JP2007248941A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 タンデム型等の画像形成装置であって、アモルファスシリコンドラムを用いた場合でも文字中抜け現象が発生せず、しかも帯電不良を招くこともない画像形成装置を提供する。
【解決手段】 タンデム型画像形成装置において、転写媒体の移動方向に関して少なくとも最下流に配置された画像形成ユニットには高級脂肪酸金属塩を含有するトナー(T1)が収容されているとともに、トナー(T1)の高級脂肪酸金属塩濃度をX1、転写媒体の移動方向に関して最上流に配置された画像形成ユニットに収容されるトナー(Tn)の高級脂肪酸金属塩濃度をXn、最下流の画像形成ユニットと最上流の画像形成ユニットの間に配置された画像形成ユニットに収容されるトナー(Tm)の高級脂肪酸金属塩濃度をXmとしたとき、X1、Xm、Xnが、X1>Xn(I)およびX1≧Xm≧Xn(II)の関係を満たしている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子写真法を利用した複写機、レーザープリンター、ファクシミリおよびその複合機等に有用なタンデム型画像形成装置に関する。
従来、カラー画像の形成には、例えば、互いに異なる4色(例えばブラック(K)、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M))の画像が単一の感光体(像担持体)上で重なり合うように、各色の画像を感光体上に順に形成する方式が取られてきたが、最終的にカラー画像が形成されるまでに時間がかかるという問題があった。
そこで、近年では、複数の感光体を有し、複数本の光ビームによって各感光体を同時に走査露光して各感光体に互いに異なる色の画像を形成し、各色の画像を同一の転写媒体上に重ね合わせることによってカラー画像を形成する、いわゆるタンデム型の画像形成装置が多く採用されている。例えば、タンデム型画像形成装置の一例として、各色トナー像を順次転写させる移動可能な中間転写体(転写媒体)と、該中間転写体の移動方向に沿って配置され各色毎のトナー像を担持させる像担持体を有する複数の画像形成ユニットと、前記像担持体上のトナー像を前記中間転写体に転写する1次転写手段と、前記中間転写体上のトナー像を記録媒体に転写する2次転写手段とを有する装置が汎用されている。
ところで、一般に、画像形成装置に用いる像担持体としては、マシンの長寿命化やランニングコストの低減を容易に達成できる点でアモルファスシリコンドラムが有利であることが知られており、盛んに使用されている。アモルファスシリコンドラムは、その表面の硬度が高いため、トナー表面の無機微粒子によって研磨されてもほとんど膜の削れを生じることがなく、長期間にわたりその性能を維持することができるのである。
しかしながら、一方で、アモルファスシリコンドラムは摩擦抵抗が高いという性質を持っており、タンデム型の画像形成装置に用いた場合、いわゆる「文字中抜け現象」が生じることがあった。つまり、タンデム型画像形成装置においては、転写媒体の移動方向に関して最上流の画像形成ユニットにて転写媒体に転写されたトナーが、これよりも下流側にある画像形成ユニットの像担持体と接触する際に、像担持体が摩擦抵抗の高いアモルファスシリコンドラムであると、前記転写されたトナーの最表面層がドラムに付着して剥がれてしまい、その結果、転写媒体上のトナーの線画の真ん中が抜ける「文字中抜け現象」を起こすことになるのである。
このような文字中抜け現象を回避するためには、アモルファスシリコンドラムの摩擦抵抗を低減させればよいと考えられ、像担持体の摩擦抵抗を低減させる手段としては、使用するトナー中に金属石鹸を含有させる方法が知られている。例えば、現像剤中に酸化チタンやシリカとともに特定の粒径を有する金属石鹸を含有させる技術(特許文献1参照)や、回転式現像器を有する画像形成装置において用いるトナーに金属石鹸を含有させるにあたりトナー中の金属石鹸の量を回転する複数の現像ユニットに応じて最適化する技術(特許文献2参照)などが提案されている。
特開2001−51443号公報 特開2005−31243号公報
一般に、金属石鹸の効果を充分に得て各々の目的を達成するためには金属石鹸を多量に含有させなければならず、前記特許文献1や前記特許文献2においても多量の金属石鹸が用いられている。しかし、多量の金属石鹸を含有させると、例えば、前記特許文献1においては帯電性が低下したり、前記特許文献2においてはブレード表面に金属石鹸が固着するといった問題を生じることになる。前記特許文献1は、金属石鹸を小粒径化することで前記問題を解決したものであり、前記特許文献2は、トナー中の金属石鹸の量を回転する複数の現像ユニットに応じて最適化することで前記問題を解決したものである。
前述と同様に、これまで、アモルファスシリコンドラムを用いたタンデム型の画像形成装置において文字中抜け現象を抑制しようとする場合も、文字中抜け現象が確実に起こらないようドラムの摩擦抵抗を充分に低減するには、トナー中に多量の金属石鹸を添加しなければならず、それにより、帯電不良を招くといった問題が生じていた。
そこで、本発明の課題は、タンデム型の画像形成装置であって、アモルファスシリコンドラムを用いた場合でも文字中抜け現象が発生せず、しかも帯電不良を招くこともない画像形成装置を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく、金属石鹸である高級脂肪酸金属塩をトナーに含有させることで像担持体の摩擦抵抗を低減して文字中抜け現象を防止するにあたり、高級脂肪酸金属塩の含有量は帯電不良を招かない程度に低く抑えながら、文字中抜け現象も確実に防止することを目指し、鋭意検討を重ねた。その結果、像担持体と転写媒体との接触によりトナーが剥がれるという現象の起こり易さは画像形成ユニットの位置によって異なることを見出した。つまり、転写媒体上に転写されるトナーの量は上流から下流へいくにつれて多くなることから、下流側に位置する画像形成ユニットほど、像担持体と転写媒体との接触によりトナー剥がれが起こりやすくなる。これに鑑み、各画像形成ユニットにおけるトナーの高級脂肪酸金属塩濃度を、下流側ほど多く、上流側ほど少なくなるよう、それぞれの位置に応じて変化させることによって、文字中抜け現象を防止しつつ帯電不良をも抑制しうることを突き止め、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下の構成からなる。
(1)各色トナー像が転写媒体上に順次転写されるように前記転写媒体の移動方向に沿って複数の画像形成ユニットが配置されてなるタンデム型画像形成装置において、前記転写媒体の移動方向に関して少なくとも最下流に配置された画像形成ユニットには高級脂肪酸金属塩を含有するトナー(T1)が収容されているとともに、このトナー(T1)の高級脂肪酸金属塩濃度をX1とし、前記転写媒体の移動方向に関して最上流に配置された画像形成ユニットに収容されるトナー(Tn)の高級脂肪酸金属塩濃度をXn、最下流の画像形成ユニットと最上流の画像形成ユニットの間に配置された画像形成ユニットに収容されるトナー(Tm)の高級脂肪酸金属塩濃度をXmとしたとき、X1、Xm、Xnが下記式(I)および下記式(II)の関係を満たしている、ことを特徴とする画像形成装置。
X1>Xn (I)
X1≧Xm≧Xn (II)
(2)最下流の画像形成ユニットと最上流の画像形成ユニットの間に配置された複数の画像形成ユニットに収容される各トナーは、それぞれ下流側に隣接する画像形成ユニットに収容されるトナーと同等か、もしくはそれより小さい高級脂肪酸金属塩濃度を有する、前記(1)記載の画像形成装置。
(3)前記トナー(T1)は、トナー粒子に対して0.01〜0.5重量%の高級脂肪酸金属塩を含有するものである、前記(1)または(2)記載の画像形成装置。
(4)前記高級脂肪酸金属塩がステアリン酸亜鉛である、前記(1)〜(3)のいずれかに記載の画像形成装置。
(5) 各画像形成ユニットにはアモルファスシリコンドラムが設けられている、前記(1)〜(4)のいずれかに記載の画像形成装置。
本発明によれば、帯電不良を招くことなく、文字中抜け現象を抑制して、安定した画像を提供することができる、という効果がある。
本発明の画像形成装置は、各色トナー像が転写媒体上に順次転写されるように前記転写媒体の移動方向に沿って複数の画像形成ユニットが配置されてなるタンデム型画像形成装置である。タンデム型画像形成装置には、1)前記転写媒体が転写ベルト等の中間転写体であり、各画像形成ユニットから一旦中間転写体上に1次転写されたトナー像が紙等の記録媒体に2次転写される方式(以下、この方式を「間接転写方式」と称することもある)と、2)前記転写媒体が紙等の記録媒体であり、各画像形成ユニットから直接紙等の記録媒体にトナー像が転写される方式(以下、この方式を「直接転写方式」と称することもある)とがあるが、本発明の画像形成装置はタンデム型であればいずれの方式であってもよい。つまり、前記転写媒体は、転写ベルト等の中間転写体であってもよいし、紙等の記録媒体であってもよいのである。
以下、本発明の画像形成装置の一実施形態として、間接転写方式のタンデム型画像形成装置について図面を用いて詳しく説明する。
間接転写方式のタンデム型画像形成装置は、一般に、各色トナー像を順次転写させる移動可能な中間転写体(転写媒体)と、該中間転写体の移動方向に沿って配置され各色毎のトナー像を担持させる像担持体を有する複数の画像形成ユニットと、前記像担持体上のトナー像を前記中間転写体に転写する1次転写手段と、前記中間転写体上のトナー像を記録媒体に転写する2次転写手段とを有する。図1は、このような間接転写方式のタンデム型画像形成装置1であるカラープリンタの内部構成を概略的に示す図である。
画像形成装置1は、内部で用紙(記録媒体)にカラー画像を形成(プリント)する四角箱状のハウジング2を備えている。ハウジング2内においては、下部には用紙を収納する給紙カセット5が配設され、中間部には手差しで用紙を供給するためのスタックトレイ6が配設され、上部には装置外部から送信されてくる文字や絵柄などの画像データに基づいて用紙に画像を形成する画像形成部7が設けられている。また、このハウジング2の上面部には、カラー画像のプリントされた用紙が排出される用紙排出部(排出トレー)3が設けられている。
給紙カセット5は、ハウジング2の外部(図1において手前側)に引き出して用紙を補充するものであり、給紙方向のサイズが異なる少なくとも2種類の用紙を選択的に収納できるようになっている。スタックトレイ6は、手差しで供給する用紙を積載しておくことができるようになっている。
給紙カセット5に収納されている用紙は、給紙ローラ17および捌きローラ18により1枚ずつ繰り出され、第1の搬送路9の所定位置に配設された複数の搬送ローラ43により画像形成部7に搬送される。一方、スタックトレイ6に積載されている用紙は、ピックアップローラ20および捌きローラ21により1枚ずつ繰り出され、第2の搬送路10の所定位置に配設された複数の搬送ローラ43により画像形成部7に搬送される。このとき、第1の搬送路9と第2の搬送路10とが合流した先であって画像形成部7の手前(具体的には、後述する2次転写ローラ(2次転写手段)23の手前)の位置に設けられたレジストローラ22によって、画像形成部7における画像形成動作と給紙動作とのタイミングが図られる。
画像形成部7は、各色のトナー画像を形成する画像形成ユニット26〜29と、各画像形成ユニット26〜29で形成された各色のトナー像を重ね合わせたフルカラーのトナー画像を用紙(記録媒体)に転写する転写搬送部30とを備えている。詳しくは、各色の画像形成ユニット26〜29は、転写搬送部30において時計回りに走行するよう配設された後述の1次転写ベルト(中間転写体)40の移動方向に沿って配設されている。なお、画像形成ユニット26〜29における配色の順序は、通常、特に制限されないが、図1においては、1次転写ベルト(中間転写体)40の移動方向に関して下流側から順に、ブラック(B)、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンダ(M)の各画像形成ユニットが配設されている。
各画像形成ユニット26〜29は、それぞれ、感光体ドラム(像担持体)32と、感光体ドラム(像担持体)32の周面に対向して配設された帯電部33と、帯電部33の下流側であって感光体ドラム(像担持体)32の周面上の特定位置にレーザビームを照射するレーザ走査ユニット34と、レーザ走査ユニット34からのレーザビーム照射位置の下流側であって感光体ドラム32の周面に対向して配設された現像部35と、現像部35の下流側であって感光体ドラム32の周面に対向して配設されたクリーニング部36とを備えている。また、各画像形成ユニット26〜29の現像部35は、それぞれ、各色の現像剤が収納されたトナーボックス51を備えている。なお、各画像形成ユニット26〜29の感光体ドラム32は、駆動モータ(図示せず)により反時計回りに回転するようになっている。
転写搬送部30は、画像形成ユニット26の近傍位置に配設された後ローラ(駆動ローラ)38と、画像形成ユニット29の近傍位置に配設された前ローラ(従動ローラ)39と、後ローラ38と前ローラ39とに跨って配設された1次転写ベルト(中間転写体)40と、各画像形成ユニット26〜29の感光体ドラム32における現像部35の下流側の位置に1次転写ベルト40を介して圧接するように、感光体ドラム32毎に配設された1次転写ローラ(1次転写手段)41と、1次転写ベルト40およびレジストローラ22から給紙された用紙(記録媒体)を介して後ローラ(駆動ローラ)38に圧接するように配設された2次転写ローラ(2次転写手段)23と、を備えている。
各画像形成ユニット26〜29では、まず、感光体ドラム(像担持体)32の表面が帯電部33と対向する位置において帯電する。次いで、この帯電部分に対して形成しようとする画像データに基づきレーザ走査ユニット34からレーザビームが照射されることで感光体ドラム(像担持体)32に静電潜像が形成される。形成された静電潜像は現像部35と対向する際に現像され、感光体ドラム(像担持体)32上に各色のトナー画像が形成されることとなる。次に、各画像形成ユニット26〜29の1次転写ローラ41の位置で1次転写ベルト(中間転写体)40上に各色のトナー画像がそれぞれ順次転写されていき、最下流の画像形成ユニット26を通過した1次転写ベルト(中間転写体)40にはフルカラーのトナー画像が形成されることとなる。この1次転写ベルト(中間転写体)40上のフルカラーのトナー画像が、2次転写ローラ(2次転写手段)23の位置でレジストローラ22から給紙された用紙(記録媒体)の上に2次転写されるのである。なお、各画像形成ユニット26〜29において、1次転写ベルト(中間転写体)40への転写後、感光体ドラム(像担持体)32の周面に残ったトナーはクリーニング部36で除去される。
画像形成部7で画像形成された用紙は、左上部に配設された定着ユニット14に送られ、ここで形成された画像を用紙に定着させるための定着処理が施される。定着処理とは、画像形成部7で用紙に転写されたトナー画像を熱および圧力により定着させるものである。定着ユニット14は、内蔵されたヒータにより加熱される定着ローラ44と、定着ローラ44に圧接して配設された加圧ローラ45と、2次転写ローラ(2次転写手段)23を通過した用紙を定着ローラ44および加圧ローラ45間に案内するためこれらの上流側に配設された前搬送路46と、定着ローラ44および加圧ローラ45間を通過した用紙を第3の搬送路11側に案内するためこれらの下流側に配設された後搬送路47と、を備えている。
定着ユニット14で定着処理の施された用紙は、第3の搬送路11の所定位置に配設された搬送ローラ48により搬送され、その出口側に配設された排出ローラ24により用紙排出部3に排出される。また、必要に応じて、定着処理の施された用紙は、第4の搬送路12側に送られ、ここで反転させて再び二次転写ローラ(2次転写手段)23にて先に画像形成した面の反対面に画像形成したのち、定着ユニット14を経て第3の搬送路11から用紙排出部3に排出することもできる。
本発明の画像形成装置においては、転写媒体(すなわち、図1においては中間転写体である1次転写ベルト40)の移動方向に関して少なくとも最下流に配置された画像形成ユニット(すなわち、図1においては画像形成ユニット26;以下、該画像形成ユニットを「ユニット(1)」と称することもある。)には、高級脂肪酸金属塩を含有するトナー(T1)が収容されていることが重要である。少なくとも最下流のユニット(1)におけるトナー(T1)に高級脂肪酸金属塩を含有させることにより、転写媒体上に転写されたトナーが像担持体に付着して剥がされ、その結果文字中抜け現象が起こることを効果的に防ぐことができる。
前記高級脂肪酸金属塩としては、例えば、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アマイド、ステアリン酸ビスアマイド等が挙げられる。これらの中でも特に、ステアリン酸亜鉛がより効果的にアモルファスシリコンドラムの摩擦抵抗を低減できる点で好ましい。高級脂肪酸金属塩は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
本発明の画像形成装置においては、前記トナー(T1)の高級脂肪酸金属塩濃度をX1とし、転写媒体(中間転写体)の移動方向に関して最上流に配置された画像形成ユニット(すなわち、図1においては画像形成ユニット29;以下、該画像形成ユニットを「ユニット(n)」と称することもある。)に収容されるトナー(Tn)の高級脂肪酸金属塩濃度をXn、最下流のユニット(1)と最上流のユニット(n)の間に配置された画像形成ユニット(すなわち、図1においては画像形成ユニット27、28;以下、該画像形成ユニットを「ユニット(m)」と称することもある。)に収容されるトナー(Tm)の高級脂肪酸金属塩濃度をXmとしたとき、X1、Xm、Xnが下記式(I)および下記式(II)の関係を満たしていなければならない。
X1>Xn (I)
X1≧Xm≧Xn (II)
前記Xnおよび前記Xmが前記式(I)および式(II)の関係を満足するようなトナーを各画像形成ユニットに用いることにより、文字中抜け現象を防止しつつ、帯電不良も生じさせることができる。
なお、前記ユニット(m)が複数ある場合(すなわち、最下流のユニット(1)と最上流のユニット(n)の間に複数の画像形成ユニットが配置されている場合)、Xmは複数のユニット(m)に収容されているトナー毎の個々の高級脂肪酸金属塩濃度であるものとし、個々の高級脂肪酸金属塩濃度がそれぞれXmとして上記式(II)を満たすことが重要である。例えば、図1に示すような画像形成ユニットを4個有する画像形成装置の場合、図1における画像形成ユニット27と画像形成ユニット28の両方が前記ユニット(m)となるが、画像形成ユニット27に収容されるトナーの高級脂肪酸金属塩濃度と画像形成ユニット28に収容されるトナーの高級脂肪酸金属塩濃度は、いずれもXmとして前記式(II)を満足しなければならない。
また、本発明においては、最下流のユニット(1)と最上流のユニット(n)の間に配置された複数のユニット(m1、m2、・・・)に収容される各トナー(Tm1、Tm2、・・・)は、それぞれ下流側に隣接する画像形成ユニットに収容されるトナーと同等か、もしくはそれより小さい高級脂肪酸金属塩濃度を有することが好ましい。つまり、最下流のユニット(1)と最上流のユニット(n)の間に配置された複数のユニット(m1、m2、・・・、m(n-1))のうち、最も下流側に位置するものから順にユニット(m1)、ユニット(m2)、・・・、ユニット(m(n-1))とし、各々に収容されるトナーの高級脂肪酸金塩濃度を下流側から順にXm1、Xm2、・・・、Xm(n-1)としたとき、下記式(III)を満たすことが好ましいのである。
Xm1≧Xm2≧・・・・≧Xm(n-1) (III)
これにより、文字中抜け現象と帯電不良とをより確実に防止することができる。
各画像形成ユニットに収容されるトナーの高級脂肪酸金属塩濃度は、前述した式(I)および式(II)の関係を満たす限り特に制限されないが、少なくとも前記トナー(T1)に関しては、トナー粒子に対して0.01〜0.5重量%の高級脂肪酸金属塩を含有するものであることが好ましい。より好ましくはトナー粒子に対して0.03〜0.3重量%、さらにより好ましくはトナー粒子に対して0.03〜0.2重量%の高級脂肪酸金属塩を含有しているのがよい。前記トナー(T1)以外に関しては、例えば、図1に示すように4つの画像形成ユニットを有する場合、最下流側から2番目の画像形成ユニット(すなわち、図1においては画像形成ユニット27)ではトナー粒子に対して0.05〜0.1重量%の高級脂肪酸金属塩を含有するトナーを用いることが好ましく、最下流側から3番目の画像形成ユニット(すなわち、図1においては画像形成ユニット28)ではトナー粒子に対して0.02〜0.05重量%の高級脂肪酸金属塩を含有するトナーを用いることが好ましく、最上流である画像形成ユニット(n)(すなわち、図1においては画像形成ユニット29)ではトナー粒子に対して0.001〜0.02重量%の高級脂肪酸金属塩を含有するトナーを用いることが好ましい。前記トナー(T1)以外のトナーにおいては、高級脂肪酸金属塩濃度は上記範囲よりもさらに低くてもよく、高級脂肪酸金属塩を含有していなくても(すなわち、前記式(I)および式(II)において、Xnが0、又は、XnおよびXmが0であっても)構わない。いずれのトナーにおいても、より確実に帯電不良を防ぐうえで、高級脂肪酸金属塩はトナー粒子に対して0.5重量%を上限として含有していることが望ましい。
なお、高級脂肪酸金属塩の含有量は、蛍光X線分析を用い、標準試料から作成した検量線を用いて定量することにより求めることができる。
本発明における像担持体としては、特に制限されるものではなく、導電性基体上に少なくとも電荷発生剤および電荷輸送剤を含有する有機感光層を備えた有機感光体や、アモルファスシリコン層、非晶質シリコン層、Se系感光層、ZnO感光層、CdS系感光層等を備えた無機感光体を用いることができるが、中でも、アモルファスシリコン層を備えたアモルファスシリコンドラムであることが、本発明の効果を有効に発揮しうる点で望ましい。つまり、各画像形成ユニットに像担持体として摩擦抵抗の高いアモルファスシリコンドラムが設けられている場合、特に転写媒体上に転写されたトナーが付着して剥がれやすく、その結果文字中抜け現象が顕著に生じるのであるが、本発明においてはこれを効果的に防止することができるのである。
本発明において各画像形成ユニットに収容されるトナーは、高級脂肪酸金属塩を含有することに関して前述の要件を満たすものであれば、特に制限はなく、例えば、バインダ樹脂、磁性粉もしくは着色剤、離型剤、電荷制御剤などを用いてトナー粒子を得、これに前述した高級脂肪酸金属塩や後述するその他の成分を外添して得ることができる。なお、トナーを得る際の各成分の配合割合などについては、従来公知の技術の範囲で適宜設定すればよい。なお、本発明におけるトナーは、例えば、一成分現像剤として用いられてもよいし、磁性キャリヤ(例えば鉄粉やフェライト)との二成分現像剤として用いられてもよい。
バインダ樹脂としては、例えば、ポリスチレン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン−アクリル系共重合体、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ビニルエーテル系樹脂、N−ビニル系樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂等の熱可塑性樹脂を使用することができる。また、バインダ樹脂として、熱可塑性樹脂に加えて熱硬化性樹脂を一部使用することもできる。熱硬化性樹脂としては、エポキシ系樹脂やシアネート系樹脂等が挙げられる。
磁性粉としては、例えば、フェライト、マグネタイトをはじめとする鉄、コバルト、ニッケルなどの強磁性を示す金属、これら金属元素の合金、これら金属元素を含む化合物、強磁性元素を含まないが適当な熱処理を施すことによって強磁性を示すようになる合金、二酸化クロムなどが挙げられる。これらの磁性粉としては、平均粒子径が0.1〜1μm、好ましくは0.1〜0.5μmの範囲内の微粉末を用いるのがよい。また、チタン系カップリング剤、シラン系カップリング剤などの表面処理剤で表面処理が施された磁性粉を用いてもよい。
着色剤としては、例えば、カーボンブラックなどのブラック系着色剤;ナフトールイエローS等のニトロ系顔料、ハンザイエロー5G、ハンザイエロー3G、ハンザイエローG、ベンジジンイエローG、バルカンファストイエロー5G等のアゾ系顔料または黄色酸化鉄、黄土等の無機顔料のほか、カラーインデックスに記されているC.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー180、C.I.ソルベントイエロー2、C.I.ソルベントイエロー6、C.I.ソルベントイエロー14、C.I.ソルベントイエロー15、C.I.ソルベントイエロー16、C.I.ソルベントイエロー19、C.I.ソルベントイエロー21などのイエロー系着色剤;カラーインデックスに記されているC.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15−1、C.I.ピグメントブルー15−3、C.Iピグメントブルー16、C.I.ソルベントブルー55、C.I.ソルベントブルー70、C.I.ダイレクトブルー86、C.I.ダイレクトブルー25などのシアン系着色剤;カラーインデックスに記されているC.I.ピグメントレッド81、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド57、C.Iピグメントレッド49、C.I.ピグメントレッド238、C.I.ソルベントレッド49、C.I.ソルベントレッド19、C.I.ソルベントレッド52、C.I.ベシック(Basic)レッド10、C.I.ディスパーズ(Disperse)レッド15などのマゼンタ系着色剤;等が挙げられる。
離型剤としては、例えば、カルナバワックス、サトウワックス、木ワックス等の植物性ワックス;蜜ワックス、昆虫ワックス、鯨ワックス、羊毛ワックスなどの動物性ワックス;エステルを側鎖に有するフィッシャートロプシュワックスやポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス等の合成炭化水素系ワックス等が挙げられる。
電荷制御剤としては、正帯電性を示すものと負帯電性を示すものとがある。具体的には、正帯電性の電荷制御剤としては、例えば、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、オルトオキサジン、メタオキサジン、パラオキサジン、オルトチアジン、メタチアジン、パラチアジン、1,2,3−トリアジン、1,2,4−トリアジン、1,3,5−トリアジン、1,2,4−オキサジアジン、1,3,4−オキサジアジン、1,2,6−オキサジアジン、1,3,4−チアジアジン、1,3,5−チアジアジン、1,2,3,4−テトラジン、1,2,4,5−テトラジン、1,2,3,5−テトラジン、1,2,4,6−オキサトリアジン、1,3,4,5−オキサトリアジン、フタラジン、キナゾリン、キノキサリンなどのアジン化合物;アジンファストレッドFC、アジンファストレッド12BK、アジンバイオレットBO、アジンブラウン3G、アジンライトブラウンGR、アジンダ−クグリ−ンBH/C、アジンディ−プブラックEWおよびアジンディーブラック3RLなどのアジン化合物からなる直接染料;ニグロシン、ニグロシン塩、ニグロシン誘導体などのニグロシン化合物;ニグロシンBK、ニグロシンNB、ニグロシンZなどのニグロシン化合物からなる酸性染料;ナフテン酸または高級脂肪酸の金属塩類;アルコキシル化アミン;アルキルアミド;ベンジルメチルヘキシルデシルアンモニウム、デシルトリメチルアンモニウムクロライド等の4級アンモニウム塩のほか、4級アンモニウム塩、カルボン酸塩あるいはカルボキシル基を官能基として有する樹脂またはオリゴマー(より具体的には、4級アンモニウム塩を有するスチレン系樹脂、4級アンモニウム塩を有するアクリル系樹脂、4級アンモニウム塩を有するスチレン−アクリル系樹脂、4級アンモニウム塩を有するポリエステル系樹脂、カルボン酸塩を有するスチレン系樹脂、カルボン酸塩を有するアクリル系樹脂、カルボン酸塩を有するスチレン−アクリル系樹脂、カルボン酸塩を有するポリエステル系樹脂、カルボキシル基を有するポリスチレン系樹脂、カルボキシル基を有するアクリル系樹脂、カルボキシル基を有するスチレン−アクリル系樹脂、カルボキシル基を有するポリエステル系樹脂等)などが挙げられる。他方、負帯電性の電荷制御剤としては、例えば、有機金属錯体、キレート化合物が有効であり、具体例としては、アルミニウムアセチルアセトナート、鉄(II)アセチルアセトナート、3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸クロム等が挙げられ、特にアセチルアセトン金属錯体、サリチル酸系金属錯体または塩が好ましく、特にサリチル酸系金属錯体またはサリチル酸系金属塩が好ましい。
トナー粒子に外添することのできるその他の成分としては、例えば、シリカ粉末や、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸カルシウム等の金属酸化物などが挙げられる。
以下、実施例および比較例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以下、特に断りのない限り「重量部」は単に「部」と示すものとする。
(実施例1)
まず、下記のようにして4色の現像剤を作製した。
(ブラック現像剤(表中「Black」と表示)の製造)
ビスフェノールAとフマル酸とを縮合して得られたポリエステル樹脂100部、カーボンブラック(三菱化学製「MA−100」)4部、フィッシャートロプシュワックス(日本精鑞製「FT−100」)3部、4級アンモニウム塩化合物(オリエント化学製「P−51」)2部からなる混合物を、ヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)で2分間混合した後、2軸押出機で溶融混練してトナー混練物を調製した。得られたトナー混練物を気流式粉砕機で微粉砕した後、風力分級機で分級処理して、トナー粒子を得た。得られたトナー粒子のマルチサイザーIIIによる体積平均粒径は8.2μmであった。
次に、得られたトナー粒子100部に対して、シリカ粒子(キャボット社製「TG−820」)1部、酸化チタン(石原産業社製「TTO−55A」)1部、ステアリン酸亜鉛(日本油脂社製)0.1部を添加し、ヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)にて3000rpmで10分間混合してトナーとした。
得られたトナーとシリコーン樹脂(信越シリコーン製「KR251」)でコーティングした平均粒子径60μmのフェライトキャリア(パウダーテック社製「EF−60B」)とをトナー濃度が5重量%となるように配合し、均一に攪拌混合して、2成分現像剤を得た。
(イエロー現像剤(表中「Yellow」と表示)の製造)
カーボンブラック4部に代えてイエロー顔料(C.I.ピグメントイエロー180)2部を用いたこと以外は、上記ブラック現像剤の製造と同様にして、トナー粒子を得た。得られたトナー粒子のマルチサイザーIIIによる体積平均粒径は8.4μmであった。
次に、ステアリン酸亜鉛の添加量を0.07部に変更したこと以外は、上記ブラック現像剤の製造と同様にしてトナーを得、さらに同様にして現像剤を得た。
(シアン現像剤(表中「Cyan」と表示)の製造)
カーボンブラック4部に代えてシアン顔料(C.I.ピグメントブルー15−3)3部を用いたこと以外は、上記ブラック現像剤の製造と同様にして、トナー粒子を得た。得られたトナー粒子のマルチサイザーIIIによる体積平均粒径は8.5μmであった。
次に、ステアリン酸亜鉛の添加量を0.04部に変更したこと以外は、上記ブラック現像剤の製造と同様にしてトナーを得、さらに同様にして現像剤を得た。
(マゼンタ現像剤(表中「Magenta」と表示)の製造)
カーボンブラック4部に代えてマゼンタ顔料(C.I.ピグメントレッド238)3部を用いたこと以外は、上記ブラック現像剤の製造と同様にして、トナー粒子を得た。得られたトナー粒子のマルチサイザーIIIによる体積平均粒径は8.3μmであった。
次に、ステアリン酸亜鉛の添加量を0.01部に変更したこと以外は、上記ブラック現像剤の製造と同様にしてトナーを得、さらに同様にして現像剤を得た。
(画像評価)
図1に示すような構造を有する京セラミタ(株)製のタンデム型カラー画像形成装置(FS−5016N改造機:アモルファスシリコン感光体内蔵)を用い、上記で得られた4色の現像剤を、中間転写体の移動方向に関して下流側からブラック、イエロー、シアン、マゼンタの順となるようにセットして画像を出力し、以下の評価を行った。結果は表1に示す。
<文字中抜け(初期および10万枚後)>
初期の文字抜けは、印字比率5%で1000枚印字した後、10倍の拡大鏡を用いながら目視にて文字中抜けの有無を確認し、下記の基準で判定した。
◎:文字中抜けの発生なし
○:文字中抜けは発生していないが、文字の線部にややムラがある
△:A4印字画像で文字中抜けの発生している文字が数個ある
×:最下流側の画像形成ユニットによって形成された文字の中央部に中抜けが発生している
10万枚後の文字抜けは、印字比率5%で10万枚印字した後、上記と同様にして判定した。
<画像濃度(初期および10万枚後)>
初期画像濃度は、マシン電源を入れて安定した直後の画像を出力して、初期画像とした。2cm×2cmのソリット画像を左、中、右に3箇所設け、3点の画像の反射濃度をグレタブマクベス社製「RD−19I」を用いて測定し、その平均を画像濃度とした。そして、その値に基づき下記の基準で判定した。
10万枚後画像濃度は、印字濃度4%の画像で10万枚の耐久画像出力試験を行った後、各色の現像剤について上記と同様にして画像濃度を測定し、その値に基づき下記の基準で判定した。
○:画像濃度が1.30以上である
△:画像濃度が1.20以上1.30未満である
×:画像濃度が1.20未満である
<帯電量(初期および10万枚後)およびトナー飛散>
初期帯電量(μC/g)は、マシン電源を入れて安定した直後の画像を出力した後、各色の現像剤について吸引式帯電量測定装置(トレック社製)を用いて測定した。
10万枚後帯電量(μC/g)は、印字濃度4%の画像で10万枚の耐久画像出力試験を行った後、各色の現像剤について上記と同様にして測定した。なお、このとき、10万枚までの画像出力において不具合が発生しないかどうかの確認も併せて行った。特に断りのない場合は、不具合は発生しなかったものとする。
さらに、トナー飛散の発生について、トナー飛散の有無を目視にて確認し、下記の基準で判定した。
○:トナー飛散が確認されない
△:トナー飛散が少々確認される
×:トナー飛散が確認される
(実施例2)
ブラック現像剤の製造においてトナー粒子に添加したステアリン酸亜鉛の量を0.5部とした以外は、実施例1と同様にしてブラック現像剤を得、この現像剤を用いるよう変更したこと以外は、実施例1と同様にして画像評価を行った。結果は表1に示す。
(実施例3)
イエロー現像剤の製造においてトナー粒子に添加したステアリン酸亜鉛の量を0.06部とし、シアン現像剤の製造においてトナー粒子に添加したステアリン酸亜鉛の量を0.07部とした以外は、それぞれ実施例1と同様にしてイエロー現像剤およびシアン現像剤を得、これら現像剤を用いるよう変更したこと以外は、実施例1と同様にして画像評価を行った。結果は表1に示す。
(実施例4)
イエロー現像剤の製造、シアン現像剤の製造およびマゼンタ現像剤の製造においてトナー粒子に添加したステアリン酸亜鉛の量を0部とした以外は、それぞれ実施例1と同様にしてイエロー現像剤、シアン現像剤およびマゼンタ現像剤を得、これら現像剤を用いるよう変更したこと以外は、実施例1と同様にして画像評価を行った。結果は表1に示す。
(比較例1)
ブラック現像剤の製造においてトナー粒子に添加したステアリン酸亜鉛の量を0.07部とし、イエロー現像剤の製造においてトナー粒子に添加したステアリン酸亜鉛の量を0.1部とした以外は、それぞれ実施例1と同様にしてブラック現像剤およびイエロー現像剤を得、これら現像剤を用いるよう変更したこと以外は、実施例1と同様にして画像評価を行った。結果は表1に示す。
(比較例2)
ブラック現像剤の製造、イエロー現像剤の製造、シアン現像剤の製造およびマゼンタ現像剤の製造においてトナー粒子に添加したステアリン酸亜鉛の量を0部とした以外は、それぞれ実施例1と同様にしてブラック現像剤、イエロー現像剤、シアン現像剤およびマゼンタ現像剤を得、これら現像剤を用いるよう変更したこと以外は、実施例1と同様にして画像評価を行った。結果は表1に示す。
(比較例3)
ブラック現像剤の製造においてトナー粒子に添加したステアリン酸亜鉛の量を0.01部とし、イエロー現像剤の製造においてトナー粒子に添加したステアリン酸亜鉛の量を0.04部とし、シアン現像剤の製造においてトナー粒子に添加したステアリン酸亜鉛の量を0.07部とし、マゼンタ現像剤の製造においてトナー粒子に添加したステアリン酸亜鉛の量を0.1部とした以外は、それぞれ実施例1と同様にしてブラック現像剤、イエロー現像剤、シアン現像剤およびマゼンタ現像剤を得、これら現像剤を用いるよう変更したこと以外は、実施例1と同様にして画像評価を行った。結果は表1に示す。
(比較例4)
ブラック現像剤の製造においてトナー粒子に添加したステアリン酸亜鉛の量を0.06部とした以外は、実施例1と同様にしてブラック現像剤を得、この現像剤を用いるよう変更したこと以外は、実施例1と同様にして画像評価を行った。結果は表1に示す。
Figure 2007248941
本発明の画像形成装置の一例を示す概略図である。
符号の説明
7 画像形成部
14 定着ユニット
22 レジストローラ
23 2次転写ローラ(2次転写手段)
26〜29 画像形成ユニット
30 転写搬送部
32 感光体ドラム(像担持体)
33 帯電部
34 レーザ走査ユニット
35 現像部
36 クリーニング部
40 1次転写ベルト(中間転写体)
41 1次転写ローラ(1次転写手段)
44 定着ローラ
45 加圧ローラ

Claims (5)

  1. 各色トナー像が転写媒体上に順次転写されるように前記転写媒体の移動方向に沿って複数の画像形成ユニットが配置されてなるタンデム型画像形成装置において、
    前記転写媒体の移動方向に関して少なくとも最下流に配置された画像形成ユニットには高級脂肪酸金属塩を含有するトナー(T1)が収容されているとともに、このトナー(T1)の高級脂肪酸金属塩濃度をX1とし、前記転写媒体の移動方向に関して最上流に配置された画像形成ユニットに収容されるトナー(Tn)の高級脂肪酸金属塩濃度をXn、最下流の画像形成ユニットと最上流の画像形成ユニットの間に配置された画像形成ユニットに収容されるトナー(Tm)の高級脂肪酸金属塩濃度をXmとしたとき、X1、Xm、Xnが下記式(I)および下記式(II)の関係を満たしている、ことを特徴とする画像形成装置。
    X1>Xn (I)
    X1≧Xm≧Xn (II)
  2. 最下流の画像形成ユニットと最上流の画像形成ユニットの間に配置された複数の画像形成ユニットに収容される各トナーは、それぞれ下流側に隣接する画像形成ユニットに収容されるトナーと同等か、もしくはそれより小さい高級脂肪酸金属塩濃度を有する、請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記トナー(T1)は、トナー粒子に対して0.01〜0.5重量%の高級脂肪酸金属塩を含有するものである、請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 前記高級脂肪酸金属塩がステアリン酸亜鉛である、請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 各画像形成ユニットにはアモルファスシリコンドラムが設けられている、請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。

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