JP2007248960A - 電子写真用キャリア、電子写真用現像剤、電子写真キャリア及びキャリア用芯材の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】キャリア用芯材の粒子の重量平均粒径Dwが22〜32μmで、かつ個数平均粒径Dpと重量平均粒径Dwの比Dw/Dpが1<Dw/Dp<1.20、20μmより小さい粒径を有する粒子の含有量が0〜7重量%、36μmより小さい粒子の含有量が90〜99.8重量%であり、形状係数SF1が100〜120、かつSF2が100〜120であることを特徴とする電子写真キャリア用芯材。
【選択図】なし
Description
二成分現像方式ではキャリアを使用し、トナーに対する摩擦帯電面積が広いため、一成分方式に比較して、帯電特性が安定しており、長期にわたって高画質を得るのに有利であり、さらに現像領域へのトナー供給量能力が高いという理由から、その特徴を活かして二成分現像剤が広く採用されている。
現像剤として小粒径トナーを使用すると、ドットの再現性が大幅に改良されることが知られているが、小粒径トナーを含む現像剤には、地汚れの発生、画像濃度の不足などの解決すべき課題が残っている。
また、小粒径のフルカラートナーの場合、充分な色調を得るため、低軟化点の樹脂が使用されるが、黒トナーの場合に比べて、キャリアへのスペント量が多くなり、現像剤が劣化して、トナー飛散および地肌汚れが起こり易くなる。
即ち、特許文献1では、スピネル構造をもつフェライト粒子からなる、平均粒径が30μm未満の磁性キャリアが提案されている。これは、樹脂コートされていないキャリアであって、低い現像電界のもとで使用するものであり、現像能力に乏しく、また樹脂コートされていないため、寿命が短い。
すなわち、
(1)単位体積当りの表面積が広いため、個々のトナーに充分な摩擦帯電を与えることができ、低帯電量トナー、逆帯電量トナーの発生が少ない。その結果、地汚れが発生しにくくなり、また、ドット周辺のトナーのちり、にじみが少なくドット再現性が良好となる。
(2)単位体積当りの表面積が広く、地汚れが発生しにくいために、トナーの平均帯電量を低くすることが出来、充分な画像濃度が得られる。従って、小粒径キャリアは、小粒径トナー使用時の不具合点を補うことが可能であり、同時に小粒径トナーの利点を引き出すのに特に有効である。
(3)小粒径キャリアは、緻密な磁気ブラシを形成し画像に穂跡が発生しにくいという特徴がある。
しかし、キャリアは小粒径化に伴って、磁気束縛力が粒径の3乗の割合で急激に小さくなり、キャリア付着が非常に起き易くなり、キャリア粒子、または切断された磁気ブラシの形態で付着する。その結果、従来の小粒径キャリアは、感光体の傷や定着ローラー傷の発生源となり、実用性に非常に大きな問題があった。
また、キャリア粒径が小さくなると、粒子間の摩擦力が大きくなり、現像スリーブのトルクが大きくなるため、スリーブ表面の削れやトナーの固着が起こり易かった。それらが起きるとスリーブ上への現像剤の汲み上げ量変動し、画像濃度変動が起こっていた。
しかしながら、篩による分級法は、粒子径が小さくなる、すなわち1個あたりの質量が小さくなると、シャープな粒径分布に分級することが難しくなることが知られている。
しかしながら、ふるい機に目開きの小さなメッシュ材を貼って使用する場合、メッシュ材が薄く強度が小さい(糸が細い)ため、長時間使用するとキャリアの重みでメッシュ材のエッジが破れ、未分級の微粒がそのまま製品に混入し、微粉含有率が多くなるという不具合がある。
更に、形状が球形に近く、また表面の凹凸が小さい粒子の場合、共振リング付きの超音波振動子を使用した振動ふるいを用いても、分級性能を維持することが難しくなる。理由は、メッシュの目詰まりである。
前記の形状が球形に近く、また表面の凹凸が小さくなると、メッシュの線材と粒子の接触面積が大きくなり、メッシュを通過するための抵抗が上がって、メッシュが目詰まりし易くなる。
粒子が小粒径化すると、前記の目詰まりは一段と増幅される傾向にある。
メッシュ材は、樹脂製の糸で編んだものもあるが、通常、ステンレス製が使用されている。樹脂製の糸で編んだメッシュ材の場合、糸の剛性が小さいため、メッシュ材に超音波が有効に伝わらず、全く分級できないためである。
結果的に芯材、およびコートキャリアの製造コストが上がるという大きな問題がある。
即ち、以下の具体的な達成手段を見出した。
即ち、上記課題は、下記の本発明の電子写真キャリア用芯材、電子写真用キャリア、該電子写真用キャリアの製造方法、該電子写真用キャリアのための芯材の製造方法、及び該電子写真用キャリアを用いた電子写真現像剤により達成される。
(1)「キャリア用芯材の粒子の重量平均粒径Dwが22〜32μmで、かつ個数平均粒径Dpと重量平均粒径Dwの比Dw/Dpが1<Dw/Dp<1.20、20μmより小さい粒径を有する粒子の含有量が0〜7重量%、36μmより小さい粒子の含有量が90〜99.8重量%であり、形状係数SF1が100〜120、かつSF2が100〜120であることを特徴とする電子写真キャリア用芯材」;
(2)「キャリア粒子の重量平均粒径Dwが22〜32μmで、かつ個数平均粒径Dpと重量平均粒径Dwの比Dw/Dpが1<Dw/Dp<1.20、20μmより小さい粒径を有する粒子の含有量が0〜7重量%、36μmより小さい粒子の含有量が90〜99.8重量%であり、形状係数SF1が100〜120、かつSF2が100〜120であることを特徴とする電子写真用キャリア」;
(3)「前記粒子の形状係数SF1が100〜115、かつSF2が100〜110であることを特徴とする前記第(1)項に記載の電子写真キャリア用芯材又は第(2)項に記載の電子写真用キャリア」;
(1)「前記粒子中の20μmより小さい粒径を有する粒子の含有量が0〜5重量%であることを特徴とする前記第(1)項乃至第(3)項のいずれかに記載の電子写真キャリア用芯材又は電子写真用キャリア」;
(5)「前記粒子中の44μmより小さい粒子の含有量が98〜100重量%であることを特徴とする前記第(1)項乃至第(4)項のいずれかに記載の電子写真キャリア用芯材又は電子写真用キャリア」;
(2)「1000エルステッドの磁界を印加したときの磁化が、40〜150emu/gであることを特徴とする前記第(1)項乃至第(5)項のいずれかに記載の電子写真キャリア用芯材又は電子写真用キャリア」;
(3)「前記キャリア粒子は、芯材磁性粒子上に樹脂被覆層を設けたものであることを特徴とする前記第(2)項乃至第(6)項のいずれかに記載の電子写真用キャリア」;
(4)「前記樹脂被覆層は、0.03〜0.8μm厚のものであることを特徴とする前記第(7)項に記載の電子写真用キャリア」;
(5)「重量平均粒径Dwが22〜32μmで、かつ個数平均粒径Dpと重量平均粒径Dwの比Dw/Dpが1<Dw/Dp<1.20、20μmより小さい粒径を有する粒子の含有量が0〜7重量%、36μmより小さい粒子の含有量が90〜99.8重量%であり、形状係数SF1が100〜120、かつSF2が100〜120であるキャリア用芯材粒子からなり、超音波振動子を具備する発振器付きの振動ふるい機を用いて分級された電子写真キャリア用芯材であって、該振動ふるい機として、該超音波振動子上に少なくとも2枚のメッシュ材が密着して積層設置されてなるものを用い、該超音波振動子から下側のメッシュ材が受けた振動を上側のメッシュ材に伝えて、最上側のメッシュ材上に供給された電子写真用粗キャリア芯材粒子を分級する工程を経ることにより、得られたものであることを特徴とする電子写真キャリア用芯材」;
(6)「重量平均粒径Dwが22〜32μmで、かつ個数平均粒径Dpと重量平均粒径Dwの比Dw/Dpが1<Dw/Dp<1.20、20μmより小さい粒径を有する粒子の含有量が0〜7重量%、36μmより小さい粒子の含有量が90〜99.8重量%であり、形状係数SF1が100〜120、かつSF2が100〜120であるキャリア粒子からなり、超音波振動子を具備する発振器付きの振動ふるい機を用いて分級された電子写真キャリアであって、該振動ふるい機として、該超音波振動子上に少なくとも2枚のメッシュ材が密着して積層設置されてなるものを用い、該超音波振動子から下側のメッシュ材が受けた振動を上側のメッシュ材に伝えて、最上側のメッシュ材上に供給された電子写真用粗キャリア粒子又は粗キャリア芯材粒子を分級する工程を経ることにより、得られたものであることを特徴とする電子写真用キャリア」;
(7)「前記分級は、少なくとも2枚のメッシュ材として、目開きの小さなメッシュ材が上側に、目開きの大きなメッシュ材が下側に設置されたものが用いられたものであることを特徴とする前記第(9)項に記載の電子写真キャリア用芯材又は第(10)項に記載の電子写真用キャリア」;
(8)「前記上側に設置された目開きの小さなメッシュ材の少なくとも一種類の材質の曲げ弾性率が1〜10GPaであることを特徴とする前記第(9)項乃至第(11)項のいずれかに記載の電子写真キャリア用芯材又は電子写真用キャリア」;
(9)「前記振動ふるい機として、共振部材がメッシュ材に固定設置されたものが用いられ、超音波振動を該共振部材に伝達して共振させ、次いで最上側メッシュ材面に伝えられた分級する工程を経ることにより得られたものであることを特徴とする前記第(9)項乃至第(12)項のいずれかに記載の電子写真キャリア用芯材又は電子写真用キャリア」;
(104)「前記分級が、粒径分布の微粉側および粗粉側の両方を分級し去るものであることを特徴とする前記第(9)項乃至第(13)項のいずれかに記載の電子写真キャリア用芯材又は電子写真用キャリア」;
(115)「前記粒子の形状係数SF1が100〜115、かつSF2が100〜110であることを特徴とする前記第(9)項乃至第(14)項のいずれかに記載の電子写真キャリア用芯材又は電子写真用キャリア」;
(12)「前記粒子中の20μmより小さい粒径を有する粒子の含有量が0〜5重量%であることを特徴とする前記第(9)項乃至第(15)項のいずれかに記載の電子写真キャリア用芯材又は電子写真用キャリア」;
(137)「前記粒子中の44μmより小さい粒子の含有量が98〜99重量%であることを特徴とする前記第(9)項乃至第(16)項のいずれかに記載の電子写真キャリア用芯材又は電子写真用キャリア」;
(14)「前記粒子は、1000エルステッドの磁界を印加したときの磁化が、40〜150emu/gであることを特徴とする前記第(9)項乃至第(17)項のいずれかに記載の電子写真キャリア用芯材又は電子写真用キャリア」;
(15)「前記キャリア粒子が磁性体粒子の表面に樹脂被膜を形成してなる粒子であることを特徴とする前記第(10)項乃至第(18)項のいずれかに記載の電子写真用キャリア」;
(16)「前記分級前に、磁性体粒子の表面に樹脂被膜を形成して該樹脂被膜粒子を得る工程を経て得られたものであることを特徴とする前記第(19)項に記載の電子写真用キャリア」;
(17)「前記第(2)項乃至第(8)項のいずれかに記載の電子写真用キャリア又は前記第(10)項乃至第(20)項のいずれかに記載の電子写真用キャリアと、トナーとから基本的になることを特徴とする電子写真用現像剤。
(22)「超音波振動子を具備する発振器付きの振動ふるい機を用いて電子写真キャリア用粒子を分級する方法であって、該振動ふるい機として、該超音波振動子上に少なくとも2枚のメッシュ材が密着して積層設置されてなるものを用い、該超音波振動子から下側のメッシュ材が受けた振動を上側のメッシュ材に伝えて、最上側のメッシュ材上に供給された該電子写真用キャリア粒子を分級することにより、重量平均粒径Dwが22〜32μmで、かつ個数平均粒径Dpと重量平均粒径Dwの比Dw/Dpが1<Dw/Dp<1.20、20μmより小さい粒径を有する粒子の含有量が0〜7重量%、36μmより小さい粒子の含有量が90〜99.8重量%であり、形状係数SF1が100〜120、かつSF2が100〜120である芯材粒子又はキャリア粒子を得ることを特徴とする電子写真用キャリア粒子の製造方法」;
(23)「前記少なくとも2枚のメッシュ材として、目開きの小さなメッシュ材が上側に、目開きの大きなメッシュ材が下側に設置されたものを用いることを特徴とする前記第(22)項に記載の電子写真キャリア用粒子の製造方法」;
(18)「前記上側に設置された目開きの小さなメッシュ材の少なくとも一種類の材質の曲げ弾性率が1〜10GPaであることを特徴とする前記第(22)項または第(23)項に記載の電子写真キャリア用粒子の製造方法」;
(19)「前記振動ふるい機として、共振部材がメッシュ材に固定設置されたものを用い、超音波振動を該共振部材に伝達して共振させ、次いで最上側メッシュ材面に伝えることを特徴とする前記第(22)項乃至第(24)項のいずれかに記載の電子写真キャリア用粒子の製造方法」;
(20)「前記分級は、粒径分布の微粉側および粗粉側の両方を分級し去るものであることを特徴とする前記第(22)項乃至第(25)項のいずれかに記載の電子写真キャリア用粒子の製造方法」;
(21)「前記電子写真キャリア用粒子の形状係数SF1が100〜115、かつSF2が100〜110であることを特徴とする前記第(22)項乃至第(26)項のいずれかに記載の電子写真用キャリア粒子の製造方法」;
(22)「前記電子写真キャリア用粒子中の20μmより小さい粒径を有する粒子の含有量が0〜5重量%であることを特徴とする前記第(22)項乃至第(27)項のいずれかに記載の電子写真用キャリア粒子の製造方法」;
(23)「前記キャリア中の44μmより小さい粒子の含有量が98〜99重量%であることを特徴とする前記第(22)項乃至第(28)項のいずれかに記載の電子写真用キャリア粒子の製造方法」;
(24)「1000エルステッドの磁界を印加したときの該電子写真用キャリア粒子の磁化が、40〜150emu/gであることを特徴とする前記第(22)項乃至第(29)項のいずれかに記載の電子写真用キャリア粒子の製造方法」;
(25)「前記電子写真キャリア用粒子が磁性体粒子の表面に樹脂被膜を形成してなる粒子であることを特徴とする前記第(22)項乃至第(30)項のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア粒子の製造方法」;
(32)「前記分級前に、磁性体粒子の表面に樹脂被膜を形成して該樹脂被膜粒子を得る工程を有することを特徴とする請求項前記第(22)項乃至第(31)項のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリアの製造方法」。
本発明によれば、特定の狭い範囲の粒径分布を有し、かつ小粒径のキャリアを使用することにより、高画像濃度でハイライトの均一性が良好で、地汚れが少なく、かつ、キャリア付着が起こりにくいキャリア、および現像剤を提供することができる。また、本発明のキャリアは、キャリア付着が起こりにくいという特徴を有する上、粒子の形が真球に近く、かつ表面が平滑であるため、現像トルクが小さく、耐久性が良好で、かつ、汲み上げ量変動がなく、画像濃度変動の少ないキャリアの提供することができる。
すなわち、前記本発明により、球形に近く、かつ表面の凹凸が少ないシャープな粒径分布の小粒径電子写真キャリア用粒子を、効率よく製造することができ、また、現像トルクが小さく、トナースペントが少なく、耐久性の良好な電子写真キャリア用粒子が得られ、また、高画質で粒状性が良く、キャリア付着の発生し難い、シャープな粒径分布の小粒径電子写真現像剤キャリア用粒子が得られ、さらに、高画質で粒状性が良く、キャリア付着の発生し難い、シャープな粒径分布の小粒径電子写真用キャリアを効率よく製造することができ、さらにまた、高画質で粒状性が良く、キャリア付着の発生し難い電子写真二成分現像剤が得られるという極めて優れた効果を奏するものである。
本発明におけるシャープな粒径分布を持つ電子写真キャリア用粒子は、超音波振動子を具備する発振器付きの振動ふるい機を用いて電子写真キャリア用粒子を分級するに際して、該振動ふるい機として、該超音波振動子上に、少なくとも2枚のメッシュが密着して積層設置されてなるものを用い、更に好ましくは最上側に材質の曲げ弾性率が1〜10GPaのメッシュを設置し、該超音波振動子から下側のメッシュが受けた振動を上側のメッシュに伝えて、最上側のメッシュ上に供給された該粒子を分級することによって、製造することができる。
また、樹脂が被覆されてなる電子写真用キャリアは、芯材の磁性体粒子の表面に樹脂被膜を形成して樹脂被膜粒子を作製した後、該樹脂被覆粒子を上記の振動ふるい機によって分級して、粒径分布がシャープなものを得ることが出来る。
例えば、重量平均粒径Dwが22〜32μmの電子写真用キャリアを分級する場合には、下側メッシュ材の目開きが62μm(250メッシュ)以上であれば充分である。
一方、超音波振動はメッシュ材の線径が大きくなりすぎると伝わり難くなるため、Dwが22〜32μmの電子写真用キャリアの場合には、目開きが104μm(150メッシュ)程度が特に好ましい。
メッシュ材は下側が支えで、上側が分級機能をもっており、2層以上の構成であっても構わない。上側のメッシュ材は、分級したい粒径にあった目開きのものであればよい。下側のメッシュ材が設置されているため、上側のメッシュ材は、目開き率の大きなものが使用できる。
メッシュ材を振動させる超音波振動は、高周波電流をコンバータに供給して超音波振動に変換することにより得ることができる。この例の場合のコンバータは、PZT振動子からなる。
超音波振動によってメッシュ材を振動させるためには、コンバータによって発生される超音波振動を、メッシュ材に固定設置した前記共振部材に伝達させ、共振部材は、その超音波振動によって共振し、そして、その共振部材に固定されているメッシュを振動させる。
この場合、メッシュ材を振動させる周波数は、20〜50kHz、好ましくは30〜40kHzである。
共振部材の形状は、メッシュ材を振動させるのに適した形状であればよく、通常はリング状である。メッシュ材を振動させる振動方向は、垂直方向であるのが好ましい。
図1において、符号(1)は振動ふるい器、(2)は円筒容器、(3)はスプリング、(4)はベース(支持台)、(5)は密着させた2層以上のメッシュ材からなり、下側に目開きの大きなメッシュを設置、(6)は共振部材(この場合はリング形状のもの)、(7)は高周波電流ケーブル、(8)はコンバータ、(9)はリング状フレームを示す。
図1に記載の超音波発振器付振動ふるい器(円形ふるい機)を作動させるには、先ず、ケーブル(7)を介して高周波電流をコンバータ(8)に供給する。コンバータ(8)に供給された高周波電流は超音波振動に変換される。
コンバータ(8)で発生した超音波振動は、そのコンバータ(8)が固定されている共振部材(6)及びそれに連設するリング状フレーム(9)を垂直方向に振動させる。この共振部材(6)の振動によって、共振部材(6)とフレーム(9)に固定されているメッシュ材(5)が垂直方向に振動する。
超音波発振器付きの振動ふるい機は市販品を使用することができ、例えば、晃栄産業(株)製の「ウルトラソニック」(製品名)などが入手可能である。
特に、粗粉側粒子の分級に適用すると、空気式などの分級方法に比べて分布がシャープであるため、狙いの粒子を高い収率で得ることができるので、好ましい。
上側メッシュの曲げ弾性率が10GPaよりも大きいと、メッシュ開口部の変形が少なくなるために目詰まりが発生しやすく、分級効率が低下する。曲げ弾性率が1GPaよりも小さいと、下側のメッシュの振動を上側のメッシュが吸収してしまい、またメッシュの目の形状が大きく変化するため、分級効率が低下する。
目開きの小さな、適度な弾性を持った上側のメッシュ材は、下側にメッシュが設置されていない場合、強度が不足するため、メッシュの寿命が短くなり、超音波振動ふるい用のメッシュ材として使用するには適さない。従って、下側のメッシュに50GPa〜500GPaの曲げ弾性率である充分な強度を持ったメッシュを併用することにより、分級精度、および効率が非常に良好となる。
中でも、ナイロン樹脂は耐久性や耐薬品性の点で、また、ポリエステル樹脂は耐久性や耐候性の点で、それぞれ優れたメッシュ材となり、好ましい材質である。
ナイロン製メッシュやポリエステル製メッシュは市販されているものを使用しても良く、例えばSEFAR社(スイス)のNYTALシリーズやPETEXシリーズとして入手が可能である。
また、これら樹脂は、繊維状にして編む場合には縦糸もしくは横糸のどちらか一方にのみの使用でもよい。
メッシュの材質の曲げ弾性率の測定は、ASTM(アメリカ材料試験協会規格)のD790にて行うことができる。本発明における曲げ弾性率の値もASTM D790に沿って測定したものである。
ここで言うキャリア付着とは、静電潜像の画像部又は地肌部にキャリアが付着する現象を意味する。それぞれの電界強度が大きいほどキャリア付着し易いが、画像部はトナーが現像されることにより電界強度が弱められるため、地肌部に比べ、キャリア付着は起こりにくい。
重量平均粒径Dwが22〜30μmであると、トナー濃度が高くなっても地汚れし難く、また粒状性が極めて良好な画像が得られる。
また、36μmより小さい粒子の含有量が90〜99.8重量%、20μmより小さい粒径を有する粒子の含有量が7重量%以下で、より好ましくは5重量%以下、かつ重量平均粒径Dwと個数平均粒径Dpとの比Dw/Dpが1〜1.20、好ましくは1〜1.18のシャープな粒径分布であると、キャリア付着は問題ないことが分かった。
キャリアが真球に近づき、かつ表面の凹凸が小さいと、現像領域における磁気ブラシもより均一となるため、キャリア付着も改良される。
また、凹凸が大きいと場所によりコート樹脂の厚みが違ってきて、帯電量、および抵抗の不均一性を生じ易く、経時での耐久性、キャリア付着などに影響を及ぼす。
なお、該キャリアの形状係数SF1、およびSF2は以下のものを意味する。
形状係数を示すSF1、SF2とは、例えば日立製作所製FE−SEM(S−800)を用い300倍に拡大したキャリア粒子像を100個無作為にサンプリングし、その画像情報はインターフェースを介して、例えばニレコ社製画像解析装置(Luzex AP)に導入し解析を行い、下式より算出し得られた値を形状係数SF1、SF2と定義する。
式中、Lは粒子の絶対最大長(外接円の長さ)、Pは粒子の周囲長、Aは粒子の投影面積を示す。形状係数SF1はトナー粒子の丸さの度合いを示し、形状係数SF2はトナー粒子の凹凸の度合いを示している。
本発明で用いるキャリア芯材粒子において、1000エルステッド(Oe)の磁場を印加したときのその磁気モーメントは、40emu/g以上、より好ましくは50emu/g以上である。その上限値は特に制約されないが、通常、150emu/g程度である。キャリア芯材粒子の磁気モーメントが前記範囲よりも小さくなると、キャリア付着が生じやすくなるので好ましくない。
さらに、徐々に磁場を小さくして零にした後、最初と同じ方向に磁場をかける。このようにして、B−Hカーブを図示し、その図より1000エルステッドの磁気モーメントを算出する。
この場合、フェライトとは一般に下記式(1)の化学式で表される焼結体である。
例えばUS2003/0209820A1に記載されているように、粉砕処理した不定形のフェライト粒子、あるいはフェライト化反応させるための原材料をプラズマにさらすことによっても表面の平滑化、および球形化が可能である。
前者の方法を組み合わせることによって、更に表面性が平滑で真球に近いフェライト粒子が得られる。
樹脂層を形成するための樹脂としては、キャリアの製造に用いられている従来公知の各種のものを用いることができる。本発明においては、前記樹脂として以下に示すものを単独または2種以上混合して使用することができる。
本発明で用いるアミノシランカップリング剤としては以下のようなものが挙げられる。含有量は、0.001〜30重量%が好ましい。
キャリア芯材粒子表面上に形成する樹脂層の厚みは、通常0.02〜1μm、好ましくは0.03〜0.8μmである。
キャリアの抵抗率が11.0よりも低いと、現像ギャップ(感光体と現像スリーブ間の最近接距離)が狭くなった場合、キャリアに電荷が誘導されてキャリア付着が発生し易くなる。感光体の線速度、および、現像スリーブの線速度が大きい場合、悪化の傾向が見られる。
また、16.0より大きいとトナーと反対極性の電荷が溜まりやすくなり、キャリアが帯電してキャリア付着が起き易くなる。
上記キャリアの抵抗率の調整は、芯材粒子上の被覆樹脂の抵抗調整、膜厚の制御によって可能である。
6.0より低いと、キャリアのコート被膜の不均一性、あるいは長時間使用した場合、被膜の削れなどによって、誘導型のキャリア付着が起き易い。
芯材抵抗が11.0より大きくなると、キャリアの現像能力が低下する傾向がある。
図2に示すように、電極間距離2mm、表面積2×4cmの電極(12a)、(12b)を収容したフッ素樹脂製容器からなるセル(11)にキャリア(13)を充填し、両極間に100Vの直流電圧を印加し、ハイレジスタンスメーター4329A(4329AHigh Resistance Meter;横川ヒューレットパッカード株式会社製)によって直流抵抗を測定し、電気抵抗率LogR(Ωcm)を算出する。
キャリア抵抗測定の際の充填の度合いは、キャリアをセルにあふれるまで入れたのち、セル全体を20回タッピングしたのち、セルの上面を非磁性でできた水平なへらを用いてセルの上端に沿って一回の操作で平らにかきとる。充填の際に加圧は不要である。
上記導電性微粉末としては、導電性ZnO、Al等の金属又は金属酸化物粉、種々の方法で調製されたSnO2又は種々の元素をドープしたSnO2、TiB2、ZnB2、M
oB2等のホウ化物、炭化ケイ素、ポリアセチレン、ポリパラフェニレン、ポリ(パラ−フェニレンスルフィド)ポリピロール、ポリエチレン等の導電性高分子、ファーネスブラック、アセチレンブラック、チャネルブラック等のカーボンブラック等が挙げられる。
これらの導電性微粉末は、コーティングに使用する溶媒、あるいは被覆用樹脂溶液に導電性微粉末を投入後、ボールミル、ビーズミルなどメディアを使用した分散機、あるいは高速回転する羽根を備えた攪拌機を使用することによって均一に分散することが出来る。
(1)粒径範囲:100〜8μm
(2)チャネル長さ(チャネル幅):2μm
(3)チャネル数:46
(4)屈折率 :2.42
(1)本発明の分級方法によって分級処理されたキャリア用芯材を、樹脂被覆して、粒子分布のシャープな電子写真用現像剤キャリアを作製する。
(2)キャリア用芯材に樹脂被覆してなる樹脂被覆磁性体粒子を作製後、該樹脂被覆磁性体粒子を本発明の分級方法によって分級処理して、粒子分布のシャープな電子写真用現像剤キャリアを作製する。
(3)本発明の分級方法によって分級処理されたキャリア用芯材を、樹脂被覆して樹脂被覆磁性体粒子を作製後、さらに該樹脂被覆磁性体粒子を本発明の分級方法によって分級処理して、粒子分布のシャープな電子写真用現像剤キャリアを作製する。
特に、樹脂被覆磁性体粒子を電子写真用キャリアとして用いた場合には、粒状性が良好で、かつキャリア付着が発生し難いものである、という極めて優れた効果を奏するものである。
嵩密度を大きくするには、焼成温度を高くすることなどにより可能であるが、芯材同士が融着し易くなり、解砕し難くなるため2.60未満が好ましい。したがって、通常2.10g/cm3以上、好ましくは、2.10〜2.60g/cm3であり、より好ましくは2.35g/cm3〜2.60g/cm3、さらに好ましくは2.35〜2.50g/cm3である。
もし、直径2.5mmのオリフィスでは流れ難い場合は、直径5mmのオリフィスからキャリアを自然流出させる。この操作により、容器に流入したキャリア重量を、容器の体積25cm3で割ることにより、1cm3当りのキャリアの重量を求める。これを、キャリアの嵩密度と定義する。
一定量の現像剤を、両端に金属メッシュを備えた導体容器(ブローオフケージ)(15)に入れる。メッシュ(ステンレス製)の目開きはトナーとキャリアの粒径の中間のもの(目開き20μm)選び、トナーがメッシュの間を通過するように設定する。ノズル(14)から圧縮窒素ガス(1kgf/cm2)を60秒間吹き付けて、トナーをゲージ(15)の外へ飛び出させると、ケージ(15)内にトナー(17)の電荷と逆極性を持ったキャリア(16)が残される。
その電荷量Qと、飛び出したトナーの質量Mを測定し、単位質量当たりの電荷量を帯電量Q/Mとして算出する。トナー帯電量はμc/gで表示される。該ケージ(15)は、コンデンサを介して接地され、このコンデンサと並列に電位計(18)が接続さられている。
本発明に使用されるトナーは、熱可塑性樹脂を主成分とするバインダー樹脂中に、着色
剤、微粒子、そして帯電制御剤、離型剤等を含有させたものであり、従来公知の各種のトナーを用いることができる。このトナーは、重合法、造粒法などの各種のトナー製法によって作成された不定形または球形のトナーであることができる。また、磁性トナー及び非磁性トナーのいずれも使用可能である。
スチレン系バインダー樹脂として、ポリスチレン、ポリビニルトルエン等のスチレン及びその置換体の単重合体、スチレン−p−クロルスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−メタアクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタアクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタアクリル酸ブチル共重合体、スチレン−α−クロルメタアクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体等のスチレン系共重合体;アクリル系バインダーとして、ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレーが挙げられ、その他、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリビニルブチラール、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族または脂肪族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パラフィン、パラフィンワックスなどが挙げられる。
アルコールとしては、ポリエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオールなどのジオール類、1,4−ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA、ポリオキシエチレン化ビスフェノールA、ポリオキシプロピレン化ビスフェノーAなどのエーテル化ビスフェノール類、これらを炭素数3〜22の飽和もしくは不飽和の炭化水素基で置換した2価のアルコール単位体、その他の2価のアルコール単位体、ソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロール、1,4−ソルビタン、ペンタエスリトール、ジペンタエスリトール、トリペンタエスリトール、蔗糖、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオール、グリセロール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼン等の三価以上の高アルコール単量体を挙げることができる。
離型材料としては、低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリエチレン、カルナウバワックス、マイクロクリスタリンワックス、ホホバワックス、ライスワックス、モンタン酸ワックス等を単独または混合して用いることができるが、これらに限定されるものではない。
外添剤としては該無機微粒子の他に一般的な疎水化処理無機微粒子を併用することができるが、疎水化処理された一次粒子の平均粒径が1〜100nm、より好ましくは5nm〜70nmの無機微粒子を含むことが望ましい。また、BET法による比表面積は、20〜500m2/gであることが好ましい。
特に好適な添加剤としては、疎水化されたシリカ、チタニア、酸化チタン、アルミナ微粒子があげられる。シリカ微粒子としては、HDK H 2000、HDK H 2000/4、HDK H 2050EP、HVK21、HDK H 1303(以上クラリアントジャパン)やR972、R974、RX200、RY200、R202、R805、R812(以上日本アエロジル)がある。また、チタニア微粒子としては、P−25(日本アエロジル)やSTT−30、STT−65C−S(以上チタン工業)、TAF−140(富士チタン工業)、MT−150W、MT−500B、MT−600B、MT−150A(以上テイカ)などがある。特に疎水化処理された酸化チタン微粒子としては、T−805(日本アエロジル)やSTT−30A、STT−65S−S(以上チタン工業)、TAF−500T、TAF−1500T(以上富士チタン工業)、MT−100S、MT−100T(以上テイカ)、IT−S(石原産業)などがある。
疎水化処理された無機微粒子、シリカ微粒子及びチタニア微粒子、アルミナ微粒子を得るためには、親水性の微粒子をメチルトリメトキシシランやメチルトリエトキシシラン、オクチルトリメトキシシランなどのシランカップリング剤で処理して得ることができる。 本発明における電子写真用現像剤が、電子写真用キャリアと、トナーとから「基本的になる」とは、このような流動性向上剤、電荷調節剤等の外添剤の添加を排除するものでないことを意味する。
なお、トナー粒径はコールターカウンター(コールターカウンター社製)を用いて測定した。
図4、5には、本発明の現像剤を用いた画像形成装置の1例が示される。この例の装置は、静電荷像担持体(20)の周囲に、順に、帯電手段(32)、露光手段(33)、現像手段(40)、転写手段(50)、クリーニング手段(60)、除電手段(70)が設けられており、転写手段(50)によりトナー像を転写された画像受容媒体シート(80)は、図示しない定着手段に導入される。クリーニング手段(60)は廃トナー収納手段(62)とクリーニングブレード(61)を有する。現像手段(40)は、静電荷像担持体(20)に現像間隔をおいて対面し、静電荷像担持体(20)と同方向に回転して現像剤ブラシを静電荷像担持体(20)に供給する磁気スリーブ(41)と、本発明のキャリア(23)とトナー(21)から基本的になる二成分系現像剤の攪拌手段(47)と、該攪拌手段(47)にトナーを供給するトナー供給手段(45)を有する。磁気スリーブ(41)は、開閉可能な窓(43)を有するハウジング(46)中に収納され、攪拌手段(47)はこれと一体になったハウジング(44)中に収納されている。トナー供給手段(45)は凝集トナーを解くためのトナー攪拌手段(48)と、トナー供給ローラ(49)を有する。
図6は、本発明の現像剤を用いた画像形成装置の他の1例を示す。この装置は、駆動ローラ(24a)とテンションローラ(24b)の間に懸架された無端ベルト状の電荷像担持体(20)の周囲に、順に、帯電手段(32)、露光手段(33)、本発明の二成分系現像剤を用いる現像手段(40)、転写手段(50)、電荷像担持体(20)の背面に位置するクリーニング前露光手段(26)、クリーニングブレード(61)とクリーニングブラシ(64を含むクリーニング手段、除電手段(70)が設けられている。
図7は、本発明のプロセスカートリッジの1例を示す。本発明のプロセスカートリッジは、電荷像担持体(20)と本発明の二成分系現像剤を用いる現像手段(40)を有し、かつ、帯電手段(32)、クリーニング手段を有していてもよく、画像形成装置に搭載、離脱可能なものであるが、この例のプロセスカートリッジは、電荷像担持体(20)の周囲に順に、帯電手段(32)、本発明の二成分系現像剤を用いる現像手段(40)、クリーニング手段としてのクリーニングブレード(61)を有する。
(トナー製造例1)
ポリエステル樹脂 100部
キナクリドン系マゼンタ顔料 3.5部
含フッ素4級アンモニウム塩 4部
以上の各成分をブレンダーにて充分に混合した後、2軸式押出し機にて溶融混練し、放冷後カッターミルで粗粉砕し、ついでジェット気流式微粉砕機で微粉砕し、さらに風力分級機を用いて分級して、重量平均粒径5.7μm、のトナー母粒子を得た。
更に、このトナー母粒子100部に対して、疎水性シリカ微粒子(R972:日本アエロジル社製)1.2部を加え、ヘンシェルミキサーで混合して、トナーIを得た。
ステンレスメッシュ上に、表1のキャリア芯材I(Mnフェライト、57emu/g/SF1=115,SF2=115)を1Kg/分の割合で供給し分級を行った。
用いた振動ふるい機は図1に示す構造を有するもので、フレーム(9)に支持された70cmφのステンレスメッシュ(635メッシュ・目開き20μm・開孔率25%)のナイロンメッシュ/一重貼り)(5)に、直接接触させて共振部材として共振リング(6)を取付け、そのリング(6)に36kHzの超音波を発振する振動子(8)を設けたふるい装置(1)である。
該ステンレスメッシュ(5)は、ベース(4)にスプリング(3)を介して支持された円筒容器(2)内に配設されている。ベース(4)内には図示しない振動モータが設置され、その駆動により発生する高周波電流はケーブル(7)を介して共振リング(6)に取付けた振動子(8)に送られ、超音波が発振される。
この超音波によって共振リング(6)が振動し、その振動は網面(5)全体の垂直方向の振動を生じさせる。円筒容器(2)内の193GPaステンレスメッシュ(5)上に供給されたキャリア芯材の微粉側の粒子はふるい処理を受け、メッシュ下の円筒容器(2)の下部に除去される。
この分級操作を繰り返し、メッシュ上から表1に示すキャリア芯材IIが得られた。
分級の結果、キャリア芯材における20μm未満の粒子の比率を9.8%に減少させることが出来た。キャリア芯材IIの粒度分布、SF1、SF2を表1に示す。
実験の後に、ステンレスメッシュの目詰まりの程度を調べたところ、開孔率は10%、即ち、15%の目詰まりが生じていた。
図1に示す振動ふるい機において、符号(5)で表した2枚以上のメッシュを以下の構成とした。
すなわち、下側に目開き104μm(150メッシュ)ステンレスメッシュを設置し、上側には、目開き20μm(開孔率14%)のナイロンメッシュを、ステンレスメッシュに密着して積層した。ナイロンメッシュに使用されている材質(ナイロン−66)の曲げ弾性率は2.7GPaである。
下側のステンレスメッシュが超音波振動子からの振動を直接受けるが、ナイロンメッシュがステンレスメッシュに密着して設置されているため、超音波振動が効率的に伝わり、分級対象の粒子はナイロンメッシュで分級される。
この振動ふるい機を用いて、ナイロンメッシュ上に、表1のキャリア芯材I(Mnフェライト、57emu/g/SF1=115,SF2=115)を1Kg/分の割合で供給し、芯材製造例2と全く同様にして、分級処理を行ない、メッシュ上に表1に示すキャリア芯材IIIを得た。
分級の結果、キャリア芯材における20μm未満の粒子の比率を26.0%から6.1%に減少させることが出来た。キャリア芯材IIIの粒度分布、SF1、SF2を表1に示す。
実験の後のナイロンメッシュはほとんど目詰まりしておらず、開孔率は13%以上(即ち、目詰まり1%未満)が維持されていた。
目開き20μm(開孔率14%)のナイロンメッシュの替わりに、目開き20μm(開孔率14%)、曲げ弾性率2.6Gpaのポリエーテルサルホンを使用する以外は、芯材製造例3と全く同様にして芯材の分級を行ない、キャリア芯材IVを得た。分級の結果、SF1、SF2を表1に示す。
実験の後の目詰まりは1%未満であった。
目開き20μm(開孔率14%)のナイロンメッシュの替わりに、目開き20μm(開孔率14%)、曲げ弾性率0.9Gpaの超高分子量ポリエチレンを使用する以外は、芯材製造例3と全く同様にして芯材の分級を行ない、キャリア芯Vを得た。分級の結果、SF1、SF2を表1に示す。
実験の後の目詰まりは3%であった。
目開き20μm(開孔率14%)のナイロンメッシュの替わりに、目開き20μm(開孔率14%)、曲げ弾性率11.0GpaのGF30%強化ポリエチレンテレフタレートを使用する以外は、芯材製造例3と全く同様にして芯材の分級を行ない、キャリア芯VIを得た。分級の結果、SF1、SF2を表1に示す。実験の後の目詰まりは4%であった。
表1のキャリア芯材I(Mnフェライト、57emu/g/SF1=115,SF2=115)を0.3Kg/分の割合で供給する以外は、キャリア製造例3と全く同様の方法で芯材の分級を行い、表1に示すキャリア芯VIIを得た。実験の後の目詰まりは1%未満であった。
表1に示すキャリア芯材VIIIを使用する以外は、キャリア製造例3と全く同様の方法で芯材の分級を行い、表1に示すキャリア芯IXを得た。実験の後の目詰まりは約3%であった。
シリコーン樹脂(SR2411:東レダウコーニングシリコーン社製)に、樹脂固形分に対して5%のカーボン(ライオンアクゾ社製、ケッチェンブラックEC−DJ600)をボールミルを使用して60分間分散し、この分散液を希釈して、固形分5%の分散液を得た。
この分散液にさらにアミノシランカップリング剤(NH2(CH2)3Si(OCH3))を、シリコーン樹脂の固形分に対して3%添加・混合させて分散液を得た。
流動床型コーティング装置を用いて、表1に示すキャリア芯材I〜VIを使用して、
各5Kgの粒子表面上に、上記の分散液を、100℃の雰囲気下で約30g/minの割合で塗布し、さらに200℃で2時間加熱して、膜厚約0.30μmの樹脂被覆キャリアA〜Fを得た。膜厚の調整はコート液量により行った。
キャリアA〜Fの粒度分布、SF1、SF2を表2に示す。
図1に示す振動ふるい機において、符号(5)で表した2枚以上のメッシュを以下の構成とした。
すなわち、下側に目開き104μm(150メッシュ)ステンレスメッシュを設置し、上側には、目開き20μmのナイロンメッシュを、ステンレスメッシュに密着して積層した。ナイロンメッシュに使用されている材質(ナイロン−66)の曲げ弾性率は2.7GPaである。
下側のステンレスメッシュが超音波振動子からの振動を直接受けるが、ナイロンメッシュがステンレスメッシュに密着して設置されているため、超音波振動が効率的に伝わり、分級対象の粒子はナイロンメッシュで分級される。
この振動ふるい機を用いて、ナイロンメッシュ上に、表2に示すキャリア製造例1で得られたキャリアAを1Kg/分の割合で供給し、芯材製造例3と全く同様にして、分級処理を行ないキャリアGを得た。
キャリアG粒度分布、SF1、SF2を表2に示す。
キャリアG分級における実験の後の目詰まりは1%未満であった。
図1に示す振動ふるい機において、符号(5)で表される2層以上のメッシュ部に用いる2枚のメッシュとして、下側に目開き104μm(150メッシュ)ステンレスメッシュ、上側には、目開き32μmのポリエステルメッシュ(開孔率21%)を設置した。
キャリア製造例7で作成したキャリアGをキャリア製造例7と同様にして分級処理を行ない樹脂被覆キャリアHを得た。
キャリアG粒度分布、SF1、SF2を表2に示す。
キャリアH分級における実験の後の目詰まりは1%未満であった。
但し、粗粉側は除去されたキャリアであり、樹脂被覆キャリアFは円筒容器(2)内のステンレスメッシュ(5)下に捕集されたものである。
トナー製造例1で得たトナーIを10部と、キャリア製造例1〜製造例10で得られたキャリアA〜キャリアJを100部用いて、ミキサーで10分攪拌して現像剤を作成した。
得られた現像剤を用いて画像形成を行ない、その画像品質(地汚れ、粒状性)、およびキャリア付着余裕度試験を行った。
なお、画像はイマジオカラー4000(リコー製デジタルカラー複写機・プリンター複合機)を使用し、次の現像条件で作成した。
現像ギャップ(感光体−現像スリーブ):0.35mm
ドクターギャップ(現像スリーブ−ドクター):0.65mm
感光体線速度200mm/sec
(現像スリーブ線速度/感光体線速度)=1.80
書込み密度:600dpi
帯電電位(Vd):−600V
画像部(べた原稿)にあたる部分の露光後の電位(V1):−150V
現像バイアス:DC成分−500V/交流バイアス成分:2KHZ、
−100V〜−900V、50%duty
(1)ハイライト部の均一性:下記の式で定義された粒状度(明度範囲:50〜80)を転写紙上で測定し、その数値を下記のようにランクに置き換え表示した。
粒状度=exp(aL+b)∫(WS(f))1/2 VTF(f)df
L:平均明度
f:空間周波数(cycle/mm)
WS(f):明度変動のパワースペクトラム
VTF(f):視覚の空間周波数特性
a,b:係数
◎(大変良好) :0以上0.1未満
○(良好) :0.1以上0.2未満
△(使用可能) :0.2以上0.3未満
×不良(許容不可のレベル) :0.3以上
◎:大変良好、
○:良好、
△:使用可能、
×:不良(×は許容不可のレベル)とした。
副走査方向に2ドットライン(100lpi/inch)の画像パターンを作成し、直流バイアス成分として、−400Vを印加して現像し、2ドットラインのライン間に付着したキャリアの個数(面積100cm2)粘着テープで転写し、その個数を目視で観察して、評価を行った。
表3中の記号は以下のとおりである。
◎:大変良好
○:良好
△:(使用可能)
×:不良(許容不可のレベル)
初期画像出しに使用したマゼンタトナーIを補給しながら画像面積率6%の文字画像チャートで5万枚のランニング評価を行なった。上記現像条件における地肌部の地汚れを前記(2)と同じ基準でランク評価した。
芯材製造例を表1に、キャリア製造例を表2に、各実施例、比較例における品質評価結果を表3に示す。
2 円筒容器
3 スプリング
4 ベース
5 2層以上のメッシュ
6 共振リング
7 ケーブル
8 コンバータ(振動子)
9 リング状フレーム
11 セル
12a 電極
12b 電極
13 キャリア
14 ノズル
15 ケージ
16 キャリア
17 トナー
18 電位計
20 静電荷像担持体
21 トナー
23 キャリア
24a 駆動ローラ
24b テンションローラ
26 クリーニング前露光手段
32 帯電手段
33 露光手段
40 現像手段
41 磁気スリーブ
42 ハウジング
43 窓
44 ハウジング
45 トナー供給手段
46 ハウジング
47 攪拌手段
48 トナー攪拌手段
49 トナー供給ローラ
50 転写手段
60 クリーニング手段
61 クリーニングブレード
62 廃トナー収納手段
64 クリーニングブラシ
70 除電手段
80 画像受容媒体シート
Claims (32)
- キャリア用芯材の粒子の重量平均粒径Dwが22〜32μmで、かつ個数平均粒径Dpと重量平均粒径Dwの比Dw/Dpが1<Dw/Dp<1.20、20μmより小さい粒径を有する粒子の含有量が0〜7重量%、36μmより小さい粒子の含有量が90〜99.8重量%であり、形状係数SF1が100〜120、かつSF2が100〜120であることを特徴とする電子写真キャリア用芯材。
- キャリア粒子の重量平均粒径Dwが22〜32μmで、かつ個数平均粒径Dpと重量平均粒径Dwの比Dw/Dpが1<Dw/Dp<1.20、20μmより小さい粒径を有する粒子の含有量が0〜7重量%、36μmより小さい粒子の含有量が90〜99.8重量%であり、形状係数SF1が100〜120、かつSF2が100〜120であることを特徴とする電子写真用キャリア。
- 前記粒子の形状係数SF1が100〜115、かつSF2が100〜110であることを特徴とする請求項1に記載の電子写真キャリア用芯材又は請求項2に記載の電子写真用キャリア。
- 前記粒子中の20μmより小さい粒径を有する粒子の含有量が0〜5重量%であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電子写真キャリア用芯材又は電子写真用キャリア。
- 前記粒子中の44μmより小さい粒子の含有量が98〜100重量%であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電子写真キャリア用芯材又は電子写真用キャリア。
- 1000エルステッドの磁界を印加したときの磁化が、40〜150emu/gであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の電子写真キャリア用芯材又は電子写真用キャリア。
- 前記キャリア粒子は、芯材磁性粒子上に樹脂被覆層を設けたものであることを特徴とする請求項2乃至6のいずれかに記載の電子写真用キャリア。
- 前記樹脂被覆層は、0.03〜0.8μm厚のものであることを特徴とする請求項7に記載の電子写真用キャリア。
- 重量平均粒径Dwが22〜32μmで、かつ個数平均粒径Dpと重量平均粒径Dwの比Dw/Dpが1<Dw/Dp<1.20、20μmより小さい粒径を有する粒子の含有量が0〜7重量%、36μmより小さい粒子の含有量が90〜99.8重量%であり、形状係数SF1が100〜120、かつSF2が100〜120であるキャリア用芯材粒子からなり、超音波振動子を具備する発振器付きの振動ふるい機を用いて分級された電子写真キャリア用芯材であって、該振動ふるい機として、該超音波振動子上に少なくとも2枚のメッシュ材が密着して積層設置されてなるものを用い、該超音波振動子から下側のメッシュ材が受けた振動を上側のメッシュ材に伝えて、最上側のメッシュ材上に供給された電子写真用粗キャリア芯材粒子を分級する工程を経ることにより、得られたものであることを特徴とする電子写真キャリア用芯材。
- 重量平均粒径Dwが22〜32μmで、かつ個数平均粒径Dpと重量平均粒径Dwの比Dw/Dpが1<Dw/Dp<1.20、20μmより小さい粒径を有する粒子の含有量が0〜7重量%、36μmより小さい粒子の含有量が90〜99.8重量%であり、形状係数SF1が100〜120、かつSF2が100〜120であるキャリア粒子からなり、超音波振動子を具備する発振器付きの振動ふるい機を用いて分級された電子写真キャリアであって、該振動ふるい機として、該超音波振動子上に少なくとも2枚のメッシュ材が密着して積層設置されてなるものを用い、該超音波振動子から下側のメッシュ材が受けた振動を上側のメッシュ材に伝えて、最上側のメッシュ材上に供給された電子写真用粗キャリア粒子又は粗キャリア芯材粒子を分級する工程を経ることにより、得られたものであることを特徴とする電子写真用キャリア。
- 前記分級は、少なくとも2枚のメッシュ材として、目開きの小さなメッシュ材が上側に、目開きの大きなメッシュ材が下側に設置されたものが用いられたものであることを特徴とする請求項9に記載の電子写真キャリア用芯材又は請求項10に記載の電子写真用キャリア。
- 前記上側に設置された目開きの小さなメッシュ材の少なくとも一種類の材質の曲げ弾性率が1〜10GPaであることを特徴とする請求項9乃至11のいずれかに記載の電子写真キャリア用芯材又は電子写真用キャリア。
- 前記振動ふるい機として、共振部材がメッシュ材に固定設置されたものが用いられ、超音波振動を該共振部材に伝達して共振させ、次いで最上側メッシュ材面に伝えられた分級する工程を経ることにより得られたものであることを特徴とする請求項9乃至12のいずれかに記載の電子写真キャリア用芯材又は電子写真用キャリア。
- 前記分級が、粒径分布の微粉側および粗粉側の両方を分級し去るものであることを特徴とする請求項9乃至13のいずれかに記載の電子写真キャリア用芯材又は電子写真用キャリア。
- 前記粒子の形状係数SF1が100〜115、かつSF2が100〜110であることを特徴とする請求項9乃至14のいずれかに記載の電子写真キャリア用芯材又は電子写真用キャリア。
- 前記粒子中の20μmより小さい粒径を有する粒子の含有量が0〜5重量%であることを特徴とする請求項9乃至15のいずれかに記載の電子写真キャリア用芯材又は電子写真用キャリア。
- 前記粒子中の44μmより小さい粒子の含有量が98〜99重量%であることを特徴とする請求項9乃至16のいずれかに記載の電子写真キャリア用芯材又は電子写真用キャリア。
- 前記粒子は、1000エルステッドの磁界を印加したときの磁化が、40〜150emu/gであることを特徴とする請求項9乃至17のいずれかに記載の電子写真キャリア用芯材又は電子写真用キャリア。
- 前記キャリア粒子が磁性体粒子の表面に樹脂被膜を形成してなる粒子であることを特徴とする請求項10乃至18のいずれかに記載の電子写真用キャリア。
- 前記分級前に、磁性体粒子の表面に樹脂被膜を形成して該樹脂被膜粒子を得る工程を経て得られたものであることを特徴とする請求項19に記載の電子写真用キャリア。
- 請求項2乃至8のいずれかに記載の電子写真用キャリア又は請求項10乃至20のいずれかに記載の電子写真用キャリアと、トナーとから基本的になることを特徴とする電子写真用現像剤。
- 超音波振動子を具備する発振器付きの振動ふるい機を用いて電子写真キャリア用粒子を分級する方法であって、該振動ふるい機として、該超音波振動子上に少なくとも2枚のメッシュ材が密着して積層設置されてなるものを用い、該超音波振動子から下側のメッシュ材が受けた振動を上側のメッシュ材に伝えて、最上側のメッシュ材上に供給された該電子写真用キャリア粒子を分級することにより、重量平均粒径Dwが22〜32μmで、かつ個数平均粒径Dpと重量平均粒径Dwの比Dw/Dpが1<Dw/Dp<1.20、20μmより小さい粒径を有する粒子の含有量が0〜7重量%、36μmより小さい粒子の含有量が90〜99.8重量%であり、形状係数SF1が100〜120、かつSF2が100〜120である芯材粒子又はキャリア粒子を得ることを特徴とする電子写真用キャリア粒子の製造方法。
- 前記少なくとも2枚のメッシュ材として、目開きの小さなメッシュ材が上側に、目開きの大きなメッシュ材が下側に設置されたものを用いることを特徴とする請求項22に記載の電子写真キャリア用粒子の製造方法。
- 前記上側に設置された目開きの小さなメッシュ材の少なくとも一種類の材質の曲げ弾性率が1〜10GPaであることを特徴とする請求項22または23に記載の電子写真キャリア用粒子の製造方法。
- 前記振動ふるい機として、共振部材がメッシュ材に固定設置されたものを用い、超音波振動を該共振部材に伝達して共振させ、次いで最上側メッシュ材面に伝えることを特徴とする請求項22乃至24のいずれかに記載の電子写真キャリア用粒子の製造方法。
- 前記分級は、粒径分布の微粉側および粗粉側の両方を分級し去るものであることを特徴とする請求項22乃至25のいずれかに記載の電子写真キャリア用粒子の製造方法。
- 前記電子写真キャリア用粒子の形状係数SF1が100〜115、かつSF2が100〜110であることを特徴とする請求項22乃至26のいずれかに記載の電子写真用キャリア粒子の製造方法。
- 前記電子写真キャリア用粒子中の20μmより小さい粒径を有する粒子の含有量が0〜5重量%であることを特徴とする請求項22乃至27のいずれかに記載の電子写真用キャリア粒子の製造方法。
- 前記キャリア中の44μmより小さい粒子の含有量が98〜99重量%であることを特徴とする請求項22乃至28のいずれかに記載の電子写真用キャリア粒子の製造方法。
- 1000エルステッドの磁界を印加したときの該電子写真用キャリア粒子の磁化が、40〜150emu/gであることを特徴とする請求項22乃至29のいずれかに記載の電子写真用キャリア粒子の製造方法。
- 前記電子写真キャリア用粒子が磁性体粒子の表面に樹脂被膜を形成してなる粒子であることを特徴とする請求項22乃至30のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア粒子の製造方法。
- 前記分級前に、磁性体粒子の表面に樹脂被膜を形成して該樹脂被膜粒子を得る工程を有することを特徴とする請求項22乃至31のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリアの製造方法。
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