JP2006251354A - 電子写真現像剤用キャリア、電子写真用現像剤、電子写真現像剤用キャリアの製造方法、電子写真現像方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents

電子写真現像剤用キャリア、電子写真用現像剤、電子写真現像剤用キャリアの製造方法、電子写真現像方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ Download PDF

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Abstract

【課題】 キャリア表面へのトナースペント、被覆樹脂の膜削れを抑制しつつ、かつ、膜削れが発生した場合でもキャリア芯材の露呈に伴う帯電の不安定化、抵抗低下を最小限に抑えることで、長期間に渡りキメのある画像を形成することのできる、高耐久化された二成分現像剤用キャリアを提供すること。
【解決手段】 磁性を有する芯材粒子と該粒子を被覆する樹脂層とからなる電子写真現像剤用キャリアにおいて、該キャリア芯材の形状係数SF1が100〜130、かつSF2が100〜120であり、該樹脂層が少なくとも熱可塑性樹脂成分、及びグアナミン樹脂を架橋させた樹脂成分を含有することを特徴とする電子写真現像剤用キャリア。
【選択図】 図1

Description

本発明は、磁性を有する芯材粒子と該粒子表面を被覆する樹脂層からなる電子写真現像剤用キャリア、現像剤、現像方法、キャリアの製造方法、およびプロセスカートリッジに関する。
一般に電子写真法、静電写真法等の画像形成方法においては、潜像担持体上に形成された静電潜像を現像するために、トナーとキャリアとを撹拌混合することによって得られる現像剤が使用される。この現像剤は、適当に帯電された混合物であることが要求される。一般に静電潜像を現像する方法としては、トナーとキャリアとを混合して得られる二成分系現像剤を使用する方法と、キャリアを含まない一成分系現像剤を使用する方法が公知である。二成分現像方式は、キャリアを使用することからトナーに対する摩擦帯電面積が広く、一成分方式に比較して帯電特性が安定しており、長期にわたって高画質を維持する上で有利である。また、現像領域へのトナー量供給能力が高いことから、特に高速機に多く採用されている。また、レーザビームなどで感光体上に静電潜像を形成し、この潜像を顕像化するデジタル方式電子写真システムにおいても、前述の特徴が有用であることから二成分現像方式が広く採用されている。
このような二成分系現像方式に使用される粒状キャリアは、キャリア表面へのトナーのスペント防止、キャリア均一表面の形成、表面酸化防止、感湿性低下の防止、現像剤の寿命の延長、感光体のキャリアによるキズあるいは摩耗からの保護、帯電極性の制御または帯電量の調節等を目的として、適当な樹脂材料で被覆等を施すことにより、高耐久性化を図る検討が成されている。例えば、特定の樹脂材料で被覆されたもの[特開昭58−108548号公報(特許文献1)]、さらにその被覆層に種々の添加剤を添加するもの[特開昭54−155048号公報(特許文献2)、特開昭57−40267号公報(特許文献3)、特開昭58−108549号公報(特許文献4)、特開昭59−166968号公報(特許文献5)、特公平1−19584号公報(特許文献6)、特公平3−628号公報(特許文献7)、特開平6−202381号公報(特許文献8)]、さらに、キャリア表面に添加剤を付着させたものを用いるもの[特開平5−273789号公報(特許文献9)]などが開示されている。また、特開平8−6307号公報(特許文献10)には多量のグアナミン樹脂と、該グアナミン樹脂と架橋可能な少量の熱硬化樹脂からなる有機溶剤の濃厚固形分溶液でキャリア被覆材を構成し、粒径が20〜120μmの広範囲であってよい芯材を、前処理することなく、被覆した後、105μmの目開きメッシュを有する篩で篩い分けしてなるものが開示され、特許第2683624号公報(特許文献11)には、メラミン樹脂とアクリル樹脂の架橋物をキャリア被覆材として用いることが開示されている。
また、更なる高耐久性化を望むべく、特開2001−117287号公報(特許文献12)では樹脂層に熱可塑性樹脂とグアナミン樹脂を架橋させた樹脂成分と、帯電調節剤を含有させたものが開示されている。これにより、現像剤を摩擦帯電させるための攪拌時に発生するトナーとの摩擦あるいはキャリア同士の摩擦による被覆樹脂への強い衝撃を吸収することが可能なだけの弾性を有する樹脂層を得ることができ、キャリアへのトナーのスペントを抑制することが可能になり、それと同時に膜削れの防止効果も得ることができる。
しかし、市場における更なる高耐久性化への要望は依然として高い。更なる高耐久性化を実現させるには、特に、トナーのキャリア表面へのスペント、それに伴う帯電量の不安定化、ならびに被覆樹脂の削れによる抵抗低下等を抑制することが重要な命題となっている。
特開昭58−108548号公報 特開昭54−155048号公報 特開昭57−40267号公報 特開昭58−108549号公報 特開昭59−166968号公報 特公平1−19584号公報 特公平3−628号公報 特開平6−202381号公報 特開平5−273789号公報 特開平8−6307号公報 特許第2683624号公報 特開2001−117287号公報
従って、本発明は上記従来技術に鑑みてなされたものであり、キャリア表面へのトナースペント、被覆樹脂の膜削れを抑制しつつ、かつ、膜削れが発生した場合でもキャリア芯材の露呈に伴う帯電の不安定化、抵抗低下を最小限に抑えることで、長期間に渡りキメのある画像を形成することのできる、高耐久化された二成分現像剤用キャリアを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を行なった。本発明はこれに基づいてなされたものである。
すなわち、上記課題は本発明の(1)〜(28)によって解決される。
(1)「磁性を有する芯材粒子と該粒子を被覆する樹脂層とからなる電子写真現像剤用キャリアにおいて、該キャリア芯材の形状係数SF1が100〜130、かつSF2が100〜120であり、該樹脂層が少なくとも熱可塑性樹脂成分、及びグアナミン樹脂を架橋させた樹脂成分を含有することを特徴とする電子写真現像剤用キャリア」;
(2)「該キャリア芯材の形状係数SF1が100〜120、かつSF2が100〜110であることを特徴とする、前記第(1)項に記載の電子写真現像剤用キャリア」;
(3)「該電子写真現像剤用キャリアの重量平均粒径Dwが22〜32μmで、かつ個数平均粒径Dpと重量平均粒径Dwの比Dw/Dpが1<Dw/Dp<1.20であることを特徴とする、前記第(1)項又は第(2)項に記載の電子写真現像剤用キャリア」;
(4)「該電子写真現像剤用キャリア中の20μmより小さい粒径を有する粒子の含有量が0〜7重量%、36μmより小さい粒子の含有量が90〜100重量%であることを特徴とする、前記第(3)項に記載の電子写真現像剤用キャリア」;
(5)「該電子写真現像剤用キャリア中の20μmより小さい粒径を有する粒子の含有量が0〜5重量%であることを特徴とする、前記第(4)項に記載の電子写真現像剤用キャリア」;
(6)「該電子写真現像剤用キャリア中の20μmより小さい粒径を有する粒子の含有量が0〜3重量%であることを特徴とする、前記第(4)項に記載の電子写真現像剤用キャリア」;
(7)「該電子写真現像剤用キャリア中の44μmより小さい粒子の含有量が98〜100重量%であることを特徴とする、前記第(4)項乃至第(6)項のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア」;
(8)「該樹脂層中のグアナミン樹脂の含有率が20〜50重量%であることを特徴とする、前記第(1)項乃至第(7)項のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア」;
(9)「該樹脂層が帯電調節剤を含有することを特徴とする、前記第(1)項乃至第(8)項のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア」;
(10)「該樹脂層中の帯電調節剤が芳香族スルフォン酸または燐酸であることを特徴とする、前記第(9)項に記載の電子写真現像剤用キャリア」;
(11)「該樹脂層中の帯電調節剤の含有量がグアナミン樹脂に対し10重量%以下であることを特徴とする、前記第(9)項又は第(10)項に記載の電子写真現像剤用キャリア」;
(12)「1000エルステッドの磁界を印加したときの該芯材粒子の磁化が、50〜150emu/gであることを特徴とする、前記第(1)項乃至第(11)項のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア」;
(13)「該キャリア芯材がMnMgSr系フェライトであることを特徴とする、前記第(1)項乃至第(12)項のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア」;
(14)「該キャリア芯材がMnフェライトであることを特徴とする、前記第(1)項乃至第(12)項のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア」;
(15)「該キャリア芯材がマグネタイトであることを特徴とする、前記第(1)項乃至第(12)項のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア」;
(16)「嵩密度が2.1(g/cm)以上である芯材を使用することを特徴とする、前記第(1)項乃至第(15)項のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア」;
(17)「キャリア抵抗(LogR、Ωcm)が11.0〜16.0であることを特徴とする、前記第(1)項乃至第(16)項のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア」;
(18)「該樹脂層がアミノシランカップリング剤を含有することを特徴とする、前記第(1)項乃至第(17)項のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア」;
(19)「トナーとキャリアからなる電子写真用現像剤であって、該キャリアとして、前記第(1)項乃至第(18)項のいずれかに記載のキャリアを用いることを特徴とする電子写真用現像剤」;
(20)「(I)磁性材料の粉砕物粒子を分級することによって、重量平均粒径Dwが21〜32μm、20μmより小さい粒径を有する粒子の含有割合が7重量%以下、36μmより小さい粒子の含有量が90重量%以上であり、該キャリアの形状係数SF1が100〜130、かつSF2が100〜120である芯材粒子を得る工程と、(II)該芯材粒子の表面に樹脂被膜を形成する工程を含むことにより前記第(4)項乃至第(18)項のいずれかに記載の電子写真現像用キャリアを製造することを特徴とする電子写真現像用キャリアの製造方法」;
(21)「(I)磁性材料の粉砕物粒子の表面に樹脂被膜を形成して樹脂被膜粒子を得る工程と、(II)該樹脂被覆粒子を分級して、重量平均粒径Dwが22〜32μm、1<Dw/Dp<1.20、20μmより小さい粒径を有する粒子の含有割合が7重量%以下、36μmより小さい粒子の含有量が90重量%以上であり、該キャリアの形状係数SF1が100〜130、かつSF2が100〜120であるキャリアを得る工程を含むことにより前記第(4)項乃至第(18)項のいずれかに記載の電子写真用キャリアを製造することを特徴とする電子写真現像用キャリアの製造方法」;
(22)「(I)磁性材料の粉砕物粒子の表面に樹脂被膜を形成して樹脂被膜粒子を得る工程と、(II)該樹脂被覆粒子を分級して、重量平均粒径Dwが22〜32μm、1<Dw/Dp<1.20、20μmより小さい粒径を有する粒子の含有割合が7重量%以下、36μmより小さい粒子の含有量が90重量%以上であり、該キャリアの形状係数SF1が100〜130、かつSF2が100〜120であるキャリアを得る工程を含むことにより電子写真用キャリアを製造することを特徴とする前記第(20)項に記載の電子写真現像用キャリアの製造方法」;
(23)「超音波発振器付きの振動ふるい機を用いて、該磁性材料の粉砕物粒子を分級することを特徴とする前記第(20)項に記載の電子写真現像用キャリアの製造方法」;
(24)「超音波発振器付きの振動ふるい機を用いて、該樹脂被覆粒子を分級することを特徴とする前記第(21)項又は第(22)項に記載の電子写真現像用キャリアの製造方法」;
(25)「該振動ふるい機が、ふるい機に設置されている共振リングによって超音波振動を金網面に伝える構造を有することを特徴とする前記第(23)項又は第(24)項に記載の電子写真現像用キャリアの製造方法」;
(26)「前記第(19)項に記載の現像剤を用いることを特徴とする電子写真現像方法」;
(27)「感光体、前記現像剤と、現像スリーブを用い、現像スリーブと感光体の距離が0.4mm以下であり、かつ現像バイアスとして交流電圧及び/または直流電圧を印加することを特徴とする前記第(26)項に記載の電子写真現像方法」;
(28)「感光体と、該感光体の表面を帯電させる帯電ブラシと、前記第(19)項に記載の静電潜像現像剤を擁する現像部と、前記感光体の表面に残存する現像剤を払拭するブレードとを具備することを特徴とするプロセスカートリッジ」。
以下の詳細かつ具体的な説明から理解されるように、本発明によれば、キャリア表面へのトナースペント、被覆樹脂の膜削れを抑制し、また、膜削れが発生した場合でもキャリア芯材の露呈に伴う帯電の不安定化、抵抗低下を最小限に抑えることで、連続プリント後の帯電量低下が少なく、連続プリント後の抵抗率低下が少なく、キャリア付着がなく、長期間に渡りキメのある画像を形成することのできる、高耐久化された二成分現像剤用キャリアが提供されるという極めて優れた効果が発揮される。
以下に、本発明を更に詳細に説明する。
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討を行なった。その結果、樹脂被覆層(以下、樹脂層)を形成した電子写真現像剤用キャリアにおいて、該樹脂層が熱可塑性樹脂とグアナミン樹脂を架橋させた樹脂成分を含有し、かつ、該キャリア芯材自体の形状係数SF1を100〜130、SF2を100〜120の範囲とすることが本発明の課題を解決するために非常に有効であるという新規な技術構想を考案した。
熱可塑性樹脂とグアナミン樹脂を架橋させた樹脂成分を樹脂層に含有させることで、樹脂層に適度な弾性を与えることができる。これにより、現像剤を摩擦帯電させるための攪拌時に発生するトナーとの摩擦あるいはキャリア同士の摩擦による被覆樹脂への強い衝撃を吸収することが可能となり、キャリアへのトナースペントの抑制、膜削れ防止の効果を得ることができる。
特に、グアナミン樹脂の含有量の範囲を20〜50重量%とすることで、コート膜の樹脂の弾性は最適なものとなる。グアナミン樹脂の含有量を20重量%以上とすることで、熱可塑性樹脂とグアナミン樹脂との架橋反応が効果的となり、耐摩耗性の改善効果がより高くなる。一方、50重量%以下とすることで、熱可塑性樹脂とグアナミン樹脂との過剰な架橋反応による過度な樹脂層硬化を防止しやすくなり、過度な樹脂層硬化による弾性不足から衝撃吸収性能を充分に発揮できない事態を回避しやすくなる。
また、樹脂層には、現像剤の帯電量を最適な値とするために帯電調節剤を含有させることが好ましい。特に、芳香族スルフォン酸または燐酸のどちらかを帯電調節剤として用いると、グアナミン樹脂との反応が好ましい状態となり、帯電の調節効果が顕著である。帯電調節剤としてはここで挙げたものに限定されるわけではなく、例えば、カーボンブラックや酸性触媒等を単独または併用して用いることも可能である。カーボンブラックは、キャリアあるいはトナー用として一般的に使われているものを用いることもできる。酸性触媒は、例えば、完全アルキル化型、メチロール基型、イミノ基型、メチロール/イミノ基型等の反応性基を有するものを用いることができるが、これらに限るものではない。また、カーボンブラックは抵抗調節剤の目的をも兼ねて用いることも可能である。
帯電調節剤の含有量はグアナミン樹脂に対し10重量%以下とすることが好ましい。グアナミン樹脂に対して帯電調節剤を10重量%より多く含有させると、グアナミン樹脂が熱可塑性樹脂よりも帯電調節剤と架橋反応を進めてしまう場合があり、その場合、グアナミン樹脂と熱可塑性樹脂との間での架橋反応が充分でなくなり、耐摩耗性の改善効果が低くなる。
本発明の電子写真現像剤用キャリアは、キャリア芯材の形状係数を下記のSF1、SF2で表わした場合、SF1の範囲は100〜130、SF2の範囲は100〜120である。
形状係数を示すSF1、SF2とは、例えば日立製作所製FE−SEM(S−800)を用い300倍に拡大したキャリア粒子像を100個無作為にサンプリングし、その画像情報をインターフェースを介して、例えばニレコ社製画像解析装置(Luzex AP)に導入し解析を行ない、下式より算出し得られた値を形状係数SF1、SF2と定義する。式中、Lは粒子の絶対最大長(外接円の長さ)、Pは粒子の周囲長、Aは粒子の投影面積を示す。形状係数SF1は粒子の丸さの度合いを示し、形状係数SF2は粒子の凹凸の度合いを示している。
Figure 2006251354
Figure 2006251354
円(球形)から離れるとSF1は値が大きくなる。表面の凹凸の起伏が激しくなるとSF2の値も大きくなる。それぞれの値は、真円(球)に近づくにつれて100に近い値となる。
凹凸の多い芯材に樹脂をコートした場合、図1(b)に示すように凹部には樹脂液が溜まりやすく樹脂層が厚くなる。逆に、凸部では底上げされた状態となり樹脂層が薄くなる。このため、1つのキャリア粒子の中で膜厚の不均一が生じる。樹脂層の薄い部分は磨耗により芯材地肌を露出しやすく、抵抗の急激な低下が発生することから、耐キャリア付着性が経時により急激に悪化する。特に、樹脂層に弾性を付与することで樹脂層の耐久性の向上を図った場合、樹脂層が薄い部分では樹脂層の弾性が充分に発揮されないため、高耐久性化への効果が低くなる。その結果、元々樹脂層厚が薄かった部分が更に選択的に削れ易くなってしまう。これは、キャリア芯材の形状が球から離れた場合にも同様のことをいうことができ、例えば楕円形の粒子であれば長軸の延長線上の部分では樹脂層が薄くなり、短軸の延長線上の部分では樹脂層が厚くなる傾向がある。一方、凹凸が少なく、形状が球に近い粒子では、図1(a)に示すように樹脂液の偏在する場所がなく、1つのキャリア粒子の中での樹脂層厚は均一になる。凹凸の多い芯材のコートキャリアと比較して経時による芯材地肌部の露呈がきわめて少なく、経時による非キャリア付着性が良好である。この傾向は、弾性を有する樹脂層であるとき、特に顕著な差として見られる。
このことから、本発明者らはキャリアを高耐久化させるために有効な芯材自体の形状係数SF1、SF2の範囲を検討し、樹脂層に熱可塑性樹脂とグアナミン樹脂を架橋させた樹脂成分を含有させて弾性を付与した場合、SF1は100〜130、SF2は100〜120の範囲にて良好な高耐久性を得ることができることを見出した。
また、更にSF1の範囲を100〜120、FS2の範囲を100〜110とすることで、上記の耐久性が更に確実なものとなる上に、キャリア粒子間の摩擦も少なくなり、キャリアの流動性が向上することから現像スリーブでのトルクが少なくなる。そのため、スリーブへのトナーの固着やスリーブ表面削れを防止することができ、結果として汲み上げ量の変化に起因する画像濃度変更を抑える効果がある。また、キャリアが真球に近づき、且つ表面の凹凸が小さいと、現像領域における磁気ブラシもより均一となるため、耐キャリア付着性が改善される。
本発明のキャリアにおいて、好ましくは、その重量平均粒径Dwが22〜32μmと極く狭くかつ小粒径のものであり、好ましくは23〜30μmの範囲である。重量平均粒径Dwが前記範囲よりも大きいと、キャリア付着がより起こりにくくなるが、潜像に対してトナーが忠実に現像されなくなって、ドット径のバラツキが大きくなり粒状性が低下する。また、トナー濃度が高い場合に地汚れが発生し易くなる。
前記キャリア付着は、静電潜像の画像部または地肌部にキャリアが付着する現象を示す。それぞれの電界が強いほどキャリア付着し易い。画像部は、トナー現像されることにより電界が弱められるため、地肌部に比べ、キャリア付着は起こりにくい。
キャリア付着は、感光体ドラムや定着ローラの傷の原因となる等の不都合を生じるので好ましくない。また、個数平均粒径Dpと重量平均粒径Dwの比Dw/Dpが1.20より大きいと、微粒子の比率が大きくなり、耐キャリア付着性が悪化する。
該キャリア中の20μmより小さい粒径を有する粒子の含有量は好ましくは7重量%以下、更に好ましくは5重量%以下、より好ましくは3重量%以下である。
20μmより小さい粒子が7重量%より多くなると、粒径分布が広がってきて、磁気ブラシの至るところに磁化の小さな粒子が存在するようになり、キャリア付着が急激に悪くなる。
20μmより小さい粒径を有するキャリア粒子の含有割合は好ましくは0.5重量%以上である。0.5重量%以上だと、コストをかけずに所望の値を得ることが可能となる。
更に、重量平均粒径Dwが22〜32μmのキャリア粒子において、36μmより小さい粒子が90重量%以上、より好ましくは、92重量%以上であり、44μmより小さい粒子の含有量が98重量%以上(98〜100重量%)となるシャープな粒径分布の樹脂で被覆されたキャリアは、各キャリア粒子の磁化のばらつきが小さくなり、(例えば像担持体表面への)耐キャリア付着性を大幅に改善できる。
本発明においてキャリア、キャリア芯材及びトナーに関していう重量平均粒径Dwは、個数基準で測定された粒子の粒径分布(個数頻度と粒径との関係)に基づいて算出されたものである。
この場合の重量平均粒径Dwは次式で表わされる。
Figure 2006251354
式(1)中、Dは各チャネルに存在する粒子の代表粒径(μm)を示し、nは各チャネルに存在する粒子の総数を示す。なお、チャネルとは、粒径分布図における粒径範囲を等分に分割するための長さを示すもので、本発明の場合には、2μmの長さを採用した。
また、各チャネルに存在する粒子の代表粒径としては、各チャネルに保存する粒子粒径の下限値を採用した。
また、本発明においてキャリア及びキャリア芯材粒子における個数平均粒径Dpは、個数基準で測定された粒子の粒径分布に基づいて算出されたものである。この場合の個数平均粒径Dpは以下の式で表わされる。
Figure 2006251354
式(2)中、Nは計測した全粒子数を示し、nは各チャネルに存在する粒子の総数を示し、Dは各チャネル(2μm)に存在する粒子粒径の下限値を示す。
本発明において粒径分布を測定するための粒度分析計としては、マイクロトラック粒度分析計(モデルHRA9320−X100:Honewell社製)を用いた。
その測定条件は以下のとおりである。
[1]粒径範囲:100〜8μm
[2]チャネル長さ(チャネル幅):2μm
[3]チャネル数:46
[4]屈折率:2.42
本発明者らは、キャリアの磁気束縛力に関係する磁化について、大きさを替えたサンプルを試作して検討し、1000エルステッド(Oe)の磁場を印加したときの磁化が、50emu/g以上、より好ましくは70emu/g以上とすることにより、キャリア付着が改良されることを見出した。その上限値は特に制約されないが、通常、150emu/g程度である。
キャリア芯材粒子の磁化が前記範囲よりも小さくなると、キャリア付着が生じやすくなるので好ましくない。
本発明のキャリアを構成する芯材粒子の材料としては、従来公知の各種の磁性材料が用いられる。
前記磁化は、以下のようにして測定することができる。
B−Hトレーサー(BHU−60/理研電子(株)製)を使用し、円筒のセルにキャリア芯材粒子1.0gを詰めて装置にセットする。磁場を徐々に大きくし、3000エルステッドまで変化させ、次に徐々に小さくして零にした後、反対向きの磁場を徐々に大きくし3000エルステッドとする。更に、徐々に磁場を小さくして零にした後、最初と同じ方向に磁場をかける。このようにして、BHカーブを図示し、その図より1000エルステッドの磁化を算出する。
本発明のキャリアで使用する1000エルステッドの磁場を印加したときに、50emu/g以上となる芯材粒子としては、例えば、鉄、コバルトなどの強磁性体、マグネタイト、ヘマタイト、Li系フェライト、Mn−Zn系フェライト、Cu−Zn系フェライト、Ni−Zn系フェライト、Ba系フェライト、Mn系フェライトなどが挙げられる。
フェライトとは、一般に下記式で表わされる焼結体である。
Figure 2006251354
但し、x+y+z=100mol%であって、M、Nはそれぞれ、Ni、Cu、Zn、Li、Mg、Mn、Sr、Caなどであり、2価の金属酸化物と3価の鉄酸化物との完全混合物から構成されている。
本発明において、より好ましく用いられる1000エルステッドの磁場を印加したときの磁化が70emu/g以上の芯材粒子としては、例えば、鉄系、マグネタイト系、Mn−Mg−Sr系フェライト、Mn系フェライトなどが挙げられる。
SF1が100〜130と球形に近く、SF2が100〜120である平滑な芯材は、焼成条件、熱による後処理、および組成の調整などによって得られる。
例えばUS2003/0209820A1明細書に記載されているように、粉砕処理した不定形のフェライト粒子、あるいはフェライト化反応させるための原材料をプラズマにさらすことによっても表面の平滑化、および球形化が可能である。
前者の方法を組み合わせることによって、更に表面性が平滑で真球に近いフェライト粒子が得られる。
また、振動を利用したフィーダーでは流動性の良好な粒子が速く搬送される。真球に近く、表面平滑性の良好な粒子は流動性が良好であるため、例えば電磁フィーダーを使用すると、その搬送速度の違いによって流動性の異なる粒子を選別することが可能である。繰り返し電磁フィーダーを通過させることにより、表面平滑性がよく、真球に近い粒子を得ることができる。
キャリアの嵩密度は2.1g/cm以上、好ましくは2.35g/cm以上、より好ましくは2.35〜2.50g/cmであると、キャリア付着防止に有利である。嵩密度が小さい芯材は、多孔性、または表面の凹凸が大きい。
嵩密度が小さいと、1KOeの磁化(emu/g)が大きくても、1粒子当たりの実質的な磁化の値が小さくなるため、キャリア付着に対して不利である。
嵩密度を大きくするには、焼成温度を高くすることなどにより可能であるが、芯材同士が融着し易くなり、解砕し難くなるため2.60未満が好ましい。したがって、通常2.10g/cm以上、好ましくは、2.10〜2.60g/cmであり、より好ましくは2.35〜2.60g/cm、さらに好ましくは2.35〜2.50g/cmである。
本発明におけるキャリアの嵩密度は、金属粉−見掛密度試験方法(JIS−Z−2504)に従って、直径2.5mmのオリフィスからキャリアを自然に流出させ、その直下においた25cmのステンレス製の円柱状の容器にキャリアをあふれるまで流し込んだのち、容器の上面を非磁性でできた水平なへらを用いて容器の上端に沿って一回の操作で平らにかきとる。
もし、直径2.5mmのオリフィスでは流れ難い場合は、直径5mmのオリフィスからキャリアを自然流出させる。この操作により、容器に流入したキャリア重量を、容器の体積25cmで割ることにより、1cm当りのキャリアの重量を求める。これを、キャリアの嵩密度と定義する。
本発明のキャリアにおいて、その抵抗率(LogR・cm)は、好ましくは11.0〜16.0、より好ましくは12.0〜14.0である。
キャリアの抵抗率が11.0よりも低いと、現像ギャップ(感光体と現像スリーブ間の最近接距離)が狭くなった場合、キャリアに電荷が誘導されてキャリア付着が発生し易くなる。感光体の線速度、および、現像スリーブの線速度が大きい場合、悪化の傾向が見られる。また、ACバイアスを印加する場合は顕著である。通常、カラートナー現像用キャリアは充分なトナー付着量を得るため、低抵抗のものが使用されることが一般的である。
上記の抵抗範囲のキャリアは、適正なトナー帯電量のもとで使用することにより、充分な画像濃度が得られることが判った。
また、16.0より大きいとトナーと反対極性の電荷が溜まりやすくなり、キャリアが帯電してキャリア付着が起き易くなる。
上記キャリア抵抗率は、次の方法により、測定することができる。
図2に示すように、電極間距離2mm、表面積2×4cmの電極(12a)、(12b)を収容したフッ素樹脂製容器からなるセル(11)にキャリア(13)を充填し、両極間に100Vの直流電圧を印加し、ハイレジスタンスメーター4329A(4329A+LJK 5HVLVWDQFH OHWHU;横川ヒューレットパッカード株式会社製)にて直流抵抗を測定し、電気抵抗率LogR・Ωcmを算出する。
キャリア抵抗測定の際の充填の度合いは、キャリアをセルにあふれるまで入れたのち、セル全体を20回タッピングしたのち、セルの上面を非磁性でできた水平なへらを用いてセルの上端に沿って一回の操作で平らにかきとる。充填の際に加圧は不要である。
上記キャリアの抵抗率の調整は、芯材粒子上の被覆樹脂の抵抗調整、膜厚の制御によって可能である。また、キャリア抵抗調整のために、導電性微粉末を被覆樹脂層に添加して使用することも可能である。上記導電性微粉末としては、導電性ZnO、Al等の金属又は金属酸化物粉、種々の方法で調製されたSnOまたは種々の元素をドープしたSnO、TiB、ZnB、MoB等のホウ化物、炭化ケイ素、ポリアセチレン、ポリパラフェニレン、ポリ(パラ−フェニレンスルフィド)、ポリピロール、ポリアニリン等の導電性高分子、ファーネスブラック、アセチレンブラック、チャネルブラック等のカーボンブラック等が挙げられる。
これらの導電性微粉末は、以下の方法、即ち、コーティングに使用する溶媒、あるいは被覆用樹脂溶液に導電性微粉末を投入後、ボールミル、ビーズミルなどメディアを使用した分散機、あるいは高速回転する羽根を備えた攪拌機を使用することによって均一に分散することができる。
本発明において用いられる熱可塑性樹脂については、広く公知のものの使用が可能であるが、好ましく用いることのできる一例としてはアクリル樹脂が挙げられる。全てのアクリル樹脂が使用可能であるが、好ましくはTgが20〜100℃、更に好ましくは25〜80℃であるものを用いるのがよい。Tgが20℃以下の場合は、常温においてもブロッキングが発生するため保存性が悪く好ましくない。一方、Tgが100℃以上の場合は、樹脂層が硬化し過ぎとなり弾性が得られない。そのため、衝撃を吸収できなくなり充分な改善効果が得られない。
前述の樹脂を含有する樹脂層にアミノシランカップリング剤を含有させることにより、更に樹脂膜強度の高いキャリアを得ることができる。
本発明で用いるアミノシランカップリング剤としては以下のようなものが挙げられる。含有量は、0.001〜30重量%が好ましい。
Figure 2006251354
1次粒子径または2次粒子径が樹脂層の厚みより大きい粒子を樹脂層に含有させることも可能である。この場合、樹脂層に比べ粒子の方が凸となるため、現像剤を摩擦帯電させるための攪拌により、トナーとの摩擦あるいはキャリア同士の摩擦で、被覆樹脂への強い衝撃を伴う接触を緩和することができる。これにより、キャリアへのトナーのスペントを防止することが可能になるとともに、帯電発生箇所である被覆樹脂の膜削れも防止することが可能となり、改善効果が顕著である。粒子が樹脂層厚よりも小さい場合、粒子は樹脂中に埋もれてしまうため、効果が著しく低下する。粒子が樹脂層厚の10倍よりも大きい場合、粒子と樹脂層との接触面積が少ないため充分な接着力が得られず、該粒子が容易に脱離してしまう。そのため、該粒子の粒径は樹脂層厚の1〜10倍の範囲であることが好ましい。粒子含有量は、被覆樹脂に対して20〜80重量%、好ましくは、30〜70重量%である。その含有量が20重量%よりも少ない場合には、キャリア粒子表面での被覆樹脂の占める割合に比べ、該粒子の占める割合が少ないため、被覆樹脂への強い衝撃を伴う接触を緩和する効果が充分に得られない。80重量%よりも多い場合には、キャリア表面での被覆樹脂の占める割合に比べ、該粒子の占める割合が多すぎるため、帯電発生箇所である被覆樹脂の占める割合が不充分となり、充分な帯電能力が得られない。
更に、ここで用いる粒子はアルミナ、酸化チタン、酸化亜鉛、チタン酸バリウム、酸化鉄、硫酸バリウム等で顕著な改善効果を発揮するが、これらに限るものではない。また、これら粒子の表面を低電気抵抗物質により被覆処理したものを用いることで、粒子表面が低電気抵抗であるため、過度なトナー帯電が抑制され、接触領域の帯電電荷が無接触のキャリア表面に移動し易く、電荷交換性、帯電スピードの向上に寄与し、キャリア表面にトナー等が多少付着しても、帯電量の著しい低下を招くことはなく、改善効果が顕著である。
本発明のキャリアは、磁性材料を解砕、または粉砕し、その粉砕物粒子を所定の粒径が得られるように分級し、この分級により得られた芯材粒子の表面に樹脂被膜を形成することにより得ることができる。
前記分級には、風力分級やふるい分級(ふるい分け)等が包含される。キャリア芯材粒子の製造には、振動ふるいが好ましく用いられているが、従来一般的に用いられている振動ふるいでは、小粒径の粒子を分級しようとすると、そのふるい(金網)の小さな網目がすぐに詰まってしまうという不都合を生じるため、その分級のための作業性は非常に悪いものであった。
また、特に微粉側を分級する際に収率が大幅に低下し、約30%しか確保できない。これは、分級処理より除去される粒子の中に、製品部分が混ざってしまうためであり、その結果、コストが数倍高くなってしまうという不具合があった。
本発明者らは、小粒径粒子を効率よく、シャープにカットし得る方法を開発すべく種々検討したところ、ふるい機を用いて粒子を分級する際に、その金網に超音波振動を与えることにより、20μm未満の小径粒子を効率よく、シャープにカットし得ることを見出した。
金網を振動させる超音波振動は、高周波電流をコンバータに供給して超音波振動に変換することにより得ることができる。この場合のコンバータは、PZT振動子を用いたものである。超音波振動により金網を振動させるためには、コンバータにより発生される超音波振動を、金網に固定した共振部材に伝達させる。超音波振動が伝達された共振部材は、その超音波振動により共振し、そして、その共振部材に固定されている金網を振動させる。金網を振動させる周波数は、20〜50kHz、好ましくは30〜40kHzである。
共振部材の形状は、金網を振動させるのに適した形状であればよく、通常はリング状である。金網を振動させる振動方向は、垂直方向であるのが好ましい。
図3に超音波発振器付振動ふるい機の説明構造図を示す。図3において、(1)は振動ふるい器、(2)は円筒容器、(3)は、円筒容器(2)をベース(支持台)(4)に振動可能に繋ぐスプリング、(5)は金網(メッシュ)、(6)は共振リング、(7)は高周波電流ケーブル、(8)はコンバータ、(9)はリング状フレームを示す。
図3に示した超音波発振器付振動ふるい器(円形ふるい機)を作動させるには、ケーブル(7)を介して高周波電流をコンバータ(8)に供給する。コンバータ(8)に供給された高周波電流は、超音波振動に変換される。コンバータ(8)で発生した超音波振動は、そのコンバータ(8)が固定されている共振リング(6)及びそれに連設するリング状フレーム(9)を垂直方向に振動させる。この共振リング(6)の振動により、共振リング(6)とフレーム(9)に固定されている金網(5)が垂直方向に振動する。
本発明のキャリアは、磁性材料の粉砕物粒子を分級することによって、あるいはフェライト、マグネタイト等の芯材の場合には、焼成前の一次造粒品を作った段階で分級し、更に焼成、分級して芯材を得ることもできる。また、芯材の表面に樹脂被膜を形成した後、この樹脂被覆粒子を分級することによっても製造することができる。それぞれの段階での粒子の分級は、前記した超音波発振器付きの振動ふるい機を用いて行なうのが好ましい。
また、本発明において、前記第(1)項乃至第(18)項のいずれかに記載のキャリアと、トナーを使用することで電子写真用現像剤を作成することができる。特に、重量平均粒径5μm以下のトナーと、前記第(1)項乃至第(18)項のいずれかに記載のキャリアを使用し現像剤とすると、粒状性がよくなり、更に高画質化が達成される。
本発明に使用されるトナーは、熱可塑性樹脂を主成分とするバインダー樹脂中に、着色剤、微粒子、そして帯電制御剤、離型剤等を含有させたものであり、従来公知の各種のトナーを用いることができる。このトナーは、重合法、造粒法などの各種のトナー製法によって作成された不定形または球形のトナーであることができる。また、磁性トナー及び非磁性トナーのいずれも使用可能である。
トナーのバインダー樹脂としては以下のものを、単独あるいは混合して使用できる。
スチレン系バインダー樹脂として、ポリスチレン、ポリビニルトルエン等のスチレン及びその置換体の単重合体、スチレン−p−クロルスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−メタアクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタアクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタアクリル酸ブチル共重合体、スチレン−α−クロルメタアクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体等のスチレン系共重合体;アクリル系バインダーとして、ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレーが挙げられ、その他、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリビニルブチラール、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族または脂肪族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パラフィン、パラフィンワックスなどが挙げられる。
また、ポリエステル樹脂は、スチレン系やアクリル系樹脂に比して、トナーの保存時の安定性を確保しつつ、より溶融粘度を低下させることが可能である。このようなポリエステル樹脂は、例えば、アルコールとカルボン酸との重縮合反応によって得ることができる。
アルコールとしては、ポリエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオールなどのジオール類、1,4−ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA、ポリオキシエチレン化ビスフェノールA、ポリオキシプロピレン化ビスフェノーAなどのエーテル化ビスフェノール類、これらを炭素数3〜22の飽和もしくは不飽和の炭化水素基で置換した2価のアルコール単位体、その他の2価のアルコール単位体、ソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロール、1,4−ソルビタン、ペンタエスリトール、ジペンタエスリトール、トリペンタエスリトール、蔗糖、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオール、グリセロール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼン等の三価以上の高アルコール単量体を挙げることができる。
また、ポリエステル樹脂を得るために用いられるカルボン酸としては、例えばパルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸等のモノカルボン酸、マレイン酸、フマール酸、メサコン酸、シトラコン酸、テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、マロン酸、これらを炭素数3〜22の飽和もしくは不飽和の炭化水素基で置換した2価の有機酸単量体、これらの酸の無水物、低級アルキルエステルとリノレイン酸からの二量体、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、1,2,5−ベンゼントリカルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、テトラ(メチレンカルボキシル)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸エンボール三量体酸、これらの酸の無水物等の三価以上の多価カルボン酸単量体を挙げることができる。
エポキシ系樹脂としては、ビスフェノールAとエポクロルヒドリンとの重縮合物等があり、例えば、エポミックR362、R364、R365、R366、R367、R369(以上、三井石油化学工業(株)製)、エポトートYD−011、YD−012、YD−014、YD−904、YD−017、(以上、東都化成(株)製)エポコ−ト1002、1004、1007(以上、シェル化学社製)等の市販のものが挙げられる。
本発明に使用される着色剤としては、カーボンブラック、ランプブラック、鉄黒、群青、ニグロシン染料、アニリンブルー、フタロシアニンブルー、ハンザイエローG、ローダミン6Gレーキ、カルコオイルブルー、クロムイエロー、キナクリドン、ベンジジンイエロー、ローズベンガル、トリアリルメタン系染料、モノアゾ系、ジスアゾ系、染顔料など、従来公知の染顔料をも単独あるいは混合して使用し得る。
また、トナーに磁性体を含有させて磁性トナーとすることも可能である。磁性体としては、鉄、コバルトなどの強磁性体、マグネタイト、ヘマタイト、Li系フェライト、Mn−Zn系フェライト、Cu−Zn系フェライト、Ni−Znフェライト、Baフェライトなどの微粉末が使用できる。
トナーの摩擦帯電性を充分に制御する目的で、いわゆる帯電制御剤、例えばモノアゾ染料の金属錯塩、ニトロフミン酸およびその塩、サリチル酸、ナフトエ塩、ジカルボン酸のCo、Cr、Fe等の金属錯体アミノ化合物、第4級アンモニウム化合物、有機染料などを含有させることができる。
さらにまた、本発明で用いるトナーには必要に応じて離型剤を添加してもよい。
離型材料としては、低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリエチレン、カルナウバワックス、マイクロクリスタリンワックス、ホホバワックス、ライスワックス、モンタン酸ワックス等を単独または混合して用いることができるが、これらに限定されるものではない。
トナーには、添加剤を添加することができる。良好な画像を得るためには、トナーに充分な流動性を付与することが肝要である。
外添剤としては該無機微粒子の他に一般的な疎水化処理無機微粒子を併用することができるが、疎水化処理された一次粒子の平均粒径が1〜100nm、より好ましくは5〜70nmの無機微粒子を含むことが望ましい。また、BET法による比表面積は、20〜500m/gであることが好ましい。
それらは、条件を満たせば公知のものが使用可能である。例えば、シリカ微粒子、疎水性シリカ、脂肪酸金属塩(ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウムなど)、金属酸化物(チタニア、アルミナ、酸化錫、酸化アンチモンなど)、フルオロポリマー等を含有してもよい。
特に好適な添加剤としては、疎水化されたシリカ、チタニア、酸化チタン、アルミナ微粒子があげられる。シリカ微粒子としては、HDK H 2000、HDK H 2000/4、HDK H 2050EP、HVK21、HDK H 1303(以上クラリアントジャパン)やR972、R974、RX200、RY200、R202、R805、R812(以上日本アエロジル)がある。また、チタニア微粒子としては、P−25(日本アエロジル)やSTT−30、STT−65C−S(以上チタン工業)、TAF−140(富士チタン工業)、MT−150W、MT−500B、MT−600B、MT−150A(以上テイカ)などがある。特に疎水化処理された酸化チタン微粒子としては、T−805(日本アエロジル)やSTT−30A、STT−65S−S(以上チタン工業)、TAF−500T、TAF−1500T(以上富士チタン工業)、MT−100S、MT−100T(以上テイカ)、IT−S(石原産業)などがある。
疎水化処理された無機微粒子、シリカ微粒子及びチタニア微粒子、アルミナ微粒子を得るためには、親水性の微粒子をメチルトリメトキシシランやメチルトリエトキシシラン、オクチルトリメトキシシランなどのシランカップリング剤で処理して得ることができる。
本発明で用いるトナーにおいて、その重量平均粒径Dwは9.0〜3.0μm、好ましくは7.5〜3.5μmである。キャリアに対するトナーの割合は、キャリア100重量部当り、トナー2〜25重量部、好ましくは3〜20重量部の割合である。
なお、トナー粒径はコールターカウンター(コールターカウンター社製)を用いて測定した。
キャリアとして、前記第(1)項乃至第(18)項のいずれかに記載のキャリアを用い、トナーによるキャリアの被覆率が50%のときの該トナーの帯電量が10〜50μc/gであり、トナーの重量平均粒径が3.5〜7.5μmを用い、かつ、現像スリーブと感光体の距離が0.4mm以下であり、かつ現像バイアスとして交流電圧を印加することを特徴とする電子写真現像方法により、キャリア付着の少ない、高画質を得ることができる。
本発明の現像方法は、前記した本発明のキャリア、トナー、および現像剤を用いて潜像を現像する方法である。該方法においては、外部から印加する現像バイアスとして、直流電圧に交流電圧を重畳させた交流電圧を印加すると、充分な画像濃度が得られる。特に、ハイライトの粒状性が良好となる。
更に、現像バイアスとして、直流電圧のみを印加すると、キャリア付着、エッジ効果が大幅に改善され、また、地汚れに対する余裕度が大きくなるため、キャリアに対するトナー被覆率を上げられること、またトナー帯電量、および現像バイアスを下げることが可能となり、画像濃度アップを図ることができるので好ましい。
なお、感光体と、この感光体の表面を帯電させる帯電ブラシと、前記感光体の表面に形成される静電潜像を前記のキャリア、および現像剤を用いて現像する現像部と、前記感光体の表面に残存する現像剤を払拭するブレードとを具備することを特徴とするプロセスカートリッジとして電子写真システムに採用することができた。
次に、図面により本発明の電子写真現像方法ならびに電子写真現像装置の例を詳しく説明するが、これら例は、本発明を説明するためのものであって、本発明を限定するためのものではない。
図4は、本発明の電子写真現像方法および現像装置を説明するための概略図であり、下記するような変形例も本発明の範疇に属するものである。
図4において、潜像担持体である感光体ドラム(20)に対向して配設された現像部(手段又は装置)(40)は、現像剤担持体としての現像スリーブ(41)、現像剤収容部材(42)、規制部材としてのドクターブレード(43)、支持ケース(44)等から主に構成されている。
感光体ドラム(20)側に開口を有する支持ケース(44)には、内部にトナー(21)を収容するトナー収容部としてのトナーホッパー(45)が接合されている。トナーホッパー(45)に隣接した、トナー(21)とキャリア粒子(23)とからなる現像剤を収容する現像剤収容部(46)には、トナー粒子(21)とキャリア粒子(23)を撹拌し、トナー粒子に摩擦/剥離電荷を付与するための、現像剤撹拌機構(47)が設けられている。
トナーホッパー(45)の内部には、図示しない駆動手段によって回動されるトナー供給手段としてのトナーアジテータ(48)及びトナー補給機構(49)が配設されている。トナーアジテータ(48)及びトナー補給機構(49)は、トナーホッパー(45)内のトナー(21)を現像剤収容部(46)に向けて撹拌しながら送り出す。
感光体ドラム(20)とトナーホッパー(45)との間の空間には、現像スリーブ(41)が配設されている。図示しない駆動手段で図の矢印方向に回転駆動される現像スリーブ(41)は、キャリア粒子(23)による磁気ブラシを形成するために、その内部に現像部(40)に対して相対位置不変に配設された、磁界発生手段としての図示しない磁石を有する。
現像剤収容部材(42)の、支持ケース(44)に取り付けられた側と対向する側には、規制部材(ドクターブレード)(43)が一体的に取り付けられている。規制部材(ドクターブレード)(43)は、この例では、その先端と現像スリーブ(41)の外周面との間に一定の隙間を保った状態で配設されている。
このような装置を非限定的に用い、本発明の現像方法は、次のように遂行される。即ち、上記構成により、トナーホッパー(45)の内部からトナーアジテータ(48)、トナー補給機構(49)によって送り出されたトナー(21)は、現像剤収容部(46)へ運ばれ、現像剤撹拌機構(47)で撹拌されることによって、所望の摩擦/剥離電荷が付与され、キャリア粒子(23)と共に現像剤として、現像スリーブ(41)に担持されて感光体ドラム(20)の外周面と対向する位置まで搬送され、トナー(21)のみが感光体ドラム(20)上に形成された静電潜像と静電的に結合することにより、感光体ドラム(20)上にトナー像が形成される。
図5はこのような現像装置を有する画像形成装置の一例を示す断面図である。ドラム状の像担持体すなわち感光体ドラム(20)の周囲に、像担持体帯電部材(32)、像露光系(33)、現像(装置)機構(40)、転写機構(50)、クリーニング機構(60)、除電ランプ(70)が配置されていて、この例の場合、像担持体帯電部材(32)の表面は感光体(20)の表面とは約0.2mmの間隙を置いて非接触状態にあり、帯電用部材(32)により感光体(20)に帯電を施す際、帯電部材(32)に図示してない電圧印加手段によって直流成分に交流成分を重畳した電界により感光体に帯電を与えることにより、帯電ムラを低減することが可能であり、効果的である。現像方法を含む画像形成方法は、以下の動作で行なわれる。
画像形成の一連のプロセスは、ネガ−ポジプロセスで説明を行なうことができる。有機光導電層を有する感光体(OPC)に代表される像担持体(20)は除電ランプ(70)で除電され、帯電チャージャや帯電ローラといった帯電部材(32)で均一にマイナスに帯電され、レーザ光学系(33)より照射されるレーザ光で潜像形成(この例では露光部電位の絶対値は、非露光部電位の絶対値より低電位となる)が行なわれる。
レーザ光は半導体レーザから発せられて、高速で回転する多角柱の多面鏡(ポリゴン)等により像担持体の例としての感光体(20)の表面を、像担持体(20)の回転軸方向に走査する。このようにして形成された潜像が、現像部(現像手段または現像装置)(40)にある現像剤担持体である現像スリーブ(41)上に供給されたトナー粒子及びキャリア粒子の混合物からなる現像剤により現像され、トナー可視像が形成される。潜像の現像時には、電圧印加機構(図示せず)から現像スリーブ(41)に、像担持体(20)の露光部と非露光部の間に、ある適当な大きさの電圧またはこれに交流電圧を重畳した現像バイアスが印加される。
一方、転写媒体(例えば紙)(80)が、給紙機構(図示せず)から給送され、上下一対のレジストローラ(図示せず)で画像先端と同期をとって像担持体(20)と転写部材(50)との間に給送され、トナー像が転写される。このとき、転写部材(50)には、転写バイアスとして、トナー帯電の極性と逆極性の電位が印加されることが好ましい。その後、転写媒体または中間転写媒体(80)は像担持体(20)より分離され、転写像が得られる。
また、像担持体上に残存するトナー粒子は、クリーニング部材としてのクリーニングブレード(61)にて、クリーニング機構(60)内のトナー回収室(62)へ回収される。
回収されたトナー粒子は、トナーリサイクル手段(図示せず)により現像部および/またはトナー補給部に搬送され、再使用されてもよい。
画像形成装置は、上述の現像装置を複数配置し、転写媒体上へトナー像を順次転写した後、定着機構へ送り、熱等によってトナーを定着する装置であってもよく、一端中間転写媒体上へ複数のトナー像を転写し、これを一括して転写媒体に転写後同様の定着を行なう装置であってもよい。
図6には、本発明による電子写真現像方法を用いた別のプロセス例を示す。感光体(20)は導電性支持体上に少なくとも感光層が設けてなり、駆動ローラ(24a)、(24b)により駆動され、帯電ローラ(32)による帯電、光源(33)による像露光、現像装置(40)による現像、帯電器(50)を用いる転写、光源(26)によるクリーニング前露光、ブラシ状クリーニング手段(64)及びクリーニングブレード(61)によるクリーニング、除電光源(70)による除電が繰返し行なわれる。図6においては、感光体(20)(勿論この場合は支持体が透光性である)に支持体側よりクリーニング前露光の光照射が行なわれる。
図7には、本発明のプロセスカートリッジの1例が示される。このプロセスカートリッジは、本発明のキャリアを使用し、感光体(20)と、近接型のブラシ状接触帯電手段(32)、本発明の現像剤を収納せる現像手段(40)、クリーニング手段としてのクリーニングブレード(61)を少なくとも有するクリーニング手段を一体に支持し、画像形成装置本体に着脱自在であるプロセスカートリッジである。本発明においては、上述の各構成要素をプロセスカートリッジとして一体に結合して構成し、このプロセスカートリッジを複写機やプリンタ等の画像形成装置本体に対して着脱可能に構成することができる。
以下、本発明を実施例および比較例を挙げて説明する。なお、本発明はここに例示される実施例に限定されるものではない。また、以下において「部」は重量部を表わす。
<製造例>
(トナーの製造例)
ポリエステル樹脂 100部
キナクリドン系マゼンタ顔料 3.5部
含フッ素4級アンモニウム塩 4.0部
以上の各成分をブレンダーにて充分に混合した後、2軸式押出し機にて溶融混練し、放冷後カッターミルで粗粉砕し、ついでジェット気流式微粉砕機で微粉砕し、さらに風力分級機を用いて分級して、重量平均平均粒径6.8μm、真比重1.20g/cmのトナー母粒子を得た。
更に、このトナー母粒子100部に対して、疎水性シリカ微粒子(R972:日本アエロジル社製)0.8部を加え、ヘンシェルミキサーで混合して、トナーIを得た。
(キャリア製造例)
(製造例1)
アクリル樹脂溶液[固形分50重量%
(ヒタロイド3001:日立化成社製)] 169.2部
グアナミン樹脂溶液[固形分77重量%
(マイコート106:三井サイテック社製)] 20.0部
トルエン 400部
ブチルセロソルブ 400部
以上の各材料をホモミキサーにて10分間分散し、樹脂層形成液を調合した。このとき、グアナミン樹脂の固形分含有率は15.4重量%である。キャリア芯材として表1の芯材(a)を用い、上記樹脂溶液を芯材(a)の表面に層厚0.30μmとなるようにスピラコーター(岡田精工社製)により55℃の雰囲気下で30g/minに割合で塗布し、乾燥させた。層厚の調整は液量によって行なった。得られたキャリアを、電気炉中にて150℃で1時間放置して焼成し、冷却後に目開き100μmの篩を用いて解砕し、これにより、表2に示されるキャリアAを得た。
(製造例2)
アクリル樹脂溶液
[固形分50重量%(ヒタロイド3001:日立化成社製)] 165.2部
グアナミン樹脂溶液
[固形分77重量%(マイコート106:三井サイテック社製)] 20.0部
帯電調節剤[カーボンブラック
(ケッチェンブラックEC−D:ライオンアクゾ社製)] 2.0部
トルエン 400部
ブチルセロソルブ 400部
使用する材料を以上のものとすること以外は製造例1と全く同様にして、表2に示されるキャリアBを得た。このとき、グアナミン樹脂の固形分含有率は15.4重量%、帯電調節剤の固形分含有率は2.0重量%である。
(製造例3)
芳香族スルホン酸系帯電調節剤[固形分40重量%
(キャタリスト4040:三井サイテック社製)] 5.0部
上記の材料をカーボンブラック(ケッチェンブラックEC−D)にかわって使用すること以外は製造例2と全く同様にして、表2に示されるキャリアCを得た。グアナミン樹脂の固形分含有率は15.4重量%、帯電調節剤の固形分含有率は2.0重量%である。
(製造例4)
アクリル樹脂溶液[固形分50重量%
(ヒタロイド3001:日立化成社製)] 130.4部
グアナミン樹脂溶液[固形分77重量%
(マイコート106:三井サイテック社製)] 40部
帯電調節剤溶液[固形分40重量%
(キャタリスト4040:三井サイテック社製)] 10.0部
トルエン 400部
ブチルセロソルブ 400部
使用する材料を以上のものとすること以外は製造例1と全く同様にして、表2に示されるキャリアDを得た。このとき、グアナミン樹脂の固形分含有率は30.8重量%、帯電調節剤の固形分含有率は4.0重量%である。
(製造例5)
アクリル樹脂溶液[固形分50重量%
(ヒタロイド3001:日立化成社製)] 134.4部
グアナミン樹脂溶液[固形分77重量%
(マイコート106:三井サイテック社製)] 40部
帯電調節剤溶液[固形分40重量%
(キャタリスト4040:三井サイテック社製)] 5.0部
トルエン 400部
ブチルセロソルブ 400部
使用する材料を以上のものとすること以外は製造例1と全く同様にして、表2に示されるキャリアEを得た。このとき、グアナミン樹脂の固形分含有率は30.8重量%、帯電調節剤の固形分含有率は2.0重量%である。
(製造例6)(比較例)
シリコーン樹脂溶液[固形分10重量%(SR2411を希釈:
トーレダウコーニングシリコーン社製)] 308.0部
上記の成分をグアナミン樹脂溶液にかわって使用すること以外は製造例5と全く同様にして表2に示されるキャリアFを得た。
(製造例7)
アクリル樹脂溶液[固形分50重量%
(ヒタロイド3001:日立化成社製)] 130.4部
グアナミン樹脂溶液[固形分77重量%
(マイコート106:三井サイテック社製)] 40部
帯電調節剤溶液[固形分40重量%
(キャタリスト4040:三井サイテック社製)] 5.0部
アミノシランカップリング剤[HN(CHSi(OC]2.0部
トルエン 400部
ブチルセロソルブ 400部
使用する材料を以上のものとすること以外は製造例1と全く同様にして、表2に示されるキャリアGを得た。このとき、グアナミン樹脂の固形分含有率は30.8重量%、帯電調節剤の固形分含有率は2.0重量%である。
(製造例8)
キャリア芯材に表1の芯材(b)を使用すること以外は製造例7と全く同様にして、表2に示されるキャリアHを得た。
(製造例9)
キャリア芯材に表1の芯材(c)を使用すること以外は製造例7と全く同様にして、表2に示されるキャリアIを得た。
(製造例10)
キャリア芯材に表1の芯材(d)を使用すること以外は製造例7と全く同様にして、表2に示されるキャリアJを得た。
(製造例11)
キャリア芯材に表1の芯材(e)を使用すること以外は製造例7と全く同様にして、表2に示されるキャリアKを得た。
(製造例12)
キャリア芯材に表1の芯材(f)を使用すること以外は製造例7と全く同様にして、表2に示されるキャリアLを得た。
(製造例13)
キャリア芯材に表1の芯材(g)を使用すること以外は製造例7と全く同様にして、表2に示されるキャリアMを得た。
(製造例14)
キャリア芯材に表1の芯材(h)を使用すること以外は製造例7と全く同様にして、表2に示されるキャリアNを得た。
(製造例15)
キャリア芯材に表1の芯材(i)を使用すること以外は製造例7と全く同様にして、表2に示されるキャリアOを得た。
(製造例16)
キャリア芯材に表1の芯材(j)を使用すること以外は製造例7と全く同様にして、表2に示されるキャリアPを得た。
(製造例17)
キャリア芯材に表1の芯材(k)を使用すること以外は製造例7と全く同様にして、表2に示されるキャリアQを得た。
(製造例18)
キャリア芯材に表1の芯材(l)を使用すること以外は製造例7と全く同様にして、表2に示されるキャリアRを得た。
(製造例19)
キャリア芯材に表1の芯材(m)を使用すること以外は製造例7と全く同様にして、表2に示されるキャリアSを得た。
(製造例20)
キャリア芯材に表1の芯材(n)を使用すること以外は製造例7と全く同様にして、表2に示されるキャリアTを得た。
これら(a)〜(n)のキャリア芯材は、市販のCuZnフェライト(芯材(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i))、MnMgSrフェライト(芯材(k)、(n))、Mnフェライト(芯材(l))、マグネタイト(芯材(m))を、特開2001−209215号公報に記載のふるい機が、ふるい機に設置されている共振リングによって、超音波振動を金網面に伝える構造を有する超音波発振器付きの振動ふるい機を用い、高周波電流をコンバータに供給し、コンバータで高周波電流を超音波振動に変換し、コンバータで発生した超音波振動により、そのコンバータが固定されている共振リング、及びそれに連設するリング状フレームを垂直方向に振動させ、この共振リングの振動により、共振リングとフレームに固定されている金網を垂直方向に振動させる振動篩により、分級したものである。この超音波発振器付きの振動ふるい機は販売されており、例えば、晃栄産業(株)より製品名「ウルトラソニック」として入手可能である。
また、本発明においては、無論、他のタイプの篩(メッシュ番号が表1記載のサイズの芯材を得るに適切であれば)を、この振動篩に代えて、用いることができ、例えば、最上位のメッシュの弾性係数を規定した特願2004−206102号明細書記載の技術、振動篩のメッシュを複数枚にした特願2004−327921号明細書記載の振動篩を用いることができる。
Figure 2006251354
Figure 2006251354
(実施例1)
製造例1で作成したキャリアA:93部と、トナーの製造例で作成したトナー:7部を混合し、これをIPSIO Color8000(リコー社製)に装填して、画像面積12%、文字画像チャートを用いて30万枚の連続プリント試験を行なった。
試験開始時および連続プリント終了時の現像剤を少量抜き出し、この現像剤中のキャリアの帯電量を測定した。
現像剤の帯電量は、現像装置のスリーブ上から少量の現像剤を採取し、公知のブローオフ法に基づいて行なった。
キャリアの抵抗低下は、プリント試験後の現像剤に対してブローオフを行なうことでトナーを除去し、その後に行なった抵抗値測定結果と、プリント試験前のキャリアの抵抗値測定結果との差から算出した。
これら評価結果を表3に示す。
(実施例2〜16、比較例1〜3)
実施例1において使用したキャリアAに変えてキャリアB〜Tをそれぞれ用い、実施例1と同様に現像剤とし、連続プリント試験を行なった。実施例1と同様に評価結果を表3に示す。
Figure 2006251354
キャリア芯材の平滑性の違いによる樹脂層の均一性を説明するための図である。 キャリアの電気抵抗率の測定に用いる抵抗測定セルの斜視図である。 超音波発振器付きの振動ふるい機の説明を示す構造図である。 本発明の電子写真現像方法を実行するのに適した現像装置の1例を説明する図である。 本発明の電子写真現像方法を用いた画像形成方法を実行するのに適した画像形成装置の1例を説明する図である。 本発明の電子写真現像方法を用いた画像形成方法を実行するのに適した画像形成装置の他の1例を説明する図である。 本発明のプロセスカートリッジの1例を説明する図である。
符号の説明
1 振動ふるい機
2 円筒容器
3 スプリング
4 ベース(支持台)
5 金網
6 共振リング
7 高周波電流ケーブル
8 コンバータ(振動子)
9 リング状フレーム
11 セル
12a 電極
12b 電極
13 キャリア
20 感光体ドラム(像担持体)
21 トナー
23 キャリア粒子
24a 駆動ローラ
24b 駆動ローラ
26 クリーニング前露光光源
32 像担持体帯電部材(帯電ローラ)
33 像露光系(レーザ光学系、光源)
40 現像部(現像装置)
41 現像スリーブ
42 現像剤収容部材
43 現像剤供給規制部材(ドクターブレード)
44 支持ケース
45 トナーホッパー
46 現像剤収容部
47 現像剤撹拌機構
48 トナーアジテータ
49 トナー補給機構
50 転写機構(帯電器)
60 クリーニング手段(機構)
61 クリーニングブレード
64 ブラシ状クリーニング手段
70 除電ランプ
80 中間転写媒体




Claims (28)

  1. 磁性を有する芯材粒子と該粒子を被覆する樹脂層とからなる電子写真現像剤用キャリアにおいて、該キャリア芯材の形状係数SF1が100〜130、かつSF2が100〜120であり、該樹脂層が少なくとも熱可塑性樹脂成分、及びグアナミン樹脂を架橋させた樹脂成分を含有することを特徴とする電子写真現像剤用キャリア。
  2. 該キャリア芯材の形状係数SF1が100〜120、かつSF2が100〜110であることを特徴とする、請求項1に記載の電子写真現像剤用キャリア。
  3. 該電子写真現像剤用キャリアの重量平均粒径Dwが22〜32μmで、かつ個数平均粒径Dpと重量平均粒径Dwの比Dw/Dpが1<Dw/Dp<1.20であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の電子写真現像剤用キャリア。
  4. 該電子写真現像剤用キャリア中の20μmより小さい粒径を有する粒子の含有量が0〜7重量%、36μmより小さい粒子の含有量が90〜100重量%であることを特徴とする、請求項3に記載の電子写真現像剤用キャリア。
  5. 該電子写真現像剤用キャリア中の20μmより小さい粒径を有する粒子の含有量が0〜5重量%であることを特徴とする、請求項4に記載の電子写真現像剤用キャリア。
  6. 該電子写真現像剤用キャリア中の20μmより小さい粒径を有する粒子の含有量が0〜3重量%であることを特徴とする、請求項4に記載の電子写真現像剤用キャリア。
  7. 該電子写真現像剤用キャリア中の44μmより小さい粒子の含有量が98〜100重量%であることを特徴とする、請求項4乃至6のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア。
  8. 該樹脂層中のグアナミン樹脂の含有率が20〜50重量%であることを特徴とする、請求項1乃至7のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア。
  9. 該樹脂層が帯電調節剤を含有することを特徴とする、請求項1乃至8のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア。
  10. 該樹脂層中の帯電調節剤が芳香族スルフォン酸または燐酸であることを特徴とする、請求項9に記載の電子写真現像剤用キャリア。
  11. 該樹脂層中の帯電調節剤の含有量がグアナミン樹脂に対し10重量%以下であることを特徴とする、請求項9又は10に記載の電子写真現像剤用キャリア。
  12. 1000エルステッドの磁界を印加したときの該芯材粒子の磁化が、50〜150emu/gであることを特徴とする、請求項1乃至11のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア。
  13. 該キャリア芯材がMnMgSr系フェライトであることを特徴とする、請求項1乃至12のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア。
  14. 該キャリア芯材がMnフェライトであることを特徴とする、請求項1乃至12のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア。
  15. 該キャリア芯材がマグネタイトであることを特徴とする、請求項1乃至12のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア。
  16. 嵩密度が2.1(g/cm)以上である芯材を使用することを特徴とする、請求項1乃至15のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア。
  17. キャリア抵抗(LogR、Ωcm)が11.0〜16.0であることを特徴とする、請求項1乃至16のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア。
  18. 該樹脂層がアミノシランカップリング剤を含有することを特徴とする、請求項1乃至17のいずれかに記載の電子写真現像剤用キャリア。
  19. トナーとキャリアからなる電子写真用現像剤であって、該キャリアとして、請求項1乃至18のいずれかに記載のキャリアを用いることを特徴とする電子写真用現像剤。
  20. (I)磁性材料の粉砕物粒子を分級することによって、重量平均粒径Dwが21〜32μm、20μmより小さい粒径を有する粒子の含有割合が7重量%以下、36μmより小さい粒子の含有量が90重量%以上であり、該キャリアの形状係数SF1が100〜130、かつSF2が100〜120である芯材粒子を得る工程と、(II)該芯材粒子の表面に樹脂被膜を形成する工程を含むことにより請求項4乃至18のいずれかに記載の電子写真現像用キャリアを製造することを特徴とする電子写真現像用キャリアの製造方法。
  21. (I)磁性材料の粉砕物粒子の表面に樹脂被膜を形成して樹脂被膜粒子を得る工程と、(II)該樹脂被覆粒子を分級して、重量平均粒径Dwが22〜32μm、1<Dw/Dp<1.20、20μmより小さい粒径を有する粒子の含有割合が7重量%以下、36μmより小さい粒子の含有量が90重量%以上であり、該キャリアの形状係数SF1が100〜130、かつSF2が100〜120であるキャリアを得る工程を含むことにより請求項4乃至18のいずれかに記載の電子写真用キャリアを製造することを特徴とする電子写真現像用キャリアの製造方法。
  22. (I)磁性材料の粉砕物粒子の表面に樹脂被膜を形成して樹脂被膜粒子を得る工程と、(II)該樹脂被覆粒子を分級して、重量平均粒径Dwが22〜32μm、1<Dw/Dp<1.20、20μmより小さい粒径を有する粒子の含有割合が7重量%以下、36μmより小さい粒子の含有量が90重量%以上であり、該キャリアの形状係数SF1が100〜130、かつSF2が100〜120であるキャリアを得る工程を含むことにより電子写真用キャリアを製造することを特徴とする請求項20に記載の電子写真現像用キャリアの製造方法。
  23. 超音波発振器付きの振動ふるい機を用いて、該磁性材料の粉砕物粒子を分級することを特徴とする請求項20に記載の電子写真現像用キャリアの製造方法。
  24. 超音波発振器付きの振動ふるい機を用いて、該樹脂被覆粒子を分級することを特徴とする請求項21又は22に記載の電子写真現像用キャリアの製造方法。
  25. 該振動ふるい機が、ふるい機に設置されている共振リングによって超音波振動を金網面に伝える構造を有することを特徴とする請求項23又は24に記載の電子写真現像用キャリアの製造方法。
  26. 請求項19に記載の現像剤を用いることを特徴とする電子写真現像方法。
  27. 感光体、前記現像剤と、現像スリーブを用い、現像スリーブと感光体の距離が0.4mm以下であり、かつ現像バイアスとして交流電圧及び/または直流電圧を印加することを特徴とする請求項26に記載の電子写真現像方法。
  28. 感光体と、該感光体の表面を帯電させる帯電ブラシと、請求項19に記載の静電潜像現像剤を擁する現像部と、前記感光体の表面に残存する現像剤を払拭するブレードとを具備することを特徴とするプロセスカートリッジ。

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