JP2006251354A - 電子写真現像剤用キャリア、電子写真用現像剤、電子写真現像剤用キャリアの製造方法、電子写真現像方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 磁性を有する芯材粒子と該粒子を被覆する樹脂層とからなる電子写真現像剤用キャリアにおいて、該キャリア芯材の形状係数SF1が100〜130、かつSF2が100〜120であり、該樹脂層が少なくとも熱可塑性樹脂成分、及びグアナミン樹脂を架橋させた樹脂成分を含有することを特徴とする電子写真現像剤用キャリア。
【選択図】 図1
Description
すなわち、上記課題は本発明の(1)〜(28)によって解決される。
(1)「磁性を有する芯材粒子と該粒子を被覆する樹脂層とからなる電子写真現像剤用キャリアにおいて、該キャリア芯材の形状係数SF1が100〜130、かつSF2が100〜120であり、該樹脂層が少なくとも熱可塑性樹脂成分、及びグアナミン樹脂を架橋させた樹脂成分を含有することを特徴とする電子写真現像剤用キャリア」;
(2)「該キャリア芯材の形状係数SF1が100〜120、かつSF2が100〜110であることを特徴とする、前記第(1)項に記載の電子写真現像剤用キャリア」;
(3)「該電子写真現像剤用キャリアの重量平均粒径Dwが22〜32μmで、かつ個数平均粒径Dpと重量平均粒径Dwの比Dw/Dpが1<Dw/Dp<1.20であることを特徴とする、前記第(1)項又は第(2)項に記載の電子写真現像剤用キャリア」;
(4)「該電子写真現像剤用キャリア中の20μmより小さい粒径を有する粒子の含有量が0〜7重量%、36μmより小さい粒子の含有量が90〜100重量%であることを特徴とする、前記第(3)項に記載の電子写真現像剤用キャリア」;
(5)「該電子写真現像剤用キャリア中の20μmより小さい粒径を有する粒子の含有量が0〜5重量%であることを特徴とする、前記第(4)項に記載の電子写真現像剤用キャリア」;
(6)「該電子写真現像剤用キャリア中の20μmより小さい粒径を有する粒子の含有量が0〜3重量%であることを特徴とする、前記第(4)項に記載の電子写真現像剤用キャリア」;
(7)「該電子写真現像剤用キャリア中の44μmより小さい粒子の含有量が98〜100重量%であることを特徴とする、前記第(4)項乃至第(6)項のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア」;
(8)「該樹脂層中のグアナミン樹脂の含有率が20〜50重量%であることを特徴とする、前記第(1)項乃至第(7)項のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア」;
(9)「該樹脂層が帯電調節剤を含有することを特徴とする、前記第(1)項乃至第(8)項のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア」;
(10)「該樹脂層中の帯電調節剤が芳香族スルフォン酸または燐酸であることを特徴とする、前記第(9)項に記載の電子写真現像剤用キャリア」;
(11)「該樹脂層中の帯電調節剤の含有量がグアナミン樹脂に対し10重量%以下であることを特徴とする、前記第(9)項又は第(10)項に記載の電子写真現像剤用キャリア」;
(12)「1000エルステッドの磁界を印加したときの該芯材粒子の磁化が、50〜150emu/gであることを特徴とする、前記第(1)項乃至第(11)項のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア」;
(13)「該キャリア芯材がMnMgSr系フェライトであることを特徴とする、前記第(1)項乃至第(12)項のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア」;
(14)「該キャリア芯材がMnフェライトであることを特徴とする、前記第(1)項乃至第(12)項のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア」;
(15)「該キャリア芯材がマグネタイトであることを特徴とする、前記第(1)項乃至第(12)項のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア」;
(16)「嵩密度が2.1(g/cm3)以上である芯材を使用することを特徴とする、前記第(1)項乃至第(15)項のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア」;
(17)「キャリア抵抗(LogR、Ωcm)が11.0〜16.0であることを特徴とする、前記第(1)項乃至第(16)項のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア」;
(18)「該樹脂層がアミノシランカップリング剤を含有することを特徴とする、前記第(1)項乃至第(17)項のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア」;
(19)「トナーとキャリアからなる電子写真用現像剤であって、該キャリアとして、前記第(1)項乃至第(18)項のいずれかに記載のキャリアを用いることを特徴とする電子写真用現像剤」;
(20)「(I)磁性材料の粉砕物粒子を分級することによって、重量平均粒径Dwが21〜32μm、20μmより小さい粒径を有する粒子の含有割合が7重量%以下、36μmより小さい粒子の含有量が90重量%以上であり、該キャリアの形状係数SF1が100〜130、かつSF2が100〜120である芯材粒子を得る工程と、(II)該芯材粒子の表面に樹脂被膜を形成する工程を含むことにより前記第(4)項乃至第(18)項のいずれかに記載の電子写真現像用キャリアを製造することを特徴とする電子写真現像用キャリアの製造方法」;
(21)「(I)磁性材料の粉砕物粒子の表面に樹脂被膜を形成して樹脂被膜粒子を得る工程と、(II)該樹脂被覆粒子を分級して、重量平均粒径Dwが22〜32μm、1<Dw/Dp<1.20、20μmより小さい粒径を有する粒子の含有割合が7重量%以下、36μmより小さい粒子の含有量が90重量%以上であり、該キャリアの形状係数SF1が100〜130、かつSF2が100〜120であるキャリアを得る工程を含むことにより前記第(4)項乃至第(18)項のいずれかに記載の電子写真用キャリアを製造することを特徴とする電子写真現像用キャリアの製造方法」;
(22)「(I)磁性材料の粉砕物粒子の表面に樹脂被膜を形成して樹脂被膜粒子を得る工程と、(II)該樹脂被覆粒子を分級して、重量平均粒径Dwが22〜32μm、1<Dw/Dp<1.20、20μmより小さい粒径を有する粒子の含有割合が7重量%以下、36μmより小さい粒子の含有量が90重量%以上であり、該キャリアの形状係数SF1が100〜130、かつSF2が100〜120であるキャリアを得る工程を含むことにより電子写真用キャリアを製造することを特徴とする前記第(20)項に記載の電子写真現像用キャリアの製造方法」;
(23)「超音波発振器付きの振動ふるい機を用いて、該磁性材料の粉砕物粒子を分級することを特徴とする前記第(20)項に記載の電子写真現像用キャリアの製造方法」;
(24)「超音波発振器付きの振動ふるい機を用いて、該樹脂被覆粒子を分級することを特徴とする前記第(21)項又は第(22)項に記載の電子写真現像用キャリアの製造方法」;
(25)「該振動ふるい機が、ふるい機に設置されている共振リングによって超音波振動を金網面に伝える構造を有することを特徴とする前記第(23)項又は第(24)項に記載の電子写真現像用キャリアの製造方法」;
(26)「前記第(19)項に記載の現像剤を用いることを特徴とする電子写真現像方法」;
(27)「感光体、前記現像剤と、現像スリーブを用い、現像スリーブと感光体の距離が0.4mm以下であり、かつ現像バイアスとして交流電圧及び/または直流電圧を印加することを特徴とする前記第(26)項に記載の電子写真現像方法」;
(28)「感光体と、該感光体の表面を帯電させる帯電ブラシと、前記第(19)項に記載の静電潜像現像剤を擁する現像部と、前記感光体の表面に残存する現像剤を払拭するブレードとを具備することを特徴とするプロセスカートリッジ」。
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討を行なった。その結果、樹脂被覆層(以下、樹脂層)を形成した電子写真現像剤用キャリアにおいて、該樹脂層が熱可塑性樹脂とグアナミン樹脂を架橋させた樹脂成分を含有し、かつ、該キャリア芯材自体の形状係数SF1を100〜130、SF2を100〜120の範囲とすることが本発明の課題を解決するために非常に有効であるという新規な技術構想を考案した。
形状係数を示すSF1、SF2とは、例えば日立製作所製FE−SEM(S−800)を用い300倍に拡大したキャリア粒子像を100個無作為にサンプリングし、その画像情報をインターフェースを介して、例えばニレコ社製画像解析装置(Luzex AP)に導入し解析を行ない、下式より算出し得られた値を形状係数SF1、SF2と定義する。式中、Lは粒子の絶対最大長(外接円の長さ)、Pは粒子の周囲長、Aは粒子の投影面積を示す。形状係数SF1は粒子の丸さの度合いを示し、形状係数SF2は粒子の凹凸の度合いを示している。
キャリア付着は、感光体ドラムや定着ローラの傷の原因となる等の不都合を生じるので好ましくない。また、個数平均粒径Dpと重量平均粒径Dwの比Dw/Dpが1.20より大きいと、微粒子の比率が大きくなり、耐キャリア付着性が悪化する。
20μmより小さい粒子が7重量%より多くなると、粒径分布が広がってきて、磁気ブラシの至るところに磁化の小さな粒子が存在するようになり、キャリア付着が急激に悪くなる。
20μmより小さい粒径を有するキャリア粒子の含有割合は好ましくは0.5重量%以上である。0.5重量%以上だと、コストをかけずに所望の値を得ることが可能となる。
この場合の重量平均粒径Dwは次式で表わされる。
また、各チャネルに存在する粒子の代表粒径としては、各チャネルに保存する粒子粒径の下限値を採用した。
その測定条件は以下のとおりである。
[1]粒径範囲:100〜8μm
[2]チャネル長さ(チャネル幅):2μm
[3]チャネル数:46
[4]屈折率:2.42
キャリア芯材粒子の磁化が前記範囲よりも小さくなると、キャリア付着が生じやすくなるので好ましくない。
前記磁化は、以下のようにして測定することができる。
B−Hトレーサー(BHU−60/理研電子(株)製)を使用し、円筒のセルにキャリア芯材粒子1.0gを詰めて装置にセットする。磁場を徐々に大きくし、3000エルステッドまで変化させ、次に徐々に小さくして零にした後、反対向きの磁場を徐々に大きくし3000エルステッドとする。更に、徐々に磁場を小さくして零にした後、最初と同じ方向に磁場をかける。このようにして、BHカーブを図示し、その図より1000エルステッドの磁化を算出する。
フェライトとは、一般に下記式で表わされる焼結体である。
例えばUS2003/0209820A1明細書に記載されているように、粉砕処理した不定形のフェライト粒子、あるいはフェライト化反応させるための原材料をプラズマにさらすことによっても表面の平滑化、および球形化が可能である。
前者の方法を組み合わせることによって、更に表面性が平滑で真球に近いフェライト粒子が得られる。
キャリアの抵抗率が11.0よりも低いと、現像ギャップ(感光体と現像スリーブ間の最近接距離)が狭くなった場合、キャリアに電荷が誘導されてキャリア付着が発生し易くなる。感光体の線速度、および、現像スリーブの線速度が大きい場合、悪化の傾向が見られる。また、ACバイアスを印加する場合は顕著である。通常、カラートナー現像用キャリアは充分なトナー付着量を得るため、低抵抗のものが使用されることが一般的である。
また、16.0より大きいとトナーと反対極性の電荷が溜まりやすくなり、キャリアが帯電してキャリア付着が起き易くなる。
図2に示すように、電極間距離2mm、表面積2×4cmの電極(12a)、(12b)を収容したフッ素樹脂製容器からなるセル(11)にキャリア(13)を充填し、両極間に100Vの直流電圧を印加し、ハイレジスタンスメーター4329A(4329A+LJK 5HVLVWDQFH OHWHU;横川ヒューレットパッカード株式会社製)にて直流抵抗を測定し、電気抵抗率LogR・Ωcmを算出する。
本発明で用いるアミノシランカップリング剤としては以下のようなものが挙げられる。含有量は、0.001〜30重量%が好ましい。
前記分級には、風力分級やふるい分級(ふるい分け)等が包含される。キャリア芯材粒子の製造には、振動ふるいが好ましく用いられているが、従来一般的に用いられている振動ふるいでは、小粒径の粒子を分級しようとすると、そのふるい(金網)の小さな網目がすぐに詰まってしまうという不都合を生じるため、その分級のための作業性は非常に悪いものであった。
共振部材の形状は、金網を振動させるのに適した形状であればよく、通常はリング状である。金網を振動させる振動方向は、垂直方向であるのが好ましい。
スチレン系バインダー樹脂として、ポリスチレン、ポリビニルトルエン等のスチレン及びその置換体の単重合体、スチレン−p−クロルスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−メタアクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタアクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタアクリル酸ブチル共重合体、スチレン−α−クロルメタアクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体等のスチレン系共重合体;アクリル系バインダーとして、ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレーが挙げられ、その他、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリビニルブチラール、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族または脂肪族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パラフィン、パラフィンワックスなどが挙げられる。
離型材料としては、低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリエチレン、カルナウバワックス、マイクロクリスタリンワックス、ホホバワックス、ライスワックス、モンタン酸ワックス等を単独または混合して用いることができるが、これらに限定されるものではない。
外添剤としては該無機微粒子の他に一般的な疎水化処理無機微粒子を併用することができるが、疎水化処理された一次粒子の平均粒径が1〜100nm、より好ましくは5〜70nmの無機微粒子を含むことが望ましい。また、BET法による比表面積は、20〜500m2/gであることが好ましい。
なお、トナー粒径はコールターカウンター(コールターカウンター社製)を用いて測定した。
図4において、潜像担持体である感光体ドラム(20)に対向して配設された現像部(手段又は装置)(40)は、現像剤担持体としての現像スリーブ(41)、現像剤収容部材(42)、規制部材としてのドクターブレード(43)、支持ケース(44)等から主に構成されている。
画像形成の一連のプロセスは、ネガ−ポジプロセスで説明を行なうことができる。有機光導電層を有する感光体(OPC)に代表される像担持体(20)は除電ランプ(70)で除電され、帯電チャージャや帯電ローラといった帯電部材(32)で均一にマイナスに帯電され、レーザ光学系(33)より照射されるレーザ光で潜像形成(この例では露光部電位の絶対値は、非露光部電位の絶対値より低電位となる)が行なわれる。
回収されたトナー粒子は、トナーリサイクル手段(図示せず)により現像部および/またはトナー補給部に搬送され、再使用されてもよい。
<製造例>
(トナーの製造例)
ポリエステル樹脂 100部
キナクリドン系マゼンタ顔料 3.5部
含フッ素4級アンモニウム塩 4.0部
以上の各成分をブレンダーにて充分に混合した後、2軸式押出し機にて溶融混練し、放冷後カッターミルで粗粉砕し、ついでジェット気流式微粉砕機で微粉砕し、さらに風力分級機を用いて分級して、重量平均平均粒径6.8μm、真比重1.20g/cm3のトナー母粒子を得た。
更に、このトナー母粒子100部に対して、疎水性シリカ微粒子(R972:日本アエロジル社製)0.8部を加え、ヘンシェルミキサーで混合して、トナーIを得た。
(製造例1)
アクリル樹脂溶液[固形分50重量%
(ヒタロイド3001:日立化成社製)] 169.2部
グアナミン樹脂溶液[固形分77重量%
(マイコート106:三井サイテック社製)] 20.0部
トルエン 400部
ブチルセロソルブ 400部
以上の各材料をホモミキサーにて10分間分散し、樹脂層形成液を調合した。このとき、グアナミン樹脂の固形分含有率は15.4重量%である。キャリア芯材として表1の芯材(a)を用い、上記樹脂溶液を芯材(a)の表面に層厚0.30μmとなるようにスピラコーター(岡田精工社製)により55℃の雰囲気下で30g/minに割合で塗布し、乾燥させた。層厚の調整は液量によって行なった。得られたキャリアを、電気炉中にて150℃で1時間放置して焼成し、冷却後に目開き100μmの篩を用いて解砕し、これにより、表2に示されるキャリアAを得た。
アクリル樹脂溶液
[固形分50重量%(ヒタロイド3001:日立化成社製)] 165.2部
グアナミン樹脂溶液
[固形分77重量%(マイコート106:三井サイテック社製)] 20.0部
帯電調節剤[カーボンブラック
(ケッチェンブラックEC−D:ライオンアクゾ社製)] 2.0部
トルエン 400部
ブチルセロソルブ 400部
使用する材料を以上のものとすること以外は製造例1と全く同様にして、表2に示されるキャリアBを得た。このとき、グアナミン樹脂の固形分含有率は15.4重量%、帯電調節剤の固形分含有率は2.0重量%である。
芳香族スルホン酸系帯電調節剤[固形分40重量%
(キャタリスト4040:三井サイテック社製)] 5.0部
上記の材料をカーボンブラック(ケッチェンブラックEC−D)にかわって使用すること以外は製造例2と全く同様にして、表2に示されるキャリアCを得た。グアナミン樹脂の固形分含有率は15.4重量%、帯電調節剤の固形分含有率は2.0重量%である。
アクリル樹脂溶液[固形分50重量%
(ヒタロイド3001:日立化成社製)] 130.4部
グアナミン樹脂溶液[固形分77重量%
(マイコート106:三井サイテック社製)] 40部
帯電調節剤溶液[固形分40重量%
(キャタリスト4040:三井サイテック社製)] 10.0部
トルエン 400部
ブチルセロソルブ 400部
使用する材料を以上のものとすること以外は製造例1と全く同様にして、表2に示されるキャリアDを得た。このとき、グアナミン樹脂の固形分含有率は30.8重量%、帯電調節剤の固形分含有率は4.0重量%である。
アクリル樹脂溶液[固形分50重量%
(ヒタロイド3001:日立化成社製)] 134.4部
グアナミン樹脂溶液[固形分77重量%
(マイコート106:三井サイテック社製)] 40部
帯電調節剤溶液[固形分40重量%
(キャタリスト4040:三井サイテック社製)] 5.0部
トルエン 400部
ブチルセロソルブ 400部
使用する材料を以上のものとすること以外は製造例1と全く同様にして、表2に示されるキャリアEを得た。このとき、グアナミン樹脂の固形分含有率は30.8重量%、帯電調節剤の固形分含有率は2.0重量%である。
シリコーン樹脂溶液[固形分10重量%(SR2411を希釈:
トーレダウコーニングシリコーン社製)] 308.0部
上記の成分をグアナミン樹脂溶液にかわって使用すること以外は製造例5と全く同様にして表2に示されるキャリアFを得た。
アクリル樹脂溶液[固形分50重量%
(ヒタロイド3001:日立化成社製)] 130.4部
グアナミン樹脂溶液[固形分77重量%
(マイコート106:三井サイテック社製)] 40部
帯電調節剤溶液[固形分40重量%
(キャタリスト4040:三井サイテック社製)] 5.0部
アミノシランカップリング剤[H2N(CH2)2Si(OC2H5)3]2.0部
トルエン 400部
ブチルセロソルブ 400部
使用する材料を以上のものとすること以外は製造例1と全く同様にして、表2に示されるキャリアGを得た。このとき、グアナミン樹脂の固形分含有率は30.8重量%、帯電調節剤の固形分含有率は2.0重量%である。
キャリア芯材に表1の芯材(b)を使用すること以外は製造例7と全く同様にして、表2に示されるキャリアHを得た。
キャリア芯材に表1の芯材(c)を使用すること以外は製造例7と全く同様にして、表2に示されるキャリアIを得た。
キャリア芯材に表1の芯材(d)を使用すること以外は製造例7と全く同様にして、表2に示されるキャリアJを得た。
キャリア芯材に表1の芯材(e)を使用すること以外は製造例7と全く同様にして、表2に示されるキャリアKを得た。
キャリア芯材に表1の芯材(f)を使用すること以外は製造例7と全く同様にして、表2に示されるキャリアLを得た。
キャリア芯材に表1の芯材(g)を使用すること以外は製造例7と全く同様にして、表2に示されるキャリアMを得た。
キャリア芯材に表1の芯材(h)を使用すること以外は製造例7と全く同様にして、表2に示されるキャリアNを得た。
キャリア芯材に表1の芯材(i)を使用すること以外は製造例7と全く同様にして、表2に示されるキャリアOを得た。
キャリア芯材に表1の芯材(j)を使用すること以外は製造例7と全く同様にして、表2に示されるキャリアPを得た。
キャリア芯材に表1の芯材(k)を使用すること以外は製造例7と全く同様にして、表2に示されるキャリアQを得た。
キャリア芯材に表1の芯材(l)を使用すること以外は製造例7と全く同様にして、表2に示されるキャリアRを得た。
キャリア芯材に表1の芯材(m)を使用すること以外は製造例7と全く同様にして、表2に示されるキャリアSを得た。
キャリア芯材に表1の芯材(n)を使用すること以外は製造例7と全く同様にして、表2に示されるキャリアTを得た。
これら(a)〜(n)のキャリア芯材は、市販のCuZnフェライト(芯材(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i))、MnMgSrフェライト(芯材(k)、(n))、Mnフェライト(芯材(l))、マグネタイト(芯材(m))を、特開2001−209215号公報に記載のふるい機が、ふるい機に設置されている共振リングによって、超音波振動を金網面に伝える構造を有する超音波発振器付きの振動ふるい機を用い、高周波電流をコンバータに供給し、コンバータで高周波電流を超音波振動に変換し、コンバータで発生した超音波振動により、そのコンバータが固定されている共振リング、及びそれに連設するリング状フレームを垂直方向に振動させ、この共振リングの振動により、共振リングとフレームに固定されている金網を垂直方向に振動させる振動篩により、分級したものである。この超音波発振器付きの振動ふるい機は販売されており、例えば、晃栄産業(株)より製品名「ウルトラソニック」として入手可能である。
また、本発明においては、無論、他のタイプの篩(メッシュ番号が表1記載のサイズの芯材を得るに適切であれば)を、この振動篩に代えて、用いることができ、例えば、最上位のメッシュの弾性係数を規定した特願2004−206102号明細書記載の技術、振動篩のメッシュを複数枚にした特願2004−327921号明細書記載の振動篩を用いることができる。
製造例1で作成したキャリアA:93部と、トナーの製造例で作成したトナー:7部を混合し、これをIPSIO Color8000(リコー社製)に装填して、画像面積12%、文字画像チャートを用いて30万枚の連続プリント試験を行なった。
試験開始時および連続プリント終了時の現像剤を少量抜き出し、この現像剤中のキャリアの帯電量を測定した。
現像剤の帯電量は、現像装置のスリーブ上から少量の現像剤を採取し、公知のブローオフ法に基づいて行なった。
キャリアの抵抗低下は、プリント試験後の現像剤に対してブローオフを行なうことでトナーを除去し、その後に行なった抵抗値測定結果と、プリント試験前のキャリアの抵抗値測定結果との差から算出した。
これら評価結果を表3に示す。
実施例1において使用したキャリアAに変えてキャリアB〜Tをそれぞれ用い、実施例1と同様に現像剤とし、連続プリント試験を行なった。実施例1と同様に評価結果を表3に示す。
2 円筒容器
3 スプリング
4 ベース(支持台)
5 金網
6 共振リング
7 高周波電流ケーブル
8 コンバータ(振動子)
9 リング状フレーム
11 セル
12a 電極
12b 電極
13 キャリア
20 感光体ドラム(像担持体)
21 トナー
23 キャリア粒子
24a 駆動ローラ
24b 駆動ローラ
26 クリーニング前露光光源
32 像担持体帯電部材(帯電ローラ)
33 像露光系(レーザ光学系、光源)
40 現像部(現像装置)
41 現像スリーブ
42 現像剤収容部材
43 現像剤供給規制部材(ドクターブレード)
44 支持ケース
45 トナーホッパー
46 現像剤収容部
47 現像剤撹拌機構
48 トナーアジテータ
49 トナー補給機構
50 転写機構(帯電器)
60 クリーニング手段(機構)
61 クリーニングブレード
64 ブラシ状クリーニング手段
70 除電ランプ
80 中間転写媒体
Claims (28)
- 磁性を有する芯材粒子と該粒子を被覆する樹脂層とからなる電子写真現像剤用キャリアにおいて、該キャリア芯材の形状係数SF1が100〜130、かつSF2が100〜120であり、該樹脂層が少なくとも熱可塑性樹脂成分、及びグアナミン樹脂を架橋させた樹脂成分を含有することを特徴とする電子写真現像剤用キャリア。
- 該キャリア芯材の形状係数SF1が100〜120、かつSF2が100〜110であることを特徴とする、請求項1に記載の電子写真現像剤用キャリア。
- 該電子写真現像剤用キャリアの重量平均粒径Dwが22〜32μmで、かつ個数平均粒径Dpと重量平均粒径Dwの比Dw/Dpが1<Dw/Dp<1.20であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の電子写真現像剤用キャリア。
- 該電子写真現像剤用キャリア中の20μmより小さい粒径を有する粒子の含有量が0〜7重量%、36μmより小さい粒子の含有量が90〜100重量%であることを特徴とする、請求項3に記載の電子写真現像剤用キャリア。
- 該電子写真現像剤用キャリア中の20μmより小さい粒径を有する粒子の含有量が0〜5重量%であることを特徴とする、請求項4に記載の電子写真現像剤用キャリア。
- 該電子写真現像剤用キャリア中の20μmより小さい粒径を有する粒子の含有量が0〜3重量%であることを特徴とする、請求項4に記載の電子写真現像剤用キャリア。
- 該電子写真現像剤用キャリア中の44μmより小さい粒子の含有量が98〜100重量%であることを特徴とする、請求項4乃至6のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア。
- 該樹脂層中のグアナミン樹脂の含有率が20〜50重量%であることを特徴とする、請求項1乃至7のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア。
- 該樹脂層が帯電調節剤を含有することを特徴とする、請求項1乃至8のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア。
- 該樹脂層中の帯電調節剤が芳香族スルフォン酸または燐酸であることを特徴とする、請求項9に記載の電子写真現像剤用キャリア。
- 該樹脂層中の帯電調節剤の含有量がグアナミン樹脂に対し10重量%以下であることを特徴とする、請求項9又は10に記載の電子写真現像剤用キャリア。
- 1000エルステッドの磁界を印加したときの該芯材粒子の磁化が、50〜150emu/gであることを特徴とする、請求項1乃至11のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア。
- 該キャリア芯材がMnMgSr系フェライトであることを特徴とする、請求項1乃至12のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア。
- 該キャリア芯材がMnフェライトであることを特徴とする、請求項1乃至12のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア。
- 該キャリア芯材がマグネタイトであることを特徴とする、請求項1乃至12のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア。
- 嵩密度が2.1(g/cm3)以上である芯材を使用することを特徴とする、請求項1乃至15のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア。
- キャリア抵抗(LogR、Ωcm)が11.0〜16.0であることを特徴とする、請求項1乃至16のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア。
- 該樹脂層がアミノシランカップリング剤を含有することを特徴とする、請求項1乃至17のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア。
- トナーとキャリアからなる電子写真用現像剤であって、該キャリアとして、請求項1乃至18のいずれかに記載のキャリアを用いることを特徴とする電子写真用現像剤。
- (I)磁性材料の粉砕物粒子を分級することによって、重量平均粒径Dwが21〜32μm、20μmより小さい粒径を有する粒子の含有割合が7重量%以下、36μmより小さい粒子の含有量が90重量%以上であり、該キャリアの形状係数SF1が100〜130、かつSF2が100〜120である芯材粒子を得る工程と、(II)該芯材粒子の表面に樹脂被膜を形成する工程を含むことにより請求項4乃至18のいずれかに記載の電子写真現像用キャリアを製造することを特徴とする電子写真現像用キャリアの製造方法。
- (I)磁性材料の粉砕物粒子の表面に樹脂被膜を形成して樹脂被膜粒子を得る工程と、(II)該樹脂被覆粒子を分級して、重量平均粒径Dwが22〜32μm、1<Dw/Dp<1.20、20μmより小さい粒径を有する粒子の含有割合が7重量%以下、36μmより小さい粒子の含有量が90重量%以上であり、該キャリアの形状係数SF1が100〜130、かつSF2が100〜120であるキャリアを得る工程を含むことにより請求項4乃至18のいずれかに記載の電子写真用キャリアを製造することを特徴とする電子写真現像用キャリアの製造方法。
- (I)磁性材料の粉砕物粒子の表面に樹脂被膜を形成して樹脂被膜粒子を得る工程と、(II)該樹脂被覆粒子を分級して、重量平均粒径Dwが22〜32μm、1<Dw/Dp<1.20、20μmより小さい粒径を有する粒子の含有割合が7重量%以下、36μmより小さい粒子の含有量が90重量%以上であり、該キャリアの形状係数SF1が100〜130、かつSF2が100〜120であるキャリアを得る工程を含むことにより電子写真用キャリアを製造することを特徴とする請求項20に記載の電子写真現像用キャリアの製造方法。
- 超音波発振器付きの振動ふるい機を用いて、該磁性材料の粉砕物粒子を分級することを特徴とする請求項20に記載の電子写真現像用キャリアの製造方法。
- 超音波発振器付きの振動ふるい機を用いて、該樹脂被覆粒子を分級することを特徴とする請求項21又は22に記載の電子写真現像用キャリアの製造方法。
- 該振動ふるい機が、ふるい機に設置されている共振リングによって超音波振動を金網面に伝える構造を有することを特徴とする請求項23又は24に記載の電子写真現像用キャリアの製造方法。
- 請求項19に記載の現像剤を用いることを特徴とする電子写真現像方法。
- 感光体、前記現像剤と、現像スリーブを用い、現像スリーブと感光体の距離が0.4mm以下であり、かつ現像バイアスとして交流電圧及び/または直流電圧を印加することを特徴とする請求項26に記載の電子写真現像方法。
- 感光体と、該感光体の表面を帯電させる帯電ブラシと、請求項19に記載の静電潜像現像剤を擁する現像部と、前記感光体の表面に残存する現像剤を払拭するブレードとを具備することを特徴とするプロセスカートリッジ。
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