮発性記憶部12に格納される。
そして、印刷データ結合部26は、印刷データ管理部23bから上記分割転送終了信号を受けると(ステップS404)、生成した結合印刷データを画像処理部16bに転送する。ここで、印刷データ結合部26は、分割転送終了信号を受けるまで、分割印刷データの結合処理を行う。
画像処理部16bは、結合印刷データを受けると、結合印刷データを印刷処理可能な画像データに変換する(ステップS405)。そして、画像変換された画像データは、制御部11bの制御により、揮発性記憶部12に格納される。
そして、制御部11bは、揮発性記憶部12に画像データを格納すると、画像データを読み出すと共に、読み出された画像データを印刷制御部17に転送する。
印刷制御部17は、画像データを受けると、プリンタエンジン18を制御し、画像データに基づいて印刷処理を実行させる(ステップS406)。そして、印刷処理が完了すると、印刷完了を示す印刷完了信号を制御部11bに出力する。これにより、機密印刷データの出力処理が終了する。
制御部11bは、印刷完了信号を受けると、印刷データ管理部23bに、印刷データの開放を指示する。印刷データ管理部23bは、印刷データの開放の指示を受けると、上記印刷データ管理テーブルの該当する管理情報が「種別情報=CONFIDENTIAL」であるので、「格納先情報」がフラッシュメモリ21での格納を示す場合(ステップS407)、制御部11bを介して機密データ消去部24bに機密データの消去を指示すると共に、管理情報の該当する「格納先情報」を転送する。
機密データ消去部24bは、機密データの消去の指示及び「格納先情報」を受けると、「格納先情報」の示すフラッシュメモリ21に格納された機密領域印刷データに対し、例えば「0」を示すデータを1回上書きする(ステップS408)。そして、機密データ消去部24bは、該当する機密領域印刷データに「0」を示すデータを1回上書きすると、消去完了信号を制御部11bを介して印刷データ管理部23bに送信する。
一方、印刷データ管理部23bは、「格納先情報」が不揮発性記憶部13での格納を示す場合、不揮発性記憶部13に格納された該当する非機密領域印刷データを削除する(ステップS409)。
そして、印刷データ管理部23bは、上記印刷データ管理テーブルの管理情報の「格納先情報」が「NULL」であり、機密データ消去部24bから全ての「機密領域印刷データ」の消去完了信号を受けると(ステップS410)、上記印刷データ管理テーブルから該当する管理情報を削除すると共に、該当する画像データ及び結合印刷データを揮発性記憶部12から削除する(ステップS411)。
〈実施例4の効果〉
本実施例4の画像形成装置10bでは、機密印刷データを機密性を有する部分を示す「機密領域印刷データ」と、それ以外の「非機密領域印刷データ」とに分割し、「機密領域印刷データ」のみをフラッシュメモリ21に格納し、機密印刷データに基づいた印刷処理が終了すると、「機密領域印刷データ」に対し、他のデータを用いた上書き処理を行うことで確実に消去させるので、機密性を有するデータの格納に必要なフラッシュメモリ21の記憶容量を低減することができる。
〈実施例5の構成〉
図20は、実施例5の画像形成装置10cを示すブロック構成図である。
実施例5の画像形成装置10cは、実施例3の画像形成装置10aに対し、上位装置50aから「機密印刷データ」を受信すると、この「機密印刷データ」に付与された「ジョブID」から暗号鍵を生成し、この暗号鍵を用いて機密印刷データを暗号化すると共に、暗号鍵をフラッシュメモリ21に格納する構成に変更したものである。また、上記画像形成装置10cは、利用者から機密印刷データの出力の指示を受けると、暗号化された機密印刷データを暗号鍵を用いて復号化し、復号化された印刷データに基づく印刷処理が終了すると、フラッシュメモリ21に格納された暗号鍵に対し、他のデータを1回上書き処理して、機密性を有する暗号鍵の消去を行う構成に変更したものである。
図20に示すように、本発明の画像形成装置10cは、制御部11c、揮発性記憶部12、不揮発性記憶部13、データ格納制御部15c、画像処理部16c、印刷制御部17、プリンタエンジン18、操作入力表示部19、インターフェース制御部20、フラッシュメモリ21、属性情報取得部22、印刷データ管理部23c、機密データ消去部24c、印刷データ暗号化処理部27と、印刷データ復号化処理部28を有している。
また、画像形成装置10cは、上位装置50aにネットワーク30を介して接続されている。ここで、上位装置50aは、実施例3の上位装置50aと同じである。
データ格納制御部15cは、属性情報取得部22で取得した印刷データに付与された「種別情報」が「@DATATYPE=CONFIDENTIAL」であると、機密印刷データであるので印刷データの暗号化が必要であることを検知し、機密印刷データを印刷データを印刷データ暗号化処理部27に転送する。
一方、データ格納制御部15cは、「種別情報」が「@DATATYPE=PRIVATE」及び「@DATATYPE=NORMAL」のいずれかであると、実施例3のデータ格納制御部15aと同様の処理を行う。
印刷データ暗号化処理部27は、印刷データに付与された「ジョブID」から暗号化に使用する暗号鍵を生成し、この暗号鍵を用いて機密印刷データの暗号化を実行する。ここで、暗号化に使用するアルゴリズムには、TRIPLE DES、AESなど様々な方式が利用可能である。
即ち、印刷データ暗号化処理部27は、機密印刷データを受けると、機密印刷データに付与された「ジョブID」から暗号化に使用する暗号鍵を生成し、この暗号鍵を用いて機密印刷データを暗号化して暗号化機密印刷データを生成する。尚、印刷データ暗号化処理部27は、機密印刷データを受信した時刻や、画像形成装置10cの図示しない用紙トレイで保持する印刷媒体の枚数や、トナー残量などの情報を用いて暗号鍵を生成してもよい。
引き続き、データ格納制御部15cは、印刷データ暗号化処理部27が「暗号鍵」及び「暗号化機密印刷データ」を生成すると、「暗号鍵」をフラッシュメモリ21に格納すると共に、「暗号化機密印刷データ」を不揮発性記憶部13に格納する。
即ち、まず、データ格納制御部15cは、「暗号鍵」をフラッシュメモリ21に格納する。
引き続き、データ格納制御部15cは、「暗号化機密印刷データ」を不揮発性記憶部13に格納する。
印刷データ管理部23cは、印刷データの属性情報である「ジョブID」及び「種別情報」と、上記暗号鍵の格納先の記憶部を示す「暗号鍵格納情報」と、上記暗号化機密印刷データと、一般印刷データ及び親展印刷データとの各格納先の記憶部を示す「格納先情報」とを対応付けた管理情報を生成し、この管理情報を図21に示す印刷データ管理テーブルを用いて管理する。ここで、印刷データ管理テーブルは、一般印刷データ及び親展印刷データの管理情報の「暗号鍵格納場所」には、両印刷データに対し暗号化処理を行わないので、「NULL」を格納する。また、印刷データ管理テーブルは、不揮発性記憶部13に格納される。
一方、印刷データ管理部23cは、一般印刷データ及び親展印刷データに対しては、実施例3の印刷データ管理部23と同様の処理を行う。
そして、印刷データ管理部23cは、制御部11cから出力指示を受けると、上記印刷データ管理テーブルの該当する管理情報の「種別情報」が「CONFIDENTIAL」であると、「暗号鍵格納場所」の示すフラッシュメモリ21に格納された暗号鍵と、「格納先情報」の示す記憶部に格納された暗号化機密印刷データとを印刷データ復号化処理部28に転送する。
印刷データ復号化処理部28は、暗号化された機密印刷データを復号化する部であり、上記暗号鍵及び暗号化機密印刷データを受けると、この暗号鍵を用いて暗号化機密印刷データを復号化して復号化機密印刷データを生成する。そして、印刷データ復号化処理部28が復号化機密印刷データを生成すると、制御部11cの制御により、この復号化機密印刷データは揮発性記憶部12に格納される。
そして、印刷データ復号化処理部28は、復号化機密印刷データを生成すると、この復号化機密印刷データを画像処理部16cに転送する。
画像処理部16cは、復号化機密印刷データを受けると、復号化機密印刷データを印刷処理可能な画像データに変換する。ここで、画像処理部16cが用いる画像変換処理方法については、実施例3の画像処理部16aが用いる画像変換処理方法と同じである。そして、画像変換された画像データは、制御部11cの制御により、揮発性記憶部12に格納される。
一方、画像処理部16cは、一般印刷データ及び親展印刷データを受けると、実施例3の画像処理部16aと同様の処理を行う。そして、画像変換された画像データは、制御部11cの制御により、揮発性記憶部12に格納される。
印刷制御部17は、プリンタエンジン18が画像データに基づいた印刷処理を完了すると、印刷完了を示す印刷完了信号を制御部11cに出力する。そして、制御部11cは、印刷完了信号を受けると、印刷データ管理部23cに対し、印刷データの開放を指示する。
引き続き、印刷データ管理部23cは、制御部11cから印刷データの開放の指示を受けると、上記印刷データ管理テーブルから該当する管理情報を検索し、その管理情報の「種別情報」が「CONFIDENTIAL」であると、制御部11cを介して機密データ消去部24cに暗号鍵の消去を指示すると共に、管理情報の「暗号鍵格納場所」を転送する。
そして、印刷データ管理部23cは、機密データ消去部24cから消去完了信号を受けると、該当する管理情報の「格納先情報」が示す不揮発性記憶部13に格納された暗号化機密印刷データを削除する。
更に、印刷データ管理部23cは、不揮発性記憶部13に格納された暗号化機密印刷データを削除すると、上記印刷データ管理テーブルの該当する管理情報を削除すると共に、該当する復号化機密印刷データ及び画像データを揮発性記憶部12から削除する。
機密データ消去部24cは、フラッシュメモリ21に格納された「暗号鍵」を悪意の第三者に漏洩しないように消去するための消去部である。即ち、機密データ消去部24cは、印刷データ管理部23cから暗号鍵の消去の指示及び「暗号鍵格納場所」を受けると、「暗号鍵格納場所」の示すフラッシュメモリ21に格納された暗号鍵に対し、例えば「0」を示すデータを1回上書きする。そして、機密データ消去部24cは、該当する暗号鍵に「0」を示すデータを1回上書きすると、消去完了信号を制御部11bに送信する。
尚、その他の構成は、実施例3の画像形成装置10aの構成と同じである。
〈実施例5の動作〉
以下、本実施例5の画像形成装置10cにおける「機密印刷データ」を受信した場合の印刷動作について説明する。ここで、画像形成装置10cにおける「一般印刷データ」及び「親展印刷データ」を受信した場合の印刷動作は、実施例3の画像形成装置10aの印刷動作と同じである。
はじめに、画像形成装置10cが「機密印刷データ」を記憶部に格納するまでの動作について図22に示すフローチャートを用いて説明する。
上位装置50cは、画像形成装置10cに、機密印刷データの印刷要求を行うべく、利用者の操作によって、印刷対象が機密印刷データであることを示す「種別情報=CONFIDENTIAL」と、「ジョブID」とを付与した機密印刷データを画像形成装置10cに送信する。
そして、上位装置50cは、画像形成装置10aに「機密印刷データ」を送信すると、図示しない制御部の制御により、図示しないディスプレイに、例えば上記「ジョブID」を表示する。
画像形成装置10cの制御部11cは、上位装置50aから、インターフェース制御部20を介して上記機密印刷データを取得すると(ステップS501)、この印刷データを属性情報取得部22に転送する。
属性情報取得部22は、機密印刷データを受けると、この機密印刷データに付与された「ジョブID」及び「種別情報」を取得する。
データ格納制御部15cは、属性情報取得部22で取得した印刷データに付与された「種別情報」が「@DATATYPE=CONFIDENTIAL」であると、機密印刷データであるので印刷データの暗号化が必要であると判定し、機密印刷データを印刷データ暗号化処理部27に転送する。
印刷データ暗号化処理部27は、機密印刷データを受けると、機密印刷データに付与された「ジョブID」から暗号化に使用する暗号鍵を生成し(ステップS502)、この暗号鍵を用いて機密印刷データを暗号化して暗号化機密印刷データを生成する(ステップS503)。
データ格納制御部15cは、印刷データ暗号化処理部27が「暗号鍵」及び「暗号化機密印刷データ」を生成すると、「暗号鍵」を検知し、この「暗号鍵」をフラッシュメモリ21に格納する(ステップS504)。
また、データ格納制御部15cは、この「暗号化機密印刷データ」を不揮発性記憶部13に格納する(ステップS505)。
印刷データ管理部23cは、フラッシュメモリ21に「暗号鍵」が、不揮発性記憶部13に「暗号化機密印刷データ」が格納されると、不揮発性記憶部13に予め設定した印刷データ管理テーブルに、例えば図21に示すような、機密印刷データの「ジョブID=GHI789」及び「種別情報=CONFIDENTIAL」と、上記暗号鍵の格納先の記憶部を示す「暗号鍵格納場所=FLASH¥FileB」と、暗号化機密印刷データの格納先の記憶部を示す「格納先情報=HDD¥FileB」とを記憶する(ステップS506)。
次に、本実施例5の画像形成装置10cにおける、「機密印刷データ」に基づく印刷動作について、図23に示すフローチャートを用いて説明する。
図5に示すような、画像形成装置10cの操作入力表示部19のキースイッチ19Aを介して、上位装置50aの利用者から「ジョブID」を指示入力されると、制御部11cの制御により、印刷データ管理部23cは、入力された情報に基づいて上記印刷データ管理テーブルを検索する(ステップS601)。
そして、印刷データ管理部23cは、上記印刷データ管理テーブルを検索し、該当する機密印刷データの管理情報が存在すると(ステップS602)、その管理情報の「暗号鍵格納場所」の示すフラッシュメモリ21に格納された暗号鍵と、「格納先情報」の示す記憶部に格納された暗号化機密印刷データとを印刷データ復号化処理部28に転送する。
印刷データ復号化処理部28は、上記暗号鍵及び暗号化機密印刷データを受けると、この暗号鍵を用いて暗号化機密印刷データを復号化して復号化機密印刷データを生成する(ステップS603)。そして、印刷データ復号化処理部28が復号化機密印刷データを生成すると、制御部11cの制御により、この復号化機密印刷データは揮発性記憶部12に格納される。
そして、印刷データ復号化処理部28は、復号化機密印刷データを生成すると、この復号化機密印刷データを画像処理部16cに転送する。
画像処理部16cは、復号化機密印刷データを受けると、復号化機密印刷データを印刷処理可能な画像データに変換する(ステップS604)。そして、画像変換された画像データは、制御部11cの制御により、揮発性記憶部12に格納される。
そして、制御部11cは、揮発性記憶部12に画像データを格納すると、画像データを読み出すと共に、読み出された画像データを印刷制御部17に転送する。
印刷制御部17は、画像データを受けると、プリンタエンジン18を制御し、画像データに基づいて印刷処理を実行させる(ステップS605)。そして、印刷処理が完了すると、印刷完了を示す印刷完了信号を制御部11cに出力する。これにより、機密印刷データの出力処理が終了する。
制御部11cは、印刷完了信号を受けると、印刷データ管理部23cに対し、印刷データの開放を指示する。印刷データ管理部23cは、印刷データの開放の指示を受けると、上記印刷データ管理テーブルから該当する管理情報を検索し、その管理情報の「種別情報」が「CONFIDENTIAL」であると、制御部11cを介して機密データ消去部24cに暗号鍵の消去を指示すると共に、管理情報の「暗号鍵格納情報」を転送する。
機密データ消去部24cは、印刷データ管理部23cから消去の指示及び「暗号鍵格納情報」を受けると、「暗号鍵格納場所」の示すフラッシュメモリ21に格納された暗号鍵に対し、例えば「0」を示すデータを1回上書きする(ステップS606)。そして、機密データ消去部24cは、該当する暗号鍵に「0」を示すデータを1回上書きすると、消去完了信号を制御部11bに送信する。
そして、印刷データ管理部23cは、消去完了信号を受けると、該当する管理情報の「格納先情報」が示す不揮発性記憶部13に格納された暗号化機密印刷データを削除する(ステップS607)。
更に、印刷データ管理部23cは、不揮発性記憶部13に格納された暗号化機密印刷データを削除すると、上記印刷データ管理テーブルの該当する管理情報を削除すると共に、該当する復号化機密印刷データ及び画像データを揮発性記憶部12から削除する(ステップS608)。
〈実施例5の効果〉
本実施例5の画像形成装置10cでは、機密印刷データを暗号化するための「暗号鍵」のみをフラッシュメモリ21に格納し、機密印刷データに基づいた印刷処理が終了すると、「暗号鍵」に対し、他のデータを用いて上書き処理を行うことで確実に消去させるので、実施例4の画像形成装置10bよりも更に機密性を向上させることができる上に、フラッシュメモリ21の記憶容量を低減することができる。
〈実施例6の構成〉
図24は、実施例6の画像形成装置10dを示すブロック構成図である。
実施例6の画像形成装置10dは、実施例5の画像形成装置10cに対し、装置本体の障害を検出する障害検出機能を追加し、障害発生時には、利用者が装置本体の図示しない用紙トレイ及びカバーなどを開閉することにより、開閉の衝撃による不揮発性記憶部13の破損及び障害発生を考慮して、上位装置50aからの印刷データが「機密印刷データ」及び「親展印刷データ」のいずれかであると、フラッシュメモリ21に格納するよう変更したものである。
図24に示すように、本発明の画像形成装置10dは、制御部11d、揮発性記憶部12、不揮発性記憶部13、データ格納制御部15d、画像処理部16c、印刷制御部17、プリンタエンジン18、操作入力表示部19、インターフェース制御部20、フラッシュメモリ21、属性情報取得部22、印刷データ管理部23c、機密データ消去部24c、印刷データ暗号化処理部27、印刷データ復号化処理部28、障害検出部29を有している。また、画像形成装置10dは、上位装置50aにネットワーク30を介して接続されている。ここで、上位装置50aは、実施例3及び実施例5の上位装置50aと同じである。
障害検出部29は、画像形成装置10d本体の障害を検出する検出部であり、例えば、紙詰まりや用紙切れ、用紙サイズミスマッチなどを検出すると、障害検出信号を制御部11dを介してデータ格納制御部15dに送信する。
データ格納制御部15dは、障害検出部29からの障害検出信号の受信の有無に基づいて、「機密印刷データ」及び「親展印刷データ」の格納先を制御する制御部である。即ち、データ格納制御部15dは、属性情報取得部22で取得した印刷データに付与された「種別情報」が「@DATATYPE=CONFIDENTIAL」の場合、印刷データ暗号化処理部27が生成した「暗号鍵」をフラッシュメモリ21に格納する。そして、データ格納制御部15dは、障害検出信号を受けていると、印刷データ暗号化処理部27が生成した「暗号化機密印刷データ」をフラッシュメモリ21に格納する。
一方、データ格納制御部15dは、「種別情報」が「@DATATYPE=CONFIDENTIAL」の場合に、障害検出信号を受けていないと、実施例5と同様に「暗号化機密印刷データ」を不揮発性記憶部13に格納する。
また、データ格納制御部15dは、「種別情報」が「@DATATYPE=PRIVATE」の場合に、障害検出信号を受けていると、親展印刷データをフラッシュメモリ21に格納する。
一方、データ格納制御部15dは、「種別情報」が「@DATATYPE=PRIVATE」の場合に、障害検出信号を受けていないと、実施例5と同様に、親展印刷データを不揮発性記憶部13に格納する。
尚、上記画像形成装置10cは、データ格納制御時に障害検出部29が障害を検出すると、全てのデータをフラッシュメモリ21に格納するよう制御する構成であるが、障害を検出すると、既に不揮発性記憶部13に格納されているデータをフラッシュメモリ21に転送する構成にしてもよい。
また、その他の構成は、実施例5の画像形成装置10cの構成と同じである。
〈実施例6の動作〉
以下、本実施例6の画像形成装置10dの印刷動作について、図25に示すフローチャートを用いて説明を行う。
実施例6のステップS701〜S702の動作は、実施例3のステップS101〜S102の動作と同じである。
実施例6のステップS703の動作は、実施例5のステップS502〜S503の動作と同じである。
実施例6のステップS704の動作は、実施例5のステップS504の動作と同じである。
データ格納制御部15dは、障害検出部29から障害検出信号を受けていると(ステップS705)、印刷データ暗号化処理部27が生成した「暗号化機密印刷データ」をフラッシュメモリ21に格納することを判定し、「暗号化機密印刷データ」をフラッシュメモリ21に格納する(ステップS706)。
一方、データ格納制御部15dは、障害検出信号を受けていないと、上記「暗号化機密印刷データ」を不揮発性記憶部13に格納する(ステップS707)。
実施例6のステップS708の動作は、実施例5のステップS506の動作と同じである。
実施例6のステップS709の動作は、実施例3のステップS106の動作と同じである。
データ格納制御部15dは、障害検出部29から障害検出信号を受けていると(ステップS710)、「親展印刷データ」をフラッシュメモリ21に格納することを判定し、「親展印刷データ」をフラッシュメモリ21に格納する(ステップS711)。
一方、データ格納制御部15dは、障害検出信号を受けていないと、上記親展印刷データを不揮発性記憶部13に格納する(ステップS712)。
実施例6のステップS713〜S718の動作は、実施例3のステップS108〜S113の動作と同じである。
また、本実施例6の画像形成装置10dにおける「機密印刷データ」に基づく印刷動作は、実施例5の画像形成装置10cと同じである。
更に、本実施例6の画像形成装置10dにおける「親展印刷データ」に基づく印刷動作は、実施例3の画像形成装置10aと同じである。
〈実施例6の効果〉
本実施例6の画像形成装置10dでは、障害検出部29が障害の発生を検出すると、通常時には、不揮発性記憶部13に格納するデータをフラッシュメモリ21に格納するので、振動や衝撃に弱いという特性を持つ不揮発性記憶部13にデータを格納することを防止すると共に、確実にデータを記憶部に格納することができる。
上記実施例2では、印刷データを機密色領域印刷データおよび非機密色領域印刷データ、或いは、機密文字領域印刷データおよび非機密文字領域印刷データに分解したが、これに限られることはなく、複数の機密色により印刷データを分解する構成としてもよい。また、非文字データを機密性文字印刷データとして印刷データを分解する構成としてもよい。
本発明を適用した画像形成装置10を示すブロック構成図 実施例1の画像形成装置10による印刷動作フローチャート 実施例2の画像形成装置40を示すブロック構成図 実施例2の画像形成装置40による印刷動作フローチャート 操作入力表示部19を示す概略図 プリンタエンジン18を示す概略図 管理テーブル501、配置テーブル502、記録領域503、メモリ管理テーブル504を示す例示図 実施例3の画像形成装置10aを示すブロック構成図 実施例3における一般印刷データの一例を示す例示図 実施例3における親展印刷データの一例を示す例示図 実施例3における機密印刷データの一例を示す例示図 実施例3における印刷データ管理テーブルの一例を示す例示図 実施例3の画像形成装置10aによる印刷動作フローチャート(その1) 実施例3の画像形成装置10aによる印刷動作フローチャート(その2) 実施例4の画像形成装置10bを示すブロック構成図 実施例4における機密印刷データの一例を示す例示図 実施例4における印刷データ管理テーブルの一例を示す例示図 実施例4の画像形成装置10bの機密印刷データ受信時の印刷動作フローチャート(その1) 実施例4の画像形成装置10bの機密印刷データ受信時の印刷動作フローチャート(その2) 実施例5の画像形成装置10cを示すブロック構成図 実施例5における印刷データ管理テーブルの一例を示す例示図 実施例5の画像形成装置10cの機密印刷データ受信時の印刷動作フローチャート(その1) 実施例5の画像形成装置10cの機密印刷データ受信時の印刷動作フローチャート(その2) 実施例6の画像形成装置10dを示すブロック構成図 実施例6の画像形成装置10dによる印刷動作フローチャート
符号の説明
10 画像形成装置
11 制御部
12 揮発性記憶部
13 不揮発性記憶部
14 機密情報取得部
15 データ格納制御部
16 画像処理部
17 印刷部
18 プリンタエンジン
18A 給紙ローラ駆動部
18B 搬送ベルト駆動部
18C LEDヘッド駆動部
18D 現像トナー供給制御部
18E 転写用駆動部
18F 感光体ドラム駆動部
18G 定着ローラ駆動部
19 操作入力表示部
19A キースイッチ
19B 表示部
20 インターフェース制御部
21 フラッシュメモリ
22 属性情報取得部
23 印刷データ管理部
24 機密データ消去部
25 印刷データ分割部
26 印刷データ結合部
27 印刷データ暗号化処理部
28 印刷データ復号化処理部
29 障害検出部
30 ネットワーク
40 画像形成装置
41 制御部
42 データ分解部
43 データ格納制御部
44 画像処理部
50 上位装置
60 上位装置
202 定着機構
203、208、213、218 クリーニング機構
204、209、214、219 LEDヘッド
205、210、215、220 トナー供給機構
206、211、216、221 感光体ドラム
207、212、217、222 転写用機構
223 給紙ローラ
224 記録紙搬送機構
225 スイッチ
501 管理テーブル
502 配置テーブル
503 記憶領域
504 メモリ管理テーブル

Claims (18)

  1. 機密性の有無を示す機密性識別データが付与された処理対象データを受信するデータ格納装置であって、
    機密性を有する処理対象データが格納される揮発性記憶部と、
    前記処理対象データから機密性識別データを取得する機密情報取得部と、
    前記取得された機密性識別データに基づいて、前記処理対象データを機密性有りと判定すると、前記処理対象データを前記揮発性記憶部に格納するデータ格納制御部とを備えることを特徴とするデータ格納装置。
  2. 前記処理対象データには、該処理対象データの分解方式を示す分解方式指示データが付与され、
    機密性を有しない処理対象データが格納される不揮発性記憶部と、
    前記処理対象データが機密性有りと判定させると、前記分解方式指示データに基づいて、前記処理対象データの機密領域を抽出した機密領域データと非機密領域を抽出した非機密領域データとに前記処理対象データを分解するデータ分解部とを備え、
    前記データ格納制御部は、前記機密領域データを前記揮発性記憶部に格納し、前記非機密領域データを前記不揮発性記憶部に格納することを特徴とする請求項1記載のデータ格納装置。
  3. 前記データ分解部は、前記分解方式指示データに基づいて、前記処理対象データの機密文字領域を抽出した機密文字領域データと非機密文字領域を抽出した非機密文字領域データとに前記処理対象データを分解することを特徴とする請求項2記載のデータ格納装置。
  4. 前記データ分解部は、前記分解方式指示データに基づいて、前記処理対象データの機密色領域を抽出した機密色領域データと非機密色領域を抽出した非機密色領域データとに前記処理対象データを分解することを特徴とする請求項2記載のデータ格納装置。
  5. 機密性の有無を示す機密性識別データが付与された印刷データを受信する画像形成装置において、
    機密性を有する印刷データが格納される揮発性記憶部と、
    前記受信した印刷データから機密性識別データを取得する機密情報取得部と、
    前記取得された機密性識別データに基づいて、前記印刷データを機密性有りと判定すると、前記印刷データを前記揮発性記憶部に格納するデータ格納制御部とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記印刷データには、データの分解方式を示す分解方式指示データが付与され、
    機密性を有しない印刷データが格納される不揮発性記憶部と、
    前記受信した印刷データが機密性有りと判定させると、前記分解方式指示データに基づいて、前記印刷データの機密領域を抽出した機密領域印刷データと非機密領域を抽出した非機密領域印刷データとに前記印刷データを分解するデータ分解部とを備え、
    前記データ格納制御部は、前記機密領域印刷データを前記揮発性記憶部に格納し、前記非機密領域印刷データを前記不揮発性記憶部に格納することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 前記データ分解部は、前記分解方式指示データに基づいて、前記印刷データの機密文字領域を抽出した機密文字領域印刷データと非機密文字領域を抽出した非機密文字領域印刷データとに前記印刷データを分解することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  8. 前記データ分解部は、前記分解方式指示データに基づいて、前記印刷データの機密色領域を抽出した機密色領域印刷データと非機密色領域を抽出した非機密色領域印刷データとに前記印刷データを分解することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  9. データの機密性及び非機密性のいずれかを示す種別情報が付与された処理対象データを受信するデータ格納装置であって、
    フラッシュメモリと、
    他のメモリと、
    前記受信した処理対象データから種別情報を取得する種別情報取得部と、
    前記取得された種別情報が機密性を示すと前記処理対象データを前記フラッシュメモリに格納し、非機密性を示すと前記処理対象データを前記他のメモリに格納するデータ格納制御部と、
    前記処理対象データを用いた処理が終了すると、前記フラッシュメモリに格納された前記処理対象データを消去する消去部とを備えることを特徴とするデータ格納装置。
  10. 前記機密性を示す処理対象データには、前記処理対象データの機密領域と、非機密領域とを示す領域情報が付与され、
    前記種別情報が機密性を示すと、前記領域情報に基づいて、前記処理対象データの機密領域を抽出した機密領域データと、非機密領域を抽出した非機密領域データとに前記処理対象データを分割するデータ分割部を備え、
    前記データ格納制御部は、前記機密領域データを前記フラッシュメモリに格納し、前記非機密領域データを前記他のメモリに格納し、
    前記消去部は、前記処理対象データを用いた処理が終了すると、前記フラッシュメモリに格納された前記機密領域データを消去することを特徴とする請求項9に記載のデータ格納装置。
  11. 前記種別情報が機密性を示すと、前記処理対象データを暗号化するための暗号鍵を生成する暗号鍵生成部と、
    前記生成した暗号鍵を用いて前記処理対象データを暗号化し、暗号化処理対象データを生成する暗号化処理部と、
    前記データ格納制御部は、前記暗号鍵を前記フラッシュメモリに格納し、前記暗号化処理対象データを前記他のメモリに格納し、
    前記消去部は、前記処理対象データを用いた処理が終了すると、前記フラッシュメモリに格納された前記暗号鍵を消去することを特徴とする請求項9に記載のデータ格納装置。
  12. 装置本体の障害の発生を検出する障害検出部を備え、
    前記データ格納制御部は、障害が発生した場合、前記種別情報が非機密性を示すと、前記処理対象データを前記フラッシュメモリに格納することを特徴とする請求項9に記載のデータ格納装置。
  13. 前記種別情報が機密性を示すと、前記処理対象データを暗号化するための暗号鍵を生成する暗号鍵生成部と、
    前記生成した暗号鍵を用いて前記処理対象データを暗号化し、暗号化処理対象データを生成する暗号化処理部と、
    装置本体の障害の発生を検出する障害検出部とを備え、
    前記データ格納制御部は、障害が発生した場合、前記暗号鍵及び前記暗号化処理対象データを前記フラッシュメモリに格納し、
    前記消去部は、前記処理対象データを用いた処理が終了すると、前記フラッシュメモリに格納された前記暗号鍵を消去することを特徴とする請求項9に記載のデータ格納装置。
  14. データの機密性及び非機密性のいずれかを示す種別情報が付与された処理対象データを受信する画像形成装置であって、
    フラッシュメモリと、
    他のメモリと、
    前記受信した処理対象データから種別情報を取得する種別情報取得部と、
    前記取得された種別情報が機密性を示すと前記処理対象データを前記フラッシュメモリに格納し、非機密性を示すと前記処理対象データを前記他のメモリに格納するデータ格納制御部と、
    前記処理対象データを用いた印刷処理が終了すると、前記フラッシュメモリに格納された前記処理対象データを消去する消去部とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  15. 前記機密性を示す処理対象データには、前記処理対象データの機密領域と、非機密領域とを示す領域情報が付与され、
    前記種別情報が機密性を示すと、前記領域情報に基づいて、前記処理対象データの機密領域を抽出した機密領域データと、非機密領域を抽出した非機密領域データとに前記処理対象データを分割するデータ分割部を備え、
    前記データ格納制御部は、前記機密領域データを前記フラッシュメモリに格納し、前記非機密領域データを前記他のメモリに格納し、
    更に、上記分割した機密領域データ及び非機密領域データを結合して結合処理対象データを生成する結合部を備え、
    前記消去部は、前記結合処理対象データを用いた印刷処理が終了すると、前記フラッシュメモリに格納された前記機密領域データを消去することを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。
  16. 前記種別情報が機密性を示すと、前記処理対象データを暗号化するための暗号鍵を生成する暗号鍵生成部と、
    前記生成した暗号鍵を用いて前記処理対象データを暗号化し、暗号化処理対象データを生成する暗号化処理部とを備え、
    前記データ格納制御部は、前記暗号鍵を前記フラッシュメモリに格納し、前記暗号化処理対象データを前記他のメモリに格納し、
    更に、上記暗号化処理対象データを復号化して復号化処理対象データを生成する復号化処理部を備え、
    前記消去部は、前記復号化処理対象データを用いた印刷処理が終了すると、前記フラッシュメモリに格納された前記暗号鍵を消去することを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。
  17. 装置本体の障害の発生を検出する障害検出部を備え、
    前記データ格納制御部は、障害が発生した場合、前記種別情報が非機密性を示すと、前記処理対象データを前記フラッシュメモリに格納することを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。
  18. 前記種別情報が機密性を示すと、前記処理対象データを暗号化するための暗号鍵を生成する暗号鍵生成部と、
    前記生成した暗号鍵を用いて前記処理対象データを暗号化し、暗号化処理対象データを生成する暗号化処理部と、
    装置本体の障害の発生を検出する障害検出部とを備え、
    前記データ格納制御部は、障害が発生した場合、前記暗号鍵及び前記暗号化処理対象データを前記フラッシュメモリに格納し、
    更に、上記暗号化処理対象データを復号化して復号化処理対象データを生成する復号化処理部を備え、
    前記消去部は、前記復号化処理対象データを用いた印刷処理が終了すると、前記フラッシュメモリに格納された前記暗号鍵を消去することを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。
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