JP2007248916A - 配信方法、配信システム、携帯端末機、配信装置及びコンピュータプログラム - Google Patents

配信方法、配信システム、携帯端末機、配信装置及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】異なる長さの楽曲に対しても、最適な速度で歌詞データを表示することが可能な配信方法を提供する。
【解決手段】楽曲にあわせて表示される歌詞データをサーバコンピュータ1から携帯電話機2へ配信する。まず、サーバコンピュータ1は配信される歌詞データの行数を取得し、取得した歌詞データの行数を携帯電話機2へ送信する。携帯電話機2は楽曲の再生時間を取得する。また携帯電話機2は、送信された行数及び取得した再生時間に基づき、スクロール速度を算出する。そして、携帯電話機2は、楽曲の再生にあわせて、配信される歌詞データを、算出したスクロール速度に基づき表示部に表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、楽曲にあわせて表示される歌詞データを配信する配信方法、配信システム、該配信システムを構成する携帯端末機及び配信装置、並びに携帯端末機の機能を実現するためのコンピュータプログラムに関する。
近年、携帯電話機等の携帯端末機へ楽曲を配信するサービスが盛んに行われている。ユーザは、ネットワークを通じて楽曲をダウンロードし、これを再生して楽しむことができる。また、このダウンロードした楽曲を携帯電話機の着信音に設定する等、多彩な用途で楽曲を楽しむことができる。
また、楽曲に加えて、当該楽曲に対応する歌詞データを配信するサービスもなされている。携帯電話機等の携帯端末機は液晶ディスプレイ等の表示画面を有するため、この表示画面にダウンロードした歌詞を表示することにより、ユーザは歌詞を見ながら楽曲の再生にあわせて歌唱することができる。この歌詞データを取得する場合、歌手名、タイトル、フレーズ等を入力して検索を行い、ユーザは検索した歌詞データをダウンロードする。なお、コンパクトディスク等の記録媒体に記録されたTOC(Table Of Contents)情報を基に、楽曲の歌詞データを検索する技術も知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。
特開2002−41527号公報 特開2005−70472号公報
しかしながら、長文にわたる歌詞データは一画面にその全体を表示することができないため、歌詞データの表示は、ユーザがボタンを操作することにより手動で画面を切り替える必要があり、煩わしいものであった。また、特許文献2に記載されているように、コンパクトディスクに記録された楽曲の長さが一定である場合は、この楽曲に対応する歌詞データの表示タイミングも正確に決定することができる。しかし、楽曲の配信は各サービス提供者から個別に行われているため、楽曲の長さが各サービス業者により異なる場合がある。そのため、これら異なる長さの楽曲に応じて異なるタイミングで歌詞データを表示する必要がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、楽曲の再生時間及び配信される歌詞データの行数を取得し、これらに基づき、スクロール速度を算出し、歌詞データを算出したスクロール速度に基づき表示することにより、異なる長さの楽曲に対しても、最適な速度で歌詞データを表示することが可能な配信方法、配信システム、該配信システムを構成する携帯端末機及び配信装置、並びに、携帯端末機の機能を実現するためのコンピュータプログラムを提供することにある。
本発明の他の目的は、取得した再生時間から、楽曲再生の開始を受け付けてからスクロールの開始を受け付けるまでの時間を減算した減算再生時間及び取得した行数に基づき、スクロール速度を算出することにより、歌い出しまでの時間が長い楽曲の場合でも最適なスクロール速度を算出することが可能な携帯端末機を提供することにある。
本発明の他の目的は、音声入力部から音声が入力されたか否かを判断し、音声が入力されたと判断した場合、配信される歌詞データを、算出したスクロール速度に基づき表示することにより、ユーザの歌い出しにあわせて歌詞データのスクロール表示が可能な携帯端末機を提供することにある。
本発明の他の目的は、取得した再生時間から、楽曲の再生の開始を受け付けてから音声が入力されたと判断するまでの時間を減算した減算再生時間及び取得した行数に基づき、スクロール速度を算出することにより、歌い出しまでの時間が長い楽曲の場合でも、ユーザの歌い出しにあわせて最適なスクロール速度を算出することが可能な携帯端末機を提供することにある。
本発明に係る配信方法は、楽曲にあわせて表示される歌詞データを配信装置から携帯端末機へ配信する配信方法において、配信される歌詞データの行数を前記配信装置により取得する行数取得ステップと、該ステップにより取得した歌詞データの行数を前記配信装置により前記携帯端末機へ送信するステップと、楽曲の再生時間を前記携帯端末機により取得するステップと、前記送信された行数及び前記取得した再生時間に基づき前記携帯端末機により、スクロール速度を算出するステップと、前記携帯端末機により、楽曲の再生にあわせて、前記配信される歌詞データを、前記算出したスクロール速度に基づき表示部に表示するステップとを備えることを特徴とする。
本発明に係る配信システムは、楽曲にあわせて表示される歌詞データを配信装置から携帯端末機へ配信する配信システムにおいて、前記配信装置は、配信される歌詞データの行数を取得する行数取得手段と、該取得した歌詞データの行数を前記携帯端末機へ送信する手段とを備え、前記携帯端末機は、楽曲の再生時間を取得する手段と、前記送信された行数及び前記取得した再生時間に基づきスクロール速度を算出する手段と、楽曲の再生にあわせて、前記配信される歌詞データを、前記算出したスクロール速度に基づき表示部に表示する手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る携帯端末機は、楽曲にあわせて表示される歌詞データを表示する携帯端末機において、楽曲の再生時間を取得する再生時間取得手段と、配信される歌詞データの行数を取得する行数取得手段と、前記取得した再生時間及び行数に基づき、スクロール速度を算出する速度算出手段と、楽曲の再生にあわせて、前記配信される歌詞データを、前記算出したスクロール速度に基づき表示する表示手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る携帯端末機は、前記速度算出手段は、前記行数取得手段により取得した行数を前記再生時間取得手段により取得した再生時間で除すことによりスクロール速度を算出するよう構成してあることを特徴とする。
本発明に係る携帯端末機は、前記行数取得手段は、歌詞データを構成する文字の改行数をカウントすることにより行数を取得するよう構成してあることを特徴とする。
本発明に係る携帯端末機は、前記行数取得手段は、通信網を介して接続される配信装置から送信される行数を受信することにより取得するよう構成してあることを特徴とする。
本発明に係る携帯端末機は、前記再生時間取得手段は、通信網を介して接続される配信装置から送信される再生時間を受信することにより取得するよう構成してあることを特徴とする。
本発明に係る携帯端末機は、楽曲にあわせて表示される歌詞データを表示する携帯端末機において、楽曲の再生時間を取得する再生時間取得手段と、配信される歌詞データを記憶部に記憶する手段と、記憶した歌詞データの行数を取得する行数取得手段と、前記取得した再生時間及び行数に基づき、スクロール速度を算出する速度算出手段と、楽曲の再生にあわせて、前記配信される歌詞データを、前記算出したスクロール速度に基づき表示する表示手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る携帯端末機は、前記表示手段による歌詞データの表示が終了した場合に、前記記憶部に記憶した歌詞データを消去する手段をさらに備えることを特徴とする。
本発明に係る携帯端末機は、楽曲の再生の開始を受け付ける手段と、歌詞データのスクロール開始を受け付ける手段とをさらに備え、前記速度算出手段は、前記再生時間取得手段により取得した再生時間から、前記再生の開始を受け付けてから前記スクロール開始を受け付けるまでの時間を減算した減算再生時間及び前記行数取得手段により取得した行数に基づき、スクロール速度を算出するよう構成してあり、前記表示手段は、楽曲の再生にあわせて、前記配信される歌詞データを表示し、前記スクロール開始を受け付けた後に、前記算出したスクロール速度に基づき歌詞データをスクロールするよう構成してあることを特徴とする。
本発明に係る携帯端末機は、音声入力部から音声が入力されたか否かを判断する判断手段をさらに備え、前記表示手段は、楽曲の再生にあわせて、前記配信される歌詞データを表示し、前記判断手段により音声が入力されたと判断した後に、前記算出したスクロール速度に基づき歌詞データをスクロールするよう構成してあることを特徴とする。
本発明に係る携帯端末機は、楽曲の再生の開始を受け付ける手段と、音声取得部から音声が入力されたか否かを判断する判断手段とをさらに備え、前記速度算出手段は、前記再生時間取得手段により取得した再生時間から、前記再生の開始を受け付けてから前記判断手段により音声が入力されたと判断するまでの時間を減算した減算再生時間及び前記行数取得手段により取得した行数に基づき、スクロール速度を算出するよう構成してあり、前記表示手段は、楽曲の再生にあわせて、前記配信される歌詞データを表示し、前記判断手段により音声が入力されたと判断した後に、前記算出したスクロール速度に基づき歌詞データをスクロールするよう構成してあることを特徴とする。
本発明に係る配信装置は、楽曲にあわせて表示される歌詞データを配信する配信装置において、楽曲の再生時間を取得する再生時間取得手段と、配信される歌詞データの行数を取得する行数取得手段と、前記取得した再生時間及び行数に基づき、スクロール速度を算出する速度算出手段と、前記算出したスクロール速度を外部へ送信する手段と、楽曲の再生にあわせて、配信される歌詞データを外部へ配信する手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムは、楽曲にあわせて表示される歌詞データを携帯端末機の表示部に表示するためのコンピュータプログラムにおいて、携帯端末機に、楽曲の再生時間及び配信される歌詞データの行数に基づき、スクロール速度を算出する速度算出手段と、楽曲の再生にあわせて、前記配信される歌詞データを、前記算出したスクロール速度に基づき表示部に表示する表示手段として機能させることを特徴とする。
本発明にあっては、楽曲にあわせて表示される歌詞データを配信装置から携帯端末機へ配信する。まず、配信装置は配信される歌詞データの行数を取得し、取得した歌詞データの行数を携帯端末機へ送信する。携帯端末機は楽曲の再生時間を取得する。また携帯端末機は、送信された行数及び取得した再生時間に基づき、スクロール速度を算出する。そして、携帯端末機は、楽曲の再生にあわせて、配信される歌詞データを、算出したスクロール速度に基づき表示部に表示するので、楽曲の再生時間に応じて最適なスクロール速度で、歌詞データを表示部に表示することが可能となる。
本発明にあっては、携帯端末機は、楽曲の再生時間を取得する。これは、通信網を介して接続される配信装置から送信される再生時間を受信、または楽曲を再生する等により取得する。また、携帯端末機は、配信される歌詞データの行数を取得する。これは、歌詞データを構成する文字の改行数をカウントすることにより、または、通信網を介して接続される配信装置から送信される行数を受信する等により取得する。携帯端末機は、取得した再生時間及び行数に基づき、スクロール速度を算出する。この速度算出処理は、取得した行数を再生時間で除す、または取得した再生時間を行数で除すことにより算出する。そして、楽曲の再生にあわせて、配信される歌詞データを、算出したスクロール速度に基づき表示部に表示するので、楽曲の長さに応じて最適なスクロール速度に基づき歌詞データを表示部に表示することが可能となる。
本発明にあっては、楽曲にあわせて表示される歌詞データを配信装置から携帯端末機へ配信する。携帯端末機は楽曲の再生時間を取得する。携帯端末機は配信される歌詞データを記憶部に記憶する。そして記憶した歌詞データの行数を取得する。携帯端末機は、取得した再生時間及び行数に基づき、スクロール速度を算出する。そして、携帯端末機は、楽曲の再生にあわせて、配信される歌詞データを、算出したスクロール速度に基づき表示部に表示するので、楽曲の再生時間に応じて最適なスクロール速度で、歌詞データを表示部に表示することが可能となる。
本発明にあっては、携帯端末機は、歌詞データの表示が終了した場合に、記憶部に記憶した歌詞データを消去する。これにより、配信装置から配信される歌詞データは、携帯端末機内の記憶部から消去される。
本発明にあっては、携帯端末機は楽曲の再生の開始を受け付け、また歌詞データのスクロール開始を受け付ける。そして、取得した再生時間から、楽曲再生の開始を受け付けてからスクロール開始を受け付けるまでの時間を減算した減算再生時間及び取得した行数に基づき、スクロール速度を算出する。そして、スクロール開始を受け付け後、この算出したスクロール速度にて歌詞データをスクロールするので、歌い出しまでの時間が長い楽曲であっても、最適なスクロール速度で、歌詞データを表示することが可能となる。
本発明にあっては、携帯端末機は音声入力部から音声が入力されたか否かを判断する。そして、楽曲の再生にあわせて、配信される歌詞データを表示し、音声が入力されたと判断した場合、算出したスクロール速度に基づき歌詞データをスクロールするよう構成したので、ユーザの歌い出しをトリガーに歌詞データのスクロールが開始される。
本発明にあっては、携帯端末機は、楽曲の再生の開始を受け付け、また音声取得部から音声が入力されたか否かを判断する。携帯端末機は、取得した再生時間から、楽曲の再生の開始を受け付けてから音声が入力されたと判断するまでの時間を減算した減算再生時間及び前記行数取得手段により取得した行数に基づき、スクロール速度を算出する。そして、楽曲の再生にあわせて、配信される歌詞データを表示し、音声が入力されたと判断した後に、算出したスクロール速度に基づき歌詞データをスクロールするよう構成したので、歌い出しまでの時間が長い楽曲についても、最適なスクロール速度を算出でき、しかも音声入力をトリガーに、スクロールが開始されるので、操作性が向上する。
本発明にあっては、配信装置は楽曲の再生時間を取得し、配信される歌詞データの行数を取得する。また、取得した再生時間及び行数に基づき、スクロール速度を算出し、算出したスクロール速度を外部へ送信する。そして、楽曲の再生にあわせて、配信される歌詞データを外部へ配信するので、歌詞データを受信する外部の携帯端末機へ最適なスクロール速度での歌詞データの配信が可能となる。
本発明にあっては、携帯端末機は、送信された行数及び取得した再生時間に基づき、スクロール速度を算出し、楽曲の再生にあわせて、配信される歌詞データを、算出したスクロール速度に基づき表示部に表示するので、楽曲の再生時間に応じて最適なスクロール速度で、歌詞データを表示部に表示することが可能となる。特に、異なるサービス提供者から異なる再生時間からなる楽曲が提供されている場合でも、最適な歌詞データのスクロール速度を算出でき、その結果最適な速度で歌詞データを表示することが可能となる。
本発明にあっては、携帯端末機は配信される歌詞データを記憶部に記憶し、その行数を取得する。携帯端末機は、取得した再生時間及び行数に基づき、スクロール速度を算出する。そして、携帯端末機は、楽曲の再生にあわせて、配信される歌詞データを、算出したスクロール速度に基づき表示部に表示するので、楽曲の再生時間に応じて最適なスクロール速度で、歌詞データを表示部に表示することが可能となる。また各処理が携帯端末機で実行されるので、配信装置の処理負担が軽減される。
本発明にあっては、携帯端末機は、歌詞データの表示が終了した場合に、記憶部に記憶した歌詞データを消去する。これにより、配信装置から配信される歌詞データは、携帯端末機内の記憶部から消去される。その結果、歌詞データが不正にコピーされ、または第3者がこれを無断で利用することを防止でき、歌詞に係る著作権を適切に保護することが可能となる。
本発明にあっては、取得した再生時間から、楽曲再生の開始を受け付けてからスクロール開始を受け付けるまでの時間を減算した減算再生時間及び取得した行数に基づき、スクロール速度を算出する。そして、スクロール開始を受け付け後、この算出したスクロール速度にて歌詞データをスクロールするので、歌い出しまでの時間が長い楽曲であっても、最適なスクロール速度で、歌詞データを表示することが可能となる。また歌い出しの時点において既に、最初の歌詞データがスクロールアップされ、表示されないという事態を回避することが可能となる。
本発明にあっては、携帯端末機は音声入力部から音声が入力されたか否かを判断する。そして、楽曲の再生にあわせて、配信される歌詞データを表示し、音声が入力されたと判断した場合、算出したスクロール速度に基づき歌詞データをスクロールするよう構成したので、ユーザの歌い出しをトリガーに歌詞データのスクロールが開始される。これにより、最適なタイミングでスクロールの開始が可能となる。
本発明にあっては、携帯端末機は、楽曲の再生の開始を受け付け、また音声取得部から音声が入力されたか否かを判断する。携帯端末機は、取得した再生時間から、楽曲の再生の開始を受け付けてから音声が入力されたと判断するまでの時間を減算した減算再生時間及び前記行数取得手段により取得した行数に基づき、スクロール速度を算出する。そして、楽曲の再生にあわせて、配信される歌詞データを表示し、音声が入力されたと判断した後に、算出したスクロール速度に基づき歌詞データをスクロールするよう構成したので、歌い出しまでの時間が長い楽曲についても、最適なスクロール速度を算出でき、しかも音声入力をトリガーに、スクロールが開始されるので、操作性が向上する。
本発明にあっては、配信装置は楽曲の再生時間を取得し、配信される歌詞データの行数を取得する。また、取得した再生時間及び行数に基づき、スクロール速度を算出し、算出したスクロール速度を外部へ送信する。そして、楽曲の再生にあわせて、配信される歌詞データを外部へ配信するので、歌詞データを受信する外部の携帯端末機へ最適なスクロール速度での歌詞データの配信が可能となる等、本発明は優れた効果を奏する。
実施の形態1
以下本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は本発明に係る配信システムの概要を示す模式図である。Sは本発明に係る配信システムであり、楽曲にあわせて表示される歌詞データを配信する配信装置1、インターネット及び携帯電話回線網等を含む通信網N、並びに、携帯端末機2,2,2・・・を含んで構成される。配信装置1は、例えばサーバコンピュータが用いられる。以下では配信装置1をサーバコンピュータ1であるものとして説明する。携帯端末機2は例えば、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistance)、表示部を備える可搬型オーディオプレーヤまたは可搬型ゲーム機等であり、一般のカラオケ店舗に設置されるモニタより小型の表示画面を備える可搬型の携帯端末機である。本実施の形態においては、携帯端末機2を携帯電話機2であるものとして説明する。
サーバコンピュータ1は楽曲データを、携帯電話機2からのリクエストに応じて通信網Nを介して配信する。携帯電話機2のユーザは楽曲データに加えて、歌詞データの配信を希望する場合は、後述するように楽曲のファイル名を検索キーとしてサーバコンピュータ1へ送信し、サーバコンピュータ1は送信されたファイル名を基に検索を行い配信候補となるタイトルまたは歌手名に関する情報を携帯電話機2へ送信する。ユーザは自身が希望するタイトルを選択し、サーバコンピュータ1へその情報を送信する。サーバコンピュータ1は選択されたタイトルに対応する歌詞データを配信する。ユーザは楽曲の再生に合わせてこの配信された歌詞データを閲覧することができる。なお、楽曲データはサーバコンピュータ1以外の他のサービス提供者に係る図示しないサーバコンピュータから配信を受けても良い。
携帯電話機2またはサーバコンピュータ1において楽曲の再生時間及び歌詞データの行数を取得し、これら取得した再生時間及び行数に基づきスクロール速度を算出する。そして、携帯電話機2は、楽曲の再生にあわせて、歌詞データを表示すると共に、算出したスクロール速度にて歌詞データをスクロールする。なお、以下では、楽曲の再生時間の取得及びスクロール速度の算出処理を、携帯電話機2で行い、行数の取得処理をサーバコンピュータ1で行う形態につき説明する。また、歌詞データの配信は、歌詞データを携帯電話機2へダウンロードさせて記憶させる形態の他、完全に記憶させないストリーミング方式により配信する形態であっても良い。以下ではストリーミング方式による配信を適用する形態につき説明する。
図2はサーバコンピュータ1のハードウェア構成を示すブロック図である。サーバコンピュータ1は、制御部としてのCPU(Central Processing Unit)11、RAM(Random Access Memory)12、入力部13、表示部14、通信部16及び記憶部15を含んで構成される。CPU11は、バス17を介してサーバコンピュータ1のハードウェア各部と接続されていて、それらを制御すると共に、記憶部15に格納された制御プログラム15Pに従って、携帯電話機2から要求される各ソフトウェア処理を実行する。
表示部14は例えば液晶ディスプレイ等であり、入力部13はキーボード及びマウス等から構成される。通信部16はモデムまたはLANカード等であり、通信網Nを介して携帯電話機2との間でCPU11からの指示に従い各種情報を送受信する。記憶部15は例えばハードディスクで構成され、内部には上述した制御プログラム15Pが記憶されている。RAM12は任意のアドレスを指定して読み書きすることが可能な半導体メモリである。
また通信部16には楽曲データベース151及び歌詞データベース152が接続されており、CPU11は、楽曲データベース151または歌詞データベース152のフィールドのキーを関連づけたスキーマにおいてSQL(Structured Query Language)を用いて対話することにより、必要な情報を検索及び抽出する。なお、本実施の形態においては楽曲データベース151及び歌詞データベース152を、サーバコンピュータ1からアクセス可能なデータベースとして記載しているが、これらデータベースを記憶部15内部に設けても良い。また説明を容易にするために、楽曲データベース151と歌詞データベース152とを分けて記載しているが、一体的にこれらのデータベースを構築してもよいことはもちろんである。なお、楽曲データベース151及び歌詞データベース152の詳細については後述する。
図3は携帯電話機2のハードウェア構成を示すブロック図である。携帯電話機2は、制御部としてのCPU21、RAM22、入力部23、表示部24、通信部26、マイク28、スピーカ29及び記憶部25を含んで構成される。CPU21は、バス27を介して携帯電話機2のハードウェア各部と接続されていて、それらを制御すると共に、記憶部25に格納された制御プログラム252に従って、種々のソフトウェア的機能を実行する。
表示部24は例えば液晶ディスプレイ等であり、入力部23はプッシュボタン等により構成される。なお、タッチパネルのように表示部24と入力部23とを一体的に構成するようにしても良い。スピーカ29は楽曲データ、通話データ、またはマイク28から入力された音声に係る音声信号を増幅して出力する。マイク28は外部から入力された音声信号を電気信号へ変換する。変換後の電気信号は図示しないA/D変換器によりデジタルデータへ変換されてCPU21へ出力される。通信部26は高周波送受信部及びアンテナ等を備え、楽曲データまたは歌詞データ等を含む各種データの送受信を行う。記憶部25はハードディスクまたはメモリが用いられ楽曲ファイル251が記憶されている。なお、楽曲ファイル251の詳細については後述する。
図4は楽曲データベース151のレコードレイアウトを示す説明図である。楽曲データベース151はタイトルフィールド、歌手名フィールド及び識別情報フィールドを含んで構成される。タイトルフィールドには、楽曲のタイトルが記憶されている。例えば「Everything」、「I like everything.」等が記憶されている。また歌手名フィールドにはタイトルに対応付けて歌手名が記憶されている。例えばタイトル「Everything」に対応付けて歌手名「Misia」の他、タイトル「AAA」に対応付けて歌手名「Everything OK」が記憶されている。識別情報フィールドには、タイトル及び歌手名に対応付けて楽曲を特定するための固有の識別情報が記憶されている。例えばタイトル「Everything」、歌手名「Misia」に対応付けて識別情報「EMISIA」が記憶されている。識別情報は固有の情報であり楽曲毎に固有の情報が付与される。
図5は歌詞データベース152のレコードレイアウトを示す説明図である。歌詞データベース152は識別情報フィールド、タイトルフィールド、歌詞データフィールド及び行数フィールドを含んで構成される。識別情報フィールド及びタイトルフィールドについては楽曲データベース151と同様であるので説明を省略する。歌詞データフィールドには、識別情報及びタイトルに対応付けて、楽曲に対応する歌詞データがテキスト形式で記憶されている。行数フィールドには、識別情報、タイトル及び歌詞データに対応付けて当該歌詞データの行数が記憶されている。この行数はCPU11が歌詞データフィールド内のテキスト形式で記述された歌詞データの改行数をカウントすることにより取得され、その改行数が行数として行数フィールドに記憶されている。なお、この行数はオペレータが入力部13から手入力するようにしても良い。
図6は楽曲ファイル251のレコードレイアウトを示す説明図である。楽曲ファイル251はファイル名フィールド、楽曲データフィールド、再生時間フィールド及びスクロール速度フィールドを含んで構成される。ファイル名はユーザがダウンロードした楽曲データのファイル名が記憶されている。なお、ファイル名に付随する拡張子の記載は省略している。このファイル名は楽曲を配信するサービス提供者により任意に名付けられるものであり、タイトル、歌手名、タイトルの一部等が適宜付与される。
例えば、ファイル名には「Everything.XXX」等が記憶されている。なお、XXXは拡張子である。楽曲データフィールドには、ファイル名に対応付けて楽曲データが記憶されている。再生時間フィールドには、楽曲の再生時間がファイル名に対応させて記憶されている。楽曲の再生時間はサーバコンピュータ1が楽曲データの配信と共に提供し、携帯電話機2のCPU21がこれを受信して、楽曲ファイル251の再生時間フィールドにファイル名に対応させて記憶しても良い。また、楽曲をCPU21により再生し、同時に図示しないタイマにより再生開始から再生終了までの再生時間を計時し、この計時した再生時間を楽曲ファイル251の再生時間フィールドに記憶しても良い。さらに、楽曲データのファイルのサイズ、すなわちバイト数から再生時間を決定しても良い。例えば1Mバイトあたり再生時間2分として、ファイルのサイズに応じた再生時間をCPU21により算出するようにしても良い。
スクロール速度フィールドには、ファイル名に対応させて歌詞データをスクロールする際の速度が記憶されている。このスクロールは携帯電話機2の表示部24に表示される歌詞データを上下または左右方向へ順次移動させる処理である。以下ではスクロール方向を上方向とする。CPU21は配信された歌詞データを表示部24に表示した後、楽曲ファイル251のスクロール速度フィールドに記憶されたスクロール速度に従い、歌詞データを上方向へ移動させる。スクロール速度の算出はサーバコンピュータ1から送信される歌詞データの行数を再生時間フィールドに記憶した再生時間で除すことにより求めることができる。図6のファイル名「Everything」では行数が「30行」、再生時間が「3分」であるので、スクロール速度は1分あたり10行となる。なお、スクロール速度は再生時間を行数で除して1行あたりの表示秒数(上述の例では1行あたり6秒)として処理しても良い。
ユーザが楽曲を再生する場合、CPU21は制御プログラム252を起動し、楽曲ファイル251のファイル名を読み出して表示部24に表示する。表示部24には、ファイル名が一覧表示される。ユーザは入力部23から再生を希望するファイル名を選択する。CPU21はこのファイルの選択を受け付け、受け付けたファイルに対応する楽曲データを楽曲ファイル251から読み出し、スピーカ29を通じて楽曲データを出力する。
ユーザが歌詞データの配信を希望する場合、表示部24に表示されたファイル名を選択する。CPU21は、サーバコンピュータ1と通信を確立し、このファイル名をサーバコンピュータ1へ送信する。サーバコンピュータ1のCPU11はこの送信されたファイル名を受信し、制御プログラム15Pに従い検索を開始する。CPU11は受信したファイル名に基づき、楽曲データベース151のタイトル及び歌手名を検索する。具体的には、CPU11は、ファイル名を基に、タイトルフィールドのタイトルと比較し合致度を算出する。これはテキストデータであるファイル名の各文字と、同じくテキストデータであるタイトルの各文字とを比較し完全に一致する場合は、合致度が最も高く、一部一致の場合は、完全に一致する場合より合致度が低く算出される。
例えば、ファイル名「Everything」について検索する場合、タイトル「Everything」は完全一致であるので100と算出され、タイトル「I like everything.」については一部一致で80と算出され、タイトル「Everything(オルゴールバージョン)」についても一部一致で80とそれぞれ合致度が算出される。なお、タイトル「AAA」に関しては全く一致しないので合致度が0となる。
CPU11は同様に、ファイル名を基に歌手名フィールドについても合致度を算出する。歌手名「Misia」は全く一致しないので合致度は0と算出される。一方歌手名「Everything OK」は一部一致であるので合致度は80と算出される。CPU11はこのようにして合致度が算出された「タイトル」及び「歌手名」を検索結果の候補として抽出する。続いてCPU11は配信候補に対し重み付け処理を行う。この重み付け処理はファイル名とタイトルとに基づき算出した合致度に「1.0」の重みを乗じ、ファイル名と歌手名とに基づき算出した合致度に「1.0」より小さい「0.8」の重みを乗じる。なお、本実施の形態においては、CPU11が重み付けの付与手段として、重みを乗じる処理を行ったが、重みを加算する処理であっても良い。また、この重みは記憶部15に記憶されており、適宜の値を入力部13から入力することができる。
重み付け処理前の合致度はタイトル「Everything」が100、タイトル「I like everything.」及び「Everything(オルゴールバージョン)」が共に80であり、歌手名「Everything OK」が80である。重み付け処理された場合、重み付け処理後の合致度は、タイトル「Everything」が重み1.0を乗じて100、タイトル「I like everything.」及び「Everything(オルゴールバージョン)」が共に重み1.0を乗じて80であり、歌手名「Everything OK」が重み0.8を乗じて64である。
CPU11は候補となる歌手名に対応するタイトルを読み出す。図4の例では歌手名「Everything OK」に対応するタイトル「AAA」、「BBB」及び「CCC」が候補として抽出され、結果的に候補となるタイトルはこれら歌手名「Everything OK」に対応する「AAA」、「BBB」及び「CCC」、並びに「Everything」、「I like everything.」、及び「Everything(オルゴールバージョン)」となる。CPU11はこれらの候補を合致度順に並び替える処理を行う。この例では、合致度100のタイトル「Everything」、合致度80のタイトル「I like everything.」、及び「Everything(オルゴールバージョン)」、次いで合致度64の歌手名「Everything OK」に対応する「AAA」、「BBB」及び「CCC」の順に並び替えられる。
CPU11は、タイトルに対応する歌手名を楽曲データベース151から読み出す。そして、CPU11はこの並び替え処理した候補であるタイトル及び該タイトルに対応する歌手名、並びに、歌手名に対応するタイトルを、通信網Nを介して携帯端末機2へ送信する。この場合、CPU11はタイトルに対応する識別情報を楽曲データベース151から読み出し、タイトルに対応付けてあわせて携帯端末機2へ送信する。なお、重み付け処理及び並び替え処理は必要に応じて実施すればよい。携帯端末機2のCPU21は、送信されたタイトル及び歌手名に対応するタイトルを受信し、表示部24に検索結果として表示する。
図7は検索結果のイメージを示す説明図である。図7に示すようにサーバコンピュータ1から送信される検索結果データは例えばHTML(HyperText Markup Language)形式で記述されており、携帯端末機2のCPU21はHTML形式の文章を解釈して表示部24へ表示する。図に示すように、重み付けされた合致度順にタイトル及びタイトルに対応する歌手名、並びに、歌手名及び歌手名に対応するタイトルが列記される。各タイトルにはハイパーリンクが設定されており、このハイパーリンクの一部には識別情報が記述されている。これは例えばEverything(Misia)に関してはhttp://www.XXXXX.title/EMISIA等と記述すればよい。
ユーザは入力部23を用いて、配信を希望する歌詞データのタイトルを選択する。CPU21は入力部23からタイトルの選択を受け付ける。CPU21は、選択されたタイトルに係る識別情報が付与されたハイパーリンクに従い、サーバコンピュータ1へアクセスする。サーバコンピュータ1のCPU11は送信されたハイパーリンク内の識別情報を抽出し、歌詞データベース152を検索して対応する歌詞データをRAM12に展開する。
ユーザが楽曲の再生を開始する場合、携帯端末機2のCPU21は、楽曲ファイル251から選択されたタイトルに係るファイル名に対応する楽曲データの再生を開始すると共に、サーバコンピュータ1のCPU11から歌詞データのストリーミング配信を受ける。具体的にはCPU21は楽曲データ再生開始信号をサーバコンピュータ1のCPU11へ出力し、これをトリガーにCPU11はRAM12に展開した歌詞データを逐次配信し、携帯端末機2のCPU21はこの配信される歌詞データを受信して、表示部24に表示する。なお、歌詞データをダウンロードする場合は、携帯端末機2のCPU21はダウンロードした歌詞データを記憶部25の楽曲ファイル251にファイル名に対応付けて記憶し、楽曲データの再生をトリガーにこの歌詞データを表示部24へ表示するようにすればよい。
図8は検索後の楽曲ファイル251のレコードレイアウトを示す説明図である。図8に示すように、検索が終了した後は、ファイル名フィールド、楽曲データフィールド、再生時間フィールド及びスクロール速度フィールドに加えて、タイトルフィールド、歌手名フィールド及び識別情報フィールドがCPU21の指示により新たに生成される。そしてCPU21は、ファイル名を基に検索され、ユーザにより選択されたタイトル、歌手名及び識別情報をそれぞれ、タイトルフィールド及び歌手名フィールド、及び識別情報フィールドに記憶する。これにより、ファイル名に対応付けて、タイトル、歌手名及び識別情報が楽曲ファイル251に記憶される。上述の例であれば、ファイル名「Everything」に対応付けてタイトル「Everything」、歌手名「Misia」及び識別情報「EMISIA」が記憶される。
図9はお気に入りの画面イメージを示す説明図である。CPU21は再度ファイル名が選択された場合、ファイル名に対応するタイトル、歌手名及び識別情報を、楽曲ファイル251から読み出し、タイトル、歌手名及び識別情報が記述されたハイパーリンクからなるHTML形式の文章を生成して表示部24に表示する。図9に示すようにタイトル「Everything」、歌手名「Misia」及びハイパーリンクがお気に入りとして表示される。なお、このハイパーリンクには識別情報が記述されている。ユーザは、歌詞データのストリーミング配信を希望する場合、入力部23からハイパーリンクをクリックする。
CPU21は入力されたハイパーリンクに従い、サーバコンピュータ1へアクセスする。CPU21は通信確立後、楽曲ファイル251から識別情報に対応する楽曲データを読み出し、楽曲の再生を開始し、楽曲データの再生開始信号をサーバコンピュータ1へ送信する。サーバコンピュータ1のCPU11は送信された識別情報を基に、携帯端末機2へ歌詞データベース152から読み出した歌詞データをストリーミング配信する。このように一度検索が終了したファイル名については、検索結果であるタイトルを表示するようにしたので、ユーザは容易に歌詞データのストリーミング配信を楽しむことができる。
ユーザがストリーミング配信ではなく、歌詞データをダウンロードした場合、CPU21は入力部23から図9に示すタイトルの選択を受け付け、このタイトルに対応する楽曲データ及びダウンロードした歌詞データを楽曲ファイル251から読み出し、楽曲の再生にあわせて、歌詞データを表示部24に表示する。なお、図9において、識別情報を付加しないハイパーリンクを設定しても良く、この場合CPU21は選択されたタイトルをサーバコンピュータ1へ送信し、サーバコンピュータ1のCPU11は送信されたタイトルに基づき、歌詞データベース152を検索し、歌詞データを配信するようにすればよい。
以上のハードウェア構成において、本発明に係る検索処理の手順を、フローチャートを用いて説明する。図10及び図11は検索処理の手順を示すフローチャートである。ユーザは携帯電話機2の入力部23から制御プログラム252を起動する。CPU21は制御プログラム252に従い、楽曲ファイル251からファイル名を読み出し、表示部24へ表示する(ステップS101)。ユーザは入力部23を操作して、検索を行うファイル名を選択する。CPU21は入力部23からファイル名の選択を受け付ける(ステップS102)。CPU21はサーバコンピュータ1との間で通信を確立し、入力されたファイル名をサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS103)。
サーバコンピュータ1のCPU11は送信されたファイル名を受信する(ステップS104)。CPU11は制御プログラム15Pを起動し、検索処理を開始する。まずCPU11は、楽曲データベース151のタイトルフィールドを検索しファイル名とタイトルとを比較し合致度を算出する(ステップS105)。CPU11は各タイトルについて順次合致度を算出し、算出した合致度をRAM12に記憶する。CPU11は楽曲データベース151の歌手名フィールドを検索しファイル名と歌手名とを比較し合致度を算出する(ステップS106)。CPU11は各歌手名について順次合致度を算出し、算出した合致度をRAM12に記憶する。なお、この合致度の算出は上述した如く、ファイル名とタイトルまたは歌手名とを構成する各文字を一字一字比較し、双方の文字が一致する場合に合致度を高く、一致しない場合に合致度を低く付与し、これを構成される全ての文字について行い、各文字の合致度を加算すること等により行えばよい。また、この重みの値は適宜変更しても良く、また歌手名にタイトルよりも大きい重みを付与するようにしても良い。
CPU11はRAM12に記憶したタイトルに関する各合致度に記憶部15に記憶した重みを付与する(ステップS107)。これは上述したように算出した合致度に重み1.0を乗ずる等すればよい。また、CPU11はRAM12に記憶した歌手名に関する各合致度に記憶部15に記憶した重みより小さい重みを付与する(ステップS108)。これは上述したように算出した合致度に重み0.8を乗ずる等すればよい。CPU11はRAM12に記憶したタイトル及び歌手名に係る合致度順に、候補となるタイトル及び歌手名を抽出する(ステップS109)。この処理は、例えば合致度上位10%のタイトル及び歌手名を抽出するようにするほか、合致度が所定値以上のタイトル及び歌手名を抽出するようにすればよい。
CPU11は抽出したタイトル及び歌手名を合致度順に並び替えを行う(ステップS1010)。そして、CPU11は楽曲データベース151から候補のタイトルに対応する歌手名、候補の歌手名に対応するタイトルを抽出し、これら候補となる各タイトルに対応する識別情報を楽曲データベース151から抽出する(ステップS1011)。CPU11はこの抽出したタイトル及びタイトルに対応する歌手名、歌手名及び歌手名に対応するタイトル、並びに各タイトルに対応する識別情報を携帯電話機2へ送信する(ステップS1012)。なお、これらの情報はHTML形式で記述されて送信され、識別情報を含むハイパーリンクが各タイトルに付与されている。携帯電話機2のCPU21は送信されたタイトル及びタイトルに対応する歌手名、歌手名及び歌手名に対応するタイトル、並びに各タイトルに対応する識別情報を受信し(ステップS1013)、RAM21に記憶する。なお、サーバコンピュータ1から携帯電話機2へ送信する情報は、場合により、タイトル及びタイトルに付随する歌手名、または歌手名及び歌手名に付随するタイトルのいずれかであっても良い。
図12は楽曲の再生処理及び歌詞データの表示処理の手順を示すフローチャートである。携帯電話機2のCPU21はHTML形式で記述された文章を解析し、タイトル及びタイトルに対応する歌手名、歌手名及び歌手名に対応するタイトル、並びに各タイトルに対応する識別情報のハイパーリンクを図7の如く表示部24に表示する(ステップS111)。ユーザは希望するタイトルを入力部23から選択する。CPU21はタイトルの選択を受け付け(ステップS112)、このタイトルまたはタイトルに付随するハイパーリンクに記述された識別情報をサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS113)。
サーバコンピュータ1のCPU11は送信されたタイトルまたは識別情報を受信し、受信したタイトルまたは識別情報に対応する歌詞データを歌詞データベース152から読み出し(ステップS114)、RAM12に展開する。CPU11は歌詞データの読み出しが完了したことを示す読み出し完了信号を携帯電話機2へ送信する(ステップS115)。携帯電話機2のCPU21はこの読み出し完了信号を受けてステップS102で選択を受け付けたファイル名に対応する楽曲データを楽曲ファイル251から読み出し(ステップS116)、RAM22に展開する。そしてCPU21はRAM22に展開された楽曲データの再生を開始しデータをスピーカ29へ出力すると共に、再生を開始したことを示す再生開始信号をサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS117)。
サーバコンピュータ1のCPU11はRAM12に展開した歌詞データを逐次読み出し、歌詞データを携帯電話機2へストリーミング配信する(ステップS118)。携帯電話機2のCPU21は歌詞データを逐次受信し、受信した歌詞データを表示部24に表示する(ステップS119)。
図13は検索結果を記憶する処理手順を示すフローチャートである。ステップS112で述べた処理と同じく、携帯電話機2のCPU21はタイトルの選択を受け付ける(ステップS112)。そして、図8に示す如く、受け付けたタイトル、歌手名及び識別情報をステップS102で選択を受け付けたファイル名に対応づけて、楽曲ファイル251に記憶する(ステップS122)。これにより、一度検索が終了したファイル名には、タイトル、歌手名及び識別情報が対応付けられることになる。なお、歌詞データをストリーミング配信ではなくダウンロードする場合は、受け付けたタイトル、歌手名、識別情報及びダウンロードした歌詞データがステップS102で選択を受け付けたファイル名に対応づけて、楽曲ファイル251に記憶される。
ユーザは再度楽曲を再生する場合、以下の手順により歌詞データを表示する。CPU21は制御プログラム252を起動し、表示部24に楽曲ファイル251から読み出したファイル名を表示する(ステップS123)。ユーザは再生を希望するファイル名を選択する。CPU21は選択されたファイル名を受け付ける(ステップS124)。CPU21は楽曲ファイル251から、ステップ122で記憶したタイトル、歌手名及び識別情報を表示部24に表示する(ステップS125)。この場合、図9に示す如く、タイトルに、識別情報が記述されたハイパーリンクを表示するようにすればよい。
ユーザは表示されたタイトルから歌詞データの表示を希望するタイトルを、入力部23を用いて選択する。CPU21は入力部23からタイトルまたは識別情報の選択を受け付ける(ステップS126)。CPU21は受け付けたタイトル、またはハイパーリンクに記述された識別情報をサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS127)。以降の楽曲の再生及び歌詞データの配信処理についてはステップS114乃至ステップS119と同様であるので説明は省略する。なお、ストリーミング配信ではなく歌詞データをダウンロードした場合は、ステップS126でタイトルまたは識別情報の選択を受け付けた後、CPU21は楽曲ファイル251からタイトルまたは識別情報に対応する楽曲データ及び歌詞データを読み出し、楽曲データの再生及び歌詞データの表示部24への表示を行う。
図14はスクロール速度の算出手順を示すフローチャートである。ユーザは再生を希望するファイル名を携帯電話機2の入力部23から入力する。CPU21は入力部23から入力されたファイル名の選択を受け付ける(ステップS131)。CPU21は楽曲ファイル251から受け付けたファイル名に対応する楽曲データを読み出し(ステップS132)、再生を行う(ステップS133)。CPU21は楽曲データの再生開始から再生終了までの時間を図示しないタイマにより計時し再生時間を取得する(ステップS134)。CPU21は取得した再生時間を楽曲ファイル251の再生時間フィールドに記憶する。
CPU21はステップS122において記憶したファイル名に対応する識別情報を楽曲ファイル251から読み出し、サーバコンピュータ1へ送信すると共に、当該識別情報に対応するタイトルに係る歌詞データの行数の取得要求をサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS135)。サーバコンピュータ1のCPU11は受信した識別情報を基に、歌詞データベース152を検索し行数フィールドに記憶した行数を読み出す(ステップS136)。そしてCPU11は読み出した行数を携帯電話機2へ送信する(ステップS137)。
携帯電話機2のCPU21は送信された行数を受信し(ステップS138)、識別情報に対応付けて行数を楽曲ファイル251に記憶する。CPU21はこの記憶した行数を、楽曲ファイル251の再生時間フィールドに記憶した対応する再生時間で除することによりスクロール速度を算出する(ステップS139)。CPU21は算出したスクロール速度を楽曲ファイル251に記憶する。CPU21は楽曲データの再生を開始し(ステップS1310)、上述した再生開始信号を受けてサーバコンピュータ1のCPU11は識別情報に対応する歌詞データを歌詞データベース152から読み出して配信する(ステップS1311)。
携帯電話機2のCPU21は配信された歌詞データを受信し(ステップS1312)、当該配信された歌詞データのうち数行を表示部24に表示する(ステップS1313)。この行数は表示部の表示領域画素数に応じて適宜の行数とすればよい。CPU21はステップS1313の処理の後、楽曲ファイル251に記憶したスクロール速度を読み出し、この読み出したスクロール速度に基づき、スクロール制御しつつ、順次配信される歌詞データをスクロール表示する(ステップS1314)。なお、本実施の形態においてはストリーミングにより歌詞データを配信する形態につき説明したが、歌詞データを携帯電話機2にダウンロードさせる形態であっても良い。この場合、行数の取得は携帯電話機2のCPU21が、ダウンロードした歌詞データの改行数をカウントすることにより行っても良い。このようにして取得した歌詞データの行数と、ステップS134にて取得した楽曲の再生時間とによりスクロール速度を算出しても良い。
実施の形態2
実施の形態2はサーバコンピュータ1において楽曲の再生時間及び歌詞データの行数を取得し、スクロール速度を算出する形態に関する。図15は実施の形態2に係る歌詞データベース152のレコードレイアウトを示す説明図である。図5で説明した実施の形態1に係る歌詞データベース152と比較して、再生時間フィールド及びスクロール速度フィールドが追加されている。再生時間フィールドには、識別情報に対応して楽曲の再生時間が記憶されている。またスクロール速度フィールドには識別情報に対応させてスクロール速度が記憶されている。CPU11は行数を再生時間で除すことによりスクロール速度を算出して歌詞データベース152に記憶する。
図16は実施の形態2に係るスクロール速度の送信処理の手順を示すフローチャートである。ユーザは歌詞データの配信を希望するファイル名を選択する。携帯電話機2のCPU21はファイル名に係る楽曲の識別情報を楽曲ファイル251から読み出しサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS151)。サーバコンピュータ1のCPU11は識別情報に対応する再生時間を歌詞データベース152から読み出す(ステップS152)。なお、この再生時間はオペレータが入力部13から入力する他、図示しない他のコンピュータから楽曲データと共にダウンロードするようにしても良い。
CPU11は識別情報に対応する歌詞データの改行数をカウントすることにより得られた行数を歌詞データベース152から読み出す(ステップS153)。CPU11は読み出した行数を再生時間で除してスクロール速度を算出する(ステップS154)。CPU11は算出したスクロール速度を携帯電話機2へ送信する(ステップS155)。携帯電話機2のCPU21は送信されたスクロール速度を受信する(ステップS156)。CPU21は識別情報に対応する楽曲データの再生を開始する(ステップS157)。
サーバコンピュータ1のCPU11は携帯電話機2からの楽曲データの再生開始信号を受けて、識別情報に対応する歌詞データを歌詞データベース152から読み出し、携帯電話機2へ配信する(ステップS158)。携帯電話機2のCPU21は配信された歌詞データを受信し(ステップS159)、当該配信された歌詞データのうち数行を表示部24に表示する(ステップS1510)。この行数は表示部の表示領域画素数に応じて適宜の行数とすればよい。CPU21はステップS1510の処理の後、ステップS156で受信したスクロール速度に基づき、スクロール制御しつつ(ステップS1511)、順次配信される歌詞データをスクロール表示する。なお、本実施の形態においてはスクロール速度の算出処理をサーバコンピュータ1で行う形態につき説明したが、再生時間及び行数をサーバコンピュータ1から携帯電話機2へ送信し、これらを受信した携帯電話機2のCPU21により、スクロール速度を算出するようにしても良い。
本実施の形態2は以上の如き構成としてあり、その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
実施の形態3
実施の形態3は、歌い出しのタイミングに合わせてスクロール制御を行う技術に関する。楽曲の再生開始後、携帯電話機2の入力部23からユーザに歌い出しのタイミングを入力させ、これをトリガーに歌詞データのスクロールを開始する。この場合、歌い出しまでの時間が存在するため、再生時間から、楽曲の再生開始からスクロール開始(歌い出し開始)までの時間を減算して、この減算再生時間及び行数に基づきスクロール速度を算出する。
図17は実施の形態3に係るスクロール速度の算出処理の手順を示すフローチャートである。なお、上述した処理により楽曲の再生時間及び行数は予め取得され、楽曲ファイル251に記憶されているものとする。携帯電話機2のCPU21は楽曲ファイル251に記憶した楽曲の再生時間及び行数を読み出す(ステップS161)。CPU21は入力部23から、ユーザが再生を希望する楽曲の再生の開始を受け付ける(ステップS162)。CPU21はこれを受けて図示しないタイマを作動させ、計時を行う(ステップS163)。
CPU21は楽曲ファイル251に記憶した楽曲データを読み出し、スピーカ29へ出力する(ステップS164)。CPU21は当該楽曲に対応する歌詞データの一部を表示部24に表示する(ステップS165)。多くの楽曲では前奏の時間が存在し、歌い出しまで一定時間待機する必要がある。そのため、スクロール表示を停止している。ユーザは前奏が終わり、歌い出しが始まると考えた場合は、入力部23から適宜のボタンを入力する。CPU21はこのスクロール開始を示す信号を入力部23から受け付けたか否かを判断する(ステップS166)。
CPU21はスクロールの開始を示す信号を受け付けていないと判断した場合(ステップS166でNO)、前奏期間であると判断しステップS165へ移行する。一方、CPU21がスクロール開始を示す信号を受け付けたと判断した場合(ステップS166でYES)、歌い出しの始まりであると判断し、タイマを停止する(ステップS167)。CPU21は、ステップS161で読み出した再生時間から、ステップS162の再生開始の受け付けからスクロール開始の受け付けまでの時間を減算して減算再生時間を算出する(ステップS168)。これは具体的には、ステップS161で読み出した再生時間から、タイマにて計時した時間を減ずることにより算出される。
CPU21は、ステップS161で読み出した行数を減算再生時間で除すことにより、スクロール速度を算出する(ステップS169)。そして、CPU21は歌詞データを、算出したスクロール速度に従いスクロール制御して表示部24に表示する(ステップS1610)。
本実施の形態3は以上の如き構成としてあり、その他の構成及び作用は実施の形態1及び2と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
実施の形態4
実施の形態4は歌い出しの開始を音声認識により実行する形態に関する。実施の形態3においては、入力部23を通じたユーザの操作によりスクロールの開始を受け付けたが、音声取得部であるマイク28からユーザの音声が入力されたことをトリガーにスクロールを開始するようにしても良い。図18は実施の形態4に係るスクロール速度の算出処理の手順を示すフローチャートである。携帯電話機2のCPU21は楽曲ファイル251に記憶した楽曲の再生時間及び行数を読み出す(ステップS171)。CPU21は入力部23から、ユーザが再生を希望する楽曲の再生の開始を受け付ける(ステップS172)。CPU21はこれを受けて図示しないタイマを作動させ、計時を行う(ステップS173)。
CPU21は楽曲ファイル251に記憶した楽曲データを読み出し、スピーカ29へ出力する(ステップS174)。CPU21は当該楽曲に対応する歌詞データの一部を表示部24に表示する(ステップS175)。ユーザは前奏の後、表示部24に表示された歌詞データを参照しつつ、マイクを通じて歌い出す。CPU21はマイク28を通じて音声が入力されたか否かを判断する(ステップS176)。音声が入力されたか否かの判断は、以下のように行う。CPU21は、楽曲の再生開始後、マイク28から入力される信号のレベルを取得し、単位時間あたり(例えば1秒あたり)の平均信号レベルを算出する。そしてこの平均信号レベルが、記憶部25に予め記憶した閾値より高くなった場合に、音声が入力されたと判断するようにすればよい。また、CPU21は、入力される信号を所定時間単位で取得し、離散的フーリエ変換(DFT: Discrete Fourier Transform)を行い、各周波数に対するパワースペクトルを算出するようにしても良い。この場合、スピーカ29を通じてマイク28へ入力される楽曲の周波数と、マイク28へ直接入力される音声の周波数とが異なることから、CPU21は音声の周波数帯域のパワーを監視しておき、このパワーが所定値以上となった場合に音声が入力されたと判断すればよい。
CPU21は音声が入力されていないと判断した場合(ステップS176でNO)、前奏期間であると判断しステップS175へ移行する。一方、CPU21は、音声が入力されたと判断した場合(ステップS176でYES)、歌い出しの始まりであると判断し、タイマを停止する(ステップS177)。CPU21は、ステップS171で読み出した再生時間から、ステップS172の再生開始の受け付けから音声入力までの時間を減算して減算再生時間を算出する(ステップS178)。
CPU21は、ステップS171で読み出した行数を減算再生時間で除すことにより、スクロール速度を算出する(ステップS179)。そして、CPU21は歌詞データを、算出したスクロール速度に従いスクロール制御して表示部24に表示する(ステップS1710)。これにより、ユーザの歌い出しにあわせてスクロールが実行されると共に、歌い出しまでの時間に応じてスクロール速度が最適化される。なお、前奏がない楽曲に関しては音声入力後、ステップS179により算出されるスクロール速度により歌詞データをスクロール表示すればよい。
本実施の形態4は以上の如き構成としてあり、その他の構成及び作用は実施の形態1乃至3と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
実施の形態5
図19は実施の形態5に係る携帯電話機2の構成を示すブロック図である。実施の形態5に係る携帯電話機2を動作させるためのコンピュータプログラムは、本実施の形態2のように、メモリーカード等の可搬型記録媒体1Aで提供することも可能である。さらに、コンピュータプログラムを、通信網Nを介して図示しないサーバコンピュータからダウンロードすることも可能である。以下に、その内容を説明する。
図19に示す携帯電話機2の図示しないカードスロットに、再生時間を取得させ、行数を取得させ、スクロール速度を算出させ、歌詞データを表示させるコンピュータプログラムが記録された可搬型記録媒体1Aを、挿入して記憶部25の制御プログラム252内にこのプログラムをインストールする。または、かかるプログラムを、通信部26を介して外部の図示しないサーバコンピュータからダウンロードし、記憶部25にインストールするようにしても良い。かかるプログラムはRAM22にロードして実行される。これにより、上述のような本発明の携帯電話機2として機能する。
本実施の形態5は以上の如き構成としてあり、その他の構成及び作用は実施の形態1乃至4と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
実施の形態6
実施の形態6は行数の取得処理を携帯電話機2側で行う形態に関する。図20は実施の形態6に係るスクロール速度算出手順を示すフローチャートである。ユーザは再生を希望するファイル名を携帯電話機2の入力部23から入力する。CPU21は入力部23から入力されたファイル名の選択を受け付ける(ステップS201)。CPU21は楽曲ファイル251から受け付けたファイル名に対応する楽曲データを読み出し(ステップS202)、再生を行う(ステップS203)。CPU21は楽曲データの再生開始から再生終了までの時間を図示しないタイマにより計時し再生時間を取得する(ステップS204)。CPU21は取得した再生時間を楽曲ファイル251の再生時間フィールドに記憶する。
CPU21はステップS122において記憶したファイル名に対応する識別情報を楽曲ファイル251から読み出し、サーバコンピュータ1へ送信する(ステップS205)。サーバコンピュータ1のCPU11は受信した識別情報を基に、歌詞データベース152を検索し歌詞データを配信する(ステップS206)。携帯電話機2のCPU21は配信された歌詞データを受信する。携帯電話機2のCPU21は受信した歌詞データをRAM21に一時的に記憶する。
携帯電話機2のCPU21は受信した歌詞データの改行数をカウントし、行数を取得する(ステップS207)、CPU21はこの取得した行数を、楽曲ファイル251の再生時間フィールドに記憶した識別情報に対応する再生時間で除することによりスクロール速度を算出する(ステップS208)。CPU21は算出したスクロール速度を楽曲ファイル251に記憶する。CPU21は楽曲データの再生を開始し(ステップS209)、同時に配信された歌詞データの一部を表示部24に表示する(ステップS2010)。
CPU21はステップS2010の処理の後、楽曲ファイル251に記憶したスクロール速度を読み出し、この読み出したスクロール速度に基づき、スクロール制御しつつ、配信された歌詞データをスクロール表示する(ステップS2011)。CPU21は楽曲データの再生及び歌詞データの表示が終了(ステップS2012)した後、RAM21に一時的に記憶した歌詞データを消去する処理を実行する(ステップS2013)。なお、本実施の形態においては配信される歌詞データをRAM21に一時的に記憶したが、ハードディスク等の記憶部25またはメモリーカード等に一時的に記憶するようにしても良い。また、歌詞データの消去は楽曲データの再生または歌詞データの表示が終了したことをトリガーに実行すればよい。この消去処理は、CPU21が、歌詞データを記憶したアドレスに係る領域を書き込み可とする他、ランダムなデータ(例えば「1」が連続するデータ)をこの領域にCPU21の指示により書き込むようにしても良い。このように、歌詞データのスクロール表示後に、配信された歌詞データをRAM21から消去することで、ユーザが負担する著作権料の支払いを低減することが可能となる。
本発明に係る配信システムの概要を示す模式図である。 サーバコンピュータのハードウェア構成を示すブロック図である。 携帯電話機のハードウェア構成を示すブロック図である。 楽曲データベースのレコードレイアウトを示す説明図である。 歌詞データベースのレコードレイアウトを示す説明図である。 楽曲ファイルのレコードレイアウトを示す説明図である。 検索結果のイメージを示す説明図である。 検索後の楽曲ファイルのレコードレイアウトを示す説明図である。 お気に入りの画面イメージを示す説明図である。 検索処理の手順を示すフローチャートである。 検索処理の手順を示すフローチャートである。 楽曲の再生処理及び歌詞データの表示処理の手順を示すフローチャートである。 検索結果を記憶する処理手順を示すフローチャートである。 スクロール速度の算出手順を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る歌詞データベースのレコードレイアウトを示す説明図である。 実施の形態2に係るスクロール速度の送信処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態3に係るスクロール速度の算出処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態4に係るスクロール速度の算出処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態5に係る携帯電話機の構成を示すブロック図である。 実施の形態6に係るスクロール速度算出手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 サーバコンピュータ(配信装置)
1A 可搬型記録媒体
2 携帯電話機(携帯端末機)
11 CPU(制御部)
13 入力部
14 表示部
15 記憶部
15P 制御プログラム
16 通信部
21 CPU(制御部)
23 入力部
24 表示部
25 記憶部
26 通信部
28 マイク(音声取得部)
29 スピーカ
151 楽曲データベース
152 歌詞データベース
251 楽曲ファイル
N 通信網
S 配信システム

Claims (14)

  1. 楽曲にあわせて表示される歌詞データを配信装置から携帯端末機へ配信する配信方法において、
    配信される歌詞データの行数を前記配信装置により取得する行数取得ステップと、
    該ステップにより取得した歌詞データの行数を前記配信装置により前記携帯端末機へ送信するステップと、
    楽曲の再生時間を前記携帯端末機により取得するステップと、
    前記送信された行数及び前記取得した再生時間に基づき前記携帯端末機により、スクロール速度を算出するステップと、
    前記携帯端末機により、楽曲の再生にあわせて、前記配信される歌詞データを、前記算出したスクロール速度に基づき表示部に表示するステップと
    を備えることを特徴とする配信方法。
  2. 楽曲にあわせて表示される歌詞データを配信装置から携帯端末機へ配信する配信システムにおいて、
    前記配信装置は、
    配信される歌詞データの行数を取得する行数取得手段と、
    該取得した歌詞データの行数を前記携帯端末機へ送信する手段とを備え、
    前記携帯端末機は、
    楽曲の再生時間を取得する手段と、
    前記送信された行数及び前記取得した再生時間に基づきスクロール速度を算出する手段と、
    楽曲の再生にあわせて、前記配信される歌詞データを、前記算出したスクロール速度に基づき表示部に表示する手段と
    を備えることを特徴とする配信システム。
  3. 楽曲にあわせて表示される歌詞データを表示する携帯端末機において、
    楽曲の再生時間を取得する再生時間取得手段と、
    配信される歌詞データの行数を取得する行数取得手段と、
    前記取得した再生時間及び行数に基づき、スクロール速度を算出する速度算出手段と、
    楽曲の再生にあわせて、前記配信される歌詞データを、前記算出したスクロール速度に基づき表示する表示手段と
    を備えることを特徴とする携帯端末機。
  4. 前記速度算出手段は、前記行数取得手段により取得した行数を前記再生時間取得手段により取得した再生時間で除すことによりスクロール速度を算出するよう構成してあることを特徴とする請求項3に記載の携帯端末機。
  5. 前記行数取得手段は、歌詞データを構成する文字の改行数をカウントすることにより行数を取得するよう構成してあることを特徴とする請求項3または4に記載の携帯端末機。
  6. 前記行数取得手段は、
    通信網を介して接続される配信装置から送信される行数を受信することにより取得するよう構成してあることを特徴とする請求項3または4に記載の携帯端末機。
  7. 前記再生時間取得手段は、
    通信網を介して接続される配信装置から送信される再生時間を受信することにより取得するよう構成してあることを特徴とする請求項3に記載の携帯端末機。
  8. 楽曲にあわせて表示される歌詞データを表示する携帯端末機において、
    楽曲の再生時間を取得する再生時間取得手段と、
    配信される歌詞データを記憶部に記憶する手段と、
    記憶した歌詞データの行数を取得する行数取得手段と、
    前記取得した再生時間及び行数に基づき、スクロール速度を算出する速度算出手段と、
    楽曲の再生にあわせて、前記配信される歌詞データを、前記算出したスクロール速度に基づき表示する表示手段と
    を備えることを特徴とする携帯端末機。
  9. 前記表示手段による歌詞データの表示が終了した場合に、前記記憶部に記憶した歌詞データを消去する手段
    をさらに備えることを特徴とする請求項8に記載の携帯端末機。
  10. 楽曲の再生の開始を受け付ける手段と、
    歌詞データのスクロール開始を受け付ける手段とをさらに備え、
    前記速度算出手段は、前記再生時間取得手段により取得した再生時間から、前記再生の開始を受け付けてから前記スクロール開始を受け付けるまでの時間を減算した減算再生時間及び前記行数取得手段により取得した行数に基づき、スクロール速度を算出するよう構成してあり、
    前記表示手段は、楽曲の再生にあわせて、前記配信される歌詞データを表示し、前記スクロール開始を受け付けた後に、前記算出したスクロール速度に基づき歌詞データをスクロールするよう構成してあることを特徴とする請求項3または8に記載の携帯端末機。
  11. 音声入力部から音声が入力されたか否かを判断する判断手段をさらに備え、
    前記表示手段は、楽曲の再生にあわせて、前記配信される歌詞データを表示し、前記判断手段により音声が入力されたと判断した後に、前記算出したスクロール速度に基づき歌詞データをスクロールするよう構成してあることを特徴とする請求項3または8に記載の携帯端末機。
  12. 楽曲の再生の開始を受け付ける手段と、
    音声取得部から音声が入力されたか否かを判断する判断手段とをさらに備え、
    前記速度算出手段は、前記再生時間取得手段により取得した再生時間から、前記再生の開始を受け付けてから前記判断手段により音声が入力されたと判断するまでの時間を減算した減算再生時間及び前記行数取得手段により取得した行数に基づき、スクロール速度を算出するよう構成してあり、
    前記表示手段は、楽曲の再生にあわせて、前記配信される歌詞データを表示し、前記判断手段により音声が入力されたと判断した後に、前記算出したスクロール速度に基づき歌詞データをスクロールするよう構成してあることを特徴とする請求項3または8に記載の携帯端末機。
  13. 楽曲にあわせて表示される歌詞データを配信する配信装置において、
    楽曲の再生時間を取得する再生時間取得手段と、
    配信される歌詞データの行数を取得する行数取得手段と、
    前記取得した再生時間及び行数に基づき、スクロール速度を算出する速度算出手段と、
    前記算出したスクロール速度を外部へ送信する手段と、
    楽曲の再生にあわせて、配信される歌詞データを外部へ配信する手段と
    を備えることを特徴とする配信装置。
  14. 楽曲にあわせて表示される歌詞データを携帯端末機の表示部に表示するためのコンピュータプログラムにおいて、
    携帯端末機に、
    楽曲の再生時間及び配信される歌詞データの行数に基づき、スクロール速度を算出する速度算出手段と、
    楽曲の再生にあわせて、前記配信される歌詞データを、前記算出したスクロール速度に基づき表示部に表示する表示手段と
    して機能させるためのコンピュータプログラム。
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